『森のくまさん』

ある日、森の中。くまさんに出会ってしまった。不幸にも。


PC1:〝ヘル・オー・ウィスプ〟 :川端 湧希(かわばた・ゆうき)(キャラシート)PL:DT
PC2:〝御霊嬢(アンフェアレディ)白井 くくり(しらい・ - )(キャラシート)PL:缶詰
PC3:〝カーテンフォール〟 洲崎 アカリ(すざき・ - )(キャラシート)PL:いちま
PC4:〝たなごころ〟 煤竹 イザナ(すすたけ・ - )(キャラシート)PL:鳩麦

メイン雑談

目次

  • プリプレイ
  • マスターシーン:冒頭10分
  • OP1:ある日、森の中
  • OP2:FHに出会った
  • シーン1:合流
  • シーン2:修学旅行の夜的な
  • クライマックス
  • バックトラック
  • 共通エンディング:小学生は見た

  • プリプレイ

    ■トレーラー
    それは何処までも追いかけてくる。
    見逃してなどはくれない。
    振り切ることもできない。
    許しを請う意味も無い。
    何を見通すことも出来ない真なる闇の中、〝それ〟は追いかけてくる。

    ダブルクロス The 3rd Edition.『森のくまさん』

    「お嬢さん、お待ちなさい」

    ダブルクロス────それは裏切りを意味する言葉。

    ■自己紹介
    GM:早速の自己紹介!
    GM:キャラシURLを張りつつなんか良い感じによろしく!
    GM:コマ並びの左から行きましょう、まずは川端 湧希さん。
    川端湧希:はい!
    川端湧希http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYravmywIM
    川端湧希:川端湧希(かわばた・ゆうき)。市内在住のイリーガルでしたが、つい最近エージェントになりました。
    川端湧希http://dtlog.sodenoshita.com/chatLogs_trumpet_h.html この辺見ればわかるらしいです。所属は十三支部。
    川端湧希:かなり素朴な正義感には忠実で、どちらかと言えば熱血寄り。
    川端湧希:もともとは制御不能な炎使いでしたが、レネゲイドコントロールを後天的な訓練で習得したので、
    川端湧希:今では自在に火球として操れるようになりました。領域制御の賜物。
    川端湧希:性能としてはダンシングシミター活用形の災厄RC。
    川端湧希:多重エンチャントでダイスを確保して、高係数のサラマンダーRCで焼き尽くすだけの素直なアタッカーです。
    川端湧希:そんな感じ!よろしくおねがいします!
    GM:よろしくお願いします。なるほどダンシングシミターいろいろ出来るな……
    GM:武器がナイフとかだったら、下手したらサイドリールまで乗りかねない文面
    GM:さて、お次は白井 くくりちゃん。
    白井くくり:はい。
    白井くくりhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYvZn9yQIM
    白井くくり:コードネーム:御霊嬢《アンフェアレディ》、白井くくり(しらい -)。10歳です。
    白井くくり:物心つく前からオーヴァードとして覚醒し、UGNに保護されてチルドレンとして育ちました。純粋培養です。
    白井くくり:気がつくとUGNだったのでご両親についてはあまり記憶もなく、知らされてません。
    白井くくり:何かしらの事情があると思いますが、何かしら事情があるとするとまだ自分から聞く勇気は持ててません。
    白井くくり:チルドレンをしながら小学生もしてます。ランドセルの色は水色!
    白井くくり:最近まで見習いでしたが、ご縁があって12支部にお世話になっております。
    白井くくり:自分では感情豊かなつもりですが、表情がついていかないので大人の人達によく心配されます。
    白井くくり:お風呂上がりは鏡の前で笑顔の練習を欠かしません。(口の両端を指であげるポーズ)
    白井くくり:性能はキュマイラ・ハヌマーンの単純な復讐の刃型です。
    白井くくり:セットアップで移動&フルディフェンスで行動破棄、リアクション&オートダイスを追加、復讐の刃で殴ります
    白井くくり:起点エフェクトとコンセントレイトはありません。
    白井くくり:無視されたら援護の風でダイスを増やすフィールドギミックとして頑張ります。
    白井くくり:キュマイラ因子は「狐狗狸」、つまり呪術的な素養を持つ動物を纏めてもってます。こっくりさんですね。
    白井くくり:白い犬とか白い狐とかを具現化して戦います。
    白井くくり:こっくりさんはマメなので部屋の掃除とかもしてくれます。便利です。
    白井くくり:そんな感じのクール寄り普通の女子小学生チルドレン、白井くくりです。
    白井くくり:今回はお泊り会だったりするらしいので楽しみです。カウンター型の先輩が居るので教授してもらおうと思います。
    白井くくり:よろしくおねがいします。
    GM:いつ見てもこう、思い切りの良い構成であるな。
    GM:して、ハンドアウトはこちら。
    ハンドアウトA 川端 湧希 & 白井 くくり
    N市近郊の、とある森林地帯で、キャンプ中の学生達と連絡が取れなくなった。
    あの一体はさほど深い森でもなく、電波も十分に届く筈なのだが。
    ただの事故ならまだ良いが、この街では事故より怖いものがある。
    あなた達は調査の為に森へ赴く。

    GM:まぁ、なんというか、うむ。
    白井くくり:人探しですね
    GM:日中にやってる、何とも良く分からない洋画をイメージしてほしい。
    川端湧希:火があるから平気だよ~
    GM:という訳でタッグで活躍してもらいますよろしく。
    白井くくり:こちらも狐火ぼうぼうです。よろしくおねがいします。
    GM:さて、お次
    GM:洲崎アカリさん。
    洲崎アカリ:はい!
    洲崎アカリhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYsqH3wwIM
    洲崎アカリ:"カーテンフォール"洲崎アカリです。ほぼUGN内部育ちの19歳。
    洲崎アカリ:いつも白杖を突いている、割とへらへらしたお姉さんです。根は武人だと言われています。
    洲崎アカリ:元は本部所属の射手でしたが、数年前に大きめの能力暴走をして、後天的に視力とエンジェルハイロゥ能力を失っています。
    洲崎アカリ:一時それで戦線を退いたのち、N市第三支部に来て支援業務のような事をしていましたが
    洲崎アカリ:いっぱい練習して新しい戦い方を身に着け、今はまた戦闘要員として復帰しています。
    洲崎アカリ:性能的にはオート反撃をひたすら積んだ存在です。
    洲崎アカリ:ガード不とかが来るとどうにもならないので肉壁をやる事になると思います。
    洲崎アカリ:そんな感じかな!よろしくお願いします
    GM:ガードカウンター、威力高いなって気付く休日の昼であった。
    GM:さて、最後。煤竹 イザナくん。
    鳩麦:うす
    鳩麦https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYvJD0uAIM
    鳩麦:第三支部所属のチルドレン、煤竹イザナです
    鳩麦:元はイリーガルとして働いていましたが、崩落戦で死にかけているところをUGNに拾われてチルドレンになりました
    鳩麦:涼しい顔をしたド変態です。なぜか彼女が居ます
    鳩麦:今回は…え…?まさかハーレム…?
    鳩麦:煤竹、ドキドキしちゃう
    煤竹 イザナ:性能的にはイフリートの腕積んだピュアハヌ素手白兵で
    煤竹 イザナ:ドッジ不可からのそこそこ高い固定値で削ったりするんじゃないでしょうか
    煤竹 イザナ:こんな感じ…よろしくお願いします
    GM:確かにハーレムなんだよな……これは秘密だけどNPCも男を出す予定が無いし……
    GM:という訳で、ハンドアウトはこちらです
    ハンドアウトB
    洲崎 アカリ & 煤竹 イザナ

    あなた達はFHエージェント〝クロックハック〟百舌鳥 成実の討伐任務を受けた。
    彼女が使役する生物兵器の攻撃を退け、いざ捕縛という段取りになった瞬間、
    彼女は脇目も振らずに逃走。あなた達は情報を集め追撃を開始する。
    ……その結果、〝クロックハック〟はN市近郊のとある森林地帯へ逃げ込んだと発覚する。

    GM:端的に言うと
    GM:クソ女が逃げたんでキッチリ落とし前つけさせましょうやって感じです
    煤竹 イザナ:クソ女がよ~~!
    洲崎アカリ:クソ女!殺していい!理解!
    洲崎アカリ:いや捕縛って書いてるわ
    GM:生かして返す道理は無いのでキッチリ殺しましょう。
    GM:と、いう訳で
    洲崎アカリ:更なる理解
    GM:セッション『森のくまさん』始めていきます。よろしくお願い致します。
    洲崎アカリ:よろしくお願いします!
    煤竹 イザナ:お願いします!
    川端湧希:よろしくおねがいします!
    白井くくり:よろしくおねがいします!

    マスターシーン:冒頭10分


    GM:N市近郊、森林地帯。
    GM:ここはキャンプ場などではない。何処かの金持ちの私有地だそうだが、敢えて訪れる者も無い。
    GM:最寄りの商店との距離は5km。近くに大きな池のあるだけの、ただの森だ。
    GM:地名を言うならば、〝明待山の裾野の森〟
    GM:「健太となつ希はー?」「二人でどっか行った」「どっかってなんだよ」「言わせるなよ、アレだよ」「付き合いたてだもんねー」
    GM:学生達の声が、賑やかに響いている。
    GM:元より声の大きな若者。周囲には人の気配もなく、尚更に声は遠くまで届く。
    GM:彼らに自然を敬う意思はない。一人の少年の足下には煙草の吸い殻が積み上がり、また別の少女はビールの空き缶を無造作に投げ捨てる。
    GM:人の目の無いこの場所で、遵法意識の低い彼らが大人しく振る舞う道理も無いが──
    GM:「あれ……なつ希? 健太どうしたの?」「捨てて来たかー?」「え……服、ぼろぼろだよ……?」
    GM:ならば自然もまた、彼らの前で大人しく振る舞う道理は無い。
    GM:「健太が……健太がぁ……っ」
    GM:その少女は──大崎 なつ希は酷く怯えていた。木の枝に引っかかって引き裂かれたか、元より薄手の衣服は見るも無惨な有様だが、
    GM:恐怖に歪んだ顔の方が余程に、その残酷な運命を明白に示していた。
    GM:……どさっ。
    GM:鬱蒼と茂る木々の合間から何かが飛んで、彼らの目の前に落下した。
    GM:人の──萩原 健太の腰から下、下半身と言うには欠損の多い部品だった。
    GM:「ひ……や、ぁっ! いやぁああぁあぁあぁっ! 健太、健太──」
    GM:ばつっ。悲鳴が途絶。泣き喚く顔のまま、大崎 なつ希の首が飛んだ。
    GM:「うわあああああぁっ!?」「ぎゃっ、あ──なっ、なんだよこれ、なんっ」
    GM:末岡 忠明が叫びながら、がむしゃらに走り出した。吉宮 孝士は呆然と立ち尽くしたが為、言葉を吐き終わる前に頭を割られた。
    GM:「いやあぁっ! なつ希! なつ希ぃっ!」「っ、逃げるぞ……!」
    GM:信じがたいものを見たと目を瞑る姫路 有希奈。その腕を黒丸 祥人が引き駆け出す。……程なく何処かで哀れな断末魔。
    GM:「ちっ。……なんだよ、こいつ」
    GM:たった一人、踏みとどまった少年が、拳を握り固めて、
    GM:ぱんっ。
    GM:血の花が咲いて、森は静かになる。

    OP1:ある日、森の中


    GM:川端&白井組、登場侵蝕!
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:32->36)
    川端湧希:侵蝕率+5(1d10->5) (侵蝕率:30->35)

    GM:──N市内陸部、山間地帯。こうとピンポイントな地名は無いが、敢えていうならば〝明待山の裾野の森〟。
    GM:あなた達は集合予定のこの場所に、時間より早くか、定刻通りか、恐らくは個性の表れるなんらかの形で訪れて、
    宇都宮 一:「やぁ、お前さま方。良く来てくださいました、ご協力感謝する」
    宇都宮 一:巨大な炬燵に脚を突っ込んでぬくまっている少女の姿を見るであろう。
    宇都宮 一:重ねて言うが、ここは〝明待山の裾野の森〟である。
    白井くくり:「電源入ってるんですかそれ?」
    白井くくり:白い犬を足元に引き連れて、表情が変わらないままはてなマークを浮かべている
    白井くくり:長く白い髪がふわりと揺れ、ルビーの瞳が真っ直ぐに見つめる。
    宇都宮 一:「ん」と頷いて指差した先には、大型自動車のバッテリーやら変圧器やらごちゃごちゃした機械類。
    白井くくり:「なるほど」頷き。「力技ですね」
    川端湧希:「いやあの……何ですかこれ」
    宇都宮 一:「まぁ、入って入って。暖かいから。だけどそこの冷蔵庫は開けちゃいけない」
    宇都宮 一:「お前さま方がグロテスクなものを好む性質なら、止めはしませんがね──で」
    宇都宮 一:「炬燵です」
    宇都宮 一:分かりきったことを言う。
    川端湧希:「いや炬燵なのは分かるけど……」
    宇都宮 一:「用意してもらいました」
    宇都宮 一:「私は恵まれている女……親切な知り合いがとても多い……」
    宇都宮 一:「そしてあわよくばその親切さにつけ込んで、生きる為のいろんなことを他人に任せっきりにしていきたい……」
    白井くくり:「人の縁ですか。羨ましいことです。私もそんなお友達がほしい」
    白井くくり:「あ、申し遅れました。御霊嬢《アンフェアレディ》、白井くくりです。炬燵おじゃまします」
    白井くくり:言って、いそいそと炬燵の空いている席にお邪魔する
    川端湧希:「“ヘル・オー・ウィスプ”川端湧希です」
    川端湧希:続けて炬燵の開いているところへ。
    白井くくり:「うわ、ほんとに温かい。川端お姉さんもどうぞどうぞ」同行した方に手招き。
    川端湧希:「はいはい……」
    川端湧希:「普通の炬燵だ……」
    宇都宮 一:「〝流れ星〟宇都宮 一(うつのみや・はじめ)。今回はUGNに雇われて、初動調査を一通り承りました──ささ、川端さんも」
    白井くくり:炬燵に入り切らない背中側に白い毛並みの霊犬が寄り添う。
    白井くくり:「設置場所以外は普通の炬燵ですね」
    GM:普通の炬燵で、ぽかぽかである。どうしても下はレジャーシートになってしまうが。
    GM:いや、普通とは言ったが結構な広さがある。脚を思いっきり伸ばしても誰かにぶつからないどころか。
    宇都宮 一:「ふぅ……では、早速事件の概要を説明しましょう」
    宇都宮 一:と言いながら炬燵の中に手を突っ込んで取り出したのは、ペットボトルのお茶。
    宇都宮 一:三本あるそれを、各人の元へ一本ずつ配置する。
    白井くくり:犬を背もたれに足をのばしてくつろぎパタパタする。ぶつからない。
    白井くくり:「あぁそうでしたね。この炬燵が本題ではないですよね」
    川端湧希:「こんなゆっくりしてていいのかな……」
    白井くくり:「情報共有は大事ですから、まぁ」お茶を受け取る。
    白井くくり:最近はご飯を食べながら情報共有する支部に配属され、慣れた
    宇都宮 一:「……個人的な見解としては、〝もう急ぐ必要が薄い〟と思っています」
    川端湧希:「……手遅れってこと?」
    宇都宮 一:「順を追って話しましょう──」
    白井くくり:「………」心持ち顔をキリッとさせる。
    GM:──宇都宮が言うには、こういうことだった。
    GM:この山は、市内の大地主の所有地であり、一般公開されたキャンプ場などではない。
    GM:が、池が近くにあったり、少し歩けばロッジがあったりと立地条件が良い為、車を持った若者が遊びに来ることがあるという。
    GM:〝彼ら〟も、そういう無軌道な若者の1グループであり、他の知人に「あそこで泊まってくる」と言い残していたとか。
    宇都宮 一:「ええと、リストを読み上げると」
    宇都宮 一:「男の方が、萩原 健太、末岡 忠明、吉宮 孝士、黒丸 祥人、天羽 智生」
    宇都宮 一:「女の方が、姫路 有希奈、大崎 なつ希、宇喜多 新」
    宇都宮 一:「……このうち、天羽 智生と宇喜多 新の他はまぁ、見つけたと言うか、見つけてしまったと言うか……」
    宇都宮 一:ふぅ、と溜息。炬燵の天板に頬を預ける。
    白井くくり:聞きつつ、用意していた紙片束にメモしている。
    白井くくり:「なんだか不本意だったような言い方ですが」
    川端湧希:「……死体でってことでしょ」
    白井くくり:「………む。なるほどです」
    宇都宮 一:す、と手が持ち上がる。背丈の割に大きな手、長い指。
    宇都宮 一:それは無言のまま、冷蔵庫を指差した。
    川端湧希:「……」
    白井くくり:「…………」
    宇都宮 一:「電気が使えるのは幸せです、まったく私は恵まれている」
    白井くくり:「グロテスクって、そういう……」
    白井くくり:犬に首に抱きつくように腕を回す。
    宇都宮 一:「……ということで、今回のお仕事の中心は〝救出〟ではなく〝調査〟」
    川端湧希:「……残り2人は?」
    白井くくり:「その安否も含めて、でしょうか?」
    宇都宮 一:「少なくとも、私が探せる範囲には遺体は無し。……とは言え、訓練もしていない少年少女を山野に放てばどうなるか」
    宇都宮 一:「よって、遺体があるなら出来る限り多くを回収。遺体を創り出した元凶が居るならば排除」
    宇都宮 一:「幸運にも、残り二人が生きていたなら回収……と、言うのがお仕事になります」
    川端湧希:「別に、救出を最優先してもいいんでしょ?」
    川端湧希:「そう出来るなら、私はそうする」
    白井くくり:「そうですね」
    白井くくり:「見つからないなら、動いて逃げている可能性も高いです」
    宇都宮 一:「……止めはしませんが、無論のこと。私も禁じられている訳ではありません」
    川端湧希:炬燵から出て。「全然、ゆっくりなんてしてられないじゃない」
    川端湧希:ペットボトルだけ持って。「くくりちゃん、行ける?」
    白井くくり:くぴ、とお茶を飲んでから。「もちろんです、川端お姉さん」
    白井くくり:「早く見つけてあげましょう」
    宇都宮 一:「……一応ばかり申し上げるならば」と、炬燵から手で這いだしながら
    宇都宮 一:「最優先すべきはお二人の命、というのが私の契約ですので」
    宇都宮 一:「ゆっくり鋭気を養って、焦らずじっくり、調査に当たっていただけると好都合……っととと」
    川端湧希:「じゃあ、宇都宮さんはそう出来るように努力してね」
    宇都宮 一:立ち上がり、これまた炬燵から引きずり出した大弓を杖にぴょこぴょこ跳ねる。
    宇都宮 一:袴の下に突き出している足の数は一つ。
    宇都宮 一:「……まずそうだなぁと思ったら、お前さま方を引きずって逃げるつもりでして」
    宇都宮 一:「その性分のみ、ご理解とご協力をよろしくお願いしますよ」
    川端湧希:「引っ張れるならお願いね。でももし助けられそうだったら」
    川端湧希:「こっちに引っ張っちゃうかも。ご理解とご協力よろしく」
    白井くくり:「そうですね、後退の判断をおまかせ出来るなら鏑矢を努めますので」
    白井くくり:その足を見て「……ひとまず、肩でもお貸ししますか?」
    白井くくり:後ろには、成人一人を背中に載せれる程度の大きさの白い犬が居た。
    宇都宮 一:「ううん、頼れる。頼れる相手がいるのはとても幸運なこと──お世話になりましょう」
    宇都宮 一:と、あまり迷う様子も無く、白犬の背に身を預けて、
    霊犬:どっしりと、安定感を持ってその身を背中に受け止める。
    宇都宮 一:「……中心から東に掛けては粗方、全て探した筈。西側を重点的に探すが良いかなぁと」
    川端湧希:「あっかわいいな犬……」
    宇都宮 一:「川端さんも乗ります? いえ、乗りましょう」
    霊犬:その言葉にフンスフンスと鼻を鳴らす。
    川端湧希:「大丈夫なの?」くくりちゃんを見て。
    白井くくり:「行けると思いますよ」
    宇都宮 一:「楽を出来るところでは徹底的に楽をするべきです……いえ……していきたい……」
    宇都宮 一:「叶うならば着替えとかお風呂とか全部他人任せで生きていきたい……」
    白井くくり:パンパン、と両手を叩くと、同じように白い毛並みの犬と狐が1体ずつ現れる。
    川端湧希:「あっそういうこと出来るの……!?」
    霊犬:川端さんの傍に行き、背中を差し出す伏せの姿勢
    白井くくり:「こっくりさんは呼べば答えてくれるので」
    白井くくり:「日本全国に出張中ですね」
    白井くくり:「便利です」
    白井くくり:若干得意げな顔。
    川端湧希:「便利だなあ」霊犬の顎の下を撫でて。「よろしくね」
    宇都宮 一:「もっふもっふしている……」白犬の背に腹ばいになって抱きついている
    宇都宮 一:「……真面目な話、獣の嗅覚はありがたい。ご協力感謝する」
    霊犬:心地よさげに首を振る
    白井くくり:「では、ご満足いただけてるようなので」
    白井くくり:自身も狐に横座りで。
    白井くくり:「頑張って出発しましょうか」
    川端湧希:「うん。急ごう」
    白井くくり:えいえいおー、と抑揚のない声で言うと同時、3匹があるき始める。

    GM:ロイス取得のみ可!
    白井くくり:「お姉さん 川端湧希 ○P連帯感/N羨望」で取得で以上!
    川端湧希:同行者/白井くくり/庇護:○/不安で!
    GM:OK!

    OP2:FHに出会った


    GM:洲崎&煤竹組!
    煤竹 イザナ:煤竹 イザナの侵蝕率を+1(1D10->1)した(侵蝕率:42->43)
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:42->45)

    GM:突然だが、
    GM:あなた達は包囲されている。
    GM:敵は5体ほど。いずれも四足歩行の肉食獣、例えるなら大型の狼に近い形状をしているが、
    GM:背中から人間の腕が生えているという一点を以て、これを狼とは呼びがたいだろう。
    GM:そして、少し離れてその様をあざ笑っているのは、
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「クッヒャッヒャッヒャッヒャ! あくせく汗流して戦うのなんか流行りじゃないのさぁ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「全くねえ! 頭の悪い連中は、やれ〝生物学者〟だとか〝科学者〟だとか言いながら、自分で戦えるように訓練しちゃってるけど」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「私に言わせりゃそういうの、全部〝無駄な努力〟って訳!」
    GM:その女は、武器と呼べるものは木の枝さえ持っていない。全く徒手、戦いの構えすら取らず、戦場にいる。
    GM:それをカバーするものは狼達だ。あなた達二人を囲み、彼らは低くうなり声を上げている。
    洲崎アカリ:「……はあ、そういう主張はこの際どうでもいいんですけどね」
    洲崎アカリ:「どうにも一杯いますね。いくつですか、煤竹くん」唸る声、吐息の熱を感じながら。
    煤竹 イザナ:「数は5、円形に取り囲まれています」
    洲崎アカリ:背の高い、茫漠とした雰囲気の少女だ。あるいは焦点のない眼差しがそう印象付けるのだろう。
    洲崎アカリ:「なるほど、では背中側をお任せしても」
    煤竹 イザナ:「了解。ですが、あまり傷つくのは勘弁してください」
    洲崎アカリ:「善処しましょう」言ってから、既に前方へ飛び出している。
    煤竹 イザナ:洲崎アカリの背中側に陣取り、腰を落として
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「あ? なんだい、片方は盲目か。それは面白くないねぇ、〝不良品〟じゃんさ」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「おい、あっちの女は要らないよ、殺れ!」
    GM:飛び出してくる相手への〝迎撃〟を目的として、前方の三匹が一斉に飛びかかる。
    GM:彼らの狙いは先手必勝。即ち何もさせぬ内に牙を突き立て、ズタズタに引き裂こうという腹だ。
    GM:飼い主が〝要らない〟と言った。ならばどう喰らっても良い──彼らは獣だが、大いに歓喜していた。
    洲崎アカリ:先んじて左手を振るう。うち一頭に、黒い刃が突き立った。炸裂する。
    洲崎アカリ:その姿を定かに捉えてはいないが。向かってくる方角と機会さえ分かっていれば、当てる事は不可能ではない。まして包囲されているのであれば。
    洲崎アカリ:最も、手が続くのはそこまでだ。残りの爪撃は受ける事になる。
    GM:まず一頭。爆ぜ散る。ぎゃん、と犬のように鳴きながらだ。
    洲崎アカリ:片手の杖で、致命傷だけを塞ぎながら、踊るように左手を振るう。慣れと再生力に身を任せ動き続ける。
    洲崎アカリ:「まず、ひとつ」呟いて、その足元から
    洲崎アカリ:ずるり、と何かが這い出る。蛇めいた触手である。己に近しい熱を喰らい、否定する化生。
    GM:残り二頭。牙を突き立てに行く。喉笛と脇腹、柔らかく噛み千切りやすい部位を狙い。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「あぁ!? なんだそれ、ウロボロスか!」
    洲崎アカリ:それらが、宿主へと向けられたレネゲイドの攻撃を、一瞬ばかり遮って、
    洲崎アカリ:その一瞬で先を取る。表皮に黒い刃が突き立てられた。炸裂音が二つ。
    GM:そして断末魔も二つ。声に手応え、血しぶき、消える心音。仕留めたと知るに足る情報は十分だ。
    GM:が、群れは5頭。まだ残りが二つ。
    GM:それは背後の守りをまず排除せんとして牙を剥きだしにし、低く馳せ、煤竹 イザナの足首を噛み砕かんとする。
    洲崎アカリ:「ふたつ、みっつ……」口元の血を拭う。間近にあった気配が消えたのを感じる。「後は──」
    煤竹 イザナ:音もないままに、獣を中心に地面にクレーターが作られる
    煤竹 イザナ:こちらに向かってきた顎を、掌打で上から叩き潰した
    煤竹 イザナ:踏み込み 地面が割れる
    GM:めしゃっ。
    GM:頭蓋の強度は、同等の体格を持つ自然生物に比べれば強い。が、オーヴァードの一撃を耐え得るものではない。
    煤竹 イザナ:もう一体の獣、その胴体に衝撃と熱が迸り
    煤竹 イザナ:”クロックハック”の真横を、血と臓物を撒き散らしながら飛んで行った
    煤竹 イザナ:「失礼、終わりました」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……あ?」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:頬を掠めたのは獣の骨。ぴ、と一筋、赤い線。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:それが己の血であることを認識した、その瞬間、
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「ちっ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:その女は脇目も振らず、近くに停められていた、誰のものとも知れぬバイクに跨がる。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:ポケットから取り出した機会部品をキーの代わりに差し込む。駆動。
    洲崎アカリ:「これで全部、ですかね。これ以上の抵抗は……」近付きながら警告を試みたところで、エンジン音を耳にする。「おっと」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「数は作れるけど、これじゃ話にならないね……役立たずどもめ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:自分の創造物に悪態を吐き、その女はバイクのアクセルを最大までふかす。逃げの決断は迅速だった。
    煤竹 イザナ:「…!追撃します。洲崎さん、怪我は」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:たちまちに遠ざかる車両。交通規制など意に介さぬ疾走で、その女は遠ざかって行くが──
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:追撃は、叶うだろう。市街地を馳せる盗難車の足取りを、UGNが終えぬ道理は無い。
    洲崎アカリ:「ああ。動けます、これくらいは……」平気そうに笑う。白いブラウスが血に汚れている。
    煤竹 イザナ:「‥‥…」
    煤竹 イザナ:やはり、あまり気持ちのいいものではない
    洲崎アカリ:「とりあえず、支部に連絡しましょうか。あんな逃げ方をしたのなら、すぐに掴めるはず」
    煤竹 イザナ:「了解」熱を鎮め、懐から端末を取り出す
    煤竹 イザナ:通話を切る「…解析まで少し間が空きます」
    煤竹 イザナ:赤く染まったブラウスを見て「…」
    洲崎アカリ:「はい、連絡ありがとうございます」
    煤竹 イザナ:「申し訳ない、僕が三体引き受けるべきだった」
    洲崎アカリ:「……何か?」こっちに向けられた気配に気づく
    煤竹 イザナ:「怪我ですよ。減らせるのなら越したことは無い」
    洲崎アカリ:「ううん、それは難しかったのでは? 向こうの指揮官の判断で、見るからに弱そうな方に攻撃を集めて来た訳だ」
    煤竹 イザナ:「まぁ、それもそうですが……」
    洲崎アカリ:「気持ちはありがたいんですけど……ううむ。気を遣わせて申し訳ないです」
    煤竹 イザナ:「いえ…洲崎さんのやり方に口を挟む道理は僕にはありません」
    煤竹 イザナ:「ただ、そういうのを死ぬほど心配してる輩が居るという事を知っておいてもらえれば、と」
    洲崎アカリ:「……」頭をかいてから「やあ、良い後輩を持ったもんですね。本当に」にこにこしている。少しうれしそう。
    煤竹 イザナ:「(なんて素敵な笑顔だ)」
    GM:では、その時だ。解析結果の文面が届く。
    GM:『N市近郊、明待山』
    GM:〝クロックハック〟は明待山へ向かい、その裾野の森に踏み入った所で姿を消したという。
    煤竹 イザナ:「…ふむ、明待山」
    GM:最寄りの商店から5kmは離れているが、そこまでの道路は舗装されているし、電波も届く程度の距離の場所だ。
    GM:追跡するのに支障は無い──筈だ。
    洲崎アカリ:「ふーむ。まあ、市街地で逃げ回って被害を出されるよりは……という感じはありますが」
    煤竹 イザナ:「…取り敢えず向かいましょう、僕が先導します。熱を追ってきてください」
    洲崎アカリ:「ええ、エスコートお願いします」
    煤竹 イザナ:「はは、手を取れないのは許してください。では」
    煤竹 イザナ:明待山に向かって歩みを進める

    GM:ロイス取得可!
    洲崎アカリ:後輩 煤竹イザナ:〇信頼 / 罪悪感 で!
    煤竹 イザナ:先輩 洲崎アカリ:〇信頼/頭が上がらない
    GM:OK!
    煤竹 イザナ:以上!

    シーン1:合流


    GM:全員登場!
    煤竹 イザナ:煤竹 イザナの侵蝕率を+4(1D10->4)した(侵蝕率:43->47)
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:36->38)
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:45->46)
    川端湧希:侵蝕率+8(1d10->8) (侵蝕率:35->43)

    GM:情報収集!

    情報項目
    【痕跡1】 目標値9 《知覚》or任意の《情報:》
    【痕跡2】 目標値9 《知覚》or任意の《情報:》
    【森の異変】 目標値9 《知覚》or任意の《情報:》

    GM:項目は以上で追加が無い。かつ、同じ森の中の調査で判明するものなので、使用技能の差も無しとする。
    GM:つまり、得意分野で良い感じにブチ抜いちゃっておくれ!
    洲崎アカリ:おす!どうしようかな
    白井くくり:頼りになる先輩方だ。
    白井くくり:とりあえず援護の風あるので、3人が抜けなかったらエフェクト使って行こうと思うます。
    川端湧希:噂話で痕跡1やってみます。噂好きの友人を使用。
    川端湧希:5dx>=9
    DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 9[6,6,8,9,9] → 9 → 成功

    煤竹 イザナ:では情報:UGNで、コネ起動して痕跡2を判定します
    川端湧希:OK!
    煤竹 イザナ:4dx+3
    DoubleCross : (4R10+3[10]) → 7[2,2,4,7]+3 → 10

    洲崎アカリ:じゃあ情報:UGNで森の異変に挑みます
    洲崎アカリ:こっちもコネ使用で
    洲崎アカリ:3dx+2>=9
    DoubleCross : (3R10+2[10]>=9) → 7[3,3,7]+2 → 9 → 成功

    白井くくり:(拍手)
    GM:9って出目によってはクリアできなくて呻くラインだと思ってたけど
    白井くくり:頼りになる先輩たちです。
    GM:さっくりやるね!

    情報開示

    【痕跡1】
    森の中には、大型の獣のものと思われる、草を踏み荒らした跡がある。
    ……が。奇妙なことに、レネゲイドによる戦闘の痕跡もあるのだ。
    たかだか獣程度、リザレクトとワーディングの能力を備えたオーヴァードなら、そも戦いにすらならない筈なのだが。

    【痕跡2】
    人の足跡が幾つもあるが、そのうちの一つが長く、遠くまで伸びている。
    始めは爪先ばかりに体重の掛かった駆け足。次第にそれは遅く、爪先も踵も同等の重量が乗るベタ足に変わっている。
    ……足跡を辿れば、ロッジに辿り着くだろう。

    【森の異変】
    さほど遠くない位置に電波塔がある筈なのだが、この森に踏み入ってから、通信機器が全て圏外となっている。
    衛星経由で通信を行う端末までがそうだ。
    人里離れた環境ながら、なんらかの作為が働いていることに、あなた達は気付くだろう。

    GM:ということで、そうだな
    GM:川端&白井組の視点から合流パートに入らせていただこう

    GM:──何かを探そうとすると、広い森である。
    GM:面積自体もそうだが、立ち並ぶ木々、大小様々の草むら、それが連続するばかりの単調な風景。
    GM:コンパスから目を離せばたちまち方向感覚を失うような空間が、延々と何処までも続くかのような──
    宇都宮 一:「……ん?」
    宇都宮 一:白犬の上に伏せっていた少女が顔を上げた。……あなた達も恐らくは気付いているだろう。
    宇都宮 一:少し離れた箇所に、おそらくは二人だろうか、人の気配がある。
    白井くくり:「むっ」
    白井くくり:手のひらサイズのヴィジャ盤に載せた10円玉が、そちらに反応する。
    白井くくり:「人でしょうか」
    川端湧希:「だといいけど」
    宇都宮 一:「獣であっても、それはそれ。仕事の〝関係者〟かも知れません──向かいますか?」
    白井くくり:「ですね。ともかく手がかりです」
    白井くくり:「放置するよりは良いと思います」
    川端湧希:「行こう」
    白井くくり:「はい」
    川端湧希:「迷ったり避けたりする時間がない」
    白井くくり:てしてし、と狐の背を叩き、犬2匹にも合図をする
    GM:──では、あなた達は気配の方角へ向かうだろう。が。
    GM:無論、気配の方もあなた達の接近を察知している。
    GM:洲崎 アカリ、煤竹 イザナ。誰かがあなた達の方へ、明確な意思を持って近づいてくる。
    煤竹 イザナ:「…居ますね、恐らく複数名」
    煤竹 イザナ:足を止めて、気配のある方向に注意を向ける
    煤竹 イザナ:「どうしますか、洲崎さん。このまま行けばぶつかりますが」
    洲崎アカリ:「……野生の獣にしては、やけに堂々としてますね」
    洲崎アカリ:「そうだな……隠れてもいいけど、こっちに向かってる時点であまり意味はなさそうですし」
    洲崎アカリ:「逃げるよりは、ここで向こうの正体を明かしておきたいな。安心して歩けないでしょう」
    GM:がさ、がさ
    GM:草葉が揺れて、二組の気配が接近し──
    GM:その願いは、割と突拍子もない形で叶う。
    GM:ずぼっ
    GM:まず草むらを突き抜けて現れたのは、でっかい犬の顔であった。
    煤竹 イザナ:「では直進しましょう。いざとなれば僕が………」
    霊犬:「Uo・ェ・oU」
    GM:ついでにキツネもいる。
    洲崎アカリ:「いえ」声を掛けつつ、足を止める。
    煤竹 イザナ:「動物番組のロケでもやっているのか…?」
    霊狐:^○ﻌ○^
    煤竹 イザナ:「犬と、狐が居ます。」一応報告
    GM:動物番組でこのサイズが出てきたら、視聴率は相当なものであろう。
    GM:が、残念ながら、その犬と狐の背中には人間が乗っていて、
    洲崎アカリ:「……ええと。こんにちは?」少なくとも、敵意はなさそう。気配の方向に向けて会釈する。
    洲崎アカリ:「犬と狐。なるほど」
    宇都宮 一:「……こんにちは?」と、その人間が挨拶を返した。
    川端湧希:「ちょっと、急ぎ過ぎだってば……!」犬の動きを止めて、背から降りる。
    白井くくり:「ど、どうどう」突っ込んでいく狐を御する。
    煤竹 イザナ:「(あ、綺麗な人がいっぱい)」
    川端湧希:「こんにちは。天羽さんと宇喜多さん……じゃ、無いよね?」
    川端湧希:「全然余裕そうだ」
    白井くくり:「ゆったりしてますもんね」
    煤竹 イザナ:「…その背に乗った女性が三人、今僕たちの目の前に居ます」これも報告
    洲崎アカリ:ゆったりと自然体で立っている。余裕のありそうな笑顔を浮かべたまま。
    洲崎アカリ:「なるほど。背中に」
    煤竹 イザナ:「‥‥こんにちは、見目麗しい方々。お散歩ですか?」
    煤竹 イザナ:「残念ながら、僕たちは天羽でも宇喜多でもありませんが…」
    白井くくり:騎乗のままは礼を失するので下馬(狐)する。
    白井くくり:「こんにちは、こちらは人探しです。そちらも散歩でしたら、今はちょっと物騒ですよ?」
    洲崎アカリ:「物騒。というと?」
    川端湧希:「行方不明者が出てるの」
    煤竹 イザナ:「先ほど名前が挙がった二人、といったところですか」
    川端湧希:「うん。私たち、それを探しに来てるんだけど。遭難したっぽい男女の組、見てないよね?」
    洲崎アカリ:「ええ、こちらで遭遇したのは皆さんが初めてです」
    宇都宮 一:「そりゃあ、人とたびたび擦れ違うような環境でもありませんが」
    川端湧希:「そっか。ありがとうございます。帰り道、大丈夫ですか?」
    宇都宮 一:「そちらさま方も、どうにも堅気の学生カップルには見えませんね」
    白井くくり:「(そうなんだ)」堅気の学生カップルを知らない。
    煤竹 イザナ:「いや、カップルって…参ったな‥‥」複雑な顔
    洲崎アカリ:「……ううむ、あたしの手落ちですかね。血の匂いが落としきれてなかったかな」堅気でない、と言われて。観念したように
    川端湧希:「……」一歩引いて構える。
    煤竹 イザナ:「返答ついでに、こちらも一つ教えていただきたい」
    白井くくり:「なんでしょう」
    煤竹 イザナ:「そちらも、ここに来るまでに誰かと擦れ違っていないだろうか」
    川端湧希:「ううん?誰も」
    白井くくり:「出会っておりませぬね」
    宇都宮 一:「探し人ないし探し獣で?」
    煤竹 イザナ:「こう‥見るからに殴りたくなる顔の女です」
    洲崎アカリ:「人ですね。あるいは、獣を連れてたりするかもしれませんけど」
    宇都宮 一:「……………………」そっと自分の顔を両手で覆う。
    白井くくり:「…………」横を見る。獣を3匹連れている。
    川端湧希:「……そういうご趣味が……?」更に2歩くらい下がる。
    白井くくり:「わ、私何もしてませんよ」警戒して下がる
    宇都宮 一:「私わるいようへいじゃないよ」
    煤竹 イザナ:「…!ま…まずい」
    煤竹 イザナ:「第一印象でこけてしまうと、その後ずっと引きずってしまうと聞く…!」
    洲崎アカリ:「うん、今の言い回しはちょっと乱暴すぎたかなって……」
    白井くくり:「……川端おねーさん。襲ったのが獣じゃなく、人だった可能性ってあると思いますかね…」警戒。
    洲崎アカリ:「大丈夫ですよ、煤竹くんは人を殴ったりしな……いえ、悪い人しか殴りませんから」
    川端湧希:「……うん。物騒すぎる」
    霊犬:シャー。歯を見せる威嚇。
    煤竹 イザナ:「くっ…洲崎さんに気を遣わせてしまった…腹でも斬るか…?」
    宇都宮 一:「ぶっそうぶっそう。お前さま方、どこかの悪いFHとかじゃないでしょうね」
    川端湧希:「もうこうなったら2パターンだ。ねえ、どこの人?」
    白井くくり:「あぁ、それ確認すれば早いですね」
    洲崎アカリ:「……ああ。やっぱり、そうですよね」FH、と聞いて安心したように。堅気の人を威圧してしまったのかと若干ヒヤヒヤしていた。
    洲崎アカリ:「私達はUGN、N市第三支部の所属です。そちらは?」
    川端湧希:「あなた達みたいな人、支部で見かけたことないよ」カマかけ。
    白井くくり:ほ、と警戒を解きかけたのをとめる。真剣な顔。
    洲崎アカリ:「ふむ」少し考え込んで、「そういう事もあるでしょうね。第三(うち)に所属している人数を踏まえれば」
    煤竹 イザナ:「僕も、あなたのような女性は支部で見かけたことがない。そうも綺麗なら忘れるはずはないのだが」
    川端湧希:「……ま、そんなふうに返せるなら大丈夫かな」
    川端湧希:「ごめんね。私、第三支部って行ったことない」
    白井くくり:「えーっと………食堂の日替わりメニュー、とか」
    白井くくり:「あ、ダメですね。これ私も知りません」
    白井くくり:「そして実は私も第三支部の知り合いはとんといません」
    洲崎アカリ:「ああ、カマかけてたんですね。まあしょうがない」怪しまれる言動をした自覚はある。
    宇都宮 一:「そちらさまの組織も色々あるんですね……大変だ」
    白井くくり:「頭を使うのは大変です、えぇ」
    川端湧希:「ごめんなさい」頭を下げて。ツインテールが揺れる。
    煤竹 イザナ:「では、あなた達もUGNか」
    川端湧希:「こっちもUGNです。私が13で、くくりちゃんが」
    洲崎アカリ:「いえ、気にしてませんよ。全然」にこにこしている。
    川端湧希:「どこだっけ」
    白井くくり:「私もごめんなさいでした」シュシュでくくった髪の束が揺れる
    白井くくり:「あ、申し遅れました。御霊嬢《アンフェアレディ》、白井くくり。第12支部でお世話になっております」
    白井くくり:両手の指で1と2を表す。
    宇都宮 一:「私は外部の傭兵ですが、まぁ……ノイズと言いますが、誤差なのでおかまいなく」
    川端湧希:「あ、川端湧希です。よろしく」パタパタ手を振る。
    宇都宮 一:「宇都宮 一です。現在、行方不明者の痕跡を捜索中でして」
    宇都宮 一:「何か不審な足跡なり肉片なり見かけていたら、教えていただけたらこれ幸い」
    洲崎アカリ:「13の川端さんと、12の白井さん。あとイリーガルの宇都宮さん」一つずつ指を折って
    洲崎アカリ:「私は第三のエージェントで、洲崎アカリと言います。コードネームは"カーテンフォール"。お見知りおきを」ぺこり。一礼する
    煤竹 イザナ:「第三支部チルドレン、煤竹イザナ。さっきも言った通り、こちらも人を探してる最中だ」
    白井くくり:「洲崎お姉さんに煤竹お兄さんですね。よろしくおねがいします」合わせて一礼
    洲崎アカリ:「不審な足跡と肉片……という訳ではないのですが。不審な人物であれば丁度いま、追っている所で」
    煤竹 イザナ:「ここで会ったのも何かの縁、そちらも何か情報があれば、提供してくれると助かる」
    洲崎アカリ:「"クロックハック"、あるいは"百舌鳥 成実。そういう名前のFHエージェントです」
    煤竹 イザナ:「(…お兄さんか…悪くないな…いや、”良い”)」
    川端湧希:「“殴りたくなる顔の女”?」
    白井くくり:「それが例の。」
    洲崎アカリ:「ええ、その方ですね」
    煤竹 イザナ:「うっ…反省はしている……」
    洲崎アカリ:「獣を連れていると言ったのも……私達が遭遇したとき、犬か狼を改造したような生物兵器を引き連れていたので」
    川端湧希:「……」
    川端湧希:「……それに襲われた可能性もある、か」
    川端湧希:「ごめんなさい、さっき言ってなかったんだけど」
    白井くくり:「あぁ、そこが繋がる可能性もありますか」
    洲崎アカリ:「?」首を傾げる
    川端湧希:「もう8人中6人亡くなってるんです」
    煤竹 イザナ:「………」
    煤竹 イザナ:「その獣、背中には人間の腕が生えていた」
    川端湧希:「……!」
    洲崎アカリ:「……ははあ」
    煤竹 イザナ:「それに、”クロックハック”とかいう女、かなり選民思想が強い輩だ」
    煤竹 イザナ:「強い素体でも探すついでに、そうやって手駒を増やしていたのかもしれん」
    白井くくり:「一般人に迷惑をかけないとか、そういう人ではなさそうですね」
    川端湧希:「……協力して。私たちも、そっちに協力できるので」
    川端湧希:「2人を助けて、そいつをぶん殴る。どう?」
    洲崎アカリ:「ええ。こちらとしても、行方不明者の事は気がかりだ。賛成です」
    煤竹 イザナ:「乗った。事情を聞いた以上、ここで退いては僕の名が廃る」
    白井くくり:「ありがとうございます。……煤竹お兄さんも大丈夫ですか?」
    煤竹 イザナ:「……ふっ」軽く眼鏡を押し上げる
    煤竹 イザナ:「僕にも妹が居たら…こんな感じだったのかな」空を見上げる。遠い目だ
    白井くくり:「………………?」なんか黄昏れてるなぁと言う顔(無表情)
    川端湧希:「とは言えだ」同じ空を見上げて。
    川端湧希:「日が落ちそうなんだよね」
    宇都宮 一:「見えないのは困りま────っと」
    白井くくり:「こちらが遭難しては困りますね」
    川端湧希:「うん。目が利かないと流石に困る」
    白井くくり:「どこか休めるところか、一旦戻りでも……どうしました、宇都宮お姉さん」
    煤竹 イザナ:「ああ…夜中の山中は危険だ。一度麓に引き返すのも…宇都宮さん、何か?」
    宇都宮 一:「……ぁ、ああ、いえ、その……なんといいますか」
    洲崎アカリ:「そうですね。あたしも、皆さんの眼が利かないと困ります……何か?」
    宇都宮 一:「よりによって私が一番気の利かないことを言ってしまったなー、と」
    宇都宮 一:と、気まずげな顔で助けを求めるように煤竹へ視線を向ける。
    煤竹 イザナ:「(頼られている…!)」
    煤竹 イザナ:「……」洲崎さんの顔から少し離れた所に手をかざして
    煤竹 イザナ:ゆっくりと手を上下に動かす。眼球に動きはない
    洲崎アカリ:「……?」手を近づけられた気配を感じる。「あの……?」
    白井くくり:「?」その行動を見やり
    白井くくり:「あ、もしかして洲崎お姉さんは目が見えないんですか?」
    白井くくり:白い杖と、小学校の道徳の授業を思い出す。
    川端湧希:「えっそうなの?」
    洲崎アカリ:「あっ、はい。そうなんですよね、ちょっと色々あって」
    洲崎アカリ:「煤竹くんに助けられてここまで来ました」
    煤竹 イザナ:「こういう事なので、下山するなら日が落ちる前に済ませたい」
    川端湧希:「うん、じゃあ余計にだ。今日は戻るしかないかな」
    川端湧希:「どっか落ち着ける場所でもあれば別だけど」
    白井くくり:「ですね」
    白井くくり:「方角を変えて、外を目指しつつ休憩できる所を探す…といった感じでしょうか」
    煤竹 イザナ:「そうだな、山中に残るのなら、ベースキャンプになりそうなものでもあれば‥」
    宇都宮 一:「そう、都合の良い地点が────────ぁ」
    白井くくり:「戻るにしろ探すにしろ…止まってるより、歩きながらのほうが良いですかね?」
    白井くくり:「どうしました」
    宇都宮 一:「あー、そういえば、確か」
    宇都宮 一:「この土地の所有者が何処かにロッジを建ててる、みたいな資料は見たような気が……」
    川端湧希:「じゃあ探すか戻るかだけど」
    川端湧希:「戻るのを優先したい。空振りだと、アカリさんが困るでしょう」
    川端湧希:「戻り道にあれば使う形で。どう?」
    洲崎アカリ:「……や、かたじけないです」頬をかく。
    白井くくり:「あ、」手のひらサイズのヴィジャ盤を取り出し。
    白井くくり:「動かないロッジの方角ぐらいなら、占ってみましょうか」
    川端湧希:「いいよいいよ。助け合いでしょ、こういう時」
    煤竹 イザナ:「…そうだな。何か高い木でもあれば上から確かめられるのだが……」
    川端湧希:「私が困ったら助けてもらう気満々だし……くくりちゃん、そんなこと出来るの?」
    煤竹 イザナ:「ほう、占い」
    洲崎アカリ:「ふふ、ありがとうございます。戦いになれば、きっと役に立つので」
    白井くくり:「もともと、そういう子達ですので。移動する相手だと精度落ちますけど、あるとわかってる建物ぐらいなら」
    洲崎アカリ:「へえ、便利な能力ですねえ……」
    白井くくり:ピン、と10円玉を弾いて。空中で回転するそれを器用にヴィジャ盤で受け止める。
    白井くくり:10の字が指し示すのは、来た道とは違う方角。
    白井くくり:「お、行けそうですね。少なくとも建物か、何かしらの構造物はあるかと」
    煤竹 イザナ:「……何というか、思ったより簡易的だな」
    煤竹 イザナ:「靴飛ばしと左程変わらん気がするのだが…」
    白井くくり:「まぁ、色々手順はあるんですけど」
    白井くくり:ぽんぽん、と狐を叩いて
    白井くくり:「もう呼んであるので、以下省略です」
    川端湧希:「しっ」イザナ君の口許に指を出す。
    川端湧希:「やる気を削ぐようなこと言わない」
    煤竹 イザナ:「むぐ」口を閉じる
    霊狐:若干しゅんとしている
    川端湧希:「くくりちゃん、すごいね。すっごい助かる」
    川端湧希:「じゃあ、そっち行ってみようよ」
    煤竹 イザナ:「(くっ…狐の励まし方など分からんぞ‥‥!)」
    白井くくり:「ふふふ」少し得意げに見える
    川端湧希:もし空振りだったら、とは言わない。年少者の興を削がせるわけにはいかないので。
    白井くくり:特に周りの気遣いには気づいてない。
    白井くくり:「あ、洲崎お姉さん」
    白井くくり:「よかったらこの子、乗ってあげてください。見えないと大変だと思います」
    洲崎アカリ:「この子?」
    白井くくり:耳の垂れた狐をグイグイと洲崎さんの足元へ。
    白井くくり:「盲導犬……狐?です。ふさふさですよ」
    洲崎アカリ:乗れるって事は結構大きいんです?
    洲崎アカリ:「あっ、それはとても……助かりますね」毛皮を撫でている。
    白井くくり:大きさは可変ですね
    白井くくり:こう、腰のあたりまでのイメージで。
    洲崎アカリ:可変。なるほど
    洲崎アカリ:「それじゃあ、すみません。お願いしてもいいですかね?」狐さんを撫でながら話しかける。
    霊狐:「!」仕事を与えられ、しゅんとしていた耳がピンと張る。
    霊狐:撫でながらでも意気が伝わることでしょう
    川端湧希:「ふふ」その様子を見て笑って。「こういう子ばかりならいいのに」
    洲崎アカリ:「おお。それでは失礼して……」乗狐の経験はもちろんないが、運動神経はまあいいのでなんとか良い感じに騎乗できた。
    宇都宮 一:「では──参りますか」
    霊狐:乗り手を気遣うように、振動の少ない歩みをする。

    GM:ロイス&調達可能!
    洲崎アカリ:うーん、ロイスはいったん保留で。ボディアーマー狙います
    白井くくり:ロイスは落ち着いてからにしましょ。ボディアーマーで
    川端湧希:-同行者/洲崎アカリ/庇護:○/隔意/ロイス
    洲崎アカリ:1dx+1>=12 ボデマ
    DoubleCross : (1R10+1[10]>=12) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

    白井くくり:あ、買いたい物がある人援護の風投げれます
    煤竹 イザナ:同行者 川端湧希:〇顔のいい女/悪いことをした
    洲崎アカリ:だめ。撤退!
    白井くくり:保留と言ったけととっとこ。
    お姉さん 洲崎アカリ ○P連帯感/N大変
    お兄さん 煤竹 イザナ ○P連帯感/N変

    煤竹 イザナ:購入は取り敢えずボデマ
    川端湧希:大変と変で関連持ってる
    白井くくり:なさそうなら自分に援護の風邪でボディアマ
    煤竹 イザナ:2dx+2
    DoubleCross : (2R10+2[10]) → 7[2,7]+2 → 9

    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+2した(侵蝕率:38->40)
    白井くくり:5dx>=12
    DoubleCross : (5R10[10]>=12) → 10[3,5,6,8,10]+7[7] → 17 → 成功

    煤竹 イザナ:あー‥‥撤退で!以上!
    白井くくり:よし。装備して以上!
    川端湧希:こちらもボディアーマーを。
    川端湧希:3dx+1>=12
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 7[5,6,7]+1 → 8 → 失敗

    川端湧希:ダメ!以上で!

    シーン2:修学旅行の夜的な


    GM:全員登場!
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:46->55)
    煤竹 イザナ:煤竹 イザナの侵蝕率を+5(1D10->5)した(侵蝕率:47->52)
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:40->48)
    川端湧希:侵蝕率+1(1d10->1) (侵蝕率:43->44)

    GM:少しずつ日は長くなっている──とは言え、まだ冬の気配を振り切ってはいない。
    GM:とうに空は茜色を過ぎて、紺に染まり、黒に変わっていく頃合い。
    GM:あなた達は、森の中のロッジに辿り着く。
    GM:案外に良い造りの建物だ。二階建て。一回には薪を用いる竈があり、二回にはベッドが幾つか。
    GM:流石に寝具の類いは無いが、あなた達はそこへ辿り着く。
    川端湧希:「ここかなり良さそうじゃないですか?使っちゃっていいのかな……」
    洲崎アカリ:「どなたかの私有地、なんですよね。どこかに連絡先とか書いてないかな?」
    煤竹 イザナ:「ふむ…占いも中々馬鹿にできんな」ぐるっと裏手の方も確認する
    宇都宮 一:「わー」気遣いも虚しく、早々にロッジへ飛び込んで行く。
    白井くくり:「使わせてもらって、連絡先もおいおい確認しておきましょうか」
    川端湧希:「ここに避難しててくれたりは……無さそうだなあ」
    白井くくり:「そうであったら安心だったんですけどねぇ」
    煤竹 イザナ:「案外、駆けずり回ってその内やって来るかもしれんぞ」
    宇都宮 一:一階の壁際、隅のスペースを確保して座り込むと、「けれど煤竹さん、足跡は有ったのでしょう?」
    煤竹 イザナ:「ああ…そうだな」
    煤竹 イザナ:「地面の抉れ方からして、慌てて走ったような足跡があった」
    洲崎アカリ:「どこかで途切れていた……という事もないんですよね」口元に手を当てて、考え込むように。
    川端湧希:竈に薪を放り込んで。「じゃあ、一回ここに来て」
    川端湧希:指先に火球を灯す。「出てったってこと?」
    宇都宮 一:「足跡が一人で、生きている可能性があるのは二人」
    宇都宮 一:「お友達を探しに出てしまった──というのは有り得る」
    煤竹 イザナ:「そうだな、疲れでもしたのか、途中から歩くような足跡に変わっていた。休憩の為に立ち寄っていた可能性はある」
    川端湧希:火球をふっ、と息を吹きかける。薪に燃え移り、竈に火が籠もる。
    川端湧希:「……そっか。夜になったし、戻ってこられると一番いいんだけどね」
    洲崎アカリ:「それに……ここ、電波も繋がらないみたいですしね」道中、支部に報告を入れようとして、通じなかった事を思い出して。
    洲崎アカリ:「助けを呼んで待つ、という訳にもいかない。結局は自力で森を抜ける必要があると考えたのかも」
    川端湧希:「通信ができたら、彼らもしてるはずだもんね」
    白井くくり:「ですね、戻ってくるか……私達に連絡が来ないだけで、もう保護されてるとかだと良いんですが」
    煤竹 イザナ:「電波塔から左程離れてはいないのに、不自然な話ではあるが…」
    宇都宮 一:「今時、海の上でもそれなりの距離は電波が届きますのに、ねぇ」
    川端湧希:「そっか。助けられ終えてても、私たちも気づけないんだ」
    煤竹 イザナ:「…何にせよ、現状は憶測で動かねばならんのが面倒なところだな」
    川端湧希:「でも、それを当てに動くわけにも行かないからなあ」
    川端湧希:「うん、イザナの言う通りだ」
    煤竹 イザナ:「(ナチュラルに下の名前で呼ぶなこの子…)」
    白井くくり:「となるとどの道、明日もやることは変わりなさそうですね」
    川端湧希:「うん。とにかく、人間を探す」
    白井くくり:「そして被害者の方なら保護、加害者なら捕獲となりますね」
    川端湧希:「そゆこと。レネゲイドの戦闘跡もあったから、ここが絶対安全かは分からないけどさ」
    川端湧希:「少なくとも、夜は体を休めるべきだと思う」
    煤竹 イザナ:「例の獣も、あと何匹居るのか分かったものでもないしな」
    川端湧希:「うん。みんな、それでいい?」
    白井くくり:「私は大丈夫です」
    白井くくり:「疲れて取り逃がしました、ではお話になりませんしね」
    洲崎アカリ:「ええ。通信が通じないなら尚更、夜中に出歩くのは危険ですし」
    煤竹 イザナ:「ああ、構わ……」
    煤竹 イザナ:「……」
    白井くくり:「どうしました?煤竹お兄さん」
    煤竹 イザナ:「……?」何かを考えるように指を折る
    宇都宮 一:「すると、各人お聞きしますが」
    洲崎アカリ:「ひとまず、この場で休息するための用意を……煤竹くん?」
    川端湧希:「うん?」
    宇都宮 一:「糧食なり寝袋なりのご用意は──と、煤竹さん?」
    煤竹 イザナ:「……今ふと冷静になってみたのだが、明るくなるまで、僕たちはここに居る訳だ」
    白井くくり:「そうですね。夜に出歩いてはぐれたら大変です」
    洲崎アカリ:「ええ。そういう話をしていましたね」
    川端湧希:「うん。暗い間は出られないもん」
    白井くくり:「ええと……何か問題が?」
    煤竹 イザナ:「……その、なんだ。受け入れるしかない状況というのは重々承知しているのだが」
    煤竹 イザナ:「女性四人と同じ空間に……?僕が一人で…?」
    煤竹 イザナ:「試練か…!?」
    川端湧希:「別に、この広さなら問題ないんじゃない?」
    白井くくり:「そうですね、5人ぐらいなら寝れると思います」
    川端湧希:「それに大丈夫だよ、変な気起こしても」
    川端湧希:「全力で潰すから」
    宇都宮 一:「ぶっそうな」
    洲崎アカリ:「あはは……すみませんね、居心地悪いかもしれませんけど」
    煤竹 イザナ:「……」
    白井くくり:「変な気…?」首かしげ
    煤竹 イザナ:「いや、いいんだ白井くくりよ。君にはまだ早い話だ」
    川端湧希:「あ、何でもないよ~」くくりちゃんに。
    川端湧希:「気にしないでいいよ~」
    煤竹 イザナ:「川端、あとで遺書を渡すから一応持っておいてくれ」
    白井くくり:「む、……そうですか?」ちょっと釈然としてない顔。
    煤竹 イザナ:「下山出来たら破棄してくれて構わない」
    宇都宮 一:「死ぬおつもりですか」
    川端湧希:「遺書?なんで?」
    洲崎アカリ:「そ、そこまで……?」
    煤竹 イザナ:「この世界に絶対はない」
    白井くくり:「いきなりそんな、命の危機を感じることがあったんですか…?」
    煤竹 イザナ:「なにせ未知の領域だ。どうなるのか僕にも分からん」
    宇都宮 一:「私達との同衾を死ぬほどに嫌悪していたとは気付きませなんだ……」
    川端湧希:「同衾って言わないで……」
    煤竹 イザナ:「そういうことを言わないでくれ…!揺らいじゃうから…!」
    白井くくり:「どーきん」知らない語彙。
    洲崎アカリ:「え、えっと……龍造寺さんへの言い訳なら、あたしも手伝いますから……ね?」心配そうな声音で、煤竹くんに
    煤竹 イザナ:「ありがとう洲崎さん……脛の一本や二本は覚悟しておく……」
    宇都宮 一:「……あぁ、なるほど。みさおを守るべき相手がいらっしゃると」
    川端湧希:「……」
    川端湧希:「はっは~」
    川端湧希:「はー」
    宇都宮 一:「それはなんとも羨ましい、うん、羨ましい」
    川端湧希:「成程~~~?」楽しそうに。
    煤竹 イザナ:「…何だ川端その顔は」
    川端湧希:「いや~?」
    白井くくり:「川端さん分かったんですか?」
    白井くくり:「私ちょっと気になります」
    川端湧希:「だってさ、ここから一晩って、暇になるじゃない」
    川端湧希:「イザナが話題をたくさんくれるってことでしょ?」
    川端湧希:「楽しみだな~~~」
    煤竹 イザナ:「きっ…貴様…!修学旅行じゃないんだぞ…!」
    川端湧希:「えー聞きたいー」
    宇都宮 一:「白井さん、つまりね。煤竹さんには好きなひとがいるから他の女の子と遊ぶと気まずいってことなのですよ」
    白井くくり:「ほう」
    白井くくり:「好きなひと」
    川端湧希:「くくりちゃんも聞きたいよね?」
    白井くくり:シュシュで束ねた髪が心持ち振られる。
    煤竹 イザナ:「それにこの手の話題は、全員が同じような話題を持っているから意味があるのであって…」
    宇都宮 一:「やぁー、お熱いねぇお前さまー。薪増やしちゃお」
    白井くくり:「聞きたいです」
    宇都宮 一:「……ほほう、つまりそれは。全員が同じ話題を持っていれば話すのもやぶさかではないと」
    白井くくり:ふんすふんす。
    洲崎アカリ:「あはは……まあ、良いんじゃないですか。賑やかな夜になりそうで」
    川端湧希:「ほらほら?」
    煤竹 イザナ:「…僕は女性は大好きだがこの手の異様な結束感は嫌いだ…!」
    川端湧希:「えっこっち飛び火するの!?」
    煤竹 イザナ:「当り前だろう…!自分だけ安全圏に居ようなんて上手い話があってたまるか」
    白井くくり:「川端お姉さんも好きなひとがいるんですか?」
    宇都宮 一:「いるんですか?」
    煤竹 イザナ:「いるんですか?」
    川端湧希:「なんで私初手なの……!?」
    川端湧希:「アカリさん!アカリさんとかどうですか!?」
    煤竹 イザナ:「……!」振りやがった の顔
    洲崎アカリ:「えっ……!? あたしはそれこそ、そういう話題は全然……!」手をぶんぶんと
    白井くくり:振られたアカリさんの方を見る。
    洲崎アカリ:「本当に、こう……色気のない人生なので……」
    川端湧希:「実際どうなの?なんか知らないの?」イザナくんにヒソヒソする
    宇都宮 一:「色気のあるご容姿なのに……」
    煤竹 イザナ:「…本当に、一人もですか?」
    川端湧希:「この人に何もないことなさそうな気がするんだけど……」
    白井くくり:「仲のいい人とか居ないんですか?」
    煤竹 イザナ:「…洲崎さんがどうかは分からんが…向けられている矢印には案外気づかないものなんだ」ヒソヒソ返す
    洲崎アカリ:「仲良くしてる男の人なら、それはまあ……いますけど……」
    宇都宮 一:「おおっ」
    川端湧希:「居る!」詰め寄る。
    白井くくり:「ほほう」
    洲崎アカリ:「そういう仲、という訳では……な、何!?」
    川端湧希:「聞きたいな~~~!」
    白井くくり:瞳に炎が照り返しキラキラしている。
    白井くくり:「私も、私も聞きたいです」
    煤竹 イザナ:「(さあ…!話せっ…洲崎アカリ…!)」とめどない貧乏ゆすり
    白井くくり:「どんな人なんですか?」
    川端湧希:「なんですかー?」
    宇都宮 一:「わくわく」
    洲崎アカリ:「に、逃げ場がない……いや、ええと……」
    洲崎アカリ:「えっと、その……支部の後輩の男の子で……少し前の事件で一緒になってから、気を遣われてる感じがあるなーって……」
    白井くくり:「ほぉぉ……」両手をAの形にして口元に。
    煤竹 イザナ:染み入るような顔で、腕を組んで頷いている
    洲崎アカリ:「でも、それは単にあたしが危なっかしい奴だからだと思うので……そういう意味合いで受け取るのは不義理かなって……」
    川端湧希:「いやいやいやいや」
    川端湧希:「それ絶対向こう気があると思うな~」
    煤竹 イザナ:目頭を押さえる
    煤竹 イザナ:「(伝わってなかったのか…!)」
    白井くくり:「洲崎お姉さん綺麗じゃないですか」
    洲崎アカリ:「いや、本当に」
    川端湧希:「別にアカリさん的にはイヤじゃないんでしょ?」
    洲崎アカリ:「ちょっと一緒にご飯を食べたり、お家に招かれたり、夜の公園をお散歩したり……したくらいで」
    宇都宮 一:「……!?」
    宇都宮 一:「それは……もう……言い逃れのしようも無く……!」
    白井くくり:「(………デートでは?)」迂闊な言及を避けて川端さんの反応を見る
    洲崎アカリ:「……いや、えっと……えええ……」頬が赤くなってきている。
    煤竹 イザナ:「そこまでやっておきながら何故こういうことになっているんだあの男は‥‥!」小声で絞り出す
    白井くくり:「私子供だからよくわかりませんけど………デートなのでは……?」ボソッ。
    川端湧希:「うわー」
    川端湧希:「うわー」
    川端湧希:「うわー……」
    洲崎アカリ:「そ、それくらい友達と……あるじゃないですか……ないですか?」
    川端湧希:「二人きりでですよね?」
    宇都宮 一:「夜の公園は言い訳不可ですね、いーなぁー」
    洲崎アカリ:「えっと……まあ、大体は……?」
    川端湧希:「男の子とそれはなあ~」
    白井くくり:「へぇ~」
    洲崎アカリ:「夜の公園は通りがかっただけっていうか……!」
    宇都宮 一:「……羨ましい。実に羨ましい青春満喫度合い……むしろ少ぅし妬ましい……」
    洲崎アカリ:「あ、あたしの番はこれくらいでいいでしょう……!? つ……次、次の人!」
    煤竹 イザナ:「‥‥宇都宮さんは」
    川端湧希:「えーもっと聞きたーい」
    宇都宮 一:「……こうなれば川端さん。より甘いエピソードでの打ち消しをはかっていただければ」
    宇都宮 一:「……ん?」
    白井くくり:「これが青春……青春というものですのね…」
    煤竹 イザナ:「先ほどから食い入るように聞いておりますが、あなた、この手の話題お好きなんですね」
    宇都宮 一:「だいすきですね」深々と頷き、
    煤竹 イザナ:「趣味悪いな…!」
    川端湧希:「いやこれ以上なんて持ってないよ……!そういうのは現役の人に振って!」イザナくんを指差して。
    宇都宮 一:「それかっわばた。かっわばた」手拍子を始める
    白井くくり:「かーわばた」手拍子
    煤竹 イザナ:「かっ…川端貴様性懲りもなく…!」
    洲崎アカリ:「かーわばたっ、かーわばたっ」仕返しとばかりに手拍子
    煤竹 イザナ:「世界は君のラブロマンスを待っているぞ…!」
    川端湧希:「ちょっと!?」
    煤竹 イザナ:「かーわばたっ かーわばたっ」誰よりも大きな手拍子
    川端湧希:「違うの、ほんとに無いんだってば……!」
    川端湧希:「も~~~!」

    GM:……という訳で、それからまぁ、色々があったと思うのだ。
    宇都宮 一:「──なので私の場合、恋愛という雰囲気になることもなく、こう……」
    宇都宮 一:「〝かつぐのが物理的に重い〟と言われるのでした……」
    GM:そんな風に、いささか盛り上がりに欠けるエピソードが語り終えられるのと、ほぼ同時。
    GM:こん、こん。
    GM:窓ガラスをノックする音。
    川端湧希:「……反応に困る……ん」
    白井くくり:「ワォ………」指で涙が落ちるジェスチャー
    煤竹 イザナ:「…あれだな、同情しようにも同情し辛い所があるな……おや」
    白井くくり:「? ……来客でしょうか」
    川端湧希:「今音した?」
    洲崎アカリ:「……!」音に反応して、するりと立ち上がる。
    煤竹 イザナ:「した…が、窓ガラスからというのは不自然だな」
    宇都宮 一:「…………窓の、外」
    白井くくり:「ですね、扉からこないとは妙な」
    白井くくり:「見てみましょうか」
    洲崎アカリ:「風の音……という感じでもなかったように思うんですが」
    GM:月も星も無い闇であり、室内には竈の火。故にガラスは殆ど鏡と化して、離れて見る分には、外の景色をほぼ通さない。
    GM:だから、最初ではまだ、分からなかったかも知れない。
    GM:こん、こん。
    ???:「ごめんください」
    煤竹 イザナ:「君の動物達を使って探れないだろうか」白井さんに
    ???:窓の外から声がした。男性の、恐らくは未成年だろう、若々しい声だった。
    煤竹 イザナ:「……人、だな」
    白井くくり:「の、ようですね」動物に命じようとした手を止める。
    洲崎アカリ:「行方不明者の……?」にしては、妙に落ち着いている。化物に襲われ、逃げ、森を駆けずり回っていたにしては。
    ???:「ごめんください、ひとをさがしています」
    ???:やがてその顔が、夜の闇の中に浮かぶ。
    ???:浮かぶ──という表現が相応しいのだろう。光を見通す余地も無い暗闇の中、顔ばかりが白く切り抜かれたようだ。
    ???:はたしてそれは、事前に写真資料で共有されていた少年、天羽 智生の顔であった。
    白井くくり:白い犬がそろりそろりと窓に近づいていく。
    白井くくり:「宇都宮お姉さん、川端お姉さん。あの顔」
    白井くくり:「見覚えありませんか?」
    川端湧希:「あっ……!」
    宇都宮 一:「……後合流組のお二方」
    宇都宮 一:「私達の捜し物の一人……かもしれません」
    煤竹 イザナ:「…そうか…それはどうしたものかな…」
    ???:「ごめんください、げんかんのとびらをあけてくれませんか」
    洲崎アカリ:「ふむ」
    煤竹 イザナ:「本来ならば真っ先に保護するべきなのだろうが、流石に色々と不可解だ」
    洲崎アカリ:「その通りなら、内に入れて保護するべき……なのでしょうが」
    煤竹 イザナ:「…しかし、このまま放っておいてこれがずっと続くとなると、それも落ち着かん」
    ???:「げんかんに、まわります」
    ???:すうっ──
    川端湧希:「……放置はできないでしょ」
    白井くくり:「ですね。ひたすら歩いて、疲れてるだけかもしれませんし」
    ???:彼の顔は闇の中へと掻き消える。……数秒後、玄関扉をノックする音。
    白井くくり:「接触してみなければ始まらない、かと」
    川端湧希:「どういう状況でも、だ」
    煤竹 イザナ:「…了解。では僕が玄関に回る。近接戦闘が専門だからな」
    洲崎アカリ:「……違いない。行きましょうか」
    煤竹 イザナ:「何も無いことを祈るが、何かあったときは…という話だ」玄関へ歩みを進める
    白井くくり:「お願いします、煤竹お兄さん」その足元に白い犬を着けさせる
    煤竹 イザナ:念のため眼鏡を外し…扉を、開けた
    洲崎アカリ:その少し後ろを付いて行く。何かあれば手を貸せるように。
    GM:扉の向こうには、
    ???:「こんばんは、いいよるですね」
    GM:その少年の顔をした生き物は、たしかにいたのだ。
    GM:ただしそれには、不要な部品が大量に備わっていた。
    GM:……というより。不要な部品こそが主格で、彼が跡づけだった。
    煤竹 イザナ:「…こんばんは。月明りがあった方が落ち着くな、僕は」
    煤竹 イザナ:「何せ、君の身体がよく見えなかった」
    GM:そこに居たものは、羆だ。
    GM:本州に住むツキノワグマとは比べものにならない体躯の、日本最大最強の肉食獣。
    GM:その、四足歩行時でもボゴッと盛り上がる分厚い肩から、彼の上半身は伸びていた。
    GM:シンプルな構造だ。羆から何も足さず、人間の、腰から上を据え付けただけ。
    ???:「くらくて、いいよるですね」
    川端湧希:「……」
    川端湧希:「え……???」
    白井くくり:「……………なん、と」
    煤竹 イザナ:「…名前を訪ねても?」
    洲崎アカリ:「……嫌な臭いだ」何も見えていないが。表情を顰め、小声で呟く。
    ???:ごふっ。ごふっ。本来の部位であろう、羆の頭部が荒い息を吐く。
    ???:「なまえ」
    ???:「なまえ…………なまえ……?」
    ???:「……ぁ、ぁああああぁぁあぁぁっ」
    ???:両腕が頭部を抱えて呻く。なんと人間らしい自然な仕草か。
    ???:「え、お、俺っ、俺は。おれ、えぇ、ぇ、ええぇっ、おれはっ、おれ──」
    白井くくり:「……クマです、洲崎お姉さん」相手から目を離さず、状況を伝える。
    白井くくり:「肩から人の上半身が……っ!?」
    洲崎アカリ:「十分です。ありがとう、白井さん」
    煤竹 イザナ:軽く手首の関節を伸ばす
    ???:「あ、ああぁあぁぁぁ、おれは、俺は人間、にんげん、俺は──」
    ???:……咆哮。どうやら〝これ〟は、人の体と熊の体の連携が取れていないらしい。
    ???:「ああああぁああぁぁぁぁっ、あああ、たすけてっ、俺は、俺──助けてくれえぇっ!」
    ???:人間の体が泣き喚きながら、熊の体はあなた達を睨み──
    川端湧希:「何なのこれ……!?」
    洲崎アカリ:「人間を材料にした、"クロックハック"の兵器……でしょうか」
    煤竹 イザナ:「…では、せめて助け出すまで喚いていてくれ」足を肩幅ほどに開く
    宇都宮 一:「……何と問われると、答えに窮しますが……あれの友達ではないかなぁと」
    宇都宮 一:一人、玄関から一番離れた窓の近くに立ち、外を眺めていた宇都宮。
    宇都宮 一:或いは、あなた達も、もう気付くかも知れない。
    宇都宮 一:ロッジを囲む気配は一つではない。
    白井くくり:「まだ、居るみたいですね」白い犬が鼻を鳴らしている
    白井くくり:「皆さんお気をつけて。その熊だけではないようです」
    洲崎アカリ:「最初、五匹を返り討ちにした訳だ。更なる頭数を用意するのは、道理ではありますけど……」溜息を吐く。
    洲崎アカリ:「最悪に悪趣味ですね」笑顔が消えて、嫌悪感を隠す事もなく。
    煤竹 イザナ:「……」周囲を見て 「人の言葉を喋る内は、殺さないでおいてやる」腰を落とし、掌を軽く前に出す
    GM:……やがて、開かれた玄関を潜り、更に現れる一頭。また一頭。合わせ三頭がロッジの中へ押し入り──
    GM:ロッジ裏手にも二つばかりの気配。恐らくは同じように作られた生物。
    GM:そして
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「そーんな余裕があるのかいぃ? 余裕だねぇ、UGN」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:先に踏み込んだ熊達を盾にする位置で笑う、悪党が一人。
    川端湧希:「……あー」
    川端湧希:「イザナ、ごめんね」
    煤竹 イザナ:「皆まで言うな。分かってくれて嬉しいぞ」
    川端湧希:「うん。正しい表現だ」
    煤竹 イザナ:「ああ、これを片付ければ…」
    煤竹 イザナ:「朝には山を下りられるという訳だ」
    川端湧希:「彼女さんへの説明も軽く済む?」
    煤竹 イザナ:「うっ……そこは…僕の話術次第…」
    川端湧希:「あはは。苦手なんだ」
    川端湧希:「じゃあ、得意分野で頑張らなきゃね」
    川端湧希:「腕には自信があるんでしょ?そう顔に書いてある」
    煤竹 イザナ:「それはお互い様だろう?」
    煤竹 イザナ:「大した恋愛話を聞けなかった分、ここで挽回して貰わねばな」
    川端湧希:「そういう事言わないでいいでしょ……!?」
    川端湧希:「まあ、自信がないわけじゃないけどさ」
    川端湧希:「先に顔に入れても、恨みっこなしでいいよね」
    川端湧希:「顔立てたり、まどろっこしいからしない。手が早い者勝ちってことで」
    煤竹 イザナ:「当然。殴る権利はみな平等だ」
    煤竹 イザナ:「いっそ、誰が一番強く殴れたかで競うのもいいかもしれん」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「馬鹿言ってるんじゃない! 傷つける権利は私だけのもんさ、網に掛かった餌肉と材料ども!」
    洲崎アカリ:「……今はあんな風に言ってますけど」
    洲崎アカリ:「あれは、自分の手下が消えるや、逃走に躊躇のない性の輩です」
    川端湧希:「地獄の送り火(ヘル・オー・ウィスプ)を網で捕まえられるわけ無いでしょ」
    川端湧希:「はい。ちゃんと付いて回って、案内します」
    洲崎アカリ:「また逃げられちゃ骨折り損だ。仕留められるなら誰だっていい……という訳で、あたしも川端さんに賛成」
    洲崎アカリ:「ん、ありがとう」薄ら笑みを浮かべて
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……状況は分かってるかい? 夜の森、夜目も利かない人間がたかだか四人、こっちには完成品の生物兵器が複数」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:手の上に、小さな機械装置。そのスイッチを操作する──かちっ。
    ???:「ゴォオォオオオォォォッ!!!」すると、前衛となった三頭の熊達が一斉に咆哮する!
    白井くくり:「……洲崎お姉さんも、私か、この子の側から離れないでくださいね」
    白井くくり:盲目の彼女を気遣い、白い狐を呼び出して一歩前に出る。
    白井くくり:「殴るのは苦手ですけど、守るのは頑張ってみますから」
    洲崎アカリ:「あら、この子は」ここまで連れて来てもらった相手だ、鳴き声で分かる。
    洲崎アカリ:「……頼もしい子達だ。ここまでされて、いいとこ見せない訳にもいかないですね」

    GM:ロイス&調達が可能!
    白井くくり:誰か用のボディアーマー狙いましょうか。
    川端湧希:-同行者/煤竹イザナ/有為:○/憤懣/ロイス
    煤竹 イザナ:同行者 白井くくり:〇将来性/色恋沙汰はまだ早い
    洲崎アカリ:同行者 川端湧希:〇連帯感 / 恥辱
    同行者 白井くくり:〇好奇心 / 隔意
    で取ります

    白井くくり:あ、煤竹さんと洲崎さんと川端さんのP感情を興味に変更。恋…
    煤竹 イザナ:購入はボデマ!能力訓練:社会使って判定します!
    煤竹 イザナ:2dx+3
    DoubleCross : (2R10+3[10]) → 9[9,9]+3 → 12

    洲崎アカリ:私もボデマいきます
    白井くくり:自分用の防具買ったので買えなかった人のやつ狙う。
    洲崎アカリ:1dx+1>=12
    DoubleCross : (1R10+1[10]>=12) → 8[8]+1 → 9 → 失敗

    煤竹 イザナ:購入して装備!以上!
    川端湧希:ボディアーマーねらっとこ
    洲崎アカリ:だめ!終わり!
    川端湧希:3dx+1>=12
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 9[3,6,9]+1 → 10 → 失敗

    川端湧希:財産2で買う!
    白井くくり:援護の風入れてボデマ
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+2した(侵蝕率:48->50)
    白井くくり:5dx>=12
    DoubleCross : (5R10[10]>=12) → 10[2,5,7,8,10]+8[8] → 18 → 成功

    白井くくり:良いのをかいました。洲崎さんにパスして以上!
    GM:OK!

    クライマックス


    GM:全員登場!
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:55->63)
    川端湧希:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:44->53)
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:50->57)
    煤竹 イザナ:煤竹 イザナの侵蝕率を+2(1D10->2)した(侵蝕率:52->54)

    GM:──さして広くもないロッジの中。巨体がみっつ、みっしりと空間を埋めている。
    宇都宮 一:ただ一人、羆達に背を向けている宇都宮は、杖代わりに使っていた大弓で窓の外に狙いを定めている。
    宇都宮 一:「裏手の敵は引き受けました。……とは言ってもそう長く持たないと思うので、」
    宇都宮 一:「早急に! そっち、綺麗さっぱり片付けてください!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「はん、何が〝さっぱり〟だ!」
    川端湧希:「うん。任せた」
    洲崎アカリ:「……! ええ、すぐに仕留めます」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:手に持つ機械装置のダイヤルを調節──きぃん、と、甲高いハウリングのような音が響く。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:それはオーヴァード、ジャームを問わずレネゲイドを強制喚起する〝共鳴装置〟。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:この制御により〝ばけもの〟達はより力強く猛り狂い、
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:未だ正常なる世界に踏みとどまっているあなた達ですら、体内のレネゲイドが力を増すのは──
    GM:衝動判定。
    GM:目標値9!
    煤竹 イザナ:2dx
    DoubleCross : (2R10[10]) → 10[2,10]+4[4] → 14

    煤竹 イザナ:成功した
    洲崎アカリ:5dx+4>=9 意志
    DoubleCross : (5R10+4[10]>=9) → 10[3,4,5,9,10]+5[5]+4 → 19 → 成功

    白井くくり:思い出の一品+援護の風 意志判定に+1とダイス+3個
    煤竹 イザナ:煤竹 イザナの侵蝕率を+12(2D10->4,8)した(侵蝕率:54->66)
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+2した(侵蝕率:57->59)
    白井くくり:6dx+2>=9
    DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 8[1,2,3,3,7,8]+2 → 10 → 成功

    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+20(2d10->10,10)した(侵蝕率:59->79)
    白井くくり:最大値とはね。
    洲崎アカリ:2d10+63 侵食
    DoubleCross : (2D10+63) → 5[4,1]+63 → 68

    川端湧希:3dx+1>=9
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=9) → 9[1,3,9]+1 → 10 → 成功

    川端湧希:侵蝕率+9(2d10->1,8) (侵蝕率:53->62)

    エンゲージ
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実[8] 制御装置[0]

    5m

    巨熊1[5] 巨熊2[5] 巨熊3[5]

    3m

    川端湧希[5] 白井くくり[5] 洲崎アカリ[8] 煤竹 イザナ[6]

    ラウンド1


    GM:セットアップ!
    洲崎アカリ:ないです。
    巨熊:熊達は亡し!
    巨熊:無し!
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:《戦術》+《戦局判断》。熊1号のこのラウンドのメジャーダイスを+8、行動値を+18させてもらう。
    煤竹 イザナ:無し!
    川端湧希:なし!
    白井くくり:《フルディフェンス》+ 《スタートダッシュ》戦闘移動を行い、自身のリアクションとオートの判定D+2個。行動済に。
    白井くくり:熊達にエンゲージ
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+7した(侵蝕率:79->86)
    GM:飛び込んで来るんだもんなぁ!
    白井くくり:ぽつ。
    白井くくり:ぽつ、ぽつ、ぽつと。
    GM:では、行動順。+18の補正を受けた熊1だ。
    白井くくり:青白い狐火が現れる。
    白井くくり:「こっくりさんこっくりさん」
    白井くくり:その声は、いつの間にか熊の側から聞こえてくる。
    白井くくり:「どうか、おいでください」
    白井くくり:手のひら大の青の鳥居を携えて、白井くくりの姿がそこにある。
    巨熊:熊!
    巨熊:マイナー、《完全獣化》+《究極獣化》+《ハンティングスタイル》。エンゲージを離脱して、後方の3人に接触しつつ、ダイスとか色々を増やすぜ。
    川端湧希:こっちきた!
    巨熊:メジャー、《コンセントレイト》+《漆黒の拳》+《漆黒の波濤》+《銘無き刃》。同一エンゲージの3人を纏めて攻撃する。
    白井くくり:逃げるなぁぁぁぁぁ!責任から逃げるなァァァ
    巨熊:セットアップ支援も受けてダイスが増えてる!
    煤竹 イザナ:しかも範囲攻撃かよ!
    洲崎アカリ:範囲かぁ
    巨熊:20dx8+3 命中判定!
    DoubleCross : (20R10+3[8]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,2,3,3,3,5,6,7,7,8,9,9,9,10]+5[1,2,3,4,5]+3 → 18

    巨熊:C値8はこれだから
    煤竹 イザナ:ドッジ!
    川端湧希:ドッジ
    洲崎アカリ:リアクションはガードで
    煤竹 イザナ:4dx+1
    DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[6,8,9,10]+10[10]+2[2]+1 → 23

    煤竹 イザナ:避けたよ
    洲崎アカリ:あっすごい
    巨熊:クマー!
    白井くくり:強い
    川端湧希:3dx
    DoubleCross : (3R10[10]) → 10[3,3,10]+2[2] → 12

    川端湧希:ダメ!
    巨熊:15+2d10+2d10 ダメージ!
    DoubleCross : (15+2D10+2D10) → 15+12[4,8]+10[8,2] → 37

    洲崎アカリ:じゃあ手番放棄で川端さんへのダメージをカバーします
    川端湧希:あ、や、
    洲崎アカリ:あ、
    白井くくり:100超えないとだめなやつか
    川端湧希:クロックが単体射撃攻撃だった場合に待ってもいいかも?
    白井くくり:デバフとかしてきそうだもんなあの子
    洲崎アカリ:あー。デバフ確かに……じゃあカバーはなしで
    川端湧希:侵蝕は余裕ありますし。
    洲崎アカリ:でもってガード時に≪自動触手≫≪蒼き悪魔≫使用
    川端湧希:デバフよりも
    川端湧希:歪みの領域が腐りにくくなるかなあと
    洲崎アカリ:確かにそうだ
    白井くくり:あー射撃攻撃。
    洲崎アカリ:攻撃してきた熊に42のHPダメージ入ります。
    川端湧希:こちらは耐えられないので《リザレクト》を。
    川端湧希:侵蝕率+9(1d10->9) (侵蝕率:62->71)
    巨熊:熊1……ごりっと削れるがまだ生きてる!
    巨熊:演出どうぞ!
    GM:じゃねえ!
    GM:ガード型だからこっちの攻撃が先だ!
    洲崎アカリ:ボデマ8、ガード2で27ダメだからギリ1残った
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「いいかいUGN……今時、研究職も戦闘員もなんて兼業は流行らないんだよぉっ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:手に持つ機械装置に、なんらかの操作を加える。すると──
    巨熊:「ゴォオオオオアオオアアアアアァァッッ!!!」
    巨熊:一頭の熊──熊と人を歪に繋ぎ合わせたもの──が、巨体に見合わぬ俊敏さで馳せる!
    川端湧希:「嘘早っ……!」
    巨熊:狭いロッジの中にこの巨体だ。単純な前脚の薙ぎ払いでさえ、複数人を同時に射程に収める──牛の首すら叩き落とす野生の一撃!
    洲崎アカリ:殺気と足音を感じ取る。その突進に臆するでもなく、杖を構える。……無論、受け切れるはずもないが。
    白井くくり:「あっ」攻撃を引き受けるつもりが、当たり前のように横をすり抜けられる
    煤竹 イザナ:逆に高速で近づき、タイミングをずらすようにして身体を入れ替えて躱す
    洲崎アカリ:「ぐ、っ……!」肩を引き裂かれ、苦痛の声が漏れる。
    川端湧希:「ぐううっ……!」もろに受けて、ロッジの奥まで叩きつけられた。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「どうだい、こいつらの力は! あの貧弱な学生共を材料にしてさえ、この仕上がりだ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「お前らオーヴァードの健康体を材料につかったら、どれだけの戦力になるだろうねぇ……」
    洲崎アカリ:だが、それでは止まらない。そのように訓練している。
    洲崎アカリ:吹き飛ばされながら振るった左手より、ほぼ同時に攻撃が放たれている。
    洲崎アカリ:昏い色の鏃が、熊の胴に突き刺さった。
    洲崎アカリ:爆ぜる。闇色の熱が、内側から力を喰らい、肉を引き裂く。
    巨熊:「グゴオオオオッ!!!」
    巨熊:苦痛への咆哮と、
    巨熊:「ぎゃああああああぁああぁぁっ!」絶叫が綺麗に重なる。
    巨熊:二つ分の命を持たされた生物は、二つ分の苦痛を受け──
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「あぁ!? そこの盲目、今何をした!?」戦士の目を持たない女には、一瞬の攻防が見えていない。
    川端湧希:「えっ!?」
    洲崎アカリ:「っ……ふ、う……」痛手だ。だがまだ動ける。服を血に染めたまま、ゆらりと立ち上がる。「当たった」
    川端湧希:「アカリさん、支援型じゃなかったの……!?」
    川端湧希:「てっきり……」
    川端湧希:ロッジの奥から身を起こして。
    洲崎アカリ:「ああ……すみません。共有していなかったな」
    白井くくり:「……………]
    白井くくり:目を丸くしている。
    洲崎アカリ:「今のが、あたしのやり方です。慣れているので、一先ずお構いなく」
    GM:では
    GM:行動値順、8で同値なのでPC優先、洲崎アカリ!
    洲崎アカリ:では待機します。カバー機会あるかもなので
    GM:OK!
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:では〝クロックハック〟の手番。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:マイナーは無し、メジャーは《アドヴァイス》+《戦場の魔術師》。巨熊3体それぞれに、次のメジャーアクションのダイス+8とC値マイナス1を付与。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……ちっ、そんな〝不良品〟に手こずってるんじゃない!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「出力が足りないなら上げてやる、もっともっと上げてやる!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「壊れることを恐れるな、そんな権利を与えたつもりはないぞ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:制御装置のロックを解除。……生物が、己の身を守る為に設定しているリミッターを消し飛ばす。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:無論、そうすれば敵への攻撃の度、己が身を破壊する憂き目にも遭おうが、
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:この女ならこう言うだろう。〝別に私は痛くはない〟と。
    GM:手順、行動値6,煤竹 イザナ!
    煤竹 イザナ:うす!
    煤竹 イザナ:マイナー無し
    煤竹 イザナ:メジャーでコンボ『鉄掌・塵』《吠え猛る爪》《紅蓮の衣》《疾風迅雷》
    煤竹 イザナ:対象は熊1号!
    巨熊:ガードする! 判定一気にどうぞ!
    煤竹 イザナ:4dx+4
    DoubleCross : (4R10+4[10]) → 10[1,2,8,10]+4[4]+4 → 18

    白井くくり:バディムーヴで+3。繰り上がりで。
    煤竹 イザナ:ありがてぇ~!
    煤竹 イザナ:では21で、ダメージ!
    煤竹 イザナ:3d10+44
    DoubleCross : (3D10+44) → 18[4,4,10]+44 → 62

    煤竹 イザナ:装甲無視です
    巨熊:流石に……死ぬねぇ……!
    巨熊:熊1撃破!
    巨熊:演出どうぞ!
    煤竹 イザナ:煤竹 イザナの侵蝕率を+8した(侵蝕率:66->74)
    煤竹 イザナ:羆の攻撃を躱し、擦れ違った瞬間。身を翻す
    白井くくり:敵を見据える貴方の目に、それは自然と認識できる。
    白井くくり:すれ違う際に残した、蒼銀の炎。
    白井くくり:それが、敵のどこに最適な攻撃を加えることが出来るか。
    白井くくり:その正解を導き出す。
    GM:この怪物の最も脆い部位、それは
    GM:それは自然の形を歪められたが故に生じた、不自然な結合部分である。
    GM:獣の骨と人の骨が癒合する一点。急激に骨の幅、筋肉の強度が落ちる箇所──即ち、背。
    煤竹 イザナ:ズザザ ザザ
    煤竹 イザナ:摩擦で勢いを殺しつつ、その炎を視認する
    煤竹 イザナ:「…夜目が利かない…確かにそうだ。だが」
    煤竹 イザナ:《無音の空間》
    煤竹 イザナ:音もなく踏みわれた地面の破片が、地に落ちるよりも早く
    煤竹 イザナ:背の結合部に向け、掌打を放つ
    煤竹 イザナ:尋常のものではない加速と、掌の振動、そして…遺産由来の爆熱が
    煤竹 イザナ:羆の毛皮を、筋肉の鎧を、骨を、僅かに残った人体ごと貫き穿つ
    巨熊:みしみしみしぃっ──
    巨熊:と、骨肉の砕ける音は、夜の森の静寂に良く響くことだろう。
    煤竹 イザナ:「生憎、”そこ”さえ見えているのなら、十分なのでな」
    巨熊:太い、柱のような、本来人間がどう強く生まれたとて勝ち目の無い存在である獣の骨と、
    巨熊:それとつなぎ合わされた、ただの貧弱な少年の骨が、同時に砕け散る。
    巨熊:熊の臓腑の配置は、人のそれと良く似ている。
    巨熊:背から突き込んだ手は、肺も心臓も粉砕し、巨熊の一頭を絶命に至らしめた。
    川端湧希:「うわ、すごいな……」
    煤竹 イザナ:「……ふう」
    煤竹 イザナ:次は君がやる番だ、とでも言うように川端さんに視線を向ける
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……お前、やってくれたな……ちっ」舌打ち、低い声。苛立ちもあろうが──幾分か〝真剣に〟なった顔。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「〝殺さない〟ぞ、お前」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「頼まれたって殺してやらない」
    煤竹 イザナ:「悪いが…人以外の言葉は分からんのでな」
    煤竹 イザナ:「次からは通訳でも通してくれ」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「ほざくな!」
    GM:行動値、5。川端湧希。
    川端湧希:マイナーで熊2体のところまでエンゲージ。
    川端湧希:メジャーはコンボ『イグニス・ファトゥム』。
    川端湧希:《コンセントレイト:オルクス》《災厄の炎》《ダンシングシミター》に、Dロイス『超侵蝕』。
    白井くくり:《援護の風》 ダイス+3個
    川端湧希:ナックルダスター3つを使って3重エンチャント。
    川端湧希:ありがたく!
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+2した(侵蝕率:86->88)
    GM:こいつぁヤバそうですわね……
    川端湧希:16dx7+11
    DoubleCross : (16R10+11[7]) → 10[1,1,3,3,4,4,5,5,5,6,7,7,8,9,9,10]+10[2,3,3,3,3,8]+10[10]+10[9]+5[5]+11 → 56

    GM:うひゃあ
    巨熊:熊2,熊3ともガード。そして
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:《ディフェンスサポート》! 熊2のガード値をこのガード中は+18!
    川端湧希:6d10+34 諸々有効
    DoubleCross : (6D10+34) → 35[3,4,5,10,9,4]+34 → 69

    巨熊:熊2は……49点通し! 熊3、67点通し……まぁまだ生きてるけどさぁ……!
    巨熊:熊3は大分死にかけだ演出どうぞ!
    川端湧希:結構あるな……!
    川端湧希:「しっかし、お株を奪われちゃったなあ」攻撃を導いた、青き燐光を思い描いて。
    川端湧希:指先に火球を灯す。それを自分の心臓に押し当てる。
    川端湧希:直後、全身から激しい炎が噴出する。
    川端湧希:渦巻き、揺らめき。それは彼女を中心とした、爆炎の球体を構成する。
    白井くくり:「わぁ……」
    白井くくり:暗闇を照らすその輝きに目を奪われる
    巨熊:「ぐるぅ……」獣は獣だ。闇を好み、炎を恐れる。
    川端湧希:闇に目を凝らす必要はない。そこには陽光の如き光輝がある。
    巨熊:故にそのうめき声は、狂わされた脳髄ではあろうが──眩き陽光に瞳を焼かれる恐怖が故。
    川端湧希:表面からは紅炎が噴出するそれは、じりじりと熊へとにじり寄った。
    白井くくり:その道中。道標を行う青の炎が紅の炎に触れ、その周りを彩る燐光となる
    川端湧希:それだけで、舐めるように触れたものを炭化させる。
    川端湧希:「ふふ」青い炎を見て。「助けられっぱなしだ」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「──〝加速〟しろっ!!」
    巨熊:一頭。耐えることも出来ずに骨肉を焼かれる。後付けの〝人の体〟が呻くことすら無くなって、
    巨熊:だが、もう一頭。以上な速度で、まるで癌細胞のような無軌道さで、体全体が膨れ上がる。
    巨熊:〝焼かれても良い〟部位を創り出して、体の中央を守ったのだ。
    白井くくり:「私も、これから助けてもらってますから」
    川端湧希:混じり合う炎は、影のごとく黒き炭をたなびかせて。
    川端湧希:一気に収縮して消えた。「浅かったなあれ……!」
    川端湧希:侵蝕率+9 (侵蝕率:71->80)
    GM:では、行動値5.熊2と3だ。
    巨熊:二体とも、マイナーは《完全獣化》+《究極獣化》
    巨熊:そして対象決定は……
    巨熊:choice[白井,その他]
    DoubleCross : (CHOICE[白井,その他]) → 白井

    巨熊:ふむ。
    白井くくり:うぉー。
    巨熊:では、熊2のメジャーは《コンセントレイト》+《漆黒の拳》+《銘無き刃》。対象は白井くくり
    白井くくり:リアクション放棄で《復讐の刃》。
    巨熊:熊3のメジャーは《コンセントレイト》+《インビジブルハンド》+《魔獣の衝撃》+《魔獣の本能》。煤竹須崎組!
    煤竹 イザナ:来いやぁ!
    巨熊:12dx8+3 熊2命中判定
    DoubleCross : (12R10+3[8]) → 10[1,2,4,4,4,5,7,8,10,10,10,10]+10[2,2,3,7,9]+10[9]+3[3]+3 → 36

    巨熊:12dx8 熊3命中判定
    DoubleCross : (12R10[8]) → 10[1,1,1,1,2,3,6,7,7,8,8,8]+10[1,2,10]+5[5] → 25

    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+6した(侵蝕率:88->94)
    洲崎アカリ:一応ドッジしましょう
    白井くくり:8dx8
    DoubleCross : (8R10[8]) → 10[1,1,4,5,7,7,9,10]+10[9,10]+10[6,8]+3[3] → 33

    煤竹 イザナ:ドッジ!
    煤竹 イザナ:4dx+1
    DoubleCross : (4R10+1[10]) → 5[2,4,5,5]+1 → 6

    煤竹 イザナ:無理!
    白井くくり:4d10+11 復讐ダメージ
    DoubleCross : (4D10+11) → 25[10,1,4,10]+11 → 36

    白井くくり:装甲有効
    洲崎アカリ:すみませんまだ振ってないしドッジ撤回でガードしてもいいですか!?
    GM:OK!
    白井くくり:あ、射撃だ
    洲崎アカリ:わぁい!じゃあガードして≪歪みの領域≫!
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+4した(侵蝕率:75->79)
    洲崎アカリ:15点のHPダメージです。
    GM:では、えーと
    GM:熊2がもともと49喰らってたところに36くらって85
    GM:熊3は67くらってた所に15で82
    巨熊:15+2d10+4d10 熊2攻撃ダメージ
    DoubleCross : (15+2D10+4D10) → 15+15[8,7]+29[7,8,6,8] → 59

    巨熊:10+2d10+3d10 熊3攻撃ダメージ
    DoubleCross : (10+2D10+3D10) → 10+5[2,3]+23[7,7,9] → 38

    巨熊:そして熊二体は……かろうじて生きている……!
    白井くくり:しぶとい…!
    白井くくり:こちらは死んでリザレクト。
    洲崎アカリ:生きてるか~
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:94->100)
    洲崎アカリ:残り1なので戦闘不能。リザレクト。
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:79->80)
    白井くくり:白井くくりに-26のダメージ!(HP:31->5)
    白井くくり:白井くくりのHPを1回復(HP:5->6)
    白井くくり:HP6で復活。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「舐めてたかも知れないな……そいつは認める」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「けど、それでも私の想定内だ! ぶっ殺せ!」
    巨熊:残る二頭の怪物が、無軌道に暴れ回る。
    巨熊:一頭は最も間近にいた白井くくり目掛けて、力任せに両腕の爪を振り下ろし、
    巨熊:もう一頭は数mの間合いを隔てた二人へ顔を向け──口を開く。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「ファイア!」
    巨熊:「ゴオオッ!!!」
    巨熊:その口から放たれたものは──タールの如き高熱の消化液!
    煤竹 イザナ:煤竹 イザナの侵蝕率を+7(1D10->7)した(侵蝕率:74->81)
    洲崎アカリ:「っ──!」迫る熱を肌に感じる。焼けるような痛みが右半身を襲う。
    白井くくり:「っ………………!」
    煤竹 イザナ:「……!」傍に居る洲崎アカリを守ろうにも、間に合わない
    白井くくり:迫る巨腕、その爪から目をそらさず、一歩、前へ。
    洲崎アカリ:それでも、やはり。その所作が止まる事はない。逆手から放たれた刃が、攻撃の軌道を真っすぐに遡って、攻撃者を突き刺す。
    煤竹 イザナ:肌を焼く痛みが、全身を襲う
    白井くくり:致死の爪を真正面から受けるように、その身をえぐられる。
    白井くくり:ザブ、と肉が裂け血が飛び散る。白の髪が赤く染まり。
    洲崎アカリ:「っ、はあ……」直後、弾ける音と、それに連なる怪物の悲鳴を聞く。「当たった」
    白井くくり:その吹き出した鮮血が宙空で燃え上がる。
    白井くくり:一滴一滴が蒼銀の炎として燃え上がり、首だけの無数の犬を型作り
    白井くくり:「『応報』」
    白井くくり:青の鳥居のあちらからこちらへ、害意を持って踏み越えた外敵に無数の牙が殺到する
    白井くくり:「……『犬噛』」
    白井くくり:地面に叩きつけられたまま、それでも瞬きすらせずに。
    白井くくり:満身創痍の身体で呪詛を吐く
    洲崎アカリ:……ずるり、と。足元から這い出た黒縄のような生物が、熱に焼かれた肌を這う。
    洲崎アカリ:宿主の身に刻まれた傷痕、そこに残留するレネゲイドの残滓を噛み千切り、泥のような液体が痕を塞いでいく。
    白井くくり:呪いを司る獣の牙が、その巨躯をえぐり、削っていく──!
    巨熊:牙。刃。それは本来、野生の獣が用いるべき武器だ。人に備わっているものではない。だが。
    巨熊:〝外付けの部品〟を用いてそれらの牙を使えるようにしてきたのが人類の文明である。
    巨熊:一頭。爪の振り下ろしに対抗する牙の群れ。削ぎ落としながら肉を削がれる共食いの光景。
    巨熊:一頭。開いた口の中へ叩き込まれた刃。絶叫すらくぐもって聞こえたことだろう。
    巨熊:……だが。だが。だが。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……死なねえんだよそれくらいじゃあさあ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「こいつらは私が! この私が! 最強になるように作ったんだ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「再生速度も耐久力も! たかだか人間ベースにナチュラルのお前らとはなぁ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「進化の段階から違うんだよ!」
    白井くくり:「そうですか」
    白井くくり:ギチギチ、と、か細い声がつぶやかれる。
    白井くくり:頭から血を流し、白の髪を赤に染め、油の切れた機械のようにぎこちなく立ち上がり
    白井くくり:「でも」
    白井くくり:「私も、まだ、死んでない」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「直ぐに死ぬさ」
    白井くくり:口の端をギコリと歪ませる、笑顔のような何かを浮かべて。
    白井くくり:青白い光が、死人のようなその顔を下から照らす。
    洲崎アカリ:「……ふふ。根性ありますね、白井さん」ゆらめく炎のように立っている。
    白井くくり:「同じことをする、先輩は、初めてですから」
    白井くくり:かふ、と血を吐いて
    白井くくり:「私も、がんばります」
    GM:手番。行動値0、制御装置。
    制御装置:マイナー、無し。そしてこのエネミーは戦闘移動、全力移動ともに0mとして設定されている。
    制御装置:メジャー、《癒やしの水》。《多重精製》+《タブレット》を用いて、対象は熊2体
    制御装置:6d10+5 HPを回復!
    DoubleCross : (6D10+5) → 39[6,5,7,6,7,8]+5 → 44

    GM:熊2、85ダメージから44回復して41。熊3、82ダメージから44回復して38
    GM:一気に回復してしまったなぁ!
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「リミッター、全部ふっとばしてやる! 再生しろ! 修復しろ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「お前達が死んでいいのは、私が死ねと言った時だけだ、それまでは──」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「勝手にくたばってもらっちゃあ困るんだよぉっ!!!」
    巨熊:──ずたずたに引き裂かれ、もはや機能停止までさしたる猶予も無かった筈の肉体。
    巨熊:それが、歪な急速再生を始めた。
    巨熊:削ぎ落とされた肉を埋めるように生えてきたものは、骨。骨が体表に蓋をする。
    巨熊:刃で貫かれた口の中から、多量の舌が空洞を埋めるように伸びる。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……リザレクトが出来るって言うのは、何もオーヴァードの特権じゃない」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「ジャームだってやりようによっちゃあさ、出来るんだよ、再生くらい!」
    GM:クリンナップ。処理無し!
    洲崎アカリ:待機してた手番が一応ありますが、何もしないで終わり!
    GM:おっとそうだった失礼!

    エンゲージ
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実[8] 制御装置[0]

    5m

    白井くくり[5] 川端湧希[5] 巨熊2[5] 巨熊3[5]

    3m

    洲崎アカリ[8] 煤竹 イザナ[6]

    ラウンド2


    GM:セットアップ!
    洲崎アカリ:なし!
    川端湧希:なし!
    煤竹 イザナ:無し!
    白井くくり:んー、無し!
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:《戦術》+《戦局判断》。熊3のメジャーダイスを8増加、行動値を+18
    GM:そして
    制御装置:《カームダウン》
    洲崎アカリ:ウワッ
    煤竹 イザナ:この野郎!
    制御装置:シーン内の全員の判定ダイスを-12します。
    川端湧希:ひどいことする
    白井くくり:もうだめだ
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……このまま力押しでも勝てるとは思うけどぉ、念には念をって言葉もあるしねぇ……」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:手の上に置かれた装置への操作。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:ロッジの中を包み込む巨大な磁場が発生──それはあなた達の体に、物理的な重量感を覚えさせる程となる。
    川端湧希:「重……!」
    白井くくり:「う、ぐぅ……!」
    煤竹 イザナ:「…ッ…!これは…参ったな」
    洲崎アカリ:「ぐ、っ……」膝をつきそうになるが、堪える。敵を見据えたまま。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……そしてぇ……だーれにしようかなぁ? まだ元気に生き生きしてる奴は……誰かなぁ!?」
    GM:では、手順
    巨熊:行動値18、巨熊3!
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:対象はもちろん熊3。ダイス減少効果を打ち消させてもらう。
    巨熊:choice[川白,洲煤]
    DoubleCross : (CHOICE[川白,洲煤]) → 川白

    巨熊:マイナー無し。メジャー、《コンセントレイト》+《インビジブルハンド》+《魔獣の衝撃》+《魔獣の本能》。対象、川端白井組!
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:判定時にオートアクション《妨害排除》だ!
    巨熊:20dx8 命中判定!
    DoubleCross : (20R10[8]) → 10[1,2,2,2,3,3,3,3,4,5,5,5,7,8,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,4,5,6,10]+10[10]+10[10]+10[9]+5[5] → 55

    川端湧希:なんてやつ!
    白井くくり:マッチポンプ!
    煤竹 イザナ:クソ野郎!
    川端湧希:ドッジダイスもガード値もないよ!そのまま喰らいます
    白井くくり:「百舌鳥 成実 Pろくでもない/○Nどうしようもない」でロイス取得昇華してカームダウンの効果を打ち消し。
    白井くくり:リアクション放棄で復讐の刃
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+6した(侵蝕率:100->106)
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:10+8d10 ダメージ
    DoubleCross : (10+8D10) → 10+33[2,4,6,1,5,10,3,2] → 43

    白井くくり:7dx7
    DoubleCross : (7R10[7]) → 10[1,2,5,6,7,8,10]+10[1,5,8]+10[9]+3[3] → 33

    白井くくり:4d10+11
    DoubleCross : (4D10+11) → 16[4,1,7,4]+11 → 27

    白井くくり:ううんしょっぱい!装甲有効!
    白井くくり:そして死ぬので煤竹さんのロイス昇華してHP14で復活
    巨熊:27……そのまま通し! 41+27=68、現在は68のダメージが蓄積している
    白井くくり:白井くくりのHPを8回復(HP:6->14)
    川端湧希:HP0!リザレクトします。
    巨熊:瀕死とまでは行かないが、そうだな……正直、一撃で殺し得る射程圏内だ。
    川端湧希:侵蝕率+3(1d10->3) (侵蝕率:80->83)
    巨熊:「ゴォオオオォオオオオォォッ──!!!」熊と人を混ぜ合わせた怪物が咆哮する。
    巨熊:再び口から放たれる、高温の消化液。次の獲物は至近距離にいる二人!
    川端湧希:「嘘、動いて——!?」
    白井くくり:「───!」
    白井くくり:少しでも引き受けるように前に出る。
    白井くくり:しかし小柄な身体ではその攻撃全てを受けきることは出来ない
    白井くくり:「う、ぐぅぅ……………!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「殺したと思ったかいぃ!? 甘いんだよUGN!」
    白井くくり:「『応報』……」
    川端湧希:「くくりちゃ……うああっ!」
    白井くくり:食いしばるように、焼けた喉からかすれた音を出す
    白井くくり:「『狐、火』っ!」
    白井くくり:青と白の炎がポツポツと相手にまとわりつく。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「こいつらは私の制御下だ、私の傑作だ、ちょっとやそっとの損壊で──」
    白井くくり:ダメージを受けるほどにその火力は増し、熊の身体をさいなんでいく。
    巨熊:炎。獣が恐れるはずのもの。既に正常な生物としての本能がどれ程残っているかは分からぬが、
    巨熊:「ゴッ、ォオオオッ、オオオオ──」「ぎゃあああああぁああぁぁぁあぁっ!」熊と人、二つの口が絶叫する。
    白井くくり:しかし、それでもまだ。
    白井くくり:焼けて溶けて、悲鳴を上げることも間に合わない。
    白井くくり:身体を再生させながらも、呪う相手をただ見つめる。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……話をちゃんと聞けよぉ! 私の傑作なんだぞ!」
    GM:では
    GM:行動値8、洲崎さん
    洲崎アカリ:うーん……次で煤竹くんが前のエンゲージに行くはずなので、こっちも移動した方がいいか。後ろ居る意味はないもんな……
    洲崎アカリ:待機します!
    GM:OK!
    GM:では、クロックハック
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:マイナー、無し。メジャーで熊2へ《アドヴァイス》。次のメジャーダイスを+8のC値-1。
    GM:手順、行動値6
    GM:煤竹 イザナ!
    煤竹 イザナ:ここは…待機で!
    GM:ほほう
    GM:では
    GM:行動値5! 二人のいずれか!
    白井くくり:川端さんに範囲攻撃してもらおう
    川端湧希:では先に!
    川端湧希:マイナーでジェネシフト
    川端湧希:川端湧希の侵蝕率を+11(3d10->3,2,6)した
    川端湧希:うーん。100%は行かないか。
    川端湧希:メジャーは『麝香ランタン』。《コンセントレイト:オルクス》《災厄の炎》《ダンシングシミター》。
    川端湧希:至近の2体に範囲攻撃。
    白井くくり:《援護の風》 ダイス+4個
    白井くくり:白井くくりの侵蝕率を+2した(侵蝕率:106->108)
    川端湧希:〝クロックハック〟百舌鳥成実に尽力/憤懣:○で取得して《カームダウン》の効果を解除。
    GM:さあ……来い!
    川端湧希:くくりちゃんのロイスも切ろう。C値を-1。
    白井くくり:やってやるのです!
    川端湧希:18dx@6+1
    DoubleCross : (18R10+1[6]) → 10[1,2,2,3,4,5,5,7,7,7,8,8,9,9,10,10,10,10]+10[1,1,1,2,4,4,5,5,6,9,9]+10[5,6,6]+10[6,8]+5[4,5]+1 → 46

    巨熊:リアクションは双方とも……ガード!
    川端湧希:5d10+24 もろもろ有効
    DoubleCross : (5D10+24) → 28[6,5,6,7,4]+24 → 52

    巨熊:ならば50通しになるが……ふむ
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:《ディフェンスサポート》、熊2に使用! ガード値+18!
    巨熊:熊2は(52-20)+38で、累積ダメージ70、生きる。熊3は累積ダメージ118で死ぬ!
    GM:演出どうぞ!
    川端湧希:自らの手の甲、結ばれたミサンガに口づける。
    川端湧希:手のひらを表に返して、火球を生成する。
    川端湧希:赤と黒を湛える火球がひとつ、ふたつ。
    川端湧希:みっつめは、そうではない。青と白に染まる。
    川端湧希:「——借りるね」
    川端湧希:「……行けっ!」火球は重力の軛にも囚われず、熊の周囲へ展開。
    白井くくり:「…………えぇ、お役に立てれば」
    川端湧希:じわじわと押し包み、炙り落としていく。
    川端湧希:「これで……!」だが、まだ万全の出力ではない。
    巨熊:八方より迫る熱。分厚い鎧の如き体毛も、炎を防ぐには至らない。
    巨熊:「ゴォッ、ゴフッ、フッ──ゥウウウゥウウゥウゥゥウウゥゥゥ」
    巨熊:強風が夜の森を駆け抜ける時の、笛の音にも似た抑揚の、然し数段も低い断末魔。
    巨熊:一頭が遂に命を燃やし尽くし、その場に伏し倒れた。
    巨熊:……だが、まだ一頭がいる。
    川端湧希:「……それ。持っていきなさい」
    川端湧希:「地獄はきっと、暗いから」
    川端湧希:侵蝕率+9 (侵蝕率:94->103)
    GM:手順、行動値5,白井くくり
    白井くくり:熊2さんにエフェクト無しの白兵攻撃で。
    巨熊:さあ来い
    白井くくり:7dx
    DoubleCross : (7R10[10]) → 9[1,1,1,6,7,8,9] → 9

    巨熊:こちらのアクションは……ガードだ!
    白井くくり:うーん回らない
    白井くくり:じゃあダメージを
    白井くくり:1d10+11
    DoubleCross : (1D10+11) → 3[3]+11 → 14

    巨熊:12点通し。累積ダメージ82……まだどうにか生きている。
    巨熊:演出どうぞ!
    白井くくり:「………………ふっ、」
    白井くくり:息を吐く。
    白井くくり:血は流れて皮膚は焼け、ふらりふらりと生命力を失った身体が揺れている。
    白井くくり:はらり。
    白井くくり:そのスカートから一枚、緑色の葉っぱが溢れる。
    白井くくり:はらり、はらり、はらり。
    白井くくり:それは熱気に乗るように、風を伴って熊の頭上へ。
    白井くくり:かさかさと集まり、玉になったそれが突如燃えて。
    白井くくり:ぽんっ。
    白井くくり:白い毛並みのたぬきに一匹、变化して。
    白井くくり:「『祈祷:刑部』」
    白井くくり:その狸が重力に従い、下へ、下へ…
    白井くくり:「『八百八狸』」
    白井くくり:ズ
    白井くくり:  ドン
    白井くくり:その一身で808体。
    白井くくり:その体重を持った狸の重量が熊を襲った。
    巨熊:一頭、5.5~6kg。百体重なってようやく、この熊の巨体と同等の重量なれど、
    巨熊:それを更に8で掛けたのならば。
    巨熊:己が巨体の8倍を、小さく凝縮した体に集められたならば。
    巨熊:べごっ。
    巨熊:異音。……熊の背が、逆さのくの字を描いた。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……まだだ! その程度!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「たかだか背骨の一本や二本砕けた程度で、動かなくなるヤワなつくりじゃねえだろ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「動け! おら、動けってんだよ!」
    巨熊:「ご、ォオオォオオォォ──」
    巨熊:呻きながらも、巨体は動く。
    白井くくり:非力な自分の出来る、最大の打撃。
    白井くくり:しかしやはり、決め手にかけるようで。
    白井くくり:「……………………うん」
    白井くくり:「自分から殴るのは、苦手、ですね」
    川端湧希:「ううん。よくやってるよ」
    川端湧希:「大丈夫。行ける。大丈夫」
    白井くくり:「そうですか? ………いえ、そうですね」
    白井くくり:「私だけじゃありませんから、えぇ」
    白井くくり:「頼りにしてます」
    白井くくり:自分の背後を思いながら。目の前の巨躯に相対する。
    GM:では、次は行動値5、巨熊2
    巨熊:1d4
    DoubleCross : (1D4) → 3

    GM:ここで引くか……! 洲崎さんを狙わせてもらう。
    洲崎アカリ:来たな!
    巨熊:マイナー、《ハンティングスタイル》。後方の二人へとエンゲージ。
    巨熊:メジャー、《コンセントレイト》+《漆黒の拳》+《銘無き刃》。対象は洲崎アカリで
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:《妨害排除》、熊2!
    巨熊:20dx7+3 バフ込み命中判定!
    DoubleCross : (20R10+3[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,6,7,7,7,7,8,8,8,8,10,10,10,10]+10[1,3,3,3,5,6,6,6,8,8,9,10]+10[2,5,6,10]+1[1]+3 → 34

    洲崎アカリ:ガードします。そして≪自動触手≫≪蒼き悪魔≫を使用!
    洲崎アカリ:42のHPダメージ!
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+7した(侵蝕率:80->87)
    巨熊:まずはダメージ
    巨熊:15+6d10
    DoubleCross : (15+6D10) → 15+32[8,7,10,3,3,1] → 47

    洲崎アカリ:当然落ちる!リザレクトします
    洲崎アカリ:洲崎アカリの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:87->90)
    巨熊:そして……累積ダメージ82+47=129。死ぬ、が
    洲崎アカリ:3点で復活
    巨熊:最後の足掻きだ《蘇生復活》! HP1
    洲崎アカリ:ウゲェ~
    白井くくり:てめぇー!!
    巨熊:「グォオオオオオオオオオォオオォッ!!!」「うあああぁああぁあぁああぁああぁぁぁぁっ!」
    巨熊:二つの声が聞こえる。二つの心音が近づいてくる。
    巨熊:炎への恐怖。闇への恐怖。支配者への恐怖。その心音は早鐘の如く、喧しい程になっている。
    巨熊:振り上げられる爪。猛牛の首すら一撃で叩き割る致命の一撃が、人体めがけて振り下ろされる!
    洲崎アカリ:じく、じく……と。肌に黒い染模様が広がっていく。
    洲崎アカリ:腕を/脚を/頬を覆う黒縄が、宿主に纏う重圧の呪縛を吸い上げ蠢く。
    洲崎アカリ:……一歩、踏み出す。体が動く。
    洲崎アカリ:二歩、呼吸を整えて。
    洲崎アカリ:虚ろを映す瞳が、襲い来る魔獣を睨み刺す。──交錯。
    洲崎アカリ:少女の身体が錐揉み、吹き飛ぶ。
    洲崎アカリ:一呼吸遅れて、
    洲崎アカリ:刹那に熊の上半身を刺していた鏃が、弾ける。
    洲崎アカリ:その衝撃は闇のあぎと。触れた物を飲み干し、消し去るもの。
    巨熊:闇の顎は食い千切る。
    巨熊:恐怖に歪んだ瞳。怯えた鳴き声を発するばかりの舌。もはや用を為さぬ牙。
    巨熊:獣の頭部を食い千切る。
    洲崎アカリ:「……ふ、ふ」
    巨熊:かしゅっ──
    巨熊:鮮やかな断面をどす黒い血が覆い、巨体は倒れ伏す。
    巨熊:ロッジの床板を軋ませる重量であった。
    洲崎アカリ:十分な手応えがあった。……ずるり、と立ち上がる。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……………………」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……やるなぁ、お前」
    川端湧希:「やった……!」
    洲崎アカリ:「ふふ、どうも」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「くく」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「くく、くくく……くっ、ふふふふふふ……!」
    GM:みしっ
    GM:再び、ロッジの床板が軋んだ。
    白井くくり:「……何が、おかしいので」
    洲崎アカリ:「しぶといな」笑う。
    白井くくり:すか、と聞く前にその異変を感じる。
    煤竹 イザナ:「……」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「この程度で! 殺しきれると思ったか!?」
    巨熊:首無しの熊が立ち上がる。……人の首はまだ着いている。
    川端湧希:「……嘘」
    巨熊:背から生やした人の上半身が、うつろな目をしたままに起き上がり、
    巨熊:「……ぁああぁ、あああああぁあぁぁぁぁ……」
    洲崎アカリ:「いや、困ったな。……殺傷力には、自信があったんですけど」
    巨熊:「智生……どこ行った……お前……強いじゃんよ…………」
    洲崎アカリ:「こう何度も立ち上がられちゃ、形無しだ」
    巨熊:「おーい……健太ぁ……どこだ…………俺はここだぞ……」
    巨熊:「俺は、ぁ──」
    巨熊:「ぁあああああああぁああぁあぁぁあぁ」
    川端湧希:「……早くしてあげなきゃ、いけないのに……!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「くっくくくくく……く、ひゃっっはっははははははは!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「最強だ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「こいつが居りゃあ、私こそが最強だ!!!」
    GM:イニシアチブ
    巨熊:《加速する刻》
    巨熊:──巨体は再び動き始める。心音は一つ。人間の上半身に収まった、人間サイズの一つだけ。
    巨熊:それが動かせる血液量などたかが知れている。熊の頭部の断面から、流れ続ける多量の血。
    巨熊:これで生きられる筈も無い。苦痛もあろうに、だがそれは動くのだ。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「なぁ、UGN! 言ってみろよ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「〝参りました、もう逆らいません──〟ってさぁ!」
    巨熊:マイナーアクション、《ハンティングスタイル》
    巨熊:〝クロックハック〟にエンゲージ
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「どいつもこいつも私を舐めやがって! 脳みそまで筋肉で出来たような薄ら馬鹿ども──」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「──……え?」
    巨熊:メジャー、《コンセントレイト》+《漆黒の拳》+《漆黒の波濤》+《銘無き刃》。対象、〝クロックハック〟と制御装置
    巨熊:4dx8+3 命中判定
    DoubleCross : (4R10+3[8]) → 10[5,6,9,10]+7[1,7]+3 → 20

    制御装置:ドッジ不可。ガード値0
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:ガード。オートアクション《戦士の知恵》でガード値16
    巨熊:15+5d10
    DoubleCross : (15+5D10) → 15+33[6,8,6,6,7] → 48

    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:48-16=32。ピュアノイマンが耐えられる筈も無い。戦闘不能で,
    制御装置:制御装置、破損。
    巨熊:爪が振り上がる。接近は一瞬だった──いや
    巨熊:戦士の目を持つのならば、その行程を十分に見届け、迎撃の用意を調えることは出来ただろう。
    巨熊:だが。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:だが。他者の力に奇声し、己は汗を流さずに勝ちを得てきた女には、
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「がっはぁ……!?」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:対抗手段など、無かった。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:爪が肉体を大きく抉る。致命傷──ではない、が。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:致命傷にならぬ一撃で、もはや動くことも出来なくなる。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:傷口を手で押さえたまま、〝クロックハック〟はロッジの床に転がった。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……て、めぇ……この、やろ……」
    巨熊:「……痛え、痛えよぅ……」
    GM:手順。
    GM:待機が二人だから……今度こそ煤竹くんか
    煤竹 イザナ:うす
    煤竹 イザナ:マイナーで戦闘移動、熊2にエンゲージ
    煤竹 イザナ:メジャーでコンボ『鉄掌・塵』《吠え猛る爪》《紅蓮の衣》《疾風迅雷》
    煤竹 イザナ:くくりちゃんのロイスを昇華してダイス+10します
    煤竹 イザナ:判定行くぜ!
    煤竹 イザナ:4dx+4
    DoubleCross : (4R10+4[10]) → 10[3,3,4,10]+8[8]+4 → 22

    煤竹 イザナ:回すなお前…
    巨熊:ガード!
    巨熊:ドッジ不可だもんな……!
    煤竹 イザナ:3d10+44 装甲無視
    DoubleCross : (3D10+44) → 22[3,9,10]+44 → 66

    巨熊:66回死ぬ! 復活も無しだ!
    巨熊:演出どうぞ!
    煤竹 イザナ:視線の先には、呻く影が二つ
    煤竹 イザナ:「……」
    煤竹 イザナ:ゆっくりと、歩を進める
    巨熊:「ぅうぅうううぅうぅぅぅ……」
    煤竹 イザナ:その唸り声で、足を止めた
    煤竹 イザナ:「君の名前は」
    巨熊:「なまえ……?」
    巨熊:「なま、え──」
    巨熊:もはや〝彼〟を制御する為の装置は存在せず、命令を出す女もいない。
    巨熊:故に、その問いに彼は、かろうじて応じることができた。
    巨熊:「くろ、まる……」
    巨熊:短い、苗字だけの名乗りではあったが。
    煤竹 イザナ:「そうか」
    煤竹 イザナ:「…助かった。君のお陰でケリを付けられそうだ」
    煤竹 イザナ:「それと」
    煤竹 イザナ:「済まない。君を助けられないことは…僕達の力不足のせいだ」
    巨熊:──先んじての探索で、黒丸 祥人の、死亡したと確信に至るだけの遺体は発見されている。
    巨熊:ここに残っているのは、死ぬ筈の肉を無理矢理に繋ぎ止めて動かした、性質の悪い人形遊びの産物。
    巨熊:「……ぅぁ」
    巨熊:巨体は再び、後ろ足のみで立ち上がった。
    巨熊:前足。鉤爪は鋭く、人の体など容易に引き裂く刃。
    巨熊:ほんの一時、ひとに戻った生物は、それを忘れて──眼前の餌を喰い殺さんと、爪を振るった。
    煤竹 イザナ:その爪は、ただただ虚空を切り裂いた
    煤竹 イザナ:巨熊が懐に感じるのは、業火のような人肌の温度
    煤竹 イザナ:ダァ ンッ!!
    煤竹 イザナ:震脚の音が響き
    煤竹 イザナ:突き出した掌を、ゆっくりと引く
    煤竹 イザナ:その胴体には、既に風穴が空いていた
    巨熊:空洞から零れる血は僅か。……血など無くとも動けるように作られた〝機体〟とも呼べようか。
    巨熊:人でもなく、獣でもない姿に変えられた怪物はついに、その機能を停止する。
    巨熊:ずん──
    巨熊:度重なる衝撃に耐えきれず、床板の一部が砕ける。その隙間に体を埋めるように、怪物は息絶えた。
    GM:……恐らく、その箇所のみ、床板が薄かったのも理由の一つではあろう。何故ならば。
    GM:そこには、西洋の建築物ならばさして珍しくもないような、
    GM:地下へ降りる階段を隠す、蓋が隠されていたのだから。
    GM:……戦闘終了。
    GM:あなた達の勝ちだ。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……ぐぐ、ぐ……ちく、しょう……」
    洲崎アカリ:「……急に人の言葉を発するようになったかと思えば。そう……」最後に残った熊が取った行動に驚きつつ。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「ちくしょう、UGN……覚えてろ……!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「次は……次はもっと、強力な兵器を……!」
    洲崎アカリ:こつ、こつと杖を突いて
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……!」横たわったままに睨み付ける。
    洲崎アカリ:その声の主の元へと歩みを進める。
    洲崎アカリ:「いえ、次はないですよ」
    洲崎アカリ:「ただでさえ一度、あたしらが取り逃した所為で犠牲者が増えたんだ」
    川端湧希:「アカリさん……」
    洲崎アカリ:「次はない」
    白井くくり:「……洲崎お姉さん」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「……っ、ふざけんな!」
    洲崎アカリ:歩みを止める。虚ろを映す瞳が、"クロックハック"へ向けられている。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「ふざけんな、私の才能は分かっただろ! 私が居れば、この世界がどれだけ変わるかも!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「生まれつき頑丈なだけで威張り散らすクソみたいな連中の価値なんか、私一人で塗り替えてやれるんだ!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「お前だってこっち側だろ!? あぁ!?」
    洲崎アカリ:「……」無表情のまま、その弁舌を聞いて。
    洲崎アカリ:「……最初に言ったと思いますけど」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「その目、誰かに助けて貰わないとロクに生きられないような──弱い側だろうがよぉ!?」
    洲崎アカリ:僅かに、表情が強張って。
    洲崎アカリ:「……貴方の主張も、思想も、能力も。この際どうでもいいんです」
    洲崎アカリ:「重要なのは、百舌鳥さん」
    洲崎アカリ:「貴方が、到底捨て置けない危険人物であること」
    洲崎アカリ:「守られるべき人の命を、幾つも踏み躙ったこと」
    洲崎アカリ:淡々と口にしながら、腕を伸ばして
    洲崎アカリ:百舌鳥の襟を掴む。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「ひっ……!?」
    洲崎アカリ:ぐい、と体格に見合わぬ強い力で、引き寄せる。
    洲崎アカリ:虚ろな双眸が、間近にある。
    洲崎アカリ:「覚悟は、できてますよね」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「やめろ、おい、やめろ──私はっ、まだやることが」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「こんな所で終わるような無価値な生き物じゃないんだよ……!」
    洲崎アカリ:応じない。
    洲崎アカリ:────ひゅ、と 腕が風を切る。
    洲崎アカリ:突き出した拳が、女の腹へ叩き込まれている。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:「げふっ……!」
    洲崎アカリ:……意識を刈り取るための一撃。致命傷、ではない。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:先んじて爪で抉られた傷に、重ねて与えられる痛み。それは確かに、〝クロックハック〟の意識を刈り取った。
    洲崎アカリ:「断じて慈悲なんかじゃない」
    川端湧希:「……!」
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:……尤も。腹部への打撃とは即ち、痛みを与えるものだ。
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:痛みのみで意識を失う──それがどれ程の苦しみかは、
    〝クロックハック〟百舌鳥 成実:誰より痛みを重ねながら戦う、あなたことが良く知っているだろう。
    洲崎アカリ:「そうだ。貴方にはまだ、やる事がある」
    白井くくり:「あ……」
    洲崎アカリ:「その罪の数を、まだちゃんと数えていないんだ。……あんなものを作れるようになるには、幾つも"積み重ね"があったんでしょう」
    洲崎アカリ:「起きたら全部、検めさせてもらいますから」
    洲崎アカリ:ふう、と息を吐く。襟首を手放し、地に放り置く。
    洲崎アカリ:「……無論、命ってのは数の問題じゃありませんが」
    川端湧希:「……そうか。私、てっきり……」
    洲崎アカリ:「この街の行方不明者は多い」
    洲崎アカリ:「最期を知らなくちゃ、弔う事さえできないんだ」
    煤竹 イザナ:「……」
    煤竹 イザナ:「…ありがとうございます」
    煤竹 イザナ:「僕は少し迷ってしまった」
    川端湧希:「……うん。私も」
    川端湧希:「早く送ってあげなきゃあ、って」
    白井くくり:「てっきり、殺してしまうのかと思いました」
    洲崎アカリ:「……あはは。まあ、あたしも……考えはしましたよ」
    煤竹 イザナ:「…考えるのと、決めるのは、全然違いますよ」
    洲崎アカリ:「ううん、むず痒いな……こっちだって、お礼を言いたかったのに」
    洲崎アカリ:「一人じゃ追う事すらできなかったんだ。ありがとね」
    洲崎アカリ:足元に擦り寄って来た狐を、しゃがみ込んで頭を撫でて。「うん、君も」
    霊狐:心地よさそうに撫でられ、目を細める。
    川端湧希:「うん。皆に会えて、よかった」
    川端湧希:「恋バナも出来たしね」冗談めかして。
    白井くくり:「えぇ」
    白井くくり:「アレは楽しかったです」
    煤竹 イザナ:「川端は聞いていただけだろう」
    煤竹 イザナ:「まあ…楽しかったのは認めるが」
    川端湧希:「いいでしょ。聞いてあげたんだから」
    洲崎アカリ:「ちょっと……もうその話は終わったじゃないですか……!?」
    川端湧希:「あんな話し続けるとは思わなかったもん」
    洲崎アカリ:「もう、煤竹くんまで……っ」
    煤竹 イザナ:「どこかで帳尻を合わせて貰わねばな…」
    洲崎アカリ:硬くなっていた表情が緩んで、少女らしい狼狽を見せている。
    白井くくり:「次は私もなにか話せると良いんですけどね」
    川端湧希:「じゃあアカリさん周り手伝おっか?」
    川端湧希:「くくりちゃんはまだ早いよ~」
    白井くくり:「そうですかね……そうですか……」
    煤竹 イザナ:「はは、洲崎さんのそういう反応は今回初めて見たな」
    白井くくり:「っと、忘れるところでした」言いつつ、両手をなんとか合わせて。
    白井くくり:「『こっくりさんこっくりさん』」
    洲崎アカリ:「ま、間に合っていますから……!」
    白井くくり:言葉と同時、宙に浮く狐火がふるえて
    白井くくり:「『どうぞお帰りください』」
    煤竹 イザナ:「ちゃんと例の男にも報告しておこう」
    白井くくり:塊が縮れ、蒼銀の火の粉となって舞う。
    白井くくり:まるで青の雪のように舞うのを見届け、
    川端湧希:「考えるだけじゃなくて、自分で決めに行くってことですか?」
    白井くくり:「あっ」ふらり、と。
    川端湧希:「考えると決めるは違いますもんね?」
    洲崎アカリ:「……むう。別にいいですけど、誤解を招くような表現は謹んでくださいよ?」
    川端湧希:「あっ」
    洲崎アカリ:「……!」言葉を返せなくなっている。
    白井くくり:フラフラと張っていた気が緩み、その細身ががくりと倒れる。
    煤竹 イザナ:「その辺りはご安心を、僕は正直者で通っているので……む」
    川端湧希:くくりちゃんの体を支えて。
    白井くくり:受け身も取れないその体が優しく抱きとめられる。
    白井くくり:「…………どうも失礼しました、川端お姉さん」
    川端湧希:「……ふふ。お疲れさま」
    白井くくり:ぐったりとその身を預けながら。
    白井くくり:「………なんとか、お役に立てていたなら」
    白井くくり:「なによりです」
    洲崎アカリ:「あ、白井さん……」一拍遅れて、おおよそ何があったのか気付く。
    煤竹 イザナ:「…まだ日が昇るまで時間がある」
    川端湧希:「とっても役に立ったよ……えらい、えらい」
    洲崎アカリ:「……あたしが言うのも何ですけど、無茶な戦い方してたみたいですからね」
    煤竹 イザナ:「休むならゆっくり休め」
    洲崎アカリ:「お疲れさまです。早く引き上げて、ゆっくり休みましょうか」
    川端湧希:「アカリさんが言うのはなあ」苦笑して。
    白井くくり:顔の筋肉も緩んだように、その口元が笑みの形を作る。
    白井くくり:「もうちょっと、洲崎お姉さんみたいにうまくやれると、良いんですけど」
    白井くくり:「ちゃんと帰れたら教えて下さいね、色々と」
    洲崎アカリ:「あら。ふふ」
    洲崎アカリ:「あたしのを見てそれ言うの、君、やっぱり根性あるな……」笑顔になって。「いいですよ。ちゃんと傷を癒してから、ね」
    GM:あなた達は勝利した。夜明けまではまだ時がある。暖炉の火は消えたが、換えの薪はまだ有る筈だ。
    GM:ロッジの裏手でもまた、制御装置の破損により弱体化した個体が二頭倒れ伏し──周囲から生物の気配は消えた。
    GM:……いや。
    GM:がたん、と音がした。
    GM:それは床から。いいや、もっと下から。
    川端湧希:「……ん」
    GM:怪物の巨体が倒れ伏したが為に露わになった、地下へ降りる階段の下から──
    洲崎アカリ:「今のは……?」
    GM:ばたん。
    少女:「……あっ」
    煤竹 イザナ:「……」
    GM:それは、おそらくは友人達のものだろう血や、泥に塗れて、髪型もぐしゃぐしゃにはなっていたが、
    GM:それでもあなた達が、見まがうことはあるまい。
    川端湧希:「えっ……あ」
    GM:小屋へ続いていた足跡。
    GM:あなた達が戦ったが故に間に合った──
    少女:「……助かった、の……?」
    GM:宇喜多 新、という少女が。写真よりずっと疲弊した顔で、呆然と、あなた達を見ていた。
    川端湧希:「あーーーっ!」
    宇都宮 一:「…………なんと」
    白井くくり:「………あっ」ぐったりと腕の中でその顔を見つつ。
    煤竹 イザナ:「…はは」
    宇都宮 一:「これは……川端さんに謝らねばなりませんね……」
    煤竹 イザナ:「逆転勝ち…と言っていいのかな、これは」
    川端湧希:「よかったあ~~~!」くくりちゃんを抱えたまま、宇喜多さんをもう片手で抱き込んで。
    川端湧希:「ホンッッッと、よかった!」
    洲崎アカリ:「……おお。そういうこと」階段の事とかは分かっていないが、とにかく生存者がいたのだなという事を理解する。
    白井くくり:「むぎゅ」腕の中。小柄な身体が2人の年上にもみくちゃにされて
    白井くくり:「もが(えぇ)」
    洲崎アカリ:ふにゃり、と口元を緩める。
    白井くくり:「もがもが(ほんとに──よかったです)」
    GM:──これがB級ホラー映画なら、このタイミングであなた達を襲う何者かが現れるところだが。
    GM:これはもう少しだけ上等のジュブナイル。

    バックトラック


    GM:バックトラック! Eロイスは無いぜ!
    煤竹 イザナ:ロイス4つ!素振り!
    白井くくり:ロイス5!素振り!
    洲崎アカリ:ロイス5!素振り!
    煤竹 イザナ:89-4d10
    DoubleCross : (89-4D10) → 89-21[10,2,6,3] → 68

    白井くくり:108-5d10
    DoubleCross : (108-5D10) → 108-31[10,5,7,3,6] → 77

    洲崎アカリ:90-5d10
    DoubleCross : (90-5D10) → 90-34[7,8,4,8,7] → 56

    川端湧希:1倍ぶりします
    白井くくり:5点!
    川端湧希:103-4d10
    DoubleCross : (103-4D10) → 103-25[1,10,5,9] → 78

    川端湧希:5点
    GM:では、シナリオ5点にいつもの5点セット。そこに侵蝕を足してどうぞ!
    GM:全員帰還おめでとうございます!
    煤竹 イザナ:14点いただきますぜ
    洲崎アカリ:56は4点で14点!
    白井くくり:15点!
    川端湧希:15!
    GM:たぶん私は19点!

    共通エンディング:小学生は見た


    GM:数日後。N市内、UGN施設の一つ。
    GM:あなた達は、今回の任務の最終報告を終えて、会議室に集まっていた──筈なのだが。
    GM:うむ。会議室の筈なのである、が。
    宇都宮 一:「さぁみなさん、どうぞどうぞ。入って入って」
    GM:部屋の長机や椅子は横へ押しのけられ、ど真ん中に炬燵がでんと鎮座している。
    煤竹 イザナ:促されるままに入る
    GM:そこに腰から下を埋めた女が、あなた達を手招きしていた。
    洲崎アカリ:「……ん?」足元に炬燵のもふもふしたやつが触れて、首を傾げる。
    洲崎アカリ:「あ、ああー……そういう趣向……?」少し遅れて、炬燵なんだなーと理解する。
    川端湧希:「めちゃめちゃ我が物顔だ」めくってアカリさんを介助する。
    煤竹 イザナ:「ふむ、なるほど」
    洲崎アカリ:「まあ、確かにまだまだ寒気が……あっ、ありがとね川端さん」
    洲崎アカリ:会釈しつつ、もぞもぞと足を入れる。
    煤竹 イザナ:「これはこれで興奮するかもしれんな」足を突っ込む
    白井くくり:「興奮?」何故?みたいな顔で炬燵に入る。
    宇都宮 一:「興奮……煤竹さんは特殊な趣味の持ち主でいらっしゃる?」
    洲崎アカリ:「煤竹くん」無表情。諌めるような声。
    宇都宮 一:「──と、改めまして。皆様、今回の一件はお疲れ様でございました」
    煤竹 イザナ:「何を言う。強制的に密着する領域ではないか…」
    煤竹 イザナ:「はい、すいません」
    宇都宮 一:「このたび、ちょっとしたお菓子やジュースによる未成年相当打ち上げパーティー、兼」
    宇都宮 一:「突発的煤竹さん晒し上げ大会が決定しましたので、告知致します」
    白井くくり:5人なので一番小柄な自分が川端さんの隣にお邪魔している。
    宇都宮 一:「トップバッターはご友人の洲崎さんにお任せしたいと思いますが、異論のございます方」
    川端湧希:「突発だなあ」苦笑して。
    煤竹 イザナ:「サブイベント、必要ですか?」
    白井くくり:「わかんないので異論はないです」
    洲崎アカリ:「はい、こちらこそ宇都宮さんのご協力で……うん、大会?」
    洲崎アカリ:「ええと、ちょっと未経験の催しですね……一体何をすれば……?」
    宇都宮 一:「ご不興でありましたら予定を変更して、恋バナ延長戦~(なみせん)川端湧希の場合~でも構いませんし」
    煤竹 イザナ:「それで行きましょう」即答
    白井くくり:「ふむ」前のめり
    川端湧希:「延長しても出てこない物は出てこないってば!」
    川端湧希:「というか私大会だったらアカリさんがいい!」
    洲崎アカリ:「いやいやいや!」
    洲崎アカリ:「あたしのはもう散々やり尽くしたじゃないですか……!」
    川端湧希:「あれから会ったりしてないんですか?」しれっと開始していく
    宇都宮 一:「そうですよ川端さん。お前さま、いよいよ年貢の納め時です──」
    川端湧希:「連絡は取ってますよね?」
    宇都宮 一:「──おっ、ふむふむ」首がぐりんと洲崎の方へ向く
    洲崎アカリ:「うああっ、いけないパターンに入ってる……!」
    白井くくり:「どうなんでしょう」目線が向く
    煤竹 イザナ:「正直に話すべきです洲崎さん。僕を見習って」
    川端湧希:「イザナは正直すぎてちょっと引くレベルだったけど……」
    洲崎アカリ:「いや、ええと」
    煤竹 イザナ:「えっ……」
    洲崎アカリ:「……支部に帰ったら、出迎えて……くれましたけど……」
    白井くくり:「お出迎えを」
    宇都宮 一:「……実のところ、気にはなっているのです」
    宇都宮 一:「私達オーヴァードは、生死の境を心で乗り越える生き物」
    宇都宮 一:「心の支えとなる、明確な誰かを持っている人の話は、これからの生存の為に重要──という思惑と」
    宇都宮 一:「そうそう、そういうお話です。そういうお話が聞きたいのです、此処なジュースより甘いやつ」
    洲崎アカリ:「こ、この空気! 何でもない事なのに、皆さんが変な空気を作るせいで……!」
    洲崎アカリ:「あたしまでなんか恥ずかしくなってくる……!」
    川端湧希:「それだけ気にしてるってことじゃないですか、それ?」
    白井くくり:「宇都宮お姉さんは真面目ですね」
    白井くくり:「私は正直、仲の良い大人ってどんな感じなのかなって興味本位です」
    煤竹 イザナ:「いえ、恥ずかしいものですよ。普通は」
    煤竹 イザナ:「周りで聞く分には凄く楽しいというだけで」
    煤竹 イザナ:「むしろその羞恥を見るのが目的と言っても過言ではない」
    洲崎アカリ:「心配……はされてると思いますけど……だから、それはあたしが普通に危なっかしいからで……」
    洲崎アカリ:赤面。口元を両手で覆うようにしている。
    宇都宮 一:「……煤竹さんは趣味の上級者ですね……」
    煤竹 イザナ:「(筋金入りだなこの人も……)」
    白井くくり:「今の洲崎お姉さん」
    白井くくり:「すごくカワイイです」
    宇都宮 一:と、感嘆しながら少し横合いへ身を乗り出して、
    川端湧希:「ねー」
    宇都宮 一:「川端さん、川端さん」と小声で呼ぶ
    洲崎アカリ:「煤竹くん……ほんとに正直者ですね、君は……」
    川端湧希:「あ、撮ってもいい?その人に送っちゃお……ん」
    川端湧希:「なに?」
    宇都宮 一:「……申し訳ありませんでした」小声を継続
    宇都宮 一:「あれでは誰も残っているまい、と思いました。だから鋭気を養い、ゆっくりと探索することを提案しましたが──」
    洲崎アカリ:「もお知りません、龍造寺さんに報告しますから……あたしを羞恥させて喜んでたって……」
    宇都宮 一:「川端さんが、正しかった。……もう少し遅らせていれば、或いはまた一人、助けられるはずの方を失うところでした」
    煤竹 イザナ:「ははは」
    白井くくり:「洲崎お姉さんのそのお顔を見せたら、男の人もイチコロだと思います」意味はわかってないが最近覚えた言葉。
    煤竹 イザナ:「ご勘弁を。ははは」
    白井くくり:「煤竹お兄さん、すごい汗ですよ」
    煤竹 イザナ:「水を滴らせるのは良い男の条件だからな」
    川端湧希:「ううん。それを言ったら、私だっておんなじだ」
    洲崎アカリ:「勘弁しません」つーん
    洲崎アカリ:「あたしも正直者なので」
    煤竹 イザナ:「うわっ、かわいい」
    煤竹 イザナ:「じゃなくて、本当にすみません」
    煤竹 イザナ:「靴でもお舐めしましょうか」
    川端湧希:「私もあいつを送って、助けられるはずの人を失ってたかもしれないもん」
    白井くくり:「100万可愛い行きましたねコレは」
    川端湧希:「全部アカリさんのおかげだ。だからね」
    川端湧希:「今はアカリさんを全力でイジ……応援しよ!」
    洲崎アカリ:「何ですかその個性的な謝罪……いりませんけど!?」
    宇都宮 一:「承知!」ぐっ、と親指を立てる。
    煤竹 イザナ:「駄目か…残念だ」
    白井くくり:「炬燵じゃ靴履いてないから舐めるのは靴下になっちゃいますね」
    白井くくり:「なんだか舐めたかったみたいな言い方になってますよ」
    煤竹 イザナ:「ほう…君はもしかしたら天才かもしれんな…」
    宇都宮 一:「……むっ。少し耳を遠ざけている間に高度なプレイの話に発展している」
    洲崎アカリ:「ツッコミも追いつかないですよ……100万可愛いって何? そっちの二人もなんかろくでもない事話してたのが聞こえたんですけど……!?」
    川端湧希:「ちゃんと相手の望むことをしないと謝罪じゃないでしょ」
    宇都宮 一:「私が言うのもなんですが、小学生の前でなんちゅー話をしてんですかお前さま方」
    白井くくり:「え、天才ですか私。なぜ…?」
    川端湧希:「ねえ、イザナってその人の連絡先知らないの?」
    煤竹 イザナ:「失礼。つい興が乗ってしまった」
    川端湧希:「ここに呼んでみない?」
    宇都宮 一:「……ほほう」
    白井くくり:「100万可愛いはクラスで流行ってる単位です。可愛いと貰えます」
    煤竹 イザナ:「ほう…」
    洲崎アカリ:「いやいやいや」
    煤竹 イザナ:「良い性格じゃないか、川端。君とは友達になれそうだ」
    川端湧希:「でっしょー?」
    宇都宮 一:「……ふむ、でも確かに」
    洲崎アカリ:「迷惑ですから! こんな状況に巻き込んだらあたしが申し訳ない!」
    宇都宮 一:「アカリさんは……その……。お一人でご帰宅なさるのも、少々大変でしょうから」
    宇都宮 一:「送迎の方を一人お呼びするというのは、適切な判断でしょうね」
    洲崎アカリ:「弄るなら百万歩譲ってあたしだけにしてください……!」
    宇都宮 一:「それが勝手知ったるご友人ならば尚更……?」
    煤竹 イザナ:「僕以外に第三の人間は居ない。それに」
    洲崎アカリ:「煤竹くんが送ってくれるんじゃないんですか」
    煤竹 イザナ:「そうしたいのは山々ですが。誠に残念ながら、手を引くことが出来ないので」
    煤竹 イザナ:「それに」
    洲崎アカリ:「……うう。体のいいことを」
    煤竹 イザナ:「エスコートが専門の男ですから、奴は」
    煤竹 イザナ:携帯を取り出す
    白井くくり:「どんな会話するんでしょうね」
    白井くくり:「気になりますね」
    洲崎アカリ:「知ってますけど……もう……!」
    川端湧希:「アカリさん、私たち、悪ノリしてるけどさ」
    川端湧希:「アカリさんに不幸せになってほしいとかじゃないからね」
    洲崎アカリ:声を掛けられて、拗ねて俯せていた顔を上げる。
    川端湧希:「うまく行ってほしいと思ってるよ。これは本当だから」
    洲崎アカリ:「……わかりますけど。それは」
    洲崎アカリ:「でも楽しんでるのも本当でしょ?」
    川端湧希:「うん」
    白井くくり:「はい」
    煤竹 イザナ:「………」ダイヤル
    宇都宮 一:「まぁ、はい」
    洲崎アカリ:「ほらー!」
    川端湧希:「それも本当。正直ですからねえ」
    宇都宮 一:「友人に嘘はつけません、はい」
    白井くくり:「はい、嘘はいけません、嘘は」
    川端湧希:「こんな急に呼んで来てくれたら、アカリさんは嬉しくない?」
    洲崎アカリ:「……そりゃ、まあ」
    川端湧希:「ほらほらほらほら」
    洲崎アカリ:「後輩に慕われてて嬉しくない事はないですよ」
    川端湧希:「ほら!」
    煤竹 イザナ:「… …… …‥‥…」部屋の隅で少し会話したのち、炬燵に戻る
    川端湧希:「うーんちょっとずれたな……?」
    洲崎アカリ:「……ほんとに呼んじゃったんですか」
    煤竹 イザナ:「そうですね。怒られました」
    白井くくり:「怒られが発生している」
    煤竹 イザナ:「”洲崎さんに迷惑をかけるな”と」
    川端湧希:「……」
    川端湧希:「ごめんね……?」
    宇都宮 一:「……申し訳ありません」
    白井くくり:「すみませんでした」
    洲崎アカリ:「気の利く子だよ……煤竹くんも見習ってね……」
    煤竹 イザナ:「ただ」
    洲崎アカリ:「別に、許しますけど……」
    煤竹 イザナ:「”では来ないのか” ”行きます。君には任せておけません”」
    煤竹 イザナ:「知っての通り、男の子でした」
    洲崎アカリ:「……なるほど」
    川端湧希:「……」
    川端湧希:「イザナ」手を掲げて伸ばす。
    川端湧希:「ほめてつかわす!」
    白井くくり:「と、王は申しております」
    煤竹 イザナ:「ふ…」手を掲げて…少し考えて、手の甲を向ける。火傷させたら困るからだ
    洲崎アカリ:「いや謝罪からの切り替えが早い……! 全然反省してないじゃないですか!」
    川端湧希:甲をポン、と押して。
    宇都宮 一:「……ふむ、では」
    宇都宮 一:「このまま此処に居ますと私、馬に蹴られる野暮天の役割」
    宇都宮 一:「えっちらおっちら退却させていただくのがよろしいでしょうか」
    川端湧希:「そうしようかな~?」
    川端湧希:「くくりちゃんに見せられないことになっても困るしなあ」
    洲崎アカリ:「いや、人の恋路じゃありませんから……!」
    洲崎アカリ:「見せられない事なんて起きませんから……!」
    白井くくり:「見せられないこと?」
    煤竹 イザナ:「ふむ、炬燵の主が居なくなる以上、ここに居ても仕方なかろう」
    川端湧希:「何でもないよ~」
    宇都宮 一:「起きてくれても私はいいんですが、さすがに白井さんがいらっしゃるので……」
    白井くくり:「ふむむむ。仲間はずれ…いえ知識の差を感じます」
    煤竹 イザナ:「気にするな白井くくり。この手の思い出が後々財産になるのだ」
    白井くくり:「むむ、では覚えておきます」
    白井くくり:「皆さんぐらいの年令になる頃には教えて下さいね」
    宇都宮 一:「ということで……では、私は一足お先に」炬燵から這い出し、大弓を杖代わりに飛び跳ねながら部屋の扉の方まで──
    洲崎アカリ:「むう……お疲れさまでした」
    白井くくり:「お疲れ様です。………炬燵このままで良いんでしょうかね」
    煤竹 イザナ:「まあ、あって損は無いだろう」
    川端湧希:「ゆっくりできるしね」
    川端湧希:「あ、そうだ」手を合わせて。
    白井くくり:「どうしましたか」
    川端湧希:「アカリさん、ちょっと炬燵から足出して下さい」
    洲崎アカリ:「へ? 何です」
    洲崎アカリ:訊ね返しつつ、足を抜く。
    川端湧希:「ちょっと触りますよ」足首にミサンガを巻きつける。
    洲崎アカリ:「わ」
    川端湧希:「アカリさんはきっと、こういうのに頼ったりしないかもしれないですけど」
    洲崎アカリ:触れられて驚くが、なすがままにされている。
    川端湧希:「きっと、そういうのにも頼りたくなっちゃうようなものだと思うんで」
    川端湧希:「ミサンガです。願いを込めて、自然に切れれば、叶うって言われてるおまじないです」
    洲崎アカリ:「えっと……思われてるのは本当、分かるんですけど……」
    川端湧希:「もし、本当に、何にでも頼りたくなるくらいに思いが強かったら、願って下さい」
    洲崎アカリ:「やっぱり前提の共有がズレたまま進んでいる気がするというか……」
    洲崎アカリ:「あ、ありがとうございます……ええ」困惑したような笑顔を浮かべる。
    川端湧希:「そう?きっと、そんなにズレてないと思うんだけどな」
    洲崎アカリ:手を伸ばして、ミサンガに触れて。
    洲崎アカリ:「では……ええ、もし……万が一、そういう事になれば」
    洲崎アカリ:「頼らせていただく……かもしれません」
    川端湧希:「うん。そんなノリでいいですよ」
    川端湧希:「じゃ、後でどうなったか聞かせて下さいね!」手を振って部屋を出ていく。
    洲崎アカリ:「もう……そんな面白がるような事は起きませんってばっ」
    煤竹 イザナ:「女子高生とはそういうものでしょう。ロマンチストです。ロマンチスト」去り行く背中を見送りながら
    煤竹 イザナ:「では僕も……いや、そうだな。呼び出した手前、あの男が来るまではここに残っていようか」
    煤竹 イザナ:「……洲崎さん」
    洲崎アカリ:「ん」
    煤竹 イザナ:「男女の話を抜きにして、影山さんは一人の人間としてあなたを大事に思っている」
    洲崎アカリ:「……ええ」
    煤竹 イザナ:「ただ、距離感を掴むのが下手くそでな」
    煤竹 イザナ:「……僕が言えたことではないが」
    洲崎アカリ:「距離感……ですか」
    煤竹 イザナ:「洲崎さんの事ばかり考えているが故に、自分の意思を上手く介在させられないということだ」
    洲崎アカリ:「……」
    煤竹 イザナ:「まあ、そういう訳なので」
    煤竹 イザナ:「偶には、あなたの方から歩み寄ってあげて欲しい」
    煤竹 イザナ:「あれでも、色々と頑張っているからな。ご褒美代わりで構わない」
    洲崎アカリ:「……。そう言う風に見えて……いえ」
    洲崎アカリ:「聞き届けました。……そういう、真剣な雰囲気で言われちゃ、無下にはできないや」
    煤竹 イザナ:「いつだって僕は真剣ですよ。あなたは美しく、影山さんはカッコいい。一番好きなのは龍造寺」
    洲崎アカリ:「ふふ。違いない」
    煤竹 イザナ:「以上、差し出がましいようですが友人代表の言葉とさせていただきます」
    煤竹 イザナ:「……さて、そろそろかな」
    洲崎アカリ:「ですかね。……君も、外すつもり?」
    煤竹 イザナ:「…僕が残っていては、あの男、”煤竹君に借りができた”とでも思いかねない」
    煤竹 イザナ:「そうですね、”龍造寺が待ってるから帰った”とでも伝えてください」
    洲崎アカリ:「難しいですね。男の子ってのは」
    洲崎アカリ:「ん、承知しました」
    煤竹 イザナ:「馬鹿なだけです。いつまで経っても」
    煤竹 イザナ:「では、お疲れ様でした。良いご帰宅を」部屋から出て行って…
    煤竹 イザナ:つかつかと通路を歩く
    煤竹 イザナ:「(………あれ)」
    洲崎アカリ:手を振って見送る。
    煤竹 イザナ:「(…僕は、何かを忘れていないだろうか)」
    煤竹 イザナ:「(まあいいか。いやぁしかし良かったな女性4人と炬燵を囲むのは…)」
    洲崎アカリ:一転、静かになった部屋にぽつんと残る。
    影山 夏月:カツ、カツ、カツ、と。慌ただしい足音が近づいてくる。
    影山 夏月:扉の前で停まり、一呼吸置いてノックの音。
    洲崎アカリ:規則正しい足音に、彼だろうなと確信を抱きつつ。
    洲崎アカリ:「はいはい、お疲れさまです影山くん」
    影山 夏月:「……失礼します」
    洲崎アカリ:「すみませんね……こんな事で、急に呼び出しちゃって」
    洲崎アカリ:やや申し訳なさそうに会釈。
    影山 夏月:「いえ、そんなことは。 お待たせして申し訳ありません」
    洲崎アカリ:こたつから離れて、とことこと。靴置き場の辺りまで移動する。
    影山 夏月:「それに、呼び出したのは煤竹君の方が……? そういえば、彼は?」
    影山 夏月:「あっ、と」
    影山 夏月:慌てて近づき、手を取って誘導する。
    洲崎アカリ:「君が謝る道理はないと思うけどなあ」笑いながら。
    洲崎アカリ:「や、龍造寺さんに会いに帰ったみたい」
    影山 夏月:「龍造寺さんに……そうですか」
    洲崎アカリ:誘導されながら、一足ずつ靴を履く。
    影山 夏月:「(もしかして気を遣わせた、かな。 まったく、いつかと立場が反対だ)」
    影山 夏月:「洲崎さんも、もうお帰りですか?」
    洲崎アカリ:「……よいしょっと。毎度助かります、へへ」靴を履いて、立ち上がって。
    洲崎アカリ:「え、ええ。そのつもり……」
    洲崎アカリ:「……」
    影山 夏月:「このぐらいはお気になさらず。 私が好きでやっていることですから」
    影山 夏月:「……? どうかされましたか?」
    洲崎アカリ:「……ああ、その」
    洲崎アカリ:「ご迷惑重ねちゃうみたいで申し訳ないんですけど」
    洲崎アカリ:「ちょっと、個人的に。買いたいものがあったのを思い出しまして……」
    洲崎アカリ:「付き合っていただけないかな……? なんて」
    影山 夏月:「……」
    洲崎アカリ:「言ってみたりして……へへ」
    洲崎アカリ:らしくもなく、照れるような笑顔。
    洲崎アカリ:(……いや、なんか……え……?)
    影山 夏月:彼女の方から、こういったことを頼んでくるのは。とても、珍しい
    影山 夏月:……手を引いているときも、いつも申し訳なさそうに笑っているから。
    影山 夏月:「そういうことでしたら」
    洲崎アカリ:(調子がおかしい……無性に、こう、恥ずかしい感じが漏れ出てくるというか……)
    洲崎アカリ:(皆が変に囃し立てるから……うええ……)
    影山 夏月:「私で良ければ、喜んで」
    洲崎アカリ:(気を付けないとな、これ……)
    影山 夏月:頼られて嬉しいと、感じてしまう。厄介なことに。
    洲崎アカリ:「あっ、良かった……助かります、とても」
    洲崎アカリ:深呼吸一つ。いつもの感じを思い出す。
    洲崎アカリ:何でもない事だ、これは。
    洲崎アカリ:「……さ、行きましょうか」片手を差し出す。彼の方へ。
    影山 夏月:「ええ。では、お供いたします」
    影山 夏月:手を取って歩き出す。
    影山 夏月:「その。洲崎さん、何か……変わったことでもありました?」
    洲崎アカリ:「へっ」
    洲崎アカリ:「いや……何でもない、ですよ。ええ」
    影山 夏月:「落ち着きがないと言いますか……何か気になることでもあるのかと」
    影山 夏月:「……本当に?」
    影山 夏月:じっ、と彼女の瞳を見つめる。 自分の姿は、映っていないだろうけど
    洲崎アカリ:「強いて言うなら」誤魔化すように、頭をかく。「ちょっと疲れてるかも……しれません……」
    洲崎アカリ:具体的に何があった、という部分は言い淀む。
    影山 夏月:「そう、ですか。……任務の後ですからね」
    洲崎アカリ:「ですから、その。リフレッシュも兼ねて、というか」
    洲崎アカリ:「そういう感じのお願い、でした」
    影山 夏月:「私でお役に立てるなら、いくらでも」
    影山 夏月:「……ありがとうございます」
    洲崎アカリ:「ふふ。頼もしいや」
    洲崎アカリ:「こちらこそ。ありがとうね」
    影山 夏月:「いつかもお話しましたけど。抱えすぎないでくださいね」
    洲崎アカリ:「ん。ですから、この通り」
    洲崎アカリ:「きちんと頼るようにしています」
    洲崎アカリ:「十分です。ええ」
    影山 夏月:「……私の方は」
    影山 夏月:「まだ、十分とは、思っていないので」
    影山 夏月:「もっと頼っていただいても、大丈夫ですから」
    影山 夏月:「私にできることなら、ですけど」
    洲崎アカリ:「……影山くん。なんかそういうとこ、押しが強いですよね」ふふと笑って
    洲崎アカリ:「覚えておきますよ、執事さん」
    ???:────────────
    ???:2人のやり取りと、パタン、と戸の締まる音が響いて。
    ???:部屋の中に静寂が訪れる。
    ???:そして。
    ???:もぞ
    ???:もぞもぞもぞ
    ???:炬燵の一片の毛布が蠢き。
    白井くくり:「───ぷはっ」
    白井くくり:白い髪が現れる。
    霊犬:白い毛玉も現れる
    白井くくり:「…………………」
    白井くくり:キョロキョロと、自分以外は既に帰ったことを確認して
    白井くくり:「なるほど」
    白井くくり:隣の白い毛玉に抱きつく。
    白井くくり:「…………なるほどー」
    白井くくり:不健康なほどに白いその頬がほんのり紅に染まるのは、炬燵の中の温度のせいか、はたまた
    白井くくり:「見ちゃいました、聞いちゃいました」
    白井くくり:寝そべって、犬をクッションにしながら、足をパタパタとして。
    白井くくり:きっかけはほんの好奇心。皆が私にはまだ早いというので、ちょっと気になって。
    白井くくり:炬燵の中に隠れていたら見つからないんじゃないかな、なんて。そんな事を考えて。
    白井くくり:そんな、ちょっとしたいたずら心が功を奏して。
    白井くくり:「ふふふ」
    白井くくり:「にゅふふふふふ」
    白井くくり:熱を持っている毛並みに顔をうずめて、止まらない笑いがくぐもった音になって。
    霊犬:その仕草を若干迷惑そうに身動ぎして。
    白井くくり:「あれが愛でしょうか」犬の右頬をつまむ。
    白井くくり:「あれが恋でしょうか」犬の左頬をつまむ。
    白井くくり:ほっぺたをその頭に押し付けて。
    白井くくり:「私も」
    白井くくり:「いつか、ああいうの、出来ますかねぇ」
    白井くくり:むに、と。押し上げられて笑みの形になった口で、そんな可愛らしい夢想にふける。
    霊犬:「…………………」
    霊犬:ソレを見るのは、先程と違って。
    霊犬:言葉を発さない動物、一匹だけだった。



    GM:Dx3rdセッション『森のくまさん』、一切の行程を終了致します。
    GM:お疲れ様でした!
    白井くくり:お疲れさまでした~!
    洲崎アカリ:お疲れさまでした!
    煤竹 イザナ:お疲れ様でしたー!
    川端湧希:お疲れさまでした!