『PLANET / THE HELL』


"祓栗鼠" ミレイユ(キャラシート)PL:いーさにうむ
血鮫魔女レゼナ(キャラシート)PL:粘土
”星の尾”アルワン(キャラシート)PL:カムリ
〝白狼酋長〟ラング(キャラシート)フェロー

ひとつ前へ次へログまとめへ
メイン雑談

目次

  • OP:Ghastly Scene
  • 探索1:Savage
  • 探索2:Bloodshed
  • 決戦
  • 結末

  • OP:Ghastly Scene


    GM:※因果点 :6
    GM:キャンペーンローカルルール
    ・経験点は3000固定。因果点による変動は無し。
    ・成長点は6点。
    ・獲得金額も2倍を目安とする。
    ・武技による痛打は(冒険者レベル)d6の装甲貫通ダメージとして扱う。


    GM:オルトビック。
    GM:西と北に高い山、東に細い川。その間の僅かな土地に詰め込まれたような集落である。
    GM:……というお定まりの導入から少し省略して、ここは冒険者ギルド。
    GM:元々村の広場だった場所に、大量の石畳を敷き、石壁を立て、屋根をつけた場所だ。
    GM:広い空間の、向こう側に酒場のようなカウンターがあり、こちら側には大きなコルクボードがあって、
    GM:間の地点に、ギルドの受付カウンター。
    GM:そして周囲に乱雑に、適当に、丸テーブルと椅子が並んでいる。
    GM:あなた達は、その丸テーブルのひとつに陣取って食事を楽しんでいる。
    〝白狼酋長〟ラング:バギバギとすごい音を立てて、ミズラム土産のヌガーを噛み砕いている。
    〝白狼酋長〟ラング:「甘い。……案外、干し肉に合う」
    ”星の尾”アルワン:「ええ? ほんとかな……」自分も一つ齧って。
    ”星の尾”アルワン:舌を出す。「やっぱ甘すぎる」
    ”星の尾”アルワン:「うーん……」干し肉をぎゅむりと噛み締める。「でも、確かに干し肉の塩気が結構良いかも」
    ”星の尾”アルワン:「昔は食い物なんてなんでもよかったんだけどなあ」
    血鮫魔女レゼナ:「すっかり舌が肥えちゃって、これからが大変だねぇ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「それだけ、冒険者として成長してきたってことでもありますけどね」
    血鮫魔女レゼナ:「この際料理番を任せてしまいましょうか」
    血鮫魔女レゼナ:「凝り性な方でしょう、たぶん」
    ”星の尾”アルワン:「ええっ? おれ全然調理法レシピとか解らないぞ、レゼナ」
    〝白狼酋長〟ラング:「食べ物は焼けばどうにかなるんじゃないのか?」
    ”星の尾”アルワン:「苦手なんだよ。ソーイクフーってやつがさ……」
    ”星の尾”アルワン:「兄貴はもうちょっと食い物に気を遣わなすぎな気がしてきた」
    血鮫魔女レゼナ:「とりあえず最下位は決定だねぇ」
    ”星の尾”アルワン:「兄貴に任せるのも不安だし……やっぱりおれがやろうかな」
    ”星の尾”アルワン:「でも、ミレイユもたまには飯作ってあげなよ」
    ”星の尾”アルワン:「兄貴が喜ぶだろ、たぶん」
    ”星の尾”アルワン:特に深い意図もなく口にする。
    "祓栗鼠" ミレイユ:前歯でかりかりと削ぎ取るように、ヌガーを食べていた顔がさっと赤くなる
    "祓栗鼠" ミレイユ:「なっ、ど、どうしてラングさん限定なのですか……!」
    〝白狼酋長〟ラング:「みんな喜ぶんじゃないか?」
    〝白狼酋長〟ラング:「俺は肉がいい。獲ってくるのは任せろ」
    血鮫魔女レゼナ:「はいはい、早速ご馳走様でした」
    〝白狼酋長〟ラング:「ん、もう食べないのか? 残すならもらうぞ」
    血鮫魔女レゼナ:「お願いしようか、口の中すっかり甘くなっちゃった」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……食べたいのなら、どうぞ」 ずずいっと干し肉の残りをラングさんの前へ
    ”星の尾”アルワン:「ふふっ」ちょっと笑う。
    〝白狼酋長〟ラング:「ありがとう、いただきます」遠慮なく手に取って食らい付く。大口を開けてガブリ。首を振って引き千切る。
    〝白狼酋長〟ラング:干し肉をふやかすだとか柔らかくするだとか、そういう行程を全く知らない生物のようだ。
    ”星の尾”アルワン:「兄貴……そんなバリボリ食ったらだめだよ」
    ”星の尾”アルワン:「もったいないよ」
    血鮫魔女レゼナ:「気持ちの良い食べっぷりだねえ」大型犬に餌付けする時の顔。
    〝白狼酋長〟ラング:「む……そうか、もったいないか……」
    ”星の尾”アルワン:こちらは干し肉を備え付けの火台で軽く炙った後、ヌガーと牛酪を溶かし混ぜてからパンに一緒に載せて、と
    〝白狼酋長〟ラング:「だが、確か誰かが〝食べられるうちに食べておけ〟とか言ってたような気が……」
    〝白狼酋長〟ラング:と言い訳しながらまだもぐもぐしている。図体がデカいので腹も減るのだ。
    ”星の尾”アルワン:レゼナの言う通り、凝り性気質な所を見せている。ミズラムで習った調理法の模倣でしかないが……
    "祓栗鼠" ミレイユ:「お腹に入ってしまえば同じともいいますからね」 少しの呆れを含んだ微笑み。
    〝白狼酋長〟ラング:「そうだそうだ。ちょっと入る量に違いがあるだけだ」
    〝白狼酋長〟ラング:「……ミレイユの場合、どこに食べ物が入るんだ?」
    〝白狼酋長〟ラング:「あんまり隙間がなさそうな気がする」
    ”星の尾”アルワン:(またすげーこと言ってる)
    "祓栗鼠" ミレイユ:「へっ?! どこにって、それは……」
    ”星の尾”アルワン:しらーっとした顔でパンにかぶりついている。
    "祓栗鼠" ミレイユ:指先でとんとん、と細い身体の胃の腑辺りをつつく
    "祓栗鼠" ミレイユ:「この辺り、でしょうか……?」
    〝白狼酋長〟ラング:「俺の半分もなさそうだ」
    血鮫魔女レゼナ:「スタイル良いからねえ」
    ”星の尾”アルワン:「おれより細いもんな」
    血鮫魔女レゼナ:「出るとこは出てるけどねえ」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナ?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「も、もうっ!」
    〝白狼酋長〟ラング:「もっとミレイユに喰わせて太らせたほうがいいのか……?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「元の体格もありますし、たくさん食べたからといってレゼナさんのようになるわけでは……」
    ”星の尾”アルワン:冬場のリスみたいになったミレイユを想像する。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「それに、レゼナさんだって……その、色々豊かというか……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ね、そうでしょう、アルワンさん!」 矛先を向ける
    ”星の尾”アルワン:「何でおれなんだよっ」
    〝白狼酋長〟ラング:「なんでだろうな。なんだか役割が決まってきたような気がする」
    〝白狼酋長〟ラング:「レゼナの話になるとアルワンが出てきて、俺の話だとミレイユだ」
    ”星の尾”アルワン:「いやまあ……凄く、頼りになる体つきって言うか」
    ”星の尾”アルワン:「その……女性としても、きれいだとは、思うけど」
    ”星の尾”アルワン:咄嗟に振られたので、余計なことを口走ってしまっている。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あら。顔が赤くなってますね」 くすくすと笑う
    ”星の尾”アルワン:「こいつ……」
    血鮫魔女レゼナ:胸元の外套を一枚開いて輪郭シルエットを露わにする。
    血鮫魔女レゼナ:「パーティ内の連携が取れてきたってことで、幸先が良いね」
    ”星の尾”アルワン:「あっ……こんなとこで脱ぐな!」
    血鮫魔女レゼナ:「食べたらポカポカあったかくなってきたんだよ」
    ”星の尾”アルワン:外套を脱ごうが脱ぐまいが人の勝手である。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「彼女が肌を露出することに、アルワンさんの許可はいらないのではないですか?」 ここぞとばかりに追撃する
    血鮫魔女レゼナ:「アルワンもそうだろ?」真っ赤になった顔をつんつんと指す。
    ”星の尾”アルワン:「お、ま、え、な」ミレイユの方を睨んで。
    ”星の尾”アルワン:「まあ……最近あったかくなって来たけど!」
    ”星の尾”アルワン:「そろそろ外に出る季節なんじゃないの!?」
    ”星の尾”アルワン:無理矢理方向転換。
    ”星の尾”アルワン:「動物とかも動き出す季節だしさ、また護衛の依頼とか来るでしょ。そう思わない兄貴?」
    ”星の尾”アルワン:(段々解ってきた……下手にミレイユをつつくと)
    ”星の尾”アルワン:(こういう形で帰って来る!気を付けないと……)
    〝白狼酋長〟ラング:「場所にもよるだろうな。もっと寒いところなら、多少季節が変わっても天気はあまりかわらない……らしい」
    〝白狼酋長〟ラング:「融雪地帯ほどはっきりと、季節が変わったと分かるところは活発になるかもしれないが」
    〝白狼酋長〟ラング:「オルトビック周辺はあまりかわらない……んじゃないか?」
    〝白狼酋長〟ラング:もぐもぐ状態からシームレスに真面目な話をしつつ、シームレスにもぐもぐに戻った。
    〝白狼酋長〟ラング:「だが、うん」
    〝白狼酋長〟ラング:「冒険者ギルドに、新人がどんどん来るようになっている」
    〝白狼酋長〟ラング:「依頼が増える前に少しでも育てておきたい……とか、サビーナが言ってた。受付の」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「……本職は研究員です」不服そうに横合いから口を挟みつつ
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あら。さしずめ……私たちの"後輩"とでも言うべきでしょうか」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「はい、増員についてはその通り。……まだ本格的に依頼が増える前の、今の段階で」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「最低でも2度以上、依頼を完遂できた冒険者を、複数確保しておきたい……と思っています」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「一度では偶然が味方することもあるでしょう。それでも二度目までには、学びがあるでしょうから」
    ”星の尾”アルワン:「いち、に」指折り数えて。「えっと……黒曜級くらいか」
    ”星の尾”アルワン:「開拓が進むなら、人手も必要になるし……」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「誰もがあなた達のように、最初から魔術師や大小鬼2体と戦うわけではありません」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「小鬼数匹を倒しただけの冒険者は、実はたくさん居ますから……」
    ”星の尾”アルワン:(冒険者が増えれば、”雪捨て場”の連中みたいなやつの行き場もその分増える)
    ”星の尾”アルワン:「……その分、食い扶持を支えるのも大変そうだけど」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「……………………」
    ”星の尾”アルワン:目の前の牛酪を見る。これはフリツチェスタ産だと聞いた。
    ”星の尾”アルワン:穀倉地帯を分散させなければ、必然的に一つの田畑に懸かる負荷も大きくなるだろう。
    ”星の尾”アルワン:無論、そこまでを考えて呟いたわけではないが――
    〝不乾之筆〟サビーナ:「……この独り言は倫理観に反しており、羅針団の見解とは関係ありませんが──」
    〝不乾之筆〟サビーナ:と、痩躯の受付嬢が口を開いた時だ。
    GM:外に面した扉がギギィと開いて、羅針団の構成員が小走りに駆け込んでくる。
    GM:彼は受付カウンター内の職員と手短に言葉を交わすと、書面だけを渡して駆け去っていった。
    GM:にわかにカウンターの内側がざわつき始める……。
    血鮫魔女レゼナ:「さあて、今度は小鬼か魔術師か」
    〝白狼酋長〟ラング:「……」皿にわずかに残っていた干し肉をほとんど呑み込むようにして食事を終える。
    〝不乾之筆〟サビーナ:車輪付きの椅子を、自由に動く方の足で転がしてカウンターの外に出る。
    〝不乾之筆〟サビーナ:「……ノールベイトに根付く冒険者の皆さんに、羅針団より優先対応依頼を提示します」
    〝不乾之筆〟サビーナ:「対象冒険者は黒曜等級以上。……事態解決までの間、冒険者ギルドの受付業務は一時的に縮小されます」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「忙しなくなりそうな予感がしますね」
    ”星の尾”アルワン:「優先対応依頼って」眉を顰める。「そんなにやばいのが出たのかよ」
    GM:ギルド内のあちこちのテーブルで、冒険者達が活気づく。
    ”星の尾”アルワン:「小鬼英雄チャンピオン? それとも……」
    GM:その殆どが、あなた達とほぼ同時か、少し遅れて冒険者になった、ノールベイトの出身者達だ。
    GM:食いっぱぐれないために、稼ぐために、冒険者となって、金さえあれば食料の手に入る今の環境に慣れた者達だ。
    ノールベイトで人が生存するには、多数の障害がある。
    しかしそのうちで最大のものは、やはり食料の調達であろう。
    人類が文明圏を広げ得た理由の一つ、耕作能力はこの地で十全と働かない。
    常に雪と氷で覆われた大地で、いかにして田畑を作るというのか。

    南方融雪地帯〝緑の街〟フリツチェスタ。
    いにしえの城塞跡を基盤として作られた街の郊外には、温暖期をあてこんでの畑が広がっている。
    ノールベイトの食糧事情を支える貴重な供給源──そこへ迫る影。
    それは吹雪を耐え忍ぶ力を持つが故、寧ろ南の地より余程悪辣である。

    三章。そろそろ餓えの苦しみを忘れた頃合いか?

    07:PLANET / THE HELL

    『〝害虫〟対策』 ・場所  :北方氷原ノールベイト フリツチェスタ郊外
    ・依頼人 :ノールベイト羅針団・ノールベイト冒険者ギルド
    ・依頼内容:農作物を狙う蟲人の群れの撃退
    ・報酬  :等級相当(鋼鉄等級50枚)

    GM:──依頼の内容はつまり、こういうことであった。
    GM:先だってあなた達が赴いた融雪地帯の、最も大きな羅針団拠点であるフリツチェスタ──その近辺で蟲人の大規模な群れが確認されたというのだ。
    GM:蟲人とて、祈りを共有し得る存在である。ただ群れを成しているだけならば警戒対象ではない、が。
    GM:数日前、その群れの偵察隊とおぼしき一団が、フリツチェスタ郊外の畑を襲撃したのだという。
    GM:被害は──農作物の一部が強奪され、更には抵抗した農民や、羅針団から派遣されている衛兵が数名攫われた。
    GM:……ノールベイトにおける農作物の価値は、南方のそれとは異なる。
    GM:農作可能な地域・時期が少なく、作物の種類も決して多用ではないが故、産業としての規模は小さい……が、
    GM:不安定な狩猟や、高コストの輸入に比べれば、貴重な安定した食料の供給源である。
    GM:あなた達は先の依頼のように、船を利用し融雪地帯へと赴いた──

    GM:──フリツチェスタ市。
    GM:赤や黄や、青や紫。不自然な程に鮮やかな色の横断幕が翻る、古城跡を利用して作られた街。
    GM:あなた達は羅針団拠点の一画に集められ、現場責任者の説明を受けている。
    現場責任者の女性:「──よって集められたメンバーを幾つかのグループに分け、巡回と調査を実施」
    現場責任者の女性:「蟲人の一団による襲撃に備えつつ、敵方の拠点を発見できた場合は先んじて攻撃を仕掛ける──これが方針です」
    現場責任者の女性:穏やかな口調だが、あまり人相の良くない現場責任者が、説明を行っている。
    〝白狼酋長〟ラング:「……あっと言う間に運ばれてきてしまった」
    〝白狼酋長〟ラング:「集団が本気で急ぐと……一党の場合に比べて、テンポ感が早いな」
    ”星の尾”アルワン:青い顔をして責任者の説明を聞いている。船酔いだ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:小柄な男の背を擦っては時折水を与えている。
    血鮫魔女レゼナ:「広い土地を人と人との連携で守る、これが集団の強みだよね」
    血鮫魔女レゼナ:「今回の敵も持ってる強みだ、嫌だねえ」
    ”星の尾”アルワン:「もうちょっと……ゆっくり移動してくれても……良いんだけどな……」
    ”星の尾”アルワン:「うぉえっぷ」
    現場責任者の女性:「迎撃の仔細は各グループごとに詰めていきますが……肝要なのは〝命を損ねない〟こと」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「酔いそうなくらい激しい動きができるのに、それとこれとは別物なのでしょうか……はい、布はここですよ」
    現場責任者の女性:「可能な限り、治癒呪文の使い手と水薬は掻き集めていますが、あなた達ひとりひとりが貴重な生命資源です」
    ”星の尾”アルワン:水を沢山貯めた水袋がちゃぽちゃぽと音を立てている様子を連想させるだろう。
    現場責任者の女性:「生きる糧を得るために死ぬのでは理屈が通りません。どうか、死なないように……」
    現場責任者の女性:心底心配はしているのだろうが、実験動物を見る研究者のような目をしている……のは、生来のものなのだろう。
    GM:なにはともあれ、その指示を受けて幾つかの一党・或いは羅針団職員の集団が持ち場へと移動していく。
    GM:それをある程度見届けてから、現場責任者は、あなた達の方へと歩を進める。
    現場責任者の女性:「──そこの四人組の方々。もしやミズラムの一件に携わった方々ですか?」
    ”星の尾”アルワン:「……え”っ? ああ……まあ、そうだけど……」
    ”星の尾”アルワン:「ほんとに関わってたのは」レゼナの方を向く。「彼女一人かな」
    ”星の尾”アルワン:ミズラムの”後継者”として、血を継がされそうになっていたのは、レゼナ一人だ。
    〝白狼酋長〟ラング:「アルワンが悪いクセで仲間はずれをしようとしてるが、4人で間違いないぞ」
    血鮫魔女レゼナ:「しくしく」
    ”星の尾”アルワン:「な、泣くなって」
    ”星の尾”アルワン:「そうだよ。四人、四人」
    ”星の尾”アルワン:観念したように呻く。
    血鮫魔女レゼナ:「まあ口で言ってるだけなんだけどもさ」
    血鮫魔女レゼナ:「確かに私たちが件の死人占い師を倒した一党だよ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「良かったですね、大人の女を泣かせる悪い人にならずに済んで」
    現場責任者の女性:「やっぱり。サビーナから聞いていたお姿と特徴、チーム漫談の具合が同じなので、もしやと思ったのです」
    ”星の尾”アルワン:「漫談ってなんだ漫談って」
    現場責任者の女性:「はじめまして。私はレオノールと申します」地母神の聖印をそっと掲げ頭を下げる。……長い角のせいか、一礼の角度は浅い。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「仲良しということで、一つ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「地母神の神官さまでいらっしゃいましたか。私はミレイユ、太陽神に仕えております」
    "祓栗鼠" ミレイユ:同じく聖印を見せながら一礼。
    ”星の尾”アルワン:「えっと……”星の尾”アルワン。よろしく」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「息の合ったチーム芸、大変によろしいことです。皆様は同郷の?」
    血鮫魔女レゼナ:「魔女のレゼナ。出自はばらけていますね」
    血鮫魔女レゼナ:「ノール・ベイトのあちこちから冒険者になりに集まってきた口で」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「それは珍しい……いえ、見るからに種族もサラダボウルでいらっしゃいますか」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「挨拶もほどほどに申し訳ありません。皆様には特にお願いしたいことがあるのです」
    〝黒衣獣司〟レオノール:と、声を潜めて手招きをする。
    〝白狼酋長〟ラング:「ラングだ。……で、なんだなんだ」
    血鮫魔女レゼナ:アルワンの肩をぐっと掴んで身を寄せる。
    〝白狼酋長〟ラング:「…………」その光景を横目で見て
    ”星の尾”アルワン:「お願い? ……おれたちに特に、」と言ったところで、抱き寄せられてぎゅむりとレゼナに密着してしまう。
    〝白狼酋長〟ラング:「……こうか」なんとなく、ミレイユの肩を掴んで寄せる。横のふたりの真似である。
    〝白狼酋長〟ラング:特に深い理由と意味は無い。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ひゃわっ?!」 されるがままに抱き寄せられる
    ”星の尾”アルワン:「ば、ばか」
    血鮫魔女レゼナ:「大小大小で小さくまとまりました」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「べ、別にその必要は…………こほん、いえ、今は話の続きを……」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「なるほど、収納効率が素晴らしいですね。燃料費が節約できることでしょう」
    ”星の尾”アルワン:(この人も相当変なやつじゃん……)
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……さて。先にお伝えしたように、今回の羅針団の目的は」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「蟲人の集団による食料略奪を防ぐための、巡回と防衛です」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「が……お伝えした通り。私共は先んじて、数名の捕虜を取られています」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「その奪還作戦を、お願いしたいのです」
    ”星の尾”アルワン:「なるほどな……少人数でやらないと意味がない喧嘩ってことか」
    ”星の尾”アルワン:「でも、めちゃくちゃ危険なんじゃないの。それって……」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「はい。ですから断っていただく権利はもちろんございます。……なにせこの依頼は」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「〝可能な限り蟲人を殺さずに〟と、条件を添えさせていただくのですから」
    〝白狼酋長〟ラング:「……別に殺したがりじゃあないからそれはいいんだが、なんでだ?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「こちらが手を出せば、次の口実を与えてしまうから──ではないでしょうか」
    ”星の尾”アルワン:ラングの言葉に頷く。思想的に悖るところがあるわけではないが、単純に不可解だった。が。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「『あなた達は殺した。では、こちらも』となってしまえば、次の争いはより激しさを増すでしょう」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「取る手段も、また同様に」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「ミレイユさんの考えは戦争として正しいのですが、残念ながら私共はもっと平和ボケしております」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……つまり、蟲人とてこのノールベイトに生きる命であるならば」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「死なせたくはない。敵対を続けたくはない」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「む……」 神官らしからぬ考えであったことに気付き、少し恥じ入った表情を浮かべる
    〝黒衣獣司〟レオノール:「狙われぬためではなく、和解の種を残すため……と考えております」
    血鮫魔女レゼナ:「はは、地母神さまの神官らしい依頼だね」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……なるほど。邪なるものを祓うことを生業とする一族の出ゆえ、ご容赦ください」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「いえ。ノールベイトに住まう者ならば、あなたの考え方に辿り着く方が正しい」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「私自身、羅針団に属することがなければ同様に考えていたでしょう」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……いや、嘘を言いましたね。羅針団に属する事がなければ」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「〝蟲人の殲滅を主張していたでしょう〟が正しいでしょう。ごめんなさいね」
    血鮫魔女レゼナ:「さて、それでは依頼を検討しましょうか」ぱんと手を打ち。
    血鮫魔女レゼナ:「捕虜が捕まってる場所についてはどこか分かってるのかい」
    ”星の尾”アルワン:(……変な人だけど。まるきり命のことがわかってないってひとでも、ないな)
    〝黒衣獣司〟レオノール:小さく首を振る。長い山羊角がぶんぶんと動く。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「蟲人の群れは陣を……巣を、フリツチェスタ市の外に展開しています」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「捕虜を取るのであれば、その中のどこかへとどめおいていると見るべきでしょうが」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「正確な位置はまだ不明。飛べる者の手配を急いでいるところです」
    〝白狼酋長〟ラング:「つまり、それを探るところからか」
    血鮫魔女レゼナ:「ふむ……ま斥候野伏一通りは揃ってるからやれない事はないか」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「探ることであれば、私も手伝えるでしょう」
    ”星の尾”アルワン:「な、殴る蹴るなら……」
    ”星の尾”アルワン:(他の連中がすごすぎて、おれが”殴る蹴る”なの)
    ”星の尾”アルワン:(なんか納得いかない)若干釈然としない表情。
    〝白狼酋長〟ラング:「だいたい分かった。たぶん。……つまり捕虜を取り返して、敵は出来るだけ殺さない」
    〝白狼酋長〟ラング:「で、一度こっちに戻ってくれば依頼は一段落か」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「はい。その後、別な一党との協力を依頼はするでしょうが」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「ギルドの認識としては、そこまでで一度の冒険完遂と見做してよいでしょう」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「というか、見做させます。私が」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「これでもそこそこ強権持ちだったりするのです」
    ”星の尾”アルワン:確かに……身なりや立ち居振る舞いからしても、人の上に立つことに慣れた者のように見える。
    ”星の尾”アルワン:どことなく、ラングと似たような雰囲気を感じていた。
    ”星の尾”アルワン:「……確かに、殺さない方がいいよな。誰だって」
    ”星の尾”アルワン:シャロールのことを思い出す。彼女が死んでしまったと思った時、世界の底が抜けたようだった。
    ”星の尾”アルワン:「死なない方がいい」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「ええ、全ては貴重な生命資源。生まれて増えて、これから地に満ちるべきもの」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……と、後付けの倫理観であるところの羅針団が言っております」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「私からの説明は以上。他に皆様、お聞きになりたいことなどございますか?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:くすりと笑う。「後付けでも、『そうだ』と納得できればもう貴女のものですよ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「取られた捕虜は何人か判明していますか?」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「地域住民がふたり、衛兵が3人。いずれも足腰に不安は無い人物です」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「よほどの事が無い限り、担いで走る羽目にはならないでしょう」
    血鮫魔女レゼナ:「ま、よほどの時は頑張るとしよう」
    ”星の尾”アルワン:ラングとレゼナで二人ずつは背負えるだろう。あとの一人は……
    ”星の尾”アルワン:「……」おもむろに屈伸運動スクワットをし始める。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「どろなわ……」
    血鮫魔女レゼナ:「捕虜を取るような蟲人なら、優位を取り返せば交渉にも持ち込めそうだ」
    血鮫魔女レゼナ:「つまりやりがいのある仕事、皆も同じ意見で良いかな?」
    〝白狼酋長〟ラング:「文句はないぞ。……手加減はやったことがないが、まぁ、やれないことは無い気がする」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ええ、もちろん。手加減については、まあ……頑張りましょう」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナがそう言うんなら」照れ隠しに、唇を尖らせる。「仕事は気持ちよくできたほうがいい」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「では、どうかご無事に。……ああ、外付けの倫理観とは特に関係なく」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「今から戦いに向かうあなた達に死んで欲しくないというのは、本心ですよ」

    探索1:Savage


    GM:今回依頼人から「出来るだけころさんでちょーよ」とか言われているが、特に手加減とか宣言とかは必要無い。
    GM:わざわざ「なんとしてもぶっ殺す!!!」とか宣言しない限り、きちんと加減して峰打ったりしてる扱いになるよ
    "祓栗鼠" ミレイユ:明確な殺意を示さない限り大丈夫、リス覚えた
    血鮫魔女レゼナ:これは手加減した火球!
    GM:戦闘描写で勢いあまって首をはねたり頭を叩き潰したりしてはいけません
    GM:生首がしゃべり出す羽目になるから
    ”星の尾”アルワン:これは手加減した延髄蹴り!!
    GM:そして潜入だが
    GM:ちょっと松明が必要になるけど蟲人もあんまり夜目利かなそうだし夜に行くのと
    GM:手は確実に空くけどあちらさんも見通しが利く日中、どちらがよろしい?
    ”星の尾”アルワン:ふーむ
    "祓栗鼠" ミレイユ:アルワンさん……今から暗視能力を獲得してください
    ”星の尾”アルワン:草
    ”星の尾”アルワン:ゴーグルに暗視機能とかついてたことにならないかな
    血鮫魔女レゼナ:文明的すぎる
    血鮫魔女レゼナ:松明持つ場合はミレイユか
    GM:カウチマンならやれないこともない気がする
    "祓栗鼠" ミレイユ:そうですね 直前まで持っておいて、戦闘時は床に落とす形になると思います
    GM:回避-6くらいのペナルティ付く代わり暗視機能搭載のゴーグル
    "祓栗鼠" ミレイユ:曲刀・投石紐のWスタイルのため
    ”星の尾”アルワン:じゃあミレイユに頼むか……
    ”星の尾”アルワン:”夜襲”をしましょう
    GM:まぁ、戦闘の時はあれよ 戦闘が起こるような場所ならあちらさんも松明とかの光源あるだろうから
    GM:その辺りはふわっと考えておこう
    ”星の尾”アルワン:あっ確🦀
    GM:ということであなた達は、海路での疲れをお昼寝タイムでいやして夜の潜入を待つわけだ
    GM:人が多い野営地なのでよこしまなことをしないように
    GM:でも戦いの前に物陰でよこしまなことしてるやつはいそうだな……

    GM:──作戦の決行は、夜を待つこととなった。
    GM:あなた達一党の戦力が、昼より夜に適していること。蟲人は比較的、夜目が利かない者が多いこと。
    GM:この二点を以て、潜入作戦ならば夜が適切である。……移動の疲れを癒す時間も十分に得られただろう。
    〝白狼酋長〟ラング:「ものすごく良く寝た」ついでに言うと夜行性に近い生き物でもある
    "祓栗鼠" ミレイユ:「んん……」 少し眠たげな目を擦りながら顔を出す。小さく欠伸。
    GM:さて、そんなわけで潜入パートです
    GM:ひとまずは蟲人の陣地に近づきたい、というのがひとつ。ついでにダイスで運試しもしておこう
    GM:なので最初の選択肢はふたつ。
    GM:堂々と全員で隠密していくか、誰かが探した死角ルートをひっそり進むかだ。
    GM:前者は難易度が高いが短時間で目的地に到達するだろう。
    GM:一方後者は、時間が掛かる分だけ消耗もあるが、隠密技術そのものの要求値は高くない。
    GM:具体的に言うと前者は、みんなで隠密に成功すればクリア
    GM:後者は誰かが観察→みんなで隠密、観察に成功してればクリアは確定だが隠密失敗者は消耗……という感じだ
    血鮫魔女レゼナ:目標値次第ではあるけど、みんなで隠密は現実的でないか
    "祓栗鼠" ミレイユ:防具を脱げば多少現実的にはなるかもしれませんが、一人でも失敗するとダメ、というのがやはりネックですね
    ”星の尾”アルワン:そうねえ ここは後者の方が良さそう
    〝白狼酋長〟ラング:防具を脱げば俺は実はそこそこ行けるが、ふむ
    GM:よろし、ではルート探しのターンだ
    GM:代表者を決めてもらい観察判定と行こう。難易度は……16かな
    〝白狼酋長〟ラング:俺の知力集中は4だ
    "祓栗鼠" ミレイユ:それなりに高いですが、ここは私がいきましょうか
    "祓栗鼠" ミレイユ:私の観察判定はGS13あります
    ”星の尾”アルワン:スーパーリス
    GM:難易度もっと上げてもいけるレベルだ
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS13>=16 観察
    GoblinSlayer : (GS13>=16) → 13 + 4[3,1] → 17 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:フ……
    ”星の尾”アルワン:イェイッ
    血鮫魔女レゼナ:ベリーグッドスカウト
    "祓栗鼠" ミレイユ:防具を脱ぎそうになったラングさんに気を取られかけましたが、この程度に動揺はしません
    GM:よろしい、ではまずミレイユが潜入のための安全ルートを見つけた。
    GM:となると……ここからの潜入は割と安全だ。全員、難易度12で隠密判定どうぞ
    GM:失敗したら消耗1だけ発生するが、目的地には到達できるぞ
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS13>=12 隠密
    GoblinSlayer : (GS13>=12) → 13 + 7[2,5] → 20 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:隠密はお手の物というわけです
    〝白狼酋長〟ラング:GS7>=12
    GoblinSlayer : (GS7>=12) → 7 + 4[2,2] → 11 → 失敗

    〝白狼酋長〟ラング:鎧がひっかかったりしたらしい……
    血鮫魔女レゼナ:GS3>=12
    GoblinSlayer : (GS3>=12) → 3 + 8[6,2] → 11 → 失敗

    血鮫魔女レゼナ:あ、夜だから+2で成功っすね
    ”星の尾”アルワン:GS8>=12 あんみつ
    GoblinSlayer : (GS8>=12) → 8 + 8[3,5] → 16 → 成功

    GM:そうじゃん 夜じゃん
    〝白狼酋長〟ラング:俺だけか
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を0増加(0 → 0)
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(0 → 1)
    血鮫魔女レゼナ:砂漠用の服を脱いでおきます。アルワンミスるなよ!
    GM:……というわけで若干1名が手こずったりしたものの、あなた達は蟲人の野営の傍までやってきた。
    ”星の尾”アルワン:みみみみみミスらんわ
    GM:松明がところどころに設置された陣内を、複数の種類の蟲人が行き来している。
    GM:どうやらこの集団は単一の群れではなく、幾つかの種族の群れの複合体であるらしい。
    GM:比較的夜に強いだろう種の兵卒が歩哨を行っているが、只人の軍勢や、獣人の群れに比べれば、夜間の監視の目は緩い。
    〝白狼酋長〟ラング:「……棘が。棘が」一度鎧から上着から何から脱いでいる。
    〝白狼酋長〟ラング:服の内側に蔦草の棘が入り込んでチクチクしているようだ。
    血鮫魔女レゼナ:「後で明るいところで抜こうねぇ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「~~~~?!」 顔が赤くなる。暗いから見えていないはず……はず……
    血鮫魔女レゼナ:肌を隠す外套を脱ぎ去り、強靭で暴力的な肉体を惜しげなく晒す。
    血鮫魔女レゼナ:「その時はミレイユもじっくりやりたいだろうし」
    GM:暗視無し勢のために松明はたぶんつけてるでしょこの一党
    "祓栗鼠" ミレイユ:「なっ、あっ、今はそんな場合では……!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:私が持ってるんでした松明 では松明の火で赤くなっているように見えるはず……です
    ”星の尾”アルワン:「そうだよ。そんな話してる場合じゃ」レゼナの豊満で分厚い肉体が目に入る。「な……」
    ”星の尾”アルワン:首の方向が固定されている。このままだと転びそうで危ないぞ。
    GM:……そんな場合かはさておき、あなた達は食事状況も良くなっただろうし──吸血状況も然りだし──
    GM:場数も潜って体も鍛えられた。まぁ、一党結成時よりまた少しいい体になってるのだろう。
    GM:とは言え、良い感じに身を隠せる茂みがあったのが幸い。今のところあなた達の存在は発覚していない。
    GM:このまま調査を進め、捕虜を奪還するのがあなた達の目的だ──ということで
    GM:・探索チャート
    2~3 敵対遭遇
    4~6 探索難航 継戦カウンター+1
    7~11 順調に進む 進行度+1
    12~ 幸運 進行+2!
    3/6

    GM:いつものだよ!
    GM:深い説明は必要あるまい。PC番号順に幸運判定をしてもらい、その達成値次第でイベント発生
    GM:進行度が一定値になる度にちょっとストーリーが進むという……つまりマップ用意が大変なオンセ用の省略だ!
    ”星の尾”アルワン:ウシャ―ッ
    血鮫魔女レゼナ:スリムだぜ
    "祓栗鼠" ミレイユ:幸運リスー
    GM:今回のPC番号は事前に手元で適当にダイスを振ってきめた
    GM:アルワン→ミレイユ→レゼナの順で判定してもらおう
    GM:ということでさっそくだがアルワン! 運試し!
    ”星の尾”アルワン:しゃい!
    ”星の尾”アルワン:2d6 チャート
    GoblinSlayer : (2D6) → 6[5,1] → 6

    ”星の尾”アルワン:あんぎゃ~~~
    ”星の尾”アルワン:経戦カウンター+1!
    GM:ふふ……実はこの探索、不利効果の確率が地味に高いのだ
    GM:では次! りす!
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS1
    GoblinSlayer : (GS1) → 1 + 7[4,3] → 8

    "祓栗鼠" ミレイユ:ふ……
    GM:進行1。ではレゼナ!
    血鮫魔女レゼナ:GS
    GoblinSlayer : (GS) → 5[1,4] → 5

    血鮫魔女レゼナ:あっはっは
    "祓栗鼠" ミレイユ:難航しまくり!
    GM:カウンターが2だぜ……さあアルワン
    ”星の尾”アルワン:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 5[4,1] → 5

    ”星の尾”アルワン:wwww
    ”星の尾”アルワン:もう終わりだよこのPT
    GM:わははは
    GM:希望の星ミレイユ!
    血鮫魔女レゼナ:もたもた……もたもた……
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS1
    GoblinSlayer : (GS1) → 1 + 11[5,6] → 12

    "祓栗鼠" ミレイユ:これが"力"ですよ
    血鮫魔女レゼナ:最強斥候
    "祓栗鼠" ミレイユ:もうっ みなさんちゃんとしてくださいっ
    GM:幸運の1を有効活用しよった
    血鮫魔女レゼナ:ごめんよ委員長
    ”星の尾”アルワン:スーパーリス
    GM:ということで

    GM:探索中、あなた達は調理場を見つけた。
    GM:……と言っても、さほどの料理はしていない。野菜や小動物を切り分けている程度だ。
    GM:火を通す工程すら無いが、それで困るような種族ではないということだろう。
    GM:調理担当がこっそり野菜屑を齧ったりもしているのは、見て見ぬ振りをしてもまぁ別に構わない。
    GM:それはさておき。
    GM:切り分けられた食材は大皿に乗せられて、テント内の大机に並べられていく。明日の朝食なのだろうか。
    GM:……ここで観察判定です。難易度は……13かな。
    GM:これは全員、とりあえず振っておいて!
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS13 観察
    GoblinSlayer : (GS13) → 13 + 8[4,4] → 21

    〝白狼酋長〟ラング:GS7 観察判定
    GoblinSlayer : (GS7) → 7 + 6[2,4] → 13

    血鮫魔女レゼナ:GS8>=13
    GoblinSlayer : (GS8>=13) → 8 + 5[3,2] → 13 → 成功

    〝白狼酋長〟ラング:ギリギリだ
    ”星の尾”アルワン:GS4>=13
    GoblinSlayer : (GS4>=13) → 4 + 11[6,5] → 15 → 成功

    ”星の尾”アルワン:すご
    GM:出目で押し切った
    GM:ならこれは、全員が気付くわけだ。
    GM:……よくよく見ると、生肉と生野菜だけの皿とは別に、小さな皿が用意されている。
    GM:そこへ並べられているのは……茹で肉&茹で野菜だ。調味料を使用した様子は見られないが。
    GM:つまり。
    GM:生では肉や野菜を食するのが難しいが、丁寧に扱うほどではない何者か──そういう相手への食事であろう。
    GM:調理担当も、楽しげに準備している様子ではない。
    ”星の尾”アルワン:目を細める。「捕虜用の炊事場かな」
    血鮫魔女レゼナ:「生の方は蟲人で食べる分だろう」
    血鮫魔女レゼナ:「あたしもイケる」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ですが、わざわざ茹でているものもありますね」
    〝白狼酋長〟ラング:「料理をしているな……」
    ”星の尾”アルワン:生野菜をばりぼり齧っているレゼナを想像する。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「料理というには些か手抜きという気もしないではないですが……」
    ”星の尾”アルワン:「塩も胡椒も使ってない」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……或いは、『食べさせる必要はあるがそこまで手をかけなくてもいい』といった」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「そういう者への食事提供、ということでしょうか」
    〝白狼酋長〟ラング:「……そんな相手に心当たりは?」
    ”星の尾”アルワン:調理場を検分するが、調味料の類は見当たらなかった。
    血鮫魔女レゼナ:「お腹が蟲人より弱い連中、捕虜の分を作らされてるわけだ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:頷く。「恐らくはそうでしょう」
    ”星の尾”アルワン:「……だとしたら、捕虜が捕まってる所も近いかも」
    〝白狼酋長〟ラング:「なるほど。……なら、あの皿がどこかに行く時に追いかければ」
    〝白狼酋長〟ラング:「捕虜のいるところに行ける、ということだ」
    ”星の尾”アルワン:「行こう。……食料はちょっと貰ってった方が良いかな」
    GM:ほほう
    GM:では手仕事のお時間だ
    GM:確かにここは調理場。生肉はさておき生野菜なら、只人でも食べることは出来るだろう。味はさておき
    GM:肉食獣の二名は生肉ばりぼり行けばいいし
    ”星の尾”アルワン:www
    ”星の尾”アルワン:調味料買っとくべきだったかも
    GM:ということで、手仕事判定……を、そうだな。全員でやってもらうか
    ”星の尾”アルワン:よっしゃ~手仕事行くぜ
    GM:その達成値合計の5%、継戦カウンターを減らすことにしよう
    ”星の尾”アルワン:GS7 手仕事
    GoblinSlayer : (GS7) → 7 + 11[6,5] → 18

    ”星の尾”アルワン:オリャ―ッ
    〝白狼酋長〟ラング:GS11 手仕事
    GoblinSlayer : (GS11) → 11 + 8[2,6] → 19

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS13 手仕事
    GoblinSlayer : (GS13) → 13 + 7[1,6] → 20

    ”星の尾”アルワン:めっちゃいい
    血鮫魔女レゼナ:GS9
    GoblinSlayer : (GS9) → 9 + 5[1,4] → 14

    GM:こいつら技量高いんだった
    ”星の尾”アルワン:C(18+19+20+14)
    GoblinSlayer : c(18+19+20+14) → 71

    GM:57+14で71か
    GM:3.5
    GM:継戦カウンター……0!
    ”星の尾”アルワン:うひょ~~~!!
    "祓栗鼠" ミレイユ:残ったご飯全部食べた?
    血鮫魔女レゼナ:生肉うまうま
    ”星の尾”アルワン:これが”アレンジ”です
    GM:そこまで喰ったら逆に動けないでしょ
    GM:はい
    GM:判定の後半戦です
    GM:レゼナからだ!
    GM:あっ、探索チャートのね。何のが抜けておるわ
    血鮫魔女レゼナ:gs
    GoblinSlayer : (GS) → 3[2,1] → 3

    血鮫魔女レゼナ:あっはっは
    GM:うふふ
    ”星の尾”アルワン:ぎゃ~~~~
    GM:そうだな……ここはライトに行こう

    GM:……ということであなた達が、失敬した食材で腹を満たしていた時である。
    蟲人の厨房担当:「ふわーぁ……どれ、仕込み仕込み……」
    蟲人の厨房担当:物陰から、欠伸と共に起き上がってきた者がいた。
    〝白狼酋長〟ラング:「……………………」
    蟲人の厨房担当:「……………………」
    血鮫魔女レゼナ:「……………………」
    血鮫魔女レゼナ:「もむもむ」咥えていた生肉を口の中に押し込む。
    蟲人の厨房担当:「敵!」情動というものが無い。
    蟲人の厨房担当:敵がいる。即ち戦闘。そのペースの判断の速さで、
    ”星の尾”アルワン:「あっ」
    蟲人の厨房担当:厨房担当は肉切り包丁を手に取る!
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あ、怪しい者では……!」
    ”星の尾”アルワン:「怪しい者だよどう考えても」
    GM:と、その声に反応したかのように、厨房の他地点で作業を行っていた者達も武器を手に取る!
    〝白狼酋長〟ラング:「……大声で叫んだりはしないんだな」
    〝白狼酋長〟ラング:「まぁ、相手が少ないに越したことはないが……」
    ”星の尾”アルワン:「折角スープ作ろうと思ってたのに……!」
    GM:待たせたな、今日の初戦闘だ
    GM:だがその前に怪物知識判定と行こう……難易度は11になるはずだ、たぶん
    ”星の尾”アルワン:GS9>=11
    GoblinSlayer : (GS9>=11) → 9 + 7[4,3] → 16 → 成功

    〝白狼酋長〟ラング:GS4 怪物知識
    GoblinSlayer : (GS4) → 4 + 9[3,6] → 13

    血鮫魔女レゼナ:GS12>=11
    GoblinSlayer : (GS12>=11) → 12 + 9[5,4] → 21 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS11>=11 怪物知識
    GoblinSlayer : (GS11>=11) → 11 + 7[2,5] → 18 → 成功

    GM:このくらいは易々抜くか
    蟲人ミュルミドン 悪党2 生命力18 呪文抵抗10 移動力15 先制力5 知能:人並み モラルGS8>=13
    武器 達成値13 威力1d6+2 斬 回避13 装甲2 支援:命中、威力、装甲+1 5m
    【護衛:初歩】ラウンドに1回、近接距離内のキャラクター1体への近接・遠隔・呪文攻撃を代わりに受ける。

    ■多種多様な姿をした蟲人の戦士。
     群れの存続のために誰もが己を捨てられる、団結力が最大の脅威である。
    GM:屋内戦闘なので、みんながみんな近接距離とする。そして君達も全員前衛配置だ!

    ラウンド1


    GM:はい! 行動順決定!
    GM:〝白狼酋長〟ラングのイニシアチブを2D6(→ 9)に変更(0 → 9)
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを2D6(→ 4)に変更(0 → 4)
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユのイニシアチブを2D6(→ 3)に変更(0 → 3)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンのイニシアチブを0に変更(0 → 0)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンのイニシアチブを2D6+1(→ 8)に変更(0 → 8)
    ”星の尾”アルワン:ウオーッ やるぞッ
    〝白狼酋長〟ラング:俺からか
    "祓栗鼠" ミレイユ:あ
    "祓栗鼠" ミレイユ:「紅蓮の嚆矢」を宣言 サ225 先制判定後、矢や投擲武器を1使用して味方の先制力+1~3、敵の先制力-1~-3
    "祓栗鼠" ミレイユ:レゼナさんを上げましょう
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟲人1、下がりなさい
    蟲人の厨房担当:おのれーっ 厨房内で飛び道具ー!
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを7に変更(4 → 7)
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟲人_1のイニシアチブを2に変更(5 → 2)
    GM:蟲1がスローになったのであらためて
    ”星の尾”アルワン:ひゅんひゅん
    〝白狼酋長〟ラング:ちょっと出目試しで消耗しとくか
    〝白狼酋長〟ラング:・憤撃 サプリP205 消耗1で使用 命中判定の達成値と威力に「使用時点の消耗数+1」を加算
    〝白狼酋長〟ラング:蟲人2に武技での近接攻撃
    〝白狼酋長〟ラング:消耗は使用時点で1だ
    〝白狼酋長〟ラング:GS15
    GoblinSlayer : (GS15) → 15 + 11[6,5] → 26

    "祓栗鼠" ミレイユ:本気過ぎる
    蟲人の厨房担当:回避13の装甲2だ……
    ”星の尾”アルワン:つよ
    〝白狼酋長〟ラング:威力が
    〝白狼酋長〟ラング:2d6+9+効力+「使用時点の消耗数+1」
    〝白狼酋長〟ラング:2d6+9+3d6+2
    GoblinSlayer : (2D6+9+3D6+2) → 6[4,2]+9+8[5,1,2]+2 → 25

    〝白狼酋長〟ラング:ごづん!
    "祓栗鼠" ミレイユ:一撃!
    〝白狼酋長〟ラング:つまみ食い発覚と同時に片手半剣の腹で蟲人をひっぱたく!
    蟲人の厨房担当:「ぶぎゃっ!」思いっきりぶん殴られて気絶! のこり3人!
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(1 → 2)
    GM:アルワンの手番だな
    ”星の尾”アルワン:では薙ぎ払いを使用。蟲人2・3を鉄拳で狙う。
    GM:回避装甲は固定値だ、命中したらダメージまで行くように
    ”星の尾”アルワン:GS9>=13
    GoblinSlayer : (GS9>=13) → 9 + 5[3,2] → 14 → 成功

    ”星の尾”アルワン:ヒョ……
    ”星の尾”アルワン:無念無想!達成値+5!
    ”星の尾”アルワン:効力値19でダメージイクゾッ
    GM:武道家はこれがあるからな
    ”星の尾”アルワン:3d6+6
    GoblinSlayer : (3D6+6) → 11[4,5,2]+6 → 17

    "祓栗鼠" ミレイユ:惜しいけど十分入ってる!
    GM:蟲人_2の負傷数を15増加(0 → 15)
    GM:蟲人_3の負傷数を15増加(0 → 15)
    ”星の尾”アルワン:どかすかばきっ
    "祓栗鼠" ミレイユ:挑発する?
    GM:間違えた、
    GM:蟲人_4の負傷数を15増加(0 → 15)
    ”星の尾”アルワン:一応しておこう。ノーダメの蟲人1に挑発。
    GM:ラングが2を落としてるんだから3と4に薙ぎ払いだな
    ”星の尾”アルワン:GS11
    GoblinSlayer : (GS11) → 11 + 7[4,3] → 18

    GM:人並みだと
    GM:GS4>=18
    GoblinSlayer : (GS4>=18) → 4 + 7[3,4] → 11 → 失敗

    ”星の尾”アルワン:怪物レベルの2倍だから
    ”星の尾”アルワン:しゃあ!来い!
    GM:挑発は成功!
    ”星の尾”アルワン:「でっ……りゃあ!!」
    蟲人の厨房担当:行きたいけどイニシアチブ2なんよ
    ”星の尾”アルワン:精霊を呼ぶ。両足に雷を纏わせ、二連の蹴りを蟲人どもに叩き込む。
    蟲人の厨房担当:ばちっ、がぎっ 硬い甲殻に打撃音
    蟲人の厨房担当:「ギッ! ギギ……」声とは異なる、威嚇音を喉から鳴らす2体!
    血鮫魔女レゼナ:《火球ファイアボール》 p316。蟲人1を中心点に球状範囲に火属性ダメージ。
    血鮫魔女レゼナ:【血の狂騒】1d3点負傷することで命中・回避・呪文行使・維持・抵抗判定+2
    血鮫魔女レゼナ:1d3
    GoblinSlayer : (1D3) → 3

    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの負傷数を3増加(0 → 3)
    血鮫魔女レゼナ:GS13>=10
    GoblinSlayer : (GS13>=10) → 13 + 3[1,2] → 16 → 成功

    蟲人の厨房担当:ふむ
    ”星の尾”アルワン:えらい!
    蟲人の厨房担当:では蟲人3、蟲人1に【護衛】
    ”星の尾”アルワン:テメ~~~
    蟲人の厨房担当:トータルの戦力として群れにプラスになるようにしただけだが?
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟲人らしい発想!
    血鮫魔女レゼナ:3d6+4
    GoblinSlayer : (3D6+4) → 8[3,2,3]+4 → 12

    血鮫魔女レゼナ:1d6+12 蟲人1への追加ダメージ
    GoblinSlayer : (1D6+12) → 2[2]+12 → 14

    GM:つまり
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの残呪文使用回数を1減少(4 → 3)
    GM:蟲人_3の負傷数を22増加(15 → 37)
    GM:蟲人_4の負傷数を10増加(15 → 25)
    GM:こうだったかしら
    GM:つまり沈むな!
    ”星の尾”アルワン:しゃいっ
    "祓栗鼠" ミレイユ:流石~!
    ”星の尾”アルワン:レゼナは強いなあ
    血鮫魔女レゼナ:「むぐご…ぶちぶちっ」咄嗟の隙をミレイユの牽制で誤魔化しながら肉を噛み千切り
    血鮫魔女レゼナ:「H火石O成長T投射」!赤い肉汁と血を吐きつけながら真言呪文!
    血鮫魔女レゼナ:たちどころに炸裂した弱火が蟲人たちを弾き飛ばし、生肉を焼く。
    蟲人の厨房担当:「グアッ!」「ヒカゲンッ!」
    蟲人の厨房担当:甲殻の中身まで蒸し焼きにはならない程度の炎に蹴散らされる蟲人達──だが
    蟲人の厨房担当:確かにその時に見たであろう。直撃を受けた二人は自らを壁と成し
    蟲人の厨房担当:そうして防がれた炎の下を潜るように、刃物を持った蟲人が、残る手足をフル稼働してガサガサと接近してくる!
    血鮫魔女レゼナ:「はぐ!」肉を咥え直し、残る敵へと油断なく大剣を構える。佇まいだけは真面目だ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「身を挺して……!」
    ”星の尾”アルワン:「粘られると厄介だな……」
    GM:しかし行動順が2に落とされたためにミレイユが先に動いてしまうのだ……
    "祓栗鼠" ミレイユ:フフ……
    ”星の尾”アルワン:いけーっ
    蟲人の厨房担当:牛め
    "祓栗鼠" ミレイユ:主行動で「曲刀」による攻撃。対象は蟲人1
    "祓栗鼠" ミレイユ:攻撃前に【死角移動:習熟】を宣言。対象は移動妨害判定を行う。勝利するとこの手番対象への近接・遠距離命中判定[+4] 成否に関わらず対象の前まで移動し、次の自分の手番まで回避・盾受け判定[-2]
    "祓栗鼠" ミレイユ:人並み知能だからGS4かしらね
    "祓栗鼠" ミレイユ:周りにもう仲間もいないしね ふふ
    GM:移動妨害読んでた 確かに知能での判定だ
    ”星の尾”アルワン:かわいそう
    蟲人の厨房担当:GS4
    GoblinSlayer : (GS4) → 4 + 6[3,3] → 10

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(13+2)>=10 移動妨害への対抗判定
    GoblinSlayer : (GS15>=10) → 15 + 7[1,6] → 22 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(13+4) 命中(曲刀) 死角移動成功時
    GoblinSlayer : (GS17) → 17 + 9[4,5] → 26

    ”星の尾”アルワン:ヤバスンギ
    "祓栗鼠" ミレイユ:3d6+1d6+3+4 斬属性ダメージ(曲刀)
    GoblinSlayer : (3D6+1D6+3+4) → 3[1,1,1]+1[1]+3+4 → 11

    "祓栗鼠" ミレイユ:は?
    ”星の尾”アルワン:あっ
    GM:?????
    "祓栗鼠" ミレイユ:あの……因果点を使わせていただいても……?
    GM:こんなことある……?
    ”星の尾”アルワン:はい。
    "祓栗鼠" ミレイユ:MCPI(1)$6 祈念
    GoblinSlayer : 祈念(2d6+1) → 5[4,1]+1 → 6 → 成功, 因果点:6点 → 7点

    "祓栗鼠" ミレイユ:幸運リスで良かった
    血鮫魔女レゼナ:リベンジ!
    ”星の尾”アルワン:ラッキーリス―
    "祓栗鼠" ミレイユ:3d6+1d6+3+4+4 さっきのは見なかったことにしてくださいね
    GoblinSlayer : (3D6+1D6+3+4+4) → 9[1,6,2]+4[4]+3+4+4 → 24

    GM:1/1296だからまぁ……絶対有り得ないとまでは言えない確率なのか……
    ”星の尾”アルワン:ヨシ!
    蟲人の厨房担当:otiru!
    GM:継戦カウンターが1になって戦闘終了だぜ
    "祓栗鼠" ミレイユ:上手にできました!
    血鮫魔女レゼナ:【再生】により負傷数が2点回復して(3 → 1)
    "祓栗鼠" ミレイユ:「申し訳ありませんが──」 儀式用の短剣を抜き放ち、くるりと持ち方を変える
    "祓栗鼠" ミレイユ:接近してくる蟲人の懐に潜り込み、その勢いを利用して鳩尾に柄を沈める
    "祓栗鼠" ミレイユ:どす、と鈍い音 「増援を呼ばれるわけにはいきませんので……」
    蟲人の厨房担当:「ごぶっ! ……ぐっ……盗み食いやろう……め……」
    蟲人の厨房担当:「くいしんぼうさん……め……」
    蟲人の厨房担当:ばたん
    〝白狼酋長〟ラング:「……反省点がひとつ」
    〝白狼酋長〟ラング:「食事は……運び出して、安全なとこでたべよう……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……同感です。お行儀も良くありませんし」
    血鮫魔女レゼナ:「あぐあぐ…」
    ”星の尾”アルワン:野菜と肉の入った鍋を抱えている。
    ”星の尾”アルワン:「レゼナも生肉だけで食べるより」
    血鮫魔女レゼナ:「ごくり、すまなかった!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「さっきまでそこにあった生肉の山は……?!」
    〝白狼酋長〟ラング:「……アルワン、それは置いてけ」
    ”星の尾”アルワン:「こっちの方がうまいよ」
    ”星の尾”アルワン:「えっ……」
    ”星の尾”アルワン:寸胴サイズなので明らかに邪魔だ。
    ”星の尾”アルワン:無駄に料理当番としての使命感に目覚めている。
    〝白狼酋長〟ラング:「食料不足で襲ってきてる群れの中を、食料抱えて歩き回るのは」
    〝白狼酋長〟ラング:「……バレた時の怒られ方がすごいと思う」
    ”星の尾”アルワン:「確かに……こいつら、よく考えたらお腹空いてたんだもんな」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「怒られるで済まないでしょうね……」
    ”星の尾”アルワン:「もちろんこっちの飯は守らなくちゃいけないけど、どうにかならないもんかな……」
    〝白狼酋長〟ラング:「捕虜を取ってるし、食事を出してるから、その心配は無いだろうが」
    ”星の尾”アルワン:鍋を調理台に置いていく。
    〝白狼酋長〟ラング:「ここの蟲人は、生肉を食えるんだぞ」
    〝白狼酋長〟ラング:「……ちょっとずつ、ちょっとずつだが、サビーナとかレオノールの言おうとしたことが分かってきた気がする」
    〝白狼酋長〟ラング:「行こう」
    GM:さて……次の判定はアルワンか
    GM:ここからは敵対判定ひいた場合、消耗+継戦のダブルパンチになります
    血鮫魔女レゼナ:アルワン…わかっているね
    GM:関西人の心意気……見せたれや……
    ”星の尾”アルワン:2d6 これが本場のお笑いや!
    GoblinSlayer : (2D6) → 2[1,1] → 2

    "祓栗鼠" ミレイユ:ほんまに出すやつがおるか!
    ”星の尾”アルワン:????????????????????
    GM:本当に出すやつがあるか
    GM:継戦カウンターは2になり、そして全員が1消耗です
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(2 → 3)
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユの消耗を1増加(0 → 1)
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの消耗を1増加(0 → 1)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンの消耗を1増加(0 → 1)
    GM:この蟲人の陣、かなり規模がでかいようだな
    ”星の尾”アルワン:たまげたなあ
    GM:さてミレイユ!
    GM:君だけが頼りだ
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS1
    GoblinSlayer : (GS1) → 1 + 6[4,2] → 7

    GM:順当に進んで進行4
    "祓栗鼠" ミレイユ:幸運リスー
    ”星の尾”アルワン:えらすぎ
    GM:レゼナ! ゴー!
    血鮫魔女レゼナ:アルワンと同じ枠で終わるものか
    血鮫魔女レゼナ:GS
    GoblinSlayer : (GS) → 3[1,2] → 3

    ”星の尾”アルワン:?
    "祓栗鼠" ミレイユ:助けてラングさん……
    GM:きみらね
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの消耗を1増加(1 → 2)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンの消耗を1増加(1 → 2)
    GM:継戦カウンター……3!
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(3 → 4)
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユの消耗を1増加(1 → 2)
    ”星の尾”アルワン:こいつらまともに探す気あるのか?
    〝白狼酋長〟ラング:俺が振るのは別にかまわんが……俺は幸運とか特にない
    〝白狼酋長〟ラング:俺が振るだけミレイユの試行回数が減るから損だぞ
    ”星の尾”アルワン:www
    GM:とうわけでアルワンに戻るが
    "祓栗鼠" ミレイユ:そうかな……そうかも……
    ”星の尾”アルワン:ほなやるか……
    GM:ここからの手順でもあまり悲惨だったら何か考えますこのやろう
    ”星の尾”アルワン:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 7[4,3] → 7

    ”星の尾”アルワン:おっ
    GM:よし! 普通の出目!
    ”星の尾”アルワン:久々にまともな出目が出た
    "祓栗鼠" ミレイユ:持ち直してきたな
    GM:とても普通!
    血鮫魔女レゼナ:くっ……
    GM:そしてミレイユの手番、勝ったな
    血鮫魔女レゼナ:ミレイユ…わかっているな
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS1 任せてくださいよ
    GoblinSlayer : (GS1) → 1 + 10[4,6] → 11

    ”星の尾”アルワン:しゃあああああ
    血鮫魔女レゼナ:もう全部あいつひとりでいいんじゃないか?
    GM:本当に安定しておるわ
    GM:マジな話、ぜんぶミレイユが振った方が安全なのは間違い無いが
    GM:それが出来ないのが一党ということよ……
    GM:はい
    GM:進行6ですわね

    GM:……ということで、調理された小皿の行き先を追跡することになったあなた達である。
    GM:気絶した蟲人を隠したり、配膳担当が首を傾げながら歩いていくのを尾行したり、
    GM:その辺りの迂余曲折がなんか、その、こう、かなり大変だった雰囲気はあるんだけど、
    GM:どうにか追跡を完遂──陣営の比較的内側の方にある小さなテントを見つけた!
    GM:見張りが数名。そこへ小皿が運ばれていき、代わりに空になった皿が運び出されていった。
    GM:上位将官の幕営には見えない粗末なテントだ。
    〝白狼酋長〟ラング:「……アレっぽいな」
    血鮫魔女レゼナ:「ようやく当たりを引けたようだね」
    GM:ようやく、という言葉に込められた実感の重さたるや……
    ”星の尾”アルワン:「はあはあはあはあ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「大変でした……」 ラングさんの身体の前で縮こまるようにしながら、ひょこっと顔を出して様子を見ている
    GM:それなりの武装の見張りが数名。少し離れた所にも幕営。
    ”星の尾”アルワン:物陰から顔を出してテントを覗いている。ちょうどレゼナの下に来るような形だ。
    GM:このまま真っ直ぐ飛び込んでいく場合、いささかならず苦戦しそうな配置である。
    GM:が、夜間でもあるし、打つ手は幾つか──と、
    GM:考え始める矢先のことだ。
    GM:……この判定はあまり意味が無いが、第六感判定をどうぞ。目標値は、えーと
    GM:GS3
    GoblinSlayer : (GS3) → 3 + 5[2,3] → 8

    GM:だいぶ低いな。だが目標値はこれで!
    血鮫魔女レゼナ:GS6>=8
    GoblinSlayer : (GS6>=8) → 6 + 7[3,4] → 13 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS12>=8 第六感
    GoblinSlayer : (GS12>=8) → 12 + 2[1,1] → 14 → 大失敗

    "祓栗鼠" ミレイユ:あっ?!
    ”星の尾”アルワン:GS10>=10
    GoblinSlayer : (GS10>=10) → 10 + 12[6,6] → 22 → 大成功

    〝白狼酋長〟ラング:GS6 第六感判定
    GoblinSlayer : (GS6) → 6 + 7[2,5] → 13

    ”星の尾”アルワン:ぴきーん
    GM:うそでしょ
    血鮫魔女レゼナ:疲れが出たにゃんね
    "祓栗鼠" ミレイユ:ここまで大変だったから……しおしお
    血鮫魔女レゼナ:なんだこいつら!?
    ”星の尾”アルワン:大失敗と大成功が同時にいる……
    "祓栗鼠" ミレイユ:出目が良くなったり悪くなったりするな
    GM:良かったな……この全然なんでもないどうでもいい判定で……
    ”星の尾”アルワン:これで打ち消し合うような形にできませんか?
    GM:じゃあ抱きしめられるのに夢中になってた子と敏感になりすぎてた子で相殺とします
    "祓栗鼠" ミレイユ:ありがとう、アルワンさん……
    "祓栗鼠" ミレイユ:はうう……
    GM:ミレイユは湯たんぽにでもなっててください
    GM:えー
    GM:では判定に成功した者は、敵対勢力とはまた別の誰かが……
    GM:まぁ隠れようとはしてるんだけど、あまり隠密が上手い感じでもなくやってくるのに気付く。
    GM:がさがさ がさがさ
    GM:その直後!
    現地冒険者:「かかれー! 捕虜を探せー!」
    現地冒険者:「この蟲人どもめ、蹴散らしてやる!」
    現地冒険者:数人の冒険者が気勢を上げて突っ込んできた!!!
    蟲人:「!?」
    ”星の尾”アルワン:(えっ)
    ”星の尾”アルワン:(秘密の作戦じゃないの?)
    現地冒険者:下手くそな奇襲とは言え勢い任せの奇襲は、実はそこそこ威力がある。蟲人が何人か薙ぎ倒され、
    〝白狼酋長〟ラング:「……別働隊、いや」
    〝白狼酋長〟ラング:「〝勝手に飛び出してきた抜け駆け者〟あたりか……?」
    ”星の尾”アルワン:「こ、困る……」
    現地冒険者:「うぉおおおおお! 略奪者め!」「俺達の畑を荒らしやがって!!!」
    現地冒険者:各々の力量は然程でも無いかも知れないが、とにかく勢いが有る──
    血鮫魔女レゼナ:「陽動になってくれる分にはいいんだけどねえ」
    ”星の尾”アルワン:「すげ~~」
    ”星の尾”アルワン:「めちゃくちゃ怒ってる」
    GM:いいや。例外がひとり。
    GM:一団の戦闘で両手剣を振り回す、
    巨体の獣人:長身の──というにも背が高い、ラングより更に大柄な、獣人の剣士。
    巨体の獣人:「……」
    巨体の獣人:両手剣を箒か何かのように振り回し、剣の腹で蟲人を引っぱたいて、文字通り吹っ飛ばしている。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……分が悪すぎますね」 蟲人の、だ
    巨体の獣人:鞠球を棍棒で打つように、何メートルも吹っ飛ばしているのだ。
    巨体の獣人:「……」
    現地冒険者:「ディーアさん、行きましょう! どこかに捕虜が集められてる筈です!」
    血鮫魔女レゼナ:「硬い割に軽いからね、効果的だ」
    巨体の獣人:「…………!」
    現地冒険者:「ぅおおおおおおおおおー!!!」答えを待たずに吶喊する冒険者達!
    巨体の獣人:「………………!」口をぱくぱくさせながら冒険者達の後を追う女戦士!
    GM:想定外の襲撃だが、おかげで捕虜の周囲は手薄になった。それはいい。
    GM:問題は奇襲してきた冒険者達が、かなり血気に流行っている様子であることだ。
    GM:『蟲人をむやみに傷付けず殺さず、和平の目を残してほしい』
    〝白狼酋長〟ラング:「……これは、なんだ、その」
    〝白狼酋長〟ラング:「困ったことになってないか……?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……和平どころではなくなりますね、きっと」
    GM:と、いうことで
    GM:相談と決断のお時間です
    GM:あなた達が今取れる手段はおおざっぱに言ってふたつ。まず捕虜を解放して暴走集団を止めるか、
    GM:暴走集団を止めてから一緒に捕虜を救出するかだ
    GM:もちろん暴走集団を放置して捕虜救出離脱とか、逆に集団と一緒に大暴れとかムチャな選択肢もあるが、
    ”星の尾”アルワン:なるほどなあ
    GM:報酬が最大化されるのは最初のふたつってことだね
    血鮫魔女レゼナ:暴走集団を止めてから~が良いと思うぜ
    "祓栗鼠" ミレイユ:そうですね 暴走集団を止めないと……!
    ”星の尾”アルワン:とめろ!(メイドインワリオ)
    GM:意見の一致を見たようだ
    GM:では!
    GM:あなた達は混乱の最中にある蟲人の陣中──とは言っても広い陣の端の方だけど──をひた走る!
    GM:そして大暴れ中の現地冒険者集団においつく!
    現地冒険者:「ぜぇ、はぁ……くっ! 負けるものか! 俺達の土地を守るんだー!」
    現地冒険者:「うぉおおおおおおおー!!!」
    現地冒険者:疲労こそ見えるが……士気は馬鹿げて高い!
    現地冒険者:こういう連中はそれこそ、死ぬまで戦えるものだ。
    〝白狼酋長〟ラング:「おーい! 待て! おーい!」
    ”星の尾”アルワン:「加減しろ加減!」
    ”星の尾”アルワン:「兄貴の話を聞けッ」
    現地冒険者:「!? あっ,確かお前らオルトビックの!」「一期組か!」
    現地冒険者:「ちょうどいい、手を貸してくれ! 捕虜を解放するんだ!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「どうか、まずは落ち着いてください……!」
    血鮫魔女レゼナ:「私たちも捕虜開放のためにここまで来ていてね」
    血鮫魔女レゼナ:「ただあまり大暴れすると、連れて帰るのが大変になりそうなんだ」
    現地冒険者:「そうか! 助かる! うぉおおおおー!!!」
    巨体の獣人:「……………………」ちらちらとあなた達の方を見ている!
    血鮫魔女レゼナ:「はっは聞けよこいつら」
    巨体の獣人:それはそれとして獣人に近づく蟲人はホームランされ続けているが。
    GM:ということで、頭に血が上った連中への説得タイムだ。
    GM:そうだな……今回の場合、現地冒険者軍団のうち3人を説得できたら事態は収まるものとして
    GM:技能の有無にかかわらず、説得を挑んでもらおう。目標値は
    GM:GS5 冒険者A
    GoblinSlayer : (GS5) → 5 + 9[3,6] → 14

    GM:GS5 冒険者B
    GoblinSlayer : (GS5) → 5 + 6[5,1] → 11

    GM:GS5 冒険者C
    GoblinSlayer : (GS5) → 5 + 6[4,2] → 11

    GM:わはは
    GM:たぶんAがリーダーの強硬派なんだな
    ”星の尾”アルワン:はは~ん
    GM:説得技能を持たない場合でも実行はしてよい。また他の技能で使えそうなものがあれば提案してもらおう
    GM:その上で各人、誰を説得に掛かるか決めていただきたい
    血鮫魔女レゼナ:説得ならGS8、威圧ならGS10か
    ”星の尾”アルワン:はい!提案です!自分【瞑想】いいすか?
    "祓栗鼠" ミレイユ:説得ならGS8ですね 威圧は……得意でないので……
    ”星の尾”アルワン:心を落ち着かせる、ということに関してはこの技能よりも右に出るものはなく
    ”星の尾”アルワン:やり方を知っている、ということは、他人にも応用できるはず
    GM:ふむ、よろしい。3時間の経過と引き換えに瞑想の使用を許可します
    GM:3時間もかけられるか!!!!!!!!
    ”星の尾”アルワン:くそっ せっかちさんどもめ
    "祓栗鼠" ミレイユ:神官という立場で……聖印を見せたらボーナスもらえないでしょうか
    ”星の尾”アルワン:じゃあもう仕方ねえな……
    ”星の尾”アルワン:交渉:誘惑します。
    血鮫魔女レゼナ:私が14に対して威圧もとい交渉:脅迫をしようかな
    血鮫魔女レゼナ:?
    ”星の尾”アルワン:これが一番高いんスよ
    GM:むむ、聖印……すごく妥当な気もするし、どうするかな
    GM:1d2
    GoblinSlayer : (1D2) → 2

    GM:ダイスがOKと言ってるので聖印で+1を許可します
    "祓栗鼠" ミレイユ:やった~
    GM:ということで各人、判定をどうぞ
    "祓栗鼠" ミレイユ:では冒険者Bを担当します
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(8+1)>=11
    GoblinSlayer : (GS9>=11) → 9 + 8[4,4] → 17 → 成功

    ”星の尾”アルワン:冒険者Cを担当するぞ
    血鮫魔女レゼナ:GS10>=14 Aを脅迫。ガオー
    GoblinSlayer : (GS10>=14) → 10 + 7[4,3] → 17 → 成功

    ”星の尾”アルワン:GS7>=11 交渉誘惑
    GoblinSlayer : (GS7>=11) → 7 + 12[6,6] → 19 → 大成功

    ”星の尾”アルワン:wwwwwwwwww
    血鮫魔女レゼナ:スケベ
    ”星の尾”アルワン:お前何なんだよ!(ティーダ)
    GM:じゃあアルワンくんの説得相手は男だったことにしとくね
    ”星の尾”アルワン:男もいけるしな(ヌッ)
    GM:それはそれとしてここで大成功、どうするかな……流石に想定外すぎてメリットがすぐに出てこないが
    GM:よし
    GM:・薄手の礼服コスプレセット 銀貨30枚
    オフィシャルな場で着用した場合は世間からの信頼を失うだろうが、酒場などの冗談で用いるには優秀な衣装。
    身分が低い対象への交渉:誘惑の達成値+1

    GM:こういうオリジナルアイテムが後日、アルワンくんのもとへ届きます
    "祓栗鼠" ミレイユ:?!?!?
    GM:売れば銀貨9枚だし
    GM:大成功の報酬分としてはまぁええんでないかな
    ”星の尾”アルワン:ォ ア ア……
    血鮫魔女レゼナ:ふぅん…
    GM:部屋着にどうぞ
    GM:はい!
    GM:じゃあせっかくだし、判定した順番で説得ロールでも入れとこうか
    GM:ミレイユレゼナアルワンだな
    〝白狼酋長〟ラング:一方そのころ俺は冒険者のひとりに頭突きをかましていた……
    "祓栗鼠" ミレイユ:ラングさん?!
    〝白狼酋長〟ラング:暴れるから……
    "祓栗鼠" ミレイユ:「どうか、落ち着いて話を聞いて下さい」 言いつつ、太陽神の聖印を見せる。
    ”星の尾”アルワン:ばこっ
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あなた方は、レオノールさんから依頼を受けたのではないのですか?」
    現地冒険者:「ん!?」振り上げた剣を一度降ろして
    現地冒険者:「……ああ、神官さまか! どっかで見た気がすると思ったら!」
    現地冒険者:「確かに俺らはフリツチェスタに集められた冒険者だが──これは全く、俺達の義心によるものだ!」
    現地冒険者:輝かしい笑顔で、
    現地冒険者:「これまで蟲人連中には散々苦しめられたんだ……今こそ反撃の時!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「その苦しみ、如何ばかりか想像に余ります……ですが」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「どうか、剣を納めて。ここは私たちに任せていただけませんか」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「私たちは、レオノールさんから正式に依頼を請けてここに来ています」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「今回だけでなく、この先も同じような戦いが必要にならないように」
    現地冒険者:「……神官さん。あんた、冒険者になる前にはどんな仕事をして喰ってた?」
    現地冒険者:「俺は薪を集めて、狩りをして、色々だ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……? 巡礼神官です。今も、それは変わりませんが」
    現地冒険者:「俺も、俺のオヤジも、オヤジの兄弟もみんな、俺と同じような仕事をしてきた」
    現地冒険者:「そうして必死に集めた食料を、あいつらは盗んでくんだ」
    現地冒険者:「あいつら何なんだ! 自分らじゃ畑ひとつ作らないくせに!」
    現地冒険者:「……………………」
    現地冒険者:「……あんたらの受けた〝正式な依頼〟、っていうのは?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「連れて行かれた方々を、無事救出することです」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「そして──可能な限り。敵対する蟲人の方々を、害することなく」
    現地冒険者:「ちっ。……こっちは無依頼だ、張り合っても利益にならない」
    現地冒険者:「分かったよ、今はあんたらに乗る。羅針団から小銭をせしめるとするさ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:にこ、と瞳を細めて微笑む。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ありがとうございます、私の話を聞いてくださって」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「太陽神さまのご加護がありますよう。無事に帰り着けることを願っております」
    ”星の尾”アルワン:(……凄いな、あれ)
    ”星の尾”アルワン:(とてもじゃないけど、おれにはあんなことはできない)
    "祓栗鼠" ミレイユ:(食糧が足りていないのは、どこも同じ。今回収まっても、いずれまた……なにか考えなければなりませんね)
    血鮫魔女レゼナ:横で丸く収まる仲間に不満の声を上げかけた、人一倍威勢のいい者の眼前で
    血鮫魔女レゼナ:ず、どんっ! 大剣を勢いよく地面に突き立て、出鼻を挫く。
    現地冒険者:「……っ!」
    現地冒険者:レゼナが使っている剣に比べると、その冒険者の両手剣は幾分か軽量に見える。
    血鮫魔女レゼナ:「やあやあ、そっちの頭目リーダーって君かな?」気さくなな声色だが、膂力と巨体には威圧感がある。
    現地冒険者:「決めちゃいないが、そういう具合になってる。……一期の連中だな、そっちは」
    現地冒険者:「ちょうどいい。蟲人の連中は混乱してる、今のうちに一人でも多く仕留めちまおう」
    血鮫魔女レゼナ:「悪いけどそれは無理だ。あたしたちはなるべく蟲人に死傷者を出さないよう依頼されてる」
    血鮫魔女レゼナ:「それに君たちの一党も、その気じゃないみたいだ」
    現地冒険者:「……冒険者同士、やるべきことがぶつかるのは良くあることだよな」
    現地冒険者:「引いてくれないか? 俺らは別に、蟲人さえ殺せればそれでいいんだ」
    現地冒険者:「同じ酒場の飯を喰ったやつらと戦いたくはないんだよ」
    現地冒険者:……努めて弱気を隠しつつ、両手剣をそろりと持ち上げる。
    ”星の尾”アルワン:「!」
    ”星の尾”アルワン:その気配に、精霊を起電しようとするが。
    血鮫魔女レゼナ:なんてことなさそうに手を振り制する。
    血鮫魔女レゼナ:「あんたが蟲人を殺したい理由は別にどうだっていいけどさァ」
    血鮫魔女レゼナ:「仲間の命を勝手に懸けさせるのは見過ごせないね」
    血鮫魔女レゼナ:剣を構える男の頭上越しに、獣人の重戦士に顔を向ける。
    血鮫魔女レゼナ:「蟲人さえ殺せればいい?そんなつもりで戦ってない子がそこにいるじゃないか」
    現地冒険者:「……テメェ、そろそろそこを退け──」
    現地冒険者:と、語気が強くなったその時。
    巨体の獣人:すっ、と間に割り込んで来る獣人の剣士。両手の掌をレゼナへ向け、
    巨体の獣人:「……………………」
    巨体の獣人:沈黙。……いや、ここまで近づくと、聞き取れるだろう。
    巨体の獣人:「まあまあまあまあ……」
    巨体の獣人:宥めていた。
    巨体の獣人:ついでにクルリと振り返り
    巨体の獣人:「まあまあまあまあ……」と、冒険者の頭目を宥めつつ、押して引き離している。
    現地冒険者:「あ、ちょっ、ディーアさん! ディーアさん!?」
    巨体の獣人:「まあまあ……まあまあ……」
    血鮫魔女レゼナ:「ハァーー…」呆れたように溜息。
    巨体の獣人:ちょっと首だけでレゼナの方を振り向き、
    巨体の獣人:「……」軽く一礼。
    血鮫魔女レゼナ:別にいいよ、とひらひら手を振る。頭がああなったなら、周りを止めれば十分だろう。」
    ”星の尾”アルワン:(止めるって言っても……)
    ”星の尾”アルワン:レゼナのように、正しさを扱う知性があるわけでも……
    ”星の尾”アルワン:ミレイユのように、何かをいつくしむ優しさがあるわけでもない。
    ”星の尾”アルワン:ましてや、ラングのように朴訥な果断さがあるわけでも。
    ”星の尾”アルワン:「……」ちょい、ちょい、と。傍にいた男の、指を引っ張る。
    ”星の尾”アルワン:「ねえ」
    ”星の尾”アルワン:「……あんたも、冒険者なんだろ」
    現地冒険者:「あぁ!?」武器を振り回す手が一瞬止まる
    ”星の尾”アルワン:「畑、耕すのって。大変だよな」
    ”星の尾”アルワン:雪捨て場で、一時期畑を作ろうと、誰かが言い出したことがあった。
    ”星の尾”アルワン:もちろん、すぐに失敗に終わった。何度か似たような試みは繰り返されたが、結局一度も実を結ぶことはなかった。
    ”星の尾”アルワン:「でも、なるべく殺したくないって人がいるんだ。羅針団のひとたちに、頼まれてる」
    ”星の尾”アルワン:男の目を見て、手を握って、言う。
    ”星の尾”アルワン:武器を握ることができないように。
    ”星の尾”アルワン:「今度、おれが畑を耕しに行くよ」
    ”星の尾”アルワン:「……めちゃくちゃなこと言ってるのはわかってるから」
    ”星の尾”アルワン:「おれにできることなら、付き合う」
    ”星の尾”アルワン:「武器を収めてくれないか」
    現地冒険者:……そもそもとして、だ。
    現地冒険者:これは戦いの最中である。それも、ただ依頼を受けて、見知らぬ土地の小鬼を倒しに行く……という類いのものではない。
    現地冒険者:食料の少ない故郷で、自分の家族が生きる糧を奪おうとする輩との、生存競争の場である。
    現地冒険者:本来であれば、その手を振り払って武器を振るい続ける他に選択肢など無い筈であった。
    現地冒険者:が。
    現地冒険者:「お、お前……………………──」
    現地冒険者:なんか、こう、奇跡的に色々噛み合ってしまったのだろう。主に1/36くらいの低確率な奇蹟だ。
    現地冒険者:比較的この集団の中では蟲人への恨みが軽い相手だったこともあるだろうし、
    現地冒険者:戦闘で疲労していて、動きを止める言い訳に飛びついた……というのもある。
    ”星の尾”アルワン:「……?」月のように大きい、金色の瞳が。困惑の色に揺れる。
    現地冒険者:だが最大の理由は、おそろしく単純なものであった。
    現地冒険者:「……………………」
    現地冒険者:俗な表現をするなら、〝目がハートになって〟いた。
    現地冒険者:そう。一目惚れであった。
    現地冒険者:それ以上の理性的な論は、このロマンの前には何の役にも立たない……!
    ”星の尾”アルワン:「え、いや、何か」
    ”星の尾”アルワン:「目が怖いけど……大丈夫か?」
    ”星の尾”アルワン:ミレイユにそうして貰ったように背中をさする。
    現地冒険者:「……そこまで求められてはしかたがない。お前のいうとおりにしよう」
    現地冒険者:「ところで、できることなら付き合うと言ったな」
    現地冒険者:「ならちょうど今夜か今夜が無理なら明日でもいいんだが幕営の、いや幕営だと他に人目もあるから良くないよな街の南の方に古い見張り塔の崩れたのがあるんだがそこで──」
    ”星の尾”アルワン:「……良かった。うん、付き合うってのは確かに言ったけど……」
    〝白狼酋長〟ラング:「レゼナ、ミレイユ。あれどうする」
    〝白狼酋長〟ラング:「なんだかとても奇妙なことになっているように見えるんだが」
    ”星の尾”アルワン:急に回転数が上がった男の熱弁に、一歩二歩たじろぐ。
    ”星の尾”アルワン:「と、とにかく」
    ”星の尾”アルワン:「後でな! 後で!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「なにかの勧誘でしょうか……?」
    血鮫魔女レゼナ:「~~~~~~!」しゃがみ込んでぷるぷる震え、声を殺して笑っている。
    ”星の尾”アルワン:「言伝があるなら羅針団の人にくれればいいから!じゃあ!」
    ”星の尾”アルワン:皆の所に足早に戻ってくる。
    血鮫魔女レゼナ:「あ、アルワン」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナ」
    血鮫魔女レゼナ:「冒険お疲れ様…ふ、ふふっふふふ!」
    ”星の尾”アルワン:「よ……良くないことをしてしまった気がする」
    現地冒険者:なにか運命に出会ったような顔をして、天を仰いで打ち震える男と、
    〝白狼酋長〟ラング:「割と俺はあれを笑えないんだが。なぁミレイユ」
    〝白狼酋長〟ラング:しみじみしているもう一人の男。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「随分と必死そうでしたね、あの方……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:なんだか良くわからないといった表情を浮かべている
    GM:……なにはともあれ意見の一致は見たわけである。
    GM:となれば、後やることはただひとつ。
    巨体の獣人:「……………………」
    巨体の獣人:あなた達が走ってきた方向。つまり、捕虜のいるテントの方をちょいちょいと指差す。
    血鮫魔女レゼナ:頷き、油断なくテントに近づいてゆく。
    ”星の尾”アルワン:若干訝し気な表情を浮かべながら、後に続く。

    探索2:Bloodshed


    GM:ということで潜入作戦なのだが、その前に。
    GM:──結論からまとめよう。あなた達は捕虜を救助し、来たルートを辿る形で撤退に成功した。
    GM:無謀な冒険者達の奇襲も、まぁ敵方を混乱させるという意味では無駄ではなかったのである。
    GM:……いや、あの奇襲がなかったらもうちょっと手早く捕虜だけ救出して、速やかに逃げ出せた気がしなくもないが。
    GM:それはさておき。
    捕虜:「た、たすかった……」
    捕虜:フリツチェスタの城壁内に入り、地面にへたりこむ。
    ”星の尾”アルワン:「健康状態は? ……大丈夫っぽいか?」
    捕虜:「ああ……腹は減ってるけどな……」
    捕虜:「……っと、そんなことはいいんだ。防備は整ってるか? 兵の数は?」
    捕虜:「あいつら、そう間を空けずに攻め込んで来るぞ……!」
    血鮫魔女レゼナ:「ふぅん、ここは神官さまのお手並み拝見と行きたいところだけど」
    血鮫魔女レゼナ:「有事の備えはしておかないとね」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「大丈夫ですよ、今はゆっくりと……心身を休めてくださいね」
    "祓栗鼠" ミレイユ:しゃがみ込み、捕虜だった男と目を合わせて語りかける
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ただ、もしあなたが囚われている間に、何か彼らの情報を得たのであれば」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「どんなことでも構いません。教えていただけますか?」
    捕虜:「あ、ああ、俺が見聞きしたのは────」
    GM:……では、あなた達に伝えられる、そして羅針団にも共有される情報は、このようなものだ。
    GM:蟲人の陣営内は、あまり食料が潤沢ではなかった。捕虜への食料供給を巡って喧嘩が勃発した程だという。
    GM:捕虜など殺してしまえと主張する強硬派と、将来の融和の目を詰むべきでないと主張する慎重派の小競り合い、というわけだ。
    GM:その口論に耳を澄ませていると、公用語にしては酷い訛りだが、聞き取れた情報があったという。
    GM:早朝、日が昇るに合わせ、フリツチェスタの東から太陽を背負って侵攻。
    GM:〝秘密の新兵器〟を用いて城市周辺の畑から作物を収奪、兵糧事情の解決と兵糧攻めを行う──と。
    捕虜:「あまり時間が無い! たぶん出撃の準備は整ってる!」
    捕虜:「巡回とか、そういうちまちました話じゃなくて……あいつら本当に、羅針団やフリツチェスタと戦争してもいいって思ってるんだ!」
    ”星の尾”アルワン:「め……めちゃくちゃだ」
    ”星の尾”アルワン:「本気で勝てると思ってるのか?」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……確かにめちゃくちゃです。これまでとは事情が違う様子」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「正直に言いましょう。迎撃に徹する限り、私達が負ける要素はありません──が」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「それは、被害が生じないことを意味しません」
    〝黒衣獣司〟レオノール:かつ、かつ、かつ、と氷に硬い靴を打ち鳴らして歩いて来る。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「皆さん、お疲れさまです。奪還した皆の治療と休息を引き受けましょう」
    血鮫魔女レゼナ:「……群れの趨勢が懸かっているなら全員が命を懸けるのが蟲人だ、とは聞いているが」
    血鮫魔女レゼナ:「聞きしに勝る。そして思っていた以上に向こうさんは追い詰められてるってことかね、神官さん」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「ええ。……或いは遠大にして、広い視野を持った独善やもしれません」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「もしあちらに、〝我々さえも群れの一部と見做す〟者があるならば」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「この先に予想される〝群れの内輪もめ〟は、群れへの大きな利益を生むこととなるでしょうから」
    〝黒衣獣司〟レオノール:元々良くない人相が、嶮しい表情をしているが為、より凄惨なものになっている。
    〝白狼酋長〟ラング:「どういう意味だ。簡単に言ってほしい」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「食料の分配の権利を、蟲人の側に移管しつつ」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「弱い蟲人。弱い原住民。殺して口減らしをすれば、少ない食料でも行き渡りましょう」
    ”星の尾”アルワン:「……」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「そして将来生まれてくる子らは、強い親から生まれる者だけになります」
    ”星の尾”アルワン:「だから今死ぬ蟲人のやつらは」
    ”星の尾”アルワン:「”必要な犠牲”ってことか。群れの生存のために、それが必要だって解ってる」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「食糧が少ないのなら、それを必要とする"群れ"の方を調整する……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「信じがたいですが、彼らの行動方針は、それを良しとするのですね」
    〝白狼酋長〟ラング:「……すごく、嫌な考え方だな、それは」
    ”星の尾”アルワン:「兄貴」思わず、呟いてから。
    ”星の尾”アルワン:遅れて、嬉しそうにラングの方を見る。
    ”星の尾”アルワン:「そうだよ……そうだ。そんな考え方、嫌いだ。おれも」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……私はこの大地の生まれです。サビーナは外からの来訪者。その二つの脳髄が、同じ〝倫理観の問題〟を懸念しています」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「即ち、羅針団の活動は」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……外部から移住者を招き、現地では死者を減らし、ノールベイトの総人口を向上させることは」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「この大地の生産力を超過させ、餓える者を生み出すのでは」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……つまり。全ての住民の腹を満たすのは、無理なのではないか……と」
    ”星の尾”アルワン:「!」最初に言った、フリツチェスタの問題を思い出す。
    ”星の尾”アルワン:『……その分、食い扶持を支えるのも大変そうだけど』
    〝黒衣獣司〟レオノール:「私達の〝集団としての是〟は、ひとつの命として取りこぼしたくないと叫び」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「蟲人たちの是はより非情に、少数になろうと強く生き残ろうと足掻いている」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「私は彼らへの糾弾の言葉を持ちません。故に」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「打破はしたくない。どうしても、融和の道を探りたいのです」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「種として生き残るための道を選んだ蟲人と、個としての命を取り零したくない私たちでは……見えているものが違う」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……難しい問題です」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「とは、言え」
    ”星の尾”アルワン:「どっちも、って。できないのかな」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「今は現実問題、明日の朝の襲撃を耐えねばなりません」
    ”星の尾”アルワン:「”秘密兵器”だ。それを壊す」
    ”星の尾”アルワン:「時間を稼いで」
    ”星の尾”アルワン:「もっと頭の良い奴が、考えるための猶予を作る」
    ”星の尾”アルワン:ぶつぶつと呟く。
    〝白狼酋長〟ラング:「いいことを言った、アルワン。……そうだ、俺達は冒険者だ」
    〝白狼酋長〟ラング:「迷宮の罠を上手く避ける方法なら考えつくかもしれんが、」
    〝白狼酋長〟ラング:「でかい国の食料がどうのなんてことは、俺達の仕事じゃあない」
    〝白狼酋長〟ラング:「誰かがやる」
    〝白狼酋長〟ラング:「なら、その誰かが死なないようにしよう」
    血鮫魔女レゼナ:「見えているものが違うったって、何もかもが違うわけじゃないしね」
    血鮫魔女レゼナ:「あいつらをやっつけようって強硬派が居て」
    血鮫魔女レゼナ:「それじゃ駄目だって融和派が居る……なら違いは?」しかめっ面の神官を手で指し示す。
    血鮫魔女レゼナ:「こっちの強みは自由に動ける冒険者、あっちの強みは何やら恐ろしい秘密兵器」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナ」微笑む。
    血鮫魔女レゼナ:「どっちが上か、見せてやろうというわけだ。やりがいのある仕事ってことで皆いいかな?」
    血鮫魔女レゼナ:にたりと笑い返し、翻してミレイユに向ける。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……そうですね。難しいことは、私たちの今考えるべきことではありません」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「適材適所。そうですね?」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「それで結構。では、あなた達に急遽任務を与えます──早急に休息を取りなさい」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「夜明けまでにはまだ暫しの時間がある。少しなりと疲れは取れましょう」
    GM:かくしてあなた達は、フリツチェスタ内で休息を取ることになる。
    GM:元々が城を再利用した街だ。屋根と壁がある所には困らないのだろう。
    GM:少なくとも安宿の雑魚寝のような窮屈な思いはせずに済む。
    GM:或いはこれが最後の夜となる者にとっては、多少の慰めともなろうか……。

    ”星の尾”アルワン:深夜、アルワンがレゼナの部屋を尋ねてくるのはそう珍しいことではない。
    ”星の尾”アルワン:行く先々の部屋や空き家、宿で、少年は魔女の居室に赴き、他愛もない話を不器用にねだった。
    ”星の尾”アルワン:今日もそのような調子に見えたが……少し、今日は様子が違ったようだ。
    ”星の尾”アルワン:「これ」小さな椀を持って来ている。野菜や肉が入った、何の変哲もないスープだ。
    血鮫魔女レゼナ:「これはこれは、何かと思えば」
    血鮫魔女レゼナ:「昨日の今日で早速お料理に精を出してみたのかい、少年」
    血鮫魔女レゼナ:受け取り、じっくり目と鼻で味わう。
    ”星の尾”アルワン:頷く。「あそこから取ってきた材料、余ってたから」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナに最初に……食べて欲しくて」
    血鮫魔女レゼナ:「戦利品か。景気づけには違いないね」
    ”星の尾”アルワン:「最初だから、上手くできてるか解んないけど」
    ”星の尾”アルワン:「生肉ばっかり食べてたらお腹壊すよ」鼻を鳴らす。
    血鮫魔女レゼナ:「巧くなって貰わなきゃ困るね。私はこうして体が大きいし」片腕で軽々と抱き寄せる。
    ”星の尾”アルワン:「ちょ」
    ”星の尾”アルワン:されるがままに抱かれる。抵抗はするが、形だけのものだ。
    血鮫魔女レゼナ:「きみには今後もずっと付き合ってもらうわけで」
    血鮫魔女レゼナ:「私の好みになって貰うんだから」耳元で囁き、その距離のままスープを啜る。
    ”星の尾”アルワン:「ずっとって……」目を逸らすも、耳が赤い。「そりゃ、おれだってそのつもりだけどさ」
    ”星の尾”アルワン:「……どう?」
    血鮫魔女レゼナ:舌をぺろりと出して、口元を湿らせる。
    血鮫魔女レゼナ:「味気ない」
    ”星の尾”アルワン:「ええ~っ」不平の声を上げ、一口すする。「……うわ、ほんとだ」
    ”星の尾”アルワン:「ミズラムで飲んだのと全然違う……やっぱり難しいな、料理って」
    ”星の尾”アルワン:「見よう見まねで野菜と肉入れて、塩で煮るだけじゃだめなんだ……」
    ”星の尾”アルワン:笑う。だが、捨て鉢なものではない。
    ”星の尾”アルワン:「贅沢になったかも」
    ”星の尾”アルワン:「でも、悪くないって思ってる。おれは今の自分も、ちょっと気に入ってるし」
    血鮫魔女レゼナ:「初めてだから緊張していたのでしょう。材料も時間も余裕はないですし」
    血鮫魔女レゼナ:「次はもっと上手く出来ますよ。それにこれだって十分美味しく頂けます」
    血鮫魔女レゼナ:ぬるりと首筋に柔らかな感触。スープで温められた舌が這う。
    ”星の尾”アルワン:吐息を漏らす。
    血鮫魔女レゼナ:「塩気が足りました」
    ”星の尾”アルワン:「レ……レゼナ」
    ”星の尾”アルワン:呻くように囁く。
    血鮫魔女レゼナ:「ほら、こう云うでしょう」
    血鮫魔女レゼナ:「食事は何を食べるかではなく、誰と食べるか……なんて」
    血鮫魔女レゼナ:「私はこの際、両方で贅沢したいですけどね」
    ”星の尾”アルワン:「おれの血って、そんなに……美味い?」
    ”星の尾”アルワン:首元を曝け出し、レゼナに身を預ける。
    ”星の尾”アルワン:「ほんとは、全部吸ってくれてもいいんだ。レゼナになら、いいよ」
    ”星の尾”アルワン:「今日が最後かも知れないし」
    ”星の尾”アルワン:アルワンの金色の瞳には、時折……吹雪の色が凍ることがある。
    ”星の尾”アルワン:いつだれがいなくなるとも知れない、雪捨て場を生きていたものは、決まってそう言う目をする。
    血鮫魔女レゼナ:「美味しいから吸うわけではありませんよ、けだものじゃあるまいし」
    血鮫魔女レゼナ:頸を自ら差し出されながらも、絡める腕の力はいや増して少年を固く戒める。
    ”星の尾”アルワン:「く くるしい」
    血鮫魔女レゼナ:「そこは、ね」
    血鮫魔女レゼナ:「罰ですから」
    血鮫魔女レゼナ:冷たい、どこか血腥い吐息が首筋を這う。
    血鮫魔女レゼナ:「おれにできることなら、付き合う……でしたっけ」
    血鮫魔女レゼナ:「あまり自分を切り売りしないでください」
    血鮫魔女レゼナ:「きみはそんなに安い身ではありませんよ」
    ”星の尾”アルワン:「あ、あれ怒ってたのか……?」
    ”星の尾”アルワン:「……」
    ”星の尾”アルワン:眉を下げて、笑う。
    ”星の尾”アルワン:「レゼナって結構可愛いとこあるね」
    ”星の尾”アルワン:「わかったよ。おれはレゼナのものなんだから」
    ”星の尾”アルワン:「安売りはしない」
    ”星の尾”アルワン:手を伸ばし、頬を撫でて……
    ”星の尾”アルワン:「ん」
    ”星の尾”アルワン:背伸びするように。下から頬に、おもむろに口づけをする。
    血鮫魔女レゼナ:「ん……ふふ」含み笑いをこぼす。思い出し笑いも少々。
    ”星の尾”アルワン:「わ……笑うなよ」
    ”星の尾”アルワン:「わかるだろ! 結構勇気、出したんだから」
    血鮫魔女レゼナ:「それも含めてくすぐったいの」
    血鮫魔女レゼナ:残りのスープをとくとくと口中に注ぎ。
    血鮫魔女レゼナ:あむ、と上から唇を奪い、舌を絡めてかき混ぜる。
    血鮫魔女レゼナ:「っぷぁ……お味は如何?」
    ”星の尾”アルワン:「っ、ぷ、はぁっ……はっ、はっ」
    ”星の尾”アルワン:顔を赤くして、レゼナの服の裾にしがみついている。
    ”星の尾”アルワン:「れ……」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナの味が……」
    ”星の尾”アルワン:酸欠に喘ぐ魚のように、それだけを呟く。
    血鮫魔女レゼナ:「ご馳走さまでした」
    血鮫魔女レゼナ:温め直した口付けを首筋に落とし、抱き上げたまま寝床へ転がり込む。
    血鮫魔女レゼナ:明日は仕事だ。体力を奪うようなことはするべきではない。
    血鮫魔女レゼナ:「おやすみ、アルワン」
    ”星の尾”アルワン:「う……」目を伏せて。
    ”星の尾”アルワン:「……レゼナ。あのさ」
    ”星の尾”アルワン:「昼は、ありがとう。殺さなくていいって、知恵を貸して、助けてくれて」
    ”星の尾”アルワン:ぽつり、ぽつり、と。降る雪のように、とめどない独り言を漏らしていく。
    ”星の尾”アルワン:「……世界の果てなんて、見つからないかもしれない。でも」
    ”星の尾”アルワン:「お前みたいな魔女と旅を続けるのも、たぶん、楽しい……」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナ……」
    ”星の尾”アルワン:言っている内に、極度の神経の興奮から解放されたのか――
    ”星の尾”アルワン:目を閉じて、いつの間にか寝入っている。
    血鮫魔女レゼナ:頭を一撫で、剥き出しにした額に口付け。
    血鮫魔女レゼナ:「なら、よかった」
    血鮫魔女レゼナ:瞳を閉じて、夢の世界に。少年と二人旅立った。

    GM:──多少なりと汗を落とし、息を整え、人心地ついた頃合いか。
    GM:あなた達は明日へ向けて鋭気を養うべく、体を休めている。
    GM:この夜、他に、成さねばならぬことは無い。後は眠り、明日を待つだけだ。
    GM:……とは、言え、だ。
    GM:戦いの前夜、ただただ眠れる者は、そう多くもあるまい。
    GM:こん、こん。
    GM:ミレイユの部屋のドアをノックする音。返事より先に声がするので、誰なのかは分かるだろう。
    〝白狼酋長〟ラング:「起きてるか?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:返事をしようと喉元まで迫り上がった声を飲み込んで、くす、と笑う
    "祓栗鼠" ミレイユ:「起きてますよ。どうぞ」
    〝白狼酋長〟ラング:「ああ」
    〝白狼酋長〟ラング:扉が開き、室内に図体のデカい男が入って来る。
    〝白狼酋長〟ラング:律儀に身に着けていた鎧や剣は、ここでようやく外した。
    〝白狼酋長〟ラング:装備を部屋に残して来るのは、冒険者稼業としてはあまりよろしくはないからだ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「眠れませんか?」
    〝白狼酋長〟ラング:「そうでもない。眠ろうと思えば眠れるぞ、たぶん」
    〝白狼酋長〟ラング:普段のように、平坦な言葉で応じる。
    "祓栗鼠" ミレイユ:ベッドに横たえていた身体を上体だけ起こして、男と向き合っている。
    〝白狼酋長〟ラング:「ただ、眠るより、今は話したかった」
    〝白狼酋長〟ラング:「アルワンも部屋を出ていったしな」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あら」 きっとレゼナさんのところへ行ったのだろう。彼は彼女にぞっこん・・・・のようだから。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「良かったら、どうぞ」 ベッドの足元──小柄な肢体では端から端まで使うことのない──そこをぽんぽんと手で叩く。
    〝白狼酋長〟ラング:「おお」座る。……と、その重さでベッドの端が沈み込む。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「わざわざ話したいなんて、その……珍しい、ですね?」
    〝白狼酋長〟ラング:「かもしれない。普段から話さないわけじゃないからな」
    〝白狼酋長〟ラング:「むしろ最近は、俺達は良く話す。四人全員で、食事の時も、そうでないときも」
    〝白狼酋長〟ラング:「だが今夜は特に、話しておきたいと思った」
    〝白狼酋長〟ラング:「大きな戦いの前だからな」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……そうですね」 ふ、と息を吐いて
    "祓栗鼠" ミレイユ:「私にとって、戦いというのは……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「邪なるもの、人々を害するもの……それらを祓うための手段です」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「結果的に、私が生きる術に繋がっているというなら、そうですが」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ともあれ……種としての生存を賭けた戦い、というのは。今まで出遭うことのなかった種類のものです」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「何が、どうなるのか。想像が付きません」
    〝白狼酋長〟ラング:「そうだな。……正直、ミレイユには向いてないと思う」
    〝白狼酋長〟ラング:「お前は、相手が悪いやつじゃないと、戦いづらそうだ」
    〝白狼酋長〟ラング:「明日の戦う相手は、敵だとは思うが……そんなに悪いやつらじゃないかもしれない」
    〝白狼酋長〟ラング:「だからたぶん、すっきりしないんじゃないか」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「そう、ですね……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「正直、気は進みません。もちろん、やらなければいけないと分かってはいます」
    〝白狼酋長〟ラング:「…………」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「止めなければ、たくさん悲しむ人が出る……そのために、必要な方法だと」
    〝白狼酋長〟ラング:ちょいちょい、と手招きをする。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……?」 意図を図りかねたように、小さく首を傾げる
    〝白狼酋長〟ラング:ならば──と。自分から、ベッドに手をついて体を浮かせ、ミレイユの耳元に口を寄せる。
    〝白狼酋長〟ラング:「つらいなら、逃げるのもいいと思う」部屋の外に漏れないようにと、声を潜めて。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……っ?!」 思わず身体を硬直させる
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……私は、そんなに……辛そうな顔を、していましたか?」
    〝白狼酋長〟ラング:「わからない。まだ、お前のことを全部は知れてないから、わからないが」
    〝白狼酋長〟ラング:「もし、この戦いが嫌だ……と思ったら、そう言ってくれていい」
    〝白狼酋長〟ラング:「アルワンとレゼナも呼んで、4人で南へ行けばいいんだ」
    〝白狼酋長〟ラング:「……アールマス……だったか。広くて、人が多くて、食べ物も仕事もたくさんあって」
    〝白狼酋長〟ラング:「実を言うとたぶん……この辺りで過ごすより、ずっと快適な街」
    〝白狼酋長〟ラング:「そこでも俺達はたぶん、その……うまくやっていけると思う」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「半吸血鬼ダンピールの多い、恐ろしい街だとも聞きましたが」
    〝白狼酋長〟ラング:「レゼナの同類と思えばいい。……ん、少しだけ怖いかもしれないな」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「冗談ですよ。彼らは、ある意味で私の同類です」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「"昼歩く者デイウォーカー"という括りにおいては同じですから」
    〝白狼酋長〟ラング:「……前にも何か言ってたな。あの白っぽい……変身?」
    〝白狼酋長〟ラング:「なにかすごいなー……とは思ってたが、特別なものなのか」
    "祓栗鼠" ミレイユ:僅かの逡巡の後、自分の服の隙間から白い布のようなものを引き出してくる
    〝白狼酋長〟ラング:「……?」反射的に顔を近づけて鼻をすんすん鳴らす。
    〝白狼酋長〟ラング:実際のところ、すごい鼻がいいというわけでもない。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「私は、これに包まれて生まれてきました。白い羊膜……クルースニクだという証です」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「これを失ってしまうと、私は持っている力の大半を失います」
    〝白狼酋長〟ラング:「えっ」ぴたっと動きを止めて、おそるおそる羊膜から顔を離す。
    〝白狼酋長〟ラング:「……すごく、大事なものなんじゃないのか……?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:頷く。「ええ、ですから……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「本当は、おいそれと他人に話してはいけないのです」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「けれど、その……」 顔が赤らんで
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……ラングさんになら、お話しても良いと、思ったので」
    〝白狼酋長〟ラング:「そうか。……ミレイユの、秘密か」
    〝白狼酋長〟ラング:「わかった。じゃあ……俺達の他に、誰にも言わないことにする」
    〝白狼酋長〟ラング:……と言ったラングは、窓の外を見た。
    〝白狼酋長〟ラング:まだ夜は明ける様子が無い。ノールベイトには珍しくもない、星も月も見えない暗い夜だ。
    〝白狼酋長〟ラング:「……ミレイユ」
    〝白狼酋長〟ラング:「レゼナもミレイユも、隠し事があって、それを俺達に明かした」
    〝白狼酋長〟ラング:「アルワンは……良く知らないが、あいつはたぶん」
    〝白狼酋長〟ラング:「なにか隠し事があったら、自分から喋るやつだと思う。たぶんだ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「きっとそうですね」
    〝白狼酋長〟ラング:「じゃあ、俺だけ隠し事があるのは、良くないんじゃないか……と思う」
    〝白狼酋長〟ラング:「どうだろう」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あら。聞かせてくれるんですか?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:ほんの少し、冗談めかして
    〝白狼酋長〟ラング:寝台から立ちあがる。ミレイユの正面に周り、床に片膝をついて、視線の高さを合わせて、
    〝白狼酋長〟ラング:「すまない、ミレイユ」
    〝白狼酋長〟ラング:「呪いは、解けてないんだ」
    〝白狼酋長〟ラング:冗談の一片も交えていない……真剣な顔で、声音で言う。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「…………え?」
    〝白狼酋長〟ラング:立ち上がり、鎧と、鞘に収まったままの剣を拾う。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……いえ、だって……あの時確かに、《解呪》は成功して……」
    〝白狼酋長〟ラング:ミレイユへ向けられた背。
    〝白狼酋長〟ラング:……首筋。
    〝白狼酋長〟ラング:長い髪の合間に見える首筋に、頭髪と同じ色の体毛が広がっていく。
    〝白狼酋長〟ラング:手も、そうだ。
    〝白狼酋長〟ラング:形状は変わらない。だが、手の甲や指を、白い体毛が覆っていく。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「────────」 驚愕に目を見開いて、見つめている。
    〝白狼酋長〟ラング:ゆっくりと、振り向いた。
    〝白狼酋長〟ラング:その顔は、ひとのものではなく。
    〝白狼酋長〟ラング:人間の体に、白狼の首──
    〝白狼酋長〟ラング:人狼のものへと、変貌していた。
    "祓栗鼠" ミレイユ:どぐん、どぐん、どぐん、 鼓動が激しい。否、激しく疼いているのは、心臓だけでなく──
    〝白狼酋長〟ラング:「俺が閉じ込められていたのは、この呪いのせいだ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:左胸に刻まれた、クルースニクの証──十字の痣も。
    〝白狼酋長〟ラング:「だから……村のみんなが、間違っていたわけじゃない」
    〝白狼酋長〟ラング:「連れ出してもらえたのが嬉しかったし、しばらくは俺も気付かなかった」
    〝白狼酋長〟ラング:「けど、呪いはまだ有った」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……獣憑きビーストバインド……」
    〝白狼酋長〟ラング:「そう呼ぶのか、この呪いの名は」
    〝白狼酋長〟ラング:「変だな、少しだけ安心した。俺だけの、わけのわからない呪いではないんだな」
    〝白狼酋長〟ラング:「けれど、そういうことだ。これはきっと良くないものだろう」
    〝白狼酋長〟ラング:……狼面の怪物から、人の姿へ。また、戻る。
    "祓栗鼠" ミレイユ:アンデッド、デーモン──そして、獣憑きビーストバインド。クルースニクとして生まれた者が祓うべき、邪悪な存在。
    "祓栗鼠" ミレイユ:……そうだ。ずっと、目を逸らしていた。
    "祓栗鼠" ミレイユ:この胸の痛みが、一目惚れ・・・・の痛みでなどないことから。
    "祓栗鼠" ミレイユ:あの時、《邪悪感知》を用いた時──ずっと、近くにいる彼を、そうだ・・・と認識していたことにも、目を瞑って。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「…………その、呪いは……」 伝えるべきなのか。獣憑きが如何なるものなのか。
    〝白狼酋長〟ラング:「二人に言うなら、言ってくれていい。……その後どうしたいかも、だ」
    〝白狼酋長〟ラング:「俺は、お前についていくと決めた。お前の決定に従おう」
    〝白狼酋長〟ラング:「だが、覚えておいてくれ。……最初はこの呪いのせいだったかもしれないが、もう俺は」
    〝白狼酋長〟ラング:「そんなことは関係なく、ミレイユの肌に触れたい」
    〝白狼酋長〟ラング:部屋のドアに手を掛ける。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……っ、待って」
    "祓栗鼠" ミレイユ:俊敏な動作で、ベッドから跳ねるように起き上がり、男の片手を掴む
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……待って、ください」
    〝白狼酋長〟ラング:分厚い骨。分厚い肉。小さな手には収まりきらない戦士の手。
    〝白狼酋長〟ラング:振り払うようなことはせず、男はただ動きを止める。
    "祓栗鼠" ミレイユ:どく、どく、と鼓動が高鳴る。果たしてこれは、邪なる者を前にした、クルースニクとしての本能によるものか。
    "祓栗鼠" ミレイユ:──否。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……わ、私っ、も……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ラング、さんの……手が、触れると……それだけで、嬉しいと思っ、て……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……逃げよう、と言ってくれたことも。すごく、嬉しくて……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:ぐ、と唇を一度噛んで
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……だから、こそ。そうだと分かったからには……貴方に、その呪いについて、伝えなければならない」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「どうか……聞いて下さい。貴方の呪いが、如何なるものか……私の知る限りのことを、お伝えします」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「貴方のために、私ができることを、一緒に……考えたいと、思っていますから」
    〝白狼酋長〟ラング:「……俺は、あの男を笑えないと言ったな」
    〝白狼酋長〟ラング:「あれは、本当にその通りだった……と今、思ってる」
    〝白狼酋長〟ラング:「お前は今、あの時のアルワンみたいだ」
    〝白狼酋長〟ラング:「……俺はあの男より浮かれてない筈なのに、同じように勘違いしそうになる」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……それ、は……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……勘違いでない、と、言ったら……?」
    〝白狼酋長〟ラング:……目に、強い光が奔る。
    〝白狼酋長〟ラング:凶暴な光だ。だがそれは、戦いの中で見るようなものではなく──表現を選ばず言えば、もっと下卑たもの。
    〝白狼酋長〟ラング:欲の光だ。
    〝白狼酋長〟ラング:目の前の、この存在を自分のものにしたい。そういう獣欲の光が、
    〝白狼酋長〟ラング:少しばかり煌めいて、また消える。
    〝白狼酋長〟ラング:「……一晩、お互い、冷静になろう」
    〝白狼酋長〟ラング:「ここで悩んで……明日、眠くて死んだりしたらマヌケすぎる」
    〝白狼酋長〟ラング:「けど、ミレイユ」
    〝白狼酋長〟ラング:「……一晩悩んだ後の俺は、もしかしたら今よりもっと冷静じゃないかもしれない」
    〝白狼酋長〟ラング:「それを踏まえて、これからのことを考えておいて欲しい……と、思う」
    "祓栗鼠" ミレイユ:ふぅー……と、長く大きく息を吐き、ようやく掴んでいた手を離す
    "祓栗鼠" ミレイユ:「分かりました。無事に帰って来れたら……貴方の呪いについて、お伝えしますから」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「その上で……その。色々と、お話……できれば、と……」
    〝白狼酋長〟ラング:こくん、と頷く。そうして獣は部屋を去る。
    〝白狼酋長〟ラング:去り際、ドアを潜る際、振り向いた目は、
    〝白狼酋長〟ラング:廊下からの逆光で影になった顔の中でも、ひときわ爛々と輝いていた。
    "祓栗鼠" ミレイユ:獣の眼光に射竦められて、ぞわり、と背筋が震える。
    "祓栗鼠" ミレイユ:それは、恐怖だけでなく、何か知らない感情も孕んでいて。閉まった扉を、ただ呆然と……いつまでも見つめていた。

    GM:──翌朝、日の出前。
    GM:冒険者達はおのおの、適性に基づいた場所に配備された。
    GM:城壁の上には、呪文や弓に長けたもの。
    GM:接近を拒むための前衛は、城壁の外。
    GM:あなた達は、そちら側だ。全員が白兵戦を行える貴重な一党である。
    ディーア:あの巨体の獣人戦士も、やはり前衛側だ。片方の手をぶんぶん振ってやってくる。
    ディーア:「…………」声は小さい。聞き取るのは難しかろう。
    〝白狼酋長〟ラング:「……ああ、思いだした。ディーアか」
    血鮫魔女レゼナ:「昨日はありがとうね、今日もよろしく~」手を振り返す。
    ディーア:「…………!」返事をされたのが嬉しそうに、更に手をぶんぶん振っている。
    ディーア:……が。その表情をきゅっと引き締め、東の方角へのっしのっしと歩き始める。
    ”星の尾”アルワン:「頼りにしてるよ。凄い腕だった」
    ”星の尾”アルワン:ぼそりと呟いて笑う。
    ディーア:防御の陣の先頭へ立つつもりのようだ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「頼もしいですね。私たちも頑張らなければ」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「羅針団職員、ならびに冒険者各位!」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「本心を言うならばここに、羅針団の総力を並べられなかったことが悔しくてなりません」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「ノールベイトの大地はあまりに広く、脅威は偏在している」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「この地の戦いのみに手を裂くことは出来ない。私達には未だ、その程度の力しかない」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「それでも尚、逃げず、踏みとどまったあなた達に敬意を表し、私はこう宣言しましょう!」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「この戦いの後には、羅針団のお偉方の胸ぐら掴んで多額の報奨を引きずり出します!」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「弾薬も薬も惜しまず、存分に浪費なさい!」
    GM:おお──と、冒険者達が声を上げた、その瞬間だ。
    GM:一条の矢が飛来し、冒険者のひとりの胸元を貫く。
    現地冒険者:「ぐあ──っ!?」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「! ……『いと慈悲深き地母神よ、どうかこの者を苦しめる全てへ』──」
    〝白狼酋長〟ラング:「……始まったぞ!」
    ”星の尾”アルワン:「あいつら……! レゼナ、兄貴! 行こう!」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……私は非才の身、今日の奇蹟はあと一度きりです!」
    ”星の尾”アルワン:「ミレイユ! 指示をくれ!」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「一度なら死なせませんが、二度目はありませんのでご覚悟を!」
    GM:──戦いが始まる。
    GM:国と国の戦ほどの規模ではないが、それでも、100を越える冒険者と、同程度の蟲人の群れの激突だ。
    GM:あなた達も乱戦の中へ放り出され、30秒にも満たぬ時間の中、幾つもの殺し合いを間近で見るだろう。
    GM:酷いものだ。
    GM:初対面の者同士が、憎悪と敵愾心を武器に乗せて殺し合っているのだから。
    〝白狼酋長〟ラング:「ぐ──ミレイユ、俺達は、」
    GM:さて、ミレイユ。
    GM:突然で済まない。第六感判定をどうぞだ。
    GM:目標値はここでは出さない!
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS12 第六感
    GoblinSlayer : (GS12) → 12 + 8[2,6] → 20

    ”星の尾”アルワン:えらい!
    "祓栗鼠" ミレイユ:かなり高いのでは……!
    GM:つよいな
    GM:GS8
    GoblinSlayer : (GS8) → 8 + 9[4,5] → 17

    GM:敵方もかなり頑張ってるが……ミレイユ、あなたは気付く。
    GM:乱戦に紛れて城壁に取り憑き、指揮官であるレオノールを狙おうとする少数の一団に。
    GM:あれはおそらく、昨夜のあなた達と同じだ。
    GM:即ち、現場で独自に状況判断を為し得る少数精鋭!
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……! レオノールさんを守ってください!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:一団の方向に牽制の一射を放つ。
    血鮫魔女レゼナ:「心得た!」大剣をかざして間に立ち、ただでは通れぬと威圧する。
    ”星の尾”アルワン:ミレイユの牽制によって空隙が生じ、レゼナがその隙を留めている。
    ”星の尾”アルワン:なら、アルワンとラングの仕事は――
    蟷螂人の暗殺者:「──!」
    ”星の尾”アルワン:「っらあ、っ!」
    蟷螂人の暗殺者:牽制の矢を鎌の如き手足で打ち払いながらも、その歩みが止まり、
    〝白狼酋長〟ラング:「おおおおぉっ!」
    〝白狼酋長〟ラング:動きの止まったところへ、アルワンと息を合わせての突撃!
    ”星の尾”アルワン:雷を纏った蹴撃。が、二連!
    蟷螂人の暗殺者:「チッ!」判断が速い。城壁から離れ、軽快にステップを踏み、足場の硬い場所へと逃げた。
    蟷螂人の暗殺者:……ご丁寧にその位置は、城壁上の射手達からは死角となっている。
    ”星の尾”アルワン:「位置取りが上手い! 喧嘩慣れしてる……!」
    蟷螂人の暗殺者:「昨夜の侵入者達か。勘が良い」
    蟲人:ざざっ……数人の護衛が、首領格の暗殺者の元へ近付く。
    蟷螂人の暗殺者:「お前達は不可解だ」
    蟷螂人の暗殺者:「捕虜と言う弱者と、お前達のような戦力を引き換えにするのは、損失でしかない筈だ」
    蟷螂人の暗殺者:「お前達の真似事を少しやってみた。だが、お前達の考え方はわからなかった」
    蟷螂人の暗殺者:「弱い個体の為に群れの全てを殺す選択を、何故お前達は良しとする?」
    ”星の尾”アルワン:「最初から理解する気のない質問をするなよ」
    ”星の尾”アルワン:「弱い個体が無駄って言ってる内は」
    ”星の尾”アルワン:鉄張りの革靴を構える。
    ”星の尾”アルワン:「たぶん、おれたちの気持ちはわからない」
    蟷螂人の暗殺者:「そうだ、わからない。私達は異なる形で生まれた」
    蟷螂人の暗殺者:「だが、いかなる神のいたずらか。私達は同じものを喰う」
    蟷螂人の暗殺者:「お前達が全てを生かそうとしていては、私達が死ぬのだ」
    蟷螂人の暗殺者:「だから、わかろうとすることはやめた」
    蟷螂人の暗殺者:「我々の為に死んでくれ。形の異なる人間たちよ」
    GM:……ぎゃり
    GM:ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり
    GM:あなた達の後方から異音が聞こえる。
    GM:それは──例えるならば羅針団の大拠点で聴くような。分厚い城門を閉ざすような。
    GM:金属の擦れ合う響きだ。
    ”星の尾”アルワン:「……時間が必要なんだよ。誰かが、その溝を何とかするための時間が」
    ”星の尾”アルワン:「だって言うのに……何を持って来た!? あんたらは!」
    〝白狼酋長〟ラング:「……冗談のようなもの、としか言えんぞ」
    〝白狼酋長〟ラング:背後を首で振り返り……呆れたような、畏れたような声を出す。
    GM:それは、
    秘密兵器:おおよそこの世界に有り得ざる形状の、大型の金属カラクリ──いいや、金属製のゴーレムであった。
    秘密兵器:車輪がある。
    秘密兵器:しかしその車輪は木ではなく、さりとて金属でもないのだ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「まさか、あれが『秘密兵器』……?!」
    秘密兵器:前面に取り付けられたブレードは、敵対者を斬りつける為でもあり、
    蟷螂人の暗殺者:「……COmbat Mower with Blade Array for Instant Neutralization and Extraction即時の敵排除と回収のための刃の配列を持つ戦闘刈取機
    ”星の尾”アルワン:「……」眉をひそめる。「なんか、あれ」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナ。変だよ」
    ”星の尾”アルワン:「ズル・・してる気がする」
    蟷螂人の暗殺者:「緑の月を崇める連中の、全く不愉快な玩具だが」
    蟷螂人の暗殺者:「人間も作物も同様に〝刈り取る〟ことにかけては、我らの鎌にも劣らない」
    血鮫魔女レゼナ:「……戦闘機械ウォーマシンと来たか!こんな僻地でよくやる!」
    蟷螂人の暗殺者:「行け! この連中が中核だ!」
    蟲人:「駆動系点灯。月の眼はオールグリーン。」
    蟲人:「──COMBAINE、収奪を開始します」
    GM:ということで戦闘だが……先にぶっちゃけて聞こう。
    GM:どうせみんな近接距離で殴り合いするよね?
    ”星の尾”アルワン:はい。
    GM:他の手段をとりたい者がいれば申告するように
    〝白狼酋長〟ラング:殴るぞ
    "祓栗鼠" ミレイユ:殴るつもりです
    血鮫魔女レゼナ:ぶんぶんぶん殴り
    ”星の尾”アルワン:近付いて殴る蹴る痺れさせるの暴行を加えたいです!
    "祓栗鼠" ミレイユ:後衛という概念を失ったPT!行くぞぉ!
    GM:よろしい。では細かいことを考えなくて済むように、全員が同一距離にいるものとする
    GM:つまり全員が0メートルだ 狭いね
    GM:そして……怪物知識判定! 楽にしようか、目標14の一発のみ!
    ”星の尾”アルワン:しゃいっ
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS11>=14 怪物知識
    GoblinSlayer : (GS11>=14) → 11 + 5[2,3] → 16 → 成功

    ”星の尾”アルワン:GS10>=14
    GoblinSlayer : (GS10>=14) → 10 + 3[1,2] → 13 → 失敗

    ”星の尾”アルワン:おんぎゃ~~
    〝白狼酋長〟ラング:GS4 怪物知識
    GoblinSlayer : (GS4) → 4 + 4[2,2] → 8

    血鮫魔女レゼナ:GS9>=14
    GoblinSlayer : (GS9>=14) → 9 + 3[2,1] → 12 → 失敗

    GM:さすがにちょっと意味わからんものが出過ぎたせいで出目が低いわ
    GM:まぁ仮面のひとのことは分かるし
    蟷螂人の暗殺者エンプーサ 悪党5 生命力40 呪文抵抗18(GS11) 移動力19 先制力GS1 知能:人並み モラルGS6>=13
    鎌の手 達成値19(GS12) 威力3d6+2 斬殴 回避19(GS12) 盾受け21(GS14)/3 装甲3 支援:次ラウンドの先制力+2 5m
    「ボス」統率者2
    「2回行動」鎌の手による近接攻撃を同じ相手に2回まで行える。
    「急所狙い」回避判定に失敗した場合、ダメージ決定ダイスの出目がすべて5になる。
    「フェイント」達成値18(GS11) 近接攻撃の対象は防御判定の前に第六感判定。失敗すると「受け流し」と盾受け判定を行えない。

    蟷螂人マントデアの暗殺者。その中でも仮面で顔を隠した女暗殺者たち。
     鎌の如き手足から繰り出される格闘の一撃によって、文字通り相手の生命を刈り取る。
     彼女たちは自らの祖神から受け継いだ使命として暗殺を生業にしているため、生中な交渉は通じない。
     仮面を剥がすことが出来ればその機会もあるかもしれないが、無事に彼女たちから生き延びた者たちはその後どうして助かったか、あまり語りたがらない。
    GM:機械の方も何故か、なんとなくわかるぞ
    COmbat Mower with Blade Array for Instant Neutralization and Extraction即時の敵排除と回収のための刃の配列を持つ戦闘刈取機 魔法生物4 生命力32 呪文抵抗12 移動力10 先制力4 知能:命令による
    刈り取り 達成値16 威力2d6+4 斬 回避9 装甲6 支援:威力+3 10m
    「金属製ボディ」斬、刺属性の攻撃に対し装甲+3。
    「完全耐性(毒、病気、精神)」毒、病気、精神のダメージや効果を一切受けない
    「魔法視覚」視覚に関する不利な効果を受けない

    ■未知の技術をふんだんに投入して作られたゴーレムの一種。
     敵対者の排除と敵地からの収奪を同時に行うことだけを目的に製作された非情のマシーンである。
     略称はCOMBAINE。
    GM:敵は蟲人1~4、そしてエンプーサ1体とコンバイン1台だ。
    GM:では

    ラウンド1


    GM:戦闘と行こうかぁ!
    GM:行動順!
    血鮫魔女レゼナ:休息取ったから全回復かな?
    GM:あっ、そうじゃん
    GM:えーとね、6時間いけるかな……
    GM:いけるとしよう
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユの消耗を2減少(2 → 0)
    GM:負傷とか消耗とか呪文回数とかはそっくり回復してください
    GM:でも継戦カウンターだけはそのままにさせてもらう
    〝白狼酋長〟ラング:消耗が0になったぞ
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンの消耗を0に変更(-1 → 0)
    GM:ということで疲労をリセットしつつ……行動順決定!
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユのイニシアチブを2D6(→ 7)に変更(3 → 7)
    GM:〝白狼酋長〟ラングのイニシアチブを2D6(→ 12)に変更(9 → 12)
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを2D6(→ 8)に変更(7 → 8)
    GM:蟷螂人の暗殺者のイニシアチブを2D6+1(→ 6)に変更(0 → 6)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンのイニシアチブを2D6+1(→ 5)に変更(8 → 5)
    〝白狼酋長〟ラング:俺が最大速出してどうする
    "祓栗鼠" ミレイユ:はやーい♡
    "祓栗鼠" ミレイユ:「紅蓮の嚆矢」を宣言 サ225 先制判定後、矢や投擲武器を1使用して味方の先制力+1~3、敵の先制力-1~-3
    "祓栗鼠" ミレイユ:アルワンを上げ、蟷螂んちゅを下げます
    ”星の尾”アルワン:うっひょ~~~!!
    ”星の尾”アルワン:感謝!行動値8に!
    蟷螂人の暗殺者:むきーっ!
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟷螂人の暗殺者のイニシアチブを3に変更(6 → 3)
    "祓栗鼠" ミレイユ:”星の尾”アルワンのイニシアチブを8に変更(8 → 8)
    蟷螂人の暗殺者:全部回避して手番に持ち込んでやるぅ……!
    〝白狼酋長〟ラング:じゃあ俺の番か
    〝白狼酋長〟ラング:主行動でコンバインに武技【疾風】 サプリP210 消耗1で使用 対象の回避判定-2
    〝白狼酋長〟ラング:対象の装甲を半分に見做してダメージ計算……とある
    〝白狼酋長〟ラング:おっと、強打攻撃・斬も宣言するぞ
    〝白狼酋長〟ラング:命中判定
    〝白狼酋長〟ラング:GS13
    GoblinSlayer : (GS13) → 13 + 8[4,4] → 21

    〝白狼酋長〟ラング:効力値は23だな
    ”星の尾”アルワン:兄貴つよーい
    秘密兵器:回避は9……命中する
    蟲人:しない
    蟲人:蟲4,【護衛:初歩】でコンバインを守ります
    "祓栗鼠" ミレイユ:なにーッ
    ”星の尾”アルワン:や 野郎
    〝白狼酋長〟ラング:2d6+8+2d6 ダメージ
    GoblinSlayer : (2D6+8+2D6) → 11[6,5]+8+9[4,5] → 28

    ”星の尾”アルワン:アッ強い
    蟲人:装甲が半分とか関係なく、蟲4倒れる……!
    ”星の尾”アルワン:直撃してれば大分良いダメージが入っていただろうに
    GM:ではレゼナの手番!
    GM:いやアルワンもか
    GM:相談してきめな
    ”星の尾”アルワン:やったれ!
    血鮫魔女レゼナ:こっちから行こう
    ”星の尾”アルワン:最初にファイアボールブッパがさいつよ
    〝白狼酋長〟ラング:「──!」戦闘機械の可動部へ、力任せの一撃──
    血鮫魔女レゼナ:《火球ファイアボール》 p316。エンプーサを中心点に球状範囲に火属性ダメージ。
    血鮫魔女レゼナ:【血の狂騒】1d6点負傷することで命中・回避・呪文行使・維持・抵抗判定+3
    血鮫魔女レゼナ:1d6
    GoblinSlayer : (1D6) → 4

    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの負傷数を4増加(0 → 4)
    ”星の尾”アルワン:「兄貴!だめだ、そいつらは!」
    蟲人:「通さない」それを、身を挺して防ぐ一体。迷いの無い動き!
    血鮫魔女レゼナ:GS14>=10
    GoblinSlayer : (GS14>=10) → 14 + 6[4,2] → 20 → 成功

    〝白狼酋長〟ラング:「!」直撃の瞬間、かろうじて手首を反し刃を遠ざけるも、
    〝白狼酋長〟ラング:金属の塊での渾身の殴打である。威力は相応に高い筈だ。
    蟲人:だが、それを受けた者を、蟲人の誰も顧みない。
    蟷螂人の暗殺者:呪文抵抗は……
    蟷螂人の暗殺者:GS11>=20
    GoblinSlayer : (GS11>=20) → 11 + 10[4,6] → 21 → 成功

    蟷螂人の暗殺者:わぁい
    "祓栗鼠" ミレイユ:なんだとォ
    血鮫魔女レゼナ:くっ
    ”星の尾”アルワン:コラ~~~!!!
    GM:その他連中はみんな抵抗失敗だな
    蟷螂人の暗殺者:よし、ここは護衛無しだ
    蟲人:ヤー
    血鮫魔女レゼナ:4d6+4 ダメージ
    GoblinSlayer : (4D6+4) → 15[3,4,2,6]+4 → 19

    ”星の尾”アルワン:えらい!!
    血鮫魔女レゼナ:1d6+19 エンプーサ
    GoblinSlayer : (1D6+19) → 1[1]+19 → 20

    ”星の尾”アルワン:でかいダメージだ
    "祓栗鼠" ミレイユ:デカいけど1足りないか……?
    蟲人:装甲2 17通しだ。護衛しないでよかったな
    "祓栗鼠" ミレイユ:因果点使う?
    ”星の尾”アルワン:使っても良さげな感じがするぜ
    蟷螂人の暗殺者:あっ
    ”星の尾”アルワン:魔法に因果点切るのは正しい選択
    蟷螂人の暗殺者:きたないぞ!!!!
    ”星の尾”アルワン:これが団結の力じゃああああああああ
    血鮫魔女レゼナ:4d6+8なら20点は狙えるか
    血鮫魔女レゼナ:MCPI$7
    GoblinSlayer : 祈念(2d6) → 11[5,6] → 11 → 成功, 因果点:7点 → 8点

    ”星の尾”アルワン:しゃいっ
    "祓栗鼠" ミレイユ:回れーッ
    血鮫魔女レゼナ:4d6+8 ダメージ
    GoblinSlayer : (4D6+8) → 10[2,2,4,2]+8 → 18

    "祓栗鼠" ミレイユ:なんだと……
    蟷螂人の暗殺者:ホッ……
    ”星の尾”アルワン:ぐわあああ
    血鮫魔女レゼナ:1d6+18 エンプーサ
    GoblinSlayer : (1D6+18) → 5[5]+18 → 23

    ”星の尾”アルワン:あっでかい
    蟷螂人の暗殺者:ぐああああああ
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの残呪文使用回数を1減少(4 → 3)
    蟲人:つまり我々は18-2で16
    秘密兵器:18-6で12
    蟷螂人の暗殺者:23/2≒12で12-3だから9!
    ”星の尾”アルワン:かてえ~~
    GM:蟲人_1の負傷数を16増加(0 → 16)
    GM:蟲人_2の負傷数を16増加(0 → 16)
    GM:蟲人_3の負傷数を16増加(0 → 16)
    GM:|COmbat Mower with Blade Array for Instant Neutralization and Extractionの負傷数を12増加(0 → 12)
    GM:蟷螂人の暗殺者の負傷数を9増加(0 → 9)
    ”星の尾”アルワン:一人だけ名前がいかつすぎる
    GM:そしてアルワンの手番というわけか
    血鮫魔女レゼナ:「こうも数が多いとなると……よし!」杖を取り出さずソード呪文ソーサリーの構え。
    血鮫魔女レゼナ:「H火石O成長T投射!」膨れ上がる溶熱の球を山なりに放り投げ、蟷螂人の頭上で拡散させる!
    蟲人:「──!」咄嗟に味方を庇おうとする者が居たが、
    ”星の尾”アルワン:薙ぎ払いを用いて、蟲人1~3を攻撃します。
    蟷螂人の暗殺者:「要らん!」
    蟷螂人の暗殺者:火球が炸裂。自らも炎に焼かれながら──致命傷には至らず。
    ”星の尾”アルワン:命中-6で判定。行くぞっ
    蟲人:護衛より自らの防御を優先した為か、部下達もまだ自らの足で立っている。
    ”星の尾”アルワン:GS7>=13
    GoblinSlayer : (GS7>=13) → 7 + 8[3,5] → 15 → 成功

    血鮫魔女レゼナ:(殺傷力を抑えつつ士気を挫く派手な手品、効かないか。強敵だ!)
    "祓栗鼠" ミレイユ:「レゼナさんの《火球》を受けて、あれだけの傷で済むなんて……」
    蟷螂人の暗殺者:「……よし。運否天賦は我らの勝ちだ」
    ”星の尾”アルワン:ここだ。無念無想。
    ”星の尾”アルワン:効力値+5し、20に。
    GM:あっ、このやろう薙ぎ払いを習熟してやがる……!
    ”星の尾”アルワン:フハハハハ 偉いだろう
    蟲人:3番、
    蟲人:1番を護衛!
    ”星の尾”アルワン:兄貴とレゼナさんに褒めてもらうために頑張ったのだ ダメージイクゾッ
    ”星の尾”アルワン:テメ~~~!!!
    ”星の尾”アルワン:4d6+6
    GoblinSlayer : (4D6+6) → 12[2,3,5,2]+6 → 18

    ”星の尾”アルワン:出目はしょぼいが…まあ死んだだろう
    GM:計算するまでもなく……16ダメージと32ダメージだからな……
    GM:2番3番落ちる!
    ”星の尾”アルワン:「――青い鳥よ」正眼に構え、腰を落とし。
    ”星の尾”アルワン:「おれと共に、飛んでくれ」
    ”星の尾”アルワン:炎すらも目くらましに、蒼い閃電が走る。
    ”星の尾”アルワン:二連。旋回するような足払いから、肘、頭突きを入れ、
    ”星の尾”アルワン:星の尾を引くような、鮮やかな三日月蹴りムーンサルト
    蟲人:一人目。炎に焼かれて今にも倒れそうな状態で、肘を、頭突きを受けた。
    蟲人:二人目。蹴りを受け、体が仰向けに倒れて行く──
    蟲人:「──なるほど、ここか」
    蟲人:踏みとどまる! ……それは、ほんの一瞬だ。
    蟲人:だがその一瞬の合間、狙われていた3人目が、その背後に潜み隠れる。
    蟲人:そうなったのを見届けたかのように倒れて行く──
    蟲人:倒れる仲間の背を手で支え、盾として使う!
    GM:手番はミレイユ、並行してゴーだ
    "祓栗鼠" ミレイユ:(三人が先手で仕掛けて、まだ本命以外が残っている。厄介ですね、彼らの戦い方は……!)
    "祓栗鼠" ミレイユ:ここは素直に蟲人1を狙いましょう
    "祓栗鼠" ミレイユ:主行動で「曲刀」による攻撃。対象は蟲人1
    "祓栗鼠" ミレイユ:攻撃前に【死角移動:習熟】を宣言 基267 対象は移動妨害判定を行う。勝利するとこの手番対象への近接・遠距離命中判定[+4] 成否に関わらず対象の前まで移動し、次の自分の手番まで回避・盾受け判定[-2]
    蟲人:く……回避は13固定だぜ……
    蟲人:そして妨害が
    蟲人:GS4
    GoblinSlayer : (GS4) → 4 + 5[1,4] → 9

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(13+2) 移動妨害への対抗判定
    GoblinSlayer : (GS15) → 15 + 5[4,1] → 20

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(13+4)>13 命中(曲刀) 死角移動成功時
    GoblinSlayer : (GS17>13) → 17 + 7[4,3] → 24 → 成功

    蟲人:味方2体いるけど、それ含めても13
    "祓栗鼠" ミレイユ:2d6+1d6+3+4 斬属性ダメージ(曲刀)
    GoblinSlayer : (2D6+1D6+3+4) → 5[2,3]+1[1]+3+4 → 13

    "祓栗鼠" ミレイユ:ダメージ低い、でも足りるはず!
    GM:蟲人_1の負傷数を11増加(16 → 27)
    蟲人:ばっちり……足りてる……!
    ”星の尾”アルワン:えらい!
    GM:1番落ちる……ザコは全滅か……!
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ここは……本命への道を拓く。それが最善手でしょう」
    "祓栗鼠" ミレイユ:舞踏の足運び。小柄な身体が滑るように蟲人の懐をすり抜けざまに、剣の柄が正中線上を押す。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「反撃が来ます、備えて!」
    蟲人:甲殻があるとは言え、おおよその構造は人間と大差が無いようだ。
    蟲人:四肢があり、直立する。言葉を用いる。
    蟲人:祈る神も持っているだろうし、文化もある。
    ”星の尾”アルワン:(さっきのおれの蹴りも、ミレイユの対人剣術も効いてる……)
    蟲人:同じ理の元に生きる生物に、その〝峰打ち〟は通用した。
    秘密兵器:……さて、理の外にあるものが動くぞ。
    〝白狼酋長〟ラング:その前に消耗するの忘れてたから上げさせてくれ
    秘密兵器:いいよ
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(0 → 1)
    秘密兵器:では……誰を収穫してやろうかなぁ!
    秘密兵器:1d4
    GoblinSlayer : (1D4) → 4

    秘密兵器:君や
    〝白狼酋長〟ラング:俺か
    秘密兵器:達成値16
    〝白狼酋長〟ラング:GS11 回避
    GoblinSlayer : (GS11) → 11 + 11[5,6] → 22

    〝白狼酋長〟ラング:…………
    秘密兵器:…………
    GM:何もなかった。
    ”星の尾”アルワン:かわいそう
    血鮫魔女レゼナ:つよい
    ”星の尾”アルワン:兄貴そういうところあるよね
    蟷螂人の暗殺者:所詮は玩具よ
    "祓栗鼠" ミレイユ:ラングさんはすごいですからね
    蟷螂人の暗殺者:じゃあ私は……PL側を狙いに行く!
    蟷螂人の暗殺者:1d3
    GoblinSlayer : (1D3) → 3

    蟷螂人の暗殺者:レゼナ狙いですってよ
    ”星の尾”アルワン:こ……コラ~~~!!
    蟷螂人の暗殺者:私は「2回行動」「急所狙い」「フェイント」持ちなので
    蟷螂人の暗殺者:ちょっとマジ殺しに行くから気をつけて欲しい
    蟷螂人の暗殺者:では攻撃1回目
    血鮫魔女レゼナ:来い!
    蟷螂人の暗殺者:GS12 鎌命中判定
    GoblinSlayer : (GS12) → 12 + 8[5,3] → 20

    蟷螂人の暗殺者:受け流しも盾受けも無いしフェイントは要らないか
    血鮫魔女レゼナ大剣グレートソードで【芦刈】命中で防御判定、上回れば攻撃。消耗1
    ”星の尾”アルワン:うおーっ
    蟷螂人の暗殺者:ぐぬーっ
    血鮫魔女レゼナ:【血の狂騒】1d6点負傷することで命中・回避・呪文行使・維持・抵抗判定+3
    血鮫魔女レゼナ:1d6
    GoblinSlayer : (1D6) → 6

    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの負傷数を6増加(4 → 10)
    GM:あっ
    "祓栗鼠" ミレイユ:もりもり負傷してる
    GM:そうだこれがあるんだ
    血鮫魔女レゼナ:GS14>=20
    GoblinSlayer : (GS14>=20) → 14 + 10[6,4] → 24 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:流石!
    血鮫魔女レゼナ:2d6+7 斬属性ダメージ
    GoblinSlayer : (2D6+7) → 11[6,5]+7 → 18

    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの消耗を1増加(0 → 1)
    GM:け、けどっ
    GM:負傷10ってことは……24ダメージ入ると死ぬぞ!
    GM:そしてルルブパラパラタイムだからちょっとお待ちを
    蟷螂人の暗殺者:……あっ、達成値が4負けてる
    ”星の尾”アルワン:オッ
    蟷螂人の暗殺者:ここから……私の命中と攻撃は-2される……
    蟷螂人の暗殺者:そしてダメージは
    GM:蟷螂人の暗殺者の負傷数を15増加(9 → 24)
    蟷螂人の暗殺者:……ま、まだまだ!
    蟷螂人の暗殺者:二回目の攻撃!
    蟷螂人の暗殺者:GS10 鎌命中判定
    GoblinSlayer : (GS10) → 10 + 4[1,3] → 14

    "祓栗鼠" ミレイユ:低め!
    蟷螂人の暗殺者:固定値2ぃ……
    血鮫魔女レゼナ:【血の狂騒】1d6点負傷することで命中・回避・呪文行使・維持・抵抗判定+3
    血鮫魔女レゼナ:1d6
    GoblinSlayer : (1D6) → 5

    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの負傷数を5増加(10 → 15)
    血鮫魔女レゼナ:GS11>=14 回避
    GoblinSlayer : (GS11>=14) → 11 + 8[2,6] → 19 → 成功

    ”星の尾”アルワン:れっレゼナ―ッ
    ”星の尾”アルワン:よし!
    血鮫魔女レゼナ:オラーーッ!
    血鮫魔女レゼナ:ライフはコストだぜ!
    GM:の……乗り切りやがった……!
    GM:この(あれっ傭兵とレベル同じだと思ったけどやけに強いな?)なエンプーサの攻撃を……!
    秘密兵器:──ごごごごごご
    秘密兵器:巨大機械が唸りを上げて動き始める。
    秘密兵器:先端についたブレードが大地の雪を散らし、草を散らし、
    秘密兵器:巨体らしからぬ速度で真っ直ぐに──!
    ”星の尾”アルワン:「あ……兄貴! あんなの止められないぞ!」
    〝白狼酋長〟ラング:「……」
    〝白狼酋長〟ラング:「あれより、そっちの女の方が強そうだ」
    〝白狼酋長〟ラング:とん、と軽く跳ねて、ブレードより少し上。
    ”星の尾”アルワン:「え」
    〝白狼酋長〟ラング:機械の駆動部の構造上、刃が届かないところへ動いた。
    〝白狼酋長〟ラング:それだけで済む。それだけで済むのだ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……もしかすると」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あれは本来、人と戦うための道具ではないのかもしれません」
    〝白狼酋長〟ラング:意思持たぬ機械の刃など。
    蟷螂人の暗殺者:その通りだ。
    蟷螂人の暗殺者:人間と戦うための構造とは、こういう生き物のことを言う。
    蟷螂人の暗殺者:即ち自由に動かせる刃を両手に備え、視力と動体視力に優れ、俊敏で、音も無く大地を馳せる──
    蟷螂人の暗殺者:狙いは敵対者の中で、最も〝鈍重に見える〟呪文遣い!
    蟷螂人の暗殺者:「シェエエイッ!!!」斬撃二閃!
    血鮫魔女レゼナ:パッと空中に鮮血が舞う。
    血鮫魔女レゼナ:「だったらァ!」鋭い爪が柔肌を裂いた。己自身の手によって。
    血鮫魔女レゼナ:「一番強いの、あたしが貰ってしまおうかァ!」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナ!」
    蟷螂人の暗殺者:「!」
    ”星の尾”アルワン:駆け出そうとするが、思い直す。
    ”星の尾”アルワン:彼女はそもそも――何を得物にしていた?
    血鮫魔女レゼナ:音も無き生来の暗器を、血に濡れた武骨な大剣が迎え撃ち。
    血鮫魔女レゼナ:寸分違いなく正面から受け、ぎぃんと弾いて叩き返した。
    蟷螂人の暗殺者:「──っ!」刃と刃の衝突。切れ味では勝るやもしれないが、重さでは大きく劣る!
    "祓栗鼠" ミレイユ:「弾いた……!?」
    血鮫魔女レゼナ:まともな人族の動体視力によって、或いはそこらの戦士自称者の技量によっては不可能な曲芸。
    蟷螂人の暗殺者:金属の柱を思いっきり殴りつけたようなものだ。腕が痺れる……!
    血鮫魔女レゼナ:「ハァーー…日中でもこれぐらいは回るようになったか」
    蟷螂人の暗殺者:一瞬怯んだ。……だがすかさずの追撃は、
    蟷螂人の暗殺者:痺れの為か。利き手でないのか。一度目の二閃に比べて精彩を欠く!
    血鮫魔女レゼナ:不可解な怪物が荒々しく息を吐き、大剣を軸にした体重移動でひらりと爪撃を躱す。
    蟷螂人の暗殺者:面の下から、カチ、カチ、と音がする。人間とは異なる形状の歯を打ち鳴らす音。
    蟷螂人の暗殺者:「……初動で殺せず、本命の獲物は城壁の上」
    血鮫魔女レゼナ:「惜しいねぇ」ぎらりと鋭い歯を並べ、サメのように笑う。
    蟷螂人の暗殺者:「こちらの劣勢を認め、作戦を変えねばなるまい」
    ”星の尾”アルワン:(レゼナは……あれ本当のレゼナなのか)
    蟷螂人の暗殺者:「その策の確信を得るため、手短に問おう」
    蟷螂人の暗殺者:「本当にお前達は、誰も殺さず拾うつもりか?」
    血鮫魔女レゼナ:「私たちの世界は、君たちのよりずっと複雑で不可解でね」
    血鮫魔女レゼナ:「全部が見えてる人なんて居やしない」
    血鮫魔女レゼナ:「だからこそ、自分には出来ない難題を人に託したりもするし」
    血鮫魔女レゼナ:「見落としている可能性強みを失うことを恐れたりもするのさ」
    血鮫魔女レゼナ:「だから死ぬ奴は少なく方がいいの」
    蟷螂人の暗殺者:「複雑だとは知っている。だから学び、真似ようとして、それでも分からなかった」
    蟷螂人の暗殺者:「あの機械を私に与えた者の言葉の方が、まだ理解が及ぶ」
    蟷螂人の暗殺者:「弱い存在シートは強い存在シートに比べて価値が劣るのだと」
    蟷螂人の暗殺者:「弱い個体データを生かす為に強い個体データ失うロストするのは間違っていると」
    ”星の尾”アルワン:「ば……」思わず叫んでいた。「バカか!?」
    蟷螂人の暗殺者:「……………………」
    ”星の尾”アルワン:「誰も、価値をつけられたくて生まれてくるわけじゃない」
    ”星の尾”アルワン:「幸せになるために産まれて来るんだろ!」
    ”星の尾”アルワン:「美味しいものを一緒に食べたり、仲間と冒険したり……!」
    蟷螂人の暗殺者:「私は学び、真似ようとした。あの男の答えが推測できるので、代理として答えよう」
    蟷螂人の暗殺者:「〝幸せの定義は、どの規則本サプリメントに書いてある〟?」
    蟷螂人の暗殺者:「……問答自由行動は終わりだ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:(定義なんてない。そんなものは……)
    "祓栗鼠" ミレイユ:(──生きてみなくちゃ、分からないことです)
    蟷螂人の暗殺者:「お前達の中で最も弱いひとりを、せめて道連れにしていこう」
    蟷螂人の暗殺者:……逃げるそぶりは見えない。
    蟷螂人の暗殺者:影に闇に潜むべき筈の暗殺者は、昇り来る陽光の中、両脚で大地を踏みしめている。

    ラウンド2


    GM:行動順!
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユのイニシアチブを2D6(→ 5)に変更(7 → 5)
    GM:あと継戦カウンターは4になるはず!
    GM:蟷螂人の暗殺者のイニシアチブを2D6+1(→ 11)に変更(3 → 11)
    GM:〝白狼酋長〟ラングのイニシアチブを2D6(→ 4)に変更(12 → 4)
    蟷螂人の暗殺者:フッ……
    血鮫魔女レゼナ:【再生】により負傷数が2点回復して(15 → 13)
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを2D6(→ 6)に変更(8 → 6)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンのイニシアチブを2D6+1(→ 8)に変更(8 → 8)
    ”星の尾”アルワン:シュバルゴ
    "祓栗鼠" ミレイユ:「紅蓮の嚆矢」を宣言 サ225 先制判定後、矢や投擲武器を1使用して味方の先制力+1~3、敵の先制力-1~-3
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟷螂人を8に下げ、レゼナさんを9に上げる
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを9に変更(6 → 9)
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟷螂人の暗殺者のイニシアチブを8に変更(11 → 8)
    ”星の尾”アルワン:ナイシュッ
    "祓栗鼠" ミレイユ:で、アルワンさんと蟷螂人のBATTLEですね
    蟷螂人の暗殺者:おのれ……おのれ……
    蟷螂人の暗殺者:2d6+1
    GoblinSlayer : (2D6+1) → 12[6,6]+1 → 13

    "祓栗鼠" ミレイユ:強すぎ
    蟷螂人の暗殺者:バトルなら負けぬ
    ”星の尾”アルワン:2d6+1
    GoblinSlayer : (2D6+1) → 7[1,6]+1 → 8

    ”星の尾”アルワン:ひ~~~ん
    GM:というわけで
    "祓栗鼠" ミレイユ:あと名前うるさい機械とラングさんもか
    蟷螂人の暗殺者:初手で落とされなかったら一人くらいは持って行けるかもしれん
    秘密兵器:固定値がそういえば4か
    〝白狼酋長〟ラング:GS
    GoblinSlayer : (GS) → 7[2,5] → 7

    〝白狼酋長〟ラング:まぁ、勝つな
    "祓栗鼠" ミレイユ:えらーい
    GM:ということで
    GM:レゼナの手番からだ
    血鮫魔女レゼナ:武器を持ち換え、紅玉の杖
    血鮫魔女レゼナ:《力場フォースフィールド》 p307 呪文維持している間、100平方メートルまでの力場の壁を自由な形状で造り出す。
    血鮫魔女レゼナ:形状は蟷螂人の暗殺者を取り囲む箱。力場を破壊するには一定以上のダメージを一度に出すか私の呪文維持を阻害する必要がある
    血鮫魔女レゼナ:この使い方はOKかな?
    GM:ふむ……
    GM:近接距離ではあるが、別に完全に密着してるというわけでもない。造形が大変になるかもしれんが……できなくはないのか
    GM:で、えーと……呪文維持中は持続ね
    GM:ふむ、ダブルクロスなんかと違って手番をパスすると、手番は最後には回らずそのまま飛ばされる
    GM:よかろう、許可しよう
    血鮫魔女レゼナ:ありがとう
    血鮫魔女レゼナ:GS12>=10
    GoblinSlayer : (GS12>=10) → 12 + 2[1,1] → 14 → 大失敗

    "祓栗鼠" ミレイユ:うわーッ?!
    血鮫魔女レゼナ:ダイスくんはさぁ……
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの残呪文使用回数を1減少(3 → 2)
    "祓栗鼠" ミレイユ:許せない この蟷螂人!
    蟷螂人の暗殺者:こんな冤罪ある?
    ”星の尾”アルワン:きえーっ(威嚇)
    GM:必死で呪文維持周りのページ探してたのに……
    血鮫魔女レゼナ:(とはいえ血を流し過ぎたか、昼間にこうも暴れるのは初めてだ)
    蟷螂人の暗殺者:さて、私だ
    蟷螂人の暗殺者:レゼナはさっき仕留められなかったからもっと行けそうな獲物を……
    蟷螂人の暗殺者:1d3
    GoblinSlayer : (1D3) → 3

    蟷螂人の暗殺者:そこの狼っぽいのか
    血鮫魔女レゼナ:素早く後ろへ踏み込みながら、大剣を納刀し流れるように長杖を取り出し
    "祓栗鼠" ミレイユ:ラングさん……!
    蟷螂人の暗殺者:GS10 いっかいめ
    GoblinSlayer : (GS10) → 10 + 9[5,4] → 19

    ”星の尾”アルワン:ギャッラングさーんっ
    〝白狼酋長〟ラング:芦刈 サプリP206 消耗1 1回/1R 近接攻撃への防御として実行、命中判定を行う
    〝白狼酋長〟ラング:実は俺も持ってるんだ……
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(1 → 2)
    血鮫魔女レゼナ:「F魔術O結束F生、おッ……!」僅かに剥がれた石畳に足を引っかけ、体勢を崩す。
    〝白狼酋長〟ラング:GS13
    GoblinSlayer : (GS13) → 13 + 6[5,1] → 19

    "祓栗鼠" ミレイユ:受動有利?
    〝白狼酋長〟ラング:使用者が受動側らしい。つまり俺の勝ちだ
    〝白狼酋長〟ラング:2d6+8 効力値抜きダメージ
    GoblinSlayer : (2D6+8) → 8[6,2]+8 → 16

    ”星の尾”アルワン:(まずい、レゼナ!)
    GM:蟷螂人の暗殺者の負傷数を13増加(24 → 37)
    "祓栗鼠" ミレイユ:「レゼナさん……?!」 初めて耳にする詠唱だが、それが不発したことを察する
    蟷螂人の暗殺者:……二発め!
    蟷螂人の暗殺者:GS10
    GoblinSlayer : (GS10) → 10 + 2[1,1] → 12 → 大失敗

    蟷螂人の暗殺者:……………………
    ”星の尾”アルワン:泥沼
    "祓栗鼠" ミレイユ:終わりやダイス
    血鮫魔女レゼナ:「~~~~~!」舌を僅かに噛んだことを誤魔化しつつ、頼りない杖を蟷螂人に向ける。
    血鮫魔女レゼナ:さながら今まさに照準を合わせ、呪文を放つ準備が出来ているかのように。
    〝白狼酋長〟ラング:攻撃側大失敗の場合、俺はダイス振る必要すらないな……
    ”星の尾”アルワン:「っ!」意図を察し、咄嗟に飛び退く。
    蟷螂人の暗殺者:「──!」隙が見えた。
    ”星の尾”アルワン:今まさに、効力のある呪文が射出されようとしている・・・・・・・・・・・・かのように。
    蟷螂人の暗殺者:戦いの中で生まれた一瞬の空隙を突き、低く駆け出す──
    蟷螂人の暗殺者:「っ」
    蟷螂人の暗殺者:石畳が荒れていたのは、獲物の足下ばかりではなかったようだ。
    蟷螂人の暗殺者:それはそうだ。
    秘密兵器:木でも鉄でもない車輪のついた魔法生物が地面を荒らすとどうなるかなど、
    秘密兵器:この世界の誰も、まだ知る筈が無いのだから。
    〝白狼酋長〟ラング:ぶんっ
    〝白狼酋長〟ラング:両手剣の腹が、つんのめった暗殺者の頭を打つ!
    蟷螂人の暗殺者:「がっ!?」
    〝白狼酋長〟ラング:「なんだか良く分からんが、殴れそうだったのでな」
    〝白狼酋長〟ラング:戦いの機微とかではない。
    ”星の尾”アルワン:(兄貴は、ああいうことをする)
    〝白狼酋長〟ラング:手が届くところに手頃な敵がいればつまみ食いする、手癖の悪さだ。
    ”星の尾”アルワン:〝白狼酋長〟ラング『――たぶん、勝てる。やろう』
    GM:手番、アルワン
    ”星の尾”アルワン:戦い始めた最初から、そうだ。
    ”星の尾”アルワン:よ~~い
    ”星の尾”アルワン:死に体のカマキリ野郎は放っておこう。
    ”星の尾”アルワン:コンバイン太郎に《雷矢》を使用します。
    ”星の尾”アルワン:《雷矢》基354:『威力』点のダメージを与え、対象の呪文抵抗を4以上上回ると次の自分の手番が終わるまで行動不能
    秘密兵器:呪文抵抗は12……精密機械に電流がどうこうってなんの話かね?
    "祓栗鼠" ミレイユ:よく痺れそう
    ”星の尾”アルワン:そのナリで電気に強いはねえだろ!行くぞォ!!
    ”星の尾”アルワン:GS11>=12
    GoblinSlayer : (GS11>=12) → 11 + 8[5,3] → 19 → 成功

    ”星の尾”アルワン:しゃあっ
    "祓栗鼠" ミレイユ:Nice!
    秘密兵器:通っちゃった……
    ”星の尾”アルワン:威力は……
    ”星の尾”アルワン:4d6+7
    GoblinSlayer : (4D6+7) → 10[2,6,1,1]+7 → 17

    ”星の尾”アルワン:うわっ腐った
    秘密兵器:装甲は3だから、
    ”星の尾”アルワン:だが17点+行動不能のおまけ!しびれろ!
    秘密兵器:6だよ
    GM:COmbat Mower with Blade Array for Instant Neutralization and Extractionの負傷数を11増加(12 → 23)
    秘密兵器:マズいそろそろ煙出てきた
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンの残呪文使用回数を1減少(2 → 1)
    GM:手番はミレイユだな
    ”星の尾”アルワン:(ずっとそうだ。兄貴は)
    ”星の尾”アルワン:アルワンの周囲を旋回するように、閃電が瞬く
    ”星の尾”アルワン:ここしかない。レゼナとラングが作り出した、一呼吸分の好機。
    ”星の尾”アルワン:躊躇なく、最大の火力を投射することを選択する。
    ”星の尾”アルワン:「《風巻く雷鳥よ――おれの声が聞こえたなら》」
    ”星の尾”アルワン:「《共に飛んでくれ!》」
    ”星の尾”アルワン:蒼電が逆巻き、槍のように収縮する。
    ”星の尾”アルワン:「――しッ!!」
    ”星の尾”アルワン:ば きィン!!!
    ”星の尾”アルワン:雷の矢を蹴り込み、先ほど仲間がつけた傷の地点へ正確に叩きつける!!
    "祓栗鼠" ミレイユ:鋭敏な聴覚が、駆動音に明らかな異変を察知する。「効いています!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:主行動で「曲刀」による攻撃。対象は蟷螂人
    "祓栗鼠" ミレイユ:攻撃前に【死角移動:習熟】を宣言 基267 対象は移動妨害判定を行う。勝利するとこの手番対象への近接・遠距離命中判定[+4] 成否に関わらず対象の前まで移動し、次の自分の手番まで回避・盾受け判定[-2]
    秘密兵器:着弾。痛みを感じぬ鋼の機械は、衝撃で多少揺れただけ──にも見えた。
    秘密兵器:……しかし、その傷口からは煙が立ち上るのだ。
    秘密兵器:機械は、出血などしない。痛みに呻き苦しむこともない。だが。
    秘密兵器:煙と、にわかになり始めた、歯車の噛み合いが狂ったけたたましい異音は、断末魔の悲鳴にも似ている。
    蟷螂人の暗殺者:えーっと、移動妨害が
    ”星の尾”アルワン:知能人並みでlv5だから、10かしら
    蟷螂人の暗殺者:GS10 近接範囲の味方が行動不可だった……
    GoblinSlayer : (GS10) → 10 + 4[1,3] → 14

    ”星の尾”アルワン:ウオオオ
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(13+2)>=14 移動妨害への対抗判定
    GoblinSlayer : (GS15>=14) → 15 + 2[1,1] → 17 → 大失敗

    "祓栗鼠" ミレイユ:???????????
    "祓栗鼠" ミレイユ:今日のダイスおかしいよ
    "祓栗鼠" ミレイユ:ええい 命中補正は入らないが攻撃!
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS13 命中(曲刀)
    GoblinSlayer : (GS13) → 13 + 4[2,2] → 17

    "祓栗鼠" ミレイユ:はー(ため息)
    蟷螂人の暗殺者:回避……!
    蟷螂人の暗殺者:GS12
    GoblinSlayer : (GS12) → 12 + 6[4,2] → 18

    蟷螂人の暗殺者:フッ
    "祓栗鼠" ミレイユ:祈念祈念祈念祈念
    "祓栗鼠" ミレイユ:MCPI(1)$8 祈念
    GoblinSlayer : 祈念(2d6+1) → 3[1,2]+1 → 4 → 失敗, 因果点:8点 → 9点

    "祓栗鼠" ミレイユ:もうやだこのダイス!!!!
    GM:もうしらん もうダイスなんかしらん
    ”星の尾”アルワン:ン↓ギィ↑~~~~~
    "祓栗鼠" ミレイユ:わーん 手番終わりです……助けてラングさん……
    〝白狼酋長〟ラング:俺も命中は……ミレイユと同値だからな……
    〝白狼酋長〟ラング:あ、いや
    〝白狼酋長〟ラング:憤撃 サプリP205 消耗1で使用 命中判定の達成値と威力に「使用時点の消耗数+1」を加算
    "祓栗鼠" ミレイユ:ラングさんは消耗をしている……!
    〝白狼酋長〟ラング:強打攻撃・斬含めて蟷螂を殴ろう
    〝白狼酋長〟ラング:GS15
    GoblinSlayer : (GS15) → 15 + 5[3,2] → 20

    蟷螂人の暗殺者:いけるいける
    蟷螂人の暗殺者:GS12
    GoblinSlayer : (GS12) → 12 + 10[5,5] → 22

    "祓栗鼠" ミレイユ:もおおおお
    〝白狼酋長〟ラング:(´・ω・`)
    "祓栗鼠" ミレイユ:祈念する価値はあると思うんですが!!!
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(2 → 3)
    GM:ふむ……
    ”星の尾”アルワン:いのれ!(メイドインワリオ)
    GM:本来はPCじゃないキャラだからアレだが、今回はちょっとこう面白いことになりすぎてるので
    GM:ぶっちゃけ祈念でもダイス事故とか起こって爆笑な結果にならんかな……とか思ってはいるが
    GM:ラングの祈念は可能とする
    GM:PL陣の合意あれば!
    血鮫魔女レゼナ:頑張れーっ最後の希望!
    ”星の尾”アルワン:頼む兄貴!
    "祓栗鼠" ミレイユ:やりましょう!
    〝白狼酋長〟ラング:MCPI$9 こうか
    GoblinSlayer : 祈念(2d6) → 8[5,3] → 8 → 失敗, 因果点:9点 → 10点

    "祓栗鼠" ミレイユ:あああ惜しい
    ”星の尾”アルワン:アンギャ~~~~
    〝白狼酋長〟ラング:そうなるだろうな……とちょっと思ってた……
    "祓栗鼠" ミレイユ:(二人の反撃は効いています……あと一押しできれば!)
    "祓栗鼠" ミレイユ:地面を滑るような舞踏の足運びで、蟷螂人に接敵する。それが、この場においては仇となった。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「────ッ!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:前につんのめるように体勢を崩す。崩れながらも、短剣を脇腹に向けて振り切るが。
    蟷螂人の暗殺者:細い。
    蟷螂人の暗殺者:身に着けている衣服がそもそも細身だが、それに比しても尚──中身が細かった。
    蟷螂人の暗殺者:本来なら刃が、肉を抉るだろう筈の位置に、その体が入っていない。
    蟷螂人の暗殺者:蟷螂人は概ね、縦に長く、横に細いものだ──それがこのときは幸いした。
    蟷螂人の暗殺者:仇となった……と言った方がいいか?
    秘密兵器:ようやく手番! と思ったけどスパークしてた……
    GM:ということでラウンド終了処理で継戦カウンターが5、
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユの消耗を1増加(0 → 1)
    GM:消耗の発生だ!
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(3 → 4)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンの消耗を1に変更(0 → 1)
    蟷螂人の暗殺者:(エネミーには継戦カウンター無くて良かったな……の顔)
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの消耗を1増加(1 → 2)
    血鮫魔女レゼナ:【再生】により負傷数が2点回復して(13 → 11)

    ラウンド3


    GM:そろそろ決着つけろよ行動順!
    GM:〝白狼酋長〟ラングのイニシアチブを2D6(→ 9)に変更(4 → 9)
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを2D6(→ 5)に変更(9 → 5)
    GM:蟷螂人の暗殺者のイニシアチブを2D6+1(→ 8)に変更(8 → 8)
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンのイニシアチブを2D6+1(→ 10)に変更(8 → 10)
    ”星の尾”アルワン:全力全開
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユのイニシアチブを2D6(→ 3)に変更(5 → 3)
    "祓栗鼠" ミレイユ:もおおお
    "祓栗鼠" ミレイユ:「紅蓮の嚆矢」を宣言 サ225 先制判定後、矢や投擲武器を1使用して味方の先制力+1~3、敵の先制力-1~-3
    "祓栗鼠" ミレイユ:下がれ、蟷螂人! いけ、レゼナさん!
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟷螂人を5に、レゼナさんを8に加速
    GM:手番はアルワンからだな
    GM:おらいけっ!
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを8に変更(5 → 8)
    "祓栗鼠" ミレイユ:蟷螂人の暗殺者のイニシアチブを5に変更(8 → 5)
    ”星の尾”アルワン:うおおおおおおお
    ”星の尾”アルワン:当てるという点なら……やっぱりこっちだろう。
    ”星の尾”アルワン:主行動を使用し、鉄拳で蟷螂人の暗殺者に攻撃。
    ”星の尾”アルワン:GS13
    GoblinSlayer : (GS13) → 13 + 2[1,1] → 15 → 大失敗

    ”星の尾”アルワン:もおおおおおおおおおおお
    GM:助けてほしい
    蟷螂人の暗殺者:私を狙ってるやつがみんな勝手に転ぶ……
    ”星の尾”アルワン:自由行動で蟷螂人の暗殺者に挑発!!
    ”星の尾”アルワン:GS11
    GoblinSlayer : (GS11) → 11 + 6[3,3] → 17

    蟷螂人の暗殺者:GS10 知能でていこう!
    GoblinSlayer : (GS10) → 10 + 12[6,6] → 22 → 大成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:????????????
    ”星の尾”アルワン:こ こいつ……
    蟷螂人の暗殺者:……出目のバランスは……とれたから……
    "祓栗鼠" ミレイユ:意志のつええやつなのか?
    ”星の尾”アルワン:出目吸われてます!!!!!
    ”星の尾”アルワン:行動終わり!
    〝白狼酋長〟ラング:カス当たりでも当たれば終わる!
    ”星の尾”アルワン:(――まずい。皆疲弊してる!)
    ”星の尾”アルワン:(誰かが終わらせないと。誰かが――)
    〝白狼酋長〟ラング:憤撃 サプリP205 消耗1で使用 命中判定の達成値と威力に「使用時点の消耗数+1」を加算
    GM:〝白狼酋長〟ラングの消耗を1増加(4 → 5)
    〝白狼酋長〟ラング:GS18
    GoblinSlayer : (GS18) → 18 + 8[2,6] → 26

    蟷螂人の暗殺者:GS12 回避
    GoblinSlayer : (GS12) → 12 + 8[4,4] → 20

    ”星の尾”アルワン:目の前の敵を排除する。そのために全感覚を研ぎ澄まし――
    ”星の尾”アルワン:ぶっ
    ”星の尾”アルワン:「……あ」
    〝白狼酋長〟ラング:2d6+9+効力+「使用時点の消耗数+1」なので
    〝白狼酋長〟ラング:2d6+14+3d6
    GoblinSlayer : (2D6+14+3D6) → 10[4,6]+14+6[1,2,3] → 30

    "祓栗鼠" ミレイユ:やった!
    GM:蟷螂人の暗殺者の負傷数を27増加(37 → 64)
    ”星の尾”アルワン:鼻から血。ただでさえ鋭敏な神経を、過集中させすぎた。
    GM:やーっと……
    "祓栗鼠" ミレイユ:「アルワンさん……! それ以上はダメです、下がってください!」
    GM:はいレゼナ!
    ”星の尾”アルワン:血がぶちまけられ、ずるりと滑って岩盤に激突する。
    血鮫魔女レゼナ:武器を大剣に持ち替えて、COmbat Mower with Blade Array for Instant Neutralization and Extractionに殴属性で攻撃
    ”星の尾”アルワン:「ま……まだ、やれる! まだ……!」譫言のように呟くが。
    GM:あっ、複合属性武器だったそういえば
    ”星の尾”アルワン:いけーっ
    血鮫魔女レゼナ:GS11>9
    GoblinSlayer : (GS11>9) → 11 + 8[4,4] → 19 → 成功

    ”星の尾”アルワン:はあはあはあ
    秘密兵器:回避9固定!
    ”星の尾”アルワン:正しい世界が戻ってきた
    "祓栗鼠" ミレイユ:ボディの属性を見て対処をしている 花丸
    血鮫魔女レゼナ:3d6+7 殴属性ダメージ
    GoblinSlayer : (3D6+7) → 9[1,2,6]+7 → 16

    GM:COmbat Mower with Blade Array for Instant Neutralization and Extractionの負傷数を10増加(23 → 33)
    秘密兵器:……粉砕!
    秘密兵器:やっと!
    血鮫魔女レゼナ:ハァハァハァ二度と戻って来るなよ不運
    GM:継戦カウンターが6になりつつ……戦闘終了……!
    "祓栗鼠" ミレイユ:二度と逆らわないでくださいね……!
    血鮫魔女レゼナ:「いいえ、もうそこまで」
    "祓栗鼠" ミレイユ:激突したアルワンの身体を庇うように下がらせる 「大丈夫です、あとは彼女が……!」
    血鮫魔女レゼナ:「これ以上血を流されては、私が困ってしまうから。ね」
    血鮫魔女レゼナ:大剣を肩に乗せ、地を滑るように駆けて飛び上がり。
    血鮫魔女レゼナ:「ぶぅっ、潰れろ!」
    血鮫魔女レゼナ:鞘入りの大剣に飛び乗り、戦闘機械ウォーマシンの直上から落下攻撃。
    血鮫魔女レゼナ:全面を装甲で固めては重量過多で碌に動けまい、ならばここを守る余裕などないだろう。
    血鮫魔女レゼナ:強烈な衝撃が、予想だにしない死角から叩き込まれる。
    秘密兵器:べごんっ
    秘密兵器:装甲板の一部が大きく内側にへこんだ。……へこんだ装甲が、内部部品を圧迫する。
    秘密兵器:物理的なカラクリ細工としての機構が破損し、
    秘密兵器:魔術的・精霊術的アプローチによる仮想知性機構も終了した。
    蟷螂人の暗殺者:「……負けた、か」
    〝白狼酋長〟ラング:「だな」暗殺者の首に剣を突きつけ、地面に膝を着かせている。
    蟷螂人の暗殺者:ジッ
    蟷螂人の暗殺者:と、鋭い音を鳴らした。面の奥に隠れた口からの、声ともまた違う音だ。
    蟲人:それを、戦場の蟲人達が聞いて──彼らは一斉に武器を投げ捨てた。
    蟲人:戦闘中でありながら武器を捨て、大地に座して。
    蟲人:……抵抗の終了を、姿勢で告げた。
    GM:戦闘終了。あなた達の勝ちだ。

    蟷螂人の暗殺者:「淘汰を始めなければなるまい」抵抗の力も失って、地面に座り込んだまま、ぽつりと。
    蟷螂人の暗殺者:「敗軍に女王は不要。弱兵に与える糧食も惜しい」
    蟷螂人の暗殺者:「今回の戦闘での死者は……見る限り、極度に少ないな」少し離れた戦場を見る。
    蟷螂人の暗殺者:冒険者と蟲人の戦いは、蟲人側の無抵抗降伏で決着している。
    蟷螂人の暗殺者:……屍の数が少ないのは、可能な限り殺すなという方針が徹底された為だろうか。
    蟷螂人の暗殺者:「羅針団」
    蟷螂人の暗殺者:「殺したい者は殺し、捕らえたい者を捕らえるが良い」
    蟷螂人の暗殺者:「虜囚としてであれ、幾人か命を繋ぎさえすれば」
    蟷螂人の暗殺者:「我らの群れの存続も、そちらの勝利も両立するのではないか」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……なるほど、確かに」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「私たちに出来ることは、ここまで。その問いに対する答えは、レオノールさん達に託しましょう」
    ”星の尾”アルワン:ぐったりと、什器の残骸に凭れかかってその様子を見ている。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あなた達と、私たちの未来。双方に良い答えを、彼らなら見付けてくれるでしょう」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「荷が重いことを言いますね。神官はなんでも屋だとか、悪知恵生産工場ではないのです」
    ”星の尾”アルワン:……それでも”時間”は、できたのだろう。この場の全員で、それを勝ち取った。
    ”星の尾”アルワン:目を閉じる。少し眠りたかった。
    〝黒衣獣司〟レオノール:前線に出ていない筈の指揮官が、疲弊しきった様子で、兵士の肩を借りて歩いてくる。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ふふふ。難しいことを考えるのは、専門ではありませんから」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「今の私に出来るのは、食料倉庫の扉を開けさせることと」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「有るだけの調理器具を屋外に引きずり出し、鍋パーティーの準備をさせることくらいです」
    血鮫魔女レゼナ:アルワンをひょいと抱え上げ……僅かによろめくのを尻尾で誤魔化す。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「料理人は足りません。蟲人側の料理番を捕虜とし、労働を命じましょう」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あら……それは素敵ですね」
    血鮫魔女レゼナ:「そりゃ良いね。血が流れた分を補わなくちゃ」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「おおよそ200人分の鍋料理……大仕事ですよ」
    〝黒衣獣司〟レオノール:そこまでを言って、城壁を背に座り込む。
    血鮫魔女レゼナ:「……死人を出せばそれだけ生産力も落ちる」
    血鮫魔女レゼナ:「大勢で働けば、その分使う量も作る量も増える」
    血鮫魔女レゼナ:「資源リソース管理ってのは考えるだに恐ろしいね。私たちには冒険者一党が限界だよ」
    蟷螂人の暗殺者:「……私も冒険者になるべきだったのだろう、女王ではなく」
    蟷螂人の暗殺者:「私の群れに、生産性という概念は無い。収奪し喰らうばかりの飛蝗の如きものだ」
    蟷螂人の暗殺者:「故に、どれだけ死なせようとも、生産性の損失など無いが」
    蟷螂人の暗殺者:「それでも死なせぬのが、女王の努め。だから、食料を求めて降りてきた」
    蟷螂人の暗殺者:「我らから奪う者があった以上、我らもまた奪わねば生きられなかった──」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「ところで」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「蟲人側の首魁を捕らえた暁には、問いただしたいことがありましたのを思い出しました」
    〝白狼酋長〟ラング:「……俺が言うのもなんだが」
    〝白狼酋長〟ラング:「この山羊人、他人の話をあまり聞いていないな」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「我らの大地の気候が急激に変わった筈も無い。あなた達が急に数を増やしたわけでもない」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「これまでの自然の調和を考えるに、あなた達に南征の必要はなかった筈なのです」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「戦争は食料を無駄に使う。しない方がお得なのですからね」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「それが、敢えて、損失を承知で戦を始めたのは……何故です?」
    蟷螂人の暗殺者:「食い尽くされたのだ」
    蟷螂人の暗殺者:「我らの故郷の、森も林も、そこに住まう獣も」
    蟷螂人の暗殺者:「果ては我らの同胞に至るまで──」
    蟷螂人の暗殺者:「………………?」
    蟷螂人の暗殺者:空を見上げる。
    〝白狼酋長〟ラング:「ん?」つられるように、空を見た。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「食い尽くされた……?」 同じく上を見上げる
    血鮫魔女レゼナ:「よっと、なんだってんだい」抱きかかえたアルワンに空を見せる。
    ”星の尾”アルワン:「ん……」
    GM:日の出と共に始まった戦いが終わって──まだ、空が暗い。
    GM:分厚い雲が、空を覆っているのだ。
    ”星の尾”アルワン:薄く目を開いて、空を見て――
    ”星の尾”アルワン:「……なんだ、これ」
    GM:あまりに雲が分厚くて、見上げているうちにも厚みを増しているので、とうとう日差しが地上に降りてこなくなった。
    GM:夜だ。
    GM:ノールベイトの、恐ろしい夜が来た。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……極夜」
    GM:畏れに震える声の響きが消えるより先。
    GM:凍てつく大地が震え、隆起し、
    凍土の長虫:それは、姿を現した。
    GM:……怪物知識判定をどうぞ。難易度は16だ
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS11>=16 怪物知識
    GoblinSlayer : (GS11>=16) → 11 + 6[1,5] → 17 → 成功

    血鮫魔女レゼナ:GS9>=16
    GoblinSlayer : (GS9>=16) → 9 + 10[4,6] → 19 → 成功

    ”星の尾”アルワン:GS10>=16
    GoblinSlayer : (GS10>=16) → 10 + 9[3,6] → 19 → 成功

    〝白狼酋長〟ラング:GS4>=16 怪物知識
    GoblinSlayer : (GS4>=16) → 4 + 5[3,2] → 9 → 失敗

    GM:知っている者が多いのは、あなた達が北の大地に生まれた者だからだろうか。
    GM:直接に見たことはなくとも、お伽話だとか、老人の小言だとか、そういうもので知っている。
    凍土の長虫パゴファギアワーム 動植物7 生命力65 呪文抵抗18 移動力11 先制力1d6 知能:本能のまま モラルGS7>=13
    体当たり 達成値20 威力3d6+2 殴 回避15 装甲4 支援:ラウンド終了時に負傷数5回復 5m
    「魔法視覚」視覚に関する不利な効果を受けない。
    「再生」ラウンド終了時、負傷数が5点回復する
    「超巨大」近接距離や移動妨害の可能な距離が15m
    「薙ぎ払い」近接攻撃は15m以内の任意の対象全てを対象とする

    ■粘性の外殻を持つ巨大な環蟲の怪物。寒冷地に住むため、体表は凍結と破損を繰り返している。
     紫色の長虫パープルワームなどに良く似た姿で、同様に巨大。
     そして生物はおおよそ、寒冷地に棲む個体ほど大型に成長するものだ。

    決戦


    GM:凍てついた大地ごと、命を呑み込む長虫のことを、きっと皆が知っている。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「総員、城壁の中へ撤退! 捕虜も残さず担ぎいれなさい、貴重な生命資源です──」
    〝白狼酋長〟ラング:「間に合うのか? ……それ以上に、あの大きさを見ると」
    〝白狼酋長〟ラング:「城壁の中に隠れても、大地を破って出てきそうだが。なんだ、あのデカいのは」
    〝白狼酋長〟ラング:「塔か何かが動いているのか……?」
    血鮫魔女レゼナ:「散らばったまま襲われて、訳も分からないまま死ぬよりはマシかねぇ!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「凍土の長虫パゴファギアワーム……まさか、こんなところで……!」
    ”星の尾”アルワン:「……極夜神の、御使いだって……」
    ”星の尾”アルワン:「シャロールが言ってた。夜に外に出る悪い子を、呑み込んでしまう……」
    ”星の尾”アルワン:呻くように、要領を得ない言い伝えを口にする。
    ディーア:「……………………」巨漢の獣人戦士が、あなた達の傍までやってくる。
    ディーア:「……捕虜の回収を、受け持つ」
    ディーア:「……大丈夫」
    ディーア:「ひとり残らず、全部私が運ぶ」
    ディーア:「逃げる、でも」
    ディーア:「戦う、でも」
    ディーア:「あなた達の選択を……尊重する」
    ”星の尾”アルワン:「……待て」
    ”星の尾”アルワン:「あんた……何で、そこまでしてくれるんだ」
    ”星の尾”アルワン:「何者なんだ……?」
    ディーア:「…………えー……っと」
    ディーア:「……たぶん……今、ここでは……私がいちばん強いから……?」
    ディーア:「……あと、その、えーっと」
    ディーア:「あの人達が、止まらなくて困ってたから……助かった、から?」
    ”星の尾”アルワン:「……そっか」
    ディーア:「ん。適材適所」
    ”星の尾”アルワン:どことなく、その朴訥な口ぶりに……ラングと同じものを感じた。
    ”星の尾”アルワン:信用する理由は、それだけで十分だった。
    ”星の尾”アルワン:レゼナの肩から飛び降り、頬を叩く。本当は少し前から歩けるようになっていたけど。
    ”星の尾”アルワン:「あと1回、呪文が撃てる」
    ”星の尾”アルワン:「あれは……放っておいたら、ダメなやつだと思う。全部壊してしまう」
    ”星の尾”アルワン:「せっかく作った時間を、台無しにされたくない」
    〝白狼酋長〟ラング:「恐ろしく疲れたが、まだいける。……ミレイユ、レゼナの治療を──」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「後方支援の仕事を取らないでください。……《小癒ヒール》」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ええ、すぐに! ……?!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……協力に感謝を。ありがとうございます」
    〝黒衣獣司〟レオノール:GS17
    GoblinSlayer : (GS17) → 17 + 11[6,5] → 28

    〝黒衣獣司〟レオノール:4d6+10+6
    GoblinSlayer : (4D6+10+6) → 11[2,1,4,4]+10+6 → 27

    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの負傷数を9減少(9 → 0)
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……これで本当の本当に使いっきりですので」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「さすがに一日のうちに、三度も四度も限界突破オーバーキャストしてられません」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「癒す側が、死にますので」
    血鮫魔女レゼナ:「ん……ふぅ、それは困るね」身体に沁みる奇跡に吐息をこぼして。
    ”星の尾”アルワン:「助かるよ……レゼナこのひと、おれの魔女なんだ」
    ”星の尾”アルワン:「死なれたら困る。あとでお礼するから」
    血鮫魔女レゼナ:「大物を仕留めた後には、美味しいものを鱈腹頂かなきゃしまらないんだから」
    〝黒衣獣司〟レオノール:使い魔であろう黒い山羊の背に乗せられ、かっぽかっぽと城内へ運ばれていく。
    〝黒衣獣司〟レオノール:後ろ手に振る手は、割とぞんざいな仕草であった。
    〝白狼酋長〟ラング:「……さて」
    〝白狼酋長〟ラング:「距離感がおかしくなる化け物だが、誰かすばらしい作戦とか無いか?」
    〝白狼酋長〟ラング:「とりあえず俺は、近付いて斬るところから始めようと思うんだが……」
    血鮫魔女レゼナ:「あたしが出せるのは敵の突撃を《力場》で受け止めて、隙の出来た所にまとめて掛かってもらうぐらいかねぇ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「長期戦は不利でしょう。あの巨体を維持できるだけの再生能力を備えているはずですから」
    ”星の尾”アルワン:「……」こういう時、創意工夫は苦手だ。
    ”星の尾”アルワン:只人と圃人の悪い所を、半々に受け継いでしまった。だから、できることと言えば応用しかない。
    ”星の尾”アルワン:「……あいつも、お腹空いてるのかな」
    ”星の尾”アルワン:「蟲だったら、口がある」
    ”星の尾”アルワン:「外は堅そうで、剣を振っても傷つけられるかわからないけど……」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナが受け止めてる間に、直接体内に呪文を撃ち込めないかな?」
    〝白狼酋長〟ラング:「さあ」
    〝白狼酋長〟ラング:「案外、内蔵の方が頑丈だったりした時が困るかもしれないな」
    凍土の長虫:──その巨体は、敵をひとつひとつ数えない。
    凍土の長虫:なんとなく、喰えそうなものがまとまっているところを探して、そこへ向かうのだ。
    凍土の長虫:城壁の向こうは、少し覗き込むのが面倒だ。
    凍土の長虫:その手前の方に……小さい餌が数匹。
    凍土の長虫:まず、そこから喰うことにしよう。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「大抵の生き物は、内側の方が脆いものですが……さて、あれだけ大きいとなればその常識も通用するかどうか」
    凍土の長虫:満ち足りることを知らない長虫は、蠢き始めた。
    GM:さて……最後の戦いだ。
    GM:敵の距離は15m地点。即ち、既にあなた達を捉え得る近接距離だ。
    GM:あなた達は0~-15で配置して良いが、
    〝白狼酋長〟ラング:0だな
    血鮫魔女レゼナ:0mとしよう
    ”星の尾”アルワン:ゼロ♡ゼロ♡ゼロ♡
    "祓栗鼠" ミレイユ:ゼロ!
    GM:おおよそ間合い管理というものと無縁のPTで助かる
    GM:じゃあもう10m地点でいいな
    GM:はい、戦闘開始時点で双方近接距離だ
    GM:……ここまで近付くと、馬鹿げて巨大なことがわかる。
    GM:ただの兵士が城の尖塔と戦うようなものだ。
    GM:……とは言え。伝説のドラゴンの脅威はきっと、これにも勝るのだろう。
    GM:人間は自然を打破し得るし、冒険者は怪物を妥当し得る。
    GM:まぁ。
    GM:少々ばかりこれは、手に余る大きさな気もするが。
    凍土の長虫:「SYUOOOOOOOOOOOOO!!!!」
    凍土の長虫:遠くの山々に響き渡るほどの大音声で、長虫が吠えた。

    ラウンド1


    GM:行動順!
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンのイニシアチブを2D6+1(→ 3)に変更(10 → 3)
    凍土の長虫:1d6
    GoblinSlayer : (1D6) → 5

    ”星の尾”アルワン:あっやべ
    "祓栗鼠" ミレイユ:"祓栗鼠" ミレイユのイニシアチブを2D6(→ 8)に変更(3 → 8)
    凍土の長虫:5だ
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナのイニシアチブを2D6(→ 7)に変更(8 → 7)
    ”星の尾”アルワン:助けてミレイユ!!!!!!!
    "祓栗鼠" ミレイユ:「紅蓮の嚆矢」を宣言 サ225 先制判定後、矢や投擲武器を1使用して味方の先制力+1~3、敵の先制力-1~-3
    "祓栗鼠" ミレイユ:長虫を下げるのは確定として……ラングさんはいくつになるかな
    GM:〝白狼酋長〟ラングのイニシアチブを2D6(→ 11)に変更(9 → 11)
    〝白狼酋長〟ラング:こうなった
    "祓栗鼠" ミレイユ:えらーい! じゃあ、アルワンさんを6に上げ、長虫を2に下げます
    "祓栗鼠" ミレイユ:凍土の長虫のイニシアチブを2に変更(0 → 2)
    ”星の尾”アルワン:ウオオオ 🐄の力が流れ込んでくるゾイ
    ”星の尾”アルワン:イニシアチブ6!
    〝白狼酋長〟ラング:となると、俺からか
    ”星の尾”アルワン:いけーっ
    〝白狼酋長〟ラング:「……ひとまず、斬ってみる。斬り続ければ、その内──」
    GM:ぶぅ、ん
    GM:あなた達の背後で、空気が震える音がした。
    GM:なんであろうか。
    GM:羽音であった。
    GM:城壁の内側から、壁を飛び越えて、数十の蟲人が、長虫へと飛びかかっていくのだ。
    蟷螂人の暗殺者:「纏わりつけ! 離れるな!」
    蟷螂人の暗殺者:「飲まれたならば臓腑を掻き回せ、隙あらば此方からハラワタへ潜り込め!」
    蟷螂人の暗殺者:「腹が減って動けんのなら、その長虫の肉でも喰え!」
    GM:蟲人達が、長虫へ飛びかかっていく。
    ”星の尾”アルワン:「……あいつら……!」
    GM:……塔のように巨大な化け物に纏わり付く羽虫は、軽く叩かれるだけで地に落ちる。
    GM:そして羽虫よりもずっと大きな体は、墜落の衝撃には耐えられまい。落とされれば、それで死ぬのだ。
    GM:だが。
    GM:群れの存続の為、己の死を厭わぬのが蟲人である。
    蟷螂人の暗殺者:「我が群れの戦士の半数を以て、お前達の援護をする」
    蟷螂人の暗殺者:「お前達が敗死する時は、残る半数はこの地を捨てて逃れよう」
    血鮫魔女レゼナ:「これまた責任重大だ。で、一緒に生きて勝ち残ったらどうする?」
    蟷螂人の暗殺者:「お前達を学び、真似て、捕虜に餌を与えてみたが、なるほど今分かったことがある」
    蟷螂人の暗殺者:「叩きのめされ疲れ果てた後に、飯を喰わせてやると言われると」
    蟷螂人の暗殺者:「理屈はさておき、とても嬉しい」
    蟷螂人の暗殺者:シュッ──背の羽を羽ばたかせ、高々と舞い上がっていく。
    蟷螂人の暗殺者:命に関わる傷は負っていないとは言え、あなた達と戦って疲れ果てた後だ。
    蟷螂人の暗殺者:だが、迷いは無い。それこそが蟲人である。
    GM:──特別ルールを提示する。
    GM:この戦いにおいてあなた達は、先制判定を除くあらゆる判定に+4のボーナスを得る。
    GM:ただしこのボーナスは、ラウンドが加算されるごとに1ずつ減る。+3、+2、+1という具合にだ。
    ”星の尾”アルワン:なるほどね
    GM:そしてこのボーナスが+0になった時、フリツチェスタは〝守るべきものの無い土地〟となっているだろう。
    "祓栗鼠" ミレイユ:そんな……
    GM:ここまであれこれと、理屈がどうの学びがどうの、優秀な個体だの不要な個体だのと面倒ごとを並べ立てて来たが、
    GM:あなた達は冒険者だ。冒険者の本分は冒険であり、
    GM:冒険とは即ち、未知の脅威に勝利して帰還する一連の行程である。
    GM:さあ、戦え。勝て。
    GM:それだけが今、あなた達が成すべきことの全てだ。
    〝白狼酋長〟ラング:強打攻撃・斬を使用した通常攻撃を宣言。バフ+4、消耗で-1だ
    〝白狼酋長〟ラング:GS(13+4-1)
    GoblinSlayer : (GS16) → 16 + 9[5,4] → 25

    凍土の長虫:回避は15固定
    〝白狼酋長〟ラング:2d6+8+3d6
    GoblinSlayer : (2D6+8+3D6) → 6[1,5]+8+9[2,6,1] → 23

    凍土の長虫:装甲は4
    GM:凍土の長虫の負傷数を19増加(0 → 19)
    GM:ミレイユの手番!
    ”星の尾”アルワン:いいぞいいぞ
    "祓栗鼠" ミレイユ:殴るしかねえ~~~
    "祓栗鼠" ミレイユ:主行動で「曲刀」による攻撃。対象は長虫
    "祓栗鼠" ミレイユ:攻撃前に【死角移動:習熟】を宣言 基267 対象は移動妨害判定を行う。勝利するとこの手番対象への近接・遠距離命中判定[+4] 成否に関わらず対象の前まで移動し、次の自分の手番まで回避・盾受け判定[-2]
    凍土の長虫:レベル7だぞ、知能による判定は……
    凍土の長虫:知能:本能のまま
    凍土の長虫:…………
    凍土の長虫:GS7
    GoblinSlayer : (GS7) → 7 + 8[2,6] → 15

    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(13+2+6)>=15 移動妨害への対抗判定
    GoblinSlayer : (GS21>=15) → 21 + 10[5,5] → 31 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:仲間の力をずっと忘れていました
    "祓栗鼠" ミレイユ:GS(13+4) 命中(曲刀) 死角移動成功時
    GoblinSlayer : (GS17) → 17 + 5[3,2] → 22

    "祓栗鼠" ミレイユ:2d6+1d6+3+4 斬属性ダメージ(曲刀)
    GoblinSlayer : (2D6+1D6+3+4) → 5[1,4]+6[6]+3+4 → 18

    ”星の尾”アルワン:いいぞいいぞミレイユ(野球応援)
    GM:凍土の長虫の負傷数を14増加(19 → 33)
    〝白狼酋長〟ラング:「──ぉおおおおおおっ!!!」
    〝白狼酋長〟ラング:蟲人達の特攻で、怪物の意識が空へ向いている今が機だ。
    〝白狼酋長〟ラング:剣を振るう。剣術の形ではない。斧のように──樵のように、巨大な体へ叩き付ける!
    〝白狼酋長〟ラング:幾度も、幾度も、凍りついた分厚い体表に傷が入るまで!
    "祓栗鼠" ミレイユ:「合わせますっ!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:疾駆。即座に距離を詰めて、ラングの剣によって付いた傷を抉るように短剣を幾度も斬りつける。
    "祓栗鼠" ミレイユ:舞うような剣舞が、何度も繰り返される。
    凍土の長虫:それは、凍土を人間の手で切り拓くようなものだ──
    ”星の尾”アルワン:(でかい傷と細かい傷だ! 中央の騎士だって、耐えられるか!)
    凍土の長虫:……それならば、ノールベイトの常ではないか?
    凍土の長虫:小さな人間の攻撃に、まだ痛みも感じていないのだろう。避けようとも、防ごうともしていない。
    凍土の長虫:凍りついた表皮が、欠け、砕け、
    〝白狼酋長〟ラング:衝撃を、幾度も叩き付ける──
    凍土の長虫:ぴきっ
    凍土の長虫:ばぎぃっ!
    凍土の長虫:凍てついた大地を、つるはしで砕くように。
    凍土の長虫:ついに巨体の腹部から、湯気が立つほどに熱い血が吹き出す!
    GM:手番、レゼナ!
    血鮫魔女レゼナ:大剣を持ったまま《火球ファイアボール》中心点は凍土の長虫
    血鮫魔女レゼナ:【血の狂騒】1d6点負傷することで命中・回避・呪文行使・維持・抵抗判定+3
    血鮫魔女レゼナ:1d6
    GoblinSlayer : (1D6) → 6

    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの負傷数を6増加(0 → 6)
    血鮫魔女レゼナ:GS17>=10
    GoblinSlayer : (GS17>=10) → 17 + 10[6,4] → 27 → 成功

    "祓栗鼠" ミレイユ:うおっデッカ
    ”星の尾”アルワン:うおでっか……
    血鮫魔女レゼナ:呪文抵抗18により成功
    血鮫魔女レゼナ:6d6+4
    GoblinSlayer : (6D6+4) → 21[1,5,6,3,1,5]+4 → 25

    GM:エッグい威力……
    血鮫魔女レゼナ:血鮫魔女レゼナの残呪文使用回数を1減少(2 → 1)
    GM:凍土の長虫の負傷数を21増加(33 → 54)
    ”星の尾”アルワン:うおおおお
    血鮫魔女レゼナ:「いいねいいね、血沸き踊るね!」大剣を橇にして滑走し、生まれた長虫の傷口へ駆けつけ。
    血鮫魔女レゼナ:「H火石T投射!"O成長"!」
    ”星の尾”アルワン:(これは)
    ”星の尾”アルワン:(詠唱の順序が、違う!)
    血鮫魔女レゼナ:己の血を纏わせた大剣を突き込み、力ある言葉。本来ある形を血の力で強引に捻じ曲げて。
    血鮫魔女レゼナ:埋め込まれた先端に魔力の炎が灯り、体内に流れ込む流れが形作られて、
    血鮫魔女レゼナ:火勢が一気に膨張、成長する!
    凍土の長虫:──燃え上がる! 血が、肉が!
    血鮫魔女レゼナ:ご、ぼぁっ!反動で大きく後ろへ吹き飛び、四肢と尾をついて着地する。
    凍土の長虫:凍土の地中深く──氷点下数十度を下回る環境で、体表を凍てつかせて尚も生存しえる生物。
    凍土の長虫:その血はただの血に非ず。不凍液、油の如きものであったのだろう。
    血鮫魔女レゼナ:「痛、ったあぁ!二度とやらないよ、こんな大勢が懸かってなきゃさ」
    凍土の長虫:ねじ込まれた炎は、往来の如く太い血管を駆け巡る!
    凍土の長虫:「SYUOOOOOOOOOOO!!!!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……っ、もう少し辛抱してください! 後でじっくり手当をしますから!」
    ”星の尾”アルワン:「どっ、あッ!」水蒸気の爆風圧に吹き飛ぶ。「レゼナ……!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「攻め手を緩めないで、押し切ってください!」
    凍土の長虫:のたうち、悶え苦しみ、頭を振り回す。
    凍土の長虫:大空から星が降ってきたような衝撃が大地を揺らす。
    ”星の尾”アルワン:先程背負われた時も、ふらついていた。あれほど分厚い体が。
    凍土の長虫:災害の如きものだ──と、見る者もあろう。
    GM:……いつも、見て分かるそのままの感想を吐く男は、
    〝白狼酋長〟ラング:「……頭の位置が低くなったな」と言い
    ディーア:「……………………」
    血鮫魔女レゼナ:「やりがいのある、仕事だ」骨身に響く苦痛と、それを共有する戦士たちを尊び、笑う。
    ディーア:か細い声の女が、アルワンの傍に立つ。
    ディーア:「……………………」
    ディーア:小さな声だが、聞き取れるだろう。
    ”星の尾”アルワン:「はは……」「届くかな」言って。ふと。
    ディーア:「着地は得意?」と。
    ”星の尾”アルワン:「……ディーア?」
    ディーア:がしっ
    ”星の尾”アルワン:「受け身なら……多分、体小さいから――」
    ディーア:襟首を、万力のような手が掴んだ。
    ”星の尾”アルワン:「あっ」
    GM:手番、アルワン。
    ”星の尾”アルワン:命中行くぞッ
    ”星の尾”アルワン:主行動!鉄拳で殴る!
    ”星の尾”アルワン:【七孔噴血】も使用。装甲値は-4して算出。
    ”星の尾”アルワン:”星の尾”アルワンの消耗を2に変更(1 → 2)
    ”星の尾”アルワン:GS13+4>=15
    ”星の尾”アルワン:GS17>=15
    GoblinSlayer : (GS17>=15) → 17 + 7[2,5] → 24 → 成功

    ”星の尾”アルワン:ここだ。無念無想!
    ”星の尾”アルワン:効力値は29。
    ”星の尾”アルワン:ダメージイクゾッ
    ”星の尾”アルワン:5d6+6
    GoblinSlayer : (5D6+6) → 16[6,1,6,1,2]+6 → 22

    ”星の尾”アルワン:装甲全通し!倒れろ……!
    凍土の長虫:……装甲4,18点が通る
    "祓栗鼠" ミレイユ:いいぞ!
    凍土の長虫:そうじゃん装甲貫通じゃん
    GM:凍土の長虫の負傷数を22増加(54 → 76)
    ”星の尾”アルワン:血を噴け~~~っ
    凍土の長虫:生命力65……!
    ディーア:ず、ど、ど、ど、ど
    ディーア:地震ではない。渾身の力で走ったのだ。
    ”星の尾”アルワン:「う お お お お お お あ ~~~~~~~ッ!?!?!」
    ディーア:アルワンを片手に掴み、城壁を、ほぼ垂直に。
    ディーア:駆け上がり、頂点で跳び、空中から──
    ディーア:「……英雄に、なるべきひとと、そうでないひとがいる」
    ディーア:「私の一党にも……英雄になるべきひとがいる」
    ディーア:「私は、そうではない、けど」
    ディーア:長い滞空時間の間に、小さな声が聞こえるだろう。
    ディーア:「あなた達はもしかしたら……」
    ディーア:ぶぅんっ
    ”星の尾”アルワン:「な――」
    ディーア:渾身の力で、アルワンを、空高く放り投げた。
    ”星の尾”アルワン:月が、近い。
    ディーア:「行ってらっしゃい、極夜の空へ」
    ”星の尾”アルワン:風が耳元を遅れて鳴り響いていく。レゼナの纏う衣服のような夜闇は黒一色ではなく、青が混じっているのだと初めて知った。
    ”星の尾”アルワン:英雄という言葉の意味が、アルワンにはまるでわからない。
    ”星の尾”アルワン:雪捨て場に英雄はいなかった。あるとしたら、死と暴力、そして飢えだけ。
    ”星の尾”アルワン:その言葉に資するものがいるとするなら。
    ”星の尾”アルワン:(……”みんな”じゃないのか)
    ”星の尾”アルワン:誰もが、命を懸けて戦っている。
    ”星の尾”アルワン:ラングも。ミレイユも。レゼナも。ディーアもレオノールも、あれほど敵対していた蟲人たちも。
    ”星の尾”アルワン:ふざけやがって、と思った。
    ”星の尾”アルワン:彼らが、あなたたちが、”英雄”でないわけがない。
    ”星の尾”アルワン:(証明してやる)
    ”星の尾”アルワン:極夜に星が瞬く。小さな稲光が。
    ”星の尾”アルワン:一番つまらない、アルワンのような屑星でも、輝けることを証明してみせる。
    ”星の尾”アルワン:そうしたら、みんなだって――
    ”星の尾”アルワン:「っ、」
    ”星の尾”アルワン:ぽっかりと開かれた、長蟲の口腔構造に飛び込む。闇のうろのような階へ。
    ”星の尾”アルワン:「っりゃああ、ああああああッ!!」
    ”星の尾”アルワン:手刀に、雷光を集める。
    ”星の尾”アルワン:【アルワン】【できる】【お前なら】
    ”星の尾”アルワン:精霊が囁いてくれるのを感じる。雷光そのものとなって、アルワンはめちゃくちゃに長蟲の体内を駆け焦がしまわった。
    ”星の尾”アルワン:ジュっ――ばばばばばばばばばばばばっ!!!
    GM:遠く離れた場所から見たのならば──きっと、アルワンという少年の姿など、見えやしなかっただろう。
    GM:馬鹿げて巨大な怪物が、暗闇の空の下で藻掻いている様しか見えなかった筈だ。
    GM:ところが、ふっと。その頭上に、光が灯るのだ。
    GM:夜空に突然現れたその光──星は、やがて
    GM:雷光の尾を引いて、怪物めがけ降り注ぐ!
    凍土の長虫:臓腑を焼いて、肉も骨も引き裂いて、体表を貫き、
    凍土の長虫:その星は、三度祈りを呟く間すら与えず地上に降ちた。
    凍土の長虫:遅れて空へ轟く──
    凍土の長虫:「SYUOOOOOOOOOOOO────」
    凍土の長虫:断末魔の咆哮。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……!」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「離れてください! 長虫が倒れます!」
    〝白狼酋長〟ラング:「……! それは、マズいな……!」
    血鮫魔女レゼナ:「あの……ええいアルワンめ!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「アルワンさんは、まだ中に……? 無事だといいのですが……!」
    血鮫魔女レゼナ:一瞬の逡巡を経て、素早く離脱。しかし危険域ぎりぎりまでの逃避行。
    ”星の尾”アルワン:アルワンは、未だ出てこない。呑み込まれてしまったのだろうか?
    凍土の長虫:近隣の山野に小規模の雪崩を引き起こす程の咆哮、の後──
    凍土の長虫:巨躯は、先程まで戦場であった大地の上へと落ちた。
    凍土の長虫:痙攣ひとつで足下が揺れる。規格外の巨躯は、
    凍土の長虫:やがて、高温の血液を大量に溢れさせ、周囲の雪や氷を溶かし尽くしながら死に絶えた。
    〝白狼酋長〟ラング:「……………………」
    〝白狼酋長〟ラング:「……ばけもの、だったな」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「はぁっ、はぁ……」 全速力で退避したせいで、白い肌を真っ赤にしながら、荒い息を吐いている。
    血鮫魔女レゼナ:「おーーい!アルワン~~!」地鳴りによろめきながらも急いで駆け戻る。
    血鮫魔女レゼナ:だくだくと流れる流血に溶ける地面に足を取られつつ、なんとか長虫の頭部まで辿り着く。
    血鮫魔女レゼナ:「ぜぇ、ハーーっ……」
    ”星の尾”アルワン:ごそごそ
    ”星の尾”アルワン:ば ぢぢぢっぢぢっ
    ”星の尾”アルワン:ずるんっ
    ”星の尾”アルワン:「おえええええええ」
    ”星の尾”アルワン:焦げた血液に塗れた少年が、切開された長蟲の腹部から転がり落ちて来る。
    ”星の尾”アルワン:盛大に吐いた。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「! よかった、アルワンさん! ……無事で……無事?」
    ”星の尾”アルワン:「ぶ……無事じゃ……ない」
    血鮫魔女レゼナ:少年の目の前には、見たことのない顔で君を見る魔女の姿。
    ”星の尾”アルワン:「片っ端から長蟲の音を”聞いて”……大事そうな所を手あたり次第焼き切ったから……」
    ”星の尾”アルワン:「きもち悪い……」
    ”星の尾”アルワン:「……レゼナ?」
    ”星の尾”アルワン:青白い顔で魔女を見上げる。
    血鮫魔女レゼナ:全力で駆けぬけて、息も絶え絶え。素顔を隠す外套もヴェールも着崩れ、対照的に顔を赤く染めて。
    血鮫魔女レゼナ:「はぁ、はあ……アルワン」
    血鮫魔女レゼナ:「──私以外に喰わせてんじゃ、」
    血鮫魔女レゼナ:「ないっ!」kick
    ”星の尾”アルワン:「ふべっ!?」
    ”星の尾”アルワン:完全に無防備だった。一発でKOされる。
    ”星の尾”アルワン:どしーん!
    〝白狼酋長〟ラング:「(……とどめになったらどうしよう)」
    血鮫魔女レゼナ:「この、馬ぁ~鹿!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「れ、レゼナさん……!?」
    ”星の尾”アルワン:「あ……あにき」
    ”星の尾”アルワン:「これ……おれが悪いの……?」がくり。
    〝白狼酋長〟ラング:「なんとかかんとかで、途中は忘れたが、えーと」
    〝白狼酋長〟ラング:「トナカイに蹴られそうだから、俺は何も言わん」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……鍋パーティーはもう少しお預けですね。会場に大きな邪魔者がある」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「まずはこれを斬り刻み牧畜の餌とし、或いは肥料として大地に撒きましょう」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「幸いにして高熱の血により、広い範囲で地面が露出しています。そう労力は必要ないでしょうね」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……ですが、その仕事は」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「ここで戦った者達が、今日、やるべきことではない」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「というか全員、寝ましょう。私が一番寝たいです。すんごい疲れたので」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……冒険者! ……代表、そこの長虫を討伐したひと!」
    〝黒衣獣司〟レオノール:と、アルワンを中心とした一党4人を指差す。
    ”星の尾”アルワン:「ごぼごぼ」王様蟹キングクラブじみて泡を吹いている。
    血鮫魔女レゼナ:外套を摘まんでアルワンをぶらさげる。
    〝白狼酋長〟ラング:「ん」疲れたので地面にあぐらで座り込んでいる。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「はぁ……」 まだぐったりと、ラングさんの傍にへたり込んでいる。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「まさか皆の疲労を良いことに、休息中の蟲人達を襲撃するような無粋なことはしませんね?」
    〝白狼酋長〟ラング:「しない。疲れた。もう戦うのは嫌だ」
    〝白狼酋長〟ラング:「さっさとここを片付けて、鍋パーティーとやらをしたいぞ、俺は」
    血鮫魔女レゼナ:「身体洗って倒れたい」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「同感です……」
    ”星の尾”アルワン:「ぶくぶく」かくかくと頷く。
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……とのことです。では蟲人の皆さんは」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「疲弊した我々の寝首を搔く用意はありますか?」
    蟲人:空を舞い、長虫に纏わり付いていた者達が、続々土地に降り立つ。
    蟲人:数人ばかりは叩き落とされたようだが、大きな被害は無いように見える。
    蟲人:速やかに戦いが終結した為だ。
    蟷螂人の暗殺者:群れの女王もまた生還し、地に降りて、宣言する。
    蟷螂人の暗殺者:「我らは負けた。負けた上で、我らの故郷を食い荒らした仇を、お前達に討たせた」
    蟷螂人の暗殺者:「我らの群れという総体は、この地の生存において、お前達に劣るものと見た」
    蟷螂人の暗殺者:「私はお前達に学び、真似ることで、群れを生き延びさせたい」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「私達はお互いに殺し合い、憎み合ったことがある」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「あなたがこうべを垂れようと、内心で憎悪を抱え続ける者は幾らでもいましょう」
    蟷螂人の暗殺者:「承諾する」
    蟷螂人の暗殺者:「我々の行いが招いた咎だ。ただ、耐えよう」
    蟷螂人の暗殺者:「耐えて、幾世代か後の我らの群れが、お前達に受け入れられるのであれば」
    蟷螂人の暗殺者:「我らの世代が成すべき役割は、十全と果たされる」
    蟷螂人の暗殺者:「降伏を受け入れるか、羅針団」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「私の独断において、容認します」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……今この時点を以て、フリツチェスタでの戦闘は終結しました」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「治療を、食料の手配を、あらゆる必要な仕事を始めなさ……」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「……ああ、いや。優先すべきはそっちではないですね」
    〝黒衣獣司〟レオノール:「総員……寝ろ!」
    〝白狼酋長〟ラング:「ああ、寝よう。疲れた……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ええ……ですが、この疲れは」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「嫌な疲れでは、ありませんね」
    血鮫魔女レゼナ:「うん。やり切った……」
    ”星の尾”アルワン:気付けば、目を閉じて眠っている。恋人に、あるいは母の腕に抱かれたような、穏やかな寝顔だった。

    結末


    報酬 ・依頼達成:経験点3000
          成長点6
    ・金銭収入:600枚
    └基礎報酬
     銀貨200枚(フリツチェスタ防衛任務 50枚×4人)
    └特別報酬
     銀貨400枚(凍土の長虫パゴファギアワーム討伐、蟲人との和解への寄与 100枚×4人)
    GM:即ち各人の金銭報酬は150枚ずつだ!
    ”星の尾”アルワン:やった~~!!頂きます

    血鮫魔女レゼナ:「飯の前にも拭ったりはしたけど」
    血鮫魔女レゼナ:「君はまだどこか臭うままだからね」
    血鮫魔女レゼナ:大きめの盥に煮炊きの残り湯を分けて貰い、部屋に運び込んで。
    血鮫魔女レゼナ:「頑張ったご褒美だ、お姉さんが浄めてあげましょう」
    ”星の尾”アルワン:小柄な体は筋張ってはいるが。数か月前と比べると、みっしりと筋肉がつき、逞しくなっている。
    ”星の尾”アルワン:「い、いいよ! 自分でできるから!」
    ”星の尾”アルワン:「だ……大体ご褒美って」
    ”星の尾”アルワン:「こんなこと誰にでもするのかよ?」
    ”星の尾”アルワン:石鹸と残り湯を含ませた粗い布で、ごしごしと身体を洗われながら。
    血鮫魔女レゼナ:「なんだい、大役果たして欲目が出たか?」
    血鮫魔女レゼナ:「わざわざ当たり前の答えを欲しがっちゃって」
    ”星の尾”アルワン:「…………………」こちらも、完全に解っていて聞いてしまった。
    ”星の尾”アルワン:憮然とした表情で唇を尖らせ、されるがままに洗って貰う。
    ”星の尾”アルワン:だが、初めの頃のような棘々しい雰囲気はない。明らかに今の返答にほっとした心持を読み取れるだろう。
    血鮫魔女レゼナ:大きな手で鷲掴みして頭をぐしゃぐしゃ、耳に吐息を吹き込む。
    血鮫魔女レゼナ:「きみにしかしないよ」
    ”星の尾”アルワン:びくん、と背筋を逸らし。
    ”星の尾”アルワン:「……おれも」
    ”星の尾”アルワン:「こんな、こと。レゼナにしか……頼まない」
    ”星の尾”アルワン:「から」
    ”星の尾”アルワン:奇麗になった体をぶるぶると振るい、髪を大雑把にまとめる。
    ”星の尾”アルワン:「おれだって、ちゃんとレゼナの力になりたい」
    ”星の尾”アルワン:「……最初に交わした、”取引”、だけじゃなくて。おれの考えで、そうしたいと思ってる」
    血鮫魔女レゼナ:「わっぷ、こなくそ」飛び散るお湯を顔に浴びて笑う。
    血鮫魔女レゼナ:「十分よくやってるよ。最後の一撃抜きでね」
    ”星の尾”アルワン:「そうかな。おれ、レゼナが使う呪文も……レゼナ自身のことも、まだ全然知らないよ」
    血鮫魔女レゼナ:「はは、妖術ソーサリーは四十八通りまであるよ」
    ”星の尾”アルワン:「よ……四十八? 多すぎる」
    血鮫魔女レゼナ:「私も到底覚え切れないぐらい、遠い道のりさ」嘘とも真とも分からぬことを云う。
    血鮫魔女レゼナ:「私のことなら一つだけ答えてあげよう」
    血鮫魔女レゼナ:「だからこう言ってくれないかい、少年」柔らかな感触が背中に吸いつく。
    血鮫魔女レゼナ:「私の為って考えでは、無茶をしないって」
    ”星の尾”アルワン:「わ、」感触と、体温に。レゼナの甘く重い、夜の匂いに声が漏れる。「……レゼナ?」
    ”星の尾”アルワン:「……ひょっとして、お前」
    ”星の尾”アルワン:「こわがってるのか」囁くように、呟く。
    血鮫魔女レゼナ:「守らなかったらそうね、また蹴りをお見舞いしてあげる」
    血鮫魔女レゼナ:「それともこっちが良い?」お腹にべちんと尾を叩きつける。
    血鮫魔女レゼナ:ざらざらとした黒い尾は肌に吸い付き、赤い痕が残る。
    ”星の尾”アルワン:「痛い!けっこう痛い」
    ”星の尾”アルワン:「やめろよ。そんなことしなくても、約束するから……」
    ”星の尾”アルワン:艶めかしい尾の動きを見て、耳を赤くしながら。
    ”星の尾”アルワン:振り向き、ずい、とレゼナを突き上げるように見上げる。
    ”星の尾”アルワン:「それでも、レゼナが死ぬのは嫌だった」
    ”星の尾”アルワン:「……ずっと一緒にいたい相手だって、もうわかってるだろ。約束を変えないか?」
    ”星の尾”アルワン:「お互いのところに、ちゃんと帰って来ること」
    ”星の尾”アルワン:レゼナの手を握りしめる。
    ”星の尾”アルワン:「王様より先に死ぬ魔女なんて、いないんじゃないの?」
    血鮫魔女レゼナ:「ふふ、お話にならないね」小さな手を壊れないように受け止めて。
    ”星の尾”アルワン:「な……なんだよ。そんなに変なこと言ってないだろ」
    血鮫魔女レゼナ:「私が先に亡くなるわけないじゃない」
    血鮫魔女レゼナ:「そして君が先に居なくなって、私が未練たらたらで……」
    血鮫魔女レゼナ:「無理矢理連れ戻したりなんてするの、嫌ですもの」
    ”星の尾”アルワン:……この魔女が本気になれば。あるいは、先段のアルデッロのように。
    ”星の尾”アルワン:死者の魂すら占うことができるのではないかと――そう思う。
    血鮫魔女レゼナ:「私は君を楽園まで連れてゆく」
    血鮫魔女レゼナ:「先に行ったなら、決して連れ戻したりはしない」
    ”星の尾”アルワン:言葉を遮るように、唇を奪った。
    ”星の尾”アルワン:熱に浮かされたように、二度、三度。拙く唇を交わして、話す。
    ”星の尾”アルワン:「一緒に」
    ”星の尾”アルワン:「一緒が、いい。レゼナと一緒じゃないと嫌だ」
    ”星の尾”アルワン:「………………」
    ”星の尾”アルワン:遅れて、ぼっと。
    ”星の尾”アルワン:耳から火が出そうなほど、赤くなる。
    ”星の尾”アルワン:「ご」
    ”星の尾”アルワン:「ごめん、レゼナ」
    ”星の尾”アルワン:「おれが先に死んだら、もう会えないと思うと、たまんなくてさ」
    ”星の尾”アルワン:「……お前も、こんな気持ちだったのか?」
    ”星の尾”アルワン:目を伏せる。
    血鮫魔女レゼナ:「…………」口元を手で隠して。
    血鮫魔女レゼナ:「さあ?」
    血鮫魔女レゼナ:「どうでしょう?」
    ”星の尾”アルワン:「なっ」
    血鮫魔女レゼナ:つんとした口調。
    血鮫魔女レゼナ:「もっと詳しく精彩に言葉を並べてくれないと……」
    血鮫魔女レゼナ:「私の感じたものと同じか、わかりませんね?」
    ”星の尾”アルワン:「せ、精彩にって、そんなの」
    ”星の尾”アルワン:「わかんないよ……レゼナみたいに、色々な言葉知ってるわけじゃないし……」
    ”星の尾”アルワン:言いながらも、握った手は離さない。
    ”星の尾”アルワン:「あと敬語やめろ敬語!」
    ”星の尾”アルワン:雪捨て場で育った彼が、恋、というものに思い至らないと――あなたは気付いても良い。
    ”星の尾”アルワン:星に手を伸ばす気持ちの名前がわからないように、ただ闇雲にそうするしかなかったのだと。
    血鮫魔女レゼナ:「魔術師たるもの、軽々に答えを述べるわけにはいきませんので……」
    血鮫魔女レゼナ:「ふ、ふふっふふ」握った手を簡単に引き寄せ、小さな身体を抱きとめる。
    ”星の尾”アルワン:「れ……レゼナは」
    ”星の尾”アルワン:抱きしめ返す。厚く、温かい体だ。
    ”星の尾”アルワン:「おれに幸せをくれた」
    ”星の尾”アルワン:「兄貴にも、ミレイユにも会えた」
    ”星の尾”アルワン:「だから、レゼナが幸せだと、おれも嬉しくなるし……」
    ”星の尾”アルワン:訥々と、言葉で気持ちを形作って行く。
    ”星の尾”アルワン:「レゼナが他の人にこういうことをしないって知ったときは、安心しちゃった」
    ”星の尾”アルワン:「本当は、良くないことなのに」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナのことを、自分のものにしたいって……」
    ”星の尾”アルワン:最後の方は、自分でも困惑しているように。
    血鮫魔女レゼナ:「そう」つぅ、と身体の側面を濡れた人差し指で引っ掻く。
    血鮫魔女レゼナ:「ひとりの人を、自分の物みたいみたいに考えてしまったと」
    ”星の尾”アルワン:吐息を僅かに乱れさせながらも、頷く。
    ”星の尾”アルワン:「言葉では、おたがいが、おたがいのものって言っても……」
    ”星の尾”アルワン:「本当にそう思って、そうするのじゃ、違うだろ」
    ”星の尾”アルワン:「レゼナは大切なんだ。ずっと一緒にいたいと思う」
    ”星の尾”アルワン:「そんなことを考えたら、良くないのに」
    血鮫魔女レゼナ:「そうだね、良くない考えだ」
    血鮫魔女レゼナ:「だけどアルワンが悪いわけではないね」
    ”星の尾”アルワン:「……どういう、こと?」
    血鮫魔女レゼナ:「つまり、こういう言葉を教えよう」
    血鮫魔女レゼナ:「惚れた方が負け」
    血鮫魔女レゼナ:「私が君をコテンパンに打ちのめしてしまった」
    ”星の尾”アルワン:「ほ……」
    ”星の尾”アルワン:そこからの顔色の変化は、凄まじいものだった。
    ”星の尾”アルワン:みるみる血の気が引いたかと思うと、
    ”星の尾”アルワン:「惚れ」
    ”星の尾”アルワン:さっと赤くなる。
    ”星の尾”アルワン:「おれが、レゼナを」
    ”星の尾”アルワン:「好き?」
    ”星の尾”アルワン:言ってから、思考処理が停止したかのように固まる。
    ”星の尾”アルワン:今までの全てに合点がいってしまったものの振る舞いだ。
    血鮫魔女レゼナ:「おわかり?」
    ”星の尾”アルワン:こくこくと頷く。
    血鮫魔女レゼナ:「賢い子だ」つんと鼻先を指ではじく。
    ”星の尾”アルワン:「どうしよう」
    ”星の尾”アルワン:「……どうすればいいんだ?」
    ”星の尾”アルワン:弾かれている。
    血鮫魔女レゼナ:「そうだねえ」
    血鮫魔女レゼナ:「ぐっすり休んで考えたら?」
    ”星の尾”アルワン:「え」
    ”星の尾”アルワン:寝られるとは思えなかった。
    血鮫魔女レゼナ:身体に着いた湯を拭き切り、機能停止しかけたアルワンを持ち上げて。
    血鮫魔女レゼナ:昨晩そうしたように、さっさと寝床へ運び込む。
    ”星の尾”アルワン:結構重くなったはずの身体が、やすやすと持ち上げられ。寝巻を着せられ、ぽいぽいと寝台に投げ出された。
    血鮫魔女レゼナ:「馬鹿の考え休むに似たり」
    血鮫魔女レゼナ:「きみは今、過去最高にバカになっちゃってるんだ」
    血鮫魔女レゼナ:「なら疲れてる分、休んだ方が得だろう」
    ”星の尾”アルワン:「そうかも……」
    血鮫魔女レゼナ:「…………ふふ。おやすみ、少年?」
    ”星の尾”アルワン:寝ぼけた子供のように頷く。
    ”星の尾”アルワン:「おやすみ、レゼナ……」
    ”星の尾”アルワン:「……」少しだけ、今までのことを考えて。
    ”星の尾”アルワン:「レゼナっておれのこと好きなの?」
    ”星の尾”アルワン:極めて自然な問いだった。
    血鮫魔女レゼナ:「ん、そーだよ」
    ”星の尾”アルワン:「ああ、そう……」
    ”星の尾”アルワン:「!?」
    ”星の尾”アルワン:がばりと飛び起きる。
    血鮫魔女レゼナ:軽々に答えを述べてはならぬなどと言っておきながら、当たり前のように返して。
    血鮫魔女レゼナ:「寝な」べしっと尾ではたき落とす。
    ”星の尾”アルワン:「ふべっ」
    ”星の尾”アルワン:ベッドイン。即気絶。
    ”星の尾”アルワン:強靭な鮫の尾に撃ち落とされ、泥のように眠りにつく。
    血鮫魔女レゼナ:「♪~」
    血鮫魔女レゼナ:寝床に肘つきニヤニヤと気絶……寝顔を眺めて。
    血鮫魔女レゼナ:寝首に咬み痕を付けた後、毛布の下に潜り込むのであった。

    GM:こん、こん。
    GM:部屋のドアをノックする音。先の夜と同じ音だ。
    GM:違うことと言えば、翌日、戦いが待っていないこと。
    GM:加えて双方共に──秘密を、知ったことであろうか。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……どうぞ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:部屋の中には、すっかりと身体を洗ったあとの少女が待っている。
    "祓栗鼠" ミレイユ:昨日と異なるのは、洗った後の髪が少しばかりしっとりしていること、
    "祓栗鼠" ミレイユ:それからベッドに伏せているのではなく、来訪者を待っていたように腰掛けて座っていたことだろうか。
    〝白狼酋長〟ラング:来訪者は部屋に入ると、まずドアの内鍵を閉めた。
    〝白狼酋長〟ラング:それから、促されるでもなくベッドの端、空いているスペースに腰を下ろす。
    〝白狼酋長〟ラング:「ふー……」
    〝白狼酋長〟ラング:水浴びの後。戦いの痕跡はほぼ見られない。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「こほん。まずは……お疲れ様でした」
    〝白狼酋長〟ラング:「ああ。……ミレイユも」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「想定外のこともありましたが、皆で無事に帰ってこれて、何よりです」
    〝白狼酋長〟ラング:「流石に今回は……ものすごく疲れたが」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……お鍋、美味しかったですね」
    〝白狼酋長〟ラング:「最後には丸く収まった……と言っていいんじゃないかな」
    〝白狼酋長〟ラング:「飯も美味かった。味が薄いとか言ってた連中もいたが」
    〝白狼酋長〟ラング:「たぶんあれは、只人向けの味付けじゃなかったんだろうな」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「蟲人の方々は、"素材の味"で慣れていたでしょうから」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「私たちが食べられる程度の薄さだったということは……きっと、歩み寄ってくれたのでしょうね」
    "祓栗鼠" ミレイユ:世間話の話題が一区切り。ふぅー、と一つ大きく息を吐く
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……ええと、では。昨夜言っていた、獣憑きについてのお話を……」
    〝白狼酋長〟ラング:「おう。……アルワンやレゼナには言わないでいいのか?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「大前提として」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「"獣憑き"は、私たちの──邪を祓う一族から見れば、デーモンやアンデットと同じく、祓うべき対象です」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「その呪いは、人に感染する」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……つまり、本来人の社会には相容れない。"昼歩く者"とはまた、異なる異物なのです」
    "祓栗鼠" ミレイユ:努めて平静な声で、そう告げる
    〝白狼酋長〟ラング:「…………ものすごく危ないのがわかった」
    〝白狼酋長〟ラング:「それは……確かに、牢から出せないな……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ですが、デーモンやアンデッドとは決定的に異なる部分があります」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「それは、元々が人──すなわち、祈る者だということです」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ラングさん。貴方のように」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「理性を持ち、人として生きることができる者がいる……それが、大きな違いです」
    〝白狼酋長〟ラング:「……けど、伝染るのか」
    〝白狼酋長〟ラング:「どうにかならないか……手とか洗ったりしたら?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ふふっ」 その言葉に、少しだけ笑みが溢れる。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……ラングさん。今まで──そう、昨日見せてくれた獣の姿で、人を傷付けたことや殺めたことはありますか?」
    〝白狼酋長〟ラング:首を左右に振る。
    〝白狼酋長〟ラング:「その機会も、無かった」
    "祓栗鼠" ミレイユ:ゆっくりと頷く
    〝白狼酋長〟ラング:「けれど、この先はわからない」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「正直なところ、私たちの一族ですら、獣憑きについてすべてを知っているというわけではありません」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「特に欲されているのは『感染の条件』ですが……恐らく、『獣憑きが、獣そのものの姿を取って、誰かを害した場合』」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「すなわち、その爪や牙で、相手に直接傷を付けた時。感染の可能性があると考えられています」
    "祓栗鼠" ミレイユ:ラングさんの、人の手を取る。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……残念ながら。その呪いは、私の力で祓えるそれではありません」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ゆえに……貴方には、強い理性が求められる。獣と化して、誰かを傷付けてしまわないよう」
    〝白狼酋長〟ラング:取られた手
    〝白狼酋長〟ラング:握り返す。……戦いが控えていない分だけ、昨夜よりは落ち着いているように思える。
    〝白狼酋長〟ラング:それでも分厚く、大きな手。
    〝白狼酋長〟ラング:「結局のところ……俺にはよくわからなかった。つまり伝染るし治らないんだな」
    〝白狼酋長〟ラング:「で、噛んだりひっかいたりすると伝染るかもしれない……と」
    〝白狼酋長〟ラング:「……するとミレイユ、危ないぞ。爪はそんな長くないつもりだが、ひっかかったらどうする」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「…………ですが」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……例外が、あります」
    "祓栗鼠" ミレイユ:こほん、と咳払いをして。僅かに、顔を赤らめて
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……私は、言った通り……クルースニクとして、邪を祓うことを定められた者です」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「その性質ゆえかは、分かりかねますが。獣憑きへ感染することは……ないのだ、そうです」
    〝白狼酋長〟ラング:「本当か? ……じゃあ、ちょっと安全か」
    〝白狼酋長〟ラング:「爪がひっかかっても、歯がひっかかっても…………いや、うっかり歯がひっかかることは無いか」
    〝白狼酋長〟ラング:「歯は、さすがに、そうしようと思わないとひっかからない。うん」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ふふっ。あと、言った通り、今の姿から……感染する可能性は、限りなく低いですから」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「安心してください。これまでも、大丈夫だったでしょう?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「あとは、そうですね……銀製の武器にも、気を付けて。ひどく痛むはずですから」
    〝白狼酋長〟ラング:「銀……見た目でわかりにくいのが困るな。わかった」
    〝白狼酋長〟ラング:「……ところで、ミレイユ」
    〝白狼酋長〟ラング:ちょっと真面目な顔になって。
    〝白狼酋長〟ラング:「これまでも……とお前は言ったが、これまでお前をひっかいたり噛んだりはしたこと無いと思うが」
    〝白狼酋長〟ラング:「……もしかして俺は、寝ぼけてそういうことをしたりしていたのか……?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……?!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「そ、そうではなく! こう、普段接する時に、手が当たったりとか、そういうことは……あるじゃないですか!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「だから、気にしているんじゃないかと……」
    〝白狼酋長〟ラング:「そうか……それならいい。寝ぼけてしてたら、さすがに驚くところだ」
    〝白狼酋長〟ラング:「こういうことは……問題無いわけだな」
    〝白狼酋長〟ラング:手を伸ばす。ミレイユの頬へ。
    〝白狼酋長〟ラング:片手をそっと触れさせる程度の接触。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「…………っ」 ぴく、と身体を震わせるが。身を引くことは、しない。
    〝白狼酋長〟ラング:「……………………」
    〝白狼酋長〟ラング:腰を浮かせ、体を少し近づけ、また腰を下ろす。
    〝白狼酋長〟ラング:手を伸ばさずとも、肩を触れさせられる距離。
    〝白狼酋長〟ラング:「……〝勘違いでない、と、言ったら〟……だったか」
    〝白狼酋長〟ラング:「その意味を、詳しく問いただして……全部吐き出させたいとも、思いはする」
    〝白狼酋長〟ラング:頬に置いた手が滑り降りる。首筋を撫でて、肩へ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「~~~~~っ」 軽く血色が差していた頬が、見る間に真っ赤になっていく
    〝白狼酋長〟ラング:「逃げないのか……?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……っ、か、鍵を閉めておいて、それを問うのですか……?」
    〝白狼酋長〟ラング:「鍵開けは斥候の得意分野だろう。……野伏は獲物を追う方だ」
    〝白狼酋長〟ラング:「お前が逃げたら、追いかけていこうと思っていた……だから」
    〝白狼酋長〟ラング:「逃げないのは、少し、驚いている」
    〝白狼酋長〟ラング:肩に置いた手。指が、衣服の縁に引っかかる。
    〝白狼酋長〟ラング:少しばかり指をずらして……首の横から、肩を露わにさせる。
    "祓栗鼠" ミレイユ:華奢な、細い身体だ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:細い骨で形作られたような身体に、薄っすらと柔らかな肉が乗っている。
    "祓栗鼠" ミレイユ:血管が透けて見えるような白い肌が、今は血色を帯びて、赤く上気していた。その気になれば簡単に折ってしまえるほど、頼りない。
    〝白狼酋長〟ラング:その肌に、おもむろに歯を近づけて……押し付けるよう食い込ませた。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「~~~~~~ッ、?!」
    〝白狼酋長〟ラング:布の影に隠れる位置、ではある。……理性を持てと言われたが為か。
    〝白狼酋長〟ラング:口内の熱。肌に触れる舌。……圧がきゅうっと掛かる。吸い上げ、痕を残す。
    〝白狼酋長〟ラング:「……昨日から今日で、俺は思った。俺達の生き方は、ほかの仕事より危ないと」
    "祓栗鼠" ミレイユ:押し付けられた牙が皮膚を僅かに破り、鋭い痛みが走る。
    〝白狼酋長〟ラング:少し歯と舌を浮かせ──しかし、肩に顔を埋めたままの言葉。
    "祓栗鼠" ミレイユ:その次の刺激は、予想もしていないもので。痛みに浮かんだ涙を目尻の端に浮かべながら、困惑したような表情を浮かべている。
    〝白狼酋長〟ラング:「我慢して、聞き分けを良くして、待っているうちに……また今日のようなことがあって」
    〝白狼酋長〟ラング:「取り返しのつかないことになったら、いやだな……と思ったんだ」
    〝白狼酋長〟ラング:「……それでも、お前が駄目だと言うなら、しかたがないと思ってたんだが……どういうことだ」
    〝白狼酋長〟ラング:「〝勘違いでない〟、というのは……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……っ、ですから、その……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:鼓動がどんどんと早くなる。吸い付かれた痕がじんじんと熱を持つような感覚。
    "祓栗鼠" ミレイユ:熱に浮かされるように、口を開く
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……わ、私は……ずっと……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……初めて、ラングさんに会った時、から……ずっと……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「…………一目惚れ、してた、んです」
    〝白狼酋長〟ラング:肩に置かれた手が。まだ寝台に置かれていた手が。
    〝白狼酋長〟ラング:ミレイユの両肩を荒々しく押して、仰向けに倒した。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「ひゃっ……?!」
    〝白狼酋長〟ラング:視界を覆うように被さる体。──長い白髪が一度、ヴェールのように被さって、
    "祓栗鼠" ミレイユ:呆気なく倒れる。抵抗をする間もなかったが、抵抗をしたとしても無意味だっただろう。
    〝白狼酋長〟ラング:それを片手で払い除けてから、見下ろす。
    〝白狼酋長〟ラング:「……これから俺が何をしようとしているのか、分かっているか……?」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「………………お腹が」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……ラングさんの、心が……お腹を空かせてる、んですよね?」
    〝白狼酋長〟ラング:「そうだ。……だから、お前を俺のものにしたい」
    〝白狼酋長〟ラング:覆い被さりながら、また手を触れさせる。頬、首筋──更に滑り降りて、胸元。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……んっ……」
    〝白狼酋長〟ラング:心臓の音を探るように──或いは、痣の熱を確かめるように。
    "祓栗鼠" ミレイユ:人に触れられることなど、ない場所だ。
    "祓栗鼠" ミレイユ:左胸の下辺、十字の痣が疼いている。今も、ずっと。
    〝白狼酋長〟ラング:痣の熱を確かめた手は、輪郭をなぞるように。
    〝白狼酋長〟ラング:脇腹へ。腰へ。体の正面へ。腹部を過ぎて、その少し下──
    〝白狼酋長〟ラング:「……ここが、最後だぞ、ミレイユ。……嫌なら言ってくれ」
    〝白狼酋長〟ラング:「ここから先はたぶん……何を言われても、俺は止まれない」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……なら、待って、ください……──条件が、あります」 熱を持った声で、呻くように
    〝白狼酋長〟ラング:「なんだ、それは」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「約束して」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「濫りに、獣にならないと。獣になって、誰かを傷付けないようにすると──」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……そして、もし。万が一、貴方が理性を失い、獣に成り果てて──誰かを、傷付けたその時は」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「私に、命を預けると」
    〝白狼酋長〟ラング:「……いいだろう」
    〝白狼酋長〟ラング:誓いの口付けの代わりにか──その唇は布越しに、十字の痣へ触れた。
    "祓栗鼠" ミレイユ:「くぅっ、ふ…………!」 赤熱するように、痣が疼く。
    "祓栗鼠" ミレイユ:肢体が震え、溜まっていた涙が目尻から零れ落ちる
    〝白狼酋長〟ラング:……普段ならば手触りが良いと思うばかりだろう布の感触も、
    〝白狼酋長〟ラング:今は、邪魔でしかない。さりとて引き裂いてしまえば明日が困る。
    〝白狼酋長〟ラング:獣でなく人ならば、真っ当な衣服を着て外を歩かねばならない。
    〝白狼酋長〟ラング:だから慣れぬ手付きでゆっくりと、その肉を包む布を剥ぎ取り、脱がせ──
    〝白狼酋長〟ラング:そうしてようやく露わになる肌、痣へ、次は牙を突き立てるのだ。
    〝白狼酋長〟ラング:「命を預けて、お前をもらう」
    〝白狼酋長〟ラング:「……ならたぶん……逆もそうなんだろうな。お前の命を預かって、俺をお前にやるのと同じだ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……ええ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:あやすように、男の髪を、頭を撫でる。
    "祓栗鼠" ミレイユ:初めて出会った時、そうしたように。
    〝白狼酋長〟ラング:「……つがいのようなものだな」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「つが、い…………」
    〝白狼酋長〟ラング:「違うのか? ……いいや、違わない。違わないことにする」
    "祓栗鼠" ミレイユ:湯気が出そうなほどに、顔の色が変わる
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……それ、ならっ」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「もっと……その……つがいらしく、するべきことが、あるでしょう……!」
    "祓栗鼠" ミレイユ:潤んだ目を閉じて、ほんの僅か、顎を突き出す
    〝白狼酋長〟ラング:喉笛。
    〝白狼酋長〟ラング:顎が浮いて曝け出された喉に、軽く牙を触れさせて、
    〝白狼酋長〟ラング:その後にようやく……望まれた形で唇を重ねる。
    〝白狼酋長〟ラング:初めての口付けは荒っぽく、性急で、然程の時間も掛からず離れていったが、
    〝白狼酋長〟ラング:代わりに……額の重なる位置に、顔が留まる。
    〝白狼酋長〟ラング:「 ミレイユ。たぶん、なんだ……好きとかなんとか、言った方がいい言葉がたくさん有る気もするんだが」
    〝白狼酋長〟ラング:「少し後にしていいか?」
    〝白狼酋長〟ラング:「その……朝くらいの、終わったころに」
    "祓栗鼠" ミレイユ:切羽詰まったような表情が、少しだけ綻んで
    "祓栗鼠" ミレイユ:「……構いません、よ。その分……」
    "祓栗鼠" ミレイユ:「…………言わなくても、伝わるように。してください」
    〝白狼酋長〟ラング:頷いて、もう一度唇を重ねた。
    〝白狼酋長〟ラング:体重を預ける。ベッドが軋み、ふたつの体が沈む。
    〝白狼酋長〟ラング:それっきり、人間のような意味のある言葉は聞こえなくなった。


    GM:極夜のエリュシオン────PLANET / THE HELL 和解。