『家に帰るまでが云々』


天恵騎士イルドレックス(キャラシート)PL:粘土
"八ツ目神官"オーカ(キャラシート)PL:いーさにうむ
〝雷鳴弓士〟スールアンナ(キャラシート)フェロー

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メイン雑談

目次

  • 導入
  • 探索
  • 決戦
  • 結末

  • 導入


    ◇ゴブリンを退治してけろぉ!
    ・場所:北風の強い小村
    ・依頼人:村の住人一同
    ・依頼内容:村ぁ横の森に洞窟さあってな、そこさ子鬼が出だったんで……
    ・報酬:一人当たり銀貨10枚
    ・備考:因果点5

    GM:……という依頼をクリアしたあなた達は、洞窟から出てきたところだ。
    GM:ゴブリンはせいぜい数体。特異な固体もおらず、楽な仕事だった。
    GM:継戦カウンターが3の位置にある。つまり3ラウンドで全て片が付いたということだ。
    GM:まぁ。ゴブリンの巣穴はちょっと、悪臭は酷かったが。はやいところ体を洗いたい気分ではあるだろう。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「はー、終わった終わったー! 楽勝だったろ、な!」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:と、両手でそれぞれあなた達の背中をバシバシと叩く森人。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:こいつが「手が空いてるなら手伝ってくれよー」と言ったので、あなた達はこんな所にいるのである。
    "八ツ目神官"オーカ:「ふふ、さしたるイレギュラーもなく。昂ぶるには少々、足りませんでしたが」
    "八ツ目神官"オーカ:それなりの力で叩かれているのだろうが、一切体幹が揺らぐことがない。そう筋肉の張った身体ではないにも関わらず、だ。
    天恵騎士イルドレックス:「いやはや全く。敵方の領域テリトリーと言えどこの程度なれば造作もありませんね」
    天恵騎士イルドレックス:「皆、夜眼の効く一党であったのも都合良く働きました」こちらは細身ながら実に長身で、衝撃を気楽に受け止めている。
    "八ツ目神官"オーカ:「イルドレックス様の剣閃は今日も麗しく。小鬼には勿体ない位ですわ」
    天恵騎士イルドレックス:「なに、お二人の眼に止まったならば僥倖というものです」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「けど、楽なもんだったなぁ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「デカいのも、魔法使うのも、子鬼の群れって言ったらそういうの混ざってる印象だったけどさ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「なーんもいねーんだもんよー」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:とか言いながら左右を見る。……どちらの頭も自分より高い位置にあるのを見て、
    "八ツ目神官"オーカ:「あら。不満ですか?」
    天恵騎士イルドレックス:「単なる小鬼の巣穴でしたね」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「てっ」軽く飛び跳ね、左右にある首それぞれに両腕を引っかける
    "八ツ目神官"オーカ:「如何されました?」
    天恵騎士イルドレックス:「群れが大きくなる前の段階だったのでしょうか…ふふ、確かに元気の有り余っている様子で」
    天恵騎士イルドレックス:じゃれつく様を微笑ましげに見つめている。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:少し足を浮かせてぶらぶらとさせながら、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「そーそー、本当にただの子鬼なんだよ。術を使う場面もねーし」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「なんだかそっち二人は妙に目配せしあってるしよー」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「仲良しかよ!」
    "八ツ目神官"オーカ:「……あら、そのように見えます?」
    天恵騎士イルドレックス:「お察しの通り、仲良くさせて頂いてます」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ほら見ろ、あっさり白状したぞ」
    "八ツ目神官"オーカ:「んんっ」 くすりと笑って誤魔化そうとしたが、失敗に終わったらしい。
    天恵騎士イルドレックス:「一度仕事を共にして、互いに気の惹かれるところがありまして」
    天恵騎士イルドレックス:「冒険者となって早々、良い縁に恵まれたものだと自負していますよ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ま、お仲間同士なのは知ってたけど。……ふたりで居たとこを捕まえて連れてきたんだしな」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「俺の住んでたとこだと、別種族とひっついてる奴って珍しくってさー」
    "八ツ目神官"オーカ:「確かに、他種族共生、と言った風な森人の集落は聞きませんわね」 白磁の肌に僅かに紅が差したのを誤魔化すように、フードを被り直す
    天恵騎士イルドレックス:「半森人ハーフエルフというのも街暮らしの印象はありますね、ええ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:ぱっ、と手を離して地面に降りて、ぱたぱたと数歩先に駆けていき、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「まー、いーや! せっかくだし俺も仲良くさせろよ!」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「少ないけど報酬も出るんだしさ、帰ってなんか喰おーぜ!」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:と言いつつ、せっかちに、ひとりで先へと進んでいく。
    天恵騎士イルドレックス:「スールアンナさんとの出会いも今後良きものになれば、私は嬉しいです」
    天恵騎士イルドレックス:「今回も良い仕事かはともかく、楽な仕事ではありました。最期まで楽しく終えましょう」
    "八ツ目神官"オーカ:「ええ、折角のご縁ですもの」
    天恵騎士イルドレックス:視線で彼女を追ったまま、長い蛇の尾でオーカさんの手に触れる。
    "八ツ目神官"オーカ:「ふふ、随分とはしゃいで…………イルドレックス様?」
    天恵騎士イルドレックス:「いえ、先ほどは調子を崩させてしまったようですから」
    天恵騎士イルドレックス:「もし怒っているようであれば、抓ったりしても良いですよ」
    "八ツ目神官"オーカ:「そのようなことは……」
    "八ツ目神官"オーカ:触れた尾の先端を黒い爪先でゆっくりと擦りながら、言葉を選ぶように返す。
    "八ツ目神官"オーカ:「ただ……少し、驚いてしまったのです」
    "八ツ目神官"オーカ:「はっきりと、わたくしと互いに惹かれるなどと……仰るものですから」
    天恵騎士イルドレックス:「ふむ、見た目の釣り合いは取れているものと自負していますが」
    "八ツ目神官"オーカ:「光が強いほど、また影も濃くなるというわけですか」
    天恵騎士イルドレックス:緩やかに尻尾を波打たせ、じゃれるように指へ触れる。
    天恵騎士イルドレックス:「いえ、私は只人その他の感覚では美しい容姿をしている筈ですので」
    天恵騎士イルドレックス:「オーカさんの隣に居ることで辱めを負わせることもあるまいとね」
    "八ツ目神官"オーカ:「ふふ、いつもながらお上手」
    天恵騎士イルドレックス:「心の陥穽は今後もじっくりと埋めさせて貰いましょう。私はきちんと貴女に魅力を憶えています」
    GM:突然ですがお二人さん
    GM:難易度17の第六感判定をどうぞ
    "八ツ目神官"オーカ:ものすごく高くないですか?
    GM:知力反射+野伏斥候精霊使い+【第六感】ですね
    天恵騎士イルドレックス:GS5>=17
    GoblinSlayer : (GS5>=17) → 5 + 8[4,4] → 13 → 失敗

    "八ツ目神官"オーカ:GS7>=17
    GoblinSlayer : (GS7>=17) → 7 + 6[1,5] → 13 → 失敗

    GM:では
    "八ツ目神官"オーカ:そういえば、太陽のペナルティを確認していませんでした
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「…………」いつのまにやら。先にいった筈の森人の娘が、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「………………」あなた達の背後で、絡み合う尻尾と指をじーっと眺めています。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:野伏の外套の隠密効果は高いですね
    GM:そして、そういえばそうだった
    "八ツ目神官"オーカ:「イルドレックス様……」
    "八ツ目神官"オーカ:囁かれる甘い言葉にうっとりと目を細める。気付く余地などない。
    GM:今回は木が密集している森ということで、基本的にはペナルティ無しで行こう
    GM:処理が楽だし!
    "八ツ目神官"オーカ:感謝!
    天恵騎士イルドレックス:くらいよーさむいよー
    "八ツ目神官"オーカ:温めて差し上げなければ……
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「なにしてんだ?」片手にどこかで拾ったよさげな枝を持ちながら
    "八ツ目神官"オーカ:「はわっ」
    "八ツ目神官"オーカ:いつの間にか前方からいなくなっていたことにも気付いていなかった。年甲斐もなく驚きの声を上げる
    天恵騎士イルドレックス:「口説きなおしていました」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ふーん?」よくわからないような顔をして枝を放り出し、宙に躍る尻尾に手を伸ばし
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「楽しいのか、これ?」オーカの真似をするように爪を擦りつけてみる
    天恵騎士イルドレックス:「んんっ」思わずといった具合に声を漏らす。
    "八ツ目神官"オーカ:「……い、いえ、楽しい、というか……」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:自分はこんなことをしてたんだなーと客観的に見せつけるようでもあるが
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:特に他意は無いのだ。本当に。
    天恵騎士イルドレックス:「ちょっと、違う触れ方が混ざると…くすぐったいですよ」
    天恵騎士イルドレックス:うっかり怪我させてしまわないよう我慢しつつも、ぎこちなく尾が震える。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「そういうもんなんだなー、蜥蜴人の尻尾」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ま、いいや。今度こそ行くぞ!」
    "八ツ目神官"オーカ:(イルドレックス様が上擦った声、を……)
    "八ツ目神官"オーカ:何かを思い出したかのように、陶器のように血色の乏しい肌に、先程より更に濃く紅が差す。
    "八ツ目神官"オーカ:「……え、ええ」
    "八ツ目神官"オーカ:「……そのような触れ方の方が、お好きですか?」 少しだけ顔を寄せて囁く
    天恵騎士イルドレックス:「引き続き警戒はお任せします。オーカさんは気付けなかった程の腕前を見せてください」
    天恵騎士イルドレックス:「貴女が試したいと思うなら、私は楽しみですよ」恥じらいながら返し、僅かに歩調を早める。
    "八ツ目神官"オーカ:「こほん……善処してみましょう。いずれ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:二人にちょっかい掛けるだけ掛けて満足した娘は、また先駆けていき、
    GM:あなた達はまず、村への報告の為に歩き始めた。
    GM:一度通ってきた道だ。ただ順路を辿って引き返せば、何事もなく帰ることが出来るだろう。

    探索


    GM:では、楽しい冒険からの帰宅タイムです。
    GM:あなた達冒険者は当然のように道を覚えているので、マップを今さら埋める必要はありません。
    GM:あなた達の現在地は左上。画面外の上方面が、ゴブリンが住んでいた洞窟というわけですね。
    GM:そこから少し下、画面左へ向かう道の先に、村があります。
    GM:さて。
    "八ツ目神官"オーカ:マップ解禁率100%
    GM:突然ですが、調査のお時間です。
    GM:このセッションで何かを調査する場合、観察判定か第六感判定を選んでもらいます。
    天恵騎士イルドレックス:マップ埋め人間も満足
    GM:ただし、観察判定の方が難易度は低め。チュートリアル的にやってみましょう。
    GM:1:難易度21の観察判定(知力集中+斥候or野伏+【観察】)
    2:難易度24の第六感判定(知力反射+野伏斥候精霊使い+【第六感】)

    GM:どちらかを選び挑戦をどうぞ!
    天恵騎士イルドレックス:集中と反射が同じなので観察
    "八ツ目神官"オーカ:難易度??????
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:もちろん1に挑むぜ!
    "八ツ目神官"オーカ:観察の方が得意なのでそちらに致しますが……
    天恵騎士イルドレックス:GS5>=21
    GoblinSlayer : (GS5>=21) → 5 + 3[1,2] → 8 → 失敗

    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:そして俺はGM供出キャラなので特別ルール、振ったダイスが全て3になるぜ!
    "八ツ目神官"オーカ:GS9>=21 観察
    GoblinSlayer : (GS9>=21) → 9 + 8[6,2] → 17 → 失敗

    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:GS9→15
    天恵騎士イルドレックス:せっかくなので祈念使ってみますか
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:失敗だぜ……
    天恵騎士イルドレックス:この目標値はスルーするにはちょっとおっかない
    GM:ほほう 一応だけ助言をするとスルーしても大きな損害は無いようにしているが、
    GM:ここでブチ抜くのも面白いかもしれんな……
    天恵騎士イルドレックス:面白いと聞かされては応じるのが私だぜ
    天恵騎士イルドレックス:MCPI$5
    GoblinSlayer : 祈念(2d6) → 9[5,4] → 9 → 成功, 因果点:5点 → 6点

    天恵騎士イルドレックス:失敗から繰り上がって成功です
    "八ツ目神官"オーカ:流石です♡
    GM:よろしい、では
    GM:……行きとそっくり同じ道を、あなた達は引き返す。
    GM:この辺りが、森の出口の筈だ。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「んー……?」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「あれ、おかしいな。えーと……?」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:木々の合間から差し込む光に指を照らし、影を眺めては首を傾げる。
    天恵騎士イルドレックス:「何か気がかりなことがおありですか」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「道、間違えたかも……」
    GM:そのようなことはない。
    GM:確信して良い。間違いなくあなた達は、行きと同じ道を歩いて森の出口の近くまで来たが、
    GM:どうしたことか、
    GM:出口である筈の場所もまた、木々に覆われて先が見えなくなっているのだ。
    天恵騎士イルドレックス:「森のスールアンナさんが道を間違える…というのは穏やかではありませんね」
    "八ツ目神官"オーカ:「ええ、であれば……おかしくなっているのは私たちか、森の方か」
    天恵騎士イルドレックス:「楽な仕事では無くなったかもしれません」言葉に反してほんの少し嬉しそうに。
    GM:そして、イルドレックス。判定に成功したあなたが、真っ先に気付くだろう。
    GM:風の音や小動物が馳せる音に混じって、乾いた枝がぱきぱきと音を立てる。
    GM:塞がれた道の先、あなたの視線よりずっと高い位置で──
    GM:柱のように太い腕のような枝が、ゆっくりと動いている。
    天恵騎士イルドレックス:(ふむ…新たに塞がった木々の中でということは、元凶ですかね)
    "八ツ目神官"オーカ:男の視線が何かを尤めたのに気付く。
    "八ツ目神官"オーカ:「イルドレックス様、如何なさいましたか?」
    天恵騎士イルドレックス:「何、少し気が昂りまして」再び尾を伸ばし、オーカさんの手に触れる。
    "八ツ目神官"オーカ:「んっ……」 ぴく、と触れた鱗のざらつく感触に身を震わせる
    GM:ぴたっ ……枝が動きを止め、ゆったりと、
    GM:子供が花にとまった蝶を捕らえようとするような速度で、近づいてくる──
    天恵騎士イルドレックス:じゃれつくように見せかけて、掌に字を書き断片的な気付きの内容を伝える。
    天恵騎士イルドレックス:「そうだ、スールアンナさん」よく張った大きな声。
    天恵騎士イルドレックス:「道を間違えたかもしれません、一度洞窟まで戻りましょうか」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ん? なんだ、何か見つけ────」
    "八ツ目神官"オーカ:その擽るような感触に昂りかけたのも束の間、伝えられた内容に視線を険しくする
    GM:怪物知識判定をどうぞ。
    GM:難易度は15としよう。フィールドからエネミーが限定されるため、大きめのボーナスがついている。
    天恵騎士イルドレックス:GS7>=15
    GoblinSlayer : (GS7>=15) → 7 + 4[3,1] → 11 → 失敗

    "八ツ目神官"オーカ:GS9>=15 怪物知識
    GoblinSlayer : (GS9>=15) → 9 + 5[3,2] → 14 → 失敗

    "八ツ目神官"オーカ:妖怪1足りない
    天恵騎士イルドレックス:とほほ~
    GM:では、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「────っ!」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:言葉が途切れ、口が開いたまま固まる。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:そしてイルドレックスの言葉に幾度も頷き、蒼白な顔で後ずさりを始めた。
    GM:枝は、
    GM:手は、動きが鈍い。すぐに行動すれば十分に、逃走が間に合うだろう。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:……知力集中7、精霊使い2、ダイス出目固定3+3、合計15
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:森を住まいとする者ならば、その驚異を知っている。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「もど、ろう……うん」
    "八ツ目神官"オーカ:「……ええ、それが良さそうですわね」
    天恵騎士イルドレックス:脅威の登場に心震わせながら、最後尾について再逆走を開始する。
    GM:道を引き返すあなた達の背後で、森が再構築される。
    GM:……いる筈のない化け物が。勝ち目の無い敵が、そこにいた。
    GM:洞窟に戻れば、スールアンナから共有されるだろう情報で、あなた達も知るだろう。
    GM:森の地形が変わっていたのは、ある筈の帰路が塞がっていたのは、
    GM:〝複数体の〟樹人トレントが移動していたからなのだ────と。

    樹人トレント 動植物8 生命力70 呪文抵抗22 移動力16 先制力1d6 モラルGS7>=13
    枝 達成値21 威力4d6 殴 回避18 装甲7 支援:呪文行使+3 10m
    「精霊術」7レベル 達成値20 呪文使用回数4回
    《力球》《石弾》《火矢》《恐怖》《泥罠》《霊壁》《捕縛》
    「対呪装甲」呪文によるダメージに装甲+3
    生ける木々。
    枝を腕、根を足の如く用い、会話すら可能な者もいる。しかし人の血を啜る個体もいるため、油断は禁物。

    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……ふー……ぅうう……」洞窟に少し入った位置。座り込んで震えている。
    GM:幸いにも樹人は、本気であなた達を追跡するつもりは無いようだった。
    GM:加えて洞窟の狭さ、樹人の巨体では入り込めない──ここは安全を約束されている。
    GM:とは、言え。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ど、どーするよ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「どーすんだよあんなのぉ……!」
    天恵騎士イルドレックス:「八方塞がりですね」
    天恵騎士イルドレックス:涼しい顔でそう宣う。命の危機の中にあっても沈着冷静さは変わらないようだ。
    "八ツ目神官"オーカ:「行きに気付いていれば、如何ようにも方法はあったのですが」
    "八ツ目神官"オーカ:「複数体、というのがまた厄介ですわね……」
    天恵騎士イルドレックス:「単独であっても我々全員を凌ぐ脅威度、地形を様変わりしたかに見せる数…」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……落ち着いてんな、あんたら」
    天恵騎士イルドレックス:「いえ、そう見えるよう努力しているだけでして。実のところ内心は…」
    天恵騎士イルドレックス:「とても昂っているのですよ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「昂ぶる、って……」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……あのな、樹人だぞ。イノシシとか熊とかと、違うんだぞ」
    "八ツ目神官"オーカ:「久方振りの生命の危機。昂らない方が、無理ではありませんか?」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ゔー……」
    "八ツ目神官"オーカ:「存じておりますとも──その危険性も。ただ、ええ。……そのようなサガ、でして」
    天恵騎士イルドレックス:「正攻法ではとても敵わぬ相手です。私は実に未熟ですからね」
    天恵騎士イルドレックス:「なればこそ、越えるに値する素晴らしき試練と言えるでしょう」
    天恵騎士イルドレックス:「ここからが私たちの強さを示す時ですよ、スールアンナさん」
    GM:なるほど窮地に陥っては、寧ろ昂ぶる程の気性こそ──とは言え。
    GM:正面から戦えば、今のあなた達が勝てる相手でないことは明白だ。
    GM:……あなた達に与えられた選択肢は三つだ。
    GM:ひとつ。樹人トレント達が偶然道を開けてくれるのを待ち、全力で逃げるか。
    GM:ふたつ。いちかばちかで木々の壁につっこみ、道無き道を掻き分けて村を目指すか。
    GM:みっつ。
    GM:知恵を振り絞り、やつらを出し抜く算段を見つけるか、だ。
    "八ツ目神官"オーカ:「はぐれた個体が森に紛れた、というわけではないのでしょう。……なれば、日が経っていなくなる、という線も薄い」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……じゃあ、どうするってんだよぉ」
    天恵騎士イルドレックス:「ふむ、あの貧弱な小鬼の群れがこの地に生存域ニッチを確保していた以上」
    天恵騎士イルドレックス:「私たちにやってやれぬということはありますまい。巣穴を探りなおせば何か手掛かりヒントが見つかるかも」
    "八ツ目神官"オーカ:「何処か、抜け道があるやもしれませんね」
    GM:よろしい。知恵を絞るならば、まずは手札を探そう。
    GM:……ということで、探索について説明をします。

    GM:1点の消耗というコストを支払うたびに1回、あなた達は、森の中を探索することができます。
    GM:メイン観察者は難易度14の観察判定、他メンバーは難易度14の第六感判定……成功した場合、何かが見つかります。
    GM:が。今回、イルドレックスくんが〝巣穴を探りなおせば〟と的確な案を出してくれました。
    天恵騎士イルドレックス:えへん
    "八ツ目神官"オーカ:流石ですわ♡
    GM:ので、巣穴を調査すると宣言して成功した場合は、特に重要なヒントが確定で出現します。
    GM:それ以外の方法で森を調査した場合、3つの情報のうちひとつがランダムで出現します。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:そして、こいつですが
    天恵騎士イルドレックス:スールアンナくん!
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:こいつは森人の野伏なので調査能力が高く、固定値15なので探索は自動成功します。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:が、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:こいつの体力持久は2です。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:こいつに探索をさせると、3倍の速度で消耗します。
    "八ツ目神官"オーカ:子供の方がよっぽど体力がありそうですわね
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:うっせー!
    GM:ということで上手く使いな!
    GM:……というのがだいたいの説明ですが、不明瞭な点ありますか?
    天恵騎士イルドレックス:大丈夫です~
    "八ツ目神官"オーカ:都度訊くことにします。今は問題有りませんわ
    GM:いえーい
    GM:では早速……誰か、どこか調査をしてみるかい?
    天恵騎士イルドレックス:オーカさんメインでやっていきますか
    天恵騎士イルドレックス:一緒に巣穴をね
    "八ツ目神官"オーカ:はい、喜んで……♡
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:じゃあ森を調査してくるんで……
    GM:消耗コストの意味を変えないでくれませんか???
    "八ツ目神官"オーカ:そのようなつもりは……
    天恵騎士イルドレックス:巣穴 二人きり つがい
    GM:はい
    GM:難易度14で観察or第六感!
    天恵騎士イルドレックス:GS5>=14 ではこちら第六感
    GoblinSlayer : (GS5>=14) → 5 + 7[3,4] → 12 → 失敗

    天恵騎士イルドレックス:天恵騎士イルドレックスの消耗を1増加(0 → 1)
    "八ツ目神官"オーカ:GS9>=14 観察
    GoblinSlayer : (GS9>=14) → 9 + 10[5,5] → 19 → 成功

    GM:やるぅ
    "八ツ目神官"オーカ:"八ツ目神官"オーカの消耗を1増加(0 → 1)
    天恵騎士イルドレックス:頼もしいですよオーカさん
    GM:では……探索の過程、あなた達は一冊の手帳を見つけるだろう。ゴブリンの巣穴の片隅に打ち捨てられていたものだ。
    GM:荷車に積み込んだ品々のリスト。食料、武具、酒などの嗜好品、燃える水ペトロレウム火の秘薬ブラックパウダー……。
    GM:護衛として雇った冒険者の給与計算。鋼鉄等級を数人、ある程度の長期間で。
    GM:なるほど、手帳の持ち主は商人であるらしい。
    GM:流麗な文字。高い教育水準にある人物の所持品であったようだ。
    GM:……少なくとも。鋼鉄等級を複数人で、この規模の群れに負ける道理はあるまいが。

    GM:情報:隊商の積み荷 を得ました。
    天恵騎士イルドレックス:「ふむ、中々に貴重な品を取り扱っていたようで…」
    "八ツ目神官"オーカ:鼻を付く臭いに眉根を寄せながらも、見つけた手帳をぱらぱらと開いて目を通している
    "八ツ目神官"オーカ:「鋼鉄等級を数人とは、ふぅむ。それなりに念を入れていたようですわね」
    天恵騎士イルドレックス:「小鬼どもには扱えぬ火の技術ハイ・テク、打ち棄てられたか腐り果てたか、どこぞに転がっているのやら。ぞっとしませんね」
    "八ツ目神官"オーカ:「見た限り、そのような知恵を持つような個体はおりませんでしたが……此処にいなかっただけ、という可能性もございましょう」
    GM:アールマスを目指す隊商の一党であったのだろう。直線距離の短いルートを選び、この森に踏み入ったのだろうが、
    GM:よほど天運に見放されたか、賽の目が悪かったか。
    GM:……火。
    GM:さて、情報を得られた。まだ調査を続けるか、それとも別な行動に出るか──どうするかね?
    天恵騎士イルドレックス:「盛大に火を放てば樹人トレントといえど恐れましょうが、扱いを誤れば危険なのは私たちも同じ」
    天恵騎士イルドレックス:「とはいえ、強力な手札です。探してみるのも悪くないですね」
    "八ツ目神官"オーカ:「ええ。あれば、強行突破も考慮に入るやもしれません」
    天恵騎士イルドレックス:ということで調査を続けたいです
    GM:よろしい。挑め!
    天恵騎士イルドレックス:火の火薬や燃える水、ないかな~
    天恵騎士イルドレックス:GS>=14 第六感
    GoblinSlayer : (GS>=14) → 9[5,4] → 9 → 失敗

    GM:挑ませるのでも良い
    "八ツ目神官"オーカ:GS9>=14 観察
    GoblinSlayer : (GS9>=14) → 9 + 7[6,1] → 16 → 成功

    "八ツ目神官"オーカ:ふふっ
    天恵騎士イルドレックス:5+9=14なので成功だこれ
    天恵騎士イルドレックス:天恵騎士イルドレックスの消耗を1増加(1 → 2)
    "八ツ目神官"オーカ:ですわね
    GM:ダブル成功してるわ……
    GM:では、まず
    "八ツ目神官"オーカ:"八ツ目神官"オーカの消耗を1増加(1 → 2)
    GM:1d3
    GoblinSlayer : (1D3) → 3

    GM:おっ、メイン
    GM:1d2
    GoblinSlayer : (1D2) → 1

    GM:くっ
    GM:重要な情報が揃ってしまった……
    "八ツ目神官"オーカ:やりましたわね
    GM:一応、ひとつだけ情報項目というかなんというかは残っているが
    GM:そこに挑んでみたり挑ませてみたりするのも良いし、放置するのもそれはそれで……である
    GM:どうするね?
    天恵騎士イルドレックス:放置プレイさせておくのもなんだし
    天恵騎士イルドレックス:スールアンナちゃんに仕事をあげようか
    "八ツ目神官"オーカ:ですわね
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:よーし、探ってくるぜ!
    "八ツ目神官"オーカ:がんばれ♡ がんばれ♡
    GM:〝雷鳴弓士〟スールアンナの消耗を3増加(0 → 3)
    天恵騎士イルドレックス:期待していますよ
    GM:……ということで、順に情報を開示しよう。
    GM:まずは最初の情報──これが一番重要だ。
    GM:・川
    洞窟や帰路とは無関係な離れた箇所に、流れは静かだが深い川があった。
    商人とおぼしき身形の良い男と、そこそこの装備の残骸に身を包んだ冒険者が、亡骸となってそこに居た。
    死因はきっといずれも、樹人トレントの巨大な枝で殴り潰されたことだろう。
    ……引くもののなくなった荷車が、ぽつんと佇んでいる。
    食料品や武具はきっと、子鬼どもにかっ攫われた後なのだろうが──
    燃える水ペトロレウム火の秘薬ブラックパウダー
    巨大な炎を産む危険物が、雨にも濡れずに残っている。


    GM:そして、その小屋から少し離れた場所には、

    GM:・小屋
    樵や猟師が使っているのだろう小屋だ。藁の敷かれた簡素なベッドと、木の椅子と……
    油樽。
    村の近くとは言え、森で夜を過ごすことになれば火が必要だ。その為の燃料であろうが。
    植物や獣から抽出した大量の油は、買えば中々にお高いものとなるだろう。


    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:こんなのも見つけてきたぜー
    天恵騎士イルドレックス:えらい
    "八ツ目神官"オーカ:あらあら。随分と残っておりましたのね
    GM:・亡骸
    ……歩き回っている最中、背の高い草の中から腐臭を嗅ぎ取るだろう。
    小蠅を払って近づいてまず見つかるのは、子鬼戦士ゴブリンファイターの亡骸だ。
    馬鹿げて巨大な鈍器で殴りつけられたように、上半身が平たくなっている。
    彼の得物であったのだろう大金棒は、敵の血に濡れることもなく転がっている。

    ……その近くに何体か、干からびた子鬼の亡骸が。
    ここはどうやら、樹人の〝残飯置き場〟であるらしい。


    GM:洞窟にてあなた達は、情報と物資を整理する。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「──って感じでよ。ここの群れが小さいわけだ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ちょっと増えたら、増えるたんびにあいつらに吸われてたんだな」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:ちゃっかり拾って来た大金棒を椅子にしている。
    天恵騎士イルドレックス:「なるほど、もしも樹人に囚われた場合は叩き潰され血を吸い尽くされて…というわけだ」
    "八ツ目神官"オーカ:「飼い殺し、ですわねぇ」
    天恵騎士イルドレックス:「小さく貧弱な個体であるからこそ生き延びられる、生存域ニッチの妙です」
    天恵騎士イルドレックス:得難い知見を得た、と嬉しそうに。死者を弔い清めた冒険者識別表を並べる。
    "八ツ目神官"オーカ:「成程、少数でも残しておけばいずれ繁殖しますもの。増えれば餌も必要になる。外に出る個体が自然現れる」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「俺達じゃあ無理だな。増える速度が遅すぎる」
    "八ツ目神官"オーカ:「……ええ、私達では遅過ぎますわね、ふふ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「んで、そっちは…………あー、同業者」
    "八ツ目神官"オーカ:「あの群れに気付かず……となれば、多少の経験など些事でございましょう」
    "八ツ目神官"オーカ:「せめてその魂が、信ずる神の御下で安らかにあらんことを祈るばかりです」
    天恵騎士イルドレックス:「わずかな幸運に恵まれた私たちの手で、彼らの末路をギルドに伝えねばなりません」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……俺達もお仲間になる危険もあるけどな」うえぇ、と舌を出す
    天恵騎士イルドレックス:「幸い、彼らが残してくれた物資も役に立ちそうではあります」
    "八ツ目神官"オーカ:「燃える水ペトロレウムに、火の秘薬ブラックパウダー
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ん? なんだそりゃ、すげーもんか?」
    天恵騎士イルドレックス:「とても危険なものです」
    天恵騎士イルドレックス:「火気に触れると稲妻の如くに燃え上がりますよ」
    "八ツ目神官"オーカ:「ですが、使い方如何によっては役に立つものです」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「うーぁ……そりゃあ怖いな」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「火、火か……ならそれで一体や二体……」
    天恵騎士イルドレックス:「滅びた恐るべき竜たちの血肉に、錬金術師が作り上げる最新鋭の技術の賜物ですか。いや面白い巡り合わせです」
    "八ツ目神官"オーカ:「……実は私、最近ご縁がありまして。火の精霊の力を少々、借り受けることが出来るようになりましたの」
    "八ツ目神官"オーカ:「彼らを払うには到底足りませんが、これらを使えば多少は──活路を見出せるやもしれません」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ほー。……ってことは、火種があんだろ、俺の風もあんだろ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「で、そのめっちゃ燃える水とか粉があるわけだろ……」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……薪はあいつら自身か、そっか」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「あー、けどなぁ……すぐに燃え尽きちまうんじゃ……」
    天恵騎士イルドレックス:「そこで小屋に残っていた燃料の出番ですね」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「あんのかよ!」
    天恵騎士イルドレックス:「樵らが泊まり込むために用意した、質の良い油です」
    天恵騎士イルドレックス:「火勢を強めるほどではありませんが、維持するには十分かと」大樽をてしりと尾で打つ。
    "八ツ目神官"オーカ:「一晩中冷めぬ熱をもたらしてくれるには十分な量、ですわね」
    天恵騎士イルドレックス:「《太陽》とて常に我が身を温めてくれるわけではありませんからね」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「俺らの逃げ道は、川だな」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……なぁ。これ、結構な大博打じゃねえ?」
    "八ツ目神官"オーカ:「うふふ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「下手すりゃ顔に火ぃつけられた樹人の群れが、ぶち切れて俺達に突っ込んでくるぞ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「正直、めっちゃこえーんだけど……平気なのかよ?」
    天恵騎士イルドレックス:「大博打ですね」もっともらしく頷く。
    "八ツ目神官"オーカ:「此処、或いは小屋で、小鬼の如く産めや増やせや……というには糧も何もかもが足りませんわ」
    "八ツ目神官"オーカ:「いずれにせよ、生きて帰るには賭けの一つでもせねばならないでしょうし」
    "八ツ目神官"オーカ:「早いか遅いか、それだけのお話では御座いませんか?」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……産む気はあんのかよ」ぼそりと呟き
    天恵騎士イルドレックス:「どうせ命を懸けるなら盛大に、そして楽しくやるべきでしょう」
    天恵騎士イルドレックス:「火の秘薬などという貴重品に手を付ける機会、そうはありませんよ」
    天恵騎士イルドレックス:「そういった行為に手を付けるには、勿体なき場所でもありますね」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「はー……くそ、とんだ冒険狂いを誘っちまったもんだ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「いいぜ、やろう」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「花火の打ち上げは任す。風でさんざん煽ってやるよ」
    天恵騎士イルドレックス:「よろしくお願いします。未だ帰路の途中ではありますが」
    天恵騎士イルドレックス:「冒険の成功を祝う、盛大な火祭りキャンプファイヤーと洒落こみましょう」
    "八ツ目神官"オーカ:「うふふ。まだ覚えたての術で御座いますゆえ……節度ある炎になることを、祈ってくださいませ」

    GM:──森の方々に、油が撒かれた。
    GM:樹人達は、籠に閉じ込めた獲物が奇妙な動きをするのを眺めてはいたが、
    GM:彼らの〝文化〟──そう呼べるものがあるならだが──に、火を扱うという概念があろうか。
    GM:少なくとも、この森の一群には、なかった。
    GM:そして今、オーカの眼前には、枯れ枝を積み重ねた簡易的な薪が設置されている。
    GM燃える水ペトロレウム火の秘薬ブラックパウダー、二つの生命線を内側に組み込んで。
    "八ツ目神官"オーカ:主行動で《熱波ヒート・ウェイブ》を宣言。
    "八ツ目神官"オーカ:使用した手番から、手番の終了時に「範囲:半径20m」内の「対象:すべて」に威力点の火・風属性魔法攻撃を行う
    "八ツ目神官"オーカ:術者はこの攻撃が行われる度に1点消耗する 魔法攻撃が発動後、維持判定を行うこと
    "八ツ目神官"オーカ:攻撃の達成値は使用時の行使判定の結果を用いる 攻撃が行われる度に対象は呪文抵抗判定を行う
    天恵騎士イルドレックス:頑張ってくださいね、オーカさん
    "八ツ目神官"オーカ:GS10>=10 《熱波ヒート・ウェイブ》呪文行使判定
    GoblinSlayer : (GS10>=10) → 10 + 4[2,2] → 14 → 成功

    "八ツ目神官"オーカ:行使判定に成功。手番終了時にダメージが発生。
    "八ツ目神官"オーカ:3d6
    GoblinSlayer : (3D6) → 8[5,1,2] → 8

    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:主行動で《鎌鼬ウィンドカッター》を宣言──
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:出目固定 2d6+10→16
    "八ツ目神官"オーカ:術者から「範囲:半径5m」以内では9点、「範囲:半径10m」以内では7点、それより広い範囲は6点のダメージ
    "八ツ目神官"オーカ:「《赤い死の風、毒の風、風精シルフの怒りをご覧じよ》」
    "八ツ目神官"オーカ:女の周囲から炎が生まれる。たちまちに燃え上がった焔の風上で、女が躍る。
    GM:……炎が、秘薬を焦がす。爆ぜる。散る火が燃える水ペトロレウムを燃やす。
    GM:たちまち爆発的に炎上した薪は、鎌風に煽られて、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「《躍れや躍れ、妖物ダムドシング。見えざる色のその爪で、思うがままに狩りをしろ》──!」
    GM:燃え上がりながら飛散し、森の方々に落ちる。
    GM:……撒き散らされた油が発火温度に到達した瞬間、森そのものが悲鳴を上げた。
    "八ツ目神官"オーカ:「う、ふふふ…………っ!」
    GM:「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」
    GM:「GUGIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII」
    天恵騎士イルドレックス:「火薬と風精が奏でる大火災とは、いや実に見事な仕事ぶり」
    GM:巨体が徒となったのだろう。
    GM:樹人達は一目散に川を目指すも、お互いに衝突しあい──或いは動かぬ木に引っかかり、
    GM:或いは倒れ伏し、或いは直立したまま、巨大な木炭へと姿を変えていく。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……うっわ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「こいつら、こえぇー……」
    GM:……ずん
    GM:ずん
    燃える樹人:ずぅん
    天恵騎士イルドレックス:「凄まじき様ですが、この惨状を生み出したのは只人の技術と蓄え」
    天恵騎士イルドレックス:「本当に恐ろしいのは追い詰められた人間なのかもしれませんね…」
    天恵騎士イルドレックス:「などと言っていれば、十二分の脅威がやってきましたか」大剣をすらりと抜き構える。
    燃える樹人:ただ一体、ようやく、川の傍に現れた。
    燃える樹人:この樹人は、肉体を苛む未知の光と熱に怯え、狂い、水を求めていた。
    燃える樹人:川が! 川がある! 川!
    燃える樹人:必死の思いで馳せてきてみれば、あと何歩も歩けば水という場所に、
    燃える樹人:小さな生き物が3頭ほど居るのだ。
    燃える樹人:「GI」
    燃える樹人:「GUROOOOOOOOOU」
    燃える樹人:言葉は通じぬだろうが、
    燃える樹人:樹人は剥き出しの殺意を声に出した。
    "八ツ目神官"オーカ:「……ふ、ふふ。ゾクゾク、致しますわね……!」 ビリビリと鼓膜を震わせる怒りの咆哮に目を細めながら。
    "八ツ目神官"オーカ:「ここから無事帰った暁に味わう食事は、さぞや甘美なことでしょう」
    "八ツ目神官"オーカ:「まだまだ愉しみも尽きぬのです──帰りますとも、如何にしても」
    燃える樹人バーンド・トレント 動植物8 生命力70 呪文抵抗13 移動力8 先制力1d6 モラルGS7>=13
    枝 達成値GS9 威力3d6 殴火 回避GS3 装甲3
    「炎上する体」毎ラウンド終了時、15点の負傷を受ける。
    「本能的恐慌」体を苛む炎に狂い、知能が大きく低下している。

    生ける木々。激しい炎に包まれている。
    捨て置いてもやがては焼け落ちるだろうが、それまでは侮るなかれ。
    燃える巨躯の一撃は、未だ森の生態系の王である。
    GM:……遭遇距離は、前衛との距離10m。敵の巨体からすればほんの一歩か二歩の距離。
    GM:戦闘を開始する。

    決戦


    GM:配置!
    天恵騎士イルドレックス:最前衛、彼我の距離10mですね
    "八ツ目神官"オーカ:同じく10mの位置に、横並びに。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:じゃあ、その5m後ろに構えるぜ!
    GM:よろしい、では始める
    戦闘配置 燃える樹人

    10m

    天恵騎士 "八ツ目神官"

    5m

    〝雷鳴弓士〟

    ラウンド1



    GM:行動順決定!
    燃える樹人:1d6
    GoblinSlayer : (1D6) → 2

    天恵騎士イルドレックス:天恵騎士イルドレックスのイニシアチブを2D6+1(→ 10)増加(0 → 10)
    "八ツ目神官"オーカ:"八ツ目神官"オーカのイニシアチブを2D6(→ 8)に変更(0 → 8)
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:固定で6!
    天恵騎士イルドレックス:統率で引き上げることもできますが、必要もないでしょう
    GM:よし、イルドレックスくんからゴーだ!
    天恵騎士イルドレックス:5m移動して燃える樹人と近接距離。
    天恵騎士イルドレックス:GS8 大剣+1グレートソードで【強打攻撃・斬:初歩】、命中後の効力値+4。
    GoblinSlayer : (GS8) → 8 + 5[2,3] → 13

    燃える樹人:回避は10……あたる!
    天恵騎士イルドレックス:せっかくなので祈念もしてしまいますか
    "八ツ目神官"オーカ:是非是非
    GM:くっ
    天恵騎士イルドレックス:MCPI$6
    GoblinSlayer : 祈念(2d6) → 4[3,1] → 4 → 失敗, 因果点:6点 → 7点

    天恵騎士イルドレックス:残念、ですが効力値は17
    天恵騎士イルドレックス:3d6+7 斬属性ダメージ。
    GoblinSlayer : (3D6+7) → 10[4,5,1]+7 → 17

    GM:そうなんども……イルドレックスくん今日出目ひくない?
    天恵騎士イルドレックス:低いですねえ
    GM:がダメージは結構入る!
    燃える樹人:装甲3……14通し!
    "八ツ目神官"オーカ:出目が嫉妬しておられるのですね イルドレックス様の麗しさに
    GM:燃える樹人の負傷数を14増加(0 → 14)
    天恵騎士イルドレックス:その分オーカさんが愛してくれるので釣り合いは取れていますね
    GM:イチャついてんじゃねー!
    GM:そのままオーカさんの手番だったり演出だったりごちゃ混ぜ来いや!
    天恵騎士イルドレックス:「弱きこの身を赦したまえ、そして知恵の弱きその身を呪いたまえ」
    天恵騎士イルドレックス:火花舞い散る森の中、巨大な黒曜石を抉りぬいたかのような恐るべき魔剣を背負い、前傾姿勢で飛び掛かる。
    天恵騎士イルドレックス:「どちらが生存し、真の強者たるかを示しましょう!」刀身の巨大さグレートソードに見合わぬ鋭き黒の剣閃、燃える樹皮を抉り飛ばす。
    燃える樹人:炎により乾き、柔軟さを失ったが為か。怪物の表皮に刃は深く通る!
    天恵騎士イルドレックス:「鈍く脆き死に体です、このまま一挙に攻め落としましょう!」
    "八ツ目神官"オーカ:5m接敵、近接距離に入りましょう
    "八ツ目神官"オーカ:「血の狂騒」を宣言。1d3点負傷し、直後に行う命中・防御・呪文行使・呪文維持・呪文抵抗判定に+2
    "八ツ目神官"オーカ:GS12 命中(噛み付き攻撃/素手・両手扱い)
    GoblinSlayer : (GS12) → 12 + 7[4,3] → 19

    燃える樹人:以降も回避はずっと10だぜ! あたる!
    "八ツ目神官"オーカ:1d6+1d3+8 ダメージ(噛み付き攻撃/素手・両手扱い)
    GoblinSlayer : (1D6+1D3+8) → 2[2]+3[3]+8 → 13

    "八ツ目神官"オーカ:[注入毒]ダメージを与えた時、難易度12の体力抵抗判定に失敗すると[1d3]点の装甲無視毒属性ダメージを追加
    "八ツ目神官"オーカ:[吸血]吸血判定(GS13)で対象の呪文抵抗判定に勝利した場合、与えた負傷数分自身の負傷数 or [与えた負傷数/10]点の消耗を回復
    "八ツ目神官"オーカ:GS13 吸血判定
    GoblinSlayer : (GS13) → 13 + 10[4,6] → 23

    燃える樹人:体力抵抗は……知能レベルと怪物レベルによるから
    燃える樹人:GS8>=12
    GoblinSlayer : (GS8>=12) → 8 + 5[3,2] → 13 → 成功

    燃える樹人:そして呪文抵抗は13固定!
    "八ツ目神官"オーカ:成功されてしまいましたか。ですが、消耗は回復させていただきましょう。
    "八ツ目神官"オーカ:"八ツ目神官"オーカの消耗を2減少(2 → 0)
    "八ツ目神官"オーカ:装甲3点ですから、10点通しですわね
    燃える樹人:ダメージは10
    GM:燃える樹人の負傷数を10増加(14 → 24)
    "八ツ目神官"オーカ:「炎が刃に映って……ああ、なんて美しい」 惚れ惚れするような剣閃を開いた八つ・・の瞳でしかと堪能しながら、
    "八ツ目神官"オーカ:黒いローブの端から硬く細い脚が伸びる。乾いた樹皮に突き立て、内側に残った水分すらも吸い尽くさんとする。
    燃える樹人:熱された樹液──体液? が、吸い上げられ、流れ込む。きっと血よりも熱かろう。
    燃える樹人:水気を失った部分から炭化が進む。怪物はたしかに、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:手番だ、主行動で雷矢サンダーボルトいくぜ!
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:出目固定 2d6+10→16
    燃える樹人:呪文抵抗13
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:追加効果は発動せず、ダメージのみ
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:出目固定 4d6+6→18
    燃える樹人:15通し!
    GM:燃える樹人の負傷数を15増加(24 → 39)
    燃える樹人:今のうちに殴る相手を決めておこう
    燃える樹人:1d2
    GoblinSlayer : (1D2) → 2

    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「《雷鳥よ、青い空飛ぶ雷鳥よ、俺の呼び声聞いたなら、風巻く光と行ってくれ》!」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:矢の如き雷鳴!
    燃える樹人:たしかに、穿たれ、突き崩されていく。
    燃える樹人:「GU」
    燃える樹人:「OOOOOOOOOOOOOO」
    燃える樹人:手番。主行動、オーカさんへ燃える枝ぶんなぐり攻撃!
    "八ツ目神官"オーカ:きゃー
    燃える樹人:GS9 ふぁいあ
    GoblinSlayer : (GS9) → 9 + 4[3,1] → 13

    燃える樹人:しょぼん……
    "八ツ目神官"オーカ:「血の狂騒」を宣言。1d3点負傷し、直後に行う命中・防御・呪文行使・呪文維持・呪文抵抗判定に+2
    "八ツ目神官"オーカ:2d3 さっき忘れてた分も
    GoblinSlayer : (2D3) → 5[2,3] → 5

    "八ツ目神官"オーカ:"八ツ目神官"オーカの負傷数を5増加(0 → 5)
    "八ツ目神官"オーカ:GS10>=13 回避
    GoblinSlayer : (GS10>=13) → 10 + 6[3,3] → 16 → 成功

    天恵騎士イルドレックス:さすがオーカさんです
    "八ツ目神官"オーカ:うふふ、照れますわね
    燃える樹人:ごおうっ! 熱風と共に奮われる巨木の腕──脆い人間なぞただの一撃で潰してくれよう!
    "八ツ目神官"オーカ:前髪の隙間より、爛々と輝くは六つの瞳。愉しげに細められた二つの瞳とは対称的に限界まで見開かれ、
    "八ツ目神官"オーカ:その挙動を具に捉え──六本の異形の脚が地を穿ち、有り得ざる角度で身体を捻る。
    燃える樹人:「GO OOO OOOOOO」
    天恵騎士イルドレックス:燃え上がる木々と怪物、迸る天の火の魔術、そして何より鮮やかに舞い踊る佳人。
    天恵騎士イルドレックス:「目移りする余裕もないというのに、悉く惹きつけてくれますね」
    "八ツ目神官"オーカ:陽の差さぬ厚い木々の下なれば、女の異形は増々その力を顕にする。
    天恵騎士イルドレックス:「お相手できる樹人がうらやましい限りです」
    "八ツ目神官"オーカ:「あ、は……! もう、嫉妬なさらないで下さいませ」
    燃える樹人:炎上する体──毎ラウンド終了時、15点の負傷を受ける。
    GM:燃える樹人の負傷数を15増加(39 → 54)
    GM:継戦カウンター、3から4へ……ラウンド終了!

    ラウンド2


    GM:ロールとかしつつも行動順決定!
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:6
    "八ツ目神官"オーカ:"八ツ目神官"オーカのイニシアチブを2D6(→ 6)に変更(8 → 6)
    燃える樹人:1d6
    GoblinSlayer : (1D6) → 3

    天恵騎士イルドレックス:天恵騎士イルドレックスのイニシアチブを2D6+1(→ 8)に変更(10 → 8)
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:あんたらふたりで仕留めちまいな!
    天恵騎士イルドレックス:GS8 ではもう一度大剣+1グレートソードで【強打攻撃・斬:初歩】、命中後の効力値+4。
    GoblinSlayer : (GS8) → 8 + 4[1,3] → 12

    燃える樹人:よけられぬ!
    天恵騎士イルドレックス:残り短いので祈念判定してしまいましょう
    天恵騎士イルドレックス:MCPI$7
    GoblinSlayer : 祈念(2d6) → 9[6,3] → 9 → 成功, 因果点:7点 → 8点

    天恵騎士イルドレックス:1d6 痛打が入ります
    GoblinSlayer : (1D6) → 3

    天恵騎士イルドレックス:攻撃を受けた者は、衝撃で武器か盾が弾き飛ばされます。武器と盾の両方を装備していた場合、どちらを弾き飛ばされたかは、攻撃を行った側が決定します。弾き飛ばされた武器や盾は、ランダムに決定する方向へ1d6x2m飛ばされます。装備していない場合、その者の攻撃に使用する部位が破壊されて与えるダメージが半減します。
    天恵騎士イルドレックス:腕破壊!
    天恵騎士イルドレックス:4d6+7 斬属性ダメージ。
    GoblinSlayer : (4D6+7) → 14[5,2,1,6]+7 → 21

    "八ツ目神官"オーカ:太い枝が折れましたわね
    燃える樹人:GUWAー!
    燃える樹人:そして装甲が3だから……
    "八ツ目神官"オーカ:うふふ、素晴らしいダメージです!
    GM:燃える樹人の負傷数を18増加(54 → 72)
    燃える樹人:UGYAー!
    燃える樹人:生命力を越えたので……斃れる!
    "八ツ目神官"オーカ:やりましたわね!
    天恵騎士イルドレックス:「ええ、羨みなどしませんよ」
    天恵騎士イルドレックス:「この腕によって、勝ち取りますので」
    天恵騎士イルドレックス:長い蛇の尾で勢いをつけ、ぐりんと鮮やかに一回転。
    天恵騎士イルドレックス:赤黒の残像を目に焼き付けて一閃クリティカル、樹人の腕を斬り飛ばし、その身体を半ばまでへし折る。
    燃える樹人:ばぎ、ばぎばぎばぎ
    燃える樹人:「GO OOOOOU OOOOUUUUUU」
    燃える樹人:悶え苦しむ樹人は、よろよろとよろめいて後方に倒れ──
    GM:……その巨躯へ。
    GM:同じく炎に包まれた樹人達が、森を抜けて、現れる。
    GM:彼らは一様に川を目指し、そして、
    GM:先に斃れている仲間の体に躓き、折り重なるように斃れていく。
    GM:積み重なった異形のキャンプファイアが、空を焦がす程に燃え上がる──

    結末


    GM:……さて、それから。
    GM:川の水によって炎を逃れたあなた達は、少しの間、面倒に巻き込まれた。
    GM:何せ、森を焼き払ったのである。普通に考えたらヤバい話だ。
    GM:が、冒険者ギルドの行動は迅速である。派遣されてきた調査員達は、森を歩き回って顔を強ばらせた。
    GM:アールマスに程近い村、その傍の森にあってはならぬ程、大量の樹人の骸。
    GM:これがまるごと村へでも雪崩込めば、住人に生き延びられるものはいなかったろう。
    GM:というわけで潔白を証明できたあなた達は、数日ぶりにアールマスのギルドへ帰ってきたのであった。
    鉱人受付嬢:「お疲れ様でした。……災難でしたね」
    天恵騎士イルドレックス:「いやはや、一時はどうなることやらと思いましたが」疲れを知らぬような清々しい顔。
    "八ツ目神官"オーカ:「うふふ……ゾクゾク致しましたわね」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「いやもう、マジで疲れたー……」体力持久2
    天恵騎士イルドレックス:「降りかかる火の粉を払っただけとはいえ、不始末を犯したのは違いありませんからね」
    天恵騎士イルドレックス:「無事に帰って来れて何よりです。迅速な調査にも感謝を」
    "八ツ目神官"オーカ:「帰るためには致し方なかったとはいえ、森一つ見事に燃やしてしまいましたからね」
    鉱人受付嬢:「いえ、おしごとですし。……しかしあなた達は運がいいですね」
    鉱人受付嬢:「樹人なんて、1体だろうと驚異です。それが、群れだなんて」
    鉱人受付嬢:「……人為的な悪意さえ感じる状況です、ほんと」
    鉱人受付嬢:「亡くなられた方々は残念でしたが……あなた達だけでも生還できて、ええ」
    鉱人受付嬢:「ほんとうに、よかった」
    "八ツ目神官"オーカ:「……ええ、彼らの魂に安寧があらんことを」
    天恵騎士イルドレックス:「彼らが斃れたのは不運によるもの。私たちが生き残れたのは幸運に加えて彼らの残した恩恵によるもの」
    鉱人受付嬢:「──ところで、報酬なのですが」
    天恵騎士イルドレックス:「彼らの分も功徳を積まねばなりませんね、ええお願いします」
    鉱人受付嬢:カウンターに置かれる受け皿。と、そこに詰まれる銀貨
    鉱人受付嬢:「当初の依頼、ゴブリン退治の報酬がひとり10枚──に加えて、」
    鉱人受付嬢:「依頼、出てたんですよ」
    "八ツ目神官"オーカ:「依頼、でございますか?」 小首を傾げる
    鉱人受付嬢:「行方不明の隊商捜索。近場だったこともあって、報酬額は少ないんですが」
    鉱人受付嬢:「それが、ひとりあたり5枚。積み足しです」
    鉱人受付嬢:「そしてあなた達が燃やし尽くした油代、材木代、小屋の修繕費用で-25枚……冗談です」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「こえー冗談言うなよ!」
    天恵騎士イルドレックス:「ははは、間一髪でしたね」
    鉱人受付嬢:「はいはい。……まぁ、いえ、そちらの諸経費は精算するのですが、」
    鉱人受付嬢:「トレントの群れを打ち倒し、村と……引いてはアールマスへの被害を未然に防いだこと」
    鉱人受付嬢:「その報奨金がひとりあたり、銀貨30枚発生しています。……青玉等級相当の報酬額ですよ」
    鉱人受付嬢:「ということで……30引くことの25で、5枚っと」
    "八ツ目神官"オーカ:「うふふふ……なるほど、致し方ありませんわね」
    鉱人受付嬢:「……しめて、ひとりあたり20枚。まずはお納めくださいな」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……なーんか、微妙に納得いかねー!」
    "八ツ目神官"オーカ:「無事帰ることができたこと、それが何よりの報酬ですわ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「ぶー!」
    "八ツ目神官"オーカ:「スールアンナ様も躯となって川に沈みたくはございませんでしょう?」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「うー……」
    天恵騎士イルドレックス:「有難く頂戴します。あれこれと尋常ならざるイレギュラーな事態ですからね」
    天恵騎士イルドレックス:「混乱しながらも調整して頂きありがとうございます」
    "八ツ目神官"オーカ:「誰かとお酒を飲み交わした際のネタができたと思えば宜しいのですよ」 不満そうにしている森人の娘を見て、笑みを堪えている
    鉱人受付嬢:「聞き分けがよろしくて結構でございます。……と、そちらの物騒な得物の買い取りは?」
    天恵騎士イルドレックス:「大金棒モールですね。綺麗なものですし私ならある程度は扱えますが」
    "八ツ目神官"オーカ:「私はこの牙と爪武器がありますので」
    天恵騎士イルドレックス:「予備武器サブで持つにしてもこれを売った金で剣を買う方が良いでしょう」
    "八ツ目神官"オーカ:「スールアンナ様は……いえ、訊くまでもありませんわね」
    天恵騎士イルドレックス:「スールアンナさんが椅子として気に入ったのでなければ、買取でお願いします」
    "八ツ目神官"オーカ:「ああ、その用途がございました」 ぽん、と手を叩いてくつくつ笑う
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「椅子にするより割りがいいな、売っちまおうぜ!」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「で、その金で今日は美味いもんでも喰うんだよ……やけ食いってやつだ!」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「森ぃ焼いただけにな!」
    天恵騎士イルドレックス:「たらふく喰って楽しまねば割に合いませんね」
    "八ツ目神官"オーカ:「お上手」
    天恵騎士イルドレックス:すわ大問題化という状態で、そこそこの拘束時間を過ごしているのだ。
    鉱人受付嬢:「ふむ。ならばこの具合だと……ひとりあたり銀貨9枚というところでしょうか」
    "八ツ目神官"オーカ:「宜しくない気分のまま別れるには惜しいですわね」
    "八ツ目神官"オーカ:視界の端に揺れる尻尾を指先で捕まえ、その先端を玩びながら、囁く。
    "八ツ目神官"オーカ:森人の娘の耳に入っていようが、構いはしない。聞こうとすれば、聞かれてしまう距離ではあるだろうが。
    "八ツ目神官"オーカ:「……食事に、お酒。空腹の身では、いずれも深く愉しめましょうが」
    "八ツ目神官"オーカ:「それだけで、この昂りが満たされるとは──到底、思えませんの」
    "八ツ目神官"オーカ:「イルドレックス様は……如何でしょう?」
    天恵騎士イルドレックス:「不意に寄ってくるものですから、寂しい思いをさせてしまったかと心配しました」
    天恵騎士イルドレックス:「私に落ち度はなく、オーカの振舞いが愛らしいだけ。実に良い事です」
    天恵騎士イルドレックス:尻尾をより延ばし、普段は隠れている蜘蛛脚へと絡ませて敏感な毛先をくすぐる。
    "八ツ目神官"オーカ:「ん、っ…………」
    天恵騎士イルドレックス:「心配なさらずとも、オーカの満ち足りるまで付き合いますよ」
    "八ツ目神官"オーカ:「……もう、悪いお人」
    "八ツ目神官"オーカ:「その言葉、しかと聞き届けましたわ」
    天恵騎士イルドレックス:「だから今回は、私のことも満足させられるよう耐えてくださいね」ぐい、と力強く巻き寄せる。
    天恵騎士イルドレックス:「これも聞き届け、深く刻んでください…できますね?」熱を込め、意趣返しのように耳元で囁く。
    "八ツ目神官"オーカ:靭やかな筋肉、表面の鱗の僅かな冷たさ、内に燻る熱を感覚器官に直接与えられ、ぞくぞく、と背筋を震わせる。
    "八ツ目神官"オーカ:「…………♡」
    "八ツ目神官"オーカ:「ふ、ふふっ……今宵こそ、私が捕食者である証を、見せて差し上げますわ」
    天恵騎士イルドレックス:気風の良い友と出会い、危険に満ちた冒険をこなし、強き魅惑的な美女を抱く。
    天恵騎士イルドレックス:「この上ない幸せです。たっぷりと分かち合いましょうね」口づけるように囁いて、宴へと向かう。
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「…………」二人の後ろにしゃがみ込んで、尻尾と蜘蛛足がじゃれあうのを見ていた娘は、
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:「……よくわかんねーけど、仲いいなあいつら」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:その〝宴〟がいかなるものかはさておいて、途中まで後を追いかけていくだろう。
    "八ツ目神官"オーカ:先に歩いていく威厳と威光に満ちたその背を熱っぽい眼差しで追う女は、その声に気付くはずもなく。
    "八ツ目神官"オーカ:「……ええ、本当に。この上ない、幸せですわ」
    〝雷鳴弓士〟スールアンナ:何故なら宴とは即ち、食事に酒だと思い込んでいるから……。



    報酬: ・経験点:1000点
    ・成長点:3点
    ・ひとりあたり銀貨29枚
     内訳
     洞窟のゴブリン退治:10枚
     行方不明の隊商捜索:5枚

     油代・小屋の修繕費用:-25枚(賠償)
     トレント複数体の討伐:30枚(特別報酬・青玉等級相当)

     大金棒:売値27枚/3人 = 9枚



    GM:『家に帰るまでが云々』、これにて終了します。
    GM:お疲れ様でした!
    天恵騎士イルドレックス:お疲れ様でした!もっと燃えるがいいや
    "八ツ目神官"オーカ:お疲れ様でした! 綺麗なキャンプファイアーでした