『市営球場防衛戦』

二番目の戦いは空。白球が消えていくところ。



〝グラキエース〟 姫野 音々(ひめの・ねおん)(キャラシート)PL:いーさにうむ
天動説動物園(トレメイアク・サファリ)〟 ファウナ(キャラシート)PL:エド
〝静寂撃ち〟 音無 静寂(おとなし・しじま)(キャラシート)PL:ゆげたろ

ひとつ前へ次へログまとめへ
メイン雑談

目次

  • プリプレイ
  • 共通OP
  • ミドルシーン
  • クライマックス
  • バックトラック
  • 共通ED

  • プリプレイ

    ■トレーラー
    正しく生まれなかったもの。
    正しく育たなかったもの。
    それが故に世界を憎悪しながら──世界に認められたがる、大きな子供の群れ。
    アボーシャンセル。

    彼らが大量の銃火器を国外から密輸入しようとしていると突き止めたUGNは、『黒野即応支部』への人員派遣要請を行った。

    ダブルクロス The 3rd Edition.『市営球場防衛戦』

    「今、この街で最も多くの〝羨望〟が集う場所」
    「生まれる〝憎悪〟の期待値もまた──」

    ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。

    ■自己紹介
    GM:自己紹介!
    GM:特にハンドアウトに番号は無いのでコマが置かれてる順に頼もう、という訳で
    GM:左端! 姫野部下!
    GM:キャラシURL張りつつよろしくお願いします
    いーさにうむ:えー……はい……
    姫野 音々:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY7KSbzQMM
    姫野 音々:「やーだー!」「昨日もめちゃくちゃ働いたんですけど!!!」
    姫野 音々:姫野 音々(ひめの・ねおん)16歳、UGNチルドレン。
    姫野 音々:『黒野即応支部』に所属するぐーたら支部員。「姫ちゃん」と呼ばれるのを好みます。
    姫野 音々:あの手この手で働きたくないと主張しますが、所属人員の少ないこの支部においては貴重な戦闘要員であり、良く駆り出されているとか……
    姫野 音々:FHエージェントの両親の元で生まれましたが、物心付く前に戦死したようで、その後は半ば実験体のような雑な扱いを受けて育ちました。
    姫野 音々:後に黒野支部長率いる部隊にセルごと壊滅した流れで回収され、そのまま支部預かりとなったようです。
    姫野 音々:適当な扱いを受けてたせいで成長が芳しく無く、身長は148cm止まり。保護された当時はガリガリの痩せっぽちだったのですが、
    姫野 音々:支部に居座って3食昼寝おやつ付きの生活を始めてから、どんどん肉付きが良くなっていったよ! やったね!
    姫野 音々:これでも広範囲を瞬時に制圧できる強力な氷結能力者。やり過ぎると低体温症になるのが欠点です。
    姫野 音々:データ的にはサラマンダー/ウロボロスの変異種《コキュートス》使い。
    姫野 音々:行動値をセットアップでガン上げして、シーン全体にそこそこの範囲攻撃をぶちかまします。
    姫野 音々:逆に言うとそれしか出来ないんですけど……なのであんまり使い勝手良くなくないですか……? サボっちゃっていいです……?
    姫野 音々:という感じの子です。宜しくお願いしまーす!
    GM:よろしくお願いします。サボってはだめです。
    GM:ということで並び順だと
    GM:ファウナさんだな!
    ファウナ:はーい。
    ファウナ:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYsMfbuQMM
    ファウナ:ファウナ。性別は19歳の男性。中性的な顔立ちと声と体つきに、さらりとした長髪が特徴です。
    ファウナ:UGNとの宇宙内での抗争に役立つオーヴァードを生み出すためと、FHの研究用宇宙ステーションで人工的に〝生産〟されたデザイナーベビーでして。
    ファウナ:生産後はFHチルドレンとして教育を受けていましたが、閉塞感と不自由さに対して常に違和感と不満を抱いたまま育ち、地球に憧れを抱いておりました。
    ファウナ:そしてFHの教え通り〝欲望に従い〟地球へと堕天。少なくはありますが知っている範囲のFH情報を全てUGNに渡して亡命しました。
    ファウナ:それからはUGNエージェントとして活動。また登録時、英数字の識別コードでしか呼ばれたことがなかったので、ついでに自ら己に名前を付けました。
    ファウナ:様々な生物が溢れる地球への憧れによるものからか、周囲を旋回する魔眼の形を様々な生物のそれへと変化させる能力を持っております。
    ファウナ:戦闘時には生物の形を取った魔眼をぶつけるという単純な攻撃を繰り返すだけ。平時は一般人に見られない間、生物の形にしている魔眼をペット代わりに侍らせています。
    ファウナ:とまぁ、そんな感じに常識があまりありません。一通り「人前でこういうことするなよ」は学びましたが、それでもなかなか。浮き世離れしてますので。
    ファウナ:バロールだから浮くしね。 \ドッ/
    GM:言いよる
    ファウナ:漆黒の拳と獣の力で殴ります。160点だともっとマシになります。
    ファウナ:コードネーム〝天動説動物園(トレメイアク・サファリ)
    ファウナ:今回は、雇われとして参戦です。よろしくお願いします。
    GM:よろしくお願いします。ちょうど近くにいたのが不運だったな。
    GM:では最後! 音無さん!
    音無 静寂:はいよ!
    音無 静寂:https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYhfjr0QMM
    音無 静寂:音無静寂(おとなし しじま)。17歳のUGNチルドレン。
    音無 静寂:支部に所属せず、人手の足りない支部への応援要員として便利に使われてます。
    音無 静寂:バリバリのチルドレン生まれではありますが、引き取ってくれた義理の両親と仲が良いため日常を護る意識は強い方。
    音無 静寂:エンジェルハイロウ/モルフェウス/サラマンダーのトライで射撃型。
    音無 静寂:完全熱光学迷彩服の効果で隠密状態になり《デスストーカー》の効果が乗った射撃攻撃を撃ち込みます。
    音無 静寂:器用さはない代わりに侵蝕効率が良いので、成長すると色々便利になる感じの奴です。
    GM:この熱工学迷彩隠密必中の弓がね エグい強さなんですよ
    音無 静寂:今回は雇われです。むしろ何度か呼ばれてる気すらしてきた。
    音無 静寂:こんなとこですかね、よろしくお願いします!
    GM:よろしくお願いします。君には特に重要な任務を与える。
    GM:ということで
    GM:早速やっていくぜ

    共通OP


    GM:登場侵蝕!
    ファウナ:ファウナの侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (36 → 39)
    音無 静寂:39+1d10 侵蝕
    DoubleCross : (39+1D10) → 39+5[5] → 44

    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (32 → 33)

    GM:・ここまでのあらすじ
    A市(仮称)支部の支部長、黒傘 無常よりの要請を受けた黒野即応支部。
    市内旧工業地帯の廃工場にて、大規模な重火器の密売取引があると言う。
    情報を得た時点で、取引の予定時間までは数十分。A市支部の調査、人員収集は間に合わない。
    故に〝即応〟──あなた達は廃工場へ突入したのである。


    敵戦闘員:「ぐぁあっ!」敵兵士の最後のひとりが遂に膝を着く!
    GM:周囲には打ち倒された傭兵やらチンピラ崩れやら──武装の質もまちまちだ
    GM:相応に強力なオーヴァードもいた。容易な戦闘だったとは言い難いところだろうが──
    姫野 音々:「ふ……今日も完璧な働きぶりを見せてしまった……」 心なしドヤ顔
    姫野 音々:「1週間くらいお休みを頂いてもいい……そう思うんですよ、わたし」
    音無 静寂:「はいはい、お疲れ様でしたっと」コンテナの陰からひょっこり顔を出す。
    ファウナ:「よし、じゃあとどめ!」気持ちが軽いのだろう。声までもが軽い。
    ファウナ:だがそれとは反比例した、凄まじい重さの黒い生物が落下する……象だ。巨大な真っ黒い象が降ってきたのである!
    ファウナ:魔眼が姿を変えたそれが、バキバキと音を立てて地面に着弾する。やりすぎだ。
    GM:ずごぅうん…… と、盛大な音が鳴る。決着の合図のように。
    姫野 音々:「んひぅんッ!」 完璧に気が抜けていたためか、素っ頓狂な声を上げる
    GM:幾人かの戦闘員がまとめて床に平たくなっている。……まぁリザレクトするだろうと思っておこう。たぶん。
    黒野 唱哉:「……よし、午前中の勤務時間内。よろこんでください皆さん、ちゃんとお昼休憩は1時間取得できそうです」
    黒野 唱哉:パチパチと手を鳴らしながら、これまたコンテナの影から現れる支部長。本人はあまり強くないのだ。
    音無 静寂:「あらら、あれ大丈夫ですかねぇ」と惨状を見つつ。
    ファウナ:「だってさ。ネオンちゃん、シジマくん。お疲れ様。格好良かったよ」にっこりと笑顔を向ける。
    姫野 音々:「1時間の休憩……信じられない、これが現実……」 嬉しさに震えている
    黒野 唱哉:「大丈夫でしょう。よしんば大丈夫ではなかったとしても、やむを得ない処置です」
    黒野 唱哉:「重火器──単純な拳銃やショットガンのみならず、自動小銃、据え付け式のガトリング」
    黒野 唱哉:「こんなものをばら蒔かれてしまった日には、治安の悪化は酷いことになるでしょう」
    ファウナ:「密猟者に渡るかもしれないし、そうなると許せないよね」
    姫野 音々:「んむんむ。また一つ平和の維持に貢献してしまいましたね」
    黒野 唱哉:「我々オーヴァードが持つ《ワーディング》の優位性は、あくまでも敵の存在に気付いている場合のこと」
    黒野 唱哉:「不意打ちで重火器による攻撃を受けるのは恐ろしい。皆さんも重々気をつけ命を大事にしてください」
    音無 静寂:「精々不意討ちする方でありたいですね、俺は」
    黒野 唱哉:「あなたは確かにそうですね、〝静寂撃ち〟──それと、〝トレメイアク・サファリ〟」
    ファウナ:「ん?」象の形を取っていた魔眼が姿を戻して帰ってくる。旋回中の他の魔眼と合流し、軌道は緩やかだ。
    黒野 唱哉:「あなた達二人は、我が支部の商品ではないにせよ貴重な人材です。重々自愛の上で活躍してください」
    黒野 唱哉:「……その上でお二人に聞くのですが」
    姫野 音々:「あれー」「支部長。わたしは?」
    黒野 唱哉:「音々、混ぜっ返さない。あなたは商品と呼ぶには欠陥が多すぎます」
    ファウナ:「商品呼ばわりは感心しないな。人間だよ?」
    姫野 音々:「ぐすん……」 しょんぼりしながら静かーに話を聞く構えである
    音無 静寂:「ご心配なく、こちとら手を抜く事と無理をしない事に掛けちゃ自信がありますんでね」
    黒野 唱哉:「こほん。……今回戦った相手ですが……どうにも」
    黒野 唱哉:倒れている戦闘員の幾人かに近づき、所有する武器を拾い上げる。
    ファウナ:「何か気になる?」
    黒野 唱哉:「……質が良い。AKのような粗製濫造の銃器ではなく、量質のラインに乗ったものです」
    黒野 唱哉:「これだけの武器を購入しようとした者達が」
    黒野 唱哉:と、また別の戦闘員を指差し
    GM:……少し上の方で、いわゆる〝チンピラ崩れ〟と描写した連中だ。
    黒野 唱哉:「……似合わないとは思いませんか?」
    ファウナ:「確かに、ちゃんとしすぎてるよねぇ」
    ファウナ:「後ろに、怖いおじさん達がいるのかな?」
    黒野 唱哉:「さて。怖いお姉さん達かも知れません」
    ファウナ:「どっちでもいいけど、結局怖いならやだなぁ」
    黒野 唱哉:「いずれにせよ、これは──まだ調査の必要があるかも知れません」
    黒野 唱哉:「昼休憩の間も連絡は取れるようにしておいてください。場合によっては緊急の召集があり得ます」
    ファウナ:「はーい」
    音無 静寂:「りょーかい」
    姫野 音々:「げっ」「もしかして~……続きの気配……?」
    ファウナ:「そういうことだねぇ。ネオンちゃんとシジマくんは、怖いの平気?」
    姫野 音々:「怖いとか怖くないとかじゃなくってー。わたしはもう今日十分働いたかな~って」 ちらっちらっと黒野支部長を見る
    音無 静寂:「(生きてるルートでコピー品じゃないとなると…大陸系か?)」
    黒野 唱哉:「音々。まだ午前中ですよ音々」
    姫野 音々:「ゔゔ……」「午前中からフル稼働……午後もフル稼働……姫ちゃん泣いちゃう……」 がっくり肩を落とす。諦めモードだ
    音無 静寂:「平気かどうかで言えば平気じゃないですけどね、やる必要があるならやりますよ」
    黒野 唱哉:「一文字違いでもあなたは素晴らしいですね、音無さん」
    ファウナ:「ふふ。個性的だね。すっごく面白い」
    黒野 唱哉:「どうです。前々から言っていますが、うちの支部に来ませんか」
    黒野 唱哉:「正規人員となれば待遇は相応のものを検討しますよ──休日日数の他ならば」
    音無 静寂:「そいつは勘弁ですよ。こちとら青春を満喫中でしてね」
    姫野 音々:「居心地悪くないよ~。良いお昼寝スポットも教えちゃう!」「そ、そんなあ……」
    黒野 唱哉:「全く残念だ。……さて」
    姫野 音々:(正規人員が増えれば増えるほど……わたしの出番が減って楽になるはずなのに……)
    ファウナ:「休日は大事だよねぇ」
    黒野 唱哉:と、踵を返そうとした直後、彼の携帯が鳴る。
    黒野 唱哉:1コールで抜き打ちのように携帯を取り出し、受話ボタンを押した。
    姫野 音々:(あっこれは……) 経験と勘で分かる。これは多分……
    黒野 唱哉:「お疲れ様です、黒野です。……黒傘支部長、何か──ふむ、ふむ」
    黒野 唱哉:「承知しました。すぐに行動を開始します。並行して人員の追加を」
    黒野 唱哉:通話終了。
    黒野 唱哉:「えー」
    黒野 唱哉:「皆さん。休憩は取り消しとなりました」
    姫野 音々:「…………」「やっぱりー!」
    ファウナ:「ネオンちゃん、面白いね」くすくすと笑う。
    姫野 音々:ゆっくりお昼がー。お昼寝がー。とよよよと泣いている
    ファウナ:「でも……取り消しなのは、僕も残念だなぁ」
    音無 静寂:「こんなこともあろうかと、昼飯をおにぎりにして正解だったかな」
    姫野 音々:「うう……音無くんが馴染み過ぎている……」「頑張って引き入れなきゃ……」
    黒野 唱哉:「諦めなさい音々。……ファウナさん、あなたは大丈夫ですか?」
    ファウナ:「大丈夫。頑張りまーす」
    ファウナ:「後で、安心して休むためだもんね」
    黒野 唱哉:「結構、では」
    黒野 唱哉:虚空に手を翳す。ゲートが開く。その向こうは〝黒野即応支部〟の拠点である地下倉庫だ。
    GM:任務継続。
    GM:もとい、新たな任務の開始である。

    GM:ロイスのみ取得可!
    姫野 音々:ロイス保留!
    音無 静寂:黒野 唱哉 ◎信頼/食傷 で取得!
    ファウナ:ロイス取得
    姫野 音々 〇面白い/大丈夫?

    ファウナ:以上!
    音無 静寂:こちらも以上!
    GM:OK!

    ミドルシーン


    GM:全員登場!
    ファウナ:ファウナの侵蝕率を1D10(→ 10)増加 (39 → 49)
    音無 静寂:44+1d10 侵蝕
    DoubleCross : (44+1D10) → 44+4[4] → 48

    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (33 → 38)

    GM:では情報収集のお時間です。まずはこちらだ。
    【武器の密売組織について】目標値7 《情報:UGN or 裏社会》
    GM:誰が挑むかな?
    ファウナ:社会が2。行こうかな。
    姫野 音々:頼んだー
    音無 静寂:どうも、社会弱者です。
    ファウナ:コネ:UGN幹部を使用して<情報:UGN>で判定。
    ファウナ:4dx+2>=7
    DoubleCross : (4DX10+2>=7) → 8[3,4,7,8]+2 → 10 → 成功

    ファウナ:よーしよしよし。
    姫野 音々:えらいぞ~~~
    GM:余裕の成功であるな、では情報開示
    【武器の密売組織について】 捕縛された武装集団は、二つの勢力に分類される。

    武器を購入しようとしていた側は、アボーシャンセルの戦闘員だ。戸籍の類いは存在していない。
    蜥蜴の足切りのように、下級の戦力ばかりが拿捕されている。
    ……あなた達の襲撃に狼狽した様子は無かった。

    武器の売却側は、バーンズ・セキュア・トータルサービス。
    日本国内にも複数の拠点を持つとされる軍需・PMC企業である。
    こちらには優秀な人材が揃っており、あなた達を中々に手こずらせた。
    襲撃が全く想定されていなかったような狼狽さえなければ、もう少し苦労させられただろう。

    GM:さて。これによりあらたな情報項目に挑戦できるようになった
    【取引の目的について】目標値8 《情報:UGN or 裏社会》
    ファウナ:頑張れ~。
    姫野 音々:まだ出てくるかなー。出ないなら行こうかなーってところ
    音無 静寂:そんじゃあ雇われ2号も頑張ってみますか。
    姫野 音々:おー。雇われ2号ー。
    音無 静寂:コネ使用してUGNで判定。
    音無 静寂:3dx+1>=8 情報UGN
    DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 8[7,8,8]+1 → 9 → 成功

    GM:強いな君達 8はちょっと難しいんだぞ
    音無 静寂:よしよし、成功ですよっと。
    ファウナ:上手い!
    GM:ということで
    【取引の目的について】 重火器売買の情報を漏洩させたのは、他ならぬアボーシャンセル自身だ。
    〝バーンズ〟を取引現場に引き出しUGNと衝突させる事で、近隣拠点防衛の戦力を削ぐことが狙いであったと分析される。

    ……そして、あなた達の戦闘の裏でアボーシャンセルは、手薄になった〝バーンズ〟の拠点を攻め落とした。
    そこから奪取した兵器を用い、これから行う攻撃こそが、彼らの本命の作戦である。

    GM:そしてこちらが最後の情報項目だ
    【アボーシャンセルの戦力・作戦目標】目標値11 《情報:UGN or 裏社会》
    ファウナ:11!
    姫野 音々:ぎゃうん! 頑張るしかないかあ……
    音無 静寂:この情報を抜ける者はいるかー!
    姫野 音々:コネ:UGN幹部使いまーす。支部長たすけてー。
    姫野 音々:3dx+4>=11
    DoubleCross : (3DX10+4>=11) → 9[3,6,9]+4 → 13 → 成功

    GM:やりおるわ
    ファウナ:凄い!
    GM:固定値の4が強かった
    姫野 音々:ふふ……あんまり舐めてもらっちゃ困るぜ……
    GM:ということで、最後の情報はこちら
    【アボーシャンセルの戦力・作戦目標】 〝バーンズ〟の拠点に保管されていた、アジア圏向けの〝目玉商品〟──戦略爆撃機。
    これをアボーシャンセル、エージェント〝ストラトフリューゲル〟が奪取した。
    彼は爆撃機のウェポンベイに、爆弾のみならず多量の『αトランス』を搭載し、洋上に待機している。
    そして、その攻撃目標は──

    本日、A市の市営球場にて、プロ野球の地方開催が決定している。
    小規模な都市であるA市では珍しいことで、周辺都市からの流入も合わせ、観客数は万にも迫るだろう。

    万を数える観客の上に、爆弾とαトランスが雨の如く降り注げば……その惨状たるや、言うまでもあるまい。

    (Eロイス《破壊神顕現》。あなた達が〝ストラトフリューゲル〟の撃破に失敗した場合、この惨劇が現実となる)

    GM:ということで
    GM:21:30くらいを目処の情報共有タイムである

    黒傘 無常:黒野即応支部拠点の机の上に、幼女がべたーっと平べったく平伏している。
    姫野 音々:「…………」「……どちら様?」
    黒傘 無常:「……申し訳もない。粗雑な情報でFHの言いように動かされた」
    黒野 唱哉:「失礼ですよ音々。今回のクライアント、黒傘支部長です」
    姫野 音々:「ひぁぅ?!」「そ、それなら先に教えてくれてもいいじゃないですかあ……」
    ファウナ:「わ、そうだったんだ。凄いね、可愛いね」
    音無 静寂:「いやいや、そういうこともあるでしょ。こんなの助け合いの範疇ってやつですよ」
    黒傘 無常:「陽動を見抜けないまま、あなた達を現場へ送った……落とし前は切腹でいい?」
    黒傘 無常:「切腹してもオーヴァードだから死なないけど……」
    姫野 音々:「男気が過ぎる……(幼女なのに……」
    ファウナ:「ハラキリ? やだなぁ、野蛮だよ」
    音無 静寂:「物騒な一発芸だってゲラゲラ笑って欲しい感じですかねぇ?」
    ファウナ:「一緒に手伝ってくれたら、全部チャラっていう感じでいいんじゃない?」
    黒野 唱哉:「情報精査の時間が無かったのは確かです。我らも〝即応〟支部を名乗る以上、眼前の問題への対応は得意分野ですが」
    黒野 唱哉:「こういう2方面作戦・情報偽装への対抗策は喫緊の課題ですね──さて、さて」
    黒野 唱哉:「音無くん。君の物騒な笑顔を見るのは好ましいですが、それ以上に」
    黒野 唱哉:「休憩時間を返上してまで調査を行ってきた、あなた達の実績を聞きたく思います」
    黒傘 無常:「申し訳ない……」べたぁっと平伏したまま顔だけ上げて「……そこの女顔の人」
    ファウナ:「僕かな。自覚あるけど」
    黒傘 無常:「拿捕した連中の素性を探った、って聞いてる。どうだった?」
    ファウナ:「それがね、結構面倒なんだよね」
    ファウナ:「まぁ、読んでもらった方が早いんじゃない?」そう言うと、一枚の資料を机にそっと置く。情報をまとめておいたのだ。
    黒野 唱哉:「ふむ?」
    黒野 唱哉:一瞥。それから音無の方へ顎をしゃくり読むように促す
    ファウナ:「色々と非対称っていうか、妙に差が激しいんだよ」
    音無 静寂:「おっと、じゃあこっちの報告ですかね」
    黒野 唱哉:「そうですね、音無さんには並行して、A市近郊の複数勢力の動向に当たって貰っていました」
    音無 静寂:「ファウナの資料にあるように、襲撃に対して反応に違いがありました」
    黒傘 無常:「……時間に対する作業量、多くない?」
    姫野 音々:「理解っちゃいますー?」 小声でひそひそ
    音無 静寂:「重火器売買の情報を漏洩させたのは、アボーシャンセルの方みたいです」
    黒傘 無常:「昼寝の時間は成長の為に必要────待った。漏洩させた?」
    黒傘 無常:私語の最中、ぐりんと首を向けた。
    音無 静寂:「俺らと"バーンズ"を衝突させて、"バーンズ"の人員を裂かせるのが目的だったみたいですね」近隣地域における"そういった"組織の資料を提示。
    黒野 唱哉:「他に動きが有ったのはこの二勢力──拿捕された戦闘員も、くしくもこの二つの勢力」
    音無 静寂:「そ、計画の内だったみたいですね。手薄になった"バーンズ"の拠点が制圧されてました」
    黒野 唱哉:「裏取りの手間が省けたと言いますか、情報が相互に裏取りになりましたか……ちなみにその拠点とは、何処です?」
    黒野 唱哉:A市と、その近郊数十kmの大雑把な地図を机の上に置く。
    ファウナ:「利用されてたわけだ、僕達」
    音無 静寂:「ここと…ここと、ここ。複数の拠点を同時に、ですね。どれかが本命って事でしょう」
    姫野 音々:「極論、他のセルでも良かったんだろうけどねー」 この辺りで騒ぐと、"ここ"が動くのは先方も承知のはずだ
    黒野 唱哉:「音々!」
    姫野 音々:「ひゃい!」
    黒野 唱哉:「この拠点の情報を確認! 私が残り二つに当たります!」
    黒野 唱哉:言いながら、複数の電話機を取り出し、通話とメールを並行して開始する。
    姫野 音々:「かしこまりましたー……」 ぶつぶつ言いながらも即座に情報網を当たり始める
    音無 静寂:「こっちの手の足りなさを狙われたってことっすよね、完全に」
    黒傘 無常:「……返す言葉も無い」
    黒傘 無常:「前の支部長が殉職してから……戦闘員も私だけで……」
    黒傘 無常:「後はラボとか調査人員とかしかいなくって……」
    ファウナ:「そうか……それは、悲しいね」
    ファウナ:「せめて今日だけでも、僕達が助けになれるよう頑張るしかないね」
    姫野 音々:「人手不足の苦労は! とってもわかります!」 カタカタキータッチの音を響かせながら言う
    黒傘 無常:「ワンオペはとっても健康に良くない……どう、何か解った?」
    姫野 音々:「んえー、流石にそんな早くは…………あ、これ」
    黒傘 無常:「ん?」
    黒野 唱哉:視線だけが其方へ向く。
    姫野 音々:「支部長ー。今日いらないって捨ててた広告の中に、アレありましたよね。近くの球場ででっかい催しがあるって」
    姫野 音々:「アレ。いつでした?」
    ファウナ:「〝アレ〟?」
    黒野 唱哉:「今日の午後。14時頃の開始でしたか。私は野球に興味は──」
    黒野 唱哉:そこまで言った黒野の顔が、酷く青ざめた。
    黒野 唱哉:「──市営球場、14時、プロ野球公式戦。座席は殆ど売り切れと聞いています」
    姫野 音々:「……それがですね。ああ、もう言わなくても大体おわかりかと思うんですがー」
    姫野 音々:「奪われた物品のリストに、ヤバいのがありました。戦略爆撃機──それと」
    姫野 音々:「大量の、『αトランス』です」
    ファウナ:「大胆だね」
    音無 静寂:「帰っていいですかね、俺」
    黒野 唱哉:「ダメです。こうなれば絶対に逃がしません」
    姫野 音々:「ここまで来たら一蓮托生してくださいよう!」
    黒野 唱哉:「今、作戦を立案中です。あなたは作戦行動の中核となる」
    黒野 唱哉:「……というより。あなたを抜きにした場合、今回の状況では」
    黒野 唱哉:「敵を討ち果たしたとしても、甚大な被害が発生する恐れが──計算できました」
    姫野 音々:補足情報をあれやこれやと黒野さんに押し付けつつ完成を待つ。
    姫野 音々:ついでに音無さんの服の袖をがっちり掴んで離さないスタイルだ
    音無 静寂:「うげー…どう足掻いても厄介な作戦になるの間違いないっすよねぇ」
    ファウナ:「どう甚大なのか、念のために訊いておいてもいいかな?」
    姫野 音々:「……単純に、爆撃機が群衆の上から爆弾を落とすだけでも被害は甚大」
    姫野 音々:「しかも、そこに『αトランス』……ええと、強制的に覚醒を促す薬だと思って。それが紛れてたとしたら」
    黒野 唱哉:「加えて、仮に上空で爆撃機を破壊したとしても」
    黒野 唱哉:「その〝積み荷〟が地上へ降り注いでしまえば結果は同じ」
    姫野 音々:「そう! どっちにしても大変なことになる!」
    黒野 唱哉:「いいや。爆発と共に、本来の目標である球場より更に広範囲へ散布される危険もあるでしょう」
    ファウナ:「今からバロールのオーヴァード達をいっぱい呼ぶのは?」
    ファウナ:「サラマンダーでもいいけど」
    黒傘 無常:「それが間に合うなら……全てのUGN支部が人材不足から解放されるね……」
    音無 静寂:「世知辛い御言葉」
    ファウナ:「まぁ、それもそうだ」
    黒野 唱哉:「集められるだけの人員は集めます。バロールだろうが、そうでなかろうが」
    黒野 唱哉:「……現在時刻から考えるに、最優先はメディア関連の情報隠蔽」
    黒野 唱哉:「テレビ中継が入るでしょうからね。カメラの映像はワーディングでは誤魔化せません」
    黒野 唱哉:「そちらの対応を優先して考えるとなれば、戦闘員は──」
    姫野 音々:じぃ、とその言葉を聞いている。考えるのは得意ではない。だから、支部長の指示を待つのだ。
    姫野 音々:──彼が、最適な選択を下してくれると信じて。
    黒野 唱哉:ぴ、ぴ、ぴ
    黒野 唱哉:あなた達三人を指差す。
    姫野 音々:「……やっぱり?」
    ファウナ:「ここまで来たら、そうなるよ」
    音無 静寂:「まぁディメンジョンゲートも万能じゃないですからねぇ」
    ファウナ:「僕も脱走の時には一苦労したしね……」そのようなエフェクトを所持していないため、余計にそうだった。
    音無 静寂:「妨害されると、変なとこに飛ばされないとも限らないらしいですからね」
    姫野 音々:きゅう、とお腹が一つ音を立てる。「球場ご飯……」
    黒野 唱哉:「では、行動を開始します。人員配置は──」

    GM:ロイス取得&調達が可能!
    ファウナ:ロイス取得
    黒野 唱哉 〇信頼/お疲れ様
    音無 静寂 〇頼もしい/心配

    姫野 音々:音無 静寂 ○有為/支部に来てくれない  ファウナ ○有為/浮世離れ
    ファウナ:購入はUGNボディアーマーを狙いましょう。
    ファウナ:2dx+1>=12
    DoubleCross : (2DX10+1>=12) → 7[7,7]+1 → 8 → 失敗

    音無 静寂:ファウナ ◎興味/不思議 姫野 音々 ◎感服/不安 で取得!
    ファウナ:ダメ、以上。
    姫野 音々:ワンチャンでアルティメイド服狙おうー。コネ:手配師/ストーン使用。
    姫野 音々:(1+2)dx+5>=20
    DoubleCross : (3DX10+5>=20) → 8[2,7,8]+5 → 13 → 失敗

    姫野 音々:以上!
    音無 静寂:1dx+3>=12 UGNボデマ
    DoubleCross : (1DX10+3>=12) → 8[8]+3 → 11 → 失敗

    音無 静寂:お、1点払って購入。ファウナにパス。
    ファウナ:いいんですか。じゃあもらいます! 装備ー!

    クライマックス


    GM:全員登場! と本来なら言うところだろうが……
    GM:まず音無 静寂のみ登場侵蝕!
    音無 静寂:おっと、了解です。
    音無 静寂:48+1d10 侵蝕
    DoubleCross : (48+1D10) → 48+7[7] → 55


    GM:【A市市営球場上空──戦闘ヘリ内部】
    GM:あなたの手元には、一台の通信機がある。
    GM:こちらの声を十全に拾い、また、あちらの声を十全に拾うものだ。
    GM:そこから聞こえる声は、
    黒野 唱哉:「音無さん、聞こえますか?」ごうごうという風の音に紛れている。
    音無 静寂:「はいよーーーー!感度良好ですよーーーー!」んな訳ない。
    黒野 唱哉:「よろしい。そして叫ばずとも結構。十分に聞こえています」
    黒野 唱哉:「なんでしたら、こちらと会話もできますよ。ほら──」

    GM:残り2名。登場侵蝕!
    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (38 → 44)
    ファウナ:ファウナの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (49 → 58)

    GM:【A市中心部より南西に20km、山岳地帯上空──】
    GM:【──某国製戦略爆撃機、機体上部】
    黒野 唱哉:「なんでしたら、こちらと会話もできますよ。ほら──」
    黒野 唱哉:と、鋼の翼の上に立つ黒野が、あなた達に通信機を向ける。
    GM:集音性は高い。あたかもすぐ隣に居るように、会話を行うことが出来るだろう。
    姫野 音々:「……あのー。今更ですし、抵抗したわたしも悪いんですけど……」
    GM:……尤も、この些か奇妙な環境に心を乱されなければ、だが。
    姫野 音々:「なんで"ここ"に括り付けられてるんですかぁ?!」
    ファウナ:「いやぁ、逃げられそうだし」
    GM:ここは上空千数百m、爆撃機の〝機体の背の上〟。
    GM:バロールシンドローム由来の重力操作に加え、ハヌマーンの気流操作、エンジェルハイロウの光学迷彩。
    GM:その他、多種の隠蔽工作と環境安定の支援を受け、あなた達はここに立っている。
    音無 静寂:『逃げ出そうとするからじゃないですかねぇ』
    ファウナ:「抵抗されたら……ね?」
    姫野 音々:「だからって……うう……こんな怖いところ……」
    GM:一方で──
    ストラトフリューゲル:「……二階がまた煩いなと思ったが」
    ストラトフリューゲル:ずるうっ……と
    ストラトフリューゲル:高い気密性を誇る筈の、爆撃機の機体の隙間から染み出すように
    ストラトフリューゲル:一人の男が、あなた達のすぐ傍に立つ。
    ストラトフリューゲル:「二階もクソも無いんだったな。ここは団地じゃなかった」
    姫野 音々:「ひゃい……?!」
    ファウナ:「凄い。立ってる」自分も同じことをしているというのに、賛辞の言葉を贈る。
    黒野 唱哉:「エージェント、〝ストラトフリューゲル〟……音無さん、そこから見えますか?」
    音無 静寂:『はいはい、見えないって言えば誰か代わって貰えたりしますかね』
    黒野 唱哉:「30秒で代わりの人材を用意できるのならば」
    音無 静寂:『残念、バッチリ見えますよ』
    ストラトフリューゲル:「なんだ、まだ一人どこかに居るのか。……けど、まぁ、いいか」
    ストラトフリューゲル:「どうせ綺麗さっぱり、最後は全部大掃除する予定だしなぁ」
    姫野 音々:「ぶ、物騒なこと言わないで下さいよぅ……」
    ファウナ:「掃除した後は、どうするつもりなのかな?」
    ファウナ:「家具の配置換え、ってことはないでしょ?」
    ストラトフリューゲル:「後? ……ははっ」
    ストラトフリューゲル:男は、唾を吐くように笑って、
    ストラトフリューゲル:「お前らさぁ。クラスカーストって知ってる? ……知らなさそうな顔だよな」
    姫野 音々:(クラスカースト……学校に通ってたら低かったであろう……)
    ファウナ:「エルトンのピラミッドとはまた別物かな?」
    ストラトフリューゲル:「エルトンもボブも知らないけどよ、あれだよ」
    ストラトフリューゲル:「陰気で根暗な俺みたいな奴は下の方に居て、上の方に明るい連中だの、頭のいい連中だのがいて」
    ストラトフリューゲル:「それで一番上に、だいたいは野球やってる奴らが固まってんだよ」
    姫野 音々:「野球よりはサッカーだと思いますけど……」 ぶつぶつ
    ファウナ:「そうなんだ。勉強になるなぁ」
    姫野 音々:「でもそれが、何の関係があるっていうんですかぁ!」
    ストラトフリューゲル:「上の方に居る奴らは楽しそうでなぁ」
    ストラトフリューゲル:「それはもう、毎日毎日、本当に楽しそうでなあ」
    ファウナ:「確かに、何かと自由だしね。閉塞感に苦しめられるのは僕達〝下〟だ」
    ストラトフリューゲル:「そうそう! 解ってんじゃん、お前!」
    ファウナ:「ただ……だからって、ね?」靴の爪先で爆撃機の表面を叩く。
    ストラトフリューゲル:「それでよ、そのカーストの上の方でも、さらに上にいる奴らが」
    ストラトフリューゲル:「今日、何千人もの人間の前で、自分が好きなことをやって大金を稼ぐんだってよ」
    ストラトフリューゲル:「……許せねえよ、そういうの」
    ファウナ:「そうやって上を潰して潰して、それが運良く続いたとして……」
    ファウナ:「その先は、どうなるかな」
    ストラトフリューゲル:にかっ、と
    ストラトフリューゲル:悪戯に走る子供のような顔で、その男は笑って
    ストラトフリューゲル:「世の中を引っ繰り返すんだ」
    姫野 音々:『──世界を憎悪しながら、世界に認められたがる子供の群れ。それが彼ら"アポーシャンセル"です』 支部長が言っていたのを思い出す。
    姫野 音々:引っ繰り返したその先は──多分、なにもないのだ。ただ、その一瞬、"認められたい" それだけのために。
    ファウナ:「困るね、それは」
    ファウナ:「地球は人間が増えすぎて久しいけれど、もはやそんな人間も自然の一部だ。それが急に減って、バランスが狂ってしまえば……」
    ファウナ:「あらゆる生物にも、影響が出る」
    ストラトフリューゲル:「いいじゃないか、楽しそうだろ」
    ストラトフリューゲル:「今までずっと、ろくな楽しみも無いままで下の方にいた俺達がさ」
    ストラトフリューゲル:「上を押しのけて、ぐうっと、一番上まで昇っていくんだ」
    ストラトフリューゲル:「年俸が何億だって野球選手なんかより、ずっとずっと上の方で」
    ストラトフリューゲル:「誰だって俺達のことを知っててうらやましがる──そういうところにさあ!」
    ファウナ:「…………」
    音無 静寂:『うわっ、ただの僻みじゃねぇか。お宅、友達とか居ないタイプじゃないです?』
    ファウナ:「動物と話せるノイマンも来てくれてたら良かったのにね」問答は不要と判断。
    姫野 音々:「ちょ、ちょっと! 音無さぁん! 遠くにいるからって刺激するのやめてくれません?!」
    音無 静寂:『あれか、コンビニで女性の店員に小銭を手渡しして貰えない系だったりしない?』
    ストラトフリューゲル:「くくっ」
    ストラトフリューゲル:どろり
    ストラトフリューゲル:男の体が溶け──液状に変わる
    ストラトフリューゲル:その液体は、爆撃機全体を包むように薄く広がり、
    ファウナ:「ごめんね。僕の頭じゃ人間としか話せないから、これ以上は……」相手がどろりと形を変えたのを眺めて「〝そういう〟方向性で進めようか」と続ける。
    ストラトフリューゲル:「友達とか、小銭とかよお」
    ストラトフリューゲル:「今までお前達が普通に持ってて、俺達が持ってなかったものをよお」
    ストラトフリューゲル:「これから俺達が手に入れに行こうって言うのに──邪魔をするんじゃねえよ!」
    ストラトフリューゲル:「俺は〝ストラトフリューゲル〟! この名前は俺のものだ!」
    ストラトフリューゲル:「俺に与えられなかった、俺が取り返したものの、最初の一つだ!」
    姫野 音々:「…………」 それは子供の癇癪に聞こえた。だけれど、ずっしりと重くのしかかる物もあって。
    黒野 唱哉:「皆さん、戦闘準備。……私はこの場の重力制御にかかりきりになります。支援は期待せぬよう」
    姫野 音々:寂しげな瞳が男を見た。
    姫野 音々:「──了解です。あと、できたらこれ。外してほしいです」 後ろ手をがちゃがちゃ
    黒野 唱哉:「自分で外しなさい。出来るでしょう、それくらい」
    ファウナ:「手伝った方がいい?」旋回する魔眼の一つを寄こそうとする。
    姫野 音々:1秒、不服そうに黒服の男を見遣り、やがてぬえー、だのうにー、だの奇声と文句を上げつつ器用に外す
    ファウナ:「名前を与えられなかった、か……そうか」
    姫野 音々:「音無さんも! 煽った分ちゃんと手伝ってくださいよね!」
    音無 静寂:『煽ったつもりじゃなかったんですけどねぇ!?』
    ファウナ:「いいよ。〝天動説動物園(トレメイアク・サファリ)〟……ファウナ。自分で自分に与えた名前で、名乗り返してあげよう」
    ファウナ:「来なよ、頂点捕食者気取り」
    ストラトフリューゲル:エンジンが文字通りに火を噴き、爆撃機の機体は加速する。
    ストラトフリューゲル:機体と合一した男の狂気は、もはや物理的距離の制約をもすら越えて
    ストラトフリューゲル:〝対峙したもの〟全てのレネゲイドを震わす衝動の波と化す。
    GM:衝動判定──目標値は9!
    姫野 音々:4dx+1>=9
    DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 8[2,5,6,8]+1 → 9 → 成功

    音無 静寂:1dx>=9 衝動判定
    DoubleCross : (1DX10>=9) → 8[8] → 8 → 失敗

    音無 静寂:あ、一品で+1だから成功だ。
    GM:チイッ
    ファウナ:思い出の一品を使用します。
    ファウナ:<意志>の判定の達成値+1。
    ファウナ:2dx+2>=9
    DoubleCross : (2DX10+2>=9) → 5[3,5]+2 → 7 → 失敗

    ファウナ:失敗ですね……。
    GM:そして任意のジェネシフトタイムだ
    GM:が、
    GM:ジェネシフトするとなんかランダムで侵蝕がとんでもない事になるなって学習したから
    GM:ジェネシフトの時、出目が全部5だった事にするのを選んでもいいよ!
    姫野 音々:良心仕様……!
    姫野 音々:取り敢えず衝動判定分見てからでもいいですか!
    GM:いいよ!
    姫野 音々:44+2d10
    DoubleCross : (44+2D10) → 44+16[7,9] → 60

    音無 静寂:55+2d10 衝動判定分
    DoubleCross : (55+2D10) → 55+12[5,7] → 67

    ファウナ:ファウナの侵蝕率を2D10(→ 18)増加 (58 → 76)
    ファウナ:これは……ジェネシフトだな!
    ファウナ:後2つくらい盛大に振りますか! ジェネシフトを行います!
    ファウナ:ファウナの侵蝕率を2D10(→ 4)増加 (76 → 80)
    姫野 音々:3個分で+15しようかな。それで合計75。
    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を75に変更 (60 → 75)
    ファウナ:よし、ダイスボーナス+2には届いた。
    音無 静寂:こっちは2個分で+10、77に。

    ラウンド1


    GM:では、エンゲージをお出しする。
    エンゲージ
    ファウナ[4]
    姫野 音々[6]
    〝ストラトフリューゲル〟[11]

    15000m

    音無 静寂[12]
    姫野 音々:15000m
    音無 静寂:ワッハッハ!!こんな距離初めて見たわ!!
    GM:セットアップ!
    ストラトフリューゲル:無し!
    姫野 音々:"ニウィス・ルイナ" 《原初黄:加速装置》《螺旋の悪魔》 侵蝕[+5] 暴走。ラウンド間【行動値】+8、攻撃力[+15]
    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を5増加 (75 → 80)
    ファウナ:なし!
    音無 静寂:こっちは無し。
    ファウナ:15000mは笑っちゃった。
    姫野 音々:姫野 音々の行動値を14に変更 (6 → 14)
    GM:OK、では
    GM:君達イニシアチブにいきなり動いたりめちゃくちゃ達成値下げてきたりはしないな! よし!
    姫野 音々:何もなければわたしの行動ですけどー?(ちらっちらっ
    ストラトフリューゲル:イニシアチブで《加速する刻》!
    姫野 音々:んぎゃー!
    ファウナ:ですよねー!
    音無 静寂:受けて立つぜ、この2人がな!
    GM:ということで、ちょっと面倒な処理をさせてもらうぜ
    ストラトフリューゲル:マイナーアクション、オリジナルヴィークル『戦略爆撃機』に搭乗。
    ストラトフリューゲル:このアイテムは射撃技能による攻撃を行える、装甲10、行動値-7、攻撃力15、射程:視界のヴィークルとする。
    GM:つまり
    エンゲージ
    ファウナ[4]
    姫野 音々[14]
    〝ストラトフリューゲル〟[4]

    15000m

    音無 静寂[12]
    ストラトフリューゲル:そしてオートアクション、Dロイス《器物使い》を用いて『戦略爆撃機』と一体化! 判定ダイス+3!
    ストラトフリューゲル:そしてそして、特殊裁定を行う。
    姫野 音々:器用な……
    音無 静寂:おまっ その力はもっと別の生かし方があっただろ!!
    ストラトフリューゲル:と言っても簡単なことだ。あなた達のうち二人は、この爆撃機の真上にいる。つまり、爆撃機が動けばあなた達も移動する訳だ。
    ストラトフリューゲル:次の手番からストラトフリューゲルは移動を開始する。
    ファウナ:内臓破裂しそう。
    姫野 音々:何ィーっ!
    ストラトフリューゲル:15000mの移動を終えたストラトフリューゲルは、地上への攻撃を試みるだろう。
    ストラトフリューゲル:……だが今は! まだ標的が遠いからなぁ!
    ストラトフリューゲル:メジャーアクション《コンセントレイト》+《オールレンジ》+《ライトウェイトモード》+《レインフォース》+《スプリットアタック》!
    ストラトフリューゲル:対象はPC3人! リアクションダイスがマイナス6される射撃攻撃!
    ファウナ:マイナス6ぅ!?
    ストラトフリューゲル:妨害は……あるかい?
    姫野 音々:なんにもない(しおしお
    ファウナ:ないです!
    音無 静寂:だ、ダイスが振れねぇ!妨害も無し!
    ストラトフリューゲル:では命中判定!
    ストラトフリューゲル:15dx7+4
    DoubleCross : (15DX7+4) → 10[1,1,2,3,4,4,4,4,5,5,7,7,8,8,10]+10[2,3,4,9,9]+10[1,10]+10[8]+4[4]+4 → 48

    ファウナ:暴走中なのでリアクション不可!
    姫野 音々:暴走リア不~
    音無 静寂:振れるダイスが無い、命中!
    ストラトフリューゲル:ではダメージ!
    ストラトフリューゲル:5d10+25 装甲有効
    DoubleCross : (5D10+25) → 31[4,9,10,6,2]+25 → 56

    ファウナ:迷い無く死亡! リザレクトです!
    姫野 音々:ふーきーとーぶー
    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (80 → 84)
    音無 静寂:装甲7引いても消し飛ぶ!リザレクト!
    姫野 音々:HP4へ。
    音無 静寂:1d10 リザレクト
    DoubleCross : (1D10) → 5

    ファウナ:ファウナの侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (80 → 81)
    ファウナ:HP1で復活。
    ストラトフリューゲル:ではちゃちゃっと描写する!
    ストラトフリューゲル:──爆撃機のエンジンの一つが不気味に蠢く。刹那!
    ストラトフリューゲル:それは、本来の運用用途とは異なる筈の〝機銃〟へと形を変え、更には銃身が奇妙に湾曲。
    姫野 音々:「ひっ……!」
    ストラトフリューゲル:「十分にもう持ってる連中にぃ──」銃口を、機上の二人。そして遥か遠方の一人へ向け、
    ストラトフリューゲル:「俺達のしんどさが……分かってたまるかよぉ!!!」
    ストラトフリューゲル:乱射! その弾丸は鋼でも鉛でもない、骨と肉、砂、そんなものが固まって形成された異形!
    ファウナ:「最初から持ってるんじゃない……持てるように、逃げてきただけさ!」捨て台詞の如く答えながら攻撃を受ける。
    ストラトフリューゲル:妨げるもの無くば無限遠までも届きそうなそれは、そのまま彼の憎悪の如き破壊力を示す!
    ファウナ:「僕を買いかぶりすぎだ、本当に」吐血。だが立ち上がる。
    音無 静寂:『痛ッてぇ!!人に向かって撃っていい物じゃねぇぞ、馬鹿野郎!!』通信機越しに叫んでいる。
    姫野 音々:「ぐ、ぅゔッ……ぁ、ふ……」 至近距離からの散弾を身に受け、雪の塊が容易に壊れるように──脆い肉体は、割れ散った。
    ストラトフリューゲル:「ムカつくか!? ははっ、いい気味だ!」
    ストラトフリューゲル:「そのまま俺を憎んでみろよ──憎みきって見ろよぉ!」
    ファウナ:「ネオンちゃん!」無事か否かと声を上げる。
    姫野 音々:「こふ……」 凍て付くように、身体が修復されていく。「まだ……平気です、よぅ」
    GM:手番、行動値14。姫野 音々!
    姫野 音々:あいあいさー
    姫野 音々:マイナーは特に移動もないので、一応暴走を解除しておく!
    姫野 音々:メジャー "フロストノヴァ" 《C:ウロボロス》《コキュートス》《原初赤:魔獣の衝撃》 侵蝕[+9]
    姫野 音々:対象は"ストラトフリューゲル"だーっ
    ストラトフリューゲル:妨害は無いぞぉ! 来い!
    姫野 音々:(4+3-2+2)dx7+4
    DoubleCross : (7DX7+4) → 10[1,6,6,7,8,9,10]+10[4,5,7,8]+2[1,2]+4 → 26

    ストラトフリューゲル:俺にはこの機体の装甲値がある……ガード!
    姫野 音々:3D10+14+15 装甲・ガード値有効
    DoubleCross : (3D10+14+15) → 29[9,10,10]+14+15 → 58

    姫野 音々:怒りのボルテージが上がっているな
    GM:出目よ
    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を9増加 (84 → 93)
    ストラトフリューゲル:装甲は10……48通し! まだ壊れない!
    GM:セットアップ分と併せて演出カモン!
    姫野 音々:碧い瞳が冷えていく。悲しげに揺れる瞳が曇り──それは、ただ、嫌悪を纏う其れへと。
    姫野 音々:「……子供の、癇癪みたいです。だから、理屈とかは多分ないんでしょうけど」
    姫野 音々:「困るんです。あんまり騒ぎを起こされたら……ゆっくり、出来ないじゃないですか」
    姫野 音々:ぱき、ぱき、と身体が凍る音がする──否、それは、姫野 音々の身体のみならず、
    姫野 音々:その足元。"ストラトフリューゲル"が一体化した機体そのものも、尋常ならざる冷気が既に包み込んでいる。
    姫野 音々:「いいですか、良く聞いて下さい」
    姫野 音々:「悲しみは、憎しみでは。決して、癒せないんですよ」
    姫野 音々:「だから──まずは。良く、頭を冷やして下さい」
    ストラトフリューゲル:「そういうお説教はよぉ──さんっざんに聞かされたよ!」
    ストラトフリューゲル:「高そうな車と小綺麗なスーツの教師にさんざんよぉ!!」
    姫野 音々:ぱ、きん。
    姫野 音々:内部のどこにいるかどうかなど分からない。ならば、全てを凍りつかせればいい──簡単なことだ。
    姫野 音々:「教育」「いいですね」
    姫野 音々:「わたしも、受けたかったです」
    姫野 音々:その声は、小さく。氷点下の如く、冷え切っていた。
    ストラトフリューゲル:氷柱が翼に垂れ下がる。機体内部で空気中の水分が凍結し、体積が膨張、装甲を内部から押し上げる。
    ストラトフリューゲル:歪んだ機体が悲鳴を上げ──だが男の声は憎悪を叫ぶばかりで──
    ストラトフリューゲル:不愉快なハーモニーは未だ、あなた達を乗せて飛び続ける。
    ストラトフリューゲル:……飛ぶ。進む。
    ストラトフリューゲル:すこぅしばかり、的が近くなった。
    姫野 音々:(……止まらない、か。この程度じゃ)
    GM:手番、行動値12、音無 静寂!
    音無 静寂:ほいほい!
    音無 静寂:マイナーで完全熱光学迷彩服の効果を使用、隠密状態に。
    音無 静寂:メジャーは《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》+《見えざる死神》で攻撃、対象はストラトフリューゲル。
    ストラトフリューゲル:ただでさえ遠いのにさらに隠密化とは……来い!
    音無 静寂:(9+2)dx7+14 命中判定
    DoubleCross : (11DX7+14) → 10[1,1,2,2,5,6,7,9,9,10,10]+10[2,5,6,7,10]+10[8,9]+10[5,9]+3[3]+14 → 57

    姫野 音々:ひゅぅ
    ストラトフリューゲル:むちゃしおる
    ストラトフリューゲル:……ガード!
    音無 静寂:ではダメージだ。
    音無 静寂:38+6d10 ダメージ(装甲有効)
    DoubleCross : (38+6D10) → 38+34[7,6,5,10,1,5] → 72

    ストラトフリューゲル:130点とはなんなのか
    音無 静寂:72点、装甲有効。
    ストラトフリューゲル:一回これは……ぶっ壊れる!
    ストラトフリューゲル:《魂の錬成》!
    ストラトフリューゲル:HP40になって復活するぜ!
    音無 静寂:侵蝕は+4で86になった。
    GM:ということで演出どうぞだ!
    音無 静寂:「…俺達が"普通"を手に入れるのに、どれだけ努力してるかって話だよな」通信機に拾われないように、呟く。
    音無 静寂:口を閉じる。自らが発する音を消す。これはエフェクトではない。そうあろうと訓練した結果だ。
    音無 静寂:装備の力を借りた不完全な隠密。だが、それでいい。俺に出来るのは自分の強みを生かすことだけだ。
    ストラトフリューゲル:15000m。……15km。音であれ、多大な遅延を伴いようやく届く距離。
    ストラトフリューゲル:その距離を隔てて、鋼の翼は再び異形の弾丸を放つ。
    ストラトフリューゲル:そこにいるだろう〝敵〟へ向かって──だが。
    音無 静寂:強化された眼が、その軌道を捉える。
    音無 静寂:見えたなら、当たる。狙う/放つ、ただそれだけ。不可視の一撃が、音も無く放たれた。
    ストラトフリューゲル:見えねば、当たらぬのだ。
    ストラトフリューゲル:放たれた異形の弾丸は悉く、虚空を駆け抜けて消えていく。
    ストラトフリューゲル:そして。
    ストラトフリューゲル:「ぐ──がはあぁっ!?」
    ストラトフリューゲル:もはや、どこが心臓であるか、肺であるかも解らぬ体だが。
    ストラトフリューゲル:その声は確かに、血を吐くような苦悶の音であった。
    GM:……速度が落ちる。機体が降下を始め
    ストラトフリューゲル:降下を
    ストラトフリューゲル:「……嫌だ!」
    ストラトフリューゲル:拒む──機首が再び空を睨む!
    ストラトフリューゲル:片翼を大きく抉られた機体は再び、先ほどと同等の速度を
    ストラトフリューゲル:いいや、それ以上の速度を以て飛翔する──!
    ストラトフリューゲル:「嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ! 」
    ストラトフリューゲル:「もう俺ばっかり、俺達ばっかり──」
    ストラトフリューゲル:「〝何が欲しいかもわからない〟ようなのは嫌だ──!」
    GM:手番。
    GM:行動値4で同値。PC優先のルールにより、ファウナ!
    ファウナ:よし!
    ファウナ:まずはマイナーで一角鬼Lv1を使用します!
    シーン中、素手のデータを以下に変更。

    種別:白兵 技能:<白兵>
    命中:0 攻撃力:+[Lv+5]
    ガード値:2 射程:5m

    ファウナ:攻撃力6の素手になりました。
    ファウナ:そしてメジャーアクションで、コンボ〝プラネット・メナージャリー〟! コンセ:バロールLv3+漆黒の拳Lv1+獣の力Lv5!
    ファウナ:目標は当然ストラトフリューゲル!
    ストラトフリューゲル:ガード! 装甲と残HPで耐えてやる……!
    ファウナ:上等じゃい! 命中判定!
    ファウナ:10dx7+4
    DoubleCross : (10DX7+4) → 10[3,4,4,5,5,6,7,7,9,10]+10[1,6,8,10]+10[4,10]+4[4]+4 → 38

    ファウナ:あ、一角鬼分の侵蝕上げます。
    ファウナ:ファウナの侵蝕率を3(→ 3)増加 (81 → 84)
    ファウナ:妨害がないなら、そのままダメージに!
    GM:ゴー!
    ファウナ:4D10+17 装甲値無効!
    DoubleCross : (4D10+17) → 16[8,1,2,5]+17 → 33

    ファウナ:やっぱ130点版だとこんなもんですわー!
    GM:普通はそうなんだよ
    GM:って装甲貫通かよ!
    ファウナ:漆黒の拳なのでね。
    ストラトフリューゲル:ダイレクトに33点通して7点残りだわね!
    GM:演出かもん!
    ファウナ:とどめは正式支部員が決めな!
    ファウナ:演出!
    ファウナ:「さて……いっぱいあるとしても、魔眼だけじゃどうにもならないのが普通だけど……これだけ頼れる仲間がいれば、大丈夫だよね」
    ファウナ:そうだ。大丈夫。これまでの仲間達の活躍を振り返れば、それは既に決まっているようなものだ。
    ファウナ:ふっと笑みを浮かべたファウナは、自身を中心に旋回する魔眼の形を徐々に変化させていく。
    ファウナ:「というわけで……そうだね、カーストがどうとか言ってたし……せっかくだから今日は、川辺の頂点捕食者の一種を紹介しよう」
    ファウナ:「今回紹介するのは〝オオカワウソ〟だ」
    ファウナ:幾多の魔眼が、可愛らしい生物を模した真っ黒い何かへと変わる。
    ファウナ:「カワウソが一番強い動物の一つだなんておかしいって? いやいや、全然そんなことはないんだよ」
    ファウナ:「ブラジル、パンタナール大湿原ではなんと〝川のジャガー〟と言われててね。縄張り意識の強い彼らは、群れの力で本物のジャガーすら撃退するんだ」
    ファウナ:「だからカイマンを狩る優秀な個体のジャガーですら、オオカワウソの集団には決して近づかないんだって」
    ファウナ:魔眼製のオオカワウソ達が、爆撃機の表面を這いずり回る。
    ファウナ:「しかも、およそ600万年前には体重が50kgを超える巨大なカワウソもいて、現代に生き残っている個体よりも遥かに顎の力が発達していたみたいでね」
    ファウナ:「こういう〝雑学〟と呼ばれるものの一つでもかじっておけば、君に振り向く人だっていたかもしれない……けど」
    ファウナ:「ここまで来ちゃったら、もう取り返しは付かない」
    ファウナ:オオカワウソの魔眼達が大きく顎を開き、最初に相手が溶けた場所へと一斉に飛びかかった!
    ファウナ:「ただ……〝嫌なところからは逃げてもよかった〟んだって教えてくれる人がいなかったことには……同情するよ」
    ファウナ:「本当に、心から……」目を伏せる。しかし、未だ攻撃は止まず。
    ファウナ:「ネオンちゃん」呟くように名を呼ぶ。
    ファウナ:「任せた」
    姫野 音々:「不本意だけどー」 了解ですー。と付け加える。
    ストラトフリューゲル:鋼の巨体の装甲が、獣の牙に引き剥がされる。
    ストラトフリューゲル:金属片をまき散らしながら──それも黒傘率いる支援部隊に処理を施され、
    ストラトフリューゲル:あたかも地上からは、空では何も起こっていないかのように見過ごされる。
    ストラトフリューゲル:俺を見ろ、と叫ぶのがこの男で、
    ストラトフリューゲル:何も起こっていないのだと世界を安んじるのがUGNだ。
    ストラトフリューゲル:ぼろぼろの機体は飛び続ける。速度を上げて飛び続ける。
    ストラトフリューゲル:エンジェルハイロゥ部隊の光学迷彩に気付かぬまま、きっと皆が見ているだろうと思い込んだまま、
    ストラトフリューゲル:あなた達を乗せていても、たった一人。空に尾を引いて駆けていく。
    GM:手番。行動値4,ストラトフリューゲル。
    ストラトフリューゲル:マイナーアクション、戦闘移動。
    ストラトフリューゲル:そうだな。爆撃機の飛行速度を分速15kmと仮定し、1ラウンドがまぁ1分も無いだろうとして、
    ストラトフリューゲル:5000m、あなた達を連れて移動する。
    ストラトフリューゲル:……さて、どうするか。そうだなぁ
    ストラトフリューゲル:メジャーアクション
    ストラトフリューゲル:全力移動! 10000m移動し手番終了!
    姫野 音々:えっっっじゃあこの真下は……
    エンゲージ
    ファウナ[4]
    姫野 音々[14]
    音無 静寂[12]
    〝ストラトフリューゲル〟[4]
    ファウナ:まずい。
    GM:次の手番、ストラトフリューゲルはシーン攻撃を行う。
    GM:それを防ぐことが出来なければ、球場は惨劇の舞台となるだろう。
    ストラトフリューゲル:──速度が上がる。上がる。上がる。
    ストラトフリューゲル:エンジン全てから火を噴いて、己の体を崩しながら、
    黒野 唱哉:「……想定より数十秒早い」
    黒野 唱哉:「皆さん、正念場です」
    姫野 音々:「うう……理解りましたよぅ!」
    黒野 唱哉:「目標地点直上──タイムリミット予測、30秒ほど!」
    ファウナ:「うん。止めなきゃ」
    ストラトフリューゲル:「やってやる! 奴らの前で! 奴らの舞台で!」
    ストラトフリューゲル:「俺が!……俺がぁ!」
    GM:クリンナップ。処理はあるかな
    姫野 音々:行動値が6に戻る!
    音無 静寂:特になし!
    ファウナ:クリンナップ行動は無し。で、すみません。メジャーアクション分の侵蝕率上昇を忘れていましたので、
    ファウナ:このタイミングで行います。失礼致しました。
    ファウナ:ファウナの侵蝕率を7(→ 7)増加 (84 → 91)
    GM:では

    ラウンド2


    GM:セットアップ!
    ストラトフリューゲル:無い!
    姫野 音々:"ニウィス・ルイナ" 《原初黄:加速装置》《螺旋の悪魔》 侵蝕[+5] 暴走。ラウンド間【行動値】+8、攻撃力[+15]
    音無 静寂:無し!
    姫野 音々:姫野 音々の侵蝕率を5増加 (93 → 98)
    ファウナ:無し!
    GM:となれば、手番は行動値14の姫野部下!
    姫野 音々:あいさー
    姫野 音々:マイナーで一応暴走解除。
    姫野 音々:メジャー "フロストノヴァ" 《C:ウロボロス》《コキュートス》《原初赤:魔獣の衝撃》 侵蝕[+9]
    姫野 音々:(4+3-2+2)dx7+4
    DoubleCross : (7DX7+4) → 10[1,2,2,2,7,7,10]+10[2,6,10]+3[3]+4 → 27

    ストラトフリューゲル:……ガード!
    姫野 音々:3D10+14+15 装甲・ガード有効
    DoubleCross : (3D10+14+15) → 20[9,7,4]+14+15 → 49

    ストラトフリューゲル:……装甲は10、文句無しに撃破だ
    GM:演出!
    姫野 音々:(…………もう、時間がない)
    姫野 音々:眼下に迫るは球場、この距離では歓声も届きはしないが。だが──仕留め損なえば、起こり得る被害は容易に想像がつく。
    姫野 音々:何の教育を受けていない自分でも、だ。足元に同化した男が、分からないはずはないのだろう。
    姫野 音々:(だからこそ、か)
    姫野 音々:だからこそ。起こり得る惨禍を理解できるからこそ──理解できてなお、肥大化した承認欲求から逃れられなくて。
    姫野 音々:「"ストラトフリューゲル"」
    姫野 音々:名を、呼んだ。わたしが、男を呼ぶために唯一知っている名前を。
    ストラトフリューゲル:「く、ははっ、はははははぁっ、ははははははっ!」
    ストラトフリューゲル:応じる声。笑声。
    姫野 音々:「今からでも、別のところに着陸させることは可能でしょう」「応じる気は、ありませんか」
    ストラトフリューゲル:「……………………」
    ストラトフリューゲル:「グローブが、さ」
    ストラトフリューゲル:「使い古しのボロボロの、誰かのお下がりでもいいから」
    ストラトフリューゲル:「グローブが一つだけ、あればさぁ」
    ストラトフリューゲル:機首が地上を向いた。
    ストラトフリューゲル:エンジンはもう、火を噴かない。
    ストラトフリューゲル:もう、それでいい。後は重力が仕事をしてくれる。
    ストラトフリューゲル:「……っは、はははははははっ!」
    ストラトフリューゲル:「俺は〝ストラトフリューゲル〟──アボーシャンセルの〝ストラトフリューゲル〟だ!!!」
    姫野 音々:「……誰かに、見てほしい。名前を、呼んでほしい」「その気持ちは、痛いほどわかります」
    姫野 音々:「──だけど。あなたのやり方じゃ、誰にも届かない」
    姫野 音々:「いえ……届かせないために、"わたし達"がいます」
    姫野 音々:一つ、白い息を吐く。抱き締めるように、その機体に身体を添わせた。
    姫野 音々:──凍て付いていく。身体、触れている肌、そしてその先──機体の中、"ストラトフリューゲル"がいるところまで。
    ファウナ:「…………」問答を聞き終え、無言で下がる。彼女の発する力に巻き込まれてはたまらない。
    姫野 音々:墜ちること自体を止められるわけではない。その氷点下、否、マイナスの先の世界は全ての運動を"停止"に追い込む。
    ストラトフリューゲル:凍て付いて
    ストラトフリューゲル:動かなくなる
    ストラトフリューゲル:内燃機関が、憎悪が。生命活動が。
    ストラトフリューゲル:冷えて凍えて、だんだんと、眠気に襲われて。
    姫野 音々:「……貴方は、知るべきだったんです」
    姫野 音々:「ただ一人でも、名前を呼んでくれる人がいれば」
    姫野 音々:薄っすらと、微笑んで。「それだけで、意外と幸せなんだって」
    ストラトフリューゲル:……雪山で倒れた旅人が、うわごとを呟くように。
    ストラトフリューゲル:「俺も……混ぜてよ……」
    ストラトフリューゲル:「キャッチボール……」
    ストラトフリューゲル:ぴしぃっ
    ストラトフリューゲル:その体はついに、一つの大きな氷塊と成り果てた。

    GM:……ここで、ルール解釈について迷った挙げ句
    GM:ゴールデンルールを使う宣言をさせてもらう。
    GM:というのは、Eロイスの発動についてだ。
    GM:発動タイミングが〝イニシアチブプロセス〟となっているものの使用は、これはアクションと見做すのか。
    GM:もっと言うならば、〝戦闘不能中である→あらゆるアクションを行えない〟キャラクターが発動できるのかだ。
    GM:できる、とする。
    ストラトフリューゲル:《さらなる絶望》
    エンゲージ
    ファウナ[4]
    姫野 音々[14]
    音無 静寂[12]

    〝凍結した金属塊〟[4]

    ファウナ:!?
    GM:手番! 行動値12、音無 静寂!
    凍結した金属塊:落ちていく。地上へ向けて。
    凍結した金属塊:全長48m、全幅50m、全高12m
    凍結した金属塊:重量にして、本体だけでも80tを優に越える鋼の塊が、
    凍結した金属塊:大量の爆薬を乗せて落下していく──こんなものは、
    黒野 唱哉:「音無!」
    黒野 唱哉:敬称が無い。最短の発声。
    黒野 唱哉:「〝解体〟せよ!」
    凍結した金属塊:こんなものは、重力制御で止めきれない。
    凍結した金属塊:ゲートで外へ運ぶ? この戦闘の中、そんな巨大なゲートを即座に形成する?
    凍結した金属塊:無理だ。間に合わない。だから。
    姫野 音々:「ちょっとやそっとの衝撃では、爆発しないはずなので……!」
    姫野 音々:「"停止"してる今のうちなら、大丈夫、です!」
    姫野 音々:「多分!!!」
    黒野 唱哉:「撃て!」
    音無 静寂:『───了解』同じく、最短の応答。
    音無 静寂:マイナーで隠密状態に、メジャーで《コンセントレイト:エンジェルハイロウ》+《見えざる死神》で攻撃。
    音無 静寂:ストラトフリューゲルにロイスを取得、タイタス化して昇華。クリティカル値-1。
    凍結した金属塊:リアクションはガード固定だ。ダメージまで一気にどうぞ
    音無 静寂:(9+2)dx6+14 命中判定
    DoubleCross : (11DX6+14) → 10[2,2,3,4,4,5,5,6,6,7,7]+10[1,3,4,10]+10[6]+10[8]+2[2]+14 → 56

    音無 静寂:38+6d10 ダメージ(装甲有効)
    DoubleCross : (38+6D10) → 38+24[1,5,8,7,1,2] → 62

    音無 静寂:ん~~、出目が腐ったけど…!
    凍結した金属塊:HPは50……そしてダメージは62そのまま通し!
    凍結した金属塊:破壊完了だ──最後の演出どうぞ!
    音無 静寂:送る言葉は無い。音無静寂にとってこれは、ただの任務の1つだ。
    音無 静寂:故に、狙う/撃つ。その工程を粛々と繰り返す。決して見えぬ流星雨が、空を翔る。
    音無 静寂:金属塊を──穿つ。穿つ。穿つ。見えない何かが巨大な質量を削り取っていく
    凍結した金属塊:小さく。
    凍結した金属塊:小さく、穿たれて、切り分けられていく。
    凍結した金属塊:小さくなった端から、虚空に浮かぶ〝ゲート〟の中へ引き寄せられ、どこかへと消えていく。
    凍結した金属塊:凍て付いた、太陽光を反射するその体は、
    凍結した金属塊:地上からは人の目にも、カメラにも映らないように、光のヴェールで欺かれている。
    音無 静寂:「───終わりだよ。お前の叫びは、誰にも届かない」小さく呟き。最後の1つを、狙って/撃った。
    凍結した金属塊:心臓部。メインエンジンだったもの。
    凍結した金属塊:不可視の矢に貫かれた、今は物言わぬただの鉄くず。
    凍結した金属塊:断末魔の代わりの、ほんの小さな、とすっ……という命中音を、
    GM:数百m直下から聞こえるサイレンの音が。
    GM:大歓声が掻き消した。

    バックトラック


    GM:Eロイスは二つ!
    姫野 音々:最後のメジャー分+9してなかったので、最終侵蝕は107!
    音無 静寂:最後のメジャー分入れて、90だ!
    姫野 音々:Eロイス分は振らずに、通常ロイス4枚ぶんだけ振ります
    姫野 音々:107-4d10
    DoubleCross : (107-4D10) → 107-28[8,10,6,4] → 79

    姫野 音々:5点帰還!
    ファウナ:帰還は確定なのでEロイス分は振らず、通常のロイス分を等倍!
    音無 静寂:こちらもEロは振らずに通常5個振り!
    音無 静寂:90-5d10 バックトラック
    DoubleCross : (90-5D10) → 90-26[5,4,5,3,9] → 64

    ファウナ:91-5D10
    DoubleCross : (91-5D10) → 91-35[9,7,6,8,5] → 56

    GM:シナリオ3点にEロイス2個の2点、いつもの5点セットと併せて
    GM:儀式みたいなもんな気がするが経験点を持っていきな!
    姫野 音々:15点いただきます~ 空きっ腹に沁みます
    ファウナ:14点いただきます!
    音無 静寂:4点戻りだから14点かな、貰います!
    GM:ということで!

    共通ED


    GM:──さて。
    GM:戦闘ヘリから狙撃を行っていた音無 静寂は良いとしよう。
    GM:姫野 音々。ファウナ。
    GM:あなた達は、これは全く唐突で申し訳ないのだが。
    GM:地上数百mにぶん投げ出されます。
    姫野 音々:ぎゃーっ!
    ファウナ:わーっ!
    姫野 音々:「落ち……墜ちるッ! 墜ちちゃう!!!」
    ファウナ:「これ、重力操作だけでどうにかなるかな……」
    姫野 音々:「しょーやさん!!! 助けてくださいぃぃ!!!」 辛うじて残った破片に捕まって必死の形相で叫んでいる!
    音無 静寂:『香典って普通どのくらい包むもんなんですかね?』
    ファウナ:「ネオンちゃん! とりあえず、どうにか、せめてっ!」彼女に腕を伸ばす。
    黒野 唱哉:「オーヴァードですし一回地面に叩き付けられたくらいでは……と思いますが」
    黒野 唱哉:《ディメンジョンゲート》
    姫野 音々:「なんでそんな冷静なんですかー?!」 風で広がる浴衣の裾を必死で抑えながら
    黒野 唱哉:落下していく姫野の直下に、自分の頭上へ繋がるゲートを開く。
    ファウナ:「力不足かもだけど、僕の魔眼で……ん……?」
    姫野 音々:「ひゃうん!」 ゲートを通って──
    ファウナ:「なるほど!」ゲートに吸い込まれる彼女の様子を眺め、安心から笑みを浮かべる。
    黒野 唱哉:「よいしょ、っと。……全く、また何百グラムか重くなりましたねあなたは」
    黒野 唱哉:がしっ 空中に支えも無く直立したまま、帯のあたりを掴む
    姫野 音々:「………………」 口をぱくぱくさせる。 「全ッ然! 状況が改善されてません!!!」
    黒野 唱哉:「何を言いますか。落下は止まったでしょう落下は」
    黒野 唱哉:「音無さん。ファウナさん。お疲れ様です。まずは命の無事であること、何よりもめでたく」
    黒野 唱哉:「いささか世間話には珍しい場所な気もしますが。体調はいかがでしょうか?」
    音無 静寂:『はいはい、お疲れ様ですっと。俺はいいんですけど、そっちは大丈夫なんですかい?』
    姫野 音々:空中で脚をじたばたさせながらも、取り敢えず落下は免れたことに安堵し、身体をだらーんと弛緩させている
    ファウナ:黒野支部長のおかげでどうにかこの地に骨を埋めなくて済んだことに感謝し、大きく溜息をつく。
    姫野 音々:「若干、いつもの低体温気味ですけども……それ以外はつつがなくー……」
    ファウナ:「僕もどうにか。ちょっと自分の意志とは無関係に揺られたのは不快だけど……」
    ファウナ:「うん。ネオンちゃんと一緒。つつがなくだね」
    黒野 唱哉:「見る限り、問題は無いでしょう。黒傘支部長指揮下の支援部隊も、十分に自分達の仕事を果たしてくれたようです」
    黒野 唱哉:「エンジェルハイロゥ部隊の光学迷彩。ハヌマーン部隊の音響遮断」
    黒野 唱哉:「破断した機体を回収したゲートも、地上に展開したバロール部隊のものです」
    黒野 唱哉:「……これで後は、戦闘員として前線に出せるだけの力のあるオーヴァードが揃えば尚良いのですがね」
    姫野 音々:「……どうにか、間に合ったんですねえ」
    黒野 唱哉:「という訳でどうですお二人とも。好待遇は約束します、是非ともうちの商品として」
    ファウナ:「んー……お休みが少ないのはね……」
    音無 静寂:『おっと、通信機の故障ですかね?音が遠いなぁ』
    姫野 音々:二人の返答を聞いて、がっくり肩を落としている。
    ファウナ:「あ、でも、ショウヤさんのことは好きだから……呼ばれたら来るよ」
    音無 静寂:『ま、俺も雇われる分には問題無いですよ』
    黒野 唱哉:「派遣社員さんの扱いって難しいのですよねえ。残念残念」
    ファウナ:「ネオンちゃんのことも気に入っちゃったしね。働きたくないなんて言いながら、氷がバキバキって、凄かったし」
    音無 静寂:『無茶は要求されても無理難題は言われないのはありがたいってモンですよ』
    姫野 音々:「支部長はそこのところはちゃんとしてますからー」
    姫野 音々:「その分、限界までは働かせられますけどぉ……」
    黒野 唱哉:「失礼な。私はこう見えて、正義を愛する善良な人間なのですよ」
    黒野 唱哉:「パワハラは悪。課題設定の恣意的なミスも悪」
    黒野 唱哉:「給与の未払いも悪。……残業はまぁ、必要悪ですが」
    姫野 音々:「なので、お二人には是非ぜひまた手伝いに来ていただけると……」
    姫野 音々:「特にわたしが! 助かりますので!」
    ファウナ:「うん。いいよ」
    ファウナ:「助けられちゃったしね。いっぱい」即答。
    音無 静寂:『ま、予定が空いてりゃ考えますよ』通信機越しにも笑っているのが分かる声音。
    黒野 唱哉:「やれやれ。中々優れた商品には出会えませんねぇ……」
    ファウナ:「うーん、その〝商品〟って言い方もどうもなぁ……」
    黒野 唱哉:「当支部は戦力を提供する場所ですから」
    音無 静寂:『自分で言うのも何ですけど、俺って相当便利だから黒野即応支部に所属しちまうと危なそうなんですよね』
    黒野 唱哉:「人材即ち商品。私が品質を保証し、自信を持って提供するもの」
    黒野 唱哉:「全く形容に不足は無いと思っているのですよ、ええ。そして──」
    黒野 唱哉:「音無さん、あなたは全く正しい。引く手数多でしょうねあなたならば」
    黒野 唱哉:「具体的に言うと週休二日制と言いながら、土曜休みが月に1度とかそういうレベルです」
    ファウナ:「最初から最後まで凄かったもんね、シジマくん」
    ファウナ:「うわぁ、モテモテだ」引きつった笑みが浮かぶ。
    姫野 音々:「そういえば、こないだの土曜日、お休みの予定でしたけど出動しましたね……代休とかは?」 ちらっ
    音無 静寂:『今回の状況に合ってたってだけですよ。接近戦ならファウナに負けるし、広域戦なら姫野の方が上だよ』
    黒野 唱哉:「代休? そんなもの、当日になってみないとわかりはしませんよ」
    黒野 唱哉:「〝商品〟の皆さんであれば、まぁ、日程は相応に考えもしますが。私はトップですのでね」
    黒野 唱哉:「私が出て来ないでは〝黒野即応支部〟を名乗れないでしょう」
    姫野 音々:(ワーカホリックなんだよなあ……)
    黒野 唱哉:「……む、ちょっと失礼。──お疲れ様です、黒野です。ええ、はい」
    姫野 音々:顔が露骨に引き攣る。
    黒野 唱哉:抜き打ちのような動作で携帯電話を耳に──すぐにスピーカーフォンへと切り替えて、
    黒傘 無常:『はろー』その携帯電話から声がする。
    ファウナ:「……ひょっとして」別の仕事へと即座に向かわされるのかと緊張する。
    姫野 音々:「……おー、その声は黒傘さんではありませんか」 安堵しながら挨拶
    黒傘 無常:『黒傘だよー。……事後処理を進めてる。現状をあなた達に伝える』
    黒傘 無常:『現時点で、ウェブ上、マスコミの情報網、どちらにも戦闘の目撃情報は流れてない』
    黒傘 無常:『爆弾、αトランスに関しても大部分は無事に回収できた。改めて礼を言う』
    ファウナ:「後のことを心配しなくていいのは、そっちのおかげでしょ? ありがとう」
    姫野 音々:「いやあ、何より何より、です」
    黒傘 無常:『ただ──ひとつだけ、気に掛けておいて欲しいことがある』
    ファウナ:「ん? なんだろ」
    黒傘 無常:『〝大部分は無事に回収できた〟──αトランスの回収量が、奪われた量と合致しない』
    黒傘 無常:『たぶん戦闘中、破損した機体から地上に落ちたんだと思う』
    黒野 唱哉:「……量は?」
    黒傘 無常:『オーヴァードかジャームが数体生まれるくらい?』
    姫野 音々:「な、何より何よりじゃなかった……!」
    ファウナ:「穏やかじゃないね」
    音無 静寂:『──それ、最初から別口で運ばれてたって線は?』
    黒傘 無常:『有り得ないとは言えない。くらい』
    黒傘 無常:『数十億円の爆撃機を囮に、数人分のαトランスを輸送するメリットは薄いだろうけど──とにかく』
    黒傘 無常:『……いずれまた、この町はR案件に見舞われると思う』
    黒傘 無常:『その時、手が空いてたら助けて欲しい。おねがい』
    黒傘 無常:『報酬はそこのビジネスマン風あやしい男より色をつけさせてもらう』
    黒野 唱哉:「むっ。競合他社」
    姫野 音々:「競合は、なんかいい方向に進むとか……聞いたことがある……!」
    音無 静寂:『おっと、ヘッドハンティングってやつですかい』
    ファウナ:「地球が煌びやかなだけじゃないことは、もう理解していたつもりだけど……こうも続けざまだなんてね」
    黒傘 無常:『……報酬をはずむ証拠として、バックネット裏の席を確保している』
    黒傘 無常:『まだ試合は1回裏。見ていくといい』
    姫野 音々:「ほほう。ほうほう。野球場ですか……」
    姫野 音々:「わたしは野球というスポーツに関してはいまいち不勉強ですが……球場のご飯は美味しいと聞きます」
    ファウナ:「ルールはよく知らないけど、席を用意してくれてるなら行こうかな」
    音無 静寂:『はっはっは、引き抜き成功しそうじゃねぇですか。ま、俺も付き合う分には問題ないですよ』
    姫野 音々:「支部長ー。どうですか、ついでにご飯でも!」
    ファウナ:「スポーツを見て、平和を感じて、そして次にまた何かあったとき……手が空いていれば……」
    ファウナ:「うん。開園するよ。僕の動物園を。今度は君のためにね」黒傘へ向けて、言葉を紡ぐ。
    黒野 唱哉:「競合相手の誘いに乗るのは尺ですが、休憩時間は取得できるなら取得するべし」
    黒野 唱哉:「次の事件が起こるまでの間……楽しむとしましょうか」
    黒傘 無常:『期待して────────あっ』
    GM:わあああああぁっ
    GM:……と、直下の球場から一際大きな歓声が上がる。
    GM:或いは目が良ければ──
    ファウナ:「じゃあ、シジマくんも回収してあげないと……ん?」
    GM:狙撃手の目ならば確実に、小さな白球を捉えただろう。
    GM:会場の外まで届く大ホームラン。メジャー入りも確実とされているスター選手の特大アーチ。
    GM:華やかな表舞台の英雄は、両手を挙げてダイヤモンドを周り、万を数える観客達に歓喜と希望を与えている。
    姫野 音々:「……盛り上がれてますねえ。取り敢えず、今は、何よりです」
    黒野 唱哉:「やりがいだけをことさらに語る職場というものは、大概はろくでもないものですが」
    黒野 唱哉:「どうです、皆さん」
    黒野 唱哉:「やりがいのある仕事だったでしょう?」
    ファウナ:満面の笑みを浮かべ、それを返答とする。
    音無 静寂:『ま、否定はしませんよ。黒野さんが回してくる仕事は厄介なのばっかですからね』
    姫野 音々:「そうですねえ……」「ま、逃げ出そうと思わないくらいには!」
    姫野 音々:掴まれたままの身体で振り向いて、にーっと笑ってみせた。
    GM:スリーアウト、チェンジ。
    GM:攻守が入れ替わる。試合は拮抗を続け、観客達の目を楽しませる。
    GM:A市──いいや、仮称はやめておこう。
    GM:葦原市。この小さな町は、一日中、熱気に包まれていることだろう。
    GM:その影で、また小さな憎悪の芽が育ち始めていたとしても。
    GM:毒々しい華が咲くのは、今日のことではない。

    GM:Dx3rdセッション『葦原市市営球場防衛戦』、一切の行程を終了致します。
    GM:お疲れ様でした!
    音無 静寂:お疲れ様でした!!
    ファウナ:お疲れ様でした!
    姫野 音々:お疲れ様でしたー!