『ファッキン・ファッキン・ファッキン・ホット』


妖精王子シャルスーヤ(キャラシート)PL:粘土
陽衣神官クレリア(キャラシート)PL:カムリ
闇人精霊術師ルイーゼ(キャラシート)PL:切子圭
〝婆裟羅姫〟ヒイラギ(キャラシート)フェロー

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メイン雑談

目次

  • 導入
  • 探索
  • 決戦
  • 結末

  • 導入


    『ファッキン・ファッキン・ファッキン・ホット』 ・場所  :さるふぁ・りすてら
    ・依頼人 :でいぶ
    ・依頼内容:どうくつのおたからとってきて
    ・報酬  :ぎんか20まい
    ※因果点 :8
    GM:※事前告知より因果点が上がっているのは1コマで5回も6回も祈念してらんねえやというりゆうである

    GM:暑い。
    GM:アールマスの季節についての云々はさておき、おおよそもう暑さの盛りは過ぎた時期である。
    GM:が、ここ数日、暑い。夏のように暑いというか、夏より暑い。
    GM:暑過ぎたので、ギルドに集まっていた冒険者達も、平時よりかなり数が少なかった。
    GM:あなた達が荷物に押し込んだ依頼書も、暑さと湿気のせいでへたっている。しわしわのへにゃへにゃだ。

    GM:〝悪行都市〟サルファ・リステラ──中層地区 『潮騒通り』内オープンカフェ『シーサイド・レストラン』

    〝こそ泥〟デイヴ:「おー……君らが今回の冒険者ぁ……?」うさんくさい男が、白い丸テーブルに上半身をべったり張り付かせている。
    〝こそ泥〟デイヴ:どこからどうみても暑さにやられているという風情だ。
    妖精王子シャルスーヤ:「うむうむ、我こそが此度の冒険者であるぞ」
    妖精王子シャルスーヤ:長耳もぴんと麗しく横に立ち、輝かんばかりの笑みを返す。
    妖精王子シャルスーヤ:南方の森人郷ジャングルは湿気が酷い。このような暑気にも慣れ親しんでいる。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ええ、そうですが……体調がよろしくなさそうですね」
    陽衣神官クレリア:「ど~も~!アールマスから来た、”陽衣神官”クレリアだよっ!」暑さも何のその、すらりとした鉱人がぶんぶん手を振る。
    GM:周囲には護衛と思しき者達がそこそこの人数いるが、みな鎧を脱ぎ捨て上着をはだけ、ひどい者はパンツ一丁で日陰にこもっている。
    GM:おおよそ人間が日中に活動するべきではない気候であった。
    〝こそ泥〟デイヴ:「俺はデイヴ、今回の依頼人……まー楽にしてよ……俺も楽にしてるからさー……」
    GM:依頼人の話をまとめると、こうである。
    闇人精霊術師ルイーゼ:とても暑かったが依頼人の前なので務めて冷静に
    GM:ここ数日クッソ暑くて、ただでさえ楽な方に流れる盗賊ギルドの連中は役立たず状態。
    GM:そんな折、盗賊ギルドにパイプを持つとある商人から、盗品の奪還を依頼されたのである。
    GM:暑さでグダグダのギルド構成員は、それでも無事に調査を完了。くだんの盗人が逃げ込んだ洞窟は特定した。
    GM:ところが構成員達が見たものは、
    〝こそ泥〟デイヴ:「すーーーーっげえ汗だくで、その泥棒さん達が逃げ出してきたんだってえ……」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「うわぁ……」ガチガチの鎧武者がいやそーな顔をしている。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:なぜかって? 装備重量を見ればだいたいわかる。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:既に唯一の露出部である顔面は汗まみれだ。
    妖精王子シャルスーヤ:「さぞや過ごしづらそうな根城だな」
    〝こそ泥〟デイヴ:「なんでもその洞窟さー、活動休止中の火山が近くにあるんだってぇ」
    GM:別に人が焼け死ぬような熱源ではないが、盗賊ギルドはすっかり困り果てた。なにせ誰も行きたがらないのだ。
    GM:厄介な動物の類も棲みつかない洞窟であり、危険は少ないはずだが、それでも、だーれも行きたがらないのだ。
    〝こそ泥〟デイヴ:「……ってわけでぇ……アールマスに依頼出してぇ……君らが来たってわけ……クジ運悪い子達だねー」
    妖精王子シャルスーヤ:「ほほう火吹山!竜が出るか魔術師が出るかだな」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「いえ、依頼ですので。 では、そのとても暑い洞窟に行って、盗品を回収して来ればいい、と」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ぐむむ……火山の傍の洞窟……いかにも暑そうな……!」
    陽衣神官クレリア:「いーじゃん? 新しい服の着想インスピレーションも湧きそうだし」
    〝こそ泥〟デイヴ:「裸より涼しい服ってある~……?」
    陽衣神官クレリア:「ウケる! でも……この街って水浴びとかもしやすそうだし、いっちょ水着を考えてみますか」
    〝こそ泥〟デイヴ:「おー、いいねー水遊び。大雨の日の下層地区なんてどーお?」
    〝こそ泥〟デイヴ:「下水交じりのドブ川だけど」
    妖精王子シャルスーヤ:「溺れて死ぬか病で死ぬかではないか」
    妖精王子シャルスーヤ:「涼しいどころか熱病がオチだな」
    陽衣神官クレリア:「ぜんぜんキラキラしてない……」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「水に浸からずとも、熱さで死ぬ可能性をお忘れなきよう」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「おのおの方、熱さ対策はよろしいか?」
    陽衣神官クレリア:「……この街、可愛い砂漠用の服売ってる?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「砂漠用の服……それが良さそうですね」
    妖精王子シャルスーヤ:「いざとなれば鎧下は脱ぐとしよう」
    〝こそ泥〟デイヴ:「既製品から布地まで、だいたいのものはあるだろうねぇ」
    陽衣神官クレリア:「やったね! ヒイラギっちも鎧脱いだら?」
    陽衣神官クレリア:「武士サムライは食わねど爪楊枝トゥースピック……? って慣用句が東方にはあるって聞いたけど、流石に死んじゃうってソレ」
    妖精王子シャルスーヤ:「火吹山も良いが砂原もいずれ行ってみたいな」
    妖精王子シャルスーヤ:「巨大な空飛ぶ魚やら、山を背負った羊やらが住むと聞く」
    〝こそ泥〟デイヴ:「もっとも? 真贋見極める目がなきゃ損するのがこーいう街」
    〝こそ泥〟デイヴ:「お買い物で損したところで、損した奴がバカだったって笑われるのがオチ」
    〝こそ泥〟デイヴ:「ようこそ冒険者諸君、この近辺では最低の極楽へ」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……素敵な環境のようですね」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ぐ、む────い、否!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「もののふは喰わねど高楊枝、羽織は裏地こそ拘るべし」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「鎧を脱ぎ捨てて戦に赴くなど武士らしからぬ……!」
    陽衣神官クレリア:「まあ、デイヴさんの言う通り騙されないだけマシか……」
    〝こそ泥〟デイヴ:「買い物なら中層地区で済ませなよ。上にも下にもいかないのがオススメ」
    〝こそ泥〟デイヴ:「……ってコトで、んじゃ他に何かあるかい冒険者しょくん?」
    妖精王子シャルスーヤ:「そうだな、目的の盗品とはどういう代物だ?」
    妖精王子シャルスーヤ:「何を回収すれば良いのか分からぬ、というのは困るからな」
    陽衣神官クレリア:「おおー、抜け目ない」
    陽衣神官クレリア:「歳のわりにしっかりしてんねー」
    〝こそ泥〟デイヴ:「ふぅん、割と見ればわかりやすいものではあるけど──簡単に言うと〝宝箱〟だね」
    陽衣神官クレリア:森人に「歳のわり」という概念があるのかは置いておいて…
    闇人精霊術師ルイーゼ:「宝箱?」
    〝こそ泥〟デイヴ:「そ。とある商会の紋章が入った、ちっさい宝箱」
    〝こそ泥〟デイヴ:「ちょっとした装飾品やら雑貨やら、てきとーに詰め込んであるってさ」
    〝こそ泥〟デイヴ:「闇で捌いても大した金額にはならないだろーけど、ご本人さんには価値があるって代物」
    妖精王子シャルスーヤ:「宝箱!」ぴこぴこと耳を揺らして目を輝かす様は見た目相応。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「どんな紋章でしょうか?」
    陽衣神官クレリア:「えっ。商会ブランドもの!? アガってきた!」
    〝こそ泥〟デイヴ:「……って言っても、大金出して取り戻すーって程の熱意じゃないのは」
    〝こそ泥〟デイヴ:「依頼書を読めばおわかりだよねぇー……」
    妖精王子シャルスーヤ:「かように弱弱しき文は初めて見た」
    妖精王子シャルスーヤ:「故にこそ、依頼を請けてやらねばと思ったものだ」
    GM:紋章のデザインはこう
    GM:描写が大変なので良い感じに商会っぽいものを脳内補正してほしい
    妖精王子シャルスーヤ:「ささっと向かい、そつなく回収してきてしんぜよう」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「うむ。統べる者なれば当然の義務よな!」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「今にも力尽きそうな字でしたね……」
    陽衣神官クレリア:「テンションアガって来ちゃった。お礼のお金で何買おっかな~」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「あまり熱くなりすぎると気温と倍暑いですよ」

    GM:と、いうわけで
    GM:依頼内容を確認した一行は、目的地へと向かうことになった。
    GM:洞窟までの距離はおおよそ半日。今から向かえばちょうど夕方、いくらか涼しい頃合いに到着するだろう。
    GM:しかし、まぁ、暑い。暑い上に結構歩く。
    GM:おっと
    GM:そういや、準備パートをすっ飛ばしてたわね
    GM:よし
    GM:なにか装備の購入希望がある者はここで行うべし
    妖精王子シャルスーヤ:私は大丈夫
    GM:銀貨300枚くらいまでの商品ならば、運に頼らずともまず確実に売ってると見てよかろう。
    闇人精霊術師ルイーゼ:砂漠用の服買っておきます、15枚使って残り16枚
    陽衣神官クレリア:こちらも砂漠用の服を購入!15枚使って残り5枚
    陽衣神官クレリア:ひ~ん!金欠なっちゃったよ~
    GM:よろしい、では改めて
    GM:──しかし、まぁ、暑い。暑い上に結構歩く。
    GM:ということで早速だが長距離移動判定です。
    GM:冒険者レベル+体力持久+【長距離移動】、難易度は暑さもあるので14。失敗者は消耗+1だ。
    GM:なお、暑さ対策の道具を持っているものは、アイテムの記述分だけ補正を受けて良いとする。
    妖精王子シャルスーヤ:ふふん。鎧下を着込んで暑いぞ
    妖精王子シャルスーヤ:GS4>=14
    GoblinSlayer : (GS4>=14) → 4 + 11[5,6] → 15 → 成功

    妖精王子シャルスーヤ:余裕の余!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:GS9>=14
    GoblinSlayer : (GS9>=14) → 9 + 11[6,5] → 20 → 成功

    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:しんとうめっきゃく!
    闇人精霊術師ルイーゼ:GS7>=14
    GoblinSlayer : (GS7>=14) → 7 + 3[2,1] → 10 → 失敗

    闇人精霊術師ルイーゼ:引くほど低い、補正あっても失敗です
    闇人精霊術師ルイーゼ:ルイーゼのを1増加(0 → 1)
    陽衣神官クレリア:えーっと
    妖精王子シャルスーヤ:暑さに対する体力抵抗判定+2やね
    陽衣神官クレリア:GS10>=14 こう!
    GoblinSlayer : (GS10>=14) → 10 + 10[5,5] → 20 → 成功

    陽衣神官クレリア:うおおお

    探索


    GM:──一行はくだんの洞窟までやってきた。
    GM:近隣住民──徒歩で小一時間の距離だが──には、赤舌洞窟などと呼ばれているそこは、特に見た目に特徴は無い。
    GM:しかし洞窟に近づいてみると、踏み込むより前の時点ですでに、地中から湧き上がるが如き熱気を感じ取れる。
    GM:日光や風が吹き込まない洞窟は、屋外より温度変化が少ないのが常なのだが、ここはどうも例外のようだ。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ほうほう、ここが……地獄の釜の蓋がズレたような有様だな!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:前髪から汗が滴っている。が、まだ割と元気そうではある。
    妖精王子シャルスーヤ:「ふんふん、こういうものか……」
    妖精王子シャルスーヤ:「ノームどもより火の精が幅を利かせている。こういう山もあるのだなあ」
    陽衣神官クレリア:「ひゃ~、あっづいあっづい。鉱人だし、太陽神の神官だし? 暑さなんのそのって思ってたんだけどなあ」
    陽衣神官クレリア:改造して金属粉ラメの装飾や大胆な切込みが入った砂漠用のコートで、汗を拭う。
    妖精王子シャルスーヤ:元気にあちこち駆けて見回す。短いパンツから曝け出された健康的な太腿を汗が伝う。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ふう……そ、そう……です、ね……」
    闇人精霊術師ルイーゼ:クレリアと同じような露出度の服を身に纏っているが、既に満身創痍といった様子
    妖精王子シャルスーヤ:「むぅ、ルイーゼは暑気にやられてしまったか?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:全身から汗が流れ出ており、蜂蜜色の肌を流れ落ちていく
    闇人精霊術師ルイーゼ:「いえ、この程度、なんとでもします」
    妖精王子シャルスーヤ:「辛いようなら肩を貸すぞ。遠慮はするな!」一回り小さい森人の少年が薄い胸を張る。
    妖精王子シャルスーヤ:「何しろここからが本番である、無理はするなよ」
    GM:そう、ここからが本番──というか、ヤバいターンである。
    GM:すなわち、探索パートだ。

    GM:ではここから探索パートですが、マップを使わない簡易進行のため、どこかで見たチャートを使います。
    GM:2 敵だ!
    3~5 暑い! 継戦カウンター+1……
    6~11 順調に進む 進行度+1
    12~ 幸運 進行+2!
    イベント 2/4/6

    GM:下のイベントというのはつまり、進行度がそこに到達したら何か起こるよということで
    GM:まぁそういうあれだよ!
    陽衣神官クレリア:全てを理解しました
    GM:ですが、ここはクソ熱の赤舌洞窟。
    GM:この洞窟専用のめんどくさいローカルルールを提示します。
    GM:※洞窟内で鎧を装備している場合、進行度と同値のペナルティがあらゆる判定に発生する。
    GM:※耐熱装備、または環境適応:暑さがある場合、ペナルティは半減する。
    GM:つまり、このシナリオのコンセプトはこうだ。
    GM:鎧を脱いで汗だくインナー姿で戦え!
    陽衣神官クレリア:うっひょ~~~!!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:鎧なんか着てられるか!
    陽衣神官クレリア:合法水着イベントだったか
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:そして私だが、いわゆるフェローである。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:しかし今回はGMの処理軽減のため、こんなデータになる。
    フェロー:〝婆裟羅姫〟ヒイラギ 生命力21 行動値6 回避0 抵抗判定11
    【クソ暑い】東の鎧なんか着てるから……通常PC時より戦闘能力が落ちている。
    【前衛】PLが望む場合、技能【護衛】を使用したように攻撃を代わりに受けられる。1回/R、
    薙刀 達成値15 威力10 斬刺殴
    闇人精霊術師ルイーゼ:頼りになる
    妖精王子シャルスーヤ:鋼装備のナイト
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:戦闘中、私は近くにいる〝いかにも倒せそうな敵〟を優先して殴るぞ。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:そしてそれ以外のことはできないぞ。
    陽衣神官クレリア:近付いて殴る!
    GM:という具合だが、質問はあるかね。
    妖精王子シャルスーヤ:ないぜ
    陽衣神官クレリア:ばっちり!
    闇人精霊術師ルイーゼ:任せます!
    GM:ではPC3人にチャートのダイスを振ってもらおう。マップ上のPC番号順ということで
    GM:シャル→クレ→ルイ、の順番にだ。
    妖精王子シャルスーヤ:2d
    GoblinSlayer : (2D6) → 7[1,6] → 7

    GM:進行度+1!
    GM:すなわち……次の判定からは全てにペナルティが発生!
    陽衣神官クレリア:うわーっ
    GM:では次、クレリアだな
    陽衣神官クレリア:しゃあっ
    GM:鎧を脱ぎ捨てるか……暑さペナルティを受けて判定するか……
    陽衣神官クレリア:こんなクソ暑い中で神官服なんて着てられるか!!
    闇人精霊術師ルイーゼ:脱ぐしかないー!
    陽衣神官クレリア:神官服の分類も布鎧なので 脱いで判定します。
    陽衣神官クレリア:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 12[6,6] → 12

    陽衣神官クレリア:!?
    GM:おぉー
    GM:進行度3! 即ちイベントが発生しつつ……
    GM:鎧を脱がねばペナルティは3だ!

    GM:進行度2:中ボスだ!

    闇人精霊術師ルイーゼ:いきなり戦闘!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「──あっっっっっっっつい!!!!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:高楊枝とか心頭滅却とか、どっかに行ったらしい鉱人が鎧を脱ぎ捨てている。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:鎧の下に来ていたのは、薄っぺらい襦袢である。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ほー……」だいぶマシになったようで顔付きが穏やかになっている。
    陽衣神官クレリア:「うひゃ~、こりゃちょっとハンパじゃないわ……」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ええ、無理はしない方が……良さそうですね」
    陽衣神官クレリア:火照った頬をぱたぱたと扇ぐ。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「鎧に守られて安堵するようでは武士として未熟」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「得物ひとつに命を預けてこそ武士の誉れと心得る」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:薄布が全身の肌にべちゃあっと張り付いているのは、決して快適とはいえない状態だろうが
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:鎧の暑さから解放された身には些細なことであった。
    妖精王子シャルスーヤ:「なるほど……それが東方の戦士の覚悟!」
    妖精王子シャルスーヤ:「ならば背中を預ける友として、私も見習うことにしましょう」
    陽衣神官クレリア:「……ヒイラギっちが脱ぐならウチも脱ぐ! えーいっ!」
    妖精王子シャルスーヤ:しゅるしゅると革鎧、鎧下を脱いで裸同然の姿に。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……少し、脱ぎすぎでは?」
    妖精王子シャルスーヤ:マントと腰巻のみを纏い、下半身はかろうじて局部が隠れている程度。
    陽衣神官クレリア:ややだぼっとしたシルエット、独自の仕立ての神官服を脱ぐ。体の線がぴっちりと出るタイプの黒い鎧下インナーが露わになる。
    闇人精霊術師ルイーゼ:少年の裸同然の衣装に、目を細めて逸らす
    妖精王子シャルスーヤ:「何、この身を守るのは吊盾と曲刀、身のこなしがあれば十分ですよ」
    陽衣神官クレリア:「る、ルイーゼ言うなし! ウチまで急に変な気分になって来ちゃったじゃん」
    陽衣神官クレリア:「でも、けっこー……言うだけあって、いーカラダしてんね」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「そうですね……私も少しは衣装を軽くしておきましょうか」
    闇人精霊術師ルイーゼ:幼さの中に鍛えている事を感じさせる少年の裸に頬を赤らめながら
    妖精王子シャルスーヤ:「ありがとうございます。クレリアも良い身体つきをしていると思いますよ」
    陽衣神官クレリア:シャルスーヤの、小柄ながらも確かに鍛えられた骨格をしげしげと眺め……
    陽衣神官クレリア:「えっウチ!?」
    陽衣神官クレリア:慌てて胸を隠すようにばっと抱きかかえる。
    陽衣神官クレリア:「たはは……参っちゃうねこりゃ」
    妖精王子シャルスーヤ:「鉱人の美的感覚には詳しくありませんし、我々とは異なる形質ですが」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ふぅむ」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「アールマスには他者の裸身を品評しあう文化があるのだな!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:【先入観なし】であった。
    妖精王子シャルスーヤ:「きめ細やかな肌や髪はよくよく磨き抜いた証でしょう」上の森人は天然の美を持つがお手入れ知らず
    闇人精霊術師ルイーゼ:「全体的に皆さん自分の裸に頓着しなさすぎです……こちらは気が気でありません」
    陽衣神官クレリア:「そ……そーお? 解ってんじゃん」はちみつ色の髪をくるくると指で巻く。
    妖精王子シャルスーヤ:「む、ルイーゼを困らせるつもりはないのですが……」
    妖精王子シャルスーヤ:「何か至らぬ点があったでしょうか」じっと見つめる。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「いえ、困ったと言いますか……」言い淀んだ様子で目を逸らす
    闇人精霊術師ルイーゼ:「とにかく、洞窟から出たら元に戻しましょう……毒です、その裸は」
    闇人精霊術師ルイーゼ:そう言いながら自分の上に被っていた砂漠用の衣服も脱いでしまう
    闇人精霊術師ルイーゼ:身に纏った独特の法衣の隙間からは、褐色の肌が覗く
    GM:街で見かけたら些か正気を疑わぬでもない格好になった一同であったが、
    GM:さて探索の途中──ふっと、奇妙なものを見た。
    小鬼:「U……GEEEEE……」「HOOOOOOOOOOT……」
    小鬼:小鬼の群れである。
    小鬼:進行方向の、ちょっと開けた場所で、めいめい床に大の字になったり、石壁にひっついたりしている。
    小鬼:小鬼との遭遇といえば、哀れな被害者を嬲っていたり喰っていたりの例が想像しやすいだろうが
    小鬼:暑さに負けてだらけている。
    陽衣神官クレリア:(あ、暑さにやられてる……)
    闇人精霊術師ルイーゼ:「あちらも気候の影響を受けているようですね……」
    妖精王子シャルスーヤ:(こんな場所しか住処を見つけられなかったようですね)
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:(……数はそう多くないが、大物が一匹)声を潜める
    闇人精霊術師ルイーゼ:(……先手を取れるでしょうか)
    陽衣神官クレリア:(この暑さじゃ、お互い長期戦はきついよ)
    陽衣神官クレリア:(さっと終わらせるしかない)
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:(ならば鬨の声と共に、すわ突撃……?)
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:まえのめりである。
    妖精王子シャルスーヤ:「魔術を最初に打ち込めれば御の字ですが…」
    妖精王子シャルスーヤ:「そう多くを求める必要もない。動かれる前に動くを第一にしましょう」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「試してみましょうか」
    闇人精霊術師ルイーゼ:というわけで先手惰眠スリープを試みていいでしょうか
    GM:ふむ、ならば
    闇人精霊術師ルイーゼ:真っ直ぐ襲い掛かるならまっすぐ行きます
    GM:えーと、不意打ち不意打ち
    妖精王子シャルスーヤ:技量集中+野伏斥候+機先だね
    妖精王子シャルスーヤ:大小鬼はGS3、小鬼はGS1で対抗
    GM:読んできた
    GM:この場合、ルイーゼが能動側になるから……
    GM:隠密で11以上を出せた場合、先手スリープが可能としよう。
    GM:もちろんデータ上はちゃんと鎧を脱いでおくようにだ。
    闇人精霊術師ルイーゼ:はーい
    闇人精霊術師ルイーゼ:やるだけならタダ!
    闇人精霊術師ルイーゼ:GS7
    GoblinSlayer : (GS7) → 7 + 7[3,4] → 14

    陽衣神官クレリア:えらいっ
    GM:なんなら、ちょっと離れた位置から真言を唱えるだけだし難易度もっと低くても良かったかもしれんが
    GM:どっちにせよ成功だ、行使判定にいきな!
    闇人精霊術師ルイーゼ:GS11
    GoblinSlayer : (GS11) → 11 + 8[4,4] → 19

    GM:つよい……
    陽衣神官クレリア:暑さにくたくたになった所に惰眠がスーっとね
    GM:射程60mあるし半径10m
    GM:確実にゴブリン共全部を対象にできたなこれ……
    GM:ということで、連中は寝る……すなわち
    GM:この後のイニシアチブ判定がどうなろうと、最初の一撃はかならずPL側が取れるわけだ
    GM:距離も……これは任意で決めて良いな
    GM:では、ゴブリン4匹とホブゴブリン1匹は、5mの地点にいるものとして
    GM:PCは任意の位置に移動して戦闘を始めて良い!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:ゼロ!
    陽衣神官クレリア:-5!
    妖精王子シャルスーヤ:ぜろっ…♡
    闇人精霊術師ルイーゼ:-5mで
    GM:よろしい
    GM:5:ゴブゴブゴブゴブホブ
    0:シャルスーヤ ヒイラギ
    -5:クレリア ルイーゼ


    ラウンド1


    GM:では行動順決定! 敵とフェローは固定値!
    妖精王子シャルスーヤ:私から火球打ち込もうかな
    妖精王子シャルスーヤ:異論はある?
    GM:とりあえずイニシアチブ振るだけ振りつつも、
    闇人精霊術師ルイーゼ:いえ、どうぞやっちゃってください王子
    GM:結局は手加減で任意の順番にできるというね
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 3[2,1] → 3

    妖精王子シャルスーヤ:イニシアチブは振る必要ないからね
    妖精王子シャルスーヤ:GS
    GoblinSlayer : (GS) → 3[1,2] → 3

    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤのイニシアチブを3に変更(0 → 3)
    陽衣神官クレリア:異論なし!
    陽衣神官クレリア:GS
    GoblinSlayer : (GS) → 7[4,3] → 7

    陽衣神官クレリア:陽衣神官クレリアのイニシアチブを7に変更(0 → 7)
    妖精王子シャルスーヤ:主行動で《火球ファイアボール》 大小鬼を中心点に球状範囲に火属性ダメージ。
    妖精王子シャルスーヤ:GS8>=10
    GoblinSlayer : (GS8>=10) → 8 + 6[3,3] → 14 → 成功

    GM:厳密には一応、振る意味もゼロではないが……
    陽衣神官クレリア:どっかーん!
    GM:うむ、こう
    GM:壊滅の未来が見える!
    妖精王子シャルスーヤ:尺短いんだからカットして良いとこはスパスパよ
    小鬼:呪文抵抗はホブでも10だ
    陽衣神官クレリア:スパスパですわ~!
    妖精王子シャルスーヤ:2d6+1
    GoblinSlayer : (2D6+1) → 5[1,4]+1 → 6

    妖精王子シャルスーヤ:しょぼしょぼ
    妖精王子シャルスーヤ:因果点でダメージ振りなおす?
    GM:振る意味がちょっと発生したな……
    陽衣神官クレリア:振り直すとダメージ上がるしね
    闇人精霊術師ルイーゼ:やりたいならどうぞ
    陽衣神官クレリア:良いと思う!リソースは突っ込める所に突っ込むべきよ
    妖精王子シャルスーヤ:MCPI$8
    GoblinSlayer : 祈念(2d6) → 7[6,1] → 7 → 失敗, 因果点:8点 → 9点

    陽衣神官クレリア:アーッ惜しい
    GM:では
    妖精王子シャルスーヤ:1d6+6 大小鬼には追加ダメージ
    GoblinSlayer : (1D6+6) → 3[3]+6 → 9

    GM:ゴブリン4体が何もできずに消し炭になる……
    妖精王子シャルスーヤ:ああ、小鬼は生命力6しかないんだ(暑いから)
    陽衣神官クレリア:小鬼どもは全滅か
    妖精王子シャルスーヤ:忘れてた
    闇人精霊術師ルイーゼ:暑さを呪うんだな
    陽衣神官クレリア:シャルくんえら~い♡
    闇人精霊術師ルイーゼ:流石王子だ
    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤの残呪文使用回数を1減少(3 → 2)
    GM:大小鬼も残りHP6だな
    陽衣神官クレリア:ヒイラギさん!
    陽衣神官クレリア:ずんばらりしちゃっておくれ
    闇人精霊術師ルイーゼ:お願いします!
    GM:はい! シャルスーヤが最初に行動したということは冒険者陣営はみんな手加減でイニシアチブ3だね!
    小鬼:大小鬼(イニシアチブ6)……ダメージで目を醒ましたので動きます
    小鬼:大金棒 達成値12 威力10 殴
    小鬼:1d3
    GoblinSlayer : (1D3) → 2

    小鬼:良く考えたら3人中2人は射程外じゃ
    陽衣神官クレリア:はあはあはあ
    小鬼:シャルスーヤに大金棒アタック!
    闇人精霊術師ルイーゼ:王子ー!
    妖精王子シャルスーヤ:GS10>=12 回避
    GoblinSlayer : (GS10>=12) → 10 + 6[2,4] → 16 → 成功

    闇人精霊術師ルイーゼ:流石
    小鬼:おのれー!
    陽衣神官クレリア:えらいっ!
    妖精王子シャルスーヤ:ちなみに近接攻撃は5mまで…届くぜ!
    GM:移動妨害その他いろいろが面倒だから……
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:ではフェローの自動行動! 薙刀 達成値15 威力10 斬刺殴
    小鬼:回避10装甲0残りHP6なので死ぬ!
    GM:あなた達の勝ちだ!
    陽衣神官クレリア:ヤッタ~~!!
    GM:演出あらばさくっと入れちゃいな!
    闇人精霊術師ルイーゼ:勝利!
    闇人精霊術師ルイーゼ:「終わりなき、死神の弟砂男サンドマン。戯曲1つを差し出すからに、砂で夢を守りたまえ。」上手く呪文が発動しつつもゴブリンたちが気が付かない岩陰に隠れながら詠唱
    闇人精霊術師ルイーゼ:呪文が発動し、ゴブリンたちに眠りの帳がおりていく
    妖精王子シャルスーヤ火石カリブンクルス成長クレスクント投射ヤクタ
    妖精王子シャルスーヤ:魔法の曲剣がたちまち描く軌跡は真に力ある言葉トゥルーワード
    妖精王子シャルスーヤ:「ルイーゼさんに負けてはいられませんね、火球ファイアーボール!」
    妖精王子シャルスーヤ:膨れ上がる溶熱弾が大小鬼目掛け飛んでいき、炸裂!
    小鬼:眠りに落とされた次の瞬間、熱波よりなお熱いものが身を焼く。
    陽衣神官クレリア:「おお!やる!」
    小鬼:小さなものは無防備に火球を受けて燃え尽き、大きなものは脂身の量だけ燃え尽きるのが遅い!
    小鬼:『GUEEEEEEEE────!?』
    闇人精霊術師ルイーゼ:「まだ生きています、王子っ!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「しゃああああああああああぁーっ!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:悲鳴を上げている大小鬼の頭めがけ薙刀を振り下ろす!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:めしゃっ!
    小鬼:「EE,E」
    小鬼:ずぅん
    妖精王子シャルスーヤ:「お見事!」くるりと回し、魔剣を鞘に納める。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「そちらこそ!」薙刀を肩に担ぎ応じる。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「素晴らしい一撃でしたね」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:既に襦袢姿ですら熱いのか、襦袢から袖を抜いて、布地は腰のあたりにだらりと垂らしている。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:胸元? 晒という文化があるのだな。
    妖精王子シャルスーヤ:「…ところで王子って私のことですか?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「あっ、はい……つい。 失礼いたしました」
    妖精王子シャルスーヤ:「ああいえ、面白かったので」
    陽衣神官クレリア:「いや~、すっごい連携だった……って」
    闇人精霊術師ルイーゼ:(頭の中でこっそり呼んでいたのがバレてしまった……)
    陽衣神官クレリア:「シャルくん偉いヒトだったん? タダモノじゃない感じはしてたけど」
    妖精王子シャルスーヤ:「そう見えます?一応上の森人ハイエルフの裔ではありますが」
    妖精王子シャルスーヤ:「こうして森を抜け出してますからね、不良ですよ不良」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「む、耳が痛い……」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「そうですか、立ち居振る舞いが高貴に見えたのでつい……」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「……ええい、生まれだの身分だの些細なことよ! 些細!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「今はこの勝ちの勢いに乗じて、洞窟の奥までなだれこむべきと存ずるがいかに!?」
    妖精王子シャルスーヤ:「ええ、ルイーゼにそう見えたならお好きに呼んでください」
    妖精王子シャルスーヤ:「森の中では見られないものが見たくてここまで来ましたからね、早く宝箱を見に行きましょう!」
    陽衣神官クレリア:「サンセー。皆の身の上話、後でじっくり聞かせてね? チョー気になるから」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「は、はい……ありがとうございます、行きましょう」
    陽衣神官クレリア:「んじゃ、アツい仕事を終わらせるとしましょう」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「そうですね、私のものはそこまで面白くないと思いますが」

    GM:ではチャートダイスはルイーゼの番!
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 7[2,5] → 7

    GM:進行度はつつがなく4!

    GM:進行度4:盗賊だ……?

    GM:──一行が洞窟の奥へ進むにつれて、熱はいよいよ増していく。
    GM:近くの火山は休眠しているという話だが、その割には、まるで溶岩洞を歩いているかのようだ。
    GM:さて。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「奥にいくほど暑くなっている……熱源は奥にあるのでしょうか」
    GM:歩いていたあなた達は、進行方向に奇妙なものを見つける。
    盗賊っぽい男:「ぐぇ……み…………みず…………」
    妖精王子シャルスーヤ:「岩肌がぼこぼこと膨れて木の幹みたい。面白いですね…やや」
    盗賊っぽい男:地面に伏してなにやら呻いている、いかにもカタギの仕事でなさそうな男の姿である。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「む、かの盗人の一味か。斬りますか?」
    陽衣神官クレリア:「いや怖いって」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「放置しておいても死んでしまいそうですが」
    陽衣神官クレリア:「いちおー、助けてあげないと……」
    陽衣神官クレリア:「助けられそうなのに目の前でポックリ逝かれちゃったら寝覚め悪くない?」
    妖精王子シャルスーヤ:ひょいひょいとすぐ傍に近寄り、しゃがみ込む。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「賊徒ならば斬っても支障は無いでしょう。……こら盗賊、お前は盗賊か?」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:身分を問うているようだ。……男の反応は特にないが。
    妖精王子シャルスーヤ:「話してくれたらお水をあげますよ~」水筒をちゃぷちゃぷと鳴らす。
    盗賊っぽい男:「みずぅ……!」
    盗賊っぽい男:餌を追いかける鯉のように口をパクパクさせている。
    妖精王子シャルスーヤ:「あなたは盗賊さんですか~?」ちびちびと数滴口中に垂らす。
    盗賊っぽい男:必死に舌で水滴を回収しつつ、首を縦にぶんぶん振る。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「どうやら肯定しているようです」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:やはり盗賊か……と言わんばかりに、薙刀の刃を男の首に近づけている。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「とりあえず首を狩るのは情報を得てからにしませんか? クレリアさんの意見ももっともですし」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「むぅ……」不承不承、薙刀を引く。
    妖精王子シャルスーヤ:「盗賊のお兄さんはどうしてこんなところで倒れてるんですか?」
    盗賊っぽい男:「……! …………!」
    盗賊っぽい男:手を空中に持ち上げ、なにやらシャカシャカと動かす。
    陽衣神官クレリア:「あっ!水!」
    盗賊っぽい男:……どうにも、喉が枯れているようだ。
    GM:と、いうことで
    GM:観察判定のお時間です。
    陽衣神官クレリア:ウオオオ
    GM:知力集中+野斥だったな……ここでは難易度は13としよう。
    GM:観察に成功すれば、この男がジェスチャーで何を示そうとしているかわかるぞ!
    闇人精霊術師ルイーゼ:gs7>=13
    GoblinSlayer : (GS7>=13) → 7 + 7[5,2] → 14 → 成功

    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:GS5
    GoblinSlayer : (GS5) → 5 + 7[6,1] → 12

    妖精王子シャルスーヤ:GS8>=13
    GoblinSlayer : (GS8>=13) → 8 + 11[5,6] → 19 → 成功

    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:なにもわからんな!
    陽衣神官クレリア:GS6>=13
    GoblinSlayer : (GS6>=13) → 6 + 8[5,3] → 14 → 成功

    陽衣神官クレリア:しゃいっ
    GM:きみら解読能力高いな……
    GM:では、
    盗賊っぽい男:『おれ とうぞくだん ぼす いた』
    盗賊っぽい男:『ここ かくれが きゅうに あつくなった』
    盗賊っぽい男:『みんな にげた おれ おくれた』
    GM:という具合に読み取れるだろう。
    GM:尚この男の名誉のために言うと、普段は普通にしゃべるのだ。カタコトキャラではない。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「何を言っているのかよくわからないが……情報は引き出したのだな?」
    陽衣神官クレリア:「何か色々大変そーだったよ」
    妖精王子シャルスーヤ:「ご褒美だよ」とぽとぽと水を口元に落とす。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「逃げ遅れたそうです」
    妖精王子シャルスーヤ:「元々はこんな環境じゃなかったから隠れ家にしたみたい」
    盗賊っぽい男:ごくごく喉を鳴らして水を飲んでいる。
    妖精王子シャルスーヤ:「暑くなったのは急にだってさ。何か原因があるのかも」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「元々は……ふむ?」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「この焦熱地獄じみた状態は、本来の形ではないと」
    陽衣神官クレリア:「北国では炭を食べて燃えるバンダースナッチとかいるみたいだし」
    陽衣神官クレリア:「ひょっとしたら……精霊様が怒ってるのかもね」
    陽衣神官クレリア:「洞窟の奥に行けば何か解るかな?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「そうですね」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「とりあえず奥に行かない事には、原因は分からなさそうです」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……大量に汗を流す事になりそうですが」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「おい盗賊、ここから先の道を教えろ。罠は無いな。宝はどこだ?」
    盗賊っぽい男:まだ喉が回復しきっていないようで、変わらずジェスチャーだが
    盗賊っぽい男:『わな ない』
    盗賊っぽい男:『このまま まっすぐ いちばんおく たから』
    盗賊っぽい男:『そこにいる』
    盗賊っぽい男:と、読み取れるだろう。

    GM:ではダイスはシャルに戻る
    GM:チャートをふりな!
    妖精王子シャルスーヤ:2d
    GoblinSlayer : (2D6) → 10[6,4] → 10

    GM:進行度5,順調であるな
    GM:クレリア!
    陽衣神官クレリア:しゃいっ
    陽衣神官クレリア:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 2[1,1] → 2

    陽衣神官クレリア:お……おい!!
    GM:ウケる

    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「──では、さて。この盗人の扱いをどうする」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「持ち帰るならば胴はいらない、と私は思うのだが……」
    妖精王子シャルスーヤ:「……?」首を傾げ
    妖精王子シャルスーヤ:「あ、首だけ持ち帰るって意味!?」わかると怖い話
    陽衣神官クレリア:「ヒイラギっちの生まれた所って……凄いんだね……」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「かさばらないだろう?」
    陽衣神官クレリア:「だろうじゃねーんスわ」
    陽衣神官クレリア:「サルファ・リステラの人たちの所に持って帰ろーよ。まあ、帰ったら死ぬほどこき使われるかも知れないけど」
    陽衣神官クレリア:「ここで一人寂しく干からびるよりはずっとマシじゃないかな」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ふむ、捕虜として売却するのだな。それもよかろう」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「そうですね、特別殺す理由もありませんし、帰りに拾っていきましょうか……?」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「そうと決まれば縄を打ち────む?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「案外、暑さの原因が消えたら自力で逃げ出すかもしれませんが……はい?」
    陽衣神官クレリア:「ん、どったの」
    GM:かちゃ かちゃ かちゃ
    GM:ゆったりとした足音が聞こえてくる。
    GM:どうも、洞窟の奥からのようだが──音のヌシは姿を隠そうとしていないので、ほどなく目視ができるだろう。
    闇人精霊術師ルイーゼ:(この暑さの中で音が出るような鎧を……?)
    棘竜牙兵:それは、肉も皮膚も持たずに歩き回る、一種の怪物である。
    陽衣神官クレリア:(……そりゃ、暑くないワケですわ)
    棘竜牙兵:竜牙兵。祖竜術によって生み出された、アンデッドともまた異なる怪物が、
    棘竜牙兵:かなりゆっくりとだが、あなた達の方を目指して──
    盗賊っぽい男:「ひ……!?」
    棘竜牙兵:──というよりはおそらく、盗賊の男を目指して歩いてくる。
    妖精王子シャルスーヤ:「異変ですね」すらりと音もなく魔剣を抜き、立ち塞がる。
    陽衣神官クレリア:「ちょいちょいちょい!何かマズそうな感じ……!このヒト、守んないと!」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ええ、そうですね」拳を構える
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「むぅ……いずこから現れたものかは知らぬが、それはさておき!」
    棘竜牙兵:かちゃ かちゃ かちゃ
    棘竜牙兵:少なくとも〝原住民〟には見えないその怪物は、男を目掛けて歩いてくる──

    GM:hai
    GM:GMにも完全に想定外の戦闘です
    陽衣神官クレリア:すみませんでしたッッ
    GM:15:棘竜牙兵
    0:盗賊

    GM:5~-10の範囲で位置を決めてよい!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:5!
    陽衣神官クレリア:-10に設置!
    闇人精霊術師ルイーゼ:-10で
    妖精王子シャルスーヤ:5
    GM:では……

    ラウンド1


    GM:ラウンド1! 行動順!
    陽衣神官クレリア:ウオオオ
    GM:そして特殊ルール……棘竜牙兵は盗賊しか狙わない!
    GM:盗賊が死亡すると戦意を失い、その場でただの骨になるぞ!
    闇人精霊術師ルイーゼ:ターゲット防衛ですね
    陽衣神官クレリア:護衛ミッションだ!
    陽衣神官クレリア:陽衣神官クレリアのイニシアチブを2D6(→ 9)に変更(3 → 9)
    陽衣神官クレリア:ヤー!!
    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤのイニシアチブを2D6(→ 4)に変更(3 → 4)
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 6[3,3] → 6

    棘竜牙兵:む、同値がいる……
    闇人精霊術師ルイーゼ:ルイーゼのイニシアチブを6に変更(0 → 6)
    棘竜牙兵:1d6 再判定
    GoblinSlayer : (1D6) → 6

    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:1d6 再判定
    GoblinSlayer : (1D6) → 4

    GM:ルイーゼも再度2d6!
    GM:へーい
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 5[4,1] → 5

    闇人精霊術師ルイーゼ:失礼
    GM:では
    GM:クレリア→棘竜牙兵→ルイーゼ→ヒイラギ→シャルスーヤ だなこのラウンドは
    GM:クレリアから!
    陽衣神官クレリア:撃つぞ撃つぞ撃つぞ
    陽衣神官クレリア:【霹靂】を宣言。射程30m以内の対象1体に呪文攻撃。
    GM:おっと失礼、追加で……防衛対象の情報!
    陽衣神官クレリア:OK!
    GM:盗賊の生命力は15……負傷数は現時点で20とする!
    GM:以上!
    陽衣神官クレリア:だ 大分死にそう
    陽衣神官クレリア:その前にぶっ殺せばよォ~!無問題だよなァ~!
    陽衣神官クレリア:行使判定イクゾッ
    陽衣神官クレリア:GS10>=10
    GoblinSlayer : (GS10>=10) → 10 + 7[5,2] → 17 → 成功

    陽衣神官クレリア:呪文抵抗は…抜いた!ダメージ!
    陽衣神官クレリア:効力値17だから
    陽衣神官クレリア:3d6+6
    GoblinSlayer : (3D6+6) → 12[2,4,6]+6 → 18

    陽衣神官クレリア:そこそこまあまあのダメージ
    陽衣神官クレリア:ということで18点喰らえッ
    GM:18-4で
    GM:棘竜牙兵の負傷数を14増加(0 → 14)
    陽衣神官クレリア:ドカドカバキバキ
    棘竜牙兵:deha
    棘竜牙兵:5mの位置まで移動。移動妨害されようが無関係!
    棘竜牙兵:盗賊に攻撃!
    棘竜牙兵:武器 達成値16 威力10  斬
    盗賊っぽい男:回避12 装甲3
    陽衣神官クレリア:ヒイラギさん!守っておくれ!
    GM:盗賊っぽい男の負傷数を7増加(20 → 27)
    GM:ふむ
    陽衣神官クレリア:【前衛】PLが臨む場合、技能【護衛】を使用したように攻撃を代わりに受けられる。1回/R
    陽衣神官クレリア:これを…使用することはできますか!
    陽衣神官クレリア:対象は盗賊っぽい男!
    GM:この場合は……良しとしよう
    陽衣神官クレリア:優しいGM!
    GM:では負傷を戻して
    GM:〝婆裟羅姫〟ヒイラギの負傷数を10増加(0 → 10)
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:そして
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:薙刀 達成値15 威力10 斬刺殴
    棘竜牙兵:回避14 装甲4
    GM:棘竜牙兵の負傷数を6増加(14 → 20)
    GM:でルイーゼの手番!
    闇人精霊術師ルイーゼ:はい、どうしようかな
    陽衣神官クレリア:うおおおおでかい!
    闇人精霊術師ルイーゼ:移動して、棘竜牙兵をパンチ
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6+7
    GoblinSlayer : (2D6+7) → 3[2,1]+7 → 10

    闇人精霊術師ルイーゼ:無念無想を宣言
    闇人精霊術師ルイーゼ:+6
    棘竜牙兵:回避14、直撃か
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6+2 拳鍔セスタスでダメージ
    GoblinSlayer : (2D6+2) → 5[3,2]+2 → 7

    棘竜牙兵:装甲4で……3通す
    GM:棘竜牙兵の負傷数を3増加(20 → 23)
    GM:次はシャルスーヤ!
    妖精王子シャルスーヤ:GS10 武技:憤撃ゾルンハウ曲刀サーベルで斬属性攻撃。威力+【武器:片手剣】、命中と威力に消耗数+1加点。
    GoblinSlayer : (GS10) → 10 + 7[5,2] → 17

    妖精王子シャルスーヤ:1d6+7 斬属性ダメージ。1点消耗する。
    GoblinSlayer : (1D6+7) → 1[1]+7 → 8

    妖精王子シャルスーヤ:違う、もう1dだ
    妖精王子シャルスーヤ:1d+8
    GoblinSlayer : (1D6+8) → 2[2]+8 → 10

    GM:うむ
    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤの消耗を1増加(0 → 1)
    GM:1点ダメージ増やすアテとかなーい?
    陽衣神官クレリア:と……盗賊の男!
    闇人精霊術師ルイーゼ:盗賊パンチ!
    盗賊っぽい男:投石 達成値11 射程10m 威力5 回避されるね
    陽衣神官クレリア:ダメそう
    GM:何もないか! 無いんだな!
    妖精王子シャルスーヤ:そりゃそうよ
    棘竜牙兵:soukou
    陽衣神官クレリア:クソ~~
    棘竜牙兵:装甲4で
    GM:棘竜牙兵の負傷数を6増加(23 → 29)
    棘竜牙兵:1残り
    GM:さて、ラウンド終了処理だ
    GM:グダグダゴブリン共の時に上げてなかった分も合わせて継戦カウンターが2になる

    ラウンド2


    GM:行動順!
    陽衣神官クレリア:はーい!
    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤのイニシアチブを2D6(→ 7)に変更(4 → 7)
    陽衣神官クレリア:陽衣神官クレリアのイニシアチブを2D6(→ 9)に変更(9 → 9)
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 4[1,3] → 4

    陽衣神官クレリア:やったぜ。
    GM:クレリア→シャル→とげ→ヒイラギ→ルイーゼ の順だな
    闇人精霊術師ルイーゼ:ルイーゼのイニシアチブを3に変更(6 → 3)
    GM:ではクレリアの手番!
    陽衣神官クレリア:はい!投石杖で石を投げます!
    棘竜牙兵:回避は14だ、割と避けるぞ
    陽衣神官クレリア:射程は60m……行くぞッ
    陽衣神官クレリア:GS10>=14
    GoblinSlayer : (GS10>=14) → 10 + 4[2,2] → 14 → 成功

    陽衣神官クレリア:ヒョ ……
    妖精王子シャルスーヤ:外れちゃったね
    GM:受動有利……か……!
    陽衣神官クレリア:受動有利か!
    陽衣神官クレリア:シャルスーヤさん……へへ……後詰お願いします……
    GM:そうなるわね
    妖精王子シャルスーヤ:GS11>14 武技:憤撃ゾルンハウ曲刀サーベルで斬属性攻撃。威力+【武器:片手剣】、命中と威力に消耗数+1加点。
    GoblinSlayer : (GS11>14) → 11 + 7[5,2] → 18 → 成功

    陽衣神官クレリア:えらいっ!
    妖精王子シャルスーヤ:1d6+9 斬属性ダメージ。1点消耗する。
    GoblinSlayer : (1D6+9) → 6[6]+9 → 15

    闇人精霊術師ルイーゼ:すごいっ
    妖精王子シャルスーヤ:また追加ダメージ忘れたけどこれでしまい!
    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤの消耗を1増加(1 → 2)
    GM:棘竜牙兵の負傷数を11増加(29 → 40)
    陽衣神官クレリア:ハアハアハア
    GM:そこそこ大きめのオーバーキルが決まった
    GM:よし
    GM:1ラウンド目も含め演出あるものはさっくりと!
    陽衣神官クレリア:じゃあ霹靂だけやっちゃお~~!
    陽衣神官クレリア:「こいつ、電撃効くのかな……でも、そんなこと言ってらんないよねっ」
    陽衣神官クレリア:太陽神の聖印を構え、高らかに叫ぶ。蜂蜜色の金髪がはためく。
    陽衣神官クレリア:「太陽礼賛デコお願いキラキラあれ!」
    陽衣神官クレリア:一風変わった聖句と共に、光を束ねたような稲妻が竜牙兵に突撃する!
    棘竜牙兵:ガァン! といかずちに撃ち抜かれ破損するも、歩みは止まらない。
    棘竜牙兵:痛みや恐怖を感じない呪術的からくり人形は、盗賊を斬り殺さんと武器を振り上げる。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「──隙有りぃっ!」そこに割り込む大喝と一閃。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:竜牙兵のひと太刀を肩口へ浅く受けるのと引き換えに、薙刀の一撃で骨の一部を叩き割る!
    陽衣神官クレリア:「うまいっ!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「いたいっ!」
    妖精王子シャルスーヤ:「ルイーゼ、隙を作れますか」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「やってみましょう」
    闇人精霊術師ルイーゼ:そう言って、素早いステップで骨の兵士へと接敵し
    闇人精霊術師ルイーゼ:その関節部めがけて、拳を叩き込む
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ふっ!」完全にかち割る事はかなわずとも、その一撃は確実に動きを鈍らせる
    妖精王子シャルスーヤ:「東方の戦士は確か、このように掛け声を上げるのでしたか」
    妖精王子シャルスーヤ:「ちぇりおーっ!」曲刀を大上段に構え、密林の猿のように飛び掛かり。
    妖精王子シャルスーヤ:刻んだ亀裂を魔剣がなぞり、円弧の軌跡が傀儡を両断する。
    棘竜牙兵:すかんっ
    棘竜牙兵:と、乾いた小気味良い音が鳴った。
    棘竜牙兵:骨の兵士は断末魔もなく、ガラガラと崩れ落ちる。
    棘竜牙兵:その躯──元より命の無いものに躯も何もなかろうが──の中心部に、ひときわ形と輝きの良い、鋭い牙が落ちている。
    GM:『棘竜牙兵の高級な触媒』 購入銀貨50/売却銀貨15 獲得
    盗賊っぽい男:「ひ……ひぇっ、ひぇええええぇ……」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ちっ。手頃なサイズ感にする筈が、サイズ感を小さくされかけた」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「片付きましたね」
    陽衣神官クレリア:「おっ、お値打ちモノはっけーん!」
    妖精王子シャルスーヤ:「中々上等な魔術の産物でしたが、4人でかかれば怖くありませんでした」
    GM:では、竜の牙に対しては観察判定(難易度10)を行うことが出来る。
    GM:失敗しても特に不利益は無い。成功しても大きな利益は無いがね。
    陽衣神官クレリア:番頭の娘なので、金の匂いには目がないのだ。
    陽衣神官クレリア:観察…やりまァす!
    妖精王子シャルスーヤ:GS8>=10 全力全開!
    GoblinSlayer : (GS8>=10) → 8 + 6[3,3] → 14 → 成功

    闇人精霊術師ルイーゼ:gs7>=10
    GoblinSlayer : (GS7>=10) → 7 + 11[5,6] → 18 → 成功

    陽衣神官クレリア:GS7>=10
    GoblinSlayer : (GS7>=10) → 7 + 10[4,6] → 17 → 成功

    GM:では、こういうことがわかる
    GM:この竜の牙は、盗難よけのための魔術的──祖竜術的トラップだ。
    闇人精霊術師ルイーゼ:ほう
    GM:正しい手順を踏まずに宝箱が開けられた場合に発動し、解錠者を攻撃する命令が、事前に組み込まれている。
    GM:とはいえ、然程の高級品ではない。駆け出し冒険者数人で倒せるなら、腕利きの盗賊でも囲んで倒せるだろう。
    陽衣神官クレリア:映え~面白い
    GM:もっとも不意を突かれていきなり襲われれば、混乱と恐怖でろくに体も動かないうちにざんばらり、だろうが。
    妖精王子シャルスーヤ:「ふむ、見たところ宝箱の守護者というやつですか」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ここまで凝った守護者を配置する宝箱……一体中身は何なのでしょうね」
    妖精王子シャルスーヤ:「仕掛けられた罠がこれだけとも限りませんからね。或いはこの高熱も…というのは少し飛躍ですが」
    妖精王子シャルスーヤ:「用心に越したことはありません。気を付けて進みましょうか」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「応。そこの盗人は適当な岩にでも括り付けていこうか?」肩口からの血を裾でごしごし拭いながら
    陽衣神官クレリア:「そ~だね。一応、死んじゃわないよーにウチの水筒だけ置いとくよ」
    陽衣神官クレリア:「……移し接吻かんせつキスじゃん! ウケる」
    妖精王子シャルスーヤ:「クレリアさんも喉が渇いたら言ってくださいね」
    GM:では、
    GM:あなた達はさらに先へと進む
    GM:継続カウンターは3だ

    GM:ではチャートのダイスをルイーゼに振ってもらうこととなるが、
    GM:2~6 暑い! 継戦カウンター+1……
    7~11 順調に進む 進行度+1
    12~ 幸運 進行+2!
    イベント 2/4/6

    GM:こうなる
    GM:これ以上2を引かれてたまるか!
    陽衣神官クレリア:www
    妖精王子シャルスーヤ:そうそう出る目じゃないでしょ~楽勝楽勝
    妖精王子シャルスーヤ:ここからストレートでクライマックスまで行ってやりますよ
    闇人精霊術師ルイーゼ:がんばる
    GM:現進行度は5、
    GM:1進めばそれで良いのだ
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 7[4,3] → 7

    妖精王子シャルスーヤ:あぶな
    GM:あぶねぇな!
    GM:だが進行度は6に乗った!

    決戦


    GM:──赤舌洞窟最奥部。
    GMクソクソクソファッキン・ファッキン・ファッキン熱いホット
    GM:見間違いだと願いたいくらいだが、洞窟の奥の方には溶岩溜まりすら見えている。
    GM:それが赤熱しているために、あなた達夜闇に慣れた種族でなくとも、十分に視界が通る明るさだが
    GM:その代わりに一部の岩は、肉を焼くのにちょうどいいレベルまで加熱されている。
    GM:熱い。熱すぎる。
    GM:ということで、ふたたびの長距離移動判定だ。
    GM:冒険者レベル+体力持久+【長距離移動】、難易度は驚異の18
    GM:暑さ対策装備はもちろん適応してよい。失敗者は消耗1だ
    妖精王子シャルスーヤ:GS4>=18
    GoblinSlayer : (GS4>=18) → 4 + 6[4,2] → 10 → 失敗

    妖精王子シャルスーヤ:どろどろ
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:GS9>=18
    GoblinSlayer : (GS9>=18) → 9 + 4[1,3] → 13 → 失敗

    陽衣神官クレリア:GS10>=18
    GoblinSlayer : (GS10>=18) → 10 + 7[2,5] → 17 → 失敗

    陽衣神官クレリア:あづいよ~~
    闇人精霊術師ルイーゼ:GS7>=18
    GoblinSlayer : (GS7>=18) → 7 + 9[3,6] → 16 → 失敗

    GM:〝婆裟羅姫〟ヒイラギの消耗を1増加(0 → 1)
    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤの消耗を1増加(2 → 3)
    闇人精霊術師ルイーゼ:出目は悪くないんですがね……
    GM:出目ではどうにもならない次元であった
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「あつい!!!!!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「大声出すと傷がいたい!!!!!」
    妖精王子シャルスーヤ:「裸より涼しい格好が必要ですね……」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:無駄な元気さを十全にいかして暑がっている
    陽衣神官クレリア:「ヒイラギっちダイジョブ? 癒そっか?」
    妖精王子シャルスーヤ:彫像のように美しくも未だ未熟な肢体を汗が伝う。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「む。呪文の残回数は?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ふうっ……どうしようもない暑さですね」
    陽衣神官クレリア:「ん~……めっちゃ頑張って後二回!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「誰かがコケて溶岩に突っ込んだ時に備えて残しておく……というのはどうだろう」
    陽衣神官クレリア:「ゾっとしないにゃ~。……温存ね、りょーかい」
    妖精王子シャルスーヤ:「地の底ゲヘナには煮えたぎる油の湖があると聞きますが、その湧き出口を拝めるとは」
    妖精王子シャルスーヤ:「あれが吹き出したことで暑さが増したのでしょうか」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ありえそうです」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「やもしれない。少なくとも事前に、こんな洞窟だという話はなかった筈だ」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「……たぶん!」
    GM:間違いなく無かったので安心して欲しい。
    妖精王子シャルスーヤ:よかった~
    GM:この洞窟の現状は、かなりの異常事態である。
    GM:或いはこのまま溶岩が漏出を続け、洞窟を満たして外へ流れ出したりしたら、
    GM:かなりの規模の山林火災に繋がらないとも限らない。
    GM:……と考えると、実はなかなかよろしくない状況である。

    GM:洞窟、最奥部。
    GM:適当に蹴倒されたままの椅子があったり、布団と呼ぶのもおこがましいボロ布があったり。
    GM:そういう、いかにも生活スペースな空間に、くだんの宝箱があった。
    GM:商会の紋章がわかりやすく刻まれたそれは、何十mか離れていても確実に認識できるだろうが、
    荒ぶる火精:その少し手前に、〝それ〟は居た。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「──なるほど、〝赤舌〟洞窟か」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「あれは……」
    陽衣神官クレリア:「精霊様じゃん!こんなに怒ってるの、初めて見た……!」
    妖精王子シャルスーヤ:「実体化した精霊サラマンダーとは珍しい…」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「溶岩の漏出……元凶はアレのようだな」
    妖精王子シャルスーヤ:「しかし汚染精霊というのは頂けませんね、ここで何があったのやら」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「いかにする。叩き斬るか?」
    妖精王子シャルスーヤ:「依頼達成のためには必要ですね。打倒することで歪みから解放できた例も多いです」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ええ、暴走している精霊への対処としてはありでしょう」
    陽衣神官クレリア:「あんなにおかしくなってたらお話もできないよ。一回引っ叩いて目覚まさなきゃ!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「なれば──吶喊!!!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:と、先鋒が突撃を主張するとほぼ同時、
    荒ぶる火精:「GYAU?」
    荒ぶる火精:「……………………」
    荒ぶる火精:「GYAAAAA!!!」
    荒ぶる火精:火精もあなた達の存在を認め、甲高い声で咆哮した!
    GM:では、怪物知識判定だ
    GM:この場合の難易度は……13だな!
    妖精王子シャルスーヤ:GS7>=13
    GoblinSlayer : (GS7>=13) → 7 + 4[2,2] → 11 → 失敗

    陽衣神官クレリア:うおおおお
    陽衣神官クレリア:GS8>=13
    GoblinSlayer : (GS8>=13) → 8 + 7[4,3] → 15 → 成功

    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:GS5>=13
    GoblinSlayer : (GS5>=13) → 5 + 6[3,3] → 11 → 失敗

    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:うむ、わからん!
    闇人精霊術師ルイーゼ:GS9>=13
    GoblinSlayer : (GS9>=13) → 9 + 10[6,4] → 19 → 成功

    GM:では、こうなる
    荒ぶる火精バーサーク・サラマンダー 精霊4 生命力36 呪文抵抗15 移動力10 先制力4 知能:低い モラルGS6>=13
    殴る 達成値13 威力5 殴 回避10 装甲1 支援:呪文行使+2 10m
    「魔法視覚」視覚に関する不利な効果を受けない。
    「炎無効」炎属性によるダメージとあらゆる不利な効果を受けない。
    「自立する精霊」《放逐》に対する呪文抵抗+4。
    「精霊術」4レベル 達成値14 《火矢》 威力15
    「炎の猛り」達成値15 主行動。半径5m以内の対象すべては体力抵抗判定。
     失敗した場合、7の火属性ダメージを受け、1点消耗する。

    ■汚染された精霊。
     混沌の気配が色濃い領域や術式などによって歪められたこれらの精霊は、生命を腐らせる青白い光を放つなどして汚染を広げていく。
     これはまだ比較的弱い汚染精霊で、その中の火の精霊である。
     きっと急なあつさでテンションがバグっているのだ。悪意はない。
    GM:サラマンダーは10mの位置とする。0~-5で初期位置を定めて良い。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:むろん0!
    妖精王子シャルスーヤ:0!
    陽衣神官クレリア:-5で!
    闇人精霊術師ルイーゼ:-5で
    GM:つまりはこう
    GM:10:荒ぶる火精
    5:
    0:シャルスーヤ ヒイラギ
    -5:クレリア ルイーゼ

    GM:では

    ラウンド1


    GM:戦闘だ!
    GM:行動順決定!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:6固定
    荒ぶる火精:4だ!
    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤのイニシアチブを2D6(→ 8)に変更(7 → 8)
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6
    GoblinSlayer : (2D6) → 9[5,4] → 9

    陽衣神官クレリア:陽衣神官クレリアのイニシアチブを2D6(→ 9)に変更(9 → 9)
    GM:急に早くなったじゃねーの……
    陽衣神官クレリア:9ばっか出るな今回
    GM:そしてクレリア9好きね
    GM:ではクレリアルイーゼ相談して順序を決め、シャル→ヒイラギ→サラマンダーの順!
    GM:描写は合間に適当に挟んでけ!
    闇人精霊術師ルイーゼ:クレリアさんお先どうぞ
    陽衣神官クレリア:よ~~し やるぜ
    陽衣神官クレリア:《霹靂》を使用!サプリp255!
    陽衣神官クレリア:対象は荒ぶるサラマンダー!呪文行使行くぞッ
    荒ぶる火精:呪文抵抗は15だ!
    陽衣神官クレリア:GS10>=15
    GoblinSlayer : (GS10>=15) → 10 + 3[2,1] → 13 → 失敗

    陽衣神官クレリア:ホギャ~~~~~
    陽衣神官クレリア:祈っても…いい?
    闇人精霊術師ルイーゼ:どうぞー
    陽衣神官クレリア:いや 逆だな
    GM:いちおうこの場合、えーと
    妖精王子シャルスーヤ:いいよー
    陽衣神官クレリア:当たった時の場合に取っておくべきだ 痛打とか……
    GM:呪文行使そのものは成功してるから
    GM:祈念が成功したら大成功になるわけか
    陽衣神官クレリア:呪文抵抗は抜けてないけどね!
    陽衣神官クレリア:祈ったら+5されるから
    陽衣神官クレリア:呪文抵抗は抜けるしダメージも増える
    陽衣神官クレリア:祈るか~~~
    陽衣神官クレリア:MCPI$9
    GoblinSlayer : 祈念(2d6) → 5[3,2] → 5 → 失敗, 因果点:9点 → 10点

    GM:ふっ
    陽衣神官クレリア:ダメ……!ダメージ出します!
    陽衣神官クレリア:3d6+2
    GoblinSlayer : (3D6+2) → 13[3,5,5]+2 → 15

    陽衣神官クレリア:ダメージが装甲を適用する直前に半減!
    GM:半減切り上げ8,の装甲1だから
    GM:荒ぶる火精の負傷数を7増加(0 → 7)
    GM:思ったよりは痛いか!
    陽衣神官クレリア:はあはあ
    GM:ではルイーゼの手番だな
    闇人精霊術師ルイーゼ:続けて行きます
    闇人精霊術師ルイーゼ鎌鼬ウィンドカッター
    GM:げっ 出やがった
    闇人精霊術師ルイーゼ:GS11>=15
    GoblinSlayer : (GS11>=15) → 11 + 7[1,6] → 18 → 成功

    闇人精霊術師ルイーゼ:流石に追加効果まで欲張る盤面でもないか
    GM:ナチュラルに抵抗を抜きやがった
    陽衣神官クレリア:やった~~!!最強呪文鎌鼬さんだ!
    闇人精霊術師ルイーゼ:威力出します
    闇人精霊術師ルイーゼ:2d6+2+2
    GoblinSlayer : (2D6+2+2) → 5[1,4]+2+2 → 9

    GM:装甲1……ゆえに8通し!
    GM:荒ぶる火精の負傷数を8増加(7 → 15)
    荒ぶる火精:まだ耐える耐える!
    GM:手番は……シャルスーヤだな
    妖精王子シャルスーヤ:15m地点まで移動。これで全員まとめて炙られることは避けられる
    妖精王子シャルスーヤ:GS9+3>10 武技:憤撃ゾルンハウ曲刀サーベルで斬属性攻撃。威力+【武器:片手剣】、命中と威力に消耗数+1加点。
    妖精王子シャルスーヤ:GS9+3>10
    妖精王子シャルスーヤ:GS12>10
    GoblinSlayer : (GS12>10) → 12 + 4[2,2] → 16 → 成功

    妖精王子シャルスーヤ:2d6+7+3 斬属性ダメージ。1点消耗する。
    GoblinSlayer : (2D6+7+3) → 8[3,5]+7+3 → 18

    妖精王子シャルスーヤ:妖精王子シャルスーヤの消耗を1増加(3 → 4)
    GM:18……あれこれヤバいな?
    陽衣神官クレリア:うおおおお!!!
    GM:荒ぶる火精の負傷数を17増加(15 → 32)
    荒ぶる火精:おっ ヤッベ
    荒ぶる火精:装甲4くらいに盛っておくべきだった!!!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:ちぇすとおおおおおおおお!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:薙刀 達成値15 威力10 斬刺殴
    闇人精霊術師ルイーゼ:すごい!
    荒ぶる火精:回避10装甲1です
    陽衣神官クレリア:トドメヲサセーッ!!
    GM:荒ぶる火精の負傷数を9増加(32 → 41)
    妖精王子シャルスーヤ:この暑気には精霊も厚着したくなかったと見受ける
    荒ぶる火精:……動けねえで終わった!!!!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:ザコめ
    GM:えー
    GM:あなた達の勝ちだ
    陽衣神官クレリア:強靭!無敵!最強!
    GM:では
    GM:先制アタックの勢いでなんか押し切っちまったっぽいが演出ありゃブチ込みな!
    妖精王子シャルスーヤ:「さぞかし名のある火の精ザラマンデルと見受けたが何故そのように荒ぶるのか!」
    妖精王子シャルスーヤ:「迂闊に飛び込むのは危険です、どうにか火気を抑えられれば良いのですが」
    荒ぶる火精:火気を言うならば、それは周囲に無限に溢れている。
    陽衣神官クレリア:「ルイーゼ、風……ダメじゃん! この熱気じゃむしろマイナスだよ!」
    荒ぶる火精:火精が熱を呼び起こし、熱が火精に力を与える。
    荒ぶる火精:この悪循環が故に火精は──どうにも、浮かれきっているようだ。
    荒ぶる火精:蜥蜴のような口が息を吸い込む。火精の体が風船のように膨らみ始める……!
    闇人精霊術師ルイーゼ:「まったくですね……! あまり効果があるようには見えません!」
    陽衣神官クレリア:「……待って。ウチの《霹靂》は、光の精霊にお願いして力を貸して貰ってる……さっきの魔法生物にも効いた」
    陽衣神官クレリア:「なら、火の精霊で満ちてるこの洞窟の旗色を……光の精霊ウィスプ風の精霊シルフで押し返すことが出来れば!」
    陽衣神官クレリア:(まともに通せなくてもいい、まずは――)聖印を掲げる。
    陽衣神官クレリア:「浮かれた気分を、覚まさせる! 《霹靂》!!」
    陽衣神官クレリア:ばぢばぢ ばぢんッ!!
    陽衣神官クレリア:精霊使いの本領は、真言呪文による世界の改竄ハッキングとは全く対局の――世界への調和ハーモニクス
    陽衣神官クレリア:既存の世界法則を利用し、精霊濃度の均衡を調整しようと試みる。
    陽衣神官クレリア:「ルイーゼ!もっぱつ、欲しいッ……!」
    GM:洞窟の温度が上昇する。
    GM:火精に取り込まれた熱が、火精の力を強め、それによって熱が増幅する。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「任せて……下さい!」
    GM:火精の器が保たれるかぎり続く悪循環──小さな蜥蜴が、丸く膨れ上がっていく。
    闇人精霊術師ルイーゼ:クレリアの調和の雷に続いて、防風がルイーゼから流れ込む
    闇人精霊術師ルイーゼ:火を強化するのではなく、火種を吹き飛ばすかのような清涼感のある風
    闇人精霊術師ルイーゼ:「精霊術を用いる者として、今この状況は看過できません」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「鎮めさせて、いただきます!」
    闇人精霊術師ルイーゼ:風が暴走した炎を削り取っていく、世界が本来あるべき法則を取り戻していく
    闇人精霊術師ルイーゼ:精霊術使いとしてのルイーゼの本領発揮だ
    GM:熱を取り込む。肥大化する。強化と暴走のサイクル──
    GM:が、突如バランスを崩す。
    GM:否。正常なバランスへ回帰し始めているのだ。
    荒ぶる火精:取り込める熱量が減り、代わりに体内へ流れ込むのは、光と風。
    荒ぶる火精:これまで同様の吸収を続けようとした火精は──
    荒ぶる火精:例えるならたまごアイスの最後の一口を喰う時のように、急激に大量の空気を取り込んでしまう。
    荒ぶる火精:「BUHUUUUUU!?」
    荒ぶる火精:ぼんっ! とまん丸に膨れ上がった火蜥蜴が、空中で四肢をわちゃわちゃ暴れさせて慌てている!
    妖精王子シャルスーヤ:「物質を取り込んで化身しているから、形ある力での干渉も容易い」
    妖精王子シャルスーヤ:「吹き溜まりを断ちますよ、ヒイラギ!」
    妖精王子シャルスーヤ:周囲に広がる火勢が弱まったのを幸いに、素早く踏み込み魔剣を振るう。
    妖精王子シャルスーヤ:「牙立てよ、噛み割く峻河ワンディマール!」魔剣の銘を呼ばい、鋭き剣閃を叩き込む。
    荒ぶる火精:ば づん!
    荒ぶる火精:膨れ上がって薄くなったとは言え、溶岩の如き鱗の厚み
    荒ぶる火精:それが一閃にて断ち切られ──次の瞬間!
    荒ぶる火精:ぶしゅうううううううう……!
    荒ぶる火精:取り込まれた熱空気がものすごい勢いで噴き出す!
    荒ぶる火精:火精の体は噴き出す空気に翻弄され、洞窟の壁にぶつかり天井にぶつかり、
    荒ぶる火精:めちゃくちゃにバウンドを繰り返しながら落下していく──
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「おーらい、おーらい、おーらい……!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:着地点に滑り込み、薙刀を大きく振りかぶる!
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「会心の一撃ホームラン!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:打つ!
    荒ぶる火精:「BUHYUUUUUUUUUUU──」
    荒ぶる火精:ずごぉん……
    GM:すっかりしぼんで手乗り蜥蜴サイズになった火精が、洞窟の壁に直撃した。
    GM:戦闘終了、あなた達の勝ちだ──
    GM:ぴしっ
    GM:ぴしぴしぴしぴしっ
    GM:異音。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ふっ。大将首だけ譲り受けてしまったな」スイング直後の爽快感に浸っていて音に気付いていない。
    妖精王子シャルスーヤ:「気持ちよくなってるところ悪いのですが、悪い予感がします」
    陽衣神官クレリア:「やった~~!!これで依頼かんりょ……えっ?」
    GM:びきびきびきっ ばきっ ぱらぱらぱら…… ぷしゅー……
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ええ、異常だったものが正常に戻ったのです」
    GM:火精が直撃した地点を目視してみると、
    闇人精霊術師ルイーゼ:「何かしらの反動が、あるかもしれません」
    GM:壁に罅が入り、少し大きな破片が剥がれ落ち、そうして出来た穴から水が噴き出している。
    GM:噴出する水が岩壁の穴を押し広げ、罅が拡がり、
    妖精王子シャルスーヤ:「思ったより直接的な反動ですねこれ」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「……………………」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「……宝箱、担ごうか?」
    陽衣神官クレリア:「て……撤退!てったーい!!」
    妖精王子シャルスーヤ:「よろしくお願いし、全速力で脱出です!」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ええ、逃げましょう!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「鐘太鼓鳴らせぇ! 撤退じゃあー!」
    闇人精霊術師ルイーゼ:(盗賊さんどうしよう)
    GM:ばごん! 壁に空いた大穴から水が噴き出す!
    GM:あなた達は大騒ぎしながら地上を目指すのであった──

    結末


    GM:さて、報酬精算のお時間だ
    GM:『大金棒』『棘竜牙兵の高級な触媒』をあなた達は取得している。
    GM:欲しい者はいるかね?
    妖精王子シャルスーヤ:そんなぶっといものは手に余るよ~
    陽衣神官クレリア:いらにゃい……
    闇人精霊術師ルイーゼ:売却ルートで
    GM:ならば、
    報酬 ・依頼達成:経験点1000
    ・因果点 :経験点 500
    ・金銭報酬:31枚

    ・金銭報酬内訳
     └基本報酬:20枚
     └売却報酬:11枚(42÷4端数切り上げ)
      大金棒 27枚
      棘竜牙兵の高級な触媒:15枚
    GM:こうなるな
    GM:おのおの記録せよ
    妖精王子シャルスーヤ:いただきま~す
    闇人精霊術師ルイーゼ:いただきます
    陽衣神官クレリア:うひょ~!頂きます!
    GM:と、いうことで

    GM:〝悪行都市〟サルファ・リステラ──中層地区 『潮騒通り』内オープンカフェ『シーサイド・レストラン』
    〝こそ泥〟デイヴ:「今日さ、ちょっと寒くない?」
    〝こそ泥〟デイヴ:「数日でこんな気温下がるのおかしくない? ねぇ?」
    〝こそ泥〟デイヴ:と言っている依頼人は、少なくとも数日前よりは随分と元気そうだ。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「揺り戻し、でしょうかね」
    GM:回収した宝箱の引き渡しもかね、盗賊ギルドに招かれ、あなた達はここにいる。
    妖精王子シャルスーヤ:「水着の出費は当分先になりそうです」
    GM:数日前の熱波はどこへやら。肌を出せば少し寒さを感じる、秋の天候である。
    陽衣神官クレリア:「折角泳ごうと思ったのに……来年までお預けか~」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「年中この気温であれば良い。鎧を着るのにちょうど良い気候だからな
    陽衣神官クレリア:「やっぱり鎧は着たいんだ…」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「泳ぐにも鎧を着ればそれで良い。さあ皆、甲冑泳法を学ぶとしようでは──」
    〝こそ泥〟デイヴ:「はいはい、後でいくらでも泳いできていいからねぇー」
    〝こそ泥〟デイヴ:「こほん。いやーそれにしても、今回はおつかれさま」
    〝こそ泥〟デイヴ:「盗人のひとりも引き渡してもらったし、お宝は無事に回収できたし」
    〝こそ泥〟デイヴ:「頼んだ分以上にきっちり仕事をしてもらっちゃったねぇ」
    陽衣神官クレリア:「フッフーン。一党パーティーが良かったからね」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「はい、皆さんと冒険できてよかったです」
    妖精王子シャルスーヤ:「竜骨戦士に精霊に溶岩、面白いものをたくさん見られました」
    妖精王子シャルスーヤ:「またこんな冒険をしたいものですね」
    〝こそ泥〟デイヴ:「そーお? そりゃあよかった」
    〝こそ泥〟デイヴ:「君らが楽しかったなら、また俺達の依頼を受けたりして欲しいなぁ」
    〝こそ泥〟デイヴ:「俺達、わるいことは得意だけど、わるくないことはヘタっぴだからさー」
    陽衣神官クレリア:「悪いことも死なないテードにね」渋面を作る。
    〝こそ泥〟デイヴ:「あっはっはっはっはっはっはっはっ」軽やかに笑う
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……」無表情だが少し困った様子
    〝こそ泥〟デイヴ:「いいよいいよ、俺らの理屈を君らに押し付けてもしょーがない」
    〝こそ泥〟デイヴ:「お互い、良い具合にやっていこうじゃない。ん?」
    〝こそ泥〟デイヴ:「……あ、そーだっ」
    〝こそ泥〟デイヴ:「俺からの友情の証……ってわけでもないんだけどさ」
    〝こそ泥〟デイヴ:街の入り口の方角を指差す。
    GM:簡素な荷馬車の、荷台に厚布を敷いて客席にしたものが待機している。
    〝こそ泥〟デイヴ:「赤舌洞窟、もっぺん見にいってごらん」
    陽衣神官クレリア:「……?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……?」首を傾げる
    〝こそ泥〟デイヴ:「まーまー、お金取ったりはしないから。骨休めだと思って」
    妖精王子シャルスーヤ:「何やらよくわかりませんが」
    妖精王子シャルスーヤ:「只人は仕事が速いですね」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「たしかになにやらわからないが、歓待するつもりというのはわかった」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「ひとまず行ってみるか。企てあれば現地で一戦交えようぞ」
    〝こそ泥〟デイヴ:「……東の方のひとって皆こんなん?」
    陽衣神官クレリア:「わりと……」笑う
    〝こそ泥〟デイヴ:「OH……」
    GM:馬車はパカパカ走り出す。

    GM:さて。
    GM:赤舌温泉の入り口には、盗賊ギルドから派遣されたのだろう見張りの者が何人かいたが、
    GM:どうにもそれは厳重な警備というよりは、商業施設の守衛さんくらいの雰囲気で、
    GM:洞窟の入り口付近の硫黄の匂いから、既にその先を予想できた者もいたかもしれない。
    GM:赤舌洞窟の構造としては、入り口からしばらくは下り坂になっていて、
    GM:ある程度下がりきってしまったら、そこからはひたすらに奥へ奥へ、平面の道が拡がっている。
    GM:そして最奥部は一際広く開けている、というものだが──
    GM:その、坂を下りきった広い範囲が、
    GM:悉く、只人の腰の高さ程度の湯に沈んでいた。
    火精:「GYU?」遠くの方では、掌サイズの蜥蜴のようなものが、湯面を尾でパチャパチャ叩きながら浮かんでいる。
    妖精王子シャルスーヤ:「あ、元気にしてますね!」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「なんと。……洞窟全体が水没……湯没?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「正常になったようで何よりですね」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「岩盤温泉と化しているのか……」
    陽衣神官クレリア:「あっ!かわい~。元に戻れたんだね」熱いので撫でる真似。
    妖精王子シャルスーヤ:「へえ、これが噂に聞く温泉というやつですか」
    妖精王子シャルスーヤ:「只人が好むという熱い水溜まり」
    GM:火精が落ち着いたことで、溶岩の漏出が収まったこと。だが、地熱そのものは土地の性質として残っていること。
    GM:自然界の──精霊間の調和を取ろうというシステムがためか、水の精が多量の湧き水を招いたこと。
    GM:色々な事象が噛み合った結果、
    GM:赤舌洞窟はほぼまるごと、温泉と化していたのである。
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「『赤舌温泉、火精の湯』か……」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:なんか命名している。
    妖精王子シャルスーヤ:「火精と水精が入り乱れて変…面白いなあ」
    妖精王子シャルスーヤ:「すぐさま整備するとは只人の勤勉さにはおどろかされます」
    陽衣神官クレリア:「東宝の名付け感覚、独特……」
    陽衣神官クレリア:「とはいえ、すっかり寒くなってきたところに御誂え向きじゃん?」いそいそと神官服を脱ぎ始める。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「ええ、丁度良さそうですね」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「湯治は傷にも良いと聞く。重畳、重畳」
    妖精王子シャルスーヤ:「思いがけない報酬です。堪能しましょうか」
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:がちゃん、ばさんと鎧を脱いで襦袢を脱いで
    〝婆裟羅姫〟ヒイラギ:「とつげきー!」晒と褌のオリエンタルスタイルで湯に入っていく!
    妖精王子シャルスーヤ:「わわっ」しゅるりと手早く服を脱ぐが、見慣れぬものにおっかなびっくり。
    陽衣神官クレリア:「なーにびっくりしてんのさ。こっちこっち」シャルスーヤの手を引き、ざばざばと温泉へ。
    陽衣神官クレリア:黒い下着がしっとりと肌に張り付き、豊満な胸と臀部の曲線を際立たせている。
    妖精王子シャルスーヤ:「だって、こういうの初めてだから……」湧き上がる熱気か、すでにほんのりと赤らむ肌。
    妖精王子シャルスーヤ:「…あふぅ」恐る恐ると胸元まで浸かり、溜息をもらす。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……」頬を赤らめながら、パチリと前布を固定していたボタンを外す
    陽衣神官クレリア:「ふぁあああ~~~……生き返るぅ~~~……」シャルスーヤの隣で、悩まし気な声を漏らす。
    闇人精霊術師ルイーゼ:おそるおそるといった様子で、湯に浸かり
    陽衣神官クレリア:しっとりとした項から、金の後れ毛が見えていた。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「んっ……んん……」シャルスーヤの横でなんとも言えない声を上げる
    妖精王子シャルスーヤ:「これ、きもちいいですね…」くたりと脱力し、クレリアに身体を預ける。
    妖精王子シャルスーヤ:「そういえばみなさん、下着のまま入るんですね…帰りは大丈夫ですか?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「私はこの通りなので大丈夫です」
    妖精王子シャルスーヤ:均整の取れたルイーゼの肢体を見つめる。
    陽衣神官クレリア:甘えてくるようにしなだれかかるシャルスーヤの筋肉の固さに、少しむずむずしたものを覚えながら。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「な、何でしょうか……見つめて楽しいものでも無いと思いますが」
    陽衣神官クレリア:「うひゃ~、すっごい肌スベスベ……闇人って皆お手入れ要らずなの? うらやまし~」
    陽衣神官クレリア:「まぁ、結構大胆だとは……思う……ケド……」唇を尖らす。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「大胆でしょう……か?」
    闇人精霊術師ルイーゼ:おそるおそるぺたぺたとシャルスーヤの肌を触り返す
    妖精王子シャルスーヤ:「水浴びをする際は当ぜ、んっ…裸になるものと思っていますが…」
    妖精王子シャルスーヤ:「湯に浴するのは初めてなもので、作法など教えて頂ければ幸いです」
    陽衣神官クレリア:「いやっ!一応男の子と女の子なワケだし?」
    陽衣神官クレリア:「調子狂うなー、もー……」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……?」
    妖精王子シャルスーヤ:「何が問題なのでしょうか?」
    妖精王子シャルスーヤ:「私と皆さんとで一緒に入るのが問題なら、離れておきましょうか」
    妖精王子シャルスーヤ:二人の間にいるまま、腰を浮かせて立ち上がろうとする。
    陽衣神官クレリア:「ほ、ほら。一応ウチ、王都の服飾店の跡取りだし? 将来結婚するヒトにしかハダカは見せちゃいけない的な……ごにょごにょ」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……そのような決まりがあったとは、不勉強でした」
    陽衣神官クレリア:「確かにシャルくんはちょっとドキッとする時もあるけど……あっそれとこれとは別問題で!」前半は小さく。
    陽衣神官クレリア:「と、とにかく……ハダカじゃなきゃOKだから。もうちょっと浸かってこ」
    陽衣神官クレリア:「別にシャルくんとルイーゼと一緒に入るの、嫌じゃないし…」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「そうならよかったです……」
    妖精王子シャルスーヤ:「でしたら暫くはこのまま…」水面から浮かび上がりかけた腰を再び沈める。
    妖精王子シャルスーヤ:「良き冒険の名残を分かち合いましょう。本当に良い探索行でした」
    妖精王子シャルスーヤ:滑らかな肌を寄せ合い、湯に吐息を這わせる。
    陽衣神官クレリア:「そぉーお? えへへ……なら良かった」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「そうですね、楽しい冒険でした」
    陽衣神官クレリア:「そーいえば、王子がどうって言ってたけど」
    陽衣神官クレリア:「シャルくんってほんとにやんごとなきお方ってカンジ?」
    妖精王子シャルスーヤ:「んー?」
    妖精王子シャルスーヤ:「まあ、身体を浄められるのは慣れていますが」
    妖精王子シャルスーヤ:「クレリアも良いところの産まれなのでしょう」
    陽衣神官クレリア:「スゴ!お貴族様じゃん」
    陽衣神官クレリア:「ウチは……まー、貧乏じゃないかな。うん、王都の服飾店の跡取りだからね」
    陽衣神官クレリア:「将来お店を盛り立てたいから、風聞を広めたり……そのためのパートナーも探さないとと思ってさ」
    陽衣神官クレリア:「ルイーゼはどーなん? 闇人なんてアールマスじゃあんまり見ないけど」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「私は、その……」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「お二人と違って、誇らしく語れるようなものではないのですが」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「奴隷として地上に連れてこられまして、解放されてもこちらの生活が性に合ったのでそのまま」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「……といった感じです」
    妖精王子シャルスーヤ:「冒険者、楽しいですものね」
    妖精王子シャルスーヤ:「こうも立場や出自の違う者が裸の付き合いをするというのは、冒険者も温泉も面白いものです」
    陽衣神官クレリア:「そっか。大変だったんだね……」ぎゅっとルイーゼを抱きしめる。
    陽衣神官クレリア:「だいじょーぶ!ウチはルイーゼの味方だし。何か言われても絶対守ったげるかんね」
    闇人精霊術師ルイーゼ:「きゃっ」抱きしめられるままにされ、胸が柔らかく潰れる。
    闇人精霊術師ルイーゼ:「あ……ありがとうございます」
    闇人精霊術師ルイーゼ:頑張って笑みを作り、二人に向ける
    妖精王子シャルスーヤ:「闇人ダークエルフ鉱人ドワーフも東方の戦士も、森で話を聞くのと実物とではあまりに違います」
    妖精王子シャルスーヤ:「これからもこの自由を楽しんでいきましょう。お互いに」朗らかに笑いかける。
    GM:──蛇足の話。
    GM:『赤舌温泉、火精の湯』は盗賊ギルド管理のもと、サルファ・リステラ近郊の観光資源として活用されそうになったのだが
    GM:「遠い」「暗くて只人には使えない」「最寄り街がサルファ・リステラなの最悪」と極めて真っ当な指摘が続出し
    GM:結局は物好きな冒険者達だけが立ち寄る、知るひとぞ知る秘湯になったと言う……。