『叛意二重奏』

神の被造物を壊すもの。神の被造物を塗り潰すもの。主への叛意の二重奏.


PC1:〝応報者(リヴェンジャー)神馳・克樹(かんばせ・かつき)(キャラシート)PL:湊
PC2:〝影剣一究(ラウェインブレード)三楼人 椿(みろうど・つばき)(キャラシート)PL:赤いポスト
PC3:〝ヴォル・ディアナ〟 逆瀬川 苗(さかせがわ・なえ)(キャラシート)PL:すらい

メイン雑談

目次

  • プリプレイ
  • マスターシーン
  • OP1
  • OP2
  • OP3
  • シーン1
  • シーン2
  • シーン3
  • シーン4
  • クライマックス
  • バックトラック
  • ED1
  • ED2
  • ED3

  • プリプレイ

    ■トレーラー
    13の支部の連携。エージェント、チルドレン、イリーガル、多数の人材。
    これは数の優位のみを意味しない。連携が故にあなた達は、単独行動する悪意に打ち勝ってきた。

    ならば、今回は些か厄介だろうよ。

    敵は二つ。
    ひとつは生態系の破壊者。単一の命で地球を塗り潰さんとする亡霊の群れ──スレイヤー。
    ひとつは生態系の創造者。新たな命を生み出し世界を組み直す職人の群れ──インリークォ。

    いずれも神に中指を突き立てる者だ。


    ダブルクロス The 3rd Edition.

    『叛意二重奏』

    ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

    ■自己紹介
    GM:自己紹介! PC1から!
    GM:が、誰がPC1か言ってなかったね。
    GM:神馳 克樹!
    GM:キャラシURLを張りつつ自己紹介をどうぞ。
    神馳・克樹:おっと、俺かい!了解だ
    神馳・克樹https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYzJzA4gIM
    神馳・克樹:「あいよ!神馳・克樹(かんばせ・かつき)ってんだ。一応、チルドレンってのやってるぜ」
    神馳・克樹:「好きな事は祭とか、ゲーセンとか…とにかく楽しい事だな!皆で騒げるようのが一番いい」
    神馳・克樹:「逆に嫌いなのぁアレだな、ジャームってのか。ムカついてしょうがねぇんだ、ああいう手前勝手な奴はよ」
    神馳・克樹:「ま、そー言う訳なんで気楽にやろうぜ兄弟。生きるか死ぬかの瀬戸際じゃ、焦る奴ほど早く死ぬもんさ」
    神馳・克樹:と言った感じのチルドレンの少年ですね。遺産「鬼切の古太刀」を所持しています。
    神馳・克樹:喧嘩っ早い言動ですが、能力としてはむしろ防御・敵の弱化に偏っている性質。
    神馳・克樹:なので味方を庇いつつ反撃で敵の能力を封印したり(Eロイス解除)といった戦い方になると思います。
    神馳・克樹:PLは湊で、よろしくお願いします!
    GM:よろしくお願いします。ロイスとライフパスも埋めておいてね!
    GM:さて、ハンドアウトなのですが
    PC1:神馳 克樹
    ・シナリオロイス:夏が似合いそうな少女

    あなたはショッピングモールで楽しいお買い物の最中だ。
    何を買いに来たのかは良い具合に考えて欲しい。銃器弾薬の他は大概売っているだろうから。
    いずれにせよ棚に伸ばしたあなたの手は、一人の少女と重なるだろう。
    (……つまりあなたが買おうとしたものと、趣味が合致する事になってしまう)

    そしてあなたは、幾人かの買い物客が誰かに噛み付く光景を目撃する。
    致命傷だった筈だ。
    だが、喉を噛み破られた筈の人間は、平然と起き上がって動き始めた。

    GM:こう書いたけど、買い物じゃなくてゲーセンで遊んでてくれてもいいな……むしろその方が〝らしい〟……?
    神馳・克樹:では、モールの中のゲーセンにいたという感じで!
    GM:よろしい、ではゲーセンで遭遇してもらいます
    夏が似合いそうな少女:わたしです
    GM:では、続きまして
    GM:PC2はミロード君!
    三楼人 椿http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY2J6aqQIM
    三楼人 椿:「うす。三楼人 椿。一応UGNイリーガルなんてのやってます! よろしくおねがいしゃぁーす!」
    三楼人 椿:万年金欠の限界生活イリーガル。性格は病的なお人好し、善人。
    三楼人 椿:雨にも風にも負けない《復讐の刃》と《憎悪の炎》で、強制タイマンバトルをしかける戦闘スタイル。
    三楼人 椿:この限界生活イリーガル。報酬が何処に行っているのかとおもえば、実は彼がちょくちょく通う教会孤児院に秘密があるとかないとか。
    三楼人 椿:PC1とはフルパ復讐仲間なので仲良くしたいね・・・
    三楼人 椿:余談ですが、最近目の怖……特徴的な後輩女子に捕まりました。
    三楼人 椿:PL 赤いポスト。 よろしくおねがいします!
    GM:よろしくお願いします。今回のシナリオロイスも目は怖いです。
    PC2:三楼人 椿
    ・シナリオロイス:ヘルガ(街のシスター)

    あなたは知り合いのシスター(何故知り合いなのかとかは良い感じに決めてください)と墓参りの最中だった。
    此処は日本では珍しい、土葬用の墓地である。
    そしてあなた達は、地中から這いだした死者の群れに包囲される。
    その時、通信機に飛び込む音声──『近隣のショッピングモールへ逃げろ』と通信士は言った。

    ヘルガ:お墓参りでございます
    三楼人 椿:お墓参り、だいじ。
    GM:上手く良い具合に逃げ込んでください
    三楼人 椿:はーい!
    GM:そしてお次の三番目は、その為に書き起こした感じですが
    GM:まあ先に自己紹介から頼みましょう逆瀬川さん!
    逆瀬川 苗http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYzujjzgIM
    逆瀬川 苗:そして逆瀬川です
    逆瀬川 苗:第九支部所属のUGNエージェント。常に余裕のなさそうな表情をしております。冷や汗をかいてないほうが珍しいタイプ
    逆瀬川 苗:自信が無く優しくされると大体流れるだらしのない人間。崩落戦前は出来る方だったんですが、すっかり消耗してしまいました。
    逆瀬川 苗:性能は射撃。最強ジョックDロイス装備と最強ジョックエフェクトを掛け合わせ、何でもします。味方だろうと己だろうと強化し、複数体ロックオンし、なんならミドルも財力で突破する。
    逆瀬川 苗:以上。宜しくおねがいします
    GM:必中の弓ナーフまだですかよろしくお願いします
    GM:さて、ハンドアウトですが
    PC3:逆瀬川 苗
    ・シナリオロイス:〝ショッピングモール閉鎖事件〟

    あなたは、FHの2セル連合により発生したバイオテロ対策の為、チームを率いて出撃する寸前であった。
    その時、チームの一人が血相を変えて駆け込んで来る。
    状況が変わった。敵側がマスコミに情報をリークしたというのだ。
    報道ヘリが空を飛び、複数のカメラが地上に並ぶ。大人数での突撃作戦は難しくなった。
    あなたは単独先行し、モール内の人々の安全を確保しつつ、UGNの報道排除工作完了を待たねばならない。

    逆瀬川 苗:社会性障害とはね…GMの知性の高さが伺えるハンドアウトだ
    GM:でもね、これゾンビ映画なので
    GM:背景が色々あったとしても出力されるものはゾンビ映画なんですよ
    GM:ところでPL3人にお聞きしますが、お好きなゾンビ映画はありますかしら
    逆瀬川 苗:ほぼフレーバーになっちゃうじゃん
    GM:そうだよ
    逆瀬川 苗:私まともに見た映画バイオハザードくらいなんですよゾンビ映画
    逆瀬川 苗:>究極のラスボス ウェスカー<
    神馳・克樹:シャークネードが好きですね
    三楼人 椿:なんだっけ名前忘れた。I'mHEROだったかな。
    GM:OK、だいたい新しいタイプのパニックもので把握
    GM:という訳でゆるい感じで初めて行こうと思います、よろしくお願い致します
    逆瀬川 苗:はいさい!
    三楼人 椿:思い出した、アイアムレジェンドだ
    三楼人 椿:はいさい!
    神馳・克樹:はいさーい!

    マスターシーン


    GM:早朝の公園での出来事だった。
    GM:髪の長い女が、棒アイスを齧りながら砂場を訪れた。
    GM:あまり現実というレイヤーの上に生きている気配の無い、ふらふらと左右に揺れながら歩く、奇妙な女だった。
    GM:砂を足で適当な山にして、食べ終わったアイスの棒を山の頂上に突き刺して、
    髪の長い女:「……訃静よぉ。お前、性格も趣味も最悪で笑い方も煩くて、良いところの無い奴だったよなぁ」
    髪の長い女:「墓作られるの嫌いなタイプだろうから、こうやって弔ってやるぜバカめ。地獄へ落ちろ」
    髪の長い女:手を合わせて、ほんの数秒のお祈り──が終わると、砂の山を蹴り崩した。
    GM:捨てられたアイスの棒は拾うこともなく、髪の長い女は立ち去ろうとする。
    髪の長い女:が。数歩先で立ち止まり、背後を振り向いて、言った。
    髪の長い女:「誰?」
    凡庸な女:「あなたが弔ったひとの知り合いです」
    凡庸な女:どこの大学の構内を見ても、一人くらいは歩いていそうな、平凡な女がそこにいた。
    髪の長い女:「……もう一度聞くけど」
    髪の長い女:「誰?」
    凡庸な女:凡庸な女は、背に隠していた花束を胸の前へと出して
    凡庸な女:「〝スレイヤー〟から愛を込めて、あなた達〝インリークォ〟への贈り物です」
    髪の長い女:「……へぇ」

    OP1


    GM:PC1登場侵蝕!
    神馳・克樹:1D10+35
    DoubleCross : (1D10+35) → 2[2]+35 → 37


    GM:では、第九地区としよう。
    GM:今日は休日。午前中ではあるが、既に日は強く、街は夏の空気に満ちている。
    GM:ちょっと端的に書く。
    GM:暑い。
    GM:めっちゃ暑い日だと思ってほしい。
    GM:とは言え、あなたの縄張りの一つであるモール内ゲーセンは、今日も冷房がガチガチに効いているのだった。
    GM:という訳で、なんか好きなゲームでもしたりしつつ登場しておくれ。
    神馳・克樹:「………ッだー!またミスった!」
    神馳・克樹:がしゃーん。
    神馳・克樹:シャッターが閉まるSEと共に、筐体に「FAILED」の文字。
    神馳・克樹:身体を動かすリズムゲームに興じていた男は、悔しそうな顔の後100円玉を取り出す。
    神馳・克樹:「くっそ……次だ次!もう一回!」/
    GM:では、そんな風にテンションを上げていたあなたであるが、
    GM:ふと、背後からの視線に気付くだろう。
    夏が似合いそうな少女:じーっ
    夏が似合いそうな少女:という具合に、あなたと同世代くらいだろう少女が、あなたの背中を見ていた。
    神馳・克樹:「……あ?おぉ、順番待ちか?」
    神馳・克樹:そういや此処。無制限台じゃねぇや。視線に振り向き、無言の少女に場所を示す。/
    GM:とあなたが問うと、
    夏が似合いそうな少女:「これ、面白いの?」
    夏が似合いそうな少女:「……あんまりこういうとこ、来たことなくって」
    夏が似合いそうな少女:確かに、ゲームセンターはあまり似合わぬ風情の少女だった。
    夏が似合いそうな少女:白いワンピース、麦わら帽子。まるで夏をイメージした絵からそのまま抜け出して来たような姿の。
    夏が似合いそうな少女:そのくせ、肌は日に焼けていない。そういう少女だった。
    神馳・克樹:「ゲーセンに来たことないだぁ……?」
    神馳・克樹:宇宙克樹顔。この時代にゲームセンターも音ゲーも知らないとは、どんな箱入り娘だ。
    神馳・克樹:「しかしそうか。初めて見てこれに興味があるたぁ、中々見所のある奴だぜ」
    夏が似合いそうな少女:「そうなの?」
    神馳・克樹:「おうよ!テンションの上がる曲!それに合わせて身体でリズムを刻む!」
    神馳・克樹:「最初は難しいもんだが、クリア……上手く出来た時の達成感ってのはいいもんだぞ!」
    夏が似合いそうな少女:「…………」物静かに聞いている──ようにも見えるかも知れない、が
    夏が似合いそうな少女:かなり目がキラキラしている
    夏が似合いそうな少女:こくこく、と首を縦にしきりに動かしている。
    夏が似合いそうな少女:そうじて。
    夏が似合いそうな少女:めっちゃやりたい様子だ。
    神馳・克樹:「よし」100円玉を入れて、ステージを手で示し場所を譲る。
    神馳・克樹:「新入りにサービスだ。好きな様にやってみな」/
    夏が似合いそうな少女:「……ありがと」
    夏が似合いそうな少女:と応じた少女は、あなたの見よう見まねでプレイを始める。
    夏が似合いそうな少女:──と、そのうちあなたは気付くだろう。
    夏が似合いそうな少女:この少女、譜面の知識などは全く無い。流れてくる譜面を効率良く処理する定石も知らない。
    夏が似合いそうな少女:が、異常に反射神経が良く、手の動きも精密なのだ。
    夏が似合いそうな少女:言うなれば、10割アドリブで譜面と向き合っている状態で、初プレイとは思えぬスコアをあっさりとたたき出して、
    夏が似合いそうな少女:「どう?」と、何処か自慢げな顔であなたに振り向くだろう。
    神馳・克樹:「……………」先ほど途中でゲージが尽きて失敗した譜面のハイスコアが、燦然と塗り替えられているのを見る。
    神馳・克樹:「いや、おっどろいたな…嬢ちゃん、本当に初心者か?」
    夏が似合いそうな少女:「思ったより簡単だった」頷きながら、そんな事を平然と言って
    夏が似合いそうな少女:「そんなに難しい?」
    神馳・克樹:かちん。
    神馳・克樹:「……ほ、ほーう……そんなら、ちったぁ俺も本気を出してやるか……」
    夏が似合いそうな少女:「……ふっ」勝ち誇ったような顔をして財布を取り出し、100円玉を引き出して
    夏が似合いそうな少女:「はい」とあなたに差し出して言うには
    夏が似合いそうな少女:「挑戦、どうぞ」
    夏が似合いそうな少女:だいぶ調子に乗っているようだ。
    神馳・克樹:「俺ぁ売られた喧嘩は買う主義だぜ」
    神馳・克樹:受け取って、対戦用に並べられたもう一つの筐体に入れる。
    神馳・克樹:「お前、言っとくけどアレだからな。さっきのはそう……」
    神馳・克樹:「全力の50%だ」/
    夏が似合いそうな少女:「100%でどうぞ」
    夏が似合いそうな少女:「だいたいこのゲームは分かった。次のセットでパーフェクトにする」
    GM:──対戦が始まる。
    GM:妙な緊張感。ギャラリーはいない。1VS1の真剣勝負。
    GM:が、それは直ぐにも妨害された。
    GM:開始十数秒──あなたの背に、どんっ、と誰かがぶつかる衝撃。
    神馳・克樹:「あんだぁ!?」舌打ち。今のでコンボ途切れただろうが!と思いつつ振り返る。/
    GM:では
    GM:そこに居たのは、ゲーセンに幾らでも居るタイプの
    GM:そうだな、チェックのシャツを着た痩せすぎの青年、としようか。
    GM:顔は土気色で、何やら呻き声を上げている。
    青年:「ぅ……うぅ…………」
    神馳・克樹:「オッマエ、後で1クレ返……あん?」
    夏が似合いそうな少女:「…………」あなたの隣の筐体の前、少女は手を止めていた。
    青年:「うううぅううぅぅぅぅぅぅぅ」
    神馳・克樹:怒声を浴びせようとしたが、どうも様子がおかしい。
    神馳・克樹:空調の利き過ぎで腹でも壊したか?ひとまず声を掛ける
    神馳・克樹:「おいアンタ、どっか悪いの……」/
    GM:然り。おかしい。
    GM:声を掛けてみても、呻き声が返るばかりだったが──近づいて見たなら、その〝おかしさ〟の最たるものを見ただろう。
    GM:それは。
    GM:爛れて皮膚が剥げ落ち、瞼も唇も無くなった顔面。
    青年:「ううぅううぅうぅぅぅうぅぅ……!」
    青年:唇の無い口が開き、欠けた歯があなたの喉笛に迫る!
    神馳・克樹:「ッ……離れろ嬢ちゃん!」
    神馳・克樹:鋭く息を吸い込み、それだけを叫んで視界外にいるはずの少女に警告する。
    夏が似合いそうな少女:「危ないっ!」こんな声が出せるのか、という声量で少女は叫ぶ。
    神馳・克樹:背に負うケースを即座に展開、刀を逆手に握り二者の間にねじ込むことで防ごうとする、が。/
    神馳・克樹:済んでの所で太刀での防御が間に合い、続けざまに切り伏せる。
    神馳・克樹:「……どーみても、生きてる人間……じゃ、ねぇよなぁ」
    夏が似合いそうな少女:「油断しないで!」
    神馳・克樹:肩を太刀の峰で叩きながら、倒れた若者の顔を検分して独り言ちる。
    GM:青年が切り伏せられ、床に倒れ伏す。
    神馳・克樹:「あ?」/
    GM:が。
    GM:気付けばあちらの筐体の影から、こちらの通路から、
    GM:同じく呻き声を上げるばかりとなった者達が、這いながら、或いはよたよたと歩きながら近づいて来る!
    神馳・克樹:「………おいおい、タイムクライシスの筐体ならあっちだぞ……?」
    夏が似合いそうな少女:「それ、あの銃が刺さってる奴のこと?」
    神馳・克樹:冷や汗を流しながら軽口。その直後、少女の手を掴む。
    神馳・克樹:「生憎と実弾は出やしねぇがな!逃げるぞ!」/
    夏が似合いそうな少女:「だと思った!」
    GM:では。
    GM:あなた達はゲームセンターを抜けて、モール内の大きな通路へ出る。
    GM:……そこで、当然のように気付くだろう。
    GM:あちらこちらの店舗から聞こえる悲鳴。通路へ逃げ出して来る人々。
    GM:それを追いかけて呻きながら歩く〝群れ〟の姿。
    GM:なるほど、〝タイムクライシス〟とは良く言ったものだ。
    凡庸な女:「こっちです! こっちなら安全です!」
    GM:あなた達の後方、椅子やテーブルを積み上げた即席のバリケードの向こうで、女性が大声を張り上げている。
    神馳・克樹:「くっそ、どうなってんだこりゃ……!嬢ちゃん、行けるか!」
    神馳・克樹:「おーい!俺らも入れてくれるか!」
    神馳・克樹:何がどうなっているか分からないが…とにかく、同行者の安全は確保しよう。
    夏が似合いそうな少女:「……っ!」
    神馳・克樹:そう考えて、叫ぶ女性に応答して歩を進めた。/
    GM:あなた達はバリケードを乗り越え、そこへ入るだろう。来客の少ない筈の時計専門店には、
    GM:逃げて来たばかりと思われる大勢の一般客達が、怯えきった顔で身を寄せ合っていた。

    GM:ロイス取得のみ可能!
    神馳・克樹:夏が似合いそうな少女に対して、”嬢ちゃん”で取得。友情●/敵愾心だな。
    GM:OK!

    OP2


    GM:PC2登場侵蝕!
    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+1(1d10->1)した。(侵蝕率:0->1)

    GM:第九地区内、墓地。
    GM:時代が時代なら〝外人墓地〟などと呼ばれたりするかも知れないが、此処には日本人も一定数が眠っている。
    GM:どういう場所かと言うと、土葬が可能な墓地なのだ。
    GM:土葬となると、火葬に比べて墓所の広さが必要になる。日本式の墓のように、墓石がぎゅうぎゅう詰めになる事は無い。
    GM:そのうちの一つ、十字架を象った墓石の前に、あなたはいる事だろう。
    ヘルガ:同行者の女性が墓碑の前に跪き、祈りを捧げる様を見ながら。
    三楼人 椿:同様に祈っておきます。本人は信じてないけど、信じてる人には必要なものなので
    GM:では、そうだな。
    GM:暫くして祈りが終わると、彼女は立ち上がって、
    ヘルガ:「お待たせしました、わざわざすいません」と、軽く頭を下げた。
    三楼人 椿:ではこちらも立ち上がって
    三楼人 椿:「いえいえ、いいっすよべつに、このくらい」
    三楼人 椿:「それに、姉ちゃ……」「光ヶ丘さんの知り合いなら、尚更ッスよ」
    三楼人 椿:第9地区の土葬墓地には、他の地区からも持ち込まれる事は多い。
    三楼人 椿:彼の姉代わり、兼シスターが経営する第13地区の孤児院。その関係者もここに何人か眠っている。
    三楼人 椿:彼がここにきたのは、その彼らのためでもある。
    ヘルガ:「三楼人さんのご挨拶は、もうお済みですか?」
    ヘルガ:死人に会いに来ることを〝ご挨拶〟と言うのは、教会の流儀ではなく、この女性の独自の物言いである。
    三楼人 椿:「えぇ、問題なく」
    三楼人 椿:「長話が好きなやつばっかりじゃないんで」
    三楼人 椿:「ヘルガさんは?」
    ヘルガ:「一通り。名残惜しいですけれど、いつまでもこうしてもいられませんから」
    ヘルガ:「来週までは我慢、と致します。それまでは元気に過ごすことが肝要でございます」
    ヘルガ:「具体的に言いますと、たくさん食べてたくさん眠りまして。健康体で来週を迎えませんと」
    ヘルガ:「……ということですので、何処かご飯でも食べにいきませんでしょうか。実は結構、おなかがぺこぺこなのでございます」
    三楼人 椿:「はは。体調悪そうな顔見せるわけにゃいきませんしね」
    三楼人 椿:「お、いいっすね……俺あんま金ないんで、高いところはご一緒できないんスけど……」
    ヘルガ:「ご安心を。私、今はとってもラーメンが食べたい気分ですから」
    ヘルガ:「ええ、ラーメン。暖かくてほっとするのです、ラーメン」
    GM:などと言いながら、彼女が歩き始めた時だ。……おそらくはあなたも同様に移動を始めていたかも知れないが、
    GM:そのあなたの足が、ぐいっと掴まれる感触があった。
    三楼人 椿:「おっ。俺も好きッスよラーメン!」同様に隣を歩きだしたところで
    三楼人 椿:「……あん?」
    三楼人 椿:なんだろう、とその足を見てみます
    GM:ならば、これは見て直ぐに理解出来るだろう。理解は出来るだろうが、異常事態だ。
    GM:〝地中から突き出した腐りかけの手〟が、あなたの足首を掴んでいた。
    ヘルガ:「──三楼人さんっ!」
    三楼人 椿:「──うおっ!」とっさに無理やり振り払う。周りに自分たち以外の人影がいるか確認
    GM:ならば。人影は、まだ居ないと答えよう。
    GM:が。直ぐに増える。
    GM:何せ、そこかしこの地面から同様に、人の手が突き出ているからだ。
    GM:共通項は、真新しい墓。……埋葬から何年も過ぎれば、骨さえ土に還っているのだから。
    三楼人 椿:「っ……ヘルガさん、俺の後ろに!」
    GM:やがて〝彼ら〟は土を払い除け、その姿を地上に現す。
    GM:棺に収められた時と同じ衣服。だが、肉体は腐り朽ち始めている、人間の形をしたばけものが、
    GM:あなた達を取り囲むように、幾人も蠢いていた。
    三楼人 椿:『トリフォリウム』とつぶやく。足元の影から黒い両手剣が射出され、それを受け止めて構える。
    ヘルガ:「こ……これは、なんて……酷い……」
    三楼人 椿:「冗談じゃねえぞ……!」
    ヘルガ:あなたの背後に隠れながら、噛み締めた歯の隙間から漏れる言葉。
    ヘルガ:死後の復活を信じ、遺体を火葬でなく敢えて土葬とする文化であるからこそ、このような〝誤った復活〟への嫌悪感は特に強いのだ。
    GM:身構えたあなたへ、〝死体〟はあくまでゆっくりと歩いて近づいて来る。
    GM:が。
    GM:見れば、その数は次第に増えて行く。数人だったところが、十人にまで増え、未だに地中から突き出す手は止まず。
    三楼人 椿:「……まず自然現象じゃねえな、レネゲイドによるもんだろうけど」
    GM:一体一体は然程の戦力でもあるまいが、数が多い。
    三楼人 椿:「ちょっとご遺体傷つけますけど、許してくれよ……」狭まりつつある包囲を睨みつけながら
    GM:交戦は得策ではないとあなたが判断するか否かのタイミング──あなたが所有する通信端末が鳴動するだろう。
    GM:UGNからイリーガルに貸与される、緊急連絡用の機器である。
    三楼人 椿:「っと……なんだ?」通信機を取り出して
    GM:音声通信。オペレーターは女性。焦った様子で、名乗ることもなく、
    オペレーター:「緊急事態! N市第九地区各所でR案件が発生しています!」
    オペレーター:「この通信を受け取れた方は、付近の一般市民を誘導して○○のショッピングモールへの避難を──」
    GM:ぶつっ。
    GM:それで通信は途絶える。
    三楼人 椿:「っ……ショッピングモール?」切れた通信を反芻しながら、通信機を懐に
    三楼人 椿:「……ヘルガさん。とりあえず、ラーメンは後にして。ちょっとショッピングに行きましょうか」剣を影の中にしまいこんで
    GM:──では。
    GM:あなた達は墓地を抜け、〝避難場所〟として指定されたショッピングモールへ向かうことだろう。
    GM:その道中も幾人か、同様の〝死体〟に追われる人間を見ながら。或いは助けながら。
    GM:そして同様に、ショッピングモールへの誘導を行っている人員を見ながら。
    GM:ロイスのみ取得可能!
    三楼人 椿:ロイス ラーメン好きのシスター ヘルガ ○誠意/隔意で取得!
    GM:OK!

    OP3


    GM:PC3! 登場侵蝕!
    逆瀬川 苗:わたし
    逆瀬川 苗:32+1d10
    DoubleCross : (32+1D10) → 32+4[4] → 36

    GM:いえすあなた

    GM:──時系列としては、先の二つのエピソードより数十分ほど後になるだろうか。
    GM:第九支部。
    GM:あなたは任務の為の装備を調え、他のメンバーの用意が調うのを待って出撃する為に控えている。
    GM:市街の複数箇所で同時に、人の死体が動き出して人を襲うという現象が確認された為だ。
    逆瀬川 苗:機動隊みたいな装備をしつつストロベリーシェイクを啜っている
    逆瀬川 苗:「へへへ…フィクションみたいな事件ですね……」
    逆瀬川 苗:噛まれると云々みたいな事態はまだ分からないが、単純に噛まれるとやだなあという思想だけで重装備をしている。
    GM:今現在、UGNは情報収集に当たっている段階だ。
    GM:仮に被害を受けた市民など発見出来た場合は、何処か隔離と防衛の容易な、小規模の施設へ誘導を行うだろう。
    GM:UGNの管轄下にある病院施設など、最も手頃な箇所である。
    GM:……ともあれあなたは、出撃命令を待っている。
    GM:白昼の市街地で戦闘を行うには、些かの用意が必要だからだ。……10年以上も前ならさておき、個々人が世界へ配信可能な端末を持つ現在では。
    GM:さて。
    GM:……待機していたあなたは、廊下を駆ける足音を聞くだろう。
    逆瀬川 苗:個々のメディアを処理するのは非常に手間だ。情報班も気軽に動かしていいもんではない
    逆瀬川 苗:「お仕事ですかねえ……」
    逆瀬川 苗:取り敢えず啜り切った紙コップを捨てて、えっちらおっちら立ち上がる。動きづらいなこれ
    GM:では。その足音は、あなたが待機する部屋のドアを突き飛ばすように開けて、
    鏑木 鵠:「出撃中止! 出撃中止です!」と、珍しく息を切らしながら言った。
    鏑木 鵠:第九支部チルドレン、鏑木 鵠。今回の出撃メンバーのひとりである。
    逆瀬川 苗:「ええっ」
    逆瀬川 苗:「帰って良いんですか…?」
    逆瀬川 苗:よろよろ
    鏑木 鵠:「帰るな!」
    鏑木 鵠:敬語の余裕すら抜けた叫び声──彼女は待機室に置かれたテレビへ駆け寄る。
    GM:テレビの電源を入れると、直ぐにも〝緊急ニュース〟とやらが流れ始めた。
    GM:……或いはその時点で、あなたは〝嫌な予感〟を抱くかも知れないし、
    GM:だとしたら、それを肯定するような声を聞くことになるだろう。
    レポーター:「本日未明、N市市街で発生した立てこもり事件ですが、未だ犯人からの交渉や警察側からの発表は無く──」
    GM:第九地区にあるショッピングモールを遠景の背に、レポーターがそんなことを言っている。
    鏑木 鵠:チャンネルを切り替える。
    逆瀬川 苗:「ああ~……」
    GM:次は、空からの映像だ。おそらくはヘリコプターで撮影しているのだろう。
    逆瀬川 苗:「警察への手回しが遅れちゃったんですかね…?」
    レポーター:「現場付近の映像です。御覧の通りに警察車両が周囲を取り囲み、ショッピングモール付近に近づく事はできません──」
    鏑木 鵠:「……はい、やられました」
    鏑木 鵠:「武装車両での突入が不可。空から行こうとするとテレビ局のカメラに映ります」
    鏑木 鵠:「更にはショッピングモール内との通信不可。……おそらくモール内にジャマーが有ります」
    逆瀬川 苗:「計画的ですね…やだなあ……」
    逆瀬川 苗:「都市での戦略に精通してる相手……」
    鏑木 鵠:「現在、情報工作班が全力でメディア・警察双方との調整に当たってますが」
    鏑木 鵠:「……場合が場合です。何分で完了できる、と明言はできないとのことです」
    逆瀬川 苗:「ついでに現場とのディレイが入るってとこでしょう……はぁ…」
    逆瀬川 苗:くたびれた笑顔。まあ、初めてではない
    鏑木 鵠:「はい。……これを受けて当支部では作戦を変更。第一段階として、少数のエージェントによる潜入が提示されました」
    逆瀬川 苗:あらゆる組織と仲良く事件を解決出来ればどんなに楽か
    逆瀬川 苗:「ふむふむ」
    鏑木 鵠:「外部の折衝が完了するまでの間、モール内の被害を抑えること──つまり」
    鏑木 鵠:「潜入、現場調査、保護、必要ならば戦闘。一連の行動全てを、極めて少人数で行わなければなりません」
    鏑木 鵠:……までを言って彼女は、じっとあなたを見る。
    逆瀬川 苗:「はははは。」
    逆瀬川 苗:「黒瀬さん呼びましょ。あの人なら12支部からでも直ぐでしょう。私連絡先貰ったんですよ」にこやかに携帯を取り出す
    逆瀬川 苗:「あれ、圏外…?操作しづらいですね、この装備……」
    鏑木 鵠:「逆瀬川さん」
    鏑木 鵠:「クソ忙しい時に現実逃避やめてくださいね」言葉がだいぶ荒れている
    逆瀬川 苗:「はい………」
    鏑木 鵠:「作戦計画の修正を通達します。〝ヴォル・ディアナ〟、直ちに当該ショッピングモールへの潜入を開始してください」
    逆瀬川 苗:「あああ~~~」
    鏑木 鵠:「ジャマーの存在は厄介ですが、考えように寄ってはモール内からの情報発信が断たれている──とも思えます。ですから」
    鏑木 鵠:「通信の復旧優先度は低いです」
    逆瀬川 苗:「……はい。」
    鏑木 鵠:「以上、通達です」
    鏑木 鵠:「……………………」
    鏑木 鵠:「……ここからは、通達と無関係の内容です」
    逆瀬川 苗:「あの……」
    逆瀬川 苗:「はあ……」
    鏑木 鵠:「……どうしようもなくなったら、屋上に出てください」
    鏑木 鵠:「テレビ局のヘリがあなたの姿を捕らえたら」
    鏑木 鵠:「情報工作班と一悶着あるでしょうが、私も出ます」
    逆瀬川 苗:「それは……へへ。頼もしい」
    逆瀬川 苗:淀みなく答える
    鏑木 鵠:「……どうしようもなくなったらですよ!」
    鏑木 鵠:「そりゃ、潜入の手ほどきくらいは受けてますけど屋内戦闘ですからね! 私、走るより飛ぶ方が得意なんですからね!」
    逆瀬川 苗:「はい。へへへ」
    逆瀬川 苗:気楽な笑み
    逆瀬川 苗:「じゃあ…行かないと……」
    鏑木 鵠:「どうやったって目立つんですから──ちょっと、笑ってないで! 事の重大さは理解できてるんですか!」
    逆瀬川 苗:「……分かってますよ。これは大変な事態です……」
    逆瀬川 苗:「………この服」
    逆瀬川 苗:「一人じゃ脱げないんですよ……」
    鏑木 鵠:「……はぁ。」
    鏑木 鵠:「動かないでください。引き千切ります」
    鏑木 鵠:防護服を掴む手。
    逆瀬川 苗:「怖い……」
    鏑木 鵠:「我慢してください!」
    GM:次の言葉は、防護服が盛大に破損する音に紛れるように吐き出されるだろう。
    鏑木 鵠:「……待つ方だって楽じゃないんです」
    GM:と。

    GM:ロイス取得可能!
    逆瀬川 苗:鏑木 鵠/優しい○/負い目/ロイス
    逆瀬川 苗:以上です
    GM:OK!

    シーン1


    GM:全員登場!
    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+3(1d10->3)した。(侵蝕率:29->32)
    逆瀬川 苗:36+1d10
    DoubleCross : (36+1D10) → 36+7[7] → 43

    神馳・克樹:1D10+37
    DoubleCross : (1D10+37) → 9[9]+37 → 46


    GM:──神馳 克樹。あなたは時計専門店の中に作られたバリケードの直ぐ傍で目を光らせているだろう。
    GM:誰か、逃げてくるものがいないか。そしてあの〝死体のような連中〟がバリケードを越えてこないかだ。
    GM:幸いにして連中の動きは鈍く、また知性も低いのだろう。バリケードに引っかかって藻掻く奴はいても、登って来るものは無いと見て取れる。
    GM:今の所、逃げて来るような者もいない。この惨状の中、少しだけ落ち着けるタイミングと言えるだろう。
    神馳・克樹:「──いや、これさぁ、俺らのと別のウイルスじゃねぇ?傘のマークの会社とかさ」
    神馳・克樹:適当な調子でぼやきつつ外を注視している。
    夏が似合いそうな少女:「傘のマーク……?」と、分からない様な顔をしている少女と、
    凡庸な女:「でも、ここは警察署じゃありません──って、そうじゃなくって」と、伝わっている様子の女
    神馳・克樹:「あー、嬢ちゃんテレビゲームもあんまやんねぇか。気にすんな」
    凡庸な女:「お二人とも、お怪我は無いですか? 噛み付かれたり、引っかかれたりとかは……?」
    神馳・克樹:「さっきは助かったぜ、姉ちゃん。あのまま居たら、噛まれるか引っ掛かれるかは避けられなかったろうしな」
    神馳・克樹:と、こちら側に呼び掛けていた女性に礼を告げる。
    神馳・克樹:「俺ぁ神馳(かんばせ)ってんだ。こっちの嬢ちゃんは……」
    神馳・克樹:言葉が止まる。
    凡庸な女:「いえいえ。こういう時は、みんな助け合いですから」と、女は落ち着き払って応じ、
    神馳・克樹:「……そういや嬢ちゃん、名前なんてーんだ?」
    夏が似合いそうな少女:「涼風。涼風 こころ」と、何処か警戒心を抱いているような顔をして、ぼそっと答える。
    神馳・克樹:「ココロ、ね。オーケー」響きを口の中で転がし、頷く。
    神馳・克樹:「初めてのゲーセンで災難だったな、嬢ちゃん。まぁ普段からあんなんな訳じゃないから安心しろ」
    涼風 こころ:「…………」一瞬、少女はあなたの声も耳に届かないように、じっと、あなた達をバリケードの裏へ招き入れた女の顔を見て、
    涼風 こころ:「……っ、あ。あ、うん……大丈夫、それは分かってる」
    涼風 こころ:「ゲームセンターは本物じゃないゾンビを撃つところ、分かってる」
    涼風 こころ:取り繕うような早口。
    神馳・克樹:「……?」多少訝るが、自分には推し量れない事情もあるだろう。気にしない事にしよう。/
    神馳・克樹:「おう。次はタイムクライシスな、そっちなら勝てるわ」
    涼風 こころ:「本当に?」
    涼風 こころ:「本当に勝てるつもり?」
    涼風 こころ:いやに自信満々に、少女は言った。
    GM:──さて、その時だ。
    神馳・克樹:「オオマジだわ。お前、さっきのは25%だぞ」/
    GM:一時、ではある。
    GM:外を彷徨く〝死体〟の数は多く、その全てが完全に、ということではないだ、だとしても。
    GM:しん、と。何分ぶりかも分からぬ静寂が、周囲を包むだろう。
    神馳・克樹:「…………?」益体もない言い合いのうちに、バリケードの先から呻声が消えていることに遅まきながら気づく。/
    逆瀬川 苗:静かになった分、控えめなそれでも響くノックが、バリケードから鳴る
    逆瀬川 苗:「ええと、すいませ~ん…ここでいいのかな…?」
    凡庸な女:「えっ」かなり呆然とした顔と声。
    神馳・克樹:「おう姉ちゃん、合言葉は?」バリケードの外に向けて声を返す。
    涼風 こころ:「山」ノる。
    逆瀬川 苗:「ええ~……」
    逆瀬川 苗:「盛り……?」
    凡庸な女:「川、って言ってる場合ですか! ちゃんとした人!」
    神馳・克樹:「冗談だ。喋れて噛みついて来ねぇなら顔パスだよ」
    凡庸な女:バリケードの一部が取り払われ、逆瀬川を迎え入れるだろう。
    逆瀬川 苗:「はあ…ああ、よかったよかった」余裕のなさそうな表情がむしろこの状況では違和感が無いだろう
    GM:時計専門店。バリケード近くに居た三人の他は、十数人ばかり壁際に身を寄せていて、
    凡庸な女:「……あのー。えーと。見た感じ大丈夫そうですけど……お怪我とかありません……?」
    逆瀬川 苗:「ええ…なんというか……奇跡的にゾンビの皆さんが別のところに寄っていったみたいで…」
    凡庸な女:「えぇ~……いやいや、そんなまさか」
    神馳・克樹:「音爆弾でも鳴ったかね」首を捻る。
    凡庸な女:「おっかしいなぁ……?」
    逆瀬川 苗:「ゾンビの生態なんて存じ上げないんですけど、お詳しいんですかね…?」
    凡庸な女:と、何処にでも居そうな顔をした女は首を傾げた。
    神馳・克樹:「なんだ、姉ちゃん外のアレについて知ってんのかい?」
    GM:では、二人の問いへの答えは、
    GM:直接的ではないが、こう示されるだろう。
    GM:また次の足音がする。
    GM:……或いはこちらは、戦闘の音も伴っているかも知れない。そして生き残りが居ないかと呼びかける声も。
    三楼人 椿:「ほい、よっ!」向かってきた敵──ゾンビを勢いをつけて蹴り飛ばし、進む。
    三楼人 椿:「おい! 誰かいないか!」
    逆瀬川 苗:「ああ…あの人が全部蹴散らしてくれたんでしょうね…」
    凡庸な女:「そんなまさか……はーい、います! ここです!」
    凡庸な女:と、女はバリケードの一部を開けるだろう。
    凡庸な女:何処の大学の構内を見渡しても一人くらいは居そうな、凡庸な格好の女だった。
    凡庸な女:事実、本当に一人くらい居るのかも知れない。
    凡庸な女:同じ顔、同じ背格好の個体を、
    凡庸な女:君は見た事があるだろう、三楼人 椿。
    神馳・克樹:「ツレがいるのかもな。連中をノしてから通らなきゃいけなかったか…おう、無事かい/」
    凡庸な女:が。
    三楼人 椿:「……! よしきた!」最初はただ普通に、生存者がいるのかと向かった。
    凡庸な女:女の視線はと言えば君ではなく、その背後に居る女性の方へと向けられていた。
    三楼人 椿:「もう大丈夫ッスよ、ヘルガさん」「うし、良かった、生存者が居……」
    凡庸な女:「……〝へブル11-39〟」
    凡庸な女:「何故、ここに?」
    三楼人 椿:人懐っこい笑顔が、その“個体”を見て固まり
    三楼人 椿:「……何故じゃねえだろ!」敵意に満ちた顔に変わる。真っ黒な両手剣を構える。
    GM:では。
    GM:そうして身構えたあなたの横を、すり抜けて馳せるものがいた。
    ヘルガ:「あなたは──」
    ヘルガ:女の首を、右手が掴む。
    ヘルガ:そのまま大きく、ボールでも投げるように振りかぶり、彼女は〝凡庸な女〟をバリケードの外へと投げ捨てた。
    三楼人 椿:「ちょ、ヘルガさん!」「ヘルガさん!?」
    ヘルガ:……その体が数度バウンドする程の勢いで。
    神馳・克樹:「………おいおいおいおい!?」
    逆瀬川 苗:「……滅茶苦茶しますね…」
    神馳・克樹:あっけに取られていたが、流石に最後の修道女の大立回りで我に返る。
    ヘルガ:「──〝あれ〟は、赦してはならない者です!」
    神馳・克樹:「何やってんだシスターの姉ちゃん!?いや、つーか…そこの兄ちゃんも!」
    三楼人 椿:「ほんとにもう……無茶しないでくださいよ!」
    神馳・克樹:びしっと椿の方を指差す。
    三楼人 椿:「えっと、お、俺!?」
    神馳・克樹:「とりあえず、剣、収めろ!奥の人ら怖がんだろーが!」
    GM:……その内、バリケード外へ投げ出された肉を求めて、〝死体〟が集まって来るだろう。
    凡庸な女:「ああ、あー……これ、ダメだな」
    GM:あなた達の以降の会話は、バリケード外で、あの女が貪り食われる音を聞きながらになる。
    三楼人 椿:「……わかった」ひとまず、女がもういなくなっているのを見て剣を影の中に。
    神馳・克樹:「………あー、オーケー。とりあえず、お二人さんの剣幕からよっぽどの事情があるっつーのは理解した」
    神馳・克樹:(…そういや、”嬢ちゃん”も妙に警戒してたな)と遅まきに気付く。
    逆瀬川 苗:「それはそれとして」
    逆瀬川 苗:「人を殺して良い理屈というものは、基本無いのは…ご存知かと思います…」
    逆瀬川 苗:「なので…気をつけて、応答してもらえると」
    逆瀬川 苗:「私も無闇に、手を出したくはないですから…」
    逆瀬川 苗:パキリ
    逆瀬川 苗:空気の温度を2度下げる剣幕
    神馳・克樹:「俺も同意見だよ。つー訳で、話して貰えるか?」
    神馳・克樹:「何か知ってても、ゾンビになってからじゃおせぇからな」/
    ヘルガ:「……三楼人さんも、事情がおありですか?」自分より先に剣を抜いた男へ視線を向けて
    三楼人 椿:「ッ……す、すみません」剣幕に押されて、半歩足が下る
    三楼人 椿:「……事情っつーか、まぁ事情か……」
    三楼人 椿:一呼吸置いてから、切り出す。
    三楼人 椿:「スレイヤーセルの首魁、『マスターミショナリー』」
    三楼人 椿:「……それがあの女の名前です」「俺は一度、彼女と交戦したことがあります」
    神馳・克樹:「マスター……てぇと、マスターエージェント!?」
    神馳・克樹:驚いてから、バリケードの方を振り向く。
    逆瀬川 苗:「…今バリバリ食べられてますけど……」
    神馳・克樹:外では相変わらず、投げ捨てられた肉を食む音が響いている。
    神馳・克樹:「………随分あっさり過ぎねぇ?」
    三楼人 椿:「単独での戦闘力は、ぶっちゃけそこまで大したことないです」
    GM:バリケードの外。あなた達が容易に打ち払ってきた筈の〝死体〟に喰われた女が、ふらふらと起き上がる。
    GM:それはリザレクトなどではなく、意志持たぬ骸の一体としてだ。
    GM:呻き声を上げながら、それは何処かへと歩き去った。
    神馳・克樹:「…………思いっきり”仲間入り”したみてーだしな」
    三楼人 椿:「……あんまり女性にこういう言葉使いたくないんスけど」
    三楼人 椿:「あれの性質は、人食いゴキブリです」「死にやすいかわりに、何匹、何十匹、何百匹と増えて。食った相手を“自分”に作り変える」
    逆瀬川 苗:「じゃあ滅茶苦茶逆効果じゃないですかね…?」
    神馳・克樹:「はーん、今回の場合は逆に食われっちまったと」
    三楼人 椿:「俺も一回交戦、しかもたまたま別任務でバッタリしただけなんで、あんまり詳しくないんスけど」
    凡庸な女:「むぅ。人喰いゴキブリとは失礼な」……と、バリケードの向こうから声がした。
    凡庸な女:「私、人を食べたりしませんからね! 美味しくなさそうですし!」
    逆瀬川 苗:「理性…あるみたいですけど…」
    神馳・克樹:「マジで生きてんのな……で、姉ちゃんは何しに此処にいた訳よ」呆れたように。
    ヘルガ:「……いいえ。〝別個体〟です」
    三楼人 椿:ヘルガさんと他の人を庇うように前に出る。
    神馳・克樹:「まさかマジでたまたま巻き込まれた訳じゃねぇよな?セルリーダーなんだろ?」/
    凡庸な女:「うふふ」
    凡庸な女:「そこまでご存じなら、〝教えられません〟って答えが来るのも予想してますよね?」
    凡庸な女:「実を言うとこの私、全部の計画を教えられてる訳じゃないですし」
    凡庸な女:「……でも、私が決めたことですから。だいたいの計画は予想がつくかなぁ……」
    凡庸な女:「……えーと、戦えそうな人が、いち、にい、さん、しぃ……四人かぁ」
    GM:足音がする。
    GM:数十人分、足並みを揃えて。
    GM:じきにその集団は、バリケードの前を通過するだろうし、今話している女も、その集団に合流するだろう──
    凡庸な女:数十人全員が、同じ顔、同じ体格をしていた。
    凡庸な女:呻き声を上げて彷徨き回る死体達より、さらに個性の無い、同じ人間の群れであった。
    神馳・克樹:「そーかい。んじゃ、次会う時にはメルアドでも教えてくれや」
    神馳・克樹:「……あ、代表一人だけでいいぜ」
    神馳・克樹:この手のは真面目に取り合っても情報を落としてはくれないだろう。
    逆瀬川 苗:「……防衛戦か…」
    神馳・克樹:そう判断し、此処では後ろの避難者に被害を広めないよう穏便に通す。/
    逆瀬川 苗:「へへっ」
    逆瀬川 苗:何かを噛み砕くような笑い
    逆瀬川 苗:「良いでしょ。徹底的にやらないといけないらしいので」
    逆瀬川 苗:「お三方…どうか、無事で終わるようにお手伝いしていただけると」
    三楼人 椿:「えっと……とりあえず」「戦える人、でいいんスよね。おふたりとも」
    神馳・克樹:「おうよ。一応チルドレン、て奴だぜ」
    逆瀬川 苗:「まあ……」
    逆瀬川 苗:「第九支部から出向しました“ヴォル・ディアナ”です。仔細状況追って説明致しますので」
    ヘルガ:「……チルドレン……すると、UGNの方でございますか」
    涼風 こころ:「UGN……」
    三楼人 椿:「一応、俺もUGNイリーガルやってますんで」
    神馳・克樹:「どーせゲーセンも感染拡大防止で閉鎖中だろ。非番だけど暇だし手伝ってやるよ」
    逆瀬川 苗:「装備を整えましょう。丁度物資の宝庫にいますのでね…」
    神馳・克樹:「おお、まだお二人さんには名乗ってなかったか。神馳・克樹だ、よろしくな」/
    逆瀬川 苗:「女性の方々は…?」
    ヘルガ:「あなた様も女性では? ……と、そういうことでもありませんね……」
    ヘルガ:「ヘルガ・エインステインズ。UGNイリーガルとしての登録は済んでいます」
    涼風 こころ:「……涼風 こころ。N市の外でイリーガルをしてる」
    神馳・克樹:「あぁ?嬢ちゃんもUGNかよ!えらい偶然もあったもんだ」
    三楼人 椿:「……そういえば名乗ってねえや。”影剣一究(ラウェインブレード)” 三楼人 椿ッス」
    涼風 こころ:「……………………」
    涼風 こころ:「……そう、だね」
    涼風 こころ:「偶然、だね」
    GM:──その時だ。
    GM:あなた達は、数十人分の声が完全に束になった、音の塊を聞くだろう。
    凡庸な女:「おーい! ご飯の時間ですよー!」
    GM:……続けて、数十の銃声。
    GM:少し遅れて流れて来る血の香り、火薬の香り。耳が良ければ聞き取れたかも知れない、〝彼女達〟が床に倒れ伏す音。
    GM:それは〝死体〟の食欲をそそり、鈍い足を動かせるに足るものだった。
    GM:〝数十体の自殺体〟を求め、〝死体〟が集まり始める。
    GM:つまり。
    GM:あれは、撒き餌であった。
    神馳・克樹:「…………なるほどねぇ。姉ちゃんが言ってた”そんなはずがない”ってのは…」
    神馳・克樹:「正しい”引き寄せ方”を知ってた、つー訳な」冷や汗を流して、バリケードの向こうに視線を向ける。/
    逆瀬川 苗:「……」
    逆瀬川 苗:「ふざけるなよ」
    ヘルガ:「……あんな風に命を扱っていい筈がありません」
    逆瀬川 苗:「……準備をしましょう。」
    三楼人 椿:「……あぁ」
    神馳・克樹:「オーケー、ジタバタしようか。生き残るために、な」/
    ヘルガ:「神様は赦してくださらない、と思いますけど」
    ヘルガ:「私は、マスターミショナリーだけは……全て殺し尽くさないといけないものだと……思っています」
    三楼人 椿:「ヘルガさんにゃ悪いんスけど」
    三楼人 椿:「……これを許すような神様なら、いないほうが楽ってものですよ」
    三楼人 椿:「……さ。準備しようぜ、準備」
    GM:復活の鐘は鳴らない。
    GM:だが、死者は歩いている。

    GM:ロイス&調達が可能!
    逆瀬川 苗:マスターミショナリー/脅威評価○/過去の喚起/ロイス
    三楼人 椿:マスターミショナリー 脅威/○敵愾心
    ヘルガ ○庇護/不信 でロイス!

    三楼人 椿:ヘルガさんはもうとってた! ミショナリーだけ!
    神馳・克樹:椿の兄ちゃんに◎有為/隔意かね。タッパが小さい割によくやりやがる。
    三楼人 椿:調達はぼでまチャレンジ
    三楼人 椿:1dx+4>=12
    DoubleCross : (1R10+4[10]>=12) → 9[9]+4 → 13 → 成功

    三楼人 椿:やったぜ。装備!
    逆瀬川 苗:ボディーアーマー狙います
    逆瀬川 苗:4dx+2
    DoubleCross : (4R10+2[10]) → 8[1,3,4,8]+2 → 10

    神馳・克樹:俺もボディアーマーワンチャンだなぁ。
    逆瀬川 苗:財産2点で購入。以上です
    神馳・克樹:1DX
    DoubleCross : (1R10[10]) → 3[3] → 3

    神馳・克樹:学生の財力(ゲーセン散財済み)では厳しかった
    GM:OK!

    シーン2


    GM:では、登場侵蝕の前に今回のシナリオのシステム説明ですが
    GM:先にお聞きしますと、大N市界隈で流行の『SSSC』は……湊さんはご存じですかな?
    GM:他のお二人は知ってるものとして勝手に進める。
    神馳・克樹:突発ワイバーンで名前はお聞きしました!プリセットのボスデータとかがあるのでしたっけ
    GM:ですです。プリセットボスデータと簡略化された情報収集で、GMの敷居を滅茶苦茶下げたスーパーシステムなのですが、
    GM:今回は、その情報収集の方法を採用します。
    情報項目
    --------------------------------------------------------------
    使用技能:任意の戦闘技能
    目標値 :9
    達成上限:20
    プライズ:0/8
    --------------------------------------------------------------

    GM:まずはこちらの表ですが、使用技能と目標値に関しては分かり易いかと思います。この技能で判定して目標値に届いたら判定成功、という奴ですね。
    GM:判定に成功すると、達成値の10の位+1の〝プライズ〟が蓄積されます。
    GM:このプライズが一定値溜まるごとにイベントが発生し、8蓄積するとクライマックスに突入。
    GM:ですが、今回は〝達成上限〟を20とします。つまり、1シーンに蓄積するプライズは最大3まで。
    GM:……という荒っぽい説明ですが、ご不明点は!
    神馳・克樹:達成値が9の場合、達成値の10の位「0」+1でプライズは1、と言う処理でしょうか!
    GM:その通りです!
    GM:完璧!
    神馳・克樹:OK、ありがとうございます!
    GM:ということで
    GM:情報項目にチャレンジしたいorロールチャンスで登場したい子は……登場侵蝕だ!
    逆瀬川 苗:はいさい
    逆瀬川 苗:43+1d10
    DoubleCross : (43+1D10) → 43+2[2] → 45

    神馳・克樹:1D10+46
    DoubleCross : (1D10+46) → 6[6]+46 → 52

    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+8(1d10->8)した。(侵蝕率:32->40)
    GM:そうだ。あと一つだけ。
    GM:今回、判定にもし失敗するような事があったら
    GM:ゾンビにがぶっとされてもらいます。
    GM:具体的には2D10点のダメージです。
    逆瀬川 苗:はーい
    GM:9は届くと思うが……気をつけな!
    三楼人 椿:そこそこ痛い!
    神馳・克樹:我々行動値0が二人もいますからね 逃げ遅れないように気を付けましょう
    GM:では、誰から挑戦するかな……?
    逆瀬川 苗:じゃあ私がやりましょう
    逆瀬川 苗:3dx+4 射撃で判定します
    DoubleCross : (3R10+4[10]) → 8[1,4,8]+4 → 12

    三楼人 椿:いきまーす!
    三楼人 椿:5dx+4 白兵
    DoubleCross : (5R10+4[10]) → 10[4,5,8,9,10]+8[8]+4 → 22

    GM:わぁお
    GM:上限で達成!
    神馳・克樹:上限があるので手を下すまでもなくなった
    GM:うっかり失敗して噛まれたい場合は手を下してもいいです
    GM:(酷い提案)
    神馳・克樹:では白兵で!
    神馳・克樹:6DX+2
    DoubleCross : (6R10+2[10]) → 10[1,1,2,3,8,10]+4[4]+2 → 16

    GM:やるんかい!
    GM:でも成功だ良かった!
    GM:では、達成値22なので、プライズポイント(PP)が3蓄積します。
    神馳・克樹:成功か……(若干悔しそうな顔)
    GM:そしてPP2により情報開示。
    PP2
    UGNは、ショッピングモールへの避難指示など出していない。
    即ちあの通信は、獲物を一人でも多く引きずり込む為の罠である。
    現在、このショッピングモールは警察やマスコミの車両により包囲され、リアルタイムで光景が全国報道されている。
    大規模な兵員投入が可能となるには、まだ暫くの時間が必要となるだろう。

    さしあたっての問題は、戦闘力の無い群衆のパニックの予防か。
    《ワーディング》の使用は推奨しない。無力化された所をゾンビどもに狙われては厄介だ。
    必要となるものは、食料・身を守る為のバリケード・最低限の武器、その辺りだろう。

    幸いにしてここはショッピングモール。銃器や刀剣はさておき、大概のものは何処かに有る。


    GM:──幸いにして、あなた達が避難所として使っている時計専門店は、アクセスが非常に不便だった。
    GM:バックヤードが従業員通路に繋がっていたりもしないし、出入り口は正面だけで、そこがバリケードで塞がれている。
    GM:だから側面からの奇襲を恐れる必要は無いが……とは言え、何十人ぶんもの体重が寄りかかった場合、即席のバリケードは些か不安が残る。
    GM:そういう訳であなた達は、モール内の工具店を巡ったり、或いは何処かの店の床を引っぺがしたりして、補強用の資材を集めて戻って来た所だ。
    逆瀬川 苗:縄を幾巻も繋いで引きずってきた。縄は人類の武器だ。
    逆瀬川 苗:「直接の補強は頼みます…。私は要所の固定と、ブービートラップを用意しましょう…」
    三楼人 椿:そして、資材を集めに人が出ている間、バリケードを無人にするわけにもいかないということで。彼だけはバリケードに残っていた。
    三楼人 椿:「うす、お願いします!」
    涼風 こころ:「私は……何をしたらいいかな」
    神馳・克樹:「こういう時、モルフェウスがいると頼りになんなぁ。俺ぁ暴れるだけが能だしよ」
    涼風 こころ:何処かの店の裏手から回収してきた工具箱を片手に
    逆瀬川 苗:「基礎体力があれば問題ないですよ…。食糧の補給が要るほどの長丁場にはならないはずなので、堅牢さだけを考えていきましょう…」
    神馳・克樹:「嬢ちゃんは…そうだな、ちと待ってろ」がさがさ、と店のカウンターを探り、折り畳まれた紙を持って来る。
    涼風 こころ:「……?」
    神馳・克樹:「さっきのゲームの腕と言い、嬢ちゃんのカンにゃあ天性の物があると見た」
    神馳・克樹:ぺらりと振って見せた紙は、この商店街のパンフレットだ。何処にどんな店があるのかが簡単に書かれている。
    神馳・克樹:「そこでだ。『生存者が隠れてそうな場所』とか、逆に『あの姉ちゃんが狙いそうな危ねぇ場所』だとか」
    神馳・克樹:「そう言ったことは分かんねぇか?何もなしに俺がうろつくよりゃよっぽどいいだろ」/
    涼風 こころ:「……そういうこと。もちろん得意分野」
    涼風 こころ:「シミュレーションゲームならやってるから。アーケードじゃなくコンシューマーの方」と、その紙を受け取る。
    涼風 こころ:紙に目を通しながら、時折、視線がちらちらと、バリケードの補強作業に回る神馳や、トラップを仕掛ける逆瀬川を見て、
    涼風 こころ:「……ふふっ」
    涼風 こころ:場違いに楽しそうな笑い声が漏れる。
    涼風 こころ:「……文化祭みたい」

    GM:──その一方で。
    ヘルガ:「ええ。大丈夫、大丈夫ですよ。確かに世の中、理不尽なことばかりでございますが、それでも」
    ヘルガ:「本当に苦しい時こそ、大丈夫だと信じてください。神様が見ているのですし、ほら」
    ヘルガ:「守ってくれる人をこんなにも、ここに送ってくださった」
    GM:市民達に声を掛け、落ち着かせようと試みているヘルガ──その効果の大小に関しては、あまりはかばかしくは無いが。
    GM:それでも、何もしないよりは良いのだろう。彼らは作業の邪魔にならないよう、静かに身を寄せ合って座っている。
    三楼人 椿:それでも。肩書やまとう空気というものはあるもので。自分のような子供ではこうはいかない。
    三楼人 椿:「ほら、ヘルガさん。おつかれさまです」水の入ったコップを差し出して
    ヘルガ:「あら。……いえいえ、何ほどの事もありません。ただ皆様とお話をしていただけですから」
    ヘルガ:と言いながらもコップを受け取り、くぅっと一気に水を飲み干して
    ヘルガ:「……ひとまず、ここは安全なようですね」
    ヘルガ:額の汗を手の甲で拭う。
    三楼人 椿:「えぇ。ひとまずは」
    三楼人 椿:「……ヘルガさん。ちょっといいですか」
    ヘルガ:「ええ──」周囲を見渡して「──あちらで」時計店の片隅、人の居ない箇所を指差す
    ヘルガ:何を問われるのか、既に理解しているという風情だ。
    三楼人 椿:「えぇ、お願いします」
    三楼人 椿:──移動。人影がないのを改めて確認してから
    三楼人 椿:「前置きとか、断りとかそんなに得意じゃないんで、単刀直入に聞きます」
    三楼人 椿:「“へブル11−39”……って、なんスか」
    ヘルガ:「……ヘブル人への手紙、十一章39」
    ヘルガ:「〝さて、これらの人々はみな、信仰によってあかしされたが、約束のものは受けなかった〟」
    ヘルガ:「三楼人さん。創世記をお読みになったことはございますか?」
    三楼人 椿:「ねえちゃ……恩人と師匠が、熱心なキリシタンなもんで。その影響で読んだことはあります」
    ヘルガ:「なら、この一説はご存じでしょうか。創世記9章の1」
    ヘルガ:「〝神はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた、「生めよ、増えよ、地に満ちよ」〟」
    三楼人 椿:「知ってます。割と有名な一節ですし」
    ヘルガ:「その言葉の通りに、〝あれ〟は数を増やします──〝ジェネシス9-1〟、自称〝マスターミショナリー〟」
    ヘルガ:「……その安定した増産が可能になる前のテスト個体が、〝へブル11−39〟」
    ヘルガ:「つまり私は、彼女の試作品です」
    三楼人 椿:「……なるほど」
    三楼人 椿:「……彼女の試作品なら、彼女と同じ事を考えて……」
    ヘルガ:「本当に、そう思いますか……?」
    ヘルガ:悲しげな声と共に見開かれた目は、なるほど──似ている。
    三楼人 椿:「──るわけ、ないですよね」
    三楼人 椿:「俺はバカですけど、何も考えてないアホではないんで」「ヘルガさんが彼女とは違う優しい人だってくらい、わかってますよ」
    三楼人 椿:「……変な事言って、すみません」
    ヘルガ:「あれがどういう生き物か。傍で見せられて、良く知っています」
    ヘルガ:「……近い行程を経て生み出されたとなれば、信頼されないのも分かっていました」
    ヘルガ:す、と。瞳を隠すように目が細められて
    ヘルガ:「ごめんなさい。最初に何もかも言って、此処を離れるべきでございましたね」
    三楼人 椿:「……えっと」「なんで?」
    ヘルガ:「今からでも遅くはありません。過ちは正すべきでございましょう」
    ヘルガ:「……思ってもいない言葉は、口から零れないものでございますから」
    三楼人 椿:「……別に、離れる必要はないですよね?」
    三楼人 椿:「本当にヘルガさんが彼女──『マスターミショナリー』と似たような育ち方をしたとしても」
    三楼人 椿:「あなたは彼女じゃない」
    三楼人 椿:「……ただラーメンが好きで、目がちょっと怖」ゲフンゲフン「特徴的な、優しいシスターのヘルガさん」
    ヘルガ:「……では。お願いですから、もう冗談でも──あのようなことを言わないでくださいまし」
    ヘルガ:「ひとの心は、信じるものは、簡単に変えられないと……私は良く知っているのです」
    三楼人 椿:「……すみません」
    三楼人 椿:「……たまに、妙に一言多い部分、直しとかなきゃなぁ……」
    ヘルガ:ふう、と溜息を一つ。彼女はまた、無力な者達の傍に立つ。
    ヘルガ:「大丈夫ですか? おなかなど空いてはいらっしゃいませんか?」
    三楼人 椿:「じゃあ。この一件おわったら、お詫びも兼ねてラーメンでも」その背中に、声をかける
    ヘルガ:「おなかが空いては元気は出ません。レジの人がいないのは心苦しいですが緊急事態でございます──」
    ヘルガ:と、呼びかけながら背中に回した手が、
    ヘルガ:おずおずとだが、親指をグッと立てた。

    GM:ロイス&調達が可能!
    三楼人 椿:ヘルガさんのロイスを○誠意/隔意→○信頼/後悔に変更
    神馳・克樹:逆瀬川の姉ちゃんに◎連帯感/無関心かね。守る事への拘りが気に入った。
    逆瀬川 苗:どうしようかな
    逆瀬川 苗:取り敢えず保留に致します
    GM:調達は……良いかな!
    神馳・克樹:一応振るだけ振っとこう。ボディアーマーだ
    神馳・克樹:1DX
    DoubleCross : (1R10[10]) → 1[1] → 1 → ファンブル

    神馳・克樹: あ、あs
    神馳・克樹:まぁそうなる
    GM:散財が……
    三楼人 椿:調達は………克樹くん用のぼでまチャレンジ
    三楼人 椿:1dx+4>=12
    DoubleCross : (1R10+4[10]>=12) → 7[7]+4 → 11 → 失敗

    逆瀬川 苗:ぼでま
    逆瀬川 苗:4dx+2
    DoubleCross : (4R10+2[10]) → 10[1,5,6,10]+2[2]+2 → 14

    三楼人 椿:惜しい。財産点なんてものはない。失敗で以上
    逆瀬川 苗:はいどうぞ
    GM:仕事をしよる

    シーン3


    GM:情報項目をここからアップグレード!
    情報項目
    --------------------------------------------------------------
    使用技能:任意の戦闘技能or《情報:UGN》or《知識:生物》
    目標値 :9
    達成上限:20
    プライズ:3/8
    --------------------------------------------------------------

    GM:登場は……そうだな、侵蝕が高いのに申し訳ないが、PC1をシーンプレイヤーとしつつの任意登場です。
    逆瀬川 苗:45+1d10
    DoubleCross : (45+1D10) → 45+3[3] → 48

    神馳・克樹:1D10+52
    DoubleCross : (1D10+52) → 7[7]+52 → 59

    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+4(1d10->4)した。(侵蝕率:40->44)
    神馳・克樹:ついてこれるか(神妙な顔)
    GM:では……誰から行くね?
    神馳・克樹:なんならダイスボーナス乗らなかったのが惜しいトコだが、流石に自分から上げるこたねぇやな。俺が行こう。
    神馳・克樹:白兵で判定するぜ。
    神馳・克樹:6DX+2
    DoubleCross : (6R10+2[10]) → 10[1,1,3,4,5,10]+9[9]+2 → 21

    三楼人 椿:上限!
    GM:一発とは……
    神馳・克樹:っし、面目躍如!
    三楼人 椿:一応俺も行ってみよう
    逆瀬川 苗:一応やってみましょうね
    三楼人 椿:5dx+4 9未満とか出ねぇだろぉ~~~~~
    DoubleCross : (5R10+4[10]) → 4[2,2,3,4,4]+4 → 8

    逆瀬川 苗:3dx+4
    DoubleCross : (3R10+4[10]) → 8[4,8,8]+4 → 12

    逆瀬川 苗:出ちゃってる…
    GM:デデーン(あのSE)
    三楼人 椿:どうして
    GM:ミロード、タイキック
    三楼人 椿:シスターのこと疑うような発言した罰か……
    GM:2d10点のダメージをプレゼントです
    逆瀬川 苗:噛まれた部分切り落としましょうね
    三楼人 椿:32-2d10
    DoubleCross : (32-2D10) → 32-7[4,3] → 25

    GM:軽傷だが……この7点はでかいぜ……
    GM:33+8だと40点までは耐えてくるからな……それが33まで落とせたというわけよ……
    GM:はい、情報です
    PP4
    モール内の探索により生き残った一般市民を発見。安全な箇所へ誘導する事に成功する。
    それは即ち、特定のジャマーの範囲内に生存者を集められた、ということだ。
    避難場所から離れた箇所にあるジャマーを破壊することで、外部との通信が可能になる。

    ……また。あなた達は〝死体〟の一つを〝もう一度動かなくした〟後、奇妙な事に気付くだろう。
    大量の死体の、割合としては数十体に一体だが、体に虫が湧いているのだ。
    それほどの時間は経過していない筈なのと──奇妙なのはもう一つ。
    その虫というのは、蛆だの蠅だのではなく、蜂なのである。
    この情報や写真データをUGNへ送ることで、解析を進められるだろう。

    神馳・克樹:あとでキットでも買うか…
    GM:そしてもう一つ。
    PP6
    ……数時間ほどが経過した。バリケードへの攻撃も無く、あなた達は落ち着いた時間を過ごせているだろう。
    神馳 克樹。
    あなたは、涼風 こころに〝少し出よう〟と誘われる。

    一方で〝蜂〟に関するデータの解析が完了した。
    FHセル〝インリークォ〟に属するエージェント、〝毒持つ翼(ポリスティナエ)〟が市外で用いたという記録が有る。

    また、どうにかして外の様子を確認出来たのなら、マスコミの報道車両が少しずつ引き上げて行くのが確認できるだろう。
    まだ完了ではない。が、自由に動けるようになるまで、後はそう長くもあるまい。


    GM:ショッピングモール内での攻防開始から、おおよそ二時間が経過した。
    GM:あなた達は、逃げ遅れた生存者を全て確保出来たと判断して良い。
    GM:……あまりその数は多くないが。
    GM:逃げ遅れた死亡者ならば今、目の前に、大量に彷徨いているだろう。
    GM:此処はフードコート。最も多くの〝死体〟が集まる空間の中央に、通信阻害電波を発する機械が設置されていた。
    逆瀬川 苗:(で全員を無力化するのには…多めに見積もって4分。その間《ワーディング》を入れて覚醒するのには多少時間がかかるしよそから来たら対応が遅れざるを得ない…何より、場所を感知されるのはとても痛い…)
    逆瀬川 苗:「…見られない位置で一気にやりますかね……」
    逆瀬川 苗:一 閃
    逆瀬川 苗:ゾンビの脳幹を滑るように次々と射抜き、対応が遅れそうな相手には他のゾンビと四肢を縫い付ける。ダンゴになって倒れれば連鎖的に動きが鈍るだろう。群れであることそのものが仇だ
    逆瀬川 苗:「数が多いですんで…一撃離脱を心がけていただけると…」
    GM:次々に死体は、元のように死体に戻されて行く。動きを奪われて倒れ伏し、もぞもぞと虫のように蠢いているものや、
    凡庸な女:「ぁあああぁぁあぁぁ……ぅあぁぁぁああぁぁぁぁ……」
    凡庸な女:どこかで見たような顔の〝死体〟も十数体、フードコートを彷徨い歩きながら、食物の臭いを探している。
    逆瀬川 苗:(竹は…床を崩すかも知れないから難しいな…)
    三楼人 椿:「うし……そーゆーのは得意ッスよ」影から射出された剣を受け止めて、構える
    三楼人 椿:「んじゃ、行ってきますっ!」袖の影から出た蔦を使い、飛び上がりながら飛び込む。
    三楼人 椿:両手剣を黒い蔦で覆い、さらに長大化して空中で振るう。かすっただけの相手の体にも、蔦が食らいつき体を削り取る。
    逆瀬川 苗:「へぇ……面白い能力だな……」
    三楼人 椿:一度振るったあとは、天井に蔦を突き刺して飛び上がり離脱。再度降下して攻撃を繰り返す。
    GM:瞬く間に積み上がる屍。屍。屍。屍だったものが屍に戻るだけだ。
    GM:亡骸の上に亡骸が倒れて、小さな山のようになる。あなた達を妨げるものなど此処には──
    凡庸な女:「ぅ、ぅうぅ」
    GM:──何処かのシスターに似たような顔の〝死体〟が、三楼人の前に立つ。
    GM:成る程間近で見てみれば、〝試作品〟というのもうなずけよう。体格に差異はあれど、目元に面影がある。
    GM:仮に、〝彼女〟が骸になったのなら、尚更似た姿となるだろう。……あの時、彼女が言葉の通り、一人で去っていたのならば、
    GM:〝本当に、そう思いますか……?〟
    GM:……これが遺言となったかも知れない。
    三楼人 椿:「ッ……」剣を振り、離脱のために飛び上がろうとしたところで、目に入る。
    三楼人 椿:蔦を手繰り寄せ、伸縮を命令するのが、一拍遅れた。
    三楼人 椿:──あれは
    三楼人 椿:──違う。 わかっていても。一度その悲しげな声と顔を浮かべてしまった。ありえてはいけない未来を被せてしまった。
    三楼人 椿:無意識に着地をし、足が地上についたことを感じたときにはもう、遅い。
    GM:その、足だ。
    GM:屍の山の最下層。重さにつぶれかけた体が動いた──と見た時には、
    GM:その歯がズボンの上から、あなたの脚に噛み付いていた。
    逆瀬川 苗:不浄の歯が皮膚を食い破ると同時、
    逆瀬川 苗:ふ と、予見の域で即応して放たれた矢が、足をリザレクト出来る範囲で斬り飛ばす
    逆瀬川 苗:“斬り飛ばす”?そう。字義通り。果実を食して強化した筋力が、余波のみで肉を持っていった
    三楼人 椿:「──あぐっ……あぁぁ!!」噛みつかれた痛み、衝撃。それをかぶせるような、足ごと斬り飛ばされる衝撃、浮遊感。
    逆瀬川 苗:「三楼人君」喧騒の中でも不思議に通る声。
    三楼人 椿:バランスを崩すよりも早く、ズボンの裾の影から伸びた黒い蔦が、足を“補修”する。片足にだけ西洋甲冑を履いたような姿で、飛び上がり離脱した。
    逆瀬川 苗:「流石」
    逆瀬川 苗:二の矢。息のある(…と呼べば良いのか)個体の頚椎を今度こそ飛ばし、とどめとする
    三楼人 椿:「……すみません、逆瀬川さん」一度離脱・後退した後。冷や汗を額に浮かべながら。
    逆瀬川 苗:「いえ。荒療治で申し訳ないのはこちらですよ……へへへ」
    逆瀬川 苗:「私も噛まれたら、同じようにしてもらえると有り難いです…。多少荒い方が、遠慮がいらないでしょ…へへ、すいません……」
    三楼人 椿:「謝ることはないですよ」「……逆瀬川さんくらい強かったら、俺みたいに噛まれるこたぁないでしょうし」
    逆瀬川 苗:「…強くても、ですよ。」
    逆瀬川 苗:「私は、誰であっても、助けて欲しいですからね…」
    三楼人 椿:「……はは。じゃあ」「俺が、助けますよ。その時は」
    逆瀬川 苗:「ええ、はい。是非とも」少しだけマシな笑顔を浮かべて
    逆瀬川 苗:「粗方片付いたみたいで。民間の方を急いで動かしましょう」
    逆瀬川 苗:ジャマーを射抜き、準備しておいた連絡定型文を急いで送信する
    GM:──〝死体〟の群れの中央に設置されていた通信阻害装置が破壊される。その瞬間、ほぼ入れ違いに、
    鏑木 鵠:『無事ですか!?』と、大音量が届くだろう。
    鏑木 鵠:……少し遅れて、あなたの送ったメッセージが受信したのだろう通知音が通信機越しに聞こえた。
    逆瀬川 苗:キーーン………
    逆瀬川 苗:「…大きいですよ。」
    逆瀬川 苗:「状況は今添付した文章の通りですんで…そっちは交渉どうですか?」
    三楼人 椿:「うおっ!?」大音量にびっくり。遅れて意味もなく両耳を塞ぐ
    鏑木 鵠:「メディア側の統制は完了! 後は警察だけです!」
    鏑木 鵠:『今、工作班が全速力で進めていますが──少なくともリアルタイムで放映される危険はかなり減りました』
    鏑木 鵠:『警察の退避が間に合わない場合でも、最悪、日が落ち次第、飛行能力を持つ人員を空から向かわせることはできます』
    鏑木 鵠:『……良かったぁ、生きてた……』
    鏑木 鵠:最後の言葉だけは、大音量の反動か、随分小さな声で。
    逆瀬川 苗:「はい、生きてますよ」
    鏑木 鵠:『……っ、え、ええとっ!』
    逆瀬川 苗:「…今のうちは、ですね。取り敢えず送ったような有様なので送る人員は厳選をお願いします…。はい。最悪ここ燃やしたほうが良いかも知れませんし」
    鏑木 鵠:『……そちらの状況も把握しました。モール全焼の許可は難しいかも知れませんが……〝死体〟の焼却は可能でしょう』
    鏑木 鵠:『けれど、報告内容に一つ気になる点がある──と解析班が。〝蜂〟ですって……?』
    逆瀬川 苗:「はい…蜂ですね。」
    GM:あなた達が確認した〝死体〟の内、数十に一つ程度の割合だが──虫が湧いていたのだ。
    GM:腐肉にたかる蛆や蠅ではない。蜂である。
    逆瀬川 苗:「すごく大変だと思いますが…人だけでなく虫の出入りも出来れば警戒して下さい」
    鏑木 鵠:『……物凄く大変だと思いますが、通達します』
    鏑木 鵠:『……そうですね。可能ならば、目視で或る程度解析できるような、鮮明な画像データが欲しいということでした』
    鏑木 鵠:『画像データを送信後、逆瀬川さんはもう一度安全地帯に移動して待機してください。通信が必要と判断したら、また此処までの移動をお願いします』
    逆瀬川 苗:「はい…。現地にいたチルドレンやイリーガルのおかげで戦線を維持出来ておりますので、万全を期してお願い致します…」
    逆瀬川 苗:蜂の写真を送る
    三楼人 椿:「……通信終わりました?」
    逆瀬川 苗:「はい…下がりましょうか。」携帯の電源を切る。
    逆瀬川 苗:どうせ通信の出来るエリア以外では使わない。
    三楼人 椿:「りょーかい、戻りましょうか」「……あぁ、そうだ、逆瀬川さん」
    逆瀬川 苗:「はい?」
    三楼人 椿:「こういっちゃ失礼かもしんないんスけど」
    三楼人 椿:「あーいう顔もできるんですね、ちゃんと」「癖かもしれないっすけど、ああいう穏やかな笑顔のほうが好きですよ、俺は」
    逆瀬川 苗:「?」
    逆瀬川 苗:「ああ、いやっ、…へへへへへ。恥ずかしいな……へへ、恥ずかしいですね。」
    三楼人 椿:「せっかく綺麗なんですから、ね」さ、戻りましょう。と片足甲冑のまま
    逆瀬川 苗:「いやあ、まいったな…支部じゃあ全然言われないんですよ……へへへ。褒めるのが上手だな…」
    GM:──あなた達は今一度、拠点である時計店へ戻る。
    GM:帰路はあまりに静かで、そう。
    GM:〝まるで死に絶えたような〟静寂ばかりが、どこまでも続くようだった。

    GM:──また其処から数時間が過ぎた。
    GM:バリケードの周囲は、今は〝死体〟が動き回る気配も無く、静かなものだった。
    GM:ともすれば何人か、恐怖を疲労が上回り、寝息を立てる程。
    GM:そういう状況下で──涼風 こころが言った。
    涼風 こころ:「ねえ。えーと……神馳くん」
    涼風 こころ:「で、良いんだよね?」
    神馳・克樹:「ん?おう。よっ……と」
    神馳・克樹:呼び止められ、バリケードの補強に用いる土嚢を傍らに置く。
    神馳・克樹:「どした?眠れねぇか」
    涼風 こころ:こくん、と少女は頷いて──少しだけ、沈黙が挟まる。
    涼風 こころ:「……………………」
    涼風 こころ:それから二度の咳払いの後に、「ちょっと来て欲しいんだけど、いい?」
    神馳・克樹:少し考えこんで、いらえを返す。
    神馳・克樹:「そりゃあ……此処だと言い辛いような話なのかい、嬢ちゃん」
    涼風 こころ:「…………」とん、と軽快にバリケードを飛び越えて
    涼風 こころ:「少し出よう」と、あちら側から呼びかける。
    涼風 こころ:そして答えを待たずに彼女は歩き始める──此処へ来た時と同じ道を逆向きにだ。
    神馳・克樹:周囲を見渡す。二人は……いるなら問題ないか。彼女を一人にさせる方が危ないだろう。
    神馳・克樹:そう判断し、壁に立てかけていた黒革のケースを肩に担いで道を追う。
    神馳・克樹:「危ないっつの。…ま、嬢ちゃんもUGNってんなら人並み以上には強いんだろうが」/
    GM:後を追えば、辿り着く先は──もう予想はついているかも知れない。
    GM:そこは、最初の遭遇時にあなたが居た場所。ゲームセンターだった。
    GM:あの時、大量に出現した〝死体〟も、一連の調査活動の間に駆逐が済んでいる。
    GM:骸が横渡る中を歩く少女の、白い衣服には、まだ返り血の一つもついていない。
    GM:それが、血と腐肉の赤の中、いやに清潔感を目立たせていた。
    涼風 こころ:「ねえ。一番面白いのって、どれ?」
    神馳・克樹:「っとに、こんな事に巻き込まれたホトケさんも気の毒になぁ……あん?」
    神馳・克樹:ごく普通の若者たちがそこかしこに倒れている光景に顔を顰める。一人二人は見た顔もいるだろう。
    神馳・克樹:なので、彼女の質問に一拍反応が遅れた。
    神馳・克樹:「一番面白いの、なぁ……ここのゲームってことか?」
    涼風 こころ:「うん。此処に無かったらプレイできないし」
    涼風 こころ:「さっきのゲームの他は、まだやった事が無いから」
    神馳・克樹:「……ま、ちったぁいいか。嬢ちゃんの気分転換だ」
    神馳・克樹:この状況でゲームは些かユルみすぎだろうと個人的には思うが、さりとて殲滅して首魁が出てこない以上やる事もない。
    神馳・克樹:「リズムはー、途中で切れたからノーゲームとして……あぁ、そういや」
    神馳・克樹:と言って店の奥に歩みを進め、画面の前のスタンドに銃が突き刺さった筐体の前で止まる。
    神馳・克樹:「次の勝負のは決めてたな。ガンシューなら負けないってとこ見せてやるよ」/
    涼風 こころ:「実銃なら負けない」と、突き刺さった銃を引き抜いて
    涼風 こころ:「……リロード、どうするんだろう」手元をじっと見つめる。
    神馳・克樹:「あー、そりゃここのペダルを踏み込んでだな……」と説明しつつ100円玉を入れ、2人プレイに興じる。
    GM:誰もいないゲームセンターは、筐体のデモ音声ばかりがやかましく。
    GM:そこに、あなた達が遊戯に興じる音が混ざる。
    涼風 こころ:涼風の銃撃は、恐ろしく狙いが正確だった。筐体の照準の癖も直ぐに読み取ったようではあるが、
    涼風 こころ:「……こ、これっ……引き金が軽い! なんか気持ち悪い……うわっ、気持ち悪い!」
    涼風 こころ:違和感が大きいのか、あなたの横でそんな、悲鳴交じりの声を上げながら敵に狙いを定めていた。
    神馳・克樹:「いや、そりゃ遊戯用だからな。あっくそ、その補給俺んだぞ!」
    涼風 こころ:「早い者勝ち!」
    神馳・克樹:わーぎゃー言いながら銃撃するが、スコアは隣の少女に及ぶべくもない。
    GM:……熟練者がひとりと、優秀な新兵がひとり。序盤のステージの難易度は然程でもあるまい。
    GM:ひたすらに、データだけの存在を撃ち殺し続けながら、少女は不意に言った。
    涼風 こころ:「文化祭って行ったことある?」
    神馳・克樹:「んあ?あー、さっき言ってたな何か」
    神馳・克樹:ペダル操作でリロードしながら返答する。
    神馳・克樹:「うちのガッコはクラスごとと部活ごと両方出店するんでなぁ。どっちもメイド喫茶で被って最悪だったぜ」
    涼風 こころ:「え゛。……メイド服、着るの?」
    涼風 こころ:ちょっと引いたような声。
    神馳・克樹:「普通野郎は厨房とかになるだろ?なんでくじ引きで決めんだよ」
    神馳・克樹:「多少評判が良かったのが業腹なトコだ。次は絶対着ねえ」
    涼風 こころ:「運が無いね」と笑って
    涼風 こころ:「私、文化祭の用意だけは参加したことあるんだよね」
    涼風 こころ:「潜入任務でさ。遠くの地域の学校に何ヶ月か居て」
    涼風 こころ:「結構気合いが入ってるとこで、お化け屋敷とか作るのに、角材買ってきて釘を打って……結構な大作業だったよ」
    神馳・克樹:「いいねぇ。三角の頭巾の方がヘッドドレスよりゃ着け心地良さそうだ」
    神馳・克樹:「てーと、タイミング悪く始まる前に潜入が終わっちまった感じか」
    涼風 こころ:「うん。学校に行ったの、その時だけだったし」
    涼風 こころ:寂しげに、あなたの方を向きながら言う。
    涼風 こころ:……その間も、画面を見ぬままの銃撃が、正確に敵を捉えている。
    神馳・克樹:「よそ見してていいのか?……いやなんでもねぇ、あっ」
    涼風 こころ:「鉛筆より拳銃の方が、使い方慣れちゃった」
    神馳・克樹:被弾エフェクト。見つめる少女の瞳に吸い込まれそうで、集中を乱す。
    涼風 こころ:「楽しいね」
    涼風 こころ:〝よそ見〟のまま。引き金を引く指は止めないまま。少女は言う。
    涼風 こころ:「普通の子みたいに誰かと遊ぶの、凄く楽しい」
    神馳・克樹:「……なら、今からでもまた来りゃいいじゃねぇか」
    神馳・克樹:「別に任務以外はずっと支部にいるって訳でもないんだろ?」
    涼風 こころ:「……ま、ね」
    神馳・克樹:「俺等ぁ人との繋がりを持ちなさい、ジャームになりたくない縁(よすが)を作りなさい、って散々教育されてんだ」
    神馳・克樹:「上だって、学校に行きたいっつって断るような支部長いるか?」
    神馳・克樹:このN市の中でも……どうだろうか。子供に甘い人は大概多い気もするが。
    涼風 こころ:「……………………」かち、かち、と引き金を引き続けている。
    涼風 こころ:画面の敵は倒れていかない。リロードを忘れているからだ。
    神馳・克樹:「おい」
    神馳・克樹:つい、と指で画面を示す。
    涼風 こころ:じいっと画面の一点を見つめて、そういう機械のように引き金を──
    涼風 こころ:「──えっ!?」
    涼風 こころ:びくん、と肩が跳ねる。その調子で手の銃を──模造品だが──取り落とす。
    涼風 こころ:「あっ、わっ、わわわわわっ!」
    神馳・克樹:「隙ありっ!おらボム連打!!」
    神馳・克樹:流石に一人で捌き切れないラッシュ中だったので、ボムを連続で使用して数秒凌ぐ。
    涼風 こころ:「あ、あーっ! ……くっ、負けるかぁっ!」
    涼風 こころ:わたわたと銃を拾い、再び画面に銃口を向けると、正確無比の連射。
    涼風 こころ:もうよそ見はしていない。くっきりと口元に浮かぶ笑み。
    涼風 こころ:……イリーガルだと、彼女は言った。
    涼風 こころ:あくまで内部人員ではなく、外部からの協力者であると。
    涼風 こころ:ならば。学校に行きたいと願って、通えないようなことがあるか?
    涼風 こころ:UGNがそんなことを許す筈があるか?
    涼風 こころ:少女はそれ以上、学校の話はしなかった。
    涼風 こころ:代わりに。
    涼風 こころ:「次、もっと難しいのがいい」
    涼風 こころ:「難しいゲームってどれ?」
    涼風 こころ:服装に似合わぬ、日焼けしていない白い肌。
    涼風 こころ:うっすらと汗ばみ紅潮した頬が、本当に楽しいのだと語っているようだった。
    神馳・克樹:「……最大往生でもやっかー……」
    神馳・克樹:結局逆転されたスコアを見つつ、傍らの少女の屈託のない笑みにやれやれ、と苦笑を返した。

    GM:ロイス&調達が可能!
    神馳・克樹:キットの購入判定しておくぜ。
    逆瀬川 苗:アレを狙います
    逆瀬川 苗:ホローポイント弾
    逆瀬川 苗:4dx+2
    DoubleCross : (4R10+2[10]) → 9[3,4,8,9]+2 → 11

    神馳・克樹:1DX
    DoubleCross : (1R10[10]) → 5[5] → 5

    三楼人 椿:やるだけ強化素材チャレンジしておこうかしら
    三楼人 椿:1dx+4
    DoubleCross : (1R10+4[10]) → 6[6]+4 → 10

    三楼人 椿:失敗。
    神馳・克樹:んー、ポイントでも足りねぇ!失敗だ。
    逆瀬川 苗:購入だぜ
    三楼人 椿:ロイスは 逆瀬川苗 ○信頼/脅威で
    逆瀬川 苗:以上
    神馳・克樹:ロイスは保留だな。以上だ。
    逆瀬川 苗:あ、ロイスは三楼人椿/口が上手い○/負い目/ロイス
    逆瀬川 苗:です!今度こそ以上
    GM:三楼人くんも良いかな!
    三楼人 椿:以上!

    シーン4


    情報項目
    --------------------------------------------------------------
    使用技能:任意の戦闘技能or《情報:UGN》or《知識:生物》
    目標値 :9
    達成上限:20
    プライズ:6/8
    --------------------------------------------------------------

    GM:情報項目は内容変わらずの任意登場!
    逆瀬川 苗:出ますね
    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+3(1d10->3)した。(侵蝕率:44->47)
    逆瀬川 苗:48+1d10
    DoubleCross : (48+1D10) → 48+3[3] → 51

    逆瀬川 苗:情報が出てきたので情報で振りましょう
    神馳・克樹:1D10+59
    DoubleCross : (1D10+59) → 8[8]+59 → 67

    逆瀬川 苗:コネ:UGN使用で情報:UGN
    逆瀬川 苗:6dx+1
    DoubleCross : (6R10+1[10]) → 10[2,4,8,10,10,10]+10[1,3,10]+3[3]+1 → 24

    逆瀬川 苗:成功
    三楼人 椿:圧倒的社会1 戦闘技能でいかせてもらいます。
    三楼人 椿:5dx+4 2連続で8未満はねぇだろ。ないよね?
    DoubleCross : (5R10+4[10]) → 9[1,2,6,9,9]+4 → 13

    三楼人 椿:なかった
    神馳・克樹:なんと他二人が40台の中ダイスボーナスが乗る 白兵だな
    神馳・克樹:7DX10+2
    DoubleCross : (7R10+2[10]) → 8[1,1,1,2,3,5,8]+2 → 10

    GM:二回目の攻撃は無かったか……
    GM:では
    GM:情報はこちらだ。
    PP8
    マスコミ・警察に対する対応が完了した。これよりUGNの各班が突入、事態の収拾に当たる。
    記憶処理や隠蔽工作その他、あらゆる問題を、あなた達は気に掛ける必要が無い。

    だが、あなた達がモール内で収集した情報から、以下の回答を得られている。

    ・『涼風 こころ』という名のUGNイリーガルはデータ上存在しない。
    ・年齢、外見などの情報と名前を合わせると、ひとりだけ、高い確率で合致する人物がある。
    ・FHセル〝インリークォ〟戦闘員、涼風 こころ。
    ・コードネームは〝王の揺り籠(シャーレ)〟。


    GM:また少しの時間が経過した。
    GM:幾度目かの、フードコートでの通信。ついにUGNから、〝工作班が仕事を完了した〟との報告が入る。
    GM:即ち此処から、あなた達の行動を縛る何者も無い。
    GM:……が。
    GM:同時に伝えられた情報は少しばかり、
    GM:ほんの少しばかり、気を重くしてくれるかも知れない。
    GM:19時。
    GM:ショッピングモールの中は、昼のように明るい。
    逆瀬川 苗:力の無い歩き方でバリケード前に戻ってくる人影。
    逆瀬川 苗:「UGNとの通信を行ってきました…。今後の方針を決めるためにも、3人できっかり話しましょう」
    神馳・克樹:「おーう、お疲れさん。……3人?」
    神馳・克樹:首を捻る。
    神馳・克樹:「嬢ちゃんと、シスターの姉ちゃんは抜きなのかい」
    三楼人 椿:「お疲れ様です! ……えっと、三人?」自分、克樹、逆瀬川。ということくらいはわかる。
    ヘルガ:ヘルガは──変わらず、非戦闘員である市民達の慰撫に当たっていて、
    涼風 こころ:涼風 こころは先ほど、〝ちょっと〟と言ってバリケードを出た。……歩いて行った方角から、花摘みか何かか──という風情であったが。
    涼風 こころ:それからまだ、戻っていない。
    逆瀬川 苗:「ええ、何しろ“正規人員”はイリーガルも含めてこのメンバーなので…」
    逆瀬川 苗:「…では、良い情報から」
    逆瀬川 苗:「各報道機関と警察の皆様方との折衝が終わり、情報欺瞞網を組み立てました…即ち、おおっぴらな行動が可能です。お客さんの避難も概ね出来た今、《ワーディング》もほぼ解禁ですね」
    逆瀬川 苗:「そして、悪い情報」
    逆瀬川 苗:「“涼風こころ”という人物は、UGNイリーガルリストに該当するデータが存在しませんでした…」
    神馳・克樹:「は?」
    三楼人 椿:「えっ……?」
    神馳・克樹:思わず当惑した声を上げる。
    神馳・克樹:「…じゃ、嬢ちゃんは誰だってんだよ。イリーガルだって自分で言ってたぞ?」
    逆瀬川 苗:情報遮蔽を利用し、立場そのものを偽る行為。よくある手段ではある。
    逆瀬川 苗:「全てを照合したわけではないですが……写真データ等を送って確認してもらったところ、一番近似を得られた立場は……」
    逆瀬川 苗:「FHセル・インリークォの“枝”(戦闘員)……“王の揺り篭(シャーレ)”涼風こころ……だ、そうです。」
    逆瀬川 苗:一息に伝える
    三楼人 椿:「い、インリークォ……?」
    神馳・克樹:「……待て、待て待て!」
    逆瀬川 苗:「…異常生体研究セル、ですねえ……。超自然生命を生み出すことが目的のセル…。スレイヤーセルと交錯して聞くことは今までなかったのですが…」
    神馳・克樹:「インリークォっつったら…さっきの話にあった、蜂の奴と同じところじゃねぇか!」
    逆瀬川 苗:「はい…こと、この状況においては、整合性が産まれている」
    三楼人 椿:「ッ……!」
    逆瀬川 苗:「……ですが、ええ。絶対は無いですよ…例えば私が欺瞞情報を認識している可能性も無いとは言えませんから、ええ。」
    神馳・克樹:「…けどよ!バリケードの中で、嬢ちゃんが何かしてた様子もねぇ」
    逆瀬川 苗:「そうですね…そう見えます。」
    神馳・克樹:「それに俺らの活動をむしろ手伝ってたぐらいだぜ?だから……」/
    逆瀬川 苗:「だから?」
    三楼人 椿:「……できれば、疑いたくはねえよな」
    神馳・克樹:静かな声音の、しかし揺らがない芯を覗かせる問いかけにぐ、と気圧される。
    逆瀬川 苗:「…はい。」
    逆瀬川 苗:「そうですね。彼女の行動を見るに、情報が間違いだとする方が自然に見えます…」
    逆瀬川 苗:「“だから”疑ってあげないといけません…。信じるからこそ、疑う必要はあります」
    神馳・克樹:「……俺にゃあ、嬢ちゃんが楽しいって言ってたのは、嘘に思えねぇ」
    神馳・克樹:「どっこにでもあるようなゲーセンで、どんなゲームも初めて見たって目ぇキラキラさせてよ」
    神馳・克樹:「…………」
    逆瀬川 苗:「いい子、ですね。」
    神馳・克樹:「もし本当だったとしても、根が悪い奴にゃあ見えねぇんだよ」
    神馳・克樹:「だから、いざって時が来たら……確かめる時間を俺にくれ、姉ちゃん」
    神馳・克樹:「本当にあいつが、倒さなきゃいけねぇ敵なのか」/
    逆瀬川 苗:「分かりました…ですが、そう長く時間を用意できないかも知れません」
    逆瀬川 苗:「貴方の感じている気持ちもまた事実。そういう所に本質の一部が存在しているはずですよ…」
    逆瀬川 苗:情報通りに戦闘員だった場合、何故不利な状況にも関わらず我々に攻撃を仕掛けなかったのか。
    逆瀬川 苗:生き残った客に仕掛けた様子もない。
    逆瀬川 苗:「…後悔の無いよう。行動できると良いですね……へへへ」
    神馳・克樹:ぐい、と頭を下げる
    神馳・克樹:「恩に切る。やれるだけやらして貰うわ」/
    三楼人 椿:「後悔の、無いように」「……ああ、できるといいな」
    逆瀬川 苗:無論
    逆瀬川 苗:後悔の無いように行動出来るのが、一番難しい。
    逆瀬川 苗:だが、試すことが出来るならば、試すべきなのだろう。
    逆瀬川 苗:一番の後悔は、“試さなかったこと”だからだ

    GM:ロイス&ラスト調達!
    神馳・克樹:キット買って投げれるか試そう。難易度8だな
    三楼人 椿:ロイス保留 購入はどうするか
    神馳・克樹:2DX>=8
    DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 2[2,2] → 2 → 失敗

    逆瀬川 苗:照準器でも狙おう
    逆瀬川 苗:4dx+2
    DoubleCross : (4R10+2[10]) → 5[1,2,2,5]+2 → 7

    逆瀬川 苗:財産全部使って購入。
    三楼人 椿:きっと自給しましょか
    三楼人 椿:1dx+4>=8
    DoubleCross : (1R10+4[10]>=8) → 9[9]+4 → 13 → 成功

    逆瀬川 苗:必中の弓に適用します。達成値+1
    三楼人 椿:やりました。自分に使用
    三楼人 椿:25+2d10
    DoubleCross : (25+2D10) → 25+8[7,1] → 33

    三楼人 椿:全快
    GM:おのれい
    神馳・克樹:フル回復!やったぜ!
    GM:では、良いかな!
    三楼人 椿:いじょう!
    神馳・克樹:オッケー!

    クライマックス


    GM:全員登場!
    逆瀬川 苗:55+1d10
    DoubleCross : (55+1D10) → 55+1[1] → 56

    神馳・克樹:1D10+67
    DoubleCross : (1D10+67) → 1[1]+67 → 68

    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+3(1d10->3)した。(侵蝕率:47->50)

    GM:──探したなら、直ぐに見つかるだろう。
    GM:或いはその場所を最初に思い浮かべ向かったかも知れない。そして易々と涼風 こころの姿は見いだせる。
    GM:彼女はやはり、ゲームセンターに居た。
    GM:そろそろ屍の腐臭が、鼻ばかりでなく目に辛くなってくる。生きている者の誰もいない世界。
    GM:彼女は監視カメラを見上げて、手を動かしていた。
    GM:あなた達の中に、手話を読み取れる者はいるだろうか?
    GM:いなくとも、それが手話なのだということは、きっと察することが出来よう。
    GM:映像さえあれば通信機が無くとも、筆談よりずっと早く、多くの情報を伝えられる手段だ。
    神馳・克樹:「危ねーっつったろ」
    神馳・克樹:アーケードの照明を背に、太刀を担いだ影が床面に伸びる。
    神馳・克樹:「ジョシコーセーの夜遊びは市条例で禁止されてんぞ。嬢ちゃん」/
    涼風 こころ:「……学校に通ってない場合は?」
    神馳・克樹:「未成年なら補導じゃねーかなぁ」
    涼風 こころ:「それは困るかなぁ」
    涼風 こころ:手を止める。〝連絡〟は全て完了した。
    涼風 こころ:「補導されるのも、ちょっと楽しそうかも知れないけど」
    涼風 こころ:「凄く遅い時間まで、友達と街に出て遊んでて捕まる──とか、そういうことだよね?」
    神馳・克樹:「まぁそう言うこったな。不良の嗜みってやつだ」
    涼風 こころ:「克樹くん、不良?」
    神馳・克樹:「不良が学祭でメイド服着るかよ。うちは門限6時だ」
    神馳・克樹:益体もない事を言い合いながら、監視カメラに視線を向ける。
    涼風 こころ:「あはは、似合わない。どこまでも違う世界のひとみたい」
    涼風 こころ:嘆息と共に、こちらも監視カメラへ視線を飛ばして
    涼風 こころ:「見られてる、のは分かってるよね」
    神馳・克樹:「なるほどねぇ。電波妨害だろうが、有線は生きてるだろーしな」
    涼風 こころ:「電気系統だけは断たないでおいた。空調も切られてないし、ゲームも出来る」
    神馳・克樹:「最初に此処にいたのもそれが理由かい、嬢ちゃん」
    涼風 こころ:「…………」
    涼風 こころ:左手がワンピースの裾を摘まみ、たくし上げる。
    涼風 こころ:……右手が、脚に固定したホルスターから拳銃を引き抜く。
    涼風 こころ:「……別に、此処じゃなくても良かった」
    涼風 こころ:「人が多いところだったら、食品売り場かフードコートだから。別に、此処は、わざわざ狙わなくたって」
    涼風 こころ:「その内、感染者が来て勝手に広がる筈だった」
    涼風 こころ:「……けど、楽しそうだなって思ったんだよ。本当に」
    神馳・克樹:「それで後ろで見てたって訳か」
    神馳・克樹:嘆息。
    涼風 こころ:拳銃を右手で保持する。鉛筆を持つより手慣れた動きで。
    涼風 こころ:左手を銃口の前に置く。
    涼風 こころ:銃弾を放てば、我が身ごと抉って飛んで行くように。
    涼風 こころ:「克樹くん」
    涼風 こころ:「……今からでも遅くないから、帰ってくれないかな」
    神馳・克樹:(身を削るタイプか。血流操作か、あるいは身体を変異させる毒か…)
    神馳・克樹:思考の片隅で分析しながら、刀を身体の前で刃を横向きに立てて構える。
    神馳・克樹:「お互い、引けねぇ事情って奴はあんだろ」
    神馳・克樹:「なあ、嬢ちゃん。やり合う前に一個だけ聞いていいか?」
    涼風 こころ:「んー……いいよ」
    涼風 こころ:「その代わり、私からも一個聞くから」
    神馳・克樹:「あの時、なんで俺を助けようとした?」
    神馳・克樹:最初のゾンビと遭遇した時のことだ。あの時の叫びがなければ、反応が遅れて噛み傷の一つは受けていたかもしれない。
    涼風 こころ:「…………」少しの逡巡。けれどこの少女は、嘘が下手だ。
    涼風 こころ:今まで、大きな嘘は吐いていない。何も言わずに来ただけだ。だから。
    涼風 こころ:「……打算」
    涼風 こころ:「あんな風に言ったら、私を信用してくれるでしょ──って思った」
    神馳・克樹:「そうか」
    涼風 こころ:「事実、私はイリーガルと名乗っただけであなた達に受け入れられて、間近で状況を観察できた」
    涼風 こころ:「私の判断はたぶん、合理的だった──と、思う」
    涼風 こころ:この言葉も、嘘ではないのだ。
    涼風 こころ:嘘でないことと、事実であることとは、必ずしも合致しないのだが。
    神馳・克樹:「あぁ、大成功だったぜ。──俺ゃあ全ッ然、気付いてなかったしな!」
    涼風 こころ:「だろうね」
    涼風 こころ:「……だいたいのゲームでも、私の方が強かったし」
    神馳・克樹:「ゲームの腕は今關係ねぇだろ!?」
    涼風 こころ:「ううん」
    涼風 こころ:「私、実はゲームが上手いんだなぁって、今日初めて知ったよ」
    涼風 こころ:「……ありがとう」
    神馳・克樹:「…………」
    涼風 こころ:軽く頭を下げる。麦わら帽子が落ちそうになるのを、手首で押し上げて元の位置に戻す。
    神馳・克樹:言葉に迷って、結局返答ではなく次の話題に移す。
    神馳・克樹:「ほら、そっちの番だ。聞きたい事あんだろ、嬢ちゃん」
    涼風 こころ:「うん、じゃあ」
    涼風 こころ:「一番面白いとか、一番難しいとかじゃなくって」
    涼風 こころ:「克樹くんの一番好きなゲームって、どれ?」
    神馳・克樹:「ここにゃあ置いてねぇよ」
    涼風 こころ:「……そっかぁ」
    神馳・克樹:「ロボゲー、つうかメカアクションものなんだけどな。コンシューマーでしか出てねぇ」
    神馳・克樹:「だから、やりたいなら終わった後でウチに来い」
    涼風 こころ:「…………」
    涼風 こころ:がくん、と。
    涼風 こころ:急に少女は、その場に膝を着く。
    涼風 こころ:「……それは、無理。だって、UGNとFHだよ?」
    涼風 こころ:「私か克樹くんか……どっちかは、たぶん……」
    涼風 こころ:その声もまた、急に、苦痛に耐えるようなものと変わる。
    神馳・克樹:「抜けりゃいいじゃねぇか、そんなもん」
    神馳・克樹:「……おい?」
    GM:ばつっ
    GM:──と、分厚いゴムが切断されたような音がした。
    GM:少女の腹部が一瞬にして、大量の血に染まり、
    GM:赤く変わったワンピースの薄い布地が、内側から持ち上がる。
    涼風 こころ:「……UGNのひと達」
    涼風 こころ:「私のコードネーム、知ってる……?」
    逆瀬川 苗:「…“王の揺り篭(シャーレ)”」
    涼風 こころ:「そうだよ」
    涼風 こころ:「私は〝培地〟……だから」
    涼風 こころ:「本命は、私じゃない」
    GM:少女の、血に塗れた脚を這い、床に降りたものがあった。
    GM:それは二匹の──子犬ほどの大きさもある蜂だった。
    GM:きっと生まれた瞬間は、もっと小さかったのだろう。何故そう思えるかと言えば、
    GM:〝蜂〟はあなた達の目の前で、忽ちに肥大化し、少女よりも巨大に変わったからだ。
    涼風 こころ:「……ふー……いつやってもこれ、慣れないね」
    神馳・克樹:膨れ上がった大蜂には目もくれず、血に染まる少女を見据えて返答する。
    神馳・克樹:「生憎と、”しゃあれ”なんて奴ぁ知らねぇな」
    神馳・克樹:「俺が知ってんのは、何処にでもあるようなゲームに目ぇキラキラさせて…」
    神馳・克樹:「初心者の癖にやたら自信家な”嬢ちゃん”だけだ」
    神馳・克樹:可能であれば”王の揺り篭”というコードネームに対して庇護/憤懣◎でロイスを取得し、同時にタイタス化。
    神馳・克樹:加えて、"嬢ちゃん"のロイスをSロイスに指定します。
    GM:よろしい、その取得を勿論認めます。
    涼風 こころ:「楽しかったよ、あの射撃のゲーム」
    涼風 こころ:「簡単でつまらないけど、でも楽しかった」
    エンゲージ
    涼風 こころ[11]
    試作生物兵器〝蜂〟・女王[5]
    試作生物兵器〝蜂〟・雄[5]

    10m

    神馳・克樹[3] 三楼人 椿[7] 逆瀬川 苗[7]


    GM:衝動判定! 目標値9!
    神馳・克樹:2DX
    DoubleCross : (2R10[10]) → 4[1,4] → 4

    三楼人 椿:2dx+1>=9
    DoubleCross : (2R10+1[10]>=9) → 8[2,8]+1 → 9 → 成功

    三楼人 椿:あっぶね!
    神馳・克樹:失敗。うおお変異暴走なんで5D10のHPダメージ…!
    神馳・克樹:33-0
    神馳・克樹:5D10
    DoubleCross : (5D10) → 38[5,7,9,9,8] → 38

    神馳・克樹:い—んだよこういう時に期待値以上出さなくてもよ 戦闘不能!リザレクトする!
    神馳・克樹:1D10+68
    DoubleCross : (1D10+68) → 4[4]+68 → 72

    神馳・克樹:4点回復。
    GM:なんか戦闘開始前にボロボロになってる……
    神馳・克樹:多分太刀で切腹とかした
    逆瀬川 苗:衝動判定します
    逆瀬川 苗:1dx
    DoubleCross : (1R10[10]) → 8[8] → 8

    逆瀬川 苗:暴走!
    三楼人 椿:50+2d10
    DoubleCross : (50+2D10) → 50+10[3,7] → 60

    逆瀬川 苗:56+2d10
    DoubleCross : (56+2D10) → 56+13[10,3] → 69

    神馳・克樹:72+2D10
    DoubleCross : (72+2D10) → 72+6[4,2] → 78


    ラウンド1


    GM:セットアップ!
    逆瀬川 苗:セットアップコンボ
    神馳・克樹:こっちは無しだ!鬼切の古太刀だけオートアクションで装備。
    逆瀬川 苗:《活性の霧》+《ソードマスター》+《タブレット》+《多重生成》
    三楼人 椿:なし! オートで両手剣装備
    三楼人 椿:ちがう!
    逆瀬川 苗:味方全員に適用。お二人は武器を1つ指定して下さい
    逆瀬川 苗:指定した武装を使用した攻撃達成値+9、攻撃力+15、ドッジダイス−2(こちらは拒否可能)。私は必中の弓を指定。
    三楼人 椿:《原初の黄:スタートダッシュ》でエンゲージ
    三楼人 椿:武器は両手剣を指定して全部受けます!
    神馳・克樹:受けよう!ありがてぇ!
    三楼人 椿:60→64
    逆瀬川 苗:武器を指定してくださいね
    神馳・克樹:そうだった 鬼切の古太刀で貰う!
    涼風 こころ:無し! 蜂も無しだ!
    逆瀬川 苗:「培地というのならば、私もまた同じ…へへへ」
    逆瀬川 苗:腕から果実が列をなして生る。
    逆瀬川 苗:「食べて下さい…手を抜いてはいられないですのでね…」
    神馳・克樹:「………ちなみに味は?」
    三楼人 椿:「培地っつーんならまぁ……俺も似たようなもんかね」影から射出された剣を受け止め、構えながら
    三楼人 椿:足元や裾の影から伸びた黒い蔦が全身を覆い、何重にも編み込まれ、黒い西洋甲冑を纏ったような姿に変わる。
    逆瀬川 苗:「さあ…」
    逆瀬川 苗:「ひたすら、甘いですよ」
    逆瀬川 苗:小気味の良い音を立てて齧る
    三楼人 椿:「……じゃあ。はい」がぱ、と甲冑の口元が裂けるように開き、齧る
    逆瀬川 苗:成分が人体の枷を外す。子供だろうと齧れば大人を労せず倒せるだろう劇薬だ
    神馳・克樹:「まぁ、肉の味じゃねぇならいいか……あ、美味ぇ」
    神馳・克樹:甘党なので気に入ったらしい。手の甲で果汁を拭い、太刀を構え直す。
    神馳・克樹:「さあて。おっぱじめるか!」
    GM:では
    GM:イニシアチブ
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:《さらなる絶望》×2
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:「ジイッ!」と、鳴き声のような、摩擦音のような。それがゲームセンターを貫いた途端、
    マスターミショナリー(屍):「ぅ……ぁあああぁあぁぁぁあぁ……」数十体もの〝同じ顔をした死体〟が、女王蜂を守るように這い進む。
    マスターミショナリー(屍):彼女達を動かすものは〝幼虫〟だ。
    マスターミショナリー(屍):屍に巣喰う幼虫達は、女王が存在する時のみ、統率の取れた軍隊と化す。
    GM:そして行動順、行動値11、涼風 こころ
    涼風 こころ:マイナー、エンゲージされちゃったから動けないぜ無し!
    涼風 こころ:メジャー、武器STALKERを使用した《コンセントレイト》+《コントロールソート》。対象は
    涼風 こころ:1d3
    DoubleCross : (1D3) → 1

    涼風 こころ:PC1、神馳くんだ。
    涼風 こころ:ダイスにAIDAを適用し判定
    神馳・克樹:来いや!
    涼風 こころ:12dx7+4 命中判定
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,4,5,6,7,7,8,8,9,9,9]+10[1,5,5,7,8,8,10]+10[1,4,7,10]+6[2,6]+4 → 40

    涼風 こころ:殺意
    神馳・克樹:一応回避だけしとくぜ。
    神馳・克樹:5DX+1
    DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[5,6,7,8,9]+1 → 10

    神馳・克樹:失敗!装甲は8点だ、ダメージくれ!
    涼風 こころ:huhu
    涼風 こころ:Dロイス《対抗種》
    涼風 こころ:10+2d10+5d10 装甲有効!
    DoubleCross : (10+2D10+5D10) → 10+7[5,2]+21[1,6,8,2,4] → 38

    神馳・克樹:で、出目の割に結構重いのが来た!!リザレクトだ!
    神馳・克樹:1D10+78
    DoubleCross : (1D10+78) → 2[2]+78 → 80

    神馳・克樹:オシ、きっかり80!処理はOKだ
    涼風 こころ:対抗種効果でHPを-3、ちょっとだけ演出!
    涼風 こころ:「……帰ってって言ったのに!」
    涼風 こころ:左手で銃口を塞いだままの銃撃──銃弾は涼風の体組織を抉り付着させたまま、神馳 克樹へ着弾!
    涼風 こころ:〝培地〟たる少女の体内には多種の変異レネゲイドウィルス兵器が流れている。それが傷口からあなたの肉体へと侵蝕する!
    神馳・克樹:ぞるり、と銃創で何かが蠢く感覚。直感で危険だと判断し、太刀で傷口を丸ごと抉り抜く。
    神馳・克樹:「ッ痛ぇ!…知るかそんなもん!」
    神馳・克樹:「こちとら市民を守るUGNなんだ、好き勝手させる訳にゃいかねぇよ!」/
    涼風 こころ:「いいから自分の身だけ守っててよ!」
    涼風 こころ:「退いて!」
    神馳・克樹:「退かねえ!」
    GM:では、行動値7のお二人……どちらからかな!
    逆瀬川 苗:私から行きましょう
    逆瀬川 苗:マイナーでホローポイント弾を使用して
    逆瀬川 苗:メジャー、《腐食の指先》+《タブレット》+《多重生成》
    逆瀬川 苗:対象は涼風こころと蜂2体!
    逆瀬川 苗:先程セットアップで上昇した侵蝕を宣言してませんでした。現在80。オートエフェクトで85から
    逆瀬川 苗:5dx+24 判定
    DoubleCross : (5R10+24[10]) → 9[4,4,7,9,9]+24 → 33

    GM:固定値……!
    涼風 こころ:ドッジ! FHインターセプターで固定値3稼ぐ!
    涼風 こころ:4dx4
    DoubleCross : (4R10[4]) → 10[1,6,9,9]+10[2,6,6]+10[1,7]+10[5]+10[7]+10[10]+1[1] → 61

    涼風 こころ:ごめん間違い!
    涼風 こころ:4dx+4
    DoubleCross : (4R10+4[10]) → 5[2,2,3,5]+4 → 9

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:ガード!
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:自分自身はガードだが……《軍神の守り》で女王をカバー!
    GM:という訳でダメージをどうぞだぜ
    逆瀬川 苗:命中者は《腐食の指先》でシーン中装甲を−5減算して計算して下さい
    逆瀬川 苗:ではダメージ
    逆瀬川 苗:4d10+26
    DoubleCross : (4D10+26) → 12[4,3,3,2]+26 → 38

    涼風 こころ:装甲8の所を5減らされて3
    涼風 こころ:35点通し……流石に一度ぶっ倒れるところを《蘇生復活》!
    涼風 こころ:HP1で蘇る!
    GM:えーと、腐食腐食
    GM:最低値は0だな良し
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:合わせて76通し……だが、生きてる! だいぶボロボロにはなったが、瀕死という程ではない!
    逆瀬川 苗:丈夫なやつだ
    逆瀬川 苗: 
    逆瀬川 苗:「お客がいないのなら、使えそうですね…」ぶつ
    逆瀬川 苗:逆瀬川の体内に取り込んである植物群のうち、戦闘用の5種、そのひとつ
    逆瀬川 苗:“竹”
    逆瀬川 苗:捻じくれた地下茎が変形し、矢となる。コンクリートに矢を突き刺せば、瞬きの間にネットワークを張り巡らせ、表に槍の如く繁茂する。
    逆瀬川 苗:発生するエリアは濃度勾配で精妙にコントロールが可能だ。地下からの多数の槍が、蜂と言わず少女と言わず早贄を作り出し続ける
    逆瀬川 苗:「引かないことを決めた人間しか、ここには残っていませんよ…」
    逆瀬川 苗:「傍にいた貴方がそれを理解していないはずはない…そうでしょう?」
    逆瀬川 苗:侵蝕87
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:「──じっ!」鋭い摩擦音。脅威を察知し、然し怯えを見せぬ王者の声。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:地下から襲来する攻撃に対し、雄蜂は女王蜂を我が背へ乗せ、高く飛翔する。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:届く槍は我が身で防ぐ忠義。〝真社会性〟の生物が故に。
    涼風 こころ:「だと、してもっ……!」
    涼風 こころ:飛べず、防ぐ盾も無い。少女は銃の照準を定めたままに、それこそ虫のように突き刺される。
    涼風 こころ:手応えは十分。オーヴァードとは言え、これで倒れるだろう──という一撃だった筈だ。
    涼風 こころ:だが。
    涼風 こころ:「……今さら……私は逃げられない……」
    涼風 こころ:「〝怖くなったから途中でやめます〟なんて出来ないんだから……だから!」
    涼風 こころ:「許してもらえるあなた達が逃げてよぉっ!」
    涼風 こころ:意地、というのは違うだろう。
    涼風 こころ:死より大きな恐怖が──死後も〝使われ続ける〟という恐怖が、
    涼風 こころ:皮肉にも少女の身体に力を与えていた。
    逆瀬川 苗:「…………」
    逆瀬川 苗:「…申し訳ない……」
    逆瀬川 苗:「本当に、申し訳ありません……」
    逆瀬川 苗:次の弓をつがえる
    GM:では、続いて行動値7、三楼人くん!
    三楼人 椿:マイターン。マイナーはなし。
    三楼人 椿:メジャーで▼我流・憎の剣 《コンセ:ウロ》+《原初の赤:憎悪の炎》+《原初の赤:カスタマイズ》 対象は女王
    三楼人 椿:9dx+10@7
    DoubleCross : (9R10+10[7]) → 10[3,4,5,6,8,8,9,9,10]+10[1,3,3,7,10]+10[6,8]+10[9]+2[2]+10 → 52

    GM:ふむ……これは……
    三楼人 椿:命中で俺対象の憎悪付与だぜ
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:ドッジ!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:5dx
    DoubleCross : (5R10[10]) → 8[3,4,5,7,8] → 8

    GM:まぁ、そうなるな
    GM:カバーはしねえ!
    三楼人 椿:25+6d10 装甲有効!
    DoubleCross : (25+6D10) → 25+25[2,8,2,3,3,7] → 50

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:50まるごと通る! ……だが、これくらいなら生きてるぜ演出どうぞ!
    神馳・克樹:オーケー、そこに《餓鬼魂の使い》だ!邪毒3を受けてもらう!
    GM:クリンナップごとに9ダメージだねオーケーオーケー、クリンナップの時にも改めて教えて!
    三楼人 椿:女王には対象:三楼人椿の憎悪を付与!
    三楼人 椿:侵蝕64→72
    三楼人 椿:演出!
    三楼人 椿:「……許されるかどうかじゃねえさ」体をぐっと沈み込ませ、鎧からほどけるように蔦が。先が鏃のように尖った蔦を触手のように動かす
    三楼人 椿:「逃げたくねえ、逃げるべきじゃねえからここにいるんだ」
    三楼人 椿:「涼風」「誰が許すとか関係ない。逃げたいなら逃げたいって……」触手が一斉に前方──巨大なハチのほうに向く
    三楼人 椿:「そう、言ってみろォ!」一斉に飛来する蔦は、背負われる側のハチの体に突き刺さる。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:「──っ」触手が飛来する瞬間、防がんと羽を鳴らすも、
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:「じっ!!」脚の一つを、まるで人間が味方を制するように持ち上げ、〝部下〟の介入を防いだ。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:直撃。分厚い下位骨格に大きな罅。
    三楼人 椿:『トリフォリウム』。クローバーの名で知られるシロツメクサの学名だが、彼のそれは植物のそれとは性質が異なる。
    三楼人 椿:蔦の一本一本が得物を削るように捕食し、そして。宿主に対する攻撃性を増長させる毒を持つ。
    三楼人 椿:「さぁ、まずはてめぇらからだ。虫共!」
    神馳・克樹:「おまけだ、ッとぉ!」先程くり貫いた自身の体組織を足でリフティングし、猛然と蹴り飛ばす事で攻撃に追従する。
    神馳・克樹:「——お前の真似。ほれ、レネゲイドの毒なら蜂にも効くんだろ」/
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:続く攻撃。部下はやはり女王を守ろうとする。だが女王自身がそれを許さない。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:かち、かち、と威嚇するように口を打ち合わせる様も、妙に知性を感じさせる。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:蔦に絡みつかれ、外骨格の装甲を削り取られながらも──
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:「……じ、じっ」女王は怒りと共に軍略を練る。
    GM:では
    GM:行動順5,蜂!
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:マイナー、《鷹の翼》で飛行状態に移行!
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:演出的には今までも飛んでたが、これからはデータ的に飛行する。戦闘移動でもエンゲージを切るしドッジダイスが5増えるぞ。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:メジャー、《再生の血》。対象は女王蜂!
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:対象のHPを[LV+2]D点回復……エフェクトレベルは1+侵蝕1の2だ!
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:4d10
    DoubleCross : (4D10) → 27[7,6,5,9] → 27

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:蓄積ダメージ50-27=23
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:マイナー、《鷹の翼》で飛行状態に移行! 同様に回避ダイスを5増やす!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:メジャー、《コンセントレイト》+《渇きの主》+《獣の力》+《獣王の力》! 対象は三楼人くん!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:あっと、失礼!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:マイナーを訂正、《鷹の翼》+《ブラッドコントロール》だ。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:そして命中ダイス
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:11dx7+4
    DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,1,3,3,3,5,7,7,8,10,10]+10[2,2,10,10,10]+10[2,8,10]+5[3,5]+4 → 39

    三楼人 椿:リアクション放棄して《復讐の刃》!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:なら先にダメージを出してしまおう
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:19+4d10 装甲有効
    DoubleCross : (19+4D10) → 19+22[6,5,10,1] → 41

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:期待値ぴったり
    三楼人 椿:9dx+10@8 復讐の刃
    DoubleCross : (9R10+10[8]) → 10[1,1,3,4,4,5,6,7,8]+2[2]+10 → 22

    三楼人 椿:3d10+25 装甲有効
    DoubleCross : (3D10+25) → 20[10,7,3]+25 → 45

    三楼人 椿:侵蝕72→78
    三楼人 椿:からのダメージで死亡! リザレクト!
    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+5(1d10->5)した。(侵蝕率:72->77)
    三楼人 椿:78→83ですな!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:45+23で蓄積68……だいぶ効いてはいる筈だが……まだ闘志衰えず!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:「じいっ!」巨体はおおよそ物理法則を超越しているとしか思えぬ速度で飛翔、高空から強力な顎による噛み付きと、もはやナイフと呼べよう巨大な針の突き刺しの同時攻撃!
    三楼人 椿:HP5で復活
    三楼人 椿:「ぐぁぁっ!」「なんの、こんなもん……っ!」回避もせずに、どちらも受け止める。その顎と針に蔦が絡みつき、削り喰いながら、剣を突き刺し返す
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:貫いた剣には女王蜂の体液が付着する。虫を叩き潰した時に染み出すアレだ。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:相当な深手だろうに、地上に降りて身を休めないのは王たるものの矜持か、生存本能だろうか。
    GM:では……
    GM:行動値3、PC優先で神馳くん!
    神馳・克樹:待機だ。マスターさんがどう動くかお手並み拝見だな。
    GM:ほう
    GM:残念だが……マスターどもは屍でな……
    マスターミショナリー(屍):全く同一のユニット二つ。同じ行動なので一度に処理する。
    マスターミショナリー(屍):マイナー、無し。メジャーは《コンセントレイト》+《コントロールソート》+《急所狙い》──エフェクト構成だけは生前と同じだが
    マスターミショナリー(屍):使用武器は素手。対象は同一エンゲージに居るのが一人だから三楼人くんだ。
    マスターミショナリー(屍):13dx7 命中判定、1
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[3,3,4,5,6,7,7,7,7,8,8,9,10]+10[1,2,4,6,7,10,10,10]+5[3,3,4,5] → 25

    マスターミショナリー(屍):13dx7 命中判定、2
    DoubleCross : (13R10[7]) → 10[1,1,1,2,4,5,6,6,7,8,8,9,10]+10[1,3,8,8,9]+10[1,6,7]+10[7]+10[9]+10[7]+4[4] → 64

    マスターミショナリー(屍):なんか……回るなぁ……
    GM:処理上はそれぞれ別なメインプロセスとして扱うので、リアクションも二つどうぞだぜ
    三楼人 椿:うおおどちらも《復讐の刃》!
    三楼人 椿:ダメージ先にどうぞ!
    GM:えーと、復讐の刃が侵蝕6でオートアクションだな
    GM:では
    マスターミショナリー(屍):7+3d10 1回目
    DoubleCross : (7+3D10) → 7+27[10,8,9] → 34

    GM:まずこれで、先に一度目のリザレクトだけお願いしましょう
    三楼人 椿:死亡! リザ!
    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+2(1d10->2)した。(侵蝕率:83->85)
    GM:ふむ、ならば後は普通にガンガン行くぜ
    マスターミショナリー(屍):7+7d10 二回目
    DoubleCross : (7+7D10) → 7+33[9,1,6,6,6,1,4] → 40

    三楼人 椿:耐えられるわけがなくリザレクト!
    GM:そして復讐の刃二回の判定に二回のダメージ、残り一回のリザレクトどうぞ!
    三楼人 椿:三楼人 椿の侵蝕率を+9(1d10->9)した。(侵蝕率:85->94)
    三楼人 椿:おっとはねた
    GM:たぶん侵蝕の流れは
    GM:83→復讐1で89→リザ91→
    GM:復讐2で97→リザで106かな
    三楼人 椿:10dx+10@7 一回目判定
    DoubleCross : (10R10+10[7]) → 10[1,2,2,2,3,7,7,7,8,10]+10[2,5,5,6,10]+10[9]+6[6]+10 → 46

    三楼人 椿:一回目ダメージ 5d10+25
    三楼人 椿:5d10+25
    DoubleCross : (5D10+25) → 36[2,6,8,10,10]+25 → 61

    マスターミショナリー(屍):これは……どちらも一撃だ!
    三楼人 椿:あっいや
    三楼人 椿:C値間違ってる!
    三楼人 椿:復讐はレベル2なのでC値は8なのです
    GM:おーう
    GM:ついでにまだ1回目だった
    三楼人 椿:10dx+10@8 一回目振り直し
    DoubleCross : (10R10+10[8]) → 10[2,3,3,4,5,6,6,8,9,10]+7[2,5,7]+10 → 27

    三楼人 椿:3d10+25 一回目ダメージ
    DoubleCross : (3D10+25) → 12[1,10,1]+25 → 37

    三楼人 椿:10dx+10@8 二回目
    DoubleCross : (10R10+10[8]) → 10[1,1,2,3,5,6,7,8,8,10]+7[6,6,7]+10 → 27

    三楼人 椿:3d10+25 二回目ダメージ
    DoubleCross : (3D10+25) → 8[1,1,6]+25 → 33

    GM:よし
    GM:改めて、両方ともこのダメージだと……一撃!
    マスターミショナリー(屍):──女王蜂の攻撃に追随する〝死体〟の群れ。左右からそれぞれ二十以上の屍が、餌の肉を求めて殺到し──噛み付く!
    マスターミショナリー(屍):数十の歯が腕と言わず脚と言わず、何処であろうと食い千切らんと突き立てられる!
    三楼人 椿:「あ゛ぁぁぁ!!」死体の群れに一度は飲み込まれ、蔦と肉を引きちぎるような音が響き
    三楼人 椿:一拍ほど置いてから、無数の蔦が死体を貫くように溢れ出す。
    三楼人 椿:死体1つ1つの総体を貫き、内側から捕食するかのように包み込む。ぞるり、と肉をおろし金にかけるような音。
    三楼人 椿:──最後に立つのは、全身を蔦に補修され尚も立つ、黒騎士一人だ。
    三楼人 椿:「……食イ合いなら、俺ノ十八番だからな」
    GM:では
    GM:最後の手順、待機中の神馳くん!
    神馳・克樹:おう。直前、イニシアチブで《マグネットムーブ》だ。
    神馳・克樹:涼風 こころを此方のエンゲージへ引き寄せる!
    涼風 こころ:誘拐された
    神馳・克樹:んでマイナー放棄、メジャーで《白兵》だ!変なEロイスついてる可能性もあっからな。
    神馳・克樹:対象は涼風こころで、判定行くぜ
    GM:まさかのエフェクト無しか……来い!
    神馳・克樹:8DX10+11
    DoubleCross : (8R10+11[10]) → 10[2,5,5,5,6,7,8,10]+4[4]+11 → 25

    涼風 こころ:ドッジ!
    涼風 こころ:4dx+4
    DoubleCross : (4R10+4[10]) → 10[2,5,7,10]+3[3]+4 → 17

    涼風 こころ:惜しかった
    神馳・克樹:あっぶね。逆瀬川の姉ちゃんの実がなきゃヤバかったな
    神馳・克樹:さて、装甲有効でダメージ行くぜ!
    神馳・克樹:3D10+25
    DoubleCross : (3D10+25) → 24[10,5,9]+25 → 49

    GM:では。順々に行く。
    GM:まず、ダメージは通る。ここで『鬼切の古太刀』の発動条件に該当するが、
    GM:すまない。
    GM:涼風 こころはジャームではなく、オーヴァードだ。
    涼風 こころ:戦闘不能。復活エフェクトはない、が。
    涼風 こころ:《ラストアクション》
    涼風 こころ:《コンセントレイト》+《コントロールソート》。対象、涼風 こころ。
    涼風 こころ:〝とどめを刺す〟宣言を行い、攻撃判定します。
    神馳・克樹:判定後に《崩れずの群れ》だ。
    GM:ふむ
    GM:では
    涼風 こころ:12dx7+4
    DoubleCross : (12R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,3,5,6,7,7,8,10,10]+10[1,7,7,8,10]+10[3,6,6,10]+10[7]+10[9]+10[10]+10[10]+10[9]+2[2]+4 → 86

    涼風 こころ:これに対してガードを宣言
    神馳・克樹:どんだけ死ぬ気なんだ嬢ちゃん。《崩れずの群れ》でカバーリングする。
    涼風 こころ:そしてカバーリングが行われたので改めてダメージ、10+2d10+9D10
    神馳・克樹:太刀でガードして、ダメージくれ。
    涼風 こころ:10+2d10+9D10
    DoubleCross : (10+2D10+9D10) → 10+12[2,10]+51[3,3,9,2,3,8,10,7,6] → 73

    神馳・克樹:そりゃあ普通に耐えらんねぇな。全部受け止めてリザレクトだ。
    神馳・克樹:1D10+93
    DoubleCross : (1D10+93) → 5[5]+93 → 98

    神馳・克樹:「お前が『逃げられねぇ』って泣くんなら」
    神馳・克樹:太刀を薙ぐようにして振り、刃を断てないよう刀身の腹を打ち付ける。
    神馳・克樹:「俺がその呪いを切ってやる。──ちと痛てぇぞ」/
    涼風 こころ:みしっ
    涼風 こころ:既に一度貫かれ、執念だけで立っていたような少女にとって、それは倒れるに十分な威力を秘めていた。
    涼風 こころ:「がっ……」開いた口から、声とも呼べない音が零れる。体が傾く。
    涼風 こころ:が。
    涼風 こころ:正確無比の銃撃制度を誇る手は、よどみなく拳銃を動かした。
    涼風 こころ:左手を眉間へ。
    涼風 こころ:銃口を左手の上へ。
    涼風 こころ:引き金を──
    神馳・克樹:振り抜いた姿勢では武器のみを弾くような神業が出来るはずもない。
    神馳・克樹:精々が、全身で体当たりをかまして身代わりになるぐらいだ。
    神馳・克樹:だからそうした。
    神馳・克樹:炸薬音が弾け、激しい血飛沫が赤い水溜まりを作る。
    涼風 こころ:どさっ
    涼風 こころ:突き飛ばされた少女は、仰向けになって、呆然と天井を見上げるばかりだ。
    神馳・克樹:「ざけんな。自殺で降参とか、一番うれしくねー勝ち方だわ」/
    涼風 こころ:拳銃を掴んだままの手も、今は指一本動かせない。引き金を引くことさえ。
    涼風 こころ:……そして。
    涼風 こころ:「なんで?」
    神馳・克樹:びっと血だらけの腕で店内の筐体を指差す。
    神馳・克樹:「まだ一回も勝ってねぇ」/
    涼風 こころ:「……………………」
    涼風 こころ:たぶん普段ならば、もう少し気の利いた言葉を選べたのかも知れない。
    涼風 こころ:だが、疲れ果てていた。
    涼風 こころ:この戦いに疲れていたし、
    涼風 こころ:世界人類の脅威を産むべく生き続けるのにも疲れていた。
    涼風 こころ:だから、ようやっと出て来た言葉は、彼女の情報処理能力に見合わぬ、短い単純な言葉だった。
    涼風 こころ:「……ばか」

    GM:クリンナップ!
    逆瀬川 苗:特になし
    神馳・克樹:女王バチに邪毒3が適用中だ!
    三楼人 椿:なし
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:イエス邪毒! 蓄積ダメージ23+9で32!

    エンゲージ
    三楼人 椿[7]
    試作生物兵器〝蜂〟・女王[5]
    試作生物兵器〝蜂〟・雄[5]

    10m

    神馳・克樹[3]  逆瀬川 苗[7]

    ラウンド2



    GM:セットアップ!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:どちらも無し!
    逆瀬川 苗:節約!《ソードマスター》+《活性の霧》を自分に
    逆瀬川 苗:指定は変わらず必中の弓
    三楼人 椿:遠慮なしの《フルパワーアタック》宣言 行動値7→0 侵蝕106→110
    神馳・克樹:《フルパワーアタック》。これで丁度レベルが上がるんで…増加量は15!
    GM:では
    GM:行動順、7.逆瀬川さん!
    逆瀬川 苗:マイターン
    逆瀬川 苗:マイナーで暴走解除して
    逆瀬川 苗:メジャー、《腐食の指先》+《タブレット》+《多重生成》!蜂共2体を対象に攻撃します
    GM:さあ来い
    逆瀬川 苗:さっきのセットアップで侵蝕93、オートで98になって
    逆瀬川 苗:5dx+24
    DoubleCross : (5R10+24[10]) → 5[1,1,2,4,5]+24 → 29

    逆瀬川 苗:ひっくい
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:ドッジ
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 10[2,2,2,2,4,9,9,10,10,10]+10[8,9,10]+6[6] → 26

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:ちぃっ
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:まずはドッジ
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 7[1,2,2,3,4,4,5,6,7,7] → 7

    試作生物兵器〝蜂〟・雄:そして《軍神の守り》で女王をカバー!
    逆瀬川 苗:ダメージをだすでよ
    逆瀬川 苗:3D10+26
    DoubleCross : (3D10+26) → 22[10,10,2]+26 → 48

    逆瀬川 苗:えらくハネた
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:耐え……られない! 復活も無しでこっちは落ちる演出どうぞ!
    逆瀬川 苗: 
    逆瀬川 苗:竹の群生はストップさせた。続ければ落盤が起こり味方にも不都合が出かねない
    逆瀬川 苗:「まだ…終わりじゃあないですよ」
    逆瀬川 苗:手元に数本だけ伸ばしておいた成年の竹を素手で折り、モルフェウスの力で圧縮。もって矢とする
    逆瀬川 苗:「セルが2つこぞって、やるのが弱いものいじめとは……いやはや。」
    逆瀬川 苗:「人を怒らせるのが上手ですね」
    逆瀬川 苗:発射
    逆瀬川 苗:圧縮した竹には当然節の間に溜まっている空気も存在する。節が圧力に耐えかね自壊することで、切断面から空気が噴出し…竹の矢は多段加速
    逆瀬川 苗:“飛距離が伸びる程に速度を増す飛び道具”。およそ自然界では見られない挙動で矢は飛び、異形の虫を穿った
    逆瀬川 苗:侵蝕100
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:──指令を待たなかった。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:多種の生物兵器を掛け合わせて作られ、オーヴァードの胎で育てられたこの個体の知性は、人間と異なる発展系統ではあるが、高い。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:この攻撃は完全には回避できないと悟る。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:それが十分に、〝女王〟の身に傷を負わせ得るとも。
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:がん、と固い甲殻同士が打ち付け合わされる音。女王を突き飛ばすという不敬を働いた家臣は、
    試作生物兵器〝蜂〟・雄:次の瞬間、竹の矢に貫かれたまま数十m後方の壁に縫い止められていた。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:守られた女王はその様を、広い視界の端に捉えて、「じっ」と音を鳴らすばかりだった。
    GM:では
    GM:手順、行動値5の女王だ。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:飛行状態なのでマイナー、戦闘移動。10m移動して、二人居る方のエンゲージに行くよ
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:そしてメジャー、《コンセントレイト》+《渇きの主》+《獣の力》+《獣王の力》+《血の宴》+《殺戮領域》。対象は同一エンゲージの神馳、逆瀬川両名
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:5dx7+4 命中判定
    DoubleCross : (5R10+4[7]) → 10[1,4,6,9,9]+6[3,6]+4 → 20

    神馳・克樹:《守護者の巨壁》。
    神馳・克樹:対象を俺一人に変更…だが、これ判定前なんだよな。ちと遅れちまった
    GM:げっそんなものが
    神馳・克樹:通るなら、合わせて《復讐の刃》も宣言したいトコだな。
    GM:やっちゃえやっちゃえ
    GM:じゃあダメージまで出してしまおう
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:29+3d10 装甲有効
    DoubleCross : (29+3D10) → 29+11[1,9,1] → 40

    神馳・克樹:OK,そんじゃあリアクション放棄で《復讐の刃》。レベル上がってっからC値8だな
    神馳・克樹:8DX8+2
    DoubleCross : (8R10+2[8]) → 10[1,2,4,7,8,9,10,10]+10[4,4,7,10]+4[4]+2 → 26

    神馳・克樹:3D10+25 装甲ガード有効。
    DoubleCross : (3D10+25) → 14[7,1,6]+25 → 39

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:リア不装甲無しでまるごと受ける……が、まぁ死なないな! 
    神馳・克樹:俺は40点受けて戦闘不能。”王の揺り篭”のタイタスを昇華して復活だ
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:それでもだいぶ削ってはきた!
    神馳・克樹:ちなみに、Eロイスとか持ってたりするなら1コ効果解除しといてくれ。処理は以上だ。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:──ついに巨体の女王を守るものは無くなった。ただ一個の王国は滅びを目前にしている。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:だが、女王はひれ伏す事を知らぬ。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:女王蜂の顎が、かちっ、と一回打ち鳴らされた──かと思った次の瞬間、巨体は急上昇。頂点から一切の減速を伴わずに方向転換し、
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:まずは最初に一人。家臣を仕留めた仇敵の心臓を食い千切らんと羽音を鳴らす!
    神馳・克樹:「そいつぁちと、厄介なんでなぁ」
    神馳・克樹:瞬間。
    神馳・克樹:少年の矮躯が、切り立つ巨大な断崖のような存在感を放つ。
    神馳・克樹:筋繊維増加と超再生の応用——容積はそのままに、異常に腕の組成密度を押し上げる。
    神馳・克樹:「こっちの水は甘いぞ、と。———虫退治は初めてだな」
    神馳・克樹:それ自体が重力を発生させる程の質量にまで異常増殖させた腕で、ぎりぎりと上空に向け太刀を構える。
    神馳・克樹:こちらを目掛けて落ちて(傍点)来る蜂を見据え、発条の様に腕を解放させる——!/
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:もはやここに至りては戦術も軍略も何も無い。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:力と力、肉体強度の真っ向勝負。減速はせぬ──衝突!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:結果、女王の甲殻はその半ば以上を失うも飛翔能力は健在。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:失われた片目から、人とは異なる色の体液を流しながら、然し未だにあなた達を睨み付けている。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:蓄積ダメージ23+39=62
    神馳・克樹:「チッ、流石に頑丈だなおい」自壊し弾け飛んだ腕をゆっくりと再生させつつ、次の攻撃に備える。/
    GM:では
    GM:手番、行動値0の二人どちらか!
    神馳・克樹:じゃ、そのまま俺の手番で。素で《白兵》だな
    神馳・克樹:8DX10+2
    DoubleCross : (8R10+2[10]) → 9[1,1,3,3,4,4,9,9]+2 → 11

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:これ回避できちゃうんじゃねえかしら……ドッジ!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 10[1,2,3,3,6,7,8,9,10,10]+6[1,6] → 16

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:できちゃった
    神馳・克樹:まぁそうなる。失敗だ
    GM:では……演出はあるかな……?
    神馳・克樹:いや、失敗だしここはいいや。流してくれ
    GM:OK.
    GM:そして済まない宣言し忘れ、鬼切りによるEロイスだが
    GM:無い。
    GM:この蜂の所有Eロイスは、先に使った《さらなる絶望》二つだけだ。
    GM:行動値0,手番三楼人!
    神馳・克樹:オーケイ。それならそれで与しやすいってもんだ。
    三楼人 椿:うおおお!
    三楼人 椿:全力移動でエンゲージ! 終了!
    GM:クリンナップ!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:邪毒でダメージ9! 62+9で蓄積71!
    三楼人 椿:なし
    神馳・克樹:フルパワー!
    GM:気が早い!
    神馳・克樹:まだセットアップじゃなかったな!失礼!
    GM:まあたぶん処理はねえわな!

    ラウンド3


    エンゲージ
    神馳・克樹[3] 三楼人 椿[7] 逆瀬川 苗[7]
    試作生物兵器〝蜂〟・女王[5]

    GM:セットアップ!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:無し
    逆瀬川 苗:《ソードマスター》+《活性の霧》を自分に!
    逆瀬川 苗:指定は勿論必中!侵蝕106
    三楼人 椿:《フルパワーアタック》! 侵蝕114→118
    三楼人 椿:ミス 110→114
    神馳・克樹:フルパワー、これで俺も118!”
    GM:では
    GM:行動順、逆瀬川さん!
    逆瀬川 苗:マイターン
    逆瀬川 苗:素射撃!
    逆瀬川 苗:上記のエフェクトはなんとエフェクトが噛まなくてもバフが乗るのだ
    逆瀬川 苗:無論対象は蜂
    GM:必中め……!
    GM:来いや!
    逆瀬川 苗:6dx+27 100越えてたぜ!
    DoubleCross : (6R10+27[10]) → 6[1,2,3,4,5,6]+27 → 33

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:ドッジ!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:10dx
    DoubleCross : (10R10[10]) → 10[2,2,3,4,4,5,6,8,8,10]+7[7] → 17

    試作生物兵器〝蜂〟・女王:回るんだが……回るんだがそれでも……!
    逆瀬川 苗:ダメージ!
    逆瀬川 苗:装甲の減算も−10になってるぜ!
    逆瀬川 苗:4d10+29
    DoubleCross : (4D10+29) → 19[5,2,8,4]+29 → 48

    GM:……蓄積71+48=119
    GM:こんなことってあるかよ
    GM:残りHP……1!
    逆瀬川 苗:やりおる
    GM:ガッツ発動してしまった……が、99%死に体だ演出どうぞ!
    逆瀬川 苗: 
    逆瀬川 苗:近接戦闘では弓は些か不利、故にそれ用の武装がある
    逆瀬川 苗:丈を切り詰めた矢…“打根”だ。いかな外骨格といえど、強化された逆瀬川の膂力にとっては障害足り得ない
    逆瀬川 苗:矢を叩きつけ、然る後ゼロ距離で番えた二の矢を打ち込む。執拗に…三の矢、四の矢。
    逆瀬川 苗:「……まだ、動きますか…」
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:通常の生物なら幾度殺せただろうか。だが、
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:インリークォの生物兵器、生半可の事では死なず。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:矢の幾本も突き刺さり、もはや捨て置いても出血で朽ちるだろう有様にて、
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:最後の特攻が為、再び女王は飛翔する。
    GM:手番。行動値5,女王蜂。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:マイナー、《ブラッドコントロール》
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:メジャー、《コンセントレイト》+《渇きの主》+《獣の力》+《獣王の力》+《血の宴》+《殺戮領域》。同一エンゲージのPC3人全員を対象!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:11dx7+4 命中判定
    DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,2,2,2,2,3,4,7,7,8,9]+10[2,4,5,10]+4[4]+4 → 28

    神馳・克樹:まず自分のリアクションは《復讐の刃》。適用順は…元の行動値的に椿の兄ちゃんが先かね。
    三楼人 椿:《復讐の刃》!
    GM:ここで細かく裁定するともったいないから
    GM:二人ともダメージ出してもらおう
    GM:なんか即興で合体攻撃とかしてください
    逆瀬川 苗:ガードでよ
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:では先にダメージを
    神馳・克樹:で、逆瀬川の姉ちゃんには崩れずの群れ。折角無傷だしな
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:29+3d10
    DoubleCross : (29+3D10) → 29+13[4,4,5] → 42

    神馳・克樹:装甲抜いて34、倍化の68!まぁ無理だな。判定行こう
    神馳・克樹:8DX8+2
    DoubleCross : (8R10+2[8]) → 7[2,3,4,6,6,6,7,7]+2 → 9

    三楼人 椿:ぐおお死亡! もうどうせだし倒れておこう
    三楼人 椿:11dx+4@7 侵蝕114→120
    DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,1,3,4,5,6,6,7,7,7,8]+10[5,5,6,8]+10[10]+5[5]+4 → 39

    神馳・克樹:そんな達成値差ある?
    逆瀬川 苗:おっちぬ
    逆瀬川 苗:マスターミショナリーへのロイスを切って立ちます
    三楼人 椿:4d10+30 装甲有効
    DoubleCross : (4D10+30) → 17[5,8,2,2]+30 → 47

    神馳・克樹:や、どうせ戦闘不能ダメージだから崩れずでカバーリングするぜ
    神馳・克樹:1D10+25
    DoubleCross : (1D10+25) → 2[2]+25 → 27

    GM:jaa,
    GM:じゃあまず、PL側でのカバーの処理をどうするか決めていただこう
    GM:カバーするされるのところ、どうする?
    逆瀬川 苗:カバーしてもらえるならしてもらいましょう
    神馳・克樹:オーケー。どうせ吹き飛ぶHPだ、美人を守った方が役得だな。
    GM:じゃあお次、エフェクトの侵蝕とかの処理を必要な人はよろしく
    神馳・克樹:118→126.
    GM:OK,では改めて
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:残HP1……そこへ74のダメージ。死ぬ! 復活エフェクトは無い!
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:──噴き出す体液が刃と化す。六の脚に、翼に、顎に纏わり付く。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:総身これ刃と化した女王蜂の最終特攻は、巨体と速度を用いた、〝ただの体当たり〟だ。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:だが。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:触れるものすべて薙ぎ倒す刃と化した女王はもはや、死しても止まることはない──!
    三楼人 椿:とっさに、前に躍り出る。何本も束ねた蔦を地面に突き刺し、剣を盾にその突撃を受け止め──
    三楼人 椿:ギチ ギチ……ブチッ
    三楼人 椿:今の彼の体は、そのほとんどが蔦で緊急的に補修しただけの体。蔦が負荷に耐えきれず、弾けていく。
    三楼人 椿:鎧の隙間から血が流れ出る。抑えきれない
    神馳・克樹:どん、と背中を押す感触。
    神馳・克樹:今にも決壊しそうな蔦を支える鎧騎士の背を、更に腕で押し支える少年の姿があった。
    神馳・克樹:「後ろにゃ通さねぇ。安心しろよ」
    神馳・克樹:自信のない笑みを浮かべる女性と、地に倒れ伏す少女を庇う様にして立つ。
    神馳・克樹:「トドメの一撃、頼むぜ!椿!」/
    三楼人 椿:「ッ……ああ、任され……た!」すこし。支えてもらったことで余裕ができる。半歩前に足をだし、上方に打ち上げるようにその突撃をそらした
    三楼人 椿:打ち上がるそれに、無数の鏃のように先を研がれた蔦が突き刺さる。
    三楼人 椿:「さて、終いだ!」無理やり上空から引き寄せ、落とされる女王に、剣を叩きつける。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:既に大半の甲殻は破壊され、唯一残る刃もまた蔦の刺突に砕かれる。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:それでも──それでも、女王は止まらなかった。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:引きずり下ろされる力を利して、空から地上へ再度の特攻──諦めを知らぬ急降下を、
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:斬。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:……骸は二つに切り分けられた。
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:あなた達の右手と左手に、半分ずつ落ちた骸が、それでも前に進もうとして、
    試作生物兵器〝蜂〟・女王:床に身を食い込ませて──ようやく、動きを止めた。

    バックトラック


    GM:バックトラック!
    GM:今回のEロイスは《さらなる絶望》が二つ……使う人は使いたまえ!
    神馳・克樹:使うぜ。自前じゃ流石に期待値でもちょっち厳しいからな
    神馳・克樹:126-2D10
    DoubleCross : (126-2D10) → 126-10[5,5] → 116

    三楼人 椿:使おう!
    三楼人 椿:120-2d10
    DoubleCross : (120-2D10) → 120-10[2,8] → 110

    神馳・克樹:残りは5D10…まぁーなんとかなんだろ
    逆瀬川 苗:つかわない
    逆瀬川 苗:素振り!
    神馳・克樹:こっちも等倍だ。
    逆瀬川 苗:106ー5d10
    三楼人 椿:110-5d10 素振り!
    DoubleCross : (110-5D10) → 110-25[3,3,10,4,5] → 85

    逆瀬川 苗:106-5d10
    DoubleCross : (106-5D10) → 106-30[2,2,8,10,8] → 76

    逆瀬川 苗:帰還
    神馳・克樹:116+5D10
    DoubleCross : (116+5D10) → 116+29[7,3,6,7,6] → 145

    神馳・克樹:足すな びっくりしたわ
    三楼人 椿:帰還! 5点!
    GM:足してはいけない
    GM:116-29は87か
    神馳・克樹:ともあれ87、帰還成功だ。
    GM:では
    GM:シナリオ5点! いつもの5点! Dロイス1点!
    GM:そこに各人侵蝕を足してどうぞオメシアガレ
    三楼人 椿:16点!
    逆瀬川 苗:16点でございます
    神馳・克樹:16点だな。うっし、デビスト取れるぜ
    逆瀬川 苗:あ、15点かな
    神馳・克樹:あれ、Dロイス?Eじゃないのか
    GM:私いつもEロイスを盛りすぎてとんでもない数になるから
    逆瀬川 苗:そういえばEロの2点もない
    GM:Eは省くようにしてたのです
    逆瀬川 苗:成程ね
    逆瀬川 苗:(その分をシナリオ点から減らすのもありではある)
    神馳・克樹:理解
    三楼人 椿:理解
    GM:(細かいことはぶっちゃけ現環境であんまり経験点の意味合いが……)
    GM:まぁ何はともあれ
    GM:生還お疲れ様でした!

    ED1


    GM:──戦いは終わった。
    GM:周囲に伏すのは無数の屍。あなた達も、死と生の狭間を幾度となく行き来した。
    GM:地獄の光景を、人は様々に思い描くものだが──
    GM:こういう、ただ、ただ人が死んでいるだけの風景も、もしかしたら何処かの宗教の地獄には存在するかも知れない。
    GM:が。
    GM:神を信じぬものに、その思索の意味は無いか。
    三楼人 椿:「っは……よーやく終わった、か」ガラン、と剣を取り落とす。
    三楼人 椿:剣を振り抜いた姿勢のまま、ゆっくりと。鎧が蔦に解けて消えながら、倒れる。
    三楼人 椿:──両手、両足。脇腹、頭の一部。特に両足は補修がちぎれて歪になっている。
    三楼人 椿:「これはまた、随分喰われたなぁ……はは」
    三楼人 椿:──『それから、三つ目』
    三楼人 椿:──『知らないところで勝手に死んだりしないでください』
    三楼人 椿:……まだ自分は、死ぬわけにはいかないらしい。
    GM:……かつ。かつ。
    GM:床を静かに踏みしめて歩く、足音がする
    GM:横たわる骸の一つとして踏みつけないように、右往左往し、それは中々あなたの元まで辿り着かなかった。
    GM:ようやくそれがあなたの隣に立った。
    ヘルガ:「……随分と、傷つきましたね」
    三楼人 椿:「……あさ」「いや、違う違う」
    三楼人 椿:「……えぇ、まぁ。こういうときも、『男の勲章』って言葉。つかえるんすかね。ヘルガさん」
    ヘルガ:「〝彼は怒ってわたしをかき裂き、わたしを攻め、わたしに向かって歯をかみ鳴らした〟」
    ヘルガ:「〝しかし、わたしの手には暴虐がなく、わたしの祈は清い〟」
    ヘルガ:「ヨブ記16章ですが──これを、どう受け取れば良いものか迷っているのです」
    ヘルガ:「ひどく打ち据えられようと、ただしいことをさえ出来るなら、それで良いのか」
    ヘルガ:「或いは……力を振るうことが、ただしいことなのか」
    ヘルガ:「……申し訳ございません。私にはどうしても、誰かが傷つくことを〝勲章〟と褒め称えることはできません」
    三楼人 椿:「はは……やっぱ優しいっすね、ヘルガさん」よいせ、とどうにか上体を起こして
    ヘルガ:「平凡な人ほど、ほどほどに誰かに優しいものでございますよ」
    ヘルガ:「特別に優れた人だけ、特別に優しかったり、優しくなかったりするのですけれど」
    ヘルガ:「世の中の人の大半はきっと、誰かが傷ついていれば悲しくなる、平凡で優しい人でございますから」
    三楼人 椿:「──ルカ6-38」
    三楼人 椿:“与えなさい。そうすれば与えられます。
    彼らは、量りのますに、押し込んだり、揺すり入れたりしてたっぷり量り、あふれるばかりにして返してくれます。
    自分が量るそのはかりで、自分も量り返されるのです”

    三楼人 椿:「……本当に、そういう人たちばかりなら」
    三楼人 椿:「俺も、この言葉も」「随分と、重みが出てくれるんでしょうけどね」へら、と苦々しく笑う
    ヘルガ:「ルカ6章34──〝また返してもらうつもりで貸したとて、どれほどの手柄になろうか〟」
    ヘルガ:「……誰かが返してくれることを期待して、何かをしてはいけません」
    ヘルガ:「それは自分の行いをも、利を求めるだけの行為に堕としてしまいます」
    三楼人 椿:「……」
    ヘルガ:「6章37」
    ヘルガ:「〝人をさばくな。そうすれば、自分もさばかれることがないであろう〟」
    ヘルガ:「けれど、きっと三楼人さんには、逆の言葉を言わねばならないのでしょうね」
    ヘルガ:「自分をさばかないでください」
    ヘルガ:「……そうしたらきっと、誰かが優しくなくっても、それで苦しい思いをしたとしても」
    ヘルガ:「何も返らないことを知りながら、許せるようになると思うのです」
    三楼人 椿:「……自分を、ですか」
    三楼人 椿:「手厳しいな……ヘルガさんは」どてん、とまた床に仰向けになって
    ヘルガ:「聖書の言葉はすばらしいのですが、それはそれ、現実は現実でございます」
    ヘルガ:「自分のことを大事にしないで他人だけ大事にしようという試みは、きっと失敗します」
    ヘルガ:「どういう風に大事にされたら嬉しいのか、分からないままでございますからね」
    三楼人 椿:「はは……」「……手厳しいな」まだそれは、俺にはわかりそうにないけど
    三楼人 椿:きっと多分、わかりたい気持ちの1つなんだろう。
    ヘルガ:「厳しく言わないと聞いてくれそうにないですから。冗談のセンスも悪すぎます」と、敢えて大袈裟に拗ねたような顔をして
    ヘルガ:「……自分に厳しく人に優しく、はとても難しいので、人に優しく自分に甘々くらいがちょうど良いものでございます」
    三楼人 椿:「うぐ……」
    ヘルガ:「神様は高いところで見守ってくださっていますが、基本的にお忙しいので、あまり大きな期待を掛けることはせず」
    ヘルガ:「疲れた時はお祈りよりもご飯。アーメンよりもラーメンでございます」
    三楼人 椿:「……ははは。じゃあ、食いに行きますか」「もうちょっと休んでからになりますけど」
    ヘルガ:「はい」
    ヘルガ:「……ご無理をなさいませぬよう。ゆっくりと傷を癒やしてくださいませ」
    三楼人 椿:「……ええ、それは、もう」「大事なとある後輩にも、厳しく言われてる事なもんで」
    ヘルガ:「あら」
    ヘルガ:「あら、あら、まぁ」
    三楼人 椿:「な、なんスか?」
    ヘルガ:「それではラーメンのトッピングは、その後輩さんのお話としましょう。ええ、そうしましょう」
    ヘルガ:「そうと決まりましたら、さぁ。いそいでリザレクトしてくださいませ。男の子ですもの、かすり傷でしょう?」
    三楼人 椿:「えぇっ!? いや、あいつはあんまり関係ないですよね、あの」
    三楼人 椿:「いや、俺両手足と脇腹吹き飛んで……あの、ヘルガさん!?」
    ヘルガ:──なんのかんのと言っても、オーヴァードなのだ。
    ヘルガ:負傷に関する認識というか常識は、一般のそれからだいぶ逸脱していた。
    三楼人 椿:「あの、旭日の話するのはいいとしても、あの」急に押すようになってきたヘルガさんにしどろもどろ
    ヘルガ:「ほう、旭日さんと仰る。ほう、ほう、ほう」
    ヘルガ:まるでフクロウのように繰り返し頷く。
    三楼人 椿:「やっべ……あー、えっと? ヘルガさん? もしもーし!?」
    ヘルガ:「うふふふふ」
    ヘルガ:「うふふふふふふ」
    三楼人 椿:「あの、ヘルガさん? ちょっと怖いんスけど……」
    三楼人 椿:……自分をさばかず、適度に自分に甘く。いままでの自分の認識からは、はるか遠くの場所にあった話。
    すぐには難しいだろうが……“一番”は、きっと、この先に見えるのだろう。


    ED2


    GM:──世間的には〝ショッピングモール立てこもり事件〟と処理された、あのバイオテロから数日が過ぎた。
    GM:酷使した体を癒やす為に、あなたはきっと、普段より少し長めの休暇を与えられたことだろう。
    GM:ここはUGNが所有する寮のひとつ。あなたが住まう一室だ。
    涼風 こころ:「…………………………………………」
    涼風 こころ:「……なんで?」
    涼風 こころ:部屋の端の方に正座して、少女は首を傾げたままだった。
    神馳・克樹:「なんでってお前、まだアーマードコアやってねーだろが」
    涼風 こころ:「いや、そうじゃなくって」
    涼風 こころ:「そうじゃなくってね?」
    涼風 こころ:自分の処遇について何かを言いたい、ということらしいのである。
    神馳・克樹:がちゃばたん、と冷凍庫のドアを開け閉めする音の後にリビングに入ってくる。
    GM:捕縛された涼風 こころの侵蝕率は高かったが、ジャーム化には至っていなかった。
    GM:肉親も無く、無論だが野に解き放つという選択肢も無く。UGNの施設で拘束されるのか──
    GM:──という話だったが。最終的に、〝此処〟に送られたという訳だ。
    神馳・克樹:ぽん、と透明なフィルムに入ったソーダバーをひとつ投げて寄越し、クッションに座り込む。
    神馳・克樹:「そうじゃなくって、っておめー」
    神馳・克樹:「まさかファルスハーツに戻りたかった訳でもねーだろうよ」/
    涼風 こころ:「そりゃそうだけど」と、ノールックでソーダバーをキャッチして
    涼風 こころ:「……流石に楽天的に過ぎると思う……普通野放しにしとかないでしょ……」
    涼風 こころ:実際、直ぐ近くに監視の人員はいるだろうとしても、手錠が掛けられている訳でも無いのだ。
    神馳・克樹:「だから俺んとこなんじゃねーの」ぴりぴり、とフィルムを開けて薄青を口に咥える。
    涼風 こころ:「……UGN、思ってた印象と違ったなぁ」
    涼風 こころ:「もっと怖いひとの集まりだと思ってた」
    神馳・克樹:「俺等から見たFHもそんなんだしな。万一お前が何か暴走しても止められるし」
    涼風 こころ:「今さら暴れたりはしないけど」ソーダバーの袋を開け──少し迷った様子を見せて、おずおずと口を開ける。
    涼風 こころ:かぷっ。
    涼風 こころ:……さく、さく。
    涼風 こころ:……きぃん。
    涼風 こころ:「う……」こめかみを指でぐりぐりとしながら神妙な顔をする。思ったより冷たかったようだ。
    神馳・克樹:「ま、不満があんならウチの人事担当にどーぞだ。美味いか?」
    涼風 こころ:「美味しい、けど、びっくりした」
    涼風 こころ:「アイスって、あんまり積極的に食べる機会って無かったんだよね」
    涼風 こころ:「さすがに食べたこと無いとは言わないけど」
    涼風 こころ:しゃくしゃく、と小気味よい音を立てて食べ進めて、
    涼風 こころ:「うっ、また……」きぃん。二度目の頭痛に襲われる。
    神馳・克樹:「ははは、腹壊すなよー」
    涼風 こころ:「リザレクトするから大丈夫」と、平然と答えた後で「……で?」
    涼風 こころ:アイスの棒を加えたまま、そわそわ、きょろきょろとし始める。
    神馳・克樹:「で?」
    神馳・克樹:鸚鵡返し。
    涼風 こころ:「〝ロボゲー、つうかメカアクションもの〟」
    涼風 こころ:「どれ?」
    神馳・克樹:「あーはいはい。そこのPS3……」
    神馳・克樹:「縦長の黒い奴だ。ほれコントローラー」
    神馳・克樹:と言って、一つを投げ渡す。
    涼風 こころ:「むっ。……コンシューマーのゲーム機くらいは知ってる」と言いながらも、投げ渡されたコントローラーを受け取って
    涼風 こころ:「マニュアルは? 先に読んで覚えるから」
    神馳・克樹:「そっちのパッケージ…VDって書いてある奴だな。……くく」
    神馳・克樹:思わず、と言った風情で笑みが零れる
    涼風 こころ:「これね」とパッケージを手に取り、まずは裏側を見る。蓋を開くのはその後だ。
    涼風 こころ:マニュアルを手に取り、ぱらぱらを捲り進め──或る程度進んだ所で戻ってくる。
    涼風 こころ:ぱちぱちと何度も瞬きを繰り返し、同じページを何度も何度も読み返した後で、
    涼風 こころ:「……これは」
    涼風 こころ:「何を考えてこうなったの?」
    涼風 こころ:と、あなたに見せながら文句を言うのは、操作説明のページである。
    神馳・克樹:「あ?そりゃおめー、ロボットの操作だぞ。簡単に行くもんかよ」
    涼風 こころ:「オルトロスの操作系統の方が楽だと思うんだけど」
    涼風 こころ:オルトロス──FHが誇る多脚戦車である。
    神馳・克樹:「まぁ頑張って最適の操作方法を見つけてくれ」
    涼風 こころ:「…………」渋面を作って、暫く説明書を眺めていた後で
    神馳・克樹:涼しい顔で言う手許は指が20本。……エグザイルの能力で増やしている。
    涼風 こころ:「わかった。でも、まずはやってみせて」
    涼風 こころ:と、自分の手に渡ったコントローラーを置く。
    涼風 こころ:「……待って。待って。このゲームもしかして、オーヴァード専用に調整されてる?」
    涼風 こころ:20本の指がある人間を前提としたゲームの存在など有ってたまるか。
    神馳・克樹:「少なくとも、俺はこれでないとおっつかねぇな」
    神馳・克樹:いや単に指を増やさないと操作できない練度なだけだが。ハッタリを利かせた方が面白かろう。
    神馳・克樹:「お前も能力使っていいんだぜ?まぁ——」
    涼風 こころ:「むちゃくちゃ……」と言いながら、部屋の隅から動き始める。
    神馳・克樹:「それでも負けたら今度こそ俺の勝ちだけどな?」
    涼風 こころ:立ち上がるのはおっくうなのだろう、手と足でぺたぺたと歩いてあなたの隣まで近づき、
    涼風 こころ:「まず、観戦」
    涼風 こころ:肩が触れはしないまでも──熱源が近くにあると肌が知る程度の距離に腰を落ち着かせる。
    神馳・克樹:若干身を傾けて離す。
    涼風 こころ:「……?」離れていく体に横目を向けて、少し怪訝な顔をしながら、
    涼風 こころ:「ほら、はやく」
    涼風 こころ:「はーやーくー」
    神馳・克樹:「あっちぃんだよ、エアコン壊れてっし」
    神馳・克樹:言い訳しつつ、スタートボタンを押す。
    神馳・克樹:「へいへい。ま、いっくらでも時間はあんだ」
    神馳・克樹:「せいぜい今までの分も遊んで…えー、楽しもうぜ、こころ」/
    涼風 こころ:「……エアコンくらい、修理してもらったら良いと思う──というか、修理してもらわないと私が困る」
    涼風 こころ:「たぶん、ここ住むんだし」
    涼風 こころ:と言いながらも、既に目の方が画面に釘付けになっている。少し身を乗り出す程に。
    神馳・克樹:「じゃあオマエも修理費払えよ」学生の懐事情は厳しいのだ。
    神馳・克樹:「さぁて、そんじゃ──ゲームスタート!」/
    GM:ゲームの起動画面。オープニングムービー。メニュー画面。
    GM:それはいずれも、〝今いる場所とは違う世界〟を見せてくれるもの。
    GM:……つまり最初は。
    GM:最初にゲームに手を出した理由は、〝何処かへ逃げたかったから〟という
    GM:つまらない理由でしかなかった。
    GM:が。
    GM:今は違う。
    GM:楽しいね、と。ことあるごとに少女は言うだろう──そして。
    涼風 こころ:「そうだ」
    涼風 こころ:「名字、神馳って名乗った方がいい?」
    GM:……まだ少々、普通の人間らしく振る舞うのは慣れていないようだった。
    神馳・克樹:「………変な誤解出るわ。涼風でいい、涼風で」/

    ED3


    GM:ショッピングモールのあの事件から数日。
    GM:各種の報告やら、一応の形式的な書類作業なども終わり、
    GM:あなたは今、今回の任務でオペレーターとして携わった鏑木とのデブリーフィングを行っている。
    GM:……何故か場所は、平日日中の公園で、ベンチの上ではあるのだが。
    逆瀬川 苗:「…とまあ、2つのセルが共同で動いていたわけで」
    逆瀬川 苗:「明瞭な目的は分からないままだったんですけどねえ…。まあインリークォに関しては、生物の運用試験とかそういうのでしょうけど」
    逆瀬川 苗:バナナクレープを食べている
    鏑木 鵠:「……元より、目的なんて私達の理解できないものなのかも知れません」
    鏑木 鵠:「相互理解が出来ないからこそ、UGNとFHは相容れない。そう思ってます」
    逆瀬川 苗:「それに尽きるんでしょうねえ」
    逆瀬川 苗:相変わらずくたびれた笑顔。いつもより疲れて見えるかも知れない
    鏑木 鵠:「……顔色が悪いですね」
    鏑木 鵠:「蛋白質不足ですか?」じゃきっ、とばかりに持参した弁当の蓋を開く。中身は肉類がぎっしりだ。
    逆瀬川 苗:「いやそういうわけでは……それいつもそういう感じなんですか…?」
    鏑木 鵠:「そうですけど……何か変ですか……?」弁当の二段目は、半分が白米、半分が肉。まるで高校生男子運動部のような弁当の有様だ。
    逆瀬川 苗:「ああ、いや……」
    逆瀬川 苗:燃え盛る炉を顔に近づけられたかのようなリアクション
    鏑木 鵠:「……冗談半分ですよ。流石に私も、そこまで単純じゃないです」
    逆瀬川 苗:「…いや、ねえ。今回は一人でどうこうやる予定だったんですが。」
    逆瀬川 苗:「偶然居合わせた子達に随分と無理をさせてしまいました…」
    鏑木 鵠:「大変な事件……でしたからね」
    鏑木 鵠:「神馳くんも、イリーガルの子も、無事に戻ってこれて良かったです」
    逆瀬川 苗:「反撃のエフェクトをふたりとも持ち合わせているのは偶然だと思うんですが…」
    逆瀬川 苗:「正規人員である私がずっと下がって、二人にダメージコントロールを任せきりだったのは…正直、応えました……」
    逆瀬川 苗:「へへ…へへへ。」
    鏑木 鵠:「……あぁ」
    鏑木 鵠:こく、と頷いて、それから務めて横柄な口ぶりで、
    鏑木 鵠:「逆瀬川さん、怠け者なのに自己評価はやけに高いんですね」
    逆瀬川 苗:「ええ………」
    鏑木 鵠:「そんなに自分が出来る人だと思ってるなら、もっとやる気を出してください!」
    鏑木 鵠:「……いくらあなただって、一人でどうこうなる状況じゃなかったじゃないですか」
    鏑木 鵠:「結局、私達が突入するころには鎮圧も終わってましたし……」
    逆瀬川 苗:「……」「…いやあ。」
    逆瀬川 苗:「私が出来ることは、攻めることだけですから…。」
    鏑木 鵠:「じゃあ、守りの事まで気に病むのはやめてください」
    鏑木 鵠:「貴重なあなたのやる気リソースを、そんなことに使ってもらったら困ります」
    逆瀬川 苗:「いや、でも……」
    逆瀬川 苗:「……そう、ですよね。はい…へへへへ」
    鏑木 鵠:「……いいじゃないですか。攻めることだけでも、十分に出来るなら」
    鏑木 鵠:「これだけは出来るって言い切れる何かが有る……」
    鏑木 鵠:「……正直、羨ましいですよ」
    逆瀬川 苗:「鵠ちゃんには、人には出来ないことがあるじゃないですか…」
    鏑木 鵠:「それ、良く言われますけど」ふくれっ面気味になって「普通の人の感覚だと多分、〝あなたは歩けるじゃない〟って言われてるような感じだと思うんですよ」
    鏑木 鵠:「いや、それは出来ますけど。出来ますけどね……!?」
    逆瀬川 苗:「つまり、皆は歩けないんですよ。」
    逆瀬川 苗:「人はできないことを求める…鵠ちゃんがいるというだけで、不可能性を埋める意味がある。」
    鏑木 鵠:「そ、それは────……って」
    鏑木 鵠:「……待った。このまま流されませんよ」
    鏑木 鵠:「逆です!」
    鏑木 鵠:「なんで私が慰められる流れになってるんですか! 今は逆瀬川さんの話をしてるとこだったじゃないですか!」
    逆瀬川 苗:「ふへぇ………」
    逆瀬川 苗:「まあ……そういうことで…」
    逆瀬川 苗:いつものパターンだな、と察知
    鏑木 鵠:「……………………」少しの間、むすっ、とした顔のまま
    鏑木 鵠:「……逆瀬川さん」
    鏑木 鵠:「ちゃんと戻って来てくれて……ありがとうございました」
    逆瀬川 苗:「はい。」
    逆瀬川 苗:「…私は」「逃げたこともなければ…帰ってこなかったことも無いのが、とりえですからね」
    鏑木 鵠:「けど」
    鏑木 鵠:「……取り柄の前半分は、もう自慢しないでください」
    鏑木 鵠:「四年前の……あの戦いは」崩落戦、という名前は口にせず
    鏑木 鵠:「大変な戦いでした。私だってそれは知ってます。けれど」
    鏑木 鵠:「今、私達が戦ってる相手は──それを生き延びて来た相手だって多いんです」
    鏑木 鵠:「UGNが組織としての力を伸ばしてる間、FHだって力をつけてる」
    鏑木 鵠:「……もう、一人で何でもやろうって言うのは大変なんですよ」
    逆瀬川 苗:「……………」
    逆瀬川 苗:目を閉じて静かに聞いている
    逆瀬川 苗:「そう、ですね……うん。」
    逆瀬川 苗:「分かりました。もう言わないでおきましょう。…もう、必要の無くなるように」
    鏑木 鵠:「そうしてください」
    鏑木 鵠:がっ──と、弁当匣を傾け、大口で中身に食らい付く。
    逆瀬川 苗:(男子高校生みたいだな……)
    逆瀬川 苗:(師匠もこんな感じだった…)
    鏑木 鵠:おおよそ乙女にあるべからざる勢いで、忽ちに一段を空にして、
    鏑木 鵠:「適当に休んだら、さっさと支部に戻ってください」
    逆瀬川 苗:「あ、はい。」
    鏑木 鵠:「ただでさえうちは人手不足なんですからね!」
    逆瀬川 苗:「また事後書類か………」
    鏑木 鵠:「仕事です」
    鏑木 鵠:短くぶっきらぼうに告げて、鏑木は歩いて行く。
    鏑木 鵠:大股で早足。早足の度合いは、いつもより少しだけ早く──
    髪の長い女:「──いやぁ」
    髪の長い女:「騒がしい子だねぇ」
    髪の長い女:……いつのまにか、だった。
    髪の長い女:いつのまにか、背をすっかり覆ってしまう程に髪の長い女が、ベンチの背後に立っていた。
    逆瀬川 苗:脊髄が反応している
    逆瀬川 苗:手には既に打根。手の振りで即応出来る準備は出来ている…が。
    逆瀬川 苗:傍に立たれるまで気取れない存在が、起こりを果たして知覚させるだろうか…?
    逆瀬川 苗:「……何か、御用ですか」
    髪の長い女:「隣、空いてますか?」と女は問う。
    髪の長い女:答えを待たぬうちにベンチを回り込んで、あなたの隣に腰を下ろすだろう。
    髪の長い女:おもむろに、手を懐に入れる。
    逆瀬川 苗:「私ね……仕事があるみたいなんですよね。」
    逆瀬川 苗:「だから、あんまり長くなると困るんですが……」
    髪の長い女:「…………」懐からゆっくりと手を抜く。
    髪の長い女:その手に握られていたのは、通信機だ。……電源は入っていないようだが。
    髪の長い女:それを口元に運び、
    髪の長い女:「緊急事態! N市第九地区各所でR案件が発生しています!」
    髪の長い女:「この通信を受け取れた方は、付近の一般市民を誘導して○○のショッピングモールへの避難を──」
    髪の長い女:……高めの作り声で、そう言った。
    髪の長い女:「……私、オペレーターに転職できると思わない?」
    逆瀬川 苗:「ごっこ遊びはおうちの人とやってくれないかしら?」
    髪の長い女:「あんまり生き残ってないからねぇ、あんたがたのおかげで」
    髪の長い女:「うちの〝培養皿〟も持って行かれちゃったし。あれ、そこそこ時間掛けて作ったんだぞぉ」
    髪の長い女:「……で。これは本題なんだがね、どうだったよあの蜂。出来の感想は?」
    逆瀬川 苗:「ホスティルアースの虫けらからなにも学ばなかったようで…」
    髪の長い女:「……うーん、不評かぁ」ガリガリと頭を引っ掻き
    髪の長い女:「だよなぁ。効率が悪すぎると思ったんだ。あれだけ数を集めて、三人を殺しきれなかった」
    髪の長い女:「あんた達が〝中々やる〟連中だったのもあるがね。それでもやっぱり、良い出来じゃあなかったよ」
    髪の長い女:「ありがとう。実際に体験した人の意見が欲しかったんだ。参考になった」
    逆瀬川 苗:「舐めている」
    逆瀬川 苗:「大方有線の監視カメラからデータを取っていたでしょう。実際の運用なんて自分で見てた癖に」
    髪の長い女:「見てただけだよ。触れちゃいない。今のところ、あのプロトタイプについて一番詳しいのはあんた達だ」
    髪の長い女:「あんた、腹を立ててはいても、私に怯えてる様子は……そんなに無いね」
    髪の長い女:「あの仕上がりじゃあ、骨身までびびらせるには至らなかったってことだ。そういうのはカメラ越しじゃ分からないからさ」
    逆瀬川 苗:「…何故、スレイヤーセルと共同で動いていたのかしら」
    髪の長い女:「…………」ぴた、と口を閉じて腕組みをした後で、
    髪の長い女:「言って良いもんかな、これ」
    髪の長い女:「良いか。別に連中のは、〝知られても何も変わらない〟んだし」
    髪の長い女:「別に連中に取って、一時的な協力相手なんて誰でもいいんだよ」
    髪の長い女:「あいつら、要は人間を皆殺しにしたいってタイプなんだから」
    髪の長い女:「けどまぁ、必要なデータは取ったし。私達まで狙われても面倒だからさ」
    髪の長い女:「もう潰してくれちゃっていいよ、スレイヤー」
    逆瀬川 苗:「…貴方達って、本当に勝手ね。」
    髪の長い女:「世界の守護者には負けるよ。正しさの定義はお家芸かい?」
    髪の長い女:「……ま、用件はそれだけさ。あれは〝あんたにとって十分な脅威たり得なかった〟と分かったのは収穫だ」
    髪の長い女:「改善点も洗い出せたしね。次はきっと、もっと良いものを作る。約束するよ」
    髪の長い女:すう、とベンチから立ち上がり──あなたの方を振り向いて、一礼。
    逆瀬川 苗:「次は貴方の肚から出しなさいよ」
    髪の長い女:「……ふふ」
    逆瀬川 苗:「痛めてもない肚を、さも世界の損失みたいに言う。」
    逆瀬川 苗:「神にでもなったつもり?」
    髪の長い女:「──まさか」
    髪の長い女:「違う、違うぞUGN。私はね、私達はね」
    髪の長い女:「神ってやつだけはどうしても、引きずり落としてぐしゃぐしゃに踏みつけて」
    髪の長い女:「思いっきり見下してやりたいのさ」
    髪の長い女:ざ──と歩き始める。数歩進んで、肩越しに首だけで振り返り、
    髪の長い女:「ああ。……私の背中を撃たない方がいい」
    髪の長い女:「〝シャーレ〟に仕込んだものと同じ試作品を、複数の臓器に埋め込んである」
    髪の長い女:「私の生命活動が停止した場合、全ての卵が孵化するからね」
    髪の長い女:「……数は忘れたが」
    逆瀬川 苗:「…それは」
    逆瀬川 苗:「最悪なガブリエルもいたもんね。」
    髪の長い女:「私の翼は白くないからねぇ。毒に塗れて真っ黒だ」
    髪の長い女:「〝毒持つ翼(ポリスティナエ)〟──あんたの顔は覚えた」
    髪の長い女:「完成の暁には必ず、またあんたに会いに来るよ」
    逆瀬川 苗:「羽根が生えてれば、大概私の標的よ」
    逆瀬川 苗:「毒が強すぎて器(ヴォル)には入らないでしょうけどね」
    髪の長い女:バイバイ──と口にはせず、背を向けたままに手を振って。
    髪の長い女:ただの通行人のように公園を出て、歩道に沿って歩いて行く。
    髪の長い女:まるで自分が、ただの人間であるような顔をして、〝毒持つ翼(ポリスティナエ)〟は去っていく。

    GM:こうして、一つの戦いが終わった。
    GM:……………………。
    GM:正確ではない。
    GM:訂正しよう。
    GM:一つの〝前哨戦〟が終わった。
    GM:一度動き出した怪物を、もう止める手立てなどありはしない。
    GM:ヨハネの黙示録、12:3。
    GM:〝また、もう一つのしるしが天に現れた。〟
    GM:〝見よ、大きな、赤い竜がいた。〟



    GM:Dx3rdセッション『叛意二重奏』、一切の行程を終了致します。
    GM:お疲れ様でした!
    逆瀬川 苗:お疲れさまでした!たのしかった