『旧き神よ、来たれ』

大N市にて発生している、児童連続誘拐事件。その主犯と目されるのは、マスターミショナリーと名乗るオーヴァードであった。


PC1:極楽 極(ごくらく・きわみ)(キャラシート)PL:MAO
PC2:石刀 自由(いわと・みゆ)(キャラシート)PL:メギド怪文マン
PC2:蛍塚 閃(ほたるづか・ひらめき)(キャラシート)PL:粘土
PC3:熊埜御堂 奈津比古(くまのみどう・なつひこ)(キャラシート)PL:鳩麦
PC3:玻璃上 八里(はりかみ・やつり)(キャラシート)PL:黄色の月

メイン雑談

目次

  • OP1:タイトルコールを待つ哀れな男
  • OP2:児童連続誘拐事件
  • OP3:フェニックス・ライジング
  • OP4:静心園
  • トレーラー
  • OP5:血閃二条
  • シーン1:呉越同舟or烏合の衆
  • シーン2:噂の羽音
  • シーン3:宣凶師
  • シーン4:神殿陥落
  • 拳火上等:ラウンド1
  • 拳火上等:ラウンド2
  • 拳火血着――そして水底より来たるもの。
  • シーン5:旧き神は来たり
  • シーン5‐A:我が欲望の為に マスターブラム / 蛍塚 閃
  • シーン5‐B:愛を求める者、愛する者 マスターエロス VS 玻璃上 八里
  • シーン5‐C:〝ヒーロー〟 極楽 極 & 熊埜御堂 奈津比古
  • クライマックス:エンシェント
  • 巨神零落:ラウンド1
  • 巨神零落:ラウンド2
  • 巨神零落:prologue
  • バックトラック
  • ED1:アヴェンジャーズセル怪気炎
  • ED2:心静かに祈りを捨てよ
  • ED3:エンドロール

  • GM:さて、お集まりいただきましてありがとうございます。
    GM:ダブルクロス The 3rd Edition.『旧き神よ、来たれ』、開幕!
    GM:という訳で早速ではありますがPCの自己紹介だ!
    GM:PL:MAOさん 極楽 極ちゃん、カモン
    極楽極:おっしゃぁっ!
    極楽極http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYwP2dtAIM
    極楽極:「“喧嘩上等(ブリンギットン)”極楽極(ごくらく・きわみ)、バリバリのUGNエージェントだ!」
    極楽極:「売るならいつでも買ってやんぜ?」
    極楽極:絶滅危惧種の正統派爆走チーム“暗殺輪”元特攻隊長にして伝説の「100人タイマン」を成し遂げたヤンキー。愚連てはいるが、堕ちてはいない。
    極楽極:ジャーム絡みの事件に巻き込まれ、レネゲイドウイルスに感染。持ち前のド根性でジャームにはいたらず覚醒した。
    極楽極:該当事件で元々少数だったチームは事実上の解散状態に。
    極楽極:借りと貸しを返すために、第八支部預かりの身となりジャーム絡みの事件に首を突っ込んでいる。
    極楽極:オーヴァードとしての能力はハヌマーンとサラマンダーのエフェクトによる身体強化。エフェクトにより発生する余剰熱を、エフェクトで強引に冷却しているため身体にはあまりよろしくない。
    極楽極:チャームポイントはサラシと白い特攻服(とっぷく)です。
    極楽極: 
    極楽極:シンドロームはハヌマーン/サラマンダー
    極楽極:ロイス関係は——
    極楽極:Dロイス №50【究極のゼロ】
    極楽極:ダチ【チーム仲間@○満更でもない/うっとおしい】
    極楽極:支部長【“ウォークライ”卜部巽@○感服/□対抗心】
    極楽極:——を所持しています。
    極楽極: 
    極楽極:そして見学でお会いしたりログを拝見させて頂いたりなどをしておりますが、実セッションに関しましては皆様とは初めて遊ばせて頂く形となりますね。
    極楽極:改めましてよろしくお願いいたしますm(_ _)m
    玻璃上 八里:よろしくお願いいたします!
    GM:今回のシナリオでは〝極:オリジン〟的なロールもしてもらうのでよろしく!
    GM:そんな極ちゃんのハンドアウトはこちらです
    《PC1》 シナリオロイス:《マスターミショナリー》
    あなたは伝説の特攻隊長である。
    忘れもしない〝あの夜〟――あなたは自らのチーム『暗殺輪』と共に爆走していた。
    その前に単身で現れた男、マスターミショナリー。
    彼の〝力試し〟というくだらない理由で、あなたのチームのメンバーは次々に叩き伏せられた。
    その時――あなたの胸に灯る炎が、悪しき魂を焼き尽くす為に覚醒した!

    あなたは伝説の特攻隊長であった。
    〝あの夜〟、力に目覚めたあなたはマスターエージェントとタイマンを張り、結果的にUGN到着までの時間を稼いだ。
    その戦果により、驚きと共に迎えられイリーガルとなったあなたは――
    夜間の大N市にて偶然にも、あの忌まわしき敵と再開する。
    児童養護施設を包囲する従者の群れ。悪辣なる笑声。
    或いは頭によぎるだろうか、〝児童連続誘拐事件〟との繋がりが。
    確実なことは、ただ一つ。
    今、あなたは孤立無援の状況だ。あなたの他に誰も、子供達を助けられない。

    極楽極:「ガキは守る! 悪党はぼてくりこかすっ!」
    GM:熱血ロールは任せた!
    GM:ではお次
    GM:PL:メギド怪文マンさん 悪名高きマスターエロス!
    マスター・エロス:イエス!
    マスター・エロスhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY1YeWnwIM
    マスター・エロス:「我が名はマスター・エロス! 人類の自由と平和を守るマスターエージェントだ!」
    マスター・エロス:というわけでいつものクソ野郎です
    マスター・エロス:クソ野郎なのですが、真面目に頑張る人間が大好きなので、盟友たるマスター・ブラムにOPで救われた後は
    マスター・エロス:偶然行きあった英雄候補たちを例によってストーキングします
    マスター・エロス:そして、未来ある子どもたちをいじめる連中は許さない!!!!!!!!
    マスター・エロス:自分を宇宙に追いやった奴やUGNへの思いは一旦横において、英雄たちとの共闘を選ぶよ!
    マスター・エロス:性能的には交渉アタッカー! マスターブラムの助けを受けて圧倒的言語暴力で焼き尽くすぜ!
    マスター・エロス:「そういうわけで、よろしくね」
    GM:最悪の男がエントリーだ! 他PCが彼を殴れないことは申し訳ない。
    GM:では続けて、
    GM:PL:粘土さん 悪魔の副官マスターブラムちゃんどうぞ
    マスターブラム:はいはーい!
    マスターブラムhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYj6a9mQIM
    マスターブラム:「エロスさんより柔軟な趣味人、マスターブラムと申します!よろしくお願いします!」
    マスターブラム:本名は蛍塚 閃(ほたるづか ひらめき)大N市に入り込んだクソ厄介セル"アベンジャーズ"のNo.2。
    マスターブラム:今までは遠隔操作人型ロボット"イジェクトストーン"を用いて様々な破壊工作を行ってきたが、今回はエロス助ける時に在庫全部使っちゃった!
    マスターブラム:よって今回初めて"マスターブラム"の名が外へ出ることとなる。ありていに言ってピンチなのでは?
    マスターブラム:子供時代、エロスの今は亡き親友マスターストルゲによってスカム企業から誘拐された経歴を持っており、子供には割と同情的だ。まあクソ野郎には違いないけどね!
    マスターブラム:シンドロームはブラックドッグ/オルクス!申し訳程度の射撃攻撃能力。《妖精の手》《拡散する世界》《マグネットムーブ》《触媒》!
    マスターブラム:今日のカスタマイズはマスターエロスの支援特化フォームだ!たぶんベルトにがちゃがちゃつけたりする!
    マスターブラム:ボスを盾から剥がして全体化C2砲叩き込みたいね!でも全体化にはHPコストが必要だからカバーリングほちい!
    マスターブラム:そんな感じ!今日はよろしくね!
    GM:この〝一人居ると急に集団としての性能が跳ね上がる〟系厄介サポーターよ……
    GM:そんなFHマスタータッグのハンドアウトはこちら!
    《PC2》 シナリオロイス:《マスターマシン》
    あなた達はマスターエージェントと呼ばれる存在だ。
    所属はアヴェンジャーズセル。大N市を主の戦場とする、一騎当千の強者の群れである。
    だが、その長――大N市に於いて最も忌まわしき生体兵器マスターエロスは、宇宙空間に追放された。

    マスターエロス。素晴らしき英雄との交戦、悦びと共に訪れた敗北の果て、あなたは月面に辿り着いた。
    ここは静かで寒い。英雄の熱も、邪悪の喧噪も何も無い。
    食料は底をついた。水も僅かだ。身体に残る力さえも無い。
    更に――絶望の淵にあるあなたの前に姿を現したのは、直径100mは有ろうかという、巨大な《ディメンジョンゲート》。
    あなたの身体は容易くゲートに飲まれ、何処とも知らぬ世界へ運ばれようとしていた。

    その時、暗黒の星空に銀光一条。
    マスターブラム。あなたが現れる。

    マスターブラム:かっこいいな
    GM:かっこよく頼む。
    マスター・エロス:最高だ
    GM:気分はヒーローだ!
    GM:ただし
    GM:映画でいうと〝かっこいいテーマ曲と同時にタイトルがドーンする前の冒頭映像〟みたいな感じになることは許して欲しい
    GM:さあザカザカ回すぜ
    GM:PL:鳩麦さん 熊埜御堂 奈津比古くん! 今回一番気苦労多そうだけどカモン!
    熊埜御堂 奈津比古:応!
    熊埜御堂 奈津比古https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYlZbgnQIM
    熊埜御堂 奈津比古:「熊埜御堂奈津比古、一応UGNのエージェント…おい、お前。今俺の名前の事”長ぇ”とか思っただろ…クソ。そんなもんなぁ!俺が一番わかってんだよ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:はい、万年胃潰瘍の自己中アラサー。熊埜御堂君です。
    熊埜御堂 奈津比古:一応第10支部のエージェントで、今回は任務に駆り出されたという形ですね。
    熊埜御堂 奈津比古:いつもは反抗的な態度を全く隠さないのですが、ある事件をきっかけに多少従順になってます。
    熊埜御堂 奈津比古:その辺りのおはなしは『悪党フォートレス』を参照有れ
    熊埜御堂 奈津比古:性能的にはガード一辺倒の不器用な男!殴るの嫌いだからしょうがないよね!!
    熊埜御堂 奈津比古:今回はまた一段と振り回してくれそうなメンバーが集まっているのでワクワクが止まりません。
    熊埜御堂 奈津比古:という訳でほどほどに頑張ります!
    GM:胃薬は経費で落ちるように処理しておくから……頑張って……
    GM:一番過労が心配される枠ですね
    GM:さて
    玻璃上 八里:さて。
    GM:PL:黄色の月さん ある意味このセッション最大のクレイモア! 玻璃上 八里さん!
    玻璃上 八里:さてェ!!!
    玻璃上 八里https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYyaiFoQIM
    玻璃上 八里:「戸籍上の名前は玻璃上八里!カミへの信仰受付は年中有休で受け付けているぞ!!!」
    玻璃上 八里:玻璃上八里!自分を神と豪語するUGNエージェント!
    玻璃上 八里:25歳でカミ!?
    玻璃上 八里:傷ついた第8支部を助けるために最近着任したよ!特技はカミ細工と〈スポットライト〉による任意の光源演出!
    玻璃上 八里:性能としては黄金錬成にガン振りしたパトロン型!
    玻璃上 八里:カミ細工で作った武器屋防具を支給してちゃっかり自分もクリスタライズで装甲貫通!
    玻璃上 八里:いざというときにはミスディレ砂塵コンボによる範囲攻撃無効化コンボも仕入れているぞ!
    玻璃上 八里:カミの気まぐれは一度だけ。頼り時は考えておくことだなァ!!!
    玻璃上 八里:以上!よろしくお願いいたします!
    GM:気紛れの制御はなつひこくんにぶん投げた!
    熊埜御堂 奈津比古:なんでだよ
    GM:だって……
    GM:そんなお二人のハンドアウトはこちら
    《PC3》シナリオロイス:《地獄でもお傍に / メイド・イン・バトルフィールド》ローラ・S・ガードナー
    あなた達は大N市内にて活動するUGNエージェントであり、〝守る戦闘〟に長けている。
    現在、大N市内では〝児童連続誘拐事件〟が発生しており、
    事件の特異性からUGNが捜査に乗り出そうとしていた。
    だが、第八支部は不運にも支部長・副支部長などの上位構成員全員が別任務に駆り出されている。
    その結果、支部内ばかりか他地区支部からも人手を借り集める事になったのである。

    調査を命じられたのはあなた達二人と、《地獄でもお傍に》は、児童養護施設『伝道の家 静心園』へと向かう。
    静心園の園長は一線を退いたエージェントであり、彼からUGNへと相談があったのだ。
    「〝児童連続誘拐事件〟について、とのことです」自立端末ローラは言う。
    身代金の要求もなく、〝児童が自らの意志で家の外に出る〟という形で行われる連続誘拐事件。
    調査の第一手として証言を得る為、あなた達は静心園へと向かう。

    GM:ちなみにハンドアウトでは『身代金の要求もなく、〝児童が自らの意志で家の外に出る〟という形で行われる連続誘拐事件』となってますが
    GM:この辺りは調査中に判明するので、最初にわかってるのは「良くわかんねえ誘拐事件」ということくらいさ!
    GM:と、いう事で皆様
    GM:早速だがPC2勢からのOPを始めます
    熊埜御堂 奈津比古:おお
    極楽極:タイトルロール前ですね
    マスターブラム:イエーイ!
    玻璃上 八里:2から!そういう事とは

    OP1:タイトルコールを待つ哀れな男

    GM:地球より38万kmの彼方に浮かぶ衛星、月。
    GM:人類がひとたび足を踏み入れながら、しかし未だ領土と為し得ぬ不毛の大地。
    GM:FHの観測所跡は、そのクレーターの縁にひっそりと佇んでいた。
    GM:月面に巨大なRC砲台を設置し地球上のあらゆる都市を射程に収める〝ストーンヘンジ計画〟。
    GM:予算と技術の壁により撤廃されたそのプランの、此処はいわゆる夢の跡地であった。
    GM:――そこに、この男の姿は有った!
    GM:マスターエロスさん、登場侵蝕をお願いします。
    マスター・エロス:34+1d10
    DoubleCross : (34+1D10) → 34+7[7] → 41

    マスター・エロス:35だったので、42でした
    マスター・エロス:死に、ですね
    素晴らしい

    GM:あなたは今――きっと空を見ているのだろう。
    GM:地球のそれとは違う。暗く、黒い、寂しい空を。
    GM:UGNエージェント一条凛太の拳により、大気圏外へと追放されながら!
    GM:賢者の石と癒合した身体が持つ〝願望機〟の機能を最大限に生かし!
    GM:真空、極低極高温、放射線というあらゆる困難に耐え、彼はこの時まで生き延びていたのだ!
    マスター・エロス:「大変よ! 悪の軍団UGNが攻めてきたわ!」
    マスター・エロス:甲高い声をあげるマスターエロス
    マスター・エロス:「怪GNリンタだりんた~!」
    マスター・エロス:聞き覚えのある声を声真似するエロス
    マスター・エロス:「うわぁあああん! お姉さんがさらわれちゃうよ~!」
    マスター・エロス:子供の姿のエロスが唐突にポップアップ
    マスター・エロス:「待てぇい! そこまでだ悪の怪GN! 正義のマスターエージェントが相手だ!」 
    マスター・エロス:「アハ、アハ、アハハハハハハ!」
    GM:一人芝居。
    GM:廃墟に虚しき残響が……生まれては聞く者も無く消えていく。
    GM:演者も観客もたった一人の、哀れなヒーローショー。
    GM:彼は生きていた。
    GM:……だが。彼もまた生命体である以上、あらがえぬ限界がある。
    GM:廃棄された観測基地の片隅に、奇跡的に残されていた缶詰も、数日前に尽きた。
    GM:水の備蓄は僅かにある――夜間には凍り付き日中には容易く蒸発する、儚い備蓄が。
    マスター・エロス:「アハ、ハハ、ハハハ……はぁ」
    マスター・エロス:「……寂しい」
    マスター・エロス:食料が無い。
    マスター・エロス:水も無い。
    マスター・エロス:友も無い。
    マスター・エロス:代謝系を抑制し、限りなく全身を賢者の石に近づければ、この宇宙空間でも生存は可能だ。
    マスター・エロス:だが、人を生かすのはパンではない。
    GM:そうだ、生きられる。だが。
    GM:生きられるのは、肉体だけだ。
    マスター・エロス:「心が、絆が」
    マスター・エロス:「できれば味方が、叶うなら友が、だがこの際敵でもいい。僕を、一人にしないでくれ……!」
    マスター・エロス:「どうして皆僕を置いていく……!」
    マスター・エロス:この期に及んでも、置いていかれたという発想は無い。
    マスター・エロス:「うっ、うぅう……!」
    GM:――無意味だ。
    GM:あなたの叫びは誰にも届かない。
    GM:あなたの絶望は誰にも理解されない。
    GM:ここは地上より38万km。あなたの為の牢獄。
    GM:暗い空に浮かぶあの青い星も、瞬く白い光も全て――あなたに寄り添う事はない。
    マスター・エロス:賢者の石で生成した即席の宇宙服の下で、涙が光る
    GM:……嗚呼。
    GM:精神の化け物を、絶望が殺すならば。抜け殻となった肉体を殺すものは何か?
    GM:それは、暗黒の空に開く――
    《ディメンジョンゲート》:口、であった。
    マスター・エロス:「——なにっ!?」
    マスター・エロス:即席の宇宙服のヘルメットが開く
    《ディメンジョンゲート》:空が割れている。
    《ディメンジョンゲート》:否、穴が空いている。
    《ディメンジョンゲート》:歴戦のエージェントなら見覚えもあろう。《ディメンジョンゲート》固有の、次元の歪みを。
    マスター・エロス:月面上に生身を晒しながら笑う。
    マスター・エロス:「えっ!? マジで!? やった!」
    マスター・エロス:「なんか居るぞ!!!!!!!!!!!!」
    マスター・エロス:「相手がいるならば! 僕の勝ちに揺るぎは無い!」
    マスター・エロス:「異星の神か? それともプライメイトの先達か? 誰だ! さあ誰だ! 今の僕に会いに来た者は!」
    《ディメンジョンゲート》:戦えるならば――そうだ。勝ちの目はある。
    《ディメンジョンゲート》:だが。ゲートの内より現れたのは、人ではない。
    《ディメンジョンゲート》:馬鹿げて巨大な、腕であった。
    マスター・エロス:「——まさか!」
    マスター・エロス:「僕を殺して死体を走狗とするつもりか!」
    《ディメンジョンゲート》:拳が握られる。振り落とされる。
    《ディメンジョンゲート》:あなたを、僅かにでも熱と寒さから守っていた、透明天蓋が砕かれる。
    マスター・エロス:「うぉおおおおおおおお!!!!」
    マスター・エロス:慌てて簡易宇宙服の妄想を再錬成。
    マスター・エロス:一時的に宇宙の厳しい環境から身を護る。
    《ディメンジョンゲート》:抗うなら――抗ってみるが良い。その腕は、FHの野望の廃墟を殴り砕きあなたを探している。
    マスター・エロス:「……」
    《ディメンジョンゲート》:そうら。
    《ディメンジョンゲート》:気付いたぞ。
    《ディメンジョンゲート》:拳が一層硬く握られた。
    マスター・エロス:(あっ、やべっ)
    マスター・エロス:「英雄的撤退!」
    《ディメンジョンゲート》:隕石の如き拳が――頭上へと落ちる!
    マスター・エロス:「うおおおおおおお!」
    マスター・エロス:ゴキブリの如きすばしっこさで走る! 走る!
    マスター・エロス:普段の行動値4はどこへやら!
    マスター・エロス:狙われたという危機感が彼の全身を躍らせる!
    《ディメンジョンゲート》:逃げ惑え。逃げ惑え。そうしているうちに――拠点はもう、跡形も無く消え去り、
    《ディメンジョンゲート》:そしてゲートは愈々拡大を続け、直径100mに至る。
    マスター・エロス:「ちくしょおおおおおおおおお! マイスウィートホーム!」
    マスター・エロス:「言っておくがなあ! このマスターハンド!」
    マスター・エロス:「ここで仕留め損なったらお前ら全滅するからな!!!!!!!! 僕を!!!!!! そうやって卑劣なやりかたで倒そうとしたら!!!!!!!!」
    マスター・エロス:とにかく走る! 全力で走る! マスターウインドにひたすらやらされた走り込みの訓練がここで生きる!
    《ディメンジョンゲート》:腕が、増える。
    《ディメンジョンゲート》:10か? 20か? 100か?
    《ディメンジョンゲート》:応答は無い。あなたの意気も何も、この相手には無意味だ。
    《ディメンジョンゲート》:もはや空を埋める程に増えた腕が、一斉にあなたを――捕捉せんと伸ばされる!
    マスター・エロス:「も、も、もうダメだ~~~~~~!」
    《ディメンジョンゲート》:と、いうところで
    《ディメンジョンゲート》:マスターブラムちゃん! 登場侵蝕!
    マスターブラム:34+1d10
    DoubleCross : (34+1D10) → 34+1[1] → 35

    《ディメンジョンゲート》:――終わるのか?
    《ディメンジョンゲート》:こんな所で終わるのか!? この男が! この最悪の男が!
    《ディメンジョンゲート》:否! 否! 否! 酷く嫌われるからには、ひとかどの悪運の持ち主であるのだ!
    《ディメンジョンゲート》:なぜなら――間に合ってしまったのだから。
    《ディメンジョンゲート》:見よ、暗黒の宇宙空間を貫く白銀の光を!
    マスター・エロス:「誰か、誰か、僕を助けてくれ……!」
    ???:『BoooooooooM』廃墟となった基地の残骸のその一角。スピーカーから、音が流れる。
    ???:『BoooooooooM』マスターエロスには、ヒーロー大好き石刀自由には耳なじみのある重低音。
    マスター・エロス:「!!」
    ???:『BoooooooooM』米国アクション映画の予告でよく聞く、あの重低音だ!
    ???:『Hoi Chuma!自分しかいない部屋、無限に広がる大宇宙、欲望をもてあます他ないひと時』
    マスター・エロス:「……来た?」
    ???:『キミは好きかい?』聞きなれた声が問いかける。今は亡き親友が育て上げた、信頼厚き部下の声。
    マスター・エロス:「……ああ」
    マスター・エロス:「大嫌い、だとも」
    ???:『だったらこれで安心しな』
    ???:その時、満天の星空が陰った。
    《ディメンジョンゲート》:――君は知っている。
    《ディメンジョンゲート》:あれなるは希望。あれこそが希望! 星を渡る船を駆る、彼女の名を君は知っている!
    マスター・エロス:「マスター……ブラム!」
    ???:星空を遮る、巨大なる宇宙船。その正面から投影されるは一人の少女
    マスターブラム:「────私が来ました」
    マスター・エロス:「マスターブラム!」
    マスター・エロス:もうだめだと思ってた。
    マスター・エロス:ありえない負けが、死が、己を砕くと思っていた。
    マスター・エロス:なぜなら自分が一人だったから。
    マスター・エロス:誰からも顧みられぬマスター・エロスなど、何者でもないケチな悪党なのだから。
    マスター・エロス:「マスターブラム~~~~~~~~~~!」
    マスターブラム:クソ厄介セル"アベンジャーズ"のNo.2.鋼の人型を駆る魔人。
    マスターブラム:その"本体"が、やってきた。
    マスターブラム:「うわっ、思ったより元気そうですね」
    マスターブラム:「こっちは大変でしたよ?スターダスト隊ややたがらす支部の妨害もあったし」
    マスター・エロス:「ありがとう! ありがとう!」
    マスター・エロス:「君がいる! 僕はまだ英雄でいられる!」
    GM:再会。素晴らしいことだ。――だが、言葉を長く交わす猶予はあるまい。
    GM:暗い空を埋める無数の腕は――戸惑いもせず。増えた獲物も合わせ、つかみ取らんと手を伸ばす。
    マスター・エロス:チラッと脅威の方を振り返り……
    GM:降りてくるぞ、空から。
    GM:無限に等しい悪意の手が!
    マスター・エロス:「——だから、逃げるぞ!」
    マスターブラム:「ポリシーに反して"イジェクトストーン"を10機以上使ってしまっています」
    マスターブラム:「しっかり生きて帰らないと許しませんよォ!」
    マスター・エロス:「はーい!!」
    GM:――悪魔が月より回収される。
    GM:星を渡る船は再び、暗い空へと飛び立つのだろう。
    GM:だが。
    GM:逃がしはしない。
    《ディメンジョンゲート》:ゲートが再び口を広げる。
    マスターブラム:宇宙船"マーベル"号の武装が展開し、謎の腕へ反撃を仕掛ける。
    マスター・エロス:「喰らえ謎の宇宙外生命体!!!!! マスターミサイルだ!!!!!!」
    マスターブラム:「ちょっと聞いてないんですが何ですかこいつぅ!?」
    マスター・エロス:「知らん!!!!!! きっと悪いやつだぞ!」
    マスターブラム:「宇宙人の恨みまで買ってたとか笑えますね!」
    《ディメンジョンゲート》:実弾兵器、光学兵器、あらゆる迎撃により腕を損傷し空隙を産みながら
    《ディメンジョンゲート》:ゲートは宇宙船の飛行速度に遙かに勝る勢いで膨張し、君達を飲み込まんとする。
    マスターブラム:「置いて帰っていいですか?」
    マスター・エロス:「やめないか!」
    《ディメンジョンゲート》:来るぞ。
    《ディメンジョンゲート》:さあ来るぞ。
    《ディメンジョンゲート》:――ばくん。

    OP2:児童連続誘拐事件


    GM:PC3のお二人、登場侵蝕をどうぞ。
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+5(1D10->5)(侵蝕率:31->36)した
    玻璃上 八里:玻璃上 八里の侵蝕率を+9(1d10->9)した
    玻璃上 八里:侵蝕45
    GM:大N市、第八地区支部。
    GM:支部長を始めとした上級職員の全てが、偶然にも出払っている現状、支部の業務は軽度の混乱状態にある。
    GM:本来は戦闘任務に駆り出されるエージェントまでが、事務処理に宛がわれる始末だ。
    GM:必然、人手は足りない。故に――
    GM:熊埜御堂 奈津比古。あなたは以前、第八支部の〝失態〟をカバーした経験から駆り出され。
    GM:玻璃上 八里。あなたはようやっと一つの任務を終えたばかりだと言うのに。
    GM:この会議室へと呼び出されていた。
    薬師院 小夜子:「……アァ、来たか……悪いな、呼びつけるみたいで……こっちから出向きゃあ済む話だったんだが」
    薬師院 小夜子:長机に突っ伏した金髪の女エージェントが、呻くように言った。
    薬師院 小夜子:不幸にもノイマン能力者であった彼女は、事務処理系の任務を兼任させられている。
    薬師院 小夜子:長机の上には、決済待ちの書類やら哨戒・戦闘任務の報告書やら。
    薬師院 小夜子:アイシャドウと隈の混ざったげっそりした顔を起こして、そのエージェント――薬師院 小夜子は言った。
    薬師院 小夜子:「……ん? 熊埜御堂の跡取りさんじゃねえのか? なんでまたこんなとこに」
    熊埜御堂 奈津比古:「…あ?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…知らねぇな。どこの没落貴族の話だそりゃ。」
    薬師院 小夜子:「……没落貴族ねぇ」
    薬師院 小夜子:と、手元の資料に再び目を戻し
    玻璃上 八里:「……フ、構わんさ。ここについた日から激務など承知の上よ。」
    薬師院 小夜子:「そうか、《スカウンドレル》の案件はあんただったか。世話になったな」
    薬師院 小夜子:「それから《カミ》さんよ、そっちも任務のハシゴお疲れさん。普段なら豪勢なディナーにお誘いしたいところだが――」
    薬師院 小夜子:「仕事だ」
    薬師院 小夜子:長机の書類の山から、小夜子が一枚を抜き取り、二人へ差し出す。
    玻璃上 八里:「ほう!カミを労うとはなかなか信心深いではないか!……む?」
    熊埜御堂 奈津比古:それを受け取る
    GM:あなた達に与えられたのは、〝児童連続誘拐事件〟の調査命令だ。
    GM:この一ヶ月ほど、大N市で発生している怪事件。現時点で確認された被害者数は十を越える。
    GM:だが、警察の必死の捜査も虚しく、誘拐された子供どころか、犯行の手口の特定にすら至らない。
    GM:誘拐犯からの要求も無い特異な事件である。
    GM:その調査の為、とある児童養護施設へ向かうよう、その書類には記されている。
    熊埜御堂 奈津比古:「…まためんどくせぇ案件にあたっちまったな。」
    薬師院 小夜子:「〝これ〟、話は聞いてたか?」二人の顔を交互に見ながら
    熊埜御堂 奈津比古:「一応、クソガキから話は聞いてたが…詳細を知ったのは今が初めてだ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「あんの野郎…帰ったら覚えとけよ。」
    薬師院 小夜子:「詳細……って言っていいもんかも分からねえがな。何せ概要が、本当にこれだけだ」
    玻璃上 八里:「初耳だな。次はこの犯人をカミの国へ連行すればいいのか?」
    薬師院 小夜子:「手口不明、目的不明」
    薬師院 小夜子:「だからカミさんの言うとおり、連行して貰えりゃ一番嬉しいんだが……」
    薬師院 小夜子:「ぶっちゃけると、手がかりって呼べるようなものが何一つねえのさ」
    玻璃上 八里:「ふむ。カミにふさわしい難題だな」
    熊埜御堂 奈津比古:「…それを俺たちにやらせるってのか?まだコイツの名前も知らねえんだぞ俺は」
    薬師院 小夜子:「……ぉおう、そりゃそうだ」名前も知らない、との指摘に、片方の眉がぴくんと跳ね上がる
    玻璃上 八里:「……」
    熊埜御堂 奈津比古:「それに、俺に荒事は無理だ。」
    玻璃上 八里:「そうだった!!!こちらの民は何と申すのか聞いておきたいぞ!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「うるせぇな!いきなりデカい声出すんじゃねぇよ!!」
    薬師院 小夜子:「……良し、カミ様よ」そして、ニィっと企むような笑いをして
    薬師院 小夜子:「自己紹介、インパクトのある奴よろしく」
    玻璃上 八里:「任せておくがいい!!!」
    玻璃上 八里:いったん会議室を退出します。
    薬師院 小夜子:自己紹介を誘導しておきながら、自分は立ち上がってこそこそと、熊埜御堂くんの横へ行き
    薬師院 小夜子:「……いやなぁ、アレを見てくれたら」
    薬師院 小夜子:「なんであんたが派遣されたか……わかるんじゃねえかな……」と、急に疲れた声を出す
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    熊埜御堂 奈津比古:(…帰りたい)
    玻璃上 八里:閉まった扉から若干咳払いが聞こえてくるかもしれない!
    玻璃上 八里:「……ファーッハッハッハッハッハ!!!」
    玻璃上 八里:勢いよく扉が明け放たれる!!!!!
    玻璃上 八里:「カミ!」(任意のジャンピングと光源演出)
    玻璃上 八里:「しょう!!」(任意の着地と光源演出)
    玻璃上 八里:「かーーーーーい!!!!!」(任意のカッコいい決めポーズとド派手な光源演出)
    玻璃上 八里:残心。
    GM:しぃん……と静まりかえる会議室内に、小夜子のかわいた拍手の音が鳴る。
    薬師院 小夜子:「……な?」
    玻璃上 八里:「と、いう訳で信仰下積み中のカミだ! 与える予定の御利益は金運!」
    熊埜御堂 奈津比古:「………」
    熊埜御堂 奈津比古:長机に両手を置く
    熊埜御堂 奈津比古:「…正気か!!???」
    薬師院 小夜子:「しゃあねえだろ!!!! 人手が足りねえんだよ!!!!」
    GM:――全く珍妙な空間であった。
    GM:ゴージャスな演出に照らされる神の御前、かよわきヒトが争っているのだから。
    玻璃上 八里:「戸籍上の名前は玻璃上八里!特別に好きな呼び方を」
    玻璃上 八里:「……許す!!!!!!!」
    玻璃上 八里:言い切る!!!!(任意のド派手な光源演出)
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ玻璃上ね。分かったからしばらく黙っててくれ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前、正気か!?」改めて向き直る
    薬師院 小夜子:「……人手が足りねんだよぅ……」長机にぐったりともたれ掛かって泣き言を言う
    熊埜御堂 奈津比古:「だからって…お前…チョイスおかしいだろ!!」
    玻璃上 八里:「む、もしや耳がよわいのか?それは苦難をかけたな」
    玻璃上 八里:静かに着席。
    薬師院 小夜子:「こっちだって支部員全員分の食料やら弾薬の仕入れに発注に……予算申請の方も代行しなきゃねえし……」
    薬師院 小夜子:「うちの支部で出せるのカミ様だけだったんだよぉ……」かなり弱っている
    薬師院 小夜子:「……で」
    薬師院 小夜子:「〝防戦の上手い常識人一人くれ〟って申請上げたら……」
    GM:こうなった、と。最後の言葉はもう、蚊の羽音のようだった。
    玻璃上 八里:「いつも苦労を掛けるな薬師院殿!こちらの御仁共々カミの国優待券を差し上げよう!」
    玻璃上 八里:懐から手書きの金紙チケットを二枚取り出す!!
    薬師院 小夜子:「わーい優待券……何枚集めりゃデート一回分かなー……」疲れ切ってもこういう台詞だけは忘れない
    玻璃上 八里:「フ……カミに心を奪われても責任は取れんぞ?」(任意の優しい光源演出)
    熊埜御堂 奈津比古:「だぁぁクソ!!」頭をかきむしる
    熊埜御堂 奈津比古:「…俺にはなぁ、分かるんだよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「コイツが…俺の平穏な精神状態に害を為す輩って事が!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「二人っきりってお前!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「医療費は経費で落ちるんだろうなぁ!!」
    薬師院 小夜子:「……それは、仕事に影響のあることかい?」と、急に立ち上がってマジメな顔で
    熊埜御堂 奈津比古:「…チッ」
    熊埜御堂 奈津比古:「無ぇよ。」
    薬師院 小夜子:「もちろん、医療費だの食費だの交通費だの、そういうもんは手配する。申請なんざいらねえよ、こっちで全部処理しとく」
    薬師院 小夜子:「ただまぁ、〝あんたなら〟って見込んだ奴が結構いるのさ。それだけは忘れねえでくれ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…守りゃいいんだろ。守りゃ。」
    薬師院 小夜子:「そういうこった。得意分野だろ?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…気に入らねぇな。クソッ。」
    薬師院 小夜子:「……という訳でカミ様。熊埜御堂 奈津比古、実戦経験豊富なベテランだ」
    薬師院 小夜子:「あんまり困らせねえでやってくれよ……その……他の支部からの借り物だからな……」
    玻璃上 八里:「わかった!よろしく頼むぞクマノミ殿!!!」
    玻璃上 八里:「安心するがいい!この任務にはカミがついているからなァ!!!」
    薬師院 小夜子:「ぶふっ」思わず噴き出す
    熊埜御堂 奈津比古:「すげー耐久力の高そうな呼び方すんじゃねーよ。」
    玻璃上 八里:「む?それはたしかクマムシではないか?」
    熊埜御堂 奈津比古:「うるせーな聞き間違いぐらい誰にだってあんだよ!!」
    薬師院 小夜子:「まぁこれで、このカミ様、案外に適任なんだって。……面倒かけるな」
    薬師院 小夜子:「んじゃ、お互いの親睦――は此処じゃない場所でたっぷり深めてもらうとして、質問は――」
    薬師院 小夜子:「――あぁ、そうだ。一つ忘れてた」ぽん、と手を打つ
    熊埜御堂 奈津比古:「?まだなんかあんのかよ」
    薬師院 小夜子:「今回の任務だが、あと一人、エージェントを連れてってもらう」
    薬師院 小夜子:「入れ」
    玻璃上 八里:「む!もう一人か!」
    玻璃上 八里:指をスナップ!(任意の光源演出)を扉に設置!
    ???:「失礼します」と、会議室の扉が開く
    ローラ・S・ガードナー:悪名高き趣味装備《アルティメイド服》を当然のように身につけた、涼しげな顔の女は、
    ローラ・S・ガードナー:「〝UGNエージェント支援用ヒト型自立端末〟ローラ・S・ガードナーと申します」
    ローラ・S・ガードナー:「僻地での通信業務、情報の記録、演算などは私に一任くださいますよう」
    ローラ・S・ガードナー:そう言って、深々と頭を下げた。
    薬師院 小夜子:「ブラックドッグ / ノイマン。通信機から何から搭載されてる便利屋だ」
    薬師院 小夜子:「以降、質問の類いはそっちに向けてくれ」
    熊埜御堂 奈津比古:「おお、そうか。じゃあここに居る女のお守りを頼む。」
    玻璃上 八里:「ローラ殿か!よろしくお願いするぞ!!!」
    ローラ・S・ガードナー:「お守り……ですか。たかいたかいでよろしいでしょうか?」表情を変えず、ヤケにマジメに
    玻璃上 八里:「私はカミだ!こちらは今回の任務にご一緒するクマノミ殿!」
    熊埜御堂 奈津比古:「熊埜御堂だっつてんだろ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「玻璃上、何か希望はあるか?お前をあやしてくれるってよ。」
    玻璃上 八里:ローラさんは身長いくつですかね?(カミは160)
    ローラ・S・ガードナー:「《カミ》、玻璃上 八里さま。《ライビング・デッド》熊埜御堂 奈津比古さま。いずれも記憶しております」
    ローラ・S・ガードナー:165+ヒール8くらいですね
    玻璃上 八里:「ふーむ……ではローラ殿よ。」
    ローラ・S・ガードナー:「はい」
    玻璃上 八里:「お主に録音再生機能などは搭載されているだろうか?」
    ローラ・S・ガードナー:「録音機能に関しては、当該音声を全て記憶域へ収納する事は可能ですが」
    ローラ・S・ガードナー:「再生機能は声帯代替品に依存しております為、非搭載となっております」
    玻璃上 八里:「いやなに、我がスポットライトにそろそろカミを讃える音楽が欲しいと思って試行錯誤中でな」
    玻璃上 八里:「カミの我儘だ。聞き流してくれて構わんよ」
    ローラ・S・ガードナー:「将来的に機能を追加することは不可能ではない、と回答致します――」
    ローラ・S・ガードナー:「――では、お二人とも」
    熊埜御堂 奈津比古:目を向ける
    玻璃上 八里:「そうか……」しょんぼりしながら傾聴
    ローラ・S・ガードナー:「よろしければ、移動を開始致しましょう」
    ローラ・S・ガードナー:「目的地は、井ノ上住宅街の端に位置します、『伝道の家 静心園』という児童養護施設です」
    ローラ・S・ガードナー:「……が」
    熊埜御堂 奈津比古:「…が?」
    玻璃上 八里:「が?」
    ローラ・S・ガードナー:「その前に少しばかり」
    ローラ・S・ガードナー:「スーパーマーケットへ立ち寄らせていただいても宜しいでしょうか?」

    OP3:フェニックス・ライジング


    GM:これは記憶だ。
    GM:あなたというオーヴァードが〝生まれた〟その時の。
    GM:普段と何も変わらぬ夜だったのだ。
    GM:『暗殺輪』の特攻隊長として、先頭を単車でツッ走っていたあなた。
    GM:あなたの愛車のライトが路上に照らし出した人影は、細身の優男に見えた。
    GM:血の気の多い誰かが、「邪魔だコラァッ、失せやがれっ!」と叫んだ。
    GM:すると男は、なんとも愉しげに笑ったのだ。
    マスターミショナリー:「――弱いっ」
    マスターミショナリー:「弱いっ! 弱いっ! 弱いぃっ!」
    マスターミショナリー:「ああ分かっていた、非オーヴァードの中でも出来損ないの不良品のチンピラどもならば」
    マスターミショナリー:「私の足下どころか爪先に口付ける事も叶わぬと分かっていたが――それでも、弱いっ!」
    マスターミショナリー:焼き焦がされ融解したバイクが、パーツ単位で路上に転がっている。
    マスターミショナリー:骨を砕かれながら命だけは奪われぬまま、暗殺輪のメンバー達が路上に転がっている。
    マスターミショナリー:その内の一人を――あなたを踏みつけたままに、男は空を仰いで嗤っていた。
    極楽極:んではうつ伏せのまま踏みつけられていた頭をぐぐぐっ——と持ち上げます。
    極楽極:「………………」
    マスターミショナリー:「……これじゃあ、まるで運用テストにならないじゃないか」と、踏みつける足に力を込め、起き上がる抵抗を削ぐ
    極楽極:べしゃっ——と蛙のように再び踏み潰される。
    マスターミショナリー:「馬鹿と無謀だけが取り柄のお前達なんか、駒にさえなりはしないと言うのに」
    マスターミショナリー:「何故こんなにも貴様らは役に立たんのだァッ!?」もう一度、足を持ち上げ――振り落とす!
    極楽極:「……っぺん」踏み潰されたまま、声だけしぼりだす。
    マスターミショナリー:「んん~?」
    極楽極:「もっぺん、言ってみやがれ……」
    マスターミショナリー:「……………………」
    極楽極:がしっ——っと、『残った左腕』で、そいつの足を鷲掴みます。
    マスターミショナリー:足が浮き、踏み降ろされる。
    マスターミショナリー:また、だ。女一人を足蹴にするのに、まるで躊躇する様子も無い。
    マスターミショナリー:足を掴んだ手に返るのは、あまりに強大な――単純な、力。
    マスターミショナリー:人間のものとは思えない。怪物めいた怪力だ。
    極楽極:何度も何度も足蹴にされるも、掴んだ左手だけは放さない。
    マスターミショナリー:「弱い」
    マスターミショナリー:「……と言えば満足か?」
    マスターミショナリー:「それとも〝出来損ないの不良品のチンピラ〟の方かな?」
    マスターミショナリー:悪意に満ちたる暴虐は、木の枝を拾い上げるような気軽さで、手近に倒れていた暴走族の腕を掴んだ。
    マスターミショナリー:「例えば、こいつのような――」
    マスターミショナリー:ばきっ。
    マスターミショナリー:折った。感動も何も無く、手の退屈さを紛らわすように。
    極楽極:「………………っ!」ぎしっと噛み締めた奥歯が砕ける。
    マスターミショナリー:苦痛のあまり、あなたの〝仲間〟は絶叫する。あなたが聞いたことのないような、怯えた声で。
    マスターミショナリー:だが男は何も思わぬように、また一人の腕を掴む。
    マスターミショナリー:「それとも……これかなぁ?」
    マスターミショナリー:ばきっ。
    マスターミショナリー:次は足だ。
    マスターミショナリー:膝から下を、ぞうきんを絞るように、男の腕がひねる。
    極楽極:手を離さないがゆえに、ずりずりと地面を引きずられ、仲間たちの悲鳴を聞く羽目に。
    マスターミショナリー:みしみしみしみしみし
    マスターミショナリー:ばりばりばりばりばり
    マスターミショナリー:骨が、腱が断裂する異音と、もはや言葉にもならない絶叫が轟く
    暴走族達:「ぎゃ、がっ、あがあああぁあああああああああああああっ」
    マスターミショナリー:「煩いな」
    マスターミショナリー:次は、髪だ。
    マスターミショナリー:べりっ。
    マスターミショナリー:生え際の黒い、雑に染められた金髪を頭皮ごと毟り取って――
    マスターミショナリー:「ウィッグだ。似合うかね?」と、自分の頭にかぶせて嗤った。
    マスターミショナリー:だが、あなたは何もできない。
    マスターミショナリー:あなたは無力だ。拳も足も、この男に傷を付けるには至らなかった。バイクでの体当たりさえ軽くいなされた。
    マスターミショナリー:足を掴み、引きずられ、這いつくばるばかり。
    マスターミショナリー:勝ち目など無い。下手に抗えば命まで取られるかも知れない。平伏し、嘆き、命乞いをする他に術など――
    極楽極:目に入った。
    極楽極:かつて自分の右肩についていた「それ」が。
    極楽極:左腕を男の足から放し、「それ」を握り——
    極楽極:ぼてっ——
    極楽極:力なく、叩きつける。
    マスターミショナリー:「んん?」
    極楽極:笑えるほどに、威力が無い。
    マスターミショナリー:肌を撫でるような、優しい衝撃。男は一応ばかり、その発信源に目を向けて、
    マスターミショナリー:「ほう、腕を」
    極楽極:ぼでっ——
    極楽極:二回目は、すこしマシになった
    極楽極:ごすっ——!
    極楽極:三度目は、打撃といえるくらいにはなった。
    極楽極:ごがっ!
    極楽極:四度目は、強打と言っていいほどに。
    マスターミショナリー:「惜しいなぁ、その根性は素晴らしいのだが――」膝を上げ、すねで打撃を受ける
    マスターミショナリー:否。
    マスターミショナリー:防ぐ。
    マスターミショナリー:防いだのだ。
    マスターミショナリー:「……む」
    マスターミショナリー:防がねばならなかった。
    極楽極:膝を
    極楽極:上げましたね?
    マスターミショナリー:上げましたな。
    マスターミショナリー:ローキックを防ぐような形に。
    極楽極:がっ! っと勢いよく転がり、残った軸足に体当たり!
    極楽極:体勢を崩させる!
    マスターミショナリー:「ぬっ――!」
    マスターミショナリー:だが、対処が速い!
    マスターミショナリー:いかに腐れた人格と言えどマスターエージェント――腰を咄嗟に落とし、まるで総合格闘技のようにタックルを押さえ込む!
    マスターミショナリー:先程まで侮っていた相手に対し、5割以上の力を振るって――!
    極楽極:格闘技の経験など無い、ゆえに——
    極楽極:フロントから潰されると同時に、頭を跳ね上げる! 本能か偶然か、それは男の下腹の位置に!
    極楽極:何度も! 何度も! 何度も!!
    マスターミショナリー:「――ぐがっ! ぐ、ぬっ……これはっ」
    極楽極:「うらぁぁぁぁっっ!」
    極楽極:最後に全身のバネを使って、全力で身体ごと跳ね上げ——
    マスターミショナリー:急所ばかりは守る――いかな外道とて、これは本能だ。だが、それ故に
    マスターミショナリー:腹は、空く。真下から、幾度も突き上げられ、腰が上がる。タックルを切る、姿勢が崩れる。
    マスターミショナリー:ついには男の身体が跳ね上げられ、大きくたたらを踏む!
    マスターミショナリー:そして、下がった。
    マスターミショナリー:傲岸不遜の男が、拳の間合いを恐れて後退したのだ。
    マスターミショナリー:――そうだ。
    マスターミショナリー:こんな所では終われないだろう。
    マスターミショナリー:既にチームは――壊された。クルマも、ヒトも、何もかも。
    マスターミショナリー:――だが!
    マスターミショナリー:こんな所で終わるのか!? このチームは! 矜持は! 尊厳は!
    マスターミショナリー:否! 否! 否! 胸奥で唸るエンジンが、あなたの血を沸き立たせる!
    マスターミショナリー:「き――貴様ァッ!?」
    極楽極:——姿勢を崩した男と、正面から相対する。
    極楽極:ゴキっ——
    極楽極:首を鳴らす。問題はない。
    極楽極:右腕がなんかもげてすげえ痛えが、左手で持ってるから問題ない。
    マスターミショナリー:「……はは」
    極楽極:問題が在るとすれば——
    極楽極:「てーせーだ……」訂正を、しなければ。
    マスターミショナリー:「ハハッ、ハハハハ――そうか、そうかそうかそうかぁ……!」
    極楽極:「てめーは——」
    極楽極:フッ——と、男の視界から消え失せる。
    マスターミショナリー:「貴様は!」嬉々として拳を高く、構える!
    極楽極:「もう——」気づけば頭上。街灯を踏みつけ、全身の力を貯めて——
    マスターミショナリー:「貴様は不良品じゃなかったかァッ!」空を見上げて拳を引く。笑いながら、だが目ばかりは冷静に。
    極楽極:「喋んじゃねえぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇっっ!」弾かれたバネのように、空中から蹴りを打ち込むっ!
    マスターミショナリー:――嗚呼。
    マスターミショナリー:嗚呼。それはまさに、怒りを具現化した業火の如き一撃であった。
    マスターミショナリー:並大抵のオーヴァードならば、その蹴り一つでたたき伏せられるだけの。
    マスターミショナリー:だが。
    マスターミショナリー:この男は――〝並〟ではなかった。
    マスターミショナリー:極のように、視界から消えることはない。男はただ半歩、身体を左にずらした。
    マスターミショナリー:「――素晴らしい!」賞賛の言葉と共に振るわれる、右拳。
    マスターミショナリー:それは空を切った蹴り足の上を通過し、極の腹へと突き刺さる――!
    極楽極:「喋んなって——」血と同時に怒りの声を発し、身体を左回りに回旋!
    極楽極:左腕+右腕のロングリーチ。
    極楽極:「言っただろうがクソがぁぁぁぁっ!」左腕で握った右腕の拳が、フック気味に男の顔面を襲うっ!
    マスターミショナリー:「ハ、ハァッ――」
    マスターミショナリー:みしぃっ。
    マスターミショナリー:男の右頬を、魂の拳が打ち据えた。
    極楽極:「へっ——」
    マスターミショナリー:頬骨が砕け、歯が割れ。嗤う唇の間から、白と赤の小片が飛び散る。
    極楽極:ざまあっ——とばかりに嘲り笑う。
    マスターミショナリー:顎を打たれたボクサーが意識を失う時のように、その身体は傾き――
    マスターミショナリー:《不死不滅》
    極楽極:そのまま、ずざざざざっ! と地面に墜落。視線は男を見据えたまま。
    マスターミショナリー:――踏みとどまる。
    マスターミショナリー:「いけないなぁ、不良少女。喧嘩で振るうには拳が強すぎる」
    マスターミショナリー:「私がオーヴァードでなければ、首から上が近所の窓に飛び込んでいたぞ?」片手の指を立て、左右に振って笑いながら
    極楽極:「どんな気分だ、あぁ?」
    極楽極:へへへ——と血反吐を吐きながら、笑みは崩さず。
    極楽極:「『馬鹿』で『無謀』な『不良品』にぶん殴られた気分はよ?」
    極楽極:ゆっくりと、起き上がる。相手もまだ立ってるのなら、喧嘩は終わっちゃいない。
    マスターミショナリー:「最悪の気分だ」
    マスターミショナリー:「私の性能はまだ、理想に遠く及んでいないらしい――」
    マスターミショナリー:「君よ。我が名は《マスターミショナリー》」
    マスターミショナリー:「せめて我が名だけでも、地獄へ語りついではくれないかね……?」
    マスターミショナリー:傷口を修復しながら、男が歩いていく。間合いをつめていく。
    マスターミショナリー:これは喧嘩か? 少なくとも男はそう思っていない――殺し合いだとさえ。
    マスターミショナリー:この期に及んで男は、未だに自分が負けるなどと思ってすら――
    マスターミショナリー:――だが。
    極楽極:「お断りだ。テメエの方こそ脳みそに刻んでおきやがれ」
    極楽極:「暗殺輪特攻隊長、極楽極たぁオレのことだ!」
    マスターミショナリー:「極楽 極! 少しの間だが、我が記憶の最上層に刻もうかァッ!」
    極楽極:「上等だっ! シワのひとつひとつにえぐり刻んでやんぜっ!」
    マスターミショナリー:――と、嗤いながらに走ろうとした男の足が、
    マスターミショナリー:止まる。
    マスターミショナリー:遠くより聞こえるだろう。暴走族にとってはある意味、忌まわしき音。
    マスターミショナリー:サイレンの音が。
    マスターミショナリー:だが、パトカーの音とも違う。
    マスターミショナリー:そうこれは――敢えて、〝敵が迫っているぞ〟とつげながら近づく、第三者の音。
    マスターミショナリー:不意を突くことよりも、敵の逃亡を促して、一人でも多くの生存者を期待する為の――
    マスターミショナリー:UGNの装甲車の音だ。
    マスターミショナリー:「……チィッ、時間を掛けすぎたか」
    マスターミショナリー:男は舌打ちと共に、大きく後方へと跳び退る。
    極楽極:「知るかぁっ!」
    極楽極:追いかけるっ!
    マスターミショナリー:「これ以上貴様を相手にしている余裕は――」
    極楽極:間に合わず——右腕を全力で男めがけてぶん投げるっ!
    マスターミショナリー:「無い!」投げつけられた右腕を、両腕を交差させて受ける――
    マスターミショナリー:と、同時!
    マスターミショナリー:道路にタイヤ痕を刻みながら横滑りし、男の背後に現れる装甲車!
    マスターミショナリー:「……全く。現状でこの数を相手にする性能は無いぞ、僕は」と、男は呟いた。
    極楽極:「ケツまくるなんざ許さねぇぞ、テメエっ!」
    極楽極:貫かれた腹と、怒声を発した口から血を吹きらしながら——
    マスターミショナリー:装甲車より降り立つ多数の戦闘員。警告など無い。銃弾が、レネゲイドコントロールによる炎が、雷が、そして斬撃が、
    マスターミショナリー:極の拳が迫る、その一瞬!
    マスターミショナリー:男の姿は、溶けた。
    マスターミショナリー:赤い液体と成り果てて溶け、地面へ染み込み姿を消したのだ。
    極楽極:では、勢い余って装甲車に身体ごとぶつかりたく。誰かが受け止めでもしてくれないかぎり。
    GM:――では。
    GM:その後、あなたを受け止めて――おそらくは気の利いた言葉でもって打ち解けようとした支部長の事は、
    GM:私が描けるものでは無い故に、省略させていただく事になる。
    GM:変わりに私が綴るのは、あなたの他にもう一人。
    GM:装甲車が到着する寸前まで意識を保っていた、ある少女の証言だ。
    GM:後にUGN職員となった彼女は、こう語る。
    元暴走族(17):「そりゃアンタ、相手は化け物で戦闘のプロ。こっちはただの喧嘩自慢」
    元暴走族(17):「ああなっちまうと普通は勝負ありだわ」
    元暴走族(17):「ふつうはね」
    元暴走族(17):「だけどこれは極楽 極のハナシでしょ」
    元暴走族(17):「立ってたそうですよ」
    元暴走族(17):「ええ 覚醒直後でマスターエージェントとやりあったことは確かです」
    元暴走族(17):「それが極楽 極なんですねェ……」

    OP4:静心園


    GM:さて。暫しの時間が過ぎた。
    GM:熊埜御堂 奈津比古。玻璃上 八里。
    GM:あなた達は井ノ上住宅街、その端にある児童養護施設の前に立っている。
    GM:……建物はいささか古めかしい。〝50年前の公共施設を整備せず再利用している〟という風情だ。
    GM:窓は全て開け放たれ、そこから聞こえるのは子供達の賑やかな声。
    GM:へこんだ看板に記された施設名は『伝道の家 静心園』。
    ローラ・S・ガードナー:「この建物です。決して廃墟ではありません」
    ローラ・S・ガードナー:ローラの両手には、ぱんぱんに膨らんだスーパーの買い物袋。
    ローラ・S・ガードナー:中身は大量のお菓子だ。せんべい、クッキー、ビスケット。飴やチョコレートのような、暑さに弱いものは無い。
    熊埜御堂 奈津比古:「…まあ、要るか。」
    熊埜御堂 奈津比古:「しかし、そんなに買うんだから随分と数が多いんだろうな。」
    玻璃上 八里:「フ。子らは良き騒ぎ方をしているな。」
    玻璃上 八里:荷物の他にカミ製折り紙百枚セットを携えているぞ!
    ローラ・S・ガードナー:「それほどの人数でもありませんが――まぁ、その」
    ローラ・S・ガードナー:「凶暴ですので」
    熊埜御堂 奈津比古:「…俺、ここで待ってていいか?」
    ローラ・S・ガードナー:「……カミ様、そちらの方の捕縛を依頼致します」
    玻璃上 八里:「何を言うかクマノミ殿!一人になったところで例の襲撃があれば危険だぞ!」
    ローラ・S・ガードナー:「だそうですよクマノミ殿」
    玻璃上 八里:腕をひっかけて敷地に引っ張っていきたいぞ!
    熊埜御堂 奈津比古:「ロボット女!お前までそう呼ぶのかよ!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「ああクソ引っ張るな!!分かったから!!」
    玻璃上 八里:「フハハハーッ!子供たちにも良きあだ名となること請け合いだぞ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:(…これ終わったら休暇貰うぞ、絶対に。)
    ローラ・S・ガードナー:「訂正を要求します。私の脳髄は生まれついたままの生身です。ですのでロボットではなく、サイボーグというのが適切かと――っと」
    ローラ・S・ガードナー:「《篤信の巨人 / ネフィリム》、奥にいるのですか」通常会話より、少し大きな声
    ローラ・S・ガードナー:呼びかけると程なく、どかどかとけたたましい足音。
    子供達:「メイドのねーちゃんだー!」「お菓子の人だー!」「遊んでー!」「お菓子だー!」
    子供達:現金な子供達が掛けだして来て、ローラの衣服の裾や、手の買い物袋にたかる。
    熊埜御堂 奈津比古:「あーあー嫌だ嫌だ…」死んだような目
    子供達:その数、8人。上は10歳くらいか、下は3歳程度だろう。
    子供達:それが子供特有の異常な体力と速度で、ぶわあっと飛び出してきたのだ。
    玻璃上 八里:「……さあ!われらの到着を園長殿にも告げようではないか!!!」
    玻璃上 八里:「子供たちよ!!!カミが降臨したぞ———ッ!!!!!!!」
    ローラ・S・ガードナー:「…………」無言のままに集られている
    ローラ・S・ガードナー:「……………………」無言で二人へと、何かを訴えるような視線を向けてくる
    熊埜御堂 奈津比古:特に理由もなく子供に足を蹴られている
    熊埜御堂 奈津比古:「…?」見つめ返す
    子供達:「おかしー!」「おかしちょうだい!」「カミだってー、へんなのー!」「こっちの兄ちゃん目どうしたの?」
    子供達:と、好き勝手に大騒ぎしていたが
    玻璃上 八里:持っていた金紙をド派手にバラ撒く!
    子供達:「「「「わーっ!!!!」」」」
    子供達:全員、ばらまかれた金紙に飛びついた。
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!!!!誰だ変とか言ったの!!!!!!!」
    ローラ・S・ガードナー:「……ふぅ。助かりました」どうやら助けを求めていたらしい
    玻璃上 八里:「酷いこという子にはスペシャルシートをお見舞いしてしまうぞーッ!!!!!」
    玻璃上 八里:纏わりつかれながら上着から出したカミ細工を展開していく!
    熊埜御堂 奈津比古:「おらどけクソガキ共!!蹴るな!引っ張るな!!」
    子供達:「えー、だってへんだよー」「鶴折ろうぜ鶴!」「あっビスケット私のー! 取らないでー!」「すぺしゃるしいとってなに?」「あはははは、兄ちゃん怒ったー!」
    玻璃上 八里:「フハハーッ!!!!」と高笑いしながら鶴を折ってます
    子供達:さて。子供達は収拾が付かない有様だ。そりゃそうだ。子供だもの。
    子供達:……と。
    子供達:またもう一つ足音が――こちらはいやに軽やかで、小さな音がする。
    無外 光治:「ああ、もう……こらこら、お客様を困らせてはいけませんよ」
    無外 光治:30代後半~40代だろう男性だった。
    無外 光治:巨体である――身長は190cmを軽く越え、重量級レスラーの如き筋肉質。体重は110kgを越えているだろう。
    無外 光治:それが、廊下を軋ませる音もなく現れ、冷たい顔のメイドの前で言った。
    無外 光治:「ローラ、もうコードネームで呼ぶのは止めてくれと言っているでしょう」眉の間に皺を寄せながら
    ローラ・S・ガードナー:「慣れていますので」
    熊埜御堂 奈津比古:「…随分と元気のいい子供たちで。ええ。」青筋を立てながら見上げる
    無外 光治:「いや、本当に申し訳ない……UGNの方でしょうか?」頭を下げつつ、蹴りを打つ子供をひょいと持ち上げて引き剥がす
    玻璃上 八里:「園長殿か—ッ!!!遠方からの挨拶になり申し訳なーい!!!」子供たちに構いながら
    玻璃上 八里:「ローラ殿ー!!!カミの分の紹介も依頼してよろしいか—ッ!!?」
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ…最近ここで物騒な事件が起きてるっつー事で派遣されてきた。」
    無外 光治:「いえいえ、お気遣いありがたく!」と、子供の群れに集られているカミへと返して
    無外 光治:「それは……良かった」分厚い掌で胸をなで下ろし
    無外 光治:「静心園の園長、無外 光治(むがい こうじ)と申します。ささ、どうぞ中へ」
    無外 光治:と、ぼろい建物の奥へと誘導する。
    ローラ・S・ガードナー:「畏まりました。……ほら、みんな。そこのカミ様はお仕事中です、離れなさい」
    子供達:「えー」「えー」「ぶー」不平の声ばかり、やけに綺麗に揃っていた。
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ…だああもう!引っ付くな!!」子どもを脇に抱えながら付いて行く
    GM:さて。
    GM:あなた達は、応接室とは名ばかりの、ちゃぶ台の間に通される。
    GM:建物の中は――日差しが入らないだけ外よりは涼しいか。
    GM:冷房器具が古びた扇風機しか無いので、UGN支部内に比べれば蒸し風呂のようだ。
    GM:扇風機は首を少し動かすたび、ぎぎ、ぎぎぎ、と悲鳴をあげている。
    無外 光治:「……全く、こんな場所で申し訳ない。もう少し人手があれば良いのですがね」湯飲みを乗せた盆を運んで、ちゃぶ台へと置きながら
    熊埜御堂 奈津比古:「…随分と設備が悪いんだな。金が無ぇのか?」
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!!!よろしければこちらのカミ団扇を使ってほしい!!!」
    無外 光治:「こういう公共施設で、予算の余っている所などありませんよ――おお、これはありがたい」と、団扇を受け取り顔を仰ぐ
    玻璃上 八里:丸い金の厚紙に穴をあけた簡易団扇を配るぞ!
    無外 光治:子供達は上手く言い含められて、少し離れた部屋で遊んでいる。……それでも、賑やかな叫び声やら足音やらは聞こえてくるが
    熊埜御堂 奈津比古:「…あんたが一人で?」
    無外 光治:「……はい」
    無外 光治:「昔はそういう訳でもなかったのですが……」
    熊埜御堂 奈津比古:「そりゃまぁご苦労なこった。」ため息を吐く
    玻璃上 八里:「ふむ……?」
    無外 光治:「……まぁ。慣れれば楽しい暮らしです。8人の子の父親代わりと言うのもね」
    無外 光治:「いえ……」
    無外 光治:「9人の子、というのが……本当の所なのですが」巨体の背を丸めて、消え入るように言った
    熊埜御堂 奈津比古:「…その居ない一人が、今回の事件の…」
    無外 光治:「……ええ」
    玻璃上 八里:「……そうか。」
    無外 光治:「7歳の男の子です……この春、小学校に上がったばかりの」
    熊埜御堂 奈津比古:「…チッ。」
    無外 光治:それから無外は、認識している限りの状況を説明し始める。
    無外 光治:数日前の夜のことだ。奇妙な物音に気付いて、彼は目を覚ました。
    無外 光治:奇妙と言っても――かちっ、と。小さな音が一度だけだったが、
    無外 光治:「窓の鍵を外す音でした」
    玻璃上 八里:「……」暑さで頬を汗が流れるが、カミ団扇は置いてある。
    無外 光治:子供達の寝室は3つ有り、それぞれの部屋に3人ずつが寝ているが
    無外 光治:その内の一つが。
    無外 光治:窓が開け放たれ、夜風が吹き込み。そして子供が一人、いなくなっていたのだと言う。
    無外 光治:「……それだけなんです」
    熊埜御堂 奈津比古:「…鍵の形状は?」
    無外 光治:「なんの変哲もない、平凡なクレセント鍵です」
    玻璃上 八里:「当然、しかるべき所への連絡や捜索の依頼も?」
    無外 光治:「……ええ」
    熊埜御堂 奈津比古:(…じゃあ外から開けるのは、窓を割らない限り無理なはずだ)
    無外 光治:「外へ迷いでたのであれば恐ろしいことです……直ぐに警察へ通報しました」
    無外 光治:「ですが、なんの手がかりもない」
    無外 光治:「あの子の姿を見たという証言の、一つたりと無いと言うのですよ……っ」
    熊埜御堂 奈津比古:「自分から出ていったという線は?」
    無外 光治:「……あの子は、赤い色が好きでしてね」自ら出て行った――という話に対して、悲しげな声音で。
    玻璃上 八里:「ふむ……」
    無外 光治:「私は古い人間ですから、うっかり〝黒いランドセル〟を買ってあげようと言ったら、床に寝転んでわぁわぁと泣き出したんです」
    熊埜御堂 奈津比古:(…つまり、そいつは男か)
    無外 光治:「他の子に、〝あの子は赤が好きなんだから、赤いランドセルじゃなきゃ駄目〟と怒られて……いざ買ってあげた時には、それを抱いて寝る程の喜び方でした」
    無外 光治:「そのランドセルが、部屋に残っているんです」
    無外 光治:「……置いていくなんて、あり得ません」
    玻璃上 八里:(赤い色が好みか。見つけられたときに備えて作っておくとしよう)
    無外 光治:「……お願いします、どうか」
    無外 光治:「あの子を探して……見つけてやってください……!」
    無外 光治:巨体が、畳に額を擦りつける。顔を伏せたのは、滲む涙を見せない為か。
    熊埜御堂 奈津比古:「…はぁ」大きなため息とともに、天井を見上げる
    ローラ・S・ガードナー:「…………」旧知の男の嘆く姿を見ぬようにか、視線は窓の外へと向けられている。
    玻璃上 八里:「……フ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「あああクソ!!帰るなんて言えなくなっちまったじゃねぇか!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「どうしてくれんだ!!お前らがこんなところに連れてくるから!!」
    玻璃上 八里:「園長殿よ。私は未だ下積みのカミだ。安心しろとは言えん。」
    ローラ・S・ガードナー:「お仕事ですから」
    熊埜御堂 奈津比古:「分かってんだよそんなこと…!」
    玻璃上 八里:「……だがァ!!!」
    玻璃上 八里:「私に任せておくがいい!!!この事件を必ず解決し!子供たちを助けてみせる!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:(…でけー声。)
    無外 光治:「あ……ありがとうございますっ……!」柱のように太い腕が、ごしごしと目元を拭っていた。
    玻璃上 八里:「カミの名に懸けてなァ!!!ファーッハッハッハッハ!!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…全部」
    熊埜御堂 奈津比古:「全部持ってこい。あんたが知ってるそのガキに関する情報を。まず全部。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…さっさと終わらせて帰りてぇからな。」
    ローラ・S・ガードナー:「その任務はお任せを。……この圓の児童の個人情報に限らず」
    ローラ・S・ガードナー:「情報処理の一切を補助する為に、私がおります」
    GM:――例え。
    GM:例えいかなる企みが、障壁が立ちはだかるとしても。
    GM:きっとそれを打ち砕くのは――いや、守り抜くのは、あなた達のような、正しい人間なのだろう。
    GM:……窓から吹き込む風が、少し涼しい。
    GM:子供向けの菓子を買っている間に夕方になって――今はだんだんと、日も沈み始めている。
    無外 光治:「おお、もうこんな時間か」無外が窓の外を見る。やけに明るい声なのは、泣き顔を晒した羞恥の故か。
    無外 光治:「……まずは。調査に来てくださったこと、大変ありがたく思います」
    無外 光治:「ですが――」深く頭を下げ、再び顔を上げた時には、
    無外 光治:「まずはお夕飯だけでも、食べていかれませんか?」
    無外 光治:そう言って微笑む顔は――平凡な家庭の、父親の顔だった。
    熊埜御堂 奈津比古:「…あ」
    熊埜御堂 奈津比古:「おいロボット女、先に聞いとくけどよ」
    ローラ・S・ガードナー:「サイボーグです。何か?」
    熊埜御堂 奈津比古:「これ…まさか俺たちはここに泊まるのか?」
    玻璃上 八里:「フハーッ!そこまでお世話になるのも申し訳ない気もするが」グルルルル—ッ!!!
    ローラ・S・ガードナー:「……いえ、泊まるのが希望であればかまいませんが」
    ローラ・S・ガードナー:「決してその義務などは無い、と進言致します」
    玻璃上 八里:「食費はカミが出そう!!!!!!なあにはした金だァ!!!!!!!!!!」
    無外 光治:「いえいえ、そこまでは! ちょうど今日は大鍋でカレーを用意しているのです、沢山有りますから是非!」
    玻璃上 八里:「ローーーーラ殿よ!!!足りなかった場合は買い出しを依頼したい!!!!!」
    ローラ・S・ガードナー:「ええ、もちろん。お引き受けいたします、カミ様」ほんの少しだけ――誤差程度に微笑んで、メイド姿の女は頷いた。
    ローラ・S・ガードナー:まだ、その美味の匂いは無い。が、鍋を暖めたなら直ぐにでも、食欲をそそるスパイスの香りが立ちこめるのだろう。
    ローラ・S・ガードナー:周囲の家もまた夕飯時で、空腹をくすぐる香りが漂う――
    GM:漂う。
    GM:香り?
    GM:否。
    GM:これは臭いだ。
    GM:お二人とも
    玻璃上 八里:「……!」
    GM:知覚で判定をどうぞ
    玻璃上 八里:なっ
    GM:目標値は無いので、ただ振るだけで結構です
    熊埜御堂 奈津比古:1dx+1
    DoubleCross : (1R10+1[10]) → 2[2]+1 → 3

    玻璃上 八里:7dx+1
    DoubleCross : (7R10+1[10]) → 8[1,2,5,6,6,8,8]+1 → 9

    GM:1dx10
    DoubleCross : (1R10[10]) → 8[8] → 8

    GM:では、玻璃上 八里。あなたが真っ先に気付いた。
    GM:次にローラが、眉をほんの少しだけ寄せる。その直ぐ後には熊埜御堂、君も。
    GM:鉄の臭いだ。
    玻璃上 八里:「……失礼する!」子供たちの部屋に駆け出す!
    熊埜御堂 奈津比古:玻璃上さんの後に続く!
    ローラ・S・ガードナー:「窓を閉めて! 子供達を地下室に!」焦りの滲む声と共に叫び、二人が向かった部屋と別な部屋へ!
    無外 光治:「なっ、ま――まさかっ!?」現役を退いたとは言え、彼もまた、そう遠からずに気付く。そして、窓を閉める為に駆け回る。
    GM:あなた達は、施設内に散らばる子供達をようやくかき集めて、地下室へと押し込む事ができるだろう。
    GM:そのころにはもう臭いだけでなく、聞こえている筈だ。
    GM:獣の群れの、唸り声。
    GM:幾百と重なる獣の唸り声、足音。鉄の臭いは、その身体や牙から発されるもので――
    玻璃上 八里:「備えろ熊埜御堂殿!いつ来てもおかしくないッ!」銀紙を片っ端から折り、カミ飛行機に組み立てる!
    玻璃上 八里:形状はやり型!
    熊埜御堂 奈津比古:「チッ…!園長!」
    熊埜御堂 奈津比古:「あんたはガキ共を見てろ!!」
    無外 光治:「はっ、はいっ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「ああクソ!!はえーんだよいくらなんでもよぉ!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「まだ晩飯も食ってねぇんだぞこっちは!!」
    ローラ・S・ガードナー:「……支援行動を開始します。私がいかに損傷を受けようと、おそらく人体よりは頑丈ですので、どうか気になさらず」
    GM:あなた達は戦闘態勢を整える。
    GM:獣の群れの気配が迫る。
    GM:そして――

    マスターミショナリー:「釣り堀という遊びはまだ、経験をしていないが」
    玻璃上 八里:手に取る銀紙には楷書体で『光線砲搭載』と書かれているかもしれない!
    マスターミショナリー:「針に食いつく魚が、美味だと良いのだがね」
    熊埜御堂 奈津比古:「釣られた雑魚が何ほざいてんだ。」
    マスターミショナリー:「雑魚! ……雑魚! 雑魚と来たかぁ、そうかぁ……」
    マスターミショナリー:「……ここは挑発にのって、激怒しておいた方が好感度は高いかな?」
    玻璃上 八里:「……フ。野良犬の類かと思えば、しつけのなっておらぬ飼い主もセットと来たか」
    玻璃上 八里:「これはカミの説法が必要かもしれんなぁ?」
    マスターミショナリー:「野良ばかりじゃないんだぞ? 血統書付きのも……1割程度はいるというのに」
    マスターミショナリー:「だが、ふむ」
    マスターミショナリー:「その口上は興味深い。カミと来たか」
    玻璃上 八里:「おう。カミだ」(完全に無視して任意の光源演出)
    玻璃上 八里:ポージングをした上着から独りでにカミ細工たちが飛び出す!
    マスターミショナリー:「なら私も名乗ろう!」
    マスターミショナリー:男は右手を高く、高く空へと掲げ
    熊埜御堂 奈津比古:「…深夜徘徊はするなって母ちゃんに教わらなかったのか?クソガキ。親父の金玉袋からやり直しやがれこの馬鹿。」
    マスターミショナリー:「我が名はマスターミショナリー。……さあ」
    マスターミショナリー:「大人は殺せ」パチン
    マスターミショナリー:指が鳴る。
    マスターミショナリー:獣の群れが動き出す――。

    トレーラー


    ――大N市にて発生している、児童連続誘拐事件。
    その主犯と目されるのは、マスターミショナリーと名乗るオーヴァードであった。
    非オーヴァードを洗脳・従者化する、卑劣にして凶悪なるFHエージェント。
    その悪意の暴風は、大N市という特異な大地を利用する計画を育んでいた。
    だが、いかなる運命の悪戯か。
    悪辣なる野望に真っ先に立ちはだかったのは、〝偶然そこにいた〟オーヴァードであった。

    憤怒の脚本を描く男は、己が血を以て字句を記す。
    馳せる影は役者にあらず。脚本家を葬る正しき英雄。
    そして今、〝あの男〟が帰還してしまう。

    ダブルクロス The 3rd Edition.『旧き神よ、来たれ』

    Double CROSS―――それは裏切りを意味する言葉。

    OP5:血閃二条


    GM:極ちゃん、登場侵蝕をどうぞ!
    極楽極:1d10+30
    DoubleCross : (1D10+30) → 1[1]+30 → 31

    GM:――弱い風が、吹いている。
    GM:夜の大N市は、街の規模の割に静かだ。住民の本能的な防衛策かも知れない。
    GM:太陽の恩恵の無い時間に外を歩けば、闇の牙に喰らわれると怯えているのかも知れない。
    GM:が――そんな恐怖も、あなたはどうだろう。
    GM:既にあなたは、この世の理から一歩踏み外した存在だ。
    GM:……日の光こそ落ちたが故、気温は23度ほど。弱い風が吹いている、過ごしやすい夜だ。
    GM:あなたはこの夜、非番であった。
    GM:だから、買い物の途中かも知れないし、友人の家からの帰路やも知れない。
    GM:いずれにせよあなたは、重大な理由など特になく、夜の街を歩いていた。
    GM:弱い風が、吹いている。
    極楽極:ではお見舞いの帰り。コンビニで購入したアンパンを咥えながら、ポケットに手をつっこみブラブラと帰路についています。
    極楽極:久しぶりに卜部の姐さんのとこに顔を出しに行ってみてもいいかもしれない。などと考えながら。
    GM:では。その風に異物が混ざるのを、あなたは感じ取るだろう。
    GM:それは音と臭いと、レネゲイドが蠢く時に発する独特の気配の混合物だ。
    GM:遅れて感じる事だろう。どこか、そう遠くない場所で誰かが、《ワーディング》を発動したのを。
    GM:争いの声が、獣の唸り声が、鉄の臭いが。
    GM:変わった風向きに乗り、流れてくるのを。
    極楽極:顔を振って、アンパンを宙に放り上げる――
    極楽極:「ちっ――」
    極楽極:大きくあけた口で再キャッチ、もぐもぐごくんと一気に腹の中に流し込み。
    GM:近い。故にもう届き始める。
    GM:絶叫。煤の臭い。血の臭い。殺し合いだ。
    極楽極:「アンパンくらい、ゆっくり喰わせろってんだ、クソが」
    極楽極:軽く力をため、跳躍。電信柱の上へと。
    極楽極:周囲をぐるりと見渡し、ワーディング先を確認します。
    GM:よろしい。あなたの感覚器官はきっと、オーヴァード化に伴い強化されていることだろう。
    GM:だから、見える。100mほど離れた住宅街の端だ。
    GM:ひとつ。獣の群れ。
    GM:数十。いや、数百?
    GM:頑強な四肢で地を駆け、鋭利な牙で喉笛を割く、獰猛な獣の群れが居た。
    GM:群れは、一軒の建物を包囲し、数に任せて攻め立てている様子であった。
    極楽極:直線上の「空間」に何もないことを確認。
    GM:ふたつ。その群れの最後尾。
    マスターミショナリー:忌まわしき記憶と結びつく男の姿が有った。
    極楽極:「!」確認、観間違えようはずもない。
    極楽極:「おいおい――」ぐっと、電信柱の側面に張り付くようにして、身体を丸める。
    極楽極:「――懐かしいツラがあるじゃねえかっ、ええっ!」跳躍――などといった生易しいものではなく、電信柱を全力で蹴り飛ばし、撃ち出された弾丸の如く!
    極楽極:その男の基へと!
    GM:跳躍!
    GM:だがその突撃は
    マスターミショナリー:「おっ?」男の指の動作と共に、数頭の獣が跳ねる。それが盾となり、初撃は僅かに届かない。
    マスターミショナリー:そうして男は、地上に降り立った極の顔を見て
    マスターミショナリー:「貴様は」
    マスターミショナリー:「おお、貴様は……!?」
    マスターミショナリー:なんとも嬉しそうに、仮面に半分隠れた顔で笑う。
    極楽極:数頭の獣を巻き込み、轟音と共に着地!
    極楽極:「久しぶりだな、あぁ! チート野郎?」
    極楽極:獣を踏みつけ、仁王立ちで相対します。
    極楽極:ゴキゴキと拳を鳴らし、自身の掌に叩きつける!
    マスターミショナリー:「これは――なんたる僥倖かァッ!」
    マスターミショナリー:かなりテンションの上がりきった上ずった声
    マスターミショナリー:「覚えているぞ、貴様は覚えている。たしか極楽 極とか言う……本名か? ハンドルネームか?」
    マスターミショナリー:「もしかしてペンネームだったりするなら、是非著作を教えて欲しい。買いに行こうではないかね」
    極楽極:「本名に決まってんだろが。ネットも苦手だし投稿なんざしたこともねー」
    マスターミショナリー:「……なんと。貴様も親に虐げられた者か。その境遇には同情の余地があるな」と、この言葉だけはいやに親身に吐き出しつつ
    マスターミショナリー:「だが!」
    マスターミショナリー:「あれから私の性能も向上し! あのような無様を見せることは無くなった!」
    マスターミショナリー:「即ち!」右手を腰に引きつけ。左手で、びしぃっと空を指さし
    マスターミショナリー:「より完全なるマスターミショナリーの完成である!」
    極楽極:「あぁっ!?」偶然ですが、逆鱗ポイントに。
    極楽極:「てめぇ……今なんて言いやがった?」
    マスターミショナリー:「……という訳で。前回は一方的に中断させていただいた戦闘テストのやり直しだが――ふむ」
    マスターミショナリー:「その〝今〟とは、どの台詞かな」
    極楽極:不遜な笑みは消え、殺意を込めた視線を。
    極楽極:すーっと深呼吸。肚に気合を入れ、前のめり気味の重心に――
    マスターミショナリー:「〝同情の余地がある〟か、〝親に虐げられたもの〟か、それとも――」
    マスターミショナリー:「〝出来損ないの不良品のチンピラ〟か?」
    マスターミショナリー:かつての戦いの時と、一言一句違わぬ台詞を吐きながら――空へ向けた指が、降りる。
    マスターミショナリー:「食い殺せ。食い残しは厳禁だ、教育に悪い」
    マスターミショナリー:「あちらには〝いたいけなおこさま達〟がいらっしゃるからなぁ」
    マスターミショナリー:男の後方に、大量に展開していた獣の群れ。その半数が向きを変え、極を目がけて駆け出す。
    極楽極:「知らねえくせに、知ったようなことほざくんじゃねえよ、クソが」
    極楽極:脳裏に一瞬、惜しみない愛を注いでくれた両親の姿がよぎり――
    マスターミショナリー:「……と、言う訳だ。貴様の事情は興味深いが、知って欲しいというならば」
    マスターミショナリー:「まずは我が数百の軍勢を越えてからにしていただこう!」
    極楽極:ふむ、確認を2つ。獣ってどんな感じのやつでしょうか? あと、ミショナリーが示した”あちら”には何がありますでしょうか?
    GM:はい、回答します。
    GM:まず獣ですが、犬と考えてください。大小色々、犬種も色々。ですがどいつもこいつも、目がイカれてます。
    GM:そしてもう一つ。〝あちら〟。これは、獣の群れに包囲されてて良くは見えませんが
    GM:ぼろっちい、広くは有るが一階建ての建物があります。
    マスターミショナリー:包囲網から外れた約半数――僅かに半数でしかないが、それでも。
    マスターミショナリー:犬の如き姿、四足歩行。巨大な牙、前足の爪、俊敏性を武器とする、おおよそ200の獣の群れ。
    マスターミショナリー:200の牙が、極。あなたを引き裂かんと殺到する!
    マスターミショナリー:……だが、一体の戦闘力はさしたるものでもない。
    マスターミショナリー:あの時より格段に強くなったあなたの力を見せる時だ。
    極楽極:「…………」先陣を切って迫る大型犬の顎門に動じることなく――
    極楽極:「おらよっ!」その顎門に拳を叩き込み、腕ごとねじり込む!
    GM:めぎぃっ!
    GM:壮絶な音と共に、その顎が破砕される!
    極楽極:そのまま頭上へと持ち上げ――
    極楽極:地面に叩きつける!
    極楽極:叩きつける!
    極楽極:叩きつける!
    極楽極:叩きつける!
    極楽極:叩きつける!
    極楽極:叩きつける!
    極楽極:叩きつける!
    GM:がきっ。ばぎん。ばぎん。ばしゃっ。べしゃっ。ぐちゃっ。びしゃっ。
    GM:打撃の度にその音は、水っぽさを増して行く。
    極楽極:そして再び痙攣する獣を頭上へ高々と持ち上げ――
    極楽極:「やるってんなら、手加減しねえぞ、オレは?」静かに闘気を、残りの獣たちに浴びせます。
    マスターミショナリー:「ひゅう。かぁっこいい」
    マスターミショナリー:「だが、いかんぞぉ。一体相手に夢中になっちゃあ」
    GM:一体仕留めた。だが次の瞬間にはもう、左右から、前方から、次々に敵が迫る!
    GM:獣達にはきっと、自我が無い。だから仲間がいかに無残に殺されようが、怖じることもない。
    GM:怖じる力すら――既に奪い取られている。
    GM:無数の牙が、あなたの身を喰らわんと迫る!
    極楽極:「ちっ、相変わらずクソみてーな手を――」跳躍。一番大きな体躯の獣を見つけ、眼前に着地します。
    極楽極:「いいガタイじゃねえか、テメエ?」ニヤっと笑って、両前足を強引に持ち上げる。
    極楽極:「当たると痛えぞっ、うらぁっ!」自身を軸に大回転! 3m近いその巨体を振り回し、獣の群れを薙ぎ払いますっ!
    極楽極:「おらおらおらおらおらぁっ!」
    マスターミショナリー:「む――〝散開〟!」
    GM:何頭か、反応が間に合わず、その暴風に巻き込まれたものは――かわいそうな事だ。
    GM:頭部が胴体に別れを告げた者やら、そうは行かずともへし折れて使い物にならなくなった個体。
    GM:面白いように。面白いほど。あなたの力は、この群れを凌駕している。
    GM:……だが。
    マスターミショナリー:「全く景気よく殺してくれる。そのワンちゃん達も尊い一つの命なんだぞ?」
    マスターミショナリー:「もっとも過去形ではあるがな。うん。たった今無残に散ったな」
    マスターミショナリー:「……まぁ良い。代わりは居るのだ、代わりは。さあ行け、さあ喰い殺せ!」
    マスターミショナリー:次。また次。また次。
    マスターミショナリー:無限に続くが如き群れの奥で、マスターミショナリーが嗤っている。
    マスターミショナリー:このまま消耗戦へ持ち込まれれば不利なのはいずれか、考えずとも分かろう。
    ???:その時だった。
    ???:あなたの足下、道路のアスファルトが歪に隆起する!
    極楽極:「!?」
    ???:『そこのレディースオーヴァード! そのまま上に乗って!』
    ???:地中からの声。スピーカーを通した機械音。
    マスターミショナリー:「ぬ――何者かっ!」
    ???:『お前に聞かせる名は無いが、見せてやりたいものがある!』
    ???:アスファルトをぶち抜いて立ち上がる鋼の巨体、多脚戦車!
    ???:かつての交戦記録に眼を通すか、或いは直接戦って知っているかも知れない。この機体の名は――
    ???:ファルスハーツ製、多脚破壊戦車『オルトロス』。
    極楽極:「とっ……とと……」
    ???:それがあなたを地上10mの高さに担ぎ上げたまま、獣の群れを掻き分けてマスターミショナリーへと向かって行くのだ。
    極楽極:そのまま上に乗る。と言うより、自分の下から出現したソレの上にバランスを保って落ちないように。
    極楽極:「へっ、なんだか知らねえが――盾がなくなったぜ、あぁっ!?」>マスターミショナリー
    ???:『そこの君! 誰かは知らないが、僕達の利害は共通しているようだ』
    ???:『勝手に共同戦線を張らせてもらう――いいかな!』
    極楽極:「知るかよっ! オレのジャマさえしなけりゃぁ、勝手になんでもしやがれってんだっ!」<???
    極楽極:車体の上まで跳躍してきた獣を叩き落としながら応じます。
    マスターミショナリー:「ち――どこのセルの阿呆だ!」
    ???:獣の群れが、多脚戦車に襲いかかる。……鋼の身体は、傷みなど感じない。
    ???:尤も、その足取りは次第に減速する。傷み知らぬ鋼の巨体とは言え、大群の質量に押されれば動きは止まる。
    ???:だが。多脚戦車の高さと、その歩みによって稼いだ距離。
    ???:今再びあなたは、あの敵を射程に捕える!
    ???:『跳べっ!』
    極楽極:「応よっ!」
    極楽極:多脚戦車の高さと速度に、自身の跳躍による速度を加え、高く跳躍する!
    極楽極:空中で、夜空に映える満月を背にし、三度相対!
    極楽極:そのままの勢いで、空中から地上のマスターミショナリーへと蹴りかかります!
    極楽極:「うらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
    マスターミショナリー:「く――かあぁっ!」腕を交差させ、その蹴りを防御! 地面に痕を残して後退!
    マスターミショナリー:「……ふっ、なるほど。格段に出力が向上している」
    極楽極:そのままトンボを切り、スタっと着地。
    マスターミショナリー:「僕も結構性能上がったと思ったんだけどなぁ。若いって良いね、ほんと」
    極楽極:「はっ、ケンカに理屈が要るかよ!」
    マスターミショナリー:「生憎と私は理屈っぽい性格でな! まぁ生い立ちとか色々あるのだよ!」
    マスターミショナリー:「……そしてその理屈のおかげで、こういう手も取れる訳だ」
    マスターミショナリー:パチン。男は、指を鳴らす。
    マスターミショナリー:すると――男の後方に控えていた、一体の、特に大柄な獣が。
    マスターミショナリー:未だ小学生になるかならぬか、という年頃の子供の、衣服の裾を噛んで引きずって来る。
    極楽極:「……おい」
    極楽極:意味することをなんとなく悟り、表情を険しくする。
    マスターミショナリー:「動くなよ、極楽 極。これもテストの一環だ」
    マスターミショナリー:「正義の味方を自称する連中は、さて。こういう場面でどこまで傷みに耐えてくれるのか」
    マスターミショナリー:「こういう連中を相手に私はどこまで〝賢く〟立ち回れるか――テストだよ」
    マスターミショナリー:両手が、上がる。
    マスターミショナリー:右手が、極の後方にて戦う多脚戦車を。左手が、子供を指さして。
    マスターミショナリー:そして右手の指先から放たれる――《焦熱の弾丸》《プラズマカノン》
    ???:『ぐあっ!? ……っく、装甲が、ぁっ!?』
    マスターミショナリー:「オルトロスとはまた浪漫溢れる一品を持ち込んでくれる……子供時代の血が騒ぐじゃないか」
    マスターミショナリー:「だが、これで無意味だ」
    マスターミショナリー:「なあ、極楽 極?」
    極楽極:ちっ――と毒づき、その場で腕を組み胡座で座り込みます。
    極楽極:視線はマスターミショナリーから外すことなく。
    極楽極:「これでいーんだろ?」
    マスターミショナリー:「その通り」
    マスターミショナリー:「お前達。ゆっくり、丁寧に。時間をかけて喰い千切れ」
    マスターミショナリー:――獣の群れが、再び動く。
    極楽極:微動だにしません。
    マスターミショナリー:同胞意識などはないが。次こそは我らが敵を、骨のいっぺんも残さぬと――
    マスターミショナリー:――その牙は。
    マスターミショナリー:届かない。
    マスターミショナリー:いや。
    マスターミショナリー:正確に言うならば――止まったのだ。
    《ディメンジョンゲート》:突如虚空より出現した、次元の歪を目にした怖じ気が為に。
    極楽極:視線はマスターミショナリーを見据えたまま――

    GM:時系列は、僅かに遡る。
    GM:マスターエロス。
    GM:マスターブラム。
    GM:あなた達の乗る宇宙船は――この忌々しいゲートに飲み込まれた。
    GM:上下も左右も何も分からぬ暗黒の空間を、あなた達はさまよっている。
    マスター・エロス:「……水とか食料とか」
    マスター・エロス:「あるかなぁ……」
    マスター・エロス:クラゲのように漂っている。
    マスターブラム:「私は一周回って楽しくなってきたんですが」不貞寝するかのような体勢でふわふわ浮かんでいる。
    マスターブラム:「エロスさんはどうです?ずっと独りで寂しかったでしょう」バシュッバシュッと小刻みに手足からバーニアを吹かせる。
    マスター・エロス:「マジ会話相手居るだけでヌルゲーだよ? 宇宙空間って」
    マスター・エロス:思わず目頭を押さえる。
    マスターブラム:「それなら良かったですよ。カロリーメイトどうぞ」無駄に高等技術を駆使した姿勢制御術を行使しながらポケットから差し出す。
    マスター・エロス:「得意の平成ライダー脳内再生も響鬼31話くらいで限界が来たからね……あ、ありがとう」
    マスター・エロス:「やっぱ井上さんの脚本はさぁ……アギトが最高傑作だよ……もぐもぐ」
    マスター・エロス:幸せそうな顔である。
    マスターブラム:胡乱なものを見る目で、胡乱なものを見つめている。
    マスターブラム:(ほぼずっとなのでは...?)
    GM:――さて。幾分かでも食料によって空腹を和らげ、体力を回復出来たのならば。
    GM:此処がどういう空間であるかを推測することも、或いは可能であろう。
    GM:例えば、耳を澄ましてみる。
    マスターブラム:腕部に内蔵した高感度センサーを用いて、空間走査は絶えず行っている。
    GM:するとあちこちから、細く小さな声が、それこそ無数に聞こえてくるのだ。
    GM:言語も声音も多種多様。時間も位置も渾然一体。
    GM:センサーがはじき出す数値を信用するならばここは、〝ありとあらゆる場所〟だ。
    マスター・エロス:(とんかつ食いてえ……)
    マスターブラム:「一人でも、暇とは無縁そうですね」
    マスター・エロス:「そんなことはない。君が居るからこうして妄想だけしていられるんだ」
    マスター・エロス:「なにかあったら教えてくれよな」
    マスターブラム:「利用し甲斐はありそうですね」出来るものならの話だが
    マスター・エロス:「ほう、よほど面白いことになっているみたいだな」
    GM:出来るものなら――そう。
    GM:《ディメンジョンゲート》という事象がそもそも、異なる空間を一つに繋ぐ異形の業。
    GM:ならばこれに干渉することで、或いは――と考えるのは当然のことだろう。
    GM:……後は使える道具だ。
    マスターブラム:そもそも誰かが、敵が利用しているものなのだ。それも月面上のマスターエージェントをピンポイントに狙ってくるような相手が
    マスターブラム:だからこそ、あがく価値があるというものだ。
    マスター・エロス:(僕に求められるのは一瞬の爆発力だ)
    マスター・エロス:(ブラムが何か思いついたなら、それを実現する為に全てを賭ける力さえ残っていれば良い)
    マスター・エロス:(ゆっくりと――待とうじゃないか)
    GM:――と。無数に聞こえる声の中に。たった一つ、一際強く聞こえる声がある。
    ???:「――――――――」
    ???:「――、けて、だ――――」
    ???:「誰か、助けてくれ……っ!」
    マスター・エロス:「――ッ!」
    マスター・エロス:ガタッ!
    マスターブラム:「──エロス?」にこりと微笑む。
    マスター・エロス:「今の!!!!!!!!!!!!! 聞こえたかい!!!!!!!!!!!!!」
    マスターブラム:「ええ、もちろん」
    マスター・エロス:「な~んてことだ!!!!!!!!!!! 助けを求める声じゃないか!!!!!!!!!!!!111」
    マスターブラム:「あなた好みの展開ですね」
    マスター・エロス:「参ったな~! 僕、ヒーローって柄じゃあないんだけどなあ~~~~~~~~~~~~!」
    マスターブラム:「はっはっはこ奴め」
    マスター・エロス:ウガジャガウガウガみたいなBGMが流れそうな程はしゃいでいる
    マスターブラム:「いいですかエロス。今日の私の右腕には、ベルトのアタッチメント機能が備わっています」
    マスター・エロス:「なにっ!」
    マスターブラム:左腕で取り外し、変形機構を稼働。コンパクトな手のひらサイズまで縮小したそれを投げ渡す。
    マスター・エロス:「これは……
    マスター・エロス:「これは……!」
    マスター・エロス:「完成していたのか!?」
    マスターブラム:「右側に近づけてください。勝手に接続します」
    マスター・エロス:「かしゃっとな!」
    マスター・エロス:賢者の石ベルトに接続!
    DXエロス妄執ベルト:『 BLAM! 』
    マスター・エロス:「おおおおおおおおお!」
    マスター・エロス:「デラックス賢者の石ベルト! やればできるじゃないか!」
    マスター・エロス:「なんかあと二十五個くらい装着できる気がするわ!」
    DXエロス妄執ベルト:周囲に光が満ちる。それと同時にマスター・エロスを包む全能感!
    マスター・エロス:「頑張れよ賢者ドライバー!」
    マスター・エロス:「キタキタキタキタキタァアアアアアアアアア~~~~~~~~!」
    GM:――さあ、英雄。BGMの用意はOKかな?
    GM:助けを求める声は途絶えた。
    GM:だが、その発信源は特定済だろう。
    GM:ならば君達のすべきことは一つ。
    GM:そこへ向かう、それだけだ!
    マスターブラム:「私の高速思考能力と、領域支配能力をあなたに託します」
    マスターブラム:「思う存分に、あなたの欲望を!世界を!」
    マスター・エロス:「オーケー! ならば掴まっていろ! 共に行こうじゃあないか!」
    マスター・エロス:「――全て」
    マスターブラム:「──全て」
    マスター・エロス:「我が英雄よくぼうの為に!」
    マスターブラム:「我が自爆よくぼうの為に!」
    GM:世界が――開く!

    ???:「誰か、助けてくれ……っ!」
    ???:装甲板の大きく破損した多脚戦車の中で、誰かが呟いた。
    ???:誰にも届かず消えるだけの、力無き声だった。
    ???:……或いはその声は、極楽 極にだけは聞こえていたかも知れない。
    マスターミショナリー:「お前達。ゆっくり、丁寧に。時間をかけて喰い千切れ」
    マスターミショナリー:下された命の元、極へと殺到する獣の群れの前に開いたゲート――
    GM:あなた達は、地上へ降り立つ!
    マスター・エロス:落ちる
    マスター・エロス:落ちる
    マスター・エロス:落ちる
    マスター・エロス:この腐敗した世界を照らす一条の流星が、希望の灯火が、落ちてくる
    マスター・エロス:皮肉なことに、そこには善も悪もない。
    マスター・エロス:あるのは純粋な力、願い、欲望。
    マスター・エロス:今日を明日に回すもの。明日を未来に導くもの。過去を背負ってあふれるもの。
    マスター・エロス:「待ちわびていたぞこの瞬間を!」
    マスター・エロス:「呼ばれて飛び出て――僕、参上!」
    マスター・エロス:混迷の戦場に、世界を切り開く英雄(チカラ)が舞い降りた。
    マスターブラム:現在保有するセンサーの多くはエロスの腰に移してしまっている。故にその感知能力は極めて減退している。
    マスターブラム:とはいえ瞬時に場を理解する。物理的に入るのは初めてとはいえ、N市の外形的データは充足しているし
    マスターブラム:すぐそこには仲間がいる。見間違えるにはちょっと派手すぎる仲間が。
    GM:あなた達が状況を理解するには、目と耳だけ有れば十分だ。
    GM:牙をむきだしにした凶暴なる獣の群れ。大破した多脚戦車。
    GM:そしてそのスピーカーから鳴る声は、あの異空間で耳にしたものと同じ。
    ???:『き、君達は――まさか!?』
    マスター・エロス:「クックック……地獄より舞い戻ったのさ」
    マスター・エロス:「絆の――チカラで!」
    ???:驚愕の声はしかし、直ぐにも確たる意思を持った、そして聞き慣れぬ程の緊張感を持つものへと変わる。
    ???:『その子供を! 人質を!』
    マスターブラム:左腕────抹殺専用の機械腕を高速展開する
    マスター・エロス:「ブラム、君に合わせよう!」
    マスターブラム:「ターゲティングは、既に完了しています」
    マスターブラム:「存分に暴れてどうぞ...」ちらりと視線を向ける。その先には特攻服の少女。
    マスターミショナリー:「……新手か! バロールか、貴様ら……!」敵が二体、増えた。だから両手とも、その敵へ向けた。
    マスターミショナリー:理論としては極めて単純な事だった、が――
    マスター・エロス:「え~? 良いのぉ~?」
    マスター・エロス:パチン、と指を鳴らす
    マスター・エロス:《神の御言葉》+《風の渡し手》(演出)
    マスター・エロス:ふと、冷静な顔になって
    極楽極:では――
    マスター・エロス:「命ずる。【来たまえ】」
    極楽極:瞬動!
    マスター・エロス:子供を捕まえていた怪物を操り! 救出しようとする!
    極楽極:子供を捕まえてた獣に駆け寄り、引き剥がします!
    マスター・エロス:「むっ!」
    マスターブラム:「あらら」
    GM:ふむ
    GM:では
    マスターミショナリー:その獣は制御系統を書き換えられる。まるでできの悪い操り人形のように、子供を引きずって歩き始め
    マスターミショナリー:「!」それに気付いた男が、咄嗟に片手を向けた瞬間
    マスターミショナリー:駆け寄った極が獣を子供から引き剥がす!
    マスター・エロス:「グレート!」
    マスター・エロス:「勇気ある少女! 実に良い!」
    マスターミショナリー:「かっ!」行き場を失った《焦熱の弾丸》が極へと放たれる!
    極楽極:ごろごろごろと転がり、その場から離れる。子供を抱くようにして、ダメージは負わせない。
    極楽極:「う――らぁっ!」
    極楽極:寝転がったまま、砲弾を真上に蹴り上げるっ!
    マスター・エロス:「しかも強い!」
    マスターブラム:左腕から放たれる強力な磁場が砲弾を掌握、そのまま謎のクソ野郎へ差し向ける!
    極楽極:「おうよっ、どこのちんどん屋だか知らねえが、いい乱入だったぜ!」>マスターエロス
    マスター・エロス:「啖呵も悪くない!!!!!!!」
    極楽極:子供は無事でしょうか?>GM
    マスターミショナリー:「ちぃっ――襟を直す時間くらい寄越、せっ!?」きざな台詞を吐こうとしたその顔面に、ねじ曲げられた灼熱の砲弾が突き刺さる!
    マスター・エロス:「そこの美少女! まずはヒーローポイント200点だ!!!!!!!!!!」ニィッ!
    GM:子供は――眠っている。
    GM:これだけの騒ぎの中、一切目覚める気配もなく、すやすやと。
    GM:身体に傷はない。抱えて転がった際、土埃の一つや二つは付いたかも知れないが、それだけだ。
    極楽極:ほっとします。しかし困った。抱いて守ったままではあんにゃろうをぶん殴れない。蹴り倒すか?
    極楽極:「何のポイントだか知らねえが……」
    マスターミショナリー:「ぐ、おっ……! 想定外とは、忌々しいものだなぁっ!」続けざまに動き出す、更に後方に控えていたもう半分の群れ!
    マスター・エロス:「細かいことは後で話そう」
    極楽極:「「おい――」
    マスターブラム:「私が預かりましょうか?手は空いてる、と言っても説得力がないですが...」
    マスター・エロス:「ヒーローたるもの助け合いだ」
    マスターミショナリー:残数200,その内の半分が3人を目がけて牙をむき駆け寄る!
    極楽極:「教えろよ。ガキを人質にとった悪党は、どんな結末を迎えんだ?」
    極楽極:>マスターミショナリー
    マスター・エロス:「ハハハ! 野望は潰え、最後は全滅に決まっている!」
    マスター・エロス:「――変身!」
    マスターブラム:「あー...念動力みたいなものはあります」インテリには見えないので電磁力とか言ってもなあという顔
    極楽極:「わり、任せた」ぽいっと躊躇わずブラムさんへ子供を
    極楽極:「って、ほんとにちんどん屋かよっ!?」<変身を見て
    DX賢者の石:「BLAME!」
    マスター・エロス:普段の変身形態に加えて無数の砲門を装着した重砲撃形態へと変身!
    マスターブラム:(直接戦闘とか何年ぶりでしょう...)子供を傍らに浮かべつつ、戦闘機動を開始する。
    マスターブラム:「もうちょっと楽になんないですかねー」
    マスターミショナリー:仮面が燃えている。いかなる素材か焼け落ちることはないが、それを両手で消そうと足掻いている。故に、応えはないが、
    マスターミショナリー:殺到する無数の牙へ、あなた達は迎撃の姿勢を取る――!

    GM:……さて、ここで。
    GM:簡単な算数の時間を始める。
    GM:400÷2=200、200÷2=100
    GM:ここに戦闘開始からの抵抗も受けて数が減った場合、戦力としての減少幅は?
    GM:……PC3、お二人!
    玻璃上 八里:カミだァ!!!!!!!
    ローラ・S・ガードナー:「……敵個体数……開戦時の20%を切りました……!」静心園の中、メイド型エージェントがノイズ混じりの音声で言った。
    ローラ・S・ガードナー:身体の9割以上を機械化されたエージェントは、その身で敵の攻撃を食い止めていた。ノイズ音声は、声帯代替部品に軽度の破損がある為だ。
    熊埜御堂 奈津比古:「ワンワンワンワンキャーキャーキャーキャー…」
    熊埜御堂 奈津比古:「随分しつけがなってねぇワンちゃんじゃねぇか!!ええ!?」
    玻璃上 八里:「ファーッハッハッハッハッハァ!!!!!!!」
    玻璃上 八里:舞い踊るカミ飛行機!飛び交う金運招来ビーム!!!
    GM:――もはや、戦争の様相すら呈していた。
    GM:城壁を乗り越えんとして突撃する歩兵――獣が、上空を旋回する攻撃機に引き裂かれる!
    玻璃上 八里:「どうしたどうした野良犬共ォ!!!!!!!この程度でカミは破れぬぞォーッ!!!!!!!!!!」
    玻璃上 八里:暗がりに逃げた獣を照らし出す(任意の光源演出)!!!!
    GM:或いはその刃を躱し、操縦者の喉笛を噛み裂かんと迫るものもいるが!
    熊埜御堂 奈津比古:「クソ犬自慢がしてぇならドッグ・ランにでも行っとけこの馬ぁぁ鹿!!」
    熊埜御堂 奈津比古:背後に浮かぶは、無数の黒点蠢くまだら模様の巨大な魔眼
    熊埜御堂 奈津比古:それが発する重力の力場が、雪華の盾が、獣の攻撃をことごとく阻む
    玻璃上 八里:「ハン!!!甘い甘ァイ!!!」
    玻璃上 八里:空中に飛びあがり指に挟んだカミ手裏剣を投射!!!!!
    GM:鉄壁の防御。苛烈なる攻撃。
    GM:その二つが、この築数十年の古びた建物を、無双の城塞へと転じていた。
    GM:時間は掛かる。だが、一匹たりと先へは通さない。
    玻璃上 八里:獣たちに炸裂した手裏剣たちがカミがかった演出で大爆発!!!
    GM:足を止め、潰す。気の遠くなるような、地道な工程の果てに――
    ローラ・S・ガードナー:「……敵、残数10を切りました! これならば私たちだけで倒せます……!」
    ローラ・S・ガードナー:「お二人は敵指揮官の撃破を!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おっしゃぁ!!行くぞ玻璃上!」
    熊埜御堂 奈津比古:「さっさと馬鹿ぶっ潰して晩飯の準備だ!!」
    玻璃上 八里:「良ォォし!!!水も漏らさぬ防衛大儀であったぞローラァ!!!!!」
    玻璃上 八里:「言われるまでもない!!!カミに続けェ!!!!!!!!!!」

    GM:――極楽 極。
    GM:マスターエロス、マスターブラム。
    GM:あなた達を襲う数十が、獣の群れの残党全てだ。
    GM:熊埜御堂 奈津比古、玻璃上 八里。
    GM:あなた達が駆け向かう先では――別なオーヴァードによる戦いが行われている。
    GM:即ち。戦場は、交錯する。
    GM:という訳で。先発組3人   ミショナリー   防衛組
    GM:という位置関係で、あなた達はお互いを認識可能な位置まで接近します
    GM:その上で、マスターエージェント二人。
    GM:雑兵は、あと僅かだ。あなた達の力で――軽く、掃き散らしていただこうか。
    極楽極:「――んだありゃあ?」では建物方向の喧騒を認識。
    マスターブラム:「こちらの援軍のようですね」状況把握能力は高い。直ちに正しく理解する。
    DX賢者の石:「マスターエナジー! バンバンBLAMEBLAME! ウチホーダイ!」
    マスター・エロス:全身に据え付けられた砲台から、獣の群れに向けて赤く燃える砲弾がいくつも放たれる。
    マスター・エロス:その度にズシリズシリと全身に反動が走るものの、マスター・エロスはそれを物ともせずに前進していた。
    マスターブラム:「わー頼もしい騒がしいそろそろ右腕返してほしい」左腕に防御盾を展開。自分に攻撃を通させない方針だ。
    極楽極:背中合わせでマスターエロスと共闘中
    マスター・エロス:「ついてきたまえ、ブラム。それに美少女」
    マスター・エロス:まるで春先に何気なくする散歩のような足取りで、放火と破壊の嵐の中を、男は進軍する。
    GM:くしくもその戦術は、静心園を守っていたものと同じ。
    GM:堅牢なる防御が獣の牙を防ぎ、砲撃が獣の肉を引き裂く!
    マスターブラム:「攻撃は任せますよ」子供を預けられた以上、傷一つ付けるつもりはない。
    マスター・エロス:「英雄の――凱旋だ」左右に立ち上る火柱の道の中央を、鼻歌交じりに。
    極楽極:「へっ――ありがてえっ!」その背から超高速で飛び出し、エロスの死角をつこうとする獣たちを殴り飛ばす!
    マスターブラム:(中々の速度と身のこなし、流れ弾に当たる心配はいらなそうですね)
    マスターブラム:(...いや、過剰駆動による自壊が発生している?この流れのまま短期戦で終えたいところですが)
    GM:未だ数十、敵はいる。
    GM:だが、此方の戦力は先程までの3倍だ。
    マスターミショナリー:「む、むむ、ぐぐぐぐぐ……!」
    GM:砲撃の隙間を縫い肉薄した獣が――砕かれ、折られ、吹き飛ぶ。
    GM:その拳をもかろうじて抜けた先にあるのは、絶対不壊の防御壁。
    GM:ただ一歩たりと進めない。届かない。
    GM:もはや蹂躙と呼ぶべき圧倒的攻勢の果て――
    GM:――ついに、最後の一頭が打ち倒される。
    GM:そのころにはもう、UGNエージェントの二人も、戦場へと辿り着いていることだろう。
    玻璃上 八里:「━━ファーッハッハッハッハッハァ!」(ドップラー効果)
    玻璃上 八里:「つ、い、にィ……見つけたぞォ?飼い主未満めェ!!!」ダンサーズハイ!!!
    熊埜御堂 奈津比古:「おーおーなんだなんだ入園希望者かぁ!?」
    熊埜御堂 奈津比古:「最近のガキは発育いいって聞くけどよ、限度があんだろ!!」
    マスター・エロス:「――ムッ!」
    マスター・エロス:「ニューヒーロー! いやむしろ先達か!」
    マスター・エロス:「なんだか知らんが救援に来た!」
    マスター・エロス:「ヒーロー同士はたすけあ……」
    マスター・エロス:「あっ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…あ?」
    マスター・エロス:変身が解ける。
    極楽極:――静止。足元の草が余剰熱で発火し、その周囲が陽炎のように揺らぐ。
    極楽極:「――って、なんだ?」<熊埜御堂さんと玻璃上さん確認。
    玻璃上 八里:「━━む?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」何故かこちらを凝視する男に戸惑っている
    石刀自由:「……い、いや!」
    石刀自由:「今は敵だ! 敵を優先!」
    マスター・エロス:「変身! バトル!」
    マスター・エロス:慌てて再変身してミショナリーの方へと向き直る
    熊埜御堂 奈津比古:(何だアイツ…)
    マスターブラム:「おや?」少し、面白いものを見つけたという直感がある。楽しみだ。
    マスターミショナリー:「……おお、おお、1VS400だと思っていた筈がいつのまにか……5VS1?」
    マスターミショナリー:「……かわいいペットちゃん達が全滅かぁ。流石の私もちょっとへこむ」
    マスターミショナリー:口でそううそぶきながら、口元は不敵な笑みを浮かべたまま。
    マスター・エロス:「そこまでだ悪党!」
    マスター・エロス:「私たちが来たからには……コレ以上の狼藉は許さん!」
    玻璃上 八里:「フン!貴様で見捨てておいて何を偉そうに」
    玻璃上 八里:「ペットは死ぬまで管理すべし!!!命を預かる者として当然の責務よォ!!!」
    極楽極:「クソがっ、吐く言葉全部がうぜえんだよ、テメエはっ!」再びマスターミショナリーへ
    マスターミショナリー:「悪党だとも! 貴様ら、UGNか!」マスターエロスとカミ、それぞれを指さして
    マスター・エロス:「通りすがりの正義の味方だ!」
    マスターブラム:「通りすがりの正義の味方の助手です」
    玻璃上 八里:「UGNにて信仰下積み中の……」
    玻璃上 八里:「カミだァ!!!!!!!」(任意のカッコいい決めポーズとド派手な光源演出)
    マスターミショナリー:「……私が言うのもなんだがね。管理とかそういう方向で説教されるとは思わなかったよ。正論だがね」と言いながら、一度ぐるりとその場で回る
    マスターミショナリー:そして、自分を取り囲む5人の顔を、記憶に収めていく
    マスターミショナリー:「……やれやれ。これは年貢の納め時かな?」
    熊埜御堂 奈津比古:「何だ、分かってんじゃねぇか。」
    マスターミショナリー:「おっと誤解しないでくれたまえ、おしゃれな眼帯くん。別に投降しようとか、そういうつもりじゃあないのだ」
    マスターミショナリー:「そろそろ5VS1くらいの無茶な環境で」
    マスターミショナリー:「私自身の性能テストに励んでもいいかなーとか思っただけなのだよ」
    マスターブラム:「物分かりの悪そうな面ですものね」
    マスター・エロス:「ふっ」
    玻璃上 八里:「ほう……貴様相手にカミが本気を出すとでも思ったのか?」
    マスターミショナリー:「諦めは愚か者の美徳だ」
    熊埜御堂 奈津比古:「は、妄想たくましい馬鹿はこれだから困るんだよ!!」
    マスター・エロス:「むっ、悪役ポイント+230点!」
    マスターミショナリー:「来たまえ。少々疲労はあるが、5人全て葬って差し上げよう――」
    ???:「――いいや、6人だ!」
    マスター・エロス:「そっ、その声は!」
    マスターミショナリー:「ん……?」
    玻璃上 八里:とっさに上着ポケットに手を突っ込む!
    マスターミショナリー:戦場にありながら。男は、その声の方角に、まるで美術館の絵画でも眺めるようにゆっくりと視線を向けた
    マスターミショナリー:その先には
    マスターマシン:「マスターミショナリー、これまでだ」
    マスターマシン:「投降は勧めない。この場で死んでくれ」
    マスター・エロス:(マッ、マシンちゃん!? 何やってるの……!?)
    マスターミショナリー:「……………………」
    GM:破損した多脚戦車の残骸の上で、少女が――女性が――いずれで呼ぼうとも適切か
    GM:不慣れな手つきで拳銃を構え、銃口を男へと向けていた。
    マスターミショナリー:「……………………」立ち尽くしている。手も、だらりと下げたままで。
    極楽極:「……で、どーすんだ?」
    極楽極:>マスターミショナリー
    マスターミショナリー:他人をいらだたせる為に動き回る口が、今は半開きのままで固まっている。
    マスターブラム:(状況の面倒臭さが上昇していく...)
    マスターブラム:(暴走阿保は一つの場に独りで十分ですよ)
    マスターブラム:(さっさとラボに帰りたい...)
    GM:――では。
    GM:少しの間、戦場に続いた沈黙。
    GM:その先に男は、
    マスターミショナリー:「……ちっ」
    マスターミショナリー:舌打ちを一度。
    マスターミショナリー:次の瞬間、男の姿は赤い液体となって溶け、地面へとしみこむように姿を消していく
    マスターミショナリー:《瞬間退場》――逃げたのだ。
    マスターミショナリー:まだ幾分も、戦う力を残したままで。
    玻璃上 八里:「!」金紙をとっさに放ち、液体をしみ込ませての回収を試みる!
    マスター・エロス:「乱入した謎の美少女との因縁」
    マスター・エロス:「素晴らしい……」
    極楽極:「……ちっ、『また』ケツまくりやがった」
    極楽極:かつてと同じ結末を迎えて毒づく。
    熊埜御堂 奈津比古:「…逃げるなら始めっから来んじゃねぇよ…」
    極楽極:「逆だ。アイツぁ立場が悪くならなきゃ、いつまでもどこまでものさばるタイプだからな」
    GM:金紙にしみこむものは――予想はつくだろうが、血だ。何の血であるかは、鑑定にかければ分かるだろうが。
    GM:調べたところでさしたる面白みもない、人間の血だと分かるだろう。
    マスター・エロス:「……ふぅ」
    マスター・エロス:「行くべきか、行かざるべきか……」
    マスター・エロス:熊埜御堂の方をチラチラ見ながら逡巡する。
    マスターブラム:「ひと段落、ではありますね」磁場と武装腕の展開を止め、子供を抱きかかえる。
    玻璃上 八里:独りでに戻ってきた金紙を手に取る。
    玻璃上 八里:「……ふむ、ひとまずあ奴は去ったようだな」
    マスター・エロス:「ああ、助かったよ」 ブラムにアタッチメントを返却する
    マスターマシン:「……そこの、レディーススタイルの子の言うことは正しいよ」
    マスターマシン:「あれは、自分が有利な時は何処までも悪辣で、不利と見れば直ぐに逃げだす」
    マスターマシン:「だからいつまでも死なない。だから、厄介なんだ」
    マスター・エロス:(許しがたいな……できた悪党だ)
    マスターブラム:「役立てたようで良かったです」瞬時に展開、両腕で子供を支える。
    玻璃上 八里:「成る程、アラガミと見て差し支え無さそうだな……」
    極楽極:「詳しいじゃねーか、知り合いかなんかか?」>マスターマシン
    マスターマシン:「……まぁね。アラガミ、なんてたいそうなものじゃないけど」と言いながら、多脚戦車の残骸から降りる
    マスターマシン:それから、旧知の二人の方へと向き直り
    マスターマシン:「……やぁ、お帰り」普段の6割減程度の声量で呼び掛ける
    マスター・エロス:「……あ、ああ」
    マスター・エロス:「その、なんだ。ご苦労だった」 仮面の下の顔は赤い!
    マスターブラム:「留守の間、お疲れ様でした」優しい笑みを浮かべて応じる。
    マスターマシン:「そんな大したことはしてないよ。テストパイロットの仕入れも出来てないし、唯一の成果は――あの通り」大破した多脚戦車を指さす
    マスター・エロス:「細かい話は後で聞く。今回はUGNと共同して動こう」 小声で!
    マスターマシン:「意外な事を言うな」些か驚いた様子を見せつつ「……いや、僕はそうするつもりだったんだが」
    マスターマシン:「もしかすると君が考えているのと、僕が持ちかける交渉は内容が食い違うかも知れない――とは、言っておくよ」いつになく真剣な顔と声
    マスター・エロス:「……?」
    マスター・エロス:「まあ良い。面白いからやってみたまえ」
    マスター・エロス:「君の普段の貢献に対する僕からのお礼だ。長として、それを許可するよ」
    マスターマシン:「相変わらず、雑だなぁ」くっ、と口元に手を当てて押し殺すような笑い声
    極楽極:とりあえず当面の敵がいなくなったので――
    極楽極:張り詰めていた気を緩めたことで、身体から勢いよく余剰冷気が噴出する。
    極楽極:同時に体温が下がり、無理をさせていた反動による大量の発汗。
    極楽極:「ふぅ……」
    マスターブラム:「あー、やっぱり無理して動くタイプですかー」ぱたぱたと走り寄る。
    マスター・エロス:(代償の有るチカラ……良いよね!)
    極楽極:特攻服で濡れた髪を乱暴に拭き上げ、絞ってとりあえず水を切る。
    マスターブラム:「ハヌマーンでの超過駆動、やりすぎて頭おかしくなる人とか多いんだから無理してはいけませんよ?」
    極楽極:「……るせーな、加減ができねーんだよ、オレのコレは」
    マスターブラム:右手のセンサーを起動。みょんみょんと青色の波紋じみた光が投射されて体調を走査する。
    マスターブラム:「まあ浸食状況は意外なほど良好ですし、この後も頼ってしまいたいところですが」
    マスターブラム:「直接戦闘は苦手なので、とても頼もしかったですよ?」
    極楽極:肩にぱんっと特攻服をかけ、すねたような表情で。言葉通りに心配してくれたと捉えたのだが、本当に自分でもどうにもならない上に、そうした言葉にどう返していいか判らない。
    極楽極:「こっちこそな。ガキを預かってもらって、助かったぜ」
    極楽極:ぽんっと、軽く裏拳をブラムの胸に。
    マスターブラム:「いえいえ、大したことではないですから。適材適所持ちつ持たれつ、素敵ですね?」
    マスターブラム:ぽふん、と胸が弾む。ここはいまだに生肉だ。
    ローラ・S・ガードナー:「……排気機構?」と、いつの間にか極の数m後方に、謎のメイド服の女が立っている。
    マスターブラム:ちらりと謎のメイドに目をやる。中々の改造具合と見える。そう珍しいものでもないが。
    ローラ・S・ガードナー:「何か?」向けられた視線に応じて、軽く首を傾げて
    マスターブラム:「んー...この子、抱いてくれます?」両手で抱えた子供を差し出して。
    マスターブラム:「私の腕はそういう仕様ではないので」
    ローラ・S・ガードナー:「承ります」と、同じく両腕を差し出して受け取り、「私の腕も柔らかさに自信はありませんが」
    ローラ・S・ガードナー:「人の命を抱きとめること程度は、出来るように作られています」腕の中の子供を軽く揺さぶりながら
    マスターブラム:「それは良かった」うっかり誤作動でも起きたなら、ただでは済まない。
    玻璃上 八里:「む!不安ならばカミがいつでも交代するぞ!」
    ローラ・S・ガードナー:「では」かなりの反応速度であった。子供を抱きかかえたまま、すすっとそちらへ寄る
    マスターブラム:(わーお元気、わーお俊敏)
    玻璃上 八里:「フハーッ!大丈夫かローラ殿ォ!?慎重にお願いする!」
    玻璃上 八里:そーっと子供を受け取る!
    極楽極:「起きてりゃそこそこ頑丈だろうけどよ、寝てるってのはやっぱあれだな、面倒だな」
    ローラ・S・ガードナー:「正直に申し上げるなら、私も一部機能の破損がありますので」
    ローラ・S・ガードナー:「〝不安ならば〟という条件には該当するものと思われます」子供の受け渡しが済むと、少し後ろに下がる
    玻璃上 八里:「むう、やはりそうか。カミが不甲斐ないばかりに大分負担を掛けてしまったな」
    玻璃上 八里:そういう玻璃上の肩口にも応急処置で傷口を塞いだ金紙が覗く。
    マスターブラム:「自分の身体でも信用がおけないから、まあ便利でもあり不便でもありですねえ」
    ローラ・S・ガードナー:「取り替えが利く分には便利なのですがね。……あなたもサイボーグで?」
    マスターブラム:「そうですね。自分で弄繰り回してる口です」己の右腕をチェックしながら。
    マスターブラム:「若いうちからやってたもので、無事健全な成長が止まりましたね」
    ローラ・S・ガードナー:「……この手の無茶な運用思想は、あまりUGNでは見かけないもの、と思っておりますが」
    ローラ・S・ガードナー:「失礼ながら。所属はいずこでございますでしょうか」
    玻璃上 八里:ごろんごろんと子供をあやしてます
    マスター・エロス:(どうせバレるからバレても大丈夫だからねブラムちゃん……!)
    マスターブラム:「......私に私を弄らせたのは某企業ですね。今はもう無いですが」
    GM:子供は良い感じにぐうぐう寝ながら、時々夢でも見てるのか笑ってたりします
    GM:ちなみに一段落ついた故に気付くでしょう。静心園で、金紙に飛びついてた子供のうちの一人です
    玻璃上 八里:「……!」見覚えがある。この子は確か……
    玻璃上 八里:「……ローラ殿、差し支えなければ提案をしたい」
    ローラ・S・ガードナー:「なんなりと」
    玻璃上 八里:「急ぎ静心園に戻りたい。この子がどこから連れてこられたか調べる必要がある」
    玻璃上 八里:子供の顔をローラに見せます。
    ローラ・S・ガードナー:「……成程」
    ローラ・S・ガードナー:では、ローラは少しの間目を閉じて、何かを思考した後、
    ローラ・S・ガードナー:「……おそれながら。それよりは静心園の児童、それから《篤信の巨人 / ネフィリム》を連れ」
    ローラ・S・ガードナー:「一度支部に戻る、という方針を提案致します」
    ローラ・S・ガードナー:「私を含め、負傷者は多数。記憶・情報処理班の出撃を要請する必要もあるでしょう」
    ローラ・S・ガードナー:「が――」
    玻璃上 八里:「むう?如何したローラ殿?」
    ローラ・S・ガードナー:「……………………」その視線は、鋼のような銀色の髪をした、多脚戦車のパイロットへ向けられている。
    マスターマシン:「……僕が、危険な存在でないか確信を持ちたい、って事かな」
    マスターブラム:(まあアレ、技術系統が完全にFH系ですからねえ)
    マスターマシン:「……君達。UGNのエージェントかい?」と、同セルの二人以外の顔をそれぞれに見て
    玻璃上 八里:「……成る程な。」
    玻璃上 八里:「しかし一先ず同じ敵を倒した仲だ。こちらが話をする余地はあるが、どうする?」
    マスターマシン:「ならば、頼みたい」
    極楽極:「そーいや、UGNってたよな」>玻璃上さん
    極楽極:「第八支部所属のイリーガル、『ブリンギットン』極楽極」
    極楽極:「そっちは?」
    玻璃上 八里:「おお!お主も第8支部の者か!」
    極楽極:「って、アンタもか?」
    極楽極:知らねえぇな。ってもまああんま真面目に資料とかに目ぇ通した訳じゃねーからしゃーねーか。などと。
    玻璃上 八里:「おうとも!将来的に金運の加護を与える予定のカミだ!」
    玻璃上 八里:「今は第8支部のエージェントとして色々下積み中だ。よろしく頼むぞ!」
    極楽極:「んだよ、卜部の姐さんとこの部下かよ。んじゃ先輩だな」
    極楽極:「よろしく頼むぜ、カミ先輩」名前か何かと勘違いしました
    マスターマシン:「そうか、どちらも第八支部――遊撃部隊か。僕は《マスターマシン》と名乗ろう。FHのエージェントだ」」
    マスターマシン:と、名乗りあう二人に横から混ざる
    玻璃上 八里:「フ。やはりFHの者であったか。一度カミ細工の資料としてオルトロスの写真を見かけたよ」

    GM:――一方、その頃。女性陣の会話の、その影で。
    熊埜御堂 奈津比古:(…よく話弾むなあいつら…)遠巻きに眺めながら
    マスター・エロス:「……」
    マスター・エロス:熊埜御堂の隣にスススと這い寄る。
    マスター・エロス:「……」 遠慮がちに顔をチラチラと見る
    熊埜御堂 奈津比古:「…」少し汗を浮かべる
    マスター・エロス:「熊埜御堂くん……だね?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…あ!?」ビックリして吸いかけの煙草を落とす!
    熊埜御堂 奈津比古:(いや…え、誰!?)
    石刀自由:「――教室のど真ん中で竹馬の友」ボソッ
    熊埜御堂 奈津比古:「…」少し考え
    石刀自由:「――体育の時間に君しか組んでくれなかった」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」頭を抱える
    石刀自由:「石刀自由だよ~~~~~~~~~! 久しぶり~~~~~~~~!」 満面の笑み!
    熊埜御堂 奈津比古:「あの…人違いじゃありませんかね。」
    熊埜御堂 奈津比古:「いや人違いであってくれ」
    石刀自由:「何を言っているんだ!!!! 青春の時代を共に過ごした間柄だろう!」
    石刀自由:「顔見てスッと記憶が蘇ったよ!」
    石刀自由:「UGNに追いかけ回されて卒業目前で転校しちゃったから、お別れも言えなくて寂しかったんだよね~!」
    熊埜御堂 奈津比古:「~~~~~ッ!!」頭をかきむしる
    熊埜御堂 奈津比古:「なんで…なんで俺はいつもこんな…」
    熊埜御堂 奈津比古:「あああああ!!!」
    石刀自由:「君はなんでこんな腐った世界を守ろうとしてるんだ! 授業中に一緒に窓の外を眺めて日常のけだるさを心底嫌悪した間柄だろうが!!!!!!!!」
    石刀自由:「ナツヒコ、マイフレンド!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「こんな嬉しくねぇサプライズがあるか!!!!」
    石刀自由:「まあ今も昔も僕は悪者(ボク)なんだけど、今回はちょ~っと事情があってね」
    石刀自由:Vサイン。
    石刀自由:「サプライズ第二弾。旧き友のお手伝いをしたいんだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「勝手に友情育んでんじゃねぇよ!!脳みそにたまごっち入ってんのかお前!!」
    石刀自由:「は~? 脳みそにたまごっち入ってたら友情もとっくにお墓になってますが~~~~?」
    熊埜御堂 奈津比古:「いくらだ。」
    石刀自由:「いくら? 勿論ノープライス!」
    熊埜御堂 奈津比古:「いや、一体いくら払えばお前はこの場から消えてくれるんだ?」
    石刀自由:「えっ」
    石刀自由:信じられないようなものを見る目。
    熊埜御堂 奈津比古:「俺が悪いみたいな目で見るな!!!」
    石刀自由:「君はお金でなんでも解決しようとするのが唯一の欠点だぞ!」
    石刀自由:「友情は! お金じゃない!」
    熊埜御堂 奈津比古:「うるせぇ!お前が俺と友情を語んじゃねぇ!!」
    石刀自由:「あの頃、エフェクトなしで唯一優しくしてくれた君の力になり(ながら英雄観察しつつ他のマスターの足も引っ張り)たいんだ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「クソッ…最悪だ!!」
    石刀自由:「宇宙空間からも帰ってこられるし、今日は良い日だな~!」
    熊埜御堂 奈津比古:「ただでさえ訳の分からねぇ奴と組まされてるのに…!」
    石刀自由:「やっぱ大切なのって人とのロイスだね!」
    熊埜御堂 奈津比古:「こっちはハナっから結んでねぇんだよそんなもん!!」
    石刀自由:「そ、そ、そんな~~~~~!」
    熊埜御堂 奈津比古:「だぁぁぁもう!!どうして俺の周りにはいつもいつもいつもいつも碌な奴が居ないんだよ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:夜空にアラサーの叫びがこだまする

    GM:――並行された二つの会話が、いずれも一つの段落を見た時だ。
    マスターマシン:「……級友同士の仲睦まじい再会に、割り込むようですまない」先程から賑やかな二人の方へと、小さな声で呼び掛ける
    マスターマシン:それから、先に話していたカミの方へと向き直り
    マスターマシン:「単刀直入に頼む。君達に協力を願いたいし――君達への協力を申し入れたい」
    マスターマシン:「目的は一つ。〝児童連続誘拐事件〟の主犯と思われる、あの《マスターミショナリー》を」
    マスターマシン:「……殺す為だ」

    シーン1:呉越同舟or烏合の衆


    GM:全員登場です。登場侵蝕をどうぞ。
    GM:OPで登場侵蝕忘れてた場合はここで2個振ってね!
    GM:と、その前に。
    GM:OPはシナリオロイス取得、推奨感情はこちら自由で。調達はまだ無しです!
    玻璃上 八里:OK!ロイスはローラ殿に!
    マスターブラム:シナリオロイスを取得。 同僚:マスターマシン/P連帯感〇:N変
    石刀自由:同志:マスターマシン/P連帯感◯:Nきもがられてないかな……
    極楽極:シナリオロイス 【仇敵:マスターミショナリー@○借り/侮蔑】 をまず取得。
    石刀自由:では一緒に!
    極楽極:その他はまだちょっと読めませんので保留。
    玻璃上 八里:〈カミ細工でカバーできる故障範囲なら良いのだが……〉ローラ・S・ガードナー:〇尽力/心配
    石刀自由:運命の導きにより出会った旧き友:熊埜御堂 奈津比古/P友情◯:N恐怖
    熊埜御堂 奈津比古:シナリオロイス ローラ・S・ガードナー ロボット女:有能/〇細かい
    マスターブラム:ではエロスにもロイスを結ぼう。アホ:石刀自由/P実家代わりの安心感〇:N狂人
    熊埜御堂 奈津比古:石刀自由 アホ:なれなれしい/〇勘弁してくれ
    玻璃上 八里:以上!!!
    GM:ではあらためて、登場侵蝕!
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+5(1D10->5)(侵蝕率:36->41)した
    石刀自由:42+2d10
    DoubleCross : (42+1D10) → 42+9[9] → 51

    石刀自由:ぐえー!
    玻璃上 八里:玻璃上 八里の侵蝕率を+1(1d10->1)した
    極楽極:1d10+31
    DoubleCross : (1D10+31) → 5[5]+31 → 36

    マスターブラム:35+1d10
    DoubleCross : (35+1D10) → 35+4[4] → 39

    玻璃上 八里:侵蝕46
    玻璃上 八里:かみっぺら!
    GM:エロス突っ走るなぁ……!
    GM:では
    GM:深夜、日付が変わる寸前。
    GM:あなた達五人は会議室へと集められ、思い思いの席に着座――或いは立っているかもしれない。
    GM:PC3の二名が最初に集められた、あの会議室。長机の上の書類は減っていたが、代わりにそこに座る女が青い顔をしていた。
    薬師院 小夜子:「……なんだこれ」集まった五人の顔を横一文字に切るように見て
    薬師院 小夜子:「なんだこれ」呆然と呟き
    薬師院 小夜子:「なんだこれ……」頭を抱える。
    玻璃上 八里:小さなテーブルを借りて折り紙を『カミがけ』ています
    薬師院 小夜子:自支部の三名と、他支部からの協力者一名、ここまでは分かる。
    薬師院 小夜子:だが、あからさまに怪しいのが三人。うち一名に関しては、種々の目撃情報と照らし合わせて、既に嫌な予感が――
    石刀自由:「……ふっ」
    極楽極:「ちーっす、お邪魔するぜ、薬師院先輩」
    玻璃上 八里:「なんかこうなった!!!」
    薬師院 小夜子:「あー……その、なんだ」椅子から立ち上がり後ずさりながら、小夜子は言う。
    薬師院 小夜子:「そっちのうさんくさい顔した男と、リボンが素敵なお嬢さんと、爆発前髪のお嬢さんと」
    薬師院 小夜子:「所属組織、階級、コードネーム、聞いてもいいかい……?」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前が頭抱えてどうすんだよ」
    薬師院 小夜子:「ちーっす……いやぁもうあんたの気持ちを一番分かってやれる自負があるよ……」極に挨拶を返しつつ、大分ぐったりしている。
    マスターブラム:にこにこと笑いながら、上司の出方を窺っている。
    石刀自由:「なあ、一つ提案なのだが」
    石刀自由:「たまたま通りがかった善意の協力者」
    石刀自由:「通りすがりの正義の味方」
    石刀自由:「世の中にはそういうものもあるという」
    石刀自由:「今大切なのは、目の前にいるのが誰かよりも……そこにある“心”なのでは??」
    玻璃上 八里:背後でカミ鉄砲を折っています。
    薬師院 小夜子:「るっせえ、心でジャームが殺せるか」
    石刀自由:「え、殺せないの?」
    石刀自由:「……っかしいな……?」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ、コイツの話は聞かなくていい」
    極楽極:「いや、最後はやっぱ根性だろ」
    極楽極:心論に同意するかのように
    石刀自由:「分かっているじゃないかそこの美少女~~~~~~~~~!」
    マスターブラム:「心は目に見えませんから、信用に足るものでもないでしょうに...」
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!!!カミの力も欲しい所だなァ!!!!!」
    石刀自由:「神と人のつながりもまた心」
    石刀自由:「そう、全ては心、善意」
    薬師院 小夜子:「なんなんだよぅ……なんでお偉いさん留守の時にこうなるんだよぅ……」と、小夜子がグチグチ言っている一方
    マスターマシン:「偶然の、善意の協力者。そういう方向で進めてもいいだろう――僕の他の二人は」こちらはいま少し、建設的な思考をしているようだ。
    玻璃上 八里:赤い折り紙を生成してます。
    玻璃上 八里:「流石に彼女はそうもいかんだろう。なにせ聞いてしまったからな」
    マスターマシン:「その通りだ。僕の素性はもう、隠しようが無い」
    マスターマシン:「だから改めて名乗らせてもらう。僕は『スクラップス』セル統治者、マスターマシン。……つまり、FHのエージェントだ」
    マスターマシン:「……差し支えなければ、この会議に口を挟ませてもらいたい。君達と協力する為に」
    石刀自由:「そうそう、そこの偉いエージェントの方のお話にしっかり耳を傾けるべきだよ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「んだよ、お前は違うのかよ。」
    石刀自由:(おや、あの神を名乗る美少女。案外冷静だねえ)
    極楽極:「んで、薬師院先輩。こっちの3人に確認ってことは、そっちのおっさんは顔見知りかよ?」<熊埜御堂パイセンを見て
    薬師院 小夜子:「顔見知りっつうか、余所の支部のエージェントだよ。先輩だぞ、きちんと挨拶しとけ」<kiwami
    熊埜御堂 奈津比古:「…おい、チンピラ女」
    極楽極:「んだよ、オレだよな、それは?」<チンピラ女
    熊埜御堂 奈津比古:「俺はまだ20代だ。」
    極楽極:「………………」
    石刀自由:「僕も20代だ」
    熊埜御堂 奈津比古:「オッサンじゃねぇ…オッサンじゃねぇんだよ!!」
    石刀自由:「わかりみがあるわ」
    極楽極:「……おっさんじゃねえか」<20代
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ!?」
    石刀自由:「やめたまえ!」
    極楽極:無垢な一言が二人のアラサーを襲う
    マスターブラム:「私は21歳です」アラサーと違い、明白に語れる。
    石刀自由:「同年代が結婚したり子供作ってたりすると地味にダメージ大きいお年頃……」 
    玻璃上 八里:「フンフフーン……」『カミがけ』た銀紙でカミ飛行機を折りなおしています。
    玻璃上 八里:「戸籍上は25だな」
    薬師院 小夜子:「実感こもってんなぁ……」
    薬師院 小夜子:「……で、カミ様。それに、熊埜御堂の兄さん」
    熊埜御堂 奈津比古:「んだよ。」薬師院に向き直る
    極楽極:「ん、熊埜御堂……」どこかで聞いたような
    玻璃上 八里:「うむ?」
    薬師院 小夜子:「こちらの美人連れ帰ってきてくれた事に、まず礼を言いたいのが一つ」と、マスターブラムの方に軽く視線を向けて冗談を挟みつつ
    マスターブラム:にこにこと笑みを返す。
    薬師院 小夜子:「……静心園の防衛に関して、ローラから報告を受けた。ありがとうよ」
    薬師院 小夜子:「あんたらを送ったのは間違いじゃなかった、って言い切れるよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…チッ、あんぐらい誰でも出来んだろうが」
    石刀自由:(また謙遜を……あの頃から変わらないな)
    玻璃上 八里:「……私もまだ未熟であったが、薬師院殿の礼は受け取っておこう。」
    薬師院 小夜子:「できねぇよ。少なくとも私じゃできねぇ。この通りの細身で盾にもならねえのさ」
    薬師院 小夜子:「あんまり謙遜されると、こっちの立場がねえんだ。堂々と誇ってくれや」
    玻璃上 八里:「フ。クマノミ殿のおかげで思う存分カミの威光を示せたのも間違いはないさ。」
    薬師院 小夜子:「……で。ローラからその他の報告も受けた。そっちの……あー、〝通りすがりの一般協力者〟さんお二人」
    石刀自由:「石刀自由だ。熊埜御堂くんの旧友だぞ」
    マスターブラム:「蛍塚閃です。呼ぶときはせんちゃん。石刀さんの助手です」
    石刀自由:「正義の味方業に日夜励んでいる。助手ともどもよろしくね!」
    極楽極:「ああっ、死生間 "ライビング・デッド"!」思い出した。
    極楽極:「前に卜部の姐さんを手助けしたってー、第十の!」
    熊埜御堂 奈津比古:「あー…んなこともあったな。」
    極楽極:「わりぃわりぃ、オレは卜部の姐さんとこに預かってもらってる『喧嘩上等』極楽極」
    極楽極:頭を下げる。チームに入ってたので、チーム的な礼儀は仕込まれている。
    熊埜御堂 奈津比古:「つーか、そのせいでここに居るんだよ俺は。」
    熊埜御堂 奈津比古:「いい、やめろ。そういう体育会系のノリ苦手なんだよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「俺はお前を気遣わねぇから、お前を俺を気遣うな。」
    極楽極:「そーか? んじゃそーさせてもらうわ」
    薬師院 小夜子:「石刀さんに、せんちゃんね。……あんたらは、そこの爆発頭とは無縁の人間だってことで」
    薬師院 小夜子:「いいな?」憔悴しきった顔で懇願するように
    玻璃上 八里:「袖振り合うも多少の縁、というやつか」大きな銀紙を生成してます
    石刀自由:「まあそちらの機械の得意な美少女には、どうしてもやりたいことがあるようだし?」
    石刀自由:「僕は通りすがりの正義のミカタとして少女の願いを見届けたいなあ~って」
    マスターブラム:(......んー、こういう嘘は好みませんが、というか石刀さんの悪い癖が出てますが)
    マスターブラム:(まあ、付き合いましょうか)
    薬師院 小夜子:「おーけー、後は知らん。隠された事実とか明らかになっても私は知らない。私悪くない。人手不足が悪い」と、自分への言い訳を重ねてから、
    玻璃上 八里:「民にはそれなりに距離を保つ方が安心できるものもいる。極楽殿も覚えておくといいぞ!」
    玻璃上 八里:大きな銀紙を大きなテーブルに移して伸ばしてます
    極楽極:「おーらい、カミ先輩」<それなりの距離
    薬師院 小夜子:「……何にせよ、情報を整理したい」
    薬師院 小夜子:「極」
    極楽極:「とりあえずやっちまうか、このFH?」
    薬師院 小夜子:「静心園の防衛に関しては、ローラにもう聞いた。それ以外の話を聞きたい」
    薬師院 小夜子:「……マスターエージェントと交戦したってのは、マジか?」
    薬師院 小夜子:「あとな」
    薬師院 小夜子:「処分するのは情報を吐かせてから、ってのが鉄則だ」
    マスターマシン:「ヤっちまうのは勘弁して欲しい。知る限りの情報は吐くとも」
    極楽極:あー、と思い出して。
    極楽極:「あれだ、マスターミショナリー」
    極楽極:「やりあったけど、逃げられた」ぱんっと拳を掌に叩きつけて。
    熊埜御堂 奈津比古:「げ、あれお前の知り合いなのかよ。」
    石刀自由:「……」
    玻璃上 八里:「ふむ……腐れ縁か?極楽殿」
    玻璃上 八里:手慣れた手つきで銀紙に展開図を書いています。
    極楽極:「……借りがあるんだよ。でけえのが、ひとつ」
    玻璃上 八里:「……お主の持つ試練の類か」
    玻璃上 八里:そっと『形状記憶』と銀紙に記入します。
    極楽極:「試練なんてじょーとーなんじゃなくて。歯に挟まった菜っ葉、喉にはりついた海苔みたいなやつだな」
    極楽極:敢えて軽い表現を
    熊埜御堂 奈津比古:「交友関係はもうちょっと考えた方がいいぞ。」エロスを見ながら
    石刀自由:「良い友に恵まれると、人生素晴らしいぞ」熊埜御堂くんを見ながら
    石刀自由:「ひょんなところで再会して、こうしてまた背中を預け合い、正義のために戦うことができるからな……」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前、いい加減にしろよ」
    石刀自由:「つれないな……体育の時間、一人ぼっちの僕に手を差し伸べてくれたのに」
    熊埜御堂 奈津比古:「だから!!それはお前が今にも死にそうな目でこっち見てきたからだろうが!!」
    マスターブラム:旧知の人にべたべたする石刀を見て、少しノスタルジックな気分になる。
    薬師院 小夜子:「……なるほど、分かったことが二つ」
    薬師院 小夜子:「一つ、敵はマスターミショナリーとかいう野郎。……こいつは昔の報告漁れば、資料も出てくるか」
    薬師院 小夜子:「もう一つ。そっちのうさんくせえのは、熊埜御堂の兄さんに任せりゃ良さそうってことだ」
    石刀自由:「助手共々よろしくたのむよ」
    石刀自由:「なあ閃ちゃん!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…おい待て」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前まさか今…放り投げたのか?俺に?」
    極楽極:「そいや、知り合いなのかよ、熊埜御堂先輩?」
    極楽極:「そっちの、えーっと――」マスターエロスを見て
    薬師院 小夜子:「……んー? なんのことだかさっぱりだね」
    石刀自由:「石刀自由だ! よろしくね!」
    マスターブラム:「石刀さんがご迷惑をおかけします」ぺこりと熊埜御堂さんに頭を下げる。
    薬師院 小夜子:「それより、お二人さん」
    薬師院 小夜子:と、調査組へ呼び掛け
    玻璃上 八里:「クマノミ殿に任せるのか?」
    玻璃上 八里:「私は別に構わんが……」
    熊埜御堂 奈津比古:「…おい、玻璃上」
    玻璃上 八里:「む?どうしたクマノミ殿」
    薬師院 小夜子:「そこの怪しいののお守りの話はいいんだ。あれは別にどうでもいい」
    薬師院 小夜子:「……なんか、分かったかい?」
    極楽極:「そいや、アンタの名前は聞いてなかったよな?」>ブラムさんに
    マスターブラム:「蛍塚閃です。呼ぶときはせんちゃんでーす」と極楽に
    マスターブラム:「ひらめきじゃあ人間っぽくないですからね」
    熊埜御堂 奈津比古:「カミを一枚出せ」
    玻璃上 八里:「いいぞ!ひとまずこれを使うがいい!」金紙を手渡します
    玻璃上 八里:「そちらはセン殿か!よろしくお願いする!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おい薬師院、ペン無ぇのか。」
    薬師院 小夜子:「売るほど有るよ、ほれ」書類作業に使っていたボールペンを一本渡す
    極楽極:「石刀にせんちゃん、と」
    熊埜御堂 奈津比古:ペンを受け取り、でかでかと”遺書”と記入する
    石刀自由:「よろしくね! 心の分かる美少女!」
    玻璃上 八里:「さて、こうして出くわすのも何かの縁だ!極殿や貴様らにもカミの国優待券を贈らせてもらおう!」
    石刀自由:「お、サンキュー! 神なる美少女! いいヤツだな君ィ!」
    極楽極:「おう、別に美少女じゃねえけど、よろしくなっ!」>エロスさん
    玻璃上 八里:手書きの金紙チケットをFH組と極ちゃんに配るぞ!
    石刀自由:受け取るぞ!
    極楽極:「なんだこりゃ?」
    マスターブラム:しげしげと金紙を見透かす。なんだろうこれ...
    玻璃上 八里:「私が将来的に治める土地の優待券だ!これを持ってきたら色々融通するぞ!!!」
    極楽極:「なんかよくわかんねーが、もらえるもんなら」ぽっけにぶち込み。<優待券
    薬師院 小夜子:「……筆ペンの方が良かったかねぇ」
    熊埜御堂 奈津比古:「いや、いい。どうせ金色の時点で台無しだ」
    石刀自由:(熊埜御堂くん……君は絶対に死なせないからな……!)
    石刀自由:(僕が……守ってみせる!)
    マスターブラム:(胃痛で死にそう)
    熊埜御堂 奈津比古:(…こっち見んな…!)
    石刀自由:(感じてくれるか……僕の思いを……!)
    熊埜御堂 奈津比古:(疎通してんじゃねぇよ…!)
    熊埜御堂 奈津比古:(なんで俺も出来てんだよ…!)
    薬師院 小夜子:「胃薬の類いは適当に医務室から持ってってくれや……申請上げてたらきりがなさそうだ」
    薬師院 小夜子:と言いながら小夜子は、会議室内に置かれたホワイトボードの方へ歩いて息
    薬師院 小夜子:ばん、とそれを掌で叩く。
    GM:さて、ここで突然ですが皆さん
    GM:情報判定パートです
    GM:では、情報収集の前に。
    GM:このシーンでは、2つの必須情報と、1つの〝別に無くても困らない情報〟が登場します。
    GM:☆マークを付けた前者2つが全て開示されたら、次のシーンへ進むことができます。
    GM:困らない情報の方は、本当に無くてもそこまで困りません。
    GM:情報は、以下の三つ
    ☆【FHエージェント マスターミショナリー:①】《情報:FH》《情報:UGN》難易度6
    ☆【〝児童連続誘拐事件〟の調査情報①】《情報:UGN》《情報:FH》《情報:裏社会》難易度6
    【FHエージェント マスターマシン】《情報:FH》難易度5 《情報:UGN》難易度9

    GM:難易度が低めなのは、既存の情報を再確認するからと考えてください。UGN内の資料とか、各人の見聞きしたものをホワイトボードに書いてまとめる感じですね
    GM:という訳で代表者3名
    GM:さくっと抜いちゃっておくんなせえ
    極楽極:いちおう4人でチャレンジできるのでしょうか?
    GM:できます。
    石刀自由:じゃあマスターマシンについて!
    マスターブラム:じゃあマスターミショナリーいきます。固定値3!
    GM:全員もうシーンに登場してるので、1回の挑戦はロハです
    石刀自由:行きます! 固定値2!
    玻璃上 八里:カミは確定で抜けるので後詰を務めたい!
    極楽極:んじゃ児童誘拐ですかね 裏社会で固定値+1
    GM:二人ともどうぞ!
    GM:極ちゃんも!
    石刀自由:10dx+2 スターリープレシャスとかリエゾンズクレストの力だ!
    DoubleCross : (10R10+2[10]) → 7[1,2,3,3,3,5,5,7,7,7]+2 → 9

    マスターブラム:2dx+3>=6 データブレインと情報:FH!
    DoubleCross : (2R10+3[10]>=6) → 9[2,9]+3 → 12 → 成功

    極楽極:1dx+1>=6
    DoubleCross : (1R10+1[10]>=6) → 7[7]+1 → 8 → 成功

    熊埜御堂 奈津比古:優秀
    玻璃上 八里:流石よな!!!
    GM:これくらいは朝飯前か!
    GM:という訳で、まずホワイトボードに二つの情報が共有されます
    ☆【FHエージェント マスターミショナリー:①】
    『スレイヤー』セルを率いる若きマスターエージェント。
    交戦した者の報告を総合すると、ブラム=ストーカー / サラマンダーのクロスブリードであると思われる。
    苛烈な攻撃性を持ち、人質を取るなどの卑劣な行為を躊躇いなく行う危険人物。
    大N市内で発生している〝児童連続誘拐事件〟の主犯であると考えられる。
    〝崩落戦〟参戦時にレネゲイドスカウターで観測された所によれば、少なくとも当時はジャームではなかったらしい。
    ……外見的特徴の合致する人物が、日本各地のペットショップで多々目撃されている。
    ☆【〝児童連続誘拐事件〟の調査情報①】
    ここ一ヶ月の間に、大N市内だけで13人の児童が誘拐されている。
    身代金などの要求は一切為されていない。
    警察の調査では手口が未だに判明せず、現場に残留するレネゲイドウィルス濃度などからR案件と判断される。

    GM:そして此方はホワイトボードには記載されませんが、結果的には全員がなんらかの(任意の)形で入手した情報となります
    【FHエージェント マスターマシン】《情報:FH》難易度5 《情報:UGN》難易度9
    『スクラップス』セルのセルリーダー。尚、当該セルは壊滅を確認されている。
    非武装時の戦力は極めて低く、戦闘は自ら開発した巨大兵器に依存する。
    (外見年齢が)未成年のオーヴァードに対して、明らかに手心を加える節がある。
    大N市内の児童養護施設にて、兄と共に育った。
    その記録によれば、本名は真波 シン。現時点で19歳。

    マスターブラム:「────とまあ、マスターミショナリーについて今調べられた情報はこんなところでしょうか」
    マスターブラム:「ミショナリー。宣教、伝道の意味。それに加えて大量の生物使役」
    マスターブラム:「なんともまあ、厄介で面倒で悪辣そうな奴ですね」自分の普段の手口は棚に上げる。
    マスターブラム:「子供を攫うというのも、私の第六感と合理的精神がやな感じと引っ切り無しに騒いでいますね」
    薬師院 小夜子:「崩落戦辺りからか。小悪党のくせに、案外長生きしてやがるな……」
    極楽極:「動物好きたぁ、知らなかったけどな。ついさっきまで」
    熊埜御堂 奈津比古:「…どうも結びつかねぇな。」
    石刀自由:「動物好きにしては、使い方が荒かったよねえ」
    極楽極:「さあな。胸糞悪くなる話だが、そーしたのを『好き』ってほざくやつらもいるからな」
    極楽極:「好かれる方はたまったもんじゃねーだろーがよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ、それにマスターミショナリーって奴が誘拐事件の主犯だとして、何故何も要求しない。」
    熊埜御堂 奈津比古:「クソ野郎なんだろ?あいつ。」極ちゃんの方を見ながら
    石刀自由:「だとすれば許せん……」
    極楽極:「クソ野郎だ――」>熊埜御堂先輩
    玻璃上 八里:「それにわざわざ子供を誘拐するならば、極楽殿との邂逅にあっさり殺そうとしたというのも腑に落ちんな」
    薬師院 小夜子:「……実際、一番交戦経験が多いのはお前だ。どう思う?」と、こちらも極の方を見る
    マスターブラム:(子供の使い道についてはわかりやすいですが、なぜ子供を使うのかはまだわからないですね)
    極楽極:しかめっつら、長い金髪を無造作にがしがしがしと掻いて――
    極楽極:「正直わからねえよ。ただ――」
    極楽極:「――碌なことを考えてねえのだけは、間違いねえ」
    玻璃上 八里:「……ふむ、それも事実だな。」
    極楽極:むしゃくしゃを吹き飛ばすように乱暴にホワイトボードに殴り書き
    極楽極:「誘拐の方は、わかってるだけでも市内で13人」
    極楽極:「犯人のクソ野郎からは、身代金の要求とかは一切なし」
    極楽極:「Rウイルスの残留濃度から、R案件確定。以上っ!」
    極楽極:再び席に戻って、どっかと椅子に座る。
    マスターブラム:「お疲れ様です!」
    薬師院 小夜子:「気持ちいいくらいにシンプルなまとめ、ありがとうよ……」
    玻璃上 八里:「こうしてまとめると……私の腑に落ちない点も熊埜御堂殿と同じかもしれん。」
    石刀自由:「……」
    薬師院 小夜子:「……お。カミさま、何か有るのかい?」
    玻璃上 八里:「カミ合わんのだ。」
    マスターブラム:「噛み合わないとは?」
    玻璃上 八里:「私が邂逅したのは一度だが、ミショナリーの人物像と誘拐事件の緻密さがどうもカミ合わん」
    薬師院 小夜子:「……聞かせてくれ」
    玻璃上 八里:「ペットショップでたびたび目撃される程度に雑な戦力補充をしておきながら、肝心の誘拐事件は我々の目を完璧に盗んで危うく成功するところであった」
    玻璃上 八里:「同じ人物が行動した結果とは今一つ思えんのさ。」
    玻璃上 八里:「カミの戯言だ。あまり根拠もないがな」
    玻璃上 八里:「あいつがけしかけた獣を『ペット』といっていたぐらいだ」
    石刀自由:「そもそも、同一人物なのかも怪しいねえ」
    マスターブラム:「...ひとりでに窓の施錠が外れるという今回の状況と、奴のシンドロームもいまいち繋がりませんね」
    極楽極:「そーか、オレも2回しか会ってねーけどよ、あのクソ野郎とは」
    極楽極:「……らしくねーっちゃ、らしくねーよな。確かに」
    極楽極:「あの馬鹿は、ガラス窓ぶち破って高笑いでもしながらさらうタイプだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…そもそも、あれは本当に誘拐目的だったのか?」
    ローラ・S・ガードナー :「誘拐以外の目的、と言いますと?」と、足で扉を押し開けて、ローラが室内へ
    ローラ・S・ガードナー :両腕は――整備中なのだろう、取り外されている
    熊埜御堂 奈津比古:「お前も聞いただろ、ガキが居なくなった経緯。」
    熊埜御堂 奈津比古:「深夜、物音もなく、窓だけ開けられてた。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…全然違うじゃねぇか。今回と。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…ああいう手合いは、自分より弱い奴に対して策を練ってりはしない。」
    ローラ・S・ガードナー :「つまり」
    ローラ・S・ガードナー :「犯人は二人居る――と、いうことでしょうか」
    ローラ・S・ガードナー :「卑劣にして悪辣ながら、企みの程はずさんな――Aと」
    ローラ・S・ガードナー :「緻密に計画を立てて実行する、B」
    極楽極:「あれじゃねえの? ほら、なんだっけ。たしか増えるんだろ、しんどなんたらって?」<シンドロームと言いたい
    石刀自由:「……マスターマシンは、なにか知らないのかな?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…そんな所だと思うぜ。俺は。」
    マスターブラム:「シンドロームですね。はい。三つまで増えますし......更に増やす能力者も多少知っています」
    玻璃上 八里:「まぁ、根拠は無いがな。警戒をして損もないだろう」
    マスターマシン:「……………………」話を振られたマスターマシンは、少しの間、机の上に置いた自分の拳を見つめていて
    マスターマシン:「……油断、しない方がいいと思う」
    マスターマシン:「マスターミショナリーは、短気で粗暴だ。卑劣な手段も平然と使う……人質でもなんでも」
    マスターマシン:「けど、だからと言って、楽に殺せる相手じゃない。愚かである、って事には繋がらないんだ」
    極楽極:「……知ってんよ、いやってほどにな」クズで短気で粗暴で卑劣でもひとつおまけにクズだけど、楽には殺せない。
    マスターマシン:それからぽつりと、消え入るような声で「…………AIDA」
    玻璃上 八里:「……当面の解決すべき問題は、あの逃げ方か」血のしみ込んだ金紙を出します。
    石刀自由:「AIDA、人工知能の類だっけか」 ブラムの方を見て確認する。
    マスターブラム:「FH系統の技術ですね。戦術支援用AI...」
    GM:AIDA。オーヴァードの精神の残滓を再利用する、戦術支援AI。
    GM:人間の脳髄という高性能処理装置を模した構造は、兵器に搭載するなら自立戦闘の能力を。
    GM:人間に搭載するならば、情報処理性能を飛躍的に向上させる。
    マスターマシン:「僕の頭蓋の中には、AIDAが収まっている」
    マスターマシン:「これを作成するのに利用した〝精神〟は、僕の人格に影響を及ぼせる力は無かったが」
    マスターマシン:「彼が用いたものがどうか、それは分からない」
    マスターブラム:「なるほど、AIDAの原材料が強い影響を及ぼしていると?」
    極楽極:「あー、つまり、えーっと……」WA・KA・RA・N
    マスターブラム:「ドーピングで頭も力も変わっちゃったかもって話です」極楽ちゃんに
    極楽極:「お、おう」<納得
    石刀自由:「彼に拘る理由はそこにあるわけか」
    熊埜御堂 奈津比古:「元々いい子だったのよ~ってか?そんなの通じるとでも思ってんのかよ。」
    マスターマシン:「思わないよ」
    マスターマシン:「だから、殺して欲しい」
    石刀自由:「お優しいな、熊埜御堂くん」
    石刀自由:「美しいもの、大切なものが醜く変わり果てたなら――」
    石刀自由:「――そう、精算してしまうしか無い……」
    玻璃上 八里:「……つまり、あ奴はやはりアラガミか。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…俺は殺すとかそういう話は専門外だ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「おら、お前ら頑張れよ。」
    玻璃上 八里:「フ。任せておくがいい。」
    玻璃上 八里:「貴殿の硬さもしかとこの目で見届けたのでなァ!!!」
    石刀自由:「君は変わらないね……」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?だから知ったような言い方すんじゃねぇよ。」
    石刀自由:「悪かったよ。この埋め合わせは仕事でするよ」
    極楽極:「……仮に前のアイツがどんなやつだろうが」
    極楽極:「今のヤツには、借りがあんだ」
    極楽極:「先輩に言われるまでもなく――ってやつだ」再び拳をばしっと掌に叩きつけて。
    ローラ・S・ガードナー :では
    ローラ・S・ガードナー :会話の終息直前、ローラはひっそりと、マスターブラムの後方へと回り
    ローラ・S・ガードナー :「発言は、よろしいのですか?」と、問う
    マスターブラム:「はて、なんのことですか?」
    ローラ・S・ガードナー :「誘拐した子供の使い道、の段」
    ローラ・S・ガードナー :「……表情にいささかの変化があったので、何かご意見など有るのか、と思いましたが」
    ローラ・S・ガードナー :「勘違いであれば。私のAIがあまり優秀でなかったと、お笑いください」
    マスターブラム:「? 皆さんも分かってて言っていないだけでは?」
    ローラ・S・ガードナー :「……いえ」
    ローラ・S・ガードナー :「悪意というものは、持たぬものには想像もできぬ概念なのです」
    ローラ・S・ガードナー :「UGNの方々は、善良ですから……」
    マスターブラム:「むう。失敬なと怒ったものかどうしたものか......」
    マスターブラム:「ではドヤ顔で言って外したら恥ずかしいからということでここは一つ...」
    ローラ・S・ガードナー :「……そういう事にしておきましょう」と、軽く一礼して引き下がる
    マスターブラム:「......なんにせよミショナリーについても誘拐についても、綿密に調べなおす必要がありそうですね!」こちらは周りに向けて言う。
    マスターブラム:「みなさんこれからも頑張りましょう!」
    玻璃上 八里:「うむ!」
    玻璃上 八里:「我がカミのシートたちに任せておくがいい!!!」(任意の決めポーズと光源演出)
    熊埜御堂 奈津比古:(…チンピラ女に、自称カミに、腹の内見せねぇマスターエージェントに、限界オタクに、俺)
    熊埜御堂 奈津比古:(あー嫌だ嫌だ…)
    石刀自由:「やるぞー!」
    石刀自由:(組織の垣根を超えた共闘! 最高だ!)
    極楽極:「おうっ、改めてよろしくな!」
    薬師院 小夜子:「うし」
    薬師院 小夜子:「……んじゃあ、一度今夜はここで解散だ。10時間の休憩を挟む」
    薬師院 小夜子:「寝るなり飯食うなり風呂入るなり、好きに使え。休憩開けたら直ぐ、また調査を始める」
    薬師院 小夜子:「……以上!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おう」気怠そうに立ち上がり、部屋から出ていく
    GM:と、小夜子が号令を掛けて、この夜のミーティングは終わる。
    マスターブラム:「うぎゃー疲れた!早速寝ます!おやすみなさい!」ぱたぱたとどこかへ駆けていく。
    極楽極:「熊埜御堂先輩、卜部の姐さんと要塞攻略したときの話聞かせてくれよっ!」後を追っかけてきます
    石刀自由:「ふぁあ……ベッドで寝たいねえ」
    玻璃上 八里:「━━おっと、マシン殿。」
    石刀自由:ふらりと部屋を出る。
    マスターマシン:「ん? なんだい?」と、椅子に座ったままで応じる
    マスターマシン:他の面々が立ち去っても、彼女はまだ座ったままだ。見張りとして、少し離れた所にローラが立っている。
    玻璃上 八里:「なに、大した用事ではない」
    玻璃上 八里:懐から先程配っていたカミの国優待券をもう一枚取り出す。
    玻璃上 八里:「受け取るのは自由だが、もう一枚進呈したい」
    玻璃上 八里:「カミの自己満足だ。」
    マスターマシン:「……ああ、ありがとう。もらっておくよ」と、ひとまずはそれを受け取って、ポケットへねじ込むだろう。
    玻璃上 八里:「うむ。有難い」
    マスターマシン:その後は……テーブルの上に両手を置き、そこに顎を引っかける。このまま、この部屋で眠ってしまうつもりのようだ。
    玻璃上 八里:「━━それではカミも休むとしよう!マシン殿、クッション椅子を並べると比較的柔らかいからおすすめだぞォ!」
    マスターマシン:「うん、ありがとう」心ここにあらず、と言った調子で応じて、彼女はそのまま、座ったままだ。
    玻璃上 八里:「ファーッハッハッハッハッハ……」(任意の小声とシーン退場)
    マスターマシン:同じ部屋に残されるのは、未だ書類とにらみ合いを続けている薬師院小夜子。睡眠が必要あるのか不明のローラ。
    マスターマシン:遠ざかる声に紛れる程の、小さな声で彼女は言った。
    マスターマシン:「……兄ちゃん」

    マスターミショナリー:「もうすぐだ、もうすぐ」
    マスターミショナリー:「もう、あとほんの数歩で手が届く――」
    マスターミショナリー:「この貧相な身体の性能を、ちまちまと向上させる必要もなくなるのだ」
    マスターミショナリー:と、男は言う。玉座を模した椅子に腰掛け、悪辣なる笑みを浮かべながら。
    マスターミショナリー:「……けれども」
    マスターミショナリー:男は笑みを消す。上下に重ねていた足を双方床に降ろし、膝に肘を重ね、前のめりになって。
    マスターミショナリー:「僕は別に、そこまでしなくても良かったんだけどなぁ」
    マスターミショナリー:「そもそも僕は理想家であって野望の人じゃないんだ。こういうのは器を越えてるんだってば」
    マスターミショナリー:「……とは言うが、私は私で愉しんでいるでな」
    マスターミショナリー:「何、そう憂う事でもないさ。私のペットはまだ数が居る。そしてもうじき必要もなくなる」
    マスターミショナリー:「望むなら野に放っても良い。そうだな、第八地区の住宅街など良いなぁ。きっとまた極楽 極が止めに来てくれるぞぅ」
    マスターミショナリー:「会いたくないなぁ、あの子。強いし怖いし」
    マスターミショナリー:「あー」
    マスターミショナリー:「戦いなんて、無くなればいいのに」
    マスターミショナリー:「無くならんさ。だからこの世界には神が必要だ」
    マスターミショナリー:「神なんかいらないって、どうせ役に立たないんだ」
    マスターミショナリー:「その絶望においてのみ、私達は同じものだ」
    マスターミショナリー:「それは……その通り。僕にも異論は無いよ」
    マスターミショナリー:「神は要らない。だから別な神が要る」
    マスターミショナリー:「ああ」
    マスターミショナリー:「ああ、ああ、その通り。さあ、私達の業を続けよう」
    マスターミショナリー:「もうすぐだ」
    マスターミショナリー:「旧き神よ、来たれ」

    GM:では。
    GM:1シーン目終了にあたり皆さん、ロイス取得と調達が可能です。
    石刀自由:ロイスの取得はしたので
    石刀自由:調達!
    熊埜御堂 奈津比古:私も調達で!
    マスターブラム:ロイスは保留して調達は...UGNボディーアーマー!この機に乗じて要チェックじゃ~!
    マスターブラム:2dx+1>=12
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 5[3,5]+1 → 6 → 失敗

    マスターブラム:ガード固かった...
    マスターブラム:以上です
    玻璃上 八里:調達を先にしよう。何買おうかな
    熊埜御堂 奈津比古:プラスチックシールドいきます!
    熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 8[1,5,8]+1 → 9

    熊埜御堂 奈津比古:購入!
    石刀自由:強化ビジネススーツを狙う
    石刀自由:10dx+1>=19
    DoubleCross : (10R10+1[10]>=19) → 6[1,1,2,2,2,3,3,5,6,6]+1 → 7 → 失敗

    石刀自由:ダメ!
    極楽極:1dx>=8 応急手当セット
    DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 2[2] → 2 → 失敗

    極楽極:失敗、以上です。
    玻璃上 八里:無難にブラックカードを使用してボデマ!
    玻璃上 八里:購入ダイス2個増加だ!
    玻璃上 八里:3dx+2>=12
    DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 10[8,10,10]+9[6,9]+2 → 21 → 成功

    GM:カミ……この人優秀なんじゃないか……?
    玻璃上 八里:ヌウーッちょっともったいない!
    玻璃上 八里:ひとまずクマノミ殿にプレゼントだ!
    熊埜御堂 奈津比古:え、いいの?
    熊埜御堂 奈津比古:ありがたく頂戴します…!
    玻璃上 八里:貴殿に守りを任せているからなァ1!!問題ない!!!!!
    石刀自由:カバー役に固くなってもらわなくてはね!
    GM:ロイスは大丈夫かしら!
    玻璃上 八里:カミにはいざというときのプランSも控えているからなァ!!!!!
    玻璃上 八里:ロイスはクマノミ殿にとりたい!
    熊埜御堂 奈津比古:私は大丈夫です
    極楽極:こちらは大丈夫です。
    玻璃上 八里:〈隙間無き護り、大儀である!〉熊埜御堂 奈津比古:〇感服/でも心配
    玻璃上 八里:以上!
    GM:OK! まあロイス取得って割と自由な筈なので良い感じのタイミングで取ってください!
    GM:という訳でシーン1、〆ます。

    シーン2:噂の羽音


    GM:このシーンは、2-Aと2-Bの二つに分かれます。
    GM:シーン2A、児童連続誘拐事件の現場調査。シーンプレイヤーはPC3のお二人。
    GM:シーン2B、とある情報屋との接触。シーンプレイヤーは極ちゃん。
    GM:そしてPC2のお二人は、
    GM:どちらのシーンに出ても良い、とします。
    マスターブラム:どうしよっか~~!
    極楽極:つまりPC2は
    石刀自由:ほほ~~~~う!
    石刀自由:遊撃班!
    マスターブラム:Fooooo!
    極楽極:どちらかにしか出れない、でよろしいですよね?<念の為
    GM:PC2はUG指揮下じゃありませんからな!
    GM:これがですね
    極楽極:で、私とPC3のお二人はそれぞれのシープレイヤーシーンには出られない、で。
    石刀自由:これはマスター組、二手に分かれるのもありっすね~
    GM:侵蝕率が大丈夫だという強い自信があるならPC2は、両方に出てくださっても構いません
    GM:PC1,PC3は仰る通りです
    玻璃上 八里:つまり合法的に極ちゃんに絡むチャンスという訳だ……
    石刀自由:エロスはまだ死にたくないので大人しく片方に出ますよ!
    極楽極:了解しました。PC1、PC3はそれぞれのシーンのみ。PC2はどちらにも出ることは可能。
    GM:事前に電卓を叩きまくった明晰なる私の頭脳によれば、ここで両方に出ると99%以上の確率で苦しむと結論が出た……!
    熊埜御堂 奈津比古:順番的にはA→Bですよね
    GM:はい、A→Bです。
    GM:ので、今回は極ちゃんにちょっと待機タイムが出来ちゃうのは申し訳ない。
    マスターブラム:一先ず、Aに出る!そして行ける感じがしたらBに出る!
    GM:よろしい、では!
    極楽極:いえいえー、問題ないです。
    GM:シーン2-A登場の三人、登場侵蝕をどうぞ!
    熊埜御堂 奈津比古:じゃあ取り敢えず登場だけ振ります
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+3(1D10->3)(侵蝕率:41->44)した
    マスターブラム:39+1d10
    DoubleCross : (39+1D10) → 39+2[2] → 41

    玻璃上 八里:フハハハハーッ!
    玻璃上 八里:玻璃上 八里の侵蝕率を+3(1d10->3)した
    マスターブラム:行ける気がする
    GM:安定
    玻璃上 八里:侵蝕49
    GM:では早速ですが、情報収集の判定です
    ☆【〝児童連続誘拐事件〟の調査情報①】《情報:UGN》《情報:FH》難易度10
    【UGNエージェント ローラ・S・ガードナー】《情報:UGN》難易度6

    GM:上が所謂必須項目。下は前回同様、開いたところでそこまで益のない項目です。
    玻璃上 八里:FHはセン殿にお任せした方がいいかな?
    マスターブラム:固定値3あるので一旦上を調べてみる感じで行きましょうかね
    マスターブラム:カミは後詰めをよろしく!かな
    玻璃上 八里:了解したァ!
    熊埜御堂 奈津比古:じゃあ私が下ですかね
    マスターブラム:よろしくねー!
    マスターブラム:2dx+3>=10 データブレインと情報:FH!
    DoubleCross : (2R10+3[10]>=10) → 8[4,8]+3 → 11 → 成功

    マスターブラム:他愛無し...
    熊埜御堂 奈津比古:コネ:UGN使ってダイス+2!
    GM:さっくり持ってくなぁ! 結構難しくしたのに!
    熊埜御堂 奈津比古:5dx+2
    DoubleCross : (5R10+2[10]) → 9[3,8,9,9,9]+2 → 11

    GM:両方とも開示成功!
    GM:ではまず、重要でないほうから
    【UGNエージェント ローラ・S・ガードナー】
    脳髄以外の全ての部位を機械へと置き換えたエージェント。
    高度な演算能力と搭載された電子機器を用いて、通信、情報処理の支援業務に携わる。
    かつてFHに所属していたプラウラー・ガードナー博士の実の娘であり、改造は父親の手によるもの。
    UGNへの帰順時に本人の意志で、搭載されていた全ての武装を取り除いている。
    可動初期の教官は《篤信の巨人(ネフィリム)》。

    玻璃上 八里:これもカミの威光よ……
    マスターブラム:私よりもミディアムだった
    GM:そして重要情報に関しては、ロール中に開示致します。
    GM:――さて。
    GM:あなた達は、誘拐現場への調査へ赴いている。傍らには一人、台詞を発する事のないモブ警官がいる。
    GM:彼はUGNの息がかかった人物であり、その手にある警察手帳の力によって、あなた達は現場へ踏み込むことも、証言を得ることもできるだろう。
    GM:――1件目の家庭。
    GM:住宅街の中にある、一戸建ての大きな家。駐車スペースにはスポーツカーが一台、ワゴン車が一台――そういう家庭だ。
    GM:「うっ……私が、私が悪かったんです……!」顔を両手で覆い、指の隙間から涙をこぼしながら
    GM:「……………………」妻の肩に手を掛け、無言で寄り添っている
    GM:二つ目は、〝無言で寄り添っている夫〟です。
    GM:という訳で、調査ロール等々あればどうぞ。
    マスターブラム:「お仕事ご苦労様です」静かにモブ警官を労う。UGN側で動くということで良いことしよう週間なのだ。
    熊埜御堂 奈津比古:「…あんたら、随分いい暮らししてるみてぇだが本当に身代金とかの話は何も無いのか?」
    GM:「……はい。何も、電話の一つもありません」敬礼しているモブ警官の横で、意気消沈した様子の夫が言う
    玻璃上 八里:「本日はお世話になる!お近づきのしるしにカミの国優待券を進呈しよう!」モブ警官さんに
    GM:今日のあなた達の任務は――些か忙しい。誘拐現場複数箇所を見て回るというのだから。
    GM:それでも、軽い証言ならば取れる。その上で分かった事は。
    GM:身代金などの要求はない。警察では手口の検討もつかない。
    GM:子供の部屋にあらされた様子はなく、無くなったものも特に無いこと。
    GM:そんな所だろうか。
    玻璃上 八里:「……園長殿から聞いた話と、そう大差はないな」
    マスターブラム:「私みたいなちびっこが折衝しても不自然ですし、私は現場検証をやっておきましょう」
    マスターブラム:サイボーグ特有の高感度センサーと、オルクスシンドロームによる領域把握を行う。
    マスターブラム:「新しい手掛かりが見つかればいいんですがねー」みょんみょんと青い波紋めいた光を放つ。
    GM:領域把握、ふむ
    GM:では。多くの警官が立ち入って調査を行った部屋、つまり子供部屋は、家の二階にあると分かります。
    玻璃上 八里:「念のためこちらも上空を調べておこう!」
    玻璃上 八里:『視界共有』と書かれた赤いカミ飛行機を投げる!
    GM:空から見て分かるのは。屋根だの庭だのに、不自然な破壊の跡はないこと。
    玻璃上 八里:「ふーむ、わかってはいたがこちらも目ぼしい異変は見当たらんな……」
    熊埜御堂 奈津比古:「…やっぱり”合わねぇ”な。昨日の奴が真犯人とは思えねぇ。」
    ローラ・S・ガードナー:「やはり、その〝合わない〟点が気になりますか?」整備が終わったのか、両腕ともきっちり肩の先についている
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「昨日のアイツ…見る限り、”人より優位に立つ事”にこだわるタイプだ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「そんな奴が、わざわざバレないように、何も要求せず、ただ身を潜めている事が不思議でならねぇ」
    マスターブラム:「極楽さんとの因縁にしたって、素人相手で派手に暴れてますしね」
    ローラ・S・ガードナー:「……なるほど」
    ローラ・S・ガードナー:「身を隠し、密かに誘拐を行う人物像と、一般人への攻撃もためらわない人物像」
    ローラ・S・ガードナー:「この二つは乖離している――確かに、その通りですね」
    玻璃上 八里:カミ飛行機を回収してます。
    熊埜御堂 奈津比古:「…あと、引っかかったことといえば」
    ローラ・S・ガードナー:「はい」
    玻璃上 八里:「うむ」会話に参加!
    熊埜御堂 奈津比古:「一件目の母親。”私が悪い”ってのはどういう訳だありゃ。」
    マスターブラム:「あー実は私も気になっていました」
    マスターブラム:「旦那さんからも慰めの言葉がありませんでしたね」
    熊埜御堂 奈津比古:「何故そこで”私達”じゃない」
    GM:ほう。ならばその点については、単純な話だ。故に、質問過程を省略して開示しよう
    GM:「私が、もっと言い方に気をつけてたら」
    GM:「いつものように一緒の部屋で寝ていたら……うっ、う、うぅ……」
    GM:話を聞けば――子供の悪戯が過ぎて、酷く叱った、ということだった。
    GM:普段は夫婦の寝室で、子供も一緒に眠らせているという。子供部屋は、遊ぶための場所だと。
    GM:だがその夜は子供を一人で、子供部屋に――普段使わない布団を敷いて寝かせていたという。
    GM:朝。気付いたら子供はいなくなっていた。母親が自分を責めるのは、そういうことだ。
    GM:――さて。他に質問はあるかな?
    GM:無ければ二件目以降の調査過程を、駆け足気味にだが描写しよう。
    マスターブラム:「はあ、なんとも可愛らしい理由で」
    マスターブラム:いいかな?
    玻璃上 八里:「むぅ、夫婦仲にヒビが入らねば良いが……」
    ローラ・S・ガードナー:「……ただそれだけの理由、なんですね」
    ローラ・S・ガードナー:「あれほど。頬がこけるほどに悩み苦しむ理由というのは」
    熊埜御堂 奈津比古:「…二階からなら、一人で出ていったって線も薄そうだな」
    マスターブラム:「平和ですねえ。平和じゃなくなりましたけど」
    マスターブラム:「それじゃあ平和を取り戻すため、次に行きます?数を見ないとなんともなりませんし」
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ、行くか。」
    玻璃上 八里:「そうだな。こうしていてもこれ以上は助けられん」
    GM:――2件目の家庭。
    GM:築三十年以上となる市営住宅のアパート。煙草のヤニが壁紙を変色させている部屋だ。
    GM:「……知らないよ、あんなガキ」
    GM:「もともと私の子じゃないんだ。旦那の連れ子さ」
    GM:水商売の女だった。
    GM:「留守の間にいなくなって――家出かと思ったんだけどね」
    GM:「三日経っても戻ってこないし、ヤバいなって思ったわけ」
    GM:「旦那? 檻の中だよ。あと五年は出てこないよ」
    GM: 
    GM:――3件目、4件目、5件目。
    GM:「お願いします、どうかうちの子を助けてください……!」
    GM:「早くどうにかしてよ! 親戚が五月蠅いんだから……なんでちゃんと見てなかった、役立たずって……」
    GM: 
    GM:そうしてあなた達は十数件の事件現場を見て回り、最後の一カ所へと向かう。
    GM:『伝道の家 静心園』。この3人のうち2人は、一度訪れた子供部屋の調査だ。
    GM:……騒音は皆無。園の児童達は皆、市外の施設に移された。ここに残っているのは無外 光治、巨体の園長だけだ。
    玻璃上 八里:「……ひとまず、誘拐対象の家庭環境に関係はなさそうだな」
    マスターブラム:「十人十色ですね~」
    玻璃上 八里:手慰みにカミ風船を切り張りしています。
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    マスターブラム:(ぼろいですねえ)施設の老朽具合をチェックしている。
    ローラ・S・ガードナー:「……社会的道徳に照らすなら、親とは子を愛する者だと思っていましたが」
    ローラ・S・ガードナー:現場検証を淡々と進めながら、ローラがぽつりと呟いた。
    ローラ・S・ガードナー:「必ずしもそうとは限らない――ということなのですね」調査の手を止めて、溜息を一つ。Dロイス機械化兵の顔には、汗の一粒も滲んでいない。
    玻璃上 八里:「……そうだな。それが出来ぬほどに元々傷ついたものもいる。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…俺も気になってた。」
    熊埜御堂 奈津比古:「誘拐されたガキはどいつもこいつも、形こそ違えど親の目から離れている」
    GM:ほう。
    GM:熊埜御堂くん、その通りだ。
    GM:事件の共通項。誘拐は、保護者が寝静まっていた、或いは留守にしていた夜間。
    マスターブラム:「大人の目からこそこそ隠れてってことですかね。かわいらしい」
    熊埜御堂 奈津比古:「まあ、親が見てる傍で誘拐なんか出来ねぇって言われたらそりゃそうなんだが」
    玻璃上 八里:「ふむ……確かにそのとおりだな!」
    マスターブラム:「これだけ重なると、選んでるのか条件でもあるのかって話になりますよね」
    ローラ・S・ガードナー:「……攫いやすい、ということなのでしょうか」
    熊埜御堂 奈津比古:「格好の的ではあるだろうな。」
    熊埜御堂 奈津比古:「それに…」
    ローラ・S・ガードナー:「……気が重いです」何度目かの溜息
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    マスターブラム:「クソ野郎の尻を追い回していればそうもなりますよ。真っ当さの証です」
    マスターブラム:「追いついて蹴っ飛ばすことでも考えましょう」
    玻璃上 八里:「気が滅入るのも致し方ないことだ。」
    玻璃上 八里:「ローラ殿よ、気にするなとは言えんが……」
    玻璃上 八里:「カミがここについているぞ!」(任意の光源演出)
    熊埜御堂 奈津比古:「俺が言った手前あれだが、”親の目から離れてる”ってよりは”子が親から離れた”みてぇな感じがする。」
    熊埜御堂 奈津比古:「家庭環境とか、喧嘩したとか、日々の鬱屈とか」
    熊埜御堂 奈津比古:「なーんか多かった気がするんだよな。そういうのが。」
    熊埜御堂 奈津比古:(…ここのガキも、確かランドセルの件で園長と言い合いになったんだったよな)
    熊埜御堂 奈津比古:「…はぁ」大きなため息
    マスターブラム:「そんなのを見つけられるならすごい調査能力ですねえ」
    マスターブラム:「児童愛護団体にでも行けばいいのに」
    ローラ・S・ガードナー:「――ありがとうございます、お二人とも。ですが……」マスターブラム、玻璃上 八里、二人へと深く頭を下げつつ
    ローラ・S・ガードナー:「ですが、違うのです。私の懸念は寧ろ、熊埜御堂様の仰る通り」
    ローラ・S・ガードナー:「誘拐された子供達に、もし……もし、自分の意思で親元を離れた子が居たとしたら――」
    玻璃上 八里:(……そういった家庭を『あえて』狙っているのであれば。)
    玻璃上 八里:(私はそいつを問いたださなければならぬ)
    ローラ・S・ガードナー:「――それを連れ戻して良いか。そんなことばかりずっと、迷っているのです」
    マスターブラム:「ははあ」(うげえ)
    ローラ・S・ガードナー:――扇風機と窓から冷房のない、熱気の籠もった部屋。汗もかかないメイドは、冷え切った声で憂う。
    ローラ・S・ガードナー:室内を、蚊が飛んでいる。窓から幾らも入ってきたのだろう。
    ローラ・S・ガードナー:部屋の隅には蚊の対策としてか、古めかしい渦巻き状の蚊取り線香。長く燃し過ぎて、煙が天井付近に溜まっている。
    マスターブラム:「可愛らしい悩みですねえローラさん」
    ローラ・S・ガードナー:「……可愛らしい?
    マスターブラム:「そんなの、私たちが考えたって仕方がないことでしょう?」
    マスターブラム:「心のぜい肉、無駄な考え、とても愛らしい。良いことです」
    ローラ・S・ガードナー:「……仰る通り。私の思考補助AIも、これは無意味な思索であると提示しております」
    マスターブラム:「それは私たちが関わる問題ではない。これは明確なことです」
    マスターブラム:「仮に彼らが孤立する理由が、覚醒などに関われば別ですがね」
    ローラ・S・ガードナー:「……………………」
    ローラ・S・ガードナー:「……製造者、製造所こそ違えどおそらくは〝近似した技術系統〟より生じたものとして」
    マスターブラム:「どちらにせよ不確定、子供のことも親子のことも私たちには知りようがないですからね」
    ローラ・S・ガードナー:「私の合理性はあなたに劣る――と敬意を表します」
    熊埜御堂 奈津比古:「…なんにせよ、傾向があるなら見つけるに越したことは無ぇ。」
    GM:さて
    GM:ではここで、開示すべき情報――の、おおよそ半分以上を展開します。
    玻璃上 八里:おお!
    ☆【〝児童連続誘拐事件〟の調査情報①】
    全ての現場の検分を終えて、幾分かの傾向が見え始めた。
    まず、誘拐された子供はいずれも一人っ子である。ほとんどが両親と子供のみの核家族か、シングルマザーの家庭だ。
    経済状況などのバラツキは大きく、やはり身代金目的とは考え辛い。
    現場の状況や捜査資料を総合すると――
    建造物への破壊は無し。侵入の痕跡も無し。現場に争った痕跡は無い。
    誘拐事件が発生したと思われるタイミングでは、例外なく子供は一人で就寝していた。
    また、子供達は多かれ少なかれ、親との関係性になんらかの壁があった。
    それが些細な喧嘩であるか、大きな社会的問題があるかは別として――

    GM:その上で、皆様。
    GM:目標値10で感知判定だ!
    GM:間違えた!
    GM:知覚判定だ!
    玻璃上 八里:なっばっ
    マスターブラム:3dx+1>=10
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=10) → 5[1,3,5]+1 → 6 → 失敗

    熊埜御堂 奈津比古:1dx+1
    DoubleCross : (1R10+1[10]) → 4[4]+1 → 5

    玻璃上 八里:7dx+1>=10
    DoubleCross : (7R10+1[10]>=10) → 10[3,3,5,6,6,9,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

    マスターブラム:さすカミ
    GM:カミ、強いなぁ!
    玻璃上 八里:これがカミの威光よ(任意の光源演出)
    GM:――では。
    GM:その異変は、センサーで捉えられる類いのものではない。何しろ、何処にでもいるものだったから。
    GM:いや、センサーに引っかかってはいたのだろう。だが、気に掛ける必要が無かった、ということだ。
    GM:玻璃上 八里。あなたの耳元を、ぷぅんと蚊の羽音が通り過ぎた。
    GM:あなたはそれが、妙に気になって、目で追うことだろう。
    玻璃上 八里:「━━む?」
    GM:何処にでも居るような、小さな、蚊。
    GM:それが天井付近を飛び回っている。
    GM:蚊取り線香の煙が広がる天井付近を、弱る気配もなく飛び回っている。
    玻璃上 八里:「━━!!!」
    玻璃上 八里:カミ風船を天井に飛ばして捕獲を試みる!
    GM:ならば、その捕獲の試みはあっさりと成功する。加えて言うに
    GM:マスターブラム。あなたは、急に蚊を捕まえ始めた玻璃上を見て、
    GM:センサー出力を更に増強し、捕えられた蚊を詳細に検査することが出来る。
    マスターブラム:「蚊、ですか。ブンブン煩かったので助かります...おや?」
    玻璃上 八里:「熊埜御堂殿!ローラ殿!戸締りを頼む!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:急いで窓を閉める
    玻璃上 八里:金紙も展開し片っ端から捕まえる!
    熊埜御堂 奈津比古:「チッ、ムカつくな‥‥ただでさえ暑いってのによ」
    マスターブラム:「いえ、最高にムカつく野郎を追い詰める手立てとなるかもしれませんよ?」
    マスターブラム:右腕を取り外し、立方体状に展開。即席の実験室を生み出す。
    GM:では、解析結果を記そう。
    GM:蚊の腹には少量の血液が収まっていた。……レネゲイドウィルス反応のある血液が。
    GM:そして、ここまでの調査状況から、マスターブラム。
    GM:あなたは《鮮赤の牙》と称される技能の存在に思い至るだろう。
    マスターブラム:エネミーエフェクト!
    GM:しかり!
    玻璃上 八里:なんだっけ(ぼんやり)
    GM:かっこよく教えてあげておくれ!
    マスターブラム:「なるほどなるほど、そういうことですか」蚊の肉体を繊細なアームで弄繰り回す。
    熊埜御堂 奈津比古:「その言いぶり、何か収穫があったのかよ。」
    玻璃上 八里:「やはり何かあったか!」
    マスターブラム:「オーヴァードの力は人それぞればらばらですが、一定の区分があります」
    マスターブラム:「シンドローム、エフェクト、といった具合に細分化されていき、中には非常に特異なものもありますね」
    マスターブラム:「その一つとして、精神のタガが外れているような連中しか使えないものもあります」
    玻璃上 八里:「カミのようにかァ!!!」(任意の舞い散る金紙と決めポーズと光源演出)
    マスターブラム:「そうですねえ、使い方は人それぞれ。こいつもなかなかユニークですよ」
    マスターブラム:「ブラム=ストーカーの鮮赤の牙...血を与えた対象を己の従者、操り人形とするエフェクト」
    熊埜御堂 奈津比古:「…つまんねぇ種明かしだ。」
    玻璃上 八里:「━━!」(光源演出終了)
    マスターブラム:「例えばこの蚊、例えばかわいいワンちゃん、例えば人間、特に子供。意志の弱いものほど効果的ですね」
    マスターブラム:「少量で最大効率、つまんないですねー」
    マスターブラム:とてもしらけた顔。
    ☆【〝児童連続誘拐事件〟の調査情報①】
    全ての現場の検分を終えて、幾分かの傾向が見え始めた。
    まず、誘拐された子供はいずれも一人っ子である。ほとんどが両親と子供のみの核家族か、シングルマザーの家庭だ。
    経済状況などのバラツキは大きく、やはり身代金目的とは考え辛い。
    現場の状況や捜査資料を総合すると――
    建造物への破壊は無し。侵入の痕跡も無し。現場に争った痕跡は無い。
    誘拐事件が発生したと思われるタイミングでは、例外なく子供は一人で就寝していた。
    また、子供達は多かれ少なかれ、親との関係性になんらかの壁があった。
    それが些細な喧嘩であるか、大きな社会的問題があるかは別として。

    現場で発見された、レネゲイドウィルス反応のある血液を腹に収めた蚊。
    そして一部ジャームが用いるブラムストーカー能力、《鮮赤の牙》と分類される他者操作能力の存在。
    この二つから導き出される推測は――。

    この事件の誘拐の手口は〝児童自身が窓や玄関扉を自分の手で開け、自分の足で歩いて外へ出た〟ものと思われる。

    熊埜御堂 奈津比古:「だとしたら、だ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前、製造元とか辿れねえのかよ。」ブラムに
    玻璃上 八里:「……ふむ、その仮説で行けば。」
    玻璃上 八里:「……最早、カミの国へ送る他無きアラガミか」
    マスターブラム:「気乗りはしないですが、やることはやりますよ」
    GM:なら、マスターブラム。たどれるぞ、あなたなら。少なくとも最大の容疑者と比較検証はできる。
    GM:何故なら。UGN
    GM:UGN内に残されている各種データの中に、おそらく〝それ〟は有るからだ。
    GM:極楽 極の衣服に残された返り血――仮にもマスターエージェントのデータとして残されているサンプルが。
    GM:……さぁ。情報はあらかた集まった。
    GM:他に知りたいこと、すべきことはあるかな?
    玻璃上 八里:血の金紙出していいですか!
    GM:おうけい! むしろ最高です!
    玻璃上 八里:「ふむ……!」
    玻璃上 八里:「そうだァ!!!セン殿ォ!」
    マスターブラム:「どうぞカミ様」
    玻璃上 八里:「もしかしたらこれが何かの役に立つだろうか!!!!!」
    玻璃上 八里:ミショナリー邂逅の時に血をしみ込ませた金紙を出すぞ!
    マスターブラム:「大変賢い!お手柄です」パチパチと拍手、はできないので指をパチンパチンと打ち鳴らす。
    マスターブラム:「うっかり交戦なんかしちゃうもんですから、ちまちまやってた努力が台無し!ざまあないですね!」
    熊埜御堂 奈津比古:「なんだ。意外と役に立つんだなそれ。」
    玻璃上 八里:「フハハハハハーッ!!!カミを讃えるとは信心深いことよォ!!!!!」
    玻璃上 八里:「ちと乾いてしまったが何もないよりはマシだと思う!!!!!」
    マスターブラム:「迅速に解析しましょう!さっさとこちらから仕掛けますよ!楽しみですね!」
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!!!よろしく頼むぞ!!!!!」
    GM:――では。その解析結果は、そう時間も掛からず出るだろう。
    熊埜御堂 奈津比古:解析待ってる間に園長の所行っていいですか?
    GM:だがその前に、マスターブラム。あなたは次シーンの登場、子機とか動かす感じですか?
    GM:お、熊埜御堂くんどうぞ!
    マスターブラム:同時進行なら20分の1スケールせんちゃん人形(目つき怖い)を持たせますかね
    GM:ふむ。
    GM:ならばこのシーンの最後、解析結果を提示します。あなたはそれをせんちゃん人形を経由して、極ちゃん達に教えて良い。
    熊埜御堂 奈津比古:「ちょっと外に出る。この部屋は暑くてかなわなぇ。」
    マスターブラム:「どうぞどうぞ!私はこの通り白熱しておりますので!」
    玻璃上 八里:「む、そうか!良ければカミ団扇も使うといい!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おう、すぐ戻るからよ。」団扇を受け取って部屋を出ると、その足は真っすぐ園長の居る部屋へ
    GM:では、廊下に出た熊埜御堂くん。……園の中は静かだ。あれだけ賑やかだった場所に、子供が一人も居ない
    GM:探している人物は奥の部屋で、ちゃぶ台の前にあぐらを組み、ぼうっと座り込んでいる
    GM:手元には分厚い本が一冊。もっとも、彼の体躯に比べれば薄っぺらではあるが。
    熊埜御堂 奈津比古:「よぉ。うるせぇガキが居ないと随分暇そうじゃねぇか。」
    GM:「……ええ、全くです」手元の本をパタンと閉じて、座ったままに振り向く
    無外 光治:「あなたは……熊埜御堂さんでしたか。何か、ご質問でも?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…何の本だ。それ。」
    無外 光治:「……この本ですか?」
    無外 光治:「聖書です」
    熊埜御堂 奈津比古:「”信じる者は救われる”ってか。随分他人任せだな。」
    無外 光治:「んん……そう言われてしまうと、説明に困るのですが」
    無外 光治:「信心とは、自分の支えです」
    無外 光治:「努力すれば救われると思うから、あと少しだけ頑張れる。そういうものが信仰なのです」
    無外 光治:「……なんでも出来る神様がいて、それに祈れば願いが叶うというのは、それはもう宗教ではない」
    無外 光治:「それはただの、悪い夢です」
    熊埜御堂 奈津比古:「…そうか。」
    無外 光治:「熊埜御堂さん。あなたは、神の存在を信じていますか?」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?俺が信じてんのは俺と、俺の代わりに相手ぶん殴ってくれる奴だけだ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「祈るだのなんだの、性に合わねぇんだよ。」
    無外 光治:「はは……それは素晴らしい。隣に立つ仲間を信じられる、素敵なことではありませんか」
    無外 光治:「あなたは善良なお人なのですね、熊埜御堂さん」
    熊埜御堂 奈津比古:「おい勘違いすんなよ。俺は自分の事考えてるだけだ。余裕がねぇんだよ。余裕が。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…どこが善良だ。他人に責任押し付けようとしてるだけだぜ。俺は。」
    無外 光治:「しかし今、あなたが責任を押しつけるべき相手は誰もいない」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    無外 光治:「私という個人と向かい合う今、あなたは、あなた自身の責任を背負っているではありませんか」
    無外 光治:「……失礼ながら。そうも卑下なさるのに、理由などございますかな」
    熊埜御堂 奈津比古:ああ、嫌だ。
    熊埜御堂 奈津比古:まるで、懺悔室にでも居るような気分だ
    熊埜御堂 奈津比古:「…一回だけ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    無外 光治:「……お待ちを」
    無外 光治:「その先の言葉を、私がお聞きしてもよろしいのでしょうか」
    熊埜御堂 奈津比古:「…聞かせる気なんかねぇよ。最初っからよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「チッ…調子狂っちまった。」
    無外 光治:「それは失礼。子供達に、先生、先生などと呼ばれていると、どうも余計な気を回す癖ばかり付くのです」と、男は微笑む。まるで善良そのものの、父親のような顔をして。
    無外 光治:「聞かせる気になった時、で良いではありませんか」
    無外 光治:「きっとあなた方が、この件を解決してくれると信じております。ですから――」
    無外 光治:「その後にでも」
    熊埜御堂 奈津比古:「…んな顔出来んなら、辛気くせぇ顔なんかしてんなよ。」
    無外 光治:「はは、これは手厳しい……ですが、その通りだ」人の善性を一方的に信じ込むような、やけに澄んだ目をして男は言う。
    熊埜御堂 奈津比古:「…今度は」
    熊埜御堂 奈津比古:「今度は俺に纏わりつかねぇように、ガキ共ちゃんとしつけとけよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「いいな、言ったからな。」
    無外 光治:「ええ、確かに聞きました」
    無外 光治:「……やんちゃな子供達ですが、確かに。言い聞かせましょう」
    無外 光治:「ですからあなたも、是非」
    無外 光治:「誰に聞かせる気も無い話を、柱にでもぶつけにお越しください」
    熊埜御堂 奈津比古:「チッ、口の減らねえオッサンだ。じゃあな…ああ、それと。」立ち去る間際、園長を振り返る
    無外 光治:「ふむ?」座ったまま、ひょいと首を持ち上げる。
    熊埜御堂 奈津比古:「…アンタは悪くねぇ。それだけだ。」それだけ言い残すと、立ち去っていく
    無外 光治:「……はは」善良な顔を上手く真似たまま、乾いた笑いと――暗い瞳を以て、男はその背を見送るだろう。
    無外 光治:「……悪くない。そう言われたいだけだと……自覚がある以上」
    無外 光治:「私が悪くないなどとは、言えないのですよ」……と。一人、呟いて。
    GM:――マスターブラム。あなたは解析結果を得る。
    GM:完全に一致した。即ち。
    GM:あの蚊の腹にあった血液は、マスターミショナリーのものだ。
    マスターブラム:「ヒ~~~~ット!」
    玻璃上 八里:「大儀であったぞセン殿ォ!!!ファーッハッハッハッハッハ!!!!!」
    玻璃上 八里:「マスターミショナリーよ!首を洗って待っているがいいわァ!!!!!」
    マスターブラム:「すごいでしょ!天才でしょ!勝利の方程式が大決定!」
    GM:カミと天才の高笑いが、夏の大空に木霊する!
    熊埜御堂 奈津比古:「うるせぇな。何騒いでんだ」部屋に入ってくる
    玻璃上 八里:「褒美にカミの国優待券を三枚プレゼントだァ!!!!!!!」
    マスターブラム:「なんかよくわからないけどわーい!」
    熊埜御堂 奈津比古:騒ぐ馬鹿二人を見る
    熊埜御堂 奈津比古:(…”信じてる”か)
    熊埜御堂 奈津比古:「…はぁ」
    熊埜御堂 奈津比古:(いつまで経っても、好きになれねぇな。こういうのは。)
    熊埜御堂 奈津比古:(大っ嫌いだ)
    熊埜御堂 奈津比古:誰も座る者が居ない学習机をじっと見つめながら、心の中で吐き捨てた。
    GM:――主のない机には、たわいも無い落書き。顔だけが丸く大きな棒人間が三人。
    GM:〝ぼく〟
    GM:〝ぱぱ〟
    GM:〝まま〟
    GM:鉛筆の落書きが誰にも消されず、正面向きで、大輪の笑顔を咲かせていた。


    GM:シーン2Bの三名、お待たせしました。登場侵蝕をどうぞ!
    極楽極:1d10+36 ほいっと
    DoubleCross : (1D10+36) → 1[1]+36 → 37

    石刀自由:51+1d10
    DoubleCross : (51+1D10) → 51+9[9] → 60

    マスターブラム:41+1d10
    DoubleCross : (41+1D10) → 41+9[9] → 50

    GM:ちょっとこう極ちゃん専用シーンを後ででっち上げたくなるくらいの節約ぶり
    GM:――マスターブラム。いや、その端末。
    GM:たった今あなたに、本体から情報が届いた。
    GM:誘拐事件の犯人はおそらく、マスターミショナリーで確定だ――と。
    GM:ここは第八地区右馬の廃工場。あなた達は、人を待っている。
    GM:あなた達が。特に、極楽 極がここを訪れたのには理由がある。
    GM:それは、とある情報屋と接触する為だ。
    せんちゃん:「────────というわけなんですねぇ」
    石刀自由:「素晴らしいじゃないか、せんちゃん」
    極楽極:「なるほどな。ありがとよ、せんちゃん」
    石刀自由:「ヒーローポイント30点だ」 ビシィッ
    石刀自由:「後で美味しいアイスを買ってあげよう」
    せんちゃん:「わーい、ウレシイナー。皆さんの協力の甲斐あって、ばっちり情報も集まりましたので」
    極楽極:「……2つあんだけどよ?」<石刀さんに
    せんちゃん:「あたりがあるやつでお願いします!」
    石刀自由:「二つ?」
    石刀自由:せんちゃんにサムズアップ。
    極楽極:「それ(ポイント)って、なんだ? あと、なんでオレとおっさんの組み合わせなんだ?」
    石刀自由:「良い質問だね」
    極楽極:潰れたドラム缶にどっかと腰掛けて人を待っています。
    GM:では、二つ目の疑問には先に地の文が答えよう。
    GM:それは即ちどこかのエージェントが「お前、マスターエージェントとタイマン張ったんだろ!? いけるいける! 絶対いけるって!」
    GM:「だからさぁ、あいつらが何かしでかしたらさぁ、ちょっと思いっきり――私が!? やだよ、怖いじゃねえか!」
    GM:と、同行を断ったからです。
    石刀自由:(——と、素直に言うのもあれだから)
    石刀自由:「まあ戦闘力だよね」
    石刀自由:「僕たちが単純に強いから、少人数で動かしてもいけるだろうと」
    極楽極:「あー」先の戦闘で背中あわせで戦ったことを思い出し、そちらは納得を。
    石刀自由:「そしてっ! ヒーローポイント!」
    石刀自由:「これは僕の心の何かにピーンと来た英雄に与える素敵ポイント!」
    石刀自由:「このポイントが貯まると僕の好感度が上がる!」
    石刀自由:「世界を救うヒーローになると思ったら軽率に付与するから、これからも楽しみにしてくれていたまえ!」
    極楽極:「んだよそりゃ。常時そんな試験官みたいなことしてんのかよ、おっさん」
    石刀自由:「たくさん貯まるとアイスや栄養ドリンクと交換できるぞ!」
    石刀自由:「そうとも! 僕は何時でも世界を守るヒーローを探しているからね!」
    極楽極:「へーへー、ご苦労なこった。ま、確かにこの街は『ヒーロー』にことかかねーだろうがよ」
    石刀自由:「僕は、子供の頃からFHで育てられていてね」
    極楽極:顔を、そちらに向ける。<FHで育てられた
    石刀自由:「無意味に死んでいく仲間たち、差し伸べられない救いの手、ヒーローなんてこの世界には居ないんだと絶望していた」
    せんちゃん:(あるある...)
    石刀自由:「君は? 絶望したことはないかい?」
    石刀自由:「無力さに、自らの愛する者が蹂躙される現実に」
    極楽極:「ねえなぁ」即答
    石刀自由:「……!」
    極楽極:「絶望ってのは、あれだ」
    極楽極:「頭のいーやつが、やるやつだろ?」
    極楽極:手持ち無沙汰をごまかすために、ブラムさんの端末をキャッチしてごちゃごちゃいじりながら。
    極楽極:「オレはそんなんなる前に、動いちまうからな。考えなしってやつだ」
    極楽極:にかっと笑って応える。
    せんちゃん:「もるすぁ」
    石刀自由:「……クッ」 ニヤリと笑う。
    石刀自由:「ふふ……」
    石刀自由:「アハハハ……ハーッハッハッハッハ!」
    石刀自由:「考える前に身体が動く! ヒーローポイント10000点!」
    石刀自由:「世界に君のような心根の美しい人間が増えたなら……それを美しいと肯定できる人間が増えたなら……」
    石刀自由:「それはどんなにか素敵だろうね」
    石刀自由:何時になく優しい声を出して、天を仰ぐ。
    極楽極:「バッカ言うな。オレみたいなのがのさばったら、バカしかいなくなっちまうじゃねーか」
    極楽極:石刀の表情を見ることなく、応じる。
    ???:「……相変わらず、かっけぇなぁ」
    ???:かぁん。ずるっ。かぁん。ずるっ。
    ???:硬質の足音と、何かを引きずる音が、交互に鳴る。
    石刀自由:「……来たか」
    ???:音の方向はそのまま、廃工場の入り口だ。人数は――1人。
    極楽極:ふむ、ひょっとしたら知り合いでしょうか?
    ???:「悪いね、遅刻だ。この足だ、大目に見ておくれよ――と」
    ???:「特攻隊長、ご無沙汰してます」
    ???:ええ、知り合いです。きっとあなたは、その顔を良く覚えている。
    ???:彼女はあなたの直ぐ側で単車に乗っていた。歳は一つか二つ上だが、あなたに敬語を使っていた。
    極楽極:「こっちこそわりーな。でも、だいぶ歩けるようになってんじゃねーかよ?」
    極楽極:回復に安堵して、笑みで応じる。
    石刀自由:(ボロボロになってまでヒーローを支える)
    石刀自由:(まずは100点だな……)
    せんちゃん:(あーなんか義体作りたくなってきました)
    ???:「流石に片脚にも慣れますって。……それにあたしも、稼がなきゃならないですし」と、廃棄された土管の上に腰掛けて
    石刀自由:「情報屋というのは貴女のことで間違いないのかな?」
    極楽極:こちらが立ち上がって、近くに行きます。
    石刀自由:では極ちゃんについていこう
    極楽極:「ああ。んでもって、オレのダチだ」
    鳶国:「情報屋の鳶国だ。……たぶん、あんた達が喜ぶだろう情報を持ってきた。買ってくれると嬉しいよ」
    石刀自由:「ダチ、か。素晴らしい
    石刀自由:(僕が彼女くらいの頃は、熊埜御堂くんくらいしか友達らしい友達居なかったなあ)
    極楽極:ぽんっ——と、彼女の好きだった銘柄の缶コーヒーを放る。
    GM:放り投げられた缶コーヒーを、彼女は視線も向けずに空中でつかみ取った。
    GM:……そんな事は、昔はできなかった筈だが。
    石刀自由:「勿論購入するとも」
    極楽極:「その元気そうなツラ見ただけでだいぶ上がったけどな」
    GM:――という訳で、情報判定パートです。
    石刀自由:やるぜやるぜ
    GM:今回はまず一つ目の情報を調査してもらいます
    石刀自由:10のダイスの力でやるぜ
    GM:その後、シナリオ進行必須のものが一つ、必須じゃないものが一つ
    極楽極:ふむ、1つ目ですね。
    GM:合計三つの情報判定ができます。
    せんちゃん:ほほう
    GM:二つ抜けばOKよ!
    極楽極:3回、厳し目!
    GM:という訳で一つ目はこれだ!
    石刀自由:ニャルほど
    GM:☆【FHエージェント マスターミショナリー:②】《情報:FH》難易度9《情報:UGN》難易度10

    極楽極:石刀さんがFH2を持ってるので、お願いできますでしょうか?
    石刀自由:じゃあまずこれはこの私が行こうじゃないか!
    石刀自由:お任せください!
    石刀自由:振っていいですか!
    GM:ゴー!
    極楽極:お願いします。
    せんちゃん:どうぞ!
    石刀自由:10dx+2 FH
    DoubleCross : (10R10+2[10]) → 10[1,1,4,4,4,5,8,9,9,10]+10[10]+9[9]+2 → 31

    石刀自由:全てわかった
    GM:わーぁお……
    せんちゃん:さすがリーダー!
    GM:ちょっとあまりに分かりすぎたのでビビった
    石刀自由:政治力で狂人集団をまとめ上げてる狂人なので強い
    ☆【FHエージェント マスターミショナリー:②】
    GM:従者生成能力が転じ、〝非オーヴァードの強制従者化〟を可能とするまでに至った。
    ただし、未だその能力は未完成であり、強い精神的抵抗を示す相手には効果を及ぼさない。
    故にマスターミショナリーは、抵抗の薄い相手を選んで従者化していると見られる。
    即ち、人質・盾として用いる為の〝子供〟と、兵士とする為の〝動物〟である。
    現在、〝スレイヤー〟セルの本拠を大N市近郊の海上研究施設に置き、そこに従者化した非オーヴァードを集めている。
    レネゲイド侵蝕率は200%を越えてジャーム化しており、戦闘力は〝崩落戦〟当時より向上。

    極楽極:あふれたー
    GM:これによって次の情報
    GM:☆【誘拐された子供達の所在】《情報:FH》《情報:裏社会》難易度7

    GM:にチャレンジできます。
    石刀自由:二人におまかせしよう!
    GM:難易度が下がったのは、〝セル名特定出来てるならあとはイケるじゃん!〟という理由です
    せんちゃん:必須じゃないやつは?
    GM:そうですな、必須じゃない奴は――
    GM:ちょっと先のが良すぎたので、うむ、こうしよう
    GM:【FHエージェント マスターミショナリー:③】《情報:FH》難易度12

    GM:ただし。先の判定により、固定値4のおまけを差し上げよう
    せんちゃん:では後者を私が担当しましょう
    せんちゃん:ってことでよいでしょうか?
    極楽極:はい、では【誘拐された子供達の所在】をこちらが担当します。ダメだったら支援もらえるとm(_ _)m>ブラムさん
    GM:必須じゃない情報は後のシーンに持ち越したりもして良いことにしましょう。難易度高いし、やはり必須じゃないからね!
    せんちゃん:もちろん!オーヴァードは助け合い!
    極楽極:あ、いやしかし1/10でファンブルなのかw<極
    玻璃上 八里:カミも控えているぞォ!!!!!
    極楽極:む、だとしたら確実性をとるために子供の方をお願いしてみてもいいでしょうか?>ブラムさん
    極楽極:んでこちらはミショナリーの3を一応チャレンジしてみますので。これなら失敗しても大丈夫かと。
    せんちゃん:ダイスが10に代わるのだからファンブルにならないのでは?どうなんでしょう
    石刀自由:手があればファンブルにはならないはず
    極楽極:あ、そうか妖精の目だからファンブルないのですね。
    GM:そうですね、そこはGM次第な気もしますが、私裁量なら〝ならない〟と応えましょう
    極楽極:失礼しましたー
    せんちゃん:私は有能...
    極楽極:では子供の方をまず振らせていただきます。
    せんちゃん:では判定行きましょう!
    せんちゃん:どうぞ
    極楽極:ヤンキーだから裏社会は1あるぜ!
    極楽極:1dx+1=>7
    DoubleCross : (1R10+1[10]>=7) → 7[7]+1 → 8 → 成功

    極楽極:成功です(`・ω・´)
    せんちゃん:おみごと!
    GM:見事!
    GM:これでせんちゃんが、固定値4のボーナス持ったままFHの判定にいけるわけだ
    せんちゃん:2dx+7>=12 データブレインと情報:FHとリーダーボーナス!
    DoubleCross : (2R10+7[10]>=12) → 10[6,10]+6[6]+7 → 23 → 成功

    GM:ぶーちぬーいたー!
    極楽極:ぐっじょぶですせんちゃん
    せんちゃん:これがマスターの情報収集...
    石刀自由:社会高めの狂人集団……
    GM:では!
    ☆【誘拐された子供達の所在】
    子供達を誘拐した犯人は、マスターミショナリーであるとほぼ確定した。
    そしてスレイヤーセルの構造も、FHネットワークから取得できた。。
    仮に子供達を押し込めるとしたら、〝スレイヤー〟セル拠点の上層にある〝保管室〟だ。
    迎撃の機銃の類は無い。ヘリなどを用いて高空から接近すれば潜入は容易いだろう。

    GM:そしてミショナリーの情報だが……ちょっと後に回させていただこう。
    せんちゃん:OK!
    玻璃上 八里:やったぜ!
    極楽極:了解です。
    GM:さあエロスさん。あなたは購入した情報と自分の持つ情報から、見事に答えに辿り着いたぞ
    GM:好きに描写するんだなァ!
    石刀自由:いぇー!
    石刀自由:「そちらの情報屋のお姉さまからの情報は非常に有意義だった」
    石刀自由:「僕は通りすがりの正義の味方発掘業のついでにミショナリーの過去のふるまいについてもデータを持っていたのだが……」
    石刀自由:「最近の彼にはそんなに興味が無くてね……その不足を、そちらのお姉さまに埋めていただけたという訳だ」
    石刀自由:「マスター・ミショナリーは従者生成能力が転じ、〝非オーヴァードの強制従者化〟を可能とする」
    極楽極:「さっきの蚊か?」
    石刀自由:「そうだ」
    せんちゃん:「まー器用ですね」
    石刀自由:「奴は蚊を使って更に大量の従者を作り、何やら悪事を進めている」
    石刀自由:「データベースと、買い取った情報を合わせると……基地のポイントは恐らくここ」
    石刀自由:海上研究施設のポイントを指差す。
    石刀自由:「周囲の被害を気にせずに突撃が可能だね。素晴らしい」
    石刀自由:満面の笑みである。
    極楽極:「へっ、こそこそしやがったのが仇になってやがる」にぃ——っと笑みを返す。
    鳶国:「……あの仮面ヤロー、とんでもないな」
    石刀自由:「問題は子供だ」
    石刀自由:「彼らに被害を出すのは……ヒーローとしてあってはならない!」グッと拳を握る!
    石刀自由:「未来ある子どもたちを守るために、作戦が必要だ」
    極楽極:「だな。そいつぁダメだ。認めらんねー」<子供に被害をだす
    極楽極:「——けどよ」と、石刀さんに
    極楽極:「なんか考えついてんじゃねーのか、おっさん?」
    石刀自由:「……イエス」
    石刀自由:「君たちヒーローが余計な事を考えずに済む下準備は万端だ」
    石刀自由:「これを見てくれ」
    石刀自由:手元のせんちゃん人形の目が光る
    石刀自由:映し出されたのは秘密基地の構造だ。
    石刀自由:「今回提供してもらった大まかな見取り図だ」
    せんちゃん:(会議室にホログラム投影機能付き蛇のレリーフとか作らされたなー)
    石刀自由:「これは私の友人が言っていたことなのだが、人間というのはなにせかさばる」
    石刀自由:「そして商品というのは一箇所でまとめて管理をしたい」
    石刀自由:「故にかさばる人間たちは一箇所にまとめて管理をしている可能性が高い」
    極楽極:「ロクな考え方じゃねーけどな。あながち間違ってもなさそーだ」<人間はかさばるからまとめて管理しよう
    石刀自由:「リスクヘッジの観点から分散の可能性も考えたが……これだけコソコソしているならば、見つかった時のことを考えるよりも業務そのものの効率を上げて仕事を早く済ませることを優先すると見た」
    石刀自由:「さて、人間を押し込める部屋、この見取り図の中だと何処だと思う?」
    極楽極:「知らねーよ、もったいぶんなよ」
    鳶国:「ここだ」と、とある一室を指さす
    鳶国:「広い。天井が高い。壁が分厚い。扉が一つ。入り組んだ通路の奥」
    鳶国:「普通に使うには不便過ぎる。けど、何かを閉じ込めるにはぴったりだ」
    石刀自由:「素晴らしい」
    石刀自由:「さすが情報屋だね……ヒーローアシストポイント100点」
    極楽極:おお、と感心。
    鳶国:「馬鹿なりに勉強したんだよ。まともな働き口なんか無いからね」
    極楽極:「さっすがだな!」にかっと笑う。ダチが評価されるのは嬉しい。
    石刀自由:「自らの能力不足を努力で補う。良いことじゃないか」
    せんちゃん:「私のお墨付けもあげちゃいます」破壊工作についてはプロ中のプロである。
    鳶国:「……いやぁ、それほどでもないっすよ」と、こちらはちょっと気恥ずかしそうに
    鳶国:「けど、おっさん」と、急にまた顔を引き締めて
    石刀自由:「どうした?」
    鳶国:そして、保管室を示していた指が、図面の端の方――
    鳶国:入り口を指さす。
    鳶国:それだけで或いは、マスターエージェントの二人には通じるかも知れない。
    鳶国:海上の研究施設。
    鳶国:ならば、施設と陸地を繋ぐ手段は?
    鳶国:この施設の場合は――大橋だった。
    鳶国:全長200mに及ぶ、幅の広い、遮蔽物の何も無い橋であった。
    石刀自由:「ふむ、普通ならばそうだね……」
    せんちゃん:「守りやすい地形なんですねぇ」
    鳶国:「ああ。誘拐された子供、13人もいるんだろ」
    極楽極:「なんかまじーのか?」わからない組
    鳶国:「……えーと、っすね、極さん。例えばっすけど」
    鳶国:「雪合戦する時って、雪の壁の後ろに隠れるじゃないっすか」
    極楽極:ふんふん
    鳶国:「この橋、例えると、その壁がないんすよ」
    鳶国:「だから、向こうから狙われたら逃げ道が――って」
    極楽極:「なんだよ」問題ない、とばかりの笑顔。
    極楽極:「なら攻撃し放題じゃねーか」
    極楽極:<壁がない=防御壁が無い=攻撃し放題
    石刀自由:「方法はいくつかあるな」
    せんちゃん:「人に無茶ぶりしない案だといいんですが」
    石刀自由:「敵を皆殺しにして悠々帰る。ディメンジョン・ゲートが使える人員の手配。ヘリなどを使った速攻&離脱」
    鳶国:「……そっかぁ。オーヴァード、それが出来るんだよなぁ」
    鳶国:ディメンジョンゲート、と言われてしみじみ頷く情報屋
    石刀自由:「ふっ、超人だからね我々」
    鳶国:「……でね、特攻隊長。そりゃあんたはいいかも知れませんけど」
    鳶国:「ガキども、どうすんですか」
    極楽極:「あー」ようやっと考え至る
    せんちゃん:「こっちにとっては守りづらい地形なんですねぇ」
    極楽極:「まじーな、そりゃ」
    鳶国:「……だからこのおっさんの言うように、何か作戦が必要なんすよ」
    石刀自由:(全員熊埜御堂くんに守ってもらえねえかな)
    石刀自由:「難しいところだよねえ」
    鳶国:「まぁ、その辺りの作戦立案はあたしの商売じゃないし」
    鳶国:「あと一つ」
    鳶国:「……こっちはちょっとばかり、うさんくさい所もある情報なんだ。売り物にならない、って奴」
    石刀自由:「ほう?」
    鳶国:と、情報屋は走り書きのメモをポケットから出す。
    GM:情報開示です。
    極楽極:「かまわねーよ」聞かせろ、と。
    【FHエージェント マスターミショナリー:③】
    本名、真波 レイ。大N市の児童養護施設にて育った。
    名前と境遇から追える確認できる戸籍によれば、現在は22歳である。

    石刀自由:「……ほーう?」
    せんちゃん:「...あーあ」
    鳶国:「あたしら〝暗殺輪〟をツブしやがった奴の名前は覚えてた」
    鳶国:「FHを引退した爺様に金を握らせたり、役所の戸籍を漁ったり――まぁ、たぶん6割は確かだ」
    鳶国:「けど、持っててもその内、価値のなくなる情報だ。ロハでプレゼントするよ」
    石刀自由:「……よし、いけるな」
    せんちゃん:「そうですねえ。これからは墓に刻むぐらいしか使いでがないですねえ」
    鳶国:「はっ。あんた、その言い方最高!」マスターブラムを指さしながら、もう片方の手で動かぬ膝を打つ
    石刀自由:「ともかくだ。情報屋のお姉さん。協力に感謝するよ」
    極楽極:「わりーな鳶国。ありがたくもらっとくぜ」
    鳶国:「いいんすよ」
    鳶国:「……あのヤローは、『暗殺輪』の仇だ。あたしだって許せない」
    鳶国:「それに、隊長達の力になれて、金も稼げるっていうのが気に入った」
    鳶国:「金はね、幾ら有っても足りない時期だからね……」
    極楽極:「ばっかやろっ!」微笑みながら、軽くデコピン。
    鳶国:「あたっ」とデコを押さえる
    極楽極:「仇ってのはな、殺られたのを殺りかえすこといーうんだってくらい、オレでも知ってるぞ」
    極楽極:「やられてねえよ、暗殺輪はな。きちんとそことここに在る」鳶国の胸と、自分の胸を順に拳で叩いて。
    石刀自由:(力なき人々の代わりに立ち上がる……最高だな)
    極楽極:「だから、あんにゃろーにやるのは」
    極楽極:「『借りを返す』ってやつだ」
    鳶国:「……そっか。そうだよな、けど」と、自分の胸に届かんとする拳を掌で受けて
    鳶国:「あたしは、もう無理だ」
    鳶国:「……他の連中は知らない。けど、あたしは無理っす」
    鳶国:「単車に乗ろうとすると……まともな方の膝まで震えちゃって」
    鳶国:「だから――」
    鳶国:ひゅっ。
    鳶国:ただの人間にしては鋭い、だが体重の乗り切らない拳が、極の胸へと放たれる。
    鳶国:「特攻(ブッコミ)、夜露死苦!」
    極楽極:「しゃーねーなー」石刀さんには背中を見せる形となっているので、表情は見えない。
    極楽極:ふわっと、腕を回し。そっと自分の胸に彼女の頭を抱きかかえるようにします。
    石刀自由:背中を向けて見て見ぬふりします。関係性を尊重するので。
    極楽極:「『いったん』オレが背負ってやっからよ、その気持ち」
    鳶国:「……っと」よろめくようにして抱きかかえられ
    極楽極:ぽんぽんっと、頭の後ろを軽く叩いて。
    極楽極:「だからよ……ゆっくりテメエのペースでな?」
    鳶国:「……ガキども、助けてやってくださいよ」
    鳶国:そう言って情報屋は、腕の中から抜け出すだろう。
    鳶国:「ええ。ゆっくり、ゆっくり――」そして背を向け、またあの足音を。
    鳶国:「誰かの車の助手席にでも乗って、三人連れで行きますよ」かぁん。ずるっ。かぁん。ずるっ。
    鳶国:足音が遠くなる。
    鳶国:足音が――いなくなった。
    極楽極:「さて——と」
    石刀自由:「素晴らしい。そのお礼参り、我々も最後まで付き合わせてもらうよ?」
    極楽極:「おっさんは別だ。付き合うってんなら、遅れんじゃねーぞっ?」にぃっと、いつもの不敵な笑みで石刀へと振り返る。
    石刀自由:「ハハハ、何年戦いの現場に居ると? 年寄りを舐めるんじゃないぞ小娘~?」 グッと拳を握り、前に突き出す。
    極楽極:「へっ。過去の栄光にすがってるようじゃ、怪しいもんだぜ?」グっと拳を握り、前に突き出す。
    せんちゃん:(ははぁ、強い子ですねえ)垣間見えた表情については語らないが
    せんちゃん:(大嫌いで、大変好ましい)
    せんちゃん:「......最後の情報も、私としては大変価値あるものでした」
    せんちゃん:「12地区のUGN共同墓地に送って、しっかり刻んでもらいましょう」
    せんちゃん:(もっとも、墓が建つのははセル毎です。一緒に眠る日は来ないでしょうがね)
    せんちゃん:(......そういや、石刀さんの墓あるんでしたっけ。後で見に行きましょう)
    GM:――情報は揃った。そしてあなた達に連絡が届くだろう。
    GM:誘拐現場の調査班も帰投した。あなた達も支部へ戻るように、と。
    GM:情報をすり合わせ、武器を揃え、戦いに挑む。
    GM:決戦の時は近い――。
    GM:――――――――――
    GM:では、ロイスと調達をどうぞ。判定はじゃんじゃん振っちゃってくだされ。
    極楽極:もうとらざるを得ないでしょう。【共闘:マスターエロス@○好意/なんかウザい】
    石刀自由:ロイス!
    石刀自由:今回のヒーロー!:極楽 極/P尊敬◯:N隔意
    石刀自由:調達!
    石刀自由:強化ビジネススーツ!
    石刀自由:10dx+1>=19
    DoubleCross : (10R10+1[10]>=19) → 10[1,1,3,4,4,6,8,10,10,10]+7[1,7,7]+1 → 18 → 失敗

    石刀自由:財産点1を使用!
    石刀自由:成功!
    玻璃上 八里:調達は……シューターズジャケット!
    玻璃上 八里:ブラックカード使用!
    玻璃上 八里:3dx+2>=13
    DoubleCross : (3R10+2[10]>=13) → 8[1,5,8]+2 → 10 → 失敗

    玻璃上 八里:フ。三点財産点で購入!!!
    玻璃上 八里:ロイスは閃ちゃん!
    玻璃上 八里:〈カミの助けは……考えておくべきか〉蛍塚 閃:連帯感/心配
    玻璃上 八里:で!
    玻璃上 八里:あ!N感情です!
    熊埜御堂 奈津比古:ではカミに
    熊埜御堂 奈津比古:玻璃上 八里 分からん:〇そこそこ使える/うるさい
    熊埜御堂 奈津比古:購入は応急!
    熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 6[1,2,6]+1 → 7

    熊埜御堂 奈津比古:1点使う!
    極楽極:1dx>=8 応急手当セット
    DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 9[9] → 9 → 成功

    極楽極:応急手当セットをゲットしました。これにてロイス処理、購入判定終了です。以上。
    せんちゃん:今回の犠牲者:極楽極/P強くて良い子:Nだから嫌〇 ロイスを取得!
    せんちゃん:調達はUGNボディーアーマーで
    せんちゃん:2dx+1>=12
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 2[1,2]+1 → 3 → 失敗

    せんちゃん:kuzozako!
    マスターブラム:以上です
    GM:こ、こやつら社会戦強いな……!?

    シーン3:宣凶師


    GM:このシーンは全員登場です
    GM:皆様、登場侵蝕をどうぞ。
    玻璃上 八里:フハハハ—ッ!
    マスターブラム:50+1d10
    DoubleCross : (50+1D10) → 50+3[3] → 53

    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+9(1D10->9)(侵蝕率:44->53)した
    極楽極:1d10+37
    DoubleCross : (1D10+37) → 5[5]+37 → 42

    石刀自由:60+1d10
    DoubleCross : (60+1D10) → 60+1[1] → 61

    玻璃上 八里:玻璃上 八里の侵蝕率を+2(1d10->2)した
    GM:ちょっとずつ格差が縮まってきたか……
    玻璃上 八里:侵蝕51
    GM:あなた達は再び――或いは三度、この会議室へと戻って来た。
    GM:戻って来る度に、長机の上の書類は減り、代わりにホワイトボードの数と書き込みが増えている。
    薬師院 小夜子:「よぉ、お疲れさん」と、見る度に目の下の隈が濃くなる女が、あなた達を迎えた。
    石刀自由:「はっはっは! 今戻ったよ!」
    マスターブラム:「ただいま戻りました!収穫ありですよー!」にこにこと笑いながら入ってくる。
    玻璃上 八里:「戻ったぞ皆の衆!!!」
    マスターマシン:「おかえり」と、こちらは静かに椅子に座っていて、
    GM:その頭部には、UGN職員3名が、それぞれに手に持った小銃の銃口を向けている。
    GM:単独戦闘能力は皆無に等しい彼女の事。銃口一つだろうが逃げられるものではあるまいが。
    熊埜御堂 奈津比古:「おう、しばらく見ないうちに処刑場になったのかこの部屋は」
    石刀自由:「おお……? 噂のアヴェンジャーズセルの代表者を捕縛しておくにはいささか心もとない装備だね……」
    石刀自由:「もっと厳重に捉えておくべきでは?」
    玻璃上 八里:「……元気そうで何よりだァ!!!」(任意の光源演出)
    マスターブラム:「いや、スクラップスではありませんでしたか?」
    極楽極:「そっちこそおつかれさん……って、なんか物騒だなおい?」
    マスターブラム:「アヴェンジャーズのセルリーダーはこの前死んだって話ですよ」
    マスターブラム:「ざまあないですね!」
    薬師院 小夜子:「詳しいなぁ、通りすがりのうさんくさい兄さん」
    薬師院 小夜子:「そっちのお嬢さんの言うとおり、こいつは〝スクラップス〟とか言ってたが――」
    薬師院 小夜子:「そうかいそうかい、アヴェンジャーズセルとやらにも在籍してる……報告書に書くことが増えたな」
    玻璃上 八里:「ふむ。まぁこの対処もわからなくはないがな」
    薬師院 小夜子:それから、熊埜御堂くんの方へと首を向けて
    玻璃上 八里:「『やっている』ということで対面を保つということも必要であろう」
    薬師院 小夜子:「なんなら、こいつが暴れたらあんたが守ってくれるかい? なら安心して眠れるがね」と、目の下の隈を指さす
    石刀自由:「ふふふ……」
    薬師院 小夜子:「……さて」
    薬師院 小夜子:「せわしなくて仕方がねえが、まずは情報のすり合わせだ」
    薬師院 小夜子:「あらかたの報告は受けたが、当事者の言葉で改めて語られるなら、また違うもんも見えるだろう」
    石刀自由:「そうだねえ、まずは情報のすり合わせすり合わせ」
    極楽極:「だな。あととりあえず今はオレらがいるから、休んでていーぜ?」>銃を突きつけている職員に
    石刀自由:「ああ、彼女が暴れだしたら我々が命に代えてでも鎮圧しよう!」
    玻璃上 八里:「カミもいるから皆も安心するがいい!!!!!」(任意の決めポーズと光源演出)
    GM:では、モブエージェント達は一度、小夜子の方に視線を向けますが
    薬師院 小夜子:「……………………」無言で小夜子が頷いた為、彼らは退場します。
    マスターマシン:「人払いか。お気遣い、ありがとう」
    マスターマシン:「……あんまり聞いてて面白くもない話を、見つけたんだろ?」と、いやに乾いた、自嘲的な響きで
    GM:と、いう訳で、2チームが取得した情報がそれぞれ共有されますが
    GM:「私が喋って説明するー!」って元気な子はいますかな
    マスターブラム:「それではせんちゃんの~~?なぜなに!ミショナリー講座~~!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おい、手短に済ませろよ」
    極楽極:あと薬師院先輩も消耗してるみたいですので隣に移動しておきましょう。最悪なんかあったらカバーリングできる位置に。
    石刀自由:パチパチと拍手
    薬師院 小夜子:その場のノリに合わせて拍手
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!演出は任せておけェ!!!」
    玻璃上 八里:(任意の光源演出)を設置!
    極楽極:おーとぱちぱちやる気のない拍手
    マスターブラム:「まず我々の敵、マスターミショナリー、および彼がリーダーを務める"スレイヤー"セル!」
    マスターブラム:「多重人格めいた彼の目的は不明ですが、連続児童誘拐事件の犯人であること、その手口、所在が判明しました!」
    玻璃上 八里:(舞い散る任意のカミ吹雪)
    薬師院 小夜子:(……どこのライブだよこりゃ)
    マスターブラム:「ブラム=ストーカーとしての高度な従者生成能力をもってマスター襲名を果たした彼は、意志の弱い生命体を意のままに操ることができる」
    石刀自由:(実に良い演出だ……)
    マスターブラム:「だから自分の血を吸わせた蚊を使役して子供を攫っていたんですねえ」
    極楽極:「まっ、クソ野郎の手口が判っただけでも前進ってやつだぜ」
    玻璃上 八里:(任意の協調する金紙の強調線!)
    石刀自由:「現代の非オーヴァード戦でも通用するバイオテロの手口だね」
    ローラ・S・ガードナー:「……悪質な犯行、と言えます。極めて、忌まわしい」
    石刀自由:「時間を与えるだけ、ろくでもない犯行が増える」
    マスターブラム:「その能力はおそらく発展途上段階、崩落戦を超え、オーヴァードからジャームへと変貌した彼が今後も実験を繰り返せば」
    マスターブラム:「いや~想像したくないですねぇ」
    石刀自由:(そしてそこには、命をかけた闘争も、誇り有る決戦も、至高の英雄も無い。僕の愛するものは、何も……)
    熊埜御堂 奈津比古:「狙われたガキは全て”親が傍に居なかった”」
    熊埜御堂 奈津比古:「養護施設なんかは格好の的だったって事だ」
    マスターマシン:「……親が」
    マスターマシン:「そうだろうね。……少々の物音も、外の車の音や家鳴りに紛れちゃうだろう」
    玻璃上 八里:(ここからはセンちゃんの元で聞いた情報になりそうだな)
    玻璃上 八里:珍しく静観しています。
    極楽極:「させねーよ。ヤサも知れてんだ、発展だかなんだか知らねーが、その前にぶっつぶす」
    石刀自由:「ああ、絶対に阻止せねばな」
    マスターマシン:「自分の足で歩かせる……そうか、そういう手だったんだな……」
    マスターブラム:「極ちゃんの言う通り!」人差し指の先端がカパッと光り、ホログラム映像が現れる。
    マスターブラム:"スレイヤー"セルの秘密基地、海上研究施設の立体構造が浮かび上がる。
    玻璃上 八里:「……差し支えなければお聞きしたいが、マシン殿はいつからミショナリーを追っていたのだ?」
    玻璃上 八里:(背後でホログラムを映しやすいように展開される白面の金紙)
    マスターマシン:「……そうだな」
    マスターマシン:「今回の事件に絞っていうなら、2週間程度だ」
    マスターブラム:「赤く点滅しているところが,人質や生肉盾として用いられるだろう子供の保管場所です......多分!」
    マスターマシン:「良く使う情報屋が、怪しい仮面のオーヴァードの情報を――」
    マスターマシン:「――…………人質や、肉盾……か」
    石刀自由:(つまり、以前から……追いかけていたのか)
    玻璃上 八里:「ふむ。『思ったより』最近のようだな」
    マスターブラム:ちらりとマスターマシンへ視線を向けるが、特に何を言うつもりもない。
    石刀自由:拳を強く握りしめた後、小さくため息をつく。
    石刀自由:(僕は……無力だ)
    薬師院 小夜子:「……なるほど、分かった」
    薬師院 小夜子:「簡単に言っちまえば、こういうことだな――」
    薬師院 小夜子:「クソ野郎のセルを潰してガキを助ける、それで解決だ」
    玻璃上 八里:「……話の腰を折ってすまない。良ければセン殿も話を続けて頂こう」
    マスターブラム:「そうなんですねえ。アジトへの真っ当な入口は大橋一本なんですねえ」
    薬師院 小夜子:「あー……それなぁ……」大橋一本、と聞いて頭を抱える
    熊埜御堂 奈津比古:「…ブラム、まだあんだろ。情報は。」
    熊埜御堂 奈津比古:「隠し事は無しでいこうぜ、お互いにな。」マシンの方をチラリと見る
    石刀自由:「我々オーヴァードはさておき、子どもたちを連れた退避が難しいよねえ」
    マスターブラム:「攻めるにも回収した人質を守るにも不便ですし、なんかいい具合の移動手段とかほしいですね」
    極楽極:「あー」熊埜御堂先輩の言から察します。
    マスターブラム:「バロール能力者の方とかいればいいんですが」
    極楽極:同じくマシンの方へ視線を。
    石刀自由:「そんな都合の良い乗り物とか、早々無いよねえ」
    薬師院 小夜子:「……ガキが確か、13人だな」
    薬師院 小夜子:「こっちのエージェントが5人、支援に2人くらいつけて――パイロットはローラにやらせるとして」
    薬師院 小夜子:「20人運べるヘリがありゃぁ良いってことだな」
    石刀自由:「有るの?」
    熊埜御堂 奈津比古:「悪いが移動にゃ向かねぇな。俺のは。」
    玻璃上 八里:「私もカミだからな、重量のかさばる類は不得手だ」
    マスターブラム:「私もオルクスですが、移動機能は今持ってないですねえ」
    マスターブラム:「薬師院さん、手配の伝が?」
    極楽極:「まあ、抱えても1回に2、3人ってとこだな。向いてねえぜこっちも」
    薬師院 小夜子:「そーだな……あっちの数値をちょっといじくって、こっちは書き換えて……」
    薬師院 小夜子:「……本部に上げる申請書類は……手描きしかねぇな、モルフェウスにやらせりゃバレるか」
    薬師院 小夜子:「分かった」
    薬師院 小夜子:「EC 225を用意しとく。24時間待て」
    石刀自由:「ヒューッ!」
    マスターブラム:「出来る女性、とっても素敵ですね!」
    玻璃上 八里:「流石だな薬師院殿ォ!!!」
    薬師院 小夜子:「これが裏方の仕事だからなぁ。UGNのツテを使えば、そう難しい事でもねぇが」
    マスターブラム:「さて、と」マシンに改めて視線を向けて、
    マスターブラム:「ウェットなとこ、掘り下げたいですかぁ?」熊埜御堂に視線を向ける。
    薬師院 小夜子:「問題はそっちだ」
    玻璃上 八里:「……むぅ」
    玻璃上 八里:「……あまり気は乗らんがな。仕方なき事か」
    極楽極:「てかよ」>ブラムさん
    極楽極:「ウェットもクソも、重要なことじゃねーかよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「そうだな。この際だから洗いざらい吐いてもらおうぜ。」
    石刀自由:「手を組むならば腹を割る。交渉の基本だからね」
    マスターマシン:「……何が聞きたいんだい?」
    石刀自由:「君とマスターミショナリーの関係じゃないかな?」
    極楽極:長くなりそうなので、椅子の背を前に、もたれ掛かるようにして座り直す。
    マスターブラム:「単刀直入にお聞きしますが、ミショナリーってマシンさんのお兄さんですよね?」
    玻璃上 八里:(光源演出終了)
    マスターマシン:「関係か――――あぁ、そうだ」少しの沈黙の後、首を縦に振った
    極楽極:「……『殺す』って主張してたよな、確か」
    GM:では、ここで唐突に!
    極楽極:確認するように。
    極楽極:お
    玻璃上 八里:なっ
    GM:このシーンの情報収集です。情報は1個、開示せずとも先のシーンへは進めますが
    GM:これの開示を成功すると開示した人が、「事前に小夜子に相談されて、UGN内の資料から見つけていた」ということになります
    熊埜御堂 奈津比古:ほう
    GM:【FHエージェント マスターミショナリー:④】(UGN所属者のみ挑戦可)《情報:UGN》難易度8

    マスターブラム:ほうほう
    GM:その展開の性質上、FHの二人が挑戦できないのはごめんなさいね!
    極楽極:なるへそ
    熊埜御堂 奈津比古:誰が仰せつかるかって事か
    マスターブラム:いいってことよ!
    玻璃上 八里:できれば先にやってみたいぜ!
    極楽極:こちらは特に問題ありません<カミが率先してチャレンジ
    石刀自由:ゴーゴー!
    熊埜御堂 奈津比古:私も大丈夫です
    GM:なれば!
    極楽極:れっつごーごっど
    玻璃上 八里:やるぜーっ!情報収集チームも使用!
    玻璃上 八里:1dx+1+2>=8
    DoubleCross : (1R10+1+2[10]>=8) → 7[7]+3 → 10 → 成功

    熊埜御堂 奈津比古:おお
    玻璃上 八里:カミだァ!!!!!
    GM:削れない……財産点が削れない……!
    【FHエージェント マスターミショナリー:④】《情報:UGN》難易度6
    これは、厄災戦と前支部長死亡による二度の再編により、久しく日の目を浴びていなかったデータである。
    真波 レイという名前をUGNのデータベース検索に掛けると、一件該当するものがあった。
    10年前の第八支部イリーガル名簿に、真波 レイの名が記載されていた。
    ブラムストーカー / サラマンダー。
    《焦熱の弾丸》による高威力射撃を《血の宴》にて拡散する戦闘スタイルである、と記録されている。
    活動記録は1回。FHチルドレン《宣凶師/キル・ミショナリー》の捕縛任務に従事し、達成。
    同行したエージェントは、かねてより面識が有った《篤信の巨人(ネフィリム)》。
    その後、捕縛した《宣凶師》を自ら脱走させ、姿を眩ましている。

    玻璃上 八里:さて、気が引けてたけど何を知っていたんだろう
    玻璃上 八里:んなっ
    GM:では、話を戻そう。
    マスターマシン:「ああ、そう言った」
    マスターマシン:「確かに僕は、マスターミショナリーを……いや」
    マスターマシン:「兄を殺す為に、君達に協力を求めている」
    玻璃上 八里:「……薬師院殿。『あの件』もここで出しておくべきか?」
    薬師院 小夜子:「あー……そうだな」
    薬師院 小夜子:「好きにやってくれ、あんたを信頼する」
    極楽極:「なんだよ、隠し事かよこの後に及んで?」
    熊埜御堂 奈津比古:「?んだよ。お前が隠してんのかよ。」
    薬師院 小夜子:「隠してたってより、共有の時間が無かったんだ」
    薬師院 小夜子:「書庫漁りの手が足りねぇで、戻ってきたカミさまとっ捕まえて頼んだんだからな」
    石刀自由:「興味深いね、聞かせてほしい」
    玻璃上 八里:「有難い。皆も目を通しておくべきであろう」
    極楽極:「ならさっさと頼むぜ。確かにオレは頭わりーけどよ、隠し事されてるみてーで気分よくねーよ」
    極楽極:<共有の時間が無かった
    玻璃上 八里:ひらり、とどこからともなく資料が飛んでくる。
    玻璃上 八里:クリップで挟まれた金紙と共にテーブルにレイの経歴が置かれた。
    熊埜御堂 奈津比古:「…」無言でそれを眺める
    極楽極:ぱしっとキャッチ。
    玻璃上 八里:「……シン殿には、特にな。」
    石刀自由:「……」
    マスターマシン:「……さすがUGNだ。僕も知らないようなことまで、この短時間に」
    マスターブラム:「ほほう、なるほど」一瞥した時点で内容の把握は完了した。
    マスターマシン:「こういう組織を敵にしてると思うと、ちょっと楽しくなっちゃうね」と、歪な作り笑顔のままで資料を見つめる
    熊埜御堂 奈津比古:(…めんどくせー事になってきたかもな…)
    薬師院 小夜子:「……推測と事実と、どこまでがどう混ざってるかを切り分けるのは面倒だ。全部事実、という前提で考える」
    薬師院 小夜子:「マスターミショナリー――真波 レイは、そこの爆発頭の兄貴。10年前、UGNのイリーガルに志願して作戦活動に参加した」
    薬師院 小夜子:「そんときのターゲットが《宣凶師/キル・ミショナリー》――任務記録によれば、重傷を負わせて捕縛したとある」
    熊埜御堂 奈津比古:「ミショナリー、ねぇ…」
    薬師院 小夜子:「だが、逃がした」
    薬師院 小夜子:「治療班が向かった時には、《宣凶師》ともども真波レイは行方知れずとなっていた――とある」
    薬師院 小夜子:「……気になるだろ、その名前」
    薬師院 小夜子:「例えばの話だが、この街だと〝マスターエロス〟って輩の存在が確認されてるが」
    極楽極:「おかしーじゃねーか。テメエで捕まえたやつを、テメエで逃してるってことかよ?」
    極楽極:3テンポぐらい遅れて資料を読み終えて。
    玻璃上 八里:「うむ」
    石刀自由:あらぬ方を向いて知らぬ顔。
    薬師院 小夜子:「マスターの称号を得る前に、そいつがなんて呼ばれてたか。気になったりはしねえかい?」と、うさんくさい男の顔を見ながら
    薬師院 小夜子:「そうだよ、極ちゃん。おかしいんだ」
    マスターブラム:「いますねえ、そういう変なの」
    石刀自由:「エロイカ・パロディウスだね。僕のデータベースにあるよ」
    石刀自由:「変な趣味だよねえ~」
    マスターブラム:「自分で言うのかって名前ですねえ」
    熊埜御堂 奈津比古:「どうせ本名も碌でもねぇんだろ」
    薬師院 小夜子:「……貴重な情報提供ありがとさん、それも記載しておこう」
    極楽極:「エロとかイカとかはとりあえずどーでもいーけどよ」
    石刀自由:「うんうん、共同戦線を張る以上は情報は積極的に開示しないとね!」 いけしゃあしゃあ!
    極楽極:「オメエ、なんかしんねーのかよ?」>マシンに
    玻璃上 八里:「むぅ。流石に博識だな、イワド殿」
    石刀自由:「僕は只のオーヴァードマニアさ……」>カミに
    マスターマシン:「……………………」
    マスターマシン:「僕は、《宣凶師》に会ったことはない」
    マスターマシン:「……いや、正確には。見たことはあるのか」
    マスターマシン:「昔、兄が《スレイヤー・ブレイズ》と、僕が《スレイヤー・メタル》と呼ばれていたころ」
    マスターマシン:「どこかの街での襲撃任務を終えた兄が、兵卒用のヘルメットをひっくり返して持ち帰ったものが有ったのさ」
    マスターマシン:「《宣凶師》の頭部だ」
    極楽極:「……ってことは、オマエも元UGNかよ?」
    マスターマシン:「いいや、違う。僕は兄に2年ほど遅れてFHに入った」
    マスターマシン:「兄は酷く取り乱した様子で、血の気もなくなって蠅のたかり始めた頭部を後生大事に持ちながら」
    マスターマシン:「〝助けてくれ! シン! お前ならできるだろ!?〟なんてね……大騒ぎだったよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…チッ、随分と奇抜な趣味じゃねぇか」
    極楽極:「あ? てーとなんだ……」難しい顔で、頭の中で情報を整理。
    マスターマシン:「もちろん、出来るはずもない。死者の蘇生なんて出来たら、そりゃ神様だもの」
    玻璃上 八里:「全くだな。私とてそんなことは不可能だ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…でだ、諦めたのかよ。お前の兄貴は。」
    マスターマシン:「……諦めさせるべきだった」
    マスターマシン:「僕はそのころ、AIDAの改良を研究中だった。既存の技術をそのまま使うのはつまらない、と思ってね」
    マスターマシン:「兄は――実験中のAIDAを自分へ組み込めと」
    マスターマシン:「その人格データに、彼女の――《宣凶師》の脳髄を使えと言ったんだ」
    マスターマシン:「だから、僕はそうした」
    石刀自由:「……ははぁ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…じゃあ何か?」
    極楽極:ああ、それは胸ぐら掴み案件ですね。立ち上がってマシンの胸ぐら掴み上げたく。
    マスターブラム:「そりゃまたずいぶんチャレンジャブルですねえ」
    熊埜御堂 奈津比古:「全部お前のせいじゃねぇか」
    極楽極:「……兄貴を実験に使ったってことかよ、テメエ?」
    極楽極:ぶっ殺す勢いで睨みます。
    玻璃上 八里:「……」
    石刀自由:「兄の愛する人と、兄の思いを守ろうとしたんだろう」
    石刀自由:「それもまた愛だ」
    石刀自由:「君たち、愛することが罪なのか?」
    マスターマシン:では、その身体はさほど重くはない。容易につり上がることだろう。
    マスターマシン:その上でマスターマシンは
    マスターマシン:「…………ああ、そうだ。事実、その通りだ」反論もなく、吊り上げられたままだ
    玻璃上 八里:そっとカミ風船を極楽ちゃんにぶつけます
    極楽極:ぎりぎりと、マシンを吊り上げる右腕に力がこもる。
    玻璃上 八里:「そこまでにしておけ。極よ」
    玻璃上 八里:「今申し開きをしているのはシンだ」
    極楽極:「………………」
    極楽極:「ちっ!」舌打ちして、マスターマシンを離します。降ろしてあげる気遣いはできないので、落とす。
    マスターマシン:「……言い訳のしようも無い。あれは僕のミスだ」
    マスターマシン:「搭載から数年は……何も起こらなかった。だから想像もしていなかった」
    マスターマシン:「《宣凶師》の人格が、数年の休眠を経て目覚めるほど」
    マスターマシン:「オーヴァードである兄の人格をさえ汚染するほどに強い意志を持つと――想定はできなかった」
    マスターマシン:「……けれど、そんなの。どうでもいいことだろう?」と、自嘲気味に嗤う
    熊埜御堂 奈津比古:「…二重人格。いや、この場合は”乗っ取り”か」
    熊埜御堂 奈津比古:(手口の二面性もそういう事か…)
    極楽極:「そりゃ、どーゆーことだよ?」<どうでもいいこと に対して
    極楽極:怒りを隠さず、どっかと自席に座り直す。
    マスターマシン:「君はマスターミショナリーを憎んでいる。だから、殺す。そうじゃないのか?」
    極楽極:「ああ、オレにとってはテメエの思惑なんざどうでもいいことだ。気に食う気に食わねえ別としてな」
    極楽極:「けどな、テメエがそれを『どうでもいいことだ』ってするのは、スジが通らねえ、納得いかねえ」
    マスターマシン:「……じゃあ」落とされて、床に座ったまま
    マスターマシン:「じゃあ、どうしろって言うんだ」
    玻璃上 八里:「……」ただ見守る。彼女の申し開きは終わっている。
    石刀自由:「——マスターマシン」
    マスターマシン:「どうしたら良いって言うんだよ! 健全に育っちゃった正義の味方がさぁ!」
    石刀自由:「君は何をしたい?」
    マスターマシン:「〝兄ちゃんを殺さないで〟って泣いて縋った方が好みだった!? それとも、僕が悪いんだって土下座すれば良かった!?」
    石刀自由:「何を欲する?」
    マスターマシン:「土下座で済むなら幾らだって頭下げてやるよ――あれを、あの化け物を殺してくれるなら……っ」
    マスターマシン:吐き出す音が、止まる。
    石刀自由:「それだ」
    石刀自由:「殺したい」
    石刀自由:「何故殺したい?」
    マスターマシン:「……………………」
    マスターマシン:「……あれはもう、兄じゃない。兄と僕は同じ目的で、FHで戦ってたんだ」
    マスターマシン:「大人なんかいらない。自分達を捨てたり傷つけるような敵はいらない」
    マスターマシン:「子供達だけで永遠に幸せに生きていける楽園が欲しい、って……願ってたんだ」
    石刀自由:白衣の襟を正す。
    石刀自由:「その欲望には価値がある」
    石刀自由:「それで良い。胸を張れ、望みを叫べ、その身燃やし尽くして行動をしろ」
    石刀自由:「全てをかなぐり捨ててここまで来た君ならそれができる。それを続けろ。ここに居る人間たちは、それを笑わない」
    石刀自由:「だろう? 極楽ちゃん」
    極楽極:がりがりがりがり——と頭を掻いて。
    極楽極:「さっきからオマエ『じゃなくちゃ』とか『でなければ』ばっかなんだよ」
    極楽極:「何度も言ってるけどな、オレは頭が底値無しにわりーんだ」
    極楽極:「石刀のおっさんの言う通り、『どうしたい』ってのを言わなきゃ、どう応じていいかわかんねーだろーが?」
    石刀自由:深く頷く。
    石刀自由:(ヒーローポイント一万点だ。極楽ちゃん)
    マスターマシン:「……何度も言ってるだろ、そんなの」ようやっと、床から腰を持ち上げて
    マスターマシン:「僕は、マスターミショナリーを殺したい。その為に、使えるならUGNだってFHだって利用してやる」
    極楽極:《真偽感知》を使用。その言葉に嘘はないでしょうか?<殺したい
    GM:その問いに対する答えではあるが、その通りの質問を受けたとするなら
    GM:マスターマシンは間違いなく、マスターミショナリーという存在をこの世から葬りたいと強く願っています
    GM:例えば目の前に戦闘力を奪われたマスターミショナリーが倒れていて、自分が確実にとどめをさせる武器を持っていたら
    GM:彼女はためらいなく、兄と同じ顔、同じ声、同じ身体の生き物を
    GM:生存の可能性がなくなるまで攻撃するでしょう
    極楽極:なるほど、そうした覚悟ですね。了解しました。<兄と同じ顔の生き物
    石刀自由:(……UGN側に言ってほしいねえ、マスターマシンを作戦に組み込むべきだと)
    極楽極:「——いいぜ。なら振り出しに戻るだ。確かに目的は一緒だからな……薬師院先輩!」唐突に声をかけます。
    薬師院 小夜子:「……あぁ?」片手をズボンのポケットに突っ込んだまま、壁にもたれ掛かって立っています
    極楽極:「こいつ、連れてきてえ、次の作戦」
    極楽極:マスターマシンを指さして
    薬師院 小夜子:「……なんの為だ」
    極楽極:「ケリをつけさせる」
    石刀自由:「本気か? マスターエージェントだぞ?」
    極楽極:「マスターなんちゃらなら戦力になるじゃねーか」
    マスターブラム:(内心ウッキウキですねこの人)
    石刀自由:「……ほう!」
    石刀自由:ニヤリと笑う。
    石刀自由:「大した器じゃないか……!」
    マスターブラム:「私としてもマシンさんは、自分で責任を取るべきだと考えます」にこにこと、微笑みを崩さずに言ってみせる。
    マスターブラム:「そういう思いがあるだけ、かなりマシな方だと思いますからね」
    マスターマシン:「当然だ。その為に、そうする為に蓄えた力だ――」とまで言ったところで、カミの方に視線を向けますね
    ローラ・S・ガードナー:「……………………」そして、会話の間、少しずつ少しずつマスターマシンに躙り寄りながらいつもの無表情
    石刀自由:(マシンちゃんのこういう責任感のあるところ、僕と違って偉いよなあ……)
    玻璃上 八里:「━━真波シンよ、一つだけ問いたい」
    玻璃上 八里:「この覚悟に至るまで、どれほど悩んだ。」
    マスターマシン:「……UGNのエージェントは、人間だったものを殺すのにどれだけ悩むんだい」
    マスターマシン:「君達みんな、そうしてるだろう」
    マスターマシン:「誰かの家族だったものを殺して、今まで生き残ってるんだろう?」
    マスターマシン:「その覚悟に至るまで、どれほど悩んだ?」
    玻璃上 八里:「……フ、その通りだな。」
    玻璃上 八里:「良かろう。その願い、確かにカミが聞き届けた」
    薬師院 小夜子:「…………もし多数決を取るなら」
    薬師院 小夜子:「〝通りすがりの一般人〟の票は却下だ。そして、私は反対だ」
    薬師院 小夜子:「熊埜御堂の兄さん」
    熊埜御堂 奈津比古:「…んだよ」
    薬師院 小夜子:「面倒ごとばっかり任せて悪いが……あんたがきっと、この中で一番〝マトモ〟だ」
    薬師院 小夜子:「そいつは要るか? 要らねえか?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…はぁ。やんなるぜ。本当によ。」気怠そうな顔でマシンに歩み寄る
    熊埜御堂 奈津比古:「おい、爆発頭。」
    マスターマシン:「……………………」近づいてくる熊埜御堂くんの顔を見上げています
    熊埜御堂 奈津比古:「てめぇは”マスターミショナリー”を、”人間だったもの”を殺したい。これで間違いはねぇんだよな。」
    マスターマシン:「そうだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「つまり」
    マスターマシン:迷いのない、強い語調だ。
    熊埜御堂 奈津比古:「てめぇの兄貴はもうこの世のどこにも、欠片一つ残ってない。そう捉えてると考えていいんだな?」」
    マスターマシン:「……っ、そうだ、その通りだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「使えねぇ足手まとい増やしたくねぇんだよ、こっちは」
    熊埜御堂 奈津比古:「俺は死にたくなぇからな」
    極楽極:(……未練たらたらじゃねーか)
    石刀自由:(分かってるよ、誰も死なせたくないんだろう?)
    熊埜御堂 奈津比古:「…止めを刺せるのか?お前。」
    マスターマシン:「……………………」
    マスターマシン:即答が、できない。
    熊埜御堂 奈津比古:「この中で一番イレギュラーな存在になるとしたら、お前だ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「そういう役が回ってくる可能性は一番高いだろ」
    マスターマシン:器用に嘘を吐くほど大人になれない、背が伸びたばかりの子供は、何も言えずに立ち尽くす。
    熊埜御堂 奈津比古:「…まだ時間はある。せいぜい考えとけ”クソガキ”」養護施設の子どもに向けたように、呟く
    薬師院 小夜子:「決まったかい?」
    極楽極:「……ってことはよ、熊埜御堂先輩」
    極楽極:<時間はある
    熊埜御堂 奈津比古:「…俺らが決める事じゃねぇよ。めんどくせぇ…」
    石刀自由:「ああ、熊埜御堂くん! 君ってやつは!」 口元を抑える。目頭に、アツいものが浮かぶ。
    石刀自由:「そうやって、未成年が考える時間を確保しようと……!」
    熊埜御堂 奈津比古:「うわ!汚ねぇ!!寄るなこの馬鹿!!」
    石刀自由:両腕を大きく広げてにじり寄る。
    石刀自由:「大人じゃん~~~~~!」
    石刀自由:号泣。
    マスターブラム:(子供かよ)
    熊埜御堂 奈津比古:「…ッああクソ!おい爆発頭!もう一つだ!」
    熊埜御堂 奈津比古:エロスを引きはがしながら
    石刀自由:(とっととぶち殺す覚悟固めさせようと思ってたのに)
    石刀自由:(ま~じ良いやつだなあ君は)
    石刀自由:「ぎゃー!」 引き剥がされる。
    マスターマシン:「……なんだよぅ」
    熊埜御堂 奈津比古:「てめぇら、養護施設育ちらしいじゃねえか」
    熊埜御堂 奈津比古:「…施設の名前は?」
    マスターマシン:「……お察しの通り、と前振りした方がいいかな」
    マスターマシン:「静心園、だよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…ああ、そうかよ。」
    マスターマシン:「だから兄がイリーガルになった時、園長先生が任務に同行した」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    マスターマシン:「……だから。子供が大勢居て守りが薄いだろう場所として」
    マスターマシン:「兄は直ぐ、あそこが思い浮かんだんだろう……」
    熊埜御堂 奈津比古:「…園長は」
    熊埜御堂 奈津比古:「どこまで知っている」
    マスターマシン:「さぁね。あの人、人はいいけど頭はそうでもないから……」
    マスターマシン:「僕も兄もどこか遠いところで、楽しく生きてるとか思ってるんじゃないの?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…そうだといいな。まったくよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「疲れた。煙草吸ってくる。」そう言うと部屋を後にする
    玻璃上 八里:「……ふぅ。」
    石刀自由:「待ってくれ~! 僕も……いや」
    石刀自由:(今は一人にさせてやるか)
    石刀自由:(友達だし……一人になりたい時くらい分かるさ)
    玻璃上 八里:(未だ私も未熟という事か……)
    玻璃上 八里:「━━シンよ」
    玻璃上 八里:一枚の金紙を取り出し、手渡す。
    マスターマシン:手渡そうとしてくる動作に対して、いぶかしげな目を向ける。
    玻璃上 八里:「先に聞き届けた願い、願い直したいならこのカミを破れ。」
    玻璃上 八里:「だが、私の前で破らなくてもいい。明日までに見せてくれればよい」
    マスターマシン:「願い直すって、どういう意味かな……?」
    玻璃上 八里:「……フ、カミとてやり直しをするのだ。」
    マスターマシン:「そうじゃない、そうじゃないよ」と、大きな子供が首を左右に振る
    マスターマシン:「ねえ」
    マスターマシン:「僕に、何を言わせたいの」
    石刀自由:「だから」
    石刀自由:「君が何を言いたいのか、だ」
    石刀自由:「そんなざまでは何もできない」
    石刀自由:「僕も興が冷めた」
    石刀自由:席を立ち、ふらりと退出する。
    玻璃上 八里:「お主の覚悟は揺らいでいる。」
    玻璃上 八里:「もう一晩考え直して欲しい。私は明日のお主が出した答えに寄り添いたい」
    玻璃上 八里:「また明日なァ!!!」退出!!!
    マスターマシン:「……一晩経ったって、一ヶ月経ったって……」ぎり、と
    マスターマシン:奥歯を噛み締める――奥歯を軋ませる音がした。
    マスターマシン:「それっぽちの時間考えたって……じゃあ何が出来るっていうのさ……」
    極楽極:「拳ってのはな——」
    極楽極:「ぶん殴るまでは、引っ込められんだよ」
    極楽極:こちらも退出しましょう。
    マスターマシン:拳、と極は言った。
    マスターマシン:ちょうど今、彼女はその〝拳〟を握っているが。
    マスターマシン:では、二人はきっと、背でこの叫びを聞くことになるでしょう。
    マスターマシン:「……何年も考えたよ! 考えて、考えて、考えた! どうやったら元に戻せるんだって!」
    マスターマシン:「でも方法は見つからなかった、何も、何一つ、だからっ」
    マスターマシン:「だから、もう、殺すしかないじゃないかっ……!」
    マスターマシン:「それが駄目だって言うならさぁ、助けてよ、誰か名案を持ってきてよ!」
    マスターマシン:「完璧に何もかも元通りになる〝正解〟を誰か教えてくれよぉっ――」
    GM:ぱんっ。
    GM:ぱんっ。
    GM:銃声が二度。
    GM:マスターマシンの眉間と心臓に、一つずつ、小さな風穴が空いた。
    薬師院 小夜子:「ローラ、運べ」と、吐き捨てた女の手には、小さなリボルバー式の拳銃。
    玻璃上 八里:「━━!?」
    薬師院 小夜子:「ジャーム化も有り得る、危険なオーヴァードだ。リザレクト前に隔離して多重拘束。外へ、絶対に出すな」
    マスターブラム:「あー、まあ妥当な判断ですねえ」
    ローラ・S・ガードナー:「畏まりました」こちらは一片の反論もなく、早々に傷の塞がり始めたマスターマシンの身体を担ぎ上げ、退出する。
    玻璃上 八里:ドバタァン!(取って帰って入室音)
    薬師院 小夜子:「……悪いな、あんたらの選択を独断で潰した」
    薬師院 小夜子:「だが、これで一人でも、あのガキの暴走で余分なけが人を増やしたら……私は切腹しても足りねえよ」
    玻璃上 八里:「━━お主達……」
    マスターブラム:「いえいえ、そういうお仕事でしょう」
    マスターブラム:「仕事ができる女性、素敵ですねえ」
    玻璃上 八里:「……そう、だな。その判断も納得がいく。」
    玻璃上 八里:「……すまない、薬師院殿。私も頭を冷やしておく」
    薬師院 小夜子:「あんたの物わかりの良さ、助かるよ。物騒なお嬢さんに、カミさまよ」
    玻璃上 八里:改めて会議室を去る。
    マスターブラム:「彼女の始末用に作っておいた爆弾、無駄になっちゃいました」ぐいっと胸元に手を突っ込んで
    マスターブラム:「責任とって持っててくださいね」パソコンのマウスほどの鉄塊を取り出し、薬師院さんに放り投げる。
    薬師院 小夜子:「ばくだ――お前、バッ、ふざけんなっ!」もの凄い慌てながら、落とさないように必死にキャッチする
    マスターブラム:「ボタン押すか私が念じなければ大丈夫ですよ~」ひらひらと手を振りながら退室していく。
    薬師院 小夜子:「ひー……ちっくしょう、こんな役回りやってられっかぁ!」やけになったような叫びは、廊下に軽く反響する程度の声量だった。

    GM:あなたが部屋を出て、そう時間はかからなかったことだろう。
    GM:加えて言うにその音は、小口径の銃ではあったが、やかましい程に廊下に響いた筈だ。
    GM:銃声、二つ。
    GM:その暫く後には、あの物調面の〝ロボメイド〟が、肩にマスターマシンを担いで歩いて行く。
    GM:頭部と胸から血を流し、ぐったりと動こうとしないその姿を見れば、何があったか予想はつくだろう。
    熊埜御堂 奈津比古:別に、銃声が聞こえたからだとか、そういう理由ではない。
    熊埜御堂 奈津比古:丁度たまたま煙草を吸い終わって、丁度たまたま喫煙室から出たところだった。
    熊埜御堂 奈津比古:だから、それを見たのも偶然、別に見なくてもよかったものだ
    石刀自由:「……いやー、参ったねこれは」
    石刀自由:喫煙室の前に立っていた男が困ったような顔で笑う。
    熊埜御堂 奈津比古:「…チッ」
    熊埜御堂 奈津比古:「難儀なもんだな…自分で決められねぇってのはよ。」
    石刀自由:「僕もあれくらいの頃はそうだったよ。しかも、口下手でさ」
    石刀自由:「それでも——どこかの誰かが真面目に相手をしてくれた」
    石刀自由:ニッと笑う。
    熊埜御堂 奈津比古:「…脚色加えてんじゃねぇよ」
    石刀自由:「脚色?? 事実だとも」
    石刀自由:「少なくとも、僕の中ではね」
    熊埜御堂 奈津比古:「気に入らなかっただけだ。俺は。」
    石刀自由:「僕は気づけなかった。あのこの心の中の内なる欲望に」
    熊埜御堂 奈津比古:「遠巻きに馬鹿を馬鹿にする馬鹿どもがよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…気づける訳ねぇだろ、んなもん。」
    石刀自由:「君は良い奴だな……」
    熊埜御堂 奈津比古:「俺にだってお前の事分かんねぇんだからよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前が俺の事分かってねぇのと同じぐらいな」
    石刀自由:思わず吹き出す。
    石刀自由:「違いない」
    石刀自由:「けど、僕たちには言葉がある」
    石刀自由:「僕は君に真っ直ぐに伝えられる」
    石刀自由:「あの時、君が僕の相手をしてくれたように。僕は彼女の相手をしたいんだ」
    石刀自由:「施設を歩き回る為に付き添ってくれない?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…じゃあ歩きながら聞かせろよ。その大層なご高説をよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「どうせ理解出来ねぇだろうけどな」
    石刀自由:「ふふ、若者には結構受けが良いんだぜ? 僕のトーク」
    熊埜御堂 奈津比古:「歳考えろ、馬鹿。」
    石刀自由:拘束室へとゆっくりと歩き出す。
    石刀自由:その足取りは力強く、自信に満ち溢れていた。
    GM:――拘束隔離室。類似の部屋は他の支部にも、或いはFHにもあるかも知れない。
    GM:頑丈な隔壁と扉を備え、内部にはこれまた頑丈な拘束器具。
    GM:殺処分用の火炎放射器や重火器などが壁面に埋め込まれた部屋は、数人のエージェントが入り口で見張りを勉めていた。
    石刀自由:「……お疲れ様です。失礼いたします」
    石刀自由:頭を下げる。
    熊埜御堂 奈津比古:「…おら、キリキリ歩け」わざとらしく
    石刀自由:「はい。勿論でございます」 わざとらしく
    GM:熊埜御堂 奈津比古。あなたの指示があれば、エージェント達は幾重にも重なる扉を一つ一つ開いていくだろう。
    GM:その奥、居住性を考慮しない殺風景な部屋では、手術台のようなものにくくりつけられたマスターマシンが、ただ、天井を見上げている。
    熊埜御堂 奈津比古:歩みを進め、マスターマシンが収監されている部屋にたどり着く
    石刀自由:部屋の中に入り、マスターマシンを見つめる。
    石刀自由:「マスターマシン、君は相当やらかしたみたいだね?」
    石刀自由:反応を伺う。
    熊埜御堂 奈津比古:扉にもたれかかりながらそれを聞く
    マスターマシン:「……マスターエロスか」ここでは他のエージェントもいない。取り繕わずに呼ぶ。
    マスターマシン:反応――そうだな。
    マスターマシン:傷はもう塞がっている。傷みもあるまい。だが、拘束を差し引いても、身体を動かすのが面倒であるかのように
    マスターマシン:暴れたりすることもなく横たわっている――という具合だ。
    石刀自由:「エロス? 知らないな」 あくまでその一線は守る。(殆ど一方的な)友情のために。
    熊埜御堂 奈津比古:「…お前、馬鹿だろ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「折角時間やったのに無駄にしやがってよ。」
    マスターマシン:「時間なら……何年もあったさ。それを全部、無駄にしてきた」
    マスターマシン:「今更一晩くらい、そう変わらないって……はは」
    石刀自由:「いいや、変わるね」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」エロスの方に視線を向ける
    石刀自由:「僕は変わったぞ」
    石刀自由:胸に手を当てる。
    石刀自由:「高校生の頃、僕はとにかく面倒なガキだった」
    石刀自由:「話は回りくどく、周囲を見下し、うぬぼれていた」
    石刀自由:「ま、多少は才能もあったが、そんなの高校生の間で役に立つものじゃない」
    石刀自由:「そうやって鬱屈して鬱屈して鬱屈して……」
    石刀自由:「僕は教室の真ん中で“竹馬の友”を打った」
    マスターマシン:「……君は馬鹿だったのかい?」
    石刀自由:「君と同程度にはね」
    石刀自由:ウインクしてから、話を続ける。
    熊埜御堂 奈津比古:「よく分かってんじゃねぇか爆発頭」
    石刀自由:「まあその事件が切っ掛けで、高校からは出ていかざるを得なくなったわけだが……」
    石刀自由:「偽りの友を得て不思議と満たされない馬鹿の胸ぐらをつかんで怒鳴った馬鹿が居てね」
    石刀自由:熊埜御堂の方を見る。
    石刀自由:「響いたよ、真っ直ぐな言葉は」
    熊埜御堂 奈津比古:「どこの誰だか分からねぇが、ひでぇ馬鹿も居たもんだな。」
    石刀自由:「それから僕は生き方を改めて今に至るわけだ」
    石刀自由:「友だちが欲しい? じゃあ言え」
    石刀自由:「兄を殺したい? じゃあ言え」
    石刀自由:「兄を救いたい? じゃあ言えよ」
    石刀自由:「何度でも言うぞ。素直に叫べ。幸運にも、君のそばには手を伸ばす馬鹿が居るぞ。それも沢山な」
    石刀自由:話し終えて一つため息をつく。
    熊埜御堂 奈津比古:「…おい、マスターマシン」
    マスターマシン:「なにさ」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前は世紀の大天才か何かなのか?」
    熊埜御堂 奈津比古:「それとも何か?選ばれしスーパーヒーローか?」
    マスターマシン:「同世代でも類い希に見る技術者だと思ってるよ」と、こればかりは悪びれず
    石刀自由:深く頷く。
    熊埜御堂 奈津比古:「ケッ、口の減らねぇクソガキだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「それだけだろ、お前は。」
    熊埜御堂 奈津比古:「ただ人よりちょっと機械いじりが得意なだけの、どこにでもいる普通のガキだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「何で、誰にも頼ってこなかった。縋ろうとしなかった。」
    熊埜御堂 奈津比古:「自惚れんな。そこまですげー人間じゃねぇだろお前は」
    熊埜御堂 奈津比古:「ガキが人頼らなくてどうすんだ」第十支部長の顔を思い出しながら
    熊埜御堂 奈津比古:「…人には得手不得手がある。俺だってそうだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「誰かを傷つける責任を負いたくない。だからそれを他の奴に押し付けてる」
    熊埜御堂 奈津比古:「お前にとって」
    熊埜御堂 奈津比古:「それがたまたま”素直になれなかった”ってだけの話しだろ、こんなのよ。」
    マスターマシン:「……………………」彼女は何も言わず、唇を引き結んで、天井を見ている。
    マスターマシン:天井を睨み付けている、という方が正しいだろうか?
    マスターマシン:手も足も、我が身を拘束する器具に抗うことなく。
    マスターマシン:ただじいっと、話を聞いている。
    熊埜御堂 奈津比古:「…お前の生い立ちも、兄貴とのあれこれも、所詮他人の俺達には分からねぇ。」
    石刀自由:「だけど、助けたいよねえ僕たち」
    熊埜御堂 奈津比古:「…手も伸ばさずに寝てるだけの奴になんか興味ねぇよ。」
    石刀自由:(ふふっ、またそんなこと言って……)
    石刀自由:何も言わずにニィと笑う。
    熊埜御堂 奈津比古:「確かに、解決すんのはお前自身だ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「だが、そこに誰かがいちゃならねぇルールなんてねぇんだよ」
    マスターマシン:「……熊埜御堂さん、だっけ」
    熊埜御堂 奈津比古:「んだよ」
    マスターマシン:「凄いね、あなたは」
    マスターマシン:「世界は優しいんだって信じられる、そんな顔をしてるよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?」
    マスターマシン:「しばらく一人にしてくれないかな」
    マスターマシン:「〝正しい〟と分かってる言葉を、身動きできないままで聞くのって」
    マスターマシン:「……予想してたより、ずっと苦しいや」
    石刀自由:するりと背を向ける。
    マスターマシン:「きっとね」
    マスターマシン:「親に叱られた子供って、こんな気持ちになるんだろうね」
    マスターマシン:「親が正しいって分かってるから、何も言い返せない」
    マスターマシン:「だから苦しいんだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「チッ…お前みたいなでけぇガキ、要らねぇよ。」同じように背を向け、歩き始める
    熊埜御堂 奈津比古:「…兄妹なんだろ、たった二人の家族なんだろうが。」
    熊埜御堂 奈津比古:「役目ぐれぇ、ちゃんと考えろよ」
    石刀自由:では二人して部屋を出る直前に
    石刀自由:イージーエフェクト“空の楽器”を発動
    石刀自由:マスターマシンの耳元にだけ、精密な操作で音を発生させます
    石刀自由:「君は強くなれる」
    石刀自由:「それを越えて、こっちに来い」
    石刀自由:「全て、汝の楽園(よくぼう)の為に」
    GM:では。
    GM:その声に反応して、あなたへと向けられた真波 シンの目は。
    GM:まるで子供がクレヨンを逆手に掴んで、ぐりぐりと塗り潰したような
    GM:黒い、暗いものであった。

    《機械の声》:「いやはや、二人ともずいぶんお優しいことですねえ」二人が消えて、少し経って。どこからともなく声がする。
    《機械の声》:ジャーム専用、マスターエージェントのためになけなしの人員を投入して固めた拘束隔離室。
    《機械の声》:とはいえ相手も展開も悪かった。支部まで入れて、仲間に面談までさせて。
    マスターブラム:それでもセキュリティを完全に掌握できないとしたら、そんな奴は破壊工作の専門家、マスターブラムとは言えないだろう。
    マスターマシン:「……ああ、マスターブラム」
    マスターマシン:と、声の方に首を向けて、
    マスターマシン:「丁度良かった。技術者として、聞きたいことがあったんだ」
    マスターブラム:「聞きたいこと、とは」
    マスターブラム:ホログラム映像が現れる。マスターマシンのその目の前に。
    マスターマシン:「技術的な観点から見て」
    マスターマシン:「二つの記憶、二つの人格が癒合して数年経過した患者の、それぞれ一人分だけを切り離すこと」
    マスターマシン:「それも、侵蝕率200%を越えたジャームに対して実行する――現実的だと思うかい?」
    マスターブラム:「酒でも呑んだかな?」
    マスターマシン:「鎮静剤くらいしか飲んでないさ」はは、と軽い調子で嗤って
    マスターマシン:「……後はまあ、健全な生き物の毒を腹一杯飲まされたよ」
    マスターブラム:「それはそれはお気の毒に」
    マスターマシン:「どうもどうも。それで、君の見解は?」
    マスターブラム:「見解、とは」
    マスターマシン:「現実的な範囲で、先の問いを実行し得る方法を思いつくかどうか」
    マスターブラム:「そそりませんねえ」
    マスターマシン:「或いは僕が著しい無能で、この数年の間何も成果を得られなかっただけで、君なら一瞬で解決しちゃえる問題なのか」
    マスターブラム:「そんなことはありえません。不可能です。なぜなら私は貴女とは違う」
    マスターマシン:「そっかぁ。手近で一番頼れそうな人材が、君だったんだけど」
    マスターブラム:「能力の問題ではない。意欲の問題だ。オーヴァードとはそういうものだろう」
    マスターブラム:「私の兄がそうなったら、即刻殺します。実行しようという気が起きないんだ」
    マスターブラム:「貴女はさっき、正解が欲しいと言った。それが私には我慢ならないんだ」
    マスターマシン:「……あー。僕達、思考の系統が違うからねぇ」
    マスターブラム:「"力"が欲しいなら私が作っておくこともできる」
    マスターブラム:「"答"を求めるなら都合のいいことを囁いてやってもいい」
    マスターブラム:「だけどね、真波シン。スレイヤー・メタル。マスターマシン」
    マスターブラム:「"解"を出せるのは貴女だけだろうが。そこだけは絶対に甘えちゃいけないだろう」
    マスターブラム:「貴女は人間で、オーヴァードで、欲望の徒だろうが」
    マスターブラム:「貴女の絆と向き合えるのは貴女だけだよ」
    マスターマシン:「……今日、お説教をされるのは……4人目? それとも5人目かな」
    マスターマシン:「その中で、マスターブラム」
    マスターマシン:「君が一番、一般的な倫理から外れてる……と見込んで、ちょっと聞いてもらいたいんだ」
    マスターブラム:「はっはっは失敬な」
    マスターマシン:「やー、一番の人でなしはエロスさんだろうけどねー」
    マスターマシン:「あの人、外面だけは良いから」
    マスターマシン:「外面からあんまり変わらない君が、一番愚痴を吐くのに合ってそうだ」
    マスターブラム:「私は仮面なしじゃFHエージェントを隠すのも辛くてねえ」
    マスターブラム:「さっさと引きこもりたいんだ。しかし今は聞いてやろう」
    マスターブラム:「存分に言うがいいさ」
    マスターマシン:「それは良かった! いやぁ、うん。僕もね、君のインドアライフを尊重したいが」
    マスターマシン:「……いやぁ、さぁ」
    マスターマシン:「みんな言うんだよ。〝自分に素直になれ〟とか〝人に頼れ〟とかそういう、夢と希望に溢れた前向きな言葉をさ」
    マスターマシン:「〝お前は子供なんだから〟って言って、人の力を借りるように言ってくる訳だ」
    マスターマシン:「……ところが。手近に見て、技術という一点において僕と双璧を成すだろう君が! 君でさえ!」
    マスターマシン:「この問題の解決に至る答えを、用意していないというわけだ!」
    マスターマシン:「……どうしろって言うんだろうねぇ、ほんと」
    マスターマシン:「助けを求めたら助かるとか、素直になったら願いが叶うとか、そんな生き方してきたのかな……あいつら」
    マスターマシン:「ほん……っとむかつくよねぇ……!」
    マスターブラム:「まあそうですねえ」
    マスターマシン:「数年間に渡る熟慮の結果! どうにかこうにか押さえ込んだ人の未練を!」
    マスターマシン:「ほじくりかえしたあげくに、覚悟が決まってないだのなんだの!」
    マスターマシン:「……僕さぁ、思うんだよ」
    マスターマシン:「ああいう理想論の土俵にたって泣き喚いて、〝兄ちゃんを助けて〟ってしおらしく言った挙げ句」
    マスターマシン:「結局救えませんでしたってなったら、ああいう連中がどういう顔をするかって」
    マスターマシン:「それを見る為なら、このトレードマークの前髪。降ろしてしまっても構わない!」
    マスターマシン:だんだん、声が華やいでいく。だんだん言葉が軽やかになる。
    マスターマシン:だんだんと彼女の目は、暗くも輝く、強いものに――
    マスターマシン:――いや。強いと呼んで良いものかは、難しいところだ。
    マスターブラム:「ああちょっと見てみたいですね。可愛いでしょうし」
    マスターブラム:「私の周りにもずっと居ましたねえそういうの」
    マスターブラム:「マスターエロスに、あともう一人、そーゆーこと言ってくる奴いましたねえ。気が付いたら死んでたけど」
    マスターマシン:「……誰だっけ、それ。スト……ストライダム……?」
    マスターブラム:「ストルゲ。愛ですよ愛。ギリシャ語の愛。エロス、ストルゲー、フィリア、アガペー」
    マスターマシン:「あっはっはっはっは、愛かぁ」
    マスターブラム:「くだらねえ」
    マスターマシン:「僕に愛を語るなら、19年前に戻ってもらいたいね!」
    マスターブラム:「そーゆーこと言って死ぬんだよなあ!あんな強かったのに!ケッ!」
    マスターブラム:「エロスも月までぶっ飛ぶし!貯蓄全部吹っ飛んだよ!」
    マスターマシン:「わー、たいへん。どこかの銀行潰す?」
    マスターマシン:「……さて」
    マスターブラム:「しばらく好みじゃない仕事も"誘惑者"様から降りてくるんだー。地球の裏で破壊工作とかね」
    マスターマシン:「そりゃ大変だ。遠隔操作にも限界がありそうなものだが……」
    マスターマシン:「マスターブラム。その心労に加えて、折り入って一つ、頼みがある」
    マスターブラム:「なんだい身近なクソ野郎。私はもう割り切ってるぞ」
    マスターブラム:「かかってこい」
    マスターマシン:「なんかこう、上手く周りをだまくらかしてさ。私が、マスターミショナリー殺すの完全に覚悟決めたとかなんとか、上手く言って」
    マスターマシン:「此処を出して貰えないかなぁって」
    マスターブラム:「ちょっと嘘吐くの苦手だって言ったばっかなんですが?」
    マスターブラム:「こやつめ」
    マスターブラム:「......覚悟は決まったんですか?」
    マスターマシン:「まさかぁ、今でも未練たっぷりだって」
    マスターマシン:「でもね、今はそれよりも」
    マスターマシン:「世の中綺麗だって思ってる奴に、ちょっと見せてやりたいなって」
    マスターマシン:「僕や兄ちゃんがどこまで救えない生き物か、ってさ」
    マスターブラム:「そうですかそうですか。特段そそる案件でもありませんが」
    マスターマシン:「頼むよー、後で機械部品とか色々融通するからー」
    マスターマシン:「なんなら、兄ちゃんの死体確保できたら、AIDA抜き取ってプレゼントするよ?」
    マスターマシン:「装着した人たぶん汚染される曰く付きだけど」
    マスターブラム:「えんがちょ」
    マスターマシン:「ぶー」
    マスターブラム:「まあ、受けてあげましょう。仕方がない」
    マスターマシン:「やった! 流石はブラムちゃん!」
    マスターマシン:「……という訳で僕、もうちょっとウジウジ泣いてる振りするから」
    マスターマシン:「よろしくね?」
    マスターブラム:「まともに話が通じる......通じる?方の同僚の頼みですからねえ」
    マスターブラム:「このまま放置してもエロス指導の下救出ミッション開始でしょうし」
    マスターブラム:「やりますやります。その分あなたもきっちり働いてくださいねえ」
    マスターマシン:「いやー」
    マスターマシン:「君みたいな話の分かる同僚がいて、良かった!」がちゃん、と腕の拘束具が鳴る。動かせなかった腕の先、右手がサムズアップをしている。
    マスターブラム:「......私、厄介者枠だと思ってたんですけどねえ」力ないサムズアップを返し、そのままフェードアウトする。
    GM:では
    GM:――そうして隔離室は、また暫しの静寂が訪れる。
    GM:厳重な監視化においてマスターマシンは、まるで打ちひしがれた少女のように、力なく横たわったままだ。
    GM:そうして次に物語が進められるのは、18時間後。
    GM:本来の予定より6時間ばかり早いタイミング。時間帯としては、深夜帯となるだろう。
    GM:――――――――――
    GM:では皆さん、ロイス取得と調達が可能です。
    熊埜御堂 奈津比古:んー
    熊埜御堂 奈津比古:ロイスは…まだいいかな
    玻璃上 八里:自分もまだ保留ですね
    熊埜御堂 奈津比古:調達は応急で!
    極楽極:ロイスはありません。
    GM:まだまだシーンは幾つかある、もちろん大丈夫さ!
    熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[2,7,10]+10[10]+8[8]+1 → 29

    GM:そして調達判定、がんがん振っちゃってください。
    玻璃上 八里:購入はそろそろ武器買いたい
    GM:わぁーお
    熊埜御堂 奈津比古:なんだおまえ
    マスターブラム:ロイス変更 同僚:マスターマシン/Pバカ!〇:N優しい子
    石刀自由:じゃあ部下へのプレゼント用にホローポイント弾
    石刀自由:wwwww
    石刀自由:バカ!がPなの、同年代の友人って感じで
    石刀自由:好き
    極楽極:買うものも特にないかなぁ
    石刀自由:11dx+1+2>=10 ホローポイント弾
    DoubleCross : (11R10+1+2[10]>=10) → 10[1,1,4,4,5,5,5,6,10,10,10]+8[1,2,8]+3 → 21 → 成功

    石刀自由:というわけでブラムちゃんにホローポイント弾をプレゼントだ
    マスターブラム:わーい!ありがとうおじさん!
    石刀自由:マイナーで使うと射撃攻撃の打点が+3だぞ~
    玻璃上 八里:この勢いに乗ってロケランに挑戦だ!手配師の方を使用!
    石刀自由:いつも頑張ってくれているからね!
    GM:エッグいもん狙いに行くなぁカミ!
    玻璃上 八里:4dx+2>=25
    DoubleCross : (4R10+2[10]>=25) → 8[1,4,4,8]+2 → 10 → 失敗

    マスターブラム:ミドル戦闘あるらしいので応急手当キット買っておこうか
    玻璃上 八里:金で行けるがどうしようかな
    極楽極:ああ、そうか。2つ買えますよね
    GM:とりあえず、ミドル戦闘までの調達は此処が最後になる……!
    マスターブラム:2dx+1>=8
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 2[2,2]+1 → 3 → 失敗

    極楽極:すみません応急手当キットチャレンジ
    極楽極:1dx>=8 応急手当セット
    DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 6[6] → 6 → 失敗

    マスターブラム:クソザコ再び
    極楽極:失敗しました、終了です。
    マスターブラム:以上です
    玻璃上 八里:じゃあ買う!良かったなGMよ!残り二点だ!!!
    GM:よぅし、やっと削り取ってやったぜ……!
    GM:では、シーンを〆ます!
    玻璃上 八里:応急皆持ってるしクリスタ解禁までの装甲貫通が欲しかったのだ

    シーン4:神殿陥落


    GM:このシーンは全員登場となります。登場侵蝕をどうぞ。
    玻璃上 八里:キャミィ……
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+6(1D10->6)(侵蝕率:53->59)した
    玻璃上 八里:玻璃上 八里の侵蝕率を+2(1d10->2)した
    玻璃上 八里:侵蝕53
    マスターブラム:53+1d10
    DoubleCross : (53+1D10) → 53+5[5] → 58

    石刀自由:61+1d10
    DoubleCross : (61+1D10) → 61+3[3] → 64

    極楽極:1d10+42
    DoubleCross : (1D10+42) → 9[9]+42 → 51

    GM: 
    GM:――作戦決行の、数時間前となるか。
    GM:熊埜御堂 奈津比古。あなたはもはや飽きる程に見慣れた会議室を訪れた。
    GM:代わり映えのない光景。長机の前で、探している人物は書類作業に没頭しているだろう。
    熊埜御堂 奈津比古:「薬師院」
    薬師院 小夜子:「あぁ? なんだ、熊埜御堂の兄さんかい」
    薬師院 小夜子:「どうしたんだい。仕事の手伝いならいつでも大歓迎だよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「手伝うのはお前の方だ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…釣れた。恐らくな。」
    薬師院 小夜子:「これ以上目の隈増やすとナンパにも差し支えるんだがねぇ……」
    薬師院 小夜子:「……で。そりゃ一体どういうこった」
    薬師院 小夜子:ペンを机に置き、立ち上がって問う。
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?あの爆発頭に決まってんだろ。」
    薬師院 小夜子:「あれか」
    熊埜御堂 奈津比古:「まあ、未だに真意はよく分からんが」
    熊埜御堂 奈津比古:「焚きつけたからな、十中八九同行を申し出てくるだろう」
    熊埜御堂 奈津比古:「…でだ」
    薬師院 小夜子:「おう」
    薬師院 小夜子:「……だがよぉ、良いのかい?」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?何がだよ」
    薬師院 小夜子:「私は今回は裏方だ。支部から追い出せるってんなら、こっちは背中を刺される心配が無くなって嬉しいが」
    薬師院 小夜子:「そっちゃ前線に出るんだぜ。怖くねぇのかよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「ハッ、同士討ちでもしてくれりゃ儲けもんだろ」
    薬師院 小夜子:「マスターエージェント同士、そんなことになってくれりゃ確かに嬉しいがねぇ」
    薬師院 小夜子:「……で、だ。すると、つまり」
    薬師院 小夜子:「あの爆発頭を、隔離室から出せってことかい?」
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ。それも、渋々出すフリをしろ。」
    薬師院 小夜子:「……………………」眉間に皺を寄せて、視線は有らぬ方向を向く。
    薬師院 小夜子:「民主主義ってのは、厄介なもんだねぇ?」
    熊埜御堂 奈津比古:「何の話だよ」
    薬師院 小夜子:「あんたが二人目だ、ってことだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…あ?」
    薬師院 小夜子:「……いや、1.5? あれを一票にするのはなんとも、ってとこか」
    薬師院 小夜子:「でけぇリボンのお嬢さんだよ」

    GM:マスターブラム!
    マスターブラム:Hoi!
    GM:あなたは、あの隔離室での、悪党同士の会話の後。きっと、その実行の為に動いた筈だ。
    GM:故に時系列としては、この時点より更に数時間前となる。
    GM:隔離を解かせるなら、それを命じた相手への交渉が打倒な線だろう。
    GM:……もちろん相手は頑なだが。先に繋がる種をまいてほしい。
    マスターブラム:「薬師院さ~ん!」笑顔を振りまきながら、ぱたぱたと走ってやってくる。
    薬師院 小夜子:「なんだい、お嬢さん」と、割と決まった顔で応じるが、既に椅子から腰がちょっと浮いている
    マスターブラム:「お仕事お疲れ様です!お菓子とお茶を入れてきました!」
    薬師院 小夜子:「お、おう」かなりあからさまにビビっている。何せ今、部屋にはこの二人だけだ。
    マスターブラム:「大変忙しい状況ですが、少しでもお身体を休めていただければ幸いです!」
    薬師院 小夜子:「あ、ああ、そりゃありがたいや。一段落付いたら頂くよ……」と、礼は言いながらも、直ぐには茶や菓子には手を伸ばさない。
    薬師院 小夜子:「(……これ、毒とか入ってないよな……?)」小心者なのである。
    マスターブラム:「毒見はいりますか?私はローラさんと違ってフルボーグじゃないので普通に聞きますよ?」
    マスターブラム:「ハーフボーグぐらいですね!スリーチャージフォーオプションぐらい!」
    薬師院 小夜子:「い、いや、そこまではいいさ。気ぃ使わせて悪かった、作戦までゆっくり休んでくれや」
    薬師院 小夜子:「私は今回、前線に出ねえからな。ちょっとくらい無理しても問題ねえんだ」
    マスターブラム:「いえいえ、私も裏方ですからね。いろいろ気苦労はわかります...いやほんと」
    マスターブラム:「......で~も~、今回は前線に出ますので。ちょこっとだけ我儘を言っちゃっても良いでしょうか?」
    マスターブラム:にこにこと笑いながらすり寄ってくる。
    薬師院 小夜子:「キスしてくれとかそういう方向なら大歓迎だよ。舌噛まれない場合に限るがね」
    薬師院 小夜子:軽口を叩きつつ、笑みがぴくぴくと引きつっている。
    マスターブラム:「残念ながら私は清らかな身でして、ご期待には添えませんね!ごめんなさい!」
    マスターブラム:「お願いというのは、ですね......」
    マスターブラム:「前線メンバーがもうちょっと欲しいんですよねえ。いやほんと」
    薬師院 小夜子:「………………………………」
    薬師院 小夜子:無言のまま、菓子に手を伸ばす。
    薬師院 小夜子:固めのビスケットを掴み、バリバリとやかましい音を立ててかみ砕き、茶を一息に飲み干して。
    マスターブラム:「私、本当に裏方なんですよ。研究とか開発とか事務とか。実戦3年ぶり」
    マスターブラム:「正直マスターエージェントとか戦いたくない」
    薬師院 小夜子:「……だからこっちもマスターエージェントを使いたい?」
    マスターブラム:「ええ、そうです」
    薬師院 小夜子:「一人居るだろ、うさんくさいの。あれじゃ足りねえか?」
    マスターブラム:「ミショナリーだけが相手ならそれでも良いんですがねえ......」はぁ、と重くため息こぼす。
    薬師院 小夜子:「まだ、何かいるのか……?」
    マスターブラム:「私たち、急に戦場に出てきたでしょう。実のところ敗走中の身なんですよねえ」
    薬師院 小夜子:「……へぇ」
    マスターブラム:「もうボッコボコですよ。フルボッコにされて逃げてました。隠しててごめんなさいね」
    マスターブラム:「私としては正直さっさと逃げてそっちの対策取りたくもあるんですが、石刀さんがノリノリになってるし」
    マスターブラム:「それに、ちょっとした恩義もあるしで、ミショナリーは確実に仕留めたくもあり」
    マスターブラム:「だからね、薬師院さん。飛ぶ方向がある程度わかってる兵器を遊ばせておきたくないんですよ」
    薬師院 小夜子:「……………………」
    薬師院 小夜子:「……飛ぶ方向、か」
    薬師院 小夜子:怯えが消えている。
    薬師院 小夜子:真剣に検討しているのだ。
    薬師院 小夜子:現状を顧みて、未知の戦力の幅を多数想定してシミュレートを繰り返す。
    薬師院 小夜子:隈を色濃く残す目が、小刻みに、虚空の見えぬ文字列数列を速読している。
    薬師院 小夜子:「分かった、考えとくよ」
    マスターブラム:「ご検討よろしくお願いします」体を離し、丁寧に一礼。
    薬師院 小夜子:考えとく――まるで社交辞令の、相手を適当にあしらうような台詞とも聞こえる
    薬師院 小夜子:かも、知れない。
    薬師院 小夜子:だが確かにその言葉は。未知なる敵を示唆する彼女の毒は、臆病者の心に楔となって突き刺さり――

    GM:数時間を経て、結実する。
    薬師院 小夜子:「――って訳さ、熊埜御堂の兄さん」
    熊埜御堂 奈津比古:「…んだよ。先越されてたってことか」
    薬師院 小夜子:「目端が利くんだろうなぁ。……或いは何か、狙いでもあるのか」
    熊埜御堂 奈津比古:「…まあいい。向こうが”状況をコントロールしている”と思ってんなら、まだ付け入る隙はある」
    薬師院 小夜子:「なんにせよ、〝通りすがりの一般人〟だ。一人前の投票権をやりたくはねぇが、半分で数えても、これで打診が1.5人」
    薬師院 小夜子:「ああ、その通り。だから私はしぶしぶ、民主主義を尊重しようかと思う」
    熊埜御堂 奈津比古:「分かってんなら、頼むぜ。」
    薬師院 小夜子:「直ぐに手は回すよ」と言いながら、内線の電話機の方へ歩いて行き――
    薬師院 小夜子:「……しかし、あんた」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?」
    薬師院 小夜子:「あんた、私と逆の理由で親泣かせだね」
    薬師院 小夜子:「こっちは適当が過ぎて厄介者。あんたは――手元に置いときたがるだろうさ、ああいう家なら」
    熊埜御堂 奈津比古:「…勝手に泣いてろってんだ。どうでもいいんだよ、親なんかよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    熊埜御堂 奈津比古:「気に入らねぇから出てきただけだ。元から未練も何もねぇ」
    熊埜御堂 奈津比古:「あいつらも、俺みたいなうるせぇ奴置いてたってしょうがねぇだろ」
    薬師院 小夜子:「さぁね、どうだか」
    熊埜御堂 奈津比古:「…無駄話だな。クソッ…」
    薬師院 小夜子:「少なくとも私は、あんたが女なら本気で口説きにかかるとこだよ。そう謙遜しなさんな」
    熊埜御堂 奈津比古:「物騒なこと言うんじゃねーよ」
    薬師院 小夜子:「ひっでえ」
    熊埜御堂 奈津比古:「俺はもっと清楚で実直な女性がだな…」
    熊埜御堂 奈津比古:「…違う違う。そういう話をしてんじゃねぇ!」
    薬師院 小夜子:「あんまり女に夢みると辛いぜ? 大丈夫? デート中に鼻毛伸びてるのに気付いて萎えたりしねえ?」
    薬師院 小夜子:「……扉は開けさせる。現場での扱いは任せる。処分する場合、事後報告で構わねえ」
    薬師院 小夜子:「死んだり死なせたりはしてくれるなよ? 書類仕事が何倍にもなっちまうからな」
    熊埜御堂 奈津比古:「…あ、そうだ薬師院」
    薬師院 小夜子:「ん?」
    熊埜御堂 奈津比古:「玻璃上…はどうだか分からねぇが、あのチンピラ女…極楽にはこの事言うんじゃねぇぞ」
    熊埜御堂 奈津比古:「嘘つけねぇだろあいつ」
    薬師院 小夜子:「腹芸はできそうにねぇもんなぁ……」と、深く幾度か頷いて
    薬師院 小夜子:「んじゃあ、まぁ。〝やる気有るようだし外だすわ〟くらいで伝えるさ」
    熊埜御堂 奈津比古:「それに、一人ぐらい何も知らねぇ奴がいた方が丁度いい」
    熊埜御堂 奈津比古:「ああ。それで頼む。」
    熊埜御堂 奈津比古:(これで信じる方もどうだかな…)
    薬師院 小夜子:「……んじゃ、後は休んどけ」
    薬師院 小夜子:「手配してたヘリだが、予定より6時間早く届く」
    薬師院 小夜子:「どっかの支部が使った奴、回して貰えるみたいでな」
    熊埜御堂 奈津比古:「そうかよ…分かった」
    熊埜御堂 奈津比古:「…心配すんなよ、死なせねぇから。」
    熊埜御堂 奈津比古:「卜部にどやされんのも嫌だしな」
    熊埜御堂 奈津比古:「じゃあ、頼んだぜ。」そう言って部屋を出ていく
    薬師院 小夜子:「……難儀な生き方してんなぁ、まったく」
    薬師院 小夜子:「まぁ、そりゃ誰もかれも同じことか」と、その背を見送る

    GM:それから数時間。あなた達は支部から少し離れたヘリポートへと集められている。
    GM:装備は万全。食料、水分その他、遠征に必要なものはあらかた揃えられている。
    石刀自由:「ついに……決戦の時!」
    GM:そして出撃前の最終ミーティング。あなた達の前に現れたのは、
    マスターマシン:「ああ、そうだね。……決戦だ」
    石刀自由:「——君は!」
    石刀自由:「マスターマシン!」
    石刀自由:目を大きく見開く!
    熊埜御堂 奈津比古:「んだよ、爆発頭はやめたのか?」
    マスターマシン:「その通り!」
    石刀自由:「装いも新たに……ということか」
    マスターマシン:「流石にUGN支部内で、整髪料までねだるのも気が引けてね」
    マスターマシン:「荷物に収めてあった分で着替えだけ済ませてきた」
    石刀自由:「ふふふ、非常に良いスタンスだ」
    マスターブラム:「似合ってますよ。大変可愛らしいかと」
    石刀自由:「FHの恐るべきエージェントまでもが味方になるとはな……ワクワクするねえ熊埜御堂く~ん!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…でだ。お前がここに居るって事は」
    玻璃上 八里:「全く分からなかったぞ!!!見違えたなァ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「寄るな!!」エロスを払いのける
    極楽極:「んだよ結局行くのかよ、オマエも?」撃たれたゴタゴタは薬師院さんから伺ったと言うことで。
    石刀自由:「あんっ」 払いのけられる
    マスターマシン:「……ああ、大騒ぎにしてすまなかった」頭を低く下げる。
    極楽極:「別に騒ぎは気にしてねーよ。てゆーか、それを責められるんだったらオレは卜部の姐さんになにされっかわからねえ」<大騒ぎ。
    マスターマシン:「はは、勇ましい。なら、気にしてるのはなんだい?」と、極の方に首を向けて
    極楽極:「殺るのか助けるのか、ことによっちゃギリギリまでソレを見極めんのか——」こつん、とその胸を拳で小突きます。
    極楽極:「——そいつがはっきりしてねーやつと一緒はゴメンってことに決まってんだろ」
    石刀自由:(ムッ、マスター・ミショナリーを挟んだ女女関係性……!)
    石刀自由:(マスター・ミショナリーを殺せば純度が上がるな……実に良い)
    玻璃上 八里:「むー……。何と呼ぶべきかな、今のお主を」
    マスターマシン:「なるほど、それは悪かった」
    マスターマシン:……尚。胸の装甲の厚みは、前に同様の行動を取った別の相手と良い勝負であった。
    マスターマシン:「なら、宣言しよう――そっちのカミさまにも」
    マスターマシン:「マスターミショナリーを殺したい、それは本当だ。……だが、兄を助けたいって未練もすごくある。もの凄く、ある」
    マスターマシン:「だから、助けてほしい」
    マスターマシン:「……僕の力だけじゃ無理だ。あの怪物、マスターミショナリーを打ち倒して、どうか……兄を助けて欲しい」
    マスターマシン:そう言って、マスターマシンはもう一度、今度は深く頭を下げる。
    極楽極:「んじゃ、それに全力で当たりゃあいい」
    マスターマシン:腰から上半身を折り曲げるような、懇願の姿で。
    極楽極:ぽんぽんっと肩を叩いて。
    玻璃上 八里:「……ありがとう。しかと聞き届けた。」
    極楽極:「オレはぶん殴るぐらいしかできねーけどな」
    玻璃上 八里:「我らが道が分かたれるときまで……」(任意の光源演出)
    極楽極:そう告げてマスターマシンからは離れ、ヘリの方へと。
    玻璃上 八里:「このカミが、お主に寄り添おう」(任意の優しい光源演出)
    マスターマシン:「……ありがとう、極楽 極」と、小さな声で呟いて――それからマスターマシンは、カミ一人を視界に置くように向き直る。
    マスターマシン:そして、距離を詰めていく。
    マスターマシン:手を伸ばしても届く距離を超えて、腕を上げれば肘の当たるような距離にまで。
    玻璃上 八里:「……むぅ、如何した、マシン殿」
    マスターマシン:「……本当に?」
    玻璃上 八里:「……」彼女に目を合わせる。
    マスターマシン:「本当に、寄り添ってくれるの?」
    玻璃上 八里:「うむ。できれば……分かれ道では手を振ることを許してほしい」
    マスターマシン:「……………………」悲しげな顔を、造る。
    玻璃上 八里:「私はどういう形であれ、お主が立ち上がれたことがうれしいのだ」
    玻璃上 八里:「……」
    玻璃上 八里:「……お主に信用してもらえなくても仕方ないとは思うが」
    マスターマシン:「僕はね」
    マスターマシン:「いや、僕〝達〟はね」
    玻璃上 八里:「……うむ」
    マスターマシン:「……自分の何が悪かったかも知らされないまま、親を取り上げられてる」
    マスターマシン:「だから、〝無条件で傍にいる〟なんて簡単に信じない」
    マスターマシン:「……自分達を不幸のままにしてる誰かが、世界を救うなんて言葉を信じない」
    マスターマシン:「ねぇ、カミさま」
    マスターマシン:「カミさまなら何でもできるんでしょう。だから――」
    マスターマシン:「僕をずっと、不幸にさせないで欲しいんだ」
    玻璃上 八里:「…………」
    玻璃上 八里:「私は、未熟なカミだ。どうしてもその願いを叶えよとせがむなら……」
    玻璃上 八里:「一つしか思いつかない」
    玻璃上 八里:カミ風船を取り出します。
    玻璃上 八里:「……これは爆弾にもなる。お主が望むなら、二人きりの時に起爆させよう」
    マスターマシン:「爆弾……」少しばかり、片方の目の眉が上がる。目がより大きく見開かれる。
    玻璃上 八里:「生きるとは楽しむことでもあり、苦しむ事だ。不幸を二度と味わいたくないとせがむなら」
    玻璃上 八里:「今すぐ終わらせてやることしか思いつけぬ」
    玻璃上 八里:「まだ『これ』しか思いつけないからこそ、私はより良きカミを『目指している』」
    マスターマシン:「……カミさま、結構怖い人だった」
    玻璃上 八里:「……まあ、これはお主が望む答えではないだろう。しいて言うならば、だ」
    玻璃上 八里:「カミは救うことなどできん。勝手に助けて、勝手に支える。」
    玻璃上 八里:「人々が立ち上がり、また歩き出すのを見送る。」
    玻璃上 八里:「……カミができることはそのぐらいしかないのだ。」
    玻璃上 八里:「ただ願いを叶えるだけなら、賢者の石を発掘する方が近道さ」
    マスターマシン:「……君は敵に回さない方が良さそうだ」
    マスターマシン:「下手に策とか練ったら、それごとまとめて吹き飛ばされそうな危険な臭いがするね!」
    玻璃上 八里:「フ。少しはカミの威光を理解できたか」
    玻璃上 八里:「だが安心するがいい!」(任意の光源演出)
    玻璃上 八里:「今回はその恐るべきカミがお主についているのだからなァ!!!」
    玻璃上 八里:(任意のカッコいい決めポーズとド派手な光源演出)
    マスターマシン:「ああ。敵に回る時は初手から最大限の動力で、思い切り殴りつけることを誓おう」
    マスターマシン:「けれど、それは今じゃない」
    マスターマシン:「……案外、まともな神様っていうのはこういうスタンスなのかな」
    マスターマシン:「あー、こわいこわい」などと言いながら、詰めていた距離を開くだろう。

    GM:情報収集が一つあります。
    ★【救出作戦】この情報の閲覧には判定が必要無い。またこの情報はイベントトリガーである。

    GM:即ち。情報を閲覧したい、という意思表示があれば展開されます。
    GM:ロールが有るなら先にしておくんだなァ!
    極楽極:ほい、では確認しておきたく。子供の救出は最優先。
    石刀自由:確認!
    玻璃上 八里:確認!園長殿に任されているのでなァ!
    熊埜御堂 奈津比古:応!
    マスターブラム:見!
    GM:では。
    ★【救出作戦】
    誘拐された子供達を安全に救出する為には、対ワーディングマスクに専用の改造を施したレネゲイド遮断機が必要となる。
    マスターミショナリーは己が血を媒介として従者を操るが、やはり人間一個の自我をねじ伏せる難易度は高い。
    頭部を改造マスクで保護する事により脳への干渉を遮断し、子供達の洗脳を解くことができるだろう。
    この改造は既に完了しており、現地へ予備を含めて十分な数を持ち込むことができる。

    ただし、この作戦に関しては《メイド・イン・バトルフィールド》より懸念点が提示されている。

    玻璃上 八里:ふむふむ
    石刀自由:懸念?
    熊埜御堂 奈津比古:懸念とは…
    ローラ・S・ガードナー:「……では、出撃前に。私という個体の性質上」
    ローラ・S・ガードナー:「不要かとは存じますが懸念点を一点、提示させていただきます」
    ローラ・S・ガードナー:と、ローラが言った。戦場へ向かうヘリの操縦席へと座りながら。
    マスターブラム:「聞きましょう。あなたの指摘を無駄とは思いません」
    ローラ・S・ガードナー:「はい。〝敵地に潜入し〟〝足の遅い非戦闘員を十数人連れて〟〝撤退あるいはマスターエージェントの討伐〟」
    ローラ・S・ガードナー:「これは極めて難易度の高い任務であり、私の搭載AIも推奨しておりません」
    ローラ・S・ガードナー:「無論、従者化洗脳を解除しないままに戦闘に及べば、子供達が敵対することは予想されますが――」
    ローラ・S・ガードナー:「あなた達が交戦した獣型ジャームの群れに比べれば、著しく非力であることでしょう」
    ローラ・S・ガードナー:「安全なマスターミショナリー討伐をはかるならば」
    ローラ・S・ガードナー:「私が救出作戦を偽装した陽動。その間にあなた方が潜入し、標的の暗殺――という工程がよろしいかと」
    ローラ・S・ガードナー:――と、言う話であった。
    極楽極:「んで、その頭のいー作戦だと、ガキどもはどーなんだ?」
    石刀自由:「——そうだぞ! 子供の命が最優先だ!」
    ローラ・S・ガードナー:「相手が、私達への悪意を振りまくことを目的とするなら、殺害される、或いは盾に使われる」
    ローラ・S・ガードナー:「相手が実利を優先するならば、放置される――と考えます」
    ローラ・S・ガードナー:「……私は、支援対象であるUGNエージェントの生存を優先し、提言致します」
    極楽極:「——あのなぁ」がりがりがりっと頭を掻いて。
    極楽極:「一応オレらのことを気づかってだとは思うから、ぶん殴るのは勘弁してやっけどよ」
    極楽極:「本末転倒だろうが、それじゃ?」あぁ? っと表情は怒りを隠さずに。
    ローラ・S・ガードナー:「……他の皆様の、ご意見は?」
    マスターブラム:「どっちで出てくるか分かんないから狂人ってヤですよねえ」
    マスターブラム:「私はエージェントじゃなく子供たちのために参加しているので、頷くことはできませんが」
    熊埜御堂 奈津比古:「…まず極楽、落ち着け。」
    熊埜御堂 奈津比古:「どっちに転ぶか分かんねぇもんに縋ってもしょうがねぇだろ。その時点で相手の思うつぼだ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「どう足掻いても防げねぇ時だってある。なら単純に考えるしかねぇだろ。」
    極楽極:「落ち着いてんよ、だから手は出してねえ」むすーっとはしたままですが。
    石刀自由:熊埜御堂くんの方を見てニッと微笑む。
    石刀自由:(良いオトナをしているじゃないか……熊埜御堂くん)
    玻璃上 八里:「進言感謝する。確かに我々では出せない作戦だ」
    玻璃上 八里:「故に、我々の目的とすり合わせていきたい。次善の策などはあるか?」
    ローラ・S・ガードナー:「……………………」
    ローラ・S・ガードナー:「では、次善の策を提示致します」
    ローラ・S・ガードナー:「作戦行程、1。敵地へ潜入、子供達を全て確保し、ヘリに乗せて救出」
    ローラ・S・ガードナー:「作戦行程、2。FH戦闘員を撃破しつつ、おそらくは中央管制室に居ると思われるマスターミショナリーを捜索」
    ローラ・S・ガードナー:「作戦行程、3。徹底的にぶちのめし、ギタギタにしておしまいです」
    熊埜御堂 奈津比古:「はは、乗った。分かり易くていいじゃねぇか。」
    石刀自由:「シンプルだねえ」
    極楽極:「それならオレも文句ねーぜ」
    石刀自由:「それこそがベストじゃないか……」
    玻璃上 八里:「大変結構!カミのシートの振るいどころだなァ!!!」
    ローラ・S・ガードナー:「……合理性をさておいて、感情論に走るのなら」
    ローラ・S・ガードナー:「私自身、これ以上不幸になる子供を見たくはない……と、思うのです」
    ローラ・S・ガードナー:「ですから、極楽 極様」
    ローラ・S・ガードナー:「ぶん殴ってくださっても、構いませんよ?」
    石刀自由:「まあ仮にマスター・ミショナリーをこの場で倒せなかったとしても」
    石刀自由:「基地を破壊してやつの情報を広く公開し、基地のデータをばらまけば計画はおじゃん」
    石刀自由:「いやがらせとしては十分だよねえ~」
    極楽極:「様はいらねーよ」
    極楽極:「てか最初っからそー言えってんだ、気ぃ使いすぎてっとオイル漏れんぞ?」ばしっばしっと笑顔でローラの背中を叩く。
    ローラ・S・ガードナー:がきん。がきん。金属的な感触が返るだろう。機械化兵ダメージ軽減10、アルティメイド服装甲10の堅牢なるボディであった。
    マスターブラム:「合理も理性も大事ですが、人間欲張ってなんぼですからねえ」ヘリに足を踏み入れる。ギシリと床が軋む音。
    ローラ・S・ガードナー:「……では」
    極楽極:「ああ、カチコミだ!」
    石刀自由:「とりあえず方針は決まった。子供の確保、然る後マスター・ミショナリーの撃破。これが我々の最短最速だ!」 華麗にヘリへと乗り込む。
    玻璃上 八里:「ファーッハッハッハッハッハ!!!カミの救出劇と行こうではないか!!!!」
    (任意の搭乗と光源演出)

    熊埜御堂 奈津比古:「いいか!前は任せたからな!お前らがやるんだぞ!!」そう言いながらヘリに乗り込む
    極楽極:「おうよ、んじゃ後ろは任せるぜ。熊埜御堂先輩!」
    GM:全員が搭乗すれば、直ぐにもヘリは飛び立つだろう。戦場はそう遠くもない。
    GM:決戦の時はもう、直ぐ側まで迫っている――。
    GM:――あなた達は、飛翔する!
    マスターブラム:(私とローラさん、一緒に乗ると重量オーバーでは?)
    ローラ・S・ガードナー:(お気づきになりましたか……)

    GM:海上に設置されたその研究施設は、公的には、海産物の商業利用の為、或いは燃料転化の可能性を探るもの、等とされているが。
    GM:その実体はFHセル『スレイヤー』の本拠地――ということは、あなた達にはもう調べのついている事だ。
    GM:施設の性質上、仰々しくの機銃やサーチライトを置くこともできない。ヘリは扉を開けたままホバリング、保管庫の窓へと横付けされる。
    ローラ・S・ガードナー:「……窓はレーザーカッターで切除しました。ここから縄ばしごを降ろします」
    ローラ・S・ガードナー:「或いは飛べるかたも居るなら、子供達をまず迅速にヘリへ」
    極楽極:「いらねーよ。先行くぜ?」
    ローラ・S・ガードナー:「それが完了次第、一度私は引き返します。どうか、ご武運を――」
    極楽極:ヘリから身を投げ出し、身軽に保管庫へと。
    マスターブラム:手足からジェット噴射をしながらゆっくりと下降していく。
    石刀自由:「ククク、子どもたちを救う英雄の大活躍だ!」
    石刀自由:縄梯子から格好良く飛び移る!
    熊埜御堂 奈津比古:「…お前飛べるのかよ!」
    GM:室内は暗い。ほとんど真っ暗だ。夜目が利くなら良いが、そうでなければライトの類いが必要だろう。
    玻璃上 八里:「フハハハハ—ッ!!!ちょっとうらやましいぞ其れ!!!」
    玻璃上 八里:普通に縄梯子を使用!!!
    石刀自由:「ハーッハッハッハ! 何も見えん!」
    熊埜御堂 奈津比古:室内へと降り立ち、《偏差把握》で周囲の状況を確認する
    石刀自由:「ライト! プリーズ!」
    GM:ふむ
    GM:では
    玻璃上 八里:「そして明かりなら任せておくがいい!!!!!」
    玻璃上 八里:〈スポットライト〉設置!!!
    石刀自由:《空の楽器》発動!
    石刀自由:ライトに合わせてヒロイックBGM!
    GM:まず最初に〝それ〟に気付くのは、偏差把握を用いた熊埜御堂君、となるだろう
    GM:ついで、常時センサーを展開しているだろうマスターブラムと、ヘリのコクピットで計器を見ているローラがほぼ同時。
    GM:それに少し遅れてライトが付き、全員が〝それ〟に気付くことになる。
    ローラ・S・ガードナー:「……っ、そんな、まさか!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…!」
    石刀自由:「え?」
    極楽極:「ちっ——」舌打ち
    GM:勇壮なBGMと共に照らし出されるのは、無傷のままにすやすやと眠る子供達の姿だ。
    玻璃上 八里:「……!」
    GM:きちんと布団に寝かされている――のは、良しとしよう
    GM:問題は、数だ。
    GM:誘拐された子供の数は確か、13人だったか?
    GM:保管室に押し込まれた子供の数は――
    GM:ざっと百人を越えていた。

    マスターミショナリー:「ヘリ?」
    FH戦闘員:「はっ。支部上階の、その……保管庫より侵入を確認致しました!」
    マスターミショナリー:「そうか」変わらず玉座の如き豪勢な椅子に腰掛けたまま、男は短く応じた。
    FH戦闘員:「その……ご指示を」
    マスターミショナリー:「そうだなぁ。まず、あの部屋からは追い立てろ」
    マスターミショナリー:「たしか、ほら、ガス有ったろガス。嘔吐ガスだったか……。あれを保管庫のダクトに流し込め」
    FH戦闘員:「ガ、ガス? しかし、そんな事をすれば捕虜が……」
    マスターミショナリー:「死にはせんだろ。だがきっと面白いぞぅ」
    マスターミショナリー:「……後は程良く通路を開けてやってだな、ちゃんと玄関からお帰り頂くよう誘導しろ。お子様連れでゾロゾロとな」
    マスターミショナリー:「愉しいぞう、良い射撃練習になる。子供は体格の割に頭が大きいし、何より動きが襲いからなぁ」
    マスターミショナリー:「僕としては子供の虐待には反対なんだけどなぁ……けど、しかたがない事ってあるよね」
    マスターミショナリー:「どんな正義も力が無くてはただの能書き。うむ、しかたがない。しかたがない」
    FH戦闘員:「……………………」構成員の男は軽く頭を下げ、命令に従うべく、室内から駆け去って行く。
    FH戦闘員:己の良心・道徳心が、〝世界にレネゲイドの存在を知らしめる〟という看板に惹かれた愚かさを笑い、心を軋ませながら、
    FH戦闘員:「総員! 迎撃態勢を取れ!」
    FH戦闘員:「正面玄関までの通路は完全解放! 脇道は銃弾の壁を張って、決して通すな!」
    FH戦闘員:彼は〝うっかりと〟一つだけ、上司の命令を忘却した。……それを思い出すまでに、些かの猶予はあるだろう。

    ローラ・S・ガードナー:「駄目です……ヘリの積載量が足りません!」
    ローラ・S・ガードナー:「装備を廃棄し、子供の体重の軽さを前提に入れて……50人程度ならどうにか……」
    石刀自由:「1.手近な子供を乗せられるだけ乗せる」
    石刀自由:「2.強行突破する」
    石刀自由:「3.素敵な仲間が助けに来てくれる」
    石刀自由:「みんなはどれが良いと思う?」
    極楽極:「2!」
    極楽極:即決
    石刀自由:「はい、ヒーローポイント300点! 僕も賛成ですっ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…薬師院に連絡しろ!他にも手配できるもんがねぇか確認だ!」
    ローラ・S・ガードナー:「連絡中です!」
    薬師院 小夜子:『連絡受けてる真っ最中だよ!』悲鳴のような声が、通信機から聞こえるだろう
    マスターブラム:「できることは全部、ですねえ。手が足りる限りですが」
    極楽極:「敵のアジトだ、なにがあるかわかんねえっ、だったらとりあえず全力前進しかねーだろーがっ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…確実に今出来ることをするしかねぇ。その中だと”2”だ。」
    玻璃上 八里:「3からの2……となりそうだな」みっちりと折り紙の詰まった上着を脱ぎ、肩に羽織る
    極楽極:「小さいのからとりあえずヘリに詰め込んじまえ。歩けそうなのは叩き起こして後ろからついてこさせる」
    極楽極:「先輩らはガキ頼む。オレは前に出て邪魔もんをぶっとばす!」
    マスターブラム:「振動探知の結果出ました。道は空いてますね。......横道はきっちり塞がれてますが」両手を床と壁にべったりと貼り付けて。
    熊埜御堂 奈津比古:「少なくとも、俺たちが抵抗している間はガキどもの安全が確保される」
    極楽極:ごきりごきりと拳を鳴らし、臨戦態勢。
    石刀自由:「アハハハハ! みんなもヒーローポイント200点だ!」
    GM:聴力、探知能力に特化したものならば。ホバリングを続けるヘリが、積み込んだ装備を投げ出し、それが水面に落下する音が聞こえているだろう
    GM:或いは通路を馳せ、迎撃態勢を取らんとする兵士達の音や
    GM:通信機向こう、薬師院が泣きそうな声で複数支部へ、ヘリの出撃を要請している声までも
    極楽極:「……ガキ狙うようなやつがいたら、集中タコ殴りの刑だ」
    熊埜御堂 奈津比古:(…チッ。誘導しようってか。)《偏差把握》を続けながら
    石刀自由:「範囲攻撃可能な面子で飛び出して、熊埜御堂くんが飛び出した面子をガード、で可能な限りこの部屋で頑張りたいところだねえ~」
    極楽極:そう言い放ち、数歩前へ。
    極楽極:先陣を切るべく、気合を込めます。
    玻璃上 八里:「安心するがいい!!!カミの前で子供達には指一本触れさせぬぞォ!!!」
    GM:さあ――急げ。名も無きFHエージェントが、〝記憶力が悪かった〟為に今はまだ静かだが
    GM:その内、ダクトを悪意が流れてくるぞ。
    GM:そうですな。偏差把握と、事前に確認していた施設の内部構造から
    GM:ダクトを使って何らかの気体を注入することは出来る、と思いついても良いかも知れない
    石刀自由:(僕がミショナリーなら、この部屋に殺人ガスを充満させる)
    石刀自由:(そうなる前に、果たして何人ヘリで運び出せるかな?)
    石刀自由:(ワクワクするねぇ……!)
    熊埜御堂 奈津比古:「…最短を突き進む。邪魔はさせねぇからてめぇらは死ぬ気で走れ」
    石刀自由:「ああ! 愛と正義と子どもたちの未来の為に!」
    GM:では。作戦第一段階――可能な限りの子供達をヘリへ積み込む。
    GM:みっしりと、少々の居心地の悪さを気にしなければ、幼く身体も小さな子供達だ。
    GM:それこそ50人ばかり押し込んでも、輸送ヘリは十分な飛行能力を保つことができる。
    マスターブラム:分離した両腕から磁場を展開して、一度に5人程度は動かせる。少々雑な運搬だが......
    GM:……それでもまだ、半分以上。積載が済むころには子供達も、だんだんと目覚めはするだろう。
    子供達:「どうしたの?」「眠い……」と、状況も分からずのんきな声や
    子供達:「助けに来てくれたの!?」「帰れるの!?」と、目を輝かすものも。
    石刀自由:「さあ皆、起きて起きて……」優しく、ささやくような声、夢うつつの子どもたちをソラリスのエフェクトで操って誘導しているのだ。
    マスターブラム:「んー、マスクも足りないですよねえ」ふよふよと子供たちをヘリに送りながら。
    石刀自由:「ふふ、小さい子供からだよ、お兄ちゃんお姉ちゃんはちょ~っと我慢してね~」
    極楽極:「起きやがれっ! あー、ちがう。おめーはそっちだっ! 寝ぼけてんじゃねぇっ!」子供相手に悪戦苦闘。
    熊埜御堂 奈津比古:「帰りてぇなら走れガキ共!!てめぇらのおっかねぇモンスターペアレントに怒られるのは御免なんだよ!!」
    GM:……そして、足音だ。保管室へ駆け寄る、硬い戦闘靴の靴底の音。
    GM:さあ、始まるぞ。第二段階が。
    GM:走れ!
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!!!足元に気を付けるがいい!!!」
    極楽極:「ちっ、もう来やがった! あと頼むぜ、先輩っ!」
    玻璃上 八里:矢印型におった金紙を敷いて避難誘導!
    極楽極:保管庫から通路へつながる扉を——
    熊埜御堂 奈津比古:魔眼を展開。防御態勢に入る。
    極楽極:——全力で蹴り飛ばし通路側へと吹っ飛ばすっ!
    GM:小銃装備の武装兵士、その数10! うち半数が吹き飛ばされた扉に巻き込まれる!
    GM:「ちっ――撃て! 撃て! 相手はオーヴァードだ、念入りに撃て!」残る半数の銃撃が始まる!
    極楽極:「行くぞおらぁっ!」
    玻璃上 八里:追加でカミ飛行機からビーム一斉掃射!!!
    極楽極:扉に続いて弾丸の如く廊下へと突進っ!
    熊埜御堂 奈津比古:「させねぇよこの雑魚共が!!」
    石刀自由:「子どもたちが寝ているだろうが——」 パチリと指を鳴らす
    石刀自由:「——お静かに」 クルリと兵士たちの銃口の向きが変わる
    GM:立ち続ける残り半数の兵士がビームに薙ぎ払われ――
    GM:そして、扉に潰されるように倒れていた兵士達が!
    GM:その銃口を、更に集まってくる増援と向ける!
    GM:凄絶なる同士討ちの悲鳴! 通路が空いた!
    熊埜御堂 奈津比古:結晶状の盾と重力の力場を展開。銃弾を阻み、消し飛ばす。
    GM:……施設内の入り組んだ構造は。事前に覚えているだろうか。
    GM:いや、覚えていなくとも。情報を引き出せる者がいるね。
    マスターブラム:「ーーと、このように」子供たちに笑顔を向ける。
    玻璃上 八里:「忘れたァ!!!!!」
    マスターブラム:「みんなを助けに来た私たちはとっても強いのです!安心して言うとおりにすれば帰れますからね!」
    極楽極:銃弾が飛び交う中を、高速で移動。一人ずつ、確実にしとめていく!
    GM:子供達を優しく導こうとするマスターブラムの背へ迫る銃弾――
    GM:届かない。
    GM:一つとして例外無く、それは物理防御と重力制御の、二重の壁に阻まれる!
    熊埜御堂 奈津比古:「おい!優しくすんのは勝手だが油断すんじゃねぇよ!!」
    マスターブラム:「信頼しておりますので」にこりと笑顔を濃くして一言。
    極楽極:ヘリと子供たちの状況はどんな感じでしょうか?<現状
    マスターブラム:《データブレイン》《機械の声》《アンテナモジュール》《妖精の手》
    熊埜御堂 奈津比古:(うさんくせぇ女…)
    子供達:「わ……わかった!」「はーい!」「やだー! 怖いよぉ!」「……ここ出たら、お母さんに会えるよね」状況を理解している子供も、していない子供も。怯えた子供も、そうでない子供も。
    マスターブラム:ここまで近くにやってくれば、事前の調査が万全なれば、既にここは私の庭も同然だ。
    GM:皆、あなた達に付き従う。
    GM:……さて。ヘリと子供達の状況だが。些か遠い。故に、特殊な技能でもなければ詳細は分からない、と前置きして――
    GM:遊園地の送迎バスを、その子供の密度を二倍にしたものを想像して欲しい。
    GM:目が覚めたら空を飛んでいるのだ。困惑もあろうし、大はしゃぎしよう。
    GM:端的に言うと。
    GM:すごくうるさい。
    極楽極:具体的な確認に切り替えます。ヘリは可能な限りの子供たちを積み終えましたか? それであれば、あとは進軍するしか無いので前へ進みたいな、と。
    極楽極:<残った子供たちと
    GM:そして、マスターブラム。この施設を、どうしたいかな?
    GM:ヘリはもう遠ざかっている、と考えてください。
    極楽極:了解しました、ありがとうございます。<ヘリは子供をのせて対比済み
    マスターブラム:「仮に私がクソ野郎なら、ここに兵を固めますよねえ」
    マスターブラム:「シャッター起動しちゃおっと」
    石刀自由:「僕ならあのヘリを撃ち落とすけどなあ」
    GM:では。
    GM:がしゃん。がしゃん。がしゃん。方々から音がする。
    GM:それは、敢えてターゲットを脇道へ入らせない為、少し通路の奥に待機していた兵隊達が
    GM:対オーヴァード想定の防御力を持ったシャッターに阻まれた、という事実を意味している。
    GM:さあ。走れ走れ。敵の数は減った。かなり減った。だがまだ居るぞ。
    玻璃上 八里:「フハハハハハーッ!!!!!」後方を気にしつつ子供たちの世話に回っている!
    マスターブラム:「長くは持たないでしょうから、さっさとおさらばしたいところですねえ」
    極楽極:「ありがてぇ——えーっと、どっちだっ!」堂々と情けないことを聞く>ブラムさん
    マスターブラム:両腕を射出、先導するように飛んでいく。
    極楽極:「うおっ!?」ちょっとびっくり<ろけっとぱんち
    マスターブラム:「敵がここにいるぞって確認したらライトを明滅させるので、しっかり見ながらついていってくださいねえ」
    熊埜御堂 奈津比古:「だぁぁぁくそ!!無駄に湧いてきやがって!!」
    石刀自由:「ククク、なんて格好いいシチュなんだ……!」
    極楽極:「こいつぁいいっ!」再び体内のウイルスを活性化させ、高速化。疾走して飛行するブラムさんの両腕と並走します。
    GM:あちらこちらの通路で、降りたシャッターを解除しようと足掻く音がする。
    GM:或いはシャッターを早々に解除できた通路から、マシンガンやらロケットランチャーやら
    GM:個人携行し得る火力としてはかなり巨大な武器が、容赦なく取り扱われる。
    GM:だが。
    GM:そんなものより、あなた達は強い。
    GM:始めは怯えていた子供達の内にも――羨望の瞳を輝かすものが出るだろう!
    熊埜御堂 奈津比古:「効かねぇってのが!!!分かんねぇのかこの馬鹿共が!!!」
    子供達:「お姉ちゃんとおじちゃん、強い! 凄い!」
    石刀自由:《竹馬の友》 発動!
    石刀自由:子どもたちの声援を受けたい! もっと受けたい!
    石刀自由:がんばれ石刀さんって言われたい!
    熊埜御堂 奈津比古:「おいクソガキ!!おじちゃんってのは誰の事だ!!」
    石刀自由:「おじちゃん? おじちゃんじゃないよな子供たち~!」
    子供達:「どっちも! どっちもかっこいい!」
    極楽極:行きがけの駄賃代わりに、突破されそうなシャッターには全力でケリを叩き込んで後ろにいた兵士たちごと吹っ飛ばして進軍します。
    熊埜御堂 奈津比古:「…その目を止めろ!俺はてめぇらの親に恨まれたくねぇからやってるだけだ!!」
    石刀自由:「はい大きな声で~!」
    マスターブラム:「石刀おにいさ~ん」とてもやるせなさそうな声を子供たちにささやく。
    石刀自由:「クハハハハハハ!!!!!!!! 外は近いぞ!!!!!!」 立ちふさがる兵士の脳をいじり、石刀さんサイコーbotに作り変え! 悠々と歩き始める!
    子供達&被洗脳兵士:「「「「「石刀おじちゃーーーーん!!!!!」」」」」
    マスターブラム:「ややウケる」
    石刀自由:「燃えてきたぁ!」
    熊埜御堂 奈津比古:(…こいつもここでブッ倒してた方がいいんじゃねぇか?)
    石刀自由:「熊埜御堂くん! おじちゃんでももうよくねえかなこれ~! めっちゃ熱いよ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「良くねぇ!一人でやってろ!!」
    石刀自由:「英雄はたった一人で良いってことか……」さみしげに遠くを見る。
    GM:――奇襲が奇襲とならない。伏兵の位置は事前に見抜かれ、そこから放たれる弾丸は一つ残らず食い止められ。
    GM:超高速の拳が、人を惑わす言葉が。立ち塞がるものをことごとく薙ぎ払う。
    GM:或いは背後よりの奇襲を試みた者は尚悲惨だ。何と分類できぬ多種多様のカミ兵器にあしらわれる事になるのだから。
    GM:さあ、外の光が見えてきた。
    GM:玄関ホールを駆け抜ければ、後は全長200m、陸地へ繋がる大橋のみ!
    マスターブラム:(さて、問題はここからですが)
    GM:――その通り。ここからだ。
    極楽極:「………………」先行しながら警戒。あのクソ野郎のことだ——当然これで終わりじゃねえだろうと。
    GM:とは言っても、懸念すべき一つの事項について――つまり狙撃については、
    GM:あなた達の〝おお暴れ〟が見事であった、というしかない。
    GM:もう狙撃銃を扱い兵士などほとんど残っていない以上、つまり、
    マスターミショナリー:残るのは――この男だ。
    マスターミショナリー:大橋の丁度中央。赤い色の沼のようなものが広がっている。
    マスターミショナリー:あなた達がそこへ近づいた時――赤色の沼は収束し、一人の男の姿を作る!
    極楽極:「——んだよ」
    極楽極:「ずいぶん正々堂々出てくるじゃねえか?」
    石刀自由:「クックック、最後に立ちはだかるボス! 良~いじゃないか!」
    石刀自由:「マスター! ミショナリー!」
    石刀自由:激しく頷く。
    マスターミショナリー:「ふっ、はは、は」
    マスターミショナリー:「無論、出てくるとも。最高のタイミングだろう?」
    マスターミショナリー:「大勢の足手まといを背後に引き連れ、左右は精々が20m幅の橋の上」
    マスターミショナリー:「貴様らを一人残らず殺してしまうのに、これほど適した場所はない!」
    極楽極:「へっ、そっちの都合なんざ知るかよ」
    極楽極:ごきりごきりと開いた手の指を鳴らす。何かを掴み取ろうかとするように。
    熊埜御堂 奈津比古:「えらく社長出勤じゃねぇか。責任とって辞めた方がいいぞ、お前」
    玻璃上 八里:「……フ。やはり来るか」(任意のぼさぼさヘアーと光源演出)
    マスターミショナリー:「んっん~、そこのお洒落な眼帯くん。君、私より口が悪いとは見事なものだ」
    マスターミショナリー:「さてはUGNの教育カリキュラム、挑発の仕方とか乗っちゃったりしてる?」
    熊埜御堂 奈津比古:「どうだかな。試しに拘留されてみるか?」
    マスターブラム:(ヘイトの稼ぎ方、堂に入ってますよね)ガションと派手で硬質な音を立てて両腕が戻る。周囲の走査は既に必要ない。
    石刀自由:(口悪いのは昔からなんだけど、言わないでおこう…・…)
    玻璃上 八里:「クマノミ殿ォ!子供たちの前であまり悪口は言わないでほしいぞ!!!」
    玻璃上 八里:「悪い口調が移ってしまうではないかァ!!!」(完全無視)
    マスターミショナリー:「……さて。貴様ら五人は気に入らない事ばかりだが――特に腹の立つのは貴様だ、極楽 極」
    マスターミショナリー:「三度目だぞ? 同じ敵に三度出会って、どうしてその敵が生きているのだと不思議でならん」
    極楽極:「あぁっ?」
    極楽極:「オレが知るかよ。テメエがケンカの途中でケツまくりやがるからだろうが!」
    極楽極:「この前も、——その前もっ!」
    極楽極:ちりちりと——体温が上昇し、周囲の空気が陽炎の如く揺らぐ。
    マスターミショナリー:「……そうだな。確かに二度、私は逃げた。だが今回ばかりは別だ」
    マスターミショナリー:「この場なら貴様ら五人と――あちらのガキもか? それにかわいいペットが二百と――」
    マスターミショナリー:「なんの気紛れかそこにいる愚かなロボ好きの小娘と。これだけ居れば〝十分〟だ」
    マスターミショナリー:……気配が増える。大橋の上に、先程にマスターミショナリーが現れたような、血の色が広がり、
    マスターミショナリー:現れるのは、獣の群れ。おそらくはマスターミショナリーが保有する残数、全て。
    マスターブラム:(ふむ。やはり何らかの使途があるようですが......狂信者の思想などわかりませんね)
    極楽極:「はっ——」心底、嘲った笑みで応じて。
    玻璃上 八里:「ふー……む。」
    玻璃上 八里:「この期に及んで数頼みとは。カミに捧げる供物のつもりか?」
    極楽極:「ケンカすんのに、周りが気になるってか? ずいぶんと甘えんだな、マスターなんたらってのは?」
    極楽極:「それにオツムもどうかしてんじゃねーのか? テメエの妹を小娘呼ばわりかよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「また犬自慢か。芸がねぇな。」
    石刀自由:「マスターエージェントに、同じ技は二度通じないよ」 小さくささやく
    マスターミショナリー:「なんとでも言うが良い。罵倒程度で引っ込める程、卑劣さに陰りがあるとは思わぬよ」
    マスターミショナリー:「我が名、《神なりし宣凶師 / マスターミショナリー》」
    マスターミショナリー:「貴様らを悪辣に葬るになんの良心の呵責も――」
    マスターミショナリー:「――……んん?」
    マスターミショナリー:「何を眠たいことを言っている、極楽 極」と、男は仮面の下に露出している頬を、子供のように膨らます。
    マスターミショナリー:「いと品の良き言葉遣いなるものを、貴君より教え導き頂く必要は私などには無いのだよ。違うかね?」
    マスターミショナリー:「そ・れ・と・も」
    マスターミショナリー:「人殺しのFHの小娘に、同情なんかしちゃってたりするぅ~?」
    極楽極:目を瞑り、首をごきりと鳴らす。ああ、そういえばあのときもヤリあう前にこうしたな。
    極楽極:「人殺しのFHに同情するようなお人よしじゃねーよ、オレは」
    マスターミショナリー:「ほー。ご立派、ご立派」
    極楽極:「正直最初から腐ってやがんのか、それとも頭を弄られて腐りやがったのか判別つかねーからな」
    極楽極:かっと目を開き。拳を握る。
    極楽極:「ただ——オメエと同じFHに頼まれてんだよ『助けられるのなら』ってな」
    石刀自由:「素晴らしい! 素晴らしいぞ極楽ちゃん! それでこそ英雄! それに——」 ミショナリーの方を見てニヤリと笑う
    石刀自由:「FHにだって絆は有る! 心がある! 誰も笑ってはならないものが!」
    石刀自由:「そう……貴様らのような、衝動に飲まれた薄汚いジャームとは違うんだ!!」 気持ちよさそうな顔!
    マスターミショナリー:「くふっ」
    マスターミショナリー:「ふっ、ははっ、はははっ」
    マスターミショナリー:「は、はっはははははははははァッ!」
    マスターミショナリー:「そぉうか、そうかぁ。愉快な口上をありがとう、しかも二通り!」
    マスターミショナリー:「なれば後は語るに及ばず! ……と言うと、格好良いんじゃないか?」
    マスターミショナリー:「なあ、極楽 極。そうだと言ってくれても構わんよ」
    極楽極:「応よっ。行くぜマスターミショナリー」
    極楽極:「頼まれごととテメエへの借り、まとめてケリつけてやんぜっ!」
    極楽極:大地を踏みしめ、その身体に気合を込める。あとはぶん殴るだけだっ!

    拳火上等:ラウンド1


    GM:●ラウンド1
    エンゲージ図
    マスターミショナリー 群れC

    5m

    群れA 群れB

    5m

    極楽極 石刀自由 マスターブラム
    熊埜御堂 奈津比古 玻璃上 八里

    10m

    群れD 群れE

    GM:では、戦闘開始だ。早速だが――セットアップ!
    GM:あるかしら。
    石刀自由:セットアップ特になし!
    マスターブラム:なし!
    玻璃上 八里:特にないのだ
    熊埜御堂 奈津比古:無し!
    極楽極:セットアップはありません
    GM:では、マスターミショナリーのセットアップだ
    マスターミショナリー:《禍々しき血潮》+《先陣の火》
    玻璃上 八里:なっイニシアチブ加速!
    石刀自由:良い加速だ
    マスターミショナリー:これによりこのラウンド、行動値が+15、攻撃力は+14される。侵蝕率めちゃ高だからな!
    熊埜御堂 奈津比古:ひぃ~
    玻璃上 八里:いかん死ぬよ
    GM:という訳でマスターミショナリーのイニシアチブ!
    GM:だがイニシアチブエフェクトはないのでメインプロセスに移る
    マスターミショナリー:マイナー、無し!
    マスターミショナリー:そしてメジャー
    マスターミショナリー:《コンセントレイト:サラマンダー》+《焦熱の弾丸》+《プラズマカノン》+《インフェルノ》
    マスターミショナリー:対象は……むろん宿敵の極ちゃんだ!
    GM:命中判定!
    GM:12dx7+4
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,3,4,6,7,8,9,9,9,9,9,10]+10[1,3,6,6,7,7,8,10]+10[1,5,7,7]+10[5,10]+10[9]+4[4]+4 → 58

    GM:……おおう
    熊埜御堂 奈津比古:げげげ
    GM:リアクションどうぞ
    GM:或いは妨害エフェクトでも有ったりするかしら
    極楽極:ふむ、さすがにそれはエフェクト使っても無理そうですね。とりあえず素で回避を。
    GM:どうぞ!
    極楽極:4dx あらよっと
    DoubleCross : (4R10[10]) → 9[2,7,9,9] → 9

    極楽極:おしい、49足りない。
    GM:おしい
    GM:ではダメージロール
    GM:6D+39
    DoubleCross : (6D6+39) → 22[3,1,4,5,4,5]+39 → 61

    GM:血潮分を入れ忘れたから正しくは75だな!
    極楽極:戦闘不能になりますね。リザレクションを。
    GM:ダメージが入ると行動済になります。カバーなどどうします?
    熊埜御堂 奈津比古:カバーいります?
    マスターブラム:一手つぶれちゃうからねえ
    極楽極:ただここで熊埜御堂先輩がカバーしちゃうと、その後カバー不可になってしまうのでは?<他の動物の群れから
    極楽極:<行動不能になって
    玻璃上 八里:行動済みならカバーエフェクトは使えましたっけ?
    GM:カバーリングエフェクトって行動済でもいけちゃうのですよ……
    GM:凄いですよね……
    熊埜御堂 奈津比古:侵蝕に余裕あるならリザレクトするのも手ですね
    マスターブラム:雑魚の攻撃こそリザレクトすればいいですし
    玻璃上 八里:じゃあ熊埜御堂さんカバーの方が行動のうまみはいいかな?
    極楽極:む、ではカバーお願いしてしまっても大丈夫でしょうか?
    極楽極:<熊埜御堂先輩
    マスターブラム:熊埜御堂くんはメジャーいらないからね
    マスターブラム:ただの強い攻撃
    熊埜御堂 奈津比古:じゃあメジャー放棄カバーで!
    GM:インフェルノは流石に困るだろうと思ったら、メジャーの要らないカバー役がきっちり居た恐怖
    玻璃上 八里:こまめな侵蝕の節約
    熊埜御堂 奈津比古:エフェクトはまだ死ねるから使いません!
    GM:では軽い描写!
    マスターミショナリー:「極楽 極! 貴様の流儀にのっとり――」
    マスターミショナリー:「喧嘩ならぬ拳火でお相手しよう!」男が拳を振りかぶる。その先に灯るは巨大な火球。
    マスターミショナリー:身体全体で殴りつけるフォームと共に、肉焦し骨を溶かす超高熱の弾丸が飛来する!
    GM:という訳でどうぞ! かっこよくふせいで!
    熊埜御堂 奈津比古:迫りくる火球と極楽極の間に、影が割り込む。
    極楽極:「うおっ!?」
    熊埜御堂 奈津比古:「トロトロしてんじゃねぇよ!!」凄まじい爆音とともに火球が弾け、身体を焼き焦がす
    熊埜御堂 奈津比古:そして、オーヴァード特有の再生が始まる
    マスターミショナリー:「ぬぅっ……!」その炎は――血を吸う炎だ。筋骨を焼くばかりか身体の奥に眠る力まで食いつくさんとするような。
    極楽極:「ちっ、温まってねーんだよ、まだ!」クセでつい毒づいてしまいます。
    マスターミショナリー:だが――まだまだ、立てるだろう。立てる筈だ。
    熊埜御堂 奈津比古:「……あぁぁぁ!!クソ熱ぃじゃねぇかよ!!んだお前!俺を殺す気かよ!!!」
    マスターミショナリー:「……殺すつもりで撃ったんだけどなぁ」
    マスターミショナリー:「成程。素敵な仲間がいらっしゃるなぁ極楽 極。そこの彼の身体、うちの兵士の脳味噌につなげられないものかね」
    熊埜御堂 奈津比古:「あーあーあームカつくなぁ!!こんなもんで殺しきれると思われてんのがよぉ!!」
    極楽極:「あぁっ!?」マスターミショナリーには純粋な敵意を持って応じます。
    マスターミショナリー:ブラム=ストーカーだし分かってるよね?
    マスターミショナリー:ということで、メインプロセス終了――だが。
    玻璃上 八里:なんだろう(ぼんやり)
    熊埜御堂 奈津比古:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 2

    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+2(侵蝕率:59->61)した
    GM:オートアクション《夜魔の領域》
    マスターブラム:120%の行動回数増加エフェクト!
    GM:マスターミショナリーは未行動となり、行動値0になります。
    GM:侵蝕率200%越えのミショナリーなら最低何回使えるか……ふふふ。
    GM:……という訳で次の手番だ!
    GM:カミ!
    玻璃上 八里:カミ!!!
    玻璃上 八里:現状考えてるのがマイナーで装備変えてコンセギガントでぶっ壊し範囲コンボなんですけど
    玻璃上 八里:どの武器壊そうかな
    石刀自由:うーん……ボルトアクションが手堅いかなと!
    石刀自由:正直ロケランは見てみたいけどね!
    玻璃上 八里:ロケラン(カミ製スペシャルシート)はクライマックスまで取っておきたいのだ……
    玻璃上 八里:ではミショナリー側を
    GM:ほほぉう!
    玻璃上 八里:蹴散らすのが無難ですかね
    マスターミショナリー:来いやぁ!
    玻璃上 八里:OK!では手前の獣たちを狙うぜ!
    玻璃上 八里:オートでボルトライフル装備!マイナー使用で命中+5!
    玻璃上 八里:金運招来ビームコンボ!コンセカスタマギガンティックで
    玻璃上 八里:ミショナリーのエンゲージを攻撃だ!
    GM:さあこい命中判定!
    玻璃上 八里:装備補正も加えて
    玻璃上 八里:11dx7+7
    DoubleCross : (11R10+7[7]) → 10[1,2,2,4,5,5,6,7,8,8,10]+10[4,6,10,10]+10[8,10]+4[2,4]+7 → 41

    マスターブラム:《妖精の手》浸食値+4して62.最後のダイスを10に変えます。
    玻璃上 八里:なかなか!
    GM:では、範囲内の二体とも回避ってえええええええええ
    熊埜御堂 奈津比古:ヒュー!
    GM:おのれ!
    石刀自由:良いぞ良いぞ!
    GM:妖精分のダイスロール!
    玻璃上 八里:ということはもう1dx7回転!
    マスターブラム:47からどうぞ
    玻璃上 八里:1dx7+47
    DoubleCross : (1R10+47[7]) → 4[4]+47 → 51

    マスターブラム:いえーい
    玻璃上 八里:ヨシ!
    極楽極:よし、1dダメージが増えた!
    GM:ではまず群れC回避! こいつは結構たくましいぞ……!
    GM:9dx10
    DoubleCross : (9R10[10]) → 10[1,2,2,4,5,7,9,10,10]+8[8,8] → 18

    GM:そしてミショナリー! ……こいつは常時従者展開してるから……
    GM:3dx10
    DoubleCross : (3R10[10]) → 7[4,6,7] → 7

    玻璃上 八里:フ……(鼻で笑う)
    GM:どちらも命中! ダメージロール!
    玻璃上 八里:6d10+8 ボルトライフル破壊!
    DoubleCross : (6D10+8) → 34[8,2,2,6,7,9]+8 → 42

    GM:ぬぬ……!
    GM:では、まず群れCが消し飛ばされる!
    GM:そしてミショナリーへのダメージ適用の直前!
    玻璃上 八里:なっ
    GM:群れD、オートアクション《身代わりの弾幕》使用!
    GM:ミショナリーが受けるダメージを-20,更に装甲も少しはあるぞ……!
    GM:というわけで演出どうぞ!
    玻璃上 八里:「フ……気の早い奴らよ。」
    玻璃上 八里:「このカミが決戦に相応しき……!」(任意の決めポーズと光源演出)
    玻璃上 八里:「開戦の狼煙を上げてやろうというのになァ!!!!!」
    マスターブラム:「私が縛ります!存分にカミの威光をお示しください!」右腕がパラボラアンテナめいて高速展開し、怪音波と共に領域を広げる。強烈な磁場で押し潰す!
    玻璃上 八里:(任意のカッコいい決めポーズとド派手な光源演出)にあわせて上着から飛び出すカミ飛行機編隊!
    玻璃上 八里:「良き助けだ!褒めて遣わす!!!」
    玻璃上 八里:「カミのシートよ!!!先ずは露払いと行こうぞォ!!!!!」
    玻璃上 八里:天より直滑降で突撃するカミ飛行機たちがレーザービームを不届き者たちへ叩き込む!!!
    マスターミショナリー:「むっ!」
    GM:広範囲、大火力! マスターミショナリーが傍に留めていた群れが一つまるごと薙ぎ払われて消える!
    GM:その余波はマスターミショナリー自身をも焼き尽くす――かに見えたが!
    GM:あなた達の頭上を飛び越えるように、後方から一つの群れが。
    GM:ミショナリーの身体に纏わり付き、鎧と化す!
    マスターミショナリー:「クッ、こっちの盾は軟弱でいかんなぁ! そっちのと取り替えて欲しいものだ!」
    マスターミショナリー:焼け焦げた獣の群れの中から、無傷とはいかないが――まだ戦意も強く、マスターミショナリーが姿を現す。
    GM:従者の群れC、撃破。また身代わりの弾幕の効果により、従者の群れDのHPが0となります。
    玻璃上 八里:「ハン!血まみれの王気取りか!貴様らしい装いになって来たようだなァ!」
    GM:では、次だ。
    GM:従者の群れE!
    GM:……この群れは待機を行う。即ちこの群れが行動するのは、ミショナリーの夜魔行動が終わった後になる。
    マスターブラム:猟犬って感じのクレバーなムーブだ
    GM:よって次イニシアチブから。行動同一になる為、群れA&群れB!
    GM:マイナー戦闘移動によって、PC達と同じエンゲージに突っ込みます
    マスターミショナリー

    10m

    群れA 群れB
    極楽極 石刀自由 マスターブラム
    熊埜御堂 奈津比古 玻璃上 八里

    10m

    群れE

    GM:そしてメジャー
    GM:《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎の刃》+《亡者の一撃》
    GM:対象は
    GM:choice[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]
    DoubleCross : (CHOICE[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]) → 極

    GM:またも極ちゃん!
    GM:9dx7
    DoubleCross : (9R10[7]) → 10[2,4,4,5,6,7,9,10,10]+10[1,3,6,10]+1[1] → 21

    GM:……微妙だ!
    極楽極:む、これなら行けるかな。
    GM:平行して、行動値同一の群れBも判定する。
    GM:マイナーでエンゲージして、同じメジャー
    GM:choice[エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]
    DoubleCross : (CHOICE[エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]) → エロス

    GM:9dx7
    DoubleCross : (9R10[7]) → 10[4,6,6,7,8,10,10,10,10]+10[1,3,3,4,8,8]+3[3,3] → 23

    石刀自由:なんてことだ
    GM:どっちも微妙だなぁ! 二人ともどうぞ!
    石刀自由:まずは回避
    石刀自由:2dx>=23
    DoubleCross : (2R10[10]>=23) → 4[1,4] → 4 → 失敗

    石刀自由:だよねぇ~
    極楽極:《炎神の怒り》《電光石火》HP消費3点+HP1d10失う
    極楽極:侵食率+6 ドッジ 基本12d
    石刀自由:ところでどなたかリザレクションで侵食上げたくない?
    GM:むむっ
    極楽極:12dx
    DoubleCross : (12R10[10]) → 10[2,2,2,3,4,5,5,8,8,9,10,10]+7[3,7] → 17

    極楽極:まわらなかった、くそう。
    GM:では、ダメージ処理は順番に
    熊埜御堂 奈津比古:カバーいる人!
    GM:極ちゃんへのダメージは
    GM:32+3D
    DoubleCross : (32+3D6) → 32+12[1,5,6] → 44

    石刀自由:はい!
    極楽極:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 5

    石刀自由:カバーください!
    極楽極:侵食率57 HPは22に
    GM:極ちゃんへのカバーはどうしますかな?
    極楽極:んで戦闘不能。リザレクト
    極楽極:57+1d10
    DoubleCross : (57+1D10) → 57+10[10] → 67

    極楽極:HP10に回復。侵食率67に。
    熊埜御堂 奈津比古:じゃあ取り敢えず《炎陣》でエロスをカバー
    GM:では極ちゃんへのカバーはなしとして、次
    GM:エロスさんへも同様に
    GM:32+3D
    DoubleCross : (32+3D6) → 32+12[4,6,2] → 44

    GM:同じかよ!
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+2(侵蝕率:61->63)した
    GM:装甲等々全部有効です
    石刀自由:3d6になってるよ!
    GM:だねぇ今気付いた!
    GM:一つはもう処理してしまったからしかたがないとして、二つ目だけ修正!
    GM:32+3D10
    DoubleCross : (32+3D10) → 32+23[3,10,10] → 55

    熊埜御堂 奈津比古:どうしようかな…
    マスターブラム:私がガードベントしましょうか?
    石刀自由:では!
    熊埜御堂 奈津比古:いや、このまま受けましょう
    石刀自由:ブラムちゃんで!
    マスターブラム:燃費いいから...
    石刀自由:あっ、では熊埜御堂くんにお願いします!
    熊埜御堂 奈津比古:侵蝕80に乗せたいので
    マスターブラム:なるほど
    石刀自由:部下使ったガードベント、燃費良いんだよね
    GM:彼の防御力はどんなものかな……!
    熊埜御堂 奈津比古:喰らって《リザレクト》!
    石刀自由:オッケーです!おねがいしmす!
    熊埜御堂 奈津比古:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 8

    GM:ふむ、素受けで来たか
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+8(侵蝕率:63->71)した
    GM:では
    GM:ほぼ同時! 二つの獣の群れが真っ正面から、狭い橋に広がるように突撃を敢行する!
    GM:その狙いは二人! おそらくはこのメンバーの中で主要の火力を担うと思われる
    GM:極楽 極! マスターエロス!
    GM:あなた達に、空気を焦す程に赤熱した無数の牙が迫る!
    極楽極:「ちぃっ——」
    石刀自由:「——フッ」
    石刀自由:赤熱する牙を前に涼やかに微笑む。
    石刀自由:彼は知っている。
    石刀自由:自分が一人ではないことを——!
    熊埜御堂 奈津比古:「チッ!!何堂々と構えてんだよこの馬鹿!!」
    石刀自由:「悪い! 助けてくれ!」
    石刀自由:悪びれる様子もなく! 助けを求め叫ぶ!
    熊埜御堂 奈津比古:炎が走り、狂犬とマスターエロスの間に身体を割り込ませる
    熊埜御堂 奈津比古:「ちっとは避ける努力ぐらいしろって…いってぇぇなこのクソ犬がぁぁぁ!!!」
    石刀自由:「ごっめん! その分、どでかいのを決めるからさ!」
    石刀自由:「任せたぜ!」 サムズアップ!
    石刀自由:(……ありがとう、本当に)
    熊埜御堂 奈津比古:「あああクソっ!!てめぇ嘘つくんじゃねぇぞ!!」群がる犬に身体を引き裂かれながら、そう叫ぶ
    熊埜御堂 奈津比古:かつての弱者を、見据えたまま。
    極楽極:左腕を前に突き出し、前腕でその牙を受け止める。
    極楽極:「くそ——がぁっ!」
    極楽極:ぶちぶちぶち——そして服ごと筋繊維ごと、力任せに引き剥がして獣を突き飛ばします。
    極楽極:腕から流れ出た血が、地面に落ちると同時に蒸発して消える。
    極楽極:「——上等」ぺろりと腕の傷を舐め、再び前を向きます。
    GM:では、これで群れABの行動は終わりだ!
    GM:本日ラストを飾るは、ブラムちゃん!
    マスターブラム:イニシアチブでリニアキャノンを装備!
    マスターブラム:メジャーでコンボ【グレムリンも棲まぬ空】《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》浸食+4して66
    マスターブラム:対象はマスターミショナリー!
    マスターミショナリー:来い!
    マスターブラム:7dx8+4
    DoubleCross : (7R10+4[8]) → 10[1,5,6,6,7,9,10]+7[2,7]+4 → 21

    GM:回避!
    マスターブラム:ドッジにー2Dです
    GM:そうだったぁ!
    GM:1dx10
    DoubleCross : (1R10[10]) → 1[1] → 1 → ファンブル

    GM:ぐはぁ!
    マスターブラム:ほっほっほ
    マスターブラム:8+3d10
    DoubleCross : (8+3D10) → 8+14[5,2,7] → 22

    マスターブラム:まあこんなものでしょう
    GM:ぬう……!
    マスターブラム:諸々有効!
    GM:群れE! 《身代わりの弾幕!》
    GM:ミショナリーのダメージを軽減し、プロセス終了時に群れEが消えます。演出どうぞ!
    マスターブラム:あ、さっきの獣、亡者の~のデメリットでHP3消費ですね
    マスターブラム:「危ないから変に反応しないでくださいねー」ガッチュイーンと音を立てて2m弱の砲身が展開。
    マスターブラム: カシュッ 気の抜けるような音が、しかし耳にはっきり届くと共に。
    マスターブラム:獣の群れ、獣の群れ、奥に構える血族の王の脇腹。
    マスターブラム:砲身の延長線上にあるすべてが吹き飛んだ。
    マスターミショナリー:「な――」
    マスターミショナリー:反応が遅れた。それでも尚、邪悪なる王。
    マスターミショナリー:射線に獣の群れを一つ割り込ませ、防がんと企てる。
    マスターミショナリー:その獣ごと――腹をぶち抜かれた。
    マスターブラム:これなるは宇宙空間での運用を想定して装備した貫通兵器。グレムリンも棲まぬ空。
    マスターブラム:対宇宙船兵器、もっともその出力は落としに落としきっているのだが。
    マスターブラム:「うーん、やはり実戦は駄目だな」
    マスターミショナリー:「か、はっ」開いた口より、血の塊を一つ。常人なら致死量ともなろう量だが、この男には――
    マスターブラム:「味方に当てないだけで精一杯だ」出力を微調整しつつ、ゆっくりと次弾を自動装填していく。
    マスターミショナリー:「――ちっ、ちっ、ちっ」片手で口を拭い、もう片手の指を立て、左右に振って強がって見せる。
    マスターミショナリー:こと耐久力を言うならば――この男は、化け物だ。
    GM:プロセス終了。群れE、消失します。
    GM:そして獣ABのHP消費も適応を……
    マスターミショナリー

    10m

    群れA 群れB
    極楽極 石刀自由 マスターブラム
    熊埜御堂 奈津比古 玻璃上 八里

    GM:……という訳で次は、行動済の熊埜御堂くんを飛ばして、行動値4のお二人のいずれかだ!
    石刀自由:では私が雑魚を吹き飛ばそう
    玻璃上 八里:浸蝕値53→61になってました
    石刀自由:英雄の通る道を開くのは!
    石刀自由:何時だってその最大の理解者!!!!
    石刀自由:GMと極楽ちゃんはそれで良いかな?
    GM:GMはそこには口出せぬさ……!
    石刀自由:ミショナリーと犬を削りつつ、上手く行けば大ダメージでついでに盾として残りの一匹を使ってくれればラッキーくらいの感じで!
    GM:極ちゃん、よろしいかしら
    極楽極:こちらはオッケーですよ
    石刀自由:絶対の恐怖+神の御言葉+コンセ+風の渡し手で群Aとミショナリーを狙います
    GM:おーけい、かもん!
    GM:渡し手って二人までか
    石刀自由:そう、ミドルの渡し手は二人まで
    石刀自由:Lv1だからね
    石刀自由:という訳で判定!
    GM:良いのかね
    玻璃上 八里:本気は侵蝕100からという訳ね…
    石刀自由:10dx8+5 交渉
    DoubleCross : (10R10+5[8]) → 10[1,2,3,3,3,4,4,8,8,9]+10[3,7,10]+5[5]+5 → 30

    石刀自由:まあまあですね、買っててよかった強化ビジネススーツ
    GM:そうか、極ちゃんは飛べるから良いのだ……!
    GM:そして回避! ミショナリー!
    石刀自由:そうだよ~!
    GM:3dx10
    DoubleCross : (3R10[10]) → 8[1,2,8] → 8

    GM:獣A!
    GM:9dx10
    DoubleCross : (9R10[10]) → 10[4,5,6,6,7,8,8,9,10]+1[1] → 11

    GM:そら無理だ! ダメージどうぞ!
    石刀自由:よっしゃあ!
    石刀自由:25+4d10 装甲無視
    DoubleCross : (25+4D10) → 25+16[1,4,5,6] → 41

    石刀自由:なんだいこの六面みたいなダイス目は
    GM:獣A 耐えられない!
    GM:ミショナリーは……まだ耐える!
    石刀自由:演出行きます!
    GM:GO!
    石刀自由:「今の僕は石刀自由、通りすがりの正義の味方だから——」
    石刀自由:石刀自由が指を鳴らす。
    石刀自由

    ——ぞるり、とミショナリーの視界が歪んだ。

    石刀自由:思考を妨害する頭痛、眼球内におけるロドプシンの異常反応。その体の中枢を浸す痛みと闇に、一瞬だけミショナリーの注意力は奪われた。
    石刀自由:次の瞬間だ。
    彼の指先足先から肉が腐り落ち、骨が風に吹かれて痛む。残った皮膚の下では炎症を引き起こす猛毒を持つ蜈蚣が這い回る。
    眼球の内側からはツプツプと音を上げてゆっくりと針が飛び出したかと思えば、口の中からは下水の汚泥が溢れ出し、混じっていた化学薬品が嗅覚と味覚を汚染する。
    勿論幻覚だ。だが、脳は間違いなくそれを認識している。

    石刀自由:その惨たらしい現状を幻覚だとミショナリーが認識したところで、石刀自由はもう一度指を鳴らす。
    石刀自由:「——少し加減してあげよう」
    石刀自由:すると、だ。
    石刀自由:ミショナリーの身体から頭痛が消えた。逆に頭が冴え渡り、体中には力が満ち溢れる。
    今ならばほんの少し先の未来まで読み取れそうなほどだ。素晴らしい肉体強化である。

    石刀自由:ただし今に限ればその効果は——その身を襲う惨たらしい幻がより鮮明になる——という意味しか持たなかった。
    GM:では――
    GM:まずその幻影の効果を覿面に受けたのは、獣の群れの半数であった。
    GM:彼らに生じた心身の異変は、悍ましいと呼ぶ他に形容の術もないが、
    GM:彼らは、苦痛を述べる言葉を持たない。
    GM:故に僅かにでも己が苦しみを知らしめようと、同じ苦痛を覚える同輩に噛み付くのだ。
    GM:数十の獣の群れが共に食い合う。肉を抉り、骨を砕き、臓腑を引きずり出して振り回す。
    GM:……冬の雪山であろうが、共食いはもう少し大人しいものだろうに。
    マスターミショナリー:「がっ――」ましてや、言葉と知性を持つ人間は。
    マスターミショナリー:地獄などという表現も生優しい。その生に於いて想像すらしたことのない苦痛が神経系を直接犯すのだ。
    マスターミショナリー:これが幻覚だと、AIDAに補強された思考は述べる。脳髄が、これは現実だと喚く。
    マスターミショナリー:矛盾する情報、情報、情報!
    マスターミショナリー:「が――が、ぎぃ、っぎ、があぁああぁぐぅあああああっ」断末魔が如き音と共に――
    マスターミショナリー:ざくん。
    マスターミショナリー:マスターミショナリーの身体から、血の花が咲いた。
    マスターミショナリー:己の体内に生成した刃で、幻覚に狂わされた身体を刺し貫いたのだ。
    石刀自由:「馬鹿な! 自傷で幻覚を!?」
    マスターミショナリー:「……はぁっ、は、はー……っふ、ふふ」
    マスターミショナリー:「今のは、効いた……腹が立つほどになァッ!!!」
    石刀自由:「マスターの名は伊達ではないなぁ! 驚いたぞマスター・ミショナリー!」
    石刀自由:「だが今だ! 極楽ちゃん!」
    極楽極:ではこちらの手番ですね。
    GM:どうぞ!
    石刀自由:66→78
    極楽極:マイナー《氷の回廊》《白熱》。侵食率+2 戦闘移動11m、素手データを変更します。ミショナリーのところへ飛行状態でエンゲージ、侵食率は69に。演出はメジャーで攻撃が当たってからw
    GM:飛行持ち手強いなぁ、判定どうぞ!
    GM:じゃなかったメジャーどうぞ!
    極楽極:メジャー、《コンセ@サラ》《炎神の怒り》《電光石火》 侵食率+9 基本15d+1 cr8 攻撃力+6の白兵攻撃 HP消費3点+HP1d10失う なのでHPがまず7に、侵食率はごそっと上がって76に。
    極楽極:ボーナスダイスが+1なので、16d+1のcr8ですね、ふりまーす。
    極楽極:16dx8+1
    DoubleCross : (16R10+1[8]) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,4,4,5,5,6,8,9,10]+5[2,2,5]+1 → 16

    極楽極:おお、これは低い(笑)
    マスターブラム:《妖精の手》浸食値+4して。最後のダイスを10に変えます。21からどうぞ!
    極楽極:ありがとー、では。
    GM:今度こそかわせるかと思ったが……!
    マスターブラム:浸食値70
    極楽極:1dx8+21
    DoubleCross : (1R10+21[8]) → 2[2]+21 → 23

    極楽極:(笑)
    GM:まだチャンスはある……回避!
    GM:3dx10
    DoubleCross : (3R10[10]) → 10[1,1,10]+7[7] → 17

    GM:妖精の手ェ!!!!!
    マスターブラム:ふっ...
    GM:ダメージどうぞ!
    極楽極:3d10+6 装甲有効
    DoubleCross : (3D10+6) → 24[9,7,8]+6 → 30

    極楽極:お、ダメージは大きい。30の装甲有効です。
    GM:ふむ。この数値だと……
    GM:1度死ぬね!
    極楽極:お、では。ちょい演出。
    GM:来い!
    極楽極: 
    極楽極:「さてと、それじゃ——」
    極楽極:腰をかがめ、前傾姿勢。マスターミショナリーを正面に捉え、片手の指先を地面につける。
    極楽極:『オレのは加減ができない』
    極楽極:蛍塚閃に語った言葉は、偽りではないが全てではない。
    極楽極:なぜならば——
    極楽極:「そろそろ——」
    極楽極:極楽極の『エンジン』は——1つではない!
    極楽極:サラマンダーエフェクトによるエネルギーに、閉じていたハヌマーンエフェクトによるエネルギーが上乗せされる。
    極楽極:あたかも、火炎に暴風をブチ込むような乱暴さで。
    極楽極:結果、小柄な身体では収まり切れないエネルギーは身体を内側から焼くと同時に——
    極楽極:「——踏み込むぜっ!」
    極楽極:馬鹿らしいまでの運動エネルギーを、その身から爆発させるっ!
    極楽極: 
    極楽極:フッ——と身体がかき消える。否、そう認識せざるを得ないほどの、高速移動。
    極楽極:気づいた瞬間には、マスターミショナリーの眼前に仁王立ちする少女が一人。
    極楽極:「オレの流儀に合わせるって言ったか、オイ?」
    極楽極:ぽん——とマスターミショナリーの肩に左手を置いて、素敵な笑顔。
    マスターミショナリー:「おお、来い――何をこの程度……何を、この程度で!」砲撃と、自傷とで空いた身体の空洞から血を流しながら――男が吠える!
    極楽極:「ならつきあって——もらうぜっ!」
    極楽極:ゆったりと後ろに弓引いた右の拳を——その土手っ腹に、全力で叩き込むっ!
    GM:なれば。
    GM:――拳が燃えている。
    マスターブラム:「タイマンとか興味ないのでお邪魔します!」
    GM:燃える拳が、振るわれる。
    GM:それは単純明快に、フェイントだのなんだのという技術を持たない、真っ直ぐに分厚い――分熱い一撃だ。
    GM:だが、明快であるが故に、男の武の業を持つならば――
    マスターミショナリー:「この程度、捌けぬでマスターは名乗らんよ!」迎撃の肘が、拳へと振り下ろされる!
    GM:かもん、ブラム!
    マスターブラム:(体に機械仕込んだ時点で、脆弱性の塊ですよ)
    マスターブラム:あまつさえ、その身にエロスの毒を撃ち込まれ、精神防壁もぐずぐずだ。
    マスターブラム:故に、誤作動(グレムリン)の余地などいくらでも見出せる。
    GM:狂う。
    GM:正確無比を誇る男の武が――叩き落とさんとした拳を遙かにそれて落ちる。
    GM:即ち。
    GM:我が方の、肘を打ち下ろす速度と。
    GM:彼方の、ボディブローの速度が相乗。カウンターとなって突き刺さる!
    マスターミショナリー:「ごぉ、ハアァッ……!?」
    GM:突き刺さる拳が爆ぜた。爆熱が肉を焼き、体内をも焼く。
    GM:マスターミショナリーという男そのものが、篝火の如く燃え上がる――
    マスターミショナリー:《燃える魂》
    極楽極:「ちったぁ応えたか、あぁ?」ずぼっと右腕を引き抜く。
    GM:――炎が。あまりにも、燃えている。
    GM:炎が。
    極楽極:1d10 反動ダメージ
    DoubleCross : (1D10) → 10

    GM:男の傷口にて燃えさかりながら、その肉を再生させていく。
    極楽極:戦闘不能、リザレクト。
    マスターミショナリー:「……良い炎だ、が」
    極楽極:1d10+76
    DoubleCross : (1D10+76) → 1[1]+76 → 77

    マスターミショナリー:「私もサラマンダーの因子は持つのだよ。ご承知の通りね」
    極楽極:「へっ、知ったことかよ——」
    極楽極:臓腑を焼き侵す熱と、断裂する腱や骨を、レネゲイドウィルスが強引に再生する。
    極楽極:かといって、痛みがなくなる訳ではない。されど、それを表に出すことは、少女の矜持が許さない。
    極楽極:「おらぁっ、行くぞ次だっ!」
    マスターミショナリー:「おお、次だ――!!」
    GM:では、マスターミショナリーの手番に入ります。
    GM:マイナー、無し。
    GM:メジャー
    GM:《コンセントレイト:サラマンダー》+《焦熱の弾丸》+《プラズマカノン》+《血の宴》
    GM:対象は……どっちになるかなぁ?
    GM:choice[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]
    DoubleCross : (CHOICE[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]) → 熊埜御堂

    玻璃上 八里:クマノミ殿ー!?
    熊埜御堂 奈津比古:来いやぁ!
    GM:熊埜御堂くんと、その同一エンゲージの3人、合わせ4人が標的だ!
    GM:範囲選択だからね!
    GM:命中ダイス!
    GM:12dx7+4
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,4,4,5,7,9,9,9,10]+10[2,2,4,7,10]+4[2,4]+4 → 28

    GM:……なんかこう、びみょいな!
    熊埜御堂 奈津比古:《孤独の魔眼》使って対象を単体に
    GM:ぬぁっ
    GM:この守護神め!
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+4(侵蝕率:71->75)した
    熊埜御堂 奈津比古:《氷盾》《グラビティガード》でガード!
    GM:ではダメージダイス!
    GM:3d10+53 装甲ガード有効
    DoubleCross : (3D10+53) → 25[10,6,9]+53 → 78

    熊埜御堂 奈津比古:3d10+27
    DoubleCross : (3D10+27) → 16[1,9,6]+27 → 43

    熊埜御堂 奈津比古:んー
    熊埜御堂 奈津比古:斥力障壁使ってもしょうがなさそうだな…
    熊埜御堂 奈津比古:喰らってリザレクト!
    熊埜御堂 奈津比古:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 2

    GM:むむ、良い数値で来た……
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+7(侵蝕率:75->82)した
    GM:これでミショナリーの手番は終了! そしてクリンナッププロセスです。
    GM:といっても状態異常多分ないね。
    極楽極:ありません
    玻璃上 八里:演出やります?
    玻璃上 八里:クリンナップは特になしなのだ
    熊埜御堂 奈津比古:私はどちらでも
    石刀自由:僕もクリンナップなしです!
    GM:極楽極 HP1 侵蝕値77
    石刀自由 HP24 侵蝕値78
    マスターブラム HP26 侵蝕値70
    熊埜御堂 奈津比古 HP2 侵蝕値82
    玻璃上 八里 HP23 侵蝕値61


    拳火上等:ラウンド2


    GM:●ラウンド2
    GM:クリンナップ系エフェクトは無かった筈故次に! セットアップあるかしら!
    玻璃上 八里:前回と同じくなし!
    マスターブラム:なし
    熊埜御堂 奈津比古:ミショナリーの行動値って上がったままなんでしたっけ
    石刀自由:セタップなし!
    GM:いえ、ラウンド中ですな
    GM:そしてこのラウンドは……!
    玻璃上 八里:じゃあ掛けなおし?
    玻璃上 八里:ですかね
    GM:Eロイス:楔の呪い
    マスターブラム:ゲェッ
    極楽極:おお
    玻璃上 八里:なんだっけ……(ぼんやり)
    マスターミショナリー:「はぁ、はっ……認めぬ。私は認めんぞ。僕は認めないぞ、貴様らを、お前達を――」
    マスターミショナリー:「神を廃する! 神の座に昇る! これが我が道、我が宣教!」
    マスターミショナリー:「貴様らには……それを見届ける栄誉だけくれてやろうと言うのに……!」
    GM:楔の呪い――あまりの傲慢さ、押しつけがましさ故に、他者の想いの昇華すら縛る怪物の業。
    GM:このラウンド中、タイタス昇華は、戦闘不能状態からの回復にしか使えない。
    GM:と、いう訳だ。
    GM:以上! ではついで、イニシアチブプロセスに入るのだが――
    GM:イニシアチブのエフェクト持ちの人ー
    石刀自由:無いです!
    玻璃上 八里:ないぜ。
    マスターブラム:まだ使う気はないです
    熊埜御堂 奈津比古:無し!
    GM:では遠慮無く
    GM:Eロイス:更なる絶望
    極楽極:ありません
    熊埜御堂 奈津比古:げぇー!
    玻璃上 八里:ゲゲゲーッ!!?
    石刀自由:ヒューッ!
    GM:あなた達の後方10mのエンゲージに、子供(?)が現れる
    玻璃上 八里:「━━!」
    GM:だがここで一つ宣言しよう。彼女の行動値は13とやけに高いが
    GM:彼女はまず、待機をする、と。
    GM:――あなた達の背後に、歩み寄る足音。
    GM:それはあまりにも小さく、無力で、ともすれば迷い込んだようにすら思うだろうが。
    GM:断言していい。
    GM:これは、あなたたちが助け出した誰かでもなければ、助けようとした誰かでもない。
    GM:無視をするか? それとも係わろうか?
    GM:どうぞ、お好みで。
    GM:……という訳でお待たせしました、カミ!
    玻璃上 八里:ウオーッ!
    玻璃上 八里:許せねーぜマスターミショナリ—!!!
    極楽極
    マスターミショナリー

    10m

    群れB
    石刀自由 マスターブラム
    熊埜御堂 奈津比古 玻璃上 八里

    10m

    子供(?)

    玻璃上 八里:マイナーはカミ鉄砲(スラッグショットガン)を装備!
    玻璃上 八里:武器を温存したいのでコンセカスタマのみでマスターミショナリ—を攻撃するぜ!
    玻璃上 八里:子供は無視!!!
    GM:こい!
    玻璃上 八里:12dx7+2 侵蝕装備Dボーナス込みこみ!
    DoubleCross : (12R10+2[7]) → 10[2,4,4,6,8,8,8,9,9,9,9,9]+10[1,3,3,3,6,6,7,8]+10[5,8]+5[5]+2 → 37

    GM:回ったなぁ……!
    GM:回避!
    GM:3dx10
    DoubleCross : (3R10[10]) → 10[3,6,10]+9[9] → 19

    GM:回避できない! ダメージどうぞ!
    玻璃上 八里:4d10+5
    DoubleCross : (4D10+5) → 20[5,1,5,9]+5 → 25

    GM:耐え……は、する! だが重傷だ!
    玻璃上 八里:死ねい!マスターミショナリ—=サン!死ねーッ!!!
    GM:具体的に言うと身体の半分くらい吹っ飛ぶ重傷だ……!
    玻璃上 八里:よろしければ演出!
    GM:演出あるかな!
    GM:どうぞ!
    玻璃上 八里:「…………その言葉を『私』の前でほざくか。」
    玻璃上 八里:「盲いた蛮勇だけは認めてやろう。故に」
    玻璃上 八里:上着から銀紙で折られた紙鉄砲を取り出す。
    玻璃上 八里:「これより貴様を9割殺す」
    玻璃上 八里:カミ鉄砲を振り上げ……
    玻璃上 八里:「死に看取られぬ苦しみを知れ」振り下ろす。
    玻璃上 八里:破裂音━━
    玻璃上 八里:そしてカミ鉄砲から飛び出たレーザーが寸分違わずミショナリーの肝臓を貫く!
    GM:レーザーに対してマスターミショナリーは――回避を試みる! もはや不死性ばかりでしのげるものではない!
    GM:だが、こと速度を言うならば。これ以上に、射出から着弾までが早い技も、そうはあるまい。
    GM:防がんとする血液の盾が。腕が。腹部の筋骨が。
    GM:破損する。飛散する。損壊する!
    マスターミショナリー:「ぎ、は」
    GM:……肝臓は、細かな血管の大量に集まった臓器だ。
    GM:ブラム=ストーカーの彼の腹からは、それは見事な噴水が上がることだろう。
    GM:赤い、赤い、血の噴水が。
    GM:……では、次の手番。子供(?)だ。
    GM:だがこのキャラクターは宣言通りに待機を行う。
    GM:描写とするならば――
    GM:――その子供は、まるで動こうとしなかった。僅かにも、だ。
    GM:左右に揺れることもない。足踏みもない。瞬きすらもない。
    GM:じいっとその場に立って、ぼんやりとした顔をし続けるばかり。
    GM:……もし、戦闘中でも、〝その〟異変に気づける自信があるのなら。
    GM:代価はいらない、誰でもいい、全員でもいい。
    GM:知覚、目標値8でダイスを振ることで、その正体を知れるだろう。
    極楽極:オートアクションとなりますか?<知覚
    GM:ですね、分類するならば。
    極楽極:2dx+1 んじゃ知覚っと
    DoubleCross : (2R10+1[10]) → 4[4,4]+1 → 5

    極楽極:失敗です
    玻璃上 八里:侵蝕61→65
    マスターブラム:4dx+1>=8
    DoubleCross : (4R10+1[10]>=8) → 5[1,2,3,5]+1 → 6 → 失敗

    GM:GMが無理にやらせてるのでもっと正確に言うと、〝特にアクションに分類されない〟になるかも知れない
    石刀自由:2dx+1 近く
    DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[5,9]+1 → 10

    玻璃上 八里:8dx+1
    DoubleCross : (8R10+1[10]) → 7[1,3,3,3,4,4,7,7]+1 → 8

    石刀自由:erosuniha wakaru !
    GM:おっ
    石刀自由:このマスターエージェントに並ぶか! カミよ!
    熊埜御堂 奈津比古:成功してるじゃん
    玻璃上 八里:目標値設定し忘れたぜ…
    マスターブラム:さすがカミとエロス
    GM:では。石刀自由、玻璃上 八里。あなた達は戦いの中で、こんな音を聞くだろう。
    玻璃上 八里:フハハハハーッ!!!!!
    GM:〝かちっ。かちっ。かちっ。かちっ。かちっ。かちっ。かちっ――〟
    GM:あなた達の経験から、類似の音を探るならば。
    GM:夜の寝室に寂しく響く、あの秒針の音に近い。
    GM:かちっ。
    GM:かちっ。
    GM:かちっ。
    GM:子供のような何かは、呼吸すらせずに立ち尽くしている――針の音を鳴らしながら。
    GM:以上! 子供は待機! 群れB!
    GM:入力してる間に演出あれば良いよ!
    玻璃上 八里:上着を肩にかけ、ストックの折り紙をいつでも放てる構えをとる。
    玻璃上 八里:振り向かぬままに。
    石刀自由:「……誰でもいいから、あれ壊せる?」
    石刀自由:「なんかすっごい時限爆弾っぽいんですけどー!」
    マスターブラム:「爆弾!?」どこか嬉しそうに
    極楽極:「爆弾!?」吐き捨てるように
    熊埜御堂 奈津比古:「はは!そんだけ追い詰められてるってこった!!」
    マスターミショナリー:「――あの、神を騙る女だ」
    マスターミショナリー:「あれを生かしておくな! あれを殺せぇ!」
    玻璃上 八里:「安心するがいい、このカミにはプランSがある!!!存分に叩けィ!!!!!」
    GM:マイナーは無し、メジャーは《コンセントレイト:サラマンダー》+《炎の刃》+《亡者の一撃》、対象は――
    GM:では、カミ。
    GM:あなたが異変を悟った直後、攻撃が迫るぞ!
    GM:9dx7
    DoubleCross : (9R10[7]) → 10[3,3,3,5,5,8,8,10,10]+10[4,4,5,7]+5[5] → 25

    GM:リアクションをどうぞ。
    玻璃上 八里:フ……
    玻璃上 八里:2dx>=25 ドッジ!
    DoubleCross : (2R10[10]>=25) → 10[3,10]+6[6] → 16 → 失敗

    GM:出目は良かったが……残念だった
    GM:3D10+32 ダメージ!
    DoubleCross : (3D10+32) → 26[9,9,8]+32 → 58

    熊埜御堂 奈津比古:カバーいるなら入りますぞ
    玻璃上 八里:うーむ、侵蝕にも余裕あるしクリスタ解禁したいので大丈夫かな……!
    GM:侵蝕率と相談だ!
    熊埜御堂 奈津比古:了解!
    GM:では。
    玻璃上 八里:装甲は3!リザレクト!
    GM:――マスターミショナリーの憎悪が、一所に向かう。
    GM:残った数十の獣の群れ、その爪牙が。カミよ、あなたを地に貶めんと迫る――!
    玻璃上 八里:「フン。芸のなき男よ」折り紙を足に集め、固定する。カミは動かない。
    玻璃上 八里:獣たちはカミに喰らいつく。カミは動かない。
    玻璃上 八里:両の腕で、カミは憐れな獣たちを抱く。
    玻璃上 八里:「……案外おとなしいものだなぁ?貴様の恨みもその程度か?」
    玻璃上 八里:金紙が更に獣たちを追い立て、一まとまりに集めていく
    玻璃上 八里:━━子供の集う玄関へ、獣が向かぬように。
    GM:OK!
    GM:つづいてブラムちゃん!
    マスターブラム:メジャーでコンボ【グレムリンも棲まぬ空】《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》浸食+4して74.
    マスターブラム:対象は...マスターミショナリーで!
    GM:ですよねー! 来いやぁ!
    玻璃上 八里:アッリザ分ダイス回しておきます……
    マスターブラム:7dx8+3 ドッジー2D!
    DoubleCross : (7R10+3[8]) → 10[3,4,5,7,9,10,10]+10[5,6,10]+10[8]+10[8]+10[10]+10[9]+4[4]+3 → 67

    GM:うわぉう
    マスターブラム:マ?
    GM:か、回避だけ……
    GM:1dx10
    DoubleCross : (1R10[10]) → 2[2] → 2

    GM:そらぁね!!! ダメージどうぞ!!!
    マスターブラム:前回も今回もサイドリールのことわすれてたな...
    マスターブラム:固定値に+3してよいでしょうか?
    GM:どうぞ!
    GM:ダメージダイス増えたんですけど!?
    マスターブラム:8+9d10
    DoubleCross : (8+9D10) → 8+36[3,9,1,4,2,6,4,3,4] → 44

    マスターブラム:装甲有効44!
    GM:耐えられない、またも消し飛びます! 演出どうぞ!
    マスターブラム:チクタク チクタク 刻む音
    マスターブラム:石刀さんの言葉を聞いて、知覚センサーの指向性を上げてみれば。
    マスターブラム:なるほど確かに物騒な音が聞こえてくる。
    マスターブラム:「でも貴方の使途は解釈違いですね。私が愛するのは自爆です」
    マスターブラム:「もっと悪趣味に、単に趣味の領域で、趣味の話を仕事に持ち込まないでください」
    マスターブラム:別に相手は自爆しているわけでもないのに、突然自分語りをしながら発砲!
    マスターブラム:理不尽な暴力がマスターミショナリーを襲う!
    GM:その貫通兵器の威力は、先に身を以て知っている――だがもう、我が身を庇う盾は無い。
    マスターミショナリー:「おのれ、貴様らが、貴様らごとぎ――がァッ!」
    GM:大口径の砲塔より放たれたる一撃は今度こそ、マスターミショナリーの胴体を分割。
    GM:上半身と下半身とが別々に、大橋の上の血だまりに沈んだ。
    GM:――だが。
    GM:それでもこの男は。
    マスターミショナリー:《蘇生復活》
    GM:立つ。
    GM:我が身より流れる血を以て、我が肉をつなぎ止めて立ち上がる。
    GM:もはや半死半生を通り越し――ただ立つばかりでも死に向かう身の上で。
    マスターブラム:(貴方が生きてるとマシンさんが染まり切れないんですよね)
    マスターミショナリー:「ああ、痛いな、痛い……昔を思い出す、忌々しい傷みだ……」
    マスターミショナリー:「うう、痛いよ、痛い……先生、痛いよ……」
    マスターミショナリー:「……っふふ、はっ、ハッハハハハハハハハ!」
    マスターブラム:「さっさとくたばってくれないかなあ...」向ける視線は、どこまでも冷たい。
    マスターミショナリー:立ち、身構えた。構えは、ボクシングのそれに近いか。
    マスターミショナリー:「……来い」
    マスターミショナリー:「まだだ、来い!」
    マスターミショナリー:男は意地汚く、命にすがりつく。
    GM:では。
    GM:熊埜御堂くん!
    玻璃上 八里:1d10 今のうちにリザレクト分!
    DoubleCross : (1D10) → 8

    玻璃上 八里:HP23→8
    侵蝕65→73

    熊埜御堂 奈津比古:待機しとこうかな
    GM:了解!
    GM:では――極ちゃんorエロスさん?
    GM:どっちが残り1のHPを削る?
    GM:一応、装甲はまぁ無くもないんだけど……
    GM:割とこう誤差の範疇って言うか……
    石刀自由:勿論ですが
    石刀自由:極ちゃん!
    極楽極:今私すごいへっぽこパンチしか打てませんが、ご指名を頂きましたのでチャレンジw
    GM:来ぉい!
    極楽極:ではマイナーは放棄、組み合わせは電光石火のみ。コンセも無しです。
    極楽極:8dx+1 そおい
    DoubleCross : (8R10+1[10]) → 9[1,3,6,7,8,8,9,9]+1 → 10

    極楽極:うん、10
    GM:これは……いけるか……?
    GM:3dx10
    DoubleCross : (3R10[10]) → 6[1,6,6] → 6

    GM:無理かぁ……!
    極楽極:お、あたったw
    極楽極:ではダメージ
    極楽極:2d10+6
    DoubleCross : (2D10+6) → 17[9,8]+6 → 23

    極楽極:そこそこ、23の装甲有効です。
    極楽極:1d10 反動ダメージ
    DoubleCross : (1D10) → 1

    極楽極:ぴったり0で戦闘不能 リザレクト
    極楽極:77+1d10
    DoubleCross : (77+1D10) → 77+10[10] → 87

    GM:……十分過ぎる! マスターミショナリー撃破……そして
    GM:その瞬間、従者の群れBは消滅! 子供は
    極楽極:では——
    GM:棒立ちのままに倒れて石橋にぶつかり、がらぁんと硬い音を鳴らす。
    GM:演出どうぞ!
    極楽極:構えを取ったマスターミショナリーと、幾度目かの対峙。
    極楽極:つかつかつかと、息が判る程度の距離に静かに近づき、目を見据える。
    マスターミショナリー:肩で息を、口からは血を。そうしながら構えを解かず、目をにらみ返す。
    極楽極:「……オメエが脚を砕いた鳶国さんな、歩けるようになってたぜ?」
    極楽極:静かに
    極楽極:「ま、そりゃ杖使ってだけどよ、それでも『前へ』進んでる」
    極楽極:語る。
    極楽極:「他の奴らもよ、そりゃまだリハビリ生活って奴だけど、全員『前へ』進んでる」
    極楽極:「テメエがしたことなんざ、その程度だ。道に撒かれたヘドみたいなもんに、全員事故っちったけどよ——」
    極楽極:「テメエが弱えと蔑んだオレのダチは、ケツまくったテメエと違って、全員前へ進んでんだよっ!」
    極楽極:吠ると同時に身体を仰け反らせ——
    極楽極:全力で、頭突をその顔面に叩き込む!
    極楽極:マスターミショナリーを空高く吹き飛ばし、自身は膝をつく——否、つきかけるが踏みとどまる。
    極楽極:そして忘れてはいけない。マスターミショナリーのロイスをタイタス化します。借りは返した。
    マスターミショナリー:「――――――――っ!!!」
    マスターミショナリー:その、一撃は――

    拳火血着――そして水底より来たるもの。


    GM:極楽極 HP10 侵蝕値87
    石刀自由 HP24 侵蝕値78
    マスターブラム HP26 侵蝕値74
    熊埜御堂 奈津比古 HP2 侵蝕値82
    玻璃上 八里 HP8 侵蝕値73
    GM:戦闘終了。このままシーンを続行します。
    マスターミショナリー:――その一撃は、交差された腕の防御をも貫いて、届いた。
    マスターミショナリー:衝撃音は鐘が如く。そしてその威力は破城槌の如く。
    マスターミショナリー:体格に勝るマスターミショナリーの身体を、空へと舞い上がらせた。
    マスターミショナリー:「がぁ、お――」
    マスターミショナリー:手を伸ばす。
    マスターミショナリー:「おのれ……おのれぇぃ」
    マスターミショナリー:その手は、何にも届かない。
    マスターミショナリー:その手は、誰にも届かない。
    マスターミショナリー:「おのれ――極楽 極みィッ!!!」
    マスターミショナリー:仮面が砕けた。その下に有る青年の顔は、醜悪なほどの憎悪に歪みながら。
    マスターミショナリー:己が血によって燃え、己が血に喰らわれ、末端から灰となって海へ落ちていく。
    マスターミショナリー:――ああ。
    マスターミショナリー:戦いの始まったのは、深夜だった。
    マスターミショナリー:夏の夜明けは早い。
    マスターミショナリー:吸血鬼を葬るのは、朝と相場が決まっている。
    マスターミショナリー:朝の光をあなたは背負い――怨敵の塵が海へ散るのを見届けるだろう。
    GM:……少し、離れたところで。
    GM:人間の形を真似した玩具が、針の音を止めた。
    GM:どこかの少女の顔を真似て作った、どこかの誰かを喜ばせる為の玩具が。
    GM:主を失って――役割を終えた。
    GM:……改めて。戦闘終了です。

    GM:朝の光に包まれて、あなた達は大橋の上で身体を休めていた――戦闘終了から、ほんの数分後のことだ。
    GM:東の空、朝日を背負う方角から、プロペラの音。それに気付いて目を向けたなら
    GM:種類も大きさも雑多なヘリが、編隊を組んで飛んで来るのが見えることだろう。
    ローラ・S・ガードナー:『お待たせ致しました――敵は!?』外部へ向けられたスピーカーから、機械音混じりの声。
    石刀自由:「……さて、そろそろマシンちゃんを拾って逃亡かな?」 小さくつぶやく
    石刀自由:そしてローラの乗ったヘリを見上げる。
    マスターブラム:「ふう。やっと一休みできそうですね...」
    マスターブラム:「そうですね。準備は万端なのでいつでもどうぞ」小声で
    石刀自由:「良い戦いだったよ、UGNの皆」
    玻璃上 八里:「ウオオーッ!!!こちらだーッ!!!!!」金紙で即席ヘリポート設置!した傍から風にあおられ飛んでいく!!!
    熊埜御堂 奈津比古:「あーあー終わった終わった…」
    熊埜御堂 奈津比古:「敵?全員くつろいでんのが何よりの証拠だろ」
    極楽極:「落ちた」
    極楽極:借りは返したものの、あまりすっきりしないむっとした表情で。
    極楽極:結果として、頭を下げてまで頼み込んできた、あのオンナの願いは叶えられなかった。
    石刀自由:ブラムの声に頷く。
    GM:ヘリはそれぞれ、大橋の上に着陸。直ぐにも子供達と――望むならあなた達の回収作業へと入るだろう。
    ローラ・S・ガードナー:「敵、は……いない……ようですね……」
    ローラ・S・ガードナー:「……あぁ、良かったぁ」ほう、と胸をなで下ろしての溜息。ヘリから降りて、あなた達の負傷具合を観察しているようだ。
    玻璃上 八里:「……生け捕りにはできなかった。マシン殿には申し訳も立たんな」
    石刀自由:「カミよ、そして極楽ちゃん。貴女たちが気に病むことはない」
    マスターブラム:「エージェントも子供たちも無事です。ローラさんには笑顔で向かえるのだからそれで良しとしましょう」
    極楽極:「カミ先輩のせーじゃねーよ、トドメ喰らわしたのは、オレだからな」
    石刀自由:「貴女たちが努力してくれた。その事実が彼女の救いにはなっただろう」
    玻璃上 八里:「……そうか」噛みつかれた傷口を全部金紙で貼り付けてるので反射光がまぶしいぞ!
    極楽極:ぱんっぱんっと尻のホコリを払って立ち上がる。
    極楽極:「病まねーよ。病まねーけどな」
    石刀自由:「けど?」
    極楽極:「それでもオレがやったってのは事実だ。それをあいつがどー思うかは、あいつの勝手だ」
    石刀自由:「……昔、俺が友になった男が」
    極楽極:「関係ねえやつに逆恨みとかしやがるんだったら、話は別だけどな」
    石刀自由:「同じ事を言っていた」
    極楽極:「?」
    石刀自由:「奴は悪党だったが、まあその義賊みたいな奴でね……英雄だったよ、本物の」
    石刀自由:「——っと! いけないな!」
    石刀自由:背中を見せる。
    石刀自由:「なんでもない! 忘れてくれ!」
    石刀自由:そう言って、マスターマシンの方に向かう。
    石刀自由:「さ、帰るよ」
    石刀自由:手をのばす。
    極楽極:「英雄様の吐く言葉が、オレなんかと同じ訳ねーだろ」はっと笑って応じる。
    ローラ・S・ガードナー:会話の合間――ローラはかいがいしく歩き回り、撤退の準備を進めるだろう。
    ローラ・S・ガードナー:支援、という行動において特化したエージェントだ。その動きによどみは無い。
    GM:そして。
    マスターマシン:「……………………」彼女は、海を見つめている。
    マスターマシン:「……馬鹿な兄だ、馬鹿な兄だとは思ってたけど」
    マスターマシン:「こんなに馬鹿だったとはね……」
    マスターマシン:それから、彼女は。
    マスターマシン:あなた達の方へと振り向き、背から、海へと、身体を倒して落ちて行きながら――
    マスターマシン:「逃げろ」
    マスターマシン:と、言った。
    GM:――ぱぁん。水の飛沫が、大橋の直下であがった。
    玻璃上 八里:「━━!」駆け出す!
    極楽極:「おいっ!」落ちていくマシンに気づき、駆け寄って捕まえようと手を伸ばしますが——
    極楽極:届かず、自分も勢い余って飛び出しそうに。
    マスターブラム:(ローラさんを手伝いながら下準備の再確認をしていたら、また面倒なことに...)
    マスターブラム:(後で回収するの、私の仕事になるのでは?)
    ローラ・S・ガードナー:「なっ……!?」ローラもまた、慌ててあなた達の元へと駆け寄り、共に橋から海を覗き込むだろう。
    玻璃上 八里:「ぬう……っ!」遅れて到着し、海を見下ろす。
    熊埜御堂 奈津比古:「あーもう馬鹿かお前!!」極楽さんの身体を抱えるようにして引き戻す
    石刀自由:「やれやれ……」
    ローラ・S・ガードナー:「まさか、兄の後を追って――!?」
    石刀自由:「ま、死にはしてないでしょう」
    石刀自由:「亡骸の回収に行ったってことで……そっとしておいても良いのでは?」
    極楽極:「うおぅっとぅ!?」がっと熊埜御堂先輩に引っ張られ、引き戻されます。
    玻璃上 八里:「━━シン……!」
    マスターブラム:「...いや、彼女がそんなに殊勝なタマですかね?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…全くだ。」
    極楽極:「わ、わりぃ。熊埜御堂先輩」
    ローラ・S・ガードナー:目を皿のようにして海を見下ろすローラの――
    ローラ・S・ガードナー:――そのボディが次の瞬間。
    ローラ・S・ガードナー:首だけに、なっていた。
    石刀自由:「えっ?! あー、十代の頃の僕だったら——」
    GM:かっ――と一瞬、赤い光を見ただろう。柱のように巨大な光だ。
    玻璃上 八里:「……んな、っ」
    石刀自由:「…………」言葉を失う。
    GM:それがローラの首から下を、機械化兵の強靱な身体を消し飛ばしていた。
    GM:そして、海には
    《ディメンジョンゲート》:ゲートが開く。
    マスターブラム:「!?」即座に《マグネットムーブ》。ローラの首を回収する!
    極楽極:「!?」臨戦態勢。先輩の手を振りほどき、海へと視線を——
    マスターブラム:「────石刀さん!"私たち"の敵が来ます!」即座に応戦態勢を取る。
    石刀自由:「さ、さ、さ、最悪だ~~~~~~~~~~~~~!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…おい、石刀。」
    石刀自由:「あいつだよあいつ!」
    極楽極:「んだありゃぁ!?」
    熊埜御堂 奈津比古:「これ、お前らのせいじゃねぇのかよ」
    石刀自由:「宇宙空間に居た僕を襲ってきた何か!」
    極楽極:「おっさんの知り合いかよ!」<お前らのせい
    石刀自由:「はいはいそうですぼくのせいぼくのせい!!」
    極楽極:「はぁ!? 宇宙!?」当然のリアクション。
    玻璃上 八里:「ヌオオーッ!!!なんだなんだなんだァ!!!」ローラの首を追いかけるように集合!
    ???:「ふふふ、はは」
    ???:「ははははっ、はは、はははははははっ」
    石刀自由:「くっそ! 良い空気吸ってたんだぞ邪魔しやがって!」
    ???:「はっはっはっはっはっはっは――」
    ???:海からせり上がるのは――巨大な腕。
    ???:10? 20? いや、もっと多い。
    マスターブラム:「この不快に響く声はーー」
    石刀自由:簡単に敵の情報(でかい手が出てくる、沢山出てくる)とかは早口で皆に伝えます。
    石刀自由:「ほ、ほら来た~~~~!」
    ???:海面から這い上がり、大橋を遙かに超え、あなた達の頭上から見下ろす巨大な腕と――
    ???:「ははは、はは、はははははは……!」
    ???:忌まわしき笑い声。
    極楽極:聞き覚えはありますか?<声
    ???:その巨体は、我が使役する腕の幾重もの防壁の中で浮上する。
    玻璃上 八里:「貴様らァ1!!!!!なぜそんな重要事項を共有していなかったのドゥア!!!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おい!巨大ロボットとか持ってねぇのかよ!お約束なんだろこういうの!!」
    ???:ああ、聞き覚えはあるかも知れない。だが、酷く変質している。
    ???:それは単純に、巨大だからだ。
    石刀自由:「ロボット持ち? ああ、今海の中に沈んだよ~! クソっ! あの馬鹿!!!!」
    ???:海中より浮上する、その巨体は――
    ???:紛れもなく、異形なる存在。
    ???:蓮華の花の如き肉の玉座に君臨する、多腕の異形が――
    ???:「ははは、ははははははは、ははははははは――!」天に轟くほどの笑声を奏でていた。
    熊埜御堂 奈津比古:「体よく逃げられたって訳だ!!畜生!!」
    玻璃上 八里:「ヌウウーッ……シンの安否も気がかりだが……!」
    石刀自由:「今はこいつをどうにかするほうが先だ!」
    ローラ・S・ガードナー:『――撤退を!』橋の上に転げおちた頭部が、電子音にて叫ぶ!
    ローラ・S・ガードナー:『疲弊した現状の戦力で、ことにあたるべきではありません!』
    マスターブラム:「そうそう逃げられる相手じゃないですよ!」首を拾い上げながら
    石刀自由:「逃げる! 良い手だ! 逃げられるならね!」
    玻璃上 八里:「……腹立たしいがその通り!しかしカミでもこのデカさは惑わし切れんぞ!」
    極楽極:その状況によっては逃げることも難しいかと思いますので、確認させてください。
    熊埜御堂 奈津比古:「…撤退したとして、その間無事でいられる保証はあんのかよ。背中向けるんだぞ?あれに。」
    石刀自由:「……どうしても無理ならば、僕が残ろう」
    石刀自由:「最悪、僕に構うな先にいけ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    極楽極:「——って、逃げてどーすんだ、その後は?」
    石刀自由:(一度言ってみたかったんだよねこれ……)
    マスターブラム:(こいつ...)
    極楽極:臆することなく、その巨体と対峙します。
    熊埜御堂 奈津比古:(こいつ絶対碌なこと考えてねぇな)
    石刀自由:(やっべえ空気うめえ~~~)
    GM:ほう。戦うつもりか。
    GM:ならばその前に――露払いが来る。
    GM:既に耳が慣れてしまったプロペラの駆動音と共に、一台のヘリが増援として現れる。
    GM:そのドアから身を乗り出したエージェントは、拡声器を片手に
    薬師院 小夜子:『おい! こんな化け物いるなんて聞いてねぇぞ!』
    薬師院 小夜子:と叫びながら、ヘリの武装を駆動させる。
    熊埜御堂 奈津比古:「んなもんこっちも同じだ馬鹿!!!」
    極楽極:「わりー、薬師院先輩。なんか『でかくなった』」
    マスターブラム:「ごめんなさいね薬師院さん!とりあえずローラさんをヘリに!」両手で抱えてヘリまで飛ばす!
    薬師院 小夜子:チェーンガン×4、《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《コンセントレイと》
    石刀自由:「呉越同舟……良い響だ……」
    玻璃上 八里:「薬師院殿か!!!最悪我らは見捨てよ!!!」
    極楽極:「まあ、よくあんじゃねーの。ほら、アレだ。ガキ向けのTVでも、斃したらでかくなるじゃねーか?」からからと
    ???:《Eロイス:不滅の妄執》
    GM:対生物には過剰とも思える火力の弾丸が――かの怪物にはまるで通用していないかのようだ。
    GM:怪物は空を仰ぎ、笑う。笑う。笑う。耳をつんざく程の音量で。
    薬師院 小夜子:『おいおいおい! なんだって私はこう――銃弾の聞かねぇ化け物に縁があるんだよぉ!?』泣き言を言いながら小夜子は、ローラの首を受け取る。髪の辺りをわしづかみにして、だが。
    極楽極:やる気になって、首をごきりごきりと鳴らしています。
    GM:――さて。
    GM:戦うか、退くか。
    GM:退くと言うなら急ぎたまえ。怪物の意識が地に降り、あなた達へ明瞭に向けられる前に。
    GM:ヘリはまだ1台地上に残っている。全員が飛び乗れば直ぐにも離陸するだろう。
    熊埜御堂 奈津比古:「…多数決だ」
    熊埜御堂 奈津比古:「丁度5人、後腐れ無くていいだろ。」
    石刀自由:「良いよ、僕は逃げに一票だ」
    玻璃上 八里:「私も一時撤退を推そう。事情を知るマシン殿がいなくなった以上、ここで粘っても骨折り損になりかねん」
    石刀自由:「今なら安全に逃げられそうだし、逃げない理由も無いさ、うんうん」
    マスターブラム:「さっさと退いて調べますか。意味不明すぎて対応しようがないのでは」
    極楽極:「って、オレだけかよ!」
    極楽極:不服そうに後ろを振り返る。
    熊埜御堂 奈津比古:「もう決まっちまったな、極楽。」
    マスターブラム:「これは勝つための撤退です」
    石刀自由:「転身と言ってもいいぞ!」
    マスターブラム:「私たちだって諦めたわけではありませんよ」瞳を強く見据える。
    玻璃上 八里:「……骨で済めば良いほうだろう。ローラ殿が一瞬でやられた以上、我々では時間稼ぎにもならぬ」
    玻璃上 八里:「今は、だがな」
    極楽極:「……………………あーっ!」しばらくしかめっ面、後に大声を上げて。
    マスターブラム:(UGNの力を利用できるうちに処理したいですし...)
    極楽極:「くそったれ、了解だっ!」
    GM:では、決まったかな。
    極楽極:びしっと、巨体に指を突きつけ——
    極楽極:「顔洗って待ってやがれよ、テメエっ!」
    玻璃上 八里:「ようし!皆の者、一時撤退だァ!!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「首だろ、馬鹿。」
    ???:巨体には果たして、極の声は聞こえるものか、聞こえておらぬものか。
    石刀自由:「清潔感、大事だよね」
    ???:或いは聞こえていたとしても、理解できるものか。
    玻璃上 八里:「殿は私が勤める!!!!!」ダメもとでありったけの金紙をばら撒き、視界の阻害を狙う!
    GM:いずれにせよあなた達が乗るヘリは上昇――すると、薬師院 小夜子の乗るヘリが、ほど近い高さ、プロペラの接触せぬように近づいてくる。
    熊埜御堂 奈津比古:「おい薬師院!!最短ルート誘導しろ!!」
    薬師院 小夜子:「カミ様! その妨害、継続! ……あと熊埜御堂の兄さん、そりゃもちろんだが――」
    薬師院 小夜子:薬師院と、そのヘリのパイロットが。どちらもヘリのドアから、あなたたちのヘリへと飛び移る!
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!申し訳ない!今ばら撒いた分で金紙はストック切れだァ!!!!!」
    GM:乗り捨てられたヘリは制御を――失わない。遠隔操作だ。操縦機は、パイロットがその手に持っている。
    GM:無人のヘリは真っ直ぐに大橋と落ちていき――
    GM:ずぅ……ん、と腹に響くほどの轟音を伴う大爆発を起こした。
    GM:橋が崩れる。多量のがれきが、爆風が、巨体の怪物を打つ。
    GM:……だが、それだけで倒せる相手か? 当然の如き疑問が湧くだろうが。
    GM:怪物は、そのがれきの中に埋もれて行く。
    GM:がれきに押されるようにして、海の底へ沈んでいく――無数の腕もまた、同様に。
    GM:その、頭部に当たるだろう部分が水没した時に、笑い声もまた途絶えた。
    GM:※メタ的に言えば、瞬間退場です。
    極楽極:では水没していくそれを見ながら——
    極楽極:「……なんだってんだ、クソが」静かに毒づきます。

    GM:シーン終了、ロイス取得・反転などのみ可能です。
    マスターブラム:とくになし!
    石刀自由:とくになし!
    熊埜御堂 奈津比古:無しで!
    極楽極:ありません
    極楽極:3d10+10 応急手当+時間経過による1d10回復
    DoubleCross : (3D10+10) → 18[3,9,6]+10 → 28

    極楽極:よしよしほぼほぼマックスです。
    GM:強い
    GM:ではあらためてこちらでも宣言。
    玻璃上 八里:ロイスはまだ保留!
    GM:次のシーンへの移行にあたり少々の時間が経過するので
    GM:全PCに1d10のHP回復を認めます!
    熊埜御堂 奈津比古:1d10に加えて応急二個使います
    マスターブラム:熊埜御堂くんが守ってくれたので満タン!
    熊埜御堂 奈津比古:3d10+2
    DoubleCross : (3D10+2) → 11[9,1,1]+2 → 13

    熊埜御堂 奈津比古:www
    熊埜御堂 奈津比古:お前!!
    GM:おおう……
    玻璃上 八里:1d10 自然回復分!
    DoubleCross : (1D10) → 2

    石刀自由:満タンなんですよね……
    玻璃上 八里:HP8→10
    GM:では、シーンを切ります。

    シーン5:旧き神は来たり


    GM:シーンプレイヤーは――侵蝕の低いカミ。そして全員登場可!
    マスターブラム:74+1d10
    DoubleCross : (74+1D10) → 74+2[2] → 76

    玻璃上 八里:玻璃上 八里の侵蝕率を+9(1d10->9)した
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+3(1D10->3)(侵蝕率:82->85)した
    玻璃上 八里:侵蝕73→82
    玻璃上 八里:カミだァ!!!
    極楽極:1d10+87
    DoubleCross : (1D10+87) → 6[6]+87 → 93

    石刀自由:76+1d10
    DoubleCross : (76+1D10) → 76+8[8] → 84

    石刀自由:いやこれ86だな
    GM:では描写をちょっとだけ!
    GM:――退却から12時間が経過した。
    GM:あなた達は思い思いに身体を休めるか、或いは戦闘の記録を残すか。
    GM:いずれにせよ、相当に負傷を回復できるだけの時間は与えられたことだろう。
    GM:あの異形は――動かない。
    GM:大橋のがれきの下に、埋もれたままだと言う。
    GM:あなた達は再び――もう幾度目か――あの会議室へと、集められていた。
    薬師院 小夜子:「――……この12時間に、『スレイヤー』セル内の資料の捜索と、あのデカブツの調査を可能な限り進めさせた」
    薬師院 小夜子:「……だが、それだけじゃぁ解決には至らねぇ。もう少しだけ、あんたらの力を、知恵を、根性を借りたい」
    薬師院 小夜子:と。充血した目で、薬師院小夜子は言った。
    マスターブラム:「お疲れ様です...私の方でも過去の戦闘データ調べてました」ぐったりした顔つきで応じる。
    熊埜御堂 奈津比古:「取り敢えず、分かってる所まで聞こうじゃねぇか。」
    極楽極:「だな」
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!皆の踏ん張りどころだなァ!!!」傷口を塞ぐ金紙が包帯に変わっている。
    極楽極:背もたれを前に、ワークチェアをぎっこぎっこと揺らしながら。
    石刀自由:「……」 ファイルをペラペラめくっている。
    石刀自由:「事態がここまでくれば、もはや大N市全体の危機」
    石刀自由:「この街そのものの崩壊は、どの勢力も望んでは居ない……からね」
    熊埜御堂 奈津比古:「おう、最後まで責任取れよな。」
    マスターブラム:「じゃーちゃっちゃと行きましょう」ごとり、と右手を机に載せる。そこから調べた情報がホログラフとして浮かび上がる。
    玻璃上 八里:「貴様らが招いた種だしなァ!!!」
    極楽極:「てかあれだよな。おっさん、なんか知ってそうなこと言ってたよな?」
    石刀自由:「クールにキメさせてよぉ!」
    マスターブラム:「向いてないでしょ」
    石刀自由:「うぐぅううう……!」
    玻璃上 八里:指をスナップ!白地の銀紙がホログラムを見やすく配置される!
    GM:――では、情報判定だ。このシーンの情報は二つ。だが、一つは自動開示となる。
    GM:そしてもう一つの、判定が必要なものは。
    ☆【〝旧き神〟】特殊判定
    ・解説
    任意の《情報:》で判定を行っていただく。
    その達成値の累計が20になった時点で情報を開示します。
    つまり、一人目に判定した人が達成値7、次の人が8なら、
    その次の人が達成値5を出せばクリアですね。
    財産点、エフェクトの使用はこれを許可します。
    イメージとしては、取得したデータをみんなで解析、情報と照らし合わせる感じです。

    熊埜御堂 奈津比古:ふむ
    極楽極:技能はなんでも大丈夫な感じでしょうか?
    玻璃上 八里:ほうほう
    極楽極:知識も使えたりしますか?
    GM:情報技能ならばなんでも結構! UGN、FH,裏社会を問いません
    石刀自由:ククク、ハイパワー社会能力で押し切ってやりますよ
    玻璃上 八里:金はもうないので任せたぞォ!!!
    マスターブラム:ではデータブレイン、情報:FHで振りましょう
    GM:知識は、そうですね。使いたい知識を宣言していただいたら、その時に伏せられてる情報次第でボーナスを考えましょう
    GM:という訳で、誰からやるかな?
    石刀自由:はい!
    マスターブラム:はーい!役柄的にも!
    極楽極:了解です。なんとなくFH組だけで届くような気もw
    GM:あ、失礼。一部だけ文章のミス!
    GM:20になった時点で情報を〝完全に〟開示します、ですね!
    玻璃上 八里:UGN側の知識も入れておきたいぜ!参加希望!
    マスターブラム:誰から?
    GM:ふふふ……では、一人目。誰がいくかな?
    マスターブラム:では私が
    石刀自由:頼んだぜ!
    マスターブラム:改めて、データブレインと情報:FH
    マスターブラム:3dx+3
    DoubleCross : (3R10+3[10]) → 9[5,8,9]+3 → 12

    マスターブラム:ふっ...
    熊埜御堂 奈津比古:強い
    GM:い、いっきに……!
    GM:では、中間はっぴょー!
    GM:累計値5の情報を、まず開示します。
    玻璃上 八里:これは極ちゃんも入れて裏社会混ぜたほうが面白そうだなぁ
    石刀自由:何が出るかな! 何が出るかな!
    5:
    『スレイヤー』セルの崩壊に伴い、あなた達は多くの情報を得た。
    それと、交戦報告から導き出される、ほぼ100%に近い推測がこれだ。

    マスターミショナリーとは即ち、《スレイヤー・ブレイズ》と《キル・ミショナリー》、
    二つの人格が統合して生まれたエージェントの名である。
    ブラム=ストーカー / サラマンダーの精神と、ブラム=ストーカー / バロールの精神。
    二つが溶け合い生まれた、特殊なクロスブリードである。

    故に、おそらくではあるが。
    今回の一連の件で確認された《ディメンジョンゲート》は、おそらくはマスターミショナリーの用いたもの。
    ……とは言え、出力が異常に高すぎる。

    GM:つづいて、累計値8
    8:
    クロスブリードのオーヴァードが、その所持しないシンドロームのエフェクトを用いる例は、無いとは言えないが決して多くはない。
    また、その力が本来の力より強大になる事は、中々考えづらいものだ。

    とは言え、例外がある。

    オーヴァードの性能を極端に向上させる手段は。
    あなた達の中に一人、誰よりも良く知るものが居るだろう。

    マスターブラム:だれだろう
    熊埜御堂 奈津比古:ほう
    玻璃上 八里:「一体!」全体・・・
    GM:累計値、10
    10:
    交戦海域近辺を調査した結果。
    破砕され、もはや完全に力を失ってはいるが――賢者の石とおぼしき反応があった。

    GM:さて、ひとまずはここまで。次、誰が来るかな?
    玻璃上 八里:カミ!!!
    GM:来い!
    玻璃上 八里:情報:UGNに情報収集チームを使用だ!
    玻璃上 八里:3dx+3 達成値2増加!
    DoubleCross : (3R10+3[10]) → 10[1,9,10]+2[2]+3 → 15

    極楽極:おお、お見事です
    玻璃上 八里:フ……(任意の決めポーズと光源演出)
    GM:目標値30でも余裕じゃねーか!
    GM:では、一気にはっていこう。目標13.15
    13:
    これより、マスターミショナリーが賢者の石を用いた事を前提とし、推測を進める。
    また、かの巨大なる異形の怪物を、〝旧き神〟と呼称する。

    マスターミショナリーが賢者の石にてこじ開けたゲート。
    そこから這い出した異界の存在は、おそらくは召喚者をも取り込んだ。。
    観測データより〝旧き神〟は、巨大なEXレネゲイドである可能性が極めて(ほぼ100%と言えようレベルで!)高い。

    15:
    ……加えて。此方はUGN内の資料と、スレイヤーセルの資料を照らし合わせる行程で得られた結論である。
    第十三地区にて発生した〝ローディーズ・ドア〟事件。
    そして判明した旧日本軍による〝无号計画〟の概要。
    スレイヤーセル内で発見された資料には、この2項目に関する記述が度々見受けられる。

    最古のレネゲイド存在は、無機物であったと仮説を立てた者がいた。
    アニミズム信仰とは即ち、無機物や減少にレネゲイドウィルスが感染した故のものではないかと考えた者がいた。
    〝无号計画〟とはつまり旧き時代の神を再現する試みであり――
    マスターミショナリーが求めたものも、本質的には変わらない。

    GM:目標値、20
    20:
    だがマスターミショナリーは、旧き時代の神を作りだそうとは考えなかったのだろう。
    彼は〝無機物と生命体の融合〟という観点では、賢者の石を自らに融合させるというアプローチこそ行ったが、それはあくまで自分自身の出力向上が目的であった。
    幸いにも大N市は賢者の石所有者が多く、特に活発に活動するFHマスターエージェントから、戦闘データの採取は容易かった筈だ。
    以下、放棄された〝スレイヤー〟セルの設備より得られた研究データを統合し、推測する。
    飛躍的に向上した能力を用いて、彼は大量の従者を生成、蓄積。
    これは、極めて狭い空間に、異常とも言える密度での〝レネゲイド感染物体〟が存在する事を意味する。
    そしてUGNとの交戦時、大量の従者を喪失させることで、存在の〝欠落(解析者注:厳密な意味は不明。スレイヤーセル内資料より用語を借用)〟を生みだした。

    結果、賢者の石にて開かれたゲートより〝旧き神〟が到来。
    マスターミショナリーはその存在に統合され、人格・身体とも合一の存在と化した。
    これは(スレイヤーセルの資料を信じるならば)世界が必然として行う〝補填〟の結果であるという。

    旧き神よ、来たれ――宣教師は、そう言った。

    ※以下、解析者私見
    この〝補填〟のシステムは未だ解析不能であり、時間は有限。故に調査は他項目へと移る。
    平行世界! 異界に存在する可能性! ロマンはあるが、私には何がなんだかさっぱりですねぇ。
    こほん。 
    マスターミショナリーという人間の性質上、神とは自分が支配するべきものである。
    即ち自らの強制従者化能力を、賢者の石を以てブーストすることで、〝旧き神〟をも支配下に置こうとしたのではないか。
    よって、自らが〝旧き神〟に取り込まれた現状は、彼の計画から外れていると思われます。
    ……しっかし。じゃあ、本気で攻撃してこなかったのはどういう理屈なんでしょうねぇ?
    ~とある解析班の女性、記す~

    GM:――これが、UGN、FHのエージェント合わせ5名が、大量の資料と向き合った結果、
    GM:推測、予想を多分に含みながら――これ以上信頼の置ける説は無い、と至った結論である。
    石刀自由:「……まあ、僕はさておき」
    石刀自由:「UGNの皆は、この手の話へのアクセス許可は出ていたか……?」
    極楽極:「いや、まあ——」
    極楽極:「半分以上、何言ってっかわかんねー」
    熊埜御堂 奈津比古:「いや、初耳だ。まあ俺が知らねぇだけかもしれないが。」
    マスターブラム:「それでは今後、もっと重責を背負えるようになっちゃいましたねえ」
    玻璃上 八里:「……補填か。私も初めて目にする事柄だ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…余計な事言うんじゃねぇよ…!!」
    熊埜御堂 奈津比古:死にそうな顔
    石刀自由:「僕とせんちゃんはね。こういった旧き神の迎撃が本来の任務だったんだ」
    極楽極:「補填だか布袋だか知らねーけどよ、肝心なことが判ってねーじゃねーか!」
    マスターブラム:「神の倒し方ですねえ」
    石刀自由:「この世界を、人間を、異界の力で少しずつ置換する……得体のしれないものの排撃が……」
    GM:――その通り。まだこの段階では、あなた達は神の倒し方に至ってはいない、が。
    石刀自由:「——という訳で、最悪消されそうになったら連絡してよ。助けに行くからさ」
    極楽極:「……んじゃアレかよ、おっさんたちならあんにゃろーをぶっ倒せる手立てが判るってのかよ?」
    玻璃上 八里:「……『カミ』の排斥方法か。それは私も気にしているところだ」
    石刀自由:「無い訳ではない」
    GM:こうして、一つ所に情報を集めて推論を立てたことで、新たな推測経路が浮き上がる。
    GM:情報判定
    ★【〝旧き神〟の撤退理由推測→〝旧き神〟の能力推定と弱点】開示要求による自動成功。

    玻璃上 八里:「少しでも経路が見えるかもしれん。差し支えなければ教えて頂こう」
    熊埜御堂 奈津比古:「随分と煮え切らねぇ言い方だな。」
    石刀自由:「一つは僕がプライメイトオーヴァードになること」
    玻璃上 八里:「よし、次の案に移ろう」
    マスターブラム:(またあけっぴろげに言っちゃって...)
    石刀自由:「そんなー!?」
    極楽極:なんだけかそりゃ? とゆーかお<ぷらいめいとおーゔぁーど
    GM:では、情報を開示します。
    ★【〝旧き神〟の撤退理由推測→〝旧き神〟の能力推定と弱点】
    非破壊透過カメラで撮影された〝旧き神〟の肉体構造は、既存のあらゆる生物と異なる。
    無機物と有機物の統合体が自我を持ち活動している――というのが、最も近い表現だろうか。
    交戦データの解析によれば、異常とも呼べる対レネゲイド耐性を誇る。
    これは、或いは物理法則さえも異なる世界の存在であるが故ではないか――と推測される。

    だが現状、〝旧き神〟は、エネルギーの枯渇状態にあると考えられる。
    《ゲート》による異界転移は、〝旧き神〟と言えど多大な消耗を伴うのだろう。
    橋梁と共に海中に没して、そのまま浮上しなかったのはその為だろう。

    ――或いは、本来なら異界からの旅で飢えた神の為に、贄が捧げられる予定だったのかも知れない。
    だが、その贄とし得る存在――子供達は、UGN・FH連合部隊に先んじて救出されていた。
    《メイド・イン・バトルフィールド》の戦闘AIは救出を無益と進言したが、結果的に正しかったのはあなた達だ。

    故に〝旧き神〟は活動可能な領域までのエネルギー蓄積を優先するだろう。
    だが、その時間とは即ち、〝旧き神〟が〝我々の世界〟に侵蝕される時間でもある。
    かの存在が自らを復元する為に取り込む、この世界のレネゲイドウィルスが、かの存在を我々の法則へと引き落とす。

    即ち、〝旧き神〟への対策とは。
    かの存在が侵攻を開始する寸前まで、英気を養うことである。
    その推定される期日とは即ち、48時間後である。

    ……所詮、狂気を振り回して求め得る神などたかが知れている。
    あの男が探し当てた可能性とは、とんだ紛い物に過ぎなかったのだ。

    石刀自由:「もう一つは待ち——だね」
    石刀自由:「外なる世界のものがこの世界のものを置換している。つまり外の世界のものはこの世界のものになってしまう」
    石刀自由:「違う世界から来たことに由来する無敵性が薄れる時間を待つ……それが何時間か僕にはわからないけどね」
    石刀自由:肩をすくめる。
    玻璃上 八里:「成る程、ヨモツヘグイの類か」
    マスターブラム:「へそくりでクリプトナイトとか持ってません?」
    石刀自由:「賢者の石しかねえわ。回る! 光る! 音が出る! みたいなタイプの」
    玻璃上 八里:「世界の物をとりこめば、世界のルールに従わなければならぬという訳だな」
    熊埜御堂 奈津比古:「他人の家の空気が落ち着かねぇのと同じか。意外と庶民的じゃねぇかあのデカブツ。」
    極楽極:「んじゃ、あれか? ほっときゃ、勝手に弱る」
    石刀自由:「そういうことになるね」
    極楽極:「んで弱ったとこを、しばくっ!」ぱしっと、掌に拳を叩きつける。
    マスターブラム:「月面含む観測データから、推定時刻を算出しました」
    石刀自由:「おお、せんちゃん有能!」
    マスターブラム:「降臨、あるいは零落より48時間。それが奴を仕留めるタイミングです」
    熊埜御堂 奈津比古:「随分と長いな。その間デカブツは本当に動かねぇのか?」
    玻璃上 八里:「フ、零落とはカミの名も形無しだな」
    GM:動かないのか――を、絶対の事実であるかと問うなら。それは否だ。不測の事態とは必ず起こり得る。
    GM:だがそもそも、世界は0と100だけで構成されてはいない。
    GM:故に、その問いに答えるのならば。
    GM:〝それが一番、勝率が高くなる手段だ〟と応じよう。
    石刀自由:「最悪の事態に備えて、“知り合い”に声をかけるよ」
    石刀自由:「僕は只の通りすがりのオーヴァードだが、気のいい“知り合い”が多くてね」
    極楽極:「ま、とりあえず。動き出したときのために、警戒しとくにこしたこたーねーな」
    マスターブラム:「現時点のアレは単に異界存在としか呼びようがないですが」
    マスターブラム:「これからこの世に汚染され、ただの神まで落ちるのですよ」
    マスターブラム:「ちょっとした神程度なら、今日日どこにでも居ますからね」
    極楽極:「馴染むかどーかに関わらず、動き出したら対応しねーといけねーんだしよ?」
    玻璃上 八里:「例えばここにもなァ!!!!」(任意の決めポーズと光源演出)
    石刀自由:「この事態において、善意の協力者を背後から討つほど……この街のUGNは愚かじゃないだろ?」 熊埜御堂さんの方を見て微笑む
    熊埜御堂 奈津比古:「…チッ、ここに来て確率に縋らねぇと駄目とはな…。」
    熊埜御堂 奈津比古:「流石にねぇよ。それは。」
    熊埜御堂 奈津比古:「だからお前らも最後まで協力しろ。」
    極楽極:「てかアレだ、熊埜御堂先輩」
    極楽極:「確率もクソも。動きゃあ対応しなきゃいけねーんだ。ならやるこたぁ一緒じゃねえかよ?」
    石刀自由:「おうとも。命燃やすぜ」
    石刀自由:自らの胸を叩く。
    極楽極:「今すぐ動かれて、対応するか。48時間後に動いて、対応するか」
    極楽極:「ま、今の話だと、48時間後の方がいーんだろーけどよ。どのみちかわんねーよ」
    極楽極:へへっと、悪い頭なりに納得した顔で。
    熊埜御堂 奈津比古:「…お前みたいに単純に生きられればどんだけ楽なんだろうな。」
    熊埜御堂 奈津比古:「まあいい。時間があるって事は外部にも手を回せるって事だ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「少なくとも、俺達だけが対応しねぇと駄目な状況じゃなくなった。」
    極楽極:「そーでもねーよ。あんとき。先輩だって単純に動いたじゃねーか?」
    極楽極:と、言ってから。あー、とバツが悪そうに頬をぽりぽりと掻いて。
    玻璃上 八里:「熊埜御堂殿も安心するがいい!私というカミがお主たちにもついているのだからなぁ!!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「つー訳で頼んだぞ、薬師院。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…あ?いつの話だよ」極楽さんの方を見て
    薬師院 小夜子:「……裏方仕事は、全部、やる」
    薬師院 小夜子:「見張りも、物資の手配も、カバーストーリーの作成も、記憶処理班の手配も、お偉いさんに頭ぁ下げるのも」
    薬師院 小夜子:「全部私と、この支部の連中でやる。だから、アレはあんたらに任せた」
    極楽極:「あー、いや、その——」珍しく、歯切れが悪い。
    極楽極:「いや、かばってもらった時だよ。礼言ってなかったな、とかだ。うん」そっぽを向いて。
    熊埜御堂 奈津比古:「あぁ?お前んな事いちいち気にしてたのかよ。」
    極楽極:「ああっ!? 誰が気にしてるってんだ!」
    玻璃上 八里:「どうした極楽よ!!声が小さいがまだ怪我が痛むのかァ!!?」
    熊埜御堂 奈津比古:「ガキが調子乗ってんじゃねぇぞ。てめぇみたいなのは大人しく背中預けときゃいいんだよ。」
    石刀自由:「ふふっ……良いチームだ……」
    極楽極:「デカくでんじゃねーか! んじゃ今度は遠慮無しで背中預けるからなっ、覚えてやがれっ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おおいい度胸じゃねぇかクソガキ。攻撃スカしたら指さして笑ってやるよ。」
    マスターブラム:「じゃ、私は観測と装備のチェックしてるんで」よたよたと石刀に近寄り
    極楽極:「上等じゃねえか! テメエこそ下手打ちやがったら熨斗つけて指差してやらぁっ!」
    マスターブラム:「異空間を出るとき以上の備えをしておきます。本番は頼みましたよ」
    玻璃上 八里:「フハハハ—ッ!!!本番前にけがを増やすのは勘弁してほしいぞォ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:(…任せた、か。)
    熊埜御堂 奈津比古:(…嫌になるぜ、本当によ。)

    シーン5‐A:我が欲望の為に マスターブラム / 蛍塚 閃


    GM:――ここから始まる三組のやりとりは、〝旧き神〟が地上の論理に染め直されるまでの間。
    GM:即ち、48時間の空白の何処かに挟まる、時系列定まらぬ、独立した三つの出来事である。
    GM:……その信号は、突然に復旧した。
    GM:マスターエージェントの身体とは即ち、その所属するセルの資産であり
    GM:その身体に兵器が搭載されているのならば、資産価値は更に跳ね上がる。
    GM:ならば万が一、不慮の事態にてその生命が奪われた時、骸だけでも回収するのは当然のことだ。
    GM:マスターマシン。彼女の脳髄には、『AIDA』という思考支援の疑似AIが接続されている。
    GM:その中に組み込まれた微弱な信号の発生装置は、つい数十分前までは完全に稼働を停止していた。
    GM:それが、復旧したのだ。
    GM:信号の発信源はあの戦闘が行われた海域よりほんの数百mばかり離れた海岸線沿いの、断崖――
    GM:満潮時には水の底に沈む、小さな洞窟であった。
    マスターブラム:『ふむ、いい具合にアジト候補ですね』声を発するのは、不格好な飛行機械。
    マスターブラム:マシンや自分のへそくり...緊急時に使うため、市内の幾所かに部品や素材を準備しており、
    マスターブラム:それらを用いて作った即席ドローンがここにやってきた。本体は支部内で異界存在を監視したり、エージェントから監視されたりしている。
    マスターマシン:「いいとこだろ?」
    マスターマシン:「あと数日で水没しそうなのが困るけど」
    マスターマシン:「それ以外は今のところ、文句もないや」
    マスターマシン:洞窟の奥まった箇所より、声。こうこうと周囲を照らすのは、ペンほどの大きさのライトである。
    マスターブラム:『そうですねえ。丁度よい場所かと思います』この端末には最低限の機能、すなわちホログラム投影、通話、飛行、自爆。その程度しかない。
    マスターマシン:光の程度は――日中までとは行かないが、夕暮れよりは明るかろう。
    マスターブラム:まあ、同僚と連絡を取るには十分だろう。
    マスターマシン:その光源にマスターマシンは背を向け、壁に顔を向けて、何かの作業にいそしんでいる。
    マスターブラム:『のぞき見しても大丈夫でしょうか?』
    マスターマシン:「僕を探しに来たの?」
    マスターマシン:「……と、あまり気分の良いものじゃないけど、どうぞ」
    マスターブラム:『どうもどうも』 ぶぅん 耳に残る駆動音を立てながら、ドローンが近づく。
    GM:では。
    GM:近づいたドローンは、マスターマシンが見ていたものは壁ではなく、壁に固定された鏡だと知るだろう。
    GM:そして、その鏡に映っているのは――彼女の額だ。
    GM:ぱっくりと、割れた額。
    GM:……と書くと、まるで皮膚と肉が破れているだけのように思えるかも知れないが、否。
    GM:骨までを切開し、こじ開けて固定し、脳髄の一部までを露出させたマスターマシンが、
    GM:工具を額の解放部へと押し込み、頭部の中で何かを弄り回していたのだ。
    マスターマシン:「一度電源をオフにしちゃったからさぁ、たぶんバイタル信号も切れてたよね? ごめんねー」
    マスターブラム:『いえいえ、特に心配していなかったので」
    マスターブラム:「貴女の器用さに賞賛を送らせてもらいましょう』
    マスターマシン:「そこは嘘吐いてくれてもいいのに。心配して夜も眠れませんでした、とかさ」
    マスターマシン:「そしたら僕だって感動のあまり嘘泣きして、僕たちは篤い友情を確かめ合えたんだ」
    マスターブラム:『貴女の生き汚なさを信頼しているのでね』
    マスターマシン:「それはどうも、光栄だ」
    マスターブラム:『正確に言えば、ジャームにならぬままマスターエージェントをやっている奴の、ですがね』
    マスターマシン:「あー……確かに割と少ないね、うん」
    マスターマシン:「うちのセルだけ四人いるけど、他は……インリークォってどうだっけ?」
    マスターブラム:『とりあえず、名誉アヴェンジャーズ認定されちゃった怪物マニアはジャームだったかと』
    マスターブラム:『割と理性的な方ではありますが。一般人相手に平和的ナンパを完遂できるぐらいには』
    マスターマシン:「……ナンパ?」
    マスターマシン:「え、ジャームがナンパ?」
    マスターマシン:「……ホワイ?」
    マスターマシン:割とこの瞬間、かなり真剣に彼女は首を傾げていた。
    マスターブラム:『好きなタイプは努力家だそうですよ。どこまで本気か分かりませんがね』
    マスターブラム:『本当に好きなのは、どうせ怪物になった女でしょうし』
    マスターマシン:「そこだけ、ウチのセルの厄介者に似てるね」
    マスターマシン:「努力するヒーローは好きだけど、本当に好きなものはどっか振り切っちゃったヒーロー」
    マスターマシン:「誰かさん、努力するだけの凡人にはすぐ飽きちゃうだろーしー」
    マスターブラム:『まったくもって困った方です』
    マスターブラム:『英雄好きと怪物好き、趣味は合わないけど方針は近いから協力できてますが』
    マスターブラム:『対消滅しねーかな』
    マスターマシン:「その〝困った方〟に一番べったりな君が言うことかい?」
    マスターブラム:『でも合体しそうだな...え?なんです?』
    マスターマシン:「本当に消滅しちゃったら、一番寂しがりそうな君が言うことかな、って言ったの」
    マスターブラム:『まっさか~』
    マスターマシン:「まさかとはなんだ、まさかとは」
    マスターブラム:『私がそんな寂しがるようなタマですか』
    マスターマシン:「私は案外に真面目に煽っているのだよ、マスターブラム」
    マスターブラム:『え、煽ってたんですか?』
    マスターマシン:「勿論。身内同士で煽り合い喰い合いの、蟲毒の如き悍ましさ!」
    マスターマシン:「それが我らがセルの――」
    マスターマシン:「――こほん。失礼、〝混線〟してた」
    マスターブラム:『あー、不思議とリラックスしてたから全然気づかなかった...』
    マスターブラム:『中々悪趣味な真似してますね』
    マスターマシン:「褒め言葉と受け取っておくよ。何しろどちらも僕の作品――」
    マスターマシン:「パーツの互換性はないけど、構造なら良く知ってるからね」と、洞窟の隅を指さす
    マスターマシン:そこに打ち捨てられているのは、基板から重要な部品を抜き取られた『AIDA』
    マスターマシン:……些か構造や使われているパーツが古めかしいのは、これが随分昔に作られたものだからだ。
    マスターブラム:『過去の大失敗と再会した感想はどうです?』
    マスターマシン:「今なら絶対やらないミスが数十は見つかった」
    マスターマシン:「一言でまとめると〝これを作ったバカは誰だ!〟かな!」
    マスターブラム:『研鑽の証明ですねえ』
    マスターブラム:『大変頑張りました』
    マスターマシン:「日進月歩! 悪党だって努力はするのさ」
    マスターマシン:「けど、まぁ。失敗作の疑似AIでも、オーヴァードの脳髄を用いた反復学習を経た後だ」
    マスターマシン:「パーツの流用だけでも、身体能力の向上に大きな成果が見られたよ」
    マスターブラム:『それは何よりです』
    マスターブラム:『我らは失敗と犠牲と屍の上を歩く身』
    マスターブラム:『過去をしっかりと踏みしめて歩む義務がありますからね』
    マスターマシン:「過去、ねぇ」
    マスターマシン:「正義の味方みたいな口上だ」
    マスターブラム:『技術者として言ったつもりでしたが』
    マスターブラム:『なるほど、確かに毒されている』
    マスターマシン:「あははは。なに、組み込んだ直後はもっと酷かった!」
    マスターマシン:「なにせ独り言の七割がキル・ミショナリーだ。記憶域のパーツは移植しなかったって言うのにね!」
    マスターマシン:「じきにこの鬱陶しい皮肉屋も消えるさ。それまで少々の我慢だと思って欲しい」
    マスターマシン:「……とは言え僕の技術屋の視点としては。確信の持てるデータであれば、その過去の重みを問うつもりはない」
    マスターマシン:「道脇の屍を一々描写してたら、ロボットアニメは陰鬱なものさ!」
    マスターブラム:『うんうん。理不尽なまでに前向きで結構』
    マスターブラム:『私たちらしい姿勢、高得点です』
    マスターマシン:「おっ。出た、誰かさんに伝染された採点癖」
    マスターマシン:「やっぱり君、彼を好きすぎるってば」
    マスターブラム:『ちっがいますぅー。私のオリジナルですって』
    マスターブラム:『偶然の一致ですよ。あれを真似するとかないない』
    マスターマシン:「えー? ほんとぉー?」と疑りの目を向けつつ、額の工具を引き抜いた。
    マスターマシン:そうすれば、オーヴァードの再生力。直ぐにも傷口は塞がり、そこを前髪が覆い隠す。
    マスターマシン:そうして、見た目ばかりは普通の女となって、
    マスターマシン:「じゃ、聞くけど」
    マスターマシン:「彼がいなくなったら君、何すんのさ」
    マスターブラム:『ふむ、そうですね...』
    マスターブラム:ここに遣ったドローンは即席中の即席。碌なセンサーも備えていない雑な代物だ。
    マスターブラム:彼女との通信も、いい加減溜まってきた眠気を誤魔化すための手妻ではある。
    マスターブラム:しかし、割と凹んだり暴走してるかもしれないとは思っていたし、話してる内にちょっと失礼な気もし始めたので
    マスターブラム:真面目に質問へ応じようと考えた結果...
    マスターブラム:『その時になってから考えますね』
    マスターマシン:「早めに考えた方がいいよー? 〝その時〟は突然来る」
    マスターマシン:「いやぁ、僕もね! 兄ちゃんぶっ殺そうと思って数年やってきて、いざ叶ったら――」
    マスターマシン:「びっくりするくらい! やること思いつかないんだもん!」
    マスターブラム:『実体験でしたかー』
    マスターマシン:「暇つぶしにこうやって自分磨き(きょうかかいぞう)したりしてたけどさー」
    マスターマシン:「建設的な行動が、こう、思い浮かばないんだよね」
    マスターマシン:「……だからさぁ。もし、今の質問の答えを知りたいなー、って僕が思ったとしたら」
    マスターマシン:「〝その時〟が来るタイミングを自力で」
    マスターマシン:「手元に引っ張ってくるのが一番だと思うんだけど、どうだろ」
    マスターブラム:『わっかんねえなー』
    マスターマシン:「この上なく明快だと思うんだけどなー?」
    マスターブラム:『私、前もって考える性質じゃないし...』
    マスターマシン:「……技術者としてはレアなスタンス」
    マスターブラム:『手札だけ揃えて場当たりで誤魔化すタイプなんで...』
    マスターマシン:「んー……じゃあやっぱり、結果発表が欲しくなったら」
    マスターマシン:「かわいそうだけどエロスさんにはご退場いただくしかないかぁ」
    マスターブラム:『......』
    マスターブラム:『まあ、石刀さんが貴女に殺されるなり、南極あたりに飛ばされたら』
    マスターブラム:『その時は貴女のサポートでもするんじゃないですかね』
    マスターマシン:「おっ、答えをひねり出した」
    マスターマシン:「良かった良かった、これで彼が死んじゃう可能性が少し削られたわけだ!」
    マスターブラム:『南極の穴に落ちた石刀さん、どうなるかな...』
    マスターマシン:「……どうなるだろねぇ」
    マスターマシン:「何千年後かの文明に発掘される……?」
    マスターブラム:『いや、怪物マニアに聞いた話ではなんか、珍生物の宝庫らしいんですよあそこ』
    マスターブラム:『より変な生き物になって帰ってきたりしそうで、ちょっと気になってきました』
    マスターマシン:「あ」
    マスターマシン:「じゃあ、今回の件終わったらやろうよ」
    マスターブラム:『リーダー流し?』
    マスターマシン:「うん」
    マスターマシン:「輸送手段は幾らでもあるし、後は投下した時に飛ばれなきゃいけるって」
    マスターブラム:『んー、でもUGN南極支部も底が知れないですからねえ』
    マスターブラム:『妙なUGNと戦うのは0G柳生で懲りました』
    マスターマシン:「底が知れない――かもしれない、けどさ」
    マスターマシン:「面白いかどうかの方が大事じゃない?」
    マスターマシン:「僕たちはきっと、そういうものだった筈だ」
    マスターマシン:「気になるなら、知りたいなら、確かめればいい」
    マスターマシン:「それに伴う結果は、それこそ」
    マスターマシン:「〝その時になってから考えますね〟でいいじゃん」
    マスターブラム:『そういやそうですねえ』
    マスターマシン:「……だからさぁ。やっちゃおうよ、マスターエロス」
    マスターブラム:そう、私は本来好き放題やって顰蹙を買うクソ野郎だったはず...
    マスターマシン:「どうせ平気な顔して戻ってくるんだからさぁ……」
    マスターブラム:しかしどうだこの体たらくは。上司の方針に振り回され、仲間のヒステリーの収拾に奔走。
    マスターブラム:私がやれやれ言いながらひいこら働く苦労人のようではないか。
    マスターブラム:どの辺で狂ったかな...石刀さんの頼みで某セルを爆撃しに行った辺りでは狂気だったはず...
    マスターマシン:「……………………」
    マスターマシン:「〝貴女は人間で、オーヴァードで、欲望の徒だろうが〟……だっけ?」
    マスターブラム:『ふむ、地球外追放された時には戻ってこれませんでしたね...』
    マスターブラム:『ん、なに?』
    マスターマシン:「いや、ね」
    マスターマシン:「君はもしかしたら今、やりたいことをちゃんとやっちゃってるんじゃないかって」
    マスターマシン:「そんな風に思っただけさ!」
    マスターマシン:「決してお説教を根に持ってる訳じゃない!」
    マスターブラム:『そうですか』
    マスターブラム:『ふむ、やりたいこと...』
    マスターブラム:『そういえば、私がスターダスト隊からひいこら言いながら逃走した後で』
    マスターブラム:『月で石刀さんを拾った時』
    マスターブラム:『面白い顔してて、その時は痛快でしたねえ』
    マスターブラム:意図せぬままに、口角が上がる。
    マスターマシン:「一途だねぇ、君。……ふぅん、なるほど、なるほどね」
    マスターマシン:「うん」
    マスターマシン:「一応言おう」
    マスターマシン:「君も今、とても面白い顔をしている」
    マスターブラム:一瞬でげんなりとした表情に変わる。
    マスターマシン:「あー。キープしてよー」こちらも途端に不満げな顔に
    マスターブラム:『そんな、絵を描く時同じ表情になるみたいな癖あったんですか私』
    マスターブラム:『恥ずかしい。ちょっと海馬いじらせてもらえます?』
    マスターマシン:「さあ。僕はそういう心模様の専門家じゃないし?」
    マスターマシン:「さっきの顔が、どんな信条を示すものかは分からない」
    マスターマシン:「ただ……」
    マスターマシン:「さっきの顔をもう一度見られるなら」
    マスターマシン:「マスターエロス、一回くらい殺しちゃってもいいかなって思っただけ」
    マスターブラム:『......』その言葉に、顔も心も動かされはしないが。
    マスターブラム:『やっぱ、訳知り顔って腹立ちますよね...』
    マスターマシン:「でしょ? やられてみてよーく分かった」
    マスターマシン:「でも、やる方はとっても気持ちいい!」
    マスターブラム:『元気なようで大変よろしい』むすっとしたまま。
    マスターマシン:「……という訳で、訳知り顔の自慰行為を続けるとだね。事態が丸く収まったころに僕はセルに戻るから」
    マスターマシン:「君は今日の僕の告白を胸に抱きながら、彼への想いと自分の欲望を上手く折り合わせつけとくといいよ!」
    マスターマシン:「……あ、もちろん。丸く収まらなかった、って言うのは無しでお願いしたい」
    マスターマシン:「さすがにまだちょっと、死ぬのやだし」
    マスターブラム:『建設的な行動思いつかないんでしょう?ここらで気楽に自爆でもしていってはどうです?』
    マスターマシン:「えー、やだ。君が喜ぶだけじゃんそれ」
    マスターマシン:「僕は自分を悦ばせたいの!」
    マスターブラム:『そうですねえ。うん。そうだ』
    マスターブラム:『私、非建設的な行動が大好きなもので』
    マスターブラム:『クソ野郎が何もできずに死んでいく所とか見たいですねえ』
    マスターマシン:「む。もしかして僕、死ねって言われてる?」
    マスターブラム:『いえいえ私たちは仲間ですので』
    マスターブラム:『ひとまずはあの異界存在を派手にぶっ飛ばしてきますとも』
    マスターマシン:「そっかぁ、良かった良かった」
    マスターマシン:「……うん。それじゃあ、行ってらっしゃい。終わったら次はマスターエロス南極投下計画だ」
    マスターマシン:「彼を眠らせるにたる睡眠薬の確保と、効果時間内に南極へ移動できる方法を探しておこう!」
    マスターブラム:『ええ、行ってきます。今度こそ貴女のお兄さんの仕事を無に帰してきますね』
    マスターマシン:「うっわーあ。言い方ほんっと腹立つぅー」
    マスターブラム:『私もクソ野郎の一員なもので。それでは』
    マスターブラム: ぶぅん 通信が切れて耳障りな駆動音が聞こえてくる。
    マスターブラム:非常事態に備えてドローンは残す。とはいえ雑談はこれにて終了。
    マスターマシン:「……………………」
    マスターマシン:「……マスターブラム、面白いなぁ」
    マスターマシン:「見たいなぁ、うん」
    マスターマシン:「あの子が、マスターエロスを失ったところ」

    シーン5‐B:愛を求める者、愛する者 マスターエロス VS 玻璃上 八里


    玻璃上 八里:━━第八支部、屋上。
    玻璃上 八里:任意の広さを占拠し、玻璃上八里はカミ細工に励んでいた。
    玻璃上 八里:「ふんふんふーん……」セロテープで銀紙を繋ぎ合わせている。
    玻璃上 八里:旧き『カミ』を叩くには、まず大きさだ。
    石刀自由:「……面白い能力だねえ、紙を……」
    玻璃上 八里:そして、自身が最もふさわしいと思えるイメージ。
    玻璃上 八里:「……むおぅ!イワド殿か!」
    石刀自由:「やあ、カミ様」
    石刀自由:「進捗が気になって見に来てしまってね」
    玻璃上 八里:「作業に夢中になりすぎてしまったな。いつからそこに?」
    石刀自由:「ついさっきさ。気配を消す術は知らなくてねえ」 微笑む。
    石刀自由:「外部の者である僕が見てもいいならば、見学させてもらいたいと思ったのさ」
    玻璃上 八里:「ふーむ。良いぞ!しかしタダで見せるというのも少し勿体ないなァ!」
    玻璃上 八里:そう言いながらも、銀紙の大きさをどんどん膨らませていく。
    玻璃上 八里:すでに一メートルは超えただろうか。
    石刀自由:「確かに、タダは悪い」
    石刀自由:「紙は神、紙片は詩篇、紡ぐ言葉とはすなわち祈りであり、人間を人間たらしめる力となる」
    石刀自由:「僕は神など信じないが、信仰が生み出す人間の力は信じている」
    石刀自由:「故に」
    石刀自由:「君という神に祈ろう。英雄のこの僕が——」
    石刀自由:「要するに、お手伝いできることがあったら言ってねってことね」
    玻璃上 八里:「よろしい!で、あれば……」上着から取り出した予備の筆ペンを放り渡す。
    玻璃上 八里:続けて銀紙100枚セットも。
    石刀自由:「ま、まさか……!?」
    玻璃上 八里:「イワド殿には『カミ懸け』の作業をお願いしたい!」
    石刀自由:「この僕に! フハハ! 僕にか!」
    玻璃上 八里:「見本はこれだ!!!」楷書体で何やら書かれた一枚の銀紙を広げる!
    石刀自由:「良いだろう!」 和服に着替えて書道の構え!
    石刀自由:「見よ!」
    石刀自由:「
    石刀自由:英
    石刀自由:雄
    石刀自由:」
    石刀自由:「完璧……」
    玻璃上 八里:「ほう!書道も通じているか!益々カミの目に誤りはなかったなァ!」書かれている文字は……
    玻璃上 八里:『
    玻璃上 八里:大
    玻璃上 八里:爆
    玻璃上 八里:発
    玻璃上 八里:』
    玻璃上 八里:!!!!!
    石刀自由:「ぶ、物騒だ……」
    玻璃上 八里:「書き終えたら今作っているカミのスペシャルシートに詰め込んでいただきたい!!!」
    石刀自由:「まあ……戦闘だからな、そんなものか、うん」
    石刀自由:大人しくスペシャルシートに詰め込む。
    石刀自由:「ところでさ」
    玻璃上 八里:「うむ?」余ったスペースに展開図を書き込みながっら
    石刀自由:「カミサマは……僕の正体、気にならないのかな?」
    玻璃上 八里:「ふむ。」
    玻璃上 八里:「その答えとしては、そうだな……」
    玻璃上 八里:「━━『アヴェンジャーズセルの様子は見に行けたのか?』」
    玻璃上 八里:「……と、言った辺りが貴様の好みであろうか」
    石刀自由:「そうそうそれだぁ!」 呵々大笑
    マスター・エロス:「その辺りはぬかりないさ!」
    マスター・エロス:戻った。
    マスター・エロス:完全に、邪悪の顔に。
    マスター・エロス:とは言えなにか行動を起こす訳ではない。
    マスター・エロス:なんなら書道も続けている。
    玻璃上 八里:手は止めない。
    玻璃上 八里:奇妙な空間だ。恐らくは今回の任務で一番の。
    玻璃上 八里:「マシン殿を調べる際に貴様の資料も目に留まってなァ」
    マスター・エロス:「例の巨大な神を抑え込む為に」
    マスター・エロス:「部下を動かしているんだ」
    マスター・エロス:「ピエロザイル、アクロバティックサラサラマンダー、その他にも大勢」
    マスター・エロス:「もしもあの巨神が動いた時に、すぐ連絡ができるように」
    マスター・エロス:「いや~、バレているなら良いんだ」
    マスター・エロス:「その上で動かずに時を待つ」
    マスター・エロス:「そういう理性が君に働いているなら、僕は良いと思うなあ~~~~!」
    玻璃上 八里:「一周回って影武者ではないかと思うほどに堂々としていたから聞くタイミングを逃してしまったよ」
    マスター・エロス:「だろ?」
    マスター・エロス:「いつもそうしているんだ。だって堂々としてると皆怯むからねえ」
    玻璃上 八里:「そういう意味ではやはり、お主は導く才があるのであろうな」
    玻璃上 八里:「どういう形であれ、上に立つものは下に弱みを見せぬものだ」
    マスター・エロス:「まあね」
    マスター・エロス:「僕は何時だって夢を語る。希望を抱く。未来を見せる」
    マスター・エロス:「焼け付くような欲望の輝きに、決死行軍の列が生まれる」
    マスター・エロス:「それこそがアヴェンジャーズセル。この理不尽な世の中を憎む復讐者たちの戦線である」
    マスター・エロス:口を片方だけ上げる歪んだ笑み。
    玻璃上 八里:「フ、まさしく地獄の果てを駆ける者であるわけだ。」銀紙の接着作業は終わった。
    玻璃上 八里:「……マスターエロスと分かったのなら、一つお主にに聞いておきたいことがあったのだ」
    マスター・エロス:「ほう?」
    マスター・エロス:「良いぜ、友情の証に答えよう」
    玻璃上 八里:自分も銀紙を取り出し、『カミ懸け』とシート袋詰めの作業に移る。
    玻璃上 八里:「……マスターマシン、真波シンは、どういう人間なのだろうか」
    マスター・エロス:「……うーん、若い頃の僕に似ていると思う」
    マスター・エロス:「自分の腕を絶対だと思ってて、何処かで他人を見下してて、でも腹に抱える野望だけは一人前以上」
    マスター・エロス:「何処にでも居る若者だよ」
    玻璃上 八里:「ほう.それはさぞかし難儀で、面倒で、身の程知らずで━━」
    玻璃上 八里:「━━生きるのが楽しそうな、人間である事だな。」
    マスター・エロス:「だろう? だから必要なんだよ。友が、絆が」
    玻璃上 八里:「フ、確かに貴様があの手この手で立ち上がらせようとした訳だ。」
    マスター・エロス:「僕が死んだ後は彼女がリーダーだ。何時かこの街全てが、彼女を今日殺しそこなったことを後悔するかもね……ククク」
    玻璃上 八里:「心配はいらんよ。ここの者たちは強い。」
    マスター・エロス:「だな。そんなつまらない連中と組んだ覚えも無かった」
    玻璃上 八里:「貴様らのセルと我らが再び相まみえた日が貴様らの旅路の終わりさ」
    マスター・エロス:ため息をついて天をあおぐ。
    マスター・エロス:「いや~、楽しいなあ」
    マスター・エロス:「君たちとこうやって一緒に戦うの楽しいわ」
    マスター・エロス:「毎日が世界の危機になればいいのに~!」
    玻璃上 八里:「……フ、同じ道を行く者同士だ。この場では聞かなかったことにしておいてやろう」
    マスター・エロス:「そりゃどうも」
    マスター・エロス:全ての紙を詰め終わる。
    マスター・エロス:「君たちUGNと僕との戦いは、もっと栄光に溢れた英雄的なものでなくてはいけない」
    マスター・エロス:「レネゲイドクリスタルの大鉱床を前にした一騎打ち! とかさ!」
    玻璃上 八里:シート袋を銀紙にのせ、纏めて〈折り畳み〉。
    玻璃上 八里:「レネゲイドクリスタル……か」
    玻璃上 八里:「もう一つ気になっていたのだがな、石刀殿。」
    石刀自由:「ん?」
    石刀自由:毒気の抜けた表情。
    石刀自由:石刀と呼ばれて、気分が変わったのだ。
    玻璃上 八里:「お主程の者が賢者の石を更に求めるのだ。さぞかし恐るべき世界を作り上げようとしているのだろう」
    石刀自由:「……」
    玻璃上 八里:「……これより先、答えたくなければ構わないが。」
    石刀自由:黙り込み、考え込む。
    玻璃上 八里:「お主は世界を構成する『何』を憎んでいる?」
    石刀自由:「愛の欠如」
    石刀自由:「オーヴァード一つ愛せない。英雄一つ愛せない。その狭量さ、愛の無さを、僕は容認できない」
    石刀自由:「真・善・美に手を伸ばせない人間存在の弱さを憎む」
    玻璃上 八里:「愛、か」
    玻璃上 八里:「……成る程、故にエロス」
    石刀自由:「僕は愛する。世界を歪めるほどに、愛する」
    石刀自由:「だから問おう。問い続けよう」
    石刀自由:「——愛することが、罪なのか」
    玻璃上 八里:「……ふむ。私は答えても?」
    石刀自由:「勿論、聞こう。いきなり襲ったりしないから安心して話してくれ」
    玻璃上 八里:「フ。あまりカミを侮ることなかれ、よ」
    玻璃上 八里:「━━さて、愛か」
    玻璃上 八里:「愛には様々な形がある。私も人の子として生まれた以上、その多様性はわかっている。」
    玻璃上 八里:「そのうえで答えるなら。愛はその者に正しき形が一人一人異なる。」
    玻璃上 八里:「私とて他のカミを眺め、向かい、調べている。其のうえで、だ。」
    玻璃上 八里:「愛する事は罪ではない。咎められるべきはその伝え方だ」
    石刀自由:楽しそうに、口角を上げる。
    玻璃上 八里:「石刀自由。私はお主の愛しかたを認められぬ。」
    玻璃上 八里:「私が受けとってきた愛に応えるためにもな」
    玻璃上 八里:畳んだスペシャルシートを上着にしまいます
    玻璃上 八里:「カミ細工の手伝い、感謝するぞ。石刀殿。」
    石刀自由:「こちらこそ、君と話ができてよかった」
    玻璃上 八里:「フ。未熟なカミには有難い言葉だ。」
    石刀自由:「その年齢で随分と達観している……確かに神たる資質もある」
    玻璃上 八里:「やめいやめい、照れるではないか!」
    石刀自由:「敵対しなければならないのが悲しい……本当にね」
    石刀自由:「でも、いまので理解したよ」
    玻璃上 八里:「うむ?」
    石刀自由:「僕たちは何時か戦う。今じゃない何時か、命を懸ける」
    玻璃上 八里:「ああ。我らの道が分かれる時は近い。」
    玻璃上 八里:「だが、今ではない」
    石刀自由:「ああ」
    石刀自由:「今この時に限っていば、僕の”愛し方”は、皮肉にも君たちと重なるから……ねぇ?」
    石刀自由:クルリと背を向ける。
    石刀自由:そして一陣の風が吹き……男の姿は消えた。
    玻璃上 八里:「む!」
    玻璃上 八里:「しまったな……イワド殿の好きなことも聞いておきたかったのだが。」
    玻璃上 八里:「……まあ、今は追いかければよいな」
    石刀自由:「好きなものは特撮映画と……異修羅だ……」
    石刀自由:風にのって、そんな声が届いたような気がした。
    玻璃上 八里:「……フ、カミとセンスが合うか。」
    玻璃上 八里:「急ぎ談議に向かわねばなァ!!!!!」
    玻璃上 八里:「ファーッハッハッハッハッハ……!」(任意の光源演出とシーン退場)

    シーン5‐C:〝ヒーロー〟 極楽 極 & 熊埜御堂 奈津比古


    熊埜御堂 奈津比古:ーー第八支部、非常階段。
    熊埜御堂 奈津比古:屋外に備え付けられたこの非常階段は、昨今の禁煙ブームを受け半ば喫煙所のような扱いになっている。
    熊埜御堂 奈津比古:鳥の糞の跡や、虫の死骸などが転がる最上段で、熊埜御堂奈津比古は遠くにうっすらと見える巨大な影を眺めていた。
    熊埜御堂 奈津比古:(…このまま動かなきゃいいんだがな)
    熊埜御堂 奈津比古:煙草の煙をくゆらせながら、そんな事を考えている。
    熊埜御堂 奈津比古:他の奴らはああ言っていたが、完全に不安が掻き消えたわけではない。
    熊埜御堂 奈津比古:確信が持てない以上、こうして目視しながら過ごすのが一番安全だと、そう結論付けた。
    極楽極:「お、考えるこたー、同じってか?」上階の扉から、無神経な声が響く。
    極楽極:ぽいっと——
    極楽極:熊埜御堂のもとへ放られる、コーヒー缶
    熊埜御堂 奈津比古:「ー!」パシ、と受け取る
    極楽極:「おっかれさん、差し入れだ」にひひと笑うは極楽極。
    熊埜御堂 奈津比古:「ありがとよ…って礼は言うけどよ、いきなり投げんじゃねぇよ。」
    極楽極:「落とさなかったんだから、いーじゃねーか」
    極楽極:と、旧き神と呼称されたそれを眺め、動きがないことを確認。
    熊埜御堂 奈津比古:「相変わらず口の減らねえガキだ。」プルトップを開ける
    極楽極:自分の砂糖たっぷりなカフェオレのプルタブを開ける。
    極楽極:「先輩がごたごたゆーからだろーが。素直に『ありがとさん』ですませときゃーいーのに」<口の減らないガキ。
    極楽極:ぐびぐびぐびっと、オンナらしく一気飲みし、ぷはーっと。
    熊埜御堂 奈津比古:ブラックコーヒーを一口、含む。まあ甘いよりはマシだ。
    熊埜御堂 奈津比古:「口に出ちまうんだよ。出さずに燻ぶらせるよりよっぽどいいだろうが。」
    極楽極:「ははっ、ちがいねぇ」
    極楽極:よ——っと、灰皿の脇に設置されたダストボックスに缶を放り入れる。
    極楽極:「うしっ、ストライク!」
    熊埜御堂 奈津比古:「つー訳でこういう事も聞いちまうんだが、勝てると思うか?あれに。」顎をしゃくり、不動のまま佇む神をしめす
    極楽極:「あ?」
    極楽極:ぽかん、と間の抜けた顔に。
    熊埜御堂 奈津比古:「言葉通りだ。あれとやりあって、勝てんのかって聞いてんだ。」
    極楽極:「……いや、わりい。それはこー、考えたことなかったわ」真剣に応じます。
    極楽極:「てか、勝てるか? じゃなくて 勝つ! しか考えたことねーからなぁ、オレは……」
    熊埜御堂 奈津比古:「…ミショナリーとやり合った時もか?」
    極楽極:「ったりめーだろ」<ミショナリーと
    熊埜御堂 奈津比古:「…なあ」
    極楽極:「?」
    熊埜御堂 奈津比古:「どういう気分なんだ?ぶん殴りたい相手をぶん殴った時ってよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「気持ちいいもんなのか?」
    極楽極:「………………」腕を組み、考える。
    極楽極:「いや、なんてーか、ちょっと違う気がすんだよな。タンマだ」真剣な問いだと感じたので、珍しく頭をフル回転させる。
    極楽極:——思考終了。
    熊埜御堂 奈津比古:「…」煙草を灰皿に押し付けながら、返答を待つ。
    極楽極:「まずあれだ」
    極楽極:「オレは『ぶん殴りたい』って思って人を殴ったことがねー」トントントンっと、軽やかに階段を降り、熊埜御堂先輩の隣へ。
    極楽極:「大体の場合『ふざけんなっ!』って気持ちが先にあって、気づいたらぶん殴っちまってる。いや、場合によってはケリもあるけどよ」
    極楽極:「んで、だ——」
    極楽極:「言われて思ったんだけど、何でオレは人をぶん殴るんだろうな?」間の抜けた、応え。
    極楽極:義憤
    極楽極:と呼ばれる感情が、語彙や思考に存在しないが為に。
    極楽極:「気持ちよくはねえよなぁ……」
    極楽極:再び腕を組み、顔をしかめ考え始める。
    熊埜御堂 奈津比古:「ーーハハッ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「もっと粗野な奴かと思ってたが、意外と考えるじゃねぇか。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…安心したぜ。」
    極楽極:「……粗野だぜ。だからあのときも、ぶん殴ってぶっ飛ばすしかできなかった」
    極楽極:思うところがあり、手すりにもたれて再び視線を旧き神の方へと——。
    熊埜御堂 奈津比古:「…”殴りて−から殴る”なんて言おうもんなら、見限ってたぜ。お前の事。」
    極楽極:「どーなのかね、正直違いが判らねえよ、オレのオツムじゃあ……」
    熊埜御堂 奈津比古:「極楽。」
    極楽極:「あ?」再び視線をそちらへ。
    熊埜御堂 奈津比古:…あの時言いかけて、諫められた事。
    熊埜御堂 奈津比古:こいつになら、話していいかもしれない
    熊埜御堂 奈津比古:「…一回だけ、人殴ったことあんだよ。俺。」
    極楽極:「先輩がか?」
    極楽極:身体を返し、手すりに背を持たれかけさせて聞く姿勢へと。
    熊埜御堂 奈津比古:「ガキの頃でな、人並みにヒーローとかそういうのに…”弱きを助け強きをくじく”ってか?憧れてたくだらねぇ時期の話だ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「まあ、俺もそこまで詳しくは憶えてねぇんだが…あれはなんだったか、仲良かった奴がよってたかっていじめられてたんだっけか。」
    熊埜御堂 奈津比古:「俺はそん時からこういう感じだったから、気に入らねぇ事があると我慢出来なかったんだな。」
    熊埜御堂 奈津比古:「で、主犯格の奴をぶん殴った。」
    極楽極:極からすれば武勇伝に思える。しかし、たぶんこれは違うのだ。
    熊埜御堂 奈津比古:自分の拳を見つめる。あの時の小ささはもう何処にも無い、その拳を。
    熊埜御堂 奈津比古:「…すんげー痛かった。」少し呆れたように呟く。
    熊埜御堂 奈津比古:「殴ったのは俺なのに、まるで自分が殴られたみたいに喚き散らしてよ…ハハッ、困った顔してたなあの馬鹿共。」
    熊埜御堂 奈津比古:「そん時にな、思ったんだよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「”ああ、俺には無理なんだな”って。」
    熊埜御堂 奈津比古:「殴りたいって気持ちより、殴った痛みの方が、気持ち悪さの方が勝っちまうんだ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…”ヒーロー”ってのは、そういうのを耐えられる奴にしかなれねぇもんだって。分かっちまった。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…だから、嫌いなんだよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「人を殴って、自分が感じる痛みを忘れちまってるような馬鹿共が。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…抗いようのない力を振りかざして、全てを自分の思い通りにしようとする高慢チキな連中が。」
    熊埜御堂 奈津比古:そう、俺が居た家もそうだった。
    熊埜御堂 奈津比古:「…その点、お前は大分マシだぜ。極楽。」
    極楽極:「………………」なんとなく顔を見るのが憚られ、空に顔を向ける。
    極楽極:「オレのマ——おふくろがよ、似たようなこと言ってたぜ」
    極楽極:「『殴った拳が痛い』って。アレは確か、オレが叱られるのがイヤで、ウソついたときだったな、確か」
    極楽極:「……同じなんだろうなぁ、多分。『優しいやつ』ってのは、きっとそうなんだろうさ」
    極楽極:もう会えない顔を脳裏に思い浮かべ——
    極楽極:「正直、オレがマシかどーかはわかんねーよ。卜部の姐さんにもよく言われてっからな、『もっと自分の痛みを感じろ』って」
    極楽極:「だからよ。多少は先輩に『マシ』って言ってもらえたのは光栄だけれどもよ、本質はそんな変わらないと思うぜ、オレは」
    極楽極:自分がそんな大層な人間でないことは、一番自分が知っている。しかし——
    極楽極:「けど——よ、そんなオレでも、先輩がひとつ間違えてるこたー判るぜ?」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?」
    極楽極:「殴った拳の痛みに耐えられるのがヒーローだ? んなわきゃねーだろ。そりゃ、そーゆーヒーローも居るってこった」
    極楽極:「アンタのヒーロー像はそうなのかもしれねーけどよ、少なくとも、オレにとっちゃぁ」
    極楽極:「考えることなく、とっさに仲間を庇えるヤツ」
    極楽極:「そんなヤツの方が、よっぽどヒーローだってんだ」
    極楽極:目を閉じ、顔は合わせぬまま、一息に。
    熊埜御堂 奈津比古:「…あーあ」
    熊埜御堂 奈津比古:「どこの馬鹿だよ。んな奴は。」
    極楽極:「知るかよ。そこの馬鹿だろうが」
    極楽極:けっと、そっぽを向いて。
    熊埜御堂 奈津比古:「…ヒーローなんて殊勝なもんじゃねぇよ、俺は。」
    熊埜御堂 奈津比古:「俺はただ」
    熊埜御堂 奈津比古:「自分が勝てると思ってる馬鹿共の拳を一つ残らず耐えきって」
    熊埜御堂 奈津比古:「ゴミみてぇに這いつくばってんの見るのが好きなだけだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…よっぽどカッコいいだろ?そっちの方がよ。」
    極楽極:「オレなら耐える前にぶん殴って這いつくばらせっけどな?」へへっと
    極楽極:「いーんじゃねーか。それこそ人それぞれってやつだ。先輩がそーしてーなら、オレは止めねーよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「チッ…丸め込まれた気分だぜ。」
    熊埜御堂 奈津比古:空を仰ぐ、だが決して、悪い気分ではない事は確かだ。
    極楽極:「丸めこんだつもりはねーよ、正直に答えただけだ」
    極楽極:脚をぶらぶらとさせながら、こちらもまんざらではない表情で。
    熊埜御堂 奈津比古:「最後まで口の減らねぇガキだ…よっと。」初老っぽく立ち上がる
    熊埜御堂 奈津比古:「極。」
    極楽極:「あ?」
    熊埜御堂 奈津比古:「勝つぞ。」拳を突き出す
    極楽極:へっ——と微笑み。
    極楽極:「たりめーだ」拳を突き出して——
    熊埜御堂 奈津比古:ガッ、拳がぶつかる。
    熊埜御堂 奈津比古:(…ガラにもねぇ事しちまったな。)
    熊埜御堂 奈津比古:(まあだが)
    熊埜御堂 奈津比古:(殴った痛みも、殴られた痛みも半々ってのは)
    熊埜御堂 奈津比古:若干熱の残った拳を見つめる
    熊埜御堂 奈津比古:(…意外と悪くないもんだな)
    GM:――――――――――
    GM:では。クライマックス戦闘前に、最後の調達が可能です。ロイス取得はルール的には、戦闘中でも取れますが
    GM:忘れると怖いので先に取ると安心!
    GM:というわけで皆さん、どうぞ。
    石刀自由:俺は演出の為!
    石刀自由:クライマックス中に取る!
    石刀自由:という訳で調達
    マスターブラム:同僚:マスターマシン/P気楽:N無関心〇 に変更
    石刀自由:救急キット
    石刀自由:12dx+3>=8
    DoubleCross : (12R10+3[10]>=8) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,7,7,8,10]+7[7]+3 → 20 → 成功

    石刀自由:これを熊埜御堂くんにプレゼント!
    熊埜御堂 奈津比古:極楽極 マシな馬鹿:〇信頼/劣等感 で!
    マスターブラム:脅威:古き神/P興味:N脅威〇 で取得
    石刀自由:HPを13から回復させといてくれ
    熊埜御堂 奈津比古:ありがとうございます!
    玻璃上 八里:〈推し修羅は絶対のロクスレイだァ!〉マスターエロス:連帯感/〇別れの時は近い
    極楽極:1dx>=8 応急手当セット
    DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 1[1] → 1 → ファンブル

    極楽極:っと、ちがった。80%なのであと2つ
    熊埜御堂 奈津比古:私も応急だ
    極楽極:2dx>=8 応急手当
    DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 9[9,9] → 9 → 成功

    玻璃上 八里:カミは何を買おうかな
    熊埜御堂 奈津比古:3dx+1
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[2,10,10]+6[6,6]+1 → 17

    極楽極:お、成功しました。熊埜御堂先輩どうぞ。多分缶コーヒー型の応急手当セットですw
    熊埜御堂 奈津比古:計…3つ!
    極楽極:で、ロイスは【よその先輩:熊埜御堂奈津比古@○ヒーロー/対抗心】をセットしたく。
    熊埜御堂 奈津比古:ありがたく…使わせてもらうぜ!
    熊埜御堂 奈津比古:13+3d10
    DoubleCross : (13+3D10) → 13+13[1,5,7] → 26

    玻璃上 八里:じゃあ武器買うかー!
    熊埜御堂 奈津比古:hobo
    熊埜御堂 奈津比古:ほぼ全開!
    石刀自由:友情パワーだ!
    極楽極:ぐっど!
    玻璃上 八里:ブラックカード使って手裏剣購入!
    玻璃上 八里:5dx+2>=7
    DoubleCross : (5R10+2[10]>=7) → 10[3,3,3,9,10]+2[2]+2 → 14 → 成功

    マスターブラム:3dx+1>=13 調達はグレネードランチャーで
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=13) → 6[2,4,6]+1 → 7 → 失敗

    マスターブラム:失敗で以上です
    GM:よし、これで全員ですな。
    GM:シーンを〆ます。

    クライマックス:エンシェント


    GM:全員登場となります。登場侵蝕をどうぞ
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+6(1D10->6)(侵蝕率:85->91)した
    玻璃上 八里:玻璃上 八里の侵蝕率を+2(1d10->2)した
    石刀自由:86+1d10
    DoubleCross : (86+1D10) → 86+5[5] → 91

    マスターブラム:76+1d10
    DoubleCross : (76+1D10) → 76+2[2] → 78

    玻璃上 八里:侵蝕82→84
    極楽極:1d10+93
    DoubleCross : (1D10+93) → 5[5]+93 → 98

    GM:――47時間と55分が経過した。
    GM:〝旧き神〟は未だに崩落した橋に埋もれて沈黙を続け――
    GM:そしてあなた達は、ここにいる。
    GM:おそらくは橋の、未だに残る半分ほどの上。
    GM:海へと突き出した人工物の上で、あなた達は、〝旧き神〟を見ている
    GM:あなた方に与えられた通信機からは、発信源が遠い為か、ノイズ混じりの声がする。
    ローラ・S・ガードナー:『……対象のレネゲイド反応、変異を開始しました。このままであれば、推定の通り』
    ローラ・S・ガードナー:『五分後に、動き始めます』
    石刀自由:「……で、あれば」
    石刀自由:スーツを脱ぎ捨てる!
    マスター・エロス:「——変身!」
    マスター・エロス:賢者の石の効果により、漆黒の装甲を身に纏う荒ぶる戦士の姿へとその身を作り変える!
    薬師院 小夜子:『近隣の海域、陸地からの人払いは済んでる。何をしようが、誰かを巻き添えにすることはねぇ』
    薬師院 小夜子:『だから……頼むぜ』
    極楽極:ごきり——と首を鳴らし。
    熊埜御堂 奈津比古:「おう聞いたかお前ら。せいぜい派手にぶっ殺してくれや。」
    玻璃上 八里:「迅速な手筈、感謝する。後はカミに任せておくがいいッ!!!」
    マスター・エロス:「も~~~~~~っちろん! 事ここに至れば余計な隠蔽は無しだ! 世界の危機を退けるべく! 存分に戦おうじゃないか~~~~!」
    マスターブラム:「助手の蛍塚閃、本名です」
    極楽極:「ようは玄関に上げずにお帰り頂きゃいいんだろ?」
    玻璃上 八里:カミ飛行機たちが上空へ飛び立ち。畳まれたスペシャルシートを握りしめる!
    極楽極:「判りやすくていーじゃねーか?」
    玻璃上 八里:「セン殿もそのままであったか……」
    GM:――待つ。5分という時間は、何かを思うにはあまりにも短い。
    GM:少しずつ、少しずつ、空気の味が変わる。臭いが変わる。肌に張り付く感触が変わる。
    GM:晴れ渡る朝焼けの空が、少しずつ、少しずつ、
    GM:鉛色に塗り替えられて行く――。
    GM:……………………
    GM:…………
    ローラ・S・ガードナー:『……時間です!』
    《ディメンジョンゲート》:ゲートが、開いた。
    《ディメンジョンゲート》:大空を穿つが如くに開かれたゲートより現れ出るは、巨大なる無数の腕、腕、腕。
    《ディメンジョンゲート》:それが崩落した橋の瓦礫を掴み、持ち上げ、海へ投げ捨て――
    〝旧き神〟:――〝旧き神〟が浮上する!
    マスター・エロス:「神の時代は終わり、人の理が支配する時が始まる! 今こそ謳おう! 人間讃歌を!」
    マスター・エロス:固く、拳を構える。
    玻璃上 八里:「いいや、カミはここにいる!皆を守るためになァ!!!!!」
    玻璃上 八里:(任意のカッコいい決めポーズとド派手に5人を照らす光源演出)!!
    極楽極:「御大層な口上はこちとらねえが——」エロスに並び立ち
    極楽極:「ぶっ潰すっ!」
    極楽極:シンプルに、感じたままに!
    マスター・エロス:極と背中を合わせるようにして、全身から闘気を発散する!
    熊埜御堂 奈津比古:「腕、腕、腕、気に入らねぇな。」
    熊埜御堂 奈津比古:「来いよ。全部受け止めて後悔させてやる。」
    マスターブラム:静かに、己の領域を奔らせる。
    マスターブラム:前準備は整っている。優秀な味方が同行している。
    マスターブラム:ならば勝つ。
    〝旧き神〟:「はは、ははははははっ、はははははははははっ――!」
    〝旧き神〟:「塗り変われ!」
    〝旧き神〟:「ことごとく!」
    〝旧き神〟:「道理も条理も法も善悪も全て――」
    〝旧き神〟:「一切合切、新生せよ!」
    GM:――随分と聞き取りやすい声になったものだ。
    GM:深淵なる異界の存在は既に、この世界の道理の中に組み込まれた。
    GM:ここまでは、〝世界〟がやった。
    GM:だから後は、あなた達の仕事だ。
    GM:仕事?
    GM:それも違う。
    GM:これは義務でもなんでもないのだから、仕事とは呼ばない。
    GM:ここに立つあなた達の――選んだ道だ。
    GM:衝動判定。だが、既に覚悟の決まったあなた達に高難易度の提示もおかしい話だ。
    GM:難易度、7とする。
    玻璃上 八里:「━━フ。勝手に塗り替わったのは貴様の方だというのにな」
    マスター・エロス:「すべての生命体は滅びに抗う」
    マスター・エロス:「なればこそ、僕たちがここに立つのは道理……だよなぁ!」
    玻璃上 八里:「全く持ってその通りよォ!!!」
    極楽極:「ソレがテメエのスジなら、別にそれを否定はしねーよ」>旧き神
    極楽極:「けどよ、それをオレらに強いるってんなら、ゴメンこうむらぁっ!」
    マスター・エロス:4dx>=7
    DoubleCross : (4R10[10]>=7) → 10[3,4,8,10]+4[4] → 14 → 成功

    極楽極:4dx+1>=7
    DoubleCross : (4R10+1[10]>=7) → 10[2,8,10,10]+5[3,5]+1 → 16 → 成功

    熊埜御堂 奈津比古:3dx+2
    DoubleCross : (3R10+2[10]) → 8[1,5,8]+2 → 10

    玻璃上 八里:3dx+1>=7 思い出の一品使用!
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=7) → 10[4,5,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

    マスターブラム:3dx+1>=7
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=7) → 9[4,6,9]+1 → 10 → 成功

    GM:……素晴らしい。
    マスターブラム:78+2d10
    DoubleCross : (78+2D10) → 78+5[3,2] → 83

    玻璃上 八里:84+2d10
    DoubleCross : (84+2D10) → 84+10[5,5] → 94

    極楽極:2d10+98
    DoubleCross : (2D10+98) → 2[1,1]+98 → 100

    玻璃上 八里:侵蝕84→94
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+12(2D10->6,6)(侵蝕率:91->103)した
    GM:〝旧き神〟はその威勢を示すが如く叫び、物理的な衝撃をすら伴う衝動を叩き付ける。
    GM:だが、あなた達は揺るがない!
    GM:なれば敵を見据えよ。
    GM:――始まりだ。

    巨神零落:ラウンド1


    GM:●巨神零落:ラウンド1
    〝旧き神〟

    10m

    極楽極 石刀自由 マスターブラム
    熊埜御堂 奈津比古 玻璃上 八里

    マスター・エロス:91+2d10 侵食!
    DoubleCross : (91+2D10) → 91+11[8,3] → 102

    GM:では、セットアップ。何かあるかな
    マスターブラム:なし!
    極楽極:ありません
    マスター・エロス:無し!
    熊埜御堂 奈津比古:古き神、遅いな…
    玻璃上 八里:ないや!
    熊埜御堂 奈津比古:無しで!
    マスターブラム:どんなオモシロ行動をしてくるのやら
    GM:では、〝旧き神〟
    GM:セットアップ!
    GM:《赤方偏移世界》+《異形への変貌》!
    玻璃上 八里:ゲエエ—ッ!!!加速!!!
    GM:このエネミーの侵蝕値は300だ
    マスター・エロス:ほうほう……
    マスターブラム:うわっ
    GM:故に赤方偏移世界LV4+3、行動値増加14
    GM:そしてダイスボーナスは7×2で14個となる。
    玻璃上 八里:じゅうなな
    熊埜御堂 奈津比古:やっぱ使っとくにこしたことないじゃん!!
    GM:どうする?
    熊埜御堂 奈津比古:次のターンはちゃんと使うから…
    GM:使ってもいいし使わなくてもいいけど
    熊埜御堂 奈津比古:あ、いいんですか?
    GM:不意打ちのようなものですからなこれ
    玻璃上 八里:やさしみ……
    熊埜御堂 奈津比古:じゃあ《灰色の庭》旧き神の行動値を−15
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+2(侵蝕率:103->105)した
    マスターブラム:ヒューッ!
    玻璃上 八里:えっっっぐ……
    マスター・エロス:やるぅ!
    GM:よろしい。では〝旧き神〟の行動値は2になった!
    〝旧き神〟:――〝神〟が動かんとする。その巨体は重力という枷を知らぬかのように、有り得ぬと断じられる程の速度で飛翔せんとした。
    〝旧き神〟:だが。
    熊埜御堂 奈津比古:その姿を、一つの魔眼が捉える。
    熊埜御堂 奈津比古:その表面を動き回る黒点が、まるで指向性を持ったかのように配列し
    熊埜御堂 奈津比古:旧き神の飛翔を阻み、地に伏せる。
    熊埜御堂 奈津比古:「…おら、どうした。宇宙遊泳から帰ってきて随分経ったんじゃねぇのかよ!!!!」
    〝旧き神〟:〝神〟の動きが、目に見えて遅くなる――だが。
    〝旧き神〟:押さえ込まんとするあなたには、その常軌を逸した力が伝わるだろう。
    GM:では続いてイニシアチブだが
    玻璃上 八里:なんだろう
    GM:《Eロイス:さらなる絶望》
    〝旧き神〟:――空を埋める無数の腕が、三つの束に分かれた。
    〝旧き神〟:その内、一つの束が、大空を硝子のように砕いて、どこかへと消える。
    〝旧き神〟:そして再び、その腕達が引き戻されてきた時、
    〝旧き神〟:そこには巨大な剣が握られていた。
    ローラ・S・ガードナー:――通信ノイズ。
    ローラ・S・ガードナー:『観測計器に異常! ……信じがたいことですが、あの〝ゲート〟は』
    ローラ・S・ガードナー:「あのゲートは〝過去〟に通じています!」
    ローラ・S・ガードナー:『出現した対象はおそらく、本体と同様のEXレネゲイド! ……或いは生物と無機物の融合体です!』
    マスター・エロス:「アーティファクトかあれ!? でっけえなあ畜生!」
    熊埜御堂 奈津比古:「おいおいおいおい!!また随分ファンタジーな野郎だな!?」
    マスターブラム:「ははあ、大味な真似を」
    GM:……さて、お待たせして失礼した。カミ!
    マスターブラム:「ともあれ、我々の理外の理というわけではありません。大した問題ではありませんよ
    GM:あなたのメインプロセスだ!
    玻璃上 八里:「ハン!カミに合わせて武器を取るとは、中々律儀な奴ではないかァ!!!」
    玻璃上 八里:やるぜやるぜーっ!
    玻璃上 八里:マイナーはなしでエンゲージ維持!
    玻璃上 八里:メジャーはロケットランチャーを使い金運招来ビームコンボ!
    GM:来い!
    玻璃上 八里:コンセカスタマギガンティックで旧き神エンゲージを攻撃だ!!!
    GM:判定どうぞ!
    玻璃上 八里:そしてロケランの効果発動!命中時装甲値を無効化する!
    GM:あっ! そうだった……!
    玻璃上 八里:13dx7-5 装備ダイス命中補正込み!
    DoubleCross : (13R10-5[7]) → 10[1,3,3,3,4,5,7,8,8,8,8,9,10]+10[3,4,4,5,6,9,9]+10[2,10]+10[8]+10[10]+3[3]-5 → 48

    GM:この二体は回避不可! ダメージをどうぞ!
    玻璃上 八里:えーと、固定値込みで
    玻璃上 八里:5d10+12 ロケラン破壊!
    DoubleCross : (5D10+12) → 39[7,10,10,6,6]+12 → 51

    GM:ぐおっ……!
    GM:演出どうぞ!
    玻璃上 八里:「それでは貴様の涙ぐましい努力に応えェ!」(任意の決めポーズと光源演出)
    玻璃上 八里:「カミ直々に決闘のゴングを鳴らしてやろう!!!」持っていたスペシャルシートを放り上げる!
    玻璃上 八里:宙に舞った銀紙が━━
    玻璃上 八里:見る見るうちに四角形の拳に組み立てられていく!
    玻璃上 八里:「本日のスペシャルシートは石刀殿にも協力いただき完成した━━」
    マスター・エロス:(任意のドヤ顔と音声《空の楽器》演出)
    玻璃上 八里:「『破壊の左手(クレイジーハンド)』ォ!!!!!」(合わせる形で任意のド派手な光源演出)
    玻璃上 八里:組みあがった破壊の左手が厳かに旧き神へと進みだす。
    玻璃上 八里:早く━━なお早く!
    玻璃上 八里:「破壊の化身よ!粉砕の時だ!!!」
    玻璃上 八里:「たァたァきィ潰せェェェェェイ!!!!!!!!!!」
    〝旧き神〟:――神と、カミ。舌に乗せた音こそ同じなれど、何もかもを違えた二つの存在。
    玻璃上 八里:加速した巨大な拳が触れた瞬間。
    〝旧き神〟:その一方がもう一方へと放ったのは――神々しくも巨大なる、狂気を関した〝手〟!
    玻璃上 八里:━━━━KRATOOOOOM!!!!!
    玻璃上 八里:エロスと肩を並べて描いた銀紙の山は、全てこの『追撃』の為に。
    〝旧き神〟:爆発! 爆風! 家屋ばかりかビルをすら揺るがせる大衝撃は、僭神のみならずその剣をも飲み込む!
    玻璃上 八里:破壊の左手ははじけ飛び、旧き神は破滅的熱量の洗礼を受ける!
    〝旧き神〟:然し。
    〝旧き神〟:剣、健在。
    〝旧き神〟:そして〝神〟も未だ創建なり――!
    GM:……では、〝神の剣〟のターンだ。
    玻璃上 八里:「━━フ。流石にこれで倒れてはつまらぬな」
    GM:マイナーアクション、《赫の剣》
    玻璃上 八里:侵蝕94→102
    GM:HPを8消費し剣を生成します。
    GM:そしてメジャー
    GM:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》+《鮮血の一撃》+《ワールドデストラクション》 HP12消費!
    GM:choice[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]
    DoubleCross : (CHOICE[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]) → 熊埜御堂

    玻璃上 八里:あっ
    GM:対象は熊埜御堂くんだ。
    GM:判定!
    GM:13dx7
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[2,2,3,3,4,5,6,6,7,7,8,8,10]+10[1,4,6,6,8]+10[7]+5[5] → 35

    熊埜御堂 奈津比古:《氷盾》《グラビティガード》でガード!
    GM:よろしい! ではダメージ!
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+5(侵蝕率:105->110)した
    GM:4D10+16
    DoubleCross : (4D10+16) → 21[1,10,4,6]+16 → 37

    熊埜御堂 奈津比古:5d10+27
    DoubleCross : (5D10+27) → 22[2,3,10,6,1]+27 → 49

    GM:ぬっ
    GM:本体でなければ……通らぬか……!
    〝旧き神〟:巨大な――あまりにも巨大な剣が、無数の手によって高く振り上げられる。
    〝旧き神〟:いにしえより奪い取りしアーティファクト、無機物と有機物が混ざり合った生きた剣。
    〝旧き神〟:それは自傷の血を流しながら、熊埜御堂、あなたの頭上へと振り落とされる――!
    GM:どうぞ!
    熊埜御堂 奈津比古:「やれるもんなら…」受け止めるは、巨大な雪華の盾
    〝旧き神〟:莫大なる重量――山一つで殴られたようだ。
    〝旧き神〟:或いは実際の質量は、既にそれに近いのかも知れない。
    〝旧き神〟:だが。
    〝旧き神〟:耐えるか?
    熊埜御堂 奈津比古:「やってみろってんだこの馬ぁぁ鹿!!!」そして重力の障壁が、山の如き剣を弾き返す
    〝旧き神〟:爆発とも紛う衝突音の後に、空に舞い上がったのは――剣であった。
    熊埜御堂 奈津比古:「大仰なもん出してきたみたいだけどよぉ…とんだおもちゃじゃねぇか!!!!」
    〝旧き神〟:神の一斬が、人の手に阻まれた。
    〝旧き神〟:……だが。神は嘲笑う。これは、たった一度弾かれただけだと。
    熊埜御堂 奈津比古:「ヒーローごっこなら勝手に家でやってろこのタコ!!!」
    〝旧き神〟:《夜魔の領域》
    〝旧き神〟:剣は再び、地上を睨む――!
    極楽極:「へっ、やるじゃねーか先輩よ」
    GM:神の剣、行動終了。ブラムちゃんのイニシアチブに入ります。
    マスターブラム:はーい
    GM:そしてここで〝旧き神〟は、残り二つある《Eロイス:更なる絶望》を二つとも使わせていただきます。
    マスターブラム:ですよねえ
    玻璃上 八里:「流石熊埜御堂殿よ!カミも負けてはおれんなァ!!!」
    マスター・エロス:やった!
    〝旧き神〟:――防がれた。それを悪しと見たか。
    〝旧き神〟:三つに分けられた束の内、また一つが空を割りつかみ出したものは、盾であった。
    ローラ・S・ガードナー:『解析完了! 先のゲートより年代は新しいようですが、やはり過去より――あぁっ』
    ローラ・S・ガードナー:『ゲート、〝もう一つ〟開きます!』
    マスター・エロス:「ゲートが3つだとぉ!?」
    〝旧き神〟:残る一つの〝腕の群れ〟は、〝旧き神〟の後方に展開されたゲートへ殺到し――
    〝旧き神〟:殺到し……
    〝旧き神〟:それだけ、だった。
    〝旧き神〟:何も現れない。何も呼び出されない。
    玻璃上 八里:「盾の次はなんだァ!?」
    極楽極:「なんだ、ネタ切れか?」
    〝旧き神〟:ゲートへ飲み込まれた腕は、何かを探るように蠢き続けるばかりで、
    〝旧き神〟:何をつかみ取ることもできずにいた。
    マスター・エロス:「不味いな……何かとんでもないものを引っ張り出してくるつもりじゃないか?」
    GM:ふふ、
    GM:〝何かとんでもないもの〟と来たか。流石の自己評価だと言わせてもらおう。
    玻璃上 八里:なっ
    ローラ・S・ガードナー:『三つ目のゲート、解析完了』
    ローラ・S・ガードナー:『接続先は――』
    ローラ・S・ガードナー:『……………………いえ、見間違いではありません』
    ローラ・S・ガードナー:『接続先は、〝月面〟です!』
    マスターブラム:「それはそれは」
    熊埜御堂 奈津比古:「なんだ?”月の石”でも展示すんのかよ!」
    マスター・エロス:「月落としかもよ?」
    極楽極:「それとも月までケツまくる気か?」
    玻璃上 八里:「━━成る程、流石の取り寄せスケールよな」
    マスターブラム:「......ムカつきますね」ビキリ 眉間に深く、皴が刻まれる。
    GM:……ではお待たせ致した、マスターブラム。
    GM:その怒りを存分に振るいたまえ。
    マスターブラム:イニシアチブでリニアキャノンを装備
    マスターブラム:マイナーで戦闘移動。長射程カバーを警戒して後ろに5m後退。
    GM:クレバーさんめ……!
    マスターブラム:メジャーでコンボ【グレムリンも棲まぬ空】《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》浸食+4して87.対象は旧き神。
    GM:来い!
    マスターブラム:8dx8+6
    DoubleCross : (8R10+6[8]) → 10[1,4,4,5,6,6,6,8]+1[1]+6 → 17

    マスターブラム:しょっぱい!
    GM:回避はできない! 故に
    〝旧き神〟:〝神の盾〟《炎陣》!
    GM:旧き神をカバーする、ダメージをどうぞ!
    マスターブラム:8+3d10
    DoubleCross : (8+3D10) → 8+14[2,5,7] → 22

    マスターブラム:諸々有効!
    GM:演出どうぞ!
    マスターブラム:「腕を私のために使う余裕はありませんので」指揮者のように両腕を振り上げ、
    マスターブラム:「癪ですが、自動砲撃プログラム使用です」掻き毟るように指を蠢かせる。
    マスターブラム:その瞬間、"古き神"を囲むように配置されていた、大橋や岸部から鋼の砲身が飛来、
    マスターブラム:縦横無尽の軌道を描きながら的確な攻撃を叩き込む。
    マスターブラム:その全てが肉も骨も根こそぎ粉砕するに足る殺傷兵器群である。
    〝旧き神〟:「ふふ、はは、ふっ、はは、ひゃ、はっ」
    〝旧き神〟:「きははははははははははっ!」奇声奇笑
    〝旧き神〟:盾を構える!
    〝旧き神〟:だがその盾は、要塞をも穿つ兵器群に穿たれて行く!
    〝旧き神〟:砕け、血を流し、悲鳴を上げ。それでも我が意思では逃げられぬ、何かの成れの果ての盾。
    〝旧き神〟:それは既に9割以上が破壊され、ほぼ確実に、次の一撃にて破壊できると見て取れるだろう。
    マスターブラム:「はなから豆鉄砲で殺すつもりはないんだよ」
    マスターブラム:「対応して見せろ。底を割れ」
    マスターブラム:「そこがお前の末路だ。引導はエロスが引く」
    GM:よろしい。次、神の盾!
    GM:こいつはメジャーアクションを持たない。よって行動不可! 次!
    GM:熊埜御堂くん!
    熊埜御堂 奈津比古:待機!
    マスターブラム:イニシアチブで《マグネットムーブ》浸食値+3して90
    マスターブラム:神の盾を自分のところまで引っ張り出します。
    GM:OK!
    マスターブラム:撃ち込まれた砲弾は貫通させていない。なぜならそれは、徹頭徹尾布石にすぎないからだ。
    マスターブラム:有機物と無機物の融合。アーティファクトに近いもの。ならば多少弄くり回したものもある。
    マスターブラム:故に因子を叩き込めば、ああ。物理的な移動程度は容易いことだ。
    〝旧き神〟:ひび割れ、今にも砕けんとする盾が、やがて断末魔へと至る悍ましき咆哮を上げながら、〝旧き神〟の手より剥ぎ取られる!
    〝旧き神〟:盾は自らの意思で動けぬ以上。再び神がその手を伸ばすまで、奴の守りは失われた!
    マスターブラム:「これが機能不全(グレムリン)だ。教えた礼はいらん。ここで死ね」
    〝旧き神〟:「きっ、はははっ、はっ、……くく、くくくっ、くふふふふふふふっ」
    〝旧き神〟:〝神〟は笑っている。
    〝旧き神〟:呻くように、笑っている。
    GM:では、熊埜御堂くんが待機ならば
    GM:行動値4の二人!
    GM:どっち!
    マスター・エロス:お先に!
    GM:もちろん先にはイニシアチブも入る。
    GM:神の行動は無し。
    極楽極:おっとどうぞー
    マスター・エロス:露払いは任せてもらおう!
    GM:さあこい!
    マスター・エロス:マイナーはなし!
    マスター・エロス:メジャー!
    マスター・エロス:の、まえに
    GM:ほい
    マスター・エロス:ブラムちゃんまだ拡散撃てないよね?
    マスターブラム:まだなのだ
    マスター・エロス:よし、ではこのコンボだ
    マスター・エロス:絶対の恐怖+神の御言葉+コンセ+リミリリ+オーバードーズ+風の渡し手+賢者の石+タイタス昇華
    GM:げえっ来やがった……!
    GM:盾が無いのに!
    マスター・エロス:「ご苦労! マスターブラム!」
    マスター・エロス:「やはり君こそが我が最良の腹心だ!」
    マスター・エロス:「その絆の力——!」
    マスター・エロス:ロイス取得
    マスター・エロス:マスターブラム→信頼◯/罪悪感 君に報いることができているだろうか?
    マスター・エロス:そしてタイタス昇華!
    マスター・エロス:「——存分に燃やそうじゃないか!」
    マスターブラム:「────仕事をしたまでのこと」
    マスター・エロス:「その腕! もう一度借り受ける!」
    マスターブラム:「あなたは好きにやってください!」
    マスターブラム:ガシュン 音を立てて発射される両腕!
    マスター・エロス:飛び込んだマスターブラムの両腕は空中で変形。
    マスター・エロス:小型のUSBメモリーのような形でエロスの賢者の石へと突き刺さる。
    DX賢者の石:「マスターエナジー! バンバンBLAMEBLAME! ウチホーダイ!」
    マスター・エロス:「行くぞっ!」 砲戦形態!
    マスター・エロス:というところで判定です
    GM:来い!
    マスター・エロス:対象は五体
    マスター・エロス:剣、神、盾、次元の穴
    マスター・エロス:この4つを選択します
    GM:ほうほう、どうぞ!
    マスター・エロス:10dx2+5
    DoubleCross : (10R10+5[2]) → 10[1,3,3,3,4,5,5,6,6,7]+10[1,1,3,5,6,8,9,10,10]+10[1,1,4,6,7,7,9]+10[5,7,7,7,10]+10[4,9,9,10,10]+10[2,2,4,4,6]+10[1,1,5,5,9]+10[1,3,10]+10[5,9]+10[2,8]+10[5,8]+10[5,7]+10[9,10]+10[3,10]+10[1,3]+10[10]+1[1]+5 → 166

    GM:うっわぁ
    マスターブラム:《妖精の手》浸食値+4で94.最後のダイスを10に変えます。
    GM:うっわぁ
    玻璃上 八里:えげつねーぜ……
    マスター・エロス:1dx2+175
    DoubleCross : (1R10+175[2]) → 1[1]+175 → 176 → ファンブル

    マスターブラム:ウケる
    マスター・エロス:テヘッ
    極楽極:(笑)
    GM:回避は不可、不可、不可、不可
    GM:だが……神は!
    マスター・エロス:関係ないぜ!ぶっ潰してやる!
    GM:〝神の剣〟が行動放棄カバー!
    GM:ダメージどうぞ!
    玻璃上 八里:はっそうか夜魔の領域!
    マスター・エロス:良いだろう良いだろう!
    マスター・エロス:43+18d10 装甲無視
    DoubleCross : (43+18D10) → 43+77[5,4,1,3,4,1,3,7,7,3,9,1,9,4,9,3,3,1] → 120

    マスター・エロス:ダイスの出目が悪いなクソ!!!!!!!1
    GM:それでも、それでも……!
    GM:剣、盾、ともに破砕! 演出どうぞ!
    マスター・エロス:次元の歪みはいかが化!
    マスター・エロス:まだ元気そうですか!
    GM:次元の歪みは変わらないね!
    GM:まるで変化もない、と思っていただきたい!
    マスター・エロス:くっ!まあいい!
    賢者の石:「マスターエナジー、フルチャージ! デスティネーションタイム! カコノサケビガー!」
    マスター・エロス:「見せてやろう。マスター・ブラムから託された絆を、それによって生まれた“何時かの未来で紡がれる絆の力”を!」
    DX賢者の石:「アガペーブラムカリタスディビジョンエロスフューチャーギアスヒューマンイドラジャックキングラブマシーンネメシスオーバーフィリアクイーンレネゲイドストルゲータイムユナイトヴァニッシュウインドザナドゥユーゼウス!!」
    玻璃上 八里:「フ。」指をスナップ!(任意のド派手な光源演出)を設置!
    DX賢者の石:時間が歪む。
    空間が歪む。
    マスター・エロス、石刀自由の内側で、声が聞こえる。

    マスター・アガペー:「君ならできるよ、親友」
    マスター・ブラム:「困った大人たちですね」
    マスター・カリタス:「エロス! ストルゲー! なんであんたたちと一括りにされなきゃいけないのよ!」
    マスター・ディヴィジョン:「俺は俺の自己満足でやらせてもらうぜ」
    マスター・ユナイト:「ああん、エロス様に呼ばれちゃったわ~! 合体しましょ~!」
    マスター・エロス:「行くぞ皆!」
    マスター・エロス:彼の胸を満たすのは絆(ロイス)。
    多くの人間(オーヴァード)とふれあい、時に戦い、時に手をとった思い出(メモリー)。

    マスター・エロス:時間と空間を越え、エロスの内部に秘められたその記憶が賢者の石を媒介に現実のものとなる!
    DX賢者の石:「オールマスターコンバイン!」
    マスター・エロス:現れたのは彼が信じ、彼と戦った無数のエージェントたちの妄想再現体。
    アガペーの吐息がエロスの肉体を保護、ブラムのドローンがその場に居る全ての敵を最速で牽制、カリタスとラブとフィリアは今のエロスが味方と認識する相手を保護する為の障壁を展開。
    ディビジョンは空間を操作してエロスを増やし、フューチャーは未来視により敵反撃の可能性を測定、ギアスは敵対者を魔眼の力で拘束する。
    ヒューマンは増えたエロスの肉体を薬で強化し、イドラはエロスと思考回路を同期・妄想を加速させる。
    ジャック・キング・クイーンは洗脳能力を応用して増えたエロスたちの動きを精密に調整する。
    ネメシスの重力加速により上空へと打ち上げられたエロスの軍勢は、マシンの生み出したスーパーロボットに搭乗する。
    ロボット軍団の中に一人の男が混じっている。彼はマスターストルゲー。
    エロスは彼と目を合わせて頷きあうと、叫ぶ。

    エロス&ストルゲー:「「マスターダブルキィイイイイイック!」」
    マスター・エロス:ゼウスの雷、ザナドゥの必滅、ウインドの疾風、ヴァニッシュの虚無、それらをユナイトの力でまとめ上げ、タイムの力で幾度も繰り返す。
    地は砕け、天は割れ、圧倒的破壊能力の嵐が戦場をくまなく包み込んだ。

    マスター・エロス
    「……きっかり一分、良い夢は見られたかな?」

    マスター・エロス:ふと、誰もが目を覚ます。
    幻? 否、賢者の石の力でここではない遠い世界における可能性を引き寄せたのだ。
    今、この世界に物理的に残っているのは敵対者への破壊のみ。彼らに刻まれたのは絶対の恐怖のみ。
    生み出す為に必要だったのは異界の神たるエロスの御言葉(もうそう)のみ。
    すでに、普段と何も変わらない世界がそこに広がっていた。

    マスターブラム:「うわあ」
    〝旧き神〟:――精緻に綴るに筆無し。子細を語るに言葉無し。狂人の戯れ言をいかにして、文学と成す事が出来ようか。
    〝旧き神〟:否、出来る。
    〝旧き神〟:ドグラ・マグラの怪なる音律にも似て目眩を催す程の、さりながら軍楽が如く勇壮に。
    〝旧き神〟:英雄の〝擬き〟が、英雄になる夢を見た。
    〝旧き神〟:その夢が醒めた時には、現実の方があなたに屈している。
    〝旧き神〟:〝旧き神〟は、剣も盾も失った。その身一つで、そこにいた。
    GM:……そして、マスターエロス。
    GM:あなたは思い出すだろう。
    GM:否、記憶が塗り変わったのだ。
    GM:それは、マスターブラム――英雄の副官たるあなたも同じ事。
    GM:あの広大なる宇宙の闇、無数の手があなた達を捕え亜空間へ引きずり込まんとした時、
    GM:あなた達はこの奇跡を、〝見た〟に違いないのだ。
    GM:時空間の歪みを越え、およそ60時間前に叩き込まれた破壊の余波。
    GM:それがあなた達を救った――そういう記憶が、有った。
    マスター・エロス:「アハハハ! 今、未来を掴んだな!」 ブラムに腕を返す!
    マスターブラム:「う わ あ」腕を元に戻す。今後は使い方を考えないと...
    時空間のひずみ

    50m

    〝旧き神〟

    10m

    極楽極 マスター・エロス
    熊埜御堂 奈津比古 玻璃上 八里

    5m

    マスターブラム

    GM:……極楽 極!
    GM:あなたの出番だ!
    極楽極:マイナー《氷の回廊》《白熱》。侵食率+2 戦闘移動12m、素手データを変更します。旧き神とエンゲージ、侵食率102に
    GM:デカブツとタイマン張れる距離だ!
    極楽極:《コンセ@サラ》《炎神の怒り》《電光石火》《クロスバースト》《マシラの如く》
    100%時 基本10d+1 cr7 攻撃力+67の白兵攻撃 HP消費3点+HP1d10失う マスターミショナリーのタイタスを切って、判定ダイスを+10します。ボーナスと合わせて23d7+1
    ろいす

    GM:来い!
    極楽極:23dx7+1
    DoubleCross : (23R10+1[7]) → 10[1,3,3,3,4,4,4,4,4,5,6,6,6,6,6,7,7,8,9,9,9,10,10]+10[1,5,5,5,6,8,8,8]+6[2,5,6]+1 → 27

    極楽極:ひっく(笑)
    GM:ダ……ダイス事故……
    極楽極:まずHPが25に
    極楽極:25-1d10
    DoubleCross : (25-1D10) → 25-8[8] → 17

    GM:回避不可能、カバーできる仲間もいない!
    極楽極:代償で8減って、HP17です。
    GM:ダメージどうぞ!
    極楽極:3d10+67
    DoubleCross : (3D10+67) → 17[10,6,1]+67 → 84

    極楽極:84の装甲有効です
    GM:この達成値からこれかぁ……! まだ生きる、演出どうぞ!
    極楽極:では——
    極楽極:もとより、炎も氷も風も操ることなどできはしない。そんな器用な能力は、この身には宿らなかった。
    極楽極:できることは、ただただ体内でそれを暴れさせるだけっ!
    極楽極:故にエフェクトで生じた“ソレ”は、炎や風と化すことなく体内を駆け巡り、
    極楽極:臓腑を灼き、四肢を引き裂こうと暴れ狂い——
    極楽極:代償として、規格外のエネルギーをその身にもたらすっ!
    極楽極:『身体強化』
    極楽極:それが単純にして単一にして随一の、極楽極が身につけたオーヴァード能力!
    極楽極:「くらい――やがれぇぇぇぇぇぇっ!!」
    極楽極:跳躍、否、飛翔。
    極楽極:大地を蹴り砕いた勢いのまま旧き神へと襲いかかり、その巨体を飛び蹴り一閃で宙に浮かせる。
    極楽極:そして次の瞬間。重力の軛から解き放たれ、宙空へ浮かんだ巨体の頭上に——
    極楽極:「でもってこいつぁ——」
    極楽極:ニヤリと笑みを浮かべ、両の拳を握り合わせた姿で現れて——
    極楽極:「——オマケだクソったれがぁっ!」
    極楽極:全身全霊全力で両腕を振り下ろし、巨体を海へと叩きつける!
    極楽極:身を翻し、着地。
    極楽極:巨大な質量が墜落着水したことにより舞い上がった海水が、スコールの如く降り注ぐ中——
    極楽極:「なにやら小難しい能書きタレやがってたが——」
    極楽極:臓腑を焼かれることで生じた黒煙と、余剰熱を強引に冷却したことによる白煙でその身を包みながらも――キっとにらみつけ。
    極楽極:「“こっち”じゃ神様ごっこはお断りだ。とっとと“そっち”に帰りやがれってんだ」理屈ではなく本能で、理性ではなく感情で、旧き神の言葉——否、存在を真っ向から否定する。
    〝旧き神〟:――巨躯。故に強靱。故に人間の如き卑小な存在を、気に掛ける必要は無い。
    〝旧き神〟:にも関わらず、無数の腕が掲げられたのは
    〝旧き神〟:取り込んだ〝誰か〟の脳髄に、鮮明に焼き付いた光景の為だろう。
    〝旧き神〟:翼無き不死鳥が空を舞う。
    〝旧き神〟:その双拳の轟きを――いにしえの〝神〟は知っていた。
    〝旧き神〟:彼の言語はこの世界のものではない。だが、それを翻訳するとしたら
    〝旧き神〟:〝――これは、噴火だ〟
    〝旧き神〟:……神は沈み、そして再び上昇する。
    〝旧き神〟:黒い巨体を焼き焦しながら、だが。
    〝旧き神〟:まだ、生きている。
    マスター・エロス:上げ忘れていたので侵食上げておきます
    マスター・エロス:102+22+1d10
    DoubleCross : (102+22+1D10) → 102+22+3[3] → 127

    〝旧き神〟:手順は〝旧き神〟だ。
    〝旧き神〟:極の両拳の一撃に沈み、今また浮上した〝神〟は、使役する〝腕〟の三分の二を、
    〝旧き神〟:掌をあなた達へ向ける形で静止させた。
    GM:イニシアチブ! あるかな!
    マスター・エロス:なし!
    極楽極:ありません。
    熊埜御堂 奈津比古:なし!
    マスターブラム:なし!
    玻璃上 八里:ミスディレ砂塵は攻撃時なのでなし!
    GM:よし、では次回以降はイニシアチブ宣言はすっ飛ばすので、何かあったらメインプロセス時に割り込んでください。
    マスターブラム:はーい
    玻璃上 八里:はーい!
    極楽極:はい
    GM:では、マイナー。無し。
    熊埜御堂 奈津比古:了解です
    GM:そして……
    GM:choice[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]
    DoubleCross : (CHOICE[極,エロス,ブラム,熊埜御堂,カミ]) → ブラム

    マスターブラム:わーお
    GM:ピンポイントにブラムちゃんに行った
    極楽極:誰が危険か判ってらっしゃる
    マスター・エロス:なんてこった
    マスターブラム:怒られちゃった
    玻璃上 八里:ぬう!
    GM:では、メジャーだ。
    〝旧き神〟:《黒星粉砕》
    〝旧き神〟:命中判定無し! リアクション不可!
    〝旧き神〟:ダメージ!
    〝旧き神〟:9D10
    DoubleCross : (9D10) → 35[1,4,4,2,10,4,2,6,2] → 35

    〝旧き神〟:地上へとかざされた〝神の腕〟、その掌より発される重力波。
    〝旧き神〟:〝神〟が取り込んだバロール能力に由来するそれは、極めて微弱な波である――筈だった。
    〝旧き神〟:だが、それも数十、数百と重なり増幅するならば!
    〝旧き神〟:即ち、数百トンもの重圧と化して標的を圧壊する!
    玻璃上 八里:はいはーい!!!
    玻璃上 八里:……ブラムちゃんに砂塵の城壁使っていいですか!!!
    GM:どうぞ!
    マスターブラム:4dx>=35 先にドッジ!
    DoubleCross : (4R10[10]>=35) → 10[4,6,7,10]+8[8] → 18 → 失敗

    マスターブラム:ちょっと頑張った
    GM:リア不なのだ……!
    GM:命中判定すらないのだ……!
    マスターブラム:そうだったとは
    マスターブラム:ほんとだ
    GM:えーと
    GM:うむ!
    GM:何も問題なく適用できちゃうな砂塵!
    マスターブラム:助けてカミさま!
    GM:どうぞ!
    玻璃上 八里:むァかせておくがいい!!!良ければ演出行くぜ
    マスターブラム:「あっこれ死ぬのでは?」
    玻璃上 八里:「━━蛍塚閃よ。」
    玻璃上 八里:「此度のお主の働き、誠に素晴らしいものであった」
    玻璃上 八里:そういう玻璃上八里の手には、小さな石ころが握られている。
    マスターブラム:「はい閃ちゃんです。後はよろしく頼みます」
    玻璃上 八里:「フ。またとないカミの気まぐれだ。とくと焼き付けておくが良い」石ころを口元に近づけ、
    玻璃上 八里:『母』に口づけをする。それだけでいい。
    玻璃上 八里:あの日の激情を。怒りを。絶望を。
    玻璃上 八里:カミに『為る』と決めた日のことを!
    玻璃上 八里:思い出せ!あの日の『覚悟』を!!!
    玻璃上 八里:━━瞬間。
    玻璃上 八里:玻璃上に目を向けていた者は白き閃光を目にすることだろう。
    玻璃上 八里:その正体は……爆発的に玻璃上八里から生成される無数の白紙!
    玻璃上 八里:一枚のカミは弱い。あっさりと破れるだろう。
    玻璃上 八里:しかし、それが何十。何百、何千何万何億と積み重なれば?
    玻璃上 八里:私は答えよう━━あらゆる質量を押し返す無限の盾となると!
    〝旧き神〟:――数十ではなんの足しにもならない。数千、数万でも叶わない。億の領域に至ってようやっと――。
    〝旧き神〟:否。その程度か。
    〝旧き神〟:玻璃上 八里、億にようやっと届く程度で満足するか!
    〝旧き神〟:「ききっ、か――くぁ、かっははははははははっ!!!」狂笑が響く。圧が増す。たった一人の人間を壊す為に。
    玻璃上 八里:否!断じて否!
    玻璃上 八里:無量大数よ、裸足で逃げ出すがいい!
    玻璃上 八里:我が体を喰らいて、反射光(ひかり)を紡げ!!!
    マスターブラム:「────へえ」肉眼は幻惑され、センサーも潰れたが。
    マスターブラム:広大な戦域に蔓延らせた我が領域を以て、"カミ"の威容を漏らさず把握する。
    玻璃上 八里:「━━これがカミの底力どゥあああああッ!!!!!!!!!!」
    〝旧き神〟:あらゆる鎧を、盾を無為とする〝重力〟が――
    〝旧き神〟:全て、この地球の生物ならば従わざるを得ない物理法則が――
    〝旧き神〟:――霧消する!
    〝旧き神〟:〝神〟の天怒を防いだは、たった一つの人間。
    〝旧き神〟:〝旧き神〟の頭部に備わる、意思を持つかも定かならぬ眼球が、ようやく――カミ、あなたを見た。
    玻璃上 八里:「ク……ッハッハッハ。」
    玻璃上 八里:「フッハッハッハッハァ」その髪の毛を白く染め上げ。
    玻璃上 八里:「ファーッハッハッハッハッハァ!!!!!」カミは、民を助ける。
    玻璃上 八里:「その程度か!紛い物の『カミ』よォ!!!!!」
    GM:……では。《時空間の歪み》のターンだ。
    玻璃上 八里:ダメージ分入れておきます
    GM:マイナー、無し。メジャー、可能なエフェクト無し。
    マスターブラム:「なるほど。その名も伊達ではないようで」自然な微笑み、零しながら。
    マスターブラム:「玻璃上八里。貴女に敬意を表します」
    玻璃上 八里:HP10→2
    玻璃上 八里:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 7

    玻璃上 八里:侵蝕102→109
    GM:このエネミーは一切のエフェクトを持たず、全ての判定のダイス数が0。HPは9999であり、無制限の移動力と飛行を所持する。
    GM:メインプロセス終了。
    GM:クリンナップ! たぶん無い!
    マスター・エロス:とくにない!
    マスターブラム:ない
    極楽極:ありません
    玻璃上 八里:ないと思う!
    熊埜御堂 奈津比古:あ、私結局行動してないですけど
    熊埜御堂 奈津比古:特にやる事も無いから困ったな…
    GM:おっと!
    玻璃上 八里:はっそういえば
    GM:待機でしたね失礼
    GM:どうします、どこのエンゲージ守る?
    熊埜御堂 奈津比古:守ってほしい人ー!
    マスター・エロス:特になくて大丈夫かなあ?
    マスターブラム:私は不要です!
    玻璃上 八里:大丈夫だぜ!
    極楽極:エンゲージがバラけてるので、むしろこちらを狙って来てもらえればシーン攻撃でなければ有為に働きますね。こちらも。
    熊埜御堂 奈津比古:じゃあ極ちゃんの方に行きますか
    極楽極:<敵の攻撃
    極楽極:お、すみません。ありがとうございます。
    GM:では、最前線に《英雄 / ヒーロー》二人が並び立つ!
    熊埜御堂 奈津比古:10m戦闘移動して旧き神、極ちゃんにエンゲージ
    熊埜御堂 奈津比古:やる事無いので盾で殴ります
    GM:こい!
    熊埜御堂 奈津比古:2dx-2
    DoubleCross : (2R10-2[10]) → 5[4,5]-2 → 3

    GM:回避はないからそのままダメージダイスまでどうぞ!
    熊埜御堂 奈津比古:1d10+1
    DoubleCross : (1D10+1) → 8[8]+1 → 9

    GM:……それは通らぬな!
    玻璃上 八里:流石に硬かった
    GM:神はきっと、殴られたことに気付いたかどうかという所だ!
    熊埜御堂 奈津比古:まあ通ったら通ったで困るんですけどね…w
    GM:故に、盾を持つあなたの手に返るのは
    GM:打撃の反動と少々の傷み、となるでしょうな。
    GM:描写あればどうぞ!
    熊埜御堂 奈津比古:描写は…いいかな
    GM:おk!
    GM:極楽極 HP17 侵蝕値121
    マスターエロス HP24 侵蝕値127
    マスターブラム HP26 侵蝕値94
    熊埜御堂 奈津比古 HP26 侵蝕値110
    玻璃上 八里 HP2 侵蝕値109

    時空間のひずみ

    50m

    〝旧き神〟
    極楽極 熊埜御堂 奈津比古

    10m

    マスター・エロス 玻璃上 八里

    5m

    マスターブラム


    巨神零落:ラウンド2


    GM:●ラウンド2
    GM:セットアップ!
    マスターブラム:なし!
    マスター・エロス:セットアップなし!
    玻璃上 八里:ないぜ!
    〝旧き神〟:〝旧き神〟は武器を失ったことをトリガーとする思考ルーチンの変更により
    〝旧き神〟:《赤方偏移世界》+《果てなき先駆》で行動値を+19するぞ!
    熊埜御堂 奈津比古:再び《灰色の庭》を旧き神に
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+2(侵蝕率:110->112)した
    GM:減少量いくらかしら!
    熊埜御堂 奈津比古:行動値ー15です!
    GM:OK!
    GM:3+19-15=7
    GM:このラウンドの神は……ちょっと速い!
    GM:ということでカミ!
    GM:あなたのメインプロセスです。
    玻璃上 八里:カミだァ!!!
    玻璃上 八里:マイナーでカミ鉄砲(スラッグショットガン)装備!
    玻璃上 八里:メジャー攻撃は100%によりクリスタライズが解禁!
    GM:判定からダメージダイスまで一気に来いやぁ!
    玻璃上 八里:コンセカスタマクリスタライズレーザービームで攻撃だ!
    玻璃上 八里:15dx7+2 装甲無視!
    DoubleCross : (15R10+2[7]) → 10[1,1,1,1,1,1,2,2,2,6,7,9,9,9,10]+10[4,7,7,7,9]+10[1,4,7,7]+5[1,5]+2 → 37

    玻璃上 八里:ダメージ!
    玻璃上 八里:4d10+17 レベル4クリスタライズ込み!
    DoubleCross : (4D10+17) → 25[6,4,6,9]+17 → 42

    玻璃上 八里:42ダメ!クリスタライズにより装甲無視!
    GM:お、お
    GM:神は……かなり大きく揺らぐ!
    玻璃上 八里:良ければ演出!!!
    GM:どうぞ!
    GM:ちなみに揺らぎ方を例えるなら
    GM:後方のビルを一つ二つ破壊しながらダウンする巨大化再生怪人レベルだ
    玻璃上 八里:「そして次はこちらが全力を出す番だなァ!」
    玻璃上 八里:「カミのシートたちよ!構えィ!!!」(任意の決めポーズと光源演出)
    玻璃上 八里:飛び立っていたカミ飛行機たちが旧き神を取り囲むように配置される!
    玻璃上 八里:「ここからがカミの威光の見せ所だァ!」
    玻璃上 八里:「放てェィ!!!!!」
    玻璃上 八里:構えた両腕を振り下ろし!360度全方位からレーザービームが炸裂する!
    〝旧き神〟:爆発! あたかもそれは〝旧き神〟の体表にて、無数の爆薬が爆ぜるが如く!
    〝旧き神〟:その巨体が大きく傾く!
    GM:お次! マスターブラム!
    マスターブラム:マイナーでジェネシフト!
    GM:おっ
    マスターブラム:94+2d10
    DoubleCross : (94+2D10) → 94+14[6,8] → 108

    GM:ごりっと行ったなぁ……!
    マスターブラム:やっとまともに上がったよ
    マスターブラム:メジャーでコンボ【グレムリンも棲まぬ空】《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》浸食+4して112.対象は旧き神!
    マスターブラム:10dx7+4
    DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,1,2,4,4,5,5,7,7,8]+6[2,5,6]+4 → 20

    GM:ダメージ来い!
    マスターブラム:20+4d10 諸々有効!
    DoubleCross : (20+4D10) → 20+26[6,3,7,10] → 46

    GM:おお
    GM:おおおおお
    GM:では――
    GM:この後、演出が入る。あなたは一度、致命の一撃を与えた演出をどうぞ!
    マスターブラム:なにい
    極楽極:おお
    マスターブラム:「これはエロスさんの為にとっておいたんですがねえ」両腕を再び大きく振るい、音楽を奏でるように指をくねらせる。
    マスターブラム:これまでランダム軌道を取っていたビット群が集合!小さな一つの、密度の窮まった機体を形成する。
    マスターブラム:その外見をごく端的に表現するならば、未来のバイク。
    マスターブラム:「そのまま貫けぇ!」最後に大きく、腕を引く。演奏の幕引きのように、力強く。
    マスターブラム:動きに連動するように高速飛行する単車が、光を放ちながら"旧き神"に特攻!
    〝旧き神〟:速度と質量。射出兵器に欠かすべからざる二大要素。そのいずれをも備え、エフェクトにより強化された飛翔体!
    〝旧き神〟:それはいかなる攻撃よりも単純明快な軌道を以て、〝神〟の心臓を貫かんとする。
    〝旧き神〟:「かっ、く、かかっ、きき、かかかかかかかっ――」
    〝旧き神〟:狂笑と共に、〝神〟を守らんとする無数の腕!
    〝旧き神〟:だがその全てが、流線型の巨大弾丸に穿たれては堕ちる!
    〝旧き神〟:「くくく、かっ――かっ」
    〝旧き神〟:「死ぬのか!」
    〝旧き神〟:「私が!」
    〝旧き神〟:「こんなもので死ぬのか!」
    〝旧き神〟:――がうっ。
    〝旧き神〟:巨体に風穴が開いた。
    GM:……〝旧き神〟、残HP0
    GM:これより最終局面に移行します。
    〝旧き神〟:《蘇生復活》
    〝旧き神〟:そして、ここまで機能をGM権限により〝能動的に停止〟させていたEロイス
    〝旧き神〟:《究極存在》が再起動します。
    〝旧き神〟:また、〝旧き神〟が装備していた防具『黒魔の外殻』が破損。15の装甲値が失われます。
    〝旧き神〟:――巨躯が、大橋の上に伏せた。
    〝旧き神〟:それはあなた達の足場を揺らす、あまりに巨大な衝撃であった。
    〝旧き神〟:あたかも地震の如くあなた達を揺さぶり、疎ましい狂笑すら途絶えて。
    〝旧き神〟:〝旧き神〟は――あなた達へこうべを垂れるように、伏せた。
    ローラ・S・ガードナー:『……………………た、対象……の』
    ローラ・S・ガードナー:『沈黙を……確認、しました……』
    ローラ・S・ガードナー:通信機より、震える声。
    マスター・エロス:「やったか!」
    熊埜御堂 奈津比古:「馬鹿!!そういう事言うんじゃねぇ!!」
    マスターブラム:「ほんとそういうのやめてください!」
    極楽極:「………………」直感。それだけで『終わりではない』と判じ、戦闘態勢は解かない。
    マスター・エロス:「知らんのか? 仮面ライダーオーズではやったかって言って本当にやるんだぞ」
    玻璃上 八里:「フハハーッ!!!結構つかれてるから勘弁してほしい!!!!!」ちゃっかり足元を余った銀紙で固定して姿勢を維持!
    極楽極:「相手が黙ったってのとよ……」
    マスター・エロス:「だから今回も大丈夫大丈夫! それよりも君たちはこのマスターエージェントたちがまた敵になるかもしれないことに少しくらい警戒とかしても……」
    マスター・エロス:「ん゛っ」
    GM:ごう、と。炎の柱が立ち上がった。
    極楽極:「相手を倒したってのは、別だよな?」
    〝旧き神〟:熱源は倒れ伏した神の身体。その、黒く輝きもない外殻である。
    〝旧き神〟:燃え上がる。
    〝旧き神〟:燃えて、溶ける。
    〝旧き神〟:そうして黒い外殻が剥がれた先に覗く身体は――
    〝旧き神〟:いにしえには神のわざと畏怖されることもあったのだろう、熱と光と質量の複合体。
    〝旧き神〟:溶岩だ。
    熊埜御堂 奈津比古:「あっっつ!!!…ほら見ろ!!まだなんかあんじゃねぇか!!」
    玻璃上 八里:「……マスターエロス。」
    玻璃上 八里:「貴様ァーーーーーッ!!!!!!!」
    マスター・エロス:「ごめんね!?」
    ローラ・S・ガードナー:『――〝旧き神〟の体内、心臓部と思われる部位の超高熱化、並びにレネゲイド超活性を確認!』
    ローラ・S・ガードナー:『その熱により体表の融解開始! それにより身体組織を構成する異界レネゲイドの噴出が始まっています!』
    ローラ・S・ガードナー:『現在、〝旧き神〟は有機物・無機物結合の異形構造を骨格とした擬似的な炉心を構成し始めており、もし活性が臨界に達したとするなら――』
    極楽極:「つまりなんだってんだっ!?」視線は旧き神から外さず、大声でローラに問う。
    薬師院 小夜子:『ローラ! 端的に言え!』通信に割り込む、別な越え。
    ローラ・S・ガードナー:『――このままだと! 〝旧き神〟は巨大な爆発を引き起こします!』
    ローラ・S・ガードナー:『想定被害範囲、半径50km! その衝撃は巨大隕石の落下に匹敵します!』
    薬師院 小夜子:『……マジか』
    熊埜御堂 奈津比古:「人んちに上がり込んどいて自爆だぁ!?ふざけんじゃねぇぞこのクソデカブツが!!」
    極楽極:「——ったく、最後の最後まで」
    玻璃上 八里:「フハ—ッ!!!!!超一大事ではないかァ!!!!!!!!!!」
    マスター・エロス:「よし、みんな!」
    マスターブラム:「なんです?」
    マスター・エロス:「この街を! 人類を救うぞ!」
    マスター・エロス:いい空気を吸って吐く。
    マスター・エロス:楽しそうだ。
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    熊埜御堂 奈津比古:「あーあーやだやだ!!勝手にやる気になってる馬鹿はよ!!」
    極楽極:「言われるまでもねー」
    マスターブラム:「うらやましいですねえ。幸せそうで」少し、頬を緩めながら
    玻璃上 八里:「ローーーラ殿ォ!!!!なんとか停止させることはできんかァ!!!???」
    極楽極:「逃げ出す阿呆よりは、約に立つだろうさっ!」
    〝旧き神〟:身体を赤熱させ、海面からは蒸気を発生させ、大気中の水分をも焦し枯れさせながら、再度起動する巨躯。
    〝旧き神〟:その姿を前にしながら――あなた達は、通信を聞くことだろう。
    薬師院 小夜子:『……すまねぇ。これ以上、こっちには手がねえ。50km規模の爆発に、その巨体――ヘリで吊り上げてどうこう出来る話じゃねえし』
    薬師院 小夜子:『今から宇宙船の用意をする……ってのも無理だ』
    ローラ・S・ガードナー:『停止、は……』
    ローラ・S・ガードナー:『……その回答への演算には、36時間以上の猶予を希望します』
    ローラ・S・ガードナー:『対象の臨界までの予想時間は、60分を切っています』
    マスターブラム:「簡単なものじゃあないですからね!本当に!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…いつかの体育の時みたいにしおらしくしてろってんだ、この馬鹿。」

    極楽極:「——てか」ふと、気づいたように
    極楽極:「あれ、使えねえか?」
    極楽極:時空間の歪みを指差して。

    GM:――ほう、極楽 極。
    GM:よくぞ気付いた!
    玻璃上 八里:「…………!!!」
    玻璃上 八里:「それだ極ィ!!!!!」
    薬師院 小夜子:『……あぁ!? おい、極! 今、お前、何て言った!?』
    極楽極:「あのお月さんが見えてる『孔』、使えねえかって言ってんだよ!」
    GM:その発するレネゲイド反応解析結果より、過去いずれかの時間軸の月面へ繋がると導き出された〝ゲート〟。
    GM:加えてマスターエロス、マスターブラム。あなた達の交戦の記憶。
    GM:きっと繋がるだろう。繋がるはずだ。極楽 極の言葉を受けて。
    GM:地上で倒せぬ相手ならば、どうして終焉を与えよう。
    GM:解は明瞭。追放せよ。
    マスターブラム:「────行けますね」
    マスター・エロス:「押し込むわけだ」
    熊埜御堂 奈津比古:「…おい」
    熊埜御堂 奈津比古:「おいおいおいおい雪でも降るんじゃねぇか!?今初めてお前の事賢いって思ったぞ!!」
    マスター・エロス:「僕ならゲートの中に入っても構わない」
    マスター・エロス:「なに、月面には慣れている」
    マスターブラム:「二度も回収できませんよ。ちゃんと残ってくださいね」
    極楽極:「あ? そりゃ悪口だよな。悪口だよな先輩?」<初めて
    極楽極:「あーっ、ちくしょうっ! そいつぁ後だ。やっちまっていいんだよな、おいっ!」通信の薬師院さんとローラに確認。
    熊埜御堂 奈津比古:「あぁ!?褒めてんに決まってんだろこの馬鹿!!」
    薬師院 小夜子:『……………………』
    薬師院 小夜子:『……やるっきゃねぇな』
    薬師院 小夜子:『おい、あんたら!』通信機のマイクがハウリングを起こす程に、小夜子が叫んでいる。
    薬師院 小夜子:『他に手はねぇ、やってくれ!』
    薬師院 小夜子:『……今、ヘリを飛ばしてる。臨界予定の60分後には、あんたらの頭上に到着だ』
    薬師院 小夜子:『心中とか絶っっっ対に嫌だからな! だからよ、だからよ――』
    薬師院 小夜子:『頼む!』
    薬師院 小夜子:『勝て!』
    薬師院 小夜子:――通信、途絶。
    玻璃上 八里:「━━了解したァ!!!最後の大一番という訳だなァ!!!!!」
    マスター・エロス:「しかたないなあ~! 生きて帰るのも英雄か~!」
    極楽極:「へっ!」祈るようなその声に、不敵に応じる。
    熊埜御堂 奈津比古:「おう!泣いても笑ってもここで決まるぞ!!」
    玻璃上 八里:「ファーッハッハッハッハッハッハァ!!!」
    極楽極:「判りやすくて、いいじゃねえか!」
    玻璃上 八里:「任せておくがいい!!!!!私とというカミがついているのだからなァ!!!!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「頑張って俺を生きて帰らせろてめぇら!!」
    GM:――では、これより〝特殊裁定〟の説明を致します。
    GM:〝旧き神〟は《E:究極存在》の効果により、一切のダメージを受けない状態です。
    GM:ですが、〝旧き神〟に対して攻撃を行い、ダメージが算出された場合、
    GM:ダメージ1につき1m、《時空間の歪み》が前進します。
    GM:この前進は演出上、〝旧き神〟の後退として扱います。
    GM:《究極存在》の解除条件は、《時空間の歪み》が〝旧き神〟とエンゲージすること。
    熊埜御堂 奈津比古:なるほど~
    極楽極:なるほど、装甲も無くなったのでつまり。
    極楽極:「50ダメージを叩き出せ」と。
    GM:その通り!
    GM:では、明記していなかったので、改めて。
    GM:――勝利条件:〝旧き神〟の追放。
    GM:では、よろしいかな?
    マスター・エロス:オッケー1
    玻璃上 八里:OKです!
    熊埜御堂 奈津比古:オッケー!
    マスターブラム:オッケー!
    GM:では
    〝旧き神〟:――〝神〟の手順だ。
    マスターブラム:待てい!
    〝旧き神〟:ほう!
    マスター・エロス:手番それでよかったっけ?
    マスターブラム:行動順は合ってるけど、イニシアチブでDロイス触媒を使用!対象は極楽極ちゃん!
    GM:来い!
    マスターブラム:「極楽さん!」
    マスターブラム:極楽の元に、先ほど"旧き神"を貫いた飛翔機械がやってくる。
    極楽極:「さっきの——おい。乗れんのか、こいつぁ!」
    マスターブラム:追うように両腕を射出!飛翔機械に接続して変形していく!
    マスターブラム:「────御覧の通りです!」その最終的な形状は、よく見知ったものだろう。
    マスターブラム:バイクの操縦桿!
    極楽極:「はっ——」がしっとハンドルを握り、跨る。
    マスターブラム:「好きな通り、思うが儘に駆っていただく!」
    マスターブラム:「そうすれば、私たちの勝利です!」
    極楽極:「悪くねぇ——いや。かなりご機嫌なやつだな、こいつぁ!」
    極楽極:その場でマックスターン! 車輪が無いため、それは砂埃を舞い上げるだけの行為となるが——
    極楽極:それだけでマシンのクセを掴み、おのが手足のごとく、鉄の騎馬を駆る!
    極楽極:「んじゃありがたく——」アクセルを握り——
    極楽極:「——使わせてもらうぜっ!」最初(ハナ)から全速で飛翔する!
    極楽極:では触媒によるメインプロセス行為を。マイナーはありません。
    極楽極:ロイスの取得。【認めてはならない存在:“旧き神”@○遺志/否定】7つ目。取得と同時にタイタス化
    極楽極:んで、ダチに対するロイスもタイタス化。世界を救うために今は一意専心で。
    極楽極:メジャーで《コンセ@サラ》《炎神の怒り》《電光石火》《クロスバースト》100%時 基本15d+1 cr7 攻撃力+27の白兵攻撃 HP消費3点+HP1d10失う 侵食率+14
    極楽極:代償でHP14、侵食率は135に
    極楽極:実ロールはボーナスの+3で 18d+1のCR5です いくぜー
    極楽極:18dx5+1 ちょいや
    DoubleCross : (18R10+1[5]) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,4,5,6,7,8,8,9,9,9,9]+10[1,1,1,3,5,5,6,7,9]+10[2,5,8,8,10]+4[1,3,3,4]+1 → 35

    GM:そのままダメージ!
    極楽極:ひっくw
    マスターブラム:手を貸します?
    GM:おお
    極楽極:あ、んじゃバイクを自動モードにするような演出でお願いできますか?<手助け
    極楽極:お願いしますm(_ _)m<ブラムさん
    マスターブラム:《妖精の手》浸食値+4して116。最後のダイスを10に変えます。41からどうぞ!
    極楽極:1dx5+41
    DoubleCross : (1R10+41[5]) → 10[9]+2[2]+41 → 53

    極楽極:うしっ、ありがとうございます。ダメージいきまーす!
    極楽極:6d10+27
    DoubleCross : (6D10+27) → 34[2,10,5,9,7,1]+27 → 61

    GM:おお
    極楽極:勝利条件突破ですかね。ではちと演出を。
    GM:では――〝旧き神〟はゲートに背を触れさせる程に後退するぞ!
    GM:演出どうぞ!
    極楽極:「熊埜御堂先輩よぉ!」
    極楽極:鉄の騎馬の上から、声を上げる!
    熊埜御堂 奈津比古:「あぁ!!??んだよ!!」
    極楽極:「ひとつ理解したぜ。オレが『ぶん殴る理由』ってやつをな——」
    極楽極:「なんてこたぁねえ、アンタの問いと疑問、それに対するオレの答えが、理由ってやつだ。つまり——」
    極楽極:「『優しいやつの代わりに殴る』」
    極楽極:「全部じゃねえが、少なくとも今はそれが、『ぶん殴る理由』ってやつだっ!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…!」
    熊埜御堂 奈津比古:「ハッ…御大層な理由じゃねぇか!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「嫌いじゃねぇ!!やれ!!極!!」
    極楽極:「応よっ!」
    極楽極:アクセルを吹かし、旧き神へと全力で騎馬を奔らせ——
    極楽極:ひょい——っと、器用に身を翻し。その上に仁王立ち。
    〝旧き神〟:「……っ!」
    〝旧き神〟:「何故だ」
    極楽極:「やれんだろ、せんちゃん。このまま真っ直ぐだっ!」
    マスターブラム:「────ここから先は私がナビゲートしましょう」
    《機械の声》:『遠隔操縦モードへ移行』
    《機械の声》:極楽との直接接触によって領域に接続。その思考、精神、レネゲイドの轟きを把握する。
    《機械の声》:彼女が出せる、最善最高のパフォーマンスを引き出すために!
    極楽極:足幅を前後に大きく広げ、身体を後方に捻る。
    極楽極:敵に対して背中を見せる。一見、敗北にも似たその行為。しかし——
    極楽極:ギリギリギリギリギリギリギリギリっ——
    極楽極:それは全力で拳を握り込む音——
    極楽極:そしてそれを全開で放つために捻られた、体幹の筋肉が軋む音!
    極楽極:「“アイツ”の欠片でも残ってるってんなら話は別だけどな、喰われちまったってんなら、加減の必要もねえ——」
    極楽極:目標の目視などしない。ナビをすると言った仲間の言葉を只々信じ——
    極楽極:『破壊力』=(すなわち)
    極楽極:『スピード』×(かける)
    極楽極:『体重』×(かける)
    極楽極:『握力』
    極楽極:人伝に聞いたことのある。パンチの威力の計算式。
    極楽極:だが足りない。これだけでは足りないのだ。
    極楽極:天駆ける騎馬の速度を持ってしても、神を斃すには、まだ一手足りない!
    極楽極:故に只人であった時に於いても、オーヴァードと成り果てた今に於いても、極道極はこれにさらに乗算するのだ。
    極楽極:己の『意思』をっ!
    極楽極:「往生——」
    極楽極:技術もクソも無い。
    極楽極:「——しやがれぇぇぇぇぇぇぇっ!」
    極楽極:力と想いを載せた拳を真っ向から叩きつけ、その巨体を吹き飛ばす!!
    〝旧き神〟:「ぐぉおおおおおおっ!?」
    極楽極:そして神の巨体は吹き飛ばされ、音の壁を突破して——
    極楽極:数十メートル先の《時空間の歪み》へと叩き込まれるっ!
    〝旧き神〟:体表を構成する溶岩より、溶岩などより尚も熱い炎の拳が、
    〝旧き神〟:〝神〟の巨体を跳ね飛ばす!
    〝旧き神〟:数十mにも及ぶ距離を、ただの一撃で。
    〝旧き神〟:〝神〟は惑う。これは人間の為し得る業か?
    〝旧き神〟:――或いは。一人なら、出来なかったかも知れない。
    〝旧き神〟:だが、この期に及んでも〝神〟は――いや、
    〝旧き神〟:彼女は見誤っているのだ。
    〝旧き神〟:敵は一人ではない。最初から一人ではなかった。
    〝旧き神〟:最初からその背には、何人もの人間の魂が同乗していたのだと。
    〝旧き神〟:「ぐっ……何故だ! 何が違う!」水しぶきを上げ、巨体が静止する。だがもうその背は、半ば〝ゲート〟に呑まれている。
    〝旧き神〟:「私と、貴様と! 同じところから始まっている筈だ!」
    〝旧き神〟:「〝代わりに〟――そうだ、それだけだった」
    〝旧き神〟:「神は何も見ようとしない、世界は何もしようとしない――だから私が、代わりに、と」
    〝旧き神〟:「何が違う! 貴様と私と、なにが違うのだ!?」
    〝旧き神〟:――《Eロイス:究極存在》解除。残HP1。
    〝旧き神〟:故に次が〝神〟の座に立とうとした少女の、最期のあがきだ。
    GM:では、〝旧き神〟……改め、《キル・ミショナリー》のターンとなります。
    《キル・ミショナリー》:マイナーアクション、《白熱》。素手のデータを、攻撃力16へと変更。
    《キル・ミショナリー》:メジャーアクション
    《キル・ミショナリー》:《コンセントレイト:バロール》+《漆黒の拳》+《巨人の斧》+《血の宴》+《殺戮領域》
    熊埜御堂 奈津比古:《時の棺》
    《キル・ミショナリー》:っははははは
    《キル・ミショナリー》:知ってた!
    熊埜御堂 奈津比古:熊埜御堂 奈津比古の侵蝕率を+10(侵蝕率:112->122)した
    GM:では
    《キル・ミショナリー》:もはや、空に浮かぶ腕を使役する力も無い。故にその肉体が頼るのは
    《キル・ミショナリー》:赤熱した己が身体に備わる腕、それだけだ。
    《キル・ミショナリー》:それだけ?
    《キル・ミショナリー》:――否。あらゆる金属を融解し蒸発させ得る異界の溶岩。
    《キル・ミショナリー》:叶わぬならせめてこの敵を――道連れにせんと、それは極楽 極の頭上へと振り下ろされる!
    GM:かもん!
    熊埜御堂 奈津比古:取り出した煙草に、《炎の理》で火を付ける
    熊埜御堂 奈津比古:「…”何が違う”っつたか、お前。」
    熊埜御堂 奈津比古:その言葉を発したと同時
    熊埜御堂 奈津比古:背後に浮かぶ魔眼から黒点が滑り出し
    熊埜御堂 奈津比古:巨大な、巨大な、旧き神すらも上回る大きさの塊とんり
    熊埜御堂 奈津比古:となり
    熊埜御堂 奈津比古:まるで、魚群を呑み込む鯨の如く、神に覆いかぶさる。
    熊埜御堂 奈津比古:その影は、これから旧き神が過ごすはずであった数秒を全て呑み込み
    熊埜御堂 奈津比古:ーー波が引くように、”既に攻撃を終えた”神の無防備な姿をさらけ出した
    熊埜御堂 奈津比古:「…何も違わねぇよ。俺も、こいつらも、お前も。」
    熊埜御堂 奈津比古:「在り方が人間のくせによ、神なんか背負えるわけねぇだろ。」
    熊埜御堂 奈津比古:一つ、煙をくゆらせる。
    熊埜御堂 奈津比古:「馬鹿なんだよ。お前。最期までよ。」
    極楽極:頭上を仰ぐことすらしない。
    極楽極:なぜなら言われたからだ、言ったからだ。
    極楽極:大人しく背中を預けろと、遠慮無しで背中を預けると。
    GM:〝旧き神〟の手番は終了となる。
    GM:そのまま。熊埜御堂、あなたの手番だ。
    熊埜御堂 奈津比古:待機!ちょっと演出挟みます!
    GM:どうぞ! では演出終わったらシームレスにマスターエロスのターンで!
    熊埜御堂 奈津比古:”もう終わった”とでも言わんばかりに後ろを振り返ると、ツカ、ツカとマスター・エロスの方へと歩を進める
    熊埜御堂 奈津比古:「…石刀」
    マスター・エロス:「熊埜御堂くん!」
    マスター・エロス:「ダブルキックのお誘いかな?」
    熊埜御堂 奈津比古:「でけー声出すんじゃねぇ。違ぇよ馬鹿。」
    マスター・エロス:「……ふふっ、君はそういうの苦手だもんね」
    熊埜御堂 奈津比古:「俺は疲れた。馬鹿の始末は馬鹿に任せる。」
    マスター・エロス:自らの手のひらに拳を当てる。
    マスター・エロス:「任された」
    熊埜御堂 奈津比古:「ハッ…いい顔になったじゃねぇか。」
    熊埜御堂 奈津比古:「こりゃもう、ペアに誘う必要も無さそうだな。」
    マスター・エロス:「今の僕、結構友達おおいんだぜ」
    マスター・エロス:「……ありがとう」
    熊埜御堂 奈津比古:「…礼ならきっちり仕事してから言いやがれ。」ポン、とエロスの肩に手を置く
    熊埜御堂 奈津比古:「…この場だけは認めてやるよ」
    熊埜御堂 奈津比古:「行ってこい。ヒーロー。」
    マスター・エロス:マイナーで移動9m
    マスター・エロス:熊埜御堂を後に残して前に出る。
    マスター・エロス:極楽極のわずかに後ろから、ミショナリーだったものを指差す。
    マスター・エロス:「知っているかミショナリー、人は誰しも光となれる」
    マスター・エロス:腰の賢者の石に、ミショナリーを指差した右手で触れる。
    DX賢者の石:「マスターエナジーリチャージ! タチアガレ! マイアガレ! ツキススムイシ! グロー・イング・クリスタル!!」
    DX賢者の石:「メジャーアクション! コンセントレイトゼッタイノキョウフカミノミコトバ ヒアウイーゴー!」
    マスター・エロス:「行くぞ! キル・ミショナリー!」
    マスター・エロス:13dx7+5 交渉
    DoubleCross : (13R10+5[7]) → 10[1,1,2,4,4,4,4,5,6,8,9,10,10]+6[2,3,4,6]+5 → 21

    マスター・エロス:31+3d10
    DoubleCross : (31+3D10) → 31+23[10,10,3] → 54

    マスター・エロス:「君と僕たちの違い? そんなものはたった一つ、内に秘めた人類意思の輝きだ! ジャームが持ち得ぬ人の心の光だ!」
    マスター・エロス:右肘を引き、左手を前に伸ばす。
    マスター・エロス:息をゆっくりと吸うと、賢者の石はもう一度だけ輝き、足元にEを象った文様が浮かぶ。
    マスター・エロス:再励起現象(グローイングクリスタル)。成長した賢者の石に見られる“発動回数の増加”。それが発生していた。
    マスター・エロス:「僕は最低最悪のマスターエージェントだ! そんな僕でさえ、見ろ、今この時は心の光を放っている!」
    マスター・エロス:神の御言葉と呼ばれるエフェクトがある。
    実体を持つ高密度の幻覚をぶつけ相手を粉砕する上位ソラリスオーヴァードの専用技。
    マスターエロスはそれを纏う。
    自らの幻覚を、自らの薬物で昂ぶらせ、更に密度の高い幻覚を見る。
    そして自らの見る夢を物理的に叩きつける。

    マスター・エロス:——彼が光を信じるならば、光は彼と共にあるのだ。
    マスター・エロス:「とぉうっ!」
    マスター・エロス:叫び声と共に彼は跳躍し、空中で方向を変えて、高速の飛び蹴りを叩き込む。
    マスター・エロス:相手を踏み台に再び跳躍し、バタ足のように二度、三度。
    マスター・エロス:「マスタークアドラプルキック!」
    マスター・エロス:そして——最後に足を密着させたまま、空中で浸透勁を叩き込む。
    マスター・エロス:風を操るハヌマーンの力があれば、空の全ては身体の一部。
    マスター・エロス:そして、空とは大地につながるもの。
    マスター・エロス:この星全体の質量を利用して叩き込む発勁を、空中で発動するような荒業も可能となるのだ。
    マスター・エロス:子供向けの特撮めいて遊びの多い見た目の技の中に光る無数の超越技巧。
    マスター・エロス:切り札を切ってなお、マスターエージェントの技に底は無い。
    マスター・エロス:キックの痕から発生する大爆発を背に、手刀を振り下ろして残心をとる。
    《キル・ミショナリー》:――その複合技術は、かつて。彼女が得手としていた技術。
    《キル・ミショナリー》:始まりには英雄を気取って、悪意を叩き潰す鉄槌として。
    《キル・ミショナリー》:やがては我が妄執を叶える術として振るわれた拳。
    《キル・ミショナリー》:最期に縋った、人であった時代の拠り所は、黒点に呑まれたままで虚しく潰えた。
    《キル・ミショナリー》:もはや何も無い。
    《キル・ミショナリー》:当然だ。全て切り捨てたのだから。
    《キル・ミショナリー》:善悪の秤も理性の枷も、人の絆さえも全て切り捨て、情愛すらも糧として。
    《キル・ミショナリー》:ただ強くあらんとした果てに彼女は、何も持たずに立ち尽くす。
    《キル・ミショナリー》:「違う、こんなのは、違う」
    《キル・ミショナリー》:「私は」
    《キル・ミショナリー》:「私は……ただ……」
    《キル・ミショナリー》:人を敵とした。星を敵とした。
    《キル・ミショナリー》:だから星に嫌われて、人に倒される。
    《キル・ミショナリー》:最後の一撃は深くその胸を貫いた。
    《キル・ミショナリー》:もう傷みもない。巨体はゆっくりと傾き、〝ゲート〟へと呑まれ始める。
    《キル・ミショナリー》:手を伸ばした。
    《キル・ミショナリー》:縋る意思など失った手を。
    《キル・ミショナリー》:爆発し、燃え上がり、砕け散りながら、彼女はたったひとこと――
    《キル・ミショナリー》:「世界の全てを愛したかっただけ――」

    GM:ゲートが閉じる。その作成者が、世界より消失したが故に。
    GM:大気をも焼く熱は消え、戦いの音が波の声に掻き消され、遠ざかる。
    GM:……きっとあなた達は思い出すだろう。
    GM:それは、知る筈もない記憶。今の今まで存在しなかった過去だ。
    GM:マスターミショナリーと交戦し子供達を救い出した、夜。
    GM:空にかかる月がほんの僅かな時間、血のように赤々と輝いた事を。

    巨神零落:prologue


    GM:少なくとも少女には名前があった。
    GM:コードネームだけを与えられて戦わされ、一定の水準を超えて始めて名が与えられるような環境ではなく、
    GM:生まれ持った自分自身の名前と、組織より与えられたコードネームと。その二つをどちらも、自分のものだと、胸を張って言える立場にあった。
    GM:負傷し、囚われの身となってもそれは変わらない。
    GM:確立した自我こそ、彼女の武器であった。
    GM:自分は何者であるか。自分は何をしたいのか。そういう考えを、誰にも揺るがされない程に強く持っていたし、
    GM:だからその少年も、彼女に惹かれたのだろう。

    少女:「……改めて問うが、本気かね」
    少年:「ああ」
    少女:「悪い冗談かと思ったぞ、始めに聞いた時は。自分の手で捕えた敵を、今度は自分の手で逃がすと?」
    少年:「僕はね」
    少年:「君と会えてようやく、何をしたらいいか分かったんだ」
    GM:隔離室の錠が解除される。警報装置は既に破壊されている。
    GM:少年に手を引かれ、いぶかしげな顔のままに少女は再び自由の身となる。
    少年:「君の言うとおりだ」
    少年:「どこかにいる神様が助けてくれるのを待っていても、そんなことに意味は無い」
    少年:「都合良く助けてくれる誰かなんて、期待してたら駄目なんだ」
    少女:「……その通り」
    少女:「そういう存在には、自分がなるべきものだろうよ」
    少女:喉を鳴らすように笑い、少女は言う。
    少女:「神だの、保護者だの、余所の誰かに要求するべきではない」
    少女:「私がそうなれば良い。或いは君がそうなれば良いのだ」
    少女:「既存の制度やら法やら、くだらないものを尽く踏み躙り挽き潰した先の、まっさらな大地に」
    少女:「私と君とで、全てあらゆる者を受け入れ愛する、無尽の楽園を築けば良いのさ」
    少年:「ああ」
    GM:二人は走る。走って行く。
    GM:その夢の行き着く先をまだ知らないが故に、足取りは羽の如く軽い。
    GM:羽?
    GM:……翼、か。
    少年:「共にいこう、《キル・ミショナリー》」
    少年:「世界中の子供達の、誰一人と苦しまない楽園の創造。それが、僕の夢だ」
    少女:「……子供と限定するのは、私の趣味に合わんのだがなぁ」
    少女:「まぁ、良い。君の顔に免じて、優先的に年少者を入れるくらいの事は考えてやろうさ」

    GM:やがてその理想は歪み、惨たらしきものに成り果てるとしても。
    GM:一方が戦火に朽ちる瞬間まで、彼らは確かに比翼であった。

    バックトラック


    GM:バックトラック!
    玻璃上 八里:ウオオーッ!1!
    マスターブラム:ウィーピピーッ!
    極楽極:わーい
    熊埜御堂 奈津比古:フゥーッ!
    玻璃上 八里:先に侵蝕分記載するぜ!
    玻璃上 八里:侵蝕109→117
    マスター・エロス:侵食127→136 ですね
    マスター・エロス:いぇー!
    極楽極:135で終了。ロイスは4残っています。
    マスターブラム:116でロイスが6つ。余裕!
    GM:今回のEロイスですが……こちらだ
    GM:Eロイス
    ・マスターミショナリー
    楔の呪い(2枠)
    さらなる絶望
    ありえざる存在(ディメンジョンゲート)

    ・〝旧き神〟――キル・ミショナリー
    不滅の妄執
    更なる絶望
    更なる絶望
    更なる絶望
    究極存在

    玻璃上 八里:ロイスは6個フル!これは楽勝ではないかァ?
    GM:合計、9個
    マスターブラム:たっぷりだ!
    GM:さて、まずこれを振るかどうか選択を。
    マスターブラム:敵の施しなど不要!私は自分の絆によって立つ!
    マスターブラム:一貫してめちゃくちゃ落ち着いてたから!
    玻璃上 八里:カミも大丈夫かなぁ……
    マスター・エロス:勿論振る
    極楽極:全部ふらせて頂きます。
    熊埜御堂 奈津比古:私も大丈夫!!
    玻璃上 八里:うっかり初期値まで戻りかねない
    マスター・エロス:136-9d10
    DoubleCross : (136-9D10) → 136-55[5,5,9,5,9,8,5,2,7] → 81

    マスター・エロス:あれ、ダイス出てこねえ
    GM:どうぞ!
    マスター・エロス:余裕の帰還
    極楽極:135-9d10 ちょいな
    DoubleCross : (135-9D10) → 135-47[10,2,8,3,2,5,8,1,8] → 88

    GM:エロス、大分もどる
    マスター・エロス:ロイス全ツッパしても帰れてましたね
    GM:ではそのままに、通常バックトラックもどんどんどうぞ!
    マスターブラム:116-6d10 素振り!
    DoubleCross : (116-6D10) → 116-40[5,9,4,8,8,6] → 76

    玻璃上 八里:1倍振りで行くぜ!
    マスターブラム:帰還!
    玻璃上 八里:117-6d10
    DoubleCross : (117-6D10) → 117-34[7,4,9,7,1,6] → 83

    極楽極:88-4d10 1倍振り
    DoubleCross : (88-4D10) → 88-26[5,9,10,2] → 62

    熊埜御堂 奈津比古:ロイス6個!2倍振り!
    玻璃上 八里:フハハハハーッ!!!楽勝!!!
    熊埜御堂 奈津比古:122-12d10
    DoubleCross : (122-12D10) → 122-62[3,4,9,10,1,9,10,3,1,9,1,2] → 60

    マスター・エロス:81-5d10
    DoubleCross : (81-5D10) → 81-39[2,10,9,8,10] → 42

    GM:すっごいもどった
    極楽極:熊埜御堂先輩がすごい平均値の出し方をされているw
    マスター・エロス:すげえ戻った
    GM:では続いて経験点ですがー
    熊埜御堂 奈津比古:幅ありすぎだろ
    熊埜御堂 奈津比古:心電図かよ
    マスター・エロス:お前そのダイス目、戦闘で出せよ
    GM:シナリオ目標達成10点!
    GM:いつものフルセットが5点!
    GM:そこに侵蝕値の点をプラスしてください。
    マスターブラム:20点!
    熊埜御堂 奈津比古:7点足して22点!
    玻璃上 八里:侵蝕は5だから20点!
    マスター・エロス:ちょっとまって、42だと何店だっけこれ
    熊埜御堂 奈津比古:3点ですね
    マスター・エロス:ありがとうございます! 18点!
    GM:熊埜御堂くんの残り3点ってなんでしたっけ!
    極楽極:4点足して19点となります。
    熊埜御堂 奈津比古:二倍振りの分です
    GM:あっ、なるほど
    GM:この場合多分、2倍振り3点が優先されて18になるのかな……?
    玻璃上 八里:その場合二倍振り分だけでしたっけ?
    マスターブラム:ですね
    極楽極:ですね、18点になるかと。
    GM:では私が
    熊埜御堂 奈津比古:あ、そうなのか
    極楽極:<侵食率の経験点が3点で固定される。
    熊埜御堂 奈津比古:じゃあ18だ
    極楽極:<二倍振りのときは
    GM:になるのか
    GM:(20+18+20+18+19)/3
    GM:計算してくれないかー
    GM:95/3だから31かな
    玻璃上 八里:95わる3!
    極楽極:31.6 切り上げでしたっけ?
    玻璃上 八里:端数切捨てなら31ですな
    GM:切り捨てだった筈
    GM:……ということで! これにてバックトラックまで完了――あとEDのみとなりますので、まず一度
    GM:お疲れ様でした!
    GM:いや本当に!
    熊埜御堂 奈津比古:お疲れ様でした!
    マスター・エロス:お疲れさまでした!!!!!
    マスターブラム:お疲れ様でした!
    玻璃上 八里:お疲れさまでしたァ!!!
    極楽極:お疲れさまでしたー 勝てたー。そして生き残れた(ほっ
    マスター・エロス:あとはEDだけだな……感動のEDだけ~~~~!

    ED1:アヴェンジャーズセル怪気炎


    GM:あの戦いから――数日が過ぎた。
    GM:終わってしまえばもう遠いものだ。身体に刻まれた疲労も痛みも、きっと抜けてしまっている。
    GM:肌を、喉を焼く灼熱の記憶は、既に平凡な日々の向こうに追いやられ始めている。
    GM:そんなもので良い。
    GM:非日常など、その程度の存在で良いのだ。
    GM:さて、では〝彼ら〟の日常風景とは――
    マスター・エロス:「はい、次の方~」
    アクロバティックサラサラマンダー:「はいつぎ私!」
    アクロバティックサラサラマンダー:「さっさと判子押してくださいリーダー! 今も少年たちが私を待ってるんです!」
    ピエロザイル:「待ちやがれ! 俺の幼稚園バスジャック計画の方が先だ!」
    ワイルドハヌバーン:「キテル……キテル……」
    マスター・エロス:「良いから並べよお前ら」
    マスター・エロス:日常に帰還したマスター・エロス。
    マスター・エロス:そんな彼を待っていたのは、彼が不在の間に溜まりに溜まった書類仕事。
    マスター・エロス:「サラちゃんは適度に都市伝説広めていくので、市内での活動費のみ許可」
    マスター・エロス:「ピエロザイル君は怪ジャーム改造手当あるので、盛大にバスジャックしてください。予算確保したギアスちゃんにお礼言うように」
    マスター・エロス:「ワイルドハヌバーン君は関係性を尊ぶオタクみたいなこと言う暇あったら増殖してそこらへんの二人組襲ってきてください」
    マスター・エロス:すごすごと帰っていく胡乱怪人たち。
    マスター・エロス:部屋に一人になると、彼は天井を仰いでため息をつく。
    マスター・エロス:「帰ってきたなあ……」
    マスター・エロス:目の下には隈、である。
    マスター・エロス:新進気鋭の武闘派セルといえど、規模が五十人程度では、リーダー自らやらねばならぬことが多いのだ。
    イジェクトストーン:「まだ休んでる余裕とかないんじゃけどねー」無駄に豪華な造りの扉を蹴り開けながら声がする。
    イジェクトストーン:「書類じゃよー」「書類ー」「処理ー」ずらずらと一列に並び、大量の紙束を運び込む鉄人形たち。
    マスター・エロス:「キャー! 書類イヤァ! 僕がなにしたってんだよぉ!」
    マスター・エロス:※なにもしなかったからこうなったのだ
    イジェクトストーン:マスターブラム、蛍塚閃が使役する人型無人機、"イジェクトストーン"である。
    イジェクトストーン:予算と時間が足りてないのか、ところどころボロい。
    マスター・エロス:「イジェストちゃんイジェストちゃん、ブラムちゃんはちゃんと睡眠とれてる? 睡眠不足はお肌の天敵だぜぇ?」
    マスター・エロス:はんこをポコポコ押しながらヘラヘラ笑う。
    マスター・エロス:雑、である。
    イジェクトストーン:「ウケる」「セクハラかな?」「ぶっちゃけ辛い」がしゃがしゃ
    イジェクトストーン:「居眠り運転とかしてるわけないんじゃよね」「いくら非武装とはいえ」「書類の近くでうっかり自爆したら洒落にならんし」
    マスター・エロス:「ですよねぇ……はあ」
    マスター・エロス:「イジェストちゃん……僕に迷惑おっかぶせてくれよ、と彼女に言っておいてくれ」
    マスター・エロス:「事務方の仕事がデキるやつは、君だけじゃないんだからさ……」
    マスターギアス:無駄に豪華な作りの扉から片眼鏡にスーツの女が入ってくる
    マスター・エロス:「ほら! 来た!」
    イジェクトストーン:「ギアスさんちっすー」
    マスターギアス:「……」タブレット端末を抱えながらエロスの方を見る。
    マスターギアス:「ああ」
    マスターギアス:「……なんだその書類の量は」
    マスター・エロス:「マシンちゃんが! 飛び出して! 僕が! サボった!」
    マスターギアス:「……」眉間にしわを寄せる。
    マスター・エロス:「感動的な師弟の絆だろ?」 ※マシンちゃんは弟子ではない
    マスターギアス:「……ハァ」ため息をつく
    マスターギアス:書類の束をいくつかつかみ、優先度順に振り分けて返す。
    マスター・エロス:「こんな時、イオンが居ればなあ……二人共覚えてる? 僕の愛弟子のイオン君」
    イジェクトストーン:「良い子じゃったねー」「可哀そうなことに」「逃げられて良かったのう」
    イジェクトストーン:「上手いこと魔の手から逃れて」「今じゃ星辰館の生徒会で頑張ってるようで」「会計職?しまった逃がした!」
    マスター・エロス:「イオンと言い、マシンちゃんと言い、こう若いものに嫌われてばかりでおじさんショックだよ」
    マスター・エロス:「なんかコツとか無いのかね、“先生”」 ギアスの方を見てニヤリと笑う。
    マスターギアス:「……」別の束を振り分けていた手が止まる。
    マスターギアス:「エロスでは無理だろうな。そういう適性はない」
    マスター・エロス:「……マジか」
    マスターギアス:「お前のカリスマは、そういう類のモノではないからな」
    マスター・エロス:「ほう……ではギアス、その誓約の瞳は、僕のカリスマとやらをどう見る?」 書類を処理する手は止まる。
    マスターギアス:「……先駆けでありながら、導き率いる者ではない」エロスの目を見る。
    マスターギアス:「お前は誰も見てはいない。……私には、そう見えるがね」
    マスターギアス:トントン、と書類の束を揃え、また渡す。
    マスター・エロス:「……クッ」
    マスター・エロス:「ふふふ……ふは——」
    マスター・エロス:「アハハハハハハ! なるほど! おっしゃる通りだ!」
    マスター・エロス:「僕は誰よりも先行し——」
    マスター・エロス:「僕は誰よりも苛烈に戦い——」
    マスター・エロス:「僕は誰よりも華麗に生きて死ぬ!」
    マスター・エロス:「やっぱり分かっているよ君は。一緒に仕事ができるようになってよかった」
    マスター・エロス:「けど、僕は幸せなんだ」
    マスター・エロス:「マスター・ブラム、マスター・マシン、マスター・ギアス」
    マスター・エロス:「そして胡乱なセルメンバー」
    マスター・エロス:「僕は確かに君たちの心の機微とかよく分かってないが、僕の地獄行が一人でないことを、僕は心から幸福だと考えている」
    イジェクトストーン:「エロスが誰も見てなくたって別に構いはせんからのう」
    イジェクトストーン:「背中で語ってくれりゃあいい────」
    マスター・エロス:「うっ」
    マスター・エロス:顔を輝かせる。
    マスターギアス:「目的を違えなければ、私としては誰でも構わん」
    マスターマシン:「いやあ、〝僕〟大好き過ぎだろマスターエロス」などと言いながら、特に劇的な演出もなく、すたすた歩いて帰って来る
    マスターブラム:「────わざわざ阿呆の背中を見る物好き共の集まりですからね。このように」
    マスター・エロス:「マシンちゃんまでっ!」
    マスター・エロス:思わず口元を手で覆う。
    マスター・エロス:涙まで流さんばかりの勢いだ。
    マスターマシン:「僕は、僕は、僕は、僕は、僕は。なんて素敵な自己中心っぷり!」
    マスターマシン:「さすがにFHのセルの一つを支配する男だと、感心せざるを得ないね!」
    マスターマシン:「いやぁ、ブラムちゃんも厄介なやつに惹かれちゃったものだ!」
    マスター・エロス:そう言われると嬉しそうなドヤ顔である。
    マスターブラム:「惹かれるというのはよく分かりませんが」
    マスターブラム:「腐れ縁ですよ腐れ縁」
    マスターマシン:「またまたー」
    マスターマシン:「そんなけなげなブラムちゃんには、マスターエロスと行く南極旅行のチケットをあげよう」
    マスターブラム:「えっそれ本気でやるつもりだったんですか?」
    マスターブラム:「そんなもん手配してる暇があったら仕事してくださいよ」
    マスター・エロス:「ギアスちゃん、マシンちゃんのロボ予算減額しといて~」
    マスターマシン:「してるよ? 大量殺戮兵器の図面描きとか、」
    イジェクトストーン:「ほいほ~い」ズン!ドサッ!ベシャッ!と書類を置き、マシンについてのものを抜き取って修正していく。
    マスターマシン:「市内の水源の警備状況の把握とか――って予算はやめて! 予算は!」
    マスターギアス:「いくつか不可解な機能があったが、アレは必要なのか、マシン」
    マスターギアス:ロマンにピンとこない女、マスターギアス
    マスター・エロス:ニヤニヤ笑う。
    マスターマシン:「ロボ設計者が想定する機能とは即ち、全て必要な機能なの!」
    マスターブラム:自分の貯蓄がエロス救出で吹っ飛んだ女、マスターブラム
    マスターギアス:「……また精査の後、算出する」
    マスターギアス:経費では落ちない……
    マスターマシン:「兄ちゃん……社会の無理解がクリエイターを殺すよぅ……」
    マスター・エロス:周囲の喧騒を味わいながらエロスは瞳を閉じる。
    マスター・エロス:(なあ、熊埜御堂くん)
    マスター・エロス:(素直に生きたら、素敵な友達が沢山できるようになったよ)
    マスター・エロス:(僕は、この世界に生きる人々を、未来に夢を持つ友を、心から守りたいと思う)
    マスター・エロス:(だから——僕は正義の味方にはなれない)
    マスター・エロス:(たとえ、星海の果で無残に屍を晒そうとも……僕は決して絆を諦めない)
    マスター・エロス:固く手を握りしめ、小さな声で一人つぶやく。
    マスター・エロス:「仲間って、良いなあ」
    マスターブラム:「仲間ねえ...私はビジネスライクなお付き合いを心掛けているんですが」
    マスターブラム:(...まあ良いでしょう。お互い無様に腐乱死体さらすまでは、お付き合いしましょう)
    マスターブラム:(たとえどんなにクソ野郎でも、石刀さんにはお世話になりましたからね)

    ED2:心静かに祈りを捨てよ


    GM:――あの戦いから、暫し日が流れた。
    GM:熊埜御堂 奈津比古。玻璃上 八里。
    GM:あなた達は井ノ上住宅街、その端にある児童養護施設の前に立っている。
    GM:……建物はいささか古めかしい。〝50年前の公共施設を整備せず再利用している〟という風情だ。
    GM:窓は全て開け放たれ、そこから聞こえるのは扇風機の駆動音ばかり。
    GM:へこんだ看板に記された施設名は『伝道の家 静心園』。
    熊埜御堂 奈津比古:入口の手前で煙草の火を消し、ポケット灰皿にしまう。
    熊埜御堂 奈津比古:うるさい声が聞こえない大きな建物というのは、三割増しで寂れて見える
    玻璃上 八里:「……ファーッハッハッハッハッハ!」(ドップラー効果)
    玻璃上 八里:「カミ!」(任意の開門と光源演出)
    玻璃上 八里:「とう!!!」(任意のスピニングと光源演出)
    玻璃上 八里:「ちゃーーーーーく!!!!!」(任意のカッコいい決めポーズとド派手な光源演出)
    熊埜御堂 奈津比古:「…うるせぇな!!少しは風情ってもんを感じられねぇのかお前は!!」
    玻璃上 八里:「フハハーッ!すまぬクマノミ殿ォ!」
    玻璃上 八里:「子供たちの喧騒が聞こえないと園長殿も元気が出なさそうだと思い!!」
    玻璃上 八里:「私がいる時くらいは騒がしくしようと思ったのだァ!!!!!」(任意の光源演出)
    熊埜御堂 奈津比古:「あーもう少ししんみりした感じで入ろうと思ってたのに台無しだ!」
    熊埜御堂 奈津比古:諦めたように荒々しく呼びかける「園長!おい園長!入るぞ!!」
    GM:では
    GM:その呼び掛けが聞こえたのだろう、ほどなく軽い足音が聞こえてきて、
    無外 光治:「おや。よもや、本当に今日いらっしゃるとは……」と玄関扉を開けた園長の顔は、驚きで目を丸くしていた。
    玻璃上 八里:「こんにちは!カミのアフターケアだァ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「んだよ。来ちゃ悪ぃのかよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「どうせガキ居ねぇから暇なんだろ?話し相手になってやるよ。」
    無外 光治:「いえいえ、そんなことは。……ただ、不思議なことがありまして」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?」
    無外 光治:「と――立ち話も宜しくない。今日も日差しは強いのです、ささ、奥へ奥へ」
    無外 光治:と、室内へと案内をする
    玻璃上 八里:「ふーむ?」
    熊埜御堂 奈津比古:促され、屋内に入る
    玻璃上 八里:「お邪魔します!」(任意の入室)
    熊埜御堂 奈津比古:「あっちぃな相変わらず…ガキも文句垂れるだろ、扇風機だけだとよ。」
    玻璃上 八里:「がらんとしていてなおこの暑さだ。園長殿も体には気を付けて頂きたい」
    玻璃上 八里:もはや手慣れた手つきでカミ団扇を配るぞ!
    GM:室内は……相変わらずだ。が、幾分か、ほんの少しだけ涼しいのは
    GM:小さな身体の熱源が、ここからはいなくなっているからだろう。
    無外 光治:「お気遣い、ありがとうございます。……まぁ、私一人ですからね」
    無外 光治:「図体がでかいと、芯まで熱が通らないのですよ、はっはっは」と笑いながら、カミ団扇で顔を扇ぐ
    無外 光治:「ふむ?」
    玻璃上 八里:「フハハハハーッ!お元気そうなら何よりだァ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「結婚とかしてねぇのか。園長は。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…前から気になってたんだが」
    無外 光治:「ええ。残念ながら、独身です」
    熊埜御堂 奈津比古:「そうかよ。子宝に恵まれてなによりだ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…大変だな。あんたも。」
    無外 光治:「……………………」
    無外 光治:「……ええ、全く。今まで、良い子供達に恵まれてきました」
    玻璃上 八里:「…………うむ。」
    無外 光治:「大きくなって園を離れた子もいれば、里親を見つけた子もいる」」
    無外 光治:「皆、ここから旅だって行った」
    無外 光治:「いえ、旅だってくれたのです」
    無外 光治:「それが何より、私はうれしい」
    無外 光治:と、園長は薄く、だが柔らかく微笑み――
    無外 光治:「……と、そうだそうだ。さっき中途半端に話した〝不思議なこと〟なのですが」
    無外 光治:「少々お待ちを。お見せしたいものがありまして」と行って、一時的に席を外す
    無外 光治:少しの間は戻ってくるまい。あなた達は、園の名の如く静かな空間に残される
    玻璃上 八里:「ふーむ……クマノミ殿はなんだと思う?」
    熊埜御堂 奈津比古:パタパタと団扇を扇ぐ音が響く
    熊埜御堂 奈津比古:「…大方慈善団体からの贈り物かなんかだろ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「ほら、ちょっと前に流行ったじゃねぇか。ランドセル大量に送りつけたりよ。」
    玻璃上 八里:「フ。現実的よなァ」扇ぎながら待つ。
    玻璃上 八里:「おお!確か、パンサーマンであったか?」
    熊埜御堂 奈津比古:「どこのパチモンだよ。タイガーマスクだろ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「まあ何にせよ、負担が減るって事は良い事だ。」
    玻璃上 八里:「そうそう!タイガーマスクだ!」
    無外 光治:「そういう類いであれば、善意として笑顔で受け取れるのですが――」と園長が戻ってくる
    無外 光治:片手には、麦茶のコップを乗せたお盆
    無外 光治:そしてもう片手には、宅急便で送られてきたとおぼしき段ボール箱
    無外 光治:そのいずれもをちゃぶ台に置いたのだが――
    無外 光治:段ボール箱の宛先
    無外 光治:住所は、間違いなくこの静心園だ。
    無外 光治:差出人、空欄
    無外 光治:宛名は――UGN、となっていた
    熊埜御堂 奈津比古:「…んだこれ。」
    玻璃上 八里:「……むぅ」
    熊埜御堂 奈津比古:「玻璃上、心当たりは?」
    玻璃上 八里:「無いな。当然熊埜御堂殿も?」
    熊埜御堂 奈津比古:「無い。となると薬師院か…?だが差出人を伏せる意味が…」
    無外 光治:「流石に爆弾の類いでも困りますので、申し訳ないながら一度開けさせてはもらったのですが……これこの通り」
    無外 光治:段ボール箱の上蓋部分を開ければ、中に収まっていたのは
    無外 光治:大量の緩衝剤に包まれた、小さな機械部品が一つ
    無外 光治:それから設計図が一枚であった
    玻璃上 八里:「……これは……」
    熊埜御堂 奈津比古:「プラモデルなんて可愛いもんでもなさそうだな。」
    玻璃上 八里:「設計図を拝見しても?」
    無外 光治:「ええ、どうぞ」頷く
    玻璃上 八里:「では、失礼する。工業系は専門外だが……」
    GM:では、設計図だが。
    GM:フリーハンドで引かれた、だが線が曲がっている訳でもない、荒っぽい図面だ。
    GM:見るものが見れば分かるが、言葉による説明が著しく不足している
    GM:自分自身の備忘録として作ったのだろう。他者に見せることを想定していない、悪く言えば雑なもの。
    GM:設計図の一番上には、走り書きの文字がこう記されている。
    GM:『試作型AIDA』と
    玻璃上 八里:「……ほう?」
    熊埜御堂 奈津比古:「うわ~」思わず女子高生のような声が漏れる
    熊埜御堂 奈津比古:「物騒な文字列だなおい」
    無外 光治:「……こんなものを、UGNに送りつけてくる理由がですね、とんとわからないのです」
    無外 光治:「私には手に余ると思ってUGNに連絡しようとしていたところ、ちょうどあなた方が来たと」
    無外 光治:「いやぁ、偶然とはあるものですねぇ……」
    玻璃上 八里:「……フ。熊埜御堂殿は分かったか?」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ?何がだよ。」
    玻璃上 八里:「理由だよ。私が判ったのは送り主だけだからな」
    熊埜御堂 奈津比古:「…まぁ察しはつくけどよ…。」
    玻璃上 八里:「私はカミだからな。人の心に関してはお主の方が詳しいであろう」
    熊埜御堂 奈津比古:「…園長。」
    無外 光治:「はい?」
    熊埜御堂 奈津比古:「あんたが知ってるガキの中で、こういう機械いじりが得意な奴は居なかったか?」
    無外 光治:「……………………」
    無外 光治:「……うーむ」
    無外 光治:「どうでしょう。参考書の類いもなければ工具もない。学ぶ師さえいなかったのです」
    無外 光治:「もし、そういう子がいたとしたら……そうですね」
    無外 光治:「私の下から離れていって、それから身につけたのでしょう」
    無外 光治:「だとすれば、喜ばしいことだ。……その技術の矛先が、少々危ない方角に向いている気がしますがね」
    無外 光治:AIDA、という文字列の意味は知っているのだろう。困ったような顔をして、園長は笑った
    玻璃上 八里:「……子供は成長が早いと言うからな。しかし、一先ずは良き知らせだろう」
    熊埜御堂 奈津比古:「…”たった一人の家族”って訳でもなかったって事か。」小声で呟く
    玻璃上 八里:「健やかに生きていることは確かなのだから。」
    玻璃上 八里:「……そうだな。既に行く道は分かれてしまったが」
    無外 光治:「……差出人に心当たりが?」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    熊埜御堂 奈津比古:「…双子。」
    熊埜御堂 奈津比古:「それぐらいしか分かんねぇな。」
    熊埜御堂 奈津比古:「まあ二人ともどっかで元気にやってるってこった。」
    無外 光治:「双子……はて、双子……?」
    玻璃上 八里:「うむ。……うむ?」
    無外 光治:園長は太い腕を組み、首をぐうっと傾げて考え続ける――心当たりには至らない
    無外 光治:が、そのうちに、答えのない問いを迷うのは無意味と思ってか、その腕を解いて言った。
    無外 光治:「まあ、何はともあれ。この機械と設計図は、あなた方にお預け致します」
    無外 光治:「特に何もない、誰もいない場所となってしまいましたが……どうぞ、心ゆくまでごゆっくり」
    玻璃上 八里:「……ふーむ、まあ今は良いか。」
    玻璃上 八里:「さて、良ければ園長殿に預けておきたいものがあったのだ」
    無外 光治:「ほう?」
    玻璃上 八里:上着から〈折り畳み〉された金紙を取り出し、解放します。
    玻璃上 八里:金紙の中には色とりどりの折り紙で折られた小さなランドセルがいっぱい!
    無外 光治:「……おぉ」色合いのまばゆさに目を瞬かせて、感嘆の声
    玻璃上 八里:「カミ製のランドセルではこのサイズが限界だったが……」
    玻璃上 八里:「良ければ子供たちへのお土産として置いていきたいのだ」
    無外 光治:「ありがとうございます。……これは、郵送するのは無理だな」
    無外 光治:「部屋に飾っておいて……写真だけでもあの子達に送ります」
    熊埜御堂 奈津比古:「おう、良かったじゃねえか。取り合いにならないように気をつけるんだな。」
    無外 光治:「……ええ、きっと大喜びでしょう」
    玻璃上 八里:「当然オーダーメイドも受け付けているぞォ!」
    玻璃上 八里:「奇想天外な色も大歓迎だァ!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「あ、ランドセルで思い出したんだが」
    GM:――園長は、無骨な手でそれを握りつぶしてしまわないよう、慎重にカミのランドセルを受け取るだろう。
    GM:それを、そっと棚の上において。子供達にそれを見せる瞬間を思い描いてか、ふふっ、と小さな声で笑う。
    GM:〝非日常〟の終わりの風景に、その穏やかさは相応しいものであろう。
    熊埜御堂 奈津比古:「攫われたガキはどうしてる。」
    熊埜御堂 奈津比古:「”攫われてた”か。」
    無外 光治:「みな、市外の施設へ」
    無外 光治:「ここよりはきっと、ずっと安全な場所です」
    熊埜御堂 奈津比古:「…ここには戻らねぇのか?」
    玻璃上 八里:「……むう。」
    無外 光治:「はい」
    無外 光治:園長は、またあなた達の方へ向き直る。
    無外 光治:薄い笑みは、もうそこから消えることがない。
    玻璃上 八里:「そう……か。」
    無外 光治:「どこかで、もう少し早く決断するべきだった。私が過去にすがりついていただけだ」
    無外 光治:「私は自分の脚で立ち、歩くことができる。あの子達にはいつでも会いに行けるし」
    無外 光治:「あなた達のような英雄になろうとすることだって、できるのですから」
    熊埜御堂 奈津比古:「…」
    玻璃上 八里:「……」
    無外 光治:「UGNに戻ります」
    無外 光治:「……もっとも、ブランクが長すぎる。暫くは新人扱いで、基礎の訓練からでしょうがね」
    熊埜御堂 奈津比古:「ハッ…本読んで祈るのはもういいのかよ。」
    無外 光治:「ええ。読書は好みですが、祈るのは……案外役に立たないなぁと実感しました」
    熊埜御堂 奈津比古:「ハハ、違ぇねぇ。」
    玻璃上 八里:「フ。UGNに復帰するなら早速依頼したいことができてしまったな。」
    無外 光治:「ですから、懺悔室のまねごともおしまいだ」
    無外 光治:「何かをお話になる必要など、ありますかな?」
    熊埜御堂 奈津比古:「そうだな…」
    熊埜御堂 奈津比古:「アンタの自慢のガキどもの話でも聞こうか。机の上のきったねぇ落書きでも見ながらよ。」
    無外 光治:「ふむ、長くなりますぞ。それこそ日が落ちるまでも」
    無外 光治:「……ふふ」
    無外 光治:「何やら良い出会いが有ったようで、何よりです」
    無外 光治:と、手元に拳を当てて口元を隠し
    無外 光治:「――では、その依頼とやらをお伺いしましょう」
    熊埜御堂 奈津比古:「…そんなんじゃねぇよ。」
    熊埜御堂 奈津比古:「ただ」
    熊埜御堂 奈津比古:「少し…懐かしい馬鹿の面見ただけだ。」いつもより少しだけ柔らかい表情で
    玻璃上 八里:「うむ!カミ直々の頼みだ!とても難しいものになるぞ!」
    玻璃上 八里:「━━道案内だァ!!!!!」(任意の決めポーズと光源演出)
    無外 光治:「……はあ、道案内」
    玻璃上 八里:「次の休日に『市外の施設へ遊びに行く』用事が出来たのだが、私には道わからなくてな。」
    玻璃上 八里:「無外殿にはァ!」
    玻璃上 八里:「カミの先導をお願いしたいのだァ!!!!!」
    玻璃上 八里:「この上なき誉れだぞォ!!!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:(うるせぇ奴…)
    無外 光治:「なるほど、大役だ」
    無外 光治:「いささか難儀な任務となりそうですが、《ネフィリム》、確かに伺いました」
    GM:――少しばかり、遠いところに行った。
    GM:けれどもそれは、永遠の断絶を意味しない。
    GM:離れていても、同じものを見ていられなくても、歩む道を同じくすることはできる。
    GM:……近くにいても。同じものを見ていても。
    GM:二度と交わらない道がある。
    玻璃上 八里:「フハハハハ—ッ!!!大儀である!!!!!」
    玻璃上 八里:「詳細はローラ殿も交えて語るとしようではないかァ!!!!!!!!!!」
    熊埜御堂 奈津比古:「…土産」
    熊埜御堂 奈津比古:「だとしたら土産の一つくらい、要るだろ。俺の知ってるいいケーキ屋があってだな…」
    熊埜御堂 奈津比古:「売り上げに貢献しろお前ら。」
    玻璃上 八里:「いい案だぞクマノミ殿ォ!!!カミ直々に下見しようではないかァ」
    玻璃上 八里:「ファーッハッハッハッハッハ……」(ドップラー効果)
    熊埜御堂 奈津比古:「…うるせぇわ、早ぇわ。どうなってんだあの奇天烈女は。」
    熊埜御堂 奈津比古:「…じゃあな、園長。いや、もう園長じゃねぇか。」
    玻璃上 八里:「……場所聞き忘れたァ!!!!!」(再登場)
    熊埜御堂 奈津比古:「あーもう!!連れて行ってやるから待ってろ!!」
    玻璃上 八里:「了解したぞ!無外殿もお元気でなァ!」退室!!!!!
    熊埜御堂 奈津比古:「…またどっかでな。」手を少しだけ振り、施設を後にする。
    熊埜御堂 奈津比古:まるで子犬のように騒がしく駆けまわる女を視界の端に、喧噪響く住宅街を歩く
    熊埜御堂 奈津比古:私のせいだと泣いていた親が、あんなやつ知らないと呟いた親が、早く助けろとまくし立てていた親が
    熊埜御堂 奈津比古:望んでいるにせよ、望んでいなかったにせよ、確かに子供を取り戻したと、そういう騒がしさが確かにあった。
    熊埜御堂 奈津比古:(…神に縋りつかなくてもよ、地に足着けて歩いてりゃ)
    熊埜御堂 奈津比古:(自分の手の届く範囲ぐらい、いくらでも守れんだよ。)
    熊埜御堂 奈津比古:(けど、それだけだ。俺はみんなを守るヒーローに)
    熊埜御堂 奈津比古:(ヒーローにはなれない)
    熊埜御堂 奈津比古:(…ただ、周りの奴らが居てくれるから、俺はこうやって好き勝手やれるんだよ。)
    熊埜御堂 奈津比古:(なあ、石刀。)
    熊埜御堂 奈津比古:握っていた手をほどき、煙草を一本取り出す。
    熊埜御堂 奈津比古:「いいもんだろ、仲間ってよ。」
    GM:離れていても、同じものを見ていられなくても。
    GM:同じ道を歩くことが、きっとできる筈だった。
    GM:きっと。
    GM:肩を組んで笑いながら、歩いていける道が有ったのだ。
    GM:分岐点は
    GM:もう、
    GM:ずっと昔に通り過ぎていた。

    ED3:エンドロール


    極楽極:大N市、港湾部、午後○○時——
    極楽極:時期外れのモヤに包まれ、人気の無くなった堤防部に、ヤンキー座りをする金髪の少女が一人。
    極楽極:「………………」
    極楽極:自分の分と、呼び出した人間のための缶コーヒーを足元に置いて、人を待っている。
    GM:かぁん。ずるっ。かぁん。ずるっ。
    GM:打撃音めいた硬質の響きと、何かを引きずる音が交互に。
    GM:歩みは遅いが止まることはない。着実に近づいて来る。
    極楽極:数日前、"戦場”だった海に目を向けたまま——
    極楽極:「悪ぃ、呼び出しちまって」
    GM:やがてその音は堤防で立ち止まり、座るのに幾分か苦労する様子を見せたが、
    極楽極:音の主に声をかける。
    GM:どうにか片脚だけでも折り曲げて、中途半端なあぐらを組むことに成功した。
    極楽極:顔は海に向けたまま、ぽいっとそちらに缶コーヒーを放る。
    鳶国:「いえ、今日は暇してましたし」
    鳶国:「急ぎの用件はあらかた片付いたようですんでね」
    極楽極:続いて、自分の分の缶コーヒーを口につける。砂糖マシマシで半ばコーヒー牛乳的なそれを。
    極楽極:「そっか——」
    極楽極:「ケリ——つけたぜ」ぼそっとした声音。そこに高揚感や達成感は無い。
    鳶国:投げ渡された缶コーヒーを受け取り、脚の間に置いて、
    鳶国:「……………………」
    鳶国:「そうっすか」
    鳶国:努めて、抑揚のない声を作って応じた。
    極楽極:「アイツは——マスターミショナリーは、オレがぶっ飛ばした。実質、殺したようなもんだけどな」
    極楽極:「だからってまあ、なにがどうなるってもんじゃねーけど。少なくとも、だ。借りはきちんと精算してやった」
    極楽極:「ただ結果、ちょっと怨恨が発生するかもしれねーから、そこらへんをうまくみんなにごまかしてもらえねーかな、と」
    鳶国:「怨恨?」
    極楽極:「妹が居たんだよ、あいつ。で、そいつがFHのマスターエージェントな訳だ」鳶国さんは情報屋なので、そこら辺りは知ってるはずと。
    極楽極:「まあ、しゃーねーよな。オレらにとっちゃ恨み骨髄だけどよ、妹とかに出てこられちゃぁ、恨まれても仕方ねえ」
    極楽極:「仕方ねえ、けどよ。それをチームや鳶国さんらに背負わせるってのは、なんか違う気がするし、ダセーからよ」
    鳶国:「……ああ、妹。そりゃ、接ぎ木で生まれたんじゃないんだから親もいる」
    鳶国:「親が入れば、妹くらい居るでしょうよ」
    極楽極:「マスターミショナリーをぶっ殺したのは、暗殺輪の極楽極じゃなくて、UGNイリーガルの極楽極ってことだな、うん」
    鳶国:「……了解。その辺りは、連中には黙っておきます」
    極楽極:「わりー、助かるわ」
    極楽極:ぐびっと、缶の残りを飲み干して。
    極楽極:「……鳶国さんはどーすんだ? 一応、情報屋初めたきっかけ自体はあんにゃろーだろ?」ふと、気になって顔を向ける。
    鳶国:「そーですねぇ」
    どどんとふ:「マスターブラム」がログインしました。
    鳶国:「今からカタギの仕事に手を慣らして、っていう訳にもいかないですし」
    鳶国:「あたしはまだ暫く、この稼業を続けます」
    鳶国:「実入りも、結構なもんですしね」
    極楽極:「あー、それあるよなぁ。オレ、この仕事初めてから『仕事はお金になる』って知ったわ」<実入り
    極楽極:「ま、危ねぇ橋はほどほどにな。鳶国さんはこー、数少ない暗殺輪の先輩で、『こっち』の事情を知ってる先輩なんだからよ」
    極楽極:「なんかあったら、すぐ言えよな。……ってもまぁ、オレはぶん殴ることくれーしかできねーけどよ」へへへ、と笑みを浮かべて。
    鳶国:「……特攻隊長は」
    鳶国:「いつまで〝特攻隊長〟でいるんです?」
    極楽極:むー、と腕を組み、本当にしばしの間だけ考え。
    極楽極:「オレよ、今回の件で言われて、思い当たったことがあってよ」
    どどんとふ:「熊埜御堂 奈津比古」がログインしました。
    極楽極:「どーもオレが『ぶん殴る』理由として、『優しいヤツの代わりに』ってのがあるみてーでよ」
    極楽極:「いやー、意外だったわ。たまには脳みそ使うもんだな」からからと
    極楽極:「で、だ。そーゆーことなら」
    極楽極:「ぶん殴りてえ奴が居る限り、オレは特攻隊長だ。だからこいつに期限なんざつけられねーよ」
    鳶国:「それは随分、なんと言うか――〝らしい〟っすね」
    鳶国:けらけらと笑いながら、脚の間に置いた缶コーヒーを手に取った。
    鳶国:手つかずの缶。
    極楽極:「はは、だろ? 気づいたら少しすっきりしたぜ。熊埜御堂先輩には感謝だな」
    鳶国:プルタブに指を伸ばし――手を止める。
    鳶国:結局蓋を開けないまま、その缶を上着のポケットへと押し込んでしまった。
    鳶国:「あたしは」
    鳶国:「チームの方は……引退させてもらいます」
    極楽極:「……そっか」前にも少し話はあったので、覚悟はしていた。
    鳶国:「結婚するんですよ、あたし」
    極楽極:「ま、引退したからって、縁や絆が切れる訳じゃねーし——あぁっ!?」がばっと、鳶国さんの方へすごい勢いで顔を向ける。
    極楽極:<結婚する
    鳶国:「へへ」
    鳶国:「式は挙げないつもりなんすけどね、金ばっかりかかるし」
    極楽極:「いや、あの、えーっと、あの結婚かよ!?」
    鳶国:「書類にはんこだけ押して、役所に出してそれでおしまいで――」
    鳶国:「……ええ」
    鳶国:「あの、結婚です」
    鳶国:こくん、と深く頷いた。
    極楽極:「いやー、そーかー、うん。たいへんだぞー、あの結婚は。オレは知らないけど」何故か気恥ずかしくなって、頬を染めて目を反らす。
    鳶国:「ははっ、違いない。今から大変なことばっかりですよ、生活資金の確保やら済む場所やら」
    鳶国:「なんたって、結婚したらいつかは子供も生まれるでしょう」
    鳶国:「子供がでかくなりゃ、学校にも通わせる。学区は済む場所で決まっちまう」
    極楽極:「あー、うん。そーだよなー、できちゃうよな、赤ちゃん」
    鳶国:「今のうちからもう、あたしは子供の未来を決め始めなきゃならないんです」
    鳶国:「……って、なんすかその反応。レディースやってりゃ、男が居ても珍しくないでしょうが」
    極楽極:「……っせーなぁ。苦手なんだよ、そーゆーの」ぷいっと
    鳶国:「ははっ、苦手だって言ってもこればっかりはねぇ、そういう仕組みなんだからしかたがない」
    鳶国:「……まぁ、そういう訳です」
    鳶国:「まさか、腹に赤ん坊抱えて単車乗り回す訳にもいかないし」
    鳶国:「小さな子供がいて旦那がいて、片膝が上手く曲がらないで、ノーヘルで路上を吹っ飛ばす訳にもいかない」
    鳶国:「どっちかって言うとあたしは」
    鳶国:「夜泣きする赤ん坊を抱きかかえながら、どっかで走り回る暴走族に悪態を吐く」
    鳶国:「そういう女になる――んだと、思います」
    極楽極:「いーじゃねーかよ」ぽんっと、その胸を軽く拳で叩いて。
    極楽極:「マ——おふくろになるんだ。なら、赤ちゃん守るのは、スジってもんだ」
    極楽極:「ガキ生まれたら、見せてくれよな? もちろんバイクで駆けつけたりはしねーからよ?」
    鳶国:「ふふ」
    鳶国:「ええ、必ず。……まぁ、何時になるか分かったもんじゃないんですが」
    鳶国:「いつかは多分、ね」
    鳶国:そう言って、鳶国は立ち上がり、
    鳶国:「それじゃあ、〝極楽さん〟」
    極楽極:こちらも立ち上がり
    鳶国:「……ありがとうございました」不安定な片脚で身体を支えながら、頭を下げる。
    鳶国:それからまた、あの奇妙な足音を鳴らして遠ざかっていくだろう。
    鳶国:かぁん。ずるっ。かぁん。ずるっ。
    極楽極:「ああ、こっちこそな。身体大事にしろよ?」
    鳶国:その背が夜の闇に溶けるまでには、随分と時間がかかりそうで、
    鳶国:完全に溶ける少し手前。振り向かぬままに、手を振っていた。
    極楽極:姿が見えなくなるまで手を振り続け——
    極楽極:「行っちまったか……」二重の意味を込めて、ほっとしたような、寂しいような言の葉を吐く。
    極楽極:置いていかれたような寂しさと、彼女が進むための障害を取り除けたのだと言う想いを同時に感じながら、
    極楽極:ふと、海面を見やり、思い出す。
    極楽極:『……何故だ! 何が違う!』
    極楽極:『私と、貴様と! 同じところから始まっている筈だ!』
    極楽極:『〝代わりに〟——そうだ、それだけだった』
    極楽極:『神は何も見ようとしない、世界は何もしようとしない——だから私が、代わりに、と』
    極楽極:『何が違う! 貴様と私と、なにが違うのだ!?』
    極楽極:呪詛じみた、あの問いを。
    極楽極:何が違うかと言われれば、全てが違う気がするし。
    極楽極:同じところから始まったと言われれば、そもそもそれに何の意味があるのかと思ってしまう。
    極楽極:なのでその問いに、自分が応えることはできないだろう。
    極楽極:ただ、それでも、問われてしまったから。
    極楽極:アイツはこの世から居なくなってしまったが、
    極楽極:「——ばーか」
    極楽極:旧き神の託宣などではなく、ただの少女の恨み言として受け止めて。
    極楽極:「——世界(たにん)を切り捨てたやつらに、んなことできる訳ねーだろ」
    極楽極:極楽極は、そう嘯いた。