『暴走車両追撃戦』

人は習い覚えた方法でしかコミュニケーションを行えない。



〝ヒドラNo9〟 阿僧祇 ナユタ(あそうぎ・ - )(キャラシート)PL:有限無限
〝ディープブルー〟 山井 爽(やまい・そう)(キャラシート)PL:がんとす
正邪の歯車(マーダーズ・ギア)光好 蓮太郎(みつよし・れんたろう)(キャラシート)PL:鳩麦

黒野即応支部シリーズ|次へログまとめへ
メイン雑談

目次

  • プリプレイ
  • 共通OP
  • クライマックス
  • バックトラック
  • 共通ED

  • プリプレイ

    ■トレーラー
    何かを守ることは難しい。
    何かを壊すことは簡単だ。
    誰かを赦すことは難しい。
    誰かを憎むことは簡単だ。

    だが、易き方に流れるのは必ずしも、彼らが邪悪だからとは限らない。
    正しく努力する術を学べなかったからなのかも知れない。

    時速200km。時間にしてほんの数分。
    刃と炎が、声と声が衝突する。


    ダブルクロス The 3rd Edition.

    『暴走車両追撃戦』

    ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

    ■自己紹介
    GM:自己紹介!
    GM:とりあえずコマが一番上にある山井さんからお願いしましょう
    山井爽:はーい
    GM:キャラシ張りつつよろ!
    山井爽:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYgNjNugMM
    山井爽:「山井爽(ヤマイ・ソウ)と申します。不束者ではございますが、どうぞよろしくお願いいたしますね」
    山井爽:物腰穏やかなUGNエージェント16さいの山井です。
    山井爽:幼き頃からチルドレンとして活動しており、いくつかの戦功を立てたあと、最近念願のエージェントに。
    山井爽:ついでに"遺産"も適合しちゃって順風満帆。やったやった。
    山井爽:自身の眼で見たオーヴァードのレネゲイドコントロールを乱す術に長けております。
    GM:そのための眼のグルグル包帯
    山井爽:具体的には海鳴の石版とグラビティバインドで1ラウンド達成値-30くらいはできるはず。
    山井爽:そうなのです。
    GM:凶悪!
    GM:決してフェチだけのためではなかったのだね
    山井爽:"遺産"適合後にその力はさらに強まったものの、能力制御のため普段は目覆いを着用して生活しております。
    山井爽:……………
    山井爽:ノーコメント。
    山井爽:がんばります!よろしくね!
    GM:よろしくお願いします!
    GM:ではお次、コマの並び順で行くと
    GM:あそうぎくん! 同様によろしく!
    阿僧祇ナユタ:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY3Y_gogMM
    阿僧祇ナユタ:「阿僧祇ナユタ………自分で付けた名前だ。デカい数字は、強いだろ?」
    阿僧祇ナユタ:毒使いFHチルドレン同士の蟲毒の戦いを生き残り、あらゆる毒を吸収した槍の使い手。
    阿僧祇ナユタ:"ヒドラNo9"とはコードネームであり、”完成”した槍の名前でもある。
    阿僧祇ナユタ:セルを脱走後、当てのない暮らしを長く続けていましたが
    阿僧祇ナユタかつて自分が殺した実験体の少女と再会、いい雰囲気になりました
    GM:主人公の風格がある
    阿僧祇ナユタ:それ以来、自分が生きる理由というものを手に入れ、少し上を向けるようになりました
    阿僧祇ナユタ:性能は罪人の枷濃縮体で敵の達成値をズタボロにする、槍投げ射撃アタッカーです
    GM:君達達成値になんらかの恨みがあるのかね?
    阿僧祇ナユタ:あと学校に通っておらず幸せな家庭というのも知らないので、突然アホだったり世間知らずな言動が出ます
    阿僧祇ナユタ:よろしくお願いします
    GM:よろしくお願いします。今回はそういうタフでクレイジーな野郎が重宝するのさ!
    GM:そして最後に貴重な成人男性こと光好さん! やはり同様に!
    光好 蓮太郎:うす!
    光好 蓮太郎:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY_oGIxAMM
    光好 蓮太郎:「光好蓮太郎。あー…なんだ、こんな見た目だが、まだ23の大学生だ。まあ、適宜楽していこうや。手を抜かねぇ範囲でな」
    光好 蓮太郎:一年浪人して大学に通ってるUGNエージェントです
    光好 蓮太郎:怠惰な人間ではありますがそれなりに真面目で社交的、大学では教育学を専攻しています
    光好 蓮太郎:性能的には、ウロボロスエフェクトで氷の茨のレベルを上げまくって、強制移動エフェクトを当てる感じ
    GM:まさかの教育者志望の人だった
    光好 蓮太郎:攻撃でダメージは発生しませんが、かなりの量のHPロストが発生します
    GM:まぁ教員には大学に6年7年通った人も珍しくないですしね
    GM:そしてまぁなんとエグい攻撃だ
    光好 蓮太郎:命中すればいいとはいえ達成値に不安は残りますが
    光好 蓮太郎:今回はなんとGM泣かせ二人が仲間なので
    光好 蓮太郎:なんとかなる…はず!
    GM:性能もまぁ、そりゃちょっとは見て選考しましたけどさ
    GM:かみ合わせエグくない?
    光好 蓮太郎:俺達のコンビネーションを見せてやるよ……
    山井爽:エグします
    光好 蓮太郎:こんな感じ!以上!
    阿僧祇ナユタ:ハーモニーってやつさ
    GM:OK! よろしくお願いしますこんちくしょう!
    GM:ではシナリオ開始! ……の前にちょっとだけ

    『黒野即応支部』:とは 黒野 唱哉支部長率いる小規模の支部。電話一本ですぐ戦地へ向かいますがモットー
    細かい事情を聞くよりも、まず現場の場所を聞き、場所が分かればディメンジョンゲートですっ飛んでいく
    良く言えば機動力が高い、悪く言えば脳筋のきらいがある支部です。
    GM:という支部なのですが、みなさんは
    GM:支部構成員になってもいいですし、借りてこられた立場になってもいいです
    GM:どっちがいいです?
    山井爽:どうしようかな 借りてこられようかな
    光好 蓮太郎:私はレンタルかな~って思いはあります
    阿僧祇ナユタ:特に所属もないフリーランスだからな(槍だし)
    山井爽:し……支部員!
    GM:オーケー、では今回は支部員が誰もいなかったので全員レンタルだ!
    GM:みんな有給取っちゃったんだな

    共通OP


    GM:全員登場!
    山井爽:山井爽の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (32 → 33)
    阿僧祇ナユタ:36+1d10
    DoubleCross : (36+1D10) → 36+10[10] → 46

    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (35 → 43)

    GM:──時速200kmの風を、あなた達は受けている。

    GM:【時系列:十数分前】
    GM:某市、地下車両倉庫。
    GM:この車両倉庫には、階段の他に出入り口が無い。
    GM:車両の格納はレネゲイド由来の能力を以て行う。〝黒野即応支部〟の本拠地である。
    黒野 唱哉:「点呼を行います──〝マーダーズ・ギア〟!」
    光好 蓮太郎:「うす」
    黒野 唱哉:「〝ヒドラNo9〟!」
    阿僧祇ナユタ:「……あっ俺か」
    阿僧祇ナユタ:「うっす」
    黒野 唱哉:「〝ディープブルー〟!」
    山井爽:「うっす~♪」
    山井爽:少々頬を染めている。
    黒野 唱哉:ビジネスマン風のスーツ──それでいてネクタイは喪服のような黒
    黒野 唱哉:そういう男があなた達のコードネームを呼び、車両倉庫内の車を指差した。
    黒野 唱哉:「お疲れ様です皆さん。どうにもうちの支部は人員不足でして」
    黒野 唱哉:「急な収集にもかかわらず集まっていただいた事、まことに結構、結構」
    黒野 唱哉:「……ところで早速聞くのですが、運転はお好きですか?」
    光好 蓮太郎:「教習所出てからはしてないんで、恐怖の方が勝ちますかね」
    光好 蓮太郎:オーバーサイズの白いTシャツに、黒のチノパン姿の男が気怠げに声をあげる
    山井爽:「即応支部さんは少数精鋭で有名ですもの」「一通りの訓練は受けておりますが……免許は、まだ」
    山井爽:「16なので」
    黒野 唱哉:「なるほど。いえ、ご安心を。採用条件に運転技能は掲げておりませんから」
    阿僧祇ナユタ:「バイクとかバギー乗ったことあるぜ」
    阿僧祇ナユタ:「免許って……何?」
    黒野 唱哉:「加えて免許の有無も考慮せずともよろしい。それは事務方がどうとでもします」
    阿僧祇ナユタ:「やるじゃん」
    黒野 唱哉:「……が。免許という概念を認識していないのはいただけませんね」
    黒野 唱哉:「そこのところを把握していないと恐怖の社内研修──じゃなかった」
    黒野 唱哉:「UGN内研修が襲ってきますよ」
    阿僧祇ナユタ:「うぇ、まじか……ミツキに聞いとこう」
    黒野 唱哉:「……とまぁ、それはさておき。では次の質問ですが」
    黒野 唱哉:「皆さん、屋根の上と後部座席と、どちらが戦いやすいです?」
    光好 蓮太郎:「屋根の上で。声通る方がやりやすいんで」
    黒野 唱哉:「ふむ、話が早い上に選択肢が私好みだ。うちの支部に転職しませんかね、お給料弾みますから」
    光好 蓮太郎:「毎回こんな感じなんすよね?そりゃちょっと…」
    光好 蓮太郎:「プライベートが割と忙しいもんで…」
    黒野 唱哉:「お二人は?」
    山井爽:「私は対象が視える範囲内なら、どちらでも構いません」
    山井爽:「距離も選ばないので」
    阿僧祇ナユタ:「障害物がない方がやりやすいかな、槍じゃ狭い所はやり辛い」
    黒野 唱哉:「ふむ、では」……数秒の思案
    山井爽:「疲れた顔をなさっておりますものね。お仕事、忙しいのかしら……」
    光好 蓮太郎:「………大学生」
    山井爽:「あら」
    山井爽:「失礼しました……」
    光好 蓮太郎:「いいよ、慣れてるから」
    阿僧祇ナユタ:「学生ってのも疲れるんだな……」
    黒野 唱哉:「なあに、社会に出ればもっと疲れますとも。ははははは」
    黒野 唱哉:「……こほん」
    光好 蓮太郎:「進学希望なら、先輩の話は聞いといたほうがいいぜ」阿僧祇さんに
    黒野 唱哉:「話しながらで結構。〝マーダーズ・ギア〟、あなたはそこの白いバンの上」
    光好 蓮太郎:「はいよ」バンの傍まで移動する
    黒野 唱哉:「〝ディープブルー〟、あなたはそちらの銀のバン、助手席へ」
    山井爽:「お邪魔いたします」そっとドアを開け着席。
    黒野 唱哉:「荷台ともうちの支部員が運転します、あなた達は向かいたい方を伝えてくれればよろしい」
    光好 蓮太郎:「そりゃ心強い。素敵なドライブになりそうだ」
    黒野 唱哉:「……〝ヒドラNo9〟、君はいささか厄介な気配を漂わせているが」
    黒野 唱哉:「交通法規の概念を学ぶのと、私のバイクのタンデムシートに座るのと、どちらが良い?」
    阿僧祇ナユタ:「べんきょーの方が時間取りそうだし」
    阿僧祇ナユタ:「たんでむ?の方で」
    光好 蓮太郎:くつくつと笑って
    光好 蓮太郎:「なるほど、そりゃ合理的だ」
    山井爽:「まあ」男子二人が組み付く様を想像し、ぽっと赤くなっている。
    黒野 唱哉:「よろしい。君のポジションが最も危険だ。頑張りたまえ──」
    黒野 唱哉:「──ちょっと、山井さん。なんですかその顔は」
    黒野 唱哉:「私なにかこう、とても嫌な予感がするのですが──」
    黒野 唱哉:と、
    山井爽:「いいえ。別に何も……うふふ」
    山井爽:含み笑い!
    黒野 唱哉:言いながら虚空に手を翳す。……《ディメンジョンゲート》
    黒野 唱哉:倉庫の壁の一つがゲートに侵蝕され、その向こうには、市街地であろう道路が見える。
    阿僧祇ナユタ:「うおっすげー!」
    山井爽:「まあ、羨ましい」「私も"バロール"ですが。ここまでの転移能力は持ち得なかったんですよねえ」
    黒野 唱哉:「当支部観測員の計算によれば、1分後、ターゲットが〝ゲート〟の位置を通過します」
    光好 蓮太郎:「おっと…マジでいきなりだな…」車上に飛び乗る
    黒野 唱哉:「つまりそのタイミングでこのゲートから飛び出せば、」
    黒野 唱哉:「ピタリ! ターゲットである暴走車両の真後ろに着ける訳なんですね」
    黒野 唱哉:バイクに跨がる。タンデムシートを手でぱしぱしと叩く。
    黒野 唱哉:「さて皆様、此処までで何かご質問、ご不明な点は御座いますか?」
    山井爽:「ターゲットの情報をお伺いしても?」
    山井爽:シートベルトを締めつつ。
    黒野 唱哉:「標的は『アボーシャンセル』の戦闘員達。コードネームは確認されていませんが──」
    黒野 唱哉:「人数が10人ほど。どうも、1台のバンに乗り合わせているようです」
    光好 蓮太郎:「10人て」
    山井爽:「すし詰めですねえ」
    黒野 唱哉:「当該のバンは市街地を暴走。前回にした窓から無差別にレネゲイドによる攻撃を撒き散らしているとか」
    黒野 唱哉:「まぁ、すし詰めですねぇ。おおやだやだ、満員電車のようだ」
    光好 蓮太郎:「黒野サンもそうだけど」
    光好 蓮太郎:「分かり易過ぎるぐらいに分かり易いな、今回の仕事は」
    阿僧祇ナユタ:「迷惑なやつらだなぁ……ところで」「………この小さな席が”たんでむ”なのか?」
    阿僧祇ナユタ:一応跨ってみながら
    黒野 唱哉:「ええ、その通り。此処がタンデムシートですので、好きに座るなり立つなりしてください──」と答えつつ、
    黒野 唱哉:こほん
    黒野 唱哉:咳払いの後に、ビジネスマンのような良く整った笑みのままで言うには。
    黒野 唱哉:「うちの支部にはですね、複雑な仕事はあまり回ってこないのですよ」
    黒野 唱哉:「とにかく急いで戦闘員が欲しい! 人が来ないと人が死ぬ!」
    黒野 唱哉:「細かいことは良いから荒事でどうにかしろ! ……そういうご用命がありましたら」
    黒野 唱哉:「我ら〝黒野即応支部〟へご連絡を。ワンコールで電話に出ます」
    阿僧祇ナユタ:「俺なんかに声かかって来た理由が分かったよ」
    光好 蓮太郎:「実はヤクザの事務所だったりしません?」
    山井爽:にこりと笑って。「うふふ。ある意味でヤクザよりタチが悪そうですが」
    山井爽:「分かりやすくて、私、とても好みです」
    黒野 唱哉:ごう──大型バイクがエンジンを唸らせる。
    黒野 唱哉:「アーユーレディ?」
    山井爽:「いつでも」
    阿僧祇ナユタ:「………行ける!」
    光好 蓮太郎:返答するように視線を送る
    黒野 唱哉:「ふふ──理解と行動が早い人は大好きですよ皆さん!」
    GM:ぐおうっ
    GM:大型バイク1台、乗用車が2台、ゲートへ飛び込み──

    GM:シーン終了です。ロイスの取得と購入が可能。
    GM:なお購入に関しては、2回の挑戦を許可します。二品買って行ってもいいんだぜ!
    山井爽:わ~い
    阿僧祇ナユタ:たくさん!
    阿僧祇ナユタ:黒野 唱哉 ○かっこいい/たんでむ…
    山井爽:黒野 唱哉 P○尊敬/N脅威
    山井爽:購入はボデマ
    山井爽:2dx+1>=12
    DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 5[2,5]+1 → 6 → 失敗

    光好 蓮太郎:同行者 山井爽:〇誠意/趣味…? 同行者 阿僧祇ナユタ:〇信頼/おつむ 同行者 黒野唱哉:〇信頼/パワー系
    阿僧祇ナユタ:購入は応急キット
    山井爽:もうワントライ
    山井爽:2dx+1>=12
    DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 10[3,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

    山井爽:買えました 装着!
    光好 蓮太郎:購入は強化ビジネススーツ
    阿僧祇ナユタ:1dx+2>=8
    DoubleCross : (1DX10+2>=8) → 5[5]+2 → 7 → 失敗

    光好 蓮太郎:4dx+3
    DoubleCross : (4DX10+3) → 7[1,2,6,7]+3 → 10

    阿僧祇ナユタ:1点使って成功に!
    阿僧祇ナユタ:残り財産4
    光好 蓮太郎:財産9使って買います。装備!
    山井爽:あと追加ロイス取得します
    山井爽:阿僧祇ナユタ P○連帯感/N不安
    阿僧祇ナユタ:もう一回応急キット!
    山井爽:光好蓮太郎 P○連帯感/N猜疑心
    山井爽:以上!
    光好 蓮太郎:なんか欲しいやつあります?
    阿僧祇ナユタ:1dx+2>=2
    DoubleCross : (1DX10+2>=2) → 6[6]+2 → 8 → 成功

    阿僧祇ナユタ:よし!
    山井爽:う~んどうしましょ ブルゲとかメイド服とかかなあ
    光好 蓮太郎:ではメイド行きますか
    光好 蓮太郎:4dx+5
    DoubleCross : (4DX10+5) → 4[2,3,3,4]+5 → 9

    光好 蓮太郎:無理だったよ!以上!
    山井爽:ナイスファイトミッツ
    GM:良さそうじゃな!
    阿僧祇ナユタ:はい!

    クライマックス


    GM:やっぱり全員登場!
    山井爽:山井爽の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (33 → 43)
    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎の侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (43 → 51)
    阿僧祇ナユタ:46+1d10
    DoubleCross : (46+1D10) → 46+4[4] → 50


    GM:【時系列:現在】
    GM:──時速200kmの風を、あなた達は受けている。
    暴走車両:爆音を鳴らし、時速200kmで市街地を暴走する黒いワンボックスカー。
    暴走車両:その窓からは周囲へ向けて、おおよそ無差別なレネゲイドによる攻撃が行われている。
    暴走車両:「撃てー!」「あの店覚えがあるぞ……撃て! 撃て!」「ぶっ潰せえ!」
    暴走車両:窓から外へ漏れ出す声は、憎悪を交えた愉悦の色だ。
    GM:その真後ろ、車間距離にして数十センチの位置にあなた達は躍り出る!
    阿僧祇ナユタ:「ほんとにすぐだな!」
    光好 蓮太郎:「……うはは。煽り運転ってこういう事か」
    山井爽:「これはこれは」想像以上の暴虐ぶりに眉根が上がる。
    黒野 唱哉:「有言実行はビジネスの基本!」ぎゃんっ! とタイヤを鳴らして車両の横へ踊りでる。
    暴走車両:「うぉっ!?」「どうした!」「う、後ろに車が──」
    暴走車両:「UGNか!?」
    暴走車両:曲がりなりにもオーヴァード。すぐにあなた達の接近に気付き、
    暴走車両:後部の窓から外へ体を出した男が2人ほど──その手から牽制の火球をあなた達へと放つ!
    光好 蓮太郎:「うおあっぶね!!!」その火球を辛うじて躱し
    阿僧祇ナユタ:引き抜いた槍を、タンデムシートから振り回し火球を切り裂く
    光好 蓮太郎:「生身の人間に向かって何すんだこの野郎!」
    暴走車両:「生身の人間がそんな肆號立会人みてえな真似するか!」
    山井爽:走行中の窓から出した腕。くるり、と回した指から発せられた微弱な"ワーディング"から小さな魔眼が火球に向かって殺到。
    光好 蓮太郎:「それはそう!だけどお前らのやった事を許すわけにはいかん!」
    山井爽:「どちらかと言えば我々、密葬課タイプですよね」
    光好 蓮太郎:「神妙にお縄につきやがれこの野郎!こっちは明日提出のレポートがあんだよ!」
    暴走車両:火球は、或いは躱され或いは弾け、カーチェイスを彩る花火と化す!
    暴走車両:「ち──しゃらくせえ! たかが四人、燃やして殺す!」
    暴走車両:「俺達はアボーシャンセルだ! 廃棄物の寄せ集めだ!」
    暴走車両:「今さら顧みる正論なんかねえんだよ!」
    阿僧祇ナユタ:「寄せ集めか……」
    阿僧祇ナユタ:「集まってられるだけ、幸運な方だと思うぜ?」
    阿僧祇ナユタ:「………俺には、1人しか残らなかったからな」

    エンゲージ

    暴走車両[5]
    光好 蓮太郎[5]
    山井爽[8]
    阿僧祇ナユタ[11]
    黒野 唱哉[12]

    特殊裁定 この戦闘において、光好 蓮太郎、山井爽、黒野 唱哉を
    行動値補正0、戦闘・全力移動距離200m、装甲0のヴィークルに常時搭乗しているものとして扱います。
    山井爽:ぶんぶん!
    光好 蓮太郎:ふむふむ
    GM:また阿僧祇ナユタは黒野 唱哉のヴィークルへ、同乗状態になっているものとします。
    阿僧祇ナユタ:タンデム!
    GM:まぁ実質はフレーバーみたいなものだが!
    GM:時速200kmで爆走してると思いながら演出しておくれな!
    GM:という訳で──
    暴走車両:──正常に機能しなかったもの。失敗したもの。
    暴走車両:そういう連中の〝逆恨み〟も束ねれば一つの波となり、あなた達のレネゲイドを強く揺さぶる!
    GM:衝動判定! 難易度は9!
    光好 蓮太郎:3dx
    DoubleCross : (3DX10) → 7[5,6,7] → 7

    阿僧祇ナユタ:3dx>=9
    DoubleCross : (3DX10>=9) → 7[4,7,7] → 7 → 失敗

    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎の侵蝕率を2D10(→ 15)増加 (51 → 66)
    山井爽:4dx+1>=9
    DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 6[1,2,2,6]+1 → 7 → 失敗

    山井爽:やべっ 暴走
    山井爽:山井爽の侵蝕率を2d10(→ 2)増加 (43 → 45)
    山井爽:落ち着きすぎだろ
    阿僧祇ナユタ:みんな7……仲良しか?
    阿僧祇ナユタ:50+2d10
    DoubleCross : (50+2D10) → 50+2[1,1] → 52

    阿僧祇ナユタ:は?
    GM:777でメダルたくさん出そう
    山井爽:www
    光好 蓮太郎:君達www
    GM:凄いわねこのタッグ
    山井爽:若いからね
    光好 蓮太郎:お兄さんをハブる気か?
    GM:さて、続いて──ミドルシーンが無かった分、任意ジェネシフトのお時間だ!
    山井爽:ヤッターッ
    GM:使いたかったら好きにしな!
    山井爽:これ4個振っても全然問題無い気するな
    阿僧祇ナユタ:ウオーーーーッ
    阿僧祇ナユタ:もちろん4個!
    光好 蓮太郎:そうね…
    山井爽:というわけで4個ふります
    GM:40とか出さないでね
    山井爽:45+4d10
    DoubleCross : (45+4D10) → 45+11[2,3,5,1] → 56

    光好 蓮太郎:こちらも4個振ります!
    山井爽:お前…
    阿僧祇ナユタ:52+4d10
    DoubleCross : (52+4D10) → 52+34[10,6,9,9] → 86

    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎の侵蝕率を4D10(→ 24)増加 (66 → 90)
    GM:わははは
    阿僧祇ナユタ:80越えた、いい仕上がり
    山井爽:まあ戦闘中にやるかァ…
    GM:んでは

    ラウンド1


    GM:セットアップ!
    山井爽:ございません。
    阿僧祇ナユタ:ないぜ
    暴走車両:《先陣の火》 このラウンドだけ行動値+20して25に!
    光好 蓮太郎:『不当契約"デビル・メイク・ライ"』《パーフェクトイミテイト》《原黄:氷の茨》《尾を食らう蛇》《巨人の影》
    光好 蓮太郎:HPを1D10消費、氷の茨にパーフェクトイミテイトと巨人の影の効果を適用。エフェクトレベルが+4され、此方のエンゲージを離脱した相手に11D10のHPロストが発生
    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎の行動値を14増加 (5 → 19)
    光好 蓮太郎:ミス
    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎の侵蝕率を14増加 (90 → 104)
    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎のHPを1D10(→ 2)減少 (25 → 23)
    GM:よろしい。ではイニシアチブだが……まさかPC側にイニシアチブ行動する奴なんかおるまい……
    阿僧祇ナユタ:……すっ
    山井爽:おるか~?
    光好 蓮太郎:いんのか~~?
    阿僧祇ナユタ:いるさ ここに一人な!
    阿僧祇ナユタ:《時間凍結》
    阿僧祇ナユタ:HPを20消費、HP5になり
    阿僧祇ナユタ:侵蝕+5で……メインプロセスを行う!
    GM:マジで居るんだもんなぁ……!
    GM:チクショウ! 来いやぁ!
    阿僧祇ナユタ:オートアクションでヒドラNo9(栄光と勝利の槍相当)を装備
    阿僧祇ナユタ:マイナーでヘルメットを投げ捨て
    阿僧祇ナユタ:メジャーアクション
    GM:むしろちゃんと今まで被ってくれてたんだ……良い子……
    阿僧祇ナユタ:『ヒドラの毒』
    阿僧祇ナユタ:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》+《滅びの一矢》+《罪人の枷》
    阿僧祇ナユタ:対象は暴走車両!
    阿僧祇ナユタ:ヒドラNo9(栄光と勝利の槍相当)による射撃攻撃
    阿僧祇ナユタ:妨害等なければ進むぜ
    GM:妨害は……無いな!
    阿僧祇ナユタ:じゃあいくぜ!
    阿僧祇ナユタ:9dx7+1
    DoubleCross : (9DX7+1) → 10[2,2,2,4,4,5,5,9,10]+6[1,6]+1 → 17

    阿僧祇ナユタ:そこそこ!
    暴走車両:ふふ……ガード! そして《氷盾》!
    暴走車両:ガード値10で防いでやるぜ!
    阿僧祇ナユタ:げえ!
    阿僧祇ナユタ:2d10+11
    DoubleCross : (2D10+11) → 12[3,9]+11 → 23

    阿僧祇ナユタ:装甲もガードも有効……!
    GM:ふふ……13ダメージ通しだ……これならまだ元気に走る!
    GM:ということで演出どうぞだ!
    阿僧祇ナユタ:そうだな……このラウンドの間あらゆる達成値が-28されるだけで、元気だな
    GM:わはははは
    阿僧祇ナユタ
    阿僧祇ナユタ:「………やっぱりちょっと邪魔だ、これ!」
    阿僧祇ナユタ:渡されていたヘルメットを脱ぎ捨てる
    阿僧祇ナユタ:紫色の髪が風に殴りつけられるようになびいて
    阿僧祇ナユタ:「………こっちの方が、よく視える………!」
    暴走車両:「視えたから──なんだってんだぁ!」
    暴走車両:暴走車両からのがむしゃらな火球砲撃! そのうちの数発があなたに迫る!
    阿僧祇ナユタ:自分の腕に、槍の先端を押し当て、血を纏わせる
    阿僧祇ナユタ:「少し……大人しくなりなッ!」
    阿僧祇ナユタ:その火球が届くよりも速く、投擲した槍が車両に突き刺さる
    暴走車両:がずんっ!
    暴走車両:見た目以上に分厚い装甲を槍が貫く──
    阿僧祇ナユタ:蟲毒の果てに生まれたレネゲイドの毒、”ヒドラNo9”
    暴走車両:否、装甲ではない。装甲自体は標準、内部からレネゲイド能力で生成した氷が補強している!
    阿僧祇ナユタ:たとえどれだけ強固であろうとも
    阿僧祇ナユタ:僅かにでもそれを貫いたのであれば────その毒は回る
    暴走車両:毒は回る──伝うものがあれば。
    暴走車両:例えば、そう。槍の切っ先を阻んだ氷そのものだ。
    暴走車両:車両の内部を悉く、守護するように張り巡らされたが故に、
    暴走車両:それを媒介とするならば、毒は忽ちに車両中を侵し巡る。
    阿僧祇ナユタ:車両中にいる全ての人間のレネゲイドが、異常に襲われる
    阿僧祇ナユタ:視界が霞む、聞こえるはずのない音が聞こえる
    暴走車両:ぎぎいっ!
    暴走車両:急ブレーキの音。車両が右に大きくぶれた。かと思えば左に。また右に。
    阿僧祇ナユタ:足元が歪み、全身がひりひりする
    暴走車両:「あ、ああ、あああ」「煩い、誰だよ煩い、煩いなぁ! んなこと知ってんだよ!」
    阿僧祇ナユタ:「さ、下準備はできた」
    暴走車両:「俺達が一番知ってんだよそんなこと! 何度も何度も何度も言いやがって!」
    阿僧祇ナユタ:「少しはゆっくり狩れそうだ……」
    暴走車両:「俺達なんか要らないって、俺達が一番知ってんだよぉおおおっ!」
    暴走車両:……暴走は未だに続いている。
    GM:では
    GM:今度こそ。行動値25、暴走車両の手番だ。
    暴走車両:マイナーアクション、《絶対の空間》+《氷の回廊》
    暴走車両:このエネミーはあなた達と同じヴィークルに搭乗しているものとする。つまり。
    阿僧祇ナユタ:!?
    エンゲージ

    暴走車両[5]

    200m

    光好 蓮太郎[5]
    山井爽[8]
    阿僧祇ナユタ[11]
    黒野 唱哉[12]
    山井爽:どこ行くねーーーーん!!!
    光好 蓮太郎:あ、この野郎!
    光好 蓮太郎:キノコ取りやがったな!
    暴走車両:エンゲージを離脱して戦闘移動200m! ついでにメジャーのダイスを増やすぜ!
    阿僧祇ナユタ:しかも3個あるやつ!
    GM:……離脱なんだよなぁ
    光好 蓮太郎:そういう事ですね
    山井爽:あっ…
    阿僧祇ナユタ:出て行っちゃったね……
    光好 蓮太郎:氷の茨の効果でHPロストが発生します
    光好 蓮太郎:11d10
    DoubleCross : (11D10) → 58[5,5,4,3,6,5,9,1,8,3,9] → 58

    GM:あははは
    山井爽:離脱しただけで…?????
    阿僧祇ナユタ:エンゲージを離脱しただけなのに(映画)
    GM:えー
    GM:氷の茨は「HPを失う」なので、ガードもクソもなく
    GM:HPダメージを軽減するエフェクトさえ役に立たないという事が判明しました
    GM:暴走車両のHPを58減少 (-13 → -71)
    GM:一気に半壊だよ!!!
    山井爽:車両ダイーーン!
    暴走車両:ぐわあああああーっ!
    暴走車両:……それはそれとしてまだ生きているのでメジャー!
    暴走車両:《コンセントレイト》+《要の陣形》+《崩れる大地》+《鋼の顎》+《完全なる世界》
    GM:射程視界の射撃攻撃、対象3体で装甲無視……もちろんPC3人を狙うぜ!
    GM:命中判定!
    GM:16dx7+4-28
    DoubleCross : (16DX7-24) → 10[1,1,2,2,3,4,5,6,6,7,7,7,8,8,10,10]+10[2,2,2,3,3,6,9]+10[9]+3[3]-24 → 9

    GM:バカ!!!!
    GM:-28ですね、5ですね
    光好 蓮太郎:くそーー!クソみたいな達成値なのに暴走でリアクション出来ねぇーー!
    山井爽:参ったなこりゃ ガハハ!
    阿僧祇ナユタ:もう少し低くなったらな~
    山井爽:暴走さえしてなければよーっ
    山井爽:リア不!
    光好 蓮太郎:リア不!
    暴走車両:2d10+20 装甲無視ダメージ!
    DoubleCross : (2D10+20) → 10[8,2]+20 → 30

    暴走車両:そしてこれに命中したらシーン中のドッジダイスが6減るおまけ付き!
    光好 蓮太郎:死!黒野さんのロイス昇華してHP11で蘇生!
    阿僧祇ナユタ:げはあ!リザレクト!
    山井爽:ガハハ!UGNボディアーマーで装甲8が……装甲無視じゃねえか!
    阿僧祇ナユタ:98+1d10
    DoubleCross : (98+1D10) → 98+8[8] → 106

    GM:あっダメージ計算間違えてる!
    山井爽:死にます! リザレクト!
    山井爽:おっ
    暴走車両:1d10+20 こっち!
    DoubleCross : (1D10+20) → 6[6]+20 → 26

    山井爽:ウワーッ! ピッタリ死んだ!
    光好 蓮太郎:ギリ…死ぬ!
    GM:……どっちにしても死ぬか
    阿僧祇ナユタ:結局死!
    山井爽:山井爽の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (56 → 63)
    GM:じゃあ演出は……そうだな
    GM:途中に茨で挟まってもらおう!
    光好 蓮太郎:はーい
    暴走車両:──それは突然のことだった。
    暴走車両:暴走する車両が〝炎に包まれ〟た。
    暴走車両:事故や整備不良ではない。車内を犯す氷の毒に対抗する、自傷を厭わぬ炎である──そして!
    暴走車両:「──逃げるぞお前らぁ!」
    暴走車両:ごうっ! 排気ガスの代わりに炎を吐き出し、黒い車体が急加速する!
    暴走車両:その姿はあなた達を後方へ置き去りに、忽ち消え去ってしまう──
    暴走車両:──筈、だった。
    阿僧祇ナユタ:「………逃げるつもりかこいつら!」
    山井爽:「あら、大変」
    光好 蓮太郎:「焦んな、機会は作る」───人差し指の腹を、爪で切りつけ、血を滲ませる
    光好 蓮太郎:「攻撃の用意してろ、山井」
    光好 蓮太郎:人差し指と親指で輪を作ると、まるでメガホンのように口元へと当て
    光好 蓮太郎:滲んだ血が作った薄い赤の膜に向かって、声を発する「”そこのワンボックス”!!!」
    光好 蓮太郎:「”今すぐ止まれ”!!さもねーと」
    光好 蓮太郎:「”そのまま燃えカスになるぞ”!!」
    暴走車両:ガシャァッ!!!
    暴走車両:……まるでその声に応じるかのように、車体の上部が、
    暴走車両:自らの纏う炎に〝急に耐えられなくなったかのように〟破断し、路上に落ちて砕けた。
    暴走車両:「う、げえぇっ……!?」
    光好 蓮太郎:「………契約不履行。」
    暴走車両:突如運転席へ叩き付けられる向かい風。操縦を誤らぬよう、咄嗟にブレーキを踏むも、
    暴走車両:その1秒か2秒程度の躊躇は、オーヴァード同士の戦いでは。
    暴走車両:ましてやこの〝高速戦闘〟では致命的な間であった。
    光好 蓮太郎:「言う事聞いてりゃ、痛い目見なくて済むのによ」
    山井爽:「お見事」ひゅう、と鳴らない口笛を吹く。
    阿僧祇ナユタ:「逃げ出してから言うのか、ずるいなぁ……」ニッと笑って
    黒野 唱哉:「うかつなサインはこういう目に遭うということです。未成年は特にしっかり覚えていきましょうね」
    光好 蓮太郎:「つっても、あれだけ離れられたら、俺にはどうにも出来ん」
    光好 蓮太郎:「──頼めるか、山井」
    山井爽:「お任せ下さい……と、言いたい所ですが」
    山井爽:「彼ら。まだ何かやるようですね」
    黒野 唱哉:「何、そう憂うこともありませんよ」
    黒野 唱哉:「残業時間の短縮は当支部の課題ですので、無論」
    黒野 唱哉:「十分な対策を──」
    暴走車両:「──がぁああああああぁっ!」
    暴走車両:ドゥッ!!!
    暴走車両:咆哮! そしてがむしゃらに乱射される火球の雨!
    暴走車両:車体上部が剥ぎ取られてみれば、種は分かるだろう。
    暴走車両:複数人のオーヴァードがそれぞれに、形を似せて放つ火球。
    暴走車両:それは烏合の衆から放たれるが故に帰って速度や着弾地点が統一されておらず、
    暴走車両:不規則に落ちる雨粒を避けがたいのと同様に、あなた達へ破壊を齎す──
    暴走車両:──着弾 / 爆発!
    山井爽:魔眼射出。傍らの運転手に向かって放たれる火球だけを判別、咄嗟に反らして。
    阿僧祇ナユタ:「────っ!」血を流し、体力を消耗している状態
    光好 蓮太郎:「……くそっ…狙われてないとかえって避け辛い…」最小限のダメージとはいえ、生身の身体。当然半身が焼け焦げる
    山井爽:「お気に入りでしたのに、この服」無差別の火球により抉られた肩と。降り注いだ粉々のフロントガラスの破片をぱっぱと叩く。
    暴走車両:「見たか、バーカ! ひねくれ者はぐれ者舐めんじゃねえ──」
    GM:手番、行動値12、黒野 唱哉。やることは単純だ。
    阿僧祇ナユタ:「……認めるよ、少しだけな」
    黒野 唱哉:「〝ヒドラNo9〟、思うところがあるならば──」
    黒野 唱哉:戦闘移動。200m前進し暴走車両と同一エンゲージへ。
    黒野 唱哉:この時、同乗状態の阿僧祇ナユタも同時に移動する。
    阿僧祇ナユタ:……!
    エンゲージ

    暴走車両[25]
    阿僧祇ナユタ[11]
    黒野 唱哉[12]

    200m

    光好 蓮太郎[5]
    山井爽[8]
    黒野 唱哉:「直接、聞こえるように言うのが良いでしょう。……その方がすっきりしますとも」
    阿僧祇ナユタ:「……ありがとう」
    黒野 唱哉:メジャーアクション、《アドヴァイス》+《戦場の魔術師》
    黒野 唱哉:対象はPC3人。次のメジャーアクションのダイス+5、C値-1(下限6)
    山井爽:やった~!
    黒野 唱哉:──バイクが馳せる。破損した敵の車体へ、牙を剝くように。
    黒野 唱哉:同時にあなた達の周囲に発生するものは、ほんの僅かな空間の〝歪み〟だ。
    黒野 唱哉:速度や風や、敵の移動や。そういうものを先に計算して、攻撃に僅かな補正を掛けるもの。
    黒野 唱哉:〝少しばかり攻撃が当たりやすくなるルート〟が、あなた達の眼前に示される。
    黒野 唱哉:「どうぞ皆様、行ってらっしゃいませ」
    黒野 唱哉:「荒事はあなた達が。知恵は私が絞ります」
    山井爽:「人使いの荒いこと」くすりと笑う。
    光好 蓮太郎:「心強いっすわ、インテリヤクザみたいだけど!」
    阿僧祇ナユタ:「……」再び槍を構える
    GM:手番、行動値11……ナユタくんか
    阿僧祇ナユタ:そうだぜ
    GM:二発目のパンチが来てしまう……
    阿僧祇ナユタ:マイナーで暴走解除
    阿僧祇ナユタ:メジャーアクション『ヒドラの牙』
    阿僧祇ナユタ:《コンセントレイト:ブラム=ストーカー》+《滅びの一矢》
    阿僧祇ナユタ:射撃攻撃!
    GM:妨害は無い。先に言ってしまうが、リアクションも先ほどと同様だ!
    阿僧祇ナユタ:11dx7
    DoubleCross : (11DX7) → 10[1,1,2,3,5,6,6,7,8,9,10]+10[4,5,8,10]+10[7,8]+10[3,9]+6[6] → 46

    阿僧祇ナユタ:俺は絶好調!
    GM:ガード! 《氷盾》! ダメージ来い!
    GM:あ、
    GM:支援分が……もしかして?
    阿僧祇ナユタ:忘れてた……ごめん!
    阿僧祇ナユタ:振りなおしていいですか!
    GM:振り直しは任意だ! 出目がデカいから!
    阿僧祇ナユタ:16dx6
    DoubleCross : (16DX6) → 10[2,2,2,3,4,5,6,6,7,7,8,10,10,10,10,10]+10[2,2,2,2,3,7,7,8,8,9]+10[3,4,5,5,6]+10[8]+4[4] → 44

    GM:これだからC値6はよ
    阿僧祇ナユタ:運命は収束するんだぜ
    阿僧祇ナユタ:こっちでいい……支部長の支援は欲しいから!
    GM:改めてダメージ!
    阿僧祇ナユタ:ダメージ行くぜ!
    阿僧祇ナユタ:5d10+11
    DoubleCross : (5D10+11) → 34[6,9,7,8,4]+11 → 45

    阿僧祇ナユタ:どうだ!
    GM:……これは流石にぶっ壊されるが……!
    暴走車両:《燃える魂》! HP30になって復活!
    阿僧祇ナユタ:燃えてるもんな…
    暴走車両:めらめら燃えてるぜ……演出来いやぁ!

    阿僧祇ナユタ:ヒドラの毒は、複数回当てても効果はない
    阿僧祇ナユタ:僅かに掠るだけで最大限の効果を発揮するからだ
    阿僧祇ナユタ:よってこの一刺しは───
    阿僧祇ナユタ:「ブチ抜くために!」
    阿僧祇ナユタ:座席から跳び、暴走する車両に
    阿僧祇ナユタ:自分の体ごと、槍を突き立てる!
    暴走車両:もう、攻撃を妨げる車体は半ば破損し、氷の壁のみが立ちはだかる。
    暴走車両:それは先の一撃ならば十分に耐えられるよう、心魂込めて分厚く生成されていた──
    暴走車両:──ガギャアアアァァッ!
    暴走車両:壮絶な激突音! 刃と壁の激突──
    暴走車両:「ぐぉぁあああっ……!」
    暴走車両:その槍の切っ先はついに、ハンドルを握るリーダー格の男に届く!
    暴走車両:「……く、そ……テメェ……!」
    阿僧祇ナユタ:「……ついてるぜ」「良いのが入った」
    暴走車両:あなたと然程変わらないだろう年頃の、
    暴走車両:まだ少年と呼んでもいいだろう。だが、随分と荒んだ顔の男だった。
    暴走車両:「ふざけんなよ……」
    暴走車両:「ふざけんなよ……!」精一杯の悪態を吐きながら睨む彼は、まだアクセルを踏む足を緩めない。
    阿僧祇ナユタ:「もう……逃げるのはやめろ……!」
    暴走車両:……緩むのは車両の方だ。その速度は少しずつ、少しずつ落ち始める。
    阿僧祇ナユタ:「そうやって逃げるだけじゃ……壊して進むだけじゃ」
    阿僧祇ナユタ:「どこにも辿りつけねえんだよ……!」
    暴走車両:「なら……俺達を追うんじゃねえよ……!」
    暴走車両:「追われたから俺達は逃げてんだ……逃げてえんだ……!」
    黒野 唱哉:「──〝ディープブルー〟!」
    山井爽:「は」
    黒野 唱哉:二人の少年の声を、爆炎の中へ押しやるような、鋭い声。
    黒野 唱哉:「そろそろ定時です、あなた達」
    黒野 唱哉:「退勤の準備、よろしく!」
    山井爽:「承知いたしました」透き通るような声のあと。白魚のような手が目覆いに伸びた。
    GM:手番、行動値8、山井爽!
    山井爽:はい。
    山井爽:マイナーでジェネシフト。
    山井爽:頼みますわよ~
    山井爽:63+4d10
    DoubleCross : (63+4D10) → 63+25[7,4,8,6] → 88

    山井爽:ヨシ!
    阿僧祇ナユタ:80越え!
    山井爽:メジャー、コンボ:"滅牙鹵貪(メガロドン)" 《黒の鉄槌》+《黒の咆哮》+《黒星の門》
    山井爽:対象はもちろん暴走車両。
    GM:射程視界の恐ろしさよ……
    GM:妨害は無い! 来い!
    山井爽:支部長の支援込!
    山井爽:11dx9+4
    DoubleCross : (11DX9+4) → 10[1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,9]+3[3]+4 → 17

    山井爽:う~んそれほど!
    暴走車両:ガード! そして《氷壁》!
    山井爽:何ィ
    暴走車両:間違えてる
    暴走車両:《氷盾》!
    暴走車両:壁はヤバイ方のやつだ!
    山井爽:びっくりしたぜ!
    山井爽:ではダメージ!
    山井爽:2d10+32
    DoubleCross : (2D10+32) → 12[8,4]+32 → 44

    山井爽:装甲有効!
    暴走車両:……44-10=34……残りHP30……したがって
    暴走車両:《蘇生復活》
    山井爽:野郎~~~!
    光好 蓮太郎:この野郎!
    暴走車両:HP1で蘇生する。
    阿僧祇ナユタ:もう……楽になってくれ…!
    GM:演出どうぞだぜ
    山井爽:は~い

    山井爽:山井爽の戦闘スタイルは、バロール能力者にとってはスタンダードなもの。
    山井爽:高出力のレネゲイドを形にした魔眼を対象に向けて射出するだけの、至ってシンプルな攻撃方法。
    山井爽:"だった"。
    山井爽:───この身が、"遺産"に適合するまでは。
    山井爽:《ワーディング》
    山井爽:山井の放つ極小のワーディングに伴い、空気が震え、景色が歪む。
    山井爽:レネゲイドの放出と共に形成される"門(ゲート)"が。音を立てて軋む。
    山井爽:埒外の大きさの"なにか"が無理矢理に抜けようとしているように。
    山井爽:やがて。ぎしり、と悲鳴のような音と共に、門が砕け。それの姿が露わになる。
    山井爽:ワンボックスカーにも勝るとも劣らない、紡錘形の体躯。
    山井爽:上下に生え揃ったヒレ。大口を開ける度に、氷柱のような鋭い歯が見える。
    暴走車両:「ぅ、あ」
    山井爽:「あなた方には黙秘権があります」
    山井爽:「あなた方の言うことはどんなものでも法廷で不利に使われる可能性がありますけど……」
    暴走車両:憎悪と〝八つ当たり〟ばかりだった声に、初めて混ざる〝畏れ〟は、
    暴走車両:その異形の牙が、どんなに学がなく経験が薄いものであろうとも
    暴走車両:動物的な本能から、恐れるべきと解るが故か。
    山井爽:「知ったことでは、ありません」
    暴走車両:「わ、ぁああああああっ」
    山井爽:絶滅した史上最大の古代鮫。かつての深海の王者を模したそれが。
    山井爽:水中を泳ぐように宙を猛進し、大口を開けて、暴走車両のバックドアガラスを飴細工のように噛み砕く。
    暴走車両:ハンドルを切る。車体が回頭する。
    暴走車両:崩れかけた車体。ありふれた車種。怯えた子供の駆るそれが。
    山井爽:車体も、炎も、氷も、意に介す様子すら伺えない。
    山井爽:機械のように無機質な瞳がただ、視ているのは。
    山井爽:己の食欲を満たしうる事の出来る、獲物だけ。
    暴走車両:砕かれ、潰れて、壊されて。なんの用途も無い屑鉄へと変わっていく。
    暴走車両:「わああっ、あ、あああああっ!!!」
    暴走車両:がむしゃらに吠えてアクセルを踏む。……すっかり速度の遅くなった車体は、
    暴走車両:牙を振り払うことも出来ず、巨体にぶち当たって打ちのめすことも出来ない。
    山井爽:「は、ぁ……っ」
    山井爽:耳に聞こえてくる悲鳴、抗うことの出来ない己が衝動に、ぶるりと身体を震わせて。
    暴走車両:右に目一杯にハンドルを切った車体はグルグルと、
    暴走車両:同じ場所を同じ軌道で巡りながら、屑鉄を振り落として小さくなっていく。
    山井爽:「少々やりすぎたきらいがありますが……」こほん、と咳払い。
    暴走車両:ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐると、
    暴走車両:どこへ行くことも出来ないで。
    山井爽:「光好さん」
    山井爽:「迎えに行ってあげましょう」
    光好 蓮太郎:「仕方ねーな」
    少年:どさっ
    少年:運転席から、這うようにして、少年がひとり、路上に落ちた。
    少年:彼はすぐにも、間近に落ちていた屑鉄を拾って、
    少年:その不格好な断面をあなた達へ、ナイフのように向けて歩き出した。
    GM:手番
    GM:行動値5、光好 蓮太郎
    光好 蓮太郎:押忍
    光好 蓮太郎:マイナーで戦闘移動、暴走車両にエンゲージ
    エンゲージ

    暴走車両[25]
    阿僧祇ナユタ[11]
    黒野 唱哉[12]
    光好 蓮太郎[5]

    200m

    山井爽[8]
    光好 蓮太郎:メジャーで『白紙化"ディフォールト"』《C:ソラリス 》《恐怖の一言》攻撃命中時に4m移動してもらいます
    光好 蓮太郎:何も無ければ判定!
    GM:無いぜ……!
    光好 蓮太郎:11dx6+7
    DoubleCross : (11DX6+7) → 10[1,1,2,3,4,6,7,8,8,9,10]+10[4,6,6,6,9,10]+10[3,4,5,5,9]+10[6]+10[8]+5[5]+7 → 62

    光好 蓮太郎:ありがとう黒野さん…
    暴走車両:ここで……奇蹟狙いのドッジ!
    暴走車両:5dx>=62
    DoubleCross : (5DX10>=62) → 10[5,8,9,10,10]+8[5,8] → 18 → 失敗

    阿僧祇ナユタ:そこからー28…
    GM:そうなるな……
    光好 蓮太郎:ダメージは無し、しかしエンゲージ離脱が発生しますので、氷の茨が発動します
    山井爽:う~ん罪人が思い
    GM:その通りだ……
    光好 蓮太郎:11d10
    DoubleCross : (11D10) → 64[10,7,6,1,8,3,8,6,2,5,8] → 64

    暴走車両:軽減手段無し……そして復活エフェクト無し
    光好 蓮太郎:光好 蓮太郎の侵蝕率を4増加 (104 → 108)
    暴走車両:……撃破!
    GM:演出をどうぞ……これが最後の一撃だ!
    光好 蓮太郎:加速の後、減速した車から飛び降りると、不格好に地面を転がり
    光好 蓮太郎:「……てて…さて」
    光好 蓮太郎:自分よりもはるかに小柄な子供と向かい合う
    光好 蓮太郎:人差し指と親指で作った輪を、口元へと近付け
    少年:「はぁ……はぁ……!」
    光好 蓮太郎:「”アボーシャンセル”」
    少年:じわじわと、歩み寄る。
    少年:その一歩一歩は遅くとも、
    少年:セルの名を呼ばれた時はまるで、誰かに褒められでもしたかのように目を輝かせてあなたを見据えた。
    光好 蓮太郎:「”ナイフを捨てて大人しくしろ”」
    少年:「へ……」
    光好 蓮太郎:「じゃないと、”何がどうなるか分かんねーぞ”」
    少年:先ほどまでは知らなかった。だが今はもう、〝知っている〟。
    少年:この声に、言葉に逆らえばどうなるかを。
    少年:逡巡の後に、少年は、
    少年:「……うぉおらあああああぁっ!」
    少年:かろうじてナイフと呼べる屑鉄を振りかざして走り出した。
    光好 蓮太郎:…彼等に何があったのかは、俺には分からない
    光好 蓮太郎:こんなご時世。おまけにこんな能力だ。
    光好 蓮太郎:利のある言葉で、希望を見せてやる事は、俺には出来ない
    光好 蓮太郎:所詮は、害を為す契約を一方的に押し付けるだけの、呪われた力だ
    光好 蓮太郎:─────バ ゴン! ! ! !
    光好 蓮太郎:走り出した少年の身体は、その瞬間、”見えない壁”に正面から衝突し
    光好 蓮太郎:「───契約不履行。悪いな」
    光好 蓮太郎:「俺達は……俺は」
    光好 蓮太郎:「お前らみたいな奴を裁く為の、歯車だ」
    少年:その体が傾いていく。……歯車にも成れなかった不良品が。
    光好 蓮太郎:「………ただ」
    光好 蓮太郎:「最後の最後に、逃げなかったのは評価してやる」
    少年:戦いが終わり──名前の無い少年がひとり、戦場の煤の上に転がった。
    光好 蓮太郎:「───根性あんじゃねーか、チビ助」

    バックトラック


    GM:EロイスもDロイスも……無い!
    GM:素のロイスで振りな!
    光好 蓮太郎:ロイス4個!等倍!
    光好 蓮太郎:108-4d10
    DoubleCross : (108-4D10) → 108-23[1,9,10,3] → 85

    光好 蓮太郎:5点帰還!
    山井爽:ロイス五個。等倍振りで。
    山井爽:アッちょっとまってね
    GM:もしかするとこれは
    山井爽:山井爽の侵蝕率を7(→ 7)増加 (86 → 93)
    山井爽:93-5d10
    DoubleCross : (93-5D10) → 93-16[6,3,2,3,2] → 77

    山井爽:こう!
    GM:いや、どっちがお得かな
    GM:おお……バクトラが上手い
    山井爽:5点ですわ!
    阿僧祇ナユタ:ロイスを少年に取らせてください 感情は○親近感/憐憫で
    阿僧祇ナユタ:ロイス4個、等倍振り
    阿僧祇ナユタ:111-4d10
    DoubleCross : (111-4D10) → 111-15[7,5,2,1] → 96

    阿僧祇ナユタ:結構ギリギリ!5点!
    GM:では……そこにシナリオ3点のいつもの5点で8点を加えて経験点とする!
    光好 蓮太郎:13点いただきます!
    山井爽:13点!パクパクですわ!
    阿僧祇ナユタ:毎夜これですわ!13点ですわ!

    共通ED


    GM:【時系列:数分後】
    GM:地下倉庫には再び、大型バイクが1台に通常車両が2台収められた。
    GM:……加えて、もはや車両としての形状を成していないスクラップが一台と、
    GM:意識を失い無力化されたオーヴァードが10人ほど。
    GM:それらを傍目に黒野支部長が──
    黒野 唱哉:「お疲れ様です。迅速な事態解決に感謝します」と、ビジネスマンらしく深々と腰を折っていた。
    山井爽:「お疲れさまです、皆様」恭しくお辞儀。
    光好 蓮太郎:「そちらの対処の早さあってこそです」軽く頭を下げる
    黒野 唱哉:「山井さん。あなたの力は資料で見ていたが想像以上でした」
    山井爽:「ふふ。こちらこそ。想定していた以上のご支援でしたわ」
    黒野 唱哉:「あの威力と射程は、ええ。正直魅力的だ。本心から、うちの支部で働いて欲しいと願いますよ」
    光好 蓮太郎:(ヘッドハンティングに余念無いなこの人…)
    黒野 唱哉:「それから、光好さん」
    光好 蓮太郎:「お、うす」
    黒野 唱哉:コードネームではない。名字で呼ぶ。二人目ならば、意識的なものだろう。
    黒野 唱哉:「今回の一件は、私の命令です。上が私に依頼し、私が方法を定めて命令した」
    黒野 唱哉:「こういう組織の形はともすれば人道を無視した形になりがちですが」
    黒野 唱哉:「しかし私は、敵を挽きつぶさないように加減できる歯車を好ましく思いますよ」
    光好 蓮太郎:「──」やや面食らったように「よしてくださいよ。俺はどこまで行っても”正邪の歯車”」
    光好 蓮太郎:「意志なんか介在しない、システマティックな在り方です。褒められる事なんて特に何も…」
    黒野 唱哉:「ですってよ山井さん。こういう人を偽悪者って言うんです。〝ギア〟くしゃ」
    山井爽:「………」
    黒野 唱哉:「あれっ、視線が冷たい気がしますね。いや、目隠しで見えないんですが」
    山井爽:一瞬、首をかしげたあと。
    山井爽:「ああっ! ギアと偽悪を!」
    光好 蓮太郎:「あ、良かった、ちゃんとボケてたのか…」
    山井爽:くくっ……と耐えきれないように笑う。
    光好 蓮太郎:「そんなに…?」山井を見て
    黒野 唱哉:「それから、阿僧祇くん」
    阿僧祇ナユタ:「……うん」
    黒野 唱哉:「君はうちの支部に来なさい」
    光好 蓮太郎:「直球!」
    阿僧祇ナユタ:「………マジで言ってる?」
    黒野 唱哉:「新人の教育係が不足しそうな見通しがありましてね」
    阿僧祇ナユタ:「俺はされる側な気が……」
    黒野 唱哉:「会話の難易度は、双方の知能指数の開きに比例して上昇するものです」
    黒野 唱哉:「あなた程度の知性と年齢ならば、きっとちょうど良いかと思いまして」
    阿僧祇ナユタ:「…………俺なら、あいつらに合わせられるってことか」
    黒野 唱哉:「合わせる必要が無い、かも知れませんよ?」
    山井爽:「……あの、黒野支部長。少々、言い方が」
    光好 蓮太郎:(……おい、”馬鹿”って言われてんだぞ。気付け!)
    阿僧祇ナユタ:「……好きな奴から必要とされるのは、悪くないぜ」
    阿僧祇ナユタ:自慢げだ
    黒野 唱哉:「だってあなた、合わせようと思った訳ではないでしょう──って」
    黒野 唱哉:急に声を潜めて
    黒野 唱哉:「やめなさい。山井さんがお腐れ病さんになります」
    山井爽:「聞こえてますよ」頬を膨らませている。
    黒野 唱哉:途端にあさっての方へ視線を向けて
    阿僧祇ナユタ:「………?」首を大きくかしげる
    黒野 唱哉:「さーて。では皆さん、この後は順次侵蝕チェックと治療を受けてからご帰還を」
    黒野 唱哉:「我ら黒野即応支部はいつでも優秀な人材をお待ちしております」
    黒野 唱哉:「……休日の日数保証だけはどうかご勘弁を」
    黒野 唱哉:煙草を一本取り出し、火を付けて、階段を上っていく。
    黒野 唱哉:煙が少しばかり地下倉庫に滞留して、足音だけ遠ざかって行った。
    光好 蓮太郎:「黒野だけにブラックだな…」
    阿僧祇ナユタ:「ま、飯に困らねえならいいさ……」
    山井爽:「……勧誘のお言葉。じっくりと考えた上でお返事をするとしましょう」
    山井爽:ふぅ、と深く息を吐いたあと。
    山井爽:傍らの少年たちに目を向ける。
    山井爽:「彼らの処遇を、支部長にお聞きしたかったのですが」
    山井爽:「その必要も、どうやら無かったみたいです」
    山井爽:視線を阿僧祇くんに向けて、にこりと笑う。
    阿僧祇ナユタ:「おう、そうだな」
    阿僧祇ナユタ:「……こいつらも、なりたくてこうなったんじゃない」
    阿僧祇ナユタ:「だから、戻れる」「俺もそうだから」
    光好 蓮太郎:「──”なりたいものになれてる奴”なんて滅多に居ない。人間は欲深いからな」
    阿僧祇ナユタ:「俺にミツキがいたように」「俺は、こいつらにとってのミツキになりたい」
    光好 蓮太郎:「結局、その辺の折り合いを付けられるかどうかが全てだ」
    阿僧祇ナユタ:「……難しいかも、だけどな」「頑張ってみるよ、ここで」光好に笑みを向けて
    山井爽:「大人ですねえ。……本当に大学生?」
    光好 蓮太郎:「……そうだな、”なろうとする意志”は、否定しちゃダメなもんだ」
    光好 蓮太郎:「応援してるぜ、あいつらも、お前も」阿僧祇に返して
    光好 蓮太郎:「………なんだ、疑ってんのか、免許証の生年月日見せたっていいんだぜ」
    山井爽:「冗談ですよ……半分くらい」からからと笑って。
    光好 蓮太郎:「半分はマジなのかよ………」
    光好 蓮太郎:「………若く見られるのってどうすりゃいいんだ?」
    山井爽:「うーん。とりあえず、そのお髭は剃ったほうがいいのでは?」
    阿僧祇ナユタ:「……ひげだな」
    光好 蓮太郎:「え~~、めんどくさいんだよな…毎日剃るの…」
    阿僧祇ナユタ:「面倒くさがるとこがおっさんっぽいぜ……」
    光好 蓮太郎:「言うじゃねぇか…正論を…!」
    山井爽:「個人的には、気にすることも無いと思いますけどね。似合っていますよ」
    光好 蓮太郎:「ああ……そう?ストレートに褒められるとそれはそれで照れるな」
    山井爽:「もう少し、筋肉をお付けになって。頭を全部刈ったくらいにすると、ときめいてしまうかもしれません」
    山井爽:「私。好きな男性のタイプ、ジェイソン・ステイサムなので」
    阿僧祇ナユタ:「”なりたいものになる”……難しいな、アハハ!」声を出して笑う
    光好 蓮太郎:「理想が高ぇ!映画の見過ぎだ!」
    山井爽:「あっ!否定しましたね!」
    山井爽:「私の"ジェイソン・ステイサムの愛人になりたい"という意志を!」
    阿僧祇ナユタ:「”なってほしい意志”!否定した!」
    光好 蓮太郎:「揚げ足取りやがって!言った事全部守れる奴なんてこの世に居ないんだよ!」
    光好 蓮太郎:「おら!腹減ってんだろ!飯行くぞ飯!」
    山井爽:「やった! ミッツさんの奢りですよ、ナユタくん」
    山井爽:鼻歌を歌いながら階段を踊るように上がっていく。
    阿僧祇ナユタ:「おう、肉なんて3か月ぶりに食うぜ~!」
    光好 蓮太郎:「待て、俺が普段ミッツって呼ばれてるって言ったっけ…?」
    光好 蓮太郎:強引に話を逸らしたことを少し後悔しながら、その後に続く
    阿僧祇ナユタ:こんなに笑えているなんて、少し前の自分からしたら考えられないことだ
    阿僧祇ナユタ:感慨とともに階段を上っていく

    GM:Dx3rdセッション『暴走車両追撃戦』、一切の行程を──










    GM:【時系列:数時間後】










    GM:夜も更けて参りました。予定時間まではあと15分くらい。
    GM:つまりここからだと、予定時間をはみ出すでしょうので、任意参加と致します。

    エンディング2


    GM:……時間と体力に余裕がある人がいたら名乗りを上げな!
    光好 蓮太郎:余裕があり過ぎる!
    山井爽:行けるが!?
    阿僧祇ナユタ:行けるぜ?
    GM:では

    GM:──十代後半の若者二人に、二十代前半の……まぁこれも若者か。
    GM:その食事量は結構なものになったことでしょう。話も弾めば夜も遅くなる。
    GM:あなた達は、帰路に就いている。
    GM:何処かでルートが別になるにせよ、今は偶然にも、3人揃って同じ方向に歩いている。
    GM:心地良い満腹感と疲労感、夏の夜の風に包まれて。
    GM:……さて、そうだな。
    GM:山井爽。貴女は視力に自信はあるか?
    山井爽:裸眼は2.0あります。
    GM:では、まず貴女が気付いたということにしようか。
    山井爽:むむ。
    GM:三人、横並びなり、誰か一人が後ろに着くなりで歩いていたあなた達の前方から、
    GM:無灯火の自転車が一台、ゆっくりと近づいて来るのを。
    山井爽:ううん、と伸びをして。「やっぱり格別ですね。他人のお金で食べるご飯は─────」
    光好 蓮太郎:「………お前ら、これ以上何かたかろうと思ってついて来てる訳じゃなくて、単に帰り道がこっちなんだな?」確認するように
    山井爽:と、言葉を切ってから。《偏差把握》でこちらに向かって、近づいてくる乗り物……自転車でしょう。
    山井爽:それに気が付きます。「……勿論。時間も時間ですし」
    阿僧祇ナユタ:「別に奢るのも……悪くないんじゃないか?」冗談を言って
    山井爽:妙な胸騒ぎと共に、そっと目覆いを上げる。
    GM:自転車は、なかなか止まらない。
    山井爽:「おや」
    GM:10m以内になれば、さすがに皆、気付くことだろう。
    光好 蓮太郎:「まぁ金払わせる訳にもいかねーから……山井?」
    GM:そこから更に距離を詰めるまでは、本当に一瞬のことだ。
    阿僧祇ナユタ:「!?」
    ???:きぃっ
    ???:その女は、あなた達の爪先から数十センチも離れていない場所に、自転車の前輪を止めた。
    光好 蓮太郎:「………っぶね~~~」
    山井爽:「………こんばんは、お嬢さん」
    ???:「こんばんは、お嬢さん。星が綺麗な夜だと思わないか」
    阿僧祇ナユタ:「免許持ってるのかよ?危ないぜ?」
    光好 蓮太郎:「これに免許はいらねーんだよ…」
    ???:サドルに跨がり、片足を地面、片足はまだペダルに乗せたまま、
    ???:女は白い喉を晒すように首を反らして夜空を見上げた。
    阿僧祇ナユタ:「そうなんだ……」
    光好 蓮太郎:「つっても、ルールはある。あんた、夜にはライト付けなきゃ駄目だろ」
    山井爽:彼の言葉にふふっと笑みを浮かべて。目の前の彼女と同じ様に天を仰ぎ見る。
    ???:「惜しかったものでね、この空が。……とは言え、だ」
    ???:「綺麗だと褒め称えた星の内、名を知っているものは」
    ???:「この夜空の中に幾つあるか、考えたことはあるかね」
    山井爽:「天体には、生憎と詳しくないもので」不勉強で申し訳ございません、と頭を下げる。
    阿僧祇ナユタ:「星に名前ってあるのか……?」
    光好 蓮太郎:(あ、ヤバい。哲学的なやつだ)などと思いながら
    山井爽:「……ミッツさん、ご存知?」
    阿僧祇ナユタ:「太郎とか……次郎とか……?」考え込む
    阿僧祇ナユタ:「どうなんだミッツ!」
    光好 蓮太郎:「全然。星座の名前ぐらいしか分からない」
    光好 蓮太郎:「もう普通にミッツって呼ぶのねお前ら」
    山井爽:ナユタくんの台詞をあえて耳に貸さず。
    ???:「それが、有るんだよ君。……むしろ、今見えている星の殆どに名が有るらしい」
    ???:「全く羨ましい話だとは思わないか、ミッツ君」
    光好 蓮太郎:「あんたまで……」
    ???:「良い名じゃないか。名を呼ばれるのは良いことだ」
    光好 蓮太郎:「まあ…そうだな」”名も無い”彼らを思い出し
    ???:「〝マーダーズ・ギア〟」
    光好 蓮太郎:「………!」
    ???:「それから〝ディープブルー〟に……〝ヒドラNo9〟だっけ」
    山井爽:「あら」
    ???:「星の名は、当人じゃない誰かが付けたものだが、君達のはどうなんだい」
    ???:「誰かに貰った名か、これこそ自分と定めた名か。どちら?」
    山井爽:「………」じっと見定めるように彼女を見たあと。
    山井爽:「後者です。好きなんですよ」
    山井爽:「"ディープ・ブルー"。名作映画です」
    阿僧祇ナユタ:「………押し付けられた名前だよ」
    阿僧祇ナユタ:「前者ってやつだ」「だれが付けたかも分からねえ……」
    光好 蓮太郎:「……自称だよ。正を回して邪を裁く、無機質に人を殺す歯車だ、ってな」
    ???:「ふぅん、1対2。つまり人間というものは、自分の名を自分で定められるのだね」
    ???:「そこに実感は伴うのかい? ……いや愚問か、伴うからこその名だ」
    ???:「ということはつまり、君達に囚われた彼らも──」
    光好 蓮太郎:「妙にひっかかる物言いだな。”自分はそうじゃない”ってか?」
    ???:「──ふふっ」
    阿僧祇ナユタ:「………」言い返そうとして、『阿僧祇ナユタ』」の名は自分で付けたことを思い出した
    ???:自転車を降りる。自転車は、がたんと大きな音を立てて路上に倒れる。
    ???:「初めまして。君達に名乗る名は無い」
    ???:「何故かと言えば私は、私の元に集った仲間達と同様」
    ???:「名前を与えられずに生まれ、そのままに育った生き物だからだ」
    阿僧祇ナユタ:「…………何が、言いたい?」
    光好 蓮太郎:「………」
    山井爽:先程まで居た支部の地下。少年たちの姿が脳裏に浮かぶ。
    ???:「宣戦布告さ」
    ???:「私達の名を呼ばなかったこの世界を、私達は憎んでいる」
    ???:「……いや、もっと幼稚な言葉を使う方が似合うだろう」
    ???:「私達はこの世界を嫌っている。故にぶっ壊してやりたくてしかたがない」
    ???:「だからこそあんな風に、癇癪のように暴れ回ったんだ。そうすれば世界の側も、私達を憎み返すと思ったから」
    ???:「……でもねぇ」
    光好 蓮太郎:(”アボーシャン”はこいつが手引きして‥)
    ???:その女は首を傾げ、阿僧祇ナユタの顔を下から覗き込む。
    ???:「君。どうして私達を憎み返してくれなかったんだい」
    阿僧祇ナユタ:「……あいつらには、もう世界は憎ませないぞ」
    ???:「憎悪は私達の知る数少ないコミュニケーションなのだよ。それなのに?」
    阿僧祇ナユタ:「………そういうのって、辛いだけだ」
    光好 蓮太郎:「憎悪がコミュニケーションたり得るのは、そこに終わりがあるからだ」
    阿僧祇ナユタ:「それしか知らないなら……俺が教えてやる」「”笑顔”とか”焼肉”でな……」
    光好 蓮太郎:「どこまでいっても憎悪しかねー、んなもんはコミュニケーションって言わねーよ」
    ???:「ふむ。ならば君は、私達の〝唯一〟を何と名付けてくれる?」
    ???:「私としては〝コミュニケーション〟より実感の沸く名を見つけられないのだが」
    光好 蓮太郎:「”欲”だろ」
    ???:ぽんっ
    ???:片方の掌に、もう片方を打ち付けた。
    光好 蓮太郎:「目を向けて欲しいなら、始めっからそう言えよ」
    ???:「……なるほど、そうか。これが〝欲〟で、なるほど」
    ???:「私達の憎悪はつまるところ、承認欲求でもあると。そういう事を言いたいのだね」
    光好 蓮太郎:「そうだな。思春期なんかによくあるやつだ」
    ???:「新しい概念だ。生まれて初めて教わった」
    阿僧祇ナユタ:(ミッツ、先生向いてるな……)
    ???:「礼を言おう。そして改めて宣戦布告をやり直させてもらいたい」
    ???:「私達はこの世界をぶっ壊してやりたいが、それと同時に」
    ???:「きっと私達は、この世界の誰もが私達を認識し」
    ???:「〝あいつらを許すな!〟〝あいつらを殺せ!〟と憎悪を剥き出しにする様を見たいんだろう」
    ???:「我々はそんな風に思っている集団、『アボーシャンセル / abortion cell』だ」
    ???:「寛大な君達三人が、いつか私に本気の憎悪を向けてくれるように精進しようと思う」
    山井爽:「セルリーダー直々の宣戦布告、承りました」
    山井爽:「けれど。あなた方が本気で向ける憎悪が、世界全てに向けられることなどあり得ない」
    山井爽:「あなたが思っているより、世界はずっと広大」「何より」
    山井爽:「あなた方が嫌いで堪らない、この世界の守護者である我々が居る限り」
    光好 蓮太郎:「……さっきも言ったぞ、俺はただの歯車だ。」
    光好 蓮太郎:「お前が害を為すならそれを断罪する。俺の意志はそこにはない」
    ???:「……ああ、ああ。〝マーダーズ・ギア〟、〝ディープブルー〟、君達への憎悪は募るばかりだ」
    ???:「最後だよ、阿僧祇ナユタ。君の事もより一層憎んでやりたい」
    ???:「君はどんなに正しくて、曲がらない言葉を私に捧げてくれる?」
    阿僧祇ナユタ:「……俺は」
    阿僧祇ナユタ:「…………えっと、正しいとか曲がらないとかは知らねえけど」
    阿僧祇ナユタ:「生きるってのは何も考えないくらいでも……良いんじゃないかって」
    ???:「……………………」
    ???:奇妙な表情の変化だった。
    ???:憎悪する、と先の二人に告げた時には、楽しげに微笑んでいた唇が。
    ???:今はどこか不機嫌そうに、つんと尖って歪んでいる。
    阿僧祇ナユタ:「今そこにあるものを大切にしたい……とかで」「俺は……生きていけるし」
    阿僧祇ナユタ:「そうじゃない人も、そうなってほしいかなって……」
    山井爽:「(おや)」怪訝な瞳で様子を伺う。
    ???:「つまらないな」
    ???:ふてくされたような顔のまま、その女は言った。
    ???:顔立ちは大人びているくせに、表情の示し方は幼い。
    光好 蓮太郎:「人に話聞いといてそりゃねーぜ」
    ???:「もう良いだろう、もう十分だ。お互いのことをわかり合えたじゃないか」
    山井爽:「素敵な考え方だと思いますけれど……あら」
    ???:「私達は君達の世界をぶっ壊す。君達は私達に憎悪を捧げる」
    ???:「素晴らしい関係性が築かれた記念日として、今宵はお互いの血は流さないでおこう」
    光好 蓮太郎:「───待てよ」
    阿僧祇ナユタ:「…………」
    ???:立ち去ろうとして振り返る──歩みが止まる。
    ???:振り向いた時の目は、あの少年の、
    ???:セルの名を呼ばれた時の輝きにも、何処か似ていた。
    光好 蓮太郎:「こっちばっかりミッツだのなんだのと呼ばれてよぉ、なら俺達はあんたをなんて呼べばいいんだよ」
    ???:「……………………」
    光好 蓮太郎:「”素晴らしい関係性”とか言うんなら、その辺ちゃんとしやがれっての」
    ???:腕を組む。夜の空を見上げる。
    阿僧祇ナユタ:「そこが……分かり合えてないもんな」
    山井爽:「名、など無いとは仰っていましたけど……」
    ???:少しの間、何も語らずにいた女は、
    ???:「〝ヒルコ〟」
    ???:「私を呼ぶならば、〝ヒルコ〟と呼ぶのがいいだろう」
    ???:「今の私が最も的確に、これが自分だと認識できる名だ」
    ???:うん、うん、と二度、深く頷いた。
    光好 蓮太郎:頷いて「じゃーな、”ヒルコ”。無灯火運転は犯罪だ。二回目は容赦しねーぞ」
    ???:再び背を向ける──ぐちゃっ
    ???:女の体は、幾つもの肉片に分解された。
    山井爽:「ごきげんよう」
    山井爽:「その"日"が来ないこと、祈っております」
    ???:その肉片の一つ一つが、或いは側溝に落ち、或いはマンホールの蓋の隙間から
    ???:或いは近くの塀の僅かな隙間を擦り抜けて──
    ???:自転車だけ残して、すっかりと女は消えてしまった。
    光好 蓮太郎:「………………」その様をまじまじと見つめた後
    光好 蓮太郎:噴き出す汗と共に、「は~~~~~~」と長い溜息を吐きながらしゃがみ込む
    山井爽:「ミッツさん、ナユタさん」
    山井爽:その姿を尻目に、努めて冷静に声をかける。
    阿僧祇ナユタ:「……フゥ……」
    光好 蓮太郎:「俺もしかしてなんか焚きつけるような事言った~~~?」
    山井爽:「言いまくってましたね」
    光好 蓮太郎:「すげー怖かったんだけど~~~~」
    阿僧祇ナユタ:「怖がりながらあそこまで言えるんだから、大したもんだよ」
    山井爽:「ずうっと答えが出ない問題が解けた時みたいな目の輝きをなさってましたもの」
    光好 蓮太郎:「やべーな…これであいつが元気よく動き回ったら俺のせいじゃん…」
    阿僧祇ナユタ:「その時は……責任もって俺たちで止めようぜ」
    阿僧祇ナユタ:「そして責任取ってミッツの奢りでメシを食おう」
    阿僧祇ナユタ:「な?」2人に向けて
    光好 蓮太郎:「…………」ひとしきりぼやいた後、すくっと立ち上がって
    光好 蓮太郎:「……はぁ」
    山井爽:「楽しみですね」ナユタの言葉に頷いて。
    光好 蓮太郎:「お前は食べ盛りの男子だからいいかもしれねーけど」
    光好 蓮太郎:「夜に飯食うと太るんだぜ?女子はその辺気にすんだよ。なぁ?」
    山井爽:「私は太らない体質なので……」目が泳いでいる。
    光好 蓮太郎:何とか出費を抑える方向で話を進めようとする
    阿僧祇ナユタ:「そうなのか……別にいいと思うけどなぁ……」
    山井爽:「ともかく。彼女───"ヒルコ"の事は火急です」
    山井爽:「黒野支部長にも、ご報告をしなければ」
    山井爽:「というわけで、ナユタさんはもう少しお付き合いを」
    山井爽:「ミッツさんは……」
    山井爽:「明日提出のレポートは、諦めたほうがいいかもしれませんね?」
    光好 蓮太郎:「温情ってものはねーのかよ!!」
    阿僧祇ナユタ:「『黒野即応支部』だからなぁ」
    光好 蓮太郎:「だから別に俺はそこの所属じゃ……くそっ」
    光好 蓮太郎:乗り捨てられたママチャリを押しながら
    光好 蓮太郎:「行くならさっさと行くぞ。急げばまだワンチャン間に合うかもしれん」
    光好 蓮太郎:「俺のレポートが」
    阿僧祇ナユタ:「即応、していくか!」蓮太郎と肩を組みながら
    山井爽:「いいですね。諦めない精神、グッと来ます」
    山井爽:可笑しそうに笑って、その後を着いて行く。

    GM:Weblio 辞書 > 英和辞典・和英辞典 > 英和辞典 > abortionの意味・解説
    GM:abortionとは
    GM:主な意味
    人工流産、妊娠中絶、堕胎、流産、不具(者)、失敗したもの、(器官の)発育停止


    GM:Dx3rdセッション『暴走車両追撃戦』、一切の行程を終了致します。
    GM:お疲れ様でした!
    山井爽:おつかれさまでした!
    光好 蓮太郎:お疲れ様でした!
    阿僧祇ナユタ:お疲れ様でした~!