『ヘスティアの薪』

恐ろしいか、俺が。


PC1-1:〝ドレッドバーナー〟 山之辺 宏生(やまのべ・ひろき)(キャラシート)PL:マグロ
PC1-2:〝獣王〟 紫芝 雅灯(ししば・がとー)(キャラシート)PL:もれぞう
PC2:〝六華拵〟 御影 肖子(みかげ・しょうこ)(キャラシート)PL:いちま
PC3:〝ハローマイヤーズ〟 鳥山ノバ(とりやま・- )(キャラシート)PL:そごう

メイン雑談

目次

  • プリプレイ
  • マスターシーン
  • OP1:呼ぶ声
  • OP2:祈る人
  • OP3:鎖す彼
  • OP4:喋る岩
  • シーン1:翔る銀
  • シーン2:救う者
  • マスターシーン2
  • シーン3:掴む手
  • シーン4:轟く焔
  • シーン5:知る時
  • クライマックス:滾る熱
  • バックトラック
  • 共通ED:笑う春
  • ED2:綴る文
  • ED3:捲る頁

  • プリプレイ

    ■トレーラー
    事の始まりは、柴焚牧場からである。
    第六地区北部の山間。標高300m程度にある平原地帯に、人為的な植樹による防風林の設けられた、さして珍しい事もない牧場。
    一般公開はされておらず、また市街地からそれなりに離れているが為、悪戯目的の侵入者などまず居ない。
    そこで羊が数頭、焼死したのだと言う。

    事の始まりは、星辰館学園高等部からである。
    一般社会に知られぬままに多くのオーヴァードを有するこの学校であるが、無論、非オーヴァードの学生もいる。
    この街がかつて経験した巨大な厄災を経験した者も当然だが存在していて、
    そういう者が〝何事もなく〟この街で生きていくのは難しい。

    ──永遠に、無窮に、膨大に。
    燃え続ける炎があるならば、それは神と呼んでも良いのだろう。
    人の制御下に無い神とは即ち、邪神であろうが。

    ダブルクロス The 3rd Edition.『ヘスティアの薪』

    「恐ろしいか、俺が」
    「だとしても、お前は」
    「燃えろ」

    ダブルクロス────それは裏切りを意味する言葉。

    ■自己紹介
    GM:自己紹介!
    GM:PC1-1山之辺くんから! URLを張りつつどうぞ!
    山之辺宏生:アヤヤンヤ!
    山之辺宏生https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYyYybwwIM
    山之辺宏生:山之辺 宏生(やまのべ ひろき)です。普通の高校生。
    山之辺宏生:N市生まれN市育ちなので、災害扱いの崩落戦やその後の様々なレネゲイドトラブルにより当然のように複数の友人死別しています
    GM:良くこんな街に住んでるね君……
    山之辺宏生:また、巻き込まれたレネゲイドトラブルや被害にあって死亡した友人などの記憶はUGNの記憶処理を受けているため消失しており、
    山之辺宏生:「死んじゃった友達や最近会ってなかった元クラスメイトをすぐ忘れて生きてる自分は薄情者だな~」という思いから最近は交友関係を作らず生活しています。
    山之辺宏生:そのためちょっと突っ張った言動をするかもしれません。すいません!
    山之辺宏生:今回は覚醒しちゃうらしいです。目覚めたあとはジョックパワーを全開にし、そこそこの装甲無視攻撃とそこそこの防御性能を発揮します。
    山之辺宏生:そんなかんじ! みんなと仲良くしたいぜ~
    山之辺宏生:よろしくお願いします!
    GM:装甲10とHP32が合わさると、41点までなら死なないで耐えちゃうんですよね。怖いわ。
    GM:よろしくお願い致します。ハンドアウトは今のところこちら。
    PC1-1
    〝ドレッドバーナー〟山之辺 宏生(PL:マグロさん)
    シナリオロイス:イザヤ

    あなたは地獄を生き延びた。
    あなたは欠落を抱えている。
    いつか、暖かい気持ちになったような記憶があるのに。
    それが何故だったか、誰の為だったか、思い出せない。
    心が寒い。
    凍て付いた心を守る為、あなたは殻を纏う。

    ……孤独の日々が続いた。
    ある日、あなたは──〝声〟を聞いた。
    遠くの山から声がする。何故か忌まわしいような、懐かしいような。
    居ても立ってもいられず、あなたは学校を休んだ。

    GM:今の所と言うのは、この後の展開次第でハンドアウトと矛盾が生じたり色々があるかも知れないという予防線です
    GM:たぶん大丈夫……だとは思う……!
    山之辺宏生:勉強と筋トレくらいしかやることないのに学校までサボっちゃうなんて! 不良だ不良
    山之辺宏生:今のところ了解!
    GM:ちょっと不良なくらいがモテるんすよ
    GM:さて
    GM:PC1-2! 紫芝さん同様に!
    紫芝ガトーhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY9M_qywIM
    紫芝ガトー:紫芝ガトーです。ピュアキュマイラ。
    紫芝ガトー:「人生楽しく生きるコツは、動く前と後に美味い飯を食うことだ」
    紫芝ガトー:ライオンのキュマイラ。食欲が最優先。
    紫芝ガトー:善なる快男児ロールプレイがしたい。任侠大事な。
    紫芝ガトー:味方にも敵にも「待った!!それで…飯は食ったか?」から入ります。
    紫芝ガトー:喰ってさえいれば相手がその後何を選んでも文句とかはない。
    紫芝ガトー:イリーガル活動をしている以外では
    紫芝ガトー:~(任意の名前)大学獣医学科、特に動物の臨床解剖学の准教授としての肩書を持っており
    紫芝ガトー:一般ピーポーレベルは高く、特に畜産業者との繋がりで生きています。
    紫芝ガトー:博士号の際は「と畜における畜獣へのストレス緩和論」みたいな論文とかそういうの。(ここは実は専門外なのでふわっと)
    紫芝ガトー:やりたい事は「中高生に肉を食わせる」です
    紫芝ガトー:性能はピュアキュマイラっぽい、殴る事しかできない哀しい化け物だと思います。以上
    GM:肉……
    GM:青少年の甘酸っぱい交友のデザートに、肉
    GM:濃いな!
    紫芝ガトー:いかがでしょう、肉
    紫芝ガトー:ウス! 基本、見守ります!
    GM:さて、ハンドアウトですが
    PC1-2
    〝獣王〟紫芝 ガトー(PL:もれぞうさん)
    シナリオロイス:『柴焚牧場の怪死事件』

    あなたはその仕事柄、牧畜関係者の知人が多い。
    そしてあなたはその力の為に、奇妙な事件と触れ合う機会も多い。
    〝良く分からないが、あの人なら解決してくれる〟という信頼感が故であろう、この相談が舞い込んだのは。

    第六地区北部、柴焚牧場の羊舎で、数頭の羊が焼死したのだと言う。
    あの場所は知っている。愚かな若者が忍び込む程、交通の利便性は無い。
    ましてやその火は、羊舎を燃やしはしなかったのだ。
    あなたは調査に向かい──奇妙なものを発見する。

    GM:中々にこう、珍妙な状況です
    紫芝ガトー:奇妙なもの、楽しみです。(ロイス時点では詳細は不明なので)
    GM:ではお次! PC2!
    御影肖子:はいさ
    御影肖子http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY0PicrgIM
    御影肖子:御影肖子。15歳のJK1です。
    御影肖子:こないだ星辰館にやって来た転校生。出身は京都のあたり。
    御影肖子:その正体はUGNのイリーガル。お家は昔からジャームを殺したりしている家系で、体内にジャームを殺す遺産「咎枝」を宿しています。
    御影肖子:失踪した兄を探して各地を訊ねまわった末にN市にやって来ては、まあ色々な事があり
    御影肖子:現在は市内で昏睡入院している兄の警護(と言ってもたまに様子を見に行く程度のやつ)を実家より申し付けられ、12支部の寮で寝泊まりしています。
    御影肖子:遺産の使途として「ジャームは凍らせて殺し、それ以外のものは殺さない程度に斬る」という家ルールを課されています。遵守しなきゃ自害ものらしい。
    御影肖子:あくまで自分のルールなので、そういうのを他の人に押し付けるような事はないよ。念のため。
    御影肖子:性格はやたらと真面目で厳格。日常の守護者として、素人が首を突っ込むような真似に対して手厳しく応対するかもしれません。ごめんね。
    GM:双方謝罪合戦であるな
    御影肖子:それでもなんかいい感じに仲良くなっていきたい(曖昧な祈り)
    御影肖子:性能としては引き打ち白兵です。正々堂々とかそういうのではない感じの剣術。たまにEロイスを斬れます。
    御影肖子:そんな感じで!
    GM:OK! なるほど氷系ライバル枠とはそういうことか
    GM:PC2枠のハンドアウトはこちら
    PC2
    〝六華拵〟御影 肖子(PL:いちまさん)
    シナリオロイス:山之辺 宏生

    あなたはオーヴァードだ。だから、そうでない者より世界の残酷さを知っている。
    いつも一人で、誰も寄せ付けずにいる彼が背負った苦しみを、彼よりも知っている。
    ……だが、それがなんだと言うのだろう。
    彼はただの人間で、あなたはオーヴァード。彼は善良な隣人で、あなたはそれを守るもの。

    さて、ある日の通学時間だ。
    あなたは彼の背中を、少し遠くに見かけた。
    彼は校門の前を通り過ぎ、ふらふらと、何処かへ歩いて行った。
    あなたはそれを追いかける。心ここにあらずという様子でバスに乗り、第六地区へ向かう彼を。

    GM:必然、一緒に学校をサボることになるのでよろしくお願いします
    GM:今までイリーガル稼業以外の理由でサボった事ってあります?
    御影肖子:学校をさぼるのは得意分野です。任せてください。
    御影肖子:家の用事とか……でも確かに私事でサボる事はなかったかな
    GM:ふむふむ、なるほどなるほど
    GM:美味しそうだ
    GM:では
    GM:構成やメンツ的に一番ラージナンバーなのに主人公的なムーブをさせられるかも知れない枠こと
    GM:PC3!
    鳥山ノバhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYtpvyyQIM
    鳥山ノバ:鳥山ノバ、UGNチルドレンです。初めてチルドレン使う やったー
    鳥山ノバ:楽しそうにしてる奴のことが嫌いな14歳。
    鳥山ノバ:子供を攫う西洋の民間伝承ことブギーマンのキュマイラ因子を持ち、その貌はあやふや。
    鳥山ノバ:見ている人間の抱く怪異への恐れがそのまま彼の外見となり、色々と不便なため目深に被ったフードで顔を隠しています。
    鳥山ノバ:戦闘においてはバロール的空間圧縮によって人間を自分の資金へ引きずり込み、
    鳥山ノバ:肉切り包丁を両手で振り回して相手をメッタ刺しにするぞ!
    GM:怖いわ
    鳥山ノバ:性能的には先手を取って相手を引き寄せ、復讐の刃とかで細かくダメージを入れます
    鳥山ノバ:あと社会がやばそうな気配を感じたので若干そっちに寄せた。以上です!
    GM:みんな社会2! ミドルはまぁ……まぁどうにかなるさ!
    GM:そんな少年のハンドアウトはこちら……ですが
    GM:シナリオロイス絡みで後でちょっと変える
    PC3
    〝ハローマイヤーズ〟鳥山 ノバ(PL:そごうさん)
    シナリオロイス:〝ヴァルカン〟

    あなたには奇妙な知り合いがいる。
    岩だ。

    ……少し丁寧に説明しよう。彼は〝ヴァルカン〟と名乗る、岩石のEXレネゲイドだ。
    第六地区北部、柴焚牧場の敷地内に存在する、至って穏やかな人格の持ち主だ。いや人ではないのだが。
    UGNの解析によれば、彼は分厚い岩の外殻を所有し、その内側にマグマの体液が流れている。
    植物や砂、大気中の塵などを喰らいながら悠々と、牧場の景観を楽しんでいる。

    その〝ヴァルカン〟が、姿を消した。

    GM:えー、こちらは鳥山くんに限らず全PCにですが、シナリオロイスへのロイス取得は任意とします
    鳥山ノバ:むむむ、友達が消えてしまった。数少ない友達が
    GM:というのも、PCが4名なので、相互のロイスを取得すると残りが1枠しか無い状態になっちゃうんですね
    GM:NPCも何人か出したりするかも知れないので、シナリオロイスに無理にロイスは取らずともOK! とします
    GM:そして友達は消えますし、そもそも友達が岩です
    鳥山ノバ:何とヴァルカン氏、固定ロイスに入っています。
    GM:なんで岩と友達になったんですか?
    紫芝ガトー:あ!友達が本当にそれぐらいしかいないから!
    鳥山ノバ:ざっくり言うと人間が基本的に嫌いだからです
    GM:ざっくり把握しました
    GM:OK,ではこれで自己紹介も終わったので早速スタートだ!
    GM:テンション上げていきましょう、よろしくお願い致します!
    鳥山ノバ:よろしくお願いします!
    御影肖子:うおーうおー!お願いします!
    紫芝ガトー:宜しくお願いします!
    山之辺宏生:うおーっ! よろしくお願いします!

    マスターシーン


    GM:燃えている。
    GM:周囲の何もかもが燃えているのだ。
    GM:家屋が燃えているし、道が燃えている。街路樹が燃えているし、見知った店が燃えている。
    GM:そして、人が燃えていた。
    GM:有機物が燃えて灰になる過程の臭いは、どうにも心地良いものではない。
    GM:煙は呼吸器を苛む。炎の熱は皮膚を焼くし、光が眼を眩ませる。
    GM:かろうじて生きていられるのは、
    GM:嗚呼、これはとても残酷な理由になるだろう。
    GM:それは才覚が故ではなく、努力の為でもなく、伸ばされたいかなる救いの手に依るものでもない。
    GM:単に幸運だったのだ。
    GM:それが、周囲に転がるもの──炭化して崩れた人間の残骸と、〝彼/彼女〟の命運を分けた。
    GM:燃えている。
    GM:かろうじて息が出来る程度の空洞を残して。
    GM:朱色の炎の天蓋を、夜空の黒が抉り抜いていた。

    OP1:呼ぶ声


    GM:山之辺くんのOP。ただしあなたは非オーヴァードだ。侵蝕値は上昇しない。
    山之辺宏生:無敵だ
    GM:そう、無敵なのだ

    GM:──ここ数日、嫌な夢を見る。
    GM:明瞭でない記憶が生む幻かも知れないし、そうでないのかも知れない。
    GM:音も臭いも熱も、鮮明に感じ取れるような夢の後に──
    ???:「おい」
    ???:「覚えてるか?」
    GM:……そんな声を聞いて、貴方は目を覚ます。
    山之辺宏生:「……」ひどく汗をかいている。ここのところこうなってばかりだ。
    山之辺宏生:「覚えてねえんだって、クソ……」
    GM:朝だ。
    GM:窓から差し込む光の角度で、朝なのだと、眼を開ける前から分かる。
    GM:そういう具合の、青く空の澄み渡る朝だった。
    GM:貴方は学校へ向かう為に、朝の用意を進めるのだろう。
    GM:……さて。その光景の一端なりと見せてもらえれば幸いだ。
    山之辺宏生:起き上がり、カーテンを開け少し目を細め、親の用意した朝食を手早く食べ、制服に着替え、さっさと登校する。
    山之辺宏生:いつもどおりのルーティーンだ。
    山之辺宏生:登校もさして時間のかかるものではない。数十分もしないうちに到着するだろう。
    GM:ならば。
    GM:その通学路を行く際にも、貴方はこんな声を聞くのだろう。
    ???:「おい」
    ???:「おーい」
    GM:その声は間違い無く、貴方を呼んでいるが、
    GM:何処を見渡したとしても、その声の主は、何処にもいない。
    山之辺宏生:「……」
    山之辺宏生:(聞き間違いだろう)
    GM:聞き違いかも知れない。或いは幻聴かも知れない。
    GM:けれど、その言葉で処理するには──些か、聞き慣れた声でもあった。
    GM:ここ数日。〝記憶に無い明瞭夢〟を見るようになったのと、ほぼ同じ頃からだ。
    GM:通学中。或いは授業中。或いは食事中。或いは寝床で。
    GM:そして夢の中で、貴方はこの声を聞いている。
    ???:「おーい」
    山之辺宏生:「……」
    山之辺宏生:(……本当に聞き間違いか?)
    ???:「おーい」
    ???:「何処にいるんだ?」
    ???:「聞こえないのか?」
    山之辺宏生:(何かが、おかしい気がする。なにかが……)
    山之辺宏生:「クソ……うるさいんだよ」
    ???:「おーい」
    GM:声は、貴方に届いているが、
    山之辺宏生:「聞こえてる。なんなんだいったい……どういう健康状態だったらこんな幻聴が発生するって言うんだ」
    GM:貴方の呟きは、その〝声〟に届いていないのだろう。
    GM:〝うるさい〟──そんな言葉を聞いた通学中の無関係の生徒が、びくりと肩を跳ねさせた。
    GM:……さて。
    GM:いつの間にか貴方は、校門の前に辿り着いていた。
    GM:多くの生徒達が、門の内側へ飲み込まれていく。何も珍しいことが無い平日の、平凡な朝の光景だ。
    ???:「おーい」
    ???:「おーい……」
    GM:……声は聞こえ続けている。
    GM:少しだけ寂しげなその声は、遠く──方角としては北だろうか。
    GM:北の、山々から投げかけられているように思えた。
    山之辺宏生:(病院の予約を検討するか……)ふと足を止め。
    山之辺宏生:(……山の方から?)
    山之辺宏生:声が、明確に方位を伴って聞こえたのは初めてかもしれない。
    ???:「覚えてるか?」
    山之辺宏生:踵を返し校門から離れる。
    ???:「……覚えてないのか」
    ???:「それとも……聞こえてないのかな……」
    GM:知らない誰かの声の筈だ。けれど。
    GM:この〝幻聴〟を聞いていると、忌まわしい記憶を思い出してしまいそうになる。
    山之辺宏生:はた目には忘れ物を取りに行く用意も見えるだろう。しかし方向は自宅とはてんで別だ。
    GM:この〝幻聴〟を聞いていると、懐かしい記憶を思い出せるような気がする。
    GM:記憶?
    GM:そんなものがあるのか?
    山之辺宏生:方角は北。山岳のふもとへ足を向ける。
    GM:〝自分にはそんな大層なものが有ったのか?〟
    山之辺宏生:……記憶はない。特に、人間関係にまつわるものは。
    GM:ああ、そうだろう。
    GM:貴方はひとりだ。
    山之辺宏生:ただ事実として行為だけの記憶が残り、共にいた友人の顔が思い出せない。あるいは、そもそも名前も一緒にいたことも覚えていない。
    GM:たとえ過去に事実が、行為だけの記憶があったとして。
    GM:それを思い出せないのならば、それは〝いなかった〟も同然だ。
    GM:貴方はひとりだ。
    GM:……それは、寂しいのだろうか。
    山之辺宏生:寂しくはない。覚えてないということは必要ないということだったのだろう。
    山之辺宏生:連絡先のひとつだって携帯に残していないのだ。
    GM:……ひとつひとつの名前を吟味して、電話帳から消し去った記憶はあるか?
    GM:或いはそれも、
    GM:〝記憶はない〟のだろうか。
    山之辺宏生:歩調を速めながら首を振る。この声は煩わしい。何科に行けば治るのかも分かったものではない。
    山之辺宏生:行けば何かわかるというのなら、その程度の手間は惜しまない。病院代も馬鹿にはならないのだ。
    GM:──歩いていると、バス停を見つけた。
    GM:数分後、バスが来る。第六地区を抜けて、北の山間へと向かうルートのバスが。
    GM:病院代は数千円。このバスならば……まぁ。昼食代よりは安くつくだろう。
    ???:「おーい」
    ???:「俺はここにいるぞ」
    GM:声がする。
    ???:「宏生……俺は……」
    GM:貴方を呼ぶ、声がする。
    山之辺宏生:(俺を……)
    山之辺宏生:苛立ちながらバスを待つ。
    山之辺宏生:「俺を、呼ぶな……!」
    山之辺宏生:ほどなくして、彼を乗せたバスは山間部へと向かうだろう。
    GM:貴方は今日、学校を休んだ。
    GM:……同級生達はそれを、さほど不思議がりもしないだろう。

    OP2:祈る人


    GM:紫芝さん登場侵蝕!
    紫芝ガトー:31+1d10
    DoubleCross : (31+1D10) → 31+5[5] → 36


    GM:さて。
    紫芝ガトー:ここからはオーヴァードなので浸食が発動する
    GM:とっても唐突なのだが。
    紫芝ガトー:唐突ですね。大丈夫、空からカニが降って来るとかでなければ平気です
    GM:紫芝ガトー。貴方が准教授を務める大学の名前を適当に決めて欲しい。
    紫芝ガトー:本当に?わからない…では、そうですね…
    紫芝ガトー:ここは何でもよさそうなので、「王杭(おうぐい)大学」という事にします。
    GM:ならば

    GM:──王杭大学、とある研究室。
    GM:貴方のポケットの中──胸ポケットか、それとも横か。横な気がするな。
    GM:何せ胸はやたらと分厚いので、胸ポケットに物を入れると不便な気がする。
    GM:どうでもいいな。
    GM:とにかく、スマートフォンが着信を告げて鳴り出すだろう。
    紫芝ガトー:では、教授の手伝いとして、自分のフィールドワークの予定や論文を詰めながら、生徒のレポートの採点などをしています。
    紫芝ガトー:デスクの充電器にさしたままでいいでしょう、移動時はポケットかな
    紫芝ガトー:はい。では、それをとります。連絡先は知っている、と言う事でいいですか?
    GM:なんか適当な感じで!
    紫芝ガトー:では、特に連絡先も見ずにサッととって「はい、もしもし!紫芝ですが!」
    紫芝ガトー:デスクワーク、そんなに好きではないのでこういう気が紛らわせるものがあると飛びつく。ということで
    長谷田:「紫芝さん? 柴焚牧場の長谷田ですけども──」
    長谷田:と、切羽詰まった早口の声が聞こえるだろう。
    紫芝ガトー:「長谷田さん。ご無沙汰しております。今度また伺いにいってもよいですか?北海道の友人からいいタレが──」
    紫芝ガトー:「……そういう場合でもないようですね。」様子が違うのを感じる。
    長谷田:「……あの、変な事を聞くんですが」
    長谷田:「紫芝さん、羊が勝手に燃えたなんて話、聞いた事がありますか……?」
    紫芝ガトー:「何でも聞いてください。俺にわかる範囲でお答えしましょう」
    紫芝ガトー:これは…
    紫芝ガトー:「羊が勝手に燃える?…建物に異常などはありませんでしたか?」
    紫芝ガトー:「少なくとも、自分の生きて来た範囲では見た事はありませんね。」
    長谷田:「やっぱり、ありませんか……」と、震える声。
    長谷田:「いえ、牧舎には何も……」
    紫芝ガトー:不安そうな相手に対しては、どういう内容であったとしても可能な限り強気で答えよう、という方針でいます。少なくとも何とかしてくれそうだ、と思わせるために
    長谷田:「周りに敷いてた藁がすこぅし燃えたくらいで、後は全くで……」
    紫芝ガトー:「藁があって?それは確かに、考えづらい事ですね。もしそこから火がついていたのなら一気に燃え広がったはずだ」
    紫芝ガトー:建物に異常がなかった、となるとこれは心当たりがない。若者が忍び込んで、そのまま逃げおおせる程、交通の便がいい場所に長谷田さんの牧場はない。
    長谷田:「はい、私もそう思います……なんていうか、今までに見たことが無いような状況で……」
    長谷田:「なんで、紫芝さん。その……もし、お時間が空いてたらでいいんですが……」
    紫芝ガトー:そういう事が長谷部さんの牧場で起きたというのは、緊張した声音でわかる。
    紫芝ガトー:「では、すぐにそちらに伺います。…放ってはおけませんからね。柴焚牧場の羊が食えなくなるのは、俺にとっても大きな損失ですんで」
    紫芝ガトー:「ところで……」
    長谷田:「ああ、有り難い──はい、なんです?」
    紫芝ガトー:「その、発火した羊ですが………研究材料として買い取らせて頂いてもいいですか?」
    長谷田:「は、はい。そりゃあ勿論、願ったり叶ったりですが──」

    GM:──という経緯が有った。
    GM:それがまぁ、一時間ばかり前の事になるだろう。
    GM:N市内では北端の方ではあるが、自動車を使えば、さして時間も掛からない。
    GM:柴焚牧場、羊舎。
    GM:貴方は各種の調査器具を携えて、此処を訪れた。
    紫芝ガトー:はい。そういうわけなので即着替えて出ます。自動車でズワーっと。
    紫芝ガトー:では、ゴツめの車にデカい鞄、調査器具と医療器具、ついでに食い物…を積んだもので現れ、ゴツい鞄を担いで羊舎へ。
    紫芝ガトー:で、調査の内容か。やはり、発火した羊がいた辺りを重点的に見ます。
    紫芝ガトー:あとは、他の羊の健康診断もしておきましょう。火事が起きて、仲間が死んだのを見ていると、畜獣には大きなストレスがかかっていますからね。
    GM:では、以下の事が分かるだろう。
    紫芝ガトー:元々寄るつもりだったということで、生き残った羊に防疫用の注射などを素手で済ましていく
    GM:羊舎は、長谷田の言う通り、さして燃えていない。
    GM:それは、羊が燃えた時に多少なりと熱で天井やら柵やらを焦がしたかも知れないが、それは表面に焦げ目を残しただけに過ぎない。
    GM:煙草の吸い殻だとかマッチだとか、そういう人工的な火だねも見受けられない。
    GM:焼け焦げた羊は三頭。寄り集まっていたが故、纏めて燃えたものと見える。
    GM:そして、特に奇妙に思えたのは、
    GM:その羊達の近くに落ちていた、カラカラに乾いて焼け焦げた──フンだ。
    紫芝ガトー:フン。
    紫芝ガトー:これだけはかなり強く燃えている、ということですね?
    GM:然り。
    GM:その痕跡と、他に火だねとおぼしき物が見当たらない事から、こういう仮説までは立てられるかも知れない。
    GM:フンから発生したメタンガスが、羊達の体毛から生じた静電気の火花で着火。炎上に至った、と──
    GM:──無論。
    GM:これが〝普通ならば〟考えられない、荒唐無稽な仮説だとも、貴方の学識なら理解は出来る筈だ。
    紫芝ガトー:(確かに、草を食べている動物の糞は燃料としてはよく燃える。だが、それはあくまで乾かした上での事で、そもそも芯まで乾燥する程長谷田さんが放置しているとも思えない)
    紫芝ガトー:(メタンガスにしても、よほど溜まっていなければ、体毛の静電気ごときでは着火にまでは至らない…となると)
    GM:と、なると。現時点で考えられる要因は、また一つ有る。
    GM:〝普通の世界の常識〟では有り得ない方法による発火、或いは火勢の増加だ。
    紫芝ガトー:「──確かに『普通』ではない、か。すみません、長谷田さん。原因の調査には、もう少しかかりそうですね。」
    長谷田:「もう少し──と、言うと……何か手がかりくらいは掴めたんですか……?」
    長谷田:〝怪奇現象〟とも言えよう事態と、己が財産である羊をこれ以上失うやも知れないという恐怖に怯え、長谷田は小刻みに震えている。
    紫芝ガトー:そうなると、要因は羊や建物にあったのではなく、羊だけを狙ったものがいて、羊を焼き殺すだけで満足したか、影響がその程度に留まった…という事だとは思うんですが
    紫芝ガトー:「ええ。重要な事がわかりました。」──尋常の事件ではない、という。「安心してください。それに、貴方が震えていては、彼らも怖がってしまう。」
    紫芝ガトー:ぐ、と肩に手を置きます。羊たちを示して「これ以上、哀しい事は起きさせませんよ」
    長谷田:「あ、ありがとうございま──」
    GM:──ぴしっ。
    紫芝ガトー:…ぴし?
    GM:突然に、空間に一本の線が入るような錯覚が有った。
    GM:錯覚と表現したのは、この感覚は常人では決して理解できぬものであるからだ。
    GM:屋根や壁や、物理的な障害を飛び越えて生じるのだから、〝空間〟というのが近いだろうし
    GM:どこからどこへ、が分かる。ならば、〝線が入るような〟と言っても、そう遠くは無いのだろう。
    長谷田:「…………?」
    長谷田:長谷田は突然、貴方の存在を忘却したかのように、貴方に背を向けて歩き出す。
    GM:《ワーディング》
    GM:……オーヴァードが、いる。
    紫芝ガトー:それは、唐突に世界の彩度が薄くなり、皮が一枚、剥がれたかのような。硬直、不気味な挙動を見せる長谷田に、ガトーは惑わない。
    紫芝ガトー:オーヴァードである以上、誰もが持つ力。「常識の内にいる存在」を無力化する…それ。それを振るうという事は──
    ???:「あらっ。これはすいません、先客がいましたか……同業者じゃなきゃあいいんですが」
    ???:低く、太い声だった。
    紫芝ガトー:その能力を使って、「区切らなければいけない時」だ。
    ???:そして、その声に見合うだけの太い男だった。
    ???:腕、足。柱のように太い。それが、岩を積み重ねて作ったような胴体から生えている。
    ???:身長は190cmに、僅かに届かない程度だろう。体重は見る限り、100kgを越えているようだが、
    ???:肥満体ではない。筋肉の塊だ。
    ???:そういう男が、《ワーディング》の気配が満ちる中、羊舎の中へと踏み込み、悠々と歩いてくるのだ。
    紫芝ガトー:岩を積み重ねて作ったような偉丈夫。己に負けずとも劣らぬその体格に、目を向ける。
    ???:「野良か」
    ???:「……それとも、何処かの組織の子飼いでしょうか」
    紫芝ガトー:「悪いな、先客がいて。だが、何が目的だ?ここで死んだ羊なら…買い取らせてもらったからな。既に俺のものだが。君が”狩った”のか?」
    ???:「いいえ、私ではない。無用の争いを〝宣教師〟は好みません。どうかお互い、紳士的になろうではありませんか」
    ???:大仰に両手を拡げて、その男は言う。
    紫芝ガトー:「…君の言い方なら恐らく、野良になるかな。俺は俺だ。俺の魂が飼われる事は、決してない。」
    ???:「野良、それはおおいに結構! ……ふむ、いや本当に結構。そして失礼、私もちょっとばかり調べ物をしたかったのですよ」
    紫芝ガトー:「なるほど。無用な争いを好まない、と言うのなら。」同じように、両手を広げる。「要件を聞こうか。…調べものかい?」
    ???:「はい。おそらく〝此処にある〟とは思うのですが──はて、さて、何分広い牧場だ」
    ???:「仮に〝アレ〟が円上に効果をもたらすとして、効果範囲はいかほどか──ふむ」
    ???:拡げていた両手が、正面へと伸びた。
    ???:節くれ立った指。ごつごつとした岩のような──打撃武器として鍛えられた手。
    ???:「どうです、詮索無しで行きませんか」
    紫芝ガトー:「君がこの牧場に手を出したものではなく、人の常識を守るというのなら、その探し物にも協力しよう。俺は野良だからな。君の素性に興味はない。…無用な争いをしない、と言うのは、そういうことだよな?」
    ???:「私も少々、あー……その羊と、その周辺について調べたい。が、貴方の仕事の邪魔をするつもりも無いのです」
    紫芝ガトー:出来るな、と思う。「野性」の鍛え方ではない。己の拳を、武器と化すように鍛え上げたものだ。
    ???:「ので、仰る通り。お互いに邪魔をせず、必要なら手を貸しあって、ええ、助け合いの精神です」
    ???:「争いが無いというのは、本当に……本当に良いことですからね」
    ???:差し出された、鈍器となり得る手。開いたままに、軽く掲げられる。
    ???:その〝太い男〟は、陰りなど些かも無いというような笑顔を浮かべ、貴方に握手を求めていた。
    紫芝ガトー:本当に、を繰り返す様子に、僅かにきな臭い、とは思うが。戦う意思を持たぬものに向ける牙は持たない。延ばされた手に、同じように返す。握手の返答だ。
    ???:みしっ
    紫芝ガトー:「紫芝ガトー。君は?名乗れる範囲で構わないが。」
    紫芝ガトー:みし。
    ???:そう強い力を込めた訳ではあるまい、が。
    ???:それでも非力な者ならば、軽い痛みを覚える程の握力。
    ???:「〝マルコ14-6〟冬海 狂造」
    紫芝ガトー:同じ程度の力で握り返す。
    紫芝ガトー:「そうか。なら、これで俺と君は、目的が合致している間は仲間だ。」
    冬海 狂造:「〝スレイヤーセル〟、マスターミショナリーの元、世界に平和を齎さんとするものです」
    冬海 狂造:「どうか貴方にも、神の恵みが降り注ぎますよう」

    OP3:鎖す彼


    GM:御影さん、登場侵蝕!
    GM:そして
    御影肖子:1d10+34
    DoubleCross : (1D10+34) → 6[6]+34 → 40

    GM:山之辺くんは登場侵蝕は無いが、ちょこちょこ登場していただく筈
    山之辺宏生:まだ無敵

    GM:──事の発端は数日前だ。
    GM:御影 肖子。イリーガルにして星辰館学園高等部の一年生である貴女に、UGNからの接触が有った。
    UGNエージェント:「学内の調査をお願いしたいのです」
    UGNエージェント:と、貴女の自宅を訪ねてきたエージェントは、ぴしりと背筋を伸ばした正座のままで言った。
    御影肖子:こちらも正座。茶の用意を終えてから。
    御影肖子:「伺いましょう」
    UGNエージェント:「は──」
    UGNエージェント:と、彼が語るところによれば、以下の通りだった。
    GM:遺産、であるという。
    GM:N市内のUGNは、他市に比べて規模が圧倒的に大きい。故に、多数の計器を複数の支部が所有している。
    GM:そのうちの一つが、過去に〝遺産〟──いにしえより伝わるレネゲイド関連物、その一部に近い兆候を察知したというのだ。
    GM:微弱な兆候であり、断続的に灯されては消えるような、或いは計器の誤動作をすら疑う程度のそれは、
    GM:あろうことか星辰館学園。多くのオーヴァード学生を有する学校の、校舎内で発生したという。
    UGNエージェント:「……これがもし、市街地の他の場所だったら、確認のエージェントを一人二人派遣して調査すればいいんですが」
    UGNエージェント:「星辰館となると、その……オーヴァードが多すぎて……」
    御影肖子:「ああ……なるほど」頷く。こちらに移って来た時に、学内に所属するオーヴァードの情報はある程度知らされていた。
    御影肖子:こんな魔窟があるのか、と思った。
    UGNエージェント:「はい……計器が拾った兆候が、誰の所有する何であるのかも……今の時点だと……」疲れ切った顔をして、エージェントは言った。
    GM:魔窟。なるほど、言い得て妙である。
    GM:いったいこの学園に通う生徒に、オーヴァードはどれ程居るのか。そのうちのどれだけがUGNの正規人員で、どれ程がイリーガルか。或いは神城のエージェントもいるのではないか。
    GM:その全てのデータを確認し、遺産所有者を抜き出し、ひとりひとり呼び出して計器の反応と照らし合わせるというのは、
    UGNエージェント:「──現実的に、大分無理なんですよね」
    UGNエージェント:心底疲れた顔をして、エージェントは言った。
    御影肖子:「ええ。そうでしょうね」
    UGNエージェント:「それでまぁ、各学年、各クラスでひとりくらいを目処に声を掛けて、お願いしているところなのです」
    UGNエージェント:「念には念を。もし、現時点でオーヴァードであると登録されていない生徒に関して、」
    UGNエージェント:「〝遺産〟所有の兆候が見られたのなら、知らせていただきたいと」
    御影肖子:「学級ひとつ分ですか。それなら……幾分か、現実的だ」順番に、UGNに登録されていないクラスメイトの顔を思い浮かべながら。
    UGNエージェント:「ええ。学年一つとか学校一つとか、ぞっとしますからね……」青ざめた顔。
    御影肖子:ある程度は遺産についての知見もある。自分を選んだ事にも納得がいく。
    御影肖子:「なるほど、分かりました。引き受けましょう」
    UGNエージェント:「ああ、ありがたい。……尤も、これは飽くまで〝いるかいないかも分からないものを探す〟依頼ですから、」
    UGNエージェント:「こう、頭の隅に留め置いて頂いて、もし偶然に遭遇した場合には──程度に考えておいてください」
    GM:……と言うのが、数日前の話だった。
    GM:この街で持ち込まれる多々の任務に比べれば、緊急性も無く、具体性も無い。率直に言えば〝ゆるい〟任務。
    GM:それでも心に留め置いておけば、学級内の生徒達を観察する機会も増えよう。時間も増えよう。
    GM:故に、〝彼〟の挙動を普段より意識するようになったのも、
    GM:偶然が理由ではあるが、必然であったのかも知れない。

    GM:時系列:二日前

    GM:四時限目の授業が終わり、昼食の時間となった。
    GM:さて。御影肖子。
    御影肖子:はい。
    GM:貴女は、学校での昼食はお弁当派だろうか。それとも購買派だろうか。
    御影肖子:お弁当ですね。できる範囲で節制はしようとしている。
    御影肖子:あまり凝ったものではないけど……
    GM:ふむふむ。
    GM:ならば昼食時間
    GM:お弁当を包んでるナプキンをしゅるしゅる解いてテーブルクロス代わりにするとか、
    GM:なんかそんな感じの、女子高生らしい昼食の用意を貴女は進めるのだろう。
    GM:自分が選択して詰め込んだ食材を箸で口に運びながら、貴女はクラスを見渡す。
    GM:昼食時間。仲の良い生徒同士は机を寄せ合ったり、或いは他人の座席を占領して隣同士になったり、めいめい好き勝手に楽しんでいるが──
    御影肖子:綺麗に手を合わせていただきますをしてから、もくもくと食べ始めている。一緒に机を囲むような相手は、とりあえず今はいない。
    GM:山之辺宏生、同じことを聞こう。
    GM:学校での昼食はお弁当派だろうか。それとも購買派だろうか。
    山之辺宏生:親がもたせているお弁当!
    GM:OK! そしてこれは聞くまでも無いかも知れないが
    GM:一緒にご飯を食べているような相手 
    GM:……いるかな?
    山之辺宏生:いないよ~
    GM:寂しいね~
    GM:では
    山之辺宏生:ちゃっちゃか一人で弁当を食べています。そういう人、クラスに数人はいるよね。
    GM:普段なら必ずしもそうではないが。この日はたまたま、職員室へ呼ばれる等の用件とか、様々な要因が重なったものだろう。
    GM:ひとりで昼食をとっているのは、あなた達だけだった。
    GM:……御影肖子。貴女は学生であるからして、当然だがクラスメートとも或る程度の交友はあるだろう。
    GM:だが。
    GM:山之辺宏生について、どの程度のことを知っている?
    御影肖子:転校してきて日が浅いのもあるが、殆ど言葉も交わした事がない。
    御影肖子:名前と顔は覚えているし、あまり社交的でないタイプだな、というくらいの認識は持っている。
    GM:なるほど。それはつまり──
    GM:他の生徒を知っている程にも、彼を知らないということだ。
    GM:それはつまり、彼になんらかの異変があろうと察知することが出来ない、ということだ。
    御影肖子:そして、彼はUGNにオーヴァードとして把握されている人間ではないと。
    御影肖子:(……なら、接触を図る必要がある)教室を一通り見渡してから、山之辺くんの所に視線を留めて。
    御影肖子:(この状況。食事に誘っても不自然ではない、はず)
    御影肖子:(問題は、彼が受けてくれるかどうか……だけど)
    御影肖子:迷っている間にも時間は過ぎていく。どの道、自分はこの手の事に器用な方ではないのだ。
    御影肖子:何らかの揺さぶりをかけて、反応を見る……それだけでも手掛かりの一つにはなる。
    御影肖子:「……」不意に、立ち上がる。食べかけていた弁当箱の蓋を一度、閉じて。
    御影肖子:それを抱えたまま……山野辺くんの隣の、空いている座席へ向かう。すたすたと、迷いのない足取り。
    御影肖子:いつものように、表情は険しいまま。ともすれば怒っているようにも見える。
    御影肖子:周囲の様子は気にしていない。これは任務であり、必要なことだ。そういうスイッチが入っている。
    GM:僅かに教室がざわめく……かも知れない。
    GM:そして張り詰める空気──緊張感にも似た。
    GM:それが、貴方に
    GM:山之辺宏生に、見慣れぬ客の訪れを報せるだろう。
    御影肖子:「隣、いいかしら」
    山之辺宏生:「……」箸を止める。こちらに歩いてきているのは分かるが、自分に用があるとは全く思っていなかった。
    御影肖子:「……貴方に言っているのよ。山之辺くん」
    山之辺宏生:「俺に言ってるのか」図らずも似たような表情で。
    山之辺宏生:「……」少し表情が和らぎ、
    山之辺宏生:また、繕うように険しくなる。
    山之辺宏生:「……嫌だね」
    御影肖子:無言で頷いて応じる。弁当箱を抱えて、直立したまま。
    御影肖子:「……」
    御影肖子:じっと、その顔を見詰めたまま。すこし沈黙があって、
    山之辺宏生:がっちりと目が合っている。
    御影肖子:「……理由を、訊いてもいいかしら」
    御影肖子:心なしか、殺気が籠っている。気がする。
    山之辺宏生:「……」
    山之辺宏生:より険しくなった顔で、しばし黙考する。
    山之辺宏生:「……嫌なものは、嫌だからだ」
    御影肖子:(……大丈夫。予想の範疇です。別に、ショックなんか受けてない……ここで引き下がったら、何も分からないままだもの。突ける場所は突くべきよ)
    御影肖子:「な」
    御影肖子:数秒、絶句する。しかし、視線は逸らさないまま。
    御影肖子:「貴方は……」
    御影肖子:……私の事が、嫌いなのか? そう口にしようとして、やめる。
    御影肖子:「……邪魔したわね」
    御影肖子:翻り、自分の席へと戻っていく。
    山之辺宏生:「……第一、次の数学、お前が回答する番だろう」立ち去る彼女の背後から。
    山之辺宏生:「弁当なんかさっさと食べて……ちゃんと予習したほうがいいんじゃないのか」
    御影肖子:「……」背を向けたまま、立ち止まる。小さく息を吐いて。
    山之辺宏生:それきり、また無表情に弁当を食べ始める。
    御影肖子:「ありがとう」はっきりと、聞こえるだろう大きさで呟いて
    御影肖子:そのまま自分の席へ戻る。何事もなかったかのような顔で、食事を再開する。
    GM:では、その時だ。
    ???:「おーい」
    GM:と、一度だけ。
    GM:山之辺宏生、貴方だけに聞こえる声がした。
    GM:……そして。
    GM:御影肖子。
    GM:貴女には、幾つもの視線が注がれている。
    御影肖子:ですよね!
    GM:物静かでクールな──というのが、恐らくは同級生達から貴女への印象だろう。
    GM:それが、こう言ってはなんだが、中々に面白い挙動をした挙げ句、断られて席へ戻った。
    GM:幾つも、視線が注がれている。
    御影肖子:付け加えると、近寄りがたい感じがあると思います。ちょっと怖い。
    GM:……その視線の中に、一つ、色合いの異なるものがあった。
    同級生:「……………………」
    GM:異なるというのは、日本人の血を引かぬが故の、瞳の色の為ではない。
    GM:彼女は、同級生達と歓談しながら食事をする合間、貴女を見ていたのだ。
    御影肖子:(……目立ってしまった。少し、食い下がりすぎたかしら)視線を無視していたが、
    GM:友人達には、愛想の良い、上等の作り笑いを見せながら。
    御影肖子:友人との会話も蔑ろに、自分を観察していた相手に気付く。
    GM:貴女にだけは本来の、鋼のような目を──
    同級生:「…………」
    同級生:視線は、自然に手元へ降りて行き、自然に友人達の元へと戻った。
    同級生:この、顔立ちも髪の色も瞳の色も、恐らくは西洋の生まれなのだろう同級生の名は、
    同級生:冬海イリスという。

    冬海イリス


    御影肖子:「……」一瞬だけ。箸を持つ手を止めて、視線を返す。
    GM:もう、視線が重なることはない。
    GM:彼女は朗らかに友人達と歓談しながら、信じられない程に小さな弁当箱の中身を、30分かけて空にした。
    御影肖子:こちらも何事もなかったように、弁当箱を片付けていく。
    御影肖子:(……結局、何も進展していないわね)小さく溜息をついて。これはこれで難しい任務だ、と思いながら。

    GM:そして時系列は〝彼〟と合流する。
    御影肖子:N市内の地下鉄車内。朝方の人の多い時間帯。
    御影肖子:「……」
    御影肖子:吊革を握り、空いた方の手には英単語帳を開いている。
    御影肖子:時折、唇をぶつぶつと動かしながら。
    御影肖子:学生の本分は勉強、という言葉におよそ当て嵌まらない人間である。必然的に勉強時間は少なく、こと学業に関して才がある訳でもない。
    御影肖子:生来の真面目な気質との折り合いとして、生まれた習慣の一つであった。
    御影肖子:やがて、アナウンスが鳴る。付箋を一枚、挟んでから
    御影肖子:単語帳を閉じる。押し出していく人混みと共に、駅のホームを歩いていく。
    御影肖子:そのまま改札口を出る。ピンと背筋の伸びた姿勢で、通学路を進む。
    御影肖子:やたら眼力のある視線はまっすぐ前を向いているが、時おり隣や前を歩く学生へと注がれる。頭の片隅には、常に請け負った任務の事がある。
    GM:後ろ姿だけでも、人間は案外に判別が付くものだ。あれは同じ学級の生徒、あれは上級生、
    GM:あれは会話した事は殆ど無いが名前は分かる。あれは──
    GM:──妙なものを、貴女は見る。
    GM:山之辺 宏生だ。
    GM:校門へと近づいて行った彼は、そのまま学校の敷地内へ入っていくのかと思いきや、そこで急に踵を返してしまった。
    GM:家に戻る、という訳でもないらしい。これまで歩いて来た方向と、向かう先は食い違っている。
    御影肖子:(あれは──?)
    御影肖子:視線で姿を追う。校門へと人の流れをやや外れて、足をそちらに向ける。
    GM:苛立ちが滲むかのように早まる足運び。誰と会話をしているでも無しに、突然に首を振る。
    御影肖子:日常の中の小さな違和感に対して、過剰なまでに敏感であれと努めている。
    GM:尋常の様子ではあるまいと思えた彼は──やがて、バス停に辿り着いた。
    御影肖子:彼の素行はどうだったか。授業活動に積極的なタイプでこそなかったが。欠席数は多くなかったはずだ。
    御影肖子:サボるにしたって、校門の真ん前まで来て翻るというのは、あまりに妙。
    御影肖子:ストレスの蓄積による衝動、何者かによる幻覚、洗脳……幾つかの可能性が脳裏を過って、結論は出ないまま。
    御影肖子:彼がそのバスに乗り込んだのを見届けた。
    御影肖子:もうすぐバスが発つ。逡巡の猶予はない。
    御影肖子:ならば踏み込むと決めた。恐れるべきは常に最悪であるから。
    御影肖子:駆け出して、乗車口へと滑り込む。

    OP4:喋る岩


    GM:鳥山くん登場侵蝕!
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:35->41)

    GM:──数ヶ月前。
    GM:夜の事だった。
    GM:人の目を避けるように、月の無い夜である。
    GM:星の光も地上まで降りて来ない。重苦しい、分厚い雲が空を覆っている。
    GM:風はじっとりと湿っていて、汗が衣服を肌に張り付かせる。寝心地の悪い、夏の夜であった。
    鳥山ノバ:こういった、風通しの悪い日が好きだ。
    鳥山ノバ:淀んでいればいるほど、くすんでいればいるほど、その風景に自分がいることに違和感を覚えない。
    鳥山ノバ:月の差さない夜は、もっと好きだ。
    鳥山ノバ:普段は深くかぶっているフードを外している。
    鳥山ノバ:鳥も虫も獣も、ただそこに人がいるという以上の反応をする事が無い。
    鳥山ノバ:時々、こうやって誰も居ない夜の山へ踏み入ることがある。最も土地柄、同僚などに知られれば、危険だからやめろと言われるであろうことは想像に難くなかった。
    鳥山ノバ:「いい夜」
    鳥山ノバ:ぼそりとしたつぶやきも、虫の喧騒の中に消えていく。
    鳥山ノバ:人里を離れ存外に機嫌がよくなっていたのか、気づけばこれまでより深くまで、山に踏み込んでしまっていた。
    鳥山ノバ:「……」
    鳥山ノバ:(迷ってないかな、これ)
    鳥山ノバ:今更のように思い出す。当然、夜明けまでには帰らなければいけないのだが。
    GM:木々の合間を抜け、傾斜を昇る、
    GM:そういう行程を繰り返している間に、貴方の見る景色は次第に変わって行く。
    GM:無秩序な自然から、秩序だった自然に。
    GM:夏の青々とした広葉樹の葉が視界を覆う森を、灯りも無しに貴方は抜けた。
    GM:……すると。
    GM:そこは、広々とした平野であった。
    鳥山ノバ:「……あ」
    鳥山ノバ:「こういう時ばかりは、文明に感謝、かな」
    GM:人の街、人の営みの臭いがしない場所だ。
    GM:遠くに建物の灯りは見える。明確な人工物として、大きな建物もあるのだが、
    GM:街に溢れる排気ガスや、塩素消毒された水や、煙草や珈琲や化粧や、そういう臭いはこの場所には無い。
    GM:代わりに、獣の臭いが満ちていた。
    GM:……後は、少々とは言えない程度に鼻につく、堆肥やら何やらの悪臭も。
    GM:その情報だけで、此処がどういう場所なのかは予想が付くだろう。
    鳥山ノバ:「柵」
    鳥山ノバ:(牧場ってやつかな、これ)
    鳥山ノバ:始めは帰り道を見つけられそうな安堵に緩んでいた表情が、少し未知への興奮の色を濃くしている
    GM:その思考を校庭するように、遠くの建物の中から羊の声がして──
    GM:《ワーディング》
    GM:──それから、オーヴァードである貴方には〝良く知っている〟感覚があった。
    鳥山ノバ:「……うわ、えー…………」
    鳥山ノバ:気の抜けた言葉を吐きながら、思考を切り替える。
    鳥山ノバ:「久しぶりにいいと思ったんだけどな。日」
    鳥山ノバ:いい加減な倒置法でぶつくさとぼやきながら反応へと向かいます
    GM:では
    GM:その反応の発生地点は、貴方が侵入した場所からさほど離れていなかった。
    GM:が。
    GM:そこには、特に誰もいないのだ。
    GM:人がいた痕跡だとか、そういう話ではない。
    GM:足下の草は伸び放題だし、地面に足跡も無く、周囲には虫や小動物の気配がある。
    GM:過去数分、此処に人は居なかった、と確信できるだろう。
    鳥山ノバ:「────うーん、うん?」
    鳥山ノバ:「おかしいな。いや……」
    鳥山ノバ:しばらくは油断なく身構えていたが
    鳥山ノバ:「いっか、そもそも仕事で来てるわけじゃないんだし」
    鳥山ノバ:牧場の柵に腰掛けて、ブーツを脱いで汗をかいた足をぶらぶらさせ始めます。
    GM:その時だ。
    GM:まるで、貴方が油断するのを待っていたかのように──
    ???:「君」
    ???:「オーヴァードか?」
    鳥山ノバ:「うわっひゃお!」
    GM:突然に声がした。
    鳥山ノバ:(!)
    鳥山ノバ:(すっごい変な声出た……!)
    GM:無論、人はいない。近づいて来た気配も無い。
    GM:では、何処から聞こえた声なのかと言うと、
    鳥山ノバ:(いや、そんなことより……)
    ???:「……驚かせてすまない。だが私も驚いたぞ」
    ???:「十年にひと組かふた組くらい居る遭難者かと思ったら、ワーディングが効かないとは……」
    鳥山ノバ:「等価交換みたいに言うな」
    GM:岩、なのである。
    GM:岩が流暢に口を利いているのだ。
    GM:いや、口は無いんだが。
    鳥山ノバ:「絶対僕の方が驚いたから」
    鳥山ノバ:「絶対僕の方が驚いたって……」
    鳥山ノバ:半ば柵から滑り落ちた体を両手で支えながら、目を丸くしている。
    ???:「驚きの度合いを数値化する方法を知っているのか?」
    ???:「私は知らない」
    鳥山ノバ:「いや…………じゃあ聞くけど……」
    鳥山ノバ:「君はほら……君はさ、たまたま出くわした人間がオーヴァードなのとたまたま転がってきた岩がオーヴァードなのとどっちが珍しいと思うわけ?」
    ???:「転がって来たというのは事実に反する。私はもう何十年か此処にいるのだ」
    鳥山ノバ:「それは君が動かなさそうだから出くわす手順を考えたの」
    ???:「で」
    ???:「珍しいと言うなら、多分私の方が珍しいとは思うのだが、それはそれだ」
    ???:「真夜中に牧場に忍び込む未成年も、十分に珍しい」
    GM:無機質なだけに、淡々とした口調で話す岩であった。
    鳥山ノバ:「ん、そうなのかな。まあそうだろうね」
    GM:そして、その岩の表面が──軽く、ピシッと罅割れたかのように動いたかと思いきや
    GM:ぎょろり。
    GM:岩の瞼が持ち上げられて、岩石製の目玉が一つ、剥き出しになる。
    鳥山ノバ:「ぅぎゃ──────(!!!)」
    ???:「しーっ」
    ???:「真夜中だ」
    鳥山ノバ:体が強張っていてあまり悲鳴が響かない
    GM:冷静に指摘する岩。
    鳥山ノバ:「な、何、お前……何?」
    鳥山ノバ:「どういう何…………?」
    GM:……そして。岩の周囲の地面が隆起する。
    GM:隆起と言うより、地中に埋められていた部品が外へと引きずり出されたのである。
    GM:例えるならそれは、リクガメの足のような配置であった。
    鳥山ノバ:(動けはするんだ…………)
    GM:リクガメの、首から先だけが無くて、胴体と甲羅、四本の足だけになった姿をまず想像するがいい。
    GM:その後で、甲羅や皮膚を全てゴツゴツした岩に置き換えた後、本来首が出てくる筈の穴の部分に大きな目玉を付けると、この生物(?」)になる。
    ???:「何、と言われると困るが、岩だ」
    鳥山ノバ:「は──────」ぺたん、と座り込む
    鳥山ノバ:じろじろと、その姿を眺めまわす。
    ???:「昨今のUGNなる組織の分類で言うならば、意志を持つEXレネゲイド。岩だが」
    ???:「個体名を問われているならば、遙か昔、この地を訪れる前に人間に与えられた名がある」
    ???:「ヴァルカン、と言う」
    鳥山ノバ:「……ヴァルカン」
    ヴァルカン:「うむ」
    鳥山ノバ:何が何だか、という表情で、それだけを絞り出す。
    ヴァルカン:「別に怖いいきものではないぞ」
    鳥山ノバ:「あ……」
    鳥山ノバ:「うん、悪い……ごめん、傷ついたよね」
    鳥山ノバ:「僕も良く……いやいや、どうでもいいか。結構詳しいね、人間の事」
    鳥山ノバ:露骨に話題を反らす
    ヴァルカン:「モース硬度がダイヤ並みであるから、そうでもない」
    ヴァルカン:岩石ジョークである。
    鳥山ノバ:「ふ、なにそれ」
    ヴァルカン:「ひっかき硬度、と言うと分かり易いだろう。ダイヤは最も固い物質と言われているが、ハンマーで容易に砕ける。では何故固いと言われるかといえば──」
    ヴァルカン:「──いや、それはどうでもよいのだ」
    ヴァルカン:前脚(?)をひょいと持ち上げてツッコミのような仕草
    鳥山ノバ:「くふ」
    ヴァルカン:「僕も良く、か」
    鳥山ノバ:「ヘンな奴だなぁ、ヴァルカン。全部変」
    鳥山ノバ:「いや……いいだろ僕の事は」と、そこまで言って、気づく
    ヴァルカン:「それは〝怖いいきもの〟と〝傷ついた〟のどちらに掛かるのだ」
    鳥山ノバ:夜歩きの今日は、フードをつけていない。遠い明かりが目の前の威容を視認させているように、
    鳥山ノバ:自分の顔も、彼に見られているのかもしれない。できるだけ慌てた様子を悟られぬよう、フードを被りなおす。
    ヴァルカン:「どうした、寒いのか」
    ヴァルカン:「夏だぞ」
    鳥山ノバ:「……」
    ヴァルカン:「寒いなら多少の火は起こせるが」
    ヴァルカン:「あまり強火にするとボヤ騒ぎになる」
    ヴァルカン:「別に寒くないならそれでも良いが」
    ヴァルカン:「ならば何故、今になって顔を隠す」
    鳥山ノバ:「いいよ別に。厚着に見えるのは虫よけだよ虫よけ。夏の山だからね」
    鳥山ノバ:「ヴァルカン、僕は今、君のことがかなり気に入りかけているかもしれない」
    鳥山ノバ:岩に近づいて、表面をかりかりとひっかいてみる
    ヴァルカン:言うだけはあり、表面の硬度は相当なものだ。人間の爪程度では粉もふかない。
    鳥山ノバ:「ほんとに岩だ……」
    ヴァルカン:触れて見れば、ほのかに暖かい。
    ヴァルカン:……だがこれは、血が流れる生き物の暖かさではない。どちらかと言うと、
    ヴァルカン:夏の駐車場のアスファルトのような暖かさだ。
    鳥山ノバ:「うわ、ぬる熱い」
    ヴァルカン:「1000度程度までは上げられるが」
    鳥山ノバ:「えっ……大丈夫なの? 熱中症とか……」
    ヴァルカン:「岩だからな」
    ヴァルカン:「むしろ、そちらは大丈夫なのか、不法侵入未成年」
    鳥山ノバ:「そうだよね、何言ってるんだろ……変になってる」
    鳥山ノバ:「柵の中に入ったのは」
    鳥山ノバ:「元はと言えば君が《ワーディング》なんて張ったからでしょ」
    鳥山ノバ:「UGNなんだ。ここに来たのも業務の一環って言うか、見回りみたいなね」
    ヴァルカン:「妙な気配が有ったから、近づかないようにしようと思ったのだ──が、ほう」
    鳥山ノバ:また、嘘をつく
    ヴァルカン:「見回りならば、此処は退屈だろう。異変など数十年も起こっていない」
    ヴァルカン:「敢えて言うなら私の存在くらいのものだろうが、まぁ、それはそれとして」自覚はある岩であった。
    鳥山ノバ:退屈、と言われて面食らったが、続く発言で我が意を得たりとしきりに頷く。
    鳥山ノバ:「君の存在だけですごく異変だよ」
    ヴァルカン:「崩落戦に、日々の騒乱に、手が幾ら有ろうとも足りぬのがUGNだろう」
    ヴァルカン:「こんな所に気を回さずとも大丈夫だ、と上長に伝えておくがいい」
    鳥山ノバ:(そんなことも知ってるんだ……)
    ヴァルカン:「ついでに、未成年には人生相談のカウンセラーを用意するようにとも伝えるがいい」
    鳥山ノバ:「は? 要らないよ。バーカバーカ」
    鳥山ノバ:「それに一般人だと思った相手に《ワーディング》をかけようとする岩なんて、どんな意図にせよ危なすぎるし──」
    鳥山ノバ:「…………」
    鳥山ノバ:「そうだな」
    ヴァルカン:「人間は、顔を大事にする生き物の筈だ」
    ヴァルカン:「顔をわざわざ隠したがる人間は、その時点で珍しい」
    鳥山ノバ:「別に隠したがってない」口調に反しておっかなびっくりという様子で、またフードを取る
    鳥山ノバ:『ブギーマン』
    鳥山ノバ:世界中に類型が遍在する、親が子にいいつけを聞かせるための民間伝承の怪異
    鳥山ノバ:そのキュマイラ因子を持つ自分は、常に懲罰対象に合わせて曖昧に姿を変える
    鳥山ノバ:言い換えれば、見た人間の抱く怪異への恐怖が、そのまま具現化したように映るのだという
    鳥山ノバ:目の前の彼──彼だろうか──に、依然ショックを受けたり、恐怖に竦む様子は見受けられない。
    鳥山ノバ:「今日は帰るよ。帰るけどさ」
    鳥山ノバ:「また来るよ。また話をしよう、偉そうな岩」
    ヴァルカン:「隠すほど珍しい顔をしていないな、未成年」
    鳥山ノバ:「……!」
    鳥山ノバ:「ゎゎゎ……」
    鳥山ノバ:「……別に、隠してないから」
    ヴァルカン:「そうか」
    ヴァルカン:「何にせよ、驚き過ぎだ未成年。去り際まで名乗りを忘れている」
    鳥山ノバ:「でも君のことは黙っといてやるよ」それで恩に着せられる、と言わんばかりに。
    ヴァルカン:「落ち着け」
    ヴァルカン:「岩になれとまでは言わないが」
    鳥山ノバ:「ぁえっ」
    鳥山ノバ:「な────」
    鳥山ノバ:「名前、気になる? 名乗った方が良い? 初対面から!」
    鳥山ノバ:「そ……そうだよね…………。礼儀だよ……」
    鳥山ノバ:「えっと、鳥山ノバ。鳥の鳥に、山の山に、カタカナでノバ」
    鳥山ノバ:「ふ、ふつつかもの? だけど、よろしく……」
    ヴァルカン:「嫁入りの挨拶で良く聞くフレーズだな」
    ヴァルカン:「鳥山ノバ、覚えておこう。次に会うまで、少しお前の事を考えていよう」
    ヴァルカン:「いったいにして私には分からない事がある」
    鳥山ノバ:(そういうのにも使うんだ。人間に詳しいな……)
    ヴァルカン:「お前が何をそこまで怖れているのか、だ」
    鳥山ノバ:「別に怖がってない!」小声
    鳥山ノバ:「でも」
    ヴァルカン:「そうか」
    鳥山ノバ:「もう少し仲良くなったら、教えてやっても、いい」
    ヴァルカン:「出し惜しみをしている間に、人間は直ぐ死ぬからなぁ」
    ヴァルカン:「次までに死ぬなよ」
    鳥山ノバ:「──それは」
    GM:岩はやはり前脚を上げ、軽く左右に振り──
    GM:ぼごん。
    鳥山ノバ:約束できないなあ、と、答えようとして、やめる。
    GM:四肢を地面に埋め込んで目を閉じ、また元の岩の形へと戻ってしまった。
    鳥山ノバ:「うん」
    鳥山ノバ:そう言って踵を返すと、柵を伝うようにして、麓への道路に合流した。
    GM:──そういう事が、夏に有った。

    GM:もうじき、春が来る。とは言えまだ肌寒いし、気候によっては雪も降る。
    GM:今日などは幸運にも、雨も雪も無く、外を歩くには心地よい程度の風が吹いていた。
    GM:鳥山ノバ。
    GM:貴方は、UGNが管理するとある施設へと呼び出された。
    UGNエージェント:「お疲れ様です。早朝からのご足労、ありがとうございます」
    鳥山ノバ:「うん、こんにちは」
    UGNエージェント:「(……こんにちは?)」
    UGNエージェント:「……こういう時間からの呼び出しとなれば、良い報せでないのはおわかりかと思いますが」
    UGNエージェント:「急務です」
    鳥山ノバ:「何をすれば?」
    UGNエージェント:「遺産の回収を」
    UGNエージェント:声音が数段低く変わった。
    鳥山ノバ:「──それは」
    鳥山ノバ:思案
    鳥山ノバ:「適合者とセットになってるやつ?」
    鳥山ノバ:「……いや、そうじゃなきゃこんな時分に呼び出しもないか……」
    UGNエージェント:「適合者……と言いましょうか、所有者と言いましょうか、それが誰なのかは分かっている」
    UGNエージェント:「けれども、今、何処にいるのかが分からない」
    鳥山ノバ:(はっきりしない言い回しだな……)
    UGNエージェント:「大きく移動する事は無い、UGNに協力的だと認識していましたので、凍結保存などの選択肢は無かったのですが──」
    UGNエージェント:溜息を一つ挟み、
    UGNエージェント:「〝ヴァルカン〟が姿を消しました」
    鳥山ノバ:「ヴァッ……!」
    鳥山ノバ:「……あいつか……」
    UGNエージェント:「状況を説明します。UGNの外部協力者であるAオーヴァードより、つい先ほど〝柴焚牧場で不審火が発生した〟との報告を受けました」
    UGNエージェント:「その協力者が言うには、〝羽休めに使っていたEXレネゲイドがいなくなっていた〟とも」
    UGNエージェント:「……あの岩のEXレネゲイドは、現在主流となっているレネゲイドの区分法に照らせば〝サラマンダー〟に該当します」
    鳥山ノバ:「羽休めに使われてたんだ」変に面倒見がいいからな……と、場違いな思考が頭を巡る
    鳥山ノバ:「サラマンダー、ね。体表を1000℃くらいまで上げられる、とは言ってたけど」
    UGNエージェント:「その熱源が何であるかを、確認した事は?」
    鳥山ノバ:「……ないな。僕はと……友達、多分、だったけど」
    鳥山ノバ:「だいたいいつもこっちがずっとどうでもいい話をしてたから」
    鳥山ノバ:「でも、半端な温度だなとは思ってた」
    鳥山ノバ:「溶岩?」
    UGNエージェント:「10年ほど前の解析結果を見るに、恐らくは。……しかし、それだけではありません」
    UGNエージェント:「ヴァルカンの体は岩で構成されており、その体内に、とある〝遺産〟を取り込んでいました」
    UGNエージェント:「〝ヘスティアの薪〟」
    鳥山ノバ:……"ヴァルカン"が遺産の保持者であることに驚きはない。というか、それ以前の前提に対する驚きが大きすぎたのだが。
    UGNエージェント:「……単純に言うならば、与えられた熱量を増幅する遺産です」
    鳥山ノバ:「そして、所在が宙ぶらりんになったらマズい程度には強力な遺産だ、と」
    UGNエージェント:「はい」
    鳥山ノバ:「ん、了解」
    UGNエージェント:「……そうですね、こういうと分かり易いかもしれません」
    UGNエージェント:「〝ヴァルカンの体内を流れる体液の総量は数リットル程度である〟と」
    UGNエージェント:「いかに高温の体液であろうが、あの岩の体の表面まで熱を届かせるには、絶対的な熱量が足りないのですが」
    UGNエージェント:「しかし、〝ヘスティアの薪〟がある場合、試算としてですが、彼が生む熱の総量は」
    UGNエージェント:「柴焚牧場全域を焼失させ得るものとなります」
    鳥山ノバ:「……まあ、さ」
    鳥山ノバ:「あいつに限って、大丈夫だよ。牧場から消えたのも、ほら」
    鳥山ノバ:「あ、いや…………」
    鳥山ノバ:(ここで冷静さを欠いたことを言えば、別件に回されかねない)
    UGNエージェント:「今回の貴方の任務は」
    UGNエージェント:少し、声量が大きくなった。
    UGNエージェント:被せるように、その連絡員は告げる。
    UGNエージェント:「ヴァルカンの捜索。彼が今回の事件に携わっているか否かの確認、そして」
    UGNエージェント:「遺産〝ヘスティアの薪〟を、UGNの管理下に移行させる事です」
    UGNエージェント:「……よろしいですね?」
    鳥山ノバ:「くふ」何も読み取れないような声音で、笑う
    鳥山ノバ:「任せておいて。人さらいは得意なんだ。そういう力だから」
    鳥山ノバ:(遺産を、制御できなかったのは、君がジャームになったからか?)
    鳥山ノバ:(そうでなかったとして)
    鳥山ノバ:(遺産を抜き取られたら君は、果たして生きるだけの熱を保てるのだろうか)
    鳥山ノバ:心の中でかぶりを振る
    鳥山ノバ:「岩でも何でも、探し当てて見せるよ」

    GM:PC1-1から3まで全員纏めてロイス取得可能!
    GM:枠が少ないのでご利用は計画的に!
    御影肖子:うーん、いまはパスで。
    鳥山ノバ:固定ロイスのヴァルカンのNを不安にしてN反転します
    鳥山ノバ:激烈に不安。以上。
    山之辺宏生:謎の声に懐旧/〇嫌気でとっておきます
    紫芝ガトー:計画的に利用するので狂造くんについてはまだ… 長谷部さんにも…
    GM:OK!

    シーン1:翔る銀


    GM:山之辺&御影タッグ!
    御影肖子:1d10+40 登場マン
    DoubleCross : (1D10+40) → 6[6]+40 → 46

    山之辺宏生:まだ無敵

    GM:バスは北へ、北へと走って行く。
    GM:平日の早い時間。街の中心部から遠ざかるルートのこのバスは、
    GM:乗客は僅か。その僅かな同乗者すら、少しずつ、少しずつ減って行く。
    GM:街と街の継ぎ目にあるような、周囲に民家がぽつぽつとあるばかりの田舎道。
    GM:とうとう最後の一人が降りて、バスの中には貴方達だけになった。
    御影肖子:学校への欠席連絡を終えて、スマホを仕舞う。応対する教員の方も、またかという感じであった。
    御影肖子:それから、奥の座席にひとり座っている、山之辺くんの方を見て。
    山之辺宏生:なにをするでもなく、窓際で頬杖をついて外を眺めている。御影さんには全く気付いていない。
    御影肖子:真っすぐに歩いて行き、
    御影肖子:その隣の座席に、一つ分席を空けて腰かける。
    御影肖子:ふう、と息を吐いて
    御影肖子:「山之辺くん」刺すような視線。
    山之辺宏生:「……ん」ぎし、と座席が揺れたのに気づいて目をやり
    山之辺宏生:「うわっ!」
    山之辺宏生:「……」驚いたような顔になり、また少しずつ不機嫌な表情になる。「御影か」
    御影肖子:「……失礼。驚かせるつもりはなかったのだけど」
    山之辺宏生:「……驚いてない」
    御影肖子:「あんな声をあげておいて、無理のある言い分だと思うわ。……そんなことより」
    御影肖子:「貴方、何をしているの」
    山之辺宏生:「……」
    山之辺宏生:「見れば、わかるだろ。バスに乗ってるんだよ」
    御影肖子:どこか試すように、じっと眼を見ている。
    山之辺宏生:居心地が悪そうに眼をそらす。
    御影肖子:「……意味のない誤魔化しだって思わないかしら、それ」
    御影肖子:「見れば分かると思うけど。結構しつこいわよ、私」
    山之辺宏生:「どうやらそうみたいだな」
    山之辺宏生:「北だ。北の方に……行こうと思ってる」どちらかというと、自分の行動を確認するかのように。
    御影肖子:「北の方」
    山之辺宏生:「ずっと声が聞こえていたんだ……それが今日初めて、特定の方向から……」
    御影肖子:「……声が」口元に手を当てて、考え込むように。
    御影肖子:「そう……分かったわ」嘘を言っている様子はない。体感したままの事実なのだろう、おそらくは。
    山之辺宏生:「なにが分かったんだか」
    山之辺宏生:「それより、お前はなんでこのバスに乗ってるんだよ」
    御影肖子:「貴方の説明に納得したという意味よ」
    御影肖子:「……同級生が、校門の前で、急に翻ってどこかに行こうとしていたの」少し、柔らかな声音になって。
    御影肖子:「心配だったのよ。あのまま、どこかに消えてしまいそうで」
    山之辺宏生:「心配って、」口をもごもごさせ、「俺が?」
    御影肖子:「そうよ」
    御影肖子:「おかしいかしら」
    御影肖子:顔色一つ変えないまま、そう口にする。
    山之辺宏生:「……」それきり黙っていっそう険しい表情になる。
    御影肖子:「……」こちらも、しばらく沈黙して。
    御影肖子:「……学校にはさっき、欠席の連絡を入れたわ」
    御影肖子:暗に、このまま貴方に付き合うぞと言っている。
    山之辺宏生:「…………」
    御影肖子:自分が請け負った任務の事も当然、意識している。謎の呼び声の正体として、いま真っ先に思い当たるのは
    御影肖子:「遺産が使い手を呼んでいる」というパターンだ。ならばどの道、彼をこのままにしておくべきではない。そう判断している。
    山之辺宏生:(最悪、この声がなにか精神疾患の幻聴の類で、俺がすでにそれを自覚できていない状態だったとしても)
    御影肖子:……一方で、彼が心配だと言うのも本心だ。それが、理由の全てではないにせよ。
    山之辺宏生:(横に別の人間が居れば、それを指摘してくれるか……)
    山之辺宏生:「……好きにしろ」ふてくされたように。
    御影肖子:昨日まで隣にいた人が、誰一人欠ける事なく明日を迎えられること。
    御影肖子:自分は、その価値を、尊さを知っているつもりだ。日常の守護者であるからには。
    御影肖子:「そうするわ」
    御影肖子:それきり、言葉はなくなる。
    GM:──舗装の荒くなる道を、バスは走って行く。
    GM:アスファルトではある。その敷き詰め方が乱雑で起伏が大きく、
    GM:一車線、白線も殆どかすれて消えかけているような光景の中を。
    GM:対向車もほぼおらず、窓の外には民家も無い。
    GM:道路を挟むように、林があり、森がある。
    GM:或いは注意力に自信があれば、木から木へ飛び移るリスの姿でも、見つける事が出来ただろう。
    GM:だが、体長20cm程度の小動物の移動を捉えられる目であったとしても──
    GM:御影肖子さん。目標値9で知覚判定をどうぞ。
    御影肖子:おっと
    御影肖子:2dx>=9
    DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 6[3,6] → 6 → 失敗

    御影肖子:だめ!
    GM:──ならば貴女が気付くのは、
    GM:山之辺宏生の直ぐ側面にある窓が叩き割られ、入れ違いに発煙筒が投げ込まれた瞬間だ。
    GM:一瞬、実行者の拳ならば見えたかも知れない。
    御影肖子:目を見開く。咄嗟に、彼の手を引いて通路側に飛び退こうとは試みるが。
    GM:その伸びる手に押し付けられたのは、彼の手ではなく、
    GM:窓を割り砕いた際に握り込み、投擲されたガラス片
    GM:瞬時に大量の煙が、バス内の視界を奪い尽くす!
    御影肖子:「っ──!」彼が既にそこに"いない"事を察する。
    御影肖子:視界を覆う煙幕の中、車両内に留まるのでは分が悪いと判断した。自らの鎖骨の辺りに腕を入れ、刀を抜きながら、
    御影肖子:峰で窓ガラスを割り、外へ飛び出そうとする。
    GM:では
    GM:山之辺宏生。
    山之辺宏生:はい!
    GM:この世界には、貴方の理解が及ばぬ事象がある。そして、想像も付かぬ強度の存在がある。
    GM:貴方が〝それ〟に気付いたのは、割れた窓から車外へ引きずり出され、
    GM:己の体が担ぎ上げられたまま、〝バスと併走している〟と知った時だろう。
    GM:貴方より小柄な誰かが、貴方を担いだまま、時速数十キロで車道を駆けている。
    山之辺宏生:「がっ……あ゛……!!」空気が喉を刺す。ろくに悲鳴も上げられぬまま手足をばたつかせる。
    GM:御影肖子。貴女は、異変に気付いた運転手がブレーキを踏んだ事で減速を始めた、だがまだ数十mは静止しないだろうバスが遠ざかるのを見るだろう。
    GM:そして。
    冬海 イリス:バスと併走する学生服の後ろ姿が、金属の車体を素手で貫くのを。
    GM:がしゅっ。
    GM:おおよそ人体が発したとは思えない音がして、車体の穴から黒煙が噴き出す。
    GM:……エンジンを貫かれたのだ。
    御影肖子:「お前、はっ──!!」走行するバスより飛び降りた衝撃に、たたらを踏んで
    御影肖子:「何を、している!」刺すような声を張り上げながら、踏み出す。
    御影肖子:二歩目はない。ほぼ全身が白輝色の粉状に変化して、風に乗る。異形の歩法。
    冬海 イリス:「────」
    御影肖子:一直線に、冬海イリスの元へと疾る。
    冬海 イリス:ぎ、と奥歯を噛み締める。或いは骨の軋む音──奥歯の砕けるような音が、肩の上に在る山之辺まで、骨伝導で伝わるやも知れない。
    冬海 イリス:異形の歩法に対するは、異常域の肉体。
    冬海 イリス:己が身体を損壊するレベルまで上昇させられた脚力〝のみ〟が、
    冬海 イリス:いかなる技をも用いぬままに追っ手を引き剥がさんと馳せる。
    御影肖子:目を見張る。その背が遠のくのを視界に捉えた。
    御影肖子:互いに埒外の速度なれど、動き出しで後れを取った。……もはや追いつけない。
    GM:継続的に〝あの脚力〟と同等の速度を出して追跡するならば、自動車が必要だろうが──
    GM:ご丁寧に襲撃者は、バスのエンジンを破砕して行った。
    GM:……襲撃者、などと、誤魔化した言い回しは適切ではないか。
    GM:冬海 イリス。貴女のクラスメイトの少女は、だ。
    御影肖子:霧散した肉体を元に戻し、着地。唇を噛む。
    御影肖子:認めなくてはいけない。二度、上手を行かれたのだ。
    御影肖子:自分と同じ学級に潜伏を許し、目の前で彼を連れ去られた。
    御影肖子:(……私一人の手には、余る相手だ。客観的な結果が、そう示している)
    御影肖子:いつになく険しい表情のまま、連絡用の端末を取り出す。ひとまずは、状況を報告するために。
    GM:ならば。
    GM:山中、近隣に関連施設もなく、移動手段も無く、そして少年が誘拐されたと言うのならば。
    GM:UGNは最速で、付近にいる人材をピックアップして向かわせようと判断するだろう。
    GM:合流次第、交代人員が来るまでの間は彼と共に、山之辺宏生の捜索に当たるよう告げられる。
    GM:鳥山ノバという少年を急ぎ向かわせると、連絡員は言った。

    GM:──風より速く馳せているが故、尋常ならざる風を浴びている。
    GM:超常の身ならぬ貴方には、力を込めねば呼吸すらままならぬ速度──が、不意に止まった。
    山之辺宏生:激しくせき込む。
    GM:足跡を残さぬように暫くアスファルトの上を駆けた後、道路脇の森へと逃れ、木から木へと飛び移り、
    GM:そこから数キロ取って返して、市街地まであと数百m。森の中の、そういう地点。
    冬海 イリス:「……山之辺くん」
    冬海 イリス:誘拐犯は、貴方の名字を、互いに名と顔だけは知って居るクラスメイトの距離感で呼ぶ。
    山之辺宏生:「ゴホ、くそ……」全身にガラス片や木の枝によるひっかき傷がある。「なんだってんだ」
    山之辺宏生:「……冬海」
    冬海 イリス:「気絶した方が楽だったのに」
    冬海 イリス:「鍛えてるの?」
    山之辺宏生:「勝手なこと言いやがって……」
    山之辺宏生:運動と勉強以外に特に時間を割くものがないだけだ。
    冬海 イリス:「勝手なこと……」
    冬海 イリス:「……そうだね」
    冬海 イリス:「今更、勝手の一つや二つ増えても、もう同じか」
    山之辺宏生:「……?」
    冬海 イリス:「山之辺くん。あなたの力を──いや」
    冬海 イリス:「その〝体質〟を貸してもらう」
    冬海 イリス:「自分の足で歩いて、自分の意志で同行してくれる事をお願いしたい……かな」
    山之辺宏生:「……」険しい顔をしている。そして。「……分かった」
    山之辺宏生:恐らく、彼女に対しては抵抗しても無駄だ。勝ち目はないだろう。
    山之辺宏生:その上、明確に彼女の方が”速い”。むしろ自分の意思で行動したほうが、彼女に対しては遅延になるはずだ。
    山之辺宏生:遅延して、なにがどう打開するか分かったものではないが……少なくとも、自分を誘拐した相手に反抗しないほどおとなしくはない。
    冬海 イリス:「助かるよ」少女は貴方の背を押し、歩かせようとしながら、
    冬海 イリス:「覚えてる?」
    冬海 イリス:と、短く問う。
    山之辺宏生:「……」
    冬海 イリス:何を、と聞き返される前に、少女は袖を捲った。
    冬海 イリス:男子学生の着るような、長袖に隠されていた腕は、
    冬海 イリス:オーヴァードとなる前に刻まれたのだろう、火傷の痕が生々しく残っている。
    冬海 イリス:「四年前」
    冬海 イリス:「……覚えてないか」
    山之辺宏生:「ああ……忘れたね」投げやりに、吐き捨てるように。
    冬海 イリス:そうして、少女は歩き始める。

    GM:ロイス取得、調達が可能です
    GM:調達は山之辺くんもOK!
    御影肖子:山之辺宏生:庇護 / 〇悔悟 で取ります
    山之辺宏生:御影さんに取ろう。 好奇心/〇脅威 で
    御影肖子:調達は……ボディアーマー狙おう
    御影肖子:2dx>=12
    DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 5[4,5] → 5 → 失敗

    山之辺宏生:調達はボデマ!
    御影肖子:駄目です。ターンエンド
    山之辺宏生:2dx+1>=12
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 10[9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

    山之辺宏生:お、ラッキー!
    山之辺宏生:装備します。これで装甲は18
    御影肖子:ジュラレコがさらに鉄壁になっちまうな
    GM:yabeeeeee

    シーン2:救う者


    GM:ガトー&ノバタッグ!
    GM:登場侵蝕!
    紫芝ガトー:ウス!
    紫芝ガトー:36+1d10
    DoubleCross : (36+1D10) → 36+9[9] → 45

    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:41->44)
    紫芝ガトー:ひえー一気に進んじゃった

    GM:──鳥山 ノバ。このシーンは貴方の視点から始まる。
    GM:移動手段はこの際、考えない事としよう。貴方は柴焚牧場に辿り着いた。
    GM:遺産の確保。その為に、行方知れずとなった友人の捜索。それが貴方の任務だ。
    鳥山ノバ:「……さて」
    鳥山ノバ:真っ先にヴァルカンの居た場所へ向かいます。
    GM:ならばまず向かうべきは、彼が本来いた場所──となるだろう。
    GM:当然、そこには何も無い。
    GM:敢えて言うならば、地面をスコップの類いで掘り起こしたような痕跡や、トラックのものとおぼしきタイヤ痕。
    GM:……ここから容易に想像できるのは、何者かがヴァルカンをトラックの荷台へ載せて運んで行く光景であろうが──
    GM:その調査を、深く進めるより先に、だ。
    GM:さほど離れていない場所で、男二人が何かを話しているような声を聞く事になろう。
    GM:大声を張り上げている訳ではない。が。
    GM:たぶん、生来、声量がデカいのだ。そんな声だ。
    鳥山ノバ:「…………うるさい」
    鳥山ノバ:しかしそうとばかりも言っていられない
    鳥山ノバ:何がどうしてこんな有様になっているのか、ここの住民に伺いを立てるべきだろう。
    鳥山ノバ:カツカツと靴音を立て、声の方へと向かう。
    鳥山ノバ:「……もしもし」
    GM:声の方角へ向かう。獣の臭いが強くなる──羊舎の近くだ。
    鳥山ノバ:「ここの人?」と言いながら、羊舎に踏み込む。
    GM:どうにも、肉の焼けた〝いい臭い〟も混ざってしまっているが、
    GM:それ以上に強い〝獣臭〟は、二頭の怪物が故だろう。
    冬海 狂造:「お?」と、ほんの少しだけ背が低い方の男が立ち上がり、首を其方へと向けた。
    鳥山ノバ:フードで顔を隠した、怪しい風体の少年である。
    冬海 狂造:「……ふむ」雰囲気だとか、気配だとかそういうもので、〝堅気〟ではあるまいと察する。
    紫芝ガトー:「どうかしましたか、冬海さん……ぬ。」遅れてその気配に目を向ける。少し眺めた後…笑顔で
    鳥山ノバ:まだ肌寒さの残る季節であることを加味しても、手袋やブーツで執拗なまでに皮膚を隠しており、唯一口元だけがフードから覗いている。
    紫芝ガトー:「やあ、君は?」
    鳥山ノバ:「僕は、まあここの人間ってわけじゃない」
    鳥山ノバ:「鳥山ノバ、中学生」短く自己紹介をする
    鳥山ノバ:「で、君たちは? 牧場主にしては随分いかついけど」
    紫芝ガトー:「俺は紫芝ガトー。王杭大学で教師をしていてね。ここの牧場主の長谷田さんから、今日はここを任されている」
    鳥山ノバ:(教師にはもっと見えないな……)
    冬海 狂造:「その物言いだと、牧場主には会った事が無いようですね」
    冬海 狂造:「まぁ、その認識は確かにその通り。私は牧畜に携わる人間ではありません──冬海 狂造と申します」
    冬海 狂造:「一般客の出入りはご遠慮頂いている……と思ったのですが。はて、どこから?」
    鳥山ノバ:「……」
    鳥山ノバ:(まあ、本題からいくか)
    紫芝ガトー:「…それで、中学生がこんな所まで何の用だい?」笑顔を維持したまま、ゆっくりと少年に近づく。自分のガタイは把握しているので、怯えさせない程度の様子を見ながら。「牧場見学の予定は暫く先だったと思うんだけどね」
    鳥山ノバ:「はずれの方にさ。でかい岩、あったよね」
    冬海 狂造:「……………………」
    鳥山ノバ:質問には答えない。そうしないことで察する手合だろうと辺りをつけている。
    鳥山ノバ:「どうなったのかな、あれ」
    紫芝ガトー:「…ああ、あれか。確かに、大きいのが一つあったはずだが………」思い出しながら呟いて、沈黙。
    紫芝ガトー:「何があった?」
    冬海 狂造:「……少年よ」
    鳥山ノバ:ガトーさんを一瞥して
    冬海 狂造:「君は果たして、何者かね?」
    鳥山ノバ:「そっちの方は、心当たりがありそうだね」冬海さんへ
    鳥山ノバ:「この上必要な素性を言えって言うなら」
    鳥山ノバ:少しずつ、声に苛立ちが募っていく
    鳥山ノバ:「知り合いだよ。"ヴァルカン"の」
    紫芝ガトー:(なるほど、FHの人間がそれについて知っている事を疑問視する情報なわけだ)
    鳥山ノバ:「それでさ、君は何なわけ? 名前しか言ってないよね」
    冬海 狂造:「……ふむ」鋼棒の如き腕を組み、少しの間、目を閉じて思案し、
    冬海 狂造:「はて、さて。私は争いを好まぬばかりの、つまらぬ男ですが──」
    紫芝ガトー:彼らのやりとりに口は出さない。冬海への対応は詮索不要、と言う事で片づけているからだ。だが…
    冬海 狂造:「私は〝岩〟に興味は無い。ただ少し、捜し物をしたいだけなのです」
    冬海 狂造:「ですからもし、鳥山さんが何かを探そうと言うおつもりならば」
    冬海 狂造:「邪魔はせず、邪魔にならぬよう、お互いに尊重しあい、協力し合えればと思っているのですが……」
    冬海 狂造:目を細める。笑顔ではない。目元だけで笑顔を作ろうとすると、こういう顔になる。
    鳥山ノバ:「……くふ」小さく、こちらも笑いが漏れる
    紫芝ガトー:「それについては、俺からも保証しよう。どうやら、君はその『岩』こと『ヴァルカン』と、知り合いらしいな。君も人手があったほうがいいだろう」
    鳥山ノバ:《ワーディング》
    鳥山ノバ:霧のようにまといつく殺戮の意志が空間を這う。
    鳥山ノバ:時空が不自然に歪み、冬海狂造の体は、気づけばノバの目の前にある。
    鳥山ノバ:その首元に、音もなくジャンパーから抜き放った肉切り包丁を突きつける。
    冬海 狂造:「……ほう」感嘆の意を込めた、やや明るく弾むような声。
    鳥山ノバ:「まだるっこしい問答をしに来たわけじゃない。知っていることがあるなら話せと」
    鳥山ノバ:「そう言っているんだけど」
    冬海 狂造:「おやおや、これは困りました」大仰に肩を竦め、両手を掲げて「紫芝さん、これはどうしたものでしょうね」
    冬海 狂造:「はは、オーヴァードに包丁を突きつけての脅迫とは」
    冬海 狂造:「これは果たして、怖れるべきか抗うべきか、私は今、迷っているのですよ」
    鳥山ノバ:「つくづく……」刃を押し当てる手を強める「まだその態度を続けるかどうか、一回死んでから考えてみるか」
    紫芝ガトー:では、冬海の声が紫芝へとむいた時、その大柄な男は既に、二人の至近距離にいた。冬海は把握していただろう。鳥山がそれに気付かなかったのは…その男に、殺気がなかったからだ。
    鳥山ノバ:「!」
    紫芝ガトー:スク……    肉を切る音と、感触。鳥山が突きつけた包丁の先で。同時に鼻をつく、、複雑な香辛料のまじりあった匂い。
    紫芝ガトー:肉切り包丁で、手に持っていたあばら肉のブロックの一部を切り分けたのだ。房が片手、今しがた切り落とした肉がもう片手にある。「いい包丁持ってるじゃないか」そのまま───
    紫芝ガトー:ノバの口に肉を突っ込む
    鳥山ノバ:完全に意識の外にあった物が意識の外から目の前に現れたことに……動揺!
    冬海 狂造:「〝幼子らをわたしの所に来るままにしておきなさい。止めてはならない。〟──とはありますが」
    冬海 狂造:「助かります、紫芝さん」
    鳥山ノバ:あまりの動揺に、素直に咀嚼、嚥下。
    鳥山ノバ:「……」ごくん
    紫芝ガトー:「よし、食ったな。どうだ、美味いだろ。これはトルコの友人から分けて貰ったケバブ用のスパイスでね」
    鳥山ノバ:「な……何?」
    鳥山ノバ:「今そういう所だったか??????」
    冬海 狂造:「ふぅむ、なんと空腹を煽り立てる馥郁たる香り……腹が鳴りそうですな」
    鳥山ノバ:「助かりますじゃないよ! 何ひと息ついた感じ出してるんだ? 全然お前は助かってないから!」
    紫芝ガトー:「そういう所だ。人の首に刃物つきつけたって、君の友人は見つからないぜ。何かを探すなら、脳味噌の栄養がいる」
    鳥山ノバ:「お前このお前、お前~~~~!」
    冬海 狂造:「うむうむ。脳は大量の糖分を。筋肉の維持には大量の蛋白質が。食事は大切なものです」
    鳥山ノバ:「…………」ぱしぱし、と両手で自分の頬を叩く
    冬海 狂造:「……繰り返しになりますが。私は争いを好まぬ男なのです、なにせ」
    冬海 狂造:「争えば、必ずどちらかが斃れるでしょう?」
    紫芝ガトー:出た!立ち合いをする時は死人が出る時と把握している人間だ
    紫芝ガトー:では、その言葉に目を伏せ…笑う。「まずは食え、少年。…今の土壇場で落ち着いて振舞える人間に、そんな脅しが通用するはずがないだろう。考えるのなら手伝ってやるから…………」………
    鳥山ノバ:「僕も争いは嫌いだよ。そう見えなかった?」
    紫芝ガトー:ぐおごぎゅるるるるるるるるるるる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
    冬海 狂造:「……失礼ながら君は、争いを避ける手立てを考慮していないように見えましたよ、鳥山少年──」
    紫芝ガトー:───腹の音だ。
    鳥山ノバ:「うおわっ!」
    冬海 狂造:「──紫芝さん……」
    冬海 狂造:両肩をガクンと落とし、
    冬海 狂造:「せっかく私が年長者らしい説法をしようとした所を……」
    紫芝ガトー:「飯を食った後でな。いやあ、おなかすいたおなかすいた…」
    紫芝ガトー:「ハハハ、失礼、冬海さん。ちょうどいい食べごろの匂いを改めて嗅いだもので、つい」
    鳥山ノバ:「……はあ、まあ、分かったよ。はいはい」
    紫芝ガトー:でも、冬海狂造のこの狂った価値観は大分好感が持てるな。野性の理念に近しいので、ガトーはそれなりに理解がある。
    鳥山ノバ:「ご飯だろご飯。ゼリーみたいなのしか入れてないし、ひとまずは貰っとくよ」
    紫芝ガトー:「それはいかん!君みたいな若者は腹いっぱい喰わないとな。いいか?ゼリーだと顎を動かさないだろ。顎というのは栄養の吸収にも大事でな…」
    冬海 狂造:「ふむふむ。私は生物の方は専門外でしてね、もっぱら機械の方ばかりで──」
    鳥山ノバ:「うわっ」視線はうかがえないが、クソ面倒くさい大人につかまったなこれ……という気配をすごく醸し出します
    紫芝ガトー:そういって、慌てて調査中の所に設営した簡易コンロに向かっていく。「柴焚牧場の羊で作った、羊の胃袋で煮込んだ内蔵スープと、骨の薪で燻ったケバブスパイス焼きだ」
    鳥山ノバ:「すごい全身使うじゃん……」
    冬海 狂造:「ほほう、無駄が無い。素敵なことです、神からの賜り物は使い尽くさねば」満足げに頷いている
    鳥山ノバ:思わず謎の筋肉兼教師兼肉食わせ男への警戒を飛び越えた素のリアクションを返してしまう。
    紫芝ガトー:「胃袋を煮込むための鍋にして、骨を薪にするのは昔、スキタイって所で使われていた調理法でね。羊の体を、一滴も無駄にしないために考案されたものだ。」だが、食器は現代の紙皿。享受できるところは享受していく
    紫芝ガトー:食い物をよそいながら続ける。「彼らは燃料もなく、資源も少ない所で生きていた民族でね。だから…ある特徴がある。彼らは火の女神…そう、料理関係の火の女神だな。『ヘスティア』と呼ばれる神を、そりゃもう一番偉いものとして扱った…」
    紫芝ガトー:スープをよそった皿と、肉を切り分けた皿を二人と自分の前に置き…
    紫芝ガトー:「君の探す『ヴァルカン』とは、近い神話の女神だ。まあ、ゲン担ぎついでに、まずはいっぱい食べるといい」
    鳥山ノバ:「そ、そうなんだ……うん、ありがと、いただきます……」(ちょっとヒくくらい物知りだなこのお兄さん)
    冬海 狂造:「……………………ふむ」
    紫芝ガトー:「とにかく、それだけ、「食い物」が大事にされていたということさ。…それじゃ。命に感謝して……」ぱ、と両手をあわせて。
    紫芝ガトー:「──頂きます!」
    冬海 狂造:「……食事の後には、それぞれの仕事を続けましょう」
    冬海 狂造:「私は〝捜し物〟を。紫芝さんは不審火の原因を、鳥山くんは──岩、か」
    冬海 狂造:「それぞれが望む通りの成果を得られますように。いただきます」
    鳥山ノバ:(なんなんだよその探し物ってのは……)

    GM:では、ここで情報収集ですが
    GM:このシーンの項目は一つだけだ。
    【異変の痕跡調査】 目標値9 《知覚》or《情報:UGN》or《情報:学問》

    紫芝ガトー:うす。学問でいっておきます
    鳥山ノバ:ここでガトーさんが抜いてくれたら能力訓練を購入に回せる……
    紫芝ガトー:コネ:研究者を使用して社会2の追加2の学問で+2!タノム!
    紫芝ガトー:4dx+2
    DoubleCross : (4R10+2[10]) → 5[1,3,4,5]+2 → 7

    紫芝ガトー:ヒエ~!
    紫芝ガトー:財産Pが2点あまっているので2個使いましょう
    鳥山ノバ:まあ待て
    紫芝ガトー:おっと
    鳥山ノバ:5dx+3 情報UGN 能力訓練と合体
    DoubleCross : (5R10+3[10]) → 10[7,7,7,8,10]+10[10]+7[7]+3 → 30

    紫芝ガトー:!? すげ~!!!
    鳥山ノバ:完全に理解しました
    鳥山ノバ:あっ……!
    鳥山ノバ:バディムーブ持ってたの完全に忘れてた
    GM:バディ認定してくれなかったのか
    GM:では、情報は以下の通りだ
    紫芝ガトー:まだバディではないということ
    鳥山ノバ:まだ怪しい
    【異変の痕跡調査】
    調査の結果、羊舎の他にも複数箇所で、大火には至らなかったようだが、草木が焦げたような痕跡を確認できた。
    痕跡は、牧場のとある点を中心として散らばっている。最も中心に近かったのが羊舎で、そこが火勢も最大だった。
    他の箇所はせいぜい、草木の先が少し黒くなった程度だ。

    中心点は、羊舎から20m程の位置にある、一見何も無いように見える平地だ。
    1m程掘り進んだ所に、それは有る。

    紫芝ガトー:肉ポイントが足りないようですね
    鳥山ノバ:「なるほど、お兄さんはそういう感じで呼ばれてきた、と」
    紫芝ガトー:では、紫芝ガトーは食後、調査を始めるにあたって、鳥山ノバにこう説明します。
    「通常の常識では考えられない不審火が起きている。その『ヴァルカン』が行方不明になったのは、恐らく俺が今追っている不審火とも関係があるはずだ」

    紫芝ガトー:「行方不明になった友人を探すのなら、少なくとも手掛かりのある現状から調べてゆくべきだろう。冬海さんともその点で合意している」
    鳥山ノバ:「……」苦手な手合だ。自分より頭が回り、どうやら善人で、そして押し付けがましい。
    鳥山ノバ:「不審火、ね。確かにここが一番燃えてるみたいだけど」
    冬海 狂造:「ええ。お互いがお互いの目的を果たすまでは詮索為し、互いに手を貸しあって仲良く」
    冬海 狂造:「争いの無いことは、良いことですから」
    鳥山ノバ:「詮索無しで喜ぶのは君だけだろ」
    紫芝ガトー:いつ聞いても最終的に苦しませずに全人類を一撃死させようとしそうな言葉だな…
    冬海 狂造:「ふふ」
    鳥山ノバ:「……とにかく、燃えたような跡なら外に他にもあった」
    鳥山ノバ:「燃えた、なんていうほどじゃなかったからあまり気にしてなかったけど、大本がそういう話なら」
    鳥山ノバ:「もう少し表を見て回ってみようと思う」それだけ言って、羊舎を出ていく
    紫芝ガトー:「どんな人間も生きていれば脛に傷の一つや二つある。詮索をしてもいい事は一つもないが…決定的な対立が発生すれば、その時は、その時だな」
    冬海 狂造:「その時、は遠い方が良いのですよ。私も私で……まぁ、なんといいますか」
    紫芝ガトー:「なるほど、有難い情報だ。ほかにもあった、と言うのなら…これは、何らかの法則性が見つかるかもしれない。お手柄だな、鳥山君。」
    冬海 狂造:「〝出来る限り急いで〟目標を果たしたいのです」
    鳥山ノバ: 
    紫芝ガトー:では、そうして三人がかりで周囲の不審火または「焦げ」の痕跡を調べた後、それが円形になっている事に気付いたわけですね。
    GM:そういう訳ですね。
    紫芝ガトー:スコップを長谷田さんの所から拝借してきて掘りましょう。ざっくざっく
    GM:一部の木に関しては、高い位置の葉はちょっとだけ焦げてて、低い位置の葉はもうちょっと焦げてたりして
    GM:「ああこれなんか高さも関わってるな」と逆算した事にしてください
    冬海 狂造:「えっさ、ほいさ」ざくざくと土を掘り起こしている
    鳥山ノバ:「ああくそ、明らかに普段使ってるのと別の筋肉……!」
    冬海 狂造:「万遍なく鍛えておけばどんな時でも困ることはありません。それわっせ、わっせ」馬鹿力である。
    鳥山ノバ:ぶつくさと悪態をつきながらも、手を休めたりはしない。淡々と、掘り進めていく
    鳥山ノバ:「筋トレマウントをやめろ……」
    鳥山ノバ:「そうやって、筋肉がすごい奴はそうやって…………」
    鳥山ノバ:「ん?」
    紫芝ガトー:「鳥山君はスコップが苦手なら鍬の方を持ってくるといい。スコップよりは楽だし、崩してくれるだけでも有難いぞ」
    鳥山ノバ:スコップが何かにつき当たる
    紫芝ガトー:ざっくざっく…
    冬海 狂造:「ん?」
    冬海 狂造:手を止めて其方の様子を窺う。
    紫芝ガトー:「何かあったかい?」
    GM:極めて固い手応えだ。石などではあるまい。
    GM:それなりに深い位置に埋まっている〝それ〟は、恐らくは金属である。
    GM:僅かに露出している部分を見るに、一切の傷も無く、そして
    GM:周囲の土の状況から鑑みるに、ここ最近、この場所に埋められたものであろう。
    鳥山ノバ:「なんだ、これ」
    鳥山ノバ:その金属塊を掘り起こして、手に取れるサイズなら手に取って調べます。
    GM:では
    GM:掘り起こす、までは全く問題ない。
    GM:出土するのは、長さが1mにも届かない程度の、ただの〝棒〟だ。
    紫芝ガトー:金属でできた、どういう物体かな…
    GM:金属の棒。一切の傷が無く、軽くスコップの先端でつついて揺らすだけで、表面についた土が易々と落ちる。
    GM:何故か。
    GM:表面に、微細な傷すら無いからだ。
    GM:引っかかりになるものが何もないから、土が容易に零れ落ちるのだ。
    GM:……そして。手に取る事は容易いだろう。野球のバットよりも尚。だが。
    GM:手に取った瞬間、
    GM:鳥山ノバ。
    GM:貴方は、〝全身が永劫に消えぬ炎に焼かれるような〟錯覚を味わう。
    鳥山ノバ:「!? ガアッ……っ」
    紫芝ガトー:ちらり、と横目で冬海を見る。彼の”目的”だというのなら、僅かに考える事が増えるが…
    鳥山ノバ:現実かと見まごう灼熱のヴィジョン。体勢を崩し、棒を取り落とす。
    紫芝ガトー:「鳥山君!!」そんな場合ではなくなった。崩れようとした態勢を支えるべく手を伸ばし
    GM:手からその〝棒〟が離れれば、幻覚は瞬時に消え去る。だが。
    鳥山ノバ:「あっ……ぐ、はぁ……はあっ、はっ…………何とも……ない………………?」
    GM:明確な死の確信が有っただろう。
    GM:このまま焼かれれば、死ぬ。
    GM:最も苦しく恐ろしい方法で、死ぬ。
    GM:ほんの数秒も、オーヴァードの体でさえ耐えがたい恐怖だった。
    鳥山ノバ:全身から嫌な汗が噴き出しているのが分かる。心の臓が早鐘を打っている。
    冬海 狂造:「…………!」その様子を、呆然と立ち尽くしたままで冬海 狂造は見ていた。……口元に、抑えきれぬ歓喜の笑み。
    鳥山ノバ:(これ、もしかして……)
    鳥山ノバ:(そう、か? これなのか? だとしたらヴァルカンは────)
    冬海 狂造:「……見つけた! 見つけた、見つけた、見つけた……!」
    冬海 狂造:スコップを投げ出す。飛びつくように、その金属の棒へと手を伸ばし、
    冬海 狂造:「ぎあぁぁぁぁっ!?」
    冬海 狂造:悲鳴が上がる。
    紫芝ガトー:「大丈夫か。手は何もないか?……この棒が、不審火の原因か」その直後、冬海が眼をぎらつかせて声をあげたのが聞こえた。
    冬海 狂造:「ぐ、がっ、が、あああぁあっ、がああああぁっ!!!」
    紫芝ガトー:「冬海さん!」
    冬海 狂造:……十秒は耐えた。
    紫芝ガトー:「………まずい!」棒を蹴り飛ばします。いいですか?
    鳥山ノバ:「あっ……見てただろ今…………どれだけ欲しかったんだよそれ……」
    冬海 狂造:そこで糸が切れたように、手が開き、膝を付く。落ちた棒きれは蹴り飛ばされて、から、から、と少し転がっていった。
    紫芝ガトー:「………」恐ろしいものを見るような眼で、転がっていった棒を見る。
    鳥山ノバ:「……さて、冬海さん、だったかな」体勢を立て直して、膝をついた男へ
    冬海 狂造:「は、は……はっはっはっは……」肩で息をする。その息の音が、そのまま笑いに変わる。
    紫芝ガトー:「……まるでわからんが、これが原因であることは間違いない…ようだな。」膝をついた冬海を見る。彼でも耐え切れぬ苦痛が襲ったのだろう事実と、鳥山の状態を見て尚取りつかれたように手を伸ばした様に、冷や汗を流す。
    冬海 狂造:「ははは……はははははは……!」
    冬海 狂造:応じる言葉は無い。狂気的な笑声が返り、
    冬海 狂造:だが。求める答えは恐らく、これではあるまいか。
    冬海 狂造:「見つけたぞ……〝ヘスティアの薪〟……!」
    鳥山ノバ:「君の『探し物』がこの棒だというのなら、悪いけど諦めて欲しい」棒と彼の間に立つ。
    冬海 狂造:「……ほう」
    冬海 狂造:「ああ、ああ、ああ。仕方がない。捜し物は見つかりましたし、不審火の原因も見つかった。ならば仕方がないでしょうな」
    冬海 狂造:「……はっはっはっは」
    紫芝ガトー:「これが全ての原因である、という確証はないが…それに繋がっている可能性は、二人の反応を見る限り、非常に高いだろうな」
    鳥山ノバ:手にした時の焼け付く感触、ずぶずぶと肉が焦げていく音と匂い。
    冬海 狂造:「ええ、きっと。あの岩めが、やはり〝切り離していた〟か!」
    紫芝ガトー:あ!!こいつ、知ってる!岩を!
    鳥山ノバ:この野郎!
    鳥山ノバ:(あからさまな厄ネタ……だけど、いよいよ……こいつに渡すわけにはいかない、それに)
    紫芝ガトー:素手で触ると恐怖による反射ダメージが入るから、何かで包む必要がありそうだが…下手に布越しに触っても失敗して行動不能になるのも怖い。
    鳥山ノバ:「決定的な言葉を口にしたな」
    紫芝ガトー:「冬海さん。どうやらご存じのようですね、鳥山君の探し物についても」
    冬海 狂造:「……ふ、はは。お互い、詮索無しにしたかったのは本心なのですよ」
    冬海 狂造:「貴方達が何も知らぬままであれば、私は──」
    冬海 狂造:「貴方達と拳を交える必要など無く、即ち無益な殺生を重ねる必要も無い」
    鳥山ノバ:「おい、勘違いするなよ。僕はお前みたいな似非と違って、本当に」
    鳥山ノバ:「本当に争いが嫌いだ。後悔するぞ。大人しく脅しに屈しておけばよかったってな」
    冬海 狂造:「ふむ、ふむ」腕を組み、二度頷いて
    冬海 狂造:「貴方は、恐怖は人を縛るに足る枷だと思っている」
    冬海 狂造:「……怖がりなのですね」
    紫芝ガトー:「人と利害が一致しない等よくあること。多くは己の得になるようにするものだし、あえてそれを曲げるなら、義理か、信念と言った所だろうが…」
    鳥山ノバ:「上等だろ。適切なタイミングで恐怖に屈することができないやつは君、最悪だぜ?」
    冬海 狂造:「ならば君、君は今、その〝最悪〟にいる」
    冬海 狂造:「恐怖に屈して道を空けたまえ」
    冬海 狂造:す、と拳を掲げる。顎の下に左手、鳩尾の前に右手。
    紫芝ガトー:「冬海さん、探し物がある時に、自分だけが情報を伏せていたのはフェアではないな。」
    紫芝ガトー:ざくり、と地面を踏みしめる。冬海と鳥山の間に、割り込むように歩を進める。
    冬海 狂造:「……ふふ、なるほど確かに。聞かれなかったもので、失念していましたよ」
    冬海 狂造:「その非礼は詫びましょう。ですが」
    紫芝ガトー:「鳥山君、君はその「棒」を、然るべき所に運んでおいてくれ。君の仕事は『そちら』だろう。」
    冬海 狂造:「……もしや貴方も、その少年の側に?」
    鳥山ノバ:「はぁ……君たちさ、二人ともちょっと」
    紫芝ガトー:「いいや。俺は俺だ。何につく、というつもりはない。だが、冬海さん。大人が子供の前で、必要以上に欲張っちゃあいけないよ。ただ掻っ攫おうとするのは、強い奴のやり方じゃあないな」
    鳥山ノバ:「舐め過ぎだ。言っとくけど、僕は今一等、機嫌が悪い」
    冬海 狂造:「これは、これは。ちゃんとした大人の意見をありがとうございます。……大変に腹立たしいことだ」
    冬海 狂造:「その彼の言葉を借りるならば、」
    鳥山ノバ:その両の手にはいつの間にか、肉厚の包丁が握られている
    冬海 狂造:「機嫌が悪くなりそうだ──」
    冬海 狂造:左足を前に置く。爪先に体重が掛かる──踵が浮く。小刻みなステップは明確に、打撃系格闘技者のもの。
    冬海 狂造:体が前へ傾く。いざ踏み出さんとするその一瞬、
    ???:「待ったー! ちょっとだけ待ったー!」
    ???:……と。
    紫芝ガトー:(うーむ、腹が減って機嫌が悪いのならともかく、飯は食って皆普通に腹いっぱいだからな…)
    ???:貴方達は、そんな風に声を張り上げながら、此方へ駆け寄ってくる何者かの姿を見るだろう。
    紫芝ガトー:違いに臨戦態勢をとる少年と大男に、どうしたものかと力を入れかけた瞬間…聞こえた声に…
    鳥山ノバ:「今度は何だ…!」
    冬海 狂造:「……!」その声を聞いた瞬間に、冬海 狂造は拳を開いた。そして、
    冬海 狂造:地面に片膝を着き、こうべを垂れ、恭しくその女を出迎えた。
    紫芝ガトー:冬海からは視線を外さず、下がる事によって視界を広げた。声の出所を眼に入れようとするが…様子が違う。
    女性:大学の構内を見れば、二人か三人は似たような格好の人間を見るだろう。そういう風な女だった。

    平凡な女


    女性:走るのは、あまり速くない。駆け足で貴方達に近づいて来るが、冬場だと言うのに、大粒の汗を掻いているのが見て取れようか。
    鳥山ノバ:冬海さんの態度を見て、やってきた女性への警戒を強める
    女性:その女は。冬海 狂造の傍までやって来るや、
    女性:「ひぃ……ふぅ……ふ、二人がかりは……」
    紫芝ガトー:では、冬海が膝をついて迎えたのを見て、にかっと笑う。「いやあ、止めてくれて助かりました!ありがとう!」
    紫芝ガトー:エ…
    女性:「二人がかりはズルいと思います……」肩で息をしながら言う。
    鳥山ノバ:「ち……お花畑か? お兄さん、業腹だけど、この際君を疑うのはやめておくから」
    鳥山ノバ:「これ、どうにかするの手伝ってくれよ」
    女性:「む。お花畑とは失礼な。……でも、お花は好きですけど」
    女性:袖口で汗を拭いながら、その女は、
    女性:鳥山ノバ。
    女性:無防備に貴方の方へと歩いて行き、横を抜けて、〝ヘスティアの薪〟に近づこうとする。
    紫芝ガトー:「ああ、構わない。元々俺は、この牧場の事件を解決しに来たわけだからな。取り合えず、この棒を何とかしたいのは俺も同じだ」
    鳥山ノバ:「だからさ」
    紫芝ガトー:こ、こいつ!!
    鳥山ノバ:瞬間。脇をすり抜けようとした女性へと包丁を叩きつけにかかる。
    GM:ならば。
    女性:その女は、
    女性:「わっ」
    紫芝ガトー:「待った。それには触れない方がいい、お嬢さん。」今、恐らく鳥山は気が立っている。そんな状態で挑発するような動きをすればどうなるか。
    女性:と、驚いたような声を出しながら。向かってくる刃へ、迎え撃つように〝己の喉を突き出した〟
    女性:……当然のことを言おう。
    紫芝ガトー:慌てて庇うように包丁と女の間に腕を挟もうとするが…
    女性:包丁が喉へ刺されば、人間は死ぬ、と。
    鳥山ノバ:「!」刹那の動揺。だが、構わず振りぬく。
    鳥山ノバ:オーヴァードなら死にはしない。さらにもう一方が袈裟懸けに腹部から鎖骨を絶つ。
    冬海 狂造:「…………」こうべを垂れた男の口元に、にぃ……と僅かに浮かぶ笑み。
    女性:「がっ……!」喉を潰され、声を奪われる。鎖骨から入り腹部へ抜ける斬。はらわたが零れそうになるのを手で押さえる。
    紫芝ガトー:「なッ……!」間に合わず。延ばした手はそれよりも素早く振り抜かれた包丁の後に空を切り、目の前で更にもう一太刀。
    女性:オーヴァード……ではあるのだろう。だが、回復は間に合っていない。
    女性:傷が塞がりきる前に致命傷となる血を流し、女は膝を着き──
    鳥山ノバ:容赦はしない。コマのように体を回転させ、四肢の腱を立つ。
    鳥山ノバ:「舐めるなよ、どいつもこいつも」
    鳥山ノバ:吐き捨て、包丁の血を払う
    GM:腱を断つ。……その頃にはもう、確実に殺したという確信を得られるだろう。
    GM:オーヴァードであれ、ここからの再生は有り得ない。
    紫芝ガトー:「鳥山君、君は……」眼前の凶行。己と同じ、オーヴァードであろう女性…だったものを見下ろし
    GM:女は俯せに倒れ伏し、少しの間だけ痙攣していたが、やがては動かなく──
    ???:「うわぁっ……」
    ???:……と。
    ???:貴方達は、そんな風に驚いているような、楽しんでいるような、もう知っている筈の声を聞くだろう。
    ???:少し離れた羊者の方角から、
    ???:走るのは、あまり速くない。駆け足で貴方達に近づいて来る。
    鳥山ノバ:間髪かまさず、現れた人物の首を飛ばします。
    ???:……距離が近くないだけ、先ほどのように汗は掻いていないのと、息を切らしていないのが違いか。
    女性:もう分かっているだろう。
    女性:あなたが次に飛ばした首は、先に殺した女の首と、同じ顔をしていた。
    鳥山ノバ:「気持ち悪い女」ぼそりと
    女性:頭部と分かれて地面に伏した胴体は、同じ服装、同じ骨格、同じ筋肉、同じ血の量で。
    女性:「あのー……喋る前に殺されるのは酷くないですか……?」と、ちょっと悲しげな顔をして、牧場を囲う森の中から現れたのも、同じ顔。
    紫芝ガトー:色んな所からリポップしよるな、この女…
    女性:同じ顔が、増えて行く。
    女性:向こうから数人ばかり集まって、走ってくる。
    鳥山ノバ:「しただろ、死にたい動き」
    女性:羊舎の影から数人、また集まって現れる。
    紫芝ガトー:ひえ~!マジですげーきもい!
    鳥山ノバ:くるくると包丁を回しながら、振り返る
    紫芝ガトー:「…鳥山君」
    女性:「それは認めますが……ううん。流石に訓練されてる人は違いますね」
    鳥山ノバ:「なんだよ。怖気づいたの?」
    女性:「私では全く抵抗も出来ませんでした、さすがです」
    女性:途中から、言葉を発する口が入れ替わっている。森の方からまた数人、拍手をしながら現れる。
    紫芝ガトー:「ガトーパンチ!!!」ばちんっっ!!!!!!!
    紫芝ガトー:殴り飛ばす。『ヘスティアの薪』の元へ。
    女性:「「「「あっ」」」」
    冬海 狂造:「あっ」
    鳥山ノバ:「うぶっ……!!」
    紫芝ガトー:「選べない状況というのはあるだろう。だが、相手の言い分も聞かずに暴力を振るうのは、良くない事だ。」
    鳥山ノバ:神経を張り詰めさせていた方向と全く違う場所からの攻撃に、思い切り吹き飛ぶ
    鳥山ノバ:「?? ?????」
    紫芝ガトー:「…目的を忘れる事もな。君は、機嫌が悪いから、友達の手がかりより、暴力を優先するのか?」
    鳥山ノバ:「言ってる場合か……? 今のは手がかりを守るための行動だろ」
    鳥山ノバ:本気で何を言っているんだこいつは、という表情
    女性:「……狂造さん、あの、なんであの人達は喧嘩をしているのでしょう」
    紫芝ガトー:「逃げ………………」
    紫芝ガトー:(運べないタイプのヤツか?)
    紫芝ガトー:「………」
    鳥山ノバ:「……ち、わかった」
    紫芝ガトー:「連絡だな。」
    紫芝ガトー:「応援が必要な状況だ。そうだろう?」
    冬海 狂造:「応援、と。……さて、それを私が、いや」
    冬海 狂造:「私達が、黙って見過ごすとお考えですか?」立ち上がり、再び構える。そして
    鳥山ノバ:「さて、提案してくれた以上は」
    鳥山ノバ:携帯を取り出して、UGNへかけます。
    女性:いつのまにか、同じ顔をした女達は30人も、貴方達を囲むように集まっている。
    鳥山ノバ:「見過ごさせてくれるんじゃないか? そこの大男が」
    女性:そして30の手は一斉に、拳銃をショートパンツの背中側から引き抜き、
    女性:「頼むから待ってくださいよー!」と、30の口が同時に言う。同時に言いながら、同時に銃弾を、携帯へ向けて撃ち放つ。
    紫芝ガトー:(頼むといいながら銃を向けてくる女性、嫌だな…)
    紫芝ガトー:特にカバースキルはないけど演出上仁王立ちしておきましょう。守れ守れ。
    鳥山ノバ:銃声より一瞬早く《ワーディング》気づけば携帯電話の前に、女性が一人引き寄せられている
    紫芝ガトー:「話がしたければ聞くが、数が多すぎるな。圧力をかけて交渉したいのなら、そういった圧力には負けてはやらないのが対テロリストの交渉術だが…」
    鳥山ノバ:逆サイドの銃弾は自身で受けた
    紫芝ガトー:「鳥山君、いいか?彼女の言い分を聞いても。そして、まずは君、そこの女性…………」
    鳥山ノバ:「ぐ、ふっ……。もしもし? 今、ピンチ。……来てよね」
    鳥山ノバ:言い捨て、携帯をポケットに収める。
    紫芝ガトー:「俺の名前は紫芝ガトー。大学で准教授をしている。そして、君は鳥山君のパーソナルスペースを、先に侵した。話を聞くのは、それに謝ってからじゃあないか?」
    鳥山ノバ:足元に転がる女性の死体を蹴飛ばしながら。
    鳥山ノバ:「いい事言うじゃん、お兄さん」
    紫芝ガトー:(まあ、殺しておいて謝れというのも話にならないとは思うが、何か一杯いるしな…どういう事か全くわからん…)
    女性:「紫芝ガトーさんですか、初めまして。私は……」一人が少し考えるような顔をして、
    鳥山ノバ:「態度がなってないんだよね。これから狼藉を働こうってんだから、もっと申し訳なさそうにしろよ」
    女性:「真波 シュウカ、と呼んでください」と、頭を下げる。その間も残りの〝真波 シュウカ〟は銃口を向けたままで、

    シュウカ


    女性:「……貴方に態度の事を言われる筋合いは無いと思います」と、ふくれっ面をする。
    鳥山ノバ:「はー……その顔」
    女性:「まったくもう……先代みたいに格好よく宣戦布告をしようと、わくわくしながら走って来たのに……」
    紫芝ガトー:「まあまあ!!落ち着いてだな。そう、真波シュウカさん達だな。(全員同一の自意識があるとみて)腹減ってないか?」
    女性:「大変なんですよ? 私はあなた達みたいに体力も無いし、回復力だって低いですし」
    女性:「殺されればちゃんと死ぬんです! 命は大切に!」
    紫芝ガトー:(全くだと思っている>命は大切に)
    女性:「……と、お腹はまだそんなに。ご飯はこの後、そこの火種をもらって帰ってからにしようかと思います」
    鳥山ノバ:「そっちが大切にしてくれればさ、こんな事せずに済む」
    鳥山ノバ:「帰ってくれ」
    紫芝ガトー:「そりゃあ大変だ。それで、そう、この…火種?…ただの棒に見えたが…」
    女性:「……むっ、たびたび失礼な。私ほど、世界全ての命を大事にしてるエージェントはそんなにいないと思います!」
    鳥山ノバ:(……そういう手合か)
    紫芝ガトー:「鳥山君、どう使うか聞いてからでもいいんじゃないか?やるのは無理だが、内容次第じゃ貸すぐらいなら考えてもいいだろう。もしかしたら家のガスが止められてて、火がないのかもしれないしな」
    女性:「ふう……。やっと格好よく名乗れるチャンスがやってきました。なので逃がしません」
    女性:30の口が揃って息を吸い、
    鳥山ノバ:「本当にそう思うの? とんだ博愛主義者だね」ひどく冷めた声音で
    女性:「それは〝ヘスティアの薪〟。今の人の世には余る代物。破滅の火種。人の外の域に至った者にのみ、預けられるべき遺産」
    女性:「けれど、こうは思いませんか」
    女性:「世界全てが、一つの思想に至ったのならば」
    女性:「世界全てが一つの生命で塗り潰されたのなら、どんな兵器も怖れるに足りないのだ、と」
    女性:「……だって、そうなれば。世界は自分と同一になるんです。自分を傷つけるなんてこと、しないでしょう?」
    紫芝ガトー:「全くそうは思わんが、話を聞かずに判断するのもな。腹が減ってるかもしれんだろ。腹が減ってると、人はカリカリするしな。」
    女性:「そうですかー……」
    鳥山ノバ:「……まあ、思うのはいいんじゃない」
    紫芝ガトー:………顎を撫でる。「難しい話だな。世界全てが一つの思想に至るというのは、恐らく…」周囲を見る「こういう事だろうが。一つの生命に満ちるという事は、メシのバリエーションが減るという事だろ?」
    鳥山ノバ:「ただ、そこから先があるのなら」
    紫芝ガトー:眼が怖すぎる
    鳥山ノバ:「君の名前を聞いておかないといけないな、僕はUGNで、君はどう見てもそうじゃなさそうだし」
    女性:「うふふふふ」全ての口が、僅かの乱れもなく、揃って同じように笑った。
    鳥山ノバ:「それとも、もう既にあるのかな。うちのデータベースには」
    紫芝ガトー:「所で、かつては生物は全てバクテリアだったというね。生物の多様性に関する問題だ。俺達生き物は進化する過程で、様々な環境に適合するように進化し、分化し、生命活動を維持するように進化してきた。」
    女性:「あの人の言葉を借りて、こう名乗りましょう」
    女性:「我が名は〝マスターミショナリー〟」
    女性:「スレイヤーセルを引き継いだもの。やがてこの星の霊長たるもの」
    女性:「世界を塗り潰す単一の命こそ、私です」
    紫芝ガトー:「個の分化こそ、これまでの生物の進化の道程といって相違ない。それに異を唱えるという事は、それに異を唱えるに足る未来の展望が君にあるのか?”マスターミショナリー”。」想像はついた。冬海が口にしていた「所属」と、その態度。
    マスターミショナリー:「ええ。多様性有るからこそ生物は争う。相互理解が生まれない」
    マスターミショナリー:「私、争いは大嫌いなんです。だから」
    マスターミショナリー:「私と私と私とで、争いの無い世界が作れるんだったら」
    マスターミショナリー:「全部の〝私〟が幸せになれますから」
    鳥山ノバ:「──さて、二代目が居るって話は聞いてなかったけど。"スレイヤー"か。とっくに潰れたはずのセルが、また最近動き出したっての、どうやら事実なんだね」
    鳥山ノバ:「で、今の話で想像するだにこの同じ顔の群れも、こうなる前は一般の方々ってわけ?」
    マスターミショナリー:「ふふ」
    マスターミショナリー:「覚えていません」
    紫芝ガトー:「全て、「私」か。そうなると、相互理解も糞もないだろうが。確かに、そうなれば争いは起きようがない」
    鳥山ノバ:「…………まあ人間、個の主張がやかましいってのは同意する限りだけど」
    マスターミショナリー:「子供だったか老人だったか。男だったか女だったか。犬だったか猫だったか」
    マスターミショナリー:「そういう区別が必要の無い世界が、私の望みなんですから」
    マスターミショナリー:「人嫌いの貴方も、動物大好きな貴方も、どちらも」
    マスターミショナリー:「どうぞ、〝私〟になってください」
    紫芝ガトー:「俺は俺だ。誰に飼われるつもりもなければ、誰かになる事もない。俺は紫芝ガトー。真波シュウカには決してなれない」
    鳥山ノバ:ぞっとする。
    鳥山ノバ:紫芝ガトーも、冬海狂三にも、話していれば感じる断絶はある。それを疎ましいと思う。だが
    鳥山ノバ:それでも自分がこの女に迎合するとしたら、それは自分の「個」が消された時以外にあり得ないという確信
    鳥山ノバ:そして
    鳥山ノバ:(マスターエージェント、か)
    紫芝ガトー:「…万物の霊長を目指す君に聞こう。好きな食い物、あるか?」
    鳥山ノバ:遺産を明け渡してやることはできそうになかった。その時はどうやら、目前に迫っている
    鳥山ノバ:(ヴァルカン────)
    鳥山ノバ:「……君」
    マスターミショナリー:「食べ物?」きょとん、とした顔をして、軽く首を傾げたまま、30の口が言う。
    マスターミショナリー:「甘いものは好きです」
    マスターミショナリー:「貴方達もきっと」
    マスターミショナリー:「甘いものが、好きになりますよ」
    鳥山ノバ:「大物だよ。全然褒めてないからな」包丁を構える
    紫芝ガトー:「ハッハッハッハッハ!!!!!」
    鳥山ノバ:「危機感を覚えてくれ、マスターの称号が飾りじゃないなら、こちら二人ばかし」
    鳥山ノバ:「多分僕ら──死ぬぞ」

    ラウンド1

    エンゲージ
    マスターミショナリー1 冬海 狂造 マスターミショナリー2

    5m

    紫芝ガトー 鳥山ノバ

    5m

    マスターミショナリー3

    GM:セットアップ!
    冬海 狂造:無し!
    マスターミショナリー:無し×たくさん!
    鳥山ノバ:なし!
    紫芝ガトー:なし!!
    紫芝ガトー:ひえ~~マスターミショナリー1~30
    GM:では、行動値の通りに動く。
    鳥山ノバ:あるいは──それは死ではない、と彼女は言うだろう。そして、それを否定する心すら消えるとしたら。
    冬海 狂造:「永遠だ!」
    紫芝ガトー:「大丈夫だ、鳥山君。『俺はこの世で一番強い』。だから安心して、君は危なくなったら逃げろ」
    冬海 狂造:「私達は礎となる──争いのない世界の!」
    冬海 狂造:「ならば私達の命は永遠に、彼女の中で生きる! ……これが、これこそが救いですよ!」
    マスターミショナリー:「ええ。だから狂造さんも、安心して死ぬまで戦ってください」
    マスターミショナリー:「死んだら貴方も、私になるんです」
    鳥山ノバ:「冗談じゃない」
    GM:行動値12、マスターミショナリー3ユニット。
    GM:マスターミショナリーはトループだ。1ユニットにつき10人で構成され、1人につきHP1を持つ。つまり、HPは10。
    GM:3番は待機、1と2が行動する。
    紫芝ガトー:「冬海さん。確かに無用な争いがないのは立派だ。人間の本性とされる闘争を無くす事から、目を背けなかった果てに辿り着いた信念なのかもしれない。それを救いとするのも理屈の上ではわかる」
    マスターミショナリー:1,2。どちらも戦闘移動で二人にエンゲージ。
    マスターミショナリー:おっと、これはマイナー!
    マスターミショナリー:メジャー、《コンセントレイト》+《コントロールソート》+《急所狙い》。1がガトーさん、2がノバくん。
    マスターミショナリー:12dx7+6 がとー
    DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,3,4,5,6,6,7,7,7,9,9,10]+10[5,6,9,9,10,10]+6[1,3,5,6]+6 → 32

    鳥山ノバ:リアクション放棄。《復讐の刃》
    マスターミショナリー:12dx7+6 のば
    DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,2,2,3,5,6,7,8,8,9,10,10]+10[5,6,6,6,9,9]+10[10,10]+10[3,8]+10[9]+5[5]+6 → 61

    紫芝ガトー:「だが、俺は色んな国の、色んな人の作った飯が食いたい。色んな地域の、色んな動物を食いたい。それが一つになるのは、我慢がならない。そうなったら…ぶつかるしかないな!!」
    紫芝ガトー:すげ~!!!
    マスターミショナリー:あれ~?
    鳥山ノバ:なになに何
    鳥山ノバ:肉切り包丁と合体! 7dx9+2
    鳥山ノバ:7dx9+2
    DoubleCross : (7R10+2[9]) → 10[4,5,5,5,8,9,9]+6[5,6]+2 → 18

    GM:ガトーさんのリアクションも!
    紫芝ガトー:キャラクターロールプレイに素直でいきたい。別に何もないが、リアクションを放棄したいですね。(元々避けれる目も低めで、尚且つ非武装で装甲もないので)
    GM:OK!
    GM:じゃあダメージと行こう、ノバくんもダメージダイスどうぞ!
    マスターミショナリー:4d10+15 ガトー
    DoubleCross : (4D10+15) → 24[7,4,5,8]+15 → 39

    鳥山ノバ:2d10+11
    DoubleCross : (2D10+11) → 9[4,5]+11 → 20

    マスターミショナリー:7d10+15 ノバ
    DoubleCross : (7D10+15) → 45[8,7,4,9,8,6,3]+15 → 60

    紫芝ガトー:ワハハハハ めっちゃ強い
    マスターミショナリー:……なんかダイスがノバくんに辛辣だな
    マスターミショナリー:では、ミショナリー2番は死ぬ!
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+6した(侵蝕率:44->50)
    鳥山ノバ:リザレクト!
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:50->56)
    マスターミショナリー:「じゃあ」
    マスターミショナリー:「行きますよー!」
    紫芝ガトー:…では、全身を曝け出すようにノーガード。両手を広げて、迎え撃つ。「来い!」
    マスターミショナリー:……なんとも無邪気な口ぶりで、20人からなる〝マスターミショナリー達〟が一斉に駆け寄ってくる。
    マスターミショナリー:隊列も何もない。だが、走る速度がちょうど全員同じなので、互いにぶつかるということもない。
    マスターミショナリー:一斉に駆け寄ってくるその手には、大型の自動拳銃。
    マスターミショナリー:「これなら非力な私にも使えますっ!」
    マスターミショナリー:至近距離から20の銃口が、貴方達へと火を噴く!
    鳥山ノバ:「は、いちいちかわいい子ぶりやがって」
    鳥山ノバ:銃弾が一斉に少年の矮躯を貫き
    紫芝ガトー:では全てが直撃。抗う余裕もなく、全身がハチの巣になって命脈が切れる。しかし、我らは逸脱者《オーヴァード》。自然の摂理から逸れしもの。
    鳥山ノバ:それを認めた"マスターミショナリー"は、気づけば彼女たちの目算よりも、ずっと鳥山ノバの近くにいる。
    紫芝ガトー:《リザレクト》により蘇生ですね、回復。
    紫芝ガトー:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 9

    紫芝ガトー:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 8

    鳥山ノバ:「ようこそ、だ。不気味な男《ブギーマン》の棲み処へ」
    紫芝ガトー:失礼、9回復です(9も回復してしまった)
    マスターミショナリー:「うふふふふ──」
    マスターミショナリー:笑う、20の瞳。
    マスターミショナリー:その瞳がフードの下に見るものは、果たしてなんだろうか。
    鳥山ノバ:原理不明の空間圧縮によって密集した足がまとめてそぎ落とされる。次いで嵐のように包丁が振るわれ、10人の女を肉片に変える
    マスターミショナリー:微塵に斬り刻まれながら、その体重を浴びせる。血肉を浴びせ、骨をもたれさせ、壁となる。
    マスターミショナリー:……呆れるほど容易く、彼女達は死ぬし、
    マスターミショナリー:殺したところで、まだ、まだ、まだまだ〝居る〟。
    マスターミショナリー:「狂造さん──」首が切り離される寸前、そう声を発した個体が有った。
    冬海 狂造:──その声に応じるように、地を蹴っている。
    GM:では、
    GM:冬海 狂造の手番だ。
    冬海 狂造:マイナー、戦闘移動で同一エンゲージへ。人口密度が増えていくぞ。
    紫芝ガトー:みしりと世界が軋むような圧だ
    鳥山ノバ:女の子に囲まれるのがこんなに嬉しくないことある?
    冬海 狂造:対象はどちらにしようかなー
    冬海 狂造:1d2
    DoubleCross : (1D2) → 2

    冬海 狂造:ノバくんかー
    冬海 狂造:《コンセントレイト》+《銘無き刃》、対象はノバくん!
    冬海 狂造:12dx7+4
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,2,2,3,4,5,7,7,7,9,10,10]+10[1,3,4,7,8,9]+10[5,7,9]+6[3,6]+4 → 40

    冬海 狂造:えー……?
    鳥山ノバ:やったらぁ!
    紫芝ガトー:やっぱノバ君への殺意凄くないか?
    鳥山ノバ:リアクション放棄《復讐の刃》だ!
    GM:ダイスが不公平だ
    GM:来い!
    鳥山ノバ:7dx9+2+2
    DoubleCross : (7R10+2+2[9]) → 7[2,2,2,3,6,6,7]+4 → 11

    鳥山ノバ:後半の+2は打ち間違いです 達成値9
    GM:これでも命中するから復讐の刃は怖い
    冬海 狂造:5d10+6 ダメージ!
    DoubleCross : (5D10+6) → 21[7,3,1,2,8]+6 → 27

    鳥山ノバ:1dx+11 よわい……
    DoubleCross : (1R10+11[10]) → 2[2]+11 → 13

    冬海 狂造:流石にまだ元気だぞ!
    紫芝ガトー:弱気台詞と一緒にダイス投げると弱気な数字が出るぞ
    紫芝ガトー:頑張れ頑張れ鳥山!!!!!(鳥山ノバの嫌いな暑苦しい応援)
    鳥山ノバ:くっ……
    冬海 狂造:「おおおおぉぉっ!!!」肉片と化した亡骸を蹴り飛ばし、或いは踏み越えて巨躯が馳せる。
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+6した(侵蝕率:56->62)
    鳥山ノバ:リザレクト
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:62->63)
    冬海 狂造:広い踏み込みからのミドルキック──もっとも背丈の差がある。鳥山ノバにとっては、頭部を狙うハイキックも同じだ。
    冬海 狂造:丸太のような脚が、鋼の強度の脛を振り回す!
    鳥山ノバ:(! 速い──)
    鳥山ノバ:片腕を犠牲に頭部を守る。ぐしゃり、と嫌な軋みが全身から上がる
    鳥山ノバ:その状況であって尚、殺戮者のキュマイラ因子がもう片腕を斬撃へと駆り立てている
    鳥山ノバ:「こっ、のおッ」
    鳥山ノバ:遅れて、吹き飛ぶ。絡み付いた肉片を撒き散らしながら、土煙を上げて地へと叩きつけられる。
    冬海 狂造:「ふっ、ははっ! 反応は良い! やはり鍛えましょう、鍛えれば踏みとどまれるようにはなる!」
    鳥山ノバ:「がっ……ゲホッ」異音を上げながら肉体が再生していく。「余計なお世話、なんだけど」
    冬海 狂造:「やがて〝彼女〟と化す身であれ、それまでの生を良く過ごすことは肝要です!」
    冬海 狂造:斬撃は──咄嗟の事で、浅い。分厚い筋肉を貫き、内蔵へ至る程のものではない。
    GM:では
    GM:行動順、このまま鳥山くんか!
    紫芝ガトー:いいですね、既に3度も動いている。鳥山~!
    鳥山ノバ:マイナーなし。メジャー《コンセントレイト》《妖の招き》対象は待機中のマスターミショナリー!
    鳥山ノバ:7dx7+2
    DoubleCross : (7R10+2[7]) → 10[3,5,5,5,8,8,8]+5[3,5,5]+2 → 17

    マスターミショナリー:おのれ……ドッジ!
    マスターミショナリー:5dx
    DoubleCross : (5R10[10]) → 9[1,4,7,8,9] → 9

    マスターミショナリー:無理だった! ダメージ!
    鳥山ノバ:2d10+11 固定値分だけでくたばれー!
    DoubleCross : (2D10+11) → 14[8,6]+11 → 25

    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+5した(侵蝕率:63->68)
    マスターミショナリー:くたばるー!
    マスターミショナリー:演出!
    鳥山ノバ:ゆらりと立ち上がり、問う。
    鳥山ノバ:「"マスターミショナリー"、お前には」
    鳥山ノバ:「恐怖するものが、あるか?」
    マスターミショナリー:「……?」
    マスターミショナリー:銃口の狙いを定めながら、10人ほどが一斉に首を傾げる。
    鳥山ノバ:「……まいったな、これ。効くのか? いや──」
    鳥山ノバ:ぶつくさとフードを外す
    紫芝ガトー:「!!!」
    鳥山ノバ:少し遠い対象を『引き寄せる』には、こうして顔を見せる必要がある。
    鳥山ノバ:怪異は観測されることで存在の強度を強めるものだ。鳥山ノバの貌は、観測者の恐怖の像を映す。
    鳥山ノバ:マスターミショナリーに、それに類する感情があるようには到底見えないが──
    鳥山ノバ:「どうあれ、招待には成功したみたいだ」
    鳥山ノバ:後方に待機していた10人ほどが忽然と姿を消したかと思えば、やはり少年の傍の中空に再出現している。
    鳥山ノバ:切れ味の鈍った包丁を力任せに振るう。小柄な肉体からは想像できないほどの剛腕がぐるりと旋回し、"マスターミショナリー"を両断していく
    マスターミショナリー:そも恐怖とは、死を怖れるが故に発生する本能だ。
    マスターミショナリー:暗闇には捕食者が潜む──だから暗闇は怖い。
    マスターミショナリー:触れれば痛みも有るし死ぬ──だから炎は怖い。
    マスターミショナリー:と、なれば。死に至ることもなく、己以外の死を怖れる事もないこの存在に、恐怖などは──
    マスターミショナリー:「……?」
    マスターミショナリー:転移している。
    マスターミショナリー:10m。瞬き一つすら出来ぬ間の出来事だった。
    マスターミショナリー:──恐怖ならば、一つだけ有る。
    マスターミショナリー:〝全ての命が死に絶えた風景〟だ。
    マスターミショナリー:「……ひっ!?」
    マスターミショナリー:恐怖に引きつった、つまらない、ただの女の声。その後に10の亡骸が生まれる。
    マスターミショナリー:……さて。残りは10人ほどだ。
    GM:では、ガトーさんの手番だ。
    紫芝ガトー:「鳥山君。…やはり、もっと飯を食った方がいいな。」フードを暴いた直後に、感じた恐怖と、それへの感想。恐怖とは即ち、飢えて死ぬ事。鳥山のその顔に、少年の飢えを重ねて呟く。
    紫芝ガトー:では、マイナー、一角鬼+完全獣化で浸食9。完全獣化しちゃおう
    鳥山ノバ:「何を見たか知らないけど、僕は健康優良児だ」憮然として
    鳥山ノバ:既にまたフードを被っている。
    紫芝ガトー:いや、やはり冬海だな。お前は俺が倒す
    紫芝ガトー:冬海に《C:キュマイラ》&《獣の力》
    冬海 狂造:ガード!
    紫芝ガトー:10dx8
    DoubleCross : (10R10[8]) → 10[1,1,3,4,6,7,8,10,10,10]+10[1,8,8,9]+6[3,4,6] → 26

    GM:そのままダメージ来いやぁ!
    紫芝ガトー:いくぜぇ!!
    紫芝ガトー:3d10+8
    DoubleCross : (3D10+8) → 12[5,4,3]+8 → 20

    GM:まぁ……流石にまだ易々とは死なぬわな……!
    GM:とは言えさすがに大ダメージだ、演出どうぞ!
    紫芝ガトー:了解です!
    紫芝ガトー:紫芝ガトーは、一言でいって大柄な男だ。そして、そこから絞り出される力はそこらの体格自慢の比ではない。
    紫芝ガトー:猫科の大型猛獣、獅子の因子を持つキュマイラ。剛く、柔い。野獣の天性を兼ね備えた肉体は、ただそれだけで強い。
    紫芝ガトー:だが、男はこれに、武を加えた。何を驚く事があろう。
    紫芝ガトー:捕食者の頂点『獅子』とは元々、野性における最大のステータス、恵まれた体格に。
    紫芝ガトー:狡猾な知性と、高い社会性を備える──野性における異端の最強者であるからだ。
    紫芝ガトー:──選んだのは、虎爪。否、獅子が使うのだ、獅子爪と言うべきである。
    紫芝ガトー:打・掴・裂。多局面を見越したそれが基本形。その間合いは、ただの素手の殴り合いよりも──一足分、届く。
    冬海 狂造:拳より僅かに間合いが長い。
    紫芝ガトー:鳩尾。股下。その一撃は、蹴りを終えた直後の冬海狂造の体勢を狙い、叩きこむように差し込まれた。まるで獣の牙のように、挟み込むように上下から。……獣の王は、それにもう一味、加える。
    冬海 狂造:その〝僅か〟が、白兵戦においては生死を分ける。
    冬海 狂造:「ぬうっ!」
    冬海 狂造:鳩尾。受ければ良い。股下。此方は駄目だ。
    冬海 狂造:意識とは別に、痛みで動けなくなる。動けなくなるとは即ち、殺されるということだ。
    冬海 狂造:蹴り脚を即座に降ろし、脚を狭める。柱のような太い脚を寄せれば、股下の空隙は埋まる、が──
    紫芝ガトー:「おおおおおおらああああッッッッッッ!!!!!」掌打を放つ瞬間、捻る。爪をひっかけ──胴体を捻る。一部の肉食獣がやる、効率的に肉を引き千切る動きにも似た螺旋噛《スクリューバイト》。大地に、引きずり叩きつけるッ!!
    冬海 狂造:──脚を揃えるとは即ち、〝動けない〟ということだ。
    冬海 狂造:肉に爪が──獣の牙が突き刺さる。首や胴を捻り咬傷を拡げるのは、肉食獣の常套手段。
    冬海 狂造:「ぐ、が──」巨体が、浮く。
    冬海 狂造:「──ガアアアァァァッ!?」
    冬海 狂造:浮いた巨体が、地面に落ちる。
    冬海 狂造:大地に比すれば軽い筈である。が、どぉん、と地面が揺れたような、そんな錯覚が有った。
    紫芝ガトー:…以上です!有難う!
    マスターミショナリー:「あっ!」
    鳥山ノバ:(うお、すご……)
    マスターミショナリー:「……ええい、しかたありません!」
    GM:イニシアチブ。
    GM:《さらなる絶望》を、マスターミショナリーと冬海 狂造がそれぞれに使用。
    鳥山ノバ:!?
    紫芝ガトー:──残心。即座に体勢を整え、息を吐く。「あんたの相手は、俺がしよう。」不意を打つような形ではあったが、悪びれる様子もない。なんでもあり、が野性のルールだ。
    紫芝ガトー:何!?
    エンゲージ
    マスターミショナリー5

    5m

    マスターミショナリー1 冬海 狂造
    紫芝ガトー 鳥山ノバ

    5m

    マスターミショナリー4

    マスターミショナリー:「出し惜しみは無し……此処に来た全ての私でお相手します」
    紫芝ガトー:お、おかわりだ
    鳥山ノバ:「……まあ、あれだけのわけないと思ったけどさ……!」
    マスターミショナリー:「ふふっ」
    マスターミショナリー:「これで、2体2」
    マスターミショナリー:「公平ですよね?」
    紫芝ガトー:(50人でパーティー料理を作れたら絶対美味かっただろうな…残念だ)
    マスターミショナリー:数は、力だ。
    マスターミショナリー:いかに非力な生物の牙であれ、数を重ねれば命に届く。
    マスターミショナリー:いかに卑小な生物であれ──根から絶やすのは容易ではない。
    マスターミショナリー:2対2,と嘯くその実は、数に任せての圧殺狙いだ。
    マスターミショナリー:オーヴァードとは言え、生命力は無限ではない。いつか必ず、その銃弾の雨が貴方達の命を永遠に奪うだろう。
    マスターミショナリー:永遠の眠りのその後は、永遠の〝幸福〟とやらに晒される。
    マスターミショナリー:悍ましい死が待ち受ける。
    GM:だが。
    GM:それはあくまでも、敗北を喫した場合は、だ。
    GM:鳥山ノバ。貴方は救援要請を出した。
    GM:そして、幸か不幸か。そのタイミングでUGN側は、貴方に別な任務を依頼しようとしていたのだ。
    GM:とある少年が誘拐された、その救出に当たれ、と。
    GM:本来貴方はこの牧場を離れ、数キロ離れた事故現場へ向かう筈であった。
    GM:……それが叶わなかった、だから。
    GM:代わりに〝彼女〟が、此処へ来た。
    GM:イニシアチブ。
    GM:御影肖子!
    GM:登場侵蝕!
    御影肖子:押忍!
    御影肖子:1d10+46
    DoubleCross : (1D10+46) → 1[1]+46 → 47

    紫芝ガトー:かっけ~!!!!
    GM:あなたは任意のエンゲージへ登場して良い。
    GM:好きなところにコマを置くんだな!
    鳥山ノバ:見せてくれ こいつらを合計したよりも高い攻撃固定値の力を
    御影肖子:では、PC二人のエンゲージから10m右側に
    エンゲージ
    マスターミショナリー5

    5m

    マスターミショナリー1 冬海 狂造  10m 御影肖子
    紫芝ガトー 鳥山ノバ

    5m

    マスターミショナリー4

    GM:他のPC、エネミーは全て行動済だ。即ち
    GM:あなたの手番だ。
    御影肖子:《異形の歩み》
    御影肖子:不意に、凍風が吹き抜ける。それは雪であり、"六華拵"の身体そのもの。
    紫芝ガトー:寒気!
    御影肖子:それが乱戦の場を撫でたかと思えば、その進路の先、少し離れた場所に人影が降り立っている。
    冬海 狂造:「────」立ち上がり、身構えた。……途端、後ろ髪を揺らす風を感じた。
    冬海 狂造:誰だ、と問う暇も無く、〝其処〟にいた。
    鳥山ノバ:(誰だ? いや、誰でもいい、味方であってくれ──)
    御影肖子:剣呑な気配を纏った、制服姿の少女である。
    御影肖子:振り返り、この場にいる一同を睨みつけ……鳥山ノバの所へ視線を留める。
    御影肖子:「"ハローマイヤーズ"か」目元も見えないほど深くフードを被った少年。協力者に関する情報は、合流指示を受けた時点で知らされている。
    鳥山ノバ:「……そう。どうやら──アタリか」
    紫芝ガトー:「な──」頬を掠めていった、引き裂くような冷たさに振り返る。学生。…ただの学生が、こんな所に来るはずもない。それが少なくとも敵の味方でない事に気付いたのは、敵の喜色が無かったからだ。
    鳥山ノバ:すう、と息を吸う。「敵はマスターエージェントだ!」
    御影肖子:「増援だ」既に刀を抜いて、構えながら。「……なるほど」
    鳥山ノバ:柄になく声を張り上げ
    鳥山ノバ:「ここにいる分──詳しい説明はしない、とにかく、倒したら撤退する。援護を」
    マスターミショナリー:「はい、マスターエージェントです」30にまで個数の増えた口が、別方向から声を揃える。
    紫芝ガトー:答え合わせは程なくしてあった。少なくとも、鳥山ノバの味方。
    鳥山ノバ:「逃げるよ。それと──来てくれてありがとう、助かる」
    御影肖子:「……"六華拵"、御影肖子」マスターエージェントだ、と自ら名乗った相手に応えてから。
    マスターミショナリー:「健康そうで、いいですね」
    マスターミショナリー:「やっぱり気分の問題と言いますか……」
    マスターミショナリー:「病気持ちの体とかだと、ほら。死んだ後でもちょっと……その……抵抗があるでしょう?」
    御影肖子:「何を、言っている?」
    マスターミショナリー:「いえ」
    マスターミショナリー:「あなたの死体も欲しいなって」
    紫芝ガトー:「紫芝ガトー。味方だ」手短に伝える。鳥山に目くばせして
    御影肖子:「……そう。屍遊びを」同じ顔をした女の群。彼女が死体を求める理由に、すぐに思い当たる。
    御影肖子:それ以上、言葉は続けない。……行動宣言に入ります。
    御影肖子:マイナーで《縮地》、20m左へ移動。中央エンゲージから左に10mの所。
    御影肖子:メジャーは≪コンセントレイト≫≪オールレンジ≫≪フレイムタン≫
    御影肖子:8dx+4@7 命中
    DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[1,2,6,7,7,8,9,10]+10[1,4,6,6,9]+6[6]+4 → 30

    GM:対象は……誰かな!
    御影肖子:あっやべ
    山之辺宏生:冬海おじさんはやられないかもしれないが、トループ相手はやや過剰火力だし
    御影肖子:ですわね。冬海さんで
    紫芝ガトー:冬海おじさん、見た目だけでも敵群の中では一番強そうだから狙われる人だ
    GM:ゴツさが仇になったか
    冬海 狂造:ガード!
    御影肖子:4d10+6+15 ダメージ
    DoubleCross : (4D10+6+15) → 18[8,1,3,6]+6+15 → 39

    御影肖子:侵食47->55
    GM:これは……流石にぶっ倒れる!
    GM:が!
    冬海 狂造:《蘇生復活》
    冬海 狂造:HP1で再起動! 死ぬまでやるぞぉ!
    鳥山ノバ:やめなさい
    紫芝ガトー:ぎょっ!
    紫芝ガトー:死んでも真波=冬海狂造=シュウカちゃんになるだけだもんな…死を恐れる理由がない
    GM:という訳で演出どうぞ
    御影肖子:ゆらりと、その場に腰を落とす。その姿が再び、掻き消えた。
    御影肖子:無論、マスターエージェントも脅威ではある。だが、その佇まい、体つきを見れば、
    御影肖子:少なくとも一個体が戦闘に関して素人である事は理解できた。であれば。
    御影肖子:視線が途切れた一瞬の後。冬海狂造の右側に足音が鳴る。空間跳躍を織り込んだ踏み込み。
    冬海 狂造:「──!」反応は速い。巨木の如き腕が、咄嗟の裏拳による薙ぎ払いを敢行するが、
    冬海 狂造:速いだけだ。
    冬海 狂造:迅くはない。
    御影肖子:こちらの太刀が一手、先を取っている。血飛沫が噴き上がった空間を、剛腕が通り過ぎた。
    御影肖子:刃が懐の肉を引き裂いて、
    御影肖子:苦悶の言葉が漏れるよりも早く、その間合を抜けている。
    冬海 狂造:「かっ──」
    冬海 狂造:巨体が傾く。斧を入れられた大樹が揺らぐように。
    冬海 狂造:だが。
    冬海 狂造:「……っ!!」
    冬海 狂造:踏みとどまる。常人ならば致命傷であろうが、オーヴァードならまだ、どうにか動けはする。
    マスターミショナリー:「狂造さーん! 頑張れー!」
    マスターミショナリー:30人の、応援の声。
    冬海 狂造:「……ふふ、ふ、ははは……!」
    冬海 狂造:狂信者は、未だに立っている。
    御影肖子:振り返り、構えを取ったまま。踏みとどまり食い縛る男の、狂気的な眼を見ている。
    マスターミショナリー:「大丈夫、なんにも怖いことはありませんよー」
    マスターミショナリー:「死んでも、ただあなたが死ぬだけです」
    マスターミショナリー:「そしてあなたは私になります。ね、嬉しいでしょう?」
    冬海 狂造:「……無論!」
    御影肖子:「……そう。一人だけ"そのまま"だったのは、そういうこと」
    鳥山ノバ:「不愉快だろ? こいつら」呆れたような声音
    冬海 狂造:「私の後には娘が、貴女の為に身を捧げます、ですから──」
    冬海 狂造:「どうか、平和を!」
    冬海 狂造:「ただの一つの争いも無い、真実の平和を!!!」
    鳥山ノバ:しかしその裏に、僅かなこわばりがある。
    御影肖子:「ああ、全く、愚かしい話」
    御影肖子:不快な耳鳴りが続いている。
    紫芝ガトー:「あらゆる生物の存在しない、死の荒野を平和と言うのなら…あんたの望みは叶うだろう」
    御影肖子:契約者が、彼らを斬れと叫ぶ声。
    御影肖子:(……分かっているわ)その波に呑まれはしない。衝動によってではなく、自分の意思で彼らの命を摘むのだと。そう自らに言い聞かせながら。
    御影肖子:「……せめて、貴女の娘が。手遅れでない事を祈っているわ」身に纏う冷気が一層、深くなる。
    GM:クリンナップ!
    鳥山ノバ:なし
    GM:たぶん誰も何も無い!
    御影肖子:ない!
    紫芝ガトー:なし!

    ラウンド2

    GM:セットアップ!
    御影肖子:無!
    冬海 狂造:無し無し!
    鳥山ノバ:無!
    紫芝ガトー:無し!
    GM:では行動順で行くが、
    マスターミショナリー:まずは配置上、あなた達の背後に存在する4番の行動だけ別途にさせていただこう
    マスターミショナリー:マイナー、戦闘移動で17m後退、そして
    マスターミショナリー:メジャー、全力移動で34m後退。オートアクション《瞬間退場Ⅱ》を使用する。
    紫芝ガトー:ムム、逃!
    鳥山ノバ:あっ何を持ち帰るつもりだ!
    マスターミショナリー:《瞬間退場Ⅱ》が無印と違うのは、対象を指定して同時に退場させられる点だ。対象には対決で拒否する権限があるが、
    マスターミショナリー:今回の場合、その拒否権を剥奪する。
    御影肖子:むむ
    マスターミショナリー:ヘスティアの薪を対象に指定!
    紫芝ガトー:あっ!そんな効果が!
    御影肖子:あー!山之辺くんの武器が!
    鳥山ノバ:棒──────! 自我に目覚めろ!
    紫芝ガトー:ここがボーボボの世界だったら棒が自我に目覚める事もあるんだろうが…
    マスターミショナリー:──乱戦のさなか。増援として現れた個体達の内の半分が、『ヘスティアの薪』に殺到する。
    マスターミショナリー:「確保──っ、きゃあああぁぁっ!?」
    マスターミショナリー:遺産を拾い上げた瞬間に
    マスターミショナリー:つんざくような悲鳴を上げる一個体。この声ばかりは、他の口とは揃わない。
    マスターミショナリー:が。
    鳥山ノバ:「待っ……ッ!」
    マスターミショナリー:「……っ、パス!」
    マスターミショナリー:「はいっ!」
    マスターミショナリー:保持時間は3秒。別な個体に、バケツリレーのように投げ渡す。
    マスターミショナリー:無論、その個体も恐怖に襲われる。が、やはり三秒。
    紫芝ガトー:「わっはっはっは!!!!凄い!見事な連携だ!」
    マスターミショナリー:十の個体が数を利して、三秒の恐怖と二十七秒の休息を繰り返しながら遠ざかり──
    マスターミショナリー:「……やったぁ、確保成功です!」残る個体は乱戦の中、無邪気に声を上げながら、その人数で進路を塞いでいる。
    御影肖子:「……"ハローマイヤーズ"、あの棒は」反応が遅れる。この場でつい先程、掘り当てられた遺物だ。先に共有された情報の内にはなかった。
    鳥山ノバ:「チッ……やられた! あれは──」
    鳥山ノバ:「"遺産"だよ。見ての通りまともな手段じゃ運べないから油断した!」
    御影肖子:「そう」
    御影肖子:追撃に踏み出すには遅い。背を向ける事を許す程、甘い相手でもない。
    鳥山ノバ:「何に使う腹積もりなのかは分からない。個人的な理由もあって絶対に取り戻さなきゃいけないんだけど──」
    御影肖子:目の前の、残った相手に集中する。
    鳥山ノバ:立ちふさがる敵を見る。
    鳥山ノバ:「どうも、そうさせてくれないらしい」
    紫芝ガトー:「だが、おかげで『持ち出せないまま、向こうが延々と援軍を連れてきて圧殺されて終わる』というのは避けられたな。」
    GM:乱戦だ。
    GM:誰が、いつ動く、というような、分かり易い戦場ではない。
    GM:既に〝群れ〟は次の獲物に狙いを定め動き始めている。
    GM:では
    GM:残るミショナリー、二体の手番だ。
    GM:狙いは侵蝕値の低い順に、1番と5番が狙う。
    マスターミショナリー:マイナー、5番だけ戦闘移動でエンゲージ!
    マスターミショナリー:メジャー、《コンセントレイト》+《コントロールソート》+《急所狙い》。対象は先ほどの宣言通り。
    マスターミショナリー:12dx7+6 御影肖子
    DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,6,7,9,9,9,10]+10[2,3,4,4,9]+3[3]+6 → 29

    御影肖子:4dx ドッジ試行
    DoubleCross : (4R10[10]) → 9[2,3,9,9] → 9

    マスターミショナリー:12dx7+6 紫芝ガトー
    DoubleCross : (12R10+6[7]) → 10[1,1,1,2,4,5,5,5,7,8,8,10]+10[1,1,2,9]+1[1]+6 → 27

    御影肖子:だめ
    紫芝ガトー:ドッジですね、チャレンジ!
    紫芝ガトー:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 9[2,4,4,4,4,5,6,6,7,9] → 9

    紫芝ガトー:残念!受けるしかない
    GM:では
    マスターミショナリー:3d10+15 みかげ
    DoubleCross : (3D10+15) → 18[10,6,2]+15 → 33

    マスターミショナリー:3d10+15 ガトー
    DoubleCross : (3D10+15) → 18[8,6,4]+15 → 33

    マスターミショナリー:くしくも同値
    御影肖子:ぎゃん リザレクトします。
    御影肖子:1d10+55
    DoubleCross : (1D10+55) → 6[6]+55 → 61

    紫芝ガトー:1d10+63 同じく
    DoubleCross : (1D10+63) → 6[6]+63 → 69

    マスターミショナリー:この群体は、肉体的強度は低い。反射速度も然程ではない、が。
    御影肖子:6点で蘇生。
    マスターミショナリー:拳銃の扱いに限って言うなら、十分に訓練を積んだ戦闘員の基準に達している。
    マスターミショナリー:それが20.乱戦の中で向けられる。
    マスターミショナリー:これはオーヴァードへも十分に通用する脅威となる──銃撃!
    御影肖子:同時展開される二十の射線。その全てから身を隠す事は不可能だ。
    御影肖子:かわしきれたのは、せいぜい数発。コートが破け、苦悶をかみ殺す。
    御影肖子:つ、と口元の端を血が伝った。
    紫芝ガトー:──回避は間に合わない。そう出来ないように組んである。
    紫芝ガトー:──防御は面積が足りない。そうなるように織ってある。
    紫芝ガトー:銃撃戦の突破口とは、意思を異にする群体が、それぞれの呼吸が重なり切らない事で生まれるものだ。
    紫芝ガトー:全てが同一の意思を持つ個体である『マスター・ミショナリー』に、そんな隙間は、ない。
    紫芝ガトー:『群れ』とは、強いものだ。それを知る紫芝ガトーには、僅かに安堵があった。
    紫芝ガトー:無策で勝てる相手ではない。そんな彼女が目的を達し、数を減らしたのは『幸い』だ。
    紫芝ガトー:「…さっさと片づけて、何か考えないとな」
    GM:では、
    GM:続いて冬海 狂造の手番だ。
    冬海 狂造:では、誰にしようかな
    冬海 狂造:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 3

    冬海 狂造:またノバくん狙いに……死ぬやんけ
    紫芝ガトー:ランダムダイスが一生ノバに厳しい
    鳥山ノバ:くっ……復讐の刃だけ撃って倒れるか
    冬海 狂造:マイナー無し。メジャー、《コンセントレイト》+《銘無き刃》。対象は鳥山ノバ
    冬海 狂造:こっち蘇生復活直後だからHP1しかないんですけどね!
    鳥山ノバ:リアクション放棄 オート《復讐の刃》
    冬海 狂造:12dx7+4 命中判定!
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,3,5,6,7,9,9,9,10]+10[3,4,6,8,9]+10[5,8]+5[5]+4 → 39

    鳥山ノバ:7dx9+2
    DoubleCross : (7R10+2[9]) → 8[2,4,4,7,7,7,8]+2 → 10

    冬海 狂造:4d10+6 ダメージ
    DoubleCross : (4D10+6) → 14[7,1,2,4]+6 → 20

    鳥山ノバ:2d10+11
    DoubleCross : (2D10+11) → 9[8,1]+11 → 20

    鳥山ノバ:なかよし!
    鳥山ノバ:倒れます。復活もしない
    冬海 狂造:では、冬海は当然のように戦闘不能になる……復活エフェクトは無しだ!
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+6した(侵蝕率:68->74)
    GM:そして、残るエネミーはトループのみとなる。
    GM:これらの対処は、もはや歴戦のオーヴァードたる貴方達には容易な事だ。故に、
    GM:勝利条件を満たした〝ことにしてもよい〟。
    GM:勝者の特権として、一手を委ねよう。即ち、
    GM:「とどめを刺す」と宣言するか否か。
    紫芝ガトー:う~む。少なくとも自分はしません。人間は食わない主義なので…
    鳥山ノバ:倒れたので刺せない
    紫芝ガトー:まあ…ジャーム化を直す研究も存在するというしな。
    御影肖子:では、直後の手番で冬海狂造にとどめを刺します。
    GM:OK。ならば改めて、あなた達の勝利となる。
    GM:では、演出、
    冬海 狂造:──かろうじて生きている。という形容が似合いだろうか。
    冬海 狂造:筋肉の鎧とて刃の前には無力。そして、既にしてリザレクトなど使えぬこの身は、
    冬海 狂造:一度死の線を踏み越えたなら、後はそのまま、地獄へ近づくばかりだ。
    冬海 狂造:「我が、主よ……」拳を──握らない。人差し指から小指までを揃えて伸ばす、手刀。
    冬海 狂造:「……今一度、私に力をぉっ!!!」
    冬海 狂造:死に向かう体が、最後の灯火を放つ。地面を爆ぜさせる程の脚力、暴風の如き突進、
    冬海 狂造:狙いは──近くにいた、〝最も殺しやすそうな少年〟。
    鳥山ノバ:(……は。争いを好まないばかりの、つまらない男が何だって?)
    冬海 狂造:道連れを狙い心臓へ突き出されるものは、104kgの重量を乗せた四本貫手!
    鳥山ノバ:咄嗟、交差するように構えた包丁が弾き飛ばされる。
    鳥山ノバ:その指の幾本かを失いながら、それでも、埒外の速度重量そのままに、その腕はノバの心臓を貫いた。
    鳥山ノバ:「──がはっ……」
    鳥山ノバ:肺の空気全てが絞り出されるような衝撃、正気を喪いそうな痛み。それでも
    鳥山ノバ:──果たして、UGNの訓練か。殺戮者の本能の賜物か。
    冬海 狂造:「誰も苦しまず、誰も無情の死を得ない。生も死も全て制御され安息の中にある世の為に──」
    冬海 狂造:「せめて君だけは、此処で殺していく……!」
    鳥山ノバ:「…………本当、最悪」
    鳥山ノバ:ごぼりと血泡を吹きながら、全身から力が抜ける。直前、左腕が掲げられていた場所には、短い、棒状の。
    鳥山ノバ:柄のようなものが、冬海狂造の胸から突き出している。
    冬海 狂造:「……………………」
    冬海 狂造:視線が胸元へ降りる。
    鳥山ノバ:鳥山ノバのジャンパーは、布製の包丁ケースのような構造をしている。
    鳥山ノバ:叩きつけるような彼の斬撃は、すぐに獲物の包丁から刃物としての性質を損なう。それをカバーするためだ。
    鳥山ノバ:新たに抜き放たれた刃が一本。心臓を貫いていた。
    冬海 狂造:「……二の刃が、有った……か……」
    冬海 狂造:ずしゃっ──
    冬海 狂造:巨体が膝を着く。
    冬海 狂造:奇しくもその様は、神の前に祈りを捧げるような、
    冬海 狂造:流れる血すらも篤信を示すような姿であった。
    鳥山ノバ:ずるりと腕が抜けると同時、倒れ伏す。既に意識はない。
    鳥山ノバ:ただ、緩やかに肉体の再生が行われていた。完全に死んではいない。
    御影肖子:嵐のような乱戦が鎮まり、風の音が耳につくようになって。
    御影肖子:一歩ずつ進む。冬海狂造の元へ。
    冬海 狂造:「……貴女が、私の死か」
    御影肖子:──狂い切った理想である。一切の個性を排する事による安寧。
    御影肖子:"人"の信仰足るには、あまりに歪。
    御影肖子:御影肖子は、この男の心を、"鬼"であると定義する。
    御影肖子:「ええ」
    御影肖子:とうに動けぬだろう相手に、切先を向ける。
    紫芝ガトー:では、そこに割り込むように、弱く手を翳します。強く止めるのではなく、あくまで、少し待ってくれ、と言う形で。
    御影肖子:「……何ですか」
    紫芝ガトー:その言葉に答えないまま、祈りを捧げる姿勢をとる男に向き直る。
    紫芝ガトー:──助からない、と思った。
    御影肖子:切先を翳したまま、傍に立つ巨漢の方へ視線を向ける。
    紫芝ガトー:己が仕留めたのならば、殺さず加減し、強弁することも出来ただろう。
    紫芝ガトー:だが、冬海狂造を仕留めたのは事実として、命を狙われ、命を狙い返した鳥山ノバで。
    紫芝ガトー:それを終わらせる権利を持つのは、恐らく、鳥山ノバと所属を同にするこの御影肖子という少女だ。
    紫芝ガトー:ここに異論をはさむ余地は一切ない。獲物の横取り等、己に流れる獣王の血が許さない。
    紫芝ガトー:娘がいる、と男は言った。それを、ただ不憫に思った。己の信念に殉じて戦った目の前の男ではなく…
    紫芝ガトー:覚悟をしているかもしれない娘でもなく、そんな、安息を求めて殉じる家族の形を。
    紫芝ガトー:「──冬海さん」
    紫芝ガトー:家族に、彼がここで「終えた」という証を、どうしても残してやりたくなったのだ。
    紫芝ガトー:恐らく、彼が娘に言い残す事を聞けば、彼は己の信念に準じる。ただの薫陶が出るだろう。
    紫芝ガトー:そこに疑いの余地はない。彼は恐らく、既に戻れないのだから。
    紫芝ガトー:「娘さんとの思い出、何かないかい」
    紫芝ガトー:…ただ、同じ釜の飯を食った『友人』を、最後の一瞬だけでも『父』に戻してやりたかったのだ。
    冬海 狂造:「……………………」跪いたまま、口をぱくぱくと動かす。
    冬海 狂造:胸に刻まれた刃傷から、血と空気が混ざり合って零れて行く。
    御影肖子:その問いかけを聞いて、ひときわ苦々しい表情になった。
    紫芝ガトー:近づいて、回答を待つ。…答えが無ければ、そのまま道を譲るつもりだった。…だが、あった。……目を伏せる。
    紫芝ガトー:「終わったよ。君に任せる」
    冬海 狂造:か細い、声にならぬ声。
    冬海 狂造:全てを告げた後に、その巨躯は目を閉じ、項垂れる。
    冬海 狂造:ひゅう、と息を吸う。最後の呼吸。
    冬海 狂造:「……どうぞ」と、彼は言った。
    紫芝ガトー:その手をどけ、距離を開けた。
    御影肖子:無言の内に待っていた。彼の納得まで奪うつもりはない。
    御影肖子:一連のやり取りを見届けた後。冬海の元へ、視線を戻す。
    御影肖子:一歩、踏み込む。死が近付く。それを合図に、
    御影肖子:冬海狂造の半身を巻き込んで、周辺空間そのものが罅割れるような音。
    御影肖子:先程の撫でるような冷気とは比較にもならない、純然たる生命の停止現象。
    御影肖子:遺産の刃が届けるそれは、眠るよりも早く、迅速な死だ。
    御影肖子:そうして凍てついた肉体を、一息に突き砕く。
    御影肖子:「……」
    御影肖子:そうして散らばり、あるいは風に吹き飛ばされる氷塵を、しばらく見つめて
    御影肖子:「それで」
    御影肖子:刀を身体の内へと納めながら、紫芝ガトーの方へと振り返る。
    紫芝ガトー:「……」黙祷の姿勢をとる。死後の彼に、求めた通りの安息があるよう
    御影肖子:出かかった言葉を呑む。黙祷の邪魔はしない。終わるのを待つ。
    紫芝ガトー:「…───すまない。言葉を止めさせたね。……君は鳥山君の応援で来た…御影肖子君だったね」
    御影肖子:「ええ」頷いて、
    御影肖子:「貴方、何者? 協力者……のようだけれど」
    紫芝ガトー:「ああ、失礼。俺は…こういうものだ。この牧場から頼まれてね」と言って、胸ポケットから名刺を取り出して渡す。
    御影肖子:どうも、と両手で受け取る。
    紫芝ガトー:王杭大学 獣医学科 准教授
    (ここに研究テーマ名や詳細な役職名等が入る)
    紫芝雅灯
    TELL:~~~
    MAIL:~~

    御影肖子:ぐ、具体的
    紫芝ガトー:「君達の話はある程度は知っているし、協力する気もある。鳥山君は俺が担ごう。…一旦、情報を整理できるところまで案内してもらってもいいか?」
    御影肖子:じ、とその面を見てから
    御影肖子:「構わないわ。こちらとしても、詳しい話を聞きたい」
    御影肖子:連絡用の端末を取り出し、思い当たる限り最も近いUGNの拠点施設へ連絡を入れる。
    GM:ほどなくして通信は繋がり、数分後には移動用の車が到着するだろう。
    GM:……その数分すら、或いは惜しいと思うやも知れないが。
    GM:それでも状況は好転している。
    GM:ここからは反撃の時間だ。

    GM:ロイス&調達が可能!
    御影肖子:ロイスは保留で。応急キット買おう
    御影肖子:3dx>=8 購入
    DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 9[3,4,9] → 9 → 成功

    紫芝ガトー:ロイス、冬海さん死んじゃった。こちらも一旦保留ですが、同じくキットが欲しいですね
    紫芝ガトー:3dx>=8
    DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 6[2,4,6] → 6 → 失敗

    紫芝ガトー:哀しい 素寒貧
    鳥山ノバ:ロイス 紫芝ガトー 信頼/苦手意識〇
    鳥山ノバ:マスターミショナリー 尽力/恐怖〇
    鳥山ノバ:3dx+1 購入はアームドスーツチャレンジ
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 8[4,5,8]+1 → 9

    鳥山ノバ:無理! おわり!
    GM:OK!

    マスターシーン2


    冬海 狂造:燃えている。
    冬海 狂造:周囲の何もかもが燃えているのだ。
    冬海 狂造:家屋が燃えているし、道が燃えている。街路樹が燃えているし、見知った店が燃えている。
    冬海 狂造:そして、人が燃えていた。
    冬海 狂造:有機物が燃えて灰になる過程の臭いは、どうにも心地よいものではない。
    冬海 狂造:煙は呼吸器を苛む。炎の熱は皮膚を焼くし、光が眼を眩ませる。
    冬海 狂造:かろうじて生きていられるのは、
    冬海 狂造:嗚呼、これはとても残酷な理由になるだろう。
    冬海 狂造:〝半端に鍛えていた〟為だ。
    冬海 狂造:倒れ来る柱を押しのけ、異形の存在の恐怖に背を向けて、一人で走るに足る力は有った。
    冬海 狂造:……崩落する教会から、信仰と同じくした同胞を救い出す程には、力が無かった。
    冬海 狂造:祈りながら、助けを空へと求めながら彷徨い歩く。神は地上にいないのだと知るまで、さして時間はかからなかった。
    冬海 狂造:自問する。自分が信仰の為に生きてきたのはなんの為だ?
    冬海 狂造:自答する。全ては無意味だ。信仰は気休めに過ぎず、本当に必要な時、人間を救うことはできない。
    冬海 狂造:神よ、と、燃える空へ呪詛を放ち、熱で溶け始めたアスファルトに膝を着く。
    冬海 狂造:このまま燃え尽きて死ぬのだろう、と思った。
    冬海 狂造:……声を聞いたのは、その時だ。
    少女:「助けて……」
    冬海 狂造:「……!」
    冬海 狂造:溶けた靴底をアスファルトから引き剥がし、焼けた膝を叱咤して走った。
    冬海 狂造:炎の中を一人の少女が、ふらふらと彷徨い歩いているのを見つけた。
    冬海 狂造:衣服はボロボロに焼け崩れていて、露わになった肌の一部が炭化している。
    冬海 狂造:あの傷は一生残るだろう。この光景を目にした傷は、心を切り刻み続けるだろう。
    冬海 狂造:やはり神は、信仰は無価値だ。あの少女がいかなる罪を犯したというのか。叶うならば神の胸ぐらを掴み、問い詰めてやりたかった──
    冬海 狂造:「──君!」
    冬海 狂造:だが。それは二の次だ。この時は、
    冬海 狂造:今はもっと、やりたい事があった。
    冬海 狂造:煙を吸い込んで機能の低下した肺で、それでも無理に息を吸う。……不思議と体に力が満ちて行く。
    冬海 狂造:いつの間にか、体の痛みは消えていた。ああ、初めて《リザレクト》をしたのはこの時だった。
    冬海 狂造:もう一度。
    冬海 狂造:ひゅう、と息を吸う。再誕の呼吸。
    冬海 狂造:世界の無慈悲に晒された少女を、冬海 狂造は抱え上げていた。
    冬海 狂造:「助ける」
    冬海 狂造:「私が、助けるから……!」

    冬海 狂造:確かあの時、〝どうか〟と願った筈だ。
    冬海 狂造:どうか生きてくれ。無情な神の戯れなどに負けず、幸せにと。

    冬海 狂造:ああ。
    冬海 狂造:納得がいきました。
    冬海 狂造:……つまり、私はあの日が一番強かったのでしょう。
    冬海 狂造:最初の願いを忘れ去った私は、
    冬海 狂造:〝助けたい〟という願いをも失った私は、
    冬海 狂造:仮にも娘と呼んだ少女の死を願うようになった私は、もう人ではないから。
    冬海 狂造:人間に負けたのでしょう。
    冬海 狂造:私の生は、
    冬海 狂造:やはり……無価値だった。

    シーン3:掴む手


    GM:山之辺くん。ただしやはり登場侵蝕は無しだ!
    山之辺宏生:まだ無敵!

    GM:四年前──と言うと、
    GM:山之辺宏生、君は小学六年生、12歳という事になるかな。
    GM:不思議なものだ。ほんの数年前は、ランドセルを背負って通学路を歩いていた、ということか。
    GM:さて、聞こう。
    GM:いや、思い出してもらおう。
    GM:ぐちゃぐちゃにかき混ぜられた脳髄の中でそれでも、幻のように思い出してもらう。
    GM:君は小学生の頃、どんな子供だった?
    山之辺宏生:小学生の頃は、よく遊んでいた……はずだ。休み時間は校庭に飛び出し、放課後は家に帰るなりランドセルを放り出してUターンしていた。
    山之辺宏生:友人も、それなりに多かったように思う。
    GM:友人か。
    生徒達:「宏生ー! ドッジボールするから来いよ!」
    生徒達:「コートもう書いてある?」「授業ちょっと早く終わったから書いた!」「ボールは?」「持ってきた!」「それバスケのだろ痛いよ!」
    山之辺宏生:友人の声に元気よく応じる。彼らのもとへ駆けだす。いつもそうしていたはずだ。
    GM:ほんの20分程度の、授業の間の休み時間。
    GM:あの頃の君達は、それだけの時間で事足りた。
    GM:それだけの時間で目一杯に遊んで、友達になる事が出来ていた。
    GM:……彼らは、死んでしまった。
    GM:さて、聞こう。今度は少しばかり、楽しくはない話かも知れない。
    GM:まあつまり、学業の成績の方だ。
    GM:だいたい中学校の授業くらいまでは、生まれ持った頭の良さだけでどうにかなる生徒も多い。
    GM:まして小学校は──という所だが、さて、君はどうだった?
    山之辺宏生:成績は——欲もないが悪くもなかった。単純に勉強時間が足りていなかったためだ。
    山之辺宏生:それくらい、毎日遊び惚けていたのだろう。通知表を見れば、担任のお小言が書いてあるはずだ。
    生徒達:「これ……なんて読むの?」授業中、隣席の生徒がこっそりと教科書を指差す
    生徒達:「……you see(ゆう しい)……?」〝優しい〟と書いてある一行だ。
    山之辺宏生:答えをコソコソと耳打ちしてやる。あまり自身はないが、多分あっているはずだと考えて口にしたのだろう。
    生徒達:すると、その声を聞きとがめて
    生徒達:「先生! 山之辺くんたちがうるさいです!」と告げ口する、教科書に掲載されていそうな真面目タイプの学級委員長
    山之辺宏生:歯をむき出しにして威嚇する。仲のいい生徒も、悪い生徒も、いろいろな人が教室には居た。
    GM:担任教師は、けらけら笑っていた。保護者の評判はさておき、生徒達には人気のある教師だった。
    GM:授業を良く脱線させるだとか、言葉遣いがチャラいだとか、保護者の中には彼をクビにしたいと主張する一団も有ったが、
    GM:崩落戦の日、逃げ遅れた生徒一人を胸の中に抱きかかえるように蹲ったまま、彼は絶命していた。
    GM:彼を悪く言うものは居なくなった。
    GM:君は素晴らしい環境で育った。
    GM:友も多く、周囲の人物に恵まれて、このまま幸せに、
    GM:平凡な人生のレールに乗って、先へと進んでいける筈だったのだ。

    GM:燃えている。
    GM:周囲の何もかもが燃えているのだ。
    GM:家屋が燃えているし、道が燃えている。街路樹が燃えているし、見知った店が燃えている。
    GM:そして、人が燃えていた。
    GM:有機物が燃えて灰になる過程の臭いは、どうにも心地よいものではない。
    GM:煙は呼吸器を苛む。炎の熱は皮膚を焼くし、光が眼を眩ませる。
    GM:かろうじて生きていられるのは、
    GM:嗚呼、これはとても残酷な理由になるだろう。
    GM:それは才覚が故ではなく、努力の為でもなく、伸ばされたいかなる救いの手に依るものでもない。
    GM:単に幸運だったのだ。
    GM:それが、周囲に転がるもの──炭化して崩れた人間の残骸と、君の命運を分けた。
    GM:君は燃える街の中を彷徨い歩いている。
    GM:周囲に大人はいない。
    GM:大人だった炭、大人だった灰ならば落ちている。
    GM:友人だったものが、そこかしこに転がっていて、
    GM:数m先。瓦礫の中からは、助けを求める声がする。
    山之辺宏生:意識が朦朧としている。熱のためか、空気の成分のためか、あるいは、ワーディングか。
    生徒達:「たすけて……」 「熱い! 熱いよ! 熱いぃ!」 「おかあさん、おかあさ──」
    生徒達:声が大きいのは、まだもう少し苦しむだろう不運な子供で、
    生徒達:声が小さいのは、もうじき苦しみから解放されるだろう、不運な子供。
    GM:……君は、幸運な子供だ。瓦礫に押し潰されもせず、炎に焼かれもしなかった。
    GM:ならば、山之辺宏生。
    山之辺宏生:自分には、どうすることもできない。ただ歩く。小学校へ。うまく回らない頭で、避難訓練のことを思い出しながら。
    GM:君は何をした? と、問いたい所だったが、それは当然だ。
    GM:君は何をすることもできない。ただの非力な子供なのだから。
    GM:仮に誰かをたすけようなどとして、崩れ落ちた瓦礫に触れようものなら。手の皮膚は焼け焦げ、内部の鉄骨の鋭利な断面が君の手を切り裂くだろう。
    GM:どうすることもできない。当然だ。
    GM:小学校の敷地に辿り着いた。
    GM:校庭は広い。災害時の避難場所として、全く妥当であるが。
    GM:其処には──当時の君には正体など推測も付かないだろう、巨大な機械が横たわっていた。
    GM:此処も同じだ。
    GM:避難場所として此処を選んだ子供達や、或いは教員が、下敷きになっていた。
    GM:……少し違うのは、その殆どはもう死んでいた、という事か。
    GM:君の耳に聞こえる声は、たったの一人分だった。
    少女:「助けて……」
    山之辺宏生:わけもわからず巨大な機械に近づく。
    GM:何に使われるのかも想像の付かないような巨大な機械──FHの多脚戦車。
    GM:その脚に片腕を挟み込まれた少女が、助けを求めていた。
    少女:同級生の少女だ。彼女は──
    山之辺宏生:このときの自分は、なにを考えていただろうか。
    少女:「やだ……」
    少女:「死にたくないよ……やだ……」
    GM:その時の、君の感情は。もはや記憶として呼び起こすことは出来ないだろう。
    GM:だが、ならば問おう。
    GM:今、この光景を幻影として見ている君は、
    GM:死にたくないと乞い願う少女を前に、何を望む。
    山之辺宏生:ただ、彼女の容態は明らかにこれまでの誰よりも比較的マシだった。炎に巻かれてもおらず、破片が刺さっているわけでもない。
    山之辺宏生:助けようと、したはずだ。
    GM:……ああ。きっとそうだろう。いいや、そうだ。
    GM:〝お前〟はそうしたんだ、山之辺宏生。
    GM:けどな。お前は子供だったろう?
    GM:あの女の子の腕を押し潰していた、多脚戦車の残骸の鉄骨を、持ち上げる事なんか出来なかった。
    GM:木の棒を差し込んで、強引にこじ開けてみるか?
    GM:そんな棒きれ、簡単にへし折れたさ。
    GM:……なぁ。宏生。
    GM:此処で諦めて、逃げてみるか?
    山之辺宏生:分からない。このときの俺は、どうした——?
    GM:覚えていないだろう。
    GM:けどな、俺は
    ???:「俺は、嬉しかった」
    ???:「遺産のなんのって言われててもさ、結局は、ろくでもない玩具なんだよ、俺は」
    ???:「人を殺すのは得意分野だ。けれどそれだけだ。だから捨てさられる、忘れられる」
    ???:「だからさ」
    ???:「使い方がちょっとばかり間違ってたって、なんだ、その」
    ???:「〝人助けに使われた〟って言うのは、嬉しかったよ」
    GM:──思い出せずとも良い。
    GM:〝助けようとしたはずだ〟と、その答えだけで良い。
    GM:ならばきっと君は、助けようとしたのだ。
    GM:あの地獄の中で、たった一つ輝かしいものが有ったとするならば、
    ヴァルカン:「少年」
    ヴァルカン:「……〝力〟を貸そうか」
    山之辺宏生:このときの、俺は……
    山之辺宏生:「……俺は!」

    GM:……貴方自身の声が呼び水となり、貴方は目を覚ますだろう。
    GM:天井がやけに高い。ステンドグラスを通した七色の光が差し込んでいる。
    GM:教会だ。
    GM:貴方は、第六地区にある教会へ運び込まれ、水を飲ませられた。
    GM:強烈な眠気が襲って来たのはその後だ。
    冬海 イリス:「……起きた?」
    冬海 イリス:近くの椅子に腰掛けた少女が、貴方の顔を覗き込んでいる。
    山之辺宏生:目を覚ます。ステンドグラスからの光が寝台に寝そべる自分に降り注いでおり、やや顔を顰めた。
    山之辺宏生:「ああ……」眉間を揉む。「いつも通り最悪の気分だ」
    冬海 イリス:「そう」
    マスターミショナリー:「寝心地が悪かったです?」と、脳天気な声。
    山之辺宏生:「……」一瞥し、それきり。
    山之辺宏生:「冬海。俺の何が目的なんだ」
    マスターミショナリー:「あっ、ひどい。……むぅ、ちゃんとお布団を用意してあげるべきでしたか、山之辺くん」
    マスターミショナリー:「けど、うーん……しかたないかぁ。怪しいですもんね、私。分かってます分かってます」
    マスターミショナリー:「なので、イリスちゃん! 説明をよろしく!」ぴ、とイリスを指さし
    冬海 イリス:「……山之辺くんは、覚えてないかも知れないけど」
    冬海 イリス:「ううん、覚えてないと思う」
    冬海 イリス:「けど、もう気付いてると思う。……この世界には、普通じゃない人間がたくさんいる」
    山之辺宏生:「ああ、お前や……御影もそうなんだろう」
    山之辺宏生:(それに、恐らくは……)
    冬海 イリス:「……ちょっとだけ考えてみて」
    冬海 イリス:「そこらを普通に歩いてる誰かが、空港の金属検査にも引っかからないのに」
    冬海 イリス:「実は拳銃なんかより、軍隊なんかよりずっと強い力を持ってる世界」
    冬海 イリス:「……怖いと思わない?」
    山之辺宏生:「……」
    マスターミショナリー:「怖いですよね?」と。いつのまにか〝もう一人〟、同じ顔をした女が背後に居た。肩口から身を乗り出し、顔を覗き込んでくる。
    山之辺宏生:「そうかもな……それで、それが俺とどう関係あるんだ」
    マスターミショナリー:「ふふ」
    マスターミショナリー:「貴方の力があれば、その〝怖い世界〟をですね」
    マスターミショナリー:「もっと効率的に、書き換えることが出来るんです」
    マスターミショナリー:「争いもなく、苦しみもない。全ての人間/私にとっての楽園のような世界──」
    GM:ばたん!
    GM:と、教会の扉が開かれる。
    GM:駆け込んで来たのは、たった今、貴方の背後から高説を述べている女と同じ顔の、
    マスターミショナリー:「ふふ、ふふふふっ、はは、はは、はっ、あはははははっ、あはははははは──」壊れたように笑い続ける女。
    山之辺宏生:いろいろな意味で眉をひそめる。
    マスターミショナリー:「あー……やっぱり壊れてるー」と、貴方の後ろに立っていた女が、残念そうな顔をする。
    マスターミショナリー:「あははは、ははっ、ひ、ひはっ、ははははは……っ」力つきたように倒れ込む女の手には一本の、
    GM:一本の──棒、と呼ぶのが正確だろうか。
    GM:金属の棒だ。1mの長さもない。見た目にはただ、それだけに見える。
    GM:それを、背後の女は指差して、
    マスターミショナリー:「イリスちゃん、イリスちゃん」
    冬海 イリス:「……はい」
    山之辺宏生:(あれは……)
    マスターミショナリー:「山之辺くんにプレゼントしてあげてくださいな」
    冬海 イリス:「……………………」
    冬海 イリス:椅子から立ち上がり、狂死した骸の傍にしゃがみ込む。
    冬海 イリス:その手から金属の棒を剥ぎ取った瞬間──
    冬海 イリス:「ひっ──ぃ、ぃいいぃいぃぃぃいっ……!」甲高い悲鳴が上がる。
    山之辺宏生:「冬海!」
    山之辺宏生:ベッドから飛び降り、彼女の体を支える。
    マスターミショナリー:「頑張れー! イリスちゃーん!」まるで他人ごとのように、手を叩きながら女が見守る中、
    冬海 イリス:「ひっ、ぐ、ぅ──ぅう、う、あああぁあぁぁぁぁっ……!」
    冬海 イリス:恐怖に涙しながら、叫びながら、それでも彼女はふらふらと君の元へ歩み寄り、
    冬海 イリス:手に持つ棒きれを差し出すだろう。
    冬海 イリス:「ぅあ、ぁああぁっ、あああぁああぁぁ──」
    マスターミショナリー:「山之辺くん」
    マスターミショナリー:「制御してください」
    山之辺宏生:一度その手を払い、彼女を突き飛ばす。先ほどまで寝ていた寝台に、棒を取り落として彼女は倒れこむだろう。
    山之辺宏生:からからと、棒が足元に転がってくる。
    マスターミショナリー:「……あら、優しーい」
    山之辺宏生:「これを俺に」俺はこれを、知っている。「受け取れというんだな」
    冬海 イリス:「ぅ、ぁ……」寝台に横たわり、己が身体を抱いて震えている。
    冬海 イリス:保持していた時間は、10秒にも満たない。
    冬海 イリス:ましてや──これは未だ、山之辺宏生には理解らぬ事だが、
    山之辺宏生:ならば。
    マスターミショナリー:「はい」
    マスターミショナリー:「……その子はトライブリード。サラマンダーの因子は一応入ってるんですけど」
    マスターミショナリー:「でも、全然ですね、やっぱり」
    マスターミショナリー:「たぶん、貴方じゃなきゃ駄目なんですよ」
    マスターミショナリー:「その遺産に呼ばれた、貴方じゃないと」
    山之辺宏生:「……そうかよ」
    山之辺宏生:膝をつき、その棒を手に取る。
    マスターミショナリー:「……ふふ」
    GM:──その瞬間に、手から。
    GM:あの忌まわしい幻覚よりも、尚も鮮明に流れこんでくるものは──

    GM:Eロイス
    GM:《衝動侵蝕》!
    山之辺宏生:ヒエーッ!
    GM:目標値9で衝動判定をどうぞ!
    山之辺宏生:2dx+3>=9
    DoubleCross : (2R10+3[10]>=9) → 7[5,7]+3 → 10 → 成功

    GM:おお、素晴らしい。
    GM:〝一度目〟は見事に達成だ。ならば、

    GM:──それは、身を焼くが如き炎の恐怖であった。
    GM:燃えている。
    GM:あの日に見た、幾つもの骸のように、
    GM:貴方の体が燃えているのだ。
    GM:その炎は現実に存在しないが故に、振り払うことすら出来ず、
    GM:ひたすらに死の確信と恐怖のみを、貴方の心へ流し込む。
    山之辺宏生:知っている。文字通り、その身を焦がすような恐怖を。
    山之辺宏生:山之辺宏生は知っているのだ。その苦しみが、その死が、彼の過ごした街を、彼と過ごした人を苛み、焼き尽くしたことを。
    山之辺宏生:そして自分が今、生きていることを。
    冬海 イリス:「山之辺くん……!」か細い、されど悲痛な叫び。
    山之辺宏生:「……」ゆっくりと立ち上がろうとする。その手に棒を握りしめたまま。
    山之辺宏生:「お前は黙ってろ…!」
    GM:炎が纏わり付く。痛い。幻のはずなのに、酷く痛い。
    冬海 イリス:「でっ、でも──」
    GM:そんな風に縋る声も、今は遠い。
    GM:代わりに、
    ???:「────じょ、────だ」
    GM:声が聞こえる。
    ???:「──大丈夫だ、宏生……!」
    山之辺宏生:(ああ……そうだ。俺は知っている。お前が……)
    山之辺宏生:「俺を……呼んだな!!」
    GM:返答は、まだ遠い。
    GM:だがきっと、もう、貴方はその声が何処から来るのかを知っている。
    GM:ならば、耳を澄ませるが良い──
    マスターミショナリー:「──ううん」
    マスターミショナリー:「案外、するっと行っちゃいそうで困るなぁ」
    マスターミショナリー:貴方の背に、触れる手がある。
    マスターミショナリー:貴方の肩に乗せられた顎──集中を掻き乱す声が耳元に届く。
    マスターミショナリー:「駄目です、そこまでは望んでません」
    マスターミショナリー:「貴方が聞くべき声は、こっち」
    マスターミショナリー:「私の声です」
    GM:Eロイス
    GM:《衝動侵蝕》
    GM:難易度は──12だ。
    山之辺宏生:ギャボーッ
    山之辺宏生:2d10+3>=12
    DoubleCross : (2D10+3>=12) → 10[2,8]+3 → 13 → 成功

    山之辺宏生:あっ違う!
    山之辺宏生:x入れてなかった
    GM:ふむ
    GM:達成値を11で採用する手もあるが、
    GM:運良く成功したら楽しいから振り直しをどうぞ!
    山之辺宏生:温情だ~! ありがたく
    山之辺宏生:2dx+3>=12
    DoubleCross : (2R10+3[10]>=12) → 6[5,6]+3 → 9 → 失敗

    GM:くくく
    山之辺宏生:だめぴ!
    ???:「──宏生! お前は、大丈夫だ、お前ならっ」
    マスターミショナリー:「ねえ」
    マスターミショナリー:「貴方の幸せを奪ったのは誰なのでしょう」
    マスターミショナリー:「……貴方のお友達を、たくさん、たくさん、たぁくさん死なせたのは」
    マスターミショナリー:「誰が悪いんでしょうね?」
    GM:炎の幻影の中、声が聞こえる。
    GM:その他の声を全て塗り潰すような、禍々しい、だのに無邪気な声が、幾つも幾つも。
    GM:……実際にその音源は、幾つもあるのだ。
    GM:三人、四人。増えていく。同じ顔をした女が貴方を取り囲み、邪なる声で呼んでいる。
    マスターミショナリー:「大丈夫。貴方は大丈夫です、貴方なら」
    マスターミショナリー:「何もかも壊してしまえるんですよ」
    マスターミショナリー:「貴方の幸せを壊したこんな世界なら、代わりに滅茶苦茶に壊して」
    マスターミショナリー:「綺麗にしてからもう一度、やり直しちゃえばいいんです」
    GM:──その主張は、思想は、滅茶苦茶なものだ。受け入れる余地など無い……はずだ。
    GM:だが、もし少しでも、その言葉の意図を理解しようとしたならば、
    マスターミショナリー:「……近づいて来ています」
    マスターミショナリー:「貴方の幸せを奪った人が」
    マスターミショナリー:「憎い、と思いませんか?」
    山之辺宏生:(そうだ。俺の手には力がある……)幾重にも炎が、熱が、恐怖がまとわりつく。
    マスターミショナリー:「壊さなければ、また奪われます」
    マスターミショナリー:「また、近くにいる誰かを失ってしまうのは」
    マスターミショナリー:「怖いでしょう?」
    山之辺宏生:(俺が……)ぐ、と手に力をこめ、
    山之辺宏生:棒を思い切り振りまわそうとする。周りを取り囲む女を振り払うように。
    マスターミショナリー:「きゃあぁっ!?」数人の、同じ顔をした女が、まとめて薙ぎ払われる。
    GM:貴方の幻影の中で、女達は全て、黒い炭のような骸となって倒れ伏す。
    山之辺宏生:「俺が焼き尽くすのは……俺自身の、恐怖だ」びっしょりと汗をかきながら、ギラギラとした目を向ける。
    山之辺宏生:その身は常に燃え盛る怖気に苛まれている。自分が持つ力を自分自身が最も恐れている。
    山之辺宏生:だからこそ、立つ。
    ???:「宏生、しっかりしろ、おい!」
    マスターミショナリー:「ふふ、ふふ、ふふふ……」炭化した骸の口が笑って、灰になる指が持ち上がる
    GM:その指差した方向には、教会の大扉が有って、
    GM:今また三人の、同じ顔をした女が、教会の中へと踏み込んできた。
    GM:……恐ろしいか?
    GM:恐怖から逃れたいというなら、簡単なことだ。
    GM:難しい事を考える必要はない。
    GM:貴方をこのような状況に追い込んだ、この女を、
    GM:あの三人の女を──
    山之辺宏生:恐ろしい。なればこそ……立ち向かわなければならない。
    山之辺宏生:己自身の恐怖と、そして、敵に。
    ???:「宏生……!」
    マスターミショナリー:「うふふっ」
    エンゲージ
    山之辺宏生

    10m

    紫芝 雅灯 御影 肖子 鳥山ノバ

    GM:山之辺宏生に対し暴走状態と、そして
    GM:バッドステータス『憎悪』を付与する。
    GM:憎悪対象は、貴方が恐らく、最も良く知っている〝非日常〟の存在。
    GM:即ち、御影肖子だ。
    GM:ラウンド1.
    GM:戦闘勝利条件は、山之辺宏生の憎悪の解除とする。

    GM:ロイス&調達が可能! そして衝動侵蝕二回分の4d10侵蝕上昇よろしく!
    山之辺宏生:36+4d10
    DoubleCross : (36+4D10) → 36+29[8,3,9,9] → 65

    山之辺宏生:高いわ!!
    GM:大丈夫!
    GM:あんまり他のみんなと変わらない!
    山之辺宏生:応急手当キット買います
    山之辺宏生:3dx+1>=8
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 3[1,3,3]+1 → 4 → 失敗

    山之辺宏生:そんなもの置いてなかった
    山之辺宏生:ロイスは保留で
    GM:OK!

    シーン4:轟く焔


    GM:全員登場!
    GM:無敵タイムは終わりだ!
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:74->77)
    山之辺宏生:かなしい
    山之辺宏生:65+1d10
    DoubleCross : (65+1D10) → 65+9[9] → 74

    御影肖子:1d10+61
    DoubleCross : (1D10+61) → 3[3]+61 → 64

    紫芝ガトー:1d10+69 有敵タイム!!!
    DoubleCross : (1D10+69) → 3[3]+69 → 72

    鳥山ノバ:こんなに無敵タイムが長い覚醒枠初めて見た
    山之辺宏生:でかいよ~

    GM:──少しばかり時系列は遡る事になるだろう。
    GM:UGNの情報網は優秀だ。平日の日中、学ランで街を歩く少女を探せと言うのなら、
    GM:それは貴方達の手を煩わせずとも容易に達成できる。
    GM:該当情報は一件。同じく学生であろう少年を連れ、第六地区のとある教会へ入っていったと報告があった。
    GM:4年前には崩落戦で全焼し、残った土台に継ぎ足した、信仰の寄る辺。
    GM:貴方達3人は今、神の家を目指している。
    紫芝ガトー:では、教会へ向かう最中の急ぎの車中。
    紫芝ガトー:少々以上にかっ飛ばしてる感じかな。運転手はUGNの人ということで。
    紫芝ガトー:後部座席で鳥山君を担いでいたのだが、大体の「再生」が済みかけている所で、頃合いか、と判断します。
    紫芝ガトー:元々は彼が呼ばれるはずだった任務の一部でもあり。それを気絶している間に済ませられたのでは気分も悪かろうと
    紫芝ガトー:「……健康優良児だといっていたが、やはり食っているように見えないな…」食わせねば…という気持ちになる恐怖顔を見下ろしながら、顔面をべちべちとでかい掌で叩く。
    御影肖子:後部座席に座り、調査資料に目を落としている。時折、隣で大男が担いでいる少年の様子を伺いながら。
    鳥山ノバ:「ウ、ウーン……」うなされているような声
    紫芝ガトー:「おーい。おーい、鳥山君。おーい。」
    鳥山ノバ:ではそうしているといきなり目をカッ開きます。
    鳥山ノバ:「──うおわっ」跳ね起きる
    鳥山ノバ:「あっ痛っ…あだだだだっ……」
    紫芝ガトー:(魘されてるな…)「やはり腹が減ってるんじゃないか?俺の非常食だが、こうなったら肉を……おお!」
    鳥山ノバ:「──はっ」
    鳥山ノバ:「えっ…………顔触られた……親にも触られたことないのに」
    紫芝ガトー:胸ポケットから干し肉を取り出そうとしている所だった「おはよう」
    御影肖子:その様子に気付く。「意識が戻ったようね。ひとまず、それは良かったわ」
    鳥山ノバ:と、若干しわがれた声で言って、思い切りせき込む。前の座席に吊られてるティッシュを引き抜いて血を吐き出します。
    鳥山ノバ:「……状況は」
    御影肖子:「必要なら、今の状況を説明したい所だけど……ええ」
    紫芝ガトー:「………何の事はない。見た目より肉がついてるじゃないか。」見かけだけだったか、と笑って
    紫芝ガトー:「ああ、内容は御影君から聞いてくれ もう少しでつくそうだ」
    鳥山ノバ:「見た目? ああ……見た目は気にしないでくれ」
    御影肖子:「"マスターミショナリー"の拠点と思しき場所を一つ、突き止めた。今、そこに向かっている最中よ」
    鳥山ノバ:「僕の外見は見る人間によって変わるんだ。だからこうやって」フードを被る「顔を隠してる。面倒だから」
    鳥山ノバ:「理解した。そこのお兄さんは結局……ついてくるのか?」
    紫芝ガトー:「なるほど、擬態のようなものだな。確かに、それは面倒だ」
    御影肖子:「面倒……まあ、構わないわ」少し訝るような目をするが。理由があり、そうしたいと言うのなら。少なくとも、今この時踏み込む事はしない。
    鳥山ノバ:「火事の原因を調べたかったということなら、もうあそこで火事が起きることは無いと思うけれど」
    鳥山ノバ:言いながら、体が正常に動くか確かめている。
    紫芝ガトー:「乗りかかった船だ。ついていく。それに……冬海さんには娘がいる。その子も恐らく、”マスターミショナリー”の周囲で活動しているはずだ。可能ならば、救い出したい」
    鳥山ノバ:「ふーん……」
    鳥山ノバ:「まあ、言うだけの強さがあるのは、さっき見たよ」
    御影肖子:「冬海イリス」紫芝さんの言葉を受けて、その名を口にする。
    紫芝ガトー:「そう思ってくれるなら幸いだ。俺も、君を子供と思って…要らん気遣いをしていた。君は、冬海さんと立派に命のやり取りをした、一人の男だ」
    御影肖子:「星辰館に潜入していたエージェントよ。同じクラスの男子生徒一人を、かどわかした」
    鳥山ノバ:「律儀なヤツ……」居心地が悪そうだ
    紫芝ガトー:「知っているのか」御影の呟きに
    御影肖子:「理由は恐らく、彼が遺産に適合する素質を持っているから」
    鳥山ノバ:「……星辰館高校か」
    鳥山ノバ:恐らくは、市内でも一、二を争うオーヴァード極密集地帯
    鳥山ノバ:「"ヘスティアの薪"の適合者を捜していたわけだね」
    鳥山ノバ:「……あの"薪"がヴァルカンの遺産だとして、じゃあ誰が──」ぶつぶつ
    紫芝ガトー:「星辰館の学生は優秀であることが多い。オーヴァードが混じっていても確かに驚かないが…」
    御影肖子:「……」遺産の概要についても、調査報告からある程度は得ている。触れた者に炎熱と恐怖の記憶を刻むもの。
    紫芝ガトー:「…では、男子生徒が運ばれたその場所が教会で、その運んだエージェントが…冬海イリス」
    御影肖子:(彼が一定の素質を持っているとしても……そんなものを、無理に受容させられたとしたら)表情が険しくなる。
    紫芝ガトー:「マスターミショナリーから聞き出す手間が省けたな」
    御影肖子:(……最悪の想定として。自分は、彼を殺す事になる)
    御影肖子:考えたくもない話だ。元々、こうなったのは自分の所為なのに。想像するだに情けなくて、舌を噛み千切りたい衝動すら覚える。
    御影肖子:だからこそ、考えておく必要がある。そうなってしまった時、動けなくならないために。
    紫芝ガトー:では御影さんにすっと差し出しましょう。干し肉を…
    紫芝ガトー:「表情が険しい。ちゃんと食ってるか?今から戦うかもしれないわけだ。腹いっぱい喰う時間はないにせよ、小腹は満たしていこう」
    御影肖子:「……え」自分の思考に浸っていた。ふと、目の前に差し出されたそれに気づく。
    鳥山ノバ:(こっちは辛気臭い感じの女だな……)棚上げ!
    紫芝ガトー:「その少年と娘さんをさっさと助けて…その時に皆でメシでも食おうじゃないか!二人とも、好きな食い物はあるか?今日は俺が奢るぞ!ハッハッハ!」
    御影肖子:「……ええと」一瞬、困惑したような表情になるが。すぐに紫芝さんの方を見て
    鳥山ノバ:「いいよそういうの……嫌がられない? 飲みニケーションみたいなさ……いや、飲みではないけど…………」
    紫芝ガトー:「最近はこういうの厳しいからな…まあ、無理にとは言わないが……」しょんぼり…
    御影肖子:「貴方なりの気遣いだというのは分かりましたが、今は結構です。必要な栄養は摂取していますし……それに」
    鳥山ノバ:(あっ…)何を言ってもへこまないと思っていたのでビビっている
    紫芝ガトー:「だが、腹いっぱい喰うのはいいことだぞ。お土産だけでも持たそうか?」
    鳥山ノバ:「──いや、えっと……」
    御影肖子:「手掴みで物を食べるのは、ちょっと……」率直な拒否感。
    鳥山ノバ:「ひとまず僕が貰っとくよ。血が足りない」
    紫芝ガトー:「確かに、そういうのもあるな…」干し肉を…ひっこめ…ようとした所で提案があった…
    紫芝ガトー:「よしよし!腹いっぱい喰ってくれ!」
    鳥山ノバ:少し早口で言って肉をひったくり、あんまり噛まずに飲み込む
    御影肖子:物騒な仕事をしているくせ、妙に行儀のいい世界で育っている。
    鳥山ノバ:(気持ち遠慮して窓を開け、外に向けて)げふ、と息を吐き
    鳥山ノバ:「とはいえ、マスターエージェントだ」
    紫芝ガトー:「では皆で飯は、これが終わってからだな。料理の手配なら任せてくれ、イランの友人から教えてもらったうまい焼きめしのレシピがだな…」
    鳥山ノバ:「はいはい分かったよ……」嫌そうに
    御影肖子:「ええ、その時はきっとご馳走になります」
    鳥山ノバ:「お姉さんの方は……逃げを打つ手際は良さそうだし、心配ないと思うけど、あまり真面目に相手をしようと思わないでよ」
    鳥山ノバ:唯一のUGN正規人員なので仕切りたがっている。気絶してたのにね
    紫芝ガトー:やっぱり14歳であることを踏まえると「偉いね」という気持ちになってしまうな
    GM:──やがて、貴方達は辿り着く。
    GM:閉ざされた扉の向こうに複数の気配。
    GM:……尋常ならざる異変の気配、とも言おうか。
    GM:やけに空気が乾いている。
    GM:水気の失せた、ざらざらとした空気だ。
    御影肖子:既に遺産が起動した気配がある。悠長に突入の段取りを定めている余地はなさそうだ。
    鳥山ノバ:「──行くよ」
    御影肖子:目線で二人に合図をしてから、扉を開ける。
    紫芝ガトー:「…既に、何かあったようだな。」
    GM:扉を開けた瞬間──
    鳥山ノバ:(あっ)自分が開けようと思っていた
    GM:熱風が、室内から外へとあふれ出た。
    鳥山ノバ:「──!」
    紫芝ガトー:「ああ」二人の合図に頷き──踏み出そうとした瞬間、熱気を浴びる。ちり、と肌の表面を撫でていく痛みに目を細めた。
    GM:例えるならばドーム球場の出口だ。
    GM:気圧の差が、人の体を押し流す程の暴風を生むのと同じように、熱で膨張した大気が扉から外へと排出される。
    GM:ごう、と吹く風の中──

    GM:貴方は立っている。
    GM:山之辺 宏生。
    GM:ごう、と吹く風の中、貴方は立っている。
    山之辺宏生:「……」
    GM:手には〝武器〟。あの不愉快な声は聞こえず、眼前には敵が三人。
    GM:同じ顔をした、憎い女だ。
    GM:さて。
    GM:威嚇でもしようか。侮蔑の言葉を投げつけようか。無言で殺しに行こうか。
    GM:どうする?
    御影肖子:「貴方……っ」熱風を浴びながら部屋を見渡して。山之辺宏生が、既に遺産を手にしている事を知る。
    鳥山ノバ:「こいつか」どうにも様子がおかしい。いつでも包丁が抜けるようにジャンパーの裾に手を添える。
    紫芝ガトー:彼が、という質問を、御影の反応で省けた。君を助けに来たんだ、というように声をかける…前に、周囲の様子をうかがっておきたい、という所です。
    山之辺宏生:何を言うこともなく、無言で武器を構えた。
    御影肖子:「……止めなさい。その武器を、手放して」彼を睨みつけたまま、警告を発する。その実質は祈りにも近い。
    御影肖子:まだ間に合うと信じたい。胎の内の咎枝も、冬海狂造の時のように、彼を鬼と指し示す事はしていない。今のところは。
    山之辺宏生:その手が”ヘスティアの薪”を手放すことはない。険しい表情のまま相対している。
    GM:再掲し、再度宣言しよう。
    エンゲージ
    山之辺宏生

    10m

    紫芝 雅灯 御影 肖子 鳥山ノバ

    GM:ラウンド1、と。
    GM:山之辺 宏生。
    GM:今、この場で最も早く戦闘の構えが備わるのは、貴方だ。
    GM:故に。
    GM:貴方の手番だ。
    GM:状態異常は継続している。即ち、暴走と御影肖子に対する憎悪だ。
    山之辺宏生:マイナーアクションで、御影さんたちのいるエンゲージに移動
    山之辺宏生:そして、どうしようかな…
    山之辺宏生:では、オートでロイス:かつての友人を昇華し使用します。効果は不利な状態異常の解除!
    山之辺宏生:勝利条件である憎悪を解除します
    鳥山ノバ:「掌の上みたいで、どうにも癪だけど」
    山之辺宏生:これまでのどんな時よりも一層こわばった表情で歩を進める。だらりと武器を携えたまま。
    鳥山ノバ:「やるしかないみたいだ、一度大人しくさせるしかない」
    鳥山ノバ:不快げに鼻を鳴らし、包丁を抜く。
    御影肖子:じっと、彼の眼を見据えたまま。抜刀する様子はない。
    鳥山ノバ:「……!? おい……!」
    山之辺宏生:熱波の中心が近づく。
    御影肖子:鳥山の警告にも応じないまま。
    紫芝ガトー:動かない。この少年を助ける事こそ、御影の最初の任務だったはずだ。その彼女が動かないのだから、動く必要は…ない、と判断する。
    御影肖子:すう、と熱された空気を肺に深く吸い込む。
    山之辺宏生:武器の届く距離。鋭い眼が御影さんに注がれるだろう。
    御影肖子:「──山之辺、宏生ッ!」
    御影肖子:乾いた空気を震わせる声を、彼へ向けて。刺すばかりに。
    山之辺宏生:そして。
    山之辺宏生:「御影。お前は……」ふ、と表情が和らぐ。「俺を、助けようと……していたんだな」
    山之辺宏生:「……ありがとう」
    山之辺宏生:熱波が収まる。同時、超自然的に空間の温度も平常なレベルまで一気に下降する。
    御影肖子:「あ……」目を見開く。それから、何が起きたのかを理解して
    御影肖子:一瞬だけ、泣きそうな表情を浮かべてから。
    山之辺宏生:「俺はいい。冬海を……」そこで倒れこみそうになる。疲労か、急激な侵蝕率の上昇に体がついていけていないのだろう。
    御影肖子:「……私は、何もできなかったわ」
    御影肖子:「その力に抗えたのは、貴方が強かったから」
    御影肖子:倒れそうになった彼を、支えるように抱く。
    鳥山ノバ:「──」びりびりと音がしそうな気迫に束の間、圧倒されていたが。
    鳥山ノバ:「……ふん」とかぶりを振り、教会の奥へと向き直る。
    御影肖子:身の内に凍気の魔を宿している、その体温は幾分と冷たい。
    御影肖子:「冬海って……冬海イリスよね」訊ね返す。酷だとは思うが、聞けるなら聞いておきたい。
    山之辺宏生:「やめろ……恥ずかしいから……」
    山之辺宏生:「ああ、そうだ」
    紫芝ガトー:「立派だぞ。ハハハハ!!ああ、そうじゃないとな!!君も後で一緒に腹いっぱいの飯を食おう!!」
    山之辺宏生:ぎこちなく振り返ろうとする。鳥山君と同様、奥の様子を確認するために。
    紫芝ガトー:「俺は紫芝ガトー。その冬美イリスお嬢さんの父の…友人だ。」
    御影肖子:「やめろと言われても……」まだ足取りの覚束ない様子の彼を、不安そうに見ながら。
    GM:──教会の奥。なるほど、確かにそこに一人、まだ動くものがいる。
    GM:精神を苛む炎の呪縛も、休息を取れば癒えたか。彼女はふらふらと──
    冬海 イリス:──よろめくように、貴方達に近づく。
    冬海 イリス:いいや。
    冬海 イリス:近づこうとした。
    鳥山ノバ:「学ランの女、こっちが──」
    御影肖子:警戒した様子で彼女を見据える。どういう訳か、山之辺は心配していた様子だったが。
    ???:Eロイス《さらなる絶望》&イニシアチブ《加速する刻》
    ???:マイナーアクション、無し。
    ???:メジャーアクション、《コンセントレイト》+《結合粉砕》+《プラズマカノン》。対象、冬海 イリス
    ???:15dx7 命中判定
    DoubleCross : (15R10[7]) → 10[1,2,2,3,3,4,5,5,6,6,6,8,9,9,10]+10[2,9,10,10]+5[3,4,5] → 25

    冬海 イリス:《リフレックス》+《神の目》
    冬海 イリス:10dx7
    DoubleCross : (10R10[7]) → 10[1,2,2,5,6,6,7,8,9,9]+10[2,2,8,8]+10[1,7]+6[6] → 36

    ???:──熱が、膨れ上がった。
    ???:何処だ、と思う暇も無い。
    ???:それは貴方達の立つ床より遙かに下、地底数十mの地点から、
    ???:岩盤を誘拐し、鉄筋コンクリートを蒸発させる程の火球を放っていた。
    冬海 イリス:「──!?」
    冬海 イリス:運が良かった、と言うべきだろう。よろめくように踏み出した足が、体を前へ押し出したが為に、
    ???:その炎は冬海イリスの後方、数十cmの地点を駆け上がり、教会の屋根を貫いて空へと昇っていった。
    御影肖子:「な……っ!?」傍にいた山之辺の手を掴んで、引き寄せるように熱源から距離を取った。
    鳥山ノバ:「──────ふ」
    紫芝ガトー:「御影君、鳥山君。今のは…心当たりがあるか?マスターミショナリー…あの女性はこういう事ができるタイプではなかったはずだが」
    山之辺宏生:「うわっ」
    御影肖子:「……」数秒、考え込んで。
    鳥山ノバ:「そうだよね……『薪』の所在は"スレイヤー"も知らなかった」
    ???:がちゃっ
    ???:がずっ
    ???:重い音が、岩盤の融解した穴の内より響く。
    ???:〝それ〟は地中から、貴方達のいる地上を見上げていた。
    御影肖子:車内で読み込んだUGNの調査資料を思い出す。……一つ、心当たりがなくもない。
    御影肖子:「……"ヘスティアの薪"が此処にあるのなら、元の所有者はどうなっていたのかと思っていたけれど」
    鳥山ノバ:「……何が、あったの?」
    ???:穿たれた穴の奥。
    ???:直径2mはあろうか。巨大な眼球が空を見上げている。
    鳥山ノバ:震えそうになる唇で、紡ぐ。
    鳥山ノバ:「君に何が────────ヴァルカン」
    ヴァルカン:「……………………」
    紫芝ガトー:冬海イリスを庇える位置に向かおうと前に出ます。「問題は、狙いだ。今のは…なんだ?」貫かれた天井から光が差す。それを浴びる。「冬海イリスを狙ったのか?…それとも…区別なく…」
    ヴァルカン:もし。
    ヴァルカン:もし、仮に、だ。
    ヴァルカン:かつての〝彼〟の体型をそのままに、
    ヴァルカン:今、闇の底で光るあの眼球からサイズを測るとしよう。
    ヴァルカン:ならば恐らく、その岩の巨体は、高さ20m以上にも及ぶ。
    ヴァルカン:肥大化している。
    ヴァルカン:変わり果てている。
    ヴァルカン:見る影も無く──とは癒えまいな。
    ヴァルカン:「……………………」
    ヴァルカン:《瞬間退場》
    ヴァルカン:丸い眼球が、空の青を跳ね返す光が、闇の中へと沈んでいく。
    ヴァルカン:地中を蠢く巨大な怪物の足音ばかりが暫くの間、
    ヴァルカン:炎に穿たれた穴を通り、教会の中に轟いていた。
    鳥山ノバ:「待って!」火口に身を乗り出す。
    御影肖子:「……」地下の眼球へと殺気を向けたまま。
    紫芝ガトー:「ヴァルカン。…鳥山君の友人と聞いている。…そして、牧場にあったあの岩がそうだったというのなら…俺にとっても隣人ではある」
    紫芝ガトー:「…それが?」穴を覗き込む。消えていく眼光を僅かに追って
    御影肖子:その気配と、脳内に響く耳鳴りが、遠ざかっていくのを感じる。
    御影肖子:「そう……友人」静かに、噛み締めるように呟く。
    冬海 イリス:「危ない……!」身を乗り出した鳥山の元へ駆け寄ろうとし──つまずく。
    冬海 イリス:「駄目……あれを、刺激しないで……!」
    鳥山ノバ:「『あれ』だって? 『あれ』って言ったのか? 僕の──」
    鳥山ノバ:僕の、何だ。
    鳥山ノバ:友と呼んだことはない。どころか全てを見透すようなヴァルカンの態度に甘えて、意地を張って嘘ばかり吐いていたはずだ。
    紫芝ガトー:「イリス君、君は”彼”が今どういう状態にあるのか、知っているんだな?」
    御影肖子:「……冬海イリス」以前の対面とは打って変わって狼狽する、彼女の方を見る。その名を呼ぶ。
    冬海 イリス:「……あれは、今、極度の飢餓状態にある」
    冬海 イリス:「本来捻出できる筈のエネルギー量を超えた体躯を〝外付けされた〟から……!」
    鳥山ノバ:「そう」嫌な汗が噴き出す
    御影肖子:「"その言葉をどうして信用できる?"……などと、言うつもりはないけれど」
    鳥山ノバ:「削れば何とかなるの?」
    山之辺宏生:「……俺が思い通りに動かなかったから、予備の計画に切り替えでもしたか」
    鳥山ノバ:刺激するなという言葉を、聞き入れるつもりなどない。
    御影肖子:「この場では敵対も、逃走も、する気はないという事でいいのかしら」
    冬海 イリス:頷く。予備の計画、という言葉にだ。
    冬海 イリス:そのままに俯いた肩は、酷く震えている。
    御影肖子:「……予備の計画。そう」表情に変化はない。淡々と、確認するように。
    冬海 イリス:「……プランの1は……制御可能な兵器……『ヘスティアの薪』の出力だけを利用する……」
    冬海 イリス:「でも……プランの2、は……」
    冬海 イリス:「制御を考慮しない。だって、だって死体が誰かなんて選ぶ必要が無い、からっ」
    冬海 イリス:「わ、私の死体だって、別に、使えるからって──」
    冬海 イリス:臨終の病人のようにか細い、息混じりの声で、
    冬海 イリス:「──殺せるなら、それで、いい……って……」
    紫芝ガトー:「イリス君。俺は君の父と友人で…君を、マスターミショナリーから解放するためにここに来た。君を生かすためにだ」
    鳥山ノバ:「おい! 分かるように言ってくれ、冷静じゃないんだ」イリスちゃんの肩を掴む
    鳥山ノバ:「こっちは……」彼女の様子を見て「……」手を放す
    冬海 イリス:「……!」
    冬海 イリス:〝父と友人〟と聞いた時、その体は恐怖に竦んだ。だが。
    冬海 イリス:身に刻み込まれた戦闘技術は変わらない。飛び退き、間合いを拡げ、腰を低く、重心を落とす。
    冬海 イリス:「あなた達は……UGN……?」
    紫芝ガトー:「それが、こうも現状を素直に教えてくれるとは。…既に、余計なお世話だったかな。若者は、大事なものを自分で見つけるのが得意だ」
    鳥山ノバ:「ああUGNだ! そうだよ、クソっ……こういう事態を何とかするために、だから」
    鳥山ノバ:「何なんだよ……どうすればいい………………」
    山之辺宏生:「お前らが……その、『外付け』とやらをしたんだろ」
    山之辺宏生:「だったらとりあえずそれをぶっ壊せばいいんじゃねえのか。くそ、なにがなんだかさっぱりだ」
    紫芝ガトー:「他の子はそうかもしれないが、俺は俺だ。君の父…冬海狂造さんとは、一緒にメシを食った仲でね」
    山之辺宏生:「御影! 結局、俺たちはこれからどうすればいいんだ。何か当てはあるのか……それに」
    御影肖子:「……」しばらく無言のまま、冬海イリスの言動を見ていたが。
    山之辺宏生:冬海を示し、「こいつもだ。どうするんだ、この状況から」
    御影肖子:山之辺の問いには応じないまま、
    御影肖子:「貴女が私達に情報を提供しようとしてくれているのは、理解したわ。その上で、確認させて」
    御影肖子:「冬海イリス、貴女の意思をよ」
    御影肖子:「この状況をどうしたい? その話を伝えて、私達に何を求めている?」
    冬海 イリス:「私は……」
    冬海 イリス:絞り出す声、言葉は、
    冬海 イリス:然程珍しいものではなく、まるで高潔なものでもない。
    冬海 イリス:「私は……死にたくないの……」
    冬海 イリス:「死ぬのが怖いの……」
    冬海 イリス:「……私が死なないで済むなら、なんだっていい。殺されないで済むなら……」
    冬海 イリス:「……FHだって、UGNだって構わない。それだけ」

    GM:戦闘勝利条件達成。
    GM:貴方達の勝ちだ。

    GM:ロイス&調達が可能!
    山之辺宏生:御影さんへの感情をP友情に変更しこちらを表に
    御影肖子:山之辺くんのロイス面をP庇護に変更。
    山之辺宏生:応急手当キット行きます
    鳥山ノバ:冬海イリス 有為〇/不信感
    山之辺宏生:3dx+1>=8
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 8[1,6,8]+1 → 9 → 成功

    御影肖子:鳥山ノバにロイス 〇連帯感 / 憐憫 で取得します
    鳥山ノバ:簡易手術キット狙ってみようかな
    山之辺宏生:以上です、応急手当キットは誰かが使ってくれ~
    鳥山ノバ:6dx+2 能力訓練と融合
    DoubleCross : (6R10+2[10]) → 7[3,4,4,5,5,7]+2 → 9

    鳥山ノバ:ザコ! 応急もらって良いですか 時間凍結したい
    御影肖子:とりあえずは以上で
    紫芝ガトー:鳥山ノバ 同情○/不安
    冬海イリス 尽力○/脅威 みたいな感じに…

    紫芝ガトー:応急手当キットですね
    山之辺宏生:どぞどぞ
    御影肖子:あ、購入どうしよう
    鳥山ノバ:1+2d10 わーい 20回復しろ
    DoubleCross : (1+2D10) → 1+5[2,3] → 6

    御影肖子:応急キットはこっちもさっき買ったのが1個あります
    山之辺宏生:へたっぴ! かわいい~
    鳥山ノバ:6+2d10 貰えるなら貰う!
    DoubleCross : (6+2D10) → 6+7[4,3] → 13

    御影肖子:もう1個応急買うか……
    紫芝ガトー:3dx>=8 よし
    DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 8[1,1,8] → 8 → 成功

    鳥山ノバ:よわよわ……
    御影肖子:3dx>=8 応急キット購入。
    DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 10[5,8,10]+6[6] → 16 → 成功

    紫芝ガトー:ミスったらバディムーブをお願いするつもりが成功してしまった
    GM:バディムーブの出番が難しい……
    山之辺宏生:誰も失敗せず
    鳥山ノバ:本来あったんですけどね…
    御影肖子:こっちも買えた
    鳥山ノバ:2d10+13 まずガトーさんの貰います
    DoubleCross : (2D10+13) → 15[5,10]+13 → 28

    御影肖子:やったね
    鳥山ノバ:十分! ありがとうございました。以上で!
    GM:ちぃ……20越えたか!
    紫芝ガトー:よしよし
    御影肖子:じゃあこっちのは取っておこう これからHP減るかもしんないし……
    鳥山ノバ:あとは極大消滅されないことを祈るばかりよ……
    御影肖子:以上で!
    GM:では!

    シーン5:知る時


    GM:誰か一人でも出ればOKの任意登場!
    御影肖子:1d10+64 余裕あるし出ておこう
    DoubleCross : (1D10+64) → 1[1]+64 → 65

    山之辺宏生:余裕ないけどでるぜ~
    紫芝ガトー:72+1d10 頭数重要派なので一応
    DoubleCross : (72+1D10) → 72+5[5] → 77

    山之辺宏生:1d10+74
    DoubleCross : (1D10+74) → 5[5]+74 → 79

    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:77->78)

    GM:では、早速だが情報収集パートとさせていただく。
    情報項目
    【『ヘスティアの薪』】 目標値12 《情報:UGN》or《情報:裏社会》
    【ヴァルカン】 目標値9 《情報:UGN》
    ▲【冬海 イリス】 目標値7 《情報:UGN》or《情報:噂話》

    GM:▲マークのついているのは、シナリオ進展には関係ないが開くとちょっとだけ良いことあるよーくらいのものだ。
    御影肖子:画期的だ
    紫芝ガトー:今度こそバディムーヴチャンスの気がするなあ
    山之辺宏生:画期的なシステムを早速活用してえなぁ~
    御影肖子:じゃあ薪のやつ行ってみようかな。バディも財産点もあるし
    紫芝ガトー:じゃあ俺はヴァルカンについてチャレンジしよう バディもあるしな…(?)
    GM:バディめっちゃ頼られてる
    御影肖子:3dx>=12 【『ヘスティアの薪』】 / 情報:UGN
    DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 10[3,3,10]+1[1] → 11 → 失敗

    鳥山ノバ:今度こそ使い忘れないぞ
    御影肖子:これは財産点の方がいいかな……?
    山之辺宏生:コネ使用します
    山之辺宏生:5dx+1>=7
    DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 10[3,4,8,8,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

    御影肖子:いやまあ判断はお任せ!
    鳥山ノバ:ガトーさんの結果見てバディムーブするか決めて良いですか?
    紫芝ガトー:3dx>=9 バディムーヴ必要かどうかこれで…
    DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 5[3,5,5] → 5 → 失敗

    紫芝ガトー:財産+バディムーヴでいける…でいいのかな
    鳥山ノバ:じゃあガトーさんに投げるか 達成+3
    御影肖子:じゃあこちらは財産1投げて成功にします。財産3->2
    紫芝ガトー:イニシアチブ表に財産いれてなかった 4→3
    GM:そうすると、ふむ
    GM:全部達成だな!
    鳥山ノバ:やったぜ
    GM:では、情報開示に加えて項目を一つ追加する
    山之辺宏生:やったー!
    鳥山ノバ:あっ判定チャンス
    【『ヘスティアの薪』】
    これはUGNの記録、ならびにFHの解析記録によるものだ。

    『ヘスティアの薪』は、不壊である事を本質とする遺産である。
    1m程度の金属棒のような形状をしており、
    本体のあらゆる箇所に与えられたエネルギーを完全に、かつ入力量に比例し増幅した熱量として放出する機能を備える。
    即ち、いかなる衝撃・加熱・冷却を行おうと、それは僅かのロスも無く熱(正負の方向を問わず)へと転化される。
    故に既存の物理的現象で『ヘスティアの薪』を破壊する事は不可能である。

    この機能は、損壊を避ける為に半ば強制的に発動する、防衛機構のようなものだ。
    もし仮に、この遺産を溶岩の中へでも投げ込めばどうなるだろう。
    周囲の膨大な熱量を、更に増幅して放射。溶岩が更に加熱され、周囲の岩盤までも融解させ始めたなら──

    ……誰もまだ『ヘスティアの薪』の、上限出力をテストした事はない。
    また、この防衛機構が何を守っているのか。これに関してはデータが存在しない。

    【ヴァルカン】
    意志を持つ岩石のEXレネゲイド。レネゲイドビーイングと異なるのは、あくまで主体が岩である事だ。
    体内に数リットルの、マグマの如き高熱の体液を有する。
    遺産『ヘスティアの薪』の適合者である。

    現在、本来の姿から比べて著しく巨大化している。
    おそらくは〝スレイヤー〟セルの手により暴走状態にあり、無軌道に周囲の岩石を取り込んだのだろう。
    巨体を支えるエネルギーを捻出する為に、極度の飢餓状態にあると思われる。

    ……現状、ヴァルカンが知る最大の熱エネルギー供給源は、『ヘスティアの薪』だ。

    ▲【冬海 イリス】
    出生時の名はイリス・ベルトラン。
    四年前の崩落戦にて家族全てを失い、冬海 狂造の養女となった。
    山之辺 宏生と同じ小学校に通っていた──との記録がある。

    FH特有の生体改造技術により、身体は著しく損耗している。〝耐用期間〟は短いだろう。
    その為か、死ぬことを極度に怖れている。

    ※NPCカード『冬海イリス』取得。シナリオ1回、任意のタイミングで、誰か一人の判定C値マイナス1。

    GM:そして、追加項目はこちらだ。
    【巨大な熱源 ※クライマックストリガー】 目標値10 任意の《情報:》

    鳥山ノバ:判定します!
    鳥山ノバ:6dx+2 能力訓練使用で情報:UGN
    DoubleCross : (6R10+2[10]) → 7[1,2,3,4,5,7]+2 → 9

    鳥山ノバ:財産1使います
    GM:OK,ならばクリアだ。
    【巨大な熱源 ※クライマックストリガー】
    N市の地中を、巨大な熱源が移動している。
    推定数十mの岩塊──恐らくは〝ヴァルカン〟だ。
    第六地区、とある教会を基点とし、地下の水道管やガス管などを意に介さず移動している。
    無軌道な活動は、もはや暴走と呼んで差し支えあるまい。

    彼が求めているものは、肥大化させられた自分の命を繋ぐ為の熱源である。
    多少のガス爆発程度では足りない。もっと長く、無制限に熱を発し続けるものでなければ──

    仮に彼を誘導するならば、最高の餌をちらつかせてやるが良い。
    『ヘスティアの薪』の出力を最大にし、多大な熱エネルギーを発生させることで、ヴァルカンを誘導可能だろう。

    鳥山ノバ:へへ……オトリになってくれよ……なあいいだろ? トモダチに会うためなんだ…………
    紫芝ガトー:ヒエ~~
    GM:と、いうわけで

    GM:──UGNの管理する設備は、支部の他にも市内に複数存在する。
    GM:単純な理由で、有事に一々支部に戻る手間を省く為だ。
    GM:通信機器や重機弾薬、治療の為の設備が最低限だが用意された、出張所とも言うべき場所。
    GM:貴方達はミーティングルームに集合している。
    山之辺宏生:冷静な表情をしてはいるが、割ときょろきょろしている。
    冬海 イリス:「…………」施設に入ってから、ずっと肩をふるわせている。此処は敵地だと理解しているが為だろう。
    鳥山ノバ:「おい」イリスさんに
    鳥山ノバ:「喜びなよ。今のUGNは人道的だから、死ぬようなことはない」
    紫芝ガトー:イリーガルとして活動したこともなくはない…多分…まあ。みたいなアレで堂々としています。サンドイッチとおにぎりとうどんを広げている
    紫芝ガトー:「安心してくれ。君を死なせるような事は、絶対にない。イリス君。俺は君を死なせないためにここに…もぐっ……もぐもぐ…いるんだ、もぐ…で、君も、食べないか?」
    冬海 イリス:「…………」少しの間、俯いたまま震え続けていたが、食事を勧められれば
    冬海 イリス:「お腹、空いてない」
    冬海 イリス:「……太らないように、胃の容量を削られてるから」
    鳥山ノバ:「……はぁ?」
    紫芝ガトー:「……そうか。…それは…君の…父が?それとも…スレイヤーセルの?」
    冬海 イリス:「同じこと、でしょう?」
    冬海 イリス:「体積が大きければ、リザレクトの完了に時間が掛かる。だから、脂肪も筋肉も最低限でいい、最低限の下でいい」
    冬海 イリス:「……一日一食有れば足りるから、食費は掛からないと思うけど」
    冬海 イリス:「〝スレイヤー〟セルは……そういう場所なの」
    御影肖子:「……そういう特殊な体質については、後で纏めて申告すると良いわ。配慮はしてもらえるはずだから」
    鳥山ノバ:「はぁー……本っ当、くだらない事するよなぁ」
    御影肖子:「……」同情しない訳ではない。
    御影肖子:あるいは第四の技術なら、そうした体質を治療する事もできるかもしれない……そう口にしかかって、やめる。無責任な甘言だ。
    紫芝ガトー:「…そうか。なら、少しずつ食える量を増やしていこう。」
    紫芝ガトー:「これから君は、生きて行く。だったら、もう少し肉がついていたほうがいい」
    紫芝ガトー:「今減ってなくとも、その内お腹がすく。無理して食う必要はないしな。その時に食べよう」
    冬海 イリス:「……簡単に言ってくれるんだね」
    冬海 イリス:「……ツナがいい」
    冬海 イリス:と、おにぎりの一つを指差して言う。
    紫芝ガトー:「ああ。減った時でいい。それに……今のが終わったら、皆でメシを食おう。その時には、とびっきりのツナを貰ってこよう。懇意にしている寿司屋があってね」
    紫芝ガトー:ひょいっ、とコンビニ産ツナマヨのにぎりを投げる。
    冬海 イリス:「…………」何を想いながらだろうか。軽く首を振りながら、投げ渡されたおにぎりをキャッチして、
    冬海 イリス:「山之辺くん」
    冬海 イリス:と、不意に名を呼ぶ。
    山之辺宏生:「……なんだ」
    冬海 イリス:「根本的なことを聞き忘れてたんだけど」
    冬海 イリス:「……私達の会話、どのくらい、意味が分かってる?」
    冬海 イリス:「UGN、とか。セル、とか。そういうの」
    山之辺宏生:「説明は必要だ」首を振る。
    鳥山ノバ:「……そうだね」
    冬海 イリス:「正規人員は──あなた?」と、御影さんの方を見る。
    鳥山ノバ:「僕!!!」
    紫芝ガトー:(UGNの頃はUGNの人員に任せようとしている)
    山之辺宏生:「ただ、今すぐじゃなくてもいい。その”ヴァルカン”とやら……どうにかしないといけないんだろ」
    御影肖子:「いえ、私は外部協力者よ」目線で鳥山くんを示して「正規人員は彼だけね」
    冬海 イリス:「えっ」
    冬海 イリス:「……こほん」
    冬海 イリス:「そう。じゃあ、必要な事は彼から聞けばいい──この世界が今、どういう形を取っているのかと」
    鳥山ノバ:「なんかずっとシカトこいてたけど、何? ガキだからいいって思ってたわけ?」
    鳥山ノバ:「舐めるなよ、どいつもこいつも」
    鳥山ノバ:「どいつもこいつも!」
    鳥山ノバ:「……はい」
    冬海 イリス:「……ヴァルカンについても教えてもらえば、って言おうと思ったんだけど、」
    冬海 イリス:「私が言った方がいいかな」
    鳥山ノバ:今取り乱したのを無かったことにするように
    御影肖子:「そうやって声を荒げたりするのが……いえ、今はいいわ」
    鳥山ノバ:「説明するよ、山之辺宏生。僕たちの世界のことを」
    紫芝ガトー:「いや、ここは鳥山君にお願いしてもいいとは思う 彼は…やる男だ」多分
    鳥山ノバ:「……そうだぞ」
    山之辺宏生:「……そうか」
    冬海 イリス:「なら、任せるわ。ここはあなた達の領域だし」
    冬海 イリス:「たぶん山之辺くんにも、この先の状況をスムーズに理解してもらうために、今、必要だと思うから」
    鳥山ノバ:「まず、これまでにいくつもの超常現象を見たと思うけど」
    鳥山ノバ:「それらは全て、『レネゲイド』と呼ばれているウィルスによるものだ、ここ20年くらいで発生した……例外はあるけど」ちら、と御影さんを見る。
    御影肖子:「そうね。元々、ウイルス自体は世界に存在していたけれど」
    御影肖子:「それが世界中に広く拡散する事件があったのが、二十年前」
    山之辺宏生:「ウィルス、ね。じゃあ俺たちは病気にでもかかっているってわけか」
    鳥山ノバ:「概ねその理解で間違いないよ。不治の病だ」
    鳥山ノバ:「レネゲイドは世に様々な理不尽をもたらす力を、僕らに授ける」
    冬海 イリス:「私のスピードとか……〝マルコ14-6〟の怪力みたいな、単純な身体能力強化もあるし」
    冬海 イリス:「それこそ、炎を吹き上げたりするような超常現象だって引き起こす」
    鳥山ノバ:「だがまあ……力の代償として、君も僕も、危機に晒されているんだ。力の制御を誤れば、一瞬で理性の無い化物に変わってしまう」
    鳥山ノバ:「僕も」山之辺君を指して「君も」
    山之辺宏生:「……」代償、という言葉に少し眉をしかめ、「で、人間のほかにも、この棒やら、動く岩やら、妙なことがあるわけだ」
    御影肖子:「そうね。特にこの街では、そういう"妙なこと"が日常的に頻発しているわ」
    鳥山ノバ:「それは割と例外……とも、この街じゃ言えないか。とにかく、君みたいな人にレネゲイドとの付き合い方を教えてやるのと」
    鳥山ノバ:「超常の力を人々から覆い隠す、社会維持機構みたいなマネをしてるのが、僕らUGNってワケ」
    山之辺宏生:「ああ、なるほど」
    山之辺宏生:「それでああいう、冬海とその親分みたいなやつらと敵対してるってわけだ」
    鳥山ノバ:「そ。当然社会維持機構なわけだから、レネゲイドを使って好き勝手するやつを野放しにはできない」
    冬海 イリス:「……うん。好き勝手したがるグループもいる。たくさんね。そのうちの一つがファルスハーツ」
    冬海 イリス:「ファルスハーツは大きな組織で……まぁ、支店みたいなのがたくさんあるの」
    冬海 イリス:「その支店が〝セル〟。スレイヤーセルが、私が飼われてる場所」
    冬海 イリス:「……卵を産めなくなったら、絞めて焼いてやろうって考えの連中の集まりよ」
    鳥山ノバ:「飼われてた、だ」短く訂正
    御影肖子:「随分な言い方ね。あそこに居たのは、不本意だったというわけ」
    紫芝ガトー:(畜産の人間としては少し耳が痛いな…)
    冬海 イリス:「不本意だった──って言うと、卑怯にならない?」自嘲的に笑いながら
    鳥山ノバ:「そんな事、僕らが知るわけないだろ」
    山之辺宏生:「やめてくれ、面倒くさい」やや鋭く。「……話は概ね分かった。疑問はまとめておく」
    鳥山ノバ:「それを判断する為の話を聞いてる時間もない。とにかく」
    御影肖子:「……殊勝なことね」どこか呆れたように。
    冬海 イリス:「……戻りたくもないのは確かだけど。」
    紫芝ガトー:「楽観しろとは言わないが、あまり思いつめないでくれよ。不治の病とは言うが…あくまで、現時点では、だ」
    鳥山ノバ:「今わざわざこんな話をしてたのは、君の協力を取り付けるためだよ、お兄さん」
    紫芝ガトー:「根治させることをあきらめてない連中も一杯いる。それに、そもそも病気というカテゴリではなくなる日も来るかもしれない」
    山之辺宏生:「気の長そうな話だ」ガトーさんに。「……俺の協力?」
    紫芝ガトー:「それでも笑顔で繋ぐんだ。地道な研究も一歩一歩さ」再びそっと黙る
    鳥山ノバ:「オーヴァードになったばかりの素人に頼むのは気が引けるけど、どうも君の手に入れてしまった──それが必要になりそうな気配なんだ」
    御影肖子:「……そうなれば良いわね」本心と皮肉の入り混じった呟き。
    鳥山ノバ:"ヘスティアの薪"を指す
    山之辺宏生:「これが? ……まあ、渡されただけで俺の物ってわけでもない。好きに使えよ」
    御影肖子:「いいえ。貴方にしか使えないわ」
    御影肖子:「だから必然、貴方自身にも付いて来てもらう事になる」
    山之辺宏生:「……そういうことか」冬海さんの様子を思い出す。
    御影肖子:「……分類上、"遺産(レガシー)"と呼ばれている。レネゲイドに感染した中でも、特に強力な物品」
    御影肖子:「その特徴として、選んだ使い手との間に契約を結ぶ。……貴方も、それに同意した覚えがあるんじゃないかしら」
    山之辺宏生:「だけど、いくら強力だからってこれがどう役に立つって言うんだ」
    冬海 イリス:「……覚えてないの?」
    御影肖子:「……具体的に言うと、その『ヘスティアの薪』は」
    御影肖子:「衝撃、冷却、電撃……外部から入力されたあらゆるエネルギーを、熱へと変換するわ」
    山之辺宏生:「……めちゃくちゃだな」
    山之辺宏生:「それで、その特性が……わざわざ必要だっていうわけだ」
    御影肖子:「ええ。……正確に言うと、それを求めているのは私達というより"ヴァルカン"の方」
    御影肖子:「はっきりと言ってしまうなら」
    御影肖子:「貴方とその遺産を、囮に使おうというわけ」
    山之辺宏生:「本当にはっきり言ったな」少し笑う。
    鳥山ノバ:「……おぉ」すごいなこいつ、と思っている
    御影肖子:「……誤魔化すような言い方をしたって、不信を買うだけでしょう」
    御影肖子:笑うとは思っていなかったから、少し動揺した様子がある。
    冬海 イリス:「怖がって逃げるかも知れない……とか、考えないんだ……」
    山之辺宏生:「……分かった。やろう」
    御影肖子:「……」あんまり考えていなかった。
    紫芝ガトー:「今回は山之辺君がいい奴だったということで、良かった感じだな!」
    鳥山ノバ:同じクラスらしいしさぞ仲がいいんだろうなと思っている
    御影肖子:「……いいのね?」その顔を覗き込んで、確かめるように。
    山之辺宏生:「そりゃあ、怖いさ。それに俺が今から逃げて家に帰って寝ている間に、最終的には御影たちとUGNがなんとかしてくれるだろ」
    御影肖子:「……そうね。怖がって逃げるような人を、無理に連れ出すくらいなら……他の方法を考えるわ」
    山之辺宏生:「これまでもそうやってなんとかなってきたんだろ? それで? 俺がいつも通り暮らしているうちに何人死ぬんだ?」
    御影肖子:「……」
    山之辺宏生:「……なにが本当に一番怖いことなのか、向き合い続けなければいけないんだ」
    山之辺宏生:「だから俺は……やるさ」
    御影肖子:知っている。彼が誘拐された時点で、その素性をUGNのデータベースに照合すれば、すぐに分かった事だ。
    御影肖子:「……そうね。私達は未熟で、いつも力が及ばない」
    山之辺宏生:「いや……責めてるわけでは、ないんだ。悪い」
    御影肖子:「いいえ。……貴方には、そうする資格があると思うから」
    鳥山ノバ:「…………」
    鳥山ノバ:(いい奴ばっかりかよ)ぐるりと周囲を見渡し、心中で毒づく
    御影肖子:「私達は、表向きの世界の秩序を保つ事が正しいと考えていて」
    御影肖子:「そのために、貴方から追悼の機会を奪った」
    紫芝ガトー:(お腹すいたか?という目でぐるりと見渡すノバを見ている)
    御影肖子:「……その残酷さくらいは、理解しているつもりよ」
    山之辺宏生:「そうだな。それは事実だ」
    御影肖子:間違った事をした、とは言わない。それこそ最悪の不義理だ。
    山之辺宏生:「俺はそれに対して怒っている。だけど、そうせざるを得ない状況に御影たちを追い込んだのは、誰なんだ?」
    山之辺宏生:「……御影たちにいちいち当たるほど子供じゃないんだよ、俺は」
    山之辺宏生:「それだけだ」
    冬海 イリス:「……………………」
    冬海 イリス:……それはファルスハーツだ、と言い切る勇気が無い。自分自身が〝そう〟だからだ。
    冬海 イリス:だから冬海イリスは、無言のままに俯いてやりすごそうとする。
    御影肖子:「……貴方の想いは、理解したわ」
    御影肖子:「子供扱いするつもりはなかったの。御免なさい」
    山之辺宏生:「いや、本当に子ども扱いされていると思ったわけでは……」
    御影肖子:小さく頭を下げて、それから
    紫芝ガトー:冬海イリスの背中を軽くたたいて背筋を伸ばさしてやりたいですね。言葉とかはないです。この子にも前を向いて生きて欲しいので…
    御影肖子:右手を差し出す。
    御影肖子:「さっきは囮、と言ったけれど」
    御影肖子:「訂正するわ。自分の手で、決着を付けたいんでしょう?」
    山之辺宏生:「…ああ」
    御影肖子:「なら、仲間と呼ばせて頂戴」
    御影肖子:「短い時間だけど。その力の使い方も、できる範囲で教えてあげるわ」
    山之辺宏生:「全体的に」そっと手を握る。「むずがゆいんだよ、なんか……」
    御影肖子:「……不服があるかしら」差し出した手はそのまま。
    山之辺宏生:「よろしく頼む」パッと手を放す。
    御影肖子:「あっ」握り返すが、すぐ逃げられてしまう。
    冬海 イリス:「……ふふっ」
    鳥山ノバ:「ちょっと信じがたいよな、こういうヤツら」冬海さんに
    鳥山ノバ:「世界観って言うか……倫理の基礎レベルが違うんだよ。なんか、話してて不安になる」
    冬海 イリス:「そうね」
    冬海 イリス:「……ちょっと理解できないかも。死ぬかも知れないとか、危ないとか、そういうのを怖がらない人」
    冬海 イリス:「……いいえ。もっと怖いものがある人、って言う方がいいのかな」
    鳥山ノバ:「……急に所在なさげになったから、意見が合いそうな気がしたんだけど」
    鳥山ノバ:「理解できないって言う割にはちょっと、嬉しそうだよ、君」
    冬海 イリス:「それは無い」
    冬海 イリス:「……いえ」
    冬海 イリス:「軽く言っちゃったけど、そういうのじゃないから」
    冬海 イリス:「理解できないのは、嘘じゃないし」
    鳥山ノバ:「ふーん……」
    冬海 イリス:「何も怖くないって言うんだったら、実感は出来なくても、想像はできる」
    冬海 イリス:「……だけどね。怖いことに、わざわざ向き合おうなんてする人のこと、正直言って良く分からないし」
    冬海 イリス:「そもそも、そんな人だったんだなーって言うのも……知らなかった」
    鳥山ノバ:「……ま、普通の高校のクラスメイトくらいの間柄なら、そんなもんか」
    鳥山ノバ:いや良く知らないけど、とぼやく
    鳥山ノバ:「死んだり死ななかったり、表面上はあんまないだろうしね、音に聞こえし星辰館とはいえ」
    鳥山ノバ:「あるのかな……」
    冬海 イリス:「さあ」
    冬海 イリス:そう短く答えて、口を閉じた。
    冬海 イリス:「……でも、やっぱりか……記憶操作」
    冬海 イリス:「だろうな、って思ってたけど」
    冬海 イリス:「覚えてないかぁ」
    冬海 イリス:そう呟く口元は、当人も知らぬうちに緩んでいて、
    冬海 イリス:それに気付く。意識して、きゅっと、陰気な顔へと引き戻した。

    GM:ロイス&ラスト調達が可能!
    鳥山ノバ:山之辺宏生 劣等感〇/罪悪感
    山之辺宏生:強化素材行っちゃいましょうか
    御影肖子:冬海イリスにロイス 〇庇護 / 憐憫 で取得しつつ
    山之辺宏生:3dx+1>=15
    DoubleCross : (3R10+1[10]>=15) → 8[4,5,8]+1 → 9 → 失敗

    鳥山ノバ:罪悪感は「自分がこいつを引きずり出したがる理由9割私情なんだよな……」という罪悪感です
    山之辺宏生:流石にダメ!
    鳥山ノバ:3dx+1 懲りずにアームドスーツを狙う
    DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[1,5,9]+1 → 10

    鳥山ノバ:無理! おわり!
    御影肖子:いやまあ1枠は空けててもいいか……
    山之辺宏生:冬海さんに 〇友情/罪悪感でロイス取得して終わり!
    御影肖子:購入どうしようかな 強化素材リベンジでいいか
    紫芝ガトー:ヴァルカンの空腹に同情○/食傷
    「一緒に戦う若者たち」に腹いっぱい食わす○/不安でとっておこう 七つ埋め…

    御影肖子:3dx>=15 強化素材
    DoubleCross : (3R10[10]>=15) → 8[2,5,8] → 8 → 失敗

    御影肖子:失敗。応急キットの余りが1つあるので一応自分に使っとこう
    御影肖子:2d10+6
    DoubleCross : (2D10+6) → 13[6,7]+6 → 19

    御影肖子:ターンエンド!
    紫芝ガトー:特にアイテムもなし、このままで良いかな エンドです
    GM:OK!

    クライマックス:滾る熱


    GM:全員登場!
    山之辺宏生:1d10+79
    DoubleCross : (1D10+79) → 8[8]+79 → 87

    御影肖子:1d10+65 どんどん
    DoubleCross : (1D10+65) → 8[8]+65 → 73

    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:78->84)
    紫芝ガトー:77+1d10
    DoubleCross : (77+1D10) → 77+8[8] → 85


    GM:市街地では駄目だ。
    GM:山林地帯でも危険だ。
    GM:必要なのは燃焼物が少なく、崩落するような脆い地盤でなく、そして十分に広い場所。
    GM:と、なれば。選ばれる場所は必然、市の中心部から離れ──

    GM:第六地区北方、とある工事現場。
    GM:とは言うが……工事が中断されて久しい。
    GM:いわゆる行政絡みの案件が何か進む予定だったと言うが、崩落戦でその予定まで更地にされた場所だ。
    GM:整地のみが済み、砂利が敷き詰められたこの地には雑草も生えず、銃器が乗ろうが陥没しない土壌。
    GM:貴方達は、此処へ来た。
    冬海 イリス:「それで……何か、UGNの凄い兵器とかって無いのかしら」
    山之辺宏生:「……あるのか?」
    冬海 イリス:「起動するだけでヴァルカンの巨体を拘束できるみたいな……無いの?」
    鳥山ノバ:「あれだけビビってたのに……」
    御影肖子:「今回に関してはないわね」
    鳥山ノバ:「なんで態々ついてきたのかと思ったら、そんなものがあると思ってたわけ?」
    冬海 イリス:「……うるさいわね」
    冬海 イリス:「もし、貴方達だけに任せっきりにして、万が一失敗したら……あの肥大化したヴァルカンが、『ヘスティアの薪』を取り込む」
    冬海 イリス:「その発生する熱量……具体的な数値は分からないけど」
    冬海 イリス:「大火事なんてレベルじゃない火力にはなるでしょう」
    冬海 イリス:「此処に居るほうが、死なない可能性が高いの」
    鳥山ノバ:「そりゃ頼りになることで」
    御影肖子:「……そうと理解していても、実際に立ち向かう事を選べる人間は多くないわ」
    鳥山ノバ:「ほんと、どうしたってんだよ……」
    冬海 イリス:「だって、私も手を貸したことだもの」
    鳥山ノバ:「…………」
    冬海 イリス:「あのセルの首領、マスターミショナリーの目的は、死体を増やすことよ」
    冬海 イリス:「……その死体が誰のものだっていい。だって、どうせ、全部がマスターミショナリーになるから」
    冬海 イリス:「人間を効率的に死なせる手段を確保する、それがあの女の狙いで」
    御影肖子:「……」表情を顰めて
    冬海 イリス:「……〝マルコ14-6〟も私も、その為に使われた」
    御影肖子:「精々、頼りにさせてもらうわ。手が足りてるとは言えない状況だもの」
    冬海 イリス:「もちろん、頑張るわ。死にたくないから」
    鳥山ノバ:「──潔癖か!」
    冬海 イリス:「えっ。いきなりどうしたの……?」
    鳥山ノバ:「お前だよ!」
    鳥山ノバ:「責任を感じてるみたいな気配を出しつつ、結局死にたくないからでまとめるあたりとか」
    鳥山ノバ:「ていうかお前も、お前もお前も」PCズを指さし
    御影肖子:「……いきなり何?」怪訝そうに。
    山之辺宏生:「なんだよ……」怪訝そうに。
    冬海 イリス:「情緒不安定なのかも知れない」ぼそりと
    鳥山ノバ:「まともな奴しかいない……だから嫌なんだ。なんなんだ。僕がおかしいのか?」
    鳥山ノバ:「いや、悪い……ごめん……本当に今言う事じゃないし、でもなかなか言えなくて、言わないままなのも気持ち悪いんだけど……」
    山之辺宏生:「ああ」
    御影肖子:「……何? まともじゃない人の傍がいいの? "マスターミショナリー"のような……?」いっそう怪訝そうになって。
    鳥山ノバ:「僕はこの件、9割私情で動いている」
    紫芝ガトー:「いいじゃないか。俺も10割私情だぞ?」
    鳥山ノバ:「うるさい!!!」
    鳥山ノバ:「──友達、を」
    鳥山ノバ:「助けたいんだ。"ヴァルカン"がまだ戻って来れるのか、きっと僕は、ギリギリまで彼を死なせる判断ができない」
    鳥山ノバ:「君たちと、足並みを揃えることは、きっと……できない」
    鳥山ノバ:"ヴァルカン"がジャームであろうことは想像に難くない
    鳥山ノバ:ただ、自分がそれを認めたくないだけだ。
    鳥山ノバ:「言わなきゃ、フェアじゃないと思った。だから、言った。心変わりはしない」
    山之辺宏生:「戦闘に関して、俺からは何も言えない……素人だしな。だけど」
    山之辺宏生:「”友達を助けたい”っていうのは、すごく……いいことだと、思う。それとも、あんなにでっかくなっちまったら難しいのかな」
    紫芝ガトー:「いいじゃないか。戻って来る事を祈って、やるだけの事をやってみれば。その結果が仮にダメなら、それはただ己に負けただけの事だろう」
    御影肖子:「仮に、貴方ができない事が必要になったら、私や他の誰かがやればいい」
    紫芝ガトー:「俺は君達が生かしてやりたいというのなら、それに応える自信はある。飯は大勢で食った方が美味いしな」
    御影肖子:「チームって、そういうものでしょう。負い目なんて感じなくていいわ」
    鳥山ノバ:「…………」呆然と、君達を見ている。
    冬海 イリス:ここへ集まった面々の顔を見渡して「そもそも彼を抜きにしても、私達の足並みは揃っているのかしら」
    冬海 イリス:「世代も見た目もばらばらで……山之辺くんと御影さんがお友達同士なくらい……?」
    紫芝ガトー:(世代がズレているのは俺だけじゃないか…?)
    御影肖子:「友達でもなかったと思うわ。お弁当に誘ったら断られたりしたし……」
    鳥山ノバ:「えっそうなの。めちゃめちゃ仲いいんだと思ってた」思わず素
    冬海 イリス:「そうなの?」
    山之辺宏生:「そもそも、会話したことなんてほとんどない」
    紫芝ガトー:「俺も見た感じはな。おっさんが若者の仲に口出すのも野暮すぎるんで黙ってはいたが」
    御影肖子:「そうよ」
    紫芝ガトー:「弁当の誘いを断ったのか?思ったよりも贅沢な男だな、山之辺君」
    冬海 イリス:「何か御影さんに不満があったの?」
    山之辺宏生:「その件は悪かったと思ってはいるが……急に誘われるのは、変だろ。普通」
    山之辺宏生:「すごく奇妙だ」
    紫芝ガトー:「それは確かに」
    御影肖子:「えっ」
    紫芝ガトー:「そうなると、次からは誘いを断る理由はないな?」
    山之辺宏生:「おい…! そういうクサいまとめ方をしないでくれ!」
    紫芝ガトー:「ちょうど俺もこの戦いが終わったら君達を飯に誘おうと思っていたところだ。仮に今までお友達じゃなかったとしても、そこでなればいいな?な」
    山之辺宏生:「恥ずかしくなる…!」
    冬海 イリス:「嫌なの?」
    御影肖子:「……どうにも、話が手を付けられない方向に転がっていっているのを感じるわ」
    紫芝ガトー:「じゃあ、本題に戻るかい、そろそろ…」
    鳥山ノバ:「はあ……本当……嫌いだよ、君らみたいなの。要らないことで悩んでる自分が惨め。冬海さんはそうでもないかもって思ったけど、結局なんか、そんな感じだし」
    鳥山ノバ:「じゃ、お願いしていい? 山野辺さん」
    御影肖子:「嫌いでも構わないわ。信頼さえしてもらえれば」
    冬海 イリス:「……使い方は、知ってる筈」
    冬海 イリス:「ううん」
    冬海 イリス:「山之辺くんは、知ってるよ」
    ???:「ああ」
    鳥山ノバ:(そういうところがさ……)という目で御影さんを見るがフードなので伝わらない
    ???:「覚えてるか?」
    ???:声がする──山之辺宏生だけに聞こえる声が。
    山之辺宏生:「ああ」
    ???:「なら、頼む」
    ???:笑声が混ざる。
    ???:そして──炎の幻影が貴方を苛み始める。
    ???:〝防衛機構〟だ。
    ???:……今の貴方は、これが何を守る為にあるかすら、きっと知っているのだろう。
    ???:「恐ろしいか、俺が」
    山之辺宏生:「当たり前だろ」
    山之辺宏生:「だからきっと、俺はお前と戦えるんだ」
    山之辺宏生:笑って見せる。
    ???:「ああ」
    ???:「怖いってのはな、生きてるってことだ」
    ???:「何も怖くない、なんて言う奴はさ、本当には生きてないんだ」
    ???:「あの、おんなじ顔をした連中もそうだし」
    ???:「……あの岩だってな」
    ???:「怖いだろうな、けれども」
    ???:「だとしても、お前は燃えろ」
    山之辺宏生:「……そうするよ」
    GM:──ウェスタという、竈の神がいる。
    GM:ローマ神話に登場する神の一つ。
    GM:竈とは家の象徴。即ち竈の神とは、家庭の守護神も同じ。
    GM:いにしえにおいて、国とはひとつの家族であった。
    GM:ウェスタの処女、と呼ばれた者達がいる。
    GM:竈の神ウェスタに仕える、純潔を保った巫女達だ。
    GM:人を殺しうる凶器である炎を。凶器である鉄を育てる炎を。
    GM:彼女達は守った。
    GM:だが、無論、それは。
    ???:「ずっと、ずっとさ」
    ???:「兵器だ、武器だ、なんだって言われながら、待ってたんだよ」
    ???:「こんな危なっかしい俺を、それでも、綺麗事を吐きながら、〝守る為〟なんかに使えるような奴を」
    ???:「何千年もさぁ……!」
    GM:竈の神、ウェスタ。
    GM:ギリシア神話における『ヘスティア』と同一視される。
    ???:「やれよ、宏生」
    ???:「ウェスタの巫女、イザヤが力を貸すぜ!」
    山之辺宏生:「……お前、そもそも性別とかあったんだな」
    イザヤ:「……そこ!?」
    イザヤ:「この流れで、ちょっ、おま……気にすんのそこかよ!?」
    イザヤ:「お前さぁ……女心とか分からない奴って言われねぇ……?」
    山之辺宏生:「悪い。でも、気になっちゃって……」
    イザヤ:「しゃーねぇなぁー……」
    山之辺宏生:「じゃあ、気を取り直して。やってみようか」
    イザヤ:「……おうよ!」
    山之辺宏生:初めて意図的に、”ヘスティアの薪”を使う。
    山之辺宏生:単なる金属光沢をもつだけの棒が、ゆっくりと変化を始める。
    山之辺宏生:山之辺宏生の持つ部分から、先端へ向けて——棒が熱を持ち、赫赫と発光しているのだ。
    山之辺宏生:それは、周囲へ熱を輻射し影響を与えることはない。完全に制御されている。しかし”ヴァルカン”は気づくだろう。その存在に。
    GM:──無論だ。
    GM:数十年に渡り、保持してきた。
    GM:彼に恐怖は無く、だが、人間を知っていた。
    GM:人間がこれを持てば、恐怖に狂うと知っていた。だから手放そうとはしなかった。
    GM:彼は彼なりに、人間を愛していたのだ。
    GM:だが。
    GM:忘我の境地にて餓えた怪物は、今、〝それ〟を強く求めている。
    GM:そう遠からず、大地が鳴動を始めた。
    GM:来る。
    GM:否。
    GM:来ている──!
    鳥山ノバ:「う、わ────」砕け、隆起する地面から転がって距離を取る
    山之辺宏生:(誰かを傷つけたり、傷つけられたり、死ぬかもしれなかったり。そりゃあ怖いさ。誰だって、俺だって! だからこそ、)
    山之辺宏生:「俺が、焼き尽くしてやる……! 来い!」
    ヴァルカン:「ぉおおおお────────────ォオオオオオオォォォオ」
    鳥山ノバ:「来たな────────────ヴァルカン!!」
    ヴァルカン:〝それ〟は、四肢の力にて高々と、波間を跳ねる魚のように土中から姿を現した。
    ヴァルカン:ごうぅん……大地が揺れる。
    ヴァルカン:目算、20m以上。
    ヴァルカン:小山が動いているとさえ見えよう、生きた岩塊。
    御影肖子:「……釣れた」崩れる足場から逃げようとはせず、舞い上がった巨影を見上げる。
    紫芝ガトー:「確かにあんだけデカけりゃあ腹も減るだろうな…」顎を撫でる
    ヴァルカン:「ォォオオォォォォォォォ────────」
    ヴァルカン:巨大なリクガメを想像すると良い。
    ヴァルカン:その首を削ぎ落とし、断面の部分を眼球に置き換えれば、この怪物に似た形となる。
    鳥山ノバ:「さあ……僕を見ろ」
    鳥山ノバ:フードに手をかける。
    ヴァルカン:直径2mにも及ぶ目玉が、ぐるりと回って、
    ヴァルカン:「──────」
    ヴァルカン:見る。
    ヴァルカン:言葉が通じたか、それとも
    ヴァルカン:〝小うるさい蠅〟を叩き潰す前に目視しただけか。
    鳥山ノバ:「そのでかい体をぶっ壊して、元のお前に戻してやる!」
    御影肖子:つとめて冷めた意識を維持したまま、その宣言を聞いている。……言葉が通じている様子には、やはり見えないが。
    紫芝ガトー:「作戦は結局何も練ってないが……体がデカくなりすぎたものだから、それを動かす熱量が足りてなくて苦しんでる…と言う事は。核を外して、あの外殻を破壊できれば…もしかすると、と言う事だな?」
    冬海 イリス:「理屈の上ではね。……もっとも、現実敵な問題として」
    冬海 イリス:「あの巨体にどれだけ攻撃を与えればいいのか──があるけど」
    ヴァルカン:敵を全て、目視した。
    ヴァルカン:恐るるに足らず──否。
    ヴァルカン:死という概念を持たぬが故に、この怪物は恐怖を知らぬ。
    ヴァルカン:想いは一つだ。
    ヴァルカン:〝腹が減った〟
    ヴァルカン:喰うぞ、と。
    ヴァルカン:怪物が動き始めた。

    ラウンド1

    エンゲージ
    〝ヴァルカン〟

    10m

    山之辺宏生 紫芝ガトー 御影肖子 鳥山ノバ

    GM:恐れを知らぬ怪物がそこにいる。熱量の糧として、貴方達をも喰らわんと。
    GM:もはやその妄執は、直接的な熱を感じる程の波動となって貴方達のレネゲイドを喚起する!
    GM:衝動判定! 難易度は9!
    鳥山ノバ:4dx>=9
    DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[1,2,8,9] → 9 → 成功

    山之辺宏生:4dx+3>=9
    DoubleCross : (4R10+3[10]>=9) → 10[3,4,9,10]+7[7]+3 → 20 → 成功

    紫芝ガトー:3dx>=9
    DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 10[1,2,10]+3[3] → 13 → 成功

    御影肖子:2dx>=9 意志
    DoubleCross : (2R10[10]>=9) → 10[1,10]+1[1] → 11 → 成功

    GM:みんな意志強いな!!
    御影肖子:なんかいけた……
    御影肖子:2d10+73
    DoubleCross : (2D10+73) → 11[10,1]+73 → 84

    鳥山ノバ:2d10+84
    DoubleCross : (2D10+84) → 12[5,7]+84 → 96

    紫芝ガトー:ラッキー!
    山之辺宏生:87+2d10
    DoubleCross : (87+2D10) → 87+11[2,9] → 98

    紫芝ガトー:2d10+85
    DoubleCross : (2D10+85) → 15[10,5]+85 → 100

    紫芝ガトー:あっ!100にいっちゃった
    GM:では……
    GM:セットアップ!
    山之辺宏生:なし!
    御影肖子:ない!
    ヴァルカン:無いぜ!
    紫芝ガトー:無し!
    鳥山ノバ:《フルパワーアタック》攻撃力+10 侵蝕上がって更に+5
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+4した(侵蝕率:96->100)
    GM:ちょうど乗った……
    GM:では
    GM:イニシアチブに何もなければ山之辺くんだ!
    鳥山ノバ:《時間凍結》したいです
    GM:よし来い!
    鳥山ノバ:鳥山ノバのHPを-20した(HP:28->8)
    鳥山ノバ:マイナーなし、メジャー《コンセントレイト》《妖の招き》
    GM:ほう……呼ぶか!
    鳥山ノバ:10dx7+2 器物使いでダイス+3!
    DoubleCross : (10R10+2[7]) → 10[2,2,2,3,5,5,6,7,8,10]+10[4,6,7]+10[8]+10[7]+4[4]+2 → 46

    ヴァルカン:ガード! ダメージどうぞ!
    鳥山ノバ:5d10+26
    DoubleCross : (5D10+26) → 22[6,2,5,6,3]+26 → 48

    ヴァルカン:では……ラウンド最初のダメージに対しては
    ヴァルカン:《氷雪の守護》!
    ヴァルカン:ダメージを3d10点軽減させてもらう!
    ヴァルカン:3d10
    DoubleCross : (3D10) → 10[1,6,3] → 10

    ヴァルカン:ガード値10点と合わせて48点の通しだ……そして
    ヴァルカン:オートアクション《バーニングハート》
    ヴァルカン:暴走を受けてシーン中の攻撃力を+12する。
    ヴァルカン:また、暴走により《ワイルドファイア》を適用。行動値が+15される。
    ヴァルカン:この効果は暴走が解除されると終了する!
    鳥山ノバ:マジ? 本当にエンゲージ切ればよかった……
    ヴァルカン:というわけでまだまだ元気だ演出どうぞ!
    鳥山ノバ:1点でも通ったら引き寄せ!
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+9した(侵蝕率:100->109)
    GM:おっと、むろん寄るぜ!
    GM:そして28点の通しだ!
    鳥山ノバ:フードを脱ぎ去る。
    鳥山ノバ:恐怖を映すブギーマンの貌は、恐怖を持たぬヴァルカンに対しては用をなさない
    鳥山ノバ:だから、投影するのは僕の恐怖だ。
    鳥山ノバ:ごきり、ごきりと音を立て、肉体が変形していく。世界で最も有名な"ブギーマン"。『ハロウィン』の『マイヤーズ』へ
    鳥山ノバ:殺戮の衝動を束の間、開放する。強力な《ワーディング》が放たれ、その時には既に跳んでいる。
    ヴァルカン:分厚い岩の装甲。
    鳥山ノバ:「おおおおおおおおおおおっ!」
    ヴァルカン:果たして幾度の刃を与えれば、その奥底に届くのか。
    ヴァルカン:凡庸な想いであるならば、挑む前に挫折もしよう。
    ヴァルカン:包丁と岩盤。呆れる程の戦力差だと言うのに、
    ヴァルカン:「────────」
    鳥山ノバ:筋肉が縄のように盛り上がり、常識外の力で右前肢の付け根を切りつける。
    鳥山ノバ:短い交錯のうちに、何度も、何度も。一瞬で二本の包丁が使い物にならなくなり──
    鳥山ノバ:「──浅い、けど、通るか」
    鳥山ノバ:着地、新たに二本を抜き出す。
    ヴァルカン:山を包丁で切り崩すも同じの、途方も無い戦いだ。
    ヴァルカン:だが。
    ヴァルカン:山が僅かに、だが確かに揺らいだ。
    GM:では
    GM:手番はヴァルカンに移る
    ヴァルカン:マイナーアクションで暴走を解除。これにより行動値は5に戻るが、プロセスは続いてしまうのである。
    ヴァルカン:メジャー、《コンセントレイト》+《結合粉砕》+《災厄の炎》。対象は……ラッキーなことにみんな同じエンゲージだからな
    ヴァルカン:全員だ!
    ヴァルカン:15dx7 命中判定!
    DoubleCross : (15R10[7]) → 10[2,2,4,5,5,6,6,6,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,1,2,4,5,5,7]+4[4] → 24

    御影肖子:来いや!
    鳥山ノバ:ごめん~~
    ヴァルカン:あっ低め
    紫芝ガトー:う~ん わからない 俺には一発目をノーリアクションで受けたいという俺ルールが存在する
    鳥山ノバ:10dx8 《復讐の刃》リアクション放棄
    DoubleCross : (10R10[8]) → 10[1,3,4,5,5,6,6,6,6,9]+5[5] → 15

    紫芝ガトー:リアクションを放棄して受けます
    御影肖子:6dx 一応の回避!
    DoubleCross : (6R10[10]) → 10[2,3,5,5,8,10]+9[9] → 19

    御影肖子:がんばった
    GM:あぶない
    鳥山ノバ:達成値がもうちょっと高ければバディムーブで避けれてた
    山之辺宏生:ガトーさんが攻撃受けるなら
    紫芝ガトー:あ!!!庇いチャンスってこと!?!!?おめでとうございます!!
    山之辺宏生:カバーリングはしなくていいや。ガードに《氷盾》。ガード値+15
    鳥山ノバ:鳥山ノバの侵蝕率を+6した(侵蝕率:109->115)
    ヴァルカン:3d10+21 結合粉砕で装甲貫通!
    DoubleCross : (3D10+21) → 12[9,1,2]+21 → 33

    山之辺宏生:98→101
    鳥山ノバ:2d10+26 リアクション不能ダメージ!
    DoubleCross : (2D10+26) → 13[8,5]+26 → 39

    GM:リア不ダメージはまるごと全部喰らうぜ……!
    御影肖子:戦闘不能。《リザレクト》
    御影肖子:1d10+84
    DoubleCross : (1D10+84) → 8[8]+84 → 92

    山之辺宏生:ガード値で19点減らして残り18点!
    鳥山ノバ:戦闘不能。ミショナリーのロイスを昇華復活
    紫芝ガトー:ではロイスを切って復活 HP16まで…
    鳥山ノバ:HP14
    GM:ではざっと演出!
    ヴァルカン:「ォオオォオォォオォォォオォ──」
    ヴァルカン:地鳴りが如き咆哮。……これは声なのか? 或いは体内を流れる灼熱の体液が、岩塊を膨張させる軋みであろうか。
    ヴァルカン:その体表に、僅かな罅。
    ヴァルカン:「──ォオオォォオオォォォォ」
    ヴァルカン:その罅より噴き出すものは、高熱の蒸気だ!
    ヴァルカン:ただの気体と侮るなかれ。岩塊の隙間より細く噴き出すそれは、
    ヴァルカン:全方位を満遍なく斬り刻む、高熱のジェットカッターと化す!
    鳥山ノバ:「……何度でも」
    鳥山ノバ:蒸気の噴き出す間なら、傷も拡げやすいはずだ
    鳥山ノバ:「何度でもぶっ叩く!」
    鳥山ノバ:全身に火傷と裂傷を負いながら前肢を駆け上がり、再び傷口に包丁を突きこみ、突き込み、突き込んで。
    鳥山ノバ:爆圧に吹き飛ばされる。
    鳥山ノバ:「ぐ、ゲホッ」
    ヴァルカン:びぎっ
    ヴァルカン:刃を突き込まれた箇所から剥がれ落ちる、岩。
    ヴァルカン:その向こうもまた、岩だ。
    ヴァルカン:これは岩の山を切り崩す、途方も無い戦い。
    GM:では
    GM:手番、山之辺宏生!
    山之辺宏生:マイナーなし
    山之辺宏生:《コンセントレイト》+《結合粉砕》+《炎の刃》
    山之辺宏生:NPCカード《冬海イリス》を使用しC値を1下げます。
    GM:よろしい
    山之辺宏生:14dx6-1
    DoubleCross : (14R10-1[6]) → 10[1,1,1,1,2,4,6,6,7,7,8,9,9,9]+10[1,2,3,4,5,6,7,10]+10[2,7,9]+4[1,4]-1 → 33

    山之辺宏生:まあこんなもんだ!
    ヴァルカン:リアクションはガード!
    山之辺宏生:装甲無視!
    ヴァルカン:結合粉砕なぞ使いおってえ!!
    山之辺宏生:20+4d10
    DoubleCross : (20+4D10) → 20+16[3,9,2,2] → 36

    山之辺宏生:うーん低い
    GM:ガード値10で軽減して……26通し!
    GM:だいぶ砕けてきたが……仕留めるにはもう少しかかるかなぁ!
    山之辺宏生:お互い様じゃい!
    冬海 イリス:「山之辺くん!」
    冬海 イリス:名を呼んだ時には、低く身構えている。
    冬海 イリス:最大速度で踏み出す為の姿勢──即ちクラウチングスタートの構え。
    山之辺宏生:「頼む、手伝ってくれ」目の前にある巨岩。その体内には、高温の体液が流れているという。
    冬海 イリス:「先に行く!」
    山之辺宏生:即ち、岩石と言えど……高温になれば液体となる。物理的な原則だ。
    GM:然り。無敵の物体なぞ、存在しない。
    GM:アプローチの手段は幾つもある。敵が、そこに存在しているならば。
    山之辺宏生:灼光に赤く燃える”ヘスティアの薪”を構える。先行する冬海の後をついて行き”ヴァルカン”に到達。そして、
    冬海 イリス:冬海イリスのアプローチは、〝眼〟だ。
    冬海 イリス:単純な身体能力による加速。強化された神経系は、その高速域でも視認・反応を可能とする。
    冬海 イリス:狙いは眼──直径2m、他の部位に比べれば脆く、かつ重要な器官。
    冬海 イリス:「しゃあああぁああぁっ!」貫手!
    ヴァルカン:ばちんっ
    ヴァルカン:と、音がした。
    冬海 イリス:「え──」
    ヴァルカン:瞬き。
    ヴァルカン:岩の瞼が、冬海イリスの手を迎撃していた。
    ヴァルカン:その時には既に、怪物は前脚を振り回していた。
    ヴァルカン:いかに神速の持ち主であろうが、両脚が地から離れていては移動は出来ぬ。
    冬海 イリス:直撃。
    冬海 イリス:人より細く脆く調整された体が、異音を立てながら吹き飛んだ。
    山之辺宏生:「冬海!」
    山之辺宏生:気を取られながらも、一閃。
    ヴァルカン:瞼を閉ざしている。前脚を振り上げている。酷く隙を晒したその体に突き立つ──超高熱!
    山之辺宏生:山之辺の能力により熱エネルギーは”ヘスティアの薪”の接触面にのみ爆発的に伝道し、
    山之辺宏生:結果、型も何もない一撃は岩石を瞬時に溶解させ、絹のように切断する。
    ヴァルカン:ずるっ──
    ヴァルカン:泥に木の枝を突っ込んだ時より、まだ通りが良かろう。
    ヴァルカン:瞬時に液体と化した岩の装甲が剥がれおちる。
    ヴァルカン:岩の向こうもまた、岩。
    山之辺宏生:「クソ……棒の長さが足りねぇ!」
    ヴァルカン:だが──確実にその巨体は〝縮み〟始めた。
    冬海 イリス:「……っ、大丈夫……!」
    冬海 イリス:「それで、いい……!」
    冬海 イリス:〝ひしゃげて〟いる。
    冬海 イリス:人体の構造上、有り得ぬ角度になった少女が、倒れ伏したままに声を張る。
    イザヤ:「そうだ、足りてる!」
    山之辺宏生:「本当か…?」顔を顰める。
    イザヤ:「初めてで勝手も分からないって顔すんじゃねえよ、ははっ!」
    イザヤ:「自信満々でぶった切れ!」
    GM:手番、
    GM:御影肖子!
    御影肖子:はい。マイナーで戦闘移動、オートアクション《縮地》。
    御影肖子:エンゲージ離脱し、30m後方へ移動します。
    GM:飛んでったなぁ……
    御影肖子:メジャーは≪コンセントレイト≫≪オールレンジ≫≪フレイムタン≫
    御影肖子:ターゲットは当然ヴァルカン
    御影肖子:11dx+4@7 命中
    DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,1,2,4,5,5,6,7,7,8,9]+10[2,4,10,10]+10[1,8]+6[6]+4 → 40

    ヴァルカン:ガード!
    御影肖子:5d10+6+15 ダメージ
    DoubleCross : (5D10+6+15) → 25[1,8,7,3,6]+6+15 → 46

    ヴァルカン:ぬぅ!
    ヴァルカン:46-10で36通しだから……
    ヴァルカン:93+36=129
    ヴァルカン:まだちょっと残る!
    御影肖子:侵食上昇+8 100になります。
    御影肖子:ダメージが入るなら
    御影肖子:鬼斬りで解除可能なEロイスの有無も確認したいです……一応!
    GM:現時点では──無い!
    御影肖子:理解を得ました。
    御影肖子:しゅう、と音が鳴る。白煙が、"ヴァルカン"の表皮を撫でて疾る。
    御影肖子:御影肖子の足跡と共に生成される雪風が断続的に融けて、蒸気を巻き起こす。
    御影肖子:……先の攻撃を見た。こちらを一瞥もしないまま、
    御影肖子:ただ乱雑に、全方位を薙ぎ払う。そういう真似のできる手合いである。
    御影肖子:それでも、世界を知覚していない訳ではない。
    御影肖子:熱を糧と求め、現にこの「ヘスティアの薪」を探知したからには、
    御影肖子:彼の怪物は、温度に対する知覚を有すると予想した。
    御影肖子:表皮に取り付いて、絶えず移動を続けながら、妖刀の凍気を以て注意を誘導する。
    御影肖子:最中、分厚い装甲を一枚ずつ剥がすように、太刀を振るう。何度も、繰り返し。
    ヴァルカン:薄皮を剥ぐような幾度もの剣閃。纏わり付く〝敵〟を振り払わんと、巨体は身を捩る。
    御影肖子:……反応は、遅くはない。だが、駆け引きに長けた者の動きではない。
    御影肖子:御影の技は暗殺剣。魔を騙し、虚を突くために磨かれた技なれば。
    御影肖子:惹き、逸らし、削る。息の続く限り、その工程を繰り返す。
    ヴァルカン:大きな衝撃が貫くわけではない。問答無用の溶断とも、また違う。
    ヴァルカン:それは、一つ一つは小さな、防ぐ程でも無いとさえ思えるような小さな斬撃であるが、
    ヴァルカン:無数に重なった時、〝防ぐことなど出来ぬ〟太刀へと変わる。
    ヴァルカン:迎撃せんと噴き出される蒸気の刃。装甲を剥離し、蒸気圧で射出する飛礫。
    ヴァルカン:「オオオォォォオオォォォォオォォ──────」
    ヴァルカン:洞穴を吹き抜ける風のように、
    ヴァルカン:岩の装甲の隙間から漏れ出した蒸気が、悲鳴を上げている。
    鳥山ノバ:「……ほんとかよ」
    鳥山ノバ:ただキュマイラ因子のもたらす本能に任せた自分の攻撃とは違う。
    鳥山ノバ:明らかに人の技に根差した戦闘技術──『斬撃』が、ダメージを与えている、このヴァルカンに。
    御影肖子:(……響いている。少しずつ、果てが見えてきた)
    GM:行動値3
    GM:ガトー!
    紫芝ガトー:では行動!!マイナー、完全獣化+一角鬼。ハンティングスタイルはなし
    紫芝ガトー:メジャー、セレリティ+獣の力+神獣撃+キュマイラですね。合計浸食値は6+3+5+2+2+2で20点!ワハハハ!激ヤバ
    紫芝ガトー:よし、やるぞ…
    紫芝ガトー:13dx7 対象はヴァルカン。一発目え!!!命中!!
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,3,4,4,5,5,6,6,7,7,9,9,9]+10[1,1,3,4,10]+3[3] → 23

    ヴァルカン:ガード!
    紫芝ガトー:2d10+8d10+7+4 ダメージ!!!
    DoubleCross : (2D10+8D10+7+4) → 16[8,8]+32[1,3,8,5,1,6,6,2]+7+4 → 59

    紫芝ガトー:う~む、イマイチ
    紫芝ガトー:では、続けてセレリティによる二発目!
    GM:えーと、これがこうなって
    GM:なるほど、よし
    GM:ストップ!
    紫芝ガトー:おっと
    GM:ダメージ49を通し……残HPは0だ
    GM:即ち!
    ヴァルカン:オートアクション《燃える魂》。HP70で復活する!
    ヴァルカン:そして
    ヴァルカン:復活はしたが、一度でも戦闘不能になった事をトリガーとしてこれを開示する
    ヴァルカン:Eロイス《ファイトクラブ》&《不滅の妄執》!
    鳥山ノバ:わーい!
    御影肖子:出たな
    ヴァルカン:《不滅の妄執》の正規解除条件を提示しよう。
    ヴァルカン:遺産『ヘスティアの薪』の破壊だ。
    鳥山ノバ:何っ……
    御影肖子:なんと
    GM:では、お待たせした。
    GM:二発目をどうぞ
    紫芝ガトー:では、二発目を殴ります。
    紫芝ガトー:13dx7
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,2,3,3,3,4,4,5,5,6,8,9]+5[3,5] → 15

    ヴァルカン:リアクションはやはりガード!
    紫芝ガトー:1d10+8d10+11 ダメージ
    DoubleCross : (1D10+8D10+11) → 9[9]+50[9,6,9,1,6,7,8,4]+11 → 70

    ヴァルカン:ガードで10削っても10しか残らないんじゃが
    鳥山ノバ:ダメージダイスは達成値/10切り捨て+1だからもう1個振れる
    ヴァルカン:あっ
    紫芝ガトー:ん?本当だ
    紫芝ガトー:ではもう一個
    紫芝ガトー:1d10
    DoubleCross : (1D10) → 2

    紫芝ガトー:70+1d10
    DoubleCross : (70+1D10) → 70+2[2] → 72

    ヴァルカン:残HP……8!
    GM:演出あらば!
    紫芝ガトー:あ、では演出サッと
    紫芝ガトー:隙あらば自分語りしちゃお
    紫芝ガトー:20年前。紫芝ガトーの身体に流れるレネゲイドウイルス、キュマイラシンドロームが構築した因子は、獅子──
    紫芝ガトー:即ち、ライオンを指した。──ライオンってのは百獣の王。つまりこの地上で最強の生き物だ。
    紫芝ガトー:それを理解した時、7歳の紫芝ガトーは「すげー腹が減ったが…これは、我慢しなきゃいけねー奴だな」と思った。
    紫芝ガトー:そう思った理由は色々あるが、己が人であり続けるために、我慢する事を覚えたのだ。
    紫芝ガトー:それ以来、紫芝ガトーが己に課したルールは数多くある。飯は分け与えるものだとか…人の話はまず聞くものだとか、etcetc。
    紫芝ガトー:その一つが、「仲間を狙われない限り、相手より先に動かない」ということ。何故なら、王者だから。
    紫芝ガトー:殺し合いっていうのは、要は弱い奴が強い奴の周りを動くものだから。だから、あくせくと動かない。
    紫芝ガトー:実際の獅子はそんな不合理な事はしない。動かないのならそこに相応の理由がある。が、動かない。
    紫芝ガトー:当たり前だ。ライオンってのは最強の生き物で王者だからだ。王者だからこそ、王者に相応しい振る舞いがある。
    紫芝ガトー:だから、迫りくる、溶岩の液刃も、ただその場で棒立ちのまま、全身に浴びた。
    紫芝ガトー:肉が焼け、体に激痛が走る。体の細胞が熱を感じるよりも早く死に、同時に蘇る。
    紫芝ガトー:そこまでしてようやく、己に一歩踏み出す事を許す。
    紫芝ガトー:…この傲慢が、己に、人として、獣として、その二つの上に君臨する器を与えると──男は『そう決めて』いた。
    紫芝ガトー:咆哮し…跳ぶ。猫科らしくしなやかにして。大型獣のように強靭なる、怪物の跳躍。
    紫芝ガトー:それに極まった武術を加えて、獣の王はその瞬間あらゆる物理現象を超越する。一部の隙もない最強を──
    紫芝ガトー:──相手の最も強固な部位へ向ける。相手の最強を示す部位へと。
    紫芝ガトー:獅子に向けては鬣、竜に向けてはその角、亀に向けては差し詰め『甲羅』か。
    紫芝ガトー:最強の相手を打ち負かした上で、これを喰らう。それが、獣王の流儀たるべきだ。
    紫芝ガトー:野性の王者、獅子同士の戦いにおいて──獅子の爪は、二度裂く。一度目は鬣を。二度目はその喉笛を。
    紫芝ガトー:それが獣王晩餐。紫芝ガトーが強敵に出会った時の食事風景である。これを、巨大な岩の塊へと適用する。
    ヴァルカン:この怪物に最強の部位を問うならば、それは山の如き厚みを誇る胴体であり、
    ヴァルカン:その中でも、もっとも強固な鎧は──瞼である。
    ヴァルカン:先んじては冬海イリスの渾身の突きを受け、逆に彼女の腕を破壊せしめた不壊の鎧。
    ヴァルカン:跳躍からの爪。最大威力の一撃に対し、岩塊もまた最強固の部位で応じた。
    鳥山ノバ:ぞわり、と背筋を戦慄が駆け抜けた。まずい、これは、この一撃は。
    ヴァルカン:……岩塊の四肢が、地に罅を為す。
    ヴァルカン:まるで、急に彼の重量が数倍にでもなったかのように。
    ヴァルカン:上から下へと、単純な軌道で振り下ろされる一撃は、それが単純であるが故に強力無比。
    ヴァルカン:巨重を更に重く深く、地へと叩き付ける。
    ヴァルカン:「ォオオォォオオオォォォォォオオオォ────────」
    ヴァルカン:咆哮、そして。
    ヴァルカン:破壊音。
    ヴァルカン:瞼を起点に、その巨躯に罅が走った。
    ヴァルカン:剥がれ落ちる岩の装甲。
    ヴァルカン:がらがらと、土砂崩れのように、だ。
    鳥山ノバ:「ヴァルカン!!!」知らず、叫ぶ。うんざりするほどに紫芝ガトーの人となりを知って尚。「死ぬかも」と。それだけの恐怖を覚えた。
    ヴァルカン:やがて、四肢が体を支えきれなくなり、腹──腹にあたるのだろう部位が、乾いた大地に叩き付けられる。
    ヴァルカン:ず、ずうぅん……。
    ヴァルカン:……暫し、静寂。
    ヴァルカン:……。
    ヴァルカン:…………。
    ヴァルカン:……………………。
    ヴァルカン:「……?」
    鳥山ノバ:「お、おい…………」
    ヴァルカン:「その声、は」
    ヴァルカン:「いや」
    ヴァルカン:ぎょろり、と。
    紫芝ガトー:──全体重、全膂力を載せた二連撃。それを相手に十全に叩きつけ、その反動を得ての着地。
    紫芝ガトー:大地に両足の轍を刻み、もうもうと砂煙を上げながら、僅かに痺れを残す腕を払う。
    ヴァルカン:かつての10倍に至った巨大な眼球が、声の主を探し、
    ヴァルカン:「その顔は、鳥山ノバか──」
    ヴァルカン:「いや、顔は見えないが」
    鳥山ノバ:「喋っ……あっ………」
    鳥山ノバ:「そう! そうだよ! 戻ったんだな!」
    ヴァルカン:「縮んでいないか……?」
    鳥山ノバ:「そんな事は良いんだ! 僕、ずっと、君に──」
    ヴァルカン:「────────」
    鳥山ノバ:駆け寄って、ヴァルカンの大きな目に縋りつく。
    ヴァルカン:……ならば。
    ヴァルカン:触れる事は無論、容易い。
    ヴァルカン:だが君は、背を向けてしまったのだ。
    ヴァルカン:ヴァルカンの巨体から剥がれ落ち、今も大地に転がる無数の岩片に。
    ヴァルカン:「──ォオオォォオオォォォォォ」
    鳥山ノバ:「!?」
    ヴァルカン:空洞を吹き抜ける風のような音が、岩塊の奥から轟いた。
    ヴァルカン:同時。
    ヴァルカン:周囲に散らばる岩片が、急激に赤熱──いや
    ヴァルカン:融解する!
    鳥山ノバ:安堵に緩んだ表情が、硬直する。
    ヴァルカン:それは赤々と溶けた多量の液体となって空へ舞い上がり、
    ヴァルカン:あたかもそれ自身が意志を持つ蛇であるかの如く、ヴァルカンの巨体に纏わり付く!
    ヴァルカン:──装甲、再生。
    ヴァルカン:「オオオォォオオォォォォオオォォ────」
    鳥山ノバ:「……ど……」
    鳥山ノバ:「どうすりゃいいんだ──糞ぉっ!!」
    イザヤ:「……おい、宏生」
    イザヤ:貴方だけに届く声。
    イザヤ:「もしかすると、これは……ヤバいぜ」
    山之辺宏生:「……?」
    GM:その、山之辺宏生だけに聞こえる声に遅れて──或いは皆が、気付くやも知れない。
    GM:いいや、気付くだろう。
    GM:何故ならその異変は、大気中の塵をも焼き焦がす赤々とした光を伴って始まったからだ。
    GM:遺産『ヘスティアの薪』からヴァルカンへと、赤い炎の線が伸びている。
    紫芝ガトー:「動けない程度には叩いた、と思ったが………」じり、と身を焼く熱に眉を顰める。
    山之辺宏生:「なんだこれは」
    冬海 イリス:「……っ、遺産所有者の……繋がりが切れてない……!」
    鳥山ノバ:「ヴァルカンと"薪"のリンクを、辿ろうとしている────」
    イザヤ:「お前がやってる事を、何倍もの規模でやろうとしてんだよ、あのデカブツは!」
    イザヤ:「俺から熱を引き出して、自分の修復に使ってやがる!」
    山之辺宏生:「何とかできないのか」
    山之辺宏生:「いや、できないから今こうなってるのか…」
    鳥山ノバ:「! そうだ……」
    鳥山ノバ:そうだ、いる。この場で唯一人。この妄執を断ち切る事のできる筈の──
    御影肖子:「……ああ」この状況にあって、俄かに笑みを浮かべる。「見つけた」
    御影肖子:どこか獰猛な歓喜。狩猟者の愉悦、ではない。
    御影肖子:ここに友を待たせている、一つの生命に。まだ手が届くと知ったからだ。
    鳥山ノバ:──遺産、系統種別。鬼切りの小太刀
    鳥山ノバ:「やってくれ……」
    鳥山ノバ:「やってくれ──御影肖子!!」
    御影肖子:「ええ」これほどの熱量を前にして、今に至るまで
    御影肖子:冬海狂造に対して使用した咎枝の凍結機能は、まだ解放していなかった。
    紫芝ガトー:「なるほど。あとは、御影君の仕事か」
    御影肖子:ずっと、違和感を覚えていた。あの表皮を削りながら、探っていた。
    GM:然り。
    GM:砕いても、砕いても届かない──では、ない。
    GM:砕き続けた、削り続けた破片の一つ一つが、貴方達の仕留めるべき〝敵〟だ。
    御影肖子:自分は、何を断つべきか。────答えは、出た。
    GM:それは、巨大な竈を包み込み火を奪う、悪しき者。
    GM:〝灰〟と、ただそれだけの名で呼ばれる寄生型ジャームである。
    御影肖子:「為しましょう。"六華拵"は」遠くより敵を見据え、構える。
    御影肖子:「人の絆を侵す魔を、打ち砕くものなれば」
    GM:では
    GM:手番、鳥山ノバだ。
    鳥山ノバ:マイナー無し。メジャー行動放棄。
    鳥山ノバ:演出はさっきので!
    GM:ほほう
    GM:ならば。
    GM:ミドルシーンでお見せした、アレを使わせていただこう。
    GM:イニシアチブ
    ヴァルカン:《加速する刻》
    ヴァルカン:マイナー、無し。
    ヴァルカン:メジャー、《コンセントレイト》+《結合粉砕》+《プラズマカノン》。対象は御影肖子!
    ヴァルカン:15dx7 命中判定!
    DoubleCross : (15R10[7]) → 10[1,2,3,3,4,5,5,5,6,7,8,9,10,10,10]+10[1,3,3,5,10,10]+10[5,9]+5[5] → 35

    御影肖子:ぐわああ 回避しとこう
    御影肖子:7dx
    DoubleCross : (7R10[10]) → 9[1,1,4,7,7,9,9] → 9

    御影肖子:だめ
    ヴァルカン:4d10+47 装甲貫通ダメージ!
    DoubleCross : (4D10+47) → 20[3,7,4,6]+47 → 67

    御影肖子:当然に戦闘不能!
    御影肖子:鳥山くんのロイスを切って復活。
    ヴァルカン:「オォオオォオオオォオォォォ────」
    ヴァルカン:遠くに一人立つ、敵。
    ヴァルカン:ヴァルカンは怖れない。そも死という概念が無い。死なぬものをいかなる恐怖で縛れようか。
    ヴァルカン:だが。
    ヴァルカン:その身に纏う〝灰〟は──果たして、どうだろうか。
    ヴァルカン:〝灰〟は思う。あれはよくないものだ、と。
    ヴァルカン:足下の敵を散らすではなく、選んだ札は最大火力。
    ヴァルカン:岩盤装甲の一部を融解、球状に結合。灼熱の砲弾と化し、射出する!
    御影肖子:強大な熱波と共に、殺気が向けられるのを感じた。既に回避は間に合わない速度。
    御影肖子:「ぐ、っ……!!」半身が蒸発し、消し飛んだ。その中で、右手に掴んでいた刀だけが原型を保っている。
    ヴァルカン:まだ死んでいない。殺せていない。
    ヴァルカン:巨大な眼球は、貴方だけを睨んでいる。
    御影肖子:肉体は即座に再生していく。させなければならない。腕も、足も必要だ。
    御影肖子:自分の、為すべき事のために、必要だ。
    GM:全員行動終了、イニシアチブも一通り完了
    GM:クリンナップ!
    御影肖子:ないです
    紫芝ガトー:ありません!
    鳥山ノバ:なし!
    山之辺宏生:なし!
    ヴァルカン:《フェニックスの翼》 HPを25回復し33とする。
    山之辺宏生:あっこら!
    鳥山ノバ:うわっそう言う事する!
    紫芝ガトー:うお~~不死身だ
    ヴァルカン:──巨大な熱が、散らばる岩片を溶かし、再びその身に貼り付けていく。
    紫芝ガトー:超人の代謝機能が、この環境に適応するために汗を流し、表皮を再生させ続ける。「これは…こっちもあまり長くは持たないな!」
    ヴァルカン:爆発的な熱量が大地をすら溶かし、己が装甲として変形させる。
    ヴァルカン:既にして、その四肢が置かれた地点はガラス化し、それが巨重が身じろぎする度に、ざらり、ざらりと音を鳴らす。
    ヴァルカン:不死の怪物。

    ラウンド2


    GM:セットアップ!
    ヴァルカン:無し!
    御影肖子:ないよ!
    山之辺宏生:なし!
    紫芝ガトー:なし!
    鳥山ノバ:無し
    GM:ならば、行動順通りに行く──山之辺宏生!
    山之辺宏生:マイナーなし!
    山之辺宏生:《コンセントレイト》+《結合粉砕》+《炎の刃》対象は”ヴァルカン”!
    ヴァルカン:リアクションはガードだ、ダメージまでどうぞ!
    山之辺宏生:14dx7-1
    DoubleCross : (14R10-1[7]) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,5,5,7,7,8,8]+10[5,8,9,10]+10[1,3,10]+10[10]+5[5]-1 → 44

    ヴァルカン:あっ出目がいい
    山之辺宏生:5d10+20
    DoubleCross : (5D10+20) → 32[6,6,9,3,8]+20 → 52

    鳥山ノバ:ついに
    山之辺宏生:やっと全体的に期待値超えた一撃が出たぞ
    ヴァルカン:ガードで10軽減して42……そして!
    ヴァルカン:ラウンド最初のダメージに対しては《氷雪の守護》!
    ヴァルカン:42-3d10
    DoubleCross : (42-3D10) → 42-23[6,9,8] → 19

    ヴァルカン:19点通し! 残HPは14!
    山之辺宏生:たくさん減らしやがって—ッ!
    ヴァルカン:後一押しが中々届かないねぇ
    ヴァルカン:演出どうぞ!
    山之辺宏生:先ほどの伸びた一本の線。そうだ。あらゆる物質は振動し、熱エネルギーは伝導する。
    山之辺宏生:力をこめる。空気が揺らぐ。陽炎だ。この烈火の戦場においてなお灼熱の見えざる炎刃が、”ヘスティアの薪”から伸びている!
    山之辺宏生:「おとなしくしろ!」
    山之辺宏生:”ヴァルカン”を巻き込むように大気が揺らぐ! その岩壁を崩し、御影さんの一撃を叩きこむ一点をつくるための一撃だ。
    GM:不可視の刃の道を推察する術が有るとしたら、一つには山之辺 宏生の腕の挙動。
    GM:そして一つには、全てが終わった後、大気ごと焼き焦がされた空間の瞬きであろう。
    GM:熱により融解し、自在に形状を変え、また復活する装甲、
    GM:VS
    GM:超高温、超射程。物理的な制約をすら融解する遺産。
    GM:名を、『ヘスティアの薪』という。
    GM:……だが、それは飽くまでも、誰かも分からぬ人間が与えた名だ。
    GM:この光景を見たものが、端的な言葉で、貴方の持つ武器を形容するならば。
    GM:似合いの名はこれであろう。
    GM:『煮え立つ刃』。
    ヴァルカン:「ォオオオォオオォオオオォォォオオォ────」
    ヴァルカン:斬。
    ヴァルカン:分厚い岩が溶け落ちる。
    ヴァルカン:無論、修復は始まる。だが。
    ヴァルカン:あまりに広範囲の装甲を失った巨体が完全に再生を追えるまで、恐らくは二十秒以上。
    GM:──それは、余りにも長すぎる。
    GM:手番、御影肖子。
    御影肖子:はい。
    御影肖子:マイナーで戦闘移動、《縮地》使用。
    御影肖子:"ヴァルカン"にエンゲージします。
    GM:ほう!
    御影肖子:メジャーは≪コンセントレイト≫≪オールレンジ≫のみ
    御影肖子:命中いきます
    ヴァルカン:ガードする! ダメージまでどうぞ!
    御影肖子:12dx+4@7
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,2,4,6,6,7,8,9,9,9,10,10]+10[2,2,6,6,7,8,9]+10[2,7,9]+10[8,10]+10[5,7]+4[4]+4 → 58

    御影肖子:!?
    GM:うわぉう
    鳥山ノバ:バディムーブ!
    鳥山ノバ:達成値+3です
    御影肖子:ありがたく!
    紫芝ガトー:うまっ!!宇宙一バディムーヴをするのが上手い
    御影肖子:7d10+10+20 ダメージ
    DoubleCross : (7D10+10+20) → 54[9,10,5,2,8,10,10]+10+20 → 84

    御影肖子:さ、殺意
    山之辺宏生:つっよ
    ヴァルカン:ガード値、10.軽減し74を通す。
    ヴァルカン:残りHPは14だった。60点、HPを上回るが──
    御影肖子:解除できるEロイスは……ありますか!
    ヴァルカン:無論。
    GM:無論、有る。
    御影肖子:すみませんバックスタブにレベル上昇かけてました。79の間違いです
    御影肖子:失礼……
    GM:刃とは、斬り断つ為に産み出されたもの。
    御影肖子:侵食は6上昇して106
    GM:炎の中を潜り鍛え上げられ、やがて零度の無情を以て敵を断つもの。
    GM:然し、今。
    GM:その刃は、断つことで〝守る〟に至る。
    GM:ヴァルカンに寄生するジャーム、〝灰〟が抱く《不滅の妄執》を!
    御影肖子:ならば当然!そいつを破壊する!
    ヴァルカン:……。
    ヴァルカン:…………。
    ヴァルカン:……………………。
    ヴァルカン:HP、0.
    ヴァルカン:〝灰〟を撃破──勝利条件達成だ。
    御影肖子:やった!
    GM:演出!
    御影肖子:刀を構え、静止している。視線は逸らさないまま。
    御影肖子:山之辺が機を作った所を見届けて。
    御影肖子:最後の一枠、"灰"にロイス取得。 使命感 / 〇殺意
    御影肖子:──予兆なく、その姿が掻き消えた。
    御影肖子:ヴァルカンを取り巻く"灰"の元へ、厳かな凍気が訪れる。
    御影肖子:先程まで触れていた冷気とは、全く別質の──正しく、死を感じさせるような。
    ヴァルカン:ヴァルカンは、何をも恐れない。
    ヴァルカン:死の概念が無いヴァルカンに、恐怖は無い。
    〝灰〟:──だが。
    御影肖子:そして、今
    御影肖子:鬼斬りの担い手が、その頭上に舞っている。
    〝灰〟:寒い、と思った。
    〝灰〟:寒さ。
    〝灰〟:冬を思い起こさせるような。
    〝灰〟:冬は怖い。
    〝灰〟:死の季節だ。
    〝灰〟:この岩は、熱い。夏のようだ。
    〝灰〟:命の季節のようで、安心する。
    〝灰〟:……寒い。
    〝灰〟:寒い!
    御影肖子:そして死が始まる。
    御影肖子:その凍結現象は技ではない。動作すら不要な、呪詛の一種と言える。
    御影肖子:鬼斬りの契約者が、是を斬ると決断する事。その意思によって完了する。
    御影肖子:「──磔ろ」
    御影肖子:不定形の"灰"だろうと。そこに存在するのであれば、凍てさせる。
    〝灰〟:「ァ、アア──」
    御影肖子:その本質を、力もろとも。
    〝灰〟:「さむい、さむい、さむい、さむい、さむい……」
    御影肖子:封じ、凝結し、破壊可能な存在へと貶める──!
    〝灰〟:真白く凍り付いていく。
    〝灰〟:雪の降り積もる山のように。
    〝灰〟:あれほどに嫌悪する死の季節──
    〝灰〟:その一景へと、成り果てる。
    冬海 イリス:「……あぁ」
    冬海 イリス:「怖いな……」
    〝灰〟:「さむい、さむい、さむい──」
    〝灰〟:「や、だ──」
    冬海 イリス:「……あのまま、戦わなくて良かった」
    冬海 イリス:「だって、私」
    〝灰〟:「私、は」
    冬海 イリス:「死にたくないから」
    〝灰〟:「しにたく、な──」
    〝灰〟:凍結。
    御影肖子:「──悪いけど」
    御影肖子:「その想いには、応えられないわ」
    御影肖子:一瞬にして漂白されたその表皮に、輝線が走る。
    御影肖子:凝結し果てた"それ"の核を、両断する太刀筋一つ。
    GM:しゃらっ──
    GM:歪んだ命の終焉の音が、軽く小さく、鳴った。

    バックトラック


    GM:バックトラック!
    GM:えー、Eロイスなのですが
    GM:《さらなる絶望》×3
    GM:《衝動侵蝕》×2
    GM:《ファイトクラブ》
    GM:《不滅の妄執》
    GM:7つです
    山之辺宏生:ww
    御影肖子:いっぱいある!
    山之辺宏生:めちゃくちゃ多い
    山之辺宏生:やったぜ!
    鳥山ノバ:やった~
    GM:やりたい演出全部入れると……増えるんだもん……!
    御影肖子:わたし侵食106なんですよね……流石に振らなくていいかな
    山之辺宏生:121あるから振ります
    山之辺宏生:121-7d10
    DoubleCross : (121-7D10) → 121-22[3,8,1,3,2,3,2] → 99

    鳥山ノバ:自分は振らずで!
    山之辺宏生:あっぶね!
    紫芝ガトー:俺は振り得みたいなのを感じますね…
    山之辺宏生:振ってよかった~
    紫芝ガトー:126-7d10
    DoubleCross : (126-7D10) → 126-49[9,8,4,10,8,3,7] → 77

    山之辺宏生:99-4d10
    DoubleCross : (99-4D10) → 99-27[4,9,8,6] → 72

    鳥山ノバ:いや山之辺君まだロイスがあるでしょ
    山之辺宏生:バッチリ5点!
    鳥山ノバ:あっいや変なこと言った
    御影肖子:106-5d10 1倍ふり!
    DoubleCross : (106-5D10) → 106-36[4,10,10,5,7] → 70

    鳥山ノバ:※上の2行削除お願いします
    鳥山ノバ:115-5d10 1倍
    DoubleCross : (115-5D10) → 115-32[5,6,5,6,10] → 83

    鳥山ノバ:セーフ
    御影肖子:ジャスト70で帰還
    紫芝ガトー:77-5d10 ロイス分
    DoubleCross : (77-5D10) → 77-27[7,8,10,1,1] → 50

    GM:では、シナリオ10点にいつもの5点、Eロイスは今回はすっとばして侵蝕分を足していただこう
    GM:おいくつかな!
    紫芝ガトー:全部振ると本当に初期まで戻って来た
    御影肖子:Eなしだと20点
    鳥山ノバ:20! いただきます
    山之辺宏生:いただきます!
    GM:えーと、50だと幾つだ
    GM:3か
    GM:ならば60+18=78で、3で割ると……26!
    GM:私もいただいた上で……全員帰還、おめでとうございます!
    御影肖子:わーい!
    山之辺宏生:やったー!
    鳥山ノバ:やったぜ
    紫芝ガトー:ありがとうございました!

    共通ED:笑う春


    GM:土曜日。正午。
    GM:本日は晴天。風も弱く、春の訪れを感じさせる暖かな一日となるでしょう。
    GM:コートを着ると暑いかも。長袖のシャツくらいで十分快適に──
    GM:──柴焚牧場。
    GM:穏やかな三月の空に、煙が立ち昇っている。
    紫芝ガトー:では、じゅうじゅうと肉の焼ける香ばしい匂い。ドラム缶を真っ二つにして作ったコンロに炭。
    紫芝ガトー:肉はバランスよく牛・豚・鳥・馬・羊・鮪・ワニ!
    紫芝ガトー:あと野菜も一杯!
    紫芝ガトー:それを皆にこんもりとよそったものを配ります。
    鳥山ノバ:「無駄に種類多いな……」悪態をつきながら受け取る
    御影肖子:「いただくわ」小さく頭を下げて、受け取る。
    御影肖子:遺産の影響で、元より体温が低い。どんな時候であれ、「暑すぎる」という事はまずないのだが……
    山之辺宏生:「ああ……ありがとう」
    御影肖子:食事中である。いつものダッフルコートは脱いで、薄手のブラウスにジーンズの装い。
    山之辺宏生:バーベキューの火が普通に怖いので、やや椅子を引きつつ。
    紫芝ガトー:「この牧場が無事でいるのも、鳥山君の友人が返ってきたのも、イリスちゃんがいるのも…皆君たちが頑張ったからだ!本当によくやったと思う」
    鳥山ノバ:「…………それは」
    紫芝ガトー:「だから今日は腹いっぱい喰ってきてくれ。そう、韓国の友人からいいタレを貰ってね。それで漬け込んだカルビもある」
    冬海 イリス:「待って。ねえ、待って。いい話になりそうな所を悪いんだけど、待って」
    鳥山ノバ:「感謝してる。だから来てやったんだ」
    冬海 イリス:「ワニって何?」
    冬海 イリス:「ねえ」
    冬海 イリス:「ワニって何?」
    御影肖子:「そうね。皆、よく戦ってくれたわ」頷く
    紫芝ガトー:「食べた事ないのか?美味いゾ」
    鳥山ノバ:「ワニはワニだろ」
    鳥山ノバ:「あれ、もしかして馬とかよりレアなの?」
    山之辺宏生:「ワニって……そもそも一般に流通してるんだな」スマホを覗きつつ。
    鳥山ノバ:「確かに始めて食うな……」もしゃもしゃと食べつつ
    御影肖子:「私も食べた事はないわね」
    冬海 イリス:「無いわ」
    冬海 イリス:「店頭に並んでいるところも見たことが無いわ」
    紫芝ガトー:「オーストラリアからの輸入品でな。これも友人の業者から貰ったもので…」説明などしている
    山之辺宏生:「鳥山、うまいのか……? ワニ」
    鳥山ノバ:「あ、レアって肉の焼き加減じゃなくてね」コミュ障なのでクソどうでもいい注釈をつけるぞ
    山之辺宏生:「なに味なんだ」
    鳥山ノバ:「普通においしい」
    御影肖子:「……言われてみれば、そうね」自分で買い物をするようになったのは、この街に来てからだ。
    鳥山ノバ:「鶏肉に似ている」
    鳥山ノバ:「でも鶏肉に似ているって言われる肉、多いらしいしよくわからないな……」
    紫芝ガトー:「イリス君にはもしかすると、さっぱりした肉の方がいいと思ってな…味の癖がない鳥・馬・ワニも揃えてみたんだが…」
    鳥山ノバ:(あっそういう配慮なんだ)
    山之辺宏生:「ワニ、癖がないのか。意外だな」口にする。
    山之辺宏生:「あっつ」
    紫芝ガトー:「では、皆にいきわたったな。もう食っている気もするが、やはりまずは……」
    冬海 イリス:「……鳥は好きよ、良く食べる」
    御影肖子:「鶏肉……言われてみれば、そうかも。割と淡泊ね」一口、口にして
    冬海 イリス:「でも、爬虫類は……えー……」
    紫芝ガトー:「ワッハッハ!!頂きます!だ!頂きます!よし!」
    冬海 イリス:と文句を言いながらも、おずおずとワニ肉を一つ手に取る。爪の形状が生々しいね。
    鳥山ノバ:「あっ……いただきます……」
    冬海 イリス:「……いただきまふ」既にワニ肉にかじりついている
    山之辺宏生:「あ」知らず知らずのうちに舞い上がっていた。
    紫芝ガトー:「ご飯もあるぞ。欲しい人は言ってくれ~」と言いつつ、皆が肉を食ったりご飯を食ったりしているのを眺める存在と化しましょう。食べきれないものはこいつが全部食べるので大丈夫です。
    紫芝ガトー:「鳥肉なら好きそうという俺の見立ては間違ってなかったようだな。ああ、そうだ、イリス君」
    冬海 イリス:「んむ?」ワニ肉をちょこちょこ噛み千切りながら咀嚼中。
    紫芝ガトー:「いらんお節介だと思うが、これは俺の名刺だ。もし、体の事や今後の進路の事で不安があったら、何時でも相談に乗ろう。うちのゼミの生徒達もいい子ばかりだからな。そっちでも、相談に乗ってくれると思う」
    紫芝ガトー:と言って、裏にライオンの絵をかいた名刺を渡します。本人直筆と言う事で知り合いの証明になる。
    冬海 イリス:「…………」名刺を眺めて
    冬海 イリス:「覚えておく」
    冬海 イリス:と、ポケットに押し込む
    紫芝ガトー:では、それ以上の干渉はしない。彼女が解放されている、という事実が大事なのだ
    鳥山ノバ:「しかし、本当に言うだけ強かったとはね」ガトーさんの方を見ながら
    鳥山ノバ:「無駄筋肉じゃなかったってわけ」
    紫芝ガトー:「ハハハハ!そう思って貰えてうれしいよ。ライオンさんだからな。最強じゃないわけにはいかんだろ。実際に最強かは…まあ、おいておいてもな。」
    紫芝ガトー:「筋肉はいいぞ。君も首が頭より太くなるぐらい鍛えてやろうか?」
    鳥山ノバ:「御影さんもなんか……ヤバかったし。チルドレンの立つ瀬がないよ、ほんと」
    御影肖子:「む……」名を呼ばれて、咀嚼してから。振り返って
    紫芝ガトー:「君にも名刺を渡しておこう。ムキムキになりたかったらぜひうちの大学の門をたたいてくれ。勿論、ムキムキになりたいだけでなく、勉強がしたくなった時にもな…」鳥山君の服に同じように名刺を押し込む
    鳥山ノバ:(筋肉、キュマイラ因子に任せるばっかだとやっぱよくないのかな……)という顔をしている。キュマイラ仲間として
    御影肖子:「褒めているのか、自虐しているのか、どちらなのかしら」
    鳥山ノバ:「む。自虐の必要が無い程度には働いてただろ」
    紫芝ガトー:【ガオ】
    鳥山ノバ:「なんだこのクソ舐めた落書き。バカにしてるのか?」
    御影肖子:「そうね。貴方は十分に役目を果たしたわ」
    鳥山ノバ:と言いながら名刺を財布にねじ込みます
    御影肖子:「"灰"から彼を引き剥がしたのも、貴方の呼びかけがあったからだと思っているし」
    紫芝ガトー:「そうか?ゼミの子には結構好評なんだがな…」レポートとかにも花丸がわりにこれをつけている
    鳥山ノバ:「まあ……だから、褒めてるんだ。人を褒めた経験が無さすぎるから……ごめん、そうは聞こえないかも」
    山之辺宏生:ちらっと名刺を見る。「いや、准教授は相当頭いいぞ……相当勉強しないとなれない」
    鳥山ノバ:「頭、いいんだろうな……頭もいいのか……」
    鳥山ノバ:「君も君で、適応早すぎるし」
    紫芝ガトー:「相当勉強したからな…ワハハハ!折角だから皆に配っておこう。折角できた縁だ、山之辺君も、御影君もな。勉強を手伝ってやれるかはわからんが、美味い飯を食いにいきたくなったら連絡してくれ」
    山之辺宏生:「いや……まあ、その場の勢いみたいなところはあるよな……」肉を食べながら。
    ヴァルカン:「学業であれなんであれ、ひとかどの地位にいる人間というのは、優れた点を持つものだ」
    山之辺宏生:「あ、どうも」
    ヴァルカン:と、〝石〟が言う。
    鳥山ノバ:「あっ、ヴァルカン」
    ヴァルカン:直径20cm程度の大きめの石に、やはり石で出来た四肢がくっついたような奇妙な存在だ。
    紫芝ガトー:「ヴァルカンさん。体の方は…大丈夫ですか?」
    御影肖子:「ええ、ありがとうございます」紫芝さんに
    ヴァルカン:頑張れば掌に乗る。
    紫芝ガトー:あ!!本当だ、本当に焼肉できないレベルで小さくなってる
    紫芝ガトー:こんなに小さくなっちゃったの
    ヴァルカン:「大丈夫の定義が難しい。何せ石だからな。内蔵だとか神経だとか、そういうものがない」
    鳥山ノバ:「こういう奴なんだよ」
    鳥山ノバ:知人マウントを取ります。
    ヴァルカン:「少なくとも、こうして移動するのに支障は無く、思考も明瞭である」
    山之辺宏生:「ずいぶん小さいな」驚いた様子で。「必要なら、あの棒を返したほうがいいかと思ってたんだが」
    ヴァルカン:「返されても、恐らく使えぬだろうな」
    ヴァルカン:「今まで感じていた『ヘスティアの薪』との繋がりを、今はまるで感じないし」
    山之辺宏生:「その体じゃそもそも持てないか」
    御影肖子:「意識が安定しているなら大丈夫だと思うけれど……検診は欠かさないようにね」
    紫芝ガトー:「急にウェイトを落とすと、体調には結構な影響が出るからな。岩の体ではどうだろうとは思ったが…特におかわりないようでしたら」
    ヴァルカン:「そもそも、うむ。今は私より『ヘスティアの薪』の方が大きいのだ」
    鳥山ノバ:「随分と、可愛くなっちゃってまあ」キュマイラ筋力で持ち上げます
    ヴァルカン:「私の心配をするのはいいが、だ」
    ヴァルカン:「私が自然風や雨で磨り減るのと、諸君ら人間が寿命を迎えるのとでは、後者がきっと早いだろう」
    御影肖子:「なるほど、こういう人」鳥山くんのお友達なんだなあ、と思っている。
    鳥山ノバ:「屁理屈屋め~~」
    ヴァルカン:「寿命の他に、不慮の事態もある」
    ヴァルカン:「憂うべきは人間の方だ。鳥山ノバ」
    ヴァルカン:「特にお前は心配されるべきだろう」
    山之辺宏生:おお……本当に友達だ、と感嘆している。
    鳥山ノバ:「何を~? 君がどんな有様になってたのか忘れたわけ?」
    鳥山ノバ:「君なんかこうしてやる」ひっくり返して
    ヴァルカン:ひっくり返されると、目玉が眼窩の中でぐるりと上下逆に回転し
    鳥山ノバ:牧場柵の柱部分の上に置く
    ヴァルカン:「ふむ」
    ヴァルカン:「目線が高くなった」
    冬海 イリス:「……落ちたら、割れない?」
    紫芝ガトー:「それは確かに、仰る通りだ。ですが、既に貴方と俺達は友人ですからね…」鳥山の反撃を見て笑顔になった
    鳥山ノバ:「えっ」おろおろ
    ヴァルカン:「可能性の話として、有り得るな」
    紫芝ガトー:「お互いに憂い合うのが健全でしょう」
    鳥山ノバ:「それはやばい。動くなよ」そーっと拾い上げて地面に置きなおす
    ヴァルカン:「ふむ、健全か──」
    ヴァルカン:「そもそも私は岩石だ」
    ヴァルカン:「不健康だとか、病だとか、死だとか。そういう概念の存在しないものだ」
    鳥山ノバ:「元がそうでも、今はあるんだよ」
    ヴァルカン:「ふむ?」
    鳥山ノバ:「君がどう思ってても、僕があるって言ったら、あるんだ」
    鳥山ノバ:それきり、口を噤む。
    ヴァルカン:「哲学的な話か」
    ヴァルカン:「ふむ。死を定義するのは〝それ自体〟ではなく他者である、と」
    ヴァルカン:「なるほど、確かに観測者がいなければ、消滅後の状態を定義することはそもそも出来ない」
    ヴァルカン:「……ふむ、ふむ」
    ヴァルカン:「なるほど、少し理解した。ならば訂正しよう」
    ヴァルカン:「私には、不健康だとか病だとかいう概念は存在しない。非生命体であるからだ」
    ヴァルカン:「だが、どうも、死という概念は存在するらしい。死とは、他者が傍にあって初めて観測され得るからだ」
    ヴァルカン:「私はどうやら、死を得たのだな」
    鳥山ノバ:「分かってくれて、良かったよ」
    ヴァルカン:「では、これからは私が死なないよう、粗雑に扱わないことを要求する」
    鳥山ノバ:にっ、と口元が笑みを形作って
    鳥山ノバ:「この小ささだからね。死なないように、目の届く場所に置いておける」
    鳥山ノバ:自分のリュックを拾い上げて、ヴァルカンを詰め込む。
    ヴァルカン:「待て待て待て」
    紫芝ガトー:「そういえば気になってはいたのですが、これからヴァルカンさんはどうされます?この牧場にまた暫く逗留するようでしたら、適当に獣の噂でも流しますが」
    紫芝ガトー:人の営みを見るのがいいなら、その話もなく時代の流れるままに。
    御影肖子:「本人の同意がないなら、それは誘拐よ。鳥山くん」
    鳥山ノバ:「ん」手を止める。
    ヴァルカン:「各人、忘れていないか」
    ヴァルカン:「私は石だ」
    ヴァルカン:「石は適当な場所に、自然に転がっているものである」
    ヴァルカン:「私から呼びかけぬ限り、私に興味を持つ何者もない」
    ヴァルカン:「ならば、何をする必要もない」
    紫芝ガトー:「それを好とするなら、俺からは──何も。失礼しました」笑顔。自然のままに、という言葉は好きだ
    ヴァルカン:「鳥山ノバ。お前は他者との距離感の測り方に難があるようだ」
    ヴァルカン:「能力にかまけて引き寄せたり引き剥がしたりしていたツケを払う時だ」
    鳥山ノバ:「えっ」
    冬海 イリス:「石に言われてる……」同情的な視線
    鳥山ノバ:「いや……自覚はある、けど」
    鳥山ノバ:「いや、そう……まあ、わかったよ。君がそう言うなら持って帰ったりはしない」
    ヴァルカン:「我らは対等だ」
    ヴァルカン:「保護者も被保護者もなく」
    ヴァルカン:「ただそこにある石と、そこに生きている人間であるのみ」
    鳥山ノバ:「本当にそう思ってる? 保護者面をしている自覚はない?」
    鳥山ノバ:「──そう言ってもらえるのは嬉しいよ、僕も」
    ヴァルカン:「これまでに観察してきた人間達に比べて情緒が不安定だと認識はしている」
    鳥山ノバ:「言ったことはなかったけど……おいこら」
    鳥山ノバ:「…………、友達だと、思ってる。会えなくなったり、話せなくなったりしたら悲しいって、思ったよ」
    鳥山ノバ:「また会いに来るから、死んだりするなよ」
    ヴァルカン:「さて」
    ヴァルカン:「努力はしよう」
    鳥山ノバ:「ふん……」
    御影肖子:……二人のやり取りを横目に見て。ふと口元を緩める。あれが、自分達が守ったものの一つだ。
    イザヤ:「おい、宏生、宏生」
    イザヤ:変わらずこの声は、他の誰かには聞こえない。
    山之辺宏生:「……なんだ」
    イザヤ:「あっちの女、ほったらかしにしていいのかよ」
    山之辺宏生:「あっちの女?」
    イザヤ:「お前を助けようって必死だったろ、あいつ」
    イザヤ:「一息つけたんだからよ、何か声くらい掛けてやれって」
    山之辺宏生:「お前は俺の母親か」
    イザヤ:「少なくとも、お前の百何十倍は生きてるよ」
    山之辺宏生:「分かった分かった」
    山之辺宏生:「……なあ、御影」
    御影肖子:「ん。何かしら」
    山之辺宏生:つんつん肩をつつく。
    御影肖子:そちらに振り返る。
    山之辺宏生:「ああ、いや……改めて、礼を言おうと思って。ありがとう。助かったよ……みんなが居なかったら、今度こそ死んでたかもしれない」
    御影肖子:「……ええ。受け取っておくわ」
    山之辺宏生:「御影たちはみんな、ああいうふうにいつも戦ってるのか」
    山之辺宏生:「けっこう、学校とか来なかったり……放課後、遊んでるのに途中で抜けるやつとか、多いだろ」
    御影肖子:「そうね。前にも言ったけれど……この街では、日常的に起きている事よ」
    御影肖子:「ええ。星辰館は、中でも特別ね」
    山之辺宏生:(そうか……俺が一緒にいて特別つまらない人間だったというわけではなかったんだな……)
    御影肖子:「一度"そういうもの"と理解してしまえば、心当たりは幾らでも出てくると思うわ」
    山之辺宏生:「ああ、いくらでもな」
    御影肖子:「私達の日常は、そうして繋がれた薄氷の上にある」
    山之辺宏生:「この前の事件で実感したよ。ああいうのがいつもあるって事なんだろ」
    御影肖子:「ええ。……N市以外は、ここまで頻繁に、ではないけれど」
    山之辺宏生:「メチャクチャな街だ。ウチにもっと金があったら、4年前の時点で引っ越してただろうよ」
    山之辺宏生:「……」
    山之辺宏生:「……なあ」
    御影肖子:「……今でも、貴方がそう望むのなら」
    御影肖子:「UGNにそのための支援はして貰える、はずだけれど」
    御影肖子:じ、と貴方の眼を見たまま。問いかけるように。
    山之辺宏生:「……俺がたまたま、特別な道具を持ってるからか?」
    山之辺宏生:「そんなことはもう、いいんだ」
    御影肖子:「……」
    山之辺宏生:「なあ。今度、放課後時間あるか」
    御影肖子:「放課後……? 構わないけれど」

    冬海 イリス:──その光景を、冬海イリスは眺めていた。
    冬海 イリス:空になった椀と箸は置いている。小食の性質は一朝一夕に変わらない。
    冬海 イリス:美味に舌鼓を打つ時間は短く、言葉も多くは無いけれど、
    冬海 イリス:ほんの少し、口元に浮かぶ笑み。
    冬海 イリス:ごちそうさまも言わずに立ち、彼らに背を向けて歩き出す。……会おうと思えばもう、何時でも会える身だ。
    冬海 イリス:「良かった」
    冬海 イリス:と、一人呟いた。
    冬海 イリス:──感謝している。
    冬海 イリス:命を救われたから、ではない。
    冬海 イリス:善良な人間が、あの地獄の中、誰かを助ける手段を得たのなら、たぶん助けてしまうだろうからだ。
    冬海 イリス:あのままでは炎に飲まれて死ぬばかりだった自分を助けてくれた事は、有り難いとは、勿論思っている。
    冬海 イリス:けれども、違う。
    冬海 イリス:「Bon courage.」
    冬海 イリス:とん、と地を蹴って走り始める。春の空気が心地よい。
    冬海 イリス:「覚えてないだろうね」
    冬海 イリス:「……ふふっ」
    冬海 イリス:〝優しい〟な、と。
    冬海 イリス:もう、決して読み間違える事の無い漢字を思い浮かべて、冬海イリスは野を駆けた。

    ED2:綴る文


    紫芝ガトー:──昼。王杭(おうぐい)大学、獣医学科、大森(おおもり)研究室。
    紫芝ガトー:一仕事も終わり、長谷田さんへの報告書を上げ、デスクで生徒からのレポートを読み、採点をし──カリカリ、とペンを走らせる。
    紫芝ガトー:色んな人間が、精いっぱい動いた。いい体験だった、とガトーは思い出したように笑う。電話がなって、慌ててそれを取る。
    紫芝ガトー:「はい、紫芝ですが。はい、河内さん!ご無沙汰しております。はい。…何?近くに熊が出た?はい。今すぐ行きます!」
    紫芝ガトー:「河内さんのとる鮎が食えなくなるのは、俺にとっても大損失ですからね!今日の夜は…熊鍋にしましょう!」
    紫芝ガトー:ちょうど、書き終えた所だ。ペンを置いて…手紙に、封をする。
    紫芝ガトー:その手紙には、一人の男が最後に過ぎらせた、娘との記憶が込められている。それを彼女が望むかどうかは、わからない。
    紫芝ガトー:男はその最後の瞬間までは、確かに外道だったはずだからだ。それに、彼女は、生きるという事を理解している。不要かとも思う。
    紫芝ガトー:ただ、まあ、もしも。彼女が過去を振り返ろうとした時には。知っている人間が、それを伝えなければいけないと思う。
    紫芝ガトー:彼女が恐れた、あの”マルコ14-6”にも。確かに、彼女に、生きてほしいという願いがあったのだと。
    紫芝ガトー:──冬海イリスへ。お父さんの、友人より。
    紫芝ガトー:そうかかれた手紙を、そっと引き出しに仕舞いこみ、紫芝ガトーはデスクを立つ。
    紫芝ガトー:ぎゅるるるるるるっる!!!!!!!!!!
    紫芝ガトー:「……あ。…いやー、ははは」ゼミの生徒が、怪訝な顔をする。それに笑って「お腹がすいたな!」
    GM:──もし。
    GM:これは遠い未来の〝if〟かも知れないし、
    GM:その未来へ至るほど、彼女の道は長く残されていないかも知れない。
    GM:もし。
    GM:彼女がその手紙を受け取ったとて、微笑むかは分からない。
    GM:〝マルコ14-6〟は間違い無く、狂気に飲まれたジャームであった。
    GM:原初の祈りを忘れ果て、紛い物の救いを見出し、己も、炎の中で見つけた唯一の救いさえ投げ出した。
    GM:人である事を求められず、兵器として、破壊される前提で運用された日々は、彼女の心に深く──恐怖として、憎悪として刻み込まれている。
    GM:けれども、もし。
    GM:もう一度、人間らしい生き方を出来たのならば。
    GM:平凡な恋をして、華々しさに欠けた愛情を抱いて、凡庸な配偶者を得て、特筆すべき事も無い子供を胸に抱き、
    GM:夜泣きする子供に苛立ち、日に日に成長する姿を愛らしいと思い、イヤイヤ期に入れば鬱々として──
    GM:そんな日々を過ごせるようになったら、思うのかも知れない。
    GM:……それは、あまりにも遠い〝if〟だが。
    GM:〝あの時は嬉しかった〟と思い出せるのかも知れない。

    捲る頁


    山之辺宏生:ある日の放課後。N市の市営体育館の一角にて。
    山之辺宏生:小中学生たちが球技で遊んでいる横で竹刀を持って立っている。
    山之辺宏生:「今日は悪いな、御影」
    御影肖子:「構わないけれど……」手に持っている竹刀を目に留めて。
    山之辺宏生:「実は折り入って頼みがあるんだ」
    山之辺宏生:「俺に稽古をつけてもらえないか?」
    御影肖子:「いいわよ」即答する。「前に約束した事でもあるし」
    山之辺宏生:「……ありがとう」
    御影肖子:「それで、こういう場所を選んだという事は。"ただの剣道"をするのね」能力を使わない打ち合い、という意味。
    山之辺宏生:「そう、だな。正直に言って、あんな能力を味方相手に振り回せる気がしない」
    御影肖子:「……それも、いずれ必要になる事だとは思うけど」
    山之辺宏生:「味方からも、ジャームってやつが出るからか? そうそう、それもだ。あんまり安易に力を使いたくない」
    山之辺宏生:「化け物になるのはごめんだからな」
    御影肖子:「いえ。単純に、訓練の質として……と言いたかったのだけど」
    御影肖子:「貴方がそう感じるなら、荒療治が正しいとも言えないし。今は基礎を固めるべきというのは同意見よ」
    御影肖子:制服姿のまま、施設の設備として用意されている竹刀を手に取る。
    山之辺宏生:「つっても、俺は結局”イザヤ”で溶かして切るんだ。当てさえすればいいし、逆に言えば、そのぐらいの熱をこめなきゃ手加減になっちまうだろ」
    山之辺宏生:「それで訓練になるのか? …っと」
    山之辺宏生:「じゃあ、御影。よろしく頼む。まずは何をすればいいんだ」
    山之辺宏生:実は竹刀を持つのも初めてだ。
    御影肖子:「……」じっと、竹刀を持った彼の姿を見つめる。
    御影肖子:それから、いちど手に取った竹刀を道具入れに戻す。
    山之辺宏生:「……なんだよ」
    御影肖子:「いえ。先ずは好きに打ち込んでみて……と思ったけれど」
    御影肖子:「その分だと、構えを覚えるのが先ね」
    御影肖子:傍にやって来て、肩に手を添える。
    山之辺宏生:「うわっ」
    御影肖子:「ん……肘はもう少し引き付けた方がいい。背筋も、これくらい」
    御影肖子:無造作に触れながら、気になった部分を矯正していく。
    山之辺宏生:「……」
    御影肖子:「……うん」一通り終えて、やや満足げに
    山之辺宏生:「……これでいいのか」
    御影肖子:「大体はこの形で良いと思う。ただ、実際に握るのはこの竹刀ではないし」
    御影肖子:「細かい部分は自分で微修正していく必要があるわね」
    山之辺宏生:「ちょっと写真撮っておいてくれよ。家で復習するから」
    山之辺宏生:「それで、このあとはこれを……振り回したりするのか?」
    御影肖子:「支部に依頼して、あの遺産と同じ形状・質量の練習道具を作って貰うべきかも……ええ、分かったわ」スマホを取り出して写真を撮ったりしつつ
    御影肖子:「振り回す……まあ、そうね。貴方の能力の場合、そういう動きがあってもいい」
    御影肖子:「オーヴァードの能力は極論、一人一流派よ。同じ能力を持つ人間はいない訳だから……」
    GM:──声がする。
    GM:貴方だけに聞こえる声だ。
    GM:それは小さく、御影肖子の声を掻き消さないように、
    GM:けれども、はっきりと貴方の耳に届くだろう。
    イザヤ:「楽しいか?」
    イザヤ:「……ああ、安心しろ。四六時中見張って、好き放題に呼びかけるのは今日までだ」
    山之辺宏生:「(なんだよ、急に)」
    イザヤ:「俺は楽しかったぜ」
    イザヤ:「なんども、なんども同じ事を言うようで悪いんだけど、さ」
    御影肖子:その声に気付かないまま、彼に講釈を続けている。
    イザヤ:「誰かの為に──って使われるのは、気分がいいもんなんだ」
    イザヤ:「……………………」
    山之辺宏生:「(そりゃよかった……なんだよ)」
    イザヤ:「おう、宏生。俺は暫く寝るぜ。やりたい事はやったし、やるべき事もやったからな」
    イザヤ:「だけどよ、もし」
    イザヤ:「もし、俺の力じゃなくて声の方が必要になったら、気安く呼べよ」
    イザヤ:「そん時はまた、お前の頭の中で、ひっきりなしに喋り続けてやるさ」
    イザヤ:ははっ、と、快活な笑い声。
    山之辺宏生:「(あんまりうるさいのは勘弁してくれよ)」
    イザヤ:「そりゃあ無理だね、何せ俺は竈の火」
    イザヤ:「ごうごうと燃えて燃えて、燃えさかるのさ!」
    イザヤ:──それっきり、ぷつりと。
    イザヤ:声は途絶えた。
    山之辺宏生:(いや……お前の発熱能力はあくまで過剰な防衛機構で)
    山之辺宏生:(その本質は”記録装置”だろ。どうしてお前を継承して昔の記憶が戻ったと思ってるんだ……そもそも武器じゃないんだって)
    山之辺宏生:だから、彼女を武器として携えるのは、やや抵抗があるのだが。
    山之辺宏生:——山之辺宏生は、臆病な男だ。
    山之辺宏生:友人を失ったことや、友人たちの記憶を失ったこと、残り少ない知人とも疎遠になっていったことから、誰かと友情をはぐくむことを恐れていた。
    山之辺宏生:その本質は変わらない。今も、自分が戦えたことは偶然だと思っている。
    山之辺宏生:もし、もっと敵が攻撃的だったら。自分の関係ない事件だったら。強い痛みを受けたら。逃げ出してしまうかもしれないと思っている。
    山之辺宏生:だから備えるのだ。これまで、自分たちの町が、ずっと知らないうちに知らない誰かに守られていたように、
    山之辺宏生:きっと自分の手で、なんでもない誰かの日常を守れればいいと思うから。
    山之辺宏生:だから彼は、恐怖を燃やし、臆病の鎖を断ち切るべく、勇気を振り絞るだろう。これからも。
    山之辺宏生:「ん……こう? こうか? それともこう? 御影、どう思う」竹刀を振りながら。
    御影肖子:「いいえ、今のでは駄目」首を振って、また傍に立つ。手を添える。
    山之辺宏生:「先は長そうだ」
    山之辺宏生:笑う。



    GM:Dx3rdセッション『ヘスティアの薪』、一切の行程を終了致します。
    GM:お疲れ様でした!
    御影肖子:お疲れさまでした!!!
    山之辺宏生:お疲れ様でしたー!
    鳥山ノバ:お疲れさまでした!
    御影肖子:ひぃ~めっちゃ楽しかったです 烏さんには感謝が尽きない
    山之辺宏生:本当にありがとうございました…!!
    紫芝ガトー:お疲れ様でした~!!!ありがとうございました!!!