『義憤と公正』

罪には罰を与えねばならない。個人の怒りを根拠とせずに。


〝アスラハンズ〟 海老原 リカ(えびはら・りか)(キャラシート)PL:紅井寿甘
柳雪(りゅうせつ)陶 妙算(すえ・たえかず)(キャラシート)PL:中村

メイン雑談

目次

  • プリプレイ
  • OP:拘束完了
  • マスターシーン
  • ミドル1:5,500m
  • ミドル2:4,500m
  • クライマックス:166m
  • バックトラック
  • ED:問い続ける事が解

  • プリプレイ

    ■トレーラー
    レネゲイド能力を悪用し己が欲望を満たす、卑小な犯罪者。
    その拘束任務は滞りなく完了し、また悪事の芽が一つ摘まれた。
    だが。
    ……10kmを隔てて立つ狙撃手は、怒りに瞳を曇らせる。

    ダブルクロス The 3rd Edition.『義憤と公正』

    「あの男を守ることだけは」
    「僕は絶対に、許さない」

    ダブルクロス────それは裏切りを意味する言葉。
    ■自己紹介
    海老原 リカhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYmbG_hwEM
    海老原 リカ:「FH(悪)ですのね。私の拳でぶっ飛ばしてやるですの!」
    海老原 リカ:UGNチルドレン、"アスラハンズ"海老原リカ(えびはら・りか)、14歳! JC!
    海老原 リカ:性格としては元気いっぱい、思い立ったら一直線! ロリータファッションに身を包み、愛と希望と正義を胸に戦う模範的(?)チルドレンです!
    海老原 リカ:悪いやつには鉄拳制裁。念動力によるガントレット六手流でブン殴ります。しこたまブン殴ります。
    海老原 リカ:性能的にはシンプルな単体アタッカー。一応妖精の手もあります。カネもちょっとある。
    海老原 リカ:じゃあくなやつを許さない! 本日はよろしくお願いします!
    陶妙算:UGNチルドレン、"柳雪"陶妙算、15歳! JS(女装少年)!
    陶妙算:しっとりと濡れた黒髪、やわらかな茶色の瞳が特徴の物腰柔らかな特徴の第十支部に所属するチルドレンです。
    陶妙算:今回は応募要項が少女ないし外見が少女準拠のキャラということで、手持ちに該当者がいないため美少年に女装してもらうことにしました。
    陶妙算:その件に関してGMからは特に返答がないのでどうなるかはわかりません、怖い
    陶妙算:性能としてが固定値で殴って固定値で回避するアタッカーです!その他は何も出来ない!
    陶妙算:真面目なチルドレンとして頑張ります。宜しくおねがいします!

    OP:拘束完了


    GM:二人とも登場侵蝕!
    陶妙算:1d10+48
    DoubleCross : (1D10+48) → 8[8]+48 → 56

    海老原 リカ:1d10+44
    DoubleCross : (1D10+44) → 2[2]+44 → 46

    エンゲージ

    暴行犯

    10m

    PC達

    GM:セットアップ!
    暴行犯:無し!
    陶妙算:wwwwwwww
    陶妙算:なし!!
    海老原 リカ:な、なし!!

    GM:──レネゲイド能力を悪用する暴行犯の調査が始まったのは、数日前だった。
    GM:遡れば警察が調査を始めたのが一ヶ月前。暫くは手がかりの一つとて見つからなかったが、
    GM:ある被害者の身体からレネゲイドコントロールを施された反応が検出され、管轄はUGNに移った。
    GM:今宵、数組が同時に囮捜査を行っていた。運悪く大当たりを引き当てたのが、あなた達と言う訳だ。
    暴行犯:「くくくっ、くふふふっ、くふふふふふふっ……ああ、ああ、か弱き美少女かと思いきや!」
    暴行犯:「まさか私と同じ化物だったとはねェ!!!」
    暴行犯:「嬉しいなァ!」
    暴行犯:「だって化物は簡単に死なないもんなァ!」
    暴行犯:「首を絞めてもハラワタを抉っても、何をしても死なないもんなァ!」
    陶妙算:「そんなことを」
    陶妙算:「超人でも、化け物でもない、ただの人間相手にずっとしてきたんですか。」
    海老原 リカ:「う、疑いようもなく悪ですの!! こっちもマジでお相手しちゃいますのよ!?」
    海老原 リカ:ロリータファッションを翻し、大きな革鞄の留め金を外す! 中からこぼれ出るのは、三対六腕の白銀のガントレット!
    暴行犯:「元を正せば手塚治虫が悪いんですよ」
    陶妙算:「はあ?」
    陶妙算:予想外の返答に黒を基調としたセーラー服に身を包んだ『少年』が言葉を漏らす
    暴行犯:「あの神様が、死にそうな女は締まりが良くなるとか余計なことを描いてくれたものですから」
    暴行犯:「MWでしたっけ? 実写版も中々良い出来だった、テープを剥がすところなんか実にいい!」
    海老原 リカ:「創作物と現実でやっていいこととわるいことの区別をつけなさいな!!」
    暴行犯:「……さーて、今夜は〝二つ〟だ! 楽しめるぞォ、くふふふっははっはははは!!!」
    暴行犯:マイナー、無し
    陶妙算:少女を狙う相手を帯び寄せるために少女の姿をして街を歩く。その作戦自体は合理的だと思うが羞恥心は消えない。『悪』と退治しても、戦いの予感以外のものが体を熱くしている実感がある
    暴行犯:メジャー、《コンセントレイト:ソラリス》+《流血の胞子》+《悪魔の影》+《因果歪曲》
    暴行犯:対象は範囲選択なのでPC二人!
    陶妙算:こいや!!
    海老原 リカ:こい!
    暴行犯:7dx7 命中判定!
    DoubleCross : (7R10[7]) → 10[1,2,3,4,7,8,9]+5[1,3,5] → 15

    陶妙算:ゲットダウン!!
    陶妙算:3dx+29
    DoubleCross : (3R10+29[10]) → 8[3,4,8]+29 → 37

    海老原 リカ:ドッジ!
    陶妙算:侵蝕が58に
    海老原 リカ:1dx+1
    DoubleCross : (1R10+1[10]) → 3[3]+1 → 4

    海老原 リカ:こっちは無理!
    暴行犯:では
    暴行犯:命中した場合、邪毒5を付与。さらに次の攻撃に対してリアクションを行えなくなる。ただしこの攻撃でHPダメージを与えることはできない!
    暴行犯:という訳でダメージダイスは無しだ。
    海老原 リカ:ぐぇーっ邪毒
    陶妙算:ハメ技じゃねえか!!
    暴行犯:──男の体から霧の如きものが立ち昇る。
    暴行犯:それは、吸い込めば四肢を痺れさせ思考力を奪い、活力を奪い取る毒の霧だ。
    陶妙算:一回食らったら無限に邪毒を
    暴行犯:これで被害者の抵抗力を奪い、嬲る。
    陶妙算:食らうヤツだ
    暴行犯:それが〝連続暴行犯〟の手口!
    海老原 リカ:「くっ……」霧を殴る事はできない。相手の攻撃に対する相性が悪い! まともに吸い込み、一瞬ふらつくが気合いで立て直す!
    陶妙算:《すう》、と舞うようにして霧から逃れる
    GM:では
    GM:海老原さんの手番!
    海老原 リカ:はいな!
    陶妙算:攻撃は避けられる、然し慣れないスカートを穿いているためスカートの裾が浮き白い内ももが一瞬顕になる
    陶妙算:「……ッ//」
    海老原 リカ:マイナーアクションで戦闘移動、一応エンゲージ分けておきましょう5m前へ。
    陶妙算:「海老原さん、急いでいこう!互いのために!」
    海老原 リカ:「はいですの!」
    海老原 リカ:メジャー!
    海老原 リカ:▼阿修羅の手(アスラハンズ)=《C:オルクス》Lv3+《ダンシングシミター》Lv5
    海老原 リカ:6dx7+1 命中
    DoubleCross : (6R10+1[7]) → 10[1,5,5,8,8,9]+5[2,2,5]+1 → 16

    暴行犯:ドッジ!
    暴行犯:2dx
    DoubleCross : (2R10[10]) → 7[6,7] → 7

    暴行犯:命中! ダメージどうぞ!
    海老原 リカ:ではダメージ!
    海老原 リカ:2d10+15 ダメージ
    DoubleCross : (2D10+15) → 9[3,6]+15 → 24

    GM:おっと、一撃死は免れたようだぜ……
    GM:演出あらば!
    海老原 リカ:「こっちが倒れる前に……ブッ倒してやりますの!!」ぱちんと指を鳴らすと、因子で操作されたガントレットが宙を舞う! そのまま暴行犯目掛け、六方向から打撃をしかける!
    暴行犯:「むっ──」
    暴行犯:「小癪、小癪な、ああああぁあァッ!!!」
    暴行犯:一つ二つは手で防ぐ。防いだ手が砕ける。
    暴行犯:他の殆どは直撃だ──なるほど、能力こそはそれなりの出力だが、
    暴行犯:この男に、戦いの心得は無い!
    海老原 リカ:「……これなら! 陶くん、後は頼みますの!」
    GM:ではそのまま陶くんの手番!
    陶妙算:「はいっ
    陶妙算:マイナーで接敵
    陶妙算:メジャーで素殴り!
    陶妙算:3dx+29
    DoubleCross : (3R10+29[10]) → 10[3,5,10]+7[7]+29 → 46

    陶妙算:オラ!回してやったぞ!
    暴行犯:2dx 避けられるかこんなもん!
    DoubleCross : (2R10[10]) → 5[1,5] → 5

    暴行犯:ダメージ来いやぁ!
    陶妙算:5d10+11
    DoubleCross : (5D10+11) → 39[8,4,9,8,10]+11 → 50

    陶妙算:えっぐ
    暴行犯:無傷の状態から二回倒れますね
    暴行犯:では暴行半はずたずたになって戦闘終了だ! 死んではいないけど!
    暴行犯:演出どうぞ!
    陶妙算:海老原さんの声に弾かれるようにして暴行犯の前まで駆けていく
    陶妙算:瞬間、セーラー服を身に纏った『少年』の腰元から白い光が駆け抜け
    陶妙算:そして消える。
    暴行犯:「な──っ!?」
    陶妙算:神妙なる技巧に支えられた抜き打ち、オーヴァードであっても戦闘の素人には反応も出来まい!
    陶妙算:《ふわり》とピンクのスカーフが浮きあがり
    陶妙算:反対に暴行犯は倒れたりしろ!
    暴行犯:じゃあそうする!
    暴行犯:──風に舞うスカーフの色より、すこぅし赤いものが霧を染めた。
    暴行犯:普通の人間ならば、命に至る傷。
    暴行犯:オーヴァードならばこの程度は、という深さであるが──
    暴行犯:「ぐ、ぉおおおおぉおぉぉっ……!」
    暴行犯:男は腹部の傷を抑え、呻きながら俯せに倒れ込んだ。
    GM:──戦闘終了、あなた達の勝利だ。

    オペレーター:「街頭カメラから戦闘行為の終了を確認しました。お疲れ様です」と、あなた達の所持する通信機から声がする。
    暴行犯:男は倒れ伏し──リザレクトが始まって傷こそ塞がっているが──痛みで動けずにいる。
    陶妙算:「はい。ありがとうございます。」
    暴行犯:……こんな男でも、ジャームではないのだ。
    オペレーター:「その男は、身元の確認が取れるものは所有していますか?」
    海老原 リカ:「とりあえずこの全文化人の敵がさっさと捕まってよかったですの……確認しますのよ」男の身柄を漁る。
    陶妙算:「確認してみます」
    オペレーター:「確認が出来次第、記憶処理班・情報改竄班の行動を開始します」
    GM:直ぐにも見つかるだろう。財布の中に免許証と保険証が入っている。
    GM:大友 真一、平凡なサラリーマンだ。恐らくはレネゲイド能力に目覚めながら、それを隠して生きてきたのだろう。
    オペレーター:「……なるほど」
    オペレーター:「こちらでも確認が取れました、ありがとうございます。後は──」
    海老原 リカ:「……解放のさせ方、考えて欲しかったですの……」
    オペレーター:「その男をUGNの施設へ連行。〝適切〟な処置を取り、この案件は終了です」
    オペレーター:と、オペレーターは告げた。
    オペレーター:……今回の場合、大友はジャームではない。故に、殺処分や凍結処理には該当しないかも知れないが、
    陶妙算:「では応援が来るまで我々は彼を監視しつつこの場で待機ということでよろしいでしょうか。」
    オペレーター:オーヴァード犯罪者を収監する為の設備は、UGNとて用意している。恐らくはそこで、彼は生涯を終えるだろう。或いは──
    オペレーター:「……そうですね、少しの間、待機をお願いします」
    陶妙算:「了解です。」
    オペレーター:「十分以内には護送部隊が到着致します」──と告げて、通信は途切れる。
    陶妙算:彼の処置には、わずかに同情する。レネゲイドウイルスは防ぎようのない病だ。
    陶妙算:それにたまたま感染してしまった。もしそれがなければかれは平凡で幸福な一生を送れたのかも知れない。
    陶妙算:感染しても、もし、彼の傍らに誰がいれば、僕たちがもっと早く気づいてれば、こんなことにはならなかったのかも知れない。
    陶妙算:だから
    陶妙算:「これ以上、被害が広がる前に止められて、よかったね。」
    陶妙算:そう思うことで、少しでも自分の気持を慰めようとする。
    海老原 リカ:「まったく、ですの」
    海老原 リカ:……同情する気持ちはないでもない。それでも。人を人として見られなくなったら、人として終わりなのだ。そう、自らに言い聞かせるように。
    陶妙算:「ところで、さ。海老原さん?」
    海老原 リカ:「なんですの?」
    陶妙算:「僕の格好、おかしいと思わなかった?」
    海老原 リカ:「? 今回は囮捜査なんですから、それにあった格好、じゃないんですの?」根っからUGNチルドレンなので、特に疑問に思ってはない。
    陶妙算:薄い胸にセーラー服を纏った、かすかに桃の香りを漂わせる少年が、頬を赤らめながら言います
    陶妙算:「ああ、そうか。そうだよね。合理的だもんね。この格好の方が」
    陶妙算:(恥ずかしい、と思うほうが行けないのかな?)
    海老原 リカ:「自分の普段の恰好ができないのは無念だと思いますの。でも、まぁ時には仕方がないこともありますの」自分もロリータファッションを着れない任務は気が進まないが、任務は任務だ。
    陶妙算:頬にほんのり血がのぼり、薔薇のように染まっている。
    陶妙算:「そ、そうだよね。任務だもん、服装のことなんか気にしてられないよね。」
    海老原 リカ:「……強いて言うなら私の女子としてのなにかがグラグラで大ピンチな気もしますの……? まあ、それは置いとくことですの」
    陶妙算:「え、大丈夫?」
    海老原 リカ:「憐れまれると余計に悲しくなるやつだから、大丈夫ですのよ」
    陶妙算:「?」
    陶妙算:「辛くなったら、言ってね。友達なんだから」
    GM:──では。あなた達がそうして、呼吸を整えながら言葉を交わしていた時だ。
    オペレーター:「お待たせしました。護送車両、到着します」
    陶妙算:スカートのせいか内ももが寒い。無意識のうちに水蜜桃の如くに滑らかな腿を触れ合わせ、、温度を高めようとしている
    オペレーター:再び通信端末から声が聞こえて、
    GM:それに少し遅れて、一件すれば一般のワゴン車ながら、その実は分厚い装甲板で強化された専用車両が、あなた達の方へ向かってくる。
    陶妙算:では、犯人を車両へ移送します」
    GM:停車。運転手が降り、あなた達に敬礼を示して、職員達が犯人を車へ積み込もうとした──
    GM:その時だ。
    GM:──バシュッ。
    陶妙算:「っ!」
    オペレーター:「っ!」
    GM:護送車両のタイヤが、爆ぜた。
    GM:四つ同時にだ。
    GM:無論、補強はされている。マシンガンの乱射程度では突き破れぬ特殊タイヤが、用意に弾け飛んだ。
    陶妙算:即座に片耳をふさぎ、轟音の影響を和らげようとする
    陶妙算:同時に周囲の気配を探る
    海老原 リカ:「……!!」くらくらしながらガントレットを再展開。
    オペレーター:では、塞いだ耳では些か聞き取りづらいやも知れないが──いや。
    オペレーター:オペレーターは動転し、マイクの前で叫んでいた。だから、きっと十分に聞き取れる。
    オペレーター:「遠距離からの銃撃! 攻撃地点を割り出し──っ」
    オペレーター:「──推測狙撃地点、〝10km〟!」
    GM:それは、狙撃だった。
    GM:銃を用いたものではない。恐らくはレネゲイド能力による超遠距離狙撃。
    GM:小さくも堅く鋭い尖頭弾は、氷で形成されている。
    GM:そして、次の的は──
    陶妙算:「付近に対応可能な戦闘員はっ」
    暴行犯:「──ぐああっぁああぁっ!?」
    暴行犯:今にも護送車領へ運び込まれようとしていた、大友であった。
    陶妙算:自分と海老原さんは遠距離攻撃能力を持っていない。すぐには狙撃手まで対応できない
    オペレーター:「可能な限り集めますっ! でも、いや──」
    オペレーター:「待ってください、飛来した〝弾丸〟の軌道は」
    オペレーター:「狙いはあなた達じゃありません!」
    海老原 リカ:「ちょ、大丈夫ですの!? しっかりするのですの! 傷は浅い、浅いと信じろですのよ!!」大友に声をかける。
    GM:次。その次。そのまた次。次々に弾丸が飛来する。それは、
    暴行犯:「ぐ、がっ、が、ぎっ──いぃいいぃいぃっ、痛いィィイィィィッ!!!」
    GM:UGNの職員達をも狙わず、護送車両にもそれ以上の打撃を与えず、そしてあなた達すらも狙わず、
    GM:ただひたすら、大友のみを撃ち殺そうとしていた。
    陶妙算:「大友さんっ!」
    オペレーター:「車両の中へ! っ、いえ、駄目です! その程度貫かれる、ああ、ええと──」
    オペレーター:「──お二人とも、任務内容を変更します!」
    海老原 リカ:「く……!」弾丸を弾こうとするが、流石に見えない射撃を防ぎきることはできない。
    陶妙算:「どうぞ、仰ってください。早く、時間がありませんっ」
    オペレーター:「大友 真一を捌くものは、法であり規則であらねばいけません、ですからっ」
    オペレーター:「大友への攻撃を防ぎつつ移動、可能ならば」
    陶妙算:大友を車輌の裏に動かしている、遮蔽物を利用し、わずかでも威力をそごうとする
    オペレーター:「〝狙撃手〟の撃破、或いは拿捕をお願いします!」
    陶妙算:「了解っ」
    海老原 リカ:「合点承知ですのっ」
    大友 真一:「ひ、ひ……死ぬ、死んでしまう、死ぬのは嫌だ──」
    大友 真一:「死んだらもう、誰も殺せないじゃないかぁあァッ!」
    陶妙算:「生きてても、誰も殺させません」
    陶妙算:「けど、貴方をここで殺させもしません。」
    海老原 リカ:「コイツはコイツで死のキワキワでもド正直ですのね!?」呆れた声で。
    陶妙算:「走れっ!貴方も化け物の端くれでしょう!死にたくなければ走りなさない!」
    GM:──────────
    ※編注:ロイス&調達処理のログ取得抜け

    マスターシーン


    GM:水平距離にして10km。
    GM:垂直距離にして166m。
    GM:その少女は夜風に吹かれ、コートの裾をはためかせていた。
    GM:下界の光はぎらついて、彼女の心を突き刺すばかりだが、
    GM:それで今更揺らぐような、ぬるい決意を定めた訳でもない。
    少女:「……いつからかな……世界がこんな風に成り果てたのは」
    少女:「いや。こんな風に成り果てた世界を、隠す人達が現れたのは」
    少女:「彼らは良くやっているんだろう。表向き、この街は平和だ」
    少女:「けれど」
    GM:少女の右目が爛と輝く。
    GM:魔眼。視認し得る限り無限遠への狙撃を可能とする、攻撃的なバロール能力と、そして。
    GM:嘆き悲しむ感情を喰い潰して怒りに染め上げる、寒々とした凍て付く炎。
    少女:「あの男を守ることだけは」
    少女:「僕は絶対に、許さない」

    ミドル1:5,500m


    GM:二人とも登場!
    陶妙算:1d10+58
    DoubleCross : (1D10+58) → 4[4]+58 → 62

    陶妙算:ボーナスゲット!
    海老原 リカ:1d10+51
    DoubleCross : (1D10+51) → 3[3]+51 → 54


    GM:では、情報収集だ。
    GM:だがちょっと今回、捻くれているというか、
    GM:正確には〝UGNが情報を見つけるまでの時間を稼ぐ〟という形になるだろうか。
    GM:なので、こうなる。
    情報項目
    --------------------------------------------------------------
    使用技能 :あらゆる技能
    目標値  :9
    上限値  :無し
    累計達成値:0/100
    --------------------------------------------------------------

    海老原 リカ:100!
    GM:お二人は1シーンに1回、任意の技能・任意のエフェクトを用いて判定を行う事が出来る。
    GM:目標値は9。この目標値を超えた場合、達成値を〝累積達成値〟にプラスしていき、
    GM:累積達成値が100に到達したらクライマックスへ突入となる。
    エンゲージ

    謎の狙撃手

    10,000m

    PC達

    GM:つまり
    GM:達成値1につき、あなた達は100m、謎の狙撃手に近づくわけだ。
    陶妙算:なるほどね
    海老原 リカ:理解!
    GM:なので、うっかり二人とも同時に達成値50とか出すとミドルが1回で終わっちゃうぞ頑張れ
    GM:という訳で!
    GM:挑め!
    陶妙算:そうなっちゃたら、次のターン息切れがひどそう
    陶妙算:よーし、ジェネシフト!
    GM:いきなり!?
    海老原 リカ:陶くん飛ばしてくう
    陶妙算:62+4d10
    DoubleCross : (62+4D10) → 62+22[8,2,3,9] → 84

    陶妙算:あ
    陶妙算:まずは80%ってところかな
    陶妙算:白兵で判定します!
    陶妙算:5dx+29
    DoubleCross : (5R10+29[10]) → 9[1,3,5,7,9]+29 → 38

    GM:すっごい
    陶妙算:クリティカルはなし…!海老原さんお願い!
    海老原 リカ:よし、こっちでも判定!
    海老原 リカ:マイナーでジェネシフト、2d10で
    海老原 リカ:54+2d10
    DoubleCross : (54+2D10) → 54+10[3,7] → 64

    海老原 リカ:メジャー。
    海老原 リカ:▼阿修羅の手(アスラハンズ)=《C:オルクス》Lv3+《ダンシングシミター》Lv5 で、〈RC〉の判定。
    海老原 リカ:(1+6)dx7+1 命中
    DoubleCross : (7R10+1[7]) → 10[3,6,6,7,8,9,10]+6[2,4,4,6]+1 → 17

    海老原 リカ:うーん振るわない
    GM:38+17=55
    GM:まさかの1シーンで半分来ちゃったよ……
    海老原 リカ:侵蝕+5して69まで。
    GM:では、あなた達は5.5km地点まで進む。
    GM:途中、障害物を駆使したり飛来する弾丸を撃ち落としたり切り落としたりしたのだろう。
    GM:そして。
    GM:平行してUGN側は情報を見つけてくる。
    累積達成値:25
    ここ暫くの間、レネゲイド能力を用いた犯罪者が何処からか〝狙撃〟される事象が散見される。
    バロール能力を用いた遠距離攻撃と思われる。

    容疑者の特定が完了した。市内の中学校に通う、夕息吹 冴という少女だ。
    理由は不明だが彼女は、レネゲイド犯罪者への単独攻撃を繰り返している。

    累積達成値:50
    調査が進んだ。
    どうやら夕息吹 冴は、友人達と〝夜を浄う会〟という私設クラブを打ち立てていたようだ。
    活動内容は、警察やUGNの手が及ばないレネゲイド犯罪者への私的制裁。
    だが、その活動は一ヶ月前にぴたりと止まっている。

    陶妙算:「はあ、はあ」
    海老原 リカ:「ぜえ、ぜえ……」
    大友 真一:「ぐぇほっ、げほっ、がはっ……」
    陶妙算:街灯の灯りと緊張が白磁色に映える少年の首筋を淡紅色に滲ませている。
    陶妙算:水蜜桃のごとくに甘い息をはきながら、傍らの少女を男に目をやります
    陶妙算:「大丈夫ですか、海老原さん」
    大友 真一:息を切らしながらも必死で着いてきている。……逃げられないのだ。
    大友 真一:二人から逃れて走り出したなら、たちまちあの弾丸の餌食になるのが分かっているから、
    大友 真一:自分を裁く立場にあるUGNに、今は命を預ける他は無い。
    海老原 リカ:「こっちは大丈夫ですの。腐っても課程を一通りこなしてるチルドレンですのよ!」胸を張る。
    オペレーター:「……この場所は遮蔽物も多い。暫くは見つからないでしょう」
    陶妙算:「流石です。なら、チルドレンでもないのにしっかりついてこれるこの人はもっと褒めてあげないといけませんね」
    海老原 リカ:「……護衛しながら10kmの突貫というのは、カリキュラムにもそうそうなかったのですけど」
    オペレーター:「今の内に呼吸を整えておいて──」
    オペレーター:「……………………」
    陶妙算:「それでも」
    オペレーター:オペレーターは少しの間、沈黙し
    陶妙算:「実践はこなしてきたのですから」
    陶妙算:「僕たちならやれるはずです。」自分に言い聞かせるように言う
    オペレーター:「あまり、無理をなさらないように」
    オペレーター:些か柔らかな声音で言った。
    海老原 リカ:「えぇ。できないなんて思ってませんのよ。……オペレーターさんも、ありがとうございますの。休めるだけで随分助かりますの」
    陶妙算:深く呼吸をし、息を整えようとする。形の良い喉がかすかに上下する
    オペレーター:「いえ。私が懸念しているのは、精神とモチベーションの問題です」
    オペレーター:「……緊急事態とは言え、あなた達には気分の良くない任務を押し付けてしまいましたから」
    オペレーター:オペレーターの声は、女性のものだ。
    陶妙算:「いえ…」
    陶妙算:やわからな茶色の瞳を、かすかに伏せる
    海老原 リカ:「人を裁くのは、法であり規則でなければならない。私もそう思いますの。このヒトも、まだヒトなんですもの」
    オペレーター:「……はい、加えて言うならば」
    オペレーター:「誰かを私刑の実行犯にはできません」
    オペレーター:──と言って。オペレーターは上述の情報をあなた達に開示します。
    陶妙算:「……一ヶ月前に活動を止めた、というのが気になりますね」
    海老原 リカ:「……虎の尾でも踏んじゃったのかもしれませんの」
    陶妙算:「なら、僕たちがそれよりもっと怖いってわからせてあげれば」
    陶妙算:「また止まってくれるかな?」
    海老原 リカ:「オイタをやめてくれるかもしれませんのね。……上等ですの」
    陶妙算:余裕を作るように、海老原さんに笑顔を見せる
    陶妙算:セーラー服の襟から、薄く肉の乗った鎖骨がちらりと覗く
    海老原 リカ:こちらもまた、微笑み返す。
    陶妙算:「ふふ、やっぱり目標がはっきりすると走る元気が出てくるね」
    陶妙算:《すう》と息を吸って
    陶妙算:「あと半分、一気に行こうか」
    海老原 リカ:「えぇ、ですの!」
    陶妙算:目の縁いっぱいにみなぎる茶色い瞳を向け、元気づけるように微笑む
    GM:──────────
    GM:ロイス&調達が可能!
    陶妙算:同行者/大友 真一/庇護/嫌悪○
    陶妙算:ボデマ
    陶妙算:3dx
    DoubleCross : (3R10[10]) → 8[4,7,8] → 8

    陶妙算:ダーメ、終わり!
    海老原 リカ:護衛対象/大友 真一/執着/〇嫌悪
    海老原 リカ:アルティメイド服
    海老原 リカ:5dx>=20
    DoubleCross : (5R10[10]>=20) → 9[3,4,5,5,9] → 9 → 失敗

    海老原 リカ:失敗 終わり

    ミドル2:4,500m


    GM:再び二人とも登場!
    海老原 リカ:69+1d10
    DoubleCross : (69+1D10) → 69+6[6] → 75

    陶妙算:1d10+82
    DoubleCross : (1D10+82) → 5[5]+82 → 87

    GM:陶くんは89かしら!
    陶妙算:おっと、そうですね!失敬!
    情報項目
    --------------------------------------------------------------
    使用技能 :あらゆる技能
    目標値  :9
    上限値  :無し
    累計達成値:55/100
    --------------------------------------------------------------

    GM:という訳で
    GM:さあ来いやぁ!
    陶妙算:白兵!
    陶妙算:5dx+29
    DoubleCross : (5R10+29[10]) → 6[1,3,5,6,6]+29 → 35

    陶妙算:うう…!どんどん下がっていくよう…!!
    GM:固定値29がなー
    GM:つええんだよなー
    陶妙算:あと20だ!
    海老原 リカ:マイナーなしのメジャーで▼阿修羅の手(アスラハンズ)=《C:オルクス》Lv3+《ダンシングシミター》Lv5の〈RC〉!
    海老原 リカ:(1+6)dx7+1 命中
    DoubleCross : (7R10+1[7]) → 10[1,8,8,10,10,10,10]+10[1,2,2,3,6,8]+5[5]+1 → 26

    陶妙算:やったー!
    海老原 リカ:侵蝕+5して80。
    GM:達成!
    GM:では、再びの情報開示だ
    累積達成値:75
    更に調査が進んだ。
    大友 真一の被害者の一人は、〝夜を浄う会〟のメンバーであり、夕息吹 冴の友人だった。
    オーヴァードであったが故に彼女は大友の暴行を生き延びたが、今も入院中である。
    一般人より少し優れているだけの能力を過信し、暴行犯に返り討ちにされた少女の復讐として、夕息吹 冴は戦っている。

    累積達成値:100
    攻撃の射出角度から、夕息吹 冴の狙撃地点特定に成功した。
    第十地区、南條電波塔。全長210m、展望台の高さ166m。
    そこに彼女はいる。

    オペレーター:「──以上が、調査結果と、そして」
    オペレーター:「……算出された、ターゲットの潜伏地点です」
    陶妙算:怒り、嫌悪感が湧き上がってくる。
    海老原 リカ:「目的地が分かると、また俄然元気が出てくる……とも、言い難い情報ですのね」
    陶妙算:「うん、ホントに。」
    陶妙算:深く呼吸をする。呼吸を整えるためではなく、気を静め、怒りと嫌悪感を抑えるために
    陶妙算:「ねえ、大友さん」
    大友 真一:「ぜー、はーっ……………………んん?」
    大友 真一:「んんんんん?」
    陶妙算:「その子のこと、覚えてますか?」
    大友 真一:「…………………………」
    大友 真一:ぽん、と手と手を打ち合わせて
    大友 真一:「あー、あー、あー、彼女かぁ! 覚えていますとも、覚えているさァ!」
    大友 真一:「いや何と言っても彼女が良かったのはですねぇ、私をたたき伏せようとしてくれたこと!」
    大友 真一:「あの万能感! 絶対感! 自分は負ける筈が無いと信じ込んでいた目が棒」
    大友 真一:「──恐怖の涙で見る影もなくグシャグシャになった瞬間を思い出すだけで、死ぬまで愉しめるなァ」
    海老原 リカ:「ホント元気ですのねこのヒト。立場分かってるんですの……?」
    陶妙算:いつの間にか、右手が鞘に触れていた。
    大友 真一:「くく、ふふふ、くふふふふふふふっ、ふふふふふ……」
    陶妙算:衝動を抑えるように、左の手で右手を止める。
    海老原 リカ:「陶くん、ストップですの。……法と規則によって、ですのよ」言いながら、組んだ腕の指先が苛立たし気に二の腕を叩いている。
    陶妙算:「うん、ごめん。」
    オペレーター:「…………」
    オペレーター:「……構いません」
    オペレーター:声を潜めて、オペレーターが言う。
    陶妙算:「…………」
    オペレーター:「現在、あなた達をモニタリングしているのは私のみ。映像記録も行っていません」
    オペレーター:「何が起ころうと」
    オペレーター:「……それを私が気付かないことは可能です」
    陶妙算:嫌悪と、怒り、そして稚拙な、けれど確固な正義と呼べる信念が胸中に渦巻いている。
    陶妙算:オペレーターの声を聞き届け、するりと伯耆安綱を鞘から放つ
    陶妙算:月の明かりが刀身を照らし、波打つ刃紋の上に、冬の星の如く光が瞬く。
    海老原 リカ:「……陶くん」
    大友 真一:「ふふ、くく────っ、ふ……?」
    大友 真一:「……ねえ、ねえねえお嬢ちゃん、その刀はなんのつもりですかねェ」
    陶妙算:目の前の男は守る価値もない、生きる価値もない、悪と呼べる信念すらない、ただの『害』だ。
    陶妙算:「愚問ですね。」
    陶妙算:「人が刀を手にした時から、刀はただ、斬るためにあるのです。」
    陶妙算:《すう》と伯耆安綱を高上段に構えた。鹿島新當流に言う一ノ太刀。
    大友 真一:「──ヒッ」
    海老原 リカ:微動だにせずその様子を窺っている。
    大友 真一:「待っ──待て、待て、待ちなさい! 君、人の話を聞かないタイプでしたか!?」
    大友 真一:「そっちのお嬢さんも言ってるじゃないか、法と規則! そう、法と規則! 素晴らしいなぁ!」
    大友 真一:「なんなら私は真面目なんだ、立派な模範囚としてやっていけますとも! だから──」
    陶妙算:「はい。」
    陶妙算:「だから」
    陶妙算:刀で持って天を衝き、脚でもって地と繋がり、心でもって人と成す。
    陶妙算:「ここで斬ります」
    陶妙算:その声とともに天・地・人和合の一刀が一閃した。
    大友 真一:「ぎゃああああああぁああァアァァッ!?」
    大友 真一:その、断末魔のような悲鳴は──
    陶妙算:大友でもなく、大友の心でもなく。
    陶妙算:ただ、自分の迷いを断ち切るように
    陶妙算:剣を構えた瞬間、鏡に映ったかのように、自分の姿が見えた気がした。
    陶妙算:ただ、それを払うように、刀を振り下ろした。
    大友 真一:──悲鳴は虚しく夜に反響し、
    大友 真一:刃は邪悪の頭蓋を断ち割る事なく留められる。
    海老原 リカ:「おともだちのことを疑うわけじゃありませんけど、今回ばっかりはちょっぴりヒヤっとしましたの」いつでも止められるように、浮かべていたガントレットを収めながら。
    陶妙算:「ふふ」百合の花が綻ぶように笑みを浮かべる
    大友 真一:男の顔は恐怖で歪んだまま、彫像のように固まっていた。
    陶妙算:「「ええ、ごめんなさい。」
    オペレーター:「ふふ……差し出がましいことを申し上げました」
    陶妙算:「自分で、迷いを断ち切りたくて」
    陶妙算:「信じてくれて、ありがとう」
    陶妙算:「おかげでちょっとすっきりしたよ」
    陶妙算:春のせせらぎにも似た柔らかく潤んだ瞳、かすかに蠱惑的な色を浮かべながら言う
    海老原 リカ:「それはなによりですの。……あとちょっと、やりきりますのよ」
    陶妙算:「うん。」
    陶妙算:「ただ、たとえ、友達のためでも」
    陶妙算:「ただ怒りに任せて斬るだけじゃ、きっとこいつと同じになっちゃう。」
    陶妙算:「そうなる前に、止めないと。」
    海老原 リカ:「えぇ。夕息吹さんを止めてみせますの。……ヒトのうちに、留めてみせますの」
    GM:──────────
    GM:ロイス取得&最後の調達タイム!
    陶妙算:ボデマ!
    陶妙算:3dx
    DoubleCross : (3R10[10]) → 7[2,3,7] → 7

    陶妙算:ダーメ!
    陶妙算:オペレーター/誠意○/不安
    陶妙算:以上で!
    海老原 リカ:オペレーター/〇親近感/不信感
    海老原 リカ:アルティメイド服!
    海老原 リカ:6dx>=20
    DoubleCross : (6R10[10]>=20) → 10[4,4,8,8,9,10]+6[6] → 16 → 失敗

    海老原 リカ:財産4点突っ込んで購入アンド着用!

    クライマックス:166m


    GM:二人登場!
    海老原 リカ:1d10+80
    DoubleCross : (1D10+80) → 3[3]+80 → 83

    陶妙算:1d10+89
    DoubleCross : (1D10+89) → 9[9]+89 → 98

    陶妙算:絶対100に届く!

    GM:第十地区、南條電波塔。名の通り、市内へとテレビなどの電波を送信する施設であり、
    GM:また地上166mに設置された展望台が故、観光スポットとしても名は知れている。
    GM:今は夜間のこと故、人の気配も無いが、
    GM:かりにこれが白昼であったとしても、立ちこめる《ワーディング》が為に
    GM:ただの人間は踏み入ることもできまい。
    夕息吹 冴:「……やあ。お初にお目にかかる、と言えば良いのかな」
    夕息吹 冴:その少女は、展望台の鉄柵に背を預けてあなた達を出迎えた。
    陶妙算:「はい、はじめまして」
    海老原 リカ:「初めまして、ですの」カーテシーで挨拶を返す。
    夕息吹 冴:「君達のような存在がいることには、薄々勘付いていたよ」
    夕息吹 冴:「変質した世界の守り手。夜に馳せる戦闘者」
    夕息吹 冴:「……正直に言おうか。僕達は君達に、羨望と言うべきかな──そんな感情を抱いていたんだ」
    夕息吹 冴:「けれど」
    陶妙算:「ええ、ならば話が早い。」
    陶妙算:「これで、終わりにしませんか?」
    陶妙算:「貴方ほどの腕の持ち主が、狙撃手が接敵されることの意味を知らないはずがないでしょう」
    夕息吹 冴:首を左右に振る。
    夕息吹 冴:「これも正直に言おう。失望だよ」
    夕息吹 冴:「その男が何をしてきたか、知っているのかい?」
    海老原 リカ:「勝手に憧れて勝手に失望されて、忙しいですの」
    海老原 リカ:「えぇ。ロクデナシなのは承知ですの。だからこうして捕らえたんですのよ」
    夕息吹 冴:「知っているのか。なら、ますます理解が出来ないな」
    夕息吹 冴:「何故、そんな男を守ろうとする」
    陶妙算:「……彼も、貴方と同じだからです。」
    夕息吹 冴:「……なんだって?」気取った顔に怒気が滲む。
    陶妙算:冬の風が、愛らしい切り髪を揺らしている。けれど風の音に負けず、少年の声が真っ直ぐに響く
    陶妙算:「彼はレネゲイドと呼ばれるウイルスに感染した。」
    陶妙算:「そしてオーヴァードと呼ばれる症状を発症し、偽りの全能感に囚われてしまった。」
    陶妙算:「そして彼の全能感が矛先を向けたのは、彼より弱いものでした。彼は自分より弱いものは、自分に傷つけられても当然だと誤解した。」
    夕息吹 冴:「聞き捨てならないね」
    夕息吹 冴:「僕もまた、振って沸いた力に溺れた愚者だと?」
    陶妙算:「違いますか?」
    陶妙算:「彼は弱者に暴力を奮った、貴方は悪人に裁きを下そうとした。」
    海老原 リカ:「おともだちを傷つけられた恨みは理解しますの。……それでも、私たちに大友が捕縛され、それでよしとしなかったのなら。それは私刑と変わりませんの」
    夕息吹 冴:「……何が違う!」
    夕息吹 冴:少女は、声を荒げた。
    夕息吹 冴:「西園 有里枝だ! その男に傷を負わされた! 肉体も、尊厳までも──」
    夕息吹 冴:「その報いを受けさせる! 同じ痛みを味わう者が出ないよう、その男を殺す!」
    夕息吹 冴:「それは、君達の続けている行為と何が違うって言うんだ!」
    陶妙算:「言って、いいんですか?」
    陶妙算:茶色の瞳に、悲しみの色をたたえながら言う
    陶妙算:「貴方は、一人だ。」
    夕息吹 冴:「……!」
    陶妙算:「僕たちも、間違います。任務を経るたびに、後悔ばかりが増えていく。」
    陶妙算:「貴方の信念は立派だと思う」
    陶妙算:「けれど信念だけじゃ、戦い続けることはできない。少しずつ磨り減って、支えだった信念すら形を変えてしまう。」
    陶妙算:「そうならないために仲間がいる。」
    陶妙算:「僕にもいます。悪人を怒り任せて斬り殺そうとしてしまった時、ちゃんと止めてくれる仲間が。間違いを正そうとしてくれる人が。」
    陶妙算:「僕は」
    陶妙算:「夕息吹さんとも、そう在りたい。なれると、思う。」
    陶妙算:「だって、最初は、羨望を抱いてくれたんでしょう?」
    陶妙算:艶やかな墨のような髪を風で揺らしながら、夕息吹さんに近づこうとする
    夕息吹 冴:「──もういい」
    夕息吹 冴:「君は口が上手いな。舌戦ではどうやら勝ち目が無いようだ」
    夕息吹 冴:「けれど」
    夕息吹 冴:「分かっているだろう?」
    夕息吹 冴:片腕を掲げる。……その腕が〝冷たく燃え上がる〟。
    陶妙算:「わかりたく、ありません。」
    夕息吹 冴:それは確かに炎でありながら、あなた達に寒気を覚えさせる程の冷気を纏っているのだ。
    夕息吹 冴:イフリートの腕──と呼ばれる遺産の、亜種。
    海老原 リカ:「……どうあっても、こちらの話を聞いてくれる気はないんですのね?」最後の確認をするように。
    夕息吹 冴:「言葉では引き下がれない者がいる」
    夕息吹 冴:「その男が欲望のまま、誰かを虐げ続けたように」
    夕息吹 冴:「君達が僕の前に立ち塞がるように!」
    夕息吹 冴:凍てつく炎が一層、より一層、少女を焼く程にも燃え上がり、
    夕息吹 冴:それはやがて、赤く光る眼球へと集束する。
    陶妙算:「……」
    夕息吹 冴:「君達に怨みは無い。敬意すら抱いていると告げようか」
    夕息吹 冴:「でも」
    夕息吹 冴:「その男は殺す」
    陶妙算:「止めます。」
    陶妙算:「貴方を彼と同じにさせない。」
    海老原 リカ:「えぇ。ちょっと冷静になってもらいますの」
    夕息吹 冴:「この炎が燃える度、僕は嘆く事を忘れていく」
    夕息吹 冴:「僕の怒りの炎で凍て付き砕けるがいいさ、UGN!」
    エンゲージ
    夕息吹 冴

    10m

    PC達

    GM:冬の寒空をも凌ぐ冷気──その底に潜む怒りの感情。
    GM:それがあなた達のレネゲイドを強烈に喚起する!
    GM:衝動判定! 目標値9!
    陶妙算:6dx+2
    DoubleCross : (6R10+2[10]) → 10[1,4,4,5,5,10]+7[7]+2 → 19

    海老原 リカ:8dx>=9
    DoubleCross : (8R10[10]>=9) → 10[3,3,3,6,6,6,8,10]+7[7] → 17 → 成功

    陶妙算:よっし!
    陶妙算:2d10+98
    DoubleCross : (2D10+98) → 12[5,7]+98 → 110

    GM:二人とも心がすげえ落ち着いてる……
    海老原 リカ:2d10+83
    DoubleCross : (2D10+83) → 8[7,1]+83 → 91

    陶妙算:その代わり侵蝕は高いぞ!4シーンしかやってないとは思えないほどだ!
    海老原 リカ:こっちもガンガンだぜ!
    GM:ジェネシフトなんかするからでしょうが!
    GM:そして、この台詞は本日二回目だ。
    GM:セットアップ!
    陶妙算:なし!
    夕息吹 冴:無し!
    海老原 リカ:なし!
    GM:ではイニシアチブ順だから
    GM:夕息吹からか
    夕息吹 冴:マイナー、無し。
    夕息吹 冴:そしてメジャーだが……イフリートの腕持ちなせいで、ちょっと面白い事になっているぞ
    夕息吹 冴:《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《黒星の門》+《氷の塔》
    夕息吹 冴:黒の鉄槌も黒星の門も対象の欄が空白なので、氷の塔で範囲化できちゃうのよね
    夕息吹 冴:よって対象は範囲選択で二人とも!
    陶妙算:厄介さんめ!!
    海老原 リカ:かかってこい!
    夕息吹 冴:16dx7+4 命中ダイス!
    DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[2,2,4,5,5,6,6,6,8,9,9,9,9,10,10,10]+10[3,3,6,7,8,9,10,10]+4[1,1,1,3,4]+4 → 28

    陶妙算:ゲットダウン!
    陶妙算:6dx+29
    DoubleCross : (6R10+29[10]) → 8[1,3,6,6,6,8]+29 → 37

    海老原 リカ:ドッジ!
    陶妙算:回避!
    海老原 リカ:3DX+1>=28
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=28) → 8[1,5,8]+1 → 9 → 失敗

    海老原 リカ:こっちは無理!
    GM:ゲットダウン、つええ
    GM:では
    陶妙算:侵蝕が112に
    夕息吹 冴:3d10+14 もろもろ有効
    DoubleCross : (3D10+14) → 11[2,1,8]+14 → 25

    海老原 リカ:装甲で10点引いて、13点で生存!
    陶妙算:かてえ!
    GM:やりおる……
    GM:では、演出と行きたいところなのだが
    夕息吹 冴:メインプロセス終了。イニシアチブで《時間凍結》
    海老原 リカ:なっ
    夕息吹 冴:《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》+《黒星の門》+《氷の塔》、対象はやはり二人
    夕息吹 冴:16dx7+4 命中ダイス!
    DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[2,2,2,3,3,3,5,6,6,6,7,7,8,9,9,9]+10[2,5,6,8,9,10]+10[3,8,8]+10[2,10]+10[7]+10[10]+3[3]+4 → 67

    GM:おっ
    海老原 リカ:うわっ今度はめっちゃ回った
    陶妙算:回された!?
    陶妙算:《ゲットダウン》!
    陶妙算:6dx+29
    DoubleCross : (6R10+29[10]) → 8[1,2,3,5,7,8]+29 → 37

    陶妙算:ダメ!
    海老原 リカ:ドッジ!
    海老原 リカ:3dx+1>=67
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=67) → 8[1,7,8]+1 → 9 → 失敗

    海老原 リカ:ダメに決まってんだろ!
    夕息吹 冴:7d10+14 ダメージ!
    DoubleCross : (7D10+14) → 36[8,1,7,1,7,10,2]+14 → 50

    海老原 リカ:ぐーっ、文句なく死ぬ! 《リザレクト》!
    陶妙算:く、死ぬ!
    海老原 リカ:91+1d10
    DoubleCross : (91+1D10) → 91+2[2] → 93

    陶妙算:オペレーターさんのロイス切って復活!
    夕息吹 冴:──魔眼が輝く。彼女の魔眼は体外に生成されるものではなく、本来の眼球と一体化している。
    夕息吹 冴:そして生み出される力は──氷獄を思わせる冷気!
    夕息吹 冴:待機中の水分が凍結し、生み出される弾丸の数は、
    夕息吹 冴:数十か? 数百か?
    夕息吹 冴:その全てが。
    夕息吹 冴:〝視認し得る限り無限遠に到達する〟弾丸であり、
    夕息吹 冴:そして射手は、空間湾曲による人外の視力を持つオーヴァード。
    夕息吹 冴:「その思想ごと! 思惑ごと!」
    夕息吹 冴:「雪のように散れぇっ!!!」
    夕息吹 冴:機銃掃射が如き魔弾があなた達に降り注ぐ!
    海老原 リカ:「くっ……」重要部を浮かべたガントレットのクロスガードで守る。即ち、末端は削れていく。……それでも、膝は着かない。
    陶妙算:丹田に気を落とし、五体を結ぶ。
    陶妙算:伯耆安綱に經を通し己の肉体と刀がどこに位置するのか完全に把握する
    陶妙算:数十、数百の魔弾を伯耆安綱で切り裂くも
    陶妙算:一発の弾丸に胸を射抜かれ、呼吸が乱れる
    陶妙算:「ああッ」
    夕息吹 冴:再び大気中の水分が凍結を始める。一撃の威力こそ低かろうと弾数は無限。
    夕息吹 冴:次の射出の時は、既に間近に迫っている──
    GM:では
    GM:海老原さんの手番だ
    陶妙算:魔弾が陶の衣服を切り裂く、切り裂かれた隙間から、白磁の陶器のように白い肌とそれを彩るような血の色が顕になる
    陶妙算:いけ、海老原さん!!
    海老原 リカ:はいですの!
    陶妙算:あの世間知らずのガキをぶっ殺せ!!
    海老原 リカ:マイナーでジェネシフト!3D10!
    海老原 リカ:93+3d10
    DoubleCross : (93+3D10) → 93+16[4,4,8] → 109

    GM:ブチ上げて来るなぁ……!
    海老原 リカ:メジャー!
    海老原 リカ:▼阿修羅の手(アスラハンズ)=《C:オルクス》Lv4+《ダンシングシミター》Lv6+《完全なる世界》Lv6
    海老原 リカ:(3+12)dx7+1+3 命中
    DoubleCross : (15R10+1+3[7]) → 10[2,2,3,3,4,4,5,5,7,7,8,9,9,9,9]+10[2,5,5,6,7,9,10]+10[1,3,9]+10[8]+3[3]+4 → 47

    GM:うぎゃあ
    海老原 リカ:《妖精の手》Lv4。
    海老原 リカ:侵蝕+4して113。
    GM:さらにうぎゃあ
    海老原 リカ:1dx7+54
    DoubleCross : (1R10+54[7]) → 5[5]+54 → 59

    夕息吹 冴:ドッジ……としたいんだが《イベイジョン》で回避達成値が14固定なので
    夕息吹 冴:命中! ダメージどうぞ!
    海老原 リカ:6d10+36 ダメージ
    DoubleCross : (6D10+36) → 35[10,5,9,4,4,3]+36 → 71

    海老原 リカ:侵蝕+10して123。
    夕息吹 冴:わっはっはっは
    夕息吹 冴:《ワームホール》
    夕息吹 冴:そして《蘇生復活》
    海老原 リカ:オゴーッ!? め、めちゃくちゃハネ返ってくる……?
    夕息吹 冴:《ワームホール》は自分がダメージを受けた時に発動し、任意の対象にそのダメージを返すエグい奴だ!
    夕息吹 冴:対象は海老原さん! ロイスを削ってもらうぜ!
    夕息吹 冴:そして本人は死ぬので蘇生復活でHP1で蘇ります
    GM:演出どうぞ!
    海老原 リカ:夕息吹 冴/〇同情/憤懣でロイスを取得。……その後、オペレーターさんのロイスをタイタス化、昇華して蘇生します。
    海老原 リカ:「好き放題やってくれましたのね。今度は……こっちの番ですの!!」声と共に、ガントレットが飛ぶ!
    海老原 リカ:空中を疾走する鉄拳が、夕息吹の体目掛けて殺到する!
    夕息吹 冴:「く──そんなものでっ!」
    夕息吹 冴:鉄拳に魔弾を叩き付ける。叩き付ける。叩き付ける。
    夕息吹 冴:……質量が足りない。速度が足りない。凍て付く炎は砕かれ、その身に迫る拳──
    海老原 リカ:ボディブロー。フック。アッパー。ストレート。全く異なる軌道の打撃が、同時に襲う。魔弾を砕き、飛ぶ!飛ぶ!
    夕息吹 冴:「──っ、ああああああぁぁっ!!!」
    夕息吹 冴:ならば。
    夕息吹 冴:この身は砕かれよう。その代わり。
    夕息吹 冴:少女は魔弾の制御を切り替え、海老原リカへと狙いを定めて放つ!
    夕息吹 冴:骨肉を殴り砕かれながら骨肉を抉り穿つ、ノーガードの射撃戦!
    海老原 リカ:「……捨て身ですのね、良い根性ですのッ……!!」もう防御に回す『腕』はない。ただ自分の両腕のみで、最低限のガード。
    GM:では
    GM:陶くんの手番だ
    陶妙算:いくぞ!
    陶妙算:マイナーで接敵!
    陶妙算:メジャーで素殴り!
    陶妙算:6dx+29
    DoubleCross : (6R10+29[10]) → 10[1,2,3,3,6,10]+6[6]+29 → 45

    陶妙算:よっし!回った!
    夕息吹 冴:素殴りってなんだろうね
    夕息吹 冴:ドッジ失敗! ダメージどうぞ!
    陶妙算:哲学
    海老原 リカ:すごい素振殴り
    陶妙算:《フェイタルヒット》!
    陶妙算:5d10+4d10+11
    DoubleCross : (5D10+4D10+11) → 24[3,7,3,7,4]+18[4,1,6,7]+11 → 53

    夕息吹 冴:無効化や復活は
    夕息吹 冴:……無し!
    陶妙算:どうだ!
    夕息吹 冴:撃破! 演出どうぞ!
    陶妙算:イエッサー!
    陶妙算:夕息吹さんの意識は完全に海老原さんに向けられている
    陶妙算:当然だ。彼女の6本の腕から繰り出される連携を、片手間に処理できる人間などこの世にいない。
    陶妙算:だからこそ、この一閃は必ず決まる。
    陶妙算:「言ったでしょ。」
    陶妙算:「貴方は、一人だ」
    陶妙算:「どんなに強くても」
    陶妙算:「一人じゃあ」
    陶妙算:「寂しいよ」
    陶妙算:るゆると笛を吹くかの如く気を満たしていく。
    陶妙算:すると、ありえざる光景が目に映る、陶の持つ刀が5寸、1寸と次第に短くなり、やがて消えていく。
    陶妙算:「本当に友達を思うなら、貴方はまず彼女のそばに居てあげるべきだった。」
    陶妙算:《すい》と陶が右手を持ち上げる。
    陶妙算:すると見えざる刀が夕息吹さんの腹を貫き
    陶妙算:そしてやがて刀の形が顕になる
    夕息吹 冴:「──えっ」
    夕息吹 冴:腹部を見下ろす。……いつの間にか刃が、己が腹を貫いている。
    陶妙算:「違うな、僕だったら、そばに居て欲しい。傷ついて、立ち上がれない時にこそ」
    陶妙算:「信頼できる、大切な誰かにいてほしいと思うだけか。」
    陶妙算:「僕は、弱いから」
    夕息吹 冴:まだ戦える、と思った。
    夕息吹 冴:だが、力が入らない。
    夕息吹 冴:傷口から流れ出るものは血ばかりでなくて、力そのものもなのだと初めて知る。
    夕息吹 冴:自分は強かったから。
    夕息吹 冴:負けたことが無いから。
    夕息吹 冴:何人でも背負って、一人で戦って、それが当然だと思っていたから──
    陶妙算:『微塵』
    陶妙算:常盤橋の決闘に破れた微塵流根岸兎角が
    陶妙算:破れたことで己が弱さに気づき、己を弱さこそを磨き上げることでたどり着いた、秘剣
    陶妙算:「夕息吹さん」
    陶妙算:倒れそうになる彼女の体を、正面から抱きながら声をかける。
    陶妙算:「貴方の、一人で何でも背負える強さは得難いものだと思う。」
    夕息吹 冴:「くくっ」
    夕息吹 冴:「君は」
    夕息吹 冴:「いや、君達は──」
    陶妙算:「うん、僕たちは」
    陶妙算:「誰かを背負うことは出来なくても。」
    陶妙算:「こうして支え合って前に進んでいく術を学んだんだ。」
    陶妙算:透き通った百合のような白い肌が、夕息吹さんに触れる
    夕息吹 冴:「……ふふ、ふ」
    夕息吹 冴:「君達は、本当に……甘っちょろいな……」
    夕息吹 冴:冷たい炎が風に散る。
    夕息吹 冴:意識を失い、瞼が降りてしまえば、
    夕息吹 冴:……その少女は案外に、子供っぽい顔立ちをしていた。

    バックトラック


    GM:バックトラック!
    GM:Eロイスは無し!
    GM:Dロイスは遺産継承者だ
    陶妙算:でしょうね!
    陶妙算:じゃあ振るぞ!2倍ぶり!
    海老原 リカ:侵蝕123から残ロイス5本! 2倍で振る!
    陶妙算:118-6d10
    DoubleCross : (118-6D10) → 118-33[6,5,4,5,7,6] → 85

    海老原 リカ:123-10d10
    DoubleCross : (123-10D10) → 123-60[10,10,9,10,3,2,1,1,7,7] → 63

    陶妙算:はい3点!
    海老原 リカ:ほい3点!
    GM:では、シナリオ目標達成の3点にいつもの5点にDロイスの1点で9点だから
    GM:GM含めみんなで12点!
    海老原 リカ:いただきます!

    ED:問い続ける事が解


    オペレーター:「──お疲れ様です。確かに大友真一の生存を確認しました」
    GM:UGNの拠点の一つ。あなた達は無事、大友真一の護送を完了した。
    GM:職員達が彼を拘束し、何処かへ運んで行く。
    大友 真一:「くっくくくく、くふふふふ……さあ、さあ、いい所につれていってくださいよォ!」
    大友 真一:「これから私は模範囚だ! 20年かな!? 30年かな!? 必ず外に出て──」
    陶妙算:「……」
    海老原 リカ:「本当に最後の最後まで……」
    陶妙算:嫌悪と、どこか後悔の混じった眼で大友を見ている
    オペレーター:「…………くすっ」
    オペレーター:オペレーターは、大友の傍に近づき、
    オペレーター:耳元に、何事かを囁いた。
    大友 真一:「……っ!?」
    大友 真一:「いや、嘘だろ。嘘でしょう? 此処は日本ですよ、世論だって今じゃあ」
    オペレーター:「法に従い、UGNの内規に照らし、そして公共の道徳に照らして尚、」
    オペレーター:「予想できなかった事態ではないでしょう」
    大友 真一:「……いっ」
    大友 真一:「嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ! 何で、私は──嫌だァッ! 私は!」
    大友 真一:「殺したいだけなんだ! 私はまだ死にたくないィィッ!!!」
    海老原 リカ:「そう思って死んでいった人のぶんだけ、報いを受けなさいな」
    GM:……最後の最後に、自分が殺した相手と同じような、
    GM:或いは数段も見苦しい顔をして足掻きながら、大友 真一は連行されて行った。
    オペレーター:「……ふぅ。お見苦しいものを、お見せしました」
    陶妙算:「……」
    海老原 リカ:「いえいえ。お疲れさまですの」
    陶妙算:「本当に、大友さんは、死刑になるんですか?」
    オペレーター:「可能性は高い、とのみ申し上げましょう」
    陶妙算:「そう、ですか。」
    陶妙算:茶色い眼を、伏し目がちにする。
    オペレーター:「確実な事は分かりません。……けれど、彼は越えてはならない線を踏み越えました」
    オペレーター:「ジャームならば、獣のように。殺処分も有り得ましょう。凍結処理をし、研究材料とすることもあるでしょう」
    オペレーター:「ですが、彼を人間として扱うのなら」
    オペレーター:「裁判を受ける権利を与え、その上で──しかるべき裁きがくだされる」
    オペレーター:「きっとそれが、最も〝人道的〟な結末です」
    陶妙算:「なら、僕は、それが公正なものであることを祈るしか出来ませんね。」
    陶妙算:「彼女が、それで満足してくれるかはわかりませんが。」
    陶妙算:「いえ、彼女の気持ちを忖度しようとすること自体、公正から離れたものなのかも知れませんが」
    陶妙算:「だから、こそ、気持ちから離れたところで、平等で、正しい裁きがくださるように」
    オペレーター:「……難しいものですね」
    陶妙算:「はい、難しいです。」
    陶妙算:「そして、辛いです」
    オペレーター:「そもそも私達、UGNにしてからが」
    オペレーター:「公の建前としては存在しない、故にいかなる法的権限も持たない筈の組織なのですから」
    海老原 リカ:「全くですの」
    陶妙算:「…それらを承知で、伺いたいことがあります。」
    オペレーター:「はい」
    陶妙算:「彼女は、夕息吹さんは。これからどうなるのでしょうか。」
    オペレーター:「……そうですね」
    オペレーター:「襲撃をしかけた相手は、犯罪行為に手を染めていたFH・ギルド、或いは野良のオーヴァード」
    オペレーター:「UGNが所有する車両を狙撃し、タイヤをパンクさせたという罪状も踏まえますと」
    オペレーター:「保護者を呼んで厳重注意」
    オペレーター:「……という可能性が高いのではと思います」
    陶妙算:「???」
    オペレーター:「UGNが常に人材不足である、という要素を加味すればですけど、ね」
    海老原 リカ:「穏当なようでなによりですの」
    陶妙算:思ったより軽い感じなのでちょっと頭が混乱する
    陶妙算:「親御さんに、UGNのこと話しちゃっていいんですか?」
    陶妙算:なのですっとんきょうなことを聞いてしまう
    オペレーター:「陶さん」
    陶妙算:「はい」
    オペレーター:「私だって軽口の類いは嗜むのですよ」
    オペレーター:「非行少年の処遇に絡めた冗談、とでも申しましょうか」
    陶妙算:その一言で一気に体の力が抜けて
    陶妙算:「もっとわかりやすく言ってくれないと、伝わりませんよ」
    オペレーター:「ふふ」
    オペレーター:「……実際問題として、UGN・一般市民の人的被害はありませんでした。車両の修理代金は請求するでしょうけれどね」
    オペレーター:「中学生のお嬢様には、ちょっと高額に過ぎる支払いの手段として」
    オペレーター:「本人の性情に問題が無いと判断されたなら、或いは道を同じくする可能性もあるでしょう」
    陶妙算:「けどイリーガルには手頃なら額として、ですか?」
    オペレーター:「ええ。イリーガルとして懐に入って貰えれば、こちらからの監視も容易ですから」
    オペレーター:「そのあたりが〝グレーゾーン〟の落としどころになるのではないか、と思っています」
    海老原 リカ:「……肩を並べられる日が来るといいですのね」それが一番、穏当であろうから。
    陶妙算:「うん」
    陶妙算:「そうなりたいね。」
    陶妙算:「一人で全部背負ってるんじゃ、辛いもん」
    陶妙算:少し、遠くを見つめて
    陶妙算:「それじゃ、僕はこれで失礼します。」
    陶妙算:「お疲れさまでした。報告書は、明日には提出します。」
    陶妙算:そう言って、部屋から出ていく。
    海老原 リカ:「こちらも、失礼しますの。ごきげんようですの」後を追うように、部屋を出る。
    オペレーター:「はい。またオペレーターが必要となった時には」
    オペレーター:「私こと《メイド・イン・バトルフィールド》、ローラ・S・ガードナーへお申し付けくださいませ」

    陶妙算:こんな事件に関わったときには、一人で心の整理をつけようとする。
    陶妙算:それが陶の思考の癖だということを、海老原さんは知っていて欲しい
    陶妙算:そして海老原さんが探そうと思えば、陶はきっとその場所にいるだろう。
    海老原 リカ:「……あっ、見つけましたの。陶くん」ぱたぱたと寄ってくる。
    陶妙算:「あ、海老原さん」
    陶妙算:「お疲れ様、海老原さんも一休み?」
    海老原 リカ:「改めて、お疲れさまでしたの。……色々と、大変な任務でしたからね」
    陶妙算:「そうだね。」
    陶妙算:座った姿勢のまま、海老原さんを見上げる。
    陶妙算:セーラー服の襟から、青い脈が透き通ったうなじが覗く
    陶妙算:「疲れちゃった。」
    陶妙算:「偉そうに、夕息吹さんに色々言っちゃったくせに。」
    陶妙算:「それなのに、まだ、自分の言葉が正しかったのか、失礼じゃなかったか、ずっと考えてる。」
    海老原 リカ:「……確かに、確固たる保証はなんにもないですの。でも、あの言葉を、私は聞いてましたの」
    陶妙算:「……」
    海老原 リカ:「そうやって、聞いている、分かってくれる人たちが大勢いる。……結局、そこに行き着きますの」
    陶妙算:「やっぱり、甘ちゃんかな」
    海老原 リカ:「愛と正義の組織ですのよ? 少しくらい甘くもないといけませんの」
    陶妙算:その言葉を聞いて、肩を揺らすように微笑む
    陶妙算:黒いセーラー服が、まろみを帯びた優しい肩の線を強調している
    陶妙算:「ありがとう。」
    海老原 リカ:「どういたしまして、ですの」ふわりと微笑む。
    陶妙算:その微笑みに惹かれるように
    陶妙算:「ねえ、海老原さん」
    陶妙算:そっと海老原さんの手を握る
    海老原 リカ:「なっ、なんですの?」ちょっとどきどきしながら。
    陶妙算:「今回、君が一緒にいてくれ良かった。」
    海老原 リカ:「こっちこそ、ですの。とっても助かりましたのよ」えへえへと笑いながら。
    陶妙算:「僕は、弱い子だから、すぐに悩んじゃって、くじけちゃって、フラフラしちゃうけど。」
    陶妙算:「海老原さんみたいにしっかりした人がそばに居てくれれば、ちゃんと戦えるんだ。」
    海老原 リカ:「……美少年のスキンシップ、魔性、魔性ですの……!」ちっちゃな声で。
    陶妙算:うっすらと紅をささった頬と春のせせらぎにも似た柔らかく潤んだ瞳を海老原さんに向ける
    陶妙算:「そんなんじゃ、ないよ。」
    陶妙算:芍薬の花のようにふわりと立ち上がり
    陶妙算:ゆるりと海老原さんに体を寄せます
    陶妙算:「そういうのじゃ、ないから」
    陶妙算:「もう少しだけ、甘えていい?」
    陶妙算:紅花に色づいた雪白の肌から、誘うような桃の香りが漂う
    海老原 リカ:「あうぅ、抗えませんの……」なんか良い香りもするし。
    海老原 リカ:「どうぞですのよっ」
    陶妙算:「ありがとう」
    陶妙算:海老原さんの体を優しく抱きしめる
    陶妙算:上質の絹のように艷やかな陶の黒髪と
    陶妙算:海老原さんの桃色の髪が優しく絡み合う
    陶妙算:「一人にしないでね」
    陶妙算:「僕は、夕息吹さんみたいに、強くないから」
    陶妙算:露に濡れた果実のような唇から、ほろりと言葉が漏れる
    海老原 リカ:(友情だから大丈夫、大丈夫ですのよ……)心の裡で繰り返す。繰り返していないとどうにかなりそうだから。
    海老原 リカ:「えぇ。私たちみんなでUGN、ですの」
    GM:──────────
    GM:では、これにて平日一日問答無用セッションを終了します
    GM:お疲れ様でした!
    陶妙算:お疲れさまでした!
    海老原 リカ:お疲れさまでした!
    GM:ログはたぶん明日の朝とか昼くらいに上がる!